JP3499806B2 - 自動車のドアロック制御システム - Google Patents
自動車のドアロック制御システムInfo
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Description
を送出する携帯型発信機と、この携帯型発信機から送出
される前記信号の受信状況に基づき、自動車のドアロッ
ク機構に対して作動指令信号を出力する受信ユニットを
備えた自動車のドアロック制御システムに関するもので
ある。
的に出力する信号を自動車のドアロック機構に繋がった
受信ユニットで受信できるか否かにより自動車(車両)
のドアの旋錠や解錠の制御を行うドアロック制御システ
ム(「キーレスエントリー」と称されることもある)が
ある。
る携帯型発信機はIDコードで変調された微弱な電波を
一定の間隔で発信している。そして、受信ユニットでは
受信回路で受信したIDコードをデコーダによって検出
・照合し、このデコーダの出力を基に車両のドアロック
機構をコントローラによって制御(ドアの旋錠/解錠)
している。従って、ドアの鍵穴にマニュアル錠をさし込
んで使用者が直にドアを旋錠/解錠しなくても携帯型発
信機を持ち歩くだけで、自動車に近づくと自動的にドア
の解錠が行われ、自動車から離れると自動的に旋錠され
るので便利である。
帯型発信機のバッテリーが切れたり、故障が発生した場
合には、携帯型発信機からは信号が送出されないので、
その後使用者が自動車に近づいたとしても受信ユニット
は信号を受信しないため、ドアが自動的には解錠されな
い。また、携帯型発信機を置き忘れなどして使用者が不
携帯の場合にも同様のことが生じる。
電池が切れたり故障があった等の異常状態の場合、受信
ユニットは、携帯型発信機からの信号を受信しない状態
が継続するので、使用者が自動車から離れていっても、
ドアの旋錠が自動的に行われないことになる。また、携
帯型発信機を置き忘れなどして使用者が不携帯の場合に
も同様のことが生じる。
されないという問題の場合には、使用者が携帯型発信機
の異常に気がつかず、ドアを開けようとしても鍵がかか
っている状態のままであるので、遅くともそのときに気
がつき、通常のキー(マニュアル鍵)を用いて解錠する
ことができるので、さほど影響が少ない。
う問題の場合には、使用者が携帯型発信機の異常に気が
つかず、使用者は自動的に鍵がかかるものと思い込み自
動車から離れてしまうという問題がある。すると、ドア
に鍵がかかっていない自動車が放置されるため、防犯上
好ましくない。
に開示されているように、携帯型発信機から受信ユニッ
トに向けて出力されるIDコード中に、携帯型発信機の
バッテリー電圧の情報を含ませるようにしたものがあ
る。このように構成すると、携帯型発信機の電池(バッ
テリー)の残量が少なくなってきた場合や実際にバッテ
リー切れが起こった場合には、電池の交換を促すような
警報を受信ユニット側で行わせることができる。
機の電池切れに注意が行き届きやすくなるので、携帯型
発信機の電池切れが起こってもマニュアル錠による旋錠
をしないまま車両から離れてしまうような事態を防ぎや
すくなる。また、使用者は携帯型発信機の電池の交換を
好適なタイミングで行いやすくなり、車両への乗り降り
の際に不意にマニュアル錠の使用を余儀なくされること
が少なくなる。
の発明では携帯型発信機の内部に内部バッテリーの電圧
を測定する電圧検出部を設け、その電圧の大きさを示す
信号または電圧が低くなったことを示す警報信号等を送
出し、受信ユニットに電池の状態を知らせるようにして
いる。従って、システム全体、特に携帯型発信機の回路
構成が複雑で部品点数が増し、コスト高となる。また、
携帯型発信機から出力されるデータ量が増加するため電
池の消耗が早くなってしまう。
車両に乗り込んでしまった場合や発信機に故障が発生し
た場合に、それらのことを乗車中に使用者が気づかない
ことによりドアが旋錠されないまま車両から使用者が離
