JP3370777B2 - ホースエンド用継手 - Google Patents

ホースエンド用継手

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JP3370777B2
JP3370777B2 JP13800194A JP13800194A JP3370777B2 JP 3370777 B2 JP3370777 B2 JP 3370777B2 JP 13800194 A JP13800194 A JP 13800194A JP 13800194 A JP13800194 A JP 13800194A JP 3370777 B2 JP3370777 B2 JP 3370777B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ホースエンドに装着
されてホースエンドを迅速継手化するホースエンド用継
手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種のガス機器、ガスコンセント
等においては、図4に示すホースエンド1が多用されて
いた。このホースエンド1は、通常、3つの山部11と
3つの谷部12とが交互に形成されてなるものであり、
使用に際しては、ゴム管(図示せず)をホースエンド1
の外周面に所定の位置まで圧入する。その後、締結具
(図示せず)でガス管をホースエンド1に固定し、ゴム
管をホースエンド1に接続するものである。ところが、
このようにして接続するのは非常に面倒であり、接続に
時間が掛かる。そこで、ホースエンド1を迅速継手化す
ることが要望されていた。
【0003】そのような要望に応えるために図3に示す
継手2が提案されている。この継手2は、継手本体20
を有している。この継手本体20の先端部にはプラグ部
21が形成され、基端部には接続孔22が形成されてい
る。この接続孔22の奥側には、ゴム等の弾性材からな
るシール部材23が設けられている。また、継手本体2
0の基端部には、接続孔22の内周面に開口する複数の
取付孔24が形成されている。各取付孔24には、鋼球
25が移動可能に装着されている。また、継手本体20
の基端部外周にはスリーブ26が移動可能に装着されて
いる。このスリーブ26は、鋼球25の外側への移動を
規制するものであり、図3に示す状態に位置している場
合には、鋼球25がその一部を接続孔22内に突出さ
せ、かつ外側へ移動不能になっている。一方、スリーブ
26をばね27の付勢力に抗して先端側へ移動(図3に
おいて左側へ移動)させると、鋼球25は接続孔22の
内周面より外側に位置するまで移動可能である。
【0004】上記構成の継手2をホースエンド1に装着
する場合には、スリーブ26を予め先端側へ移動させ
る。そして、その状態を維持しつつ接続孔22にホース
エンド1を所定の位置まで挿入する。すると、ホースエ
ンド1の外周面にシール部材23が嵌まり込み、これに
よって継手本体20とホースエンド1とが気密に接続さ
れる。また、鋼球25がホースエンド1の最も基端側の
谷部12に嵌まり込む。その後、スリーブ26をばね2
7によって元の位置まで復帰させると、鋼球25が外側
へ移動不能になる。これにより、継手本体20が鋼球2
5を介してホースエンド1に連結固定される。なお、ホ
ースエンド1に装着された継手2にゴム管等のガス管を
接続する場合には、ガス管に迅速継手のソケットを予め
装着しておき、このソケットをプラグ部21に接続され
ばよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の継手2において
は、ホースエンド1に装着する場合、スリーブ26をば
ね27の付勢力に抗して移動させなければならず、いわ
ゆるワンタッチ操作で装着することができない。そこ
で、より一層簡単に接続することができる継手の開発が
要望されていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記要望に
応えるためになされたもので、山部と谷部とを交互に有
するホースエンドに装着されるホースエンド用継手であ
