JP3499895B2 - 蛇腹管用継手 - Google Patents

蛇腹管用継手

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JP3499895B2 JP07290093A JP7290093A JP3499895B2 JP 3499895 B2 JP3499895 B2 JP 3499895B2 JP 07290093 A JP07290093 A JP 07290093A JP 7290093 A JP7290093 A JP 7290093A JP 3499895 B2 JP3499895 B2 JP 3499895B2
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭でのガス供給等に
用いられる蛇腹管を簡単に接続できる継手に関する。
【0002】
【従来の技術】実開平3ー52493号には、蛇腹管を
挿入するだけで簡単に接続できる継手が開示されてい
る。詳述すると、この継手のボデイは、一端が入口とし
て提供される貫通孔を有している。貫通孔には環状をな
す第1,第2の収容凹部が入口から順に軸方向に離れて
形成されている。第1の収容凹部には、コイルスプリン
グの両端を連結して環状にした係合部材が収容されてお
り、第2の収容凹部には環状のシール部材が収容されて
いる。第1の収容凹部を区画する2つの側面のうち入口
に近い方の側面はテーパとなっており、他方の側面は軸
芯と直交している。これら係合部材およびシール部材は
蛇腹管を接続する前に予めボデイに装着されている。上
記蛇腹管の先端部が貫通孔の一端から挿入されると、蛇
腹管の山部が係合部材を通るたびに係合部材のすべての
巻き部分が円形から楕円形に変形し、谷部が係合部材を
通過するたびにすべての巻き部材が元の円形に戻る。こ
れを数回繰り返しながら蛇腹管がさらに奥に進み、蛇腹
管の先端部がシール部材に挿入される。蛇腹管の先端は
ボデイに形成された段に当たり、それ以上の進入を阻止
される。このようにして継手に蛇腹管が接続され、その
接続状態において、蛇腹管の外周にシール部材が弾性変
形した状態で密着することにより、蛇腹管とボデイのシ
ールがなされる。蛇腹管に引き抜き力が付与された時に
は、蛇腹管の傾斜面から係合部材に径方向,外方向の力
が加わるが、第1の収容凹部のテーパ面から径方向,内
方向の力すなわち蛇腹管の谷部へ押し戻す力が付与され
るので、係合部材は楕円径に変形しながら蛇腹管の山部
を乗り越えるのを阻止される。
【0003】実開平3ー91592号公報の第3図,第
4図に開示された継手または第5図,第6図に開示され
た継手でも、蛇腹管を挿入するだけで簡単に接続でき
る。詳述すると、この継手において、ボデイの貫通孔
は、内周面がテーパをなす環状の収容凹部を有してお
り、この収容凹部に外周面がテーパをなすシール部材と
環状の係合部材とが予め装着されている。係合部材は、
コイルスプリングの両端を連結することにより環状に形
成されており、シール部材の成形時にシール部材の端部
に固定される。シール部材は他のコイルスプリングによ
り貫通孔の入口に向かって付勢されている。このような
構成の継手において、蛇腹管をボデイの貫通孔に挿入す
ると、蛇腹管の最先端の山部が係合部材に当たり、この
係合部材およびシール部材を収容凹部の奥に向かって移
動させる。シール部材が収容凹部の奥端に当たって移動
が規制された状態でさらに蛇腹管を進入させると、蛇腹
管の先端部は係合部材を通過してシール部材に挿入され
る。係合部材は蛇腹管の山部が通過するたびに弾性的に
拡径し、山部が通過した後で縮径して谷部に嵌まり込
む。その後、作業者が蛇腹管を離すと、コイルスプリン
グの力で、シール部材,係合部材および蛇腹管は挿入方
向と反対方向に移動され、そのシール部材のテーパをな
す外周面が収容凹部のテーパをなす内周面に接し、これ
によりボデイと蛇腹管のシールがなされる。また、係合
部材は蛇腹管の谷部に嵌め込まれた状態で貫通孔の入口
に形成されたテーパをなす係止面に当たることにより、
