JP3067393B2 - フレキシブル管用接続装置 - Google Patents

フレキシブル管用接続装置

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JP3067393B2
JP3067393B2 JP4142226A JP14222692A JP3067393B2 JP 3067393 B2 JP3067393 B2 JP 3067393B2 JP 4142226 A JP4142226 A JP 4142226A JP 14222692 A JP14222692 A JP 14222692A JP 3067393 B2 JP3067393 B2 JP 3067393B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フレキシブルガス管
等のフレキシブル管を継手等にワンタッチで装着するこ
とができるフレキシブル管用接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置としては、実開平3
ー91592号公報に記載のものがある。この公報に記
載の装置は、図4に示すように、装置本体たる継手本体
1にガス管としてのフレキシブル管2(以下、フレキ管
と略称することもある。)を接続するようにしたもので
あり、その構成を簡単に説明すると次のとおりである。
【0003】すなわち、継手本体1にはフレキ管2が挿
入される装着孔1aが形成されており、装着孔1aの一
端部内周面には、テーパ孔部1bが形成されている。テ
ーパ孔部1bの内部には、内周面に山部3aが形成され
た弾性材からなるパッキン3が挿入されている。パッキ
ン3の端部には環状のコイルばね4が固定されている。
また、パッキン3の内側には、ばね5によってフレキ管
2の挿入方向と逆方向へ付勢された筒部材6が配置され
ている。
【0004】上記構成の接続装置において、フレキ管2
を接続する場合には、フレキ管2を装着孔1aに挿入す
る。すると、フレキ管2の最も先端側の山部2aがコイ
ルばね4に突き当たり、パッキン3およびコイルばね4
をテーパ孔部1bの大径側へ移動させる。この移動に伴
ってコイルばね4が拡径する。そして、所定距離移動す
ると、コイルばね4の内径がフレキ管2の山部2aより
大きくなるため、山部2aがコイルばね4内を通過する
が、通過後はパッキン3の山部3aに突き当たり、パッ
キン3およびコイルばね4をテーパ孔部1bの大径側へ
さらに移動させる。
【0005】パッキン3がさらに所定距離移動すると継
手本体1の段差面1cに突き当たり、それ以上移動する
ことができなくなる。その状態でさらにフレキ管2を挿
入すると、フレキ管2の山部2aがパッキン3の山部3
aを弾性変形させつつ順次乗り越える。そして、山部2
aがパッキン3の最も後端側に位置する山部3aを越え
たら、フレキ管2の挿入を停止し、フレキ管2から手を
放す。すると、フレキ管2がばね5により筒部材6を介
してテーパ孔部1bの小径側に押し戻される。これに追
随してパッキン3およびコイルばね4が押し戻される。
この結果、パッキン3の山部3aがフレキ管2の山部2
aに係合するのみならず、コイルばね4が山部2aに係
合する。これによって、フレキ管2が継手本体1に接続
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の接続装置に
おいては、パッキン3およびコイルばね4によってフレ
キ管2を継手本体1に接続している。ところが、パッキ
ン3は弾性材で形成されているから、大きな接続強度を
期待することができない。一方、コイルばね4は、パッ
キン3が移動する距離Lに対応するテーパ孔部1bの直
径差の分しか縮径しないため、山部2aに対しその頂部
近傍において接触しているだけである。このため、フレ
キ管2を強く引っ張ると、フレキ管2またはコイルばね
4が変形することにより、フレキ管2の山部2aがコイ
ルばね4を通って外側に抜け出してしまうおそれがあ
り、これまたフレキ管2に対する接続強度が低くかっ
た。このように、従来の接続装置は、接続強度が低く、
接続の信頼性に問題があった。
【0007】なお、テーパ孔部1bの長さを長くし、こ
れによってパッキン3の移動距離を長くすれば、コイル
