JPH06265070A - 蛇腹管用継手 - Google Patents

蛇腹管用継手

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JPH06265070A
JPH06265070A JP7289893A JP7289893A JPH06265070A JP H06265070 A JPH06265070 A JP H06265070A JP 7289893 A JP7289893 A JP 7289893A JP 7289893 A JP7289893 A JP 7289893A JP H06265070 A JPH06265070 A JP H06265070A
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bellows tube
inlet
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Shinichi Shikamata
信一 鹿又
Morio Saito
護雄 斎藤
Tetsuya Wada
徹也 和田
Keizo Okawa
慶三 大川
Yasushi Kosugi
靖 小杉
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Koyo Sangyo Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
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Koyo Sangyo Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】蛇腹管を簡単に接続できるとともに、抜け止め
をなすことができ、蛇腹管の接続作業の完了を作業者に
知らせることができ、接続作業前に係合部材の脱落を防
止でき、しかも、組み立てが簡単な継手を提供すること
にある。 【構成】ボデイ20に収容された支持部材30の受部3
3の外周には、ほぼ環状の係合部材50が弾性的に拡径
された状態で装着される。係合部材50はボデイ20の
収容凹部28に収容されている。蛇腹管10が支持部材
をコイルスプリング40に抗して押した時に、係合部材
は支持部材から外れて、蛇腹管の谷部10bに嵌まり込
む。係合部材50とボデイ20の係止部29との係止作
用により、蛇腹管の抜け止めがなされる。上記支持部材
30は、段32aと、環状の突起38とを有しており、
これらの間にコイルスプリング40の一端の巻き部分が
入り込んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭でのガス供給等に
用いられる蛇腹管を簡単に接続できる継手に関する。
【0002】
【従来の技術】実開平3ー52493号には、蛇腹管を
挿入するだけで簡単に接続できる継手が開示されてい
る。詳述すると、この継手のボデイは、一端が入口とし
て提供される貫通孔を有している。貫通孔には環状をな
す第1,第2の収容凹部が入口から順に軸方向に離れて
形成されている。第1の収容凹部には、コイルスプリン
グの両端を連結して環状にした係合部材が収容されてお
り、第2の収容凹部には環状のシール部材が収容されて
いる。第1の収容凹部を区画する2つの側面のうち入口
に近い方の側面はテーパとなっており、他方の側面は軸
芯と直交している。これら係合部材およびシール部材は
蛇腹管を接続する前に予めボデイに装着されている。上
記蛇腹管の先端部が貫通孔の一端から挿入されると、蛇
腹管の山部が係合部材を通るたびに係合部材のすべての
巻き部分が円形から楕円形に変形し、谷部が係合部材を
通過するたびにすべての巻き部材が元の円形に戻る。こ
れを数回繰り返しながら蛇腹管がさらに奥に進み、蛇腹
管の先端部がシール部材に挿入される。蛇腹管の先端は
ボデイに形成された段に当たり、それ以上の進入を阻止
される。このようにして継手に蛇腹管が接続され、その
接続状態において、蛇腹管の外周にシール部材が弾性変
形した状態で密着することにより、蛇腹管とボデイのシ
ールがなされる。蛇腹管に引き抜き力が付与された時に
は、蛇腹管の傾斜面から係合部材に径方向,外方向の力
が加わるが、第1の収容凹部のテーパ面から径方向,内
方向の力すなわち蛇腹管の谷部へ押し戻す力が付与され
