JP3501242B2 - スイッチング回路、インバータ装置、放電灯点灯装置および照明装置 - Google Patents

スイッチング回路、インバータ装置、放電灯点灯装置および照明装置

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JP3501242B2
JP3501242B2 JP23574894A JP23574894A JP3501242B2 JP 3501242 B2 JP3501242 B2 JP 3501242B2 JP 23574894 A JP23574894 A JP 23574894A JP 23574894 A JP23574894 A JP 23574894A JP 3501242 B2 JP3501242 B2 JP 3501242B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一対のスイッチング手段
を交互にスイッチングさせるスイッチング回路、インバ
ータ装置および照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、特開平2−297896号公報
に記載されている一対のスイッチング手段を帰還電流に
より駆動して交互にスイッチングさせるようにしたイン
バータ装置の従来技術(従来技術1)を示す回路図であ
る。このものは、直列接続された一対のスイッチング手
段71、71を可飽和変流器72により負荷電流を帰還
して交互に駆動する。そして、可飽和変流器72に制御
巻線73、全波整流器74および可変抵抗器75を設け
て、可変抵抗器により全波整流器に流れる電流の値を変
化させることにより、可飽和変流器72の飽和時間を変
えてインバータ装置の出力を一定に調整できるようにし
ている。
【0003】図8は、特開昭58−61597号公報に
記載されている他の従来技術(従来技術2)を示す回路
図である。このものも従来技術1と同様に直列接続され
た一対のスイッチング手段81、81を変圧器82によ
り負荷電流を帰還して交互に駆動する。そして、変圧器
82の制御巻線83、半波整流器84および一方向性サ
イリスタ85を設けて一つおきの半サイクルごとにサイ
リスタ85を所定の位相でオンすることにより、一方の
スイッチング手段81のベース電流の通流期間を短縮し
てインバータの動作周波数を高めて調光しようとしてい
る。
【0004】図示しないが、従来技術3として、従来技
術1において、制御巻線73、全波整流器74および可
変抵抗器75の代わりに各スイッチング手段ごとに変流
器72の2次巻線と並列にスイッチを接続するものもあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術1は、電
源電圧の変動に対しても出力を一定にし、放電灯の光出
力を一定にすることができる。しかし、可変抵抗器によ
り全波整流器に流れる電流の値を変化させることによ
り、可飽和変流器72の飽和時間を変えてインバータ装
置の出力を一定に調整するので、従来技術1は変流器7
2のコアの可飽和特性の影響を受けやすい。このため、
部品ばらつきや周囲温度の影響を受けやすく信頼性に若
干の問題がある。
【0006】従来技術2は、一つおきの半サイクルごと
にサイリスタ85をオンさせるので、変圧器のコアに直
流バイアスがかかり、他の半サイクルにおいてコアが磁
気飽和されて電流が遮断されるという不都合が生じる。
この問題を回避するためには、変圧器を各スイッチング
手段81、81ごとに別々に設け、一方の変圧器にのみ
制御巻線83、整流器84、サイリスタ85を接続する
必要があり、コスト高となる欠点がある。
【0007】従来技術3は、変流器の磁気飽和に頼らな
いで制御が可能になるが、スイッチング手段が直列接続
されている場合、高圧側のスイッチの制御が複雑になる
欠点がある。
【0008】本発明は、交互にスイッチングされるべき
一対のスイッチング手段を有するものにおいて、各スイ
ッチング手段の電位が異なっていても、制御が簡単かつ
確実で、部品ばらつきの影響も少ないスイッチング回
路、インバータ装置、放電灯点灯装置および照明装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のスイッ
チング回路は、交互にスイッチングされるべき一対のス
イッチング手段と;スイッチング手段の交互スイッチン
グに伴って通流する電流を帰還する変流器を含み、スイ
ッチング手段にスイッチング動作をさせる駆動回路と;
