JP3499930B2 - アルカリ蓄電池 - Google Patents

アルカリ蓄電池

Info

Publication number
JP3499930B2
JP3499930B2 JP24418694A JP24418694A JP3499930B2 JP 3499930 B2 JP3499930 B2 JP 3499930B2 JP 24418694 A JP24418694 A JP 24418694A JP 24418694 A JP24418694 A JP 24418694A JP 3499930 B2 JP3499930 B2 JP 3499930B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
separator
fibers
degree
composite
composite split
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24418694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08111232A (ja
Inventor
高士 上田
佳久 滝澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP24418694A priority Critical patent/JP3499930B2/ja
Priority to US08/529,642 priority patent/US5609976A/en
Publication of JPH08111232A publication Critical patent/JPH08111232A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3499930B2 publication Critical patent/JP3499930B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/409Separators, membranes or diaphragms characterised by the material
    • H01M50/44Fibrous material
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/409Separators, membranes or diaphragms characterised by the material
    • H01M50/411Organic material
    • H01M50/414Synthetic resins, e.g. thermoplastics or thermosetting resins
    • H01M50/417Polyolefins
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/409Separators, membranes or diaphragms characterised by the material
    • H01M50/411Organic material
    • H01M50/414Synthetic resins, e.g. thermoplastics or thermosetting resins
    • H01M50/423Polyamide resins
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/489Separators, membranes, diaphragms or spacing elements inside the cells, characterised by their physical properties, e.g. swelling degree, hydrophilicity or shut down properties
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/24Alkaline accumulators
    • H01M10/30Nickel accumulators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2300/00Electrolytes
    • H01M2300/0002Aqueous electrolytes
    • H01M2300/0014Alkaline electrolytes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Cell Separators (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニッケル−水素電池、
ニッケル−カドミウム電池及びニッケル−亜鉛電池など
のアルカリ蓄電池に関し、とくに、独特の構成のセパレ
ータを内蔵するアルカリ蓄電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワープロ、携帯電話、パソコン、
ビデオカメラなどに代表されるポータブル電子機器は、
益々小型軽量化される傾向にある。その電子機器の小型
軽量化を促進させるために、これら電子機器に使用され
る電池についても、より一層の小型高性能化が要求され
るようになっている。
【0003】ニツケル−水素電池及びニッケルーカドミ
ウム電池などに代表されるアルカリ蓄電池においては、
とりわけ高容量化に対する要求が強く、正極材料及び負
極材料の高エネルギー密度化と同時にセパレータの薄型
化が非常に重要なテーマとなっている。
【0004】セパレータの薄型化の手段としては、目付
重量を小さくすることで容易に実施可能であるが、単純
