JP3067392B2 - フレキシブル管用接続装置 - Google Patents

フレキシブル管用接続装置

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JP3067392B2
JP3067392B2 JP4142225A JP14222592A JP3067392B2 JP 3067392 B2 JP3067392 B2 JP 3067392B2 JP 4142225 A JP4142225 A JP 4142225A JP 14222592 A JP14222592 A JP 14222592A JP 3067392 B2 JP3067392 B2 JP 3067392B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フレキシブルガス管
等のフレキシブル管を継手等にワンタッチで装着するこ
とができるフレキシブル管用接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置としては、実開平3
ー91592号公報に記載のものがある。この公報に記
載の装置は、図6に示すように、装置本体たる継手本体
1にガス管としてのフレキシブル管2(以下、フレキ管
と略称することもある。)を接続するようにしたもので
あり、その構成を簡単に説明すると次のとおりである。
【0003】すなわち、継手本体1にはフレキ管2が挿
入される装着孔1aが形成されており、装着孔1aの一
端部内周面には、テーパ孔部1bが形成されている。テ
ーパ孔部1bの内部には、内周面に山部3aが形成され
た弾性材からなるパッキン3が挿入されている。パッキ
ン3の端部にはコイルばね4が一体に設けられている。
また、パッキン3の内側には、ばね5によってフレキ管
2の挿入方向と逆方向へ付勢された筒部材6が配置され
ている。
【0004】上記構成の接続装置において、フレキ管2
を接続する場合には、フレキ管2を装着孔1aに挿入す
る。すると、フレキ管2の最も先端側の山部2aがコイ
ルばね4に突き当たり、パッキン3およびコイルばね4
をテーパ孔部1bの大径側へ移動させる。この移動に伴
ってコイルばね4が拡径する。そして、所定距離移動す
ると、コイルばね4の内径がフレキ管2の山部2aより
大きくなるため、山部2aはコイルばね4内を通過する
が、通過後はパッキン3の山部3aに突き当たり、パッ
キン3およびコイルばね4をテーパ孔部1bの大径側へ
さらに移動させる。
【0005】パッキン3がさらに所定距離移動すると継
手本体1の段差面1cに突き当たり、それ以上移動する
ことができなくなる。その状態でさらにフレキ管2を挿
入すると、フレキ管2の山部2aがパッキン3の山部3
aを弾性変形させつつ順次乗り越える。そして、山部2
aがパッキン3の最も後端側に位置する山部3aを越え
たら、フレキ管2の挿入を停止し、フレキ管2から手を
放す。すると、フレキ管2がばね5により筒部材6を介
してテーパ孔部1bの小径側に押し戻される。これに追
随してパッキン3およびコイルばね4が押し戻される。
この結果、パッキン3の山部3aがフレキ管2の山部2
aに係合するのみならず、コイルばね4が山部2aに係
合する。これによって、フレキ管2が継手本体1に接続
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の接続装置に
おいては、パッキン3およびコイルばね4によってフレ
キ管2を継手本体1に接続している。ところが、パッキ
ン3は弾性材で形成されているから、大きな接続強度を
期待することができない。一方、コイルばね4は、パッ
キン3が移動する距離Lに対応するテーパ孔部1bの直
径差の分しか縮径しないため、山部2aに対しその頂部
近傍において接触しているだけである。このため、フレ
キ管2を強く引っ張ると、フレキ管2またはコイルばね
4が変形することにより、フレキ管2の山部2aがコイ
ルばね4を通って外側に抜け出してしまうおそれがあ
り、これまたフレキ管2に対する接続強度が低くかっ