るので、係合部材は楕円径に変形しながら蛇腹管の山部
を乗り越えるのを阻止される。
【0003】実開平3ー91592号公報の第3図,第
4図に開示された継手または第5図,第6図に開示され
た継手でも、蛇腹管を挿入するだけで簡単に接続でき
る。詳述すると、この継手において、ボデイの貫通孔
は、内周面がテーパをなす環状の収容凹部を有してお
り、この収容凹部に外周面がテーパをなすシール部材と
環状の係合部材とが予め装着されている。係合部材は、
コイルスプリングの両端を連結することにより環状に形
成されており、シール部材の成形時にシール部材の端部
に固定される。シール部材は他のコイルスプリングによ
り貫通孔の入口に向かって付勢されている。このような
構成の継手において、蛇腹管をボデイの貫通孔に挿入す
ると、蛇腹管の最先端の山部が係合部材に当たり、この
係合部材およびシール部材を収容凹部の奥に向かって移
動させる。シール部材が収容凹部の奥端に当たって移動
が規制された状態でさらに蛇腹管を進入させると、蛇腹
管の先端部は係合部材を通過してシール部材に挿入され
る。係合部材は蛇腹管の山部が通過するたびに弾性的に
拡径し、山部が通過した後で縮径して谷部に嵌まり込
む。その後、作業者が蛇腹管を離すと、コイルスプリン
グの力で、シール部材,係合部材および蛇腹管は挿入方
向と反対方向に移動され、そのシール部材のテーパをな
す外周面が収容凹部のテーパをなす内周面に接し、これ
によりボデイと蛇腹管のシールがなされる。また、係合
部材は蛇腹管の谷部に嵌め込まれた状態で貫通孔の入口
に形成されたテーパをなす係止面に当たることにより、
蛇腹管の抜け止めがなされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記実開平3
ー52493号の継手には、次の不都合があった。すな
わち、上記係合部材は単に第1収容凹部に収容されてい
るだけであるので、工場で係合部材をボデイに装着した
継手を施工現場に運ぶ途中で、比較的小さな衝撃が継手
に加わった時に、係合部材が継手から脱落してしまう。
また、蛇腹管の挿入に際して、係合部材は、各巻き部分
の弾性変形によって蛇腹管の山部を乗り越えるため、係
合部材は第1収容凹部の内周面から谷部に向かう力を受
けるので挿入抵抗が大きかった。また、実開平3ー91
592号公報の継手では、係合部材が蛇腹管の山部を複
数回越えるたびに挿入抵抗の変動があるものの、作業者
が蛇腹管の継手への接続作業終了を明確に確認すること
ができなかった。本発明の目的は、蛇腹管を簡単にかつ
円滑に接続することができ、蛇腹管の抜け止めを確実に
行え、蛇腹管の接続作業の前に係合部材がボデイから脱
落するのを防止でき、蛇腹管の接続を明確に作業者が認
識することができ、しかも、組み立てを簡単に行える継
手を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、山部と谷部と
を交互に有する蛇腹管のための継手であって、(イ)貫
通孔を有し、この貫通孔の一端が上記蛇腹管の挿入ため
の入口として提供され、この貫通孔の内周には、この入
口に向かって順に形成された環状の収容凹部と、環状の
係止部とが形成されているボデイと、(ロ)上記ボデイ
に収容されるとともに筒形状をなし、上記入口側の端部
が受部として提供され、さらに中間部内周に、段と、こ
の段より上記入口の反対側に位置する部位の内周に径方
向,内方向に突出して形成された突起とを有する支持部
材と、(ハ)上記支持部材を上記入口に向かって押し、
上記支持部材の受部を上記収容凹部の内周面と対向する
位置に配置させ、その入口側の端部の巻き部分が支持部
材の突起と段の間に支持されているコイルスプリング
と、(ニ)ほぼ環状をなし、上記支持部材の受部の外周
に弾性的に拡径された状態で装着され、上記入口から挿
入された蛇腹管の先端部が支持部材をスプリングに抗し
て入口から遠ざかる方向に押した時に、支持部材の受部
の入口側端から外れて縮径して、蛇腹管の谷部外周に嵌
まり込み、この係合部材の嵌まり込み状態で、蛇腹管の
山部外周から突出した部位がボデイの係止部に係止され
ることにより蛇腹管の抜け止めを行う係合部材とを備え
たことを特徴とする継手にある。
【0006】
【作用】係合部材が支持部材の受部の外周に拡径されて
装着されるとともに、コイルスプリングの一端の巻き部
分が支持部材の突起と段との間に入り込んで支持される