に目付重量を小さくしただけではセパレータの機械的な
強度が大幅に低下する。このため電池組立時に正負極を
セパレータを介して巻き取る際に、セパレータに切断が
生じて巻き取りができなくなったり、仮に巻き取りが可
能であっても、正極板及び負極板に発生する微細なクラ
ックによってセパレータの破断が生じ、多数のショート
を発生させるという問題があった。
【0005】一方、特開平3−257755号公報に、
保液性に優れたセパレータを得る方法の一つとして、耐
薬品性に優れた樹脂及び親水性樹脂の2種類の複合分割
繊維からなる不織布製セパレータに高圧水流を噴射し
て、複合分割繊維を分割処理及び絡合処理を行うことが
開示されている。
【0006】このような複合分割繊維からなる不織布セ
パレータに対して、高圧水流による繊維の分割処理及び
絡合処理を行うことは、前記のように保液性に優れたセ
パレータを得るだけでなくセパレータ自身の機械的強度
も向上させることが期待される。すなわち、不織布を構
成する繊維が3次元的に絡合することによって繊維間の
接着が強固になされ、機械的な強度が向上するものと考
えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高圧水
流で繊維の絡合を増加させた不織布セパレータをアルカ
リ蓄電池に使用すると、電池の内圧が異常に上昇する弊
害が発生する。それは、複合分割繊維の絡合度合いを増
加させたセパレータは、保液性に優れるために繊維の隙
間に電解液が強固に保持されるようになって、通気度が
低下してしまうことが理由である。セパレータの通気度
が低下すると、正極で発生するガスがセパレータをスム
ーズに透過できなくなる。セパレータを速やかに透過し
ないガスは、負極に吸収されることがなく、アルカリ蓄
電池の内圧を上昇させる。
【0008】さらに、特開平5−182654号公報に
も、複合分割繊維を使用したセパレータが記載される。
この公報に記載されるセパレータは、強度を低下させる
ことなく電解液の保液性を改善するために、メルトブロ
ー不織布の両側に、水流絡合処理した不織布を接着して
なる三層構造としている。
【0009】この構造の不織布セパレータは、強靭にし
てガスをスムーズに透過させるのが難しい。充分な強度
にできないのは、芯となるメルトブロー不織布の強度が
十分でないことが理由である。とくに、この構造のセパ
レータは、三層の不織布を接着して積層するために、芯
となるメルトブロー不織布を充分な厚さにできないこと
も強度を低下させる理由である。また、メルトブロー不
織布と水流絡合処理した不織布とを理想的な状態で接着
することが難しいことも、セパレータの強度を低下させ
る理由である。とくに、水流絡合処理した不織布を強固
に接着するために、接着剤の使用量を多くすると、接着
剤が繊維の間にできる空隙を塞いでガスの透過性が低下
してしまう。また、メルトブロー不織布と水流絡合処理
不織布とを十分に熱溶着させると、不織布が押し潰され
た状態となって繊維の間の空隙が減少し、ガスの透過性
を低下させる。したがって、この構造のセパレータは、
十分な強度とするために、メルトブロー不織布と水流絡
合処理不織布とを強固に接着すると、ガスの透過性が低
下して電池の内圧が上昇し、ガスの透過性を改善すると
強度が低下してしまう欠点がある。すなわち、強度とガ
スの透過性とは互いに相反する特性であって、両方の特
性を改善することが極めて難しい欠点がある。さらにま
た、この公報に記載されるセパレータは、メルトブロー
不織布に水流絡合処理不織布を接着して薄いセパレータ
を製造するので、製法が非常に繁雑で低コストに多量生
産することが難しい問題もあった。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであつて、本発明の重要な目的は、セパレー
タの強度と通気性の両方の特性を改善して安価に多量生
産でき、さらに電解液の保液性を低下させることなくセ
パレータを薄型化して、高容量で長寿命にできるアルカ
リ蓄電池を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のアルカリ蓄電池は、以下の技術的手段を備
えたことを特徴とする。請求項1のアルカリ蓄電池は、
正極と、負極と、セパレータとこれら正負極及びセパレ
ータに保持されるアルカリ電解液とを有する。セパレー
タは、複合分割繊維を立体的に集合して交点で結合して
なる合成樹脂製繊維の不織布で構成されている。
【0012】さらに、本発明のアルカリ蓄電池は、セパ
レータを積層構造とすることなく不織布の単層構造と
し、単層の不織布セパレータは、表面部の複合分割繊維
の絡合度合いを、内部の複合分割繊維の絡合度合いより
も大きくしている。本明細書において複合分割繊維の
「絡合度合い」とは、分離した複合分割繊維を三次元的
に絡ませる度合を意味するものとする。
【0013】さらにまた、本発明の請求項2に記載する
アルカリ蓄電池は、正極と、負極と、セパレータとこれ
ら正負極及びセパレータに保持されるアルカリ電解液と
を有し、かつ、複合分割繊維を立体的に集合して交点で
結合してなる合成樹脂製繊維の不織布でセパレータを構
成すると共に、セパレータを積層構造とすることなく単
層構造として、単層の不織布製セパレータを構成する複
合分割繊維の分割度合いを、セパレータの内部よりも表
面部を大きくしてなる独特の構成としている。
【0014】不織布セパレータを前記の構造とするに
は、不織布に高圧水流を噴射して複合分割繊維を絡合
し、また、分割する方法にあっては、水流絡合処理する
時間で簡単に調整できる。水流絡合処理する時間を長く
すると、不織布セパレータは内部まで十分に絡合、分割
されて、セパレータ全体の絡合度合いと分割度合いが大
きくなってしまう。水流絡合処理する時間を、セパレー
タ全体が均一に絡合、分割されるよりも短くすると、表
面の複合分割繊維の絡合度合いと分割度合いを、内部の