れてしまうという問題は、依然として解決されていな
い。
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、簡単な構成で消費電力を少なくしながら携帯型発信
機の内部バッテリーの状態や故障の発生の有無、或い
は、携帯型発信機の不携帯等を受信ユニット側で認識
し、使用者に知らせることができる自動車のドアロック
制御システムを提供することにある。
ために、本発明に係る自動車のドアロック制御システム
では、所定の間隔で信号を送出する携帯型発信機と、こ
の携帯型発信機から送出される前記信号の受信状況に基
づき、自動車のドアロック機構に対して作動指令信号を
出力する受信ユニットを備え、前記携帯型発信機は、前
記バッテリーの電圧に応じて、前記信号を送出する間隔
を変更する送出間隔制御機能を有し、前記送出間隔制御
機能は、前記バッテリーの電圧が低いほど、前記間隔を
長くするものであり、前記受信ユニットは、前記信号の
受信間隔を測定する間隔測定手段を備え、その間隔測定
手段で検出した前記受信間隔に基づき、前記バッテリー
の状態を検出する機能を備えて構成することができる。
そして、前記受信ユニットは、前記検出したバッテリー
の状態を報知する報知手段を備えるとよい。
残容量(電圧値)をある程度段階的に知ることができる
ので、急にバッテリー切れで使用不能となることがな
く、例えば、残量が減ってきた場合には、予め予備のバ
ッテリー(電池)を用意しておくなどの準備ができ、ま
た、使用者もそろそろバッテリー切れになることを知る
ことにより、解錠/施錠が確実に行われたかを注意する
ようになるので、バッテリー切れに伴う影響を可及的に
抑制できる。そして、携帯型発信機は、電圧値の情報を
データとして送出するわけではないので、消費電力等は
変わらない。
・ソフトの各種の方式により実現できるが、例えばRC
回路を含み、前記バッテリー電圧の低下に伴う前記RC
回路を構成するコンデンサへの充電時間或いは放電時間
の変化を利用するようにするとよい。このようにする
と、簡単な回路でもって実現できる。しかも、電圧が低
下するほど送信間隔を長くすると、単位時間あたりのバ
ッテリーの消費を抑制でき、省電力化が図れる。
制御システムの好適な実施の形態を説明するに先立ち、
本発明の実施の形態と共通する構成を含む別の形態のシ
ステムを説明する。図1に示すように、本システムは、
所定の信号を送出する携帯型発信機10と、自動車内の
所定位置に設置され、前記信号の受信状況に基づいて自
動車のドアロック装置の電気錠に対して解錠/施錠のた
めの制御命令を送る受信ユニット20とから構成され
る。
IDコードや動作信号を送出する送信制御部11と、そ
の送信制御部11から送出される信号を受けて、外部に
向けて信号(電波)を発信する送信部12及び送信アン
テナ13と、前記IDコードの送出タイミング(送信間
隔)を制御する間欠動作制御部14と、前記動作信号を
送るためのマニュアル操作スイッチ15と、バッテリー
16を有している。
ミング信号を受けた送信制御部11は、IDコードを送
信部12に与える。これにより、携帯型発信機10から
は、所定の間隔で間欠的にIDコードを含む信号が送出
される。そして、この送出されるIDコードを含む信号
は、送信部12並びに送信アンテナ13等の性能により
決定される一定の送信範囲内に届くので、携帯型発信機
10を持った使用者が受信ユニット20を搭載した自動
車に近づき、受信ユニット20が上記送信範囲内に入る
と、受信ユニット20が係る信号を受信し、携帯型発信
機10が近く(一定の距離内)に存在することがわか
る。このように、間欠的に信号を送出することにより、
バッテリー16の消耗を防いでいる。
マやカウンタ等から構成され、一定の同一間隔毎にタイ
ミング信号を出力するように構成できる。なお、本発明
では、送出間隔は、必ずしも同一に行う必要はなく、異
なっていても良い。
圧値を監視し、一定の電圧以下になると信号を送信しな