た。このように、従来の接続装置は、接続強度が低く、
接続の信頼性に問題があった。
【0007】なお、テーパ孔部1bの長さを長くし、こ
れによってパッキン3の移動距離を長くすれば、コイル
ばね4をフレキ管2の山部2aに対しより谷部2b側で
係合させることができる。しかし、そのようにすると、
テーパ孔部1bを長くしたことに伴って継手本体(装置
本体)1の全長が長くなってしまうという別の問題を招
来する。
【0008】また、上記従来の接続装置においては、パ
ッキン3の各山部3aに対してフレキ管2の各山部2a
が係合するよう、所定の位置まで挿入する必要がある
が、実際に正しく挿入することができたか否かを確認す
ることが困難であるため、作業者に不安を抱かせるとい
う問題があった。
【0009】この発明は、上記問題を解決するためにな
されたもので、装置本体を長くすることなくフレキシブ
ル管に対する接続強度を向上させることができ、しかも
フレキシブル管を所定の位置まで正しく挿入したことを
容易に確認することができるフレキシブル管用接続装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、山部と谷部とを交互に
有する蛇腹状のフレキシブル管が挿入される装着孔が形
成された装置本体と、前記装着孔の内部に移動可能に配
置され、前記装着孔に挿入されたフレキシブル管が突き
当たることによってその挿入方向へ移動せしめられる支
持部材と、この支持部材を前記フレキシブル管の挿入方
向と逆方向へ付勢する弾性部材と、径方向に弾性を有
し、前記支持部材の外周面に内径が前記フレキシブル管
の山部の外径より大きくなるように拡径した状態で相対
移動可能に装着されたリング状をなす係合部材とを備
え、前記装着孔の内面部には、前記係合部材に係合して
前記フレキシブル管の挿入方向と同方向への係合部材の
移動を阻止することにより、前記支持部材が前記フレキ
シブル管によって挿入方向へ移動せしめられた際に係合
部材を、支持部材に対してその移動方向と逆方向へ相対
移動させて支持部材の外周から離脱させ、係合部材をそ
れ自体の縮径によって前記フレキシブル管の谷部に嵌ま
り込ませる第1の係止部と、前記フレキシブル管の谷部
に嵌まり込んだ係合部材に係合してフレキシブル管の挿
入方向と逆方向への係合部材の移動を阻止する第2の係
止部とを形成し、前記第2の係止部を前記フレキシブル
管の挿入方向と逆方向へ向かうにしたがって漸次小径と
なる環状面としたことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、山部と谷
部とを交互に有する蛇腹状のフレキシブル管が挿入され
る装着孔が形成された装置本体と、前記装着孔の内部に
移動可能に配置され、前記装着孔に挿入されたフレキシ
ブル管が突き当たることによってその挿入方向へ移動せ
しめられる支持部材と、この支持部材を前記フレキシブ
ル管の挿入方向と逆方向へ付勢する弾性部材と、径方向
に弾性を有し、前記支持部材の外周面に内径が前記フレ
キシブル管の山部の外径より大きくなるように拡径した
状態で移動可能に装着されたリング状をなす係合部材と
を備え、前記装着孔の内面部には、前記係合部材に係合
して前記フレキシブル管の挿入方向と同方向への係合部
材の移動を阻止することにより、前記支持部材が前記フ
レキシブル管によって挿入方向へ移動せしめられた際に
係合部材を、支持部材に対してその移動方向と逆方向へ
相対相対移動させて支持部材の外周から離脱させ、係合
部材をそれ自体の縮径によって前記フレキシブル管の谷
部に嵌まり込ませる第1の係止部と、前記フレキシブル
管の谷部に嵌まり込んだ係合部材に係合してフレキシブ
ル管の挿入方向と逆方向への係合部材の移動を阻止する
第2の係止部と、前記フレキシブル管の谷部に嵌まり込
んだ係合部材の外周に嵌合してその拡径を阻止するスト
レート孔部とを形成したことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1または2に記載の発明において、フレ
キシブル管を装着孔に挿入すると、フレキシブル管が支