複合分割繊維の絡合度合いと分割度合いよりも大きくで
きる。不織布セパレータに高圧水流を噴射して複合分割
繊維を絡合、分割処理する方法は、高圧水流の噴射圧力
や噴射環境等で一定でない。高圧水流の噴射圧を高くす
ると、短時間で不織布セパレータの内部まで絡合、分割
され、噴射圧を低くする内部まで絡合、分割するのに時
間がかかる。さらに、高圧水流の噴射位置から不織布セ
パレータまでの距離が長くなっても、絡合、分割処理す
るのに時間が長くなる。したがって、不織布セパレータ
の表面部の複合分割繊維の絡合度合いと分割度合いを、
内部の複合分割繊維よりも大きくするには、高圧水流の
噴射圧やその他の条件を考慮して最適値に調整する。
【0015】さらにまた、本発明のアルカリ蓄電池は、
好ましくはセパレータに保持するアルカリ電解液量を下
記の範囲に特定する。セパレータに保持されるアルカリ
電解液の重量X、セパレータの重量Yとして、 0.3≦X/(X+Y)≦0.5 の関係が成立するようにアルカリ電解液の保持量を特定
する。アルカリ電解液の保持量が、前記の範囲よりも少
なくなると、充放電を繰り返すと電池性能が急激に低下
する。それは、アルカリ蓄電池は、充放電を繰り返すと
正極が膨化して電解液を吸収し、セパレータに含まれる
電解液が減少して内部抵抗が増加するからである。反対
に、セパレータが保持するアルカリ電解液の保持量が前
記の範囲よりも多くなると、セパレータの通気性が低下
して電池の内圧が異常に高くなる弊害がある。
【0016】
【作用】本発明のアルカリ蓄電池は、複合分割繊維から
なる合成樹脂製繊維の不織布でセパレータを構成する。
セパレータは単層の不織布である。不織布セパレータ
は、表面部の複合分割繊維の絡合度合い、あるいは分割
度合いを、内部の複合分割繊維の絡合度合いあるいは分
割度合いよりも大きくして、複合分割繊維を立体に集合
したものである。この構造のセパレータは、内部と表面
部分とで、複合分割繊維の絡合度合い、または分割度合
いを不均一にしている。セパレータ内部の複合分割繊維
は、絡合度合い、又は分割度合いを表面の複合分割繊維
よりも小さくして、繊維間に適度な空隙を確保し、この
空隙によって通気性を改善している。
【0017】セパレータ全体の絡合度合いと分割度合い
とを小さくするとセパレータの強度が低下する。この弊
害を防止するために、本発明のアルカリ蓄電池のセパレ
ータは、表面部の複合分割繊維の絡合度合い又は分割度
合いを大きくして、セパレータとしての強度を増強す
る。とくに、セパレータは、表面部の複合分割繊維の絡
合度合い又は分割度合いを大きくするので、セパレータ
表面部分の強度が補強される。表面強度の増加したセパ
レータは、正極と負極の接触面強度が増加し、正極と負
極のショートを極めて効果的に防止する。このため、電
池を組立する時に、正極板と負極板をセパレータを介し
て巻き取る際の、正極板及び負極板に発生する微細なク
ラックによるセパレータの破断を抑制して、電池の内部
ショートを有効に防止する。
【0018】以上のように、本発明のアルカリ蓄電池
は、不織布セパレータの表面部と内部とにおいて、複合
分割繊維の絡合度合い又は分割度合いを変更するという
極めて簡単な構成によって、互いに相反する特性であっ
て両方の特性を満足することが極めて困難であった、強
靭な強度と、好ましい通気性の両特性を向上できる極め
て優れた特長を実現する。さらに、本発明のアルカリ蓄
電池は、不織布セパレータを構成する複合分割繊維の、
絡合度合い又は分割度合いを変更するという極めて簡単
な構成で理想的な特性を実現するので、安価に多量生産
して電池性能を著しく改善できる特長を実現する。
【0019】さらに、本発明のアルカリ蓄電池は、好ま
しくは、セパレータに保持される電解液の重量Xと、セ
パレータ材の重量Yとの間に、0.3≦X/(X+Y)
≦0.5の関係が成立する量のアルカリ電解液を注入し
て、長寿命にして内圧の上昇を効果的に阻止する。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、比較例との対
比に言及する。アルカリ蓄電池に使用する5種のセパレ
ータa、b、c、d、eを下記のようにして製作する。 セパレータa……表面部の複合分割繊維の絡合度合
いを、内部の複合分割繊維よりも大きくしたセパレータ
(本発明の実施例Aのアルカリ蓄電池に使用) 図1に示すように、ポリプロピレンとポリエチレンの2
種類の高分子樹脂を放射状に配列してなる複合分割繊維
1と、図2に示すように、中心をポリプロピレンとして
その表面にポリエチレンを配列してなる芯鞘構造を持つ
接着繊維2を混合して、通常の乾式法によって繊維を立
体的に集合してシート状とし、加熱して低融点高分子樹
脂であるポリエチレンを溶融させて繊維の交点を熱溶着
して不織布とする。図1に示す複合分割繊維は、放射状
に異なる高分子樹脂を配列している。ただ、本発明のア
ルカリ蓄電池のセパレータに使用する不織布の複合分割
繊維は、必ずしも異なる高分子樹脂を図1に示すように
放射状に配列する必要はない。たとえば、図示しない
が、異種の高分子樹脂を平行な板状に積層して繊維状と
することもできる。
【0021】複合分割繊維には分割しない状態における
太さを平均繊維径を20μmとする繊維を使用する。た
だし、複合分割繊維の分割後の平均繊維径は約4μmの
繊維となる。接着繊維には平均繊維径を15μmとする
ものを使用する。ただ、複合分割繊維には、平均繊維径
が10〜40μmのものが使用でき、接着繊維には平均
繊維径を5〜25μmのものが使用できる。接着繊維の
混合率は、複合分割繊維100重量部に対して10重量
部とする。接着繊維の混合率は、たとえば複合分割繊維
100重量部に対して、2〜30重量部、好ましくは、
3〜25重量部、さらに好ましくは5〜20重量部の範
囲とすることができる。接着繊維は、表面が熱で溶融し
て、複合分割繊維の交点をより効率よく接着する働きが
ある。したがって、接着繊維を混合する不織布は、繊維