蛇腹管の抜け止めがなされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記実開平3
ー52493号の継手には、次の不都合があった。すな
わち、上記係合部材は単に第1収容凹部に収容されてい
るだけであるので、工場で係合部材をボデイに装着した
継手を施工現場に運ぶ途中で、比較的小さな衝撃が継手
に加わった時に、係合部材が継手から脱落してしまう。
また、蛇腹管の挿入に際して、係合部材は、各巻き部分
の弾性変形によって蛇腹管の山部を乗り越えるため、係
合部材は第1収容凹部の内周面から谷部に向かう力を受
けるので挿入抵抗が大きかった。また、実開平3ー91
592号公報の継手では、係合部材が蛇腹管の山部を複
数回越えるたびに挿入抵抗の変動があるものの、作業者
が蛇腹管の継手への接続作業終了を明確に確認すること
ができなかった。本発明の目的は、蛇腹管の接続作業の
前に係合部材がボデイから脱落するのを防止でき、蛇腹
管を簡単に接続することができるとともに、蛇腹管の接
続を明確に作業者に認識させて接続を確実することがで
きる継手を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、山部と谷部と
を交互に有する蛇腹管のための継手であって、 (イ)一端部内周に雌ねじを有する第1筒と一端部外周
に雄ねじを有する第2筒を互いに螺合することにより構
成され、第1筒の内周には上記雌ねじと他端との間に位
置する環状の第1段が形成され、上記第2筒の他端開口
が蛇腹管のための入口として提供され、第1筒の第1段
と第2筒の一端面とで環状の収容凹部が形成されたボデ
ィと、 (ロ)ほぼ環状をなし、上記収容凹部に拡径状態で配置
され、上記入口から挿入された蛇腹管の谷部に縮径して
嵌り込むことにより、上記蛇腹管の抜け止めを行う係合
部材とを備え、さらに、上記ボデイの第2筒の中間部外
周には、第1筒の一端面と対向する環状の第2段が形成
され、第1筒の第1段と第2筒の一端面が係合部材の断
面径と等しい距離離れた螺合状態にある時に、第1筒の
一端面と第2筒の第2段とは離間しており、この離間距
離が係合部材の断面径以下であることを特徴としてい
る。この場合、上記第1筒にその軸方向へ移動可能に収
容された支持部材をさらに備え、この支持部材の入口側
端部に上記拡径状態の係合部材が装着され、上記入口か
ら挿入された蛇腹管の先端部が支持部材を入口から遠ざ
かる方向に押した時に、上記係合部材が上記第1段に突
き当たって同方向への移動が阻止されることによって支
持部材の入口側端部から外れ、縮径して蛇腹管の谷部に
嵌り込むようにすることが望ましい。また、上記第1筒
に収容され、上記支持部材を上記入口に向って押す付勢
手段をさらに備え、上記蛇腹管の谷部に嵌り込んだ係合
部材が、上記付勢手段により上記支持部材を介して入口
に向って押されることにより、蛇腹管の山部から突出し
た係合部材の外周側の部位が上記第2筒の内周面に形成
された係止部に係止され、それによって上記蛇腹管の抜
け止めを行うようにすることが望ましい。
【0006】
【作用】本発明では、係合部材がボデイの収容凹部に収
容されるとともに、スライダの受部の外周に装着されて
いるので、ボデイから脱落するのを確実に防止すること
ができる。また、蛇腹管が継手に所定量挿入された時
に、係合部材が受部から離脱し、その弾性力により縮径
して蛇腹管の谷部に嵌まり込み、その時の衝撃音と振動
により作業者は、係合部材と蛇腹管との係合が完了して
蛇腹管と継手の接続が完了したことを明確に認識するこ
とができる。係合部材がボデイの係止部に係止されるの
で蛇腹管の抜け止めをなすことができる。蛇腹管の接続
前には、第1筒の一端面と第2筒の第2段が離れてい
る。蛇腹管の挿入が不十分な場合には、係合部材は、支
持部材の受部から離脱せず収容凹部に留まっていて、第
1筒の第1段と第2筒の一端面との間に介在されてい
る。したがって、この場合には、第2筒を第1筒にねじ
込もうとしても係合部材がそのねじ込みを阻止するの
で、第2筒の第2段を第1筒の一端面に当接させること
ができない。蛇腹管の挿入が十分な場合には、係合部材