いようにしている。この機能を実現するためには、例え
ばバッテリー16の出力端子、或いは電源ラインにコン
パレータを接続し、基準電圧と比較する。そして、コン
パレータの出力と間欠動作制御部14の出力のアンドを
とり、コンパレータへの入力が基準電圧以下の場合に
は、タイミング信号が送信制御部11に与えられないよ
うにすることができる。或いは、そのコンパレータの出
力を間欠動作制御部14へのコントロール信号として使
用し、基準電圧以下の場合には、間欠動作制御部14自
体が動作しない(そもそもタイミング信号が出ない)よ
うにしても良い。もちろん、他の構成も可能である。
ッチ15aと解錠スイッチ15bを備えている。これら
各施錠,解錠スイッチ15a,15bは、図示省略する
が、携帯型発信機10の表面に設置され、押しボタン,
スライドスイッチなどの使用者が操作可能とするもので
ある。そして、いずれかのスイッチがONになると、そ
れを検知した送信制御部11が、所定の動作信号を送出
する。つまり、施錠スイッチ15aがONになる(閉じ
る)と、IDコードとともに施錠命令信号を出力する。
また、解錠スイッチ15bがONになる(閉じる)と、
IDコードとともに解錠命令信号を出力する。なお、本
形態では、各スイッチ15a,15bの一端をそれぞれ
アースに落としているので、送信制御部11は、各スイ
ッチ15a,15bの接続端子がLowかHigh(O
pen)かにより判断できる。
型発信機10を持ち歩くことにより、自動車に対する接
近/離反に基づき自動的にドアロックの解錠/施錠をす
ることができるとともに、マニュアル操作スイッチ15
を操作することにより、任意のタイミングでドアロック
の解錠や施錠を行うことができる。
動送信を停止する電圧値を、送信不能(回路が動作不
能)になる電圧値よりも一定のマージンを取って高く設
定しておくことにより、所定間隔での送信ができなくな
り、自動的なドアロックの解錠や施錠ができなくなって
も、マニュアル操作スイッチ15を操作することにより
ドアロックの解錠/施錠をすることができる。
する電圧値としては、旋錠スイッチ15a,解錠スイッ
チ15bのどちらかをONにすることで送信部12から
適正な信号レベルの出力により受信ユニット20へ送信
が行える複数回分の電力消費量に相当する電力がバッテ
リー16に残っている程度に設定することである。換言
すると、バッテリー電圧が一定の電圧以下になり信号
(IDコード等)の自動送信が停止し、単に携帯型発信
機10を携帯したまま自動車に接近/離反しただけでは
自動的にドアロックの解錠/施錠が行われなくなったと
しても、マニュアル操作スイッチ15の押下により、キ
ーの操作をすることなく、任意のタイミングでドアロッ
クの解錠/施錠を得ることができる。
接近/離反ではドアロックの解錠/施錠が行われず、マ
ニュアル操作スイッチ15の押下でのみドアロックの解
錠/施錠が行えるようになると、バッテリー16の交換
時期が来たと知ることができる。しかも、このように交
換時期が来たことを知った後でも、所定回数分はマニュ
アル操作スイッチの押下によって、ドアロックの解除/
施錠が行えるので便利である。
できるので、バッテリー16の残量があるにもかかわら
ず早めに交換をしてしまうおそれも可及的になくなり、
バッテリー(電池)をほぼ最後まで有効利用できるので
好ましい。
型発信機10から所定の間隔で信号(IDコードで識
別)を受信し始めると自動車の電気錠をアンロック(解
錠)し、受信していた信号(IDコード)が確認されな
くなると電気錠をロック(施錠)するようになってい
る。そして、具体的には、以下のように構成される。
携帯型発信機10から送出される信号を受信アンテナ2
1で受信するとともに、受信部22にて所定の電気信号
に変換した後、CPU23内の信号判定部24に与えら
れる。この信号判定部24は、受信した信号のIDコー
ドを検知し、対応する携帯型発信機10からのものか否
か(登録された正規のIDコードと一致するか否か)を