って、外部にプラグ部が形成され、内部に一端開口部か
ら上記ホースエンドが挿入される接続孔が形成された継
手本体と、この継手本体の接続孔の内部に設けられ、接
続孔の内周面とホースエンドの外周面との間を密封する
弾性材からなる筒状のシール部材と、上記継手本体の接
続孔の内部に接続孔の奥側へ移動可能に設けられ、接続
孔に挿入されるホースエンドによって奥側へ移動させら
れる支持部材と、この支持部材に拡径した状態で支持さ
れ、接続孔内に挿入されるホースエンドによって貫通さ
れる拡縮径可能な環状の係合部材とを備え、上記継手本
体の接続孔の内面に、上記係合部材が接続孔の奥側へ移
動するのを阻止することにより、上記支持部材が接続孔
の奥側へ移動したときに係合部材を支持部材から離脱さ
せて上記ホースエンドの外周面に嵌合させる第1係止部
と、上記ホースエンドの外周面のうちの谷部に嵌合した
係合部材が接続孔の開口部側へ移動するのを阻止すると
ともに、拡径するのを阻止する第2係止部とが形成さ
れ、上記シール部材が、上記継手本体の接続孔に挿入さ
れるホースエンドによって接続孔の奥側へ押圧移動させ
られるよう、接続孔にその奥側へ移動可能に設けられて
おり、このシール部材に上記支持部材が連結されている
ことを特徴としている。この場合、後述する理由によ
、上記接続孔の奥側における上記シール部材の端部に
は、上記ホースエンドの先端部に突き当たることによ
り、ホースエンドの接続孔への挿入に伴ってシール部材
を接続孔の奥側へ移動させる係止部材を設けることが望
ましく、この係止部材については、上記支持部材に連結
するのが望ましい。上記第2係止部については、接続孔
の奥側への係合部材の移動を阻止する係止面と、係合部
材の拡径を阻止する筒面とを有するものとするのが望ま
しい。上記接続孔の内面には、上記ホースエンドの先端
面が突き当たることによりホースエンドの挿入深さを規
制する基準面を形成し、この基準面にホースエンドが突
き当たったときに上記係合部材が上記ホースエンドの最
も基端側の谷部に嵌まり込み、かつ上記係合部材が上記
第2係止部にほぼ接するように構成するのが望ましい。
上記継手本体には、その外面から上記第2係止部に至る
切欠き部を形成するのが望ましい。上記継手本体の内部
には、上記シール部材を上記接続孔の奥側から一端開口
部側へ向かって付勢する弾性部材が設けることが望まし
い。上記接続孔の他端開口部近傍には弁座を形成し、こ
の弁座と上記シール部材との間には、弁座に着座するこ
とによって接続孔を閉じる弁体を移動可能に設け、この
弁体と上記シール部材との間には、弁体を弁座に着座さ
せるとともに、シール部材を接続孔の奥側から一端開口
部側へ付勢するように、上記弾性部材を設けるのが望ま
しい。
【0007】
【作用】継手本体の接続孔にその一端開口部からホース
エンドを挿入する。この場合、ホースエンドの少なくと
も1つの谷部が係合部材を通過するまで挿入する。ホー
スエンドを挿入するとそれに伴ってシール部材が接続孔
の奥側へ移動させられるとともに、シール部材に連結さ
れた支持部材が接続孔の奥側へ移動させられる。このと
き、係合部材が第1係止部によって奥側への移動を阻止
されているので、支持部材が奥側へ移動すると、係合部
材が支持部材から離脱してホースエンドの外周に嵌まり
込む。この場合、係合部材がホースエンドの谷部以外の
箇所に嵌まり込んでいる場合には、係合部材はそれ自体
の弾性力によって谷部側へ移動して谷部に嵌まり込む
か、あるいはホースエンドを接続孔の奥側または開口部
側へ相対移動させることによって谷部に嵌まり込ませる
ことができる。この状態において、ホースエンドを接続
孔の開口部側へ移動させようとすると、係合部材が第2
係止部によって開口部側への移動および拡径を阻止され
る。したがって、継手本体が係合部材を介してホースエ
ンドに取り外し不能に装着される。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図1およ
び図2を参照して説明する。なお、図1(A),
(B),(C)はこの発明に係る継手3の縦断面図であ
り、図1(A)は継手3に対するホースエンド1の挿入
当初の状態を示し、図1(B)は挿入途中の状態を示
