JP3494581B2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管継手、特に水道配
管等の接合作業にも用いることができる管継手に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水道埋設配管などの接合作業に
は、雌ねじ付きの管継手を用いるのが一般的である。す
なわち、配管の端部に雄ねじを形成しておき、この雄ね
じを管継手の雌ねじに螺合させることにより、配管を接
合している。しかしながら、このような螺合による接合
方式の場合、予め配管の端部に雄ねじを形成しておかな
ければならず、加工に手間がかかるとともに、現場での
接合作業にも多大の手間がかかるという欠点があった。
【0003】また、地震などによって配管の継ぎ目に折
り曲げ力が作用すると、従来の管継手では曲げ応力を吸
収できないので、配管に過大な応力が作用し、配管の亀
裂や接合部からの水漏れといった不具合が発生してい
た。
【0004】このような問題を解消するものとして、特
開平6−272795号公報に記載のように、管継手本
体となる雌管に対して、奥部側からスプリングと内カラ
ーとを挿入し、雌管の内面には奥部側が漸次大径となる
テーパ面を形成し、内カラーに上記テーパ面と雌管の内
側に挿入される雄管の外周面とに接触する複数のボール
を周方向に配置した構造の管継手が提案されている。こ
のような管継手を用いれば、配管である雄管の端部に予
め雄ねじを加工しておく必要がなく、しかも接合に際し
て雄管を雌管に差し込むだけでよく、接合作業が簡素化
されるという利点がある。また、雌管と雄管の多少の角
度変化を許容できるので、曲げに対しても対応可能であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような管継手の場合、雄管に対する係止力が低いという
問題があった。すなわち、内カラーにはボールが嵌合さ
れる内外周に貫通した嵌合穴が形成されるが、この嵌合
穴が大き過ぎると、嵌合穴の内径側へボールが脱落する
ので、内カラーの内径側が小径で外径側が大径なテーパ
状の嵌合穴を設けることになる。ところが、これではボ
ールが内カラーの内径側へわずかしか突出できないの
で、ボールと雄管との係合代が大きく取れず、雄管に対
する係止力が小さいという欠点がある。一般に、水道配
管の外径には1%程度のバラツキがあるので、外径の小
さな雄管が挿入されると、ボールと雄管との係合代がさ
らに小さくなり、係止力も小さくなる。
【0006】また、上記の管継手の場合、テーパ面が雌
管に一体に形成されていると、内カラーとボールとを雌
管に対して組み付けできないという欠点がある。すなわ
ち、組み付けに際して内カラーの嵌合穴にボールを嵌合
させた状態で雌管に挿入しようとしても、ボールが嵌合
穴の外周面に突出しているので、ボールが邪魔になって
内カラーを雌管に挿入できないからである。そのため、
テーパ面を設けた外カラーを雌管とは別体に形成し、こ
の外カラーを雌管に対して取り付ける必要があり、管継
手の構造が複雑で大型となっていた。
【0007】そこで、本発明の目的は、雄管に対する係
止力が高く、しかも組み付けが簡単な管継手を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、管継手本体となる雌管の
内周に、弾性体が挿入されるとともに、この弾性体によ
り軸方向外側へ付勢されるスリーブが挿入され、雌管の
内周面には奥部側が漸次大径となるテーパ面が形成さ
れ、上記スリーブに上記テーパ面と雌管の内周に挿入さ
れる雄管の外周面とに接触する複数の係止部材が周方向
に配置された管継手において、上記係止部材は貫通孔を
有するビーズ状のコマで構成され、上記スリーブには上
記コマが配置される内外周に貫通した開口部が形成さ
れ、上記スリーブの外周または内周には上記コマの貫通
孔に挿通された略リング状のワイヤが係合保持されてい
ることを特徴とする管継手を提供する。
【0009】本発明では係止部材としてビース状のコマ
を用い、これらコマをワイヤに挿通してある。このワイ
ヤをスリーブの外周または内周に係合させれば、コマが
