JP2008048239A - シンボルタイミング検出方法および装置並びにプリアンブル検出方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より正確にシンボルタイミングを検出する。
【解決手段】検出実行部400の複素相関部311は、受信信号とプリアンブルの固定パターンとの相関を求めて相関結果を順次取得する。相関ピーク検出部312は、相関結果R最大値を相関ピーク値として更新しながら保持する。誤検出閾値生成部313は、相関ピーク検出部312により検出された相関ピーク値に係数α(0<α<1)を乗算して誤検出閾値を得る。誤検出判定部314と制御部317は、相関ピーク検出部312により検出して保持された相関ピーク値に対して、この相関ピーク値がそのタイミングからの所定長のシンボルタイミング判定期間において更新されていないことと、シンボルタイミング判定期間内に設けられた誤検出判定期間において誤検出閾値より大きい相関結果の発生回数が所定回数より少ないことを条件に、この相関ピーク値のタイミングをシンボルタイミングとして判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バースト通信システムにおけるシンボルタイミング並びにプリアンブルの検出技術に関する。
技術に関する。
無線通信の分野では、パケットなど特定の規定により構成された信号データを1単位(バーストまたはパケット)として扱われるバースト通信システムが用いられる。このようなパケットあるいはバーストの先頭部には、使用周波数に対する同期用の部分と、伝送されてくるシンボルの先頭部を検出するためのシンボルタイミング同期用の部分とで構成されたプリアンブル信号(以下単にプリアンブルともいう)が設けられている。このようなパケットを受信する際に、プリアンブルを用いてシンボルタイミングの検出などの同期処理が必要である。プリアンブル信号には伝送すべきデータ(以下ペイロードともいう)が含まれていないため、同期処理のためのプリアンブルをできるだけ短くし、回路の小規模化および同期処理の高速化を図ることが望まれている。たとえばOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)パケットのプリアンブルは、ペイロードの前に設けられた、長さの短い複数のショートシンボルから構成される。
OFDMの受信装置側におけるプリアンブルの検出に例えば特許文献1に記載された手法が知られている。この手法は、受信したOFDMパケットと、予め記憶されているプリアンブルの固定パターンとの相関を求め、相関結果におけるピーク値を検出する。そして、このピーク値が後述する境界検出閾値を越えたときの数と、そのピーク値の周期を測定してショートシンボルの位置を確定する。確定されたショートシンボルの位置を用いて、次にピークが来るべき位置の相関結果が境界検出閾値を越えていない場合に、この位置の直前の、境界検出閾値を越えるピークの位置を、ショートシンボルとデータ領域の境界として検出する。
境界検出閾値として従来では固定値を用いる手法があるが、特許文献1に記載の手法は、境界検出閾値として、相関結果におけるピーク値に1より小さい係数を乗算して得た値を用いる。こうすることによって、固定受信信号のレベルが変動した場合においても確実にプリアンブルを検出でき、受信環境に依存しない検出を実現することができる。
このようなプリアンブル検出手法において、シンボルタイミングを用いてシンボルの周期性を確認することによってプリアンブルを検出するので、正確にシンボルタイミングを検出することが重要である。
また、UWB(Ultra Wide Band)の通信方式として、非特許文献1にその詳細が記載されたMB−OFDM(Multiband−Orthogonal Frequency Division Multiplex)がある。MB−OFDMにおいて、UWB通信としての特徴である低送信電力、広帯域通信を実現するために、複数の周波数帯を周波数ホッピングしながら送受信を行う。周波数ホッピングはスペクトラム拡散方式の一つであり、送信側と受信側でホッピングシーケンスと呼ぶ規則を規定し、それに従って一定の通信帯域の中で所定の時間毎に搬送波の周波数を切り替えて通信を行う方式である。
MB−OFDM通信では、プリアンブル信号も周波数ホッピングして送信されてくる。図17の例では、MB−OFDMパケットにおけるプリアンブル信号の例を示す。このプリアンブル信号は、24個のシンボル(S0〜S23)で構成され、3つの周波数帯(周波数バンド1、周波数バンド2、周波数バンド3)をホッピングしながら送信される。受信側において、ホッピングシーケンスに従って周波数ホッピングに受信周波数を同期させて、3つの周波数帯域に分散したシンボルを受信して復調する。周波数ホッピングに同期させるために、周波数ホッピングしているプリアンブルを確実に検出する必要がある。そのため、受信側において受信開始時に、受信周波数を待ち受け周波数バンド(例えば図17に示す周波数バンド1)に固定してシンボルタイミング同期を確立し、プリアンブルの検出を行う。
そして、プリアンブルを検出した後、周波数ホッピングを開始し、それ以降に受信されるプリアンブル信号を使用してAGC(Automatic Gain Control)、AFC(Automatic Frequency Control)、フレーム同期といった初期捕捉動作を図示24シンボル内で処理する。図17に示す例では、AGC、AFC、フレーム同期に要するシンボル数が19(S5〜S23)とすればシンボルタイミング同期に使用できるシンボルはS0とS3の2つのみとなる。
すなわち、周波数ホッピングを実施するMB−OFDMでは、プリアンブルの検出に利用可能なシンボル数が制限されており、少ないシンボル数でシンボルタイミング同期を確立する必要がある。
特開2005−039597号公報 Standard ECMA−368 High Rate Ultra Wideband PHY and MAC Standard(Http://www.ecma−international.org/publications/files/ECMA−ST/ECMA−368・pdf)
ところで、特許文献1のプリアンブル検出手法は、プリアンブルの固定パターンと受信信号との相関を求めて、相関結果におけるピーク値をシンボルタイミングとして検出する。これでは、プリアンブル信号以外の信号をプリアンブル信号として誤検出する可能性があり、受信装置のスループットの低下を招いてしまう問題がある。これについて図18と図19を用いて具体的に説明する。
図18は、プリアンブルの固定パターンと受信信号の相関結果におけるピーク値を検出してプリアンブルの検出を実現する手法の概念を示す図である。図示のように、この手法は、受信信号(図示バーストパケット200)に対して、固定パターンとの相関を逐次求めて相関結果107を得る。そして、受信信号と固定パターンとが一致したとき、すなわち同期がとれたときにはこの相関結果107がピーク値になることを利用して、相関結果107からピーク値を求める。具体的には、予め設定されたデフォルトのピーク検出閾値と相関結果107を比較し、デフォルトのピーク検出閾値より大きく、かつ今までの相関結果107のうちの最大値であり、かつそれから所定の期間(シンボル長に応じて開かれた検出窓、図中ピーク検出範囲)においてそれより大きい相関結果107が無いという条件を満たす相関結果107をピーク値として検出する。このピーク値を検出すれば、シンボルタイミング同期がとれたとしてピーク値の検出を終了する(図中ピーク検出終了信号103をアクティブにする)と共に、検出されたピーク値のタイミングをシンボルタイミングとして確定する。図18の例ではタイミングB0においてピーク値が検出されたため、タイミングB0はシンボルタイミングとして確定される。
その後、シンボルタイミングB0を基準に、B0からの距離がシンボル長の倍数になる位置に検出窓を逐次開き、各検出窓の位置(図中境界検出タイミング105)での相関結果107と境界検出閾値(ピーク値に所定の係数図示の例では0.5を乗算して得た値)を比較する。
そして、ある境界検出タイミング105での相関結果が境界検出閾値以下になった場合には、このシンボル境界タイミング105の直前のシンボル境界タイミング105を、プリアンブル信号とデータとの境界タイミングとして得る。図18の例では、検出窓の位置B1〜B3における相関結果107が境界検出閾値より大きく、位置Aにおいて相関結果107が境界検出閾値以下になったため、Aの直前のタイミングB3はプリアンブル信号とデータとの境界とされる。
ここで図19に示す受信信号(バーストパケット300)の場合において、この手法による検出結果を考える。
この場合、受信装置は、プリアンブル信号の前に他の信号(図中非プリアンブル信号)を受信している。この非プリアンブル信号に対しても相関結果107が求められる。タイミングC0においてピーク値が検出されたとする。上述した手法によれば、このピーク値が検出されたことをもって、シンボルタイミングが確定される。しかし、タイミングC0は非プリアンブル信号によるものであるため、誤ったシンボルタイミングが確定され、それを基準とした検出窓が開かれる。そのため、タイミングC1、C2、C3、C4において相関結果107と境界検出閾値の比較が行われる。境界検出閾値もタイミングC0での相関結果107によって決められるため、タイミングC1、C2の相関結果が境界検出閾値より大きく、C3の相関結果が境界検出閾値より小さい状況になった際に、C2はプリアンブル信号とペイロードとの境界タイミングとされ、誤った検出結果が得られる。