持部材に突き当たり、これを弾性部材の付勢力に抗して
移動させる。支持部材が移動すると、それに伴って係合
部材も同方向へ移動しようとするが、係合部材は第1の
係止部によってフレキシブル管の挿入方向への移動を阻
止される。したがって、支持部材がフレキシブル管の挿
入方向へ移動すると、それに伴って係合部材が挿入方向
と逆方向へ移動し、支持部材から離脱する。
【0013】係合部材は、支持部材から離脱すると、縮
径してフレキシブル管の谷部に嵌まり込む。このとき、
係合部材の内径を、弾性変形していない自然状態におい
てフレキシブル管の谷部の外径とほぼ同程度にしておく
ことにより、係合部材をフレキシブル管に対しその谷部
側において接触させることができる。また、係合部材が
その弾性によって縮径してフレキシブル管の谷部に嵌ま
り込む際の衝撃がフレキシブル管を介して作業者の手に
伝わること、および嵌まり込む際の衝撃音により、フレ
キシブル管が所定の位置まで挿入されたことが確認され
る。
【0014】フレキシブル管を装着孔に挿入するための
力を解除すると、支持部材が弾性部材の付勢力によって
フレキシブル管の挿入方向と逆方向へ付勢され、この付
勢力によって係合部材が第2係止部に係合せしめられ
る。この結果、係合部材がフレキシブル管の挿入方向と
逆方向への移動を阻止され、ひいてはフレキシブル管が
同方向への移動を阻止される。これによって、フレキシ
ブル管が装置本体に接続される。
【0015】上記の内容は、請求項1に記載の発明と請
求項2に記載の発明とで同一であるが、請求項1の記載
の発明においては、第2の係止部が環状面をなし、その
内径が挿入方向と逆方向へ向かうにしたがって漸次小径
になっているので、第2の係止部はそれに係合する係合
部材を径方向内側へ向かって押し、係合部材が拡径する
のを阻止し、これによって係合部材がフレキシブル管の
谷部から離脱するのを防止する。したがって、フレキシ
ブル管は装置本体に確実に接続される。
【0016】一方、請求項2に記載の発明においては、
係合部材がストレート孔部に嵌合することにより、その
拡径が阻止される。したがって、係合部材はフレキシブ
ル管の谷部から離脱することがない。よって、フレキシ
ブル管は装置本体に確実に接続される。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例について図1から図
5を参照して説明する。図1および図2は請求項1に記
載の発明をガス管として用いられるフレキ管の接続継手
に適用した一実施例を示すものであり、図1(A)はそ
の縦断面図、図1(B)はフレキ管を接続した状態で示
す縦断面図、図2(A)は要部の拡大断面図、図2
(B)はフレキ管を接続した状態で示す要部の縦断面図
である。
【0018】まず、この実施例の接続継手に接続すべき
フレキ管Fについて予め説明しておくと、図1(B)に
示すように、フレキ管10は従来のものと同様に、山部
10aと谷部10bとを交互に有する金属製の蛇腹管1
0Aと、蛇腹管10Aの外側を被覆する樹脂製の保護筒
10Bとから構成されている。
【0019】次に、接続継手について説明すると、図に
おいて符号11は装置本体たる継手本体である。この継
手本体11は、いずれも金属からなる上本体部11Aと
下本体部11Bとから構成されている。
【0020】上本体部11Aには、その上端面から下端
面まで貫通する貫通孔11aが形成されている。この貫
通孔11aの内周面には、2つの環状凹部11b,11
cがそれぞれ形成されている。また、上本体部11Aの
下端面の内周側にはテーパ面(第2の係止部)11dが
形成されている。このテーパ面11dの内径は、上端側
から下端側へ向かうにしたがって漸次大径になってい
る。
【0021】上本体部11Bの環状凹部11bには、ゴ
ム等の弾性を有する材質からなる筒状のシール部材12
が装着されている。シール材12の内周面の中央部に
は、環状の突出部12aが形成されている。この突出部
12aの内径は、フレキ管10の保護筒10Bの外径よ
り小径になっている。シール材12の突出部12a以外