ばね4をフレキ管2の山部2aに対しより谷部2b側で
係合させることができる。しかし、そのようにすると、
テーパ孔部1bを長くしたことに伴って継手本体(装置
本体)1の全長が長くなってしまうという別の問題を招
来する。
【0008】また、上記の接続装置においては、パッキ
ン3の各山部3aに対してフレキ管2の各山部2aが係
合するよう、所定の位置まで挿入する必要があるが、実
際に正しく挿入することができたか否かを確認すること
が困難であるため、作業者に不安を抱かせるという問題
があった。
【0009】さらに、上記の接続装置においては、フレ
キ管2と継手1との間の気密性をパッキン3によって確
保しているが、パッキン3は火災が発生した場合には変
形または焼失してしまう。このため、火災等の場合に
は、多量のガスが漏れてしまい、火災の規模を拡大して
しまうおそれがあった。
【0010】この発明は、上記問題を解決するためにな
されたもので、装置本体を長くすることなくフレキシブ
ル管に対する接続強度を向上させることができ、フレキ
シブル管を所定の位置まで正しく挿入したことを容易に
確認することができ、さらに火災が発生した場合にガス
等が漏れるのを最小限に抑えることができるフレキシブ
ル管用接続装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、山部と谷部とを交互に有する蛇腹状
の金属製のフレキシブル管が挿入される装着孔が形成さ
れた金属製の装置本体と、前記装着孔に摺動自在に、か
つ気密に嵌合され、前記装着孔に挿入されるフレキシブ
ル管によってその挿入方向へ移動せしめられる金属製の
支持部材と、この支持部材を前記フレキシブル管の挿入
方向と逆方向へ付勢する金属製の弾性部材と、径方向に
弾性を有し、前記支持部材の外周面に、内径が前記フレ
キシブル管の山部の外径より大きくなるように拡径した
状態で相対移動可能に装着されたリング状をなす金属製
の係合部材とを備え、前記支持部材の前記フレキシブル
管側の端部には、フレキシブル管の外周面に全周にわた
って突き当たる環状の当接部を形成し、前記装着孔の内
面部には、前記係合部材に係合して前記フレキシブル管
の挿入方向と同方向への係合部材の移動を阻止すること
により、前記支持部材が前記フレキシブル管によって挿
入方向へ移動せしめられた際に係合部材を支持部材に対
してその移動方向と逆方向へ相対移動させて支持部材の
外周から離脱させ、係合部材をそれ自体の縮径によって
前記フレキシブル管の谷部に嵌まり込ませる第1の係止
部と、前記フレキシブル管の谷部に嵌まり込んだ係合部
材に係合してフレキシブル管の挿入方向と逆方向への係
合部材の移動を阻止する第2の係止部とを形成したこと
を特徴とするものである。
【0012】
【作用】フレキシブル管を装着孔に挿入すると、フレキ
シブル管が支持部材の当接部に突き当たり、これを弾性
部材の付勢力に抗して移動させる。支持部材が移動する
と、それに伴って係合部材も同方向へ移動しようとする
が、係合部材は第1の係止部によってフレキシブル管の
挿入方向への移動を阻止される。したがって、支持部材
がフレキシブル管の挿入方向へ移動すると、それに伴っ
て係合部材が挿入方向と逆方向へ相対的に移動し、支持
部材から離脱する。
【0013】係合部材は、支持部材から離脱すると、縮
径してフレキシブル管の谷部に嵌まり込む。このとき、
係合部材の内径を、弾性変形していない自然状態におい
てフレキシブル管の谷部の外径とほぼ同程度にしておく
ことにより、係合部材をフレキシブル管に対しその谷部
側において接触させることができる。また、係合部材が
その弾性によって縮径してフレキシブル管の谷部に嵌ま
り込む際の衝撃音により、フレキシブル管が所定の位置
まで挿入されたことが確認される。
【0014】フレキシブル管を装着孔に挿入するための
力を解除すると、支持部材が弾性部材の付勢力によって
フレキシブル管の挿入方向と逆方向へ付勢され、この付
勢力によって係合部材が第2係止部に係合せしめられ
る。この結果、係合部材がフレキシブル管の挿入方向と
逆方向への移動を阻止され、ひいてはフレキシブル管が
同方向への移動を阻止される。これによって、フレキシ
ブル管が装置本体に接続される。