加えて、マルチパス環境下などの受信環境悪化時やAGC実行前において、受信信号はレベル変動があるため、ピーク値の検出漏れを防ぐためにデフォルトのピーク検出閾値を低く設定する必要がある。そのため、非プリアンブル信号の場合でも、デフォルトのピーク検出閾値より大きい相関結果が生じやすく、上記問題が起きる可能性が大きい。
さらに、非プリアンブル信号から確定されたシンボルタイミングにおけるピーク値は、それ以外のタイミングにおける相関結果に対して十分に大きなレベルとはならないため、このピーク値を基準に設定された境界検出閾値を、真のシンボル位置D1〜D4ではない位置における相関結果も越える可能性が高い。図19に示す例では、シンボル位置ではないC1、C2において、相関結果がC0における相関結果を超えたため、周期性が確認されたとしてプリアンブルの誤検出を安易にきたしてしまう。
また、上記手法は、シンボルタイミングが確定された後、検出窓以外の区間(すなわち隣接する2つの境界検出タイミング105の間、たとえば図19に示すC1とC2の間、C2とC3の間など)においてピーク値の検出が行われないため、真のシンボルタイミング(タイミングD1)における相関結果107がタイミングC0における相関結果107より大きいのに、誤って確定されたシンボルタイミングC0を訂正することができない。
一方、シンボルタイミングが確定された後においても、検出窓以外の区間においてピーク値の検出を続行し、シンボルタイミングにおける相関結果より大きい相関結果があるか否かを確認し、ある場合には、ピーク値の更新およびシンボルタイミングの検出し直しを行うようにして上記問題を回避する手法が考えられる。しかし、前述したMB−OFDMのような、シンボルタイミング同期に使用できるシンボル数が少ない受信信号の場合、この確認ができる回数が少ないため、シンボルタイミングの誤検出を見い出せない可能性が高い。
シンボルタイミングの誤検出はプリアンブルの誤検出を引き起こし、通信スループットの低下を招いてしまう。
本発明の一つの態様はシンボルタイミング検出方法である。この方法は、シンボルが繰り返されるプリアンブルがデータの先頭に配置されたパケットより構成された受信信号からシンボルタイミングを検出する際に、受信信号と、プリアンブルの固定パターンとの相関を求めて相関結果を順次取得し、順次取得される相関結果の最大値を更新しながら保持し、保持されている最大値に対して、該最大値がそのタイミングからの所定長のシンボルタイミング判定期間において更新されていないことと、シンボルタイミング判定期間内に設けられた誤検出判定期間において誤検出判定閾値より大きい相関結果の発生回数が所定回数より少ないことを条件に、この最大値のタイミングをシンボルタイミングとして判定する。
本発明の別の態様はプリアンブル検出方法である。この方法は、上記シンボルタイミング検出方法によりシンボルタイミングを検出し、検出されたシンボルタイミング基準にして、シンボル長に応じて開かれた周期性確認窓でシンボルの周期性を確認することによってプリアンブルの検出を実行する。
なお、上記方法を、装置、システム、プログラムに置き換えたものも、本発明の態様としては有効である。
本発明にかかる技術によれば、バースト通信システムにおいてシンボルタイミング検出の正確性を高めることができ、ひいてはプリアンブル検出の正確性を高めることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明にかかる第1の実施の形態によるプリアンブル検出装置300の構成を示す。プリアンブル検出装置300は、アンテナ301、RF(Radio Frequency)部302、A/D変換部303、複素相関部311、検出実行部400を有する。アンテナ301は、無線周波数帯の信号を受信してRF部302に出力する。RF部302は、この無線周波数帯の信号を複素ベースバンド信号(図示IおよびQ)に変換する。A/D変換部303は、A/D変換器を備え、これらの複素ベースバンド信号をデジタル信号に変換する。複素相関部311は、プリアンプル信号の固定パターンを記憶しており、A/D変換部303からのデジタル信号と固定パターンとの相関を求めて相関結果Rを検出実行部400に出力する。
検出実行部400は、相関ピーク検出部312、プリアンブル検出閾値生成部315、プリアンブル判定部316、誤検出閾値生成部313、誤検出判定部314、およびこれらの制御およびプリアンブル検出結果Wの取得をする制御部317を有する。
制御部317はシンボルタイミング検出制御部とプリアンブル検出制御部として機能する。また、誤検出閾値生成部313と、誤検出判定部314と、制御部317の一部はシンボルタイミング判定部を成し、プリアンブル検出閾値生成部315とプリアンブル判定部316は周期性確認部を成す。
制御部317の詳細について後述するが、制御部317は、相関ピーク検出部312に相関ピーク検出許可信号Q3と相関ピーク値リセット信号Q2を、誤検出判定部314に誤検出判定許可信号G2を、プリアンブル判定部316にプリアンブル判定許可信号K2を供給する。なお、以下の説明において、信号が「アクティブ」であることは「1」であることと同じ意味をし、「アクティブではない」ことは「0」であることと同じ意味をする。
相関ピーク検出部312は、制御部317からの相関ピーク検出許可信号Q3がアクティブである期間(以下相関ピーク検出期間という)において、複素相関部311から供される相関結果Rに対して最大値を更新しながら保持する処理(以下相関ピーク検出処理という)を行い、その値とタイミングを保持する。すなわち、相関ピーク検出部312には、相関ピーク検出処理の開始時(開始後にリセットされた場合にはリセット時)から今までの最大値が保持されている。以下、この最大値を相関ピーク値Pという。図2は、相関ピーク検出部312の構成を示す。
図2に示すように、相関ピーク検出部312は、相関マスク部800、相関ピーク保持部802、比較器801を備える。
相関マスク部800は、相関ピーク検出許可信号Q3がアクティブではない区間において、入力された相関結果Rに対して「0」出力するマスク処理をする一方、相関ピーク検出期間においてはマスク処理をせずに相関結果Rをそのまま出力する。相関マスク部800により得られた相関マスク部出力Mは、相関ピーク保持部802と比較器801に出力される。
相関ピーク保持部802には、相関ピーク値P(その初期値は0である)が保持されており、比較器801は、相関ピーク保持部802に保持されている相関ピーク値Pと相関マスク部出力Mを比較し、相関ピーク値Pよりも大きい相関マスク部出力Mが大きい場合には相関ピークタイミング信号Q1を、新たな相関ピークを検出したタイミングを示す「1」にする。一方、相関マスク部出力Mが相関ピーク値P以下である場合には、比較器801は、相関ピークタイミング信号Q1を、新たな相関ピークを検出していないことを示す「0」にする。この相関ピークタイミング信号Q1は、相関ピーク保持部802と制御部317に出力される。
相関ピーク保持部802は、相関ピーク値Pを更新しながら保持する。具体的には、保持されている相関ピーク値Pより大きい相関マスク部出力Mがあると、相関ピーク値Pをこの相関マスク部出力Mに更新する。この更新に伴い、相関ピーク保持部802は、更新された相関ピーク値Pをプリアンブル検出閾値生成部315および誤検出閾値生成部313に出力する。また、制御部317からの相関ピーク値リセット信号Q2がアクティブになったときに、相関ピーク保持部802は、相関ピーク値Pを初期値0にリセットする。
従来において、今までの相関結果における最大値であって、かつそれからの所定長のシンボルタイミング判定期間においてこの最大値を越える相関結果が無い場合に、この最大値のタイミングをシンボルタイミングとして確定する。このシンボルタイミング判定期間の長さは、シンボル長より短く、規格などに応じて決められる。
それに対して、本実施の形態において、この最大値を基準にしたシンボルタイミング判定期間において、それを越える相関結果が無いという条件に基づいた判定以外に、さらに、この最大値のタイミングが真のシンボルタイミングであるか否かを確認する。誤検出判定部314は、この確認機能を担い、図3にその構成を示す。
誤検出判定部314は、比較器700、誤検出回数カウンタ部701、比較器702を有する。
比較器700は、複素相関部311から供される相関結果Rと、誤検出閾値生成部313から供される誤検出閾値N(その詳細については後述する)とを比較し、相関結果Rが誤検出閾値Nより大きいときに、これを示す「1」を出力する。また、相関結果Rが誤検出閾値N以下であるときには、これを示す「0」を出力する。
誤検出回数カウンタ部701は、制御部317からの誤検出判定許可信号G2がアクティブすなわち「1」である期間(シンボルタイミング判定期間内に設けられた誤検出判定期間)において、比較器700の出力が1となる回数をカウントして比較器702に出力する。なお、誤検出回数カウンタ部701は、「0」になった誤検出判定許可信号G2により初期化され、カウント値が初期値「0」になる。