の内周面の内径は、保護筒10Bの外径より大径になっ
ている。
【0022】上本体部11Bの環状凹部11cには、ゴ
ム等の弾性を有する材質からなる筒状のシール部材13
が装着されている。このシール部材13の内径は、蛇腹
管10Aの山部10aの外径より小径で、かつ谷部10
bの外径より大径になっている。
【0023】一方、下本体部11Bには、その下端部外
周面にガスコック等のガス機器に接続するためのテーパ
ねじ部11eが形成されている。また、下本体部11B
の内部には、その上端面から下端面まで貫通する貫通孔
11fが形成されている。貫通孔11fの内周面には、
上端部に大径孔部11gが形成され、中間部に大径孔部
11gより小径の案内孔部11hが形成されている。こ
れら大径孔部11gと案内孔部11hとの間には段差面
11iが形成されている。
【0024】このように構成された上本体部11Aと、
下本体部11Bとは、大径孔部11gにおいて互いに螺
合することによって固定されている。固定状態において
は、上本体部11Aの下端面と、段差面11iと、それ
らの間の大径孔部11gとによって環状の収納空間11
jが形成されている。なお、上本体部11Aの貫通孔1
1aおよびその下端面と下本体部11Bの貫通孔11f
とによってフレキ管10が挿入される装着孔14が構成
されている。また、符号15は、上本体部11Aと下本
体部11Bとの間の気密性を確保するためのOリングで
ある。
【0025】継手本体11の案内孔部11hには、金属
製の支持部材16が配置されている。支持部材16は、
筒状をなすもので、その外径は案内孔部11hの内径よ
りも10μm〜50μm程度小径に形成されている。し
たがって、支持部材16と案内孔部11hとの間には僅
かの隙間が生じているが、その隙間にはシリコンオイル
あたはグリースが充填されている。これによって、支持
部材16と案内孔部11hとの間を気密にするととも
に、それらの間の摩擦抵抗を極力小さくし、支持部材1
6を案内孔部11hに対して摺動自在かつ回動自在とし
ている。
【0026】図2に詳細を示すように、支持部材16の
内周面には、その中間部に環状の突出部16aが形成さ
れている。この突出部16aの下方を向く面には、ばね
受け17が突き当たっており、ばね受け17と下本体部
11Bとの間にはばね(弾性部材)18が配設されてい
る。そして、このばね18によって支持部材16がばね
受け17を介して上方(フレキ管10の挿入方向と逆方
向)へ付勢されている。
【0027】なお、ばね受け17は、支持部材16との
接触面間の摩擦抵抗が小さくなるよう、摩擦抵抗の少な
い材質、例えばフッ素樹脂またはポリアセタール樹脂等
から形成されている。特にこの実施例においては、突出
部16aとの接触面たるばね受け17の上面に環状の突
起17aを形成することによって突出部16aとの接触
面積を少なくし、これによって摩擦抵抗をより一層小さ
くしている。また、ばね受け17の上面の内周側には、
突出部16aに挿入されてばね受け17が支持部材16
に対して位置ずれするのを防止するための筒部17bが
形成されているが、筒部17bと突出部16aとの間に
大きな摩擦抵抗が生じないよう、筒部17bの外径は、
突出部16aの内径より若干小径になっている。
【0028】また、支持部材16の内周面の上端部に
は、下方へ向かうにしたがって漸次小径になるテーパ孔
部16bが形成されている。このテーパ孔部16bは、
その内周面がフレキ管10に対し山部10aの頂部から
若干谷部10b側に向かった箇所(以下、山部10aの
側面という。)において接触するよう、そのテーパ角度
および寸法が設定されている。なお、テーパ孔部16b
の内周面に蛇腹管10Aが突き当たった状態において
は、支持部材16の上端が最も先端側の山部10aの頂
部より若干後端側に位置するようになっている。
【0029】支持部材16の上端部は、案内孔部11h
から上方へ突出して収納空間11jと対向しており、収
納空間11jと対向する上端部外周面には、環状の凹部
16cが形成されている。この凹部16cには、係合部