ことにより、支持部材,係合部材,コイルスプリングを
ひとつのアッセンブリにすることができ、ボデイに容易
に収容することができ、組み立ての作業性を向上でき
る。係合部材がボデイの収容凹部に収容されるととも
に、支持部材の受部の外周に装着されているので、ボデ
イから脱落するのを確実に防止することができる。蛇腹
管が継手に挿入されると、その先端部が支持部材をコイ
ルスプリングに抗して押す。この際、係合部材は収容凹
部の側面によって移動を禁じられているので、蛇腹管が
所定量挿入された時に、係合部材が支持部材の受部から
離脱し、その弾性力により縮径して蛇腹管の谷部に嵌ま
り込む。その時の衝撃音と振動により作業者は、係合部
材と蛇腹管との係合が完了し、ひいては蛇腹管と継手の
接続が完了したことを明確に認識することができる。蛇
腹管の谷部に嵌まり込んだ係合部材はボデイの係止部に
係止され、蛇腹管が継手から抜けるのを防止する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例の継手Aについて図面
を参照して説明する。まず、継手Aに接続されるガス管
としての蛇腹管10(図2)について説明しておく。蛇
腹管10は、金属製で山部10aと谷部10bとを交互
に有していて、薄肉に形成されており、人間の力で容易
に曲げることができる。
【0008】継手Aは、図1,図2に示すように、ボデ
イ20と、このボデイ20にそれぞれ収容されたスライ
ダ30(支持部材),コイルスプリング40,係合部材
50,シール部材60とを備えている。
【0009】上記ボデイ20は、金属製の2つの筒2
1,23を連結することにより構成されている。一方の
筒21は、軸方向に延びる貫通孔22を有している。こ
の貫通孔22は、図中右方向に向かって段階的に径が拡
大している。詳述すると、貫通孔22は、径の異なる4
つの内周面を有している。これら内周面には左から順に
符号22a,22b,22c,22dを付しておく。最
も左側の内周面22aの中間部には環状の凸部22eが
形成されている。この凸部22eの入口24x側の側面
は、後述するようにコイルスプリング40のためのばね
受け用段22e′として提供されている。また、内周面
22a,22bの境に形成された段、および内周面22
b,22cの境に形成された段には、それぞれ符号22
f,22gを付しておく。内周面22cにはねじ21x
が形成されている。筒21の左端部の外周面には、ガス
器具に連結するためのテーパねじ21yが形成されてい
る。
【0010】他方の筒23は、軸方向に延びる貫通孔2
4を有している。この貫通孔24の右端24xは、蛇腹
管10挿入のための入口として提供される。筒23の左
端部の外周にはねじ23xが形成されている。
【0011】上述した一対の筒21,23は互いのねじ
21x,23xを螺合させることにより、同軸をなして
連結されており、貫通孔22,24がボデイ20の貫通
孔として提供されている。この連結状態において、筒2
1の内周面22dと筒23の外周面との間には、両者間
のシールを行うシール部材27が配置されている。筒2
1の内周面22c,段22gと、筒23の先端面23a
とにより、係合部材50のための環状の収容凹部28が
形成されている。また、筒23の先端面23aに隣接し
てテーパをなす環状の係止面29(係止部)が形成され
ている。この係止面29の内径は、入口24xへ向かう
にしたがって漸次小径になっている。
【0012】上記筒21の内周面22bは、金属製のス
ライダ30をスライド自在に案内するガイド部として提
供される。スライダ30は、円筒形状の基部31と、こ
の基部31の中間部内周に形成された環状のフランジ3
2と、基部31から軸方向,右方向(入口24x方向)
に突出する円筒形状の受部33と、受部33の右端部外
周に形成された環状の突起34とを有している。基部3
1の外径はガイド部22bの内径よりも10μm〜50
μm程度小さく形成されており、両者の間の僅かな隙間
にはシリコンオイルまたはグリースが介在されていて、
両者の間の摩擦抵抗を小さくしている。受部33の外径
はベース部31より小さく、両者の間には段35が形成
されている。上記フランジ32の入口24xとは反対側
の面は、コイルスプリング40のためのばね受け用の段
32aとして提供されている。スライダ30の基部31
の内周には、この段32aと離間対向する環状の突起3