判断し、さらに強制命令である動作信号の有無並びにそ
の種類を判断する。
御部25に与えられる。車両制御部25は、信号判定部
24から与えられる信号の受信の有無情報に基づき自動
車のドアロックの解錠/施錠の可否の判断を行い、その
判断結果に基づき必要な命令信号をドアロック機構31
に向けて出力するようになっている。
部24で正規のIDコードの受信が開始されたと判定さ
れた場合、つまり、それまで一定期間以上にわたって正
規のIDコードの受信が無い状態から正規のIDコード
を受信した場合には、携帯型発信機10の送信可能範囲
内に受信ユニット20すなわち自動車が存在することに
なるので、その自動車に使用者が近づいたと判断できる
ので、解錠命令を出力する。
件)としては、新たに正規のIDコードが受信された場
合にすぐに出力するようにしても良いし、受信開始後さ
らに一定期間正規のIDコードを受信し続けた場合に解
錠命令を出力するようにしても良い。また、操作コード
(解除)を受信した場合にも解錠命令を出力する。この
解除命令を受けたドアロック機構31が、電気錠を操作
し、ドアロックを解除する。
場合には、携帯型発信機10の送信可能範囲外に受信ユ
ニット20が位置、すなわち自動車と携帯型発信機10
との距離が一定以上離れたと判断し、施錠命令を出力す
る。この施錠命令の発生タイミングも、連続して受信し
ている状態において、受信できなくなった(1回目)な
らすぐに施錠命令を発しても良いし、受信できなくなっ
た状態が一定期間継続した場合に、施錠命令を出力する
ようにしても良い。また、操作コード(施錠)を受信し
た場合にも施錠命令を出力する。この施錠命令を受けた
ドアロック機構31が、電気錠を操作し、ドアロックを
施錠(ロック)する。
ト20を構成すると、受信ユニット20は使用者が携帯
型発信機10を携帯した状態で自動車(車両)に近づく
ことにより、自動的に自動車のドアロックが解錠され、
マニュアルでのキー操作をすることなくドアを開けるこ
とができる。また、自動車から降車後、携帯型発信機1
0を携帯した状態で自動車から離れていくと、一定距離
(携帯型発信機10から送出される信号の伝達可能距
離)を過ぎた際にドアロックが自動的に施錠される。さ
らに、マニュアル操作スイッチ15の押下に基づき、所
望のタイミングでキー操作をすることなくドアロックの
解錠/施錠を行うことができる。これが、本形態の基本
機能である。
イグニッションキ−スイッチ(ACCライン又はイグニ
ッションライン)32に接続され、車両の始動(イグニ
ッションラインON)若しくは始動準備(ACCライン
ON)が整ったか否かを判断するIGキー検出部26
(CPU23内)を設ける。
出部26の出力を、発信機状態判定部27に与えるよう
にしている。この発信機状態判定部27は、信号判定部
24から与えられる信号の受信の有無情報と、IGキー
検出部26から与えられるエンジンの始動・始動準備の
有無情報を受け取り、その2つの情報から携帯型発信機
10の状態、つまり、バッテリー切れや故障などの動作
不能状態になっているか否かを判定し、その判定結果に
基づいて状態報知部28の動作を制御するようにしてい
る。
や故障その他の原因により、携帯型発信機10から正規
のIDコードを含む信号が送出されなくなると、当然の
ことながら受信ユニット20でも正規のIDコードが受
信できなくなる。この場合に、上記した判定基準に従え
ば、自動車から降車する際には既に受信ユニット20
(車両制御部25)は正規のIDコードを受信していな
いので、その状態からさらに使用者が離れて行ったとし
ても、「正規のIDコード受信中から、受信しなくな
る」といった、受信状態の切り替えのポイントが発生し
ないので、そのままではドアロックを自動的に解錠する
ことができない。
き、携帯型発信機10が故障,バッテリー切れ等の異常
状態になっているか否かを判定し、その判定結果を状態
報知部28を用いて使用者に知らせることにより、携帯
型発信機10が異常状態にあり、自動車から離れても自