材19が装着されている。この係合部材19がみだりに
凹部16cから外れないよう、凹部16の底面の上端部
には小さな突起16dが形成されている。
【0030】係合部材19は、リング状をなすもので、
心材19aとその外側に順次挿入された2つのコイルば
ね19b,19cとから構成されている。心材19a
は、金属の線材からなるものであり、完全なリングには
なっておらず、一部が切り欠かれて略C字状をなしてい
る。したがって、心材19aは、弾性変形することによ
り拡縮径可能である。コイルばね19bは、金属の線材
からなるものであり、両端部が結合されることによりリ
ング状をなしている。コイルばね19cも同様である。
したがって、係合部材19は、全体として拡縮径可能で
あり、弾性変形していない自然状態における内径(=コ
イルばね19cの内径)は、蛇腹管10Aに対し谷部側
において弾性を保持した状態で接触し得るような直径に
設定されている。この実施例では係合部材19の自然状
態における内径は、谷部10bの外径とほぼ同径になっ
ている。
【0031】係合部材19の太さ、つまりコイルばね1
9cのコイル径Dは、環状凹部16cの幅より若干大き
く、かつ環状凹部16cの深さのほぼ2倍に設定されて
いる。したがって、係合部材19の上端部は環状凹部1
6cから上方へ突出しており、その突出した上端部が、
ばね18の付勢力により上本体部11Aの下端面に突き
当てられている。これによって、支持部材16が上方へ
移動するのを阻止されている。
【0032】また、係合部材19は、その外周側のほぼ
半分が収納空間11j内に突き出している。したがっ
て、支持部材16がばね18の付勢力に抗して下方(フ
レキ管10の挿入方向)へ移動すると、係合部材19は
案内孔部11hと段差面11iとの交差部(第1の係止
部)11kに突き当たり、同方向へ移動し得なくなる。
この状態で支持部材16がさらに下方へ移動すると、係
合部材19は支持部材16に対して相対的に上方へ移動
し、突起16dを乗り越えて環状凹部16cから外れ
る。
【0033】次に、上記構成の接続継手に対してフレキ
管10を接続する場合について説明する。なお、フレキ
管10を接続継手に接続するに際しては、接続後に蛇腹
管10Aがシール材13に嵌合するよう、保護筒10B
をその先端から所定の長さ分だけ予め切除しておく。
【0034】フレキ管10を継手本体11に接続する場
合には、まずフレキ管10を装着孔14にその上端開口
部から挿入する。すると、その最も先端側に位置する山
部10aの側面を支持部材16のテーパ孔部16bの内
周面に突き当たる。したがって、フレキ管10をさらに
挿入すると、支持部材16がばね18の付勢力に抗して
下方へ移動する。このとき、係合部材19も支持部材1
6と共に下方へ移動するが、交差部11kに突き当たる
と、それ以上下方へ移動し得なくなる。したがって、フ
レキ管10をさらに挿入して支持部材16をさらに下方
へ移動させると、係合部材19が支持部材16に対して
相対的に上方へ移動し、支持部材16の凹部16cから
離脱する。
【0035】支持部材16から離脱した係合部材19
は、それ自体の弾性力によって縮径し、蛇腹管10Aの
谷部10bに嵌まり込む。このとき、係合部材19の自
然状態における内径が谷部10bの内径とほぼ同一に形
成されているから、係合部材19は谷部10bに対し可
能な限り深く嵌まり込む。
【0036】フレキ管10の挿入を停止し、フレキ管1
0から手を離すと、ばね18の付勢力により、支持部材
16、フレキ管10および係合部材19が上方(フレキ
管10の挿入方向と逆方向)へ移動せしめられる。そし
て、係合部材19が上本体部11Aのテーパ面11dに
突き当たると、それ以上係合部材19が上方へ移動し得
なくなり、ひいてはフレキ管10および支持部材16が
同方向への移動が阻止される。これによって、フレキ管
10が継手本体11に接続される。
【0037】接続した状態においては、保護筒10Bが
シール材12の突出部12aに嵌合するとともに、蛇腹
管10Aがシール材13に嵌合する。保護筒10Bがシ