スリーブから脱落するのを確実に防止できる。スリーブ
に形成される開口部は、コマの脱落を防止する必要ない
ので、余裕を持った大きさに形成でき、従来のような高
精度な加工が不要である。コマはワイヤの弾性によって
スリーブの半径方向に変位できるので、スリーブを雌管
に挿入すれば、コマが雌管にあたって内径方向へ変位
し、スリーブを雌管に容易に組み付けることができる。
つまり、本発明ではテーパ面を雌管とは別体に形成する
必要はない。但し、テーパ面を有するカラーを雌管と別
体に構成し、このカラーを雌管に対して取り付けてもよ
いことは勿論である。
【0010】雌管に雄管を挿入すると、コマはスリーブ
の開口部から内径側へ突出しているので、雄管の外周面
に接触する。一方、スリーブは弾性体により外方へ付勢
されているので、コマはテーパ面によって内径方向へ押
され、そのためコマは雄管の外周面に圧接する。コマは
ワイヤによって挿通支持されているので、スリーブの開
口部から内径側へ大きく突出させることができる。その
ため、コマと雄管との係合代を大きく取れ、雄管に対す
る係止力が増大する。
【0011】雄管を雌管から取り外す場合には、スリー
ブを弾性体に抗して内方へ押し込めばよい。これによ
り、コマもスリーブと一体に内方へ移動し、テーパ面と
離れる。そのため、雄管に対する係止力がなくなり、雄
管を容易に引き抜くことができる。
【0012】コマとしては、球状や円筒状のコマを用い
てもよいが、請求項2のように、外周面の中央部が膨ら
んだ樽形のコマを使用するのが望ましい。すなわち、従
来のようなボールを使用した場合、ボールとテーパ面と
が点接触となり、接触面積が非常に小さい。そのため、
雄管に大きな引っ張り力が作用すると、ボールがテーパ
面に食い込んでしまい、雄管が抜けやすい。特に、管継
手本体である雌管にはネズミ鋳鉄,マリアブル鋳鉄,ダ
クタイル鋳鉄などの鋳鉄が広く用いられているが、鋳鉄
は強度が比較的低く、雌管にテーパ面を一体に加工する
と、雄管に引っ張り力が作用した時、ボールがテーパ面
に食い込みやすい。そのため、従来ではテーパ面を雌管
と別体で形成することも提案されているが、これでは部
品数が増え、管継手自体が大型となり、コスト上昇を招
く。これに対し、樽形のコマを使用すれば、コマとテー
パ面との接触面積が増え、テーパ面への食い込みを防止
できるとともに、管継手本体にテーパ面を直接加工でき
るので、管継手の大型化やコスト上昇を抑制できる。な
お、樽形コマの稜線方向の曲率半径をテーパ面の曲率半
径に近づければ、一層接触面積を増大させることができ
る。
【0013】請求項3のように、樽形のコマの周面に軸
方向とほぼ平行なローレットを形成すれば、コマとテー
パ面および雄管との間の摩擦抵抗が増え、雄管に対する
係止力がさらに増大する。
【0014】請求項4のように、スリーブの一端部を雌
管から軸方向へ突出させ、この突出部に外径方向へ突出
する外フランジ部を形成するのが望ましい。つまり、雄
管を雌管から取り外す場合、スリーブを雌管方向へ押し
込む必要があるが、上記外フランジ部を押すことで、容
易に操作することができる。
【0015】請求項5のように、スリーブの外フランジ
部に雌管の端面に当接可能な固定ネジを軸方向に螺合さ
せるのが望ましい。この場合には、雌管に雄管を挿入し
た後、固定ネジを締め付けてその先端を雌管の端面に圧
接させることで、スリーブを強制的に外方へ引っ張り、
コマをテーパ面に圧接させることができる。そのため、
雄管はロック状態となり、引っ張り力に対して強力な係
止力を発揮できる。また、誤ってスリーブに雌管方向へ
の押圧力が作用しても、スリーブは軸方向へ移動できな
いので、雄管が抜ける恐れがない。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜図5は本発明にかかる管継
手の第1実施例を示す。この実施例の管継手1は、管継
手本体となる金属製の雌管2を備えており、2本の雄管
3を接続するために使用される。雌管2は左右対称構造
であるため、その一端側の構造のみを説明する。
【0017】雌管2の内面には、奥部に2本の凹溝2
a,2bが形成され、これら凹溝2a2bにそれぞれO