変流器の飽和特性を出力の正負両極性に対して所定区間
制御することにより、帰還出力を制御してスイッチング
手段の交互スイッチングの間にオフ区間を与えるように
構成されている制御回路と;を具備していることを特徴
とする。
【0010】 請求項2の発明のスイッチング回路は、
請求項1記載のスイッチング回路において、前記制御回
路は、前記変流器に付設された制御巻線、この巻線の出
力を全波整流する全波整流手段および補助スイッチを含
んで構成され、前記補助スイッチは、前記整流手段の整
流出力の所定の区間をオン・オフすることにより、前記
スイッチング手段の交互スイッチングの間にオフ区間を
与えることを特徴とする
【0011】請求項3の発明のインバータ装置は、少な
くとも一対のスイッチング手段のオン・オフ動作に伴っ
て直流を交流に変換して負荷回路を付勢するように構成
されたインバータ主回路と;スイッチング手段の交互ス
イッチングに伴って通流する電流を帰還する変流器を含
み、スイッチング手段にスイッチング動作をさせる駆動
回路と;帰還トランスの飽和特性を出力の正負両極性に
対して所定区間制御することにより、帰還出力を制御し
てスイッチング手段の交互スイッチングの間にオフ区間
を与えるように構成されている制御回路と;を具備して
いることを特徴とする。
【0012】 請求項4の発明のインバータ装置は、
記制御回路は、前記変流器に付設された制御巻線、この
巻線の出力を全波整流する全波整流手段および補助スイ
ッチを含んで構成され、前記補助スイッチは、前記整流
手段の整流出力の所定の区間をオン・オフすることによ
り、前記スイッチング手段の交互スイッチングの間にオ
フ区間を与えることを特徴とする
【0013】請求項5の発明のインバータ装置は、少な
くとも一対のスイッチング手段のオン・オフ動作に伴っ
て直流を交流に変換して負荷回路を付勢するように構成
されたインバータ主回路と;負荷回路中に接続された1
次巻線およびスイッチング手段を駆動するように接続さ
れた2次巻線を有する変流器を含み、スイッチング手段
にスイッチング動作をさせる駆動回路と;変流器に付設
された制御巻線、この制御巻線の出力を全波整流する全
波整流手段ならびにこの整流手段の出力をオン・オフ制
御することによって主スイッチング手段のオン・オフ制
御を行うように配置された補助スイッチを含む制御回路
と;を具備していることを特徴とする。
【0014】請求項6の発明のインバータ装置は、少な
くとも一対のスイッチング手段のオン・オフ動作に伴っ
て直流を交流に変換して負荷回路を付勢するように構成
されたインバータ主回路と;負荷電流を帰還して主スイ
ッチング手段に制御電圧を印加するように配置された変
流器を含む駆動回路と;制御巻線の出力を全波整流する
全波整流手段およびこの整流手段の出力電流の通流期間
と遮断期間との比率を変えることによりインバータ主回
路のオンデューティを制御するように配置されたスイッ
チングを含む制御回路と;を具備していることを特徴と
する。
【0015】請求項7の発明の放電灯点灯装置は、請求
項3ないし6のいずれか一記載のインバータ装置と;イ
ンバータ装置の負荷回路である放電灯と;を具備してい
ることを特徴とする。
【0016】請求項8の発明の照明装置は、請求項7記
載の放電灯点灯装置と;放電灯点灯装置を配置した照明
器具本体と;を具備していることを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1の発明では、一対のスイッチング手段
の一方がオンし、他方がオフしている状態において、次
に他方がオンすると、一方がオフするように交互にオ
ン、オフを繰り返し作動する。これらのオン、オフに伴
って駆動回路の変流器の2次巻線に電圧が誘起する。そ
の誘起電圧はそれぞれのスイッチング手段に供給されて
スイッチング手段をオン制御するように作用する。ま
た、変流器の飽和特性を変流器の出力の正負両極性に対
して所定位相の間制御することにより、帰還出力が制御
される。これに伴って各スイッチング手段の交互スイッ
チングの間にオフ区間が生じる。換言すれば、スイッチ
ング手段のオフ区間を変化させることにより、各スイッ
チング手段のオン幅を任意に設定することができる。ま
た、前記制御の作動周期を可変にすることにより、スイ
ッチング手段のオン、オフの周波数制御をすることも可
能である。
【0018】請求項2の発明では、一対のスイッチング
手段が交互にオン、オフを繰り返し作動するのに伴って
