JP3500214B2 - 光学式エンコーダ - Google Patents
光学式エンコーダInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発光素子と受光素子とス
リットを有する移動板とからなる光学式エンコーダに関
する。より詳しくは、光学的な手段を用いてエンコーダ
出力の高分解能化を図る技術に関する。
リットを有する移動板とからなる光学式エンコーダに関
する。より詳しくは、光学的な手段を用いてエンコーダ
出力の高分解能化を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の光学式エンコーダの一例
を示す模式的な斜視図である。回転変位するディスクか
らなる移動板101には、その周方向に沿って所定のピ
ッチでスリット102が形成されている。移動板101
の一面側には光源となる発光素子103が固定配置され
ている。発光素子103と移動板101の間にはレンズ
104が介在しており、光源からの発散光を平行光に変
換する。なお、レンズ104は必ずしも必要なものでは
ない。移動板101の他面側には固定マスク105を介
して受光素子106が配置されている。
を示す模式的な斜視図である。回転変位するディスクか
らなる移動板101には、その周方向に沿って所定のピ
ッチでスリット102が形成されている。移動板101
の一面側には光源となる発光素子103が固定配置され
ている。発光素子103と移動板101の間にはレンズ
104が介在しており、光源からの発散光を平行光に変
換する。なお、レンズ104は必ずしも必要なものでは
ない。移動板101の他面側には固定マスク105を介
して受光素子106が配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図11に示した従来の
光学式エンコーダでは、発光素子103と受光素子10
6が対面配置し、両者の間に移動板101と固定マスク
105が介在している。発光素子103から放射した光
源光は回転変位するスリット102と固定マスク105
とにより断続的に透過/遮断され、受光素子106の受
光量が周期的に変化する。受光素子106はこの受光量
変化に応じて電気信号を出力し移動板101の変位を検
出している。この構成では、スリット102と固定マス
ク105の間隔を小さくし、光源光を平光ビームにしな
いと、高分解能なエンコーダ出力は実現できない。この
方式では、スリット102の配列ピッチを精々100μ
m程度にまで微細化するのが限界であった。
光学式エンコーダでは、発光素子103と受光素子10
6が対面配置し、両者の間に移動板101と固定マスク
105が介在している。発光素子103から放射した光
源光は回転変位するスリット102と固定マスク105
とにより断続的に透過/遮断され、受光素子106の受
光量が周期的に変化する。受光素子106はこの受光量
変化に応じて電気信号を出力し移動板101の変位を検
出している。この構成では、スリット102と固定マス
ク105の間隔を小さくし、光源光を平光ビームにしな
いと、高分解能なエンコーダ出力は実現できない。この
方式では、スリット102の配列ピッチを精々100μ
m程度にまで微細化するのが限界であった。
【0004】高分解能化を図る為、コヒーレントな光
(可干渉光)の回折及び干渉を利用した光学式エンコー
ダが知られており、例えば特開昭62−200219号
公報に開示されている。このエンコーダは光源と、この
光源で得られる所定の方向に偏光した可干渉光束を分割
する偏光ビームスプリッタと、これにより分割された複
数の光束を移動可能な回折格子に向ける第1光学系と、
回折格子から出射する複数の回折光を重ね合わせる第2
光学系と、この重ね合わされた光束を受光する受光素子
とを有している。受光素子から出力される信号により回
折格子の移動状態を検出する。この光学式エンコーダは
回折格子を利用しており、そのスリットピッチは数μm
程度まで高分解能化できる。しかしながら、光源として
レーザが必要であり且つ構成光学部品の点数が増える
為、価格が高いという欠点がある。
(可干渉光)の回折及び干渉を利用した光学式エンコー
ダが知られており、例えば特開昭62−200219号
公報に開示されている。このエンコーダは光源と、この
光源で得られる所定の方向に偏光した可干渉光束を分割
する偏光ビームスプリッタと、これにより分割された複
数の光束を移動可能な回折格子に向ける第1光学系と、
回折格子から出射する複数の回折光を重ね合わせる第2
光学系と、この重ね合わされた光束を受光する受光素子
とを有している。受光素子から出力される信号により回
折格子の移動状態を検出する。この光学式エンコーダは
回折格子を利用しており、そのスリットピッチは数μm
程度まで高分解能化できる。しかしながら、光源として
レーザが必要であり且つ構成光学部品の点数が増える
為、価格が高いという欠点がある。
【0005】高分解能化を目的として拡大光学系を用い
たエンコーダも知られており例えば特開昭57−104
815号公報に開示されている。このエンコーダは等し
い角度ピッチの透明部/不透明部を円周上に配置したス
リットを有する移動板と、そのスリットを照明する光源
と、ラインセンサと、照明を受けたスリットを拡大投影