比較器702は、誤検出回数カウンタ部701の出力と、予め設定された誤検出回数閾値γとを比較して誤検出判定結果G1を得て出力する。具体的には、誤検出回数カウンタ部701の出力が誤検出回数閾値γより大きいときには誤検出が発生したことを示す「1」を出力し、そうではないときには誤検出が発生していないことを示す「0」を出力する。
誤検出回数閾値γは、誤検出判定期間において、誤検出閾値Nより大きい相関結果Rが検出された回数がそれを越えた場合に、相関ピーク検出部312に保持中の相関ピーク値が真のシンボルタイミングにおける相関結果ではないすなわち誤検出とみなすための閾値である。誤検出回数閾値γは、1より大きいことが望ましく、誤検出として判定しなくても影響がないまたは影響が無視できるようにシステムシミュレーションにより予め決定された最小値であり、ここでは例えば3に設定されている。なお、比較器702により得られた誤検出判定結果G1は、制御部317に出力される。
誤検出判定部314が用いる誤検出閾値Nは、誤検出閾値生成部313から供される。本実施の形態において、誤検出閾値生成部313は、相関ピーク検出部312から出力される相関ピーク値Pに応じて誤検出閾値Nを生成する。具体的には、相関ピーク値Pに係数α(0<α<1)を乗算して誤検出閾値Nを生成する。ここで、αは、誤検出の誤判定により、検出されるべきプリアンブルの検出漏れがない、またはあるとしてもその影響が無視できる程度であるようにシステムシミュレーションにより予め決定された最小値であり、ここではたとえば0.5に設定されている。
制御部317は、シンボルタイミング判定期間において、相関ピーク検出部312に保持された相関ピーク値Pが更新されていないすなわち相関ピーク検出部312からの相関ピークタイミング信号Q1がアクティブにならないことと、誤検出判定期間において誤検出判定部314からの誤検出判定結果G1がアクティブにならないことを条件に、相関ピーク検出部312に保持されている相関ピーク値Pのタイミングをシンボルタイミングとして判定し、シンボルタイミングが確定される。
シンボルタイミングが確定されるまでのピーク検出期間、シンボルタイミング判定期間、誤検出判定期間およびそれらの関係は図5に示す。
図5に示すA1は、相関ピーク検出部312による相関ピーク検出処理の開始時またはリセットされた時点である。A2において、A1からA2までの期間内における相関結果の最大値があり、その値は相関ピーク値Pとして相関ピーク検出部312により保持されたとする。相関ピーク値Pのタイミングがシンボルタイミングであるか否かを判定する期間すなわちシンボルタイミング判定期間T2は図中A2からA4までの期間である。この期間は、前述したように、相関ピーク値Pを起点とし、予め設定されたものである。相関ピーク値Pのタイミングがシンボルタイミングであれば、このタイミングから1シンボル長離れたタイミングが次のシンボルタイミングであり、かつこの2つの隣接するシンボルタイミングの間に相関ピーク値Pより大きい相関値がないはずであるため、シンボルタイミング判定期間T2は、相関ピーク値Pのタイミングから、次のシンボルタイミングの直前までの期間に設定され、たとえば相関ピーク値Pから、1シンボル長のタイミングより1クロックないし数クロックまでの期間である。シンボルタイミング判定期間T2内において、相関ピーク値Pより大きい相関結果の有無の検出がなされる。
誤検出判定期間T1は、シンボルタイミング判定期間T2内に設けられた区間であり、本実施の形態においては、相関ピーク値Pから間隔T0の分離れた位置A3を起点とし、シンボルタイミング判定期間T2と同じ終点A4を有する期間である。この区間を設けた目的およびこの区間内に行われる処理の詳細については後述する。
本実施の形態において、制御部317は、図5に示す相関ピーク値PのタイミングA2がシンボルタイミングであるか否かを判定する際に、A2を基準として設けられたシンボルタイミング判定期間T2において、相関ピーク値Pが更新されないことと、誤検出判定期間T1において誤検出判定結果G1がアクティブにならないことを条件に、タイミングA2をシンボルタイミングとして判定する。
また、制御部317は、シンボルタイミング判定期間T2内のいずれかの時点で相関ピーク検出部312からの相関ピークタイミング信号Q1がアクティブになり、相関ピーク値Pが更新されたとき、更新された後の相関ピーク値Pに対して、この相関ピーク値Pのタイミングがシンボルタイミングであるか否かの判定を行うように制御する。具体的には、更新後の相関ピーク値Pのタイミングを基準にして新たなシンボルタイミング判定期間T2と誤検出判定期間T1を設け、新しいシンボルタイミング判定期間T2において、更新後の相関ピーク値Pが更新がなされるか否か、新しい誤検出判定期間T1において、この更新後の相関ピーク値Pから得られた新しい誤検出閾値Nを越える相関結果の生じる回数が誤検出回数閾値γを越えるか否かの確認をする。
また、制御部317は、誤検出判定期間T1内のいずれかの時点で誤検出判定結果G1がアクティブになったときに、相関ピーク検出部312に保持された最大値をリセットし、リセットした時点から相関ピーク検出処理、およびそれにより新たに検出された相関ピーク値Pに対してこの相関ピーク値Pのタイミングがシンボルタイミングであるか否かの判定を行うように制御する。
シンボルタイミングにおける相関結果がシンボルタイミング以外のタイミングにおける相関結果と比べて十分に大きなレベルとなるため、相関ピーク検出部312に保持された相関ピーク値Pのタイミングがシンボルタイミングであれば、それを基準に設けられた誤検出判定期間T1においては、この最大値に応じて得られた誤検出閾値Nを越える相関結果の発生回数は少ないはずである。逆に、非プリアンブル信号から検出された相関結果の相関ピーク値Pのような、シンボルタイミング以外のタイミングにおける相関結果は、それ以外のタイミングにおける相関結果と比べて大きなレベルとはならない。そのため、それを基準に設けられた誤検出判定期間T1において、この最大値に応じて得られた誤検出閾値Nを越える相関結果の発生回数は多くなるはずである。
本実施形態のプリアンブル検出装置300は、このことに着目して、相関ピーク検出部312に保持された相関ピーク値Pのタイミングがシンボルタイミングであるかの判定をする際に、この相関ピーク値Pに対して設けられたシンボルタイミング判定期間T2内においてそれを越える相関結果が無いという条件のうえに、シンボルタイミング判定期間T2内に設けられた誤検出判定期間T1において、この相関ピーク値Pに係数αを乗算して得た誤検出閾値Nを越える相関結果の発生回数が誤検出回数閾値γ以下という条件を加えて判定する。これによって、シンボルタイミングの誤検出の確率を抑制し、シンボルタイミングをより正確に検出することができる。
さらに、誤検出の判定を、シンボルタイミング判定期間T2内に設けられた誤検出判定期間T1に行っているので、シンボルタイミング同期に使用できるシンボル数が少ない場合においても誤検出の耐性を向上させることができる。
また、誤検出判定部314は、1より大きい誤検出回数閾値γを用い、誤検出判定期間T1において誤検出閾値Nより大きい相関結果の発生回数が誤検出回数閾値γを越えなければ誤検出と判定しないようにしている。したがって、マルチパスなどによる遅延波に起因する大きな相関結果や、熱雑音に起因する突発的な大きい相関結果の発生により、誤って誤検出判定をしてしまうことの確率を抑制することができる。
また、誤検出判定期間T1は、シンボルタイミング判定期間T2と同じ区間を用いてもよい。本実施の形態において、図5に示すように、誤検出判定期間T1の始点A3を、シンボルタイミング判定期間T2の始点A1から間隔T0の分離れた位置に配置している。シンボルタイミングの場合、その付近にマルチパスなどに起因する比較的に大きなレベルの遅延波が発生することがある。誤検出判定期間T1の始点を、判定対象の相関ピーク値Pのタイミングから一定期間(図5中T0)遅延させた位置に設けることによって遅延波を誤検出判定期間T1に含めないようにすることができる。結果として、遅延波に起因する大きい相関結果が新しい相関ピーク値Pにされ、それに対して誤検出の判定を行うことによる受信感度の劣化を防ぐことができる。
以下において、期間T0を誤検出判定遅延期間という。なお、T0の長さは、遅延波の比較的な大きなレベルの存在により誤検出の判定を間違えてしまうことを防ぐために、できるだけ遅延波の発生しうる期間を包含することと、誤検出の判定漏れを防ぐためにできるだけ短いこととの2つの視点から、通信方式や受信環境に応じて決められたものである。たとえばMB−OFDMの場合には、1周期を(1/528MHz)とすれば、誤検出判定遅延期間T0として37周期すなわち(37/528MHz)を用いることができる。
誤検出判定期間T1の長さは、シンボルタイミング判定期間T2から誤検出判定遅延期間を除いた区間であり、通信方式や受信環境に応じて決められる。たとえばMB−OFDMの場合には、1周期を(1/528MHz)とすれば、誤検出判定期間T1として123周期すなわち(123/528MHz)を用いることができる。
誤検出判定遅延期間T0と誤検出判定期間T1の和となる期間は、シンボルタイミング判定期間T2となる。