駆動回路の変流器の2次巻線に電圧が誘起する。その誘
起電圧はそれぞれのスイッチング手段に供給されてスイ
ッチング手段をオン制御するように作用する。同時に変
流器の制御巻線にも電圧が誘起され、全波整流手段によ
り全波整流される。所定区間この整流出力が継続する
と、補助スイッチがオンする。これにより、変流器は飽
和してスイッチング手段に供給されていた駆動電圧がな
くなるため、今までオンしていたスイッチング手段はオ
フする。これに伴って他方のスイッチング手段が今度は
オンする。なお、補助スイッチは比較的短期間の後にス
イッチが再びオフするように作動する。補助スイッチの
オン区間を変化させることにより、各スイッチング手段
のオン幅を任意に設定することができる。
【0019】請求項3の発明では、インバータ装置が請
求項1の作用をする。
【0020】請求項4の発明では、インバータ装置が請
求項2の作用をする。
【0021】請求項5の発明では、請求項4の作用に加
えて、変流器は1次巻線が負荷回路中に接続されて作用
する。
【0022】請求項6の発明では、請求項5の作用に加
えて、全波整流手段の出力電流の通流期間と遮断期間と
の比率が補助スイッチにより変えられ、これによりイン
バータ主回路のオンデューティが制御される。
【0023】請求項7の発明では、放電灯点灯装置が請
求項3ないし6のいずれか一の作用をする。
【0024】請求項8の発明では、照明装置が請求項7
の作用をする。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし5を参照
して説明する。
【0026】図1は、本発明のスイッチング回路を示す
回路図である。図において11a、11bは一対のスイ
ッチング手段例えばバイポーラ形トランジスタ、電界効
果形トランジスタFET等で、本実施例の場合直列的に
接続されているが、並列的に接続されていてもよい。各
スイッチング手段11a、11bは交互にスイッチング
されるように関係付けられている。
【0027】12、12は駆動回路で、各スイッチング
手段を駆動してスイッチング動作をさせるように構成さ
れている。例えば駆動回路12は、変流器12aを含ん
でいる。この変流器12aは各スイッチング手段11
a、11bのスイッチング動作に伴って通流する電流例
えば負荷電流を帰還する。さらに詳述すると、変流器1
2aは1次巻線12a1および2次巻線12a2を有
し、さらに制御巻線12a3を付設している。1次巻線
12a1は負荷回路に直列に挿入され、2次巻線12a
2はそれぞれ対応するスイッチング手段11aまたは1
1bに駆動電流を供給するように構成される。すなわ
ち、2次巻線12a2の一端はコンデンサ12bおよび
抵抗器12cを直列に介してスイッチング手段11aま
たは11bの制御端子例えばベースに接続され、他端は
エミッタに接続される。なお、図中12d、12eはダ
イオード、12fは抵抗器である。
【0028】13は制御回路で、変流器12aの飽和特
性をその出力の正負両極性に対して所定位相の間制御す
ることにより、帰還出力を制御してスイッチング手段1
1aおよび11bの交互スイッチングの間にオフ区間を
与えるように構成されている。具体的回路構成として
は、変流器12aの制御巻線13a、この巻線の両端間
に現れる電圧を整流する全波整流手段13bおよびその
全波整流出力をオン、オフする補助スイッチ13cから
なる。
【0029】次に、本実施例の作用を図2に示す波形図
を参照しながら説明する。図2において、Vaは補助ス
イッチ13cの端子電圧、IBa、IBbはスイッチン
グ手段11a、11bのベース電流、ICa、ICbは
同じくコレクタ電流、VCEa、VCEbは同じくコレ
クタ・エミッタ間電圧をそれぞれ示す。
【0030】まず、一対のスイッチング手段11a、1
1bは、一方がオンすると、他方がオフするように関係
付けられてスイッチング作動するが、これらのオン、オ
フに伴って駆動回路12の変流器12aの2次巻線12
a2に電圧が誘起され、コンデンサ12bと抵抗器12
cを介してスイッチング手段11aまたは11bの制御
端子例えばベースにベース電流IBaまたはIBbを順
方向に与える。この時は補助スイッチ13cはオフ状態
である。今、スイッチング手段11aにベース電流IB
aが供給されると、スイッチング手段11aはわずかに
遅れてオンし、コレクタ電流ICaが通流する。所定時
間経過後に補助スイッチ13cがオンする。これと同時
に変流器12aは磁気飽和し、2次巻線12a2の誘起