してラインセンサの画素ピッチと略等しくなる様に結像
する投影レンズと、ラインセンサの出力から移動板の回
転角を算出する処理回路とを備えている。拡大光学系を
利用する事によりスリットピッチを10μm程度まで微
細化可能である。しかしながら、このエンコーダは拡大
光学系を採用する為、光軸方向にサイズが大型化すると
共に、発光素子と受光素子の間隔が離間する。光学構成
が立体的となり大型化が避けられないと共に価格的にも
不利である。
たエンコーダも知られており例えば特開昭57−104
815号公報に開示されている。このエンコーダは等し
い角度ピッチの透明部/不透明部を円周上に配置したス
リットを有する移動板と、そのスリットを照明する光源
と、ラインセンサと、照明を受けたスリットを拡大投影
してラインセンサの画素ピッチと略等しくなる様に結像
する投影レンズと、ラインセンサの出力から移動板の回
転角を算出する処理回路とを備えている。拡大光学系を
利用する事によりスリットピッチを10μm程度まで微
細化可能である。しかしながら、このエンコーダは拡大
光学系を採用する為、光軸方向にサイズが大型化すると
共に、発光素子と受光素子の間隔が離間する。光学構成
が立体的となり大型化が避けられないと共に価格的にも
不利である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した様に、従来の技
術ではエンコーダ出力の高分解能化を図ろうとすると、
部品点数が増加したりサイズが大型化したり、形状的に
も無理が生じるという課題があった。かかる従来の技術
の課題を解決する為以下の手段を講じた。即ち、本発明
にかかる光学式エンコーダは基本的な構成として、第1
領域及び第2領域を通過する移動板と、該移動板の一面
側で第1領域に対面配置した光源と、該移動板の一面側
で第2領域に対面配置した受光素子と、該移動板の他面
側で第1領域と第2領域の間に介在する投影手段とを備
えている。前記移動板は第1領域及び第2領域を結ぶ移
動方向に沿って一定のピッチで配列したスリットを有す
る。前記光源は第1領域を通過するスリットを照明して
スリット物像を形成する。前記投影手段は第1領域に映
し出された該スリット物像を反転したスリット実像に等
倍変換して第2領域に投影する。前記受光素子は第2領
域を通過するスリットをマスクとして反対方向に移動す
る該スリット実像を受光し該移動板の変位を検出する。
術ではエンコーダ出力の高分解能化を図ろうとすると、
部品点数が増加したりサイズが大型化したり、形状的に
も無理が生じるという課題があった。かかる従来の技術
の課題を解決する為以下の手段を講じた。即ち、本発明
にかかる光学式エンコーダは基本的な構成として、第1
領域及び第2領域を通過する移動板と、該移動板の一面
側で第1領域に対面配置した光源と、該移動板の一面側
で第2領域に対面配置した受光素子と、該移動板の他面
側で第1領域と第2領域の間に介在する投影手段とを備
えている。前記移動板は第1領域及び第2領域を結ぶ移
動方向に沿って一定のピッチで配列したスリットを有す
る。前記光源は第1領域を通過するスリットを照明して
スリット物像を形成する。前記投影手段は第1領域に映
し出された該スリット物像を反転したスリット実像に等
倍変換して第2領域に投影する。前記受光素子は第2領
域を通過するスリットをマスクとして反対方向に移動す
る該スリット実像を受光し該移動板の変位を検出する。
【0007】 具体的には、前記投影手段は第1領域に
対面する対物レンズと第2領域に対面する結像レンズと
を含み、等倍反転光学系を構成する。さらに具体的に
は、前記投影手段は台形プリズムを含んでおり、該対物
レンズは台形プリズムの入射面に配される一方、該結像
レンズは台形プリズムの出射面に配されている。また、
前記移動板のスリットの列に沿って一対の平行トラック
を有している。一方のトラックに属するスリットの部分
は他方のトラックに属するスリットの部分に対し1/8
ピッチだけ空間位相が実効的にずれている。これに応じ
て、前記受光素子は一対の平行トラックに対応して一対
の受光領域を備えており、該移動板の変位量に加え変位
方向の検出を可能にしている。
対面する対物レンズと第2領域に対面する結像レンズと
を含み、等倍反転光学系を構成する。さらに具体的に
は、前記投影手段は台形プリズムを含んでおり、該対物
レンズは台形プリズムの入射面に配される一方、該結像
レンズは台形プリズムの出射面に配されている。また、
前記移動板のスリットの列に沿って一対の平行トラック
を有している。一方のトラックに属するスリットの部分
は他方のトラックに属するスリットの部分に対し1/8
ピッチだけ空間位相が実効的にずれている。これに応じ
て、前記受光素子は一対の平行トラックに対応して一対
の受光領域を備えており、該移動板の変位量に加え変位
方向の検出を可能にしている。
【0008】 本発明の一態様によれば、前記移動板は
一定のピッチで配列したスリットの列からなる主トラッ
クに加え、第1領域と第2領域の距離に対応した間隔で
配置した一対の基準スリットパタンからなる副トラック
を有している。これに応じて、前記受光素子は主トラッ
クと副トラックに夫々割り当てられた受光領域を有し、
該移動板の変位に加えその基準位置を検出可能にしてい
る。
一定のピッチで配列したスリットの列からなる主トラッ