の結合強度を強くできる特長がある。
【0022】さらに、接着繊維を混合して製造される不
織布は、複合分割繊維を構成する高分子樹脂に、溶融温
度の高いものが使用できる。複合分割繊維の交点を接着
繊維で溶着できるからである。たとえば複合分割繊維
に、6−ナイロンと6,6−ナイロンで構成されるも
の、あるいは6−ナイロンとポリプロピレンとで構成さ
れるものを使用して、低融点の接着繊維で溶着できる。
ただ、本発明のアルカリ蓄電池に使用するセパレータ
は、複合分割繊維の高分子樹脂を溶融して溶着できるの
で、複合分割繊維に熱溶着できる高分子樹脂を使用する
ことによって、接着繊維を混合しないで不織布とするこ
ともできる。
【0023】以上のようにして製作された不織布に、上
面及び下面の全面に、圧力を約25kg/cmとする
高圧水流を3回噴射して、表面部の複合分割繊維を内部
の複合分割繊維よりも多く三次元的に絡みあわせ、表面
部の複合分割繊維の絡合度合いを内部よりも大きくして
不織布セパレータとする。高圧水流はノズルから不織布
に向けて噴射する。ノズルを不織布の全面に走査して、
不織布全面に高圧水流を噴射する。高圧水流の噴射回数
は2〜5回とすることもできる。このように絡合処理さ
れた不織布セパレータの断面形状を図3の電子顕微鏡写
真で示している。製作された不織布セパレータは、目付
重量を60g/mとし、厚みを0.15mmとするも
のである。
【0024】 セパレータb……表面部の複合分割繊
維の分割度合いを、内部の複合分割繊維よりも大きくし
たセパレータ(本発明の実施例Bのアルカリ蓄電池に使
用) セパレータaと同じ繊維を使用し、繊維を集合して乾式
法で不織布とする。この不織布の上面及び下面の全面
に、圧力を約80kg/cmとする高圧水流を3回噴
射して、表面部の複合分割繊維をより多数本数に分割
し、セパレータ表面部の複合分割繊維の分割度合いを内
部の複合分割繊維の分割度合いよりも大きくした不織布
セパレータとする。高圧水流は、複合分割繊維を絡合処
理するのと同じようにノズルを走査して不織布全面に噴
射する。高圧水流の噴射回数は、2〜5回とすることも
できる。このようにして製作された不織布セパレータ
は、目付重量を60g/mとし、厚みを0.15mm
とするものである。圧力を80kg/cmとする極め
て高い高圧水流絡を不織布に噴射すると、複合分割繊維
は絡合されるよりも効果的に分割されて、細繊維に分離
される。
【0025】 セパレータc……表面部の複合分割繊
維の絡合度合いを内部の複合分割繊維よりも大きくする
と共に、表面部分の複合分割繊維の分割度合いを内部の
複合分割繊維の分割度合いよりも大きくしたセパレータ
(本発明の実施例Cのアルカリ蓄電池に使用) の方法で製造したセパレータaの上面と下面の全面
に、さらに圧力を80kg/cm とする高圧水流を
3回噴射する。噴射回数は2〜5回とすることもでき
る。不織布表面に噴射される高圧水流は、不織布表面部
分の複合分割繊維をさらに小さく分割し、内部の複合分
割繊維よりも分割度合いを大きくする。このように分割
処理した不織布の断面構造を図4の電子顕微鏡写真で示
している。図4に示す不織布セパレータは、表面部の複
合分割繊維が、内部の複合分割繊維よりも絡合度合いと
分割度合いが大きくなっている。この不織布セパレータ
は、目付重量を60g/m、厚みを0.15mmとす
るものである。
【0026】 セパレータd……不織布の表面部と内
部の複合分割繊維を、絡合処理および、
分割処理しないセパレータ(比較例Dのアルカリ
蓄電池に使用) に示すセパレータと同じ繊維である複合分割繊維と接
着繊維とを混合して乾式法で製造された不織布セパレー
タ。この不織布セパレータは、高圧水流で処理しないの
で、図5の電子顕微鏡写真で示すように、複合分割繊維
が絡合処理されず、また、分割処理されていない。
【0027】 セパレータe……表面部と内部の複合
分割繊維の絡合度合い及び分割度合いを均一にしたセパ
レータ(比較例Eのアルカリ蓄電池に使用) セパレータcで得られた不織布セパレータの上面と下面
に、さらに圧力を約80kg/cmとする高圧水流を
十数回噴射して、複合分割繊維を厚み方向に対して均一
に3次元的に絡み合わせると共に、分割度合いを均一に
してセパレータとする。このセパレータは、目付重量を
60g/m、厚みを0.15mmである。
【0028】 セパレータf……メルトブロー不織布
の両面に、水流絡合処理をした不織布を接着した三層構
造の不織布セパレータ(比較例Fのアルカリ蓄電池に使
用) このセパレータは、メルトブロー不織布と水流絡合処理
した不織布を同じ厚さとし、接着材を使用して接着し
て、目付重量を60g/m、全体の厚みを0.15m
mとするものである。メルトブロー不織布は平均繊維径
が約3〜9μmの繊維を集合して不織布としたもので、
水流絡合処理した不織布は、平均繊維径が約20μmの
複合分割繊維を使用して乾式法で不織布とし、上面と下
面から80kg/cmの高圧水流を噴射して全体複合
分割繊維を均一に絡合、分割処理したものである。水流
絡合処理した不織布は、100重量部の複合分割繊維
に、10重量部の接着繊維を混合した。
【0029】このように作製したセパレータa、b、
c、d、e、fを使用して下記のようにして、本発明の
実施例のアルカリ蓄電池A、B、Cと、比較例のアルカ
リ蓄電池D、E、Fを製作した。アルカリ蓄電池A、
B、C、D、E、Fは、順番にセパレータa、b、c、
d、e、fを使用した電池である。
【0030】アルカリ蓄電池の正極には、焼結式ニッケ
ル極を使用し、負極には水素吸蔵電極を使用した。正極
と負極の間に前記の方法で製作したセパレータa、b、
c、d、e、fを使用し、正極と負極との間にセパレー
タを介在したものを巻回することによって、渦巻電極体
とした。この渦巻電極体を、負極端子兼用の電池缶に挿
入し、30重量%の水酸化カリウム水溶液をアルカリ電