ール材12の突出部12aに嵌合することにより、外部
から装着孔14内に雨水等が侵入することが防止され
る。また、蛇腹管10Aがシール材13に嵌合すること
により、フレキ管10と継手本体11との間の気密性が
確保される。
【0038】上記の接続継手においては、係合部材19
がフレキ管10の山部10aの頂部近傍でなく、谷部1
0b側において接触しているので、フレキ管10を外側
へ強く引っ張ったとしても係合部材19が谷部10bか
ら外れることがなく、フレキ管10の山部10aが係合
部材19を通り抜けてしまうのを確実に防止することが
でき。したがって、接続の信頼性を向上させることがで
きる。しかも、テーパ面11dは、フレキ管の挿入方向
と逆方向へ向かうにしたがって小径になっているから、
そこに係合部材19が突き当たると係合部材19を径方
向内側へ向かって押し、係合部材19が拡径するのを防
止する。したがって、係合部材19が谷部10bから外
れるのをより一層確実に防止することができ、これによ
って接続強度をより一層向上させることができる。
【0039】また、係合部材19をそれ自体の弾性力に
よって縮径させるようにしているから、前述した従来の
接続継手におけるテーパ孔部を必要としない。したがっ
て、継手本体11を短くすることができる。
【0040】さらに、係合部材19が支持部材16から
離脱してフレキ管10の谷部10bに嵌まる際には、係
合部材19がその弾性によって急激に縮径するので、係
合部材19はフレキ管10に勢いよく衝突する。そのと
きに衝撃音が発生するとともに、その衝撃による振動が
フレキ管10を介して作業者の手に伝わる。したがっ
て、作業者は、フレキ管10が所定の位置まで挿入され
たことを容易に確認することができる。
【0041】また、この実施例によれば、上記効果に加
えて次のような効果が得られる。すなわち、支持部材1
6と案内孔部11hとの間、および支持部材16とばね
受け17との間のそれぞれの周方向における摩擦抵抗が
極力小さくなっており、それらの摩擦抵抗の合計はフレ
キ管10と支持部材16のテーパ孔部16cの内周面と
の間の周方向における摩擦抵抗より小さく設定されてい
る。したがって、フレキ管10と継手本体11とは相対
回転可能である。よって、フレキ管10を接続した後に
継手本体11のテーパねじ部11eをガスコック等の他
の機器に接続するような場合には、継手本体11だけを
回転させることができ、継手本体11の接続を容易に行
うことができるのみならず、フレキ管10を捩らずにす
むのでフレキ管10に捩り応力が作用したままの状態に
なるのを防止することができる。
【0042】さらに、継手本体11とフレキ管10との
間の気密性は、蛇腹管10Aをシール部材13に嵌め込
むことによって確保しているが、フレキ管10の山部1
0aの側面を支持部材16のテーパ孔部16bの内周面
に接触させることによっても気密性を確保しており、ガ
ス漏れに対して2重の安全性を保証することができる。
これは、火災等が発生した場合、シール材13は焼失し
てしまってガス漏れを防止することができなくなるのに
対し、蛇腹管10aと支持部材16との両者が金属製で
あるから、そのような事態においてもガス漏れを防止す
ることができ、ガス漏れによる火災の規模拡大という事
態を防止することができるという点において重要であ
る。
【0043】なお、フレキ管10と支持部材16との間
の気密性については、テーパ孔部16bの内周面に、柔
軟性を有するゴムまたは樹脂等からなるコーテイング層
を50μm〜150μm程度の厚さをもって形成するよ
うにすれば、より一層向上させることができる。
【0044】次に、請求項2に記載の発明に係る実施例
について図3を参照して説明する。なお、この実施例に
おいて上記実施例と同様な構成部分については同一符号
を付してその説明を省略する。この実施例の接続継手に
おいては、上本体部11Aの下端部にストレート孔部1
1lが形成されるとともに、ストレート孔部11lに続
く段差面11mが形成されている。この段差面11mと
貫通孔11aの内周面との交差部11nが第2の係止部