リングのようなシール材4,5が嵌合されている。外側
の凹溝2bの隣に隔壁2cを介して収納溝2dが形成さ
れ、この収納溝2dの外側端には奥部側が漸次大径とな
るテーパ面2eが形成されている。雌管2の先端部開口
端には、内径方向にわずかに突出する内フランジ部2f
(図2参照)が形成されている。
【0018】上記収納溝2dには弾性体の一例であるコ
イルスプリング6と、このコイルスプリング6によって
外方へ付勢されるスリーブ7とが挿入されている。な
お、コイルスプリング6に代えて、板ばねや弾性ゴムを
用いることも可能である。スリーブ7は図3〜図5に示
すように、金属材料または樹脂などの硬度を持つ材料で
円筒状に形成されており、その一端部にはコイルスプリ
ング6の内径側を受けるガイド部7aが設けられてい
る。スリーブ7の中央部には、内外周に貫通した開口部
7bが周方向に等間隔で複数個(この実施例では4個)
形成されている。また、スリーブ7の外周面であって開
口部7bの間の部位には係合溝7cが形成され、この係
合溝7cの軸方向外側部には、ストップリング8(図2
参照)が装着される周溝7dが形成されている。このス
トップリング8は自由状態における外径がスリーブ7の
外径よりやや大きく、スリーブ7を雌管2に挿入した
際、ストップリング8が雌管2の内フランジ部2fに係
止されてスリーブ7を抜け止めする役割を持つ。なお、
開口部7bの周方向長さは後述するコマ9の軸方向長さ
に比べてかなり長く、開口部7bの半径方向の深さはコ
マ9の直径より浅く形成されている。スリーブ7の他端
部は雌管2から軸方向外方へ突出しており、この突出部
には外径方向へ突出する外フランジ部7eが形成されて
いる。
【0019】上記スリーブ7の開口部7bには、それぞ
れビーズ状のコマ9が嵌合され、コマ9の一部が開口部
7bの内外方向に突出している。コマ9は硬度の高い金
属材料で形成され、軸方向に貫通する貫通孔9aを有し
ている。コマ9がテーパ面2eにほぼ面で接触できるよ
うに、コマ9の外周面の稜線方向の曲率半径は、上記テ
ーパ面2eの曲率半径にほぼ等しく設定されている。上
記貫通孔9aには略リング状の金属ワイヤ10が挿通さ
れ、コマ9はワイヤ10に対して回転自在であり、周方
向に摺動自在である。なお、ワイヤ10を無端円状とし
てもよいが、この実施例のワイヤ10は両端部がオーバ
ーラップした略C字形状に形成されている(図5参
照)。C字形状とした場合、両端部をオーバーラップさ
せずに、両端を折り曲げてスリーブ7に係止するように
してもよい。上記ワイヤ10の内径は、自由状態におい
てスリーブ7の係合溝7cの溝底外径より小さく形成さ
れており、このワイヤ10はスリーブ7の係合溝7cに
弾性的に嵌合保持される。
【0020】ここで、スリーブ7を雌管2に組み付ける
方法について説明する。上記のようにコマ9はワイヤ1
0に挿通されており、このワイヤ10をスリーブ7の係
合溝7cに弾性的に係合させることで、コマ9はスリー
ブ7の開口部7bに対応する。コマ9は開口部7bの内
径方向および外径方向に突出している(図4参照)。こ
のようにして、スリーブ7とコマ9とワイヤ10は一体
的にアッセンブリされるので、コマ9がスリーブ7から
脱落せず、取り扱いが容易となる。
【0021】上記のようにアッセンブリされたスリーブ
7のガイド部7aにコイルスプリング6の一端を係合さ
せた状態で、雌管2に対して挿入すると、スリーブ7か
ら外径方向に突出しているコマ9が雌管2の内周縁に当
たる。ここで、スリーブ7を押し込むと、開口部7bに
位置するワイヤ10の部分が撓んでコマ9が内径側へ変
位するので、コマ9が雌管2の内周側へ潜り込み、スリ
ーブ7を挿入することができる。そして、スリーブ7を
奥へ押し込むと、コイルスプリング6の他端が雌管2の
隔壁2cに当たる。スリーブ7の挿入を終了した時点
で、スリーブ6はコイルスプリング6によって外方へ付
勢され、コマ9はワイヤ10の弾性によって外径方向へ
突出するので、コマ9はテーパ面2eに接触する。その
ため、スリーブ7の雌管2に対する抜け止め力が発生す
るが、コイルスプリング6のばね力が強く、スリーブ7
の抜けを防止できない場合は、スリーブ7の周溝7dに