【0015】フレキシブル管を接続した状態において
は、支持部材の当接部がフレキシブル管と全周にわたっ
て接触している。これによって、フレキシブル管と装置
本体との間の気密性が保持される。この場合、フレキシ
ブル管と当接部との間の気密性は、フレキシブル管の寸
法精度が比較的低いので、フレキシブル管と装置本体と
の間をゴム等からなるシール部材によって密封する場合
に比して低いが、フレキシブル管と支持部材との両者が
金属製であるので、仮に火災等が発生してもその気密性
に変化が生じることはない。したがって、フレキシブル
管内をガスが流れる場合に、そのもれを最小限に抑える
ことができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例について図1から図
3を参照して説明する。図1および図2はこの発明をガ
ス管として用いられるフレキ管の接続継手に適用した一
実施例を示すものであり、図1(A)はその縦断面図、
図1(B)はフレキ管を接続した状態で示す縦断面図、
図2(A)は要部の拡大断面図、図2(B)はフレキ管
を接続した状態で示す要部の縦断面図である。
【0017】まず、この実施例の接続継手に接続すべき
フレキ管10について予め説明しておくと、図1(B)
に示すように、フレキ管10は従来のものと同様に、山
部10aと谷部10bとを交互に有する金属製の蛇腹管
10Aと、蛇腹管10Aの外側を被覆する樹脂製の保護
筒10Bとから構成されている。
【0018】次に、接続継手について説明すると、図に
おいて符号11は装置本体たる継手本体である。この継
手本体11は、いずれも金属からなる上本体部11Aと
下本体部11Bとから構成されている。
【0019】上本体部11Aには、その上端面から下端
面まで貫通する貫通孔11aが形成されている。この貫
通孔11aの内周面には、2つの環状凹部11b,11
cがそれぞれ形成されている。また、上本体部11Aの
下端面の内周側にはテーパ面(第2の係止部)11dが
形成されている。このテーパ面11dの内径は、上端側
から下端側へ向かうにしたがって漸次大径になってい
る。
【0020】上本体部11Bの環状凹部11bには、ゴ
ム等の弾性を有する材質からなる筒状のシール部材12
が装着されている。シール材12の内周面の中央部に
は、環状の突出部12aが形成されている。この突出部
12aの内径は、フレキ管10の保護筒10Bの外径よ
り小径になっている。シール材12の突出部12a以外
の内周面の内径は、保護筒10Bの外径より大径になっ
ている。
【0021】上本体部11Bの環状凹部11cには、ゴ
ム等の弾性を有する材質からなる筒状のシール部材13
が装着されている。このシール部材13の内径は、蛇腹
管10Aの山部10aの外径より小径で、かつ谷部10
bの外径より大径になっている。
【0022】一方、下本体部11Bには、その下端部外
周面にガスコック等のガス機器に接続するためのテーパ
ねじ部11eが形成されている。また、下本体部11B
の内部には、その上端面から下端面まで貫通する貫通孔
11fが形成されている。貫通孔11fの内周面には、
上端部に大径孔部11gが形成され、中間部に大径孔部
11gより小径の案内孔部11hが形成されている。こ
れら大径孔部11gと案内孔部11hとの間には段差面
11iが形成されている。
【0023】このように構成された上本体部11Aと、
下本体部11Bとは、大径孔部116において互いに螺
合することによって固定されている。固定状態において
は、上本体部11Aの下端面と、段差面11iと、それ
らの間の大径孔部11gとによって環状の収納空間11
jが形成されている。なお、上本体部11Aの貫通孔1
1aおよびその下端面と下本体部11Bの貫通孔11f
とによってフレキ管10が挿入される装着孔14が構成
されている。また、符号15は、上本体部11Aと下本
体部11Bとの間の気密性を確保するためのOリングで
ある。
【0024】継手本体11の案内孔部11hには、金属
製の支持部材16が配置されている。支持部材16は、
筒状をなすもので、その外径は案内孔部11hの内径よ
りも10μm〜50μm程度小さく形成されている。し
たがって、支持部材16と案内孔部11hとの間には僅
かの隙間が生じているが、その隙間にはシリコンオイル