動的に施錠されないことを警報するようにしている。そ
して、発信機状態判定部27における判定アルゴリズム
は、以下のようになっている。
ら、「エンジンの始動・始動準備有り」の場合で、所定
の期間以上正規のIDコードを含む信号を受信しない場
合には、異常と判断するようにしている。
は運転者、つまり携帯型発信機10を持っている人は、
車両内にいるか、少なくともその周囲(携帯型発信機1
0から送出される電波が受信ユニット20に届く範囲)
に存在していると言える。従って、「エンジンの始動・
始動準備有り」の状態にもかかわらず、正規のIDコー
ド(対となる携帯型発信機10からの信号)を受信でき
ない場合には、バッテリー切れ,故障,不携帯などの異
常状態が発生していると推定できる。従って、上記のよ
うに異常と判定し、状態報知部28を介して異常である
ことを警報出力するようにした。
出力することにより、使用者(運転者)は、自動的に施
錠されないことを知ることができるので、キー(マニュ
アル鍵)を操作して施錠したり、仮に、マニュアル操作
スイッチ15(施錠スイッチ15a)を押下して施錠を
試みた場合でも、確実に施錠されたかを注意して確認す
ることを促すことができる。よって、そのまま自動車か
ら離れて施錠されないというおそれを可及的に抑制でき
る。
は、間欠的に信号が送出される。従って、異常と判定す
る上記した所定の期間は、送信間隔を考慮して決定する
ことになる。つまり、所定の期間は、少なくとも、携帯
型発信機10の送信間隔よりも長い期間に設定する必要
がある。
コードを含む信号を送出したにもかかわらず、周囲の電
波状況,受信ユニット20内の信号処理エラー等によ
り、携帯型発信機10からの信号を受信しないと判定さ
れるおそれがある。係る場合を考慮し、異常判定のため
の所定の期間を、送信間隔のn倍以上に設定し、1回さ
らにはn回連続して、正規の信号を受信しない場合でも
直ぐには警報出力はせず、それよりも長い期間にわたっ
て正規の信号を受信しない場合に警報を出力するように
してもよい。
D,液晶ディスプレイなどの表示手段でも良いし、ブザ
ー,音声等を用いても良いし、複数併用しても良い。さ
らに、異常状態を報知するのみならず、異常でない場合
にもその旨報知(例えばランプ,LEDの色や数を変え
る)するようにしてもよい。また、ランプ,LED等の
表示手段の場合には、正常な場合に発光させ、異常状態
になった場合には消灯するというように、消極的に異常
状態を報知するようにしてもよい。
機10に一定の電圧値以下で信号の自動送信を停止する
機能及びその自動送信を停止してもマニュアル操作スイ
ッチ15の操作により動作信号を送信することができる
機能を設け、受信ユニット20側に、エンジンの動作状
態と信号の受信状況に基づいて携帯型発信機10の状態
を判断する機能を設けたが、本発明はこれに限ることは
なく、少なくとも一方の機能があれば良い。
している。本実施の形態では、上記した別の形態を基本
とし、受信ユニット20側でバッテリー16の電圧値の
状態をより細かく監視できるようにしている。
作制御部14が、バッテリー16の電圧値に応じてタイ
ミング信号の出力間隔、つまり、自動送信するIDコー
ドを含む信号の送信間隔を電圧値に応じて増減させる。
そして、本形態では、バッテリー16の電圧値が低くな
るほど送信間隔が長くなるように制御した。
信間隔測定部29を設けた。すなわち、この受信間隔測
定部29には、正規のIDコード(信号)の受信に伴い
信号判定部24から出力される検出パルスを入力するよ
うにし、その検出パルスの発生間隔を求め、その求めた
発生間隔を、発信機状態判定部27に与える。
間隔に基づいてバッテリー16の状態、すなわち電圧値
を推定し、その推定した結果を状態報知部28を介して
報知する。この判定は、図3に示すように、例えば受信
した各信号の立ち上がり(立ち下がり等にしてもよい
が)の間隔tnを計測した場合に、バッテリーの正常範