電圧は瞬間的に零となり、スイッチング手段11aは強
制的にオフされ、コレクタ・エミッタ間に電圧VCEa
が現れる。なお、この時、図中ベース電流IBaが逆方
向に流れているのは、変流器12aが磁気飽和した際に
2次巻線12a2に逆起電力が発生するためである。
【0031】ところで、一方のスイッチング手段11a
がこのようにしてオフすると、他方のスイッチング手段
11bがオンしようとする。しかし、補助スイッチがオ
ンしている間は他方のスイッチング手段11bにベース
電流IBbが流れないので、補助スイッチ13cが再び
オフし、ベース電流IBbが流れてからわずかの遅れの
後にオンし、コレクタ電流ICbが流れる。
【0032】このようにして、各スイッチング手段の交
互のスイッチングの間に共にオフする区間Tdが生じ
る。このオフ区間Tdができることにより、一対のスイ
ッチング手段11a、11bが同時にオンすることによ
るスイッチング損失と雑音の発生を低減することができ
る。なお、各スイッチング手段と並列にコンデンサを接
続することにより、電圧VCEの立ち上がりと立ち下が
りに傾斜を付与して、上記の低減を助長することができ
る。
【0033】また、オン区間をTcとすると、オンデュ
ーティはTc/Tdとなる。したがって、オフ区間Td
を可変することにより、オンデューティは可変となる。
【0034】図3は、制御信号発生回路を示す回路図
で、変流器12aの出力の正負両極性の所定位相の間磁
気飽和させるために、補助スイッチ13cをオン、オフ
制御する回路の一例である。発振器31の出力を第1の
遅延回路32および第2の遅延回路33により遅延させ
る。第1の遅延回路32の出力と第2の遅延回路33の
出力と発振器31の出力とを入力するアンド回路34に
入力する。第1の遅延回路32の出力を第1のNOT回
路35を介してアンド回路34の出力と加算して第2の
NOT回路36に入力するこの第2のNOT回路36の
出力によって補助スイッチ13cを制御する。
【0035】図4は、図3の各部の電位を示す波形図で
ある。fに示す制御信号を補助スイッチ13cに印加す
ると、補助スイッチはオンする。
【0036】以上の説明から、補助スイッチ13cのオ
ン幅すなわち位相期間を長くすれば、スイッチング手段
11の交互スイッチングの間に任意のオフ期間を設ける
ことが可能であることを理解することができる。また、
補助スイッチ13cの動作周期を可変すれば、スイッチ
ング手段の繰り返し周波数を可変にすることができる。
【0037】図5は、本発明のインバータ装置およびこ
のインバータ装置を主要部とする放電灯点灯装置のそれ
ぞれ一実施例を示す回路図である。これらの装置におい
て、スイッチング回路の部分は各スイッチング手段11
と逆並列にダイオード51、51が接続されている以外
は図1のスイッチング回路と同様な構成なので、同一部
分には同一符号を引用してその部分の説明は省略する。
これらの装置において、上記スイッチング回路は、ハー
フブリッジ形インバータ装置の主回路の一部を構成して
いる。すなわち、ハーフブリッジ形インバータ装置は次
のように構成されている。各スイッチング手段11、1
1の接続点が出力トランス52の1次巻線52aおよび
ダイオード53を直列に介して直流電源54の一端に接
続し、低圧側のスイッチング手段11のエミッタが直流
電源54の他端に接続し、また高圧側のスイッチング手
段11のコレクタがコンデンサ55aを介して直流電源
54の一端に接続している。直流電源54の両端間には
他のコンデンサ55bが接続してインバータ主回路が構
成されている。出力トランス52の2次側に負荷回路5
6が接続される。なお、直流電源54は商用を可とする
交流電源54aと、この電源間に接続した全波整流手段
54bとから構成しているが、これに限定されるもので
はなく、他に既知の直流電源を使用することができる。
また、57は始動回路で、直流電源間に接続された時定
数回路57aおよび時定数回路と低圧側のスイッチング
手段11のベースに抵抗器12cを介して接続されたト
リガ素子57bとからなる。
【0038】放電灯点灯装置は、上述のインバータ装置
と、負荷回路56としての放電灯主回路と、後述する低
歪化手段58とから構成されている。負荷回路56すな
わち放電灯主回路は、出力トランスの2次巻線52bの
両端間に接続されたインダクタ56a、コンデンサ56
bおよび放電灯56cの直列回路と、放電灯56cの非
電源側端子間に接続されたコンデンサ56dとからな
る。