になっており、この交差部11nに係合部材19を係合
させることにより、係合部材19がフレキ管10の挿入
方向と逆方向へ移動するのを阻止するようになってい
る。
【0045】また、ストレート孔部11lの直径は、係
合部材19のリング径とほぼ同一になっており、しかも
その幅は、係合部材19の直径Dのほぼ半分若しくはそ
れ以上になっている。したがって、係合部材19は、交
差部11mに係合した状態では、ストレート孔部11l
内に嵌まり込むことになり、ストレート孔部11lによ
って拡径するのを防止される。よって、係合部材19が
フレキ管10の谷部10bから外れるのを防止すること
ができ、これによってフレキ管10の接続強度を向上さ
せることができる。
【0046】この発明は、上記の各実施例に限定される
ものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変
更可能である。例えば、図4に示す実施例は、請求項
1,2に記載の発明を兼ね備えたものであり、フレキ管
10の接続強度をさらに向上させることができる。すな
わち、この実施例の接続継手は、図3に示す実施例の交
差部11nに代えてテーパ面11oを形成したものであ
る。この接続継手によれば、テーパ面11oが係合部材
19を径方向内側へ押すとともに、係合部材19が拡径
するのをストレート孔部11kが阻止する。したがっ
て、フレキ管10の接続強度を上記各実施例に比してよ
り一層向上させることができる。
【0047】また、図5に示す実施例は、支持部材16
の突出部16aの上方を向く側面に柔軟性を有するゴム
または樹脂を例えば100μm〜200μm程度の厚さ
をもってコーテイングしたものであり、このコーテイン
グ層20に蛇腹管10Aの先端面を突き当てることによ
り、フレキ管10と支持部材16との間、ひいてはフレ
キ管10と継手本体11との間を気密状態にしている。
【0048】さらに、上記の各実施例においては、係合
部材19を心材19aと2つのコイルばね19b,19
cから構成しているが、他の構造のものを用いてもよい
ことは勿論である。また、この発明は、接続継手以外の
他の機器、例えばガスコック、ヘッダ等に適用すること
も可能である。ガスコックに適用する場合には、上記実
施例の継手本体11をガスコック本体に代えればよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明に係るフレキシブル管の接続装置によれば、支持部
材に装着された係合部材を第1の係止部によって支持部
材から離脱させてフレキシブル管の山部に嵌め込ませる
一方、係合部材がフレキシブル管の挿入方向と逆方向へ
移動するのを第2係止部によって係止し、しかも第2係
止部をテーパ状をなす環状面としているので、接続装置
を長くすることなく、フレキシブル管の接続強度を向上
させることができ、さらにフレキシブル管が所定の位置
まで挿入されたことを容易に確認することができるとい
う効果が得られる。
【0050】また、請求項2に記載の発明に係るフレキ
シブル管の接続装置によれば、フレキシブル管に嵌まり
込んだ係合部材が拡径するのを防止するストレート孔部
を形成したものであるから、請求項目1に記載の発明と
同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明に係る実施例を示すもの
であり、図1(A)はフレキシブル管を接続する前の状
態を示す縦断面図、図1(B)はフレキシブル管を接続
した状態で示す縦断面図である。
【図2】図2は図1に示す実施例の要部を示す図であっ
て、図2(A),(B)はそれぞれ図1(A),(B)
に対応している。
【図3】請求項2に記載の発明に係る実施例の要部を示
す拡大断面図である。
【図4】請求項1,2に記載の発明を兼ね備えた実施例
の要部を示す拡大断面図である。
【図5】請求項1,2に記載の発明を兼ね備えた他の実
施例の要部を示す拡大断面図である。
【図6】従来のフレキシブル管の接続装置の一例を示す
半断面図である。