解液として注液したのち、正極端子を兼用する安全弁機
構を具備した封口体を、絶縁体としてのガスケットを介
して封口し、電池容量1Ahの本発明のアルカリ蓄電池
A、B、C、と比較電池D、E、Fを得た。
【0031】この際アルカリ電解液の注液量は、セパレ
ータに保持される電解液の重量Xとセパレータ材の重量
Yの間に、X/(X+Y)=0.4の関係が成り立つよ
うに設定した。
【0032】セパレータが保持するアルカリ電解液量に
よって、電池性能がいかに変化するかを測定するため
に、下記のようにしてアルカリ蓄電池G、H、I、Jを
試作した。これ等のアルカリ蓄電池は、不織布セパレー
タに、で製作したセパレータaを使用し、電解液の注
液量を変更する以外、アルカリ蓄電池Aと同様にして、
本発明電池G、Hと、比較電池I、Jを試作した。アル
カリ蓄電池G、H、I、Jは、アルカリ電解液の注液量
を下記のように設定した。 実施例Gのアルカリ蓄電池……X/(X+Y)=0.3
0 実施例Hのアルカリ蓄電池……X/(X+Y)=0.5
0 比較例Iのアルカリ蓄電池……X/(X+Y)=0.2
0 比較例Jのアルカリ蓄電池……X/(X+Y)=0.6
【0033】以上のようにして試作したアルカリ蓄電池
は、下記の方法で特性を測定した。 実験1……セパレータ強度の測定 本発明電池及び比較電池に使用したセパレータの引裂強
度の評価を行った。引裂強度は下記のようにして測定し
た。5×10cmの試験片に、短辺の中央に辺と直角に
5cmの切れ目を入れ、幅5cm以上のクランプを有す
る引張試験機を用い、試験片のつかみ間隔を5cmとし
て各舌片をつかみとり直角にはさむ。引張速度は1分間
当たり30cmとし、引き裂く時に最大荷重(g)を有
効数字3けたまで求め、その平均値で表1に示す。
【0034】 実験2……内部短絡発生率の測定 電池組立時に正負極板をセパレータを介して巻き取る際
に、発生したショート数を比べ、比較電池Dを1とし
て、相対値で示した。
【0035】 実験3……内圧の測定 電池組立て後、下記条件1で充放電を5回行った。さら
に、電池缶の底に穴を開け、圧力センサを取り付けた
後、下記条件2で充電を行い、充電電圧がピークに達し
た後、さらに10mV低下した時点の内部圧力を測定し
た。 条件1 充電:100mA×16時間 休止:1時間 放電:200mA(放電電圧が、1.0Vに達するまで
放電) 休止:1時間 繰り返し回数:5回
【0036】条件2 充電:1000mA(充電電圧が
ピークに達した後、さらに10mV低下するまで:−△
V=10mV)
【0037】 実験4……サイクル寿命の測定 電池組立後、実験3の条件1と同一の条件充放電を5回
行った後、下記条件3の条件で充放電を繰り返し行い、
電池容量が初期容量の60%に達した時点のサイクル数
をサイクル寿命とした。 条件3 充電:1000mA(−△V=10mV) 休止:1時間 放電:1000mA(放電電圧が、1.0Vに達するま
で放電) 休止:1時間
【0038】以上のように、本発明電池と比較電池の特
性を測定した結果、本発明品は下記の極めて優れた特長
を示した。 実験1のセパレータの強度測定結果 不織布の表面部と内部の複合分割繊維を絡合処理および
分割処理しないセパレータdに比較して、表面部の複合
分割繊維の絡合度合いあるいは分割度合いを内部の複合
分割繊維よりも大きくしセパレータa、b、c、及び不
織布全体の複合分割繊維を均一に絡合又は分割処理した
セパレータeの強度が大幅に向上した。繊維を絡合させ
ることでセパレータの機械的強度が向上したこと、また
繊維を分割すること、及びさらにその繊維の絡合の度合
いを増加させることで繊維間の接着点が増加し、機械的
強度をさらに向上させたものと考えられる。
【0039】 実験2の内部短絡発生率の測定結果 実験1で得られたセパレータ強度に対応して、強靭なセ
パレータを使用したアルカリ蓄電池は、内部短絡の発生
率が大幅に低下することが分かる。すなわち、セパレー
タdを内蔵する比較電池Dに比べて、セパレータa、
b、cを内蔵する本発明電池A、B、Cは内部短絡の発
生率が非常に小さいことが分かる。比較電池Eも内部短
絡の発生率が少ないが、この電池はセパレータの通気性
が悪いために、内圧が異常に上昇する欠点を解消できな
い。
【0040】 実験3の電池の内圧測定結果 比較電池E、F及びJの内圧が、本発明電池A、B、C
と比較して非常に大きくなっていることが分かる。比較
電池Jは、本発明電池Aと同じセパレータaを内蔵する
アルカリ蓄電池であるが、セパレータが保持する電解液
量が大きくなってセパレータの通気度が大幅に低下し、
正極で発生するガスが速やかに負極に吸収されずに内圧
が異常に高くなる。比較電池Eは、セパレータeの複合
分割繊維の分割度合いが大きく、さらに内部まで均一に
絡合されていることから、セパレータeに保持された電
解液が、セパレータの空間を均一に閉塞してしまい、セ
パレータの通気度を低下させて、内部圧力を上昇させ
る。また、比較電池Fは積層構造のセパレータを内蔵す
るので空隙が少なく、通気度が低くなって内圧が上昇す
る。これ等の電池に比べて、比較電池Iの内圧は、本発
明電池A、B、Cよりも小さくなっている。比較電池I
は、セパレータaの電解液保持量が0.20と小さく、
セパレータの通気度が非常に高くなっており、酸素ガス
の吸収が本発明の電池よりも速やかに行われる。ただ、
比較電池Iは電解液量が少ないために、サイクル寿命が
短くなる欠点がある。
【0041】 実験4のサイクル寿命測定結果 本発明の電池A、B、C、G及びHのサイクル寿命が、
比較電池D、E、F、I及びJよりも優れていることが
分かる。比較電池Dは、内部短絡発生率が大きく、充放
電の繰り返しによってさらに内部短絡が発生し、早期に
容量低下が生じたものと考えられる。比較電池Eは、内
部短絡の発生率が最も小さかったが、内部圧力の測定で
示したように、本発明電池と比較して、内部圧力の上昇
が大きく、サイクル初期から徐々に重量減少が生じてお