が支持部材の受部から離脱して蛇腹管の谷部にはまり込
んでいるので、第2筒を第1筒にねじ込んだときに係合
部材がそれを阻止することはなく、第2筒の第2段を第
1筒の一端面に当接させることができる。このように、
第2筒の第2段と第1筒の一端面との当接により、蛇腹
管の接続作業の完了をより一層明確に認識することがで
きる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例の継手Aについて図面
を参照して説明する。まず、継手Aに接続されるガス管
B(第2図)について説明しておく。ガス管Bは、金属
製で山部10aと谷部10bとを交互に有する薄肉の蛇
腹管10と、蛇腹管10の外側を被覆する樹脂製の保護
チューブ11とを備えている。ガス管Bは人間の力で容
易に曲げることができる。
【0008】継手Aは、図1に示すように、ボデイ20
と、このボデイ20にそれぞれ収容されたスライダ30
(支持部材),コイルスプリング40,係合部材50,
シール部材61,62とを備えている。
【0009】上記ボデイ20は、金属製の第1筒21と
第2筒23を連結することにより構成されている。第1
筒21は、軸方向に延びる貫通孔22を有している。こ
の貫通孔22は、図中右方向に向かって段階的に径が拡
大している。詳述すると、貫通孔22は、径の異なる4
つの内周面を有している。これら内周面には左から順に
符号22a,22b,22c,22dを付しておく。最
も左側の内周面22aには、ばね受けとなる環状の凸部
22eが形成されている。また、内周面22a,22b
の境に形成された段、および内周面22b,22cの境
に形成された段には、それぞれ符号22f,22gを付
しておく。内周面22dには雌ねじ21xが形成されて
いる。第1筒21の左端部の外周面には、ガス器具に連
結するためのテーパねじ21yが形成されている。
【0010】上記第2筒23は、軸方向に延びる貫通孔
24を有している。この貫通孔24の右端24xは、蛇
腹管10挿入のための入口として提供される。第2筒2
3の貫通孔24の内周面には、入口24xから順に収容
凹部24a,24bが形成されている。これら収容凹部
24a,24bには、軟質ゴム製の環状のシール部材6
1,62がそれぞれ収容されている。シール部材61
は、径方向,内方向に突出する環状の突起61aを有し
ており、この突起61aの内径は、上記保護チューブ1
1の外径より小さい。シール部材62の内径は、蛇腹管
10の山部10aの外径より小さく、谷部10bの外径
より大きい。シール部材62の外周には、等間隔離れた
3つの環状の突起62aが形成されており、これら突起
62aが収容凹部24bの内周面に当接している。第2
筒23の左端面23aの近傍には、テーパをなす環状の
係止面29(係止部)が形成されている。この係止面2
9の内径は、入口24xへ向かうにしたがって漸次小径
になっている。第2筒23の左端部外周には環状の凹部
23bが形成されており、この凹部23bには環状のシ
ール部材65が収容されている。第2筒23の左端部の
外周には雄ねじ23xが形成されている。
【0011】上述した一対の第1筒21,第2筒23は
互いのねじ21x,23xを螺合させることにより、同
軸をなして連結されている。蛇腹管の接続前の状態で
は、第2筒23は第1筒21に浅く螺合されており、第
2筒23の中間部外周に形成された第2段23sと第1
筒21の右端面21sとの間には、隙間が形成されてい
る。この隙間には弾性材料からなるCリング形状のスト
ッパ70が介在されている。また、第2筒23の左端面
23aと第1筒21の第1段22g,内周面22cによ
り、係合部材50のための環状の収容凹部28が形成さ
れている。この螺合状態において、収容凹部28の軸方
向の長さは、係合部材50の巻き部分の径D(断面径,
図2)より若干大きい。なお、第2筒23の左端部外径
は、収容凹部28の内径より小さい。
【0012】上記第1筒21の内周面22bは、金属製
のスライダ30をスライド自在に案内するガイド部とし
て提供される。スライダ30は、円筒形状の基部31