【0039】低歪化手段58は、ダイオード53と、こ
のダイオードを介して直流電源間に接続されたコンデン
サ58aと、このコンデンサに並列接続された電解コン
デンサ58bおよびインダクタ58cの直列回路と、コ
ンデンサ59とから構成されている。
【0040】この部分共振回路58はスイッチング手段
11a、11bのコレクタ電圧波形の立ち上がり部と立
ち下がり部を傾斜させ、この区間に共振をさせる。さら
に詳述すると、この低歪化手段58は、次のように動作
する。すなわち、スイッチング手段の回生電流と電解コ
ンデンサ58bの充放電に伴うインダクタ58cの作用
とにより、コンデンサ58aの両端にリップル電圧が発
生する。このリップル電圧により、ダイオード53をオ
フさせ、ちょりゅう電源54から流入する電流をその間
遮断することにより、直流電源54から流入する電流の
波形が正弦波に近似する。
【0041】ところで、インバータ装置はハーフブリッ
ジ形に限定されるものでなく、フルブリッジ形、プッシ
ュプル形インバータ装置等であってもよい。
【0042】次に、作用を説明する。インバータ装置は
始動回路57により直流電源投入後遅延して始動する。
始動後は図1において説明した作用によりインバータ動
作を継続する。放電灯56cは出力トランス52のリー
ケージインダクタ、コンデンサ56bを安定要素として
インバータ装置の出力によって点灯する。部分共振回路
58はスイッチング手段11a、11bのコレクタ電圧
の立ち上がり区間と立ち下がり区間において共振して入
力電流の一部をインバータ装置に供給するので、直流電
源54から流入する電流波形が正弦波に近似することに
なり、このため高調波の発生が低減される。
【0043】図6は、本発明の照明装置を示す斜視図で
ある。図において、61は照明装置本体、62、62は
放電灯56cを電気的および機械的に支持するソケット
である。照明装置としては、照明器具や電球形蛍光ラン
プ等であることを許容する。照明装置本体61の内部に
は放電灯点灯装置が収納されるが、放電灯は上記のよう
に支持される。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、変流器の飽和
特性を出力の正負両極性に対して所定位相の間制御して
スイッチング手段の交互スイッチングの間にオフ区間を
与えるようにしたので、スイッチング損失と雑音の低減
ができる。また、各スイッチング手段の電位が異なって
いても、制御が簡単かつ確実で、部品ばらつきの影響を
受けにくいスイッチング回路を提供することができる。
【0045】請求項2の発明によれば、変流器の制御巻
線に全波整流手段、補助スイッチを設け、補助スイッチ
を整流手段の整流出力の所定区間をオン、オフするの
で、各スイッチング手段の電位が異なっていても、制御
が簡単かつ確実で、部品ばらつきの影響を受けにくいス
イッチング回路を提供することができる。
【0046】請求項3の発明によれば、請求項1の効果
を奏するインバータ装置を提供することができる。
【0047】請求項4の発明によれば、請求項2の効果
を奏するインバータ装置を提供することができる。
【0048】請求項5の発明によれば、変流器を負荷回
路中に接続している構成において、請求項2の効果を奏
するインバータ装置を提供することができる。
【0049】請求項6の発明によれば、請求項5の効果
に加えて、インバータ主回路のオンデューティを可変に
することができるインバータ装置を提供することができ
る。
【0050】請求項7の発明によれば、請求項3ないし
6のいずれか一記載の効果を奏する放電灯点灯装置を提
供することができる。
【0051】請求項8の発明によれば、請求項7の効果
を奏する照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチング回路の一実施例を示す回
路図である。
【図2】図1に示すスイッチング回路の波形図である。
【図3】図1スイッチング回路に用いる制御信号発生回
路の一例を示す回路図である。
【図4】図3に示す制御信号発生回路の波形図である。
【図5】本発明のインバータ装置および放電灯点灯装置
の実施例を示す回路図である。
【図6】本発明の照明装置の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図7】従来例1を示す回路図である。
【図8】従来例2を示す回路図である。
【符号の説明】