り、早期に電池容量の低下が生じたものと考えられる。
比較電池Jについても内部圧力の上昇が大きいことか
ら、比較電池Eと同様に、早期に寿命低下が生じたもの
と考えられる。比較電池Iは、内部圧力の上昇は小さい
ものの、セパレータに保持されている電解液量が0.2
0と小さく、サイクルに伴う電解液の枯渇によって内部
抵抗が上昇し、早期に電池容量が低下したものと考えら
れる。
【0042】
【表1】
【0043】以上のアルカリ蓄電池は、不織布セパレー
タの複合分割繊維としてポリプロピレン/ポリエチレン
を使用したが、複合分割繊維には、6−ナイロン/6,
6−ナイロン、6−ナイロン/ポリプロピレン、6−ナ
イロン/ポリエチレン、ポリエチレン/ポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン/エチレンビニルアルコ
ールの共重合体なども使用可能である。
【0044】また、本発明では特にセパレータの親水化
処理について言及しなかったが、界面活性剤をセパレー
タの表面にコーティングすること、またフッ素を主反応
ガスとし酸素及び亜硫酸ガスを副反応とした混合ガスに
接触させることで、親水性を付与させるとより効果的で
あることは言うまでもないことである。
【0045】さらに、不織布セパレータ表面部分の繊維
を、絡合または分割する方法として今回は、高圧水流を
噴射する高圧水流処理を行ったが、本発明の不織布セパ
レータの表面部分を絡合処理又は分割処理する方法を前
記の方法に特定しない。たとえば不織布セパレータは、
鈎状の針で不織布表面部分の繊維を引っかけて絡合処理
するニードルパンチ法も採用できる。さらに、不織布セ
パレータの表面部分の複合分割繊維を分割処理する方法
として、超音波を照射する水中に不織布を浸漬して、不
織布の表面に超音波を照射する方法も採用できる。
【0046】さらに、本発明のアルカリ蓄電池は、使用
するセパレータの製造工程を特定するものでもない。不
織布セパレータは、繊維を立体的に集合して繊維の交点
を熱溶着した後に、絡合処理又は分割処理することもで
きるが、不織布繊維の交点を熱溶着する前に、不織布繊
維を絡合処理又は分割処理し、絡合処理又は分割処理を
完了させた後に、繊維の交点を熱溶着して不織布セパレ
ータを製造することもできる。
【0047】さらにまた、不織布セパレータを絡合処理
し、又は分割処理する度合いは、セパレータの目付、厚
み、繊維種などによって影響を受け、水流の圧力、水流
を噴射するオリフィスの間隔、オリフィスから被絡合処
理物までの距離、及び被絡合物の速度などによってコン
トロールできる。
【0048】
【発明の効果】本発明のアルカリ蓄電池は、不織布セパ
レータの表面部分の複合分割繊維の絡合度合いと分割度
合いのいずれかまたは両方を不織布内部の複合分割繊維
よりも大きくするという極めて簡単な構成で、アルカリ
蓄電池にとって極めて大切な、高容量と長寿命の両方の
特性に優れた効果を実現する。それは、本発明のアルカ
リ蓄電池に使用するセパレータが、表面部分の複合分割
繊維の絡合度合いと分割度合いを内部より高くしている
ので多数に分割され、あるいは、細繊維が互いに絡まり
あって結合され、不織布としての強度が相当に増強され
るからである。とくに、電極に直接に接触するセパレー
タの表面強度を増強できるので、電極がセパレータの内
部に突出して内部短絡するのを有効に防止できる特長が
ある。
【0049】さらにまた、本発明のアルカリ蓄電池は、
不織布セパレータ内部の複合分割繊維の絡合度合い又は
分割度合いを、表面部分の複合分割繊維よりも小さくし
ているので、不織布セパレータが通気性に優れ、電池内
部で発生するガスがセパレータを効率よく通過し、電池
の内圧上昇を低くできる特長も実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不織布セパレータに使用する複合分割
繊維の斜視図
【図2】本発明の不織布セパレータに複合分割繊維に混
合して使用する芯鞘構造を持つ接着繊維の一例を示す斜
視図
【図3】本発明のアルカリ蓄電池に使用する不織布セパ
レータであって、表面部の複合分割繊維の絡合度合いを
内部の複合分割繊維よりも大きくしている断面構造を示
す電子顕微鏡写真
【図4】本発明のアルカリ蓄電池に使用する不織布セパ
レータであって、表面部の複合分割繊維の絡合度合いと
分割度合いを内部の複合分割繊維よりも大きくしている
断面構造を示す電子顕微鏡写真
【図5】アルカリ蓄電池に使用される不織布セパレータ
であって、表面部の複合分割繊維を絡合処理又は分割処
理しない状態を断面構造を示す電子顕微鏡写真
【符号の説明】
1…複合分割繊維 2…接着繊維
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−157055(JP,A) 特開 平5−182654(JP,A) 特開 平1−132820(JP,A) 特開 平3−257755(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 2/14 - 2/18 H01M 10/00 - 10/34

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と、負極と、セパレータとこれら正
    負極及びセパレータに保持されるアルカリ電解液とを備
    え、前記セパレータが、複合分割繊維を立体的に集合し
    て交点で結合してなる合成樹脂製繊維の不織布で構成さ
    れてなるアルカリ蓄電池において、 セパレータが複合分割繊維の不織布の単層構造で、単層
    の不織布は、水流絡合処理により表面部の複合分割繊
    維の絡合度合いを、内部の複合分割繊維の絡合度合いよ
    りも大きくして、内部と表面部分とで、複合分割繊維の
    絡合度合いを不均一にして、立体的に集合されてなるこ
    とを特徴とするアルカリ蓄電池。