ここでシンボルタイミングが確定されるまでの各期間について説明した。本実施の形態において、シンボルタイミングの確定後においても、既に確定されたシンボルタイミングが真のシンボルタイミングであるか否かの判定が続行される。シンボルタイミング確定後の各期間と区別するために、以下の説明において、シンボルタイミングが確定されるまでの誤検出判定遅延期間T0、誤検出判定期間T1、シンボルタイミング判定期間T2をそれぞれ第1の第1の誤検出判定遅延期間、第1の誤検出判定期間、第1のシンボルタイミング判定期間という。また、シンボルタイミングが確定されるまでの、誤検出閾値生成部313と、誤検出判定部314と、制御部317の一部による処理を、以下シンボルタイミング判定処理という。
以上にて、検出実行部400におけるシンボルタイミング判定部すなわち誤検出閾値生成部313、誤検出判定部314、制御部317の一部の処理について説明した。制御部317は、シンボルタイミングが確定されれば、プリアンブル判定部316に送信するプリアンブル判定許可信号K2をアクティブにする。それによって、プリアンブル検出閾値生成部315、プリアンブル判定部316、制御部317の一部によるプリアンブルの検出が開始される。
制御部317からのプリアンブル判定許可信号K2は、プリアンブル判定部316に、シンボル位置の周期性を確認させるためのものであり、シンボルタイミング判定部により得られたシンボルタイミングを基準にして、シンボル長に応じ開かれた周期性確認窓においてアクティブにされる。シンボルが繰り返し配置されるので、プリアンブルにおいて、シンボルタイミングとの間の距離がシンボル長の倍数となる位置はシンボル位置になるはずであり、これらの位置における相関結果も大きなレベルを有するはずである。周期性確認窓の位置は、これらの位置を含むように設定される。
以下、周期性確認窓をプリアンブル判定期間ともいう。
プリアンブル判定部316は、制御部317からのプリアンブル判定許可信号K2がアクティブである区間(プリアンブル判定期間)において、相関結果Rと、プリアンブル検出閾値生成部315から供されるプリアンブル検出閾値D(その詳細については後述する)とを比較し、比較結果をもって周期性が確認できたか否かを示すプリアンブル判定結果K1を出力する。図4に示すように、プリアンブル判定部316は、相関マスク部600と比較器601を備える。
相関マスク部600は、プリアンブル判定許可信号K2がアクティブではない区間において、入力された相関結果Rに対して「0」出力するマスク処理をする一方、プリアンブル判定期間においてはマスク処理をせずに相関結果Rをそのまま出力する。
比較器601は、相関マスク部600の出力とプリアンブル検出閾値Dとを比較してプリアンブル判定結果K1を出力する。具体的には、相関マスク部600の出力がプリアンブル検出閾値Dより大きいときには、「プリアンブル判定すなわち周期性確認に成功した」を示す「1」を出力し、そうではないときには「プリアンブル判定すなわち周期性確認に失敗した」ことを示す「0」を出力する。
プリアンブル判定部316が用いるプリアンブル検出閾値Dは、プリアンブル検出閾値生成部315から供される。プリアンブル検出閾値生成部315は、相関ピーク検出部312から出力される相関ピーク値Pに応じてプリアンブル検出閾値Dを生成する。具体的には、相関ピーク値Pに係数β(0<β<1)を乗算してプリアンブル検出閾値Dを生成する。ここで、βは、検出されるべきプリアンブルの検出漏れがない、またはあるとしてもその影響が無視できる程度であるようにシステムシミュレーションにより予め決定された最小値であり、ここではたとえば0.2に設定されている。
制御部317は、プリアンブル判定部316の判定結果に基づいてプリアンブルが検出されたか否かを示すプリアンブル検出結果Wを取得する。具体的には、プリアンブル判定部316によるプリアンブルの判定が連続して所定回数成功したときにプリアンブルが検出されたとして、プリアンブル検出結果Wに「1」を出力する。なお、ここでの「所定回数」は1回以上望ましくは2回以上であり、本実施の形態においては検出の高速化と正確さのバランスを考慮して2回とする。
前述したように、本実施の形態において、制御部317は、シンボルタイミングの確定後においても、既に確定されたシンボルタイミングが真のシンボルタイミングであるか否かの判定が続行されるように制御を行う。図6は、シンボルタイミングが確定された後における各期間およびそれらの関係を示す。
図6において、例として、相関ピーク値PのタイミングA2がシンボルタイミングとして確定されている。これが確定されたタイミングは、第1のシンボルタイミング判定期間T2の終点A4である。
制御部317は、シンボルタイミングが確定されると、プリアンブル判定許可信号K2アクティブにしてプリアンブル判定部316に周期性の確認を行わせる。周期性の確認は周期性確認窓において行われ、図6に示すA4からB2までは周期性確認窓すなわちプリアンブル判定期間T3である。なお、相関ピーク値PのタイミングA2が真のシンボルタイミングであれば、図6におけるタイミングB1においてプリアンブル検出閾値Dを越える相関結果があり、周期性確認が成功するはずである。本実施の形態において、プリアンブルが検出されたとするには、周期性確認が2回連続して成功したことを条件にしている。そのため、制御部317は、1回目のプリアンブル判定期間において周期性確認が成功すれば、図6に示してない2回目のプリアンブル判定期間(図中B4の後)を設けてプリアンブル判定部316に2回目の確認を行わせる。一方、1回目のプリアンブル判定期間において周期性確認が失敗したとき、または1回目のプリアンブル判定期間において周期性確認が成功したが、2回目のプリアンブル判定期間において周期性確認が失敗したとき、プリアンブルが検出されていないとするとともに、相関ピーク検出部312に相関ピーク値Pのリセットをさせるとともに、リセットした時点から相関ピーク検出処理とシンボルタイミング判定処理のやり直しがなされるように制御する。
なお、プリアンブル判定期間T3の長さは、通信方式や受信環境に応じて決められたものであり、たとえばMB−OFDMの場合には、1周期を(1/528MHz)とすれば、プリアンブル判定期間T3の長さとして10周期すなわち(10/528MHz)を用いることができる。
さらに、制御部317は、図6に示すように、シンボルタイミングが確定された後においても、プリアンブル判定期間T3を除いた区間を相関ピーク検出期間にし、その区間において相関ピーク検出処理を続行させる。それに伴ってシンボルタイミングA2が真のシンボルタイミングか否かの判定を行うので、この相関ピーク検出期間はシンボルタイミング判定期間T6でもある。ここでシンボルタイミングが確定される前の第1の第1のシンボルタイミング判定期間T2と区別するために、シンボルタイミング判定期間T6を第2の第2のシンボルタイミング判定期間という。
第2のシンボルタイミング判定期間T6も、誤検出判定期間(第2の誤検出判定期間T5)と誤検出判定遅延期間(第2の誤検出判定遅延期間T4)から構成される。
ここで、第2の誤検出判定遅延期間T4の長さは、通信方式や受信環境に応じて最適な値が選ばれる。たとえばMB−OFDMの場合には、1周期を(1/528MHz)とすれば、第2の誤検出判定遅延期間T4として32周期すなわち(32/528MHz)を用いることができる。
第2の誤検出判定期間T5の長さも、通信方式や受信環境に応じて決められたものであり、たとえばMB−OFDMの場合には、1周期を(1/528MHz)とすれば、第2の誤検出判定期間T5として123周期すなわち(123/528MHz)を用いることができる。
なお、第2のシンボルタイミング判定期間T6において、タイミングA2が真のシンボルタイミングであるか否かの判定を行う。ここでの判定、およびタイミングA2が真のシンボルタイミングではないと判定されたときの処理は、シンボルタイミングが確定される前に行われる処理と同じであるので、詳細な説明を省略する。
プリアンブル判定期間T3においてプリアンブルの判定が成功し、かつ、タイミングB2からB4までの第2のシンボルタイミング判定期間T6において、相関ピーク値Pの更新も、誤検出の判定もなされなければ、制御部317は、2回目のプリアンブルの判定をすべくタイミングB4の後に、シンボルタイミングA2を基準にした2回目のプリアンブル判定期間を設けて、プリアンブル判定部316に周期性の確認を再度行わせる。この2回目のプリアンブル判定期間においても周期性の確認が成功すれば、制御部317は、プリアンブルが検出されたとしてプリアンブル検出結果Wに「1」を出力する。
このように、本実施の形態において、シンボルタイミングが確定された後においても、確定されたシンボルタイミングが真のタイミングであるか否かの判定が行われ、シンボルタイミングの誤検出ひいてはプリアンブルの誤検出をより良く防ぐことができる。
次いで、図7〜図9を用いて、検出実行部400の処理をより具体的に説明する。
図7は、その最上部にバーストパケットを例にし、このバーストパケットに対して検出実行部400により行われる処理のタイミングチャートを示す。図8と図9は、制御部317のフローチャートを示す。なお、図7の最上部に示すバーストパケットは、RF部302、A/D変換部303によりデジタル化された複素ベースバンド信号であり、相関結果Rは、複素相関部311によりこの複素ベースバンド信号に対して求めた相関結果である。
以下、図7に示す例を用いて、図8〜図9のフローチャートに示される処理を説明する。
図8に示すように、検出実行部400において、プリアンブルの検出開始にあたって、各機能ブロックの初期化が行われる(S1000)。