またはグリースが充填されている。これによって、支持
部材16と案内孔部11hとの間を気密にするととも
に、それらの間の摩擦抵抗を極力小さくし、支持部材1
6を案内孔部11hに対して摺動自在かつ回動自在とし
ている。
【0025】図2に詳細を示すように、支持部材16の
内周面には、その中間部に環状の突出部16aが形成さ
れている。この突出部16aの下方を向く面には、ばね
受け17が突き当たっており、ばね受け17と下本体部
11Bとの間にはばね(弾性部材)18が配設されてい
る。そして、このばね18によって支持部材16がばね
受け17を介して上方(フレキ管10の挿入方向と逆方
向)へ付勢されている。
【0026】なお、ばね受け17は、支持部材16との
接触面間の摩擦抵抗が小さくなるよう、摩擦抵抗の少な
い材質、例えばフッ素樹脂またはポリアセタール樹脂等
から形成されている。特にこの実施例においては、突出
部16aとの接触面たるばね受け17の上面に環状の突
起17aを形成することによって突出部16aとの接触
面積を少なくし、これによって摩擦抵抗をより一層小さ
くしている。また、ばね受け17の上面の内周側には、
突出部16aに挿入されてばね受け17が支持部材16
に対して位置ずれするのを防止するための筒部17bが
形成されているが、筒部17bと突出部16aとの間に
大きな摩擦抵抗が生じないよう、筒部17bの外径は、
突出部16aの内径より若干小径になっている。
【0027】また、支持部材16の内周面の上端部に
は、下方へ向かうにしたがって漸次小径になるテーパ状
の当接部16bが形成されている。この当接部16b
は、フレキ管10に対し山部10aの頂部から若干谷部
10b側に向かった外周面(以下、山部10aの側面と
いう。)において接触するように、それも全周にわたっ
て接触するように、そのテーパ角度および寸法が設定さ
れている。なお、当接部16bに蛇腹管10Aが突き当
たって状態においては、支持部材16の上端が最も先端
側の山部10aの頂上より若干後端側に位置するように
なっている。
【0028】支持部材16の上端部は、案内孔部11h
から上方へ突出して収納空間11jと対向しており、収
納空間11jと対向する上端部外周面には、環状の凹部
16cが形成されている。この凹部16cには、係合部
材19が装着されている。この係合部材19がみだりに
凹部16cから外れないよう、凹部16の底面の上端部
には小さな突起16dが形成されている。
【0029】係合部材19は、リング状をなすもので、
心材19aとその外側に順次挿入された2つのコイルば
ね19b,19cとから構成されている。心材19a
は、金属の線材からなるものであり、完全なリングには
なっておらず、一部が切り欠かれて略C字状をなしてい
る。したがって、心材19aは、弾性変形することによ
り拡縮径可能である。コイルばね19bは、金属の線材
からなるものであり、両端部が結合されることによりリ
ング状をなしている。コイルばね19cも同様である。
したがって、係合部材19は、全体として拡縮径可能で
あり、弾性変形していない自然状態における内径(=コ
イルばね19cの内径)は、蛇腹管10Aに対し谷部側
において弾性を保持した状態で接触し得るような直径に
設定されている。この実施例では係合部材19の自然状
態における内径は、谷部10bの外径とほぼ同径になっ
ている。
【0030】係合部材19の太さ、つまりコイルばね1
9cのコイル径Dは、環状凹部16cの幅より若干大き
く、かつ環状凹部16cの深さのほぼ2倍に設定されて
いる。したがって、係合部材19の上端部は環状凹部1
6cから上方へ突出しており、その突出した上端部が、
ばね18の付勢力により上本体部11Aの下端面に突き
当てられている。これによって、支持部材16が上方へ
移動するのを阻止されている。
【0031】また、係合部材19は、その外周側のほぼ
半分が収納空間11j内に突き出している。したがっ
て、支持部材16がばね18の付勢力に抗して下方(フ
レキ管10の挿入方向)へ移動すると、係合部材19は
案内孔部11hと段差面11iとの交差部(第1の係止
部)11kに突き当たり、同方向へ移動し得なくなる。
この状態で支持部材16がさらに下方へ移動すると、係
合部材19は支持部材16に対して相対的に上方へ移動