し、図1(C)は接続完了状態を示している。また、図
2は継手3の正面図である。
【0009】図1および図2に示すように、継手3は筒
状をなす継手本体30を備えている。継手本体30は、
この実施例では製造の容易性を考慮して、本体部30A
と、この本体部30Aの後端部外周に螺合固定されたナ
ット部30Bとから構成されているが、全体を一体に形
成してもよい。継手本体30の先端部外周には、プラグ
部31が形成されている。一方、継手本体30の内部に
は、継手本体30を貫通する接続孔32が形成されてい
る。この場合、接続孔32はその軸線をプラグ部31の
軸線を一致させて形成されているが、一致させなくとも
よく、接続孔32の軸線がプラグ部31の軸線と交差な
いしは直交するように形成してもよい。
【0010】継手本体30の接続孔32の内部には、ゴ
ム等の弾性材からなる筒状のシール部材33が装着され
ている。このシール部材33の外径は接続孔32の内径
より若干大径になっており、シール部材33は弾性変形
して縮径した状態で接続孔32に装着されている。した
がって、シール部材33は、その外周面と接続孔32の
内周面との間の摩擦抵抗によって所定の位置に位置固定
されているが、摩擦抵抗より大きい力が作用すると、摩
擦抵抗に抗して接続孔32の軸線方向へ移動可能であ
る。また、シール部材33の内径は、ホースエンド1の
山部11の径より小径で、かつ谷部12の径より若干大
径に設定されており、その内周にホースエンド1嵌め込
むと、シール部材33が弾性変形することにより、その
内周面のほぼ全体が山部1および谷部12に押圧接触す
るようになっている。勿論、シール部材33の内周にホ
ースエンド1を嵌め込むと、シール部材33の外周面が
接続孔32の内周面により一層強く押圧接触する。そし
て、シール部材33が接続孔32の内周面およびホース
エンド1の外周面に押圧接触することにより、継手本体
30とホースエンド1との間がシール部材33によって
気密に密封されている。
【0011】上記シール部材33の後端部には、支持部
材34の先端部が連結固定されている。この支持部材3
4は筒状をなすものであり、その内径はホースエンド1
の山部11の外径より若干大径に形成されている。ま
た、支持部材34の後端部は、シール部材33から後方
へ突出しており、その突出した後端部外周には、係合部
材35が装着されている。
【0012】係合部材35は、金属製のコイル材からな
るものであり、コイル材の両端を互いに連結することに
よってリング状に形成されている。この場合、コイル材
はその径(コイル径)が拡大縮小しないような強度を有
しているが、係合部材35全体としてはコイル材が伸縮
することにより拡縮径可能である。勿論、拡縮径であれ
ば、他の構造のものを用いてもよい。例えば、コイル材
の内部にC字状の線材を挿入してもよい。また、完全な
輪状にすることなく、C字状にしてもよい。係合部材3
5は、自然状態では内径がホースエンド1の谷部12の
外径とほぼ同一か若干小径になっている。したがって、
係合部材35は、拡径した状態で上記支持部材34の外
周に嵌合されている。
【0013】上記接続孔32の内周面には、環状をなす
係合溝36が形成されている。この係合溝36は、その
先端側の側面(第1係止部)36aが本体部30Aの後
端面によって形成され、その後端側の側面36bがナッ
ト部30Bに形成された段差面によって形成されてい
る。係合溝36の溝幅は、係合部材35の直径(コイル
材35Aのコイル径)とほぼ等しくなっている。そし
て、係合溝36のには支持部材34に支持された係合部
材35が嵌まり込んでおり、両側面36a,36bによ
って係合部材35が継手本体30の軸線方向への移動を
阻止されている。したがって、支持部材34が継手本体
30の先端側(接続孔32の奥側)へ移動すると、係合
部材35は支持部材34から後方へ離脱し、それ自体の
弾性力によって縮径することになる。
【0014】また、接続孔32の奥側には、後方を向く
当接面37が形成されている。この当接面37は、シー
ル部材33の先端側への移動を規制するためのものであ