具体的には、制御部317は、相関ピーク値リセット信号Q2、誤検出判定許可信号G2、プリアンブル判定許可信号K2、プリアンブル検出結果W、後述する2つのプリアンブル判定フラグを0に初期化するとともに、内部に備えられた図示しないタイマも「0」に初期化する。制御部317は、プリアンブル判定部316による周期性確認の結果を示すプリアンブル判定フラグが2つ実装されている。この2つのプリアンブル判定フラグは、プリアンブル判定部316による2回の周期性確認の結果に対応し、プリアンブル判定結果K1がアクティブであるときにアクティブにされる。
相関ピーク検出部312は、相関ピーク値P、相関ピークタイミング信号Q1を「0」に初期化する。
誤検出判定部314は、誤検出回数カウンタ部701のカウント値と、誤検出判定結果G1とを「0」に初期化する。
また、誤検出閾値生成部313とプリアンブル検出閾値生成部315も、誤検出閾値Nとプリアンブル検出閾値Dはそれぞれ「0」にする。
そして、制御部317は、相関ピーク検出許可信号Q3をアクティブにし、相関ピーク検出部312による相関ピーク検出処理を開始させ、制御部317の図示しないタイマは自走を開始する(S1001)。
その後、制御部317は、今の相関結果Rが複素相関部311から出力されると、その直前の相関結果Rに基づいた誤検出判定結果G1の状態を確認する(S1002)。この結果が「誤検出が発生した」を示す1であれば(S1002:YES)、制御部317は、相関ピーク値リセット信号Q2を1にして相関ピーク検出部312に相関ピーク値Pの初期化を行わせる(S1127)と共に、初期化処理Aを行う(S1128)。図9に示すように、ステップS1128の初期化処理Aは、タイマを0にするタイマの初期化(S111)と、2つのプリアンブル判定フラグを0にするフラグ初期化(S112)である。なお、図9に示すように、制御部317は、初期化処理Aの後に、処理をステップS1002に戻し、リセットした時点から処理をやり直す。
一方、ステップS1002において、確認の結果が「誤検出が未発生」を示す0であれば(S1002:No)、制御部317は、処理をステップS1003へ進める。初期化した直後では、誤検出判定結果G1が0であるので、処理がステップS1002からステップS1003へ進む。
ステップS1003において、制御部317は、直前の相関結果Rが相関ピーク値Pとして検出されているか否かを確認する。具体的には、相関ピークタイミング信号Q1がアクティブすなわち1であれば、直前の相関結果Rが相関ピーク値Pとして検出された、すなわち相関ピーク値Pの更新が行われた(S1003:Yes)と分かり、初期化処理A(S1128)を行って、更新された相関ピーク値Pを起点にしてステップS1002から処理をやり直す。
ステップS1003において、相関ピークタイミング信号Q1が0であれば、直前の相関結果Rが相関ピーク値Pとして検出されていない(S1003:No)とし、処理をステップS1004に進める。なお、初期化した直後では、相関ピークタイミング信号Q1が0であるので、処理がステップS1003からステップS1004へ進む。
図7に示す例において、今までの相関結果Rのうちの最大値P1が検出され、そのタイミングにおいて、相関ピーク検出部312による相関ピーク値Pの更新が行われ、P1が相関ピーク値Pとして保持される。また、それに伴って、相関ピーク検出部312から出力される相関ピークタイミング信号Q1が1にされる。それによって、誤検出閾値NはP1に係数αを乗算して得たN1に設定され、プリアンブル検出閾値DはP1に係数βを乗算して得たD1に設定される。また、タイマも0にリセットされる。
そして、ステップS1004から、相関ピーク値Pとして保持されたP1に対して、そのタイミングがシンボルタイミングである否かの判定が行われる。
前述したように、シンボルタイミングが確定される前に、相関ピーク検出部312に保持された相関ピーク値Pのタイミングがシンボルタイミングであるか否かの判定は、図5に示す第1のシンボルタイミング判定期間T2に行われる。この第1のシンボルタイミング判定期間T2は、第1の誤検出判定遅延期間T0と第1の誤検出判定期間T1から構成される。
制御部317は、今の相関結果のタイミングが相関ピーク検出部312により保持中の相関ピーク値Pを基準とする第1の誤検出判定遅延期間T0内(タイマがT0以下)であれば、相関ピーク検出許可信号Q3をアクティブにキープし、相関ピーク検出部312による相関ピーク検出処理を続行させる(S1004:Yes、S1114)。また、この期間において、制御部317は、誤検出判定許可信号G2とプリアンブル判定許可信号K2を0のままに保持し、誤検出判定とプリアンブル判定を禁止する。
ステップS1114における処理の結果として、今の相関結果が相関ピーク検出部312に保持中の相関ピーク値Pより大きい場合は相関ピーク値Pが更新され、制御部317に出力される相関ピークタイミング信号Q1がアクティブになる。一方、今の相関結果が保持中の相関ピーク値P以下である場合は、相関ピーク値Pが更新されず、相関ピークタイミング信号Q1はアクティブにならない。
ステップS1114における相関ピーク検出処理の後、次の相関結果に基づいた判定をするために、処理がステップS1002に戻される。
図7に示す例において、P1を基準とする第1の誤検出判定遅延期間T0(図中期間F1)において、いずれの相関結果もP1を超えないため、相関ピーク値Pの更新が無いまま第1の誤検出判定遅延期間T0が終了し、処理が第1の誤検出判定期間T1における処理に進む(S1114、S1002:No、S1003:No、S1004:No)。
なお、第1の誤検出判定遅延期間T0内のいずれかの時点において、相関結果Rが相関ピーク検出部312により保持中の相関ピーク値Pより大きいことが発生して、相関ピーク値Pの更新があれば、制御部317は、初期化処理Aを行って、更新された相関ピーク値Pを起点にしてステップS1002から処理をやり直すように制御する(S1002:No、S1003:Yes、S1128)。
第1の誤検出判定期間T1において、制御部317は、相関ピーク検出部312による相関ピークの検出を続行させるとともに、誤検出判定部314に誤検出判定を行わせる(S1005:Yes、S1115)。
相関ピーク検出部312は、今の相関結果Rが保持中の相関ピーク値Pより大きい場合は相関ピーク値Pを更新し、制御部317に出力する相関ピークタイミング信号Q1をアクティブにする。
一方、今の相関結果が保持中の相関ピーク値P以下である場合は、相関ピーク値Pの更新がなされず、相関ピークタイミング信号Q1はアクティブにならない。
誤検出判定部314は、今の相関結果が誤検出閾値Nより大きいか否かを判定し、大きい場合には誤検出回数を1つ増やすと共に、総回数を誤検出回数閾値γと比較する。比較の結果、誤検出回数が誤検出回数閾値γより大きければ誤検出判定結果G1をアクティブにする一方、誤検出回数が誤検出回数閾値γより少なければ、誤検出判定結果G1をアクティブにしない。
ステップS1115の後、処理はステップS1002に戻される。ステップS1115の相関ピーク検出処理の結果、先の相関結果Rのタイミングにおいて相関ピーク値Pの更新がなされていれば、制御部317は、初期化処理Aを行って、更新された相関ピーク値Pを起点にしてステップS1002から処理をやり直すように制御する(S1002:No、S1003:Yes、S1128)。一方、先の相関結果Rのタイミングにおいて相関ピーク値Pの更新がなされていなければ、制御部317は、まだ第1の誤検出判定期間T1内(タイマがT0以上、(T0+T1)以下)であれば、相関ピーク検出部312による相関ピークの検出を続行させるとともに、誤検出判定部314に誤検出判定を行わせる(S1002:No、S1003:Yes、S1004:No、S1005:Yes、S1115)。
また、ステップS1115の誤検出判定処理の結果、先の相関結果Rのタイミングにおいて誤検出が判定されていれば(S1002:Yes)、制御部317は、相関ピーク検出部312に相関ピーク値Pの初期化を行わせる(S1127)と共に、初期化処理Aを行う(S1128)。初期化処理Aの後に、処理をステップS1002に戻し、リセットした時点から処理をやり直す。
一方、ステップS1115の誤検出判定処理の結果、先の相関結果Rのタイミングにおいて、誤検出が判定されていなれば(S1002:No)、制御部317は、まだ第1の誤検出判定期間T1内(タイマがT0以上、(T0+T1)以下)であれば、相関ピーク検出部312による相関ピークの検出を続行させるとともに、誤検出判定部314に誤検出判定を行わせる(S1002:No、S1003:Yes、S1004:No、S1005:Yes、S1115)。
図7に示す例において、P1を基準とする第1の誤検出判定期間T1(図中F2)において、P2の相関結果Rの直前の相関結果のタイミングにおいて、誤検出が判定された。そのため、誤検出判定結果G1がアクティブになり、P2のタイミングにおいて、ステップS1002の判定がYesとなる。そのため、制御部317は、相関ピーク値リセット信号Q2をアクティブにして、相関ピーク検出部312に保持されたP1を初期値0に戻すように制御する。また、初期化処理Aを行って、処理をステップS1002に戻し、リセットした時点から処理をやり直す(S1128)。