クに加え、第1領域と第2領域の距離に対応した間隔で
配置した一対の基準スリットパタンからなる副トラック
を有している。これに応じて、前記受光素子は主トラッ
クと副トラックに夫々割り当てられた受光領域を有し、
該移動板の変位に加えその基準位置を検出可能にしてい
る。
【0009】
【作用】本発明によれば、受光素子と光源を構成する発
光素子とは移動板に対して同一面側に配置されている。
受光素子と発光素子を光学的に接続する投影手段は移動
板の反対面側に配置されている。従って、極めてコンパ
クトな光学式エンコーダの実装構造が可能になる。投影
手段は発光素子によって照明されたスリット物像を反転
したスリット実像に等倍変換して受光素子側に投影す
る。受光素子はスリットをマスクとして反対方向に移動
するスリット実像を受光する事により、移動板の変位を
検出する。移動板に形成されたスリット自体をマスクと
して用いる為、固定マスク等を別部品として設ける必要
がない。スリットそのものとスリット実像は互いに反対
方向に移動する為、実効的なスリットピッチが1/2と
なり、従来に比し2倍の分解能が達成できる。
光素子とは移動板に対して同一面側に配置されている。
受光素子と発光素子を光学的に接続する投影手段は移動
板の反対面側に配置されている。従って、極めてコンパ
クトな光学式エンコーダの実装構造が可能になる。投影
手段は発光素子によって照明されたスリット物像を反転
したスリット実像に等倍変換して受光素子側に投影す
る。受光素子はスリットをマスクとして反対方向に移動
するスリット実像を受光する事により、移動板の変位を
検出する。移動板に形成されたスリット自体をマスクと
して用いる為、固定マスク等を別部品として設ける必要
がない。スリットそのものとスリット実像は互いに反対
方向に移動する為、実効的なスリットピッチが1/2と
なり、従来に比し2倍の分解能が達成できる。
【0010】
【実施例】以下図面を参照して本発明の好適な実施例を
詳細に説明する。図1は本発明にかかる光学式エンコー
ダの第1実施例を示す模式的な斜視図である。図示する
様に、光学式エンコーダは移動板1とLED等の発光素
子からなる光源2とフォトトランジスタアレイ等からな
る受光素子3と投影手段4とを備えている。本例では移
動板1は回転変位するディスクからなり、第1領域A及
び第2領域Bを通過する様に組み込まれている。光源2
は移動板1の下面側で第1領域Aに対面配置している。
受光素子3も移動板1の下面側で第2領域Bに対面配置
している。投影手段4は移動板1の上面側で第1領域A
と第2領域Bの間に介在している。
詳細に説明する。図1は本発明にかかる光学式エンコー
ダの第1実施例を示す模式的な斜視図である。図示する
様に、光学式エンコーダは移動板1とLED等の発光素
子からなる光源2とフォトトランジスタアレイ等からな
る受光素子3と投影手段4とを備えている。本例では移
動板1は回転変位するディスクからなり、第1領域A及
び第2領域Bを通過する様に組み込まれている。光源2
は移動板1の下面側で第1領域Aに対面配置している。
受光素子3も移動板1の下面側で第2領域Bに対面配置
している。投影手段4は移動板1の上面側で第1領域A
と第2領域Bの間に介在している。
【0011】移動板1は第1領域A及び第2領域Bを結
ぶ移動方向(本例では周方向)に沿って一定のピッチP
で配列したスリット5を有する。光源2は第1領域Aを
通過するスリット5を照明してスリット物像を形成す
る。投影手段4は第1領域Aに照し出された該スリット
物像を反転したスリット実像に等倍変換して第2領域B
に投影する。受光素子3は第2領域Bを通過するスリッ
ト5をマスクとして、反対方向に移動する該スリット実
像を受光し、移動板1の回転変位を検出する。
ぶ移動方向(本例では周方向)に沿って一定のピッチP
で配列したスリット5を有する。光源2は第1領域Aを
通過するスリット5を照明してスリット物像を形成す
る。投影手段4は第1領域Aに照し出された該スリット
物像を反転したスリット実像に等倍変換して第2領域B
に投影する。受光素子3は第2領域Bを通過するスリッ
ト5をマスクとして、反対方向に移動する該スリット実
像を受光し、移動板1の回転変位を検出する。
【0012】図2は、図1に示した光学式エンコーダの
側面形状を表わしている。図示する様に、光源2と受光
素子3は移動板1の同一面側に配され、投影手段4は移
動板1の反対側に配されている。これにより、光学式エ
ンコーダの実装構造をコンパクト化できる。投影手段4
は第1領域Aに対面する対物レンズ6と第2領域Bに対
面する結像レンズ7とを含み、等倍反転光学系を構成す
る。この投影手段4はさらに台形プリズム8を含んでお
り、対物レンズ6及び結像レンズ7と共に一体成形され
る。対物レンズ6は台形プリズム8の入射面に配され、
結像レンズ7は台形プリズム8の出射面に配されてい
る。
側面形状を表わしている。図示する様に、光源2と受光
素子3は移動板1の同一面側に配され、投影手段4は移
動板1の反対側に配されている。これにより、光学式エ
ンコーダの実装構造をコンパクト化できる。投影手段4
は第1領域Aに対面する対物レンズ6と第2領域Bに対
面する結像レンズ7とを含み、等倍反転光学系を構成す
る。この投影手段4はさらに台形プリズム8を含んでお