し、突起16dを乗り越えて環状凹部16cから外れ
る。
【0032】次に、上記構成の接続継手に対してフレキ
管10を接続する場合について説明する。なお、フレキ
管10を接続継手に接続するに際しては、接続後に蛇腹
管10Aがシール材13に嵌合するよう、保護筒10B
をその先端から所定の長さ分だけ予め切除しておく。
【0033】フレキ管10を継手本体11に接続する場
合には、まずフレキ管10を装着孔14にその上端開口
部から挿入する。すると、その最も先端側に位置する山
部10aの側面が支持部材16の当接部16bに突き当
たる。したがって、フレキ管10をさらに挿入すると、
支持部材16がばね18の付勢力に抗して下方へ移動す
る。このとき、係合部材19も支持部材16と共に下方
へ移動するが、交差部11kに突き当たると、それ以上
下方へ移動し得なくなる。したがって、フレキ管10を
さらに挿入して支持部材16をさらに下方へ移動させる
と、係合部材19は支持部材16に対して相対的に上方
へ移動し、支持部材16の凹部16cから離脱する。
【0034】支持部材16から離脱した係合部材19
は、それ自体の弾性力によって縮径し、蛇腹管10Aの
谷部10bに嵌まり込む。このとき、係合部材19の自
然状態における内径が谷部10bの内径とほぼ同一に形
成されているから、係合部材19は谷部10bに対し可
能な限り深く嵌まり込む。
【0035】フレキ管10の挿入を停止し、フレキ管1
0から手を離すと、ばね18の付勢力により、支持部材
16、フレキ管10および係合部材19が上方(フレキ
管10の挿入方向と逆方向)へ移動せしめられる。そし
て、係合部材19が上本体部11Aのテーパ面11dに
突き当たると、それ以上係合部材19が上方へ移動し得
なくなり、ひいてはフレキ管10および支持部材16が
同方向への移動が阻止される。これによって、フレキ管
10が継手本体11に接続される。
【0036】接続した状態においては、保護筒10Bが
シール材12の突出部12aに嵌合するとともに、蛇腹
管10Aがシール材13に嵌合する。保護筒10Bがシ
ール材12の突出部12aに嵌合することにより、外部
から装着孔14内に雨水等が侵入することが防止され
る。また、蛇腹管10Aがシール材13に嵌合すること
により、フレキ管10と継手本体11との間の気密性が
確保される。
【0037】上記の接続継手においては、係合部材19
がフレキ管10の山部10aの頂部近傍でなく、谷部1
0b側において接触しているので、フレキ管10を外側
へ強く引っ張ったとしても係合部材19が谷部10bか
ら外れることがなく、フレキ管10の山部10aが係合
部材19を通り抜けてしまうのを確実に防止することが
できる。したがって、接続の信頼性を向上させることが
できる。
【0038】特に、この実施例においては、第2の係止
部たるテーパ面11dがフレキ管10の挿入方向と逆方
向へ向かうにしたがって小径になっているから、そこに
係合部材19が突き当たると係合部材19を径方向内側
へ向かって押し、係合部材19が拡径するのを防止す
る。したがって、係合部材19が谷部10bから外れる
のをより一層確実に防止することができ、これによって
接続強度をより一層向上させることができる。
【0039】また、係合部材19をそれ自体の弾性力に
よって縮径させるようにしているから、前述した従来の
接続継手におけるテーパ孔部を必要としない。したがっ
て、継手本体11を短くすることができる。
【0040】さらに、係合部材19が支持部材16から
離脱してフレキ管10の谷部10bに嵌まる際には、係
合部材19がその弾性によって急激に縮径するので、係
合部材19がフレキ管10に勢いよく衝突する。そのと
きに衝撃音が発生するとともに、その衝撃による振動が
フレキ管10を介して作業者の手に伝わる。したがっ
て、作業者は、フレキ管10が所定の位置まで挿入され
たことを容易に確認することができる。
【0041】また、フレキ管10と継手本体11との間
をシール材13によって気密にしているが、シール材1
3は火災等が発生すると焼失してしまう。このような場
合には、多量のガスが漏れることにより、火災の規模を
拡大するおそれがある。この点、上記の接続継手におい
ては、継手本体11と支持部材16との間を気密にする