と、この基部31の中間部内周に形成された環状のフラ
ンジ32と、基部31から軸方向,右方向(入口24x
方向)に突出する円筒形状の受部33と、受部33の右
端外周に形成された環状の突起34とを有している。基
部31の外径はガイド部22bの内径よりも10μm〜
50μm程度小さく形成されており、両者の間の僅かな
隙間にはシリコンオイルまたはグリースが介在されてい
て、両者の間の摩擦抵抗を小さくしている。受部33の
外径はベース部31より小さく、両者の間には段35が
形成されている。さらに、上記スライダ30には、入口
24xに対向して収容凹部36aが形成されており、こ
の収容凹部36aには弾性材料からなる環状のシール部
材36が収容されている。
【0013】上記スライダ30は、圧縮状態のコイルス
プリング40により右方向(入口24x方向)に付勢さ
れている。コイルスプリング40の左端は第1筒21の
凸部22eに当たっており、右端はスライダ30のフラ
ンジ32に当たっている。
【0014】上記係合部材50は、コイルスプリングを
円形に湾曲させることにより形成され、両端は互いに接
続されず自然状態では重なっている。蛇腹管10の継手
Aへの挿入前の状態では、係合部材50は図1に示すよ
うにスライダ30の受部33の外周に装着され、ボデイ
20の収容凹部28に収容されている。この装着状態
で、係合部材50は弾性的に拡径されており、その両端
は離れている。なお、スライダ30は、コイルスプリン
グ40の力で右方向に押されているが、その段35と第
2筒23の先端面23aとの間に係合部材50が介在さ
れているため、スライダ30の右方向移動が規制されて
いる。この状態でスライダ30の受部33は、収容凹部
28の内周面22cに対向して配置されており、収容凹
部28を塞いでいる。係合部材50の一巻き部分の径D
(図2)は、収容凹部28の内周面22cと、スライダ
30の受部33の外周面との間隙より小さい。
【0015】上記構成の継手Aでは、図1に示すように
係合部材50がボデイ20の収容凹部28に収容される
とともに、この収容凹部28を塞いでいるスライダ30
の受部33の外周に装着されているので、係合部材50
がボデイ20から脱落するのを確実に防止することがで
きる。
【0016】上記継手Aは、予めガス栓、ヘッダ,チー
ズ等のガス器具のねじ穴にテーパねじ21yをねじ込む
ことにより、ガス器具に取り付けられる。この状態で、
蛇腹管10の端部を継手Aに挿入して接続する。
【0017】継手Aの蛇腹管10への挿入が不十分であ
ると、図2に示すように、蛇腹管10の先端部がスライ
ダ30に達せず、それゆえ係合部材50は収容凹部28
に留まっており、蛇腹管10の谷部10bに嵌まり込ま
ない。したがって、ストッパ70を外して、第2筒23
をねじ込んだ場合、収容凹部28の初期長さ(図1の状
態での長さ)と係合部材50の巻き部分の径Dの差の分
しか捩込むことができず、それ以上のねじ込みは、第2
筒23の左端面23aが係合部材50を介して第1筒2
1の第1段22gに当たることにより、阻止される。作
業者は、第2筒23がその第2段23sを第1筒21の
右端面21sに当たるまで捩込めないことにより、蛇腹
管10の挿入が不十分だったことを知ることができる。
【0018】蛇腹管10の挿入量が十分な場合、蛇腹管
10の最先端の山部10aの傾斜面がスライダ30のシ
ール部材36に当たる。この状態では、スライダ30の
受部33の右端は、蛇腹管10の山部10aに対応した
位置にある。スライダ30は蛇腹管10の先端部に押さ
れ、コイルスプリング40の力に抗して左方向へ移動さ
れる。この時、スライダ30の受部33は収容凹部28
から離れるが、係合部材50はボデイ20の第1段22
g,すなわち収容凹部28の側面により左方向への移動
を阻止される。その結果図3に示すように、係合部材5
0は、受部33から離脱し、その弾性力により縮径して
蛇腹管10の谷部10bに嵌まり込む。係合部材50が
蛇腹管10の谷部10bに嵌まり込んだ瞬間に、衝撃音
がするとともに、この衝撃に伴う振動が蛇腹管10を介
して作業者の手に伝わるので、作業者は、係合部材50