8が形成されている。さらに、上記スライダ30には、
入口24xに対向して収容凹部36aが形成されてお
り、この収容凹部36aには弾性材料からなる環状のシ
ール部材36が収容されている。
【0013】上記スライダ30は、圧縮状態のコイルス
プリング40により右方向(入口24x方向)に付勢さ
れている。コイルスプリング40の左端は筒21の段2
2e′に当たっており、右端はスライダ30の段32a
に当たっている。このコイルスプリング40の入口24
x側の一端のほぼ一巻き部分は、この突起38と段32
aとの間に入り込んで支持されている。
【0014】継手Aは、ほぼ環状をなす係合部材50を
備えている。この係合部材50は、蛇腹管10の継手A
への挿入前の状態では、図1に示すようにスライダ30
の受部33の外周に装着された状態で、ボデイ20の収
容凹部28に収容されている。この装着状態で、係合部
材50は弾性的に拡径されている。なお、スライダ30
は、コイルスプリング40の力で右方向に押されている
が、その段35と筒23の先端面23aとの間に係合部
材50が介在されているため、スライダ30の右方向移
動が規制されている。この状態でスライダ30の受部3
3は、収容凹部28の内周面22cに対向して配置され
ており、収容凹部28を塞いでいる。係合部材50の一
巻き部分の径は、収容凹部28の内周面22cと、スラ
イダ30の受部33の外周面との間隙より小さい。
【0015】上記筒23の貫通孔24の内周面には、入
口24xから所定距離離れた収容凹部24aが形成され
ている。この収容凹部24aには、軟質ゴム製の環状の
シール部材60が収容されている。シール部材60の内
径は、蛇腹管10の山部10aの外径より小さく、谷部
10bの外径より大きい。シール部材60の外周には、
所定間隔D(図2)だけ離れた3つの環状の突起61が
形成されており、これら突起61が収容凹部24aの内
周面に当たっている。なお、この間隔Dは蛇腹管10の
山部10aのピッチP(図2)と異なっている。
【0016】上記構成の継手は、最も重要な利点である
組み立ての容易さを有している。詳述すると、コイルス
プリング40,スライダ30,係合部材50を筒21内
に収容する際に、これらは図4〜図6に示すように、ひ
とつのアッセンブリにすることができる。詳述すると、
係合部材50はスライダ30の受部33の外周に拡径さ
れて装着されている。コイルスプリング40は、一端の
巻き部分が突起38と段32aとの間に入り込むことに
より、スライダ30に連結されている。このアッセンブ
リは筒21に簡単に挿入することができる。このアッセ
ンブリの挿入後に、筒23を筒21に螺合する。
【0017】上記係合部材50は、図7に示すように、
コイルスプリングを円形に湾曲させることにより形成さ
れ、両端部は互いに接続されず自然状態では重なってい
る。この係合部材50がスライダ30の受部33の外周
に装着された状態では、図6に示すようにその両端が離
れている。この係合部材50は両端を接続していないの
で製造コストが低い。
【0018】上記構成の継手Aでは、図1に示すように
係合部材50がボデイ20の収容凹部28に収容される
とともに、この収容凹部28を塞いでいるスライダ30
の受部33の外周に装着されているので、係合部材50
がボデイ20から脱落するのを確実に防止することがで
きる。
【0019】上記継手Aは、予めガス栓、ヘッダ,チー
ズ等のガス器具のねじ穴にテーパねじ21yをねじ込む
ことにより、ガス器具に取り付けられる。この状態で、
蛇腹管10の端部を継手Aに接続する。蛇腹管10の端
部を継手Aの入口24xから挿入すると、最先端の山部
10aの傾斜面がスライダ30のシール部材36に当た
る。この状態では、スライダ30の受部33の右端は、
蛇腹管10の山部10aに対応した位置にある。
【0020】蛇腹管10を更に進入させると、スライダ
30はコイルスプリング40の力に抗して左方向へ移動
される。この時、スライダ30の受部33は収容凹部2
8から離れるが、係合部材50はボデイ20の段22
g,すなわち収容凹部28の側面により左方向への移動
を阻止される。その結果、係合部材50は、受部33か
ら離脱し、その弾性力により縮径して蛇腹管10の谷部
10bに嵌まり込む。係合部材50が蛇腹管10の谷部
10bに嵌まり込んだ瞬間に、衝撃音がするとともに、
この衝撃に伴う振動が蛇腹管10を介して作業者の手に