のは勿論のこと、支持部材16を金属で形成し、しかも
支持部材16の当接部16bにフレキ管10の外周を全
周にわたって接触させているから、仮にシール材13が
焼失したとしても、フレキ管10と継手本体11との間
の気密性を確保することができる。勿論、フレキ管10
と支持部材16の当接部16bとの間の気密性は、蛇腹
管10Aの寸法精度が高精度ではないので、シール材1
3による気密性に比して低いが、ガスの多量の漏出は防
止することができる。したがって、多量のガス漏れによ
る火災の拡大を未然に防止することができる。
【0042】なお、フレキ管10の先端面を支持部材1
6に接触させることにより、シール材13焼失時のガス
漏れを防止することも考えられるが、フレキ管10(蛇
腹管10A)の先端面は、通常、フレキ管10の施工現
場での切断面になっており、平面度、蛇腹管10Aの軸
線に対する直角度等の精度が低い。このため、フレキ管
10と支持部材16との間に比較的大きな隙間が形成さ
れてしまい、ガスの大量漏出の防止という初期の目的を
十分には達成することができない。
【0043】また、この実施例によれば、上記効果に加
えて次のような効果が得られる。すなわち、支持部材1
6と案内孔部11hとの間、および支持部材16とばね
受け17との間のそれぞれの周方向における摩擦抵抗が
極力小さくなっており、それらの摩擦抵抗の合計はフレ
キ管10と支持部材16の当接座16bとの間の周方向
における摩擦抵抗より小さくなっている。したがって、
フレキ管10と継手本体11とは相対回転可能である。
よって、フレキ管10を接続した後に継手本体11のテ
ーパねじ部11eをガスコック等の他の機器に接続する
ような場合には、継手本体11だけを回転させることが
でき、継手本体11の接続を容易に行うことができるの
みならず、フレキ管10を捩らずにすむのでフレキ管1
0に捩り応力が作用したままの状態になるのを防止する
ことができる。
【0044】次に、この発明の他の実施例について図3
を参照して説明する。なお、この実施例において上記実
施例と同様な構成部分については同一符号を付してその
説明を省略する。図3に示す実施例は、支持部材16の
内周面に厚さの薄い(0.1mm〜0.3mm程度)リン
グ片(当接部)16eを形成したものであり、このリン
グ片16eの内周部がフレキ管10の蛇腹管10Aに対
し谷部10bの底部から若干山部10a側へ向かった外
周面において接触させるようにしたものである。この場
合、リング片16eのフレキ管10に対する接触圧を大
きくするために、リング片16eの中間部をばね受け1
7に突き当てている。
【0045】なお、この実施例は、ばね受け17が金属
で形成されている点、上本体部11の貫通孔11aの内
周面と下端面との交差部11lを第2係止部としている
点も上記実施例と異なっている。
【0046】この実施例においては、リング片16eの
厚さが薄いので、リング片16eは弾性変形可能であ
る。したがって、蛇腹管10Aは断面形状が真円でなく
例えば楕円形状をしているが、そのような場合であって
もリング片16eが蛇腹管10Aの全周に密に接触す
る。したがって、蛇腹管10Aと支持部材16との間の
気密性を向上させることができ、火災時におけるガス漏
れ量をより一層少なくすることができる。
【0047】この発明は、上記の各実施例に限定される
ものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変
更可能である。例えば、上記の実施例においては、フレ
キ管10の蛇腹管10Aを支持部材16に直接接触させ
ているが、支持部材16の蛇腹管10Aに対する接触面
に、柔軟性を有するゴムまたは樹脂を例えば50μm〜
150μm程度の厚さをもってコーテイングし、このコ
ーテイング層を介して蛇腹管10Aを接触させるように
してもよい。このようにすれば、フレキ管10と継手本
体11との間の気密性をより一層向上させることができ
る。ただし、火災等の非常時にはそのコーテイング層に
よって、蛇腹管10Aと支持部材16と間の気密性を損
なわれないように考慮する必要がある。
【0048】また、上記の各実施例においては、係合部
材19を心材19aと2つのコイルばね19b,19c