と蛇腹管10との係合が完了し、ひいては蛇腹管10と
継手Aの接続が完了したことを認識することができる。
この係合部材50は、蛇腹管10の谷部10bにはまり
込んだ状態でも、両端が離れており、弾性的に拡径され
た状態になっていて、その弾性力で谷部10bの外周面
に接している。
【0019】なお、スライダ30の左端がボデイ20の
段22fに当たることにより、蛇腹管10の挿入深さが
規制される。作業者が蛇腹管10を離すと、図4に示す
ように、コイルスプリング40の力でスライダ30およ
び蛇腹管10が右方向に戻され、係合部材50は筒部2
3の先端部に形成された係止面29に係止される。この
ように、蛇腹管10がコイルスプリング40の力で戻さ
れるのを確認することによっても、蛇腹管10の接続作
業完了を確認することができる。また、係合部材50の
係止面29への係止により、蛇腹管10を右方向に引い
ても、蛇腹管10が継手Aから抜けるのを防止すること
ができる。蛇腹管10が右方向に引かれた時には、蛇腹
管10の傾斜部が係合部材50に径方向,外方向の力を
付与するが、係合部材50は係止面29から径方向,内
方向の力を付与されるため、弾性的に拡径するのを確実
に防止される。
【0020】上記図4の状態では、係合部材50は収容
凹部28に存在しないので、第2筒23のねじ込みを規
制しない。したがって、第2筒23を第1筒21にねじ
込んでいくと、図5に示すように第2筒23の第2段2
3sを第1筒21の右端面21sに当てることができ
る。これにより、作業者は、接続作業が完了したことを
確認することができる。なお、この最終状態では、シー
ル部材65は弾性変形した状態で第1筒21の内周面2
2cに接する。
【0021】上記作用説明から明らかなように、第2筒
23の第2段23sが第1筒21の右端面21sに当た
ることにより、蛇腹管10の接続作業の完了を確認する
ことができるためには、次の条件が必要である。すなわ
ち、図2に示すように、第2筒23の先端面23aと第
1筒21の第1段22gが、係合部材50の巻き部分の
径Dと等しい距離離れた第1筒21,第2筒23の螺合
状態において、第2筒23の第2段23sと第1筒21
の右端面21sとが離間しており、しかもこの離間距離
Lは係合部材50の巻き部分の径D以下である。この離
間距離Lは、係合部材50の巻き部分の径Dの半分以上
であるのが好ましい。
【0022】なお、上記蛇腹管10の継手Aへの接続状
態において、蛇腹管10の山部10aにシール部材6
1,62が弾性変形した状態でそれぞれガス管Bの保護
チューブ11,蛇腹管10の外周に接しているので、継
手Aとガス管Bとの間のシールを行うことができる。
【0023】本発明は、上記実施例に制約されず、さら
に種々の態様が可能である。例えば、ガス器具のボデイ
が継手のボデイを兼ねる場合にも適用できる。係合部材
は、両端を連結して環状にしたコイルスプリングであっ
てもよい。また、一部を切り欠いた円形の弾性リングで
あってもよい。さらに、両端を接続したコイルスプリン
グと、このコイルスプリングに収容され一部を切り欠か
れた円形の弾性リングとのアッセンブリであってもよ
い。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の継手によ
れば、蛇腹管の接続が完了したことを作業者に明確に認
識させることができるという効果が得られる。特に、拡
径状態の係合部材を支持部材に装着した場合には、蛇腹
管の接続作業を容易に行うことが出来ると共に、係合部
材が支持部材から外れて蛇腹管の谷部に嵌り込む時の衝
撃によっても蛇腹管の接続完了を認識させることができ
るという効果が得られる。さらに、支持部材を付勢手段
によって入口に向って押した場合には、蛇腹管接続作業
前の係合部材の脱落を防止することができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる継手の蛇腹管接続前の状態を示
す断面図である。
【図2】蛇腹管の挿入量が不十分だった時の継手の断面
図である。
【図3】蛇腹管の挿入量が十分だった時に係合部材が蛇