り、シール部材33が当接面37に突き当たるまで移動
すると、あるいはその直前まで移動すると、係合部材3
5が支持部材34から離脱するように位置設定されてい
る。
【0015】さらに、接続孔32の底部には、後方を向
く基準面38が形成されている。この基準面38は、ホ
ースエンド1の先端面に突き当たることによってホース
エンド1の挿入深さを規制するためのものであり、ホー
スエンド1の先端面を基準面38に突き当たるまで挿入
すると、係合部材35が最も基端側の谷部12に嵌まり
込むか、あるいは最も基端側の山部11と谷部12との
間に嵌まり込むよう、シール部材33および支持部材3
4の軸線方向の寸法、並びに係合溝36および基準面3
8の位置が設定されている。また、ホースエンド1が基
準面38に突き当たったとき、ホースエンド1の環状の
基準溝13が接続孔32の開口端部と対向するように位
置設定されており、これによってホースエンド1を所定
の位置まで挿入したことを確認することができるように
なっている。
【0016】なお、係合部材35が谷部12以外の部分
に嵌まり込んだ場合、係合部材35はそれ自体の縮径し
ようとする弾性力によって基端側へ移動して最も基端側
の谷部12に嵌まり込むか、あるいはホースエンド1を
先端側または基端側へ移動させると、係合部材35が支
持部材34または後述する第2係止部39に突き当たる
ことにより、谷部12に嵌まり込む。
【0017】また、基準面38にホースエンド1が突き
当たった状態において、最も基端側の谷部12と対向す
る接続孔32の開口側端部には、第2係止部39が形成
されている。この第2係止部39は、最も基端側の谷部
12を囲うように位置する円筒面(筒面)39aと、こ
の円筒面39aの後端側に続いて形成された先端側を向
く係止面39bとを有している。円筒面39aの内径
は、谷部12に嵌まり込んだ係合部材35の外径とほぼ
同一に形成されている。したがって、円筒面39aは、
係合部材35が拡径するのを阻止する。また、係止面3
9bは、最も基端側の谷部12に嵌まり込んだ係合部材
35にほぼ接するように位置決めされている。
【0018】次に、上記構成の継手3をホースエンド1
に装着する場合について説明する。まず、図1(A)に
示すように、ホースエンド1を接続孔32に挿入する。
すると、ホースエンド1の先端と最も先端側に位置する
山部11との間の外周面がシール部材33の後端部に突
き当たる。したがって、ホースエンド1を接続孔32に
さらに挿入すると、シール部材33が先端側へ移動す
る。シール部材33が先端側へ移動すると、それに伴っ
て支持部材34が先端側へ移動する。そして、シール部
材33が当接面37に突き当たるか、その直前まで移動
すると、図1(B)に示すように、係合部材35が支持
部材34の後端部から離脱し、それ自体の弾性力によっ
て縮径してホースエンド1の外周に嵌まる。
【0019】シール部材33は、当接面37に突き当た
って停止する。したがって、その後ホースエンド1をさ
らに挿入すると、ホースエンド1がシール部材33内に
入り込む。この結果、ホースエンド1が接続孔32の内
周面とホースエンド1の外周面とに強く押圧接触し、こ
れによって継手本体30とホースエンド1との間が密封
される。
【0020】シール部材33の停止後、ホースエンド1
をさらに挿入すると、係合部材35がホースエンド1と
共に先端側へ移動しようとするが、支持部材34の後端
部に突き当たることによって同方向への移動が阻止され
るので、係合部材35はホースエンド1に対して相対的
に基端側へ移動する。そして、ホースエンド1をその先
端面が基準面38に突き当たるまで挿入すると、係合部
材35は、最も基端側の山部11を乗り越え、当該山部
11と最も基端側の谷部12との間に位置する。そし
て、係合部材35はそれ自体の弾性力によって縮径しつ
つ基端側へ移動し、最も基端側の谷部12に嵌まり込
む。
【0021】すると、係合部材35は、第2係止部39
の円筒面39aによって拡径を阻止されるとともに、係
止面39bによって後端側への移動が阻止される。この
結果、ホースエンド1は接続孔32から引き出し不能に
なり、係合部材35を介して継手本体30に接続固定さ