伝わるので、作業者は、係合部材50と蛇腹管10との
係合が完了し、ひいては蛇腹管10と継手Aの接続が完
了したことを明確に認識することができる。この係合部
材50は、蛇腹管10の谷部10bにはまり込んだ状態
でも、両端が離れており、弾性的に拡径された状態にな
っていて、その弾性力で谷部10bの外周面に接してい
る。なお、係合部材50は、蛇腹管10の谷部10bに
嵌まり込んだ状態では、自然状態でもよい。
【0021】上記係合部材50が受部33を離脱する際
に、係合部材50は突起34を乗り越えるためにさらに
拡径しなければならない。この時、蛇腹管10の挿入抵
抗が一時的に増大する。そして、係合部材50が突起3
4を乗り越えて蛇腹管10の谷部10bに嵌まり込んだ
後では挿入抵抗が急に低下する。作業者は、この挿入抵
抗の変化によっても、係合部材50と蛇腹管10との係
合が完了したことを明確に認識することができる。
【0022】なお、スライダ30の左端がボデイ20の
段22fに当たることにより、蛇腹管10の挿入深さが
規制される。作業者が蛇腹管10を離すと、図2に示す
ように、コイルスプリング40の力でスライダ30およ
び蛇腹管10が右方向に戻され、係合部材50は筒部2
3の先端部に形成された係止面29に係止される。この
ように、蛇腹管10がコイルスプリング40の力で戻さ
れるのを確認することによっても、蛇腹管10の接続作
業完了を確認することができる。また、係合部材50の
係止面29への係止により、蛇腹管10を右方向に引い
ても、蛇腹管10が継手Aから抜けるのを防止すること
ができる。蛇腹管10が右方向に引かれた時には、蛇腹
管10の傾斜部が係合部材50に径方向,外方向の力を
付与するが、係合部材50は係止面29から径方向,内
方向の力を付与されるため、弾性的に拡径するのを確実
に防止される。
【0023】上記蛇腹管10の継手Aへの接続状態にお
いて、蛇腹管10の山部10aにシール部材60が弾性
変形した状態で接しているので、ボデイ20と蛇腹管1
0との間のシールを行うことができる。さらに、スライ
ダ30を用いたことにより、シール性をより一層高める
ことができる。詳述すると、スライダ30のベース部3
1の外周面はボデイ20のガイド部22bの内周面に接
触しており、蛇腹管10の端部の傾斜面がスライダ30
のシール部材36に全周にわたって接している。このた
め、シール部材60に向かって漏れるガスの量が極めて
少なく、この微小量のガスはこれらシール部材60で確
実に漏れを防止できるのである。特に、火災等が発生し
てシール部材60等が焼失または劣化した場合でも、金
属製のボデイ20,スライダ30,コイルスプリング4
0,蛇腹管10は消失せず、互いの接触状態を保持でき
るので、多量のガスが漏れるのを防止することができ、
ガス漏れによる火災の規模拡大という事態を防止するこ
とができる。
【0024】さらに本実施例の継手は、ガイド部22b
が長く形成されているので次の利点を有する。図2に
は、蛇腹管10の端部をカットして長さを調節された蛇
腹管10を接続した場合が示されている。しかし、この
継手を用いる場合には、蛇腹管の長さがガイド部22b
の長さによって決定される許容範囲以内であれば、端部
をカットしなくてもよい。この場合、図3に示すよう
に、蛇腹管10は、ボデイ20に奥深く挿入される。な
お、この後、作業者が蛇腹管10から手を離しても蛇腹
管10が後退しない場合がある。例えば、蛇腹管10の
他端部がすでに他の継手に接続された状態で、蛇腹管1
0を強い力で湾曲させながらその他端部をこの実施例の
継手に挿入した場合には、蛇腹管10の弾性がコイルス
プリング40に打ち勝つので、蛇腹管10が後退しない
のである。しかし、この状態でも、何ら支障はない。蛇
腹管10とボデイ20の良好なシールは維持されてお
り、しかも、作業者が強い力で蛇腹管10を引っ張って
も、係合部材50が係止面29に当たって、蛇腹管10
の抜け止めがなされるからである。
【0025】本発明は、上記実施例に制約されず、さら
に種々の態様が可能である。例えば、ガス器具のボデイ
が継手のボデイを兼ねる場合にも適用できる。係合部材
は、両端を連結して環状にしたコイルスプリングであっ
てもよい。また、一部を切り欠いた円形の弾性リングで
あってもよい。さらに、両端を接続したコイルスプリン
グと、このコイルスプリングに収容され一部を切り欠か