そして、相関結果P2は新たな相関ピーク値Pとして検出され、相関ピーク検出部312に保持される。このピーク値P2に対して、シンボルタイミング判定処理が行われる。その結果、図7に示すように、P2を基準とする第1の誤検出判定遅延期間T0(F3)において、相関ピーク値Pの更新がなされていないが、第1の誤検出判定期間T1内にP2より大きい相関結果P3が存在するため、相関ピーク検出部312は相関ピーク値PをP3に更新している。したがって、その後、P3がシンボルタイミングであるか否かの判定が行われる。ここでP2を基準とする第1の誤検出判定期間T1の途中で相関ピーク値Pの更新が発生したので、P2に対して実際に誤検出判定を行った期間F4の長さは、第1の誤検出判定期間T1の長さ以下である。
また、図7に示すように、P3を基準とする第1の誤検出判定遅延期間T0の途中で、相関ピーク値Pは、P3より大きい相関結果P4により更新されたため、P4がシンボルタイミングであるか否かの判定が行われる。なお、相関ピーク値Pの更新が第1の誤検出判定遅延期間T0において発生したので、P3から、P3がP4により更新されるまでの期間F5の長さは、第1の誤検出判定遅延期間T0の長さ以下である。
処理が進み、P4を基準とする第1の誤検出判定遅延期間T0(F6)と第1の誤検出判定期間T1(F7)において最大値の更新が無く、かつ第1の誤検出判定期間T1(F7)において誤検出が判定されていないので、P4を基準とする第1のシンボルタイミング判定期間T2(F6+F7)の終了時点で、P4のタイミングはシンボルタイミングとして判定される。
このようにして、シンボルタイミングが確定される。
シンボルタイミングが確定された後の処理は、図8におけるステップS1129からの処理である。制御部317は、確定されたシンボルタイミングを基準にして第1の周期性確認窓すなわち1回目のプリアンブル判定期間T3を開き、プリアンブル判定部316にプリアンブルの判定を行わせる(S1006:Yes、S1116)。具体的には、相関ピーク検出許可信号Q3を0(相関ピーク検出を禁止)、プリアンブル判定許可信号K2を1(プリアンブル判定を許可)、誤検出判定許可信号G2を0(誤検出判定を禁止)に設定し、それによってプリアンブル判定部316による周期性確認がなされる。
プリアンブル判定部316は、プリアンブル判定許可信号K2が1になると相関マスク部600のマスクを解除し、比較器601によりプリアンブル検出閾値D4と相関マスク部600からの出力とを比較する。比較器601は、確定されたシンボルタイミングにおける相関結果(相関ピーク検出部312に保持されている相関ピーク値P)から得られたプリアンブル検出閾値Dと今の相関結果Rを比較し、プリアンブル検出閾値Dを越える相関結果Rがあれば、プリアンブル判定結果K1を1(プリアンブル判定成功)にする。制御部317は、プリアンブル判定結果K1が1になると(S1117:Yes)、第1のプリアンブル判定フラグを1(1回目のプリアンブル判定が成功した)に設定する(S1118)。
一方、1回目のプリアンブル判定期間T3において、プリアンブルの判定が成功しなければ(S1117:No)、制御部317は、相関ピーク値リセット信号Q2を1にして相関ピーク検出部312に相関ピーク値Pの初期化を行わせると共に、初期化処理Aを行う(S1002:No、S1003:No、S1004:No、S1005:No、S1006:No、S1129:No、S1125、S1128)。そして、処理をステップS1002に戻し、リセットした時点から処理をやり直す。
図7に示す例において、P4を基準とする1回目のプリアンブル判定期間T3(F8)において、プリアンブル検出閾値D4を超える相関結果P5において、プリアンブル判定が成功している。
1回目のプリアンブル判定が成功する(S1129:Yes)と、制御部317は、シンボルタイミングを基準とする2回目のプリアンブル判定期間T3の前に、第2のシンボルタイミング判定期間T6(第2の誤検出判定遅延期間T4+第2の誤検出判定期間T5)を設定し、P4のタイミングが真のシンボルタイミングなのかを確認するように制御する(S1007〜S1120)。この確認は、シンボルタイミングが確定される前の確認と同じであるので、ここでその詳細な説明を省略する。
図7に示す例において、P4を基準とする第2の誤検出判定遅延期間T4(図中F9)において、P4より大きい相関結果が無く、かつ第2の誤検出判定期間T5(図中F10)において、P4より大きい相関結果も無ければ、誤検出の判定もされていない。そのため、処理が2回目のプリアンブル判定に進む(S1009:Yes)。
2回目のプリアンブル判定は、シンボルタイミングを基準とする2回目のプリアンブル判定期間T3(図7の例ではF11)内において行われる。具体的な判定(S1121)、および判定の結果に応じた処理(S1122〜S1123、およびS1100:No、S1126、S1128)は、1回目のときと同じであるので、ここで詳細な説明を省略する。
図7に示す例において、2回目のプリアンブル判定期間T3(F11)において、相関結果P6において、2回目のプリアンブル判定が成功している。
制御部317は、2回目のプリアンブル判定も成功すると(S1110:Yes)、プリアンブルが検出されたとしてプリアンブル検出結果Wに1を出力する(S1111)。これをもって、プリアンブルの検出が終了する。
以上、図1に示すプリアンブル検出装置300を用いて本発明について説明した。プリアンブル検出装置300の様々な処理を行う機能ブロックとして図中に記載された各要素は、ハードウェア的には、CPU、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
図10は、図1のプリアンブル検出装置300における検出実行部400をCPUとメモリで構成したプリアンブル検出装置500を示す。なお、図10に示すプリアンブル検出装置500において、検出実行部550が図1に示すプリアンブル検出装置300における検出実行部400と異なることを除き、他の機能ブロックは図1に示すプリアンブル検出装置300の相対応する機能ブロックと同じであるので、これらの機能ブロックについて、プリアンブル検出装置300における相対応する機能ブロックと同じ符号を付与するとともに、それらの詳細な説明を省略する。
プリアンブル検出装置500は、アンテナ301、RF部302、A/D変換部303、複素相関部311、検出実行部550を有する。検出実行部550は、CPU560とメモリ570から構成され、複素相関部311から順次算出して入力される相関結果Rを用いて、受信信号からプリアンブルを検出する機能を担う。なお、この機能は、CPU560がメモリ570に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって実現される。
ここで図11〜図16を用いて検出実行部550の処理を説明する。また、説明する際に、相関結果、誤検出回数閾値について、図1に示すプリアンブル検出装置300の説明時に用いられた用語と同じ意味で使用し、同じ符号を付与する。また、検出実行部550は、相関ピーク値P、誤検出閾値err_thr、プリアンブル検出閾値det_thr、誤検出回数カウンタerr_cnt、第1のプリアンブル判定フラグflag1、第2のプリアンブル判定フラグflag2、プリアンブル検出結果Wの7つの変数を使用し、これらの変数は、プリアンブル検出装置300の説明時に用いられた相関ピーク値P、誤検出閾値N、プリアンブル検出閾値D、誤検出回数カウンタ部701の出力、第1のプリアンブル判定フラグ、第2のプリアンブル判定フラグ、プリアンブル検出結果Wとそれぞれ同じ意味を有する。また、各期間についても図4と図5に示すものを使用する。さらに、CPU560が用いるプログラムには自走するタイマが組み込まれており、図11においては、タイマを「timer」として表記する。
図11は、検出実行部550の処理を示すフローチャートである。CPU560は、プリアンブルを検出するのにあたって、まず初期化処理をする(S2001)。この初期化処理は、前述した各変数およびタイマを「0」に設定する。
処理化処理後、CPU560は、タイマを確認し、第1の誤検出判定遅延期間T0であるか否かを確認する(S2002)。タイマがT0の長さ以下すなわち第1の誤検出判定遅延期間T0であれば(S2002:Yes)、処理3Aを行う。
図12は、処理3Aを示す。この処理は、現在の相関ピーク値Pに対する相関ピーク検出処理であり、具体的には、今の相関結果Rと相関ピーク値Pとを比較し、相関結果Rが相関ピーク値P以下であれば、引き続き次の相関結果Rについて処理を行うためにステップS2002に戻る一方、相関結果Rが相関ピーク値Pより大きければ、処理1Aに進む。
図13は、処理1Aを示す。相関ピーク値Pをこの相関結果Rに更新する(S151)とともに、誤検出回数カウンタerr_cntを初期化し(S152)、新しい相関ピーク値Pに係数αを乗算して得た値で誤検出閾値err_thrを更新する(S153)。さらに、新しい相関ピーク値Pに係数βを乗算して得た値でプリアンブル検出閾値det_thrを更新し、タイマも「0」に初期化する。
その後、新しい相関ピーク値Pに対して、この相関ピーク値Pがシンボルタイミングであるか否かを判定するために、処理はステップS2002に戻る。
なお、ステップ151における相関ピーク値Pの更新は、ここでは、現在の相関ピーク値Pを、それより大きい相関結果Rに更新することを意味するが、後述する処理4Aにおいて、誤検出が判定された場合には、相関ピーク値Pのリセットを意味する。