り、対物レンズ6及び結像レンズ7と共に一体成形され
る。対物レンズ6は台形プリズム8の入射面に配され、
結像レンズ7は台形プリズム8の出射面に配されてい
る。
【0013】引き続き図2を参照して、本光学式エンコ
ーダの動作を詳細に説明する。LED等の発光素子から
なる光源2は移動板1に形成されたスリット5を照射
し、第1領域Aにスリット物像9を映し出す。このスリ
ット物像9は対物レンズ6を介して台形プリズム8の第
1全反射面10により反射され、光路の中間に位置する
焦平面11に結像する。この結像は台形プリズム8の第
2全反射面12により反射され結像レンズ7を介して第
2領域B上にスリット実像13を投影する。換言する
と、対物レンズ6と結像レンズ7は台形プリズム8を介
して光学的には同一の光軸14上にあり、その中間点に
焦平面11を持つ等倍反転光学系である。第1領域A及
び第2領域Bに夫々のレンズの物点及び像点が位置す
る。対物レンズ6と結像レンズ7は同一の焦点距離を有
しており、本光学系の倍率は1である。台形プリズム8
は光路変換用であり、第1全反射面10及び第2全反射
面12の傾斜角は45°に設定されている。前述した様
に、対物レンズ6及び結像レンズ7と台形プリズム8は
一体的に成形されている。
ーダの動作を詳細に説明する。LED等の発光素子から
なる光源2は移動板1に形成されたスリット5を照射
し、第1領域Aにスリット物像9を映し出す。このスリ
ット物像9は対物レンズ6を介して台形プリズム8の第
1全反射面10により反射され、光路の中間に位置する
焦平面11に結像する。この結像は台形プリズム8の第
2全反射面12により反射され結像レンズ7を介して第
2領域B上にスリット実像13を投影する。換言する
と、対物レンズ6と結像レンズ7は台形プリズム8を介
して光学的には同一の光軸14上にあり、その中間点に
焦平面11を持つ等倍反転光学系である。第1領域A及
び第2領域Bに夫々のレンズの物点及び像点が位置す
る。対物レンズ6と結像レンズ7は同一の焦点距離を有
しており、本光学系の倍率は1である。台形プリズム8
は光路変換用であり、第1全反射面10及び第2全反射
面12の傾斜角は45°に設定されている。前述した様
に、対物レンズ6及び結像レンズ7と台形プリズム8は
一体的に成形されている。
【0014】光源2で第1領域A上に映し出されたスリ
ット物像9は、投影手段4を介して第2領域B上にスリ
ット実像13として投影される。受光素子3は移動板1
に形成されたスリット5そのものをマスクとしてこのス
リット実像13を受光する。この時、スリット実像13
は対物レンズ6により一度結像されている為、台形プリ
ズム8の中間に位置する焦平面11に関しスリット物像
9と面対称となる。従って、スリット実像13は第2領
域Bにおいてスリット5そのものと裏向きに重なる。
又、スリット実像13の移動方向はスリット5そのもの
の移動方向に対し反対方向となる。従って、受光素子3
に入射する光量はスリット実像13に対しスリット5自
身がマスクとなる為、移動板1の回転変位に伴なって周
期的に増減する。しかも、スリット5のピッチPの半分
でスリット5自身とスリット実像13が相対的に反対方
向に動く為、結局スリットピッチの2倍の分解能のエン
コーダ出力が得られる。
ット物像9は、投影手段4を介して第2領域B上にスリ
ット実像13として投影される。受光素子3は移動板1
に形成されたスリット5そのものをマスクとしてこのス
リット実像13を受光する。この時、スリット実像13
は対物レンズ6により一度結像されている為、台形プリ
ズム8の中間に位置する焦平面11に関しスリット物像
9と面対称となる。従って、スリット実像13は第2領
域Bにおいてスリット5そのものと裏向きに重なる。
又、スリット実像13の移動方向はスリット5そのもの
の移動方向に対し反対方向となる。従って、受光素子3
に入射する光量はスリット実像13に対しスリット5自
身がマスクとなる為、移動板1の回転変位に伴なって周
期的に増減する。しかも、スリット5のピッチPの半分
でスリット5自身とスリット実像13が相対的に反対方
向に動く為、結局スリットピッチの2倍の分解能のエン
コーダ出力が得られる。
【0015】図3は投影手段4の光学的な等倍反転機能
を模式的に表わしたものである。前述した様に、対物レ
ンズ6と結像レンズ7は台形プリズム8により連結され
ている。第1全反射面10及び第2全反射面12は45
°の傾斜角を有している。この光学構成では対物レンズ
6の光軸14aが2回の全反射で結像レンズ7の光軸1
4bと重なる。この光学系は中間の焦平面11を対称面
とする対称構造を有している。この結果、第1領域Aに
照し出された物像Rは裏向きになって第2領域Bに投影
され、物像Rを移動方向に沿ってひっくり返した実像が
得られる。
を模式的に表わしたものである。前述した様に、対物レ
ンズ6と結像レンズ7は台形プリズム8により連結され
ている。第1全反射面10及び第2全反射面12は45
°の傾斜角を有している。この光学構成では対物レンズ
6の光軸14aが2回の全反射で結像レンズ7の光軸1
4bと重なる。この光学系は中間の焦平面11を対称面
とする対称構造を有している。この結果、第1領域Aに
照し出された物像Rは裏向きになって第2領域Bに投影
され、物像Rを移動方向に沿ってひっくり返した実像が