れる。
【0022】上記のように、この発明の継手30によれ
ば、ホースエンド1を継手本体30の接続孔32に単に
挿入するだけで、継手30をホースエンド1に装着する
ことができる。つまり、継手30をワンタッチで装着す
ることができ、従来の継手に比して容易にかつ簡単に装
着することができる。
【0023】また、上記の継手30においては、支持部
材34をシール部材33に連結しているので、支持部材
34の構造を簡単にすることができる。すなわち、シー
ル部材33を当初から当接面に突き当てて移動不能と
し、支持部材34だけを継手本体30の先端側へ移動可
能としてもよい。ただし、そのようにした場合には、支
持部材34の内周部にホースエンド1に突き当たること
により、ホースエンド1の挿入に伴って支持部材34を
先端側へ移動させる係合部を形成する必要がある。これ
に対し、上記の継手30のように支持部材34をシール
部材33に連結した場合には、そのような係合部が不要
である。しかも、シール部材33はホースエンド1の外
周部に必ず突き当たるものであるから、シール部材33
を移動可能としたとしても、移動不能とした場合に対し
て形状を変更する必要がない。
【0024】また、上記の継手30においては、第2係
止部39が係合部材35の拡径を阻止する円筒面39a
と、係合部材35の後端側への移動を阻止する係止面3
9bを有しているが、第2係止部39を継手本体30の
後端側から先端側へ向かうにしたがって拡径するテーパ
面に形成してもよい。ただし、上記の継手30のように
2つの面39a,39bを有するものとした方がホース
エンド1の接続孔32からの抜き出しを確実に防止する
ことができる。
【0025】さらに、ホースエンド1を基準面38に突
き当てたときに、係合部材35が最も基端側の谷部12
に嵌まり込み、かつ第2係止部39にほぼ接するように
しているので、装着状態においてはホースエンド1と継
手3とがほとんど相対移動することがない。したがっ
て、継手3がホースエンド1に不確実に装着されている
かのような無用の心配を引き起こすことがない。
【0026】次に、この発明の他の実施例について説明
する。図5(A),(B),(C)に示すホースエンド
用継手4においては、シール部材33の先端部にその軸
線方向へ突出する環状突出部33aが形成されている。
この環状突出部33aの内周部には、係止部材40の基
端部が連結固定されている。この係止部材40は、筒状
をなすものであり、その先端部には、径方向内側に突出
するフランジ部41が形成されている。このフランジ部
41は、基準面38より接続孔32の開口部側に配置さ
れており、しかもシール部材33が当接面37に突き当
たったときに基準面38に突き当たるように配置されて
いる。また、継手本体30のナット部30Bの端部に
は、その外周面から接続孔32に達する1または複数の
切欠き42が形成されている。この切欠き42は、ドラ
イバー等の軸状をなす適宜の操作部材43をこの切欠き
42を介して第2係止部39に挿入することができるよ
うにするためのものであり、これを可能にするための適
宜の大きさを有している。
【0027】上記の継手4においても、ホースエンド1
を、その先端面がフランジ部41を介して基準面38に
突き当たるまで接続孔32内に挿入することにより、ホ
ースエンド1に継手3を装着することができる。これは
上記実施例と同様であるが、何らかの理由により、シー
ル部材33と接続孔32の内周面との間に、シール部材
33が接続孔32の奥側へ移動するのを阻止する力、例
えばそれらが付着することによって発生す付着力が、シ
ール部材33とホースエンド1との間の摩擦抵抗より大
きいものであったとしてもホースエンド1から継手3を
取り外すことができる。
【0028】すなわち、上のような場合には、ホースエ
ンド1を接続孔に挿入してもシール部材33を移動させ
ることができないため、係合部材35をホースエンド1
に嵌合させることができない。このため、図1に示すよ
うな継手3の場合には、それをホースエンド1に装着す
ることができなくなってしまう。
【0029】この点、上記の継手4においては、接続孔