囲をt2以上t3未満とし、交換時期が近づいてきてい
るバッテリーLowの範囲をt3以上t5未満となるよ
うに、各基準時間を設定する。
基準時間t2,t3,t5に基づいて、与えられた受信
間隔に基づき、以下の4つの状態の区別をし、その区別
した結果に基づき所定の制御信号を状態報知部28に与
える。なお、図3の場合、2回目までの受信信号は、正
常範囲と判断され、3,4回目の受信信号はLowと判
断される。そして、その次は期間t5経過しても信号が
受信されないので、バッテリー切れと判断される。もち
ろん、この区分数は任意であり、これ以上でもこれ以下
でも良い。さらには、各境界点をどちらの区分に含める
かも任意に設定できるのは言うまでもない。 t<t2 :発信機異常・故障 t2≦t<t3 :正常 t3≦t<t5 :Low t5<t :自動送出不可・バッテリー切れ また、状態報知部28を用いた報知の方法としては、例
えば状態報知部28がインジケータを備え、バッテリー
の残量に応じてインジケータの表示レベルを増減するよ
うにすることができる。また、複数の色の発光ダイオー
ドやランプを用意し、バッテリーの電圧値の現象に応じ
て色を替える(青→黄→赤等)ようにすることもでき
る。
蔵されるバッテリー16の電圧値を報知することによ
り、使用者はバッテリー容量がなくなり、自動的な信号
の送出がいきなり停止されて慌てたり、さらには、無く
なったことに気が付かずにそのまま(施錠することな
く)自動車から離れてしまうことがなくなる。そして、
予め交換時期が近づいていくことを知ることができるの
で、例えば予備の電池を購入したり、持ち歩くことなど
ができ、スムーズかつ適正な時期でバッテリーの交換を
することができ、必要以上に早めの交換をして使用可能
な電池を無駄に捨てることもなくなる。
信間隔を変えることにより受信ユニットに教える構造と
したため、携帯型発信機10から送出する信号は、ID
コード等のドアの開閉制御に必要な情報のみですみ、電
圧値情報を別途送る必要がないので、電力消費も抑えら
れる。
なるほど、信号を送出する間隔を長くすると、省電力効
果がさらに高まり、電池をより長持ちさせることができ
るという副次的効果も生じる。
圧値に応じて送出間隔を変更する間欠動作制御部14の
機能としては、例えば、電圧値を検出し、それに応じて
タイマで計時する期間を変更することにより実現でき
る。
用い、コンデンサCへの充電時間がバッテリー電圧が低
下するほど長くなることを利用し、バッテリー16の電
圧値が下がるほど送出する間隔が長くなるように構成す
ることもできる。係る構成によれば、簡単な回路でもっ
て送出間隔を制御できるので好ましい。
1をスタンバイ(STBY)付きCPUで構成する。そ
して、このCPUにRC回路を含むタイマ回路を接続す
ることにより、間欠動作制御部14を構成する。つま
り、バッテリーとアースの間に抵抗R1とコンデンサC
1を直列に挿入し、抵抗R1とコンデンサC1の接続点
aをCPUのCTRL端子(起動トリガの出力:オープ
ンコレクタ)に接続する。さらにこの接続点aは、抵抗
R2を介してトランジスタTR1のベースに接続する。
また、電源電圧Vccに接続されるトランジスタTR1
のエミッタ(接続点b)を、CPUのSTBY端子に接
続する。
ガ(CTRL)の出力(オープンコレクタ)がLになる
と、接続点aがアースに落ちるのでコンデンサC1が放
電されるとともにタイマ回路がリセットされる。このと
き、トランジスタTRもOFFとなるので、接続点b、
つまりCPUのSTBY端子はHとなる。
テリー16から抵抗R1を介してコンデンサC1の充電
が開始される。コンデンサC1への充電が進むにつれて
接続点aの電圧が図5に示すように徐々に上昇し、接続
点aの電圧がしきい値(Th)になるとトランジスタT
R1がONになり、接続点b、つまりCPUのSTBY
端子はLとなる。
り、所定の処理、つまり、IDコードを含む信号を生成
するとともに送出する処理等を行い、一定時間t1経過