得られる。
【0016】図4はスリット物像9とスリット実像13
の移動方向を模式的に表わしたものである。(A)の例
では、第1領域と第2領域が周方向に沿って離間してお
り、台形プリズム8は両者の間に配置されている。スリ
ット物像9が移動板の回転変位に伴なって反時計方向に
移動すると、スリット実像13は逆に時計方向に移動す
る。一方、(B)の例では、第1領域と第2領域がディ
スク形状の移動板の直径方向に沿って離間しており、台
形プリズム8も直径方向に渡って延在している。この例
でも、スリット物像9が反時計方向に移動すると、スリ
ット実像13は逆に時計方向に移動する。
の移動方向を模式的に表わしたものである。(A)の例
では、第1領域と第2領域が周方向に沿って離間してお
り、台形プリズム8は両者の間に配置されている。スリ
ット物像9が移動板の回転変位に伴なって反時計方向に
移動すると、スリット実像13は逆に時計方向に移動す
る。一方、(B)の例では、第1領域と第2領域がディ
スク形状の移動板の直径方向に沿って離間しており、台
形プリズム8も直径方向に渡って延在している。この例
でも、スリット物像9が反時計方向に移動すると、スリ
ット実像13は逆に時計方向に移動する。
【0017】図5は、第2領域Bにおけるスリット5自
身とスリット実像13の配置関係を模式的に表わしたも
のである。受光素子3に入射する光量は、スリット実像
13に対しスリット5自身がマスクとなる為、移動板1
の回転変位により周期的に増減する。しかも、スリット
ピッチPの1/2でスリット5自身とスリット実像13
が矢印で示す様に各々反対方向に動く為、スリットピッ
チPの1/2単位毎に1回の光量増減が生じる。結局、
スリットピッチPの2倍の分解能のエンコーダ出力が得
られる。
身とスリット実像13の配置関係を模式的に表わしたも
のである。受光素子3に入射する光量は、スリット実像
13に対しスリット5自身がマスクとなる為、移動板1
の回転変位により周期的に増減する。しかも、スリット
ピッチPの1/2でスリット5自身とスリット実像13
が矢印で示す様に各々反対方向に動く為、スリットピッ
チPの1/2単位毎に1回の光量増減が生じる。結局、
スリットピッチPの2倍の分解能のエンコーダ出力が得
られる。
【0018】光学式エンコーダでは、移動板の変位量に
加えて変位方向を検出したい場合が多い。この時には、
互いに位相が90°ずれた一対のエンコーダ出力が必要
になる。両出力の相対的な位相関係に従って変位方向が
検出できる。図6は変位方向の検出を可能にしたスリッ
ト構造及び受光素子構造の例を二通り示している。
(A)の例では、移動板1は一定のピッチPで配列した
スリット5の列に沿って一対の平行トラック21,22
を有している。径方向外側のトラック21に属するスリ
ット5の部分は、内側のトラック22に属するスリット
5の部分に対し1/8ピッチだけ空間位相がずれてい
る。従って、外側のトラック21でスリット5自身とス
リット実像13が重なった状態にある時、内側のトラッ
ク22ではスリット5自身とスリット実像13が1/4
ピッチ分だけシフトしている。これに対応して、受光素
子3は外側の受光領域23と内側の受光領域24とを備
えている。これにより、受光素子3は位相が互いに90
°ずれた一対の電気信号を出力する事になり、移動板1
の変位方向が検出できる。
加えて変位方向を検出したい場合が多い。この時には、
互いに位相が90°ずれた一対のエンコーダ出力が必要
になる。両出力の相対的な位相関係に従って変位方向が
検出できる。図6は変位方向の検出を可能にしたスリッ
ト構造及び受光素子構造の例を二通り示している。
(A)の例では、移動板1は一定のピッチPで配列した
スリット5の列に沿って一対の平行トラック21,22
を有している。径方向外側のトラック21に属するスリ
ット5の部分は、内側のトラック22に属するスリット
5の部分に対し1/8ピッチだけ空間位相がずれてい
る。従って、外側のトラック21でスリット5自身とス
リット実像13が重なった状態にある時、内側のトラッ
ク22ではスリット5自身とスリット実像13が1/4
ピッチ分だけシフトしている。これに対応して、受光素
子3は外側の受光領域23と内側の受光領域24とを備
えている。これにより、受光素子3は位相が互いに90
°ずれた一対の電気信号を出力する事になり、移動板1
の変位方向が検出できる。
【0019】(B)の例では、移動板1の径方向に対
し、スリット5が若干傾斜した状態で形成されており、
内側のトラックに属するスリット5の部分が、外側のト
ラックに属するスリット5の部分に対し、1/8ピッチ
だけ空間位相が実効的にずれる様にしている。この結
果、外側のトラックでスリット5自身とスリット実像1
3が一致した状態にある時、内側のトラックではスリッ
ト5自身とスリット実像13とが実効的に1/4ピッチ
だけシフトする事になる。
し、スリット5が若干傾斜した状態で形成されており、
内側のトラックに属するスリット5の部分が、外側のト
ラックに属するスリット5の部分に対し、1/8ピッチ
だけ空間位相が実効的にずれる様にしている。この結
果、外側のトラックでスリット5自身とスリット実像1
3が一致した状態にある時、内側のトラックではスリッ
ト5自身とスリット実像13とが実効的に1/4ピッチ