11a…一方のスイッチング手段 11b…他方のスイッチング手段 12…駆動回路 12a…変流器 13…制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/537 H02M 7/538 H05B 41/24

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交互にスイッチングされるべき一対のスイ
    ッチング手段と; スイッチング手段の交互スイッチングに伴って通流する
    電流を帰還する変流器を含み、スイッチング手段にスイ
    ッチング動作をさせる駆動回路と; 変流器の飽和特性を出力の正負両極性に対して所定区間
    制御することにより、帰還出力を制御してスイッチング
    手段の交互スイッチングの間にオフ区間を与えるように
    構成されている制御回路と; を具備していることを特徴とするスイッチング回路。
  2. 【請求項2】前記制御回路は、前記変流器に付設された
    制御巻線、この巻線の出力を全波整流する全波整流手段
    および補助スイッチを含んで構成され、前記補助スイッ
    チは、前記整流手段の整流出力の所定の区間をオン・オ
    フすることにより、前記スイッチング手段の交互スイッ
    チングの間にオフ区間を与えることを特徴とする請求項
    1記載のスイッチング回路。
  3. 【請求項3】少なくとも一対のスイッチング手段のオン
    ・オフ動作に伴って直流を交流に変換して負荷回路を付
    勢するように構成されたインバータ主回路と; スイッチング手段の交互スイッチングに伴って通流する
    電流を帰還する変流器を含み、スイッチング手段にスイ
    ッチング動作をさせる駆動回路と; 変流器の飽和特性を出力の正負両極性に対して所定区間
    制御することにより、帰還出力を制御してスイッチング
    手段の交互スイッチングの間にオフ区間を与えるように
    構成されている制御回路と; を具備していることを特徴とするインバータ装置。
  4. 【請求項4】前記制御回路は、前記変流器に付設された
    制御巻線、この巻線の出力を全波整流する全波整流手段
    および補助スイッチを含んで構成され、前記補助スイッ
    チは、前記整流手段の整流出力の所定の区間をオン・オ
    フすることにより、前記スイッチング手段の交互スイッ
    チングの間にオフ区間を与えることを特徴とする請求項
    3記載のインバータ装置。
  5. 【請求項5】少なくとも一対のスイッチング手段のオン
    ・オフ動作に伴って直流を交流に変換して負荷回路を付
    勢するように構成されたインバータ主回路と; 負荷回路中に接続された1次巻線およびスイッチング手
    段を駆動するように接続された2次巻線を有する変流器
    を含み、スイッチング手段にスイッチング動作をさせる
    駆動回路と; 変流器に付設されている制御巻線、制御巻線の出力を全
    波整流する全波整流手段およびこの整流手段の出力をオ
    ン・オフ制御することによってスイッチング手段のオン
    ・オフ制御を行うように配置された補助スイッチを含む
    制御回路と; を具備していることを特徴とするインバータ装置。
  6. 【請求項6】少なくとも一対のスイッチング手段のオン
    ・オフ動作に伴って直流を交流に変換して負荷回路を付
    勢するように構成されたインバータ主回路と; スイッチング手段の交互スイッチングに伴って通流する
    電流を帰還する変流器を含み、スイッチング手段にスイ
    ッチング動作をさせる駆動回路と; 変流器に付設されている制御巻線、この制御巻線の出力
    を全波整流する全波整流手段およびこの整流手段の出力
    電流の通流期間と遮断期間との比率を変えることにより
    インバータ主回路のオンデューティを制御するように配
    置された補助スイッチを含む制御回路と;を具備してい
    ることを特徴とするインバータ装置。
  7. 【請求項7】請求項3ないし6のいずれか一記載のイン
    バータ装置と; インバータ装置の負荷回路である放電灯と; を具備していることを特徴とする放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の放電灯点灯装置と;放電灯
    点灯装置を配置した照明器具本体と; を具備していることを特徴とする照明装置。
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