32にホースエンド1を挿入したときにシール部材33
が移動しない場合には、ホースエンド1の先端面が係止
部材40のフランジ部41に突き当たる。したがって、
ホースエンド1をシール部材33と接続孔32の内周面
との間の付着力より強い力で押し込むことにより、シー
ル部材33を移動させることができる。したがって、継
手4をホースエンド1に確実に接続することができる。
【0030】また、上記の継手4によれば、ホースエン
ド1に装着した継手4を取り外すことができる。ホース
エンド1から継手3を取り外す場合には、切欠き42を
通してドライバー等の軸状をなす操作部材6を第2係止
部39に差し込む。そして、操作部材6によって係合部
材35の一部または全体を接続孔32の奥側へ移動させ
て第2係止部39から脱出させる。すると、係合部材3
5が拡径可能になる。したがって、操作部材6によって
係合部材35が接続孔32の開口部側へ移動するのを阻
止しつつ、ホースエンド1を接続孔32の奥側から開口
部側へ相対移動させることにより、ホースエンド1を継
手3から取り外すことができる。
【0031】また、図6および図7はこの発明のさらに
他の実施例を示すものである。この実施例のホースエン
ド用継手5においては、継手本体30の内周面のプラグ
部31側の端部に弁座51が形成されるとともに、ばね
52(弾性部材)によって弁座51に着座させられる弁
体53が設けられている。この弁体53は、プラグ部3
1にソケットを取り付けると、ソケットが有する軸部
(図示せず)によって弁座51から離間させられる。一
方、ソケットを取り外すと、ばね52によって弁座51
に着座させられる。したがって、ソケットが不慮の事故
で取り外されたとしても、ガス漏れを防止することがで
きる。
【0032】また、この継手5においては、図5に示す
継手4の支持部材34と係止部材40とを一体化した支
持係止部材54が用いられている。この支持係止部材5
4は、図7に示すように、上記継手4の支持部材34に
相当する支持筒部54aと、上記係止部材40に相当す
る係止部54bとを連結片54cによって連結した一体
化したものであり、連結片54cがシール部材33内に
埋設されることにより、シール部材33に連結固定され
ている。また、シール部材33は、上記ばね52によ
り、支持係止部材54を介して接続孔32の奥側から一
端開口部側へ向かって付勢されている。
【0033】この継手5においては、支持部材34と係
止部材40とに相当する部分が一体化されているので、
ホースエンド1によって係止部54bを接続孔32の奥
側へ移動させると、支持筒部54aが必ず同方向へ移動
する。したがって、支持筒部54aに装着された係合部
材35を支持筒部54から離脱させて確実にホースエン
ド1の外周に嵌合させることができ、これによって継手
5をホースエンド1に確実に取り付けることができる。
【0034】また、シール部材33をばね52によって
接続孔32の奥側から一端開口部側へ付勢されているの
で、継手5をホースエンド1に装着する前に、振動等に
よってシール部材33が奥側へ移動するのを阻止するこ
とができる。したがって、係合部材35が支持係合部材
54から外れるのを防止し、これによって継手5がホー
スエンド1に装着不能になるのを未然に防止することが
できる。
【0035】なお、ばね52に代えて、弁体53とシー
ル部材33をそれぞれ付勢するばね別個に設けてもよい
が、そのようにすると部品点数が増えて製造費が高騰し
てしまう。したがって、この実施例のように、1つのば
ね52によって弁体53とシール部材33との両者を付
勢するようにするのが望ましい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のホース
エンド用継手によれば、継手本体の接続孔にホースエン
ドを挿入するだけのワンタッチ操作で継手をホースエン
ドに簡単かつ容易に装着することができるという効果が
得られる。この場合、シール部材を継手本体の一端側へ
移動可能とするとともに、シール部材に支持部材を連結
した場合には、支持部材の構造を単純化してその製造費
を低減することができる。また、シール部材に係止部材