だけシフトする事になる。
【0020】光学式エンコーダでは、移動板の変位量及
び変位方向に加えて、その基準位置を検出したい場合が
多い。図7は基準位置検出に可能にしたスリット構成を
表わしている。図示する様に、移動板1は一定のピッチ
で配列したスリット5の列からなる主トラックに加え、
第1領域Aと第2領域Bの距離に対応した間隔で配置し
た一対の基準スリットパタン25a,25bからなる副
トラックを有している。これに対応して、受光素子は主
トラックと副トラックに夫々割り当てられた受光領域を
有し、移動板1の変位に加えその基準位置を検出する。
具体的には、一対の基準スリットパタン25a,25b
は各々単スリットからなり、主トラック側のスリット5
の列に対し内側に配置されている。両スリットパタン2
5a,25bの角度間隔θは、第1領域A及び第2領域
B間の角度間隔と等しい。いま移動板1が時計方向に回
転変位していると、一方の基準スリットパタン25aが
第2領域Bに到達した時、他方のスリットパタン25b
が第1領域Aに達し、その実像が第2領域Bに投影され
る。従って、受光素子は基準スリットパタン25bの実
像が基準スリットパタン25a自身に重なった時、移動
板1の基準位置を表わす検出信号を出力する事になる。
なお、基準位置検出を行なう場合、第1領域Aと第2領
域Bを直径方向に離間して配置する事は好ましくない。
換言すると、θ=180°となる条件は避けるべきであ
る。θ=180°の時には移動板5の1回転につき2回
の基準位置検出出力が生じてしまう。
び変位方向に加えて、その基準位置を検出したい場合が
多い。図7は基準位置検出に可能にしたスリット構成を
表わしている。図示する様に、移動板1は一定のピッチ
で配列したスリット5の列からなる主トラックに加え、
第1領域Aと第2領域Bの距離に対応した間隔で配置し
た一対の基準スリットパタン25a,25bからなる副
トラックを有している。これに対応して、受光素子は主
トラックと副トラックに夫々割り当てられた受光領域を
有し、移動板1の変位に加えその基準位置を検出する。
具体的には、一対の基準スリットパタン25a,25b
は各々単スリットからなり、主トラック側のスリット5
の列に対し内側に配置されている。両スリットパタン2
5a,25bの角度間隔θは、第1領域A及び第2領域
B間の角度間隔と等しい。いま移動板1が時計方向に回
転変位していると、一方の基準スリットパタン25aが
第2領域Bに到達した時、他方のスリットパタン25b
が第1領域Aに達し、その実像が第2領域Bに投影され
る。従って、受光素子は基準スリットパタン25bの実
像が基準スリットパタン25a自身に重なった時、移動
板1の基準位置を表わす検出信号を出力する事になる。
なお、基準位置検出を行なう場合、第1領域Aと第2領
域Bを直径方向に離間して配置する事は好ましくない。
換言すると、θ=180°となる条件は避けるべきであ
る。θ=180°の時には移動板5の1回転につき2回
の基準位置検出出力が生じてしまう。
【0021】図8は、基準位置の検出を可能にした他の
構成例を表わしている。本例においても、移動板1は一
定のピッチで配列したスリット5の列からなる主トラッ
ク26に加え、第1領域と第2領域の各距離に対応した
角度間隔θで配置した一対の基準スリットパタン25
a,25bからなる副トラック27を有している。これ
に対応して、受光素子3は主トラック26と副トラック
27に夫々割り当てられた受光領域を有している。本例
では、各基準スリットパタン25a,25bは不等間隔
に配列した複数のスリットからなる。スリットを複数個
設ける事により、受光量が増大する。一対のスリットパ
タン25a,25bは互いに対称的に配置されており、
一方のスリットパタン自体と他方のスリットパタンの実
像とが受光領域において完全に重なる様に設計されてい
る。なお、本例では各基準スリットパタンに含まれるス
リットの本数は3本であるが、これに限られるものでは
なく実際には5〜6本が適当である。
構成例を表わしている。本例においても、移動板1は一
定のピッチで配列したスリット5の列からなる主トラッ
ク26に加え、第1領域と第2領域の各距離に対応した
角度間隔θで配置した一対の基準スリットパタン25
a,25bからなる副トラック27を有している。これ
に対応して、受光素子3は主トラック26と副トラック
27に夫々割り当てられた受光領域を有している。本例
では、各基準スリットパタン25a,25bは不等間隔
に配列した複数のスリットからなる。スリットを複数個
設ける事により、受光量が増大する。一対のスリットパ
タン25a,25bは互いに対称的に配置されており、
一方のスリットパタン自体と他方のスリットパタンの実
像とが受光領域において完全に重なる様に設計されてい
る。なお、本例では各基準スリットパタンに含まれるス
リットの本数は3本であるが、これに限られるものでは
なく実際には5〜6本が適当である。
【0022】図9は、本発明にかかる光学式エンコーダ
の第2実施例を示す模式図である。基本的な構成は、図
1及び図2に示した第1実施例と同様であり、対応する
部分には対応する参照番号を付して理解を容易にしてい
る。異なる点は投影手段4の構成であり、本実施例では
台形プリズムに代えて反射鏡30,31を用い対物レン