ストップリング8を嵌合させ、このストップリング8を
雌管2の内フランジ部2fに係止させることで、スリー
ブ7を確実に抜け止めできる。
【0022】上記のようにして組み付けられた雌管2に
対して雄管3を挿入すると、複数のコマ9の内周面を結
ぶ包絡円の直径は雄管3の外径より小さいので、雄管3
の外周面が開口部7bから内径方向に突出しているコマ
9に圧接する。そして、雄管3の挿入に伴ってコマ9が
回転し、雄管3はスムーズに挿入される。雄管3を奥ま
で挿入すると、雄管3の先端が雌管2の最奥部に設けた
衝止壁2gに当たって停止する。雄管3を雌管2に挿着
した状態で、雄管3に水道水が流れても、雄管3と雌管
2との間には2本のシール材4,5が介在しているの
で、水漏れは確実に阻止される。また、地震などの地殻
変動によって雄管3に曲げ力が作用しても、ある程度の
曲げは雄管3と雌管2の隙間によって許容される。
【0023】また、雄管3に引っ張り方向の外力が作用
したり、雄管3内を流れる水圧によって雄管3に抜け方
向の力が作用する場合がある。このとき、雄管3が雌管
2に対して抜け方向へ移動しようとすると、コマ9がテ
ーパ面2eに強く当たり、内径方向へ付勢される。その
ため、コマ9は雄管3の外周面に強く圧接し、雄管3の
抜け方向への移動を規制する。特に、この実施例のコマ
9は外周面が樽形に形成されているので、テーパ面2e
との接触面積はボールに比べて大きい。そのため、テー
パ面2eが鋳鉄などの比較的強度の低い材料で形成され
ていても、テーパ面2eへコマ9が食い込むのを確実に
防止できる。このようにして、雄管3の抜けを確実に防
止できる。
【0024】雌管2から雄管3を取り外す必要が生じた
場合には、まずスリーブ7の外フランジ部7eを雌管2
方向へ押し込む。これにより、スリーブ7に保持された
コマ9が雌管2の奥部側へ移動し、テーパ面2eから離
れる。この状態で、雄管3を引っ張ると、コマ9は雄管
3の外周面を転動するので、雄管3を容易に引き抜くこ
とができる。
【0025】図6はコマ9の他の実施例を示す。この実
施例では、樽形のコマ9の外周面に軸方向とほぼ平行な
ローレット9bを形成したものである。この場合には、
ローレット9bがテーパ面2eおよび雄管3の外周面に
圧着し、より大きな摩擦力を発生させるので、雄管3が
雌管2から抜けるのを確実に防止できる。
【0026】図7は管継手の第2実施例を示す。この実
施例では、スリーブ7の外フランジ部7eの外径を大き
くし、この外フランジ部7eに雌管2の端面に当接可能
な固定ネジ11を軸方向に螺合させたものである。この
固定ネジ11は、例えば外フランジ部7eの周方向の2
箇所に設ければよい。
【0027】この実施例の場合には、固定ネジ11の先
端部が雌管2の端面に当接してスリーブ7に対して常時
外方への引っ張り力を与えることで、コマ9を常時テー
パ面2eと雄管3の外周面との間に圧接させることがで
きる。つまり、何らかの外力がスリーブ7に対して内方
向へ作用しても、スリーブ7が移動せず、コマ9もテー
パ面2eから離れない。そのため、雄管3を強力に係止
することができる。
【0028】なお、図7の実施例では、ストップリング
8が嵌合する周溝7dを段丘状としている。すなわち、
スリーブ7を雌管2に対して挿入する際、ストップリン
グ8が内径側に撓みやすくするため、周溝7dの軸方向
外側部の外径を小さくし、スリーブ7の挿入後はストッ
プリング8が半径方向にずれを起こさないように、周溝
7dの軸方向内側部の外径を大きくしてある。これによ
り、スリーブ7を確実に抜け止めできる。
【0029】図8,図9はスリーブ7の他の実施例を示
す。この実施例のスリーブ7では、コマ9の周方向への
位置ずれを少なくするため、開口部7bの周方向長さを
図3,図4に比べて短くしている。また、開口部7bの
周方向長さが短くなるとワイヤ10が撓みにくくなるの
で、ワイヤ10の撓み量を確保するため、開口部7bの
外周面側の周方向両端に傾斜溝7fを形成し、ワイヤ1
0が内径方向へ撓んだ時に、ワイヤ10の一部がこの傾
斜溝7fに嵌合するようにしている。
【0030】上記実施例では、管継手本体を構成する雌
管が2方向に開口したソケット形を示したが、一端部に