を設けることにより、継手をホースエンドに確実に装着
することができる。特に、係止部材と支持部材とを一体
連結した場合には、継手をホースエンドにより一層確実
に装着することができる。また、第2係止部を、係合部
材の拡径を阻止する円筒面と、係合部材の他端側への移
動を阻止する係止面とから構成した場合には、継手本体
からのホースエンドの抜けを確実に防止することができ
る。また、ホースエンドの挿入深さを規制する基準面を
形成するとともに、基準面にホースエンドが突き当たっ
たときに、係合部材が最も基端側の谷部に嵌まり込み、
かつ係合部材が第2係止部にほぼ接するようにすること
により、継手がホースエンドに確実に装着されたことを
容易に確認することができる。また、継手本体にその外
面から第2係止部に至る切欠きを形成することにより、
継手をホースエンドから取り外すことができる。さら
に、シール部材を弾性部材によって接続孔の奥側から一
端開口部側へ付勢させることにより、継手がホースエン
ドに装着不能になるのを未然に防止することができる。
この場合、接続孔内にこれを開閉する弁体を設け、この
弁体を、シール部材を付勢する弾性部材によって弁座に
着座させるようにすれば、弁体によってガス漏れ事故を
防止することができ、しかも製造費を低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の縦断面図を示すものであ
り、図1(A)はホースエンドの接続孔への挿入当初の
状態を示し、図1(B)はシール部材が当接面に突き当
たった状態を示し、図1(C)は継手のホースエンドへ
の装着が完了した状態を示している。
【図2】同実施例の正面図である。
【図3】従来のホースエンド用継手の一例を示す縦断面
図である。
【図4】図3に示す継手をホースエンドに装着した状態
を示す縦断面図である。
【図5】この発明の他の実施例を示すもので、図5
(A)はホースエンドの接続孔への挿入当初の状態を示
し、図5(B)はシール部材が当接面に突き当たった状
態を示し、図5(C)は継手のホースエンドへの装着が
完了した状態を示している。
【図6】この発明のさらに他の実施例を示すもので、図
6(A)はホースエンドの接続孔への挿入当初の状態を
示し、図6(B)はシール部材が当接面に突き当たった
状態を示し、図6(C)は継手のホースエンドへの装着
が完了した状態を示している。
【図7】支持係止部材を示す図であって、図7(A)は
その正面図、図7(B),(E)はそれぞれ図7(A)
のB−B,E−E断面図、図7(C),(D)はそれぞ
れ図7(A)のC矢視、D矢視図である。
【符号の説明】
1 ホースエンド 3 継手 11 山部 12 谷部 30 継手本体 31 プラグ部 32 接続孔 33 シール部材 34 支持部材 35 係合部材 36a 係合溝の側面(第1係止部) 37 当接面 38 基準面 39 第2係止部 39a 円筒面(筒面) 39b 係止面 40 係止部材 42 切欠き 43 操作部材 51 弁座 52 ばね(弾性部材) 53 弁体 54 支持係止部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−58474(JP,A) 特開 平7−98083(JP,A) 実開 昭52−82918(JP,U) 実開 平4−117986(JP,U) 実公 平2−22548(JP,Y2) 実公 昭63−9832(JP,Y1) 実公 昭58−31031(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 17/00 - 17/10 F16L 37/22 - 37/256 F16L 37/28 - 37/47

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山部と谷部とを交互に有するホースエン
    ドに装着されるホースエンド用継手であって、外部にプ
    ラグ部が形成され、内部に一端開口部から上記ホースエ
    ンドが挿入される接続孔が形成された継手本体と、この
    継手本体の接続孔の内部に設けられ、接続孔の内周面と