ズ6と結像レンズ7を同一光軸上に配置している。本例
では、反射鏡30及び31の2回反射により、スリット
物像とは反転関係になるスリット実像を形成している。
の第2実施例を示す模式図である。基本的な構成は、図
1及び図2に示した第1実施例と同様であり、対応する
部分には対応する参照番号を付して理解を容易にしてい
る。異なる点は投影手段4の構成であり、本実施例では
台形プリズムに代えて反射鏡30,31を用い対物レン
ズ6と結像レンズ7を同一光軸上に配置している。本例
では、反射鏡30及び31の2回反射により、スリット
物像とは反転関係になるスリット実像を形成している。
【0023】図10は本発明にかかる光学式エンコーダ
の第3実施例を示す模式図である。基本的な構成は図1
に示した第1実施例と同様であり、対応する部分には対
応する参照番号を付して理解を容易にしている。異なる
点は、移動板1が回転変位ではなく直線変位を行なう事
である。図示する様に、移動板1は第1領域A及び第2
領域Bを直線的に通過する。光源2は移動板1の一面側
で第1領域Aに対面配置している。受光素子3は同じく
移動板1の一面側で第2領域Bに対面配置している。投
影手段4は移動板1の他面側で第1領域Aと第2領域B
の間に介在する。移動板1は第1領域A及び第2領域B
を結ぶ直線移動方向に沿って、一定のピッチで配列した
スリット5を有している。
の第3実施例を示す模式図である。基本的な構成は図1
に示した第1実施例と同様であり、対応する部分には対
応する参照番号を付して理解を容易にしている。異なる
点は、移動板1が回転変位ではなく直線変位を行なう事
である。図示する様に、移動板1は第1領域A及び第2
領域Bを直線的に通過する。光源2は移動板1の一面側
で第1領域Aに対面配置している。受光素子3は同じく
移動板1の一面側で第2領域Bに対面配置している。投
影手段4は移動板1の他面側で第1領域Aと第2領域B
の間に介在する。移動板1は第1領域A及び第2領域B
を結ぶ直線移動方向に沿って、一定のピッチで配列した
スリット5を有している。
【0024】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、受
光素子と光源が移動板の一面側に配置し、両者を光学的
に連結する投影手段が移動板の他面側に配置されてい
る。投影手段は光源によって照し出されたスリット物像
を反転したスリット実像に等倍変換して受光素子に投影
する。受光素子はスリット自身をマスクとして反対方向
に移動するスリット実像を受光し移動板の変位を検出し
ている。かかる構成によれば、光源を構成する発光素子
や受光素子を移動板に対し同一面上に配置できる為、こ
れらの素子を搭載する回路基板が一枚で済む。又、スリ
ット自身がそのままマスクとなる為追加の固定マスクは
不必要である。さらに、スリット1ピッチ分の移動で2
個のエンコーダパルス出力が得られる為、従来に比し分
解能が2倍になる。又、照明光として可干渉なコヒーレ
ント光を使う必要がなくコンパクトで部品点数も少な
く、価格的に有利な高分解能光学式エンコーダが実現で
きる。
光素子と光源が移動板の一面側に配置し、両者を光学的
に連結する投影手段が移動板の他面側に配置されてい
る。投影手段は光源によって照し出されたスリット物像
を反転したスリット実像に等倍変換して受光素子に投影
する。受光素子はスリット自身をマスクとして反対方向
に移動するスリット実像を受光し移動板の変位を検出し
ている。かかる構成によれば、光源を構成する発光素子
や受光素子を移動板に対し同一面上に配置できる為、こ
れらの素子を搭載する回路基板が一枚で済む。又、スリ
ット自身がそのままマスクとなる為追加の固定マスクは
不必要である。さらに、スリット1ピッチ分の移動で2
個のエンコーダパルス出力が得られる為、従来に比し分
解能が2倍になる。又、照明光として可干渉なコヒーレ
ント光を使う必要がなくコンパクトで部品点数も少な
く、価格的に有利な高分解能光学式エンコーダが実現で
きる。
【図1】本発明にかかる光学式エンコーダの第1実施例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】第1実施例の側面図である。
【図3】第1実施例に組み込まれる投影手段の機能説明
図である。
図である。
【図4】同じく投影手段の機能説明図である。
【図5】スリット自身とスリット実像の位置関係を示す
模式的な断面図である。
模式的な断面図である。
【図6】変位方向検出を可能とするスリットパタンの例
を示す模式的な平面図である。
を示す模式的な平面図である。
【図7】基準位置検出を可能とするスリットパタンの例
を示す模式的な平面図である。
を示す模式的な平面図である。
【図8】同じく基準位置検出を可能とするスリットパタ
ンの他の例を示す模式的な平面図である。
ンの他の例を示す模式的な平面図である。
【図9】本発明にかかる光学式エンコーダの第2実施例
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図10】本発明にかかる光学式エンコーダの第3実施
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図11】従来の光学式エンコーダの一例を示す斜視図
である。
である。
1 移動板