から構成しているが、他の構造のものを用いてもよいこ
とは勿論である。さらに、この発明は、接続継手以外の
他の機器、例えばガスコック、ヘッダ等に適用すること
も可能である。ガスコックに適用する場合には、上記実
施例の継ぎ手本体11をガスコック本体に代えればよ
い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のフレキ
シブル管の接続装置によれば、支持部材に装着された係
合部材を第1の係止部によって支持部材から離脱させて
フレキシブル管の山部に嵌め込ませる一方、係合部材が
フレキシブル管の挿入方向と逆方向へ移動するのを第2
係止部によって係止しているから、接続装置を長くする
ことなく、フレキシブル管の接続強度を向上させること
ができる。また、フレキシブル管が所定の位置まで挿入
されたことを容易に確認することができる。さらに、金
属製の支持部材をフレキシブル管の外周面に全周にわた
って接触させているので、火災が発生した場合等にガス
が多量に漏れるのを防止することができ、これによって
火災の規模の拡大を未然に防止することができる等の効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すものであり、図1
(A)はフレキシブル管を接続する前の状態を示す縦断
面図、図1(B)はフレキシブル管を接続した状態で示
す縦断面図である。
【図2】図2は図1に示す実施例の要部を拡大して示す
図であり、図2(A),(B)はそれぞれ図1(A),
(B)に対応している。
【図3】この発明の他の実施例の要部を示す拡大断面図
である。
【図4】従来のフレキシブル管の接続装置の一例を示す
半断面図である。
【符号の説明】
10 フレキシブル管 10A 蛇腹管 10a 山部 10b 谷部 11 継手本体(装置本体) 11d テーパ面(第2の係止部) 11k 交差部(第1の係止部) 11l 交差部(第2の係止部) 14 装着孔 16 支持部材 16b 当接部 16e リング片(当接部) 18 ばね(弾性部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−75689(JP,U) 実開 平3−91592(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 33/00 F16L 33/26 F16L 37/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山部と谷部とを交互に有する蛇腹状の金
    属製のフレキシブル管が挿入される装着孔が形成された
    金属製の装置本体と、前記装着孔に摺動自在に、かつ気
    密に嵌合され、前記装着孔に挿入されるフレキシブル管
    によってその挿入方向へ移動せしめられる金属製の支持
    部材と、この支持部材を前記フレキシブル管の挿入方向
    と逆方向へ付勢する金属製の弾性部材と、径方向に弾性
    を有し、前記支持部材の外周面に、内径が前記フレキシ
    ブル管の山部の外径より大きくなるように拡径した状態
    で相対移動可能に装着されたリング状をなす金属製の係
    合部材とを備え、前記支持部材の前記フレキシブル管側
    の端部には、フレキシブル管の外周面に全周にわたって
    突き当たる環状の当接部を形成し、前記装着孔の内面部
    には、前記係合部材に係合して前記フレキシブル管の挿
    入方向と同方向への係合部材の移動を阻止することによ
    り、前記支持部材が前記フレキシブル管によって挿入方
    向へ移動せしめられた際に係合部材を支持部材に対して
    その移動方向と逆方向へ相対移動させて支持部材の外周
    から離脱させ、係合部材をそれ自体の縮径によって前記
    フレキシブル管の谷部に嵌まり込ませる第1の係止部
    と、前記フレキシブル管の谷部に嵌まり込んだ係合部材
    に係合してフレキシブル管の挿入方向と逆方向への係合
    部材の移動を阻止する第2の係止部とを形成したことを
    特徴とするフレキシブル管用接続装置。
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