  2. 【請求項2】 正極と、負極と、セパレータとこれら正
    負極及びセパレータに保持されるアルカリ電解液とを備
    え、前記セパレータが、複合分割繊維を立体的に集合し
    て交点で結合してなる合成樹脂製繊維の不織布で構成さ
    れてなるアルカリ蓄電池において、 セパレータが複合分割繊維の不織布の単層構造で、水流
    絡合処理により単層の不織布製セパレータを構成する複
    合分割繊維の分割度合いは、セパレータの内部よりも
    表面部を大きくして、内部と表面部分とで、複合分割繊
    維の分割度合いを不均一にしてなることを特徴とするア
    ルカリ蓄電池。
  3. 【請求項3】 セパレータは、アルカリ電解液を保持
    し、セパレータに保持されるアルカリ電解液の重量X
    と、セパレータの重量Yとの間に、 0.3≦X/(X+Y)≦0.5 の関係が成立することを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載のアルカリ蓄電池。
  4. 【請求項4】 正極と、負極と、セパレータとこれら正
    負極及びセパレータに保持されるアルカリ電解液とを備
    え、前記セパレータが、複合分割繊維を立体的に集合し
    て交点で結合してなる合成樹脂製繊維の不織布で構成さ
    れてなるアルカリ蓄電池において、 セパレータが複合分割繊維の不織布の単層構造で、単層
    の不織布は、水流絡合処理により両表面部の複合分割繊
    維の絡合度合いを、内部の複合分割繊維の絡合度合いよ
    りも大きくして、内部と表面部分とで、複合分割繊維の
    絡合度合いを不 均一にして、立体的に集合されてなり、 さらに、水流絡合処理により単層の不織布製セパレータ
    を構成する複合分割繊維の分割度合いは、セパレータの
    内部よりも両表面部を大きくして、内部と表面部分と
    で、複合分割繊維の分割度合いを不均一にしてなること
    を特徴とするアルカリ蓄電池。
JP24418694A 1994-10-07 1994-10-07 アルカリ蓄電池 Expired - Lifetime JP3499930B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24418694A JP3499930B2 (ja) 1994-10-07 1994-10-07 アルカリ蓄電池
US08/529,642 US5609976A (en) 1994-10-07 1995-09-18 Alkaline storage battery

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24418694A JP3499930B2 (ja) 1994-10-07 1994-10-07 アルカリ蓄電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08111232A JPH08111232A (ja) 1996-04-30
JP3499930B2 true JP3499930B2 (ja) 2004-02-23

Family

ID=17115056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24418694A Expired - Lifetime JP3499930B2 (ja) 1994-10-07 1994-10-07 アルカリ蓄電池

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5609976A (ja)
JP (1) JP3499930B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10106527A (ja) * 1996-09-25 1998-04-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルカリ蓄電池
JP3332139B2 (ja) * 1996-09-26 2002-10-07 松下電器産業株式会社 密閉形アルカリ蓄電池
US6183913B1 (en) 1996-09-27 2001-02-06 Japan Vilene Company, Ltd. Alkaline battery separator and process for producing the same
US6030727A (en) * 1997-04-03 2000-02-29 Japan Vilene Company, Ltd. Alkaline battery separator and process for producing the same
KR100499217B1 (ko) 1997-04-17 2005-09-09 니혼바이린 가부시기가이샤 알칼리전지용세퍼레이터및그의제조방법
US6291105B1 (en) 1997-08-19 2001-09-18 Daiwabo Co., Ltd. Battery separator and method for manufacturing the same and battery
US7094497B2 (en) * 2000-03-07 2006-08-22 Teijin Limited Separator for lithium ion secondary battery
AU779797B2 (en) * 2000-03-07 2005-02-10 Teijin Limited Lithium ion secondary cell, separator, cell pack, and charging method
JP2001313066A (ja) 2000-04-27 2001-11-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルカリ蓄電池