2 光源
3 受光素子
4 投影手段
5 スリット
6 対物レンズ
7 結像レンズ
8 台形プリズム
9 スリット物像
13 スリット実像
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G01D 5/26 - 5/28
Claims (4)
- 【請求項1】 第1領域及び第2領域を通過する移動板
と、該移動板の一面側で第1領域に対面配置した光源
と、該移動板の一面側で第2領域に対面配置した受光素
子と、該移動板の他面側で第1領域と第2領域の間に介
在する投影手段とを備えた光学式エンコーダであって、 前記移動板は第1領域及び第2領域を結ぶ移動方向に沿
って一定のピッチで配列したスリットを有するととも
に、 該スリットの列に沿って一対の平行トラックを有し、 一方のトラックに属するスリットの部分は他方のトラッ
クに属するスリットの部分に対し1/8ピッチだけ空間
位相が実効的にずれていて、 前記光源は第1領域を通過するスリットを照明してスリ
ット物像を形成し、 前記投影手段は第1領域に照し出された該スリット物像
を反転したスリット実像に等倍変換して第2領域に投影
し、 前記受光素子は第2領域を通過するスリットをマスクと
して反対方向に移動する該スリット実像を受光し該移動
板の変位を検出すると共に、一対の平行トラックに対応
して一対の受光領域を備えており該移動板の変位方向を
検出する事を特徴とする光学式エンコーダ。 - 【請求項2】 前記投影手段は、第1領域に対面する対
物レンズと第2領域に対面する結像レンズとを含み、等
倍反転光学系を構成する事を特徴とする請求項1記載の
光学式エンコーダ。 - 【請求項3】 前記投影手段は台形プリズムを含んでお
り、該対物レンズは台形プリズムの入射面に配され、該
結像レンズは台形プリズムの出射面に配されている事を
特徴とする請求項2記載の光学式エンコーダ。 - 【請求項4】 前記移動板は一定のピッチで配列したス
リットの列からなる主トラックに加え第1領域と第2領
域の距離に対応した間隔で配置した一対の基準スリット
パタンからなる副トラックを有し、前記受光素子は主ト
ラックと副トラックに夫々割り当てられた受光領域を有
し該移動板の変位に加えその基準位置を検出する事を特
徴とする請求項1記載の光学式エンコーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34027394A JP3500214B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 光学式エンコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34027394A JP3500214B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 光学式エンコーダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08184465A JPH08184465A (ja) | 1996-07-16 |
JP3500214B2 true JP3500214B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=18335367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34027394A Expired - Fee Related JP3500214B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 光学式エンコーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3500214B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008292352A (ja) | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Mitsutoyo Corp | 反射型エンコーダ |
DE102011082570A1 (de) * | 2011-09-13 | 2013-03-14 | Dr. Johannes Heidenhain Gmbh | Rotatorische Positionsmesseinrichtung |
JP5792253B2 (ja) | 2013-10-02 | 2015-10-07 | ファナック株式会社 | 導光路を有する透過型光学式エンコーダ |
CN108450318B (zh) * | 2018-04-11 | 2023-09-05 | 佛山科学技术学院 | 一种用于水中养护式样编码的装置 |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP34027394A patent/JP3500214B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08184465A (ja) | 1996-07-16 |
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