腹管にはまり込んだ瞬間の状態を示す継手の断面図であ
る。
【図4】図3の状態で蛇腹管から手を放した時に得られ
る状態を示す断面図である。
【図5】図4の状態から一方の筒を他方の筒に捩込んで
蛇腹管の接続作業を完了した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10…蛇腹管 10a…山部 10b…谷部 20…ボデイ 21…第1筒 21x…雌ねじ 21s…一端面 22g…第1段 23…第2筒 23a…一端面 23x…雄ねじ 23s…第2段 24x…入口 28…収容凹部 29…係止部(係止面) 30…支持部材(スライダ) 33…受部 40…コイルスプリング 50…係合部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大川 慶三 東京都品川区豊町4丁目20番14号 光陽 産業株式会社内 (72)発明者 小杉 靖 東京都品川区豊町4丁目20番14号 光陽 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−308293(JP,A) 特開 平5−312290(JP,A) 特開 平6−185680(JP,A) 実開 平3−72190(JP,U) 実開 平4−138186(JP,U) 実開 昭63−177383(JP,U) 実開 平3−52493(JP,U) 実開 平3−91592(JP,U) 実開 平4−117985(JP,U) 実開 平5−306790(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 29/00 - 35/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山部と谷部とを交互に有する蛇腹管のた
    めの継手であって、 (イ)一端部内周に雌ねじを有する第1筒と一端部外周
    に雄ねじを有する第2筒を互いに螺合することにより構
    成され、第1筒の内周には上記雌ねじと他端との間に位
    置する環状の第1段が形成され、上記第2筒の他端開口
    が蛇腹管のための入口として提供され、第1筒の第1段
    と第2筒の一端面とで環状の収容凹部が形成されたボデ
    ィと、 (ロ)ほぼ環状をなし、上記収容凹部に拡径状態で配置
    され、上記入口から挿入された蛇腹管の谷部に縮径して
    嵌り込むことにより、上記蛇腹管の抜け止めを行う係合
    部材とを備え、さらに、上記ボデイの第2筒の中間部外
    周には、第1筒の一端面と対向する環状の第2段が形成
    され、第1筒の第1段と第2筒の一端面が係合部材の断
    面径と等しい距離離れた螺合状態にある時に、第1筒の
    一端面と第2筒の第2段とは離間しており、この離間距
    離が係合部材の断面径以下であることを特徴とする蛇腹
    管用継手。
  2. 【請求項2】 上記第1筒にその軸方向へ移動可能に収
    容された支持部材をさらに備え、 この支持部材の入口側端部に上記拡径状態の係合部材が
    装着され、上記入口から挿入された蛇腹管の先端部が支
    持部材を入口から遠ざかる方向に押した時に、上記係合
    部材が上記第1段に突き当たって同方向への移動が阻止
    されることによって支持部材の入口側端部から外れ、縮
    径して蛇腹管の谷部に嵌り込むことを特徴とする請求項
    1に記載の蛇腹管用継手。
  3. 【請求項3】 上記第1筒に収容され、上記支持部材を
    上記入口に向って押す付勢手段をさらに備え、 上記蛇腹管の谷部に嵌り込んだ係合部材が、上記付勢手
    段により上記支持部材を介して入口に向って押されるこ
    とにより、蛇腹管の山部から突出した係合部材の外周側
    の部位が上記第2筒の内周面に形成された係止部に係止
    され、それによって上記蛇腹管の抜け止めを行うことを
    特徴とする蛇腹管用継手。
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