後に、トリガをかける。つまり、CPUのCTRL端子
の出力をLに落としてタイマ回路をリセットした後、H
に戻す。
コンデンサC1への充電サイクルごとに信号が送出され
ることになる。そして、この充電サイクルは、RC時定
数とバッテリー16の容量(電圧値)により定まり、図
4に示すように、電圧値が低くなるほどしきい値Thに
達するまでに要する充電時間が長くなり、送出間隔も長
くなる。
記した別の形態と同様であるので、対応する部材に同一
符号を付し、その詳細な説明を省略する。すなわち、簡
単に説明すると、携帯型発信機10側においては、マニ
ュアル操作スイッチ15を設け、そのマニュアル操作ス
イッチ15に基づく解錠/施錠命令信号の送出可能な電
圧を残して信号の自動送出を停止する機能(しきい値T
hを調節することによっても対応できる)を設けている
が、この機能は必ずしも設けなくても良い。
の始動状態と信号受信状況(受信の有無)による携帯型
発信機のバッテリー切れの有無や携帯/不携帯の判定機
能も併用しても良いが、受信間隔に基づく判定で兼用で
きるので、特に併用しなくても問題はない。
が、携帯型発信機10が近くにいない場合には、当然の
ことながら信号は受信しないので受信間隔は無限大とな
り、そのままでは、バッテリー切れを示す警報を出力し
つづけることになる。そこで、例えば一定期間信号を受
信しない場合には、状態報知部28を用いた警報出力を
停止するようにしてもよい。
びに信号判定部24のみ動作させておき、信号を受信し
た場合に受信ユニット全体に電源を供給して動作可能状
態とし、信号を受信しなくなると待機状態に戻すように
してもよい。さらに、別の形態と同様に、IGキー検出
部26によりエンジンが始動等していることが検出され
ている間、受信間隔に基づく警報を行い、停止等してい
る場合には、警報を停止するようにしてもよい。
テリー16の電圧値の低下に伴い送出間隔を長くするよ
うに制御したが、本発明はこれとは逆に送出間隔を短く
するように制御しても良い。また、その変化は図4に示
すRC回路のように連続的に変化するようにしても良い
し、離散的に段階的に変化するようにしても良い。そし
て、変化は増加・減少等各種の態様がある。
で消費電力を少なくしながら携帯型発信機の内部バッテ
リーの状態や故障の発生の有無、或いは、携帯型発信機
の不携帯等を受信ユニット側で認識し、使用者に知らせ
ることができる。よって、使用者は、ドアロックが施錠
されないまま自動車から離れていくことも可及的に抑制
できる。
と共通の構成を含む別の形態を示すブロック回路図であ
る。
の好適な一実施の形態を示すブロック回路図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 所定の間隔で信号を送出する携帯型発信
機と、 この携帯型発信機から送出される前記信号の受信状況に
基づき、自動車のドアロック機構に対して作動指令信号
を出力する受信ユニットを備え、 前記携帯型発信機は、前記バッテリーの電圧に応じて、
前記信号を送出する間隔を変更する送出間隔制御機能を
有し、 前記受信ユニットは、前記信号の受信間隔を測定する間
隔測定手段を備え、その間隔測定手段で検出した前記受
信間隔に基づき、前記バッテリーの状態を検出する機能
を備えたことを特徴とする自動車のドアロック制御シス
テム。 - 【請求項2】 前記送出間隔制御機能は、RC回路を含
み、前記バッテリー電圧の低下に伴う前記RC回路を構
成するコンデンサへの充電時間或いは放電時間の変化を
利用するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
自動車のドアロック制御システム。 - 【請求項3】 前記受信ユニットは、前記検出したバッ
テリーの状態を報知する報知手段を備えたことを特徴と
する請求項1または2に記載の自動車のドアロック制御
システム。
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