図11のフローチャートに戻り、ステップS2002において、タイマがT0の長さより大きいすなわち第1の誤検出判定遅延期間T0ではなければ、第1の誤検出判定期間T1であるか否かの確認がなされる(S2002:No、S2004)。この確認は、タイマが「T0の長さ+T1の長さ」以下であるか否かによって行われる。なお、現在の処理が第1の誤検出判定期間T1にあるということは、相関ピーク値Pを基準とする第1の誤検出判定遅延期間T0において、それより大きい相関結果Rが発生しなかったことを意味する。
図14は、第1の誤検出判定期間T1における処理を示す。図14に示すように、まず、相関結果Rが相関ピーク値Pより大きいか否かの確認がされる。相関結果Rが相関ピーク値Pより大きければ前述した処理1Aが行われる(S401:Yes)一方、相関結果Rが相関ピーク値P以下であればさらにこの相関結果Rが誤検出閾値err_thrより大きいか否かの確認がされる(S401:No、S402)。
相関結果Rが誤検出閾値err_thrより大きいと、誤検出回数カウンタerr_cntが1つインクリメントされる(S402:Yes、S403)。インクリメントされた誤検出回数カウンタerr_cntが誤検出回数閾値γより大きい(S404:Yes)と、処理1Aが行われる。この場合、処理1Aにおける相関ピーク値Pの更新は、リセットを意味する。
一方、誤検出回数カウンタerr_cntが誤検出回数閾値γ以下であれば(S404:No)、各変数がそのままで、処理はステップS2002に戻る。
また、ステップS402において、相関結果Rが誤検出閾値err_thr以下であれば(S402:No)、次の相関結果Rを処理するために処理はステップS2002に戻る。
すなわち、第1の誤検出判定期間T1においても、相関ピーク検出処理が行われ、相関ピーク値Pの更新があれば、新しい相関ピーク値Pに対して、この相関ピーク値Pがシンボルタイミングである否かの判定が行われる。さらに、第1の誤検出判定期間T1において、誤検出閾値err_thrを越える相関結果Rの発生回数が誤検出回数閾値γを越えれば、現在の相関ピーク値Pがシンボルタイミングではないと判定され、リセットされる。そして、初期化直後の状態から相関ピーク検出処理が行われる。
図11のフローチャートに戻り、相関ピーク値Pが第1の誤検出判定期間T1を経てシンボルタイミングとして判定されれば、1回目のプリアンブル判定を行うために、処理がプリアンブル判定期間T3に進む(S2002:No、S2004:No、S2006:Yes)。この期間では、タイマが「第1の誤検出判定遅延期間T0の長さ+第1の誤検出判定期間T1の長さ」より大きく、「第1の誤検出判定遅延期間T0の長さ+第1の誤検出判定期間T1の長さ+プリアンブル判定期間T3の長さ」以下である。
図15は、1回目のプリアンブル判定期間T3における処理を示す。この期間において、相関結果Rとプリアンブル検出閾値det_thrの比較が行われ、プリアンブル検出閾値det_thrを越える相関結果Rがあれば、1回目のプリアンブル判定が成功したとして、第1のプリアンブル判定フラグflag1が1に設定される(S501:Yes、S502)。一方、この期間において、プリアンブル検出閾値det_thrを越える相関結果Rが存在しなければ、1回目のプリアンブル判定が失敗したとして、第1のプリアンブル判定フラグflag1が「0」のまま、1回目のプリアンブル判定期間T3が終了する。
その後、図11に示すように、第1のプリアンブル判定フラグflag1の状態が確認され(S2002:No、S2004:No、S2006:No、S2008)、確認の結果に応じて異なる処理が行われる。
ステップS2008において、第1のプリアンブル判定フラグflag1が0であれば(S2008:No)、処理1Aが行われ、初期化直後の状態から相関ピーク検出処理が行われる。
一方、第1のプリアンブル判定フラグflag1が1回目のプリアンブル判定の成功を示す1であれば(S2008:Yes)、2回目のプリアンブル判定期間の前における第2のシンボルタイミング判定期間T6の処理を行うために、処理がステップS2110に進む。なお、図5に示すように、第2のシンボルタイミング判定期間T6は、第2の誤検出判定遅延期間T4と第2の誤検出判定期間T5からなる。
ステップS2110において、まず、第2の誤検出判定遅延期間T4であるか否かの確認が行われる。この期間では、タイマが「第1の誤検出判定遅延期間T0の長さ+第1の誤検出判定期間T1の長さ+プリアンブル判定期間T3の長さ」より大きく、「第1の誤検出判定遅延期間T0の長さ+第1の誤検出判定期間T1の長さ+プリアンブル判定期間T3の長さ+第2の誤検出判定遅延期間T4の長さ」以下である。第2の誤検出判定遅延期間T4であれば、前述した処理3Aが行われ(S2112:Yes)、第2の誤検出判定遅延期間T4が終了していれば(S2112:No)、処理が第2の誤検出判定期間T5に進み、処理4Aが行われる。
第2のシンボルタイミング判定期間T6において相関ピーク値Pより大きい相関結果Rが存在せず、かつ第2の誤検出判定期間T5において誤検出閾値err_thrより大きい相関結果Rの発生回数が誤検出回数閾値γ以下であれば、処理が2回目のプリアンブル判定(処理6A)に進む。2回目のプリアンブル判定を行う期間では、タイマが「第1の誤検出判定遅延期間T0の長さ+第1の誤検出判定期間T1の長さ+プリアンブル判定期間T3の長さ+第2の誤検出判定遅延期間T4の長さ+第2の誤検出判定期間T5の長さ」より大きく、「第1の誤検出判定遅延期間T0の長さ+第1の誤検出判定期間T1の長さ+1回目のプリアンブル判定期間T3の長さ+第2の誤検出判定遅延期間T4の長さ+第2の誤検出判定期間T5の長さ+2回目のプリアンブル判定期間T3の長さ」以下である(S2114:Yes)。なお、2回目のプリアンブル判定すなわち処理6Aは、図16に示しており、判定が成功したときに第2のプリアンブル判定フラグflag2を1に設定する点を除いて、判定が失敗した場合などのほかの処理は、1回目のプリアンブル判定すなわち処理5Aと同じであるため、ここで詳細な説明を省略する。
最後に、2つのプリアンブル判定フラグとも1である(S2116:Yes)ことをもって、プリアンブルが検出されたとし、プリアンブル検出結果Wに1が出力される。
図10に示す実施の形態プリアンブル検出装置500は、プロセッサの上でソフトウェアを実行して図1に示すプリアンブル検出装置300における検出実行部400の処理を実現するものであり、プリアンブル検出装置300と同じ効果を得ることができる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。実施の形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、さまざまな変更、増減を加えてもよい。これらの変更、増減が加えられた変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明にかかる実施の形態によるプリアンブル検出装置の構成を示すブロック図である。 図1に示すプリアンブル検出装置における相関ピーク検出部の構成を示すブロック図である。 図1に示すプリアンブル検出装置における誤検出判定部314の構成を示すブロック図である。 図1に示すプリアンブル検出装置におけるプリアンブル判定部316の構成を示すブロック図である。 本発明の説明に用いる各期間を説明するための図である(その1)。 本発明の説明に用いる各期間を説明するための図である(その2)。 図1に示すプリアンブル検出装置における検出実行部による処理のタイミングチャートの例である。 図1に示すプリアンブル検出装置における処理の流れを示すフローチャートである(その1)。 図1に示すプリアンブル検出装置における処理の流れを示すフローチャートである(その1)。 本発明にかかる別の実施の形態によるプリアンブル検出装置の構成を示す図である。 図10に示すプリアンブル検出装置の処理の流れを示すフローチャートである(その1)。 図10に示すプリアンブル検出装置の処理の流れを示すフローチャートである(その2)。 図10に示すプリアンブル検出装置の処理の流れを示すフローチャートである(その3)。 図10に示すプリアンブル検出装置の処理の流れを示すフローチャートである(その4)。 図10に示すプリアンブル検出装置の処理の流れを示すフローチャートである(その5)。 図10に示すプリアンブル検出装置の処理の流れを示すフローチャートである(その6)。 MB−OFDMのプリアンブルを説明するための図である。 従来技術によるプリアンブル検出の方法を説明するための図である。 従来技術の問題点を説明するための図である。
符号の説明
103 ピーク検出終了信号、 104 内部カウンタ値、
105 境界検出タイミング、 107 相関結果、
300 プリアンブル検出装置、 301 アンテナ、
302 RF部 303、 A/D変換部、
311 複素相関部、 312 相関ピーク検出部、
313 誤検出閾値生成部、 314 誤検出判定部、
315 プリアンブル検出閾値生成部、 316 プリアンブル判定部、
317 制御部、 400 検出実行部、
500 プリアンブル検出装置、 550 検出実行部、
560 CPU、 570 メモリ、