【符号の説明】 10 フレキシブル管 10A 蛇腹管 10a 山部 10b 谷部 11 継手本体(装置本体) 11d テーパ面(第2の係止部) 11k 交差部(第1の係止部) 11l ストレート孔部 11n 交差部(第2の係止部) 11o テーパ面(第2の係止部) 14 装着孔 16 支持部材 18 ばね(弾性部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 33/00 F16L 33/26 F16L 37/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山部と谷部とを交互に有する蛇腹状のフ
    レキシブル管が挿入される装着孔が形成された装置本体
    と、前記装着孔の内部に移動可能に配置され、前記装着
    孔に挿入されたフレキシブル管が突き当たることによっ
    てその挿入方向へ移動せしめられる支持部材と、この支
    持部材を前記フレキシブル管の挿入方向と逆方向へ付勢
    する弾性部材と、径方向に弾性を有し、前記支持部材の
    外周面に内径が前記フレキシブル管の山部の外径より大
    きくなるように拡径した状態で相対移動可能に装着され
    たリング状をなす係合部材とを備え、前記装着孔の内面
    部には、前記係合部材に係合して前記フレキシブル管の
    挿入方向と同方向への係合部材の移動を阻止することに
    より、前記支持部材が前記フレキシブル管によって挿入
    方向へ移動せしめられた際に係合部材を、支持部材に対
    してその移動方向と逆方向へ相対移動させて支持部材の
    外周から離脱させ、係合部材をそれ自体の縮径によって
    前記フレキシブル管の谷部に嵌まり込ませる第1の係止
    部と、前記フレキシブル管の谷部に嵌まり込んだ係合部
    材に係合してフレキシブル管の挿入方向と逆方向への係
    合部材の移動を阻止する第2の係止部とを形成し、前記
    第2の係止部を前記フレキシブル管の挿入方向と逆方向
    へ向かうにしたがって漸次小径となる環状面としたこと
    を特徴とするフレキシブル管用接続装置。
  2. 【請求項2】 山部と谷部とを交互に有する蛇腹状のフ
    レキシブル管が挿入される装着孔が形成された装置本体
    と、前記装着孔の内部に移動可能に配置され、前記装着
    孔に挿入されたフレキシブル管が突き当たることによっ
    てその挿入方向へ移動せしめられる支持部材と、この支
    持部材を前記フレキシブル管の挿入方向と逆方向へ付勢
    する弾性部材と、径方向に弾性を有し、前記支持部材の
    外周面に内径が前記フレキシブル管の山部の外径より大
    きくなるように拡径した状態で移動可能に装着されたリ
    ング状をなす係合部材とを備え、前記装着孔の内面部に
    は、前記係合部材に係合して前記フレキシブル管の挿入
    方向と同方向への係合部材の移動を阻止することによ
    り、前記支持部材が前記フレキシブル管によって挿入方
    向へ移動せしめられた際に係合部材を、支持部材に対し
    てその移動方向と逆方向へ相対相対移動させて支持部材
    の外周から離脱させ、係合部材をそれ自体の縮径によっ
    て前記フレキシブル管の谷部に嵌まり込ませる第1の係
    止部と、前記フレキシブル管の谷部に嵌まり込んだ係合
    部材に係合してフレキシブル管の挿入方向と逆方向への
    係合部材の移動を阻止する第2の係止部と、前記フレキ
    シブル管の谷部に嵌まり込んだ係合部材の外周に嵌合し
    てその拡径を阻止するストレート孔部とを形成したこと
    を特徴とするフレキシブル管用接続装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101782111B1 (ko) * 2014-10-24 2017-10-23 고문당인쇄(주) 포장용 박스

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