JP4091294B2 (ja) * 2001-11-20 2008-05-28 松下電器産業株式会社 アルカリ蓄電池
JP4639620B2 (ja) * 2004-03-29 2011-02-23 トヨタ自動車株式会社 アルカリ蓄電池
DE102005005852A1 (de) * 2005-02-08 2006-08-10 Carl Freudenberg Kg Vliesstoff, Faser und elektrochemische Zelle
KR100820162B1 (ko) * 2006-08-07 2008-04-10 한국과학기술연구원 내열성 초극세 섬유상 분리막 및 그 제조 방법과, 이를 이용한 이차전지
KR100845239B1 (ko) * 2006-08-07 2008-07-10 한국과학기술연구원 내열성 초극세 섬유층을 지닌 분리막 및 이를 이용한이차전지
WO2015038643A1 (en) * 2013-09-10 2015-03-19 Encell Technology, Inc. Gas channeling separator inlays for alkaline batteries

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3929509A (en) * 1972-04-18 1975-12-30 Celanese Corp Hydrophilic microporous film
JP2764335B2 (ja) * 1990-03-07 1998-06-11 大和紡績株式会社 アルカリ電池用セパレータ
JPH0750613B2 (ja) * 1991-04-01 1995-05-31 工業技術院長 三次元組織構造を有する電池用素材
JP3217102B2 (ja) * 1991-12-26 2001-10-09 日本バイリーン株式会社 電池用セパレータ
DE69304587T2 (de) * 1992-03-30 1997-01-23 Nitto Denko Corp Poröser Film, Verfahren zu seiner Herstellung und Anwendung
DE4233412C1 (de) * 1992-10-05 1994-02-17 Freudenberg Carl Fa Hydrophiliertes Separatorenmaterial aus Faservliesstoff für elektrochemische Energiespeicher und Verfahren zu seiner Herstellung
US5362582A (en) * 1993-04-01 1994-11-08 W.R. Grace & Co.-Conn. Battery separator
JP2960284B2 (ja) * 1993-06-01 1999-10-06 大和紡績株式会社 電池セパレータおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US5609976A (en) 1997-03-11
JPH08111232A (ja) 1996-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3499930B2 (ja) アルカリ蓄電池
JP4699899B2 (ja) アルカリ二次電池用セパレータ材料とその製造方法及びアルカリ二次電池用セパレータ
US20100203395A1 (en) Non-woven gauntlets for batteries
JP2012216426A (ja) セパレータ材料及びその製造方法、並びにこれを用いた電池
KR100415797B1 (ko) 알칼리전지용격리판및그의제조방법
US6037079A (en) Alkaline battery separator and process for producing the same
JP4174160B2 (ja) 耐突き刺し性に優れた不織布、その製造方法および電池用セパレータ
JP5337599B2 (ja) 電池セパレータ、電池および分割型複合繊維
JPH06310117A (ja) アルカリ二次電池及びその製造方法
KR100456709B1 (ko) 알칼리전지용격리판및그의제조방법
JP3678081B2 (ja) 電池用セパレータおよびこれを用いた電池
TW466795B (en) Battery separator and battery using the same
JP3770748B2 (ja) アルカリ電池セパレータ用不織布およびその製造方法
JP4384391B2 (ja) セパレータ材料の製造方法およびこれを組み込んだ電池
JP2000215873A (ja) アルカリ蓄電池およびその製造方法
JP4372393B2 (ja) セパレータ材料とその製造方法および電池
JPH11162440A (ja) アルカリ蓄電池の製造方法
JP4139454B2 (ja) アルカリ電池用セパレータ及びその製法
JP4291794B2 (ja) 電池用セパレータおよびこれを用いた電池
JP4410406B2 (ja) 電池用セパレータ
JP3002830B2 (ja) 電池用セパレータ及びその製造方法
JP2001266832A (ja) アルカリ電池用セパレータ
JP4014340B2 (ja) アルカリ電池セパレータ用不織布の製造方法
JP2001084986A (ja) アルカリ蓄電池セパレーター用不織布及びその製造方法
JPH03171553A (ja) アルカリ蓄電池用セパレータ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141205

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term