600 相関マスク部、 601 比較器、
700 比較器、 701 誤検出回数カウンタ部、
702 比較器、 800 相関マスク部、
801 比較器、 802 相関ピーク保持部、
flag1 第1のプリアンブル判定フラグ、
flag2 第2のプリアンブル判定フラグ、
D プリアンブル検出閾値、 G1 誤検出判定結果、
G2 誤検出判定許可信号、 K1 プリアンブル判定結果、
K2 プリアンブル判定許可信号、 M 相関マスク部出力、
N 誤検出閾値、 P 相関ピーク値、
Q1 相関ピークタイミング信号、 Q2 相関ピーク値リセット信号、
Q3 相関ピーク検出許可信号、 R 相関結果、
T0 第1の誤検出判定遅延期間、 T1 第1の誤検出判定期間、
T2 第1のシンボルタイミング判定期間、 T3 プリアンブル判定期間、
T4 第2の誤検出判定遅延期間、 T5 第2の誤検出判定期間、
T6 第2のシンボルタイミング判定期間、 W プリアンブル検出結果、
γ 誤検出回数閾値、 err_cnt 誤検出回数カウンタ、
err_thr 誤検出閾値、 det_thr プリアンブル検出閾値。

Claims (21)

  1. シンボルが繰り返されるプリアンブルがデータの先頭に配置されたパケットより構成された受信信号からシンボルタイミングを検出する際に、
    前記受信信号と、前記プリアンブルの固定パターンとの相関を求めて相関結果を順次取得する処理と、
    前記相関結果の最大値を更新しながら保持する相関ピーク検出処理と、
    保持されている最大値に対して、該最大値がそのタイミングからの所定長のシンボルタイミング判定期間において更新されていないことと、前記シンボルタイミング判定期間内に設けられた誤検出判定期間において誤検出判定閾値より大きい相関結果の発生回数が所定回数より少ないことを条件に、前記最大値のタイミングをシンボルタイミングとして判定するシンボルタイミング判定処理を行うことを特徴とするシンボルタイミング検出方法。
  2. 前記誤検出判定閾値は、前記最大値に係数α(0<α<1)を乗算して得た値であることを特徴とする請求項1に記載のシンボルタイミング検出方法。
  3. 前記誤検出判定期間は、前記最大値のタイミングから所定の間隔を離れて設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のシンボルタイミング検出方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のシンボルタイミング検出方法により検出されたシンボルタイミングを基準にして、シンボル長に応じて開かれた周期性確認窓で前記シンボルの周期性を確認することによってプリアンブルの検出を実行することを特徴とするプリアンブル検出方法。
  5. 前記周期性確認窓において、所定のプリアンブル検出閾値より大きい相関結果が存在することをもって前記周期性が確認できたとすることを特徴とする請求項4に記載のプリアンブル検出方法。
  6. 前記プリアンブル検出閾値は、前記シンボルタイミングにおける前記最大値に係数β(0<β<1)を乗算して得た値であることを特徴とする請求項5に記載のプリアンブル検出方法。
  7. 前記周期性の確認が失敗したとき、このときを起点にして前記相関ピーク検出処理を行い、新たに得られた相関結果の最大値に対して前記シンボルタイミング判定処理を行うことを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載のプリアンブル検出方法。
  8. 前記周期性が連続して複数回確認できたことを条件にプリアンブルが検出されたとすることを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載のプリアンブル検出方法。
  9. シンボルが繰り返されるプリアンブルがデータの先頭に配置されたパケットより構成された受信信号からシンボルタイミングを検出するシンボルタイミング検出装置であって、
    前記受信信号と、前記プリアンブルの固定パターンとの相関を求めて相関結果を順次取得する相関部と、
    前記相関結果の最大値を更新しながら保持する相関ピーク検出処理を行う相関ピーク検出部と、
    該相関ピーク検出部に保持されている最大値に対して、該最大値がそのタイミングからの所定長のシンボルタイミング判定期間において更新されていないことと、前記シンボルタイミング判定期間内に設けられた誤検出判定期間において誤検出判定閾値より大きい相関結果の発生回数が所定回数より少ないことを条件に、前記最大値のタイミングをシンボルタイミングとして判定するシンボルタイミング判定部と、
    を備えることを特徴とするシンボルタイミング検出装置。
  10. 前記誤検出判定閾値は、前記最大値に係数α(0<α<1)を乗算して得た値であることを特徴とする請求項9に記載のシンボルタイミング検出装置。
  11. 前記誤検出判定期間は、前記最大値のタイミングから所定の間隔を離れて設けられていることを特徴とする請求項9または10に記載のシンボルタイミング検出装置。
  12. 前記シンボルタイミング判定部は、
    前記誤検出判定期間において、前記誤検出判定閾値より大きい相関結果の発生回数をカウントし、前記発生回数が前記所定回数を超えたときに誤検出報告をする誤検出判定部と、
    前記最大値の更新の有無を確認し、前記シンボルタイミング判定期間において前記最大値の更新が無く、かつ前記誤検出判定期間において前記誤検出判定部より誤検出報告がなされていないとき、前記最大値をシンボルタイミングとして判定し、
    前記最大値が更新されたとき、その後の更新の有無の確認と、前記誤検出判定部による処理とを、更新後の最大値に対して行うように制御し、
    前記誤検出判定部より誤検出報告がなされたときに、前記相関ピーク検出部により保持中の最大値をリセットさせると共に、更新の有無の確認と、前記誤検出判定部による処理とを、リセット後に前記相関ピーク検出部により検出された最大値に対して行うように制御するシンボルタイミング検出制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載のシンボルタイミング検出装置。
  13. 請求項9から12のいずれか1項に記載のシンボルタイミング検出装置と、
    前記シンボルタイミング検出装置により検出されたシンボルタイミングを基準にして、シンボル長に応じて開かれた周期性確認窓で前記シンボルの周期性を確認する周期性確認部と、
    前記周期性確認部により前記確認ができたことをもってプリアンブルが検出されたとするプリアンブル検出制御部とを備えることを特徴とするプリアンブル検出装置。
  14. 前記周期性確認部は、前記周期性確認窓において、所定のプリアンブル検出閾値より大きい相関結果が存在することをもって前記周期性が確認できたとすることを特徴とする請求項13に記載のプリアンブル検出装置。
  15. 前記プリアンブル検出閾値は、前記シンボルタイミングにおける前記最大値に係数β(0<β<1)を乗算して得た値であることを特徴とする請求項14に記載のプリアンブル検出装置。
  16. 前記プリアンブル検出制御部は、前記周期性確認部による前記確認が失敗したとき、前記相関ピーク検出部により保持中の最大値をリセットさせると共に、前記シンボルタイミング検出装置の処理を、リセット後に前記相関ピーク検出部により検出された最大値に対して行うように制御することを特徴とする請求項13から15のいずれか1項に記載のプリアンブル検出装置。
  17. 前記プリアンブル検出制御部は、前記周期性確認部により前記周期性が連続して複数回確認できたことをもってプリアンブルが検出されたとすることを特徴とする請求項13から16のいずれか1項に記載のプリアンブル検出装置。
  18. シンボルが繰り返されるプリアンブルがデータの先頭に配置されたパケットより構成された受信信号からシンボルタイミングを検出する際に、
    前記受信信号と、前記プリアンブルの固定パターンとの相関を順次示す相関結果の最大値を更新しながら保持する相関ピーク検出処理と、
    保持されている最大値に対して、該最大値がそのタイミングからの所定長のシンボルタイミング判定期間において更新されていないことと、前記シンボルタイミング判定期間内に設けられた誤検出判定期間において誤検出判定閾値より大きい相関結果の発生回数が所定回数より少ないことを条件に、前記最大値のタイミングをシンボルタイミングとして判定するシンボルタイミング判定処理とをコンピュータに実行せしめることを特徴とするプログラム。
  19. 前記最大値に係数α(0<α<1)を乗算して前記誤検出判定閾値を得て前記シンボルタイミング判定処理に供する処理をさらに実行せしめることを特徴とする請求項18に記載のプログラム。
  20. 前記誤検出判定期間は、前記最大値のタイミングから所定の間隔を離れて設けられていることを特徴とする請求項18または19に記載のプログラム。
  21. 前記シンボルタイミングを基準にして、シンボル長に応じて開かれた周期性確認窓で前記シンボルの周期性を確認することによってプリアンブルを検出する処理をさらにコンピュータに実行せしめることを特徴とする請求項18から19のいずれか1項に記載のプログラム。
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