ネジを形成して配管に螺着する構造としてもよい。さら
に、雌管に3方向または4方向の接続口を設けてもよい
ことは勿論である。また、本発明の管継手は、鋼管のよ
うな金属管の接続だけでなく、比較的剛性の高い樹脂管
の接続にも使用できる。スリーブの開口部は、穴である
必要はなく、例えば軸方向の一端へ開口した切欠形状で
あってもよい。上記実施例ではワイヤ10をスリーブ7
の外周面に形成した係合溝7cに係合保持させたが、ス
リーブ7の内周面に係合溝を形成し、この係合溝にワイ
ヤ10を内径側から係合させてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、係止部材としてビーズ状のコマを用い、スリー
ブの外周にコマの貫通孔に挿通された略リング状のワイ
ヤを係合保持させるようにしたので、コマはワイヤによ
って保持され、コマをスリーブの内径側へ大きく突出さ
せることができる。そのため、コマと雄管との係合代が
大きく取れ、雄管に対する係止力を大きくすることがで
きる。また、ワイヤをスリーブの外周に係合させれば、
コマとスリーブとを一体的にアッセンブリできるので、
コマがスリーブから脱落することがなく、取り扱いが容
易になる。コマはワイヤの弾性によってスリーブの半径
方向に変位できるので、スリーブを雌管に挿入すれば、
コマが雌管にあたって内径方向へ変位し、スリーブを雌
管に容易に組み付けることができる。また、テーパ面を
雌管に一体に形成することも可能であり、構造が簡単に
なるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる管継手の第1実施例の断面図で
ある。
【図2】図1の主要部の拡大断面図である。
【図3】スリーブの断面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】スリーブとコマおよびワイヤとの分解斜視図で
ある。
【図6】コマの他の実施例の正面図である。
【図7】本発明の第2実施例の部分断面図である。
【図8】本発明の第3実施例におけるスリーブの断面図
である。
【図9】図8のB−B線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 管継手 2 雌管(管継手本体) 3 雄管(配管) 4,5 シール材 6 コイルスプリング(弾性体) 7 スリーブ 9 コマ 10 ワイヤ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管継手本体となる雌管の内周に、弾性体が
    挿入されるとともに、この弾性体により軸方向外側へ付
    勢されるスリーブが挿入され、雌管の内周面には奥部側
    が漸次大径となるテーパ面が形成され、上記スリーブに
    上記テーパ面と雌管の内周に挿入される雄管の外周面と
    に接触する複数の係止部材が周方向に配置された管継手
    において、上記係止部材は貫通孔を有するビーズ状のコ
    マで構成され、上記スリーブには上記コマが配置される
    内外周に貫通した開口部が形成され、上記スリーブの外
    周または内周には上記コマの貫通孔に挿通された略リン
    グ状のワイヤが係合保持されていることを特徴とする管
    継手。
  2. 【請求項2】上記コマは外周面が樽形に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の管継手。
  3. 【請求項3】上記コマの周面には、軸方向とほぼ平行な
    ローレットが形成されていることを特徴とする請求項2
    に記載の管継手。
  4. 【請求項4】上記スリーブの一端部は雌管から軸方向へ
    突出しており、この突出部には外径方向へ突出する外フ
    ランジ部が形成されていることを特徴とする請求項1な
    いし3の何れかに記載の管継手。
  5. 【請求項5】上記外フランジ部には雌管の端面に当接可
    能な固定ネジが軸方向に螺合していることを特徴とする
    請求項4に記載の管継手。
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