れた円形の弾性リングとのアッセンブリであってもよ
い。コイルスプリングの端部を係止するための支持部材
の突起は、完全な円をなさず、仮想円上に複数形成して
もよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の継手によ
れば、蛇腹管の接続作業が容易で、抜け止めも確実にな
され、蛇腹管接続作業前の係合部材の脱落を防止でき、
係合部材が蛇腹管の谷部に嵌まり込む時の衝撃により、
蛇腹管の接続作業の完了を作業者に明確に認識させるこ
とができる。しかも、スライダ,係合部材,コイルスプ
リングをひとつのアッセンブリにすることができので組
み立てが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる継手の蛇腹管接続前の状態を示
す断面図である。
【図2】上記継手の蛇腹管接続後の状態を示す断面図で
ある。
【図3】上記継手に長い蛇腹管を接続した時の状態を示
す断面図である。
【図4】スライダとコイルスプリングと係合部材のアッ
センブリを示す断面図であり、コイルスプリングは実際
より短く示されている。
【図5】図4のアッセンブリの側面図である。
【図6】図5中VI方向から見た一部断面正面図である。
【図7】係合部材の自然状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10…蛇腹管 10a…山部 10b…谷部 20…ボデイ 22,24…貫通孔 24x…入口 28…収容凹部 29…係止部(係止面) 30…支持部材(スライダ) 33…受部 32a…段 38…突起 40…コイルスプリング 50…係合部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 徹也 東京都品川区豊町4丁目20番14号 光陽産 業株式会社内 (72)発明者 大川 慶三 東京都品川区豊町4丁目20番14号 光陽産 業株式会社内 (72)発明者 小杉 靖 東京都品川区豊町4丁目20番14号 光陽産 業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山部と谷部とを交互に有する蛇腹管のた
    めの継手であって、(イ)貫通孔を有し、この貫通孔の
    一端が上記蛇腹管の挿入ための入口として提供され、こ
    の貫通孔の内周には、この入口に向かって順に形成され
    た環状の収容凹部と、環状の係止部とが形成されている
    ボデイと、(ロ)上記ボデイに収容されるとともに筒形
    状をなし、上記入口側の端部が受部として提供され、さ
    らに中間部内周に、段と、この段より上記入口の反対側
    に位置する部位の内周に径方向,内方向に突出して形成
    された突起とを有する支持部材と、(ハ)上記支持部材
    を上記入口に向かって押し、上記支持部材の受部を上記
    収容凹部の内周面と対向する位置に配置させ、その入口
    側の端部の巻き部分が支持部材の突起と段の間に支持さ
    れているコイルスプリングと、(ニ)ほぼ環状をなし、
    上記支持部材の受部の外周に弾性的に拡径された状態で
    装着され、上記入口から挿入された蛇腹管の先端部が支
    持部材をスプリングに抗して入口から遠ざかる方向に押
    した時に、支持部材の受部の入口側端から外れて縮径し
    て、蛇腹管の谷部外周に嵌まり込み、この係合部材の嵌
    まり込み状態で、蛇腹管の山部外周から突出した部位が
    ボデイの係止部に係止されることにより蛇腹管の抜け止
    めを行う係合部材とを備えたことを特徴とする継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002098279A (ja) * 2000-09-20 2002-04-05 Sankoo Gas Seiki Kk コルゲート管継手
JP2012037034A (ja) * 2010-08-12 2012-02-23 Shinwa Sangyo Co Ltd フレキシブルチューブ用継手
CN107355620A (zh) * 2017-08-23 2017-11-17 浙江杭真能源科技股份有限公司 一种真空泵系统与真空罐对接的伸缩接头装置

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