    ホースエンドの外周面との間を密封する弾性材からなる
    筒状のシール部材と、上記継手本体の接続孔の内部に接
    続孔の奥側へ移動可能に設けられ、接続孔に挿入される
    ホースエンドによって奥側へ移動させられる支持部材
    と、この支持部材に拡径した状態で支持され、接続孔内
    に挿入されるホースエンドによって貫通される拡縮径可
    能な環状の係合部材とを備え、上記継手本体の接続孔の
    内面に、上記係合部材が接続孔の奥側へ移動するのを阻
    止することにより、上記支持部材が接続孔の奥側へ移動
    したときに係合部材を支持部材から離脱させて上記ホー
    スエンドの外周面に嵌合させる第1係止部と、上記ホー
    スエンドの外周面のうちの谷部に嵌合した係合部材が接
    続孔の開口部側へ移動するのを阻止するとともに、拡径
    するのを阻止する第2係止部とが形成され、上記シール
    部材が、上記継手本体の接続孔に挿入されるホースエン
    ドによって接続孔の奥側へ押圧移動させられるよう、接
    続孔にその奥側へ移動可能に設けられており、このシー
    ル部材に上記支持部材が連結されていることを特徴とす
    るホースエンド用継手。
  2. 【請求項2】 上記接続孔の奥側における上記シール部
    材の端部には、上記ホースエンドの先端部に突き当たる
    ことにより、ホースエンドの接続孔への挿入に伴ってシ
    ール部材を接続孔の奥側へ移動させる係止部材が設けら
    れていることを特徴とする請求項に記載のホースエン
    ド用継手。
  3. 【請求項3】 上記係止部材が上記支持部材に連結され
    ていることを特徴とする請求項に記載のホースエンド
    用継手。
  4. 【請求項4】 上記第2係止部が、接続孔の奥側への係
    合部材の移動を阻止する係止面と、係合部材の拡径を阻
    止する筒面とを有することを特徴とする請求項1ないし
    のいずれかに記載のホースエンド用継手。
  5. 【請求項5】 上記接続孔の内面には、上記ホースエン
    ドの先端面が突き当たることによりホースエンドの挿入
    深さを規制する基準面が形成されており、この基準面に
    ホースエンドが突き当たったときに上記係合部材が上記
    ホースエンドの最も基端側の谷部に嵌まり込み、かつ上
    記係合部材が上記第2係止部にほぼ接するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記
    載のホースエンド用継手。
  6. 【請求項6】 上記継手本体には、その外面から上記第
    2係止部に至る切欠き部が形成されていることを特徴と
    する請求項1〜のいずれかに記載のホースエンド用継
    手。
  7. 【請求項7】 上記継手本体の内部には、上記シール部
    材を上記接続孔の奥側から一端開口部側へ向かって付勢
    する弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項
    1〜のいずれかに記載のホースエンド用継手。
  8. 【請求項8】 上記接続孔の他端開口部近傍には弁座が
    形成され、この弁座と上記シール部材との間には、弁座
    に着座することによって接続孔を閉じる弁体が移動可能
    に設けられ、この弁体と上記シール部材との間には、弁
    体を弁座に着座させるとともに、シール部材を接続孔の
    奥側から一端開口部側へ付勢するように、上記弾性部材
    が設けられていることを特徴とする請求項に記載のホ
    ースエンド用継手。上記シール部材が、上記継手本体の
    接続孔に挿入されるホースエンドによって接続孔の奥側
    へ押圧移動させられるよう、接続孔にその奥側へ移動可
    能に設けられており、このシール部材に上記支持部材が
    連結されていることを特徴とする請求項1に記載のホー
    スエンド用継手。
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