JP2005273283A - ドアロック制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 省電力化に加えて携帯機が車内に閉じ込められることを防止し、不必要なロック/アンロックの繰り返しを解消ないし低減することができるドアロック制御システムを提供すること
【解決手段】 所定のコードを含んだ信号を受信する受信部22と、受信部で受信した信号の電界強度Eを判定し、前記第1信号を受信したと判定する第1判定値と前記第2信号を受信したと判定する第2判定値をもつ電界強度判定部と、前記所定のコードを含んだ信号を解析するためのコード解析部23と、コード解析部と前記電界強度判定部の出力から前記発信部が車載機の所定距離内に存在することを判定し、コード解析部の出力と電界強度判定部の出力と閉じ込め判定部の出力を基に前記ドアキー機構の制御を行う制御部25とを備えている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、振動検知機能付きの携帯機の位置を本体機(車載機)が検知し、前記携帯機の所持者が車から離れるとドアを自動ロックし、車に近づくとドアが自動アンロックするドアロック制御システムに関し、具体的には、省電力化に加えて車載機が車内に閉じ込められることを防止し、不必要なロック/アンロックの繰り返しを解消ないし低減することができるドアロック制御システムに関する。
使用者の手元にある携帯型発信機が定期的に出力する信号を自動車のドアロック機構に繋がった受信ユニットで受信できるか否かにより自動車(車両)のドアの旋錠や解錠の制御を行うドアロック制御システム(「キーレスエントリー」と称されることもある)がある。
一般的に、このようなシステムに用いられる携帯型発信機はIDコードで変調された微弱な電波を一定の間隔で発信している。そして、受信ユニットでは受信回路で受信したIDコードをデコーダによって検出・照合し、このデコーダの出力を基に車両のドアロック機構をコントローラによって制御(ドアの旋錠/解錠)している。従って、ドアの鍵穴にマニュアル錠をさし込んで使用者が直にドアを旋錠/解錠しなくても携帯型発信機を持ち歩くだけで、自動車に近づくと自動的にドアの解錠が行われ、自動車から離れると自動的に旋錠されるので便利である。
所定のIDを含む信号(オート信号)を所定時間毎(例えば1秒)に送出する携帯機とオート信号のIDが一致することを条件にオート信号の電界強度が所定値以上の場合には車のドアをアンロック状態とし、所定値より弱い場合はロック状態とすることで、車に近づくだけでドアをアンロック状態にして開けることができ、また遠ざかることでドアをロックできるようにしたものである。
図1および図2は、従来の車両のドアロック制御システムを示す説明図であり、同図では車両1が住宅2のガレージ3に駐車してある状態を示している。図2において、ドアロック制御システム9は、携帯型の携帯機4と、車両1に搭載された車載機5と、車載機5により制御されるドアキー機構6とからなる。図1では、オート信号Aの電界強度Eを、車載機5の位置を中心に多段階(図1では、レベルL1〜L6までの6段階)に分け、各レベル間の領域をR1〜R6で示してある。
図2では、携帯機4は、IDを含むアンロックまたはロックのための信号(以下、「オート信号」と言う)を所定の時間間隔(例えば1秒間隔)で発信する発信部4aを備えている。
一方、車載機5は、オート信号Aを受信する受信部5aと、オート信号Aの電界強度Eのレベルを検出する電界強度判定部5bと、自己に設定されているIDとオート信号Aに含まれるIDとの一致を判断するID解析部5cと、ドアキー機構6にロック指令信号またはアンロック指令信号を出力する制御信号出力部5dとを備えている。
電界強度判定部5bは、受信部5aが受信したオート信号Aの電界強度Eを、車載機5の位置を中心に多段階(図1では、レベルL1〜L6までの6段階)で検出することができ、電界強度判定部5bには何れかのレベルを第1判定値として設定することができる。ここで、電界強度Eは、レベルL1が一番強く、レベルL6が一番弱いものとして定められている。
電界強度判定部5bは、判定基準をレベルL3とした場合、電界強度EのレベルがL3より弱いL4,L5またはL6の状態からL1,L2,L3の状態に変化し、かつID解析部5cが自己に設定されているIDと、オート信号Aに含まれるIDとが一致していると判断したときに、制御信号出力部5dはドアキー機構6にアンロック指令信号を出力し、電界強度EのレベルがL1,L2,L3の状態からL4,L5,L6の状態に変化したときに、制御信号出力部5dはドアキー機構6にロック指令信号を出力している。
このドアロック制御システム9では、携帯機4の所持者(車両1のユーザ)が、車両1から離れるとドアが自動でロックされ、車両1に近づくとドアが自動でアンロックされるので、ユーザにとってはドアの開閉に際してのキー操作の煩わしさがなくなる。
ところで、ドアロック制御システム9の不具合として、車両1の近くに携帯機4が存在している場合、例えばガレージ3に隣接する場所(図1のe)に携帯機がおいてある場合、電界強度Eが第1判定基準(レベルL3)以下(すなわち、電界強度EがレベルL4,L5,L6の何れか)とはならず、ドアをロックすることができない。
また、電界強度Eが、第1判定基準(レベルL3)より低いとされる位置(図1のd)で存在していても携帯機4の近くを人が歩く場合等には、オート信号Aが人体等により反射して電界強度Eが変化するために、制御信号出力部5dがドアキー機構6にアンロック指令とロック指令とを繰り返して出力しまう。
ところで、図2に破線で示すように、携帯機4に振動センサ4bを搭載しておき、振動がないときには、発信部4aからの送信を禁止して省電力化を図ることができ、携帯機4が静止した状態(以下、「放置状態」と言う)にあるときには、携帯機4から電波が発信されることはない。したがって、携帯機4が、このような省電力化の機能を備えるときには、携帯機4が静止している限り、制御信号出力部5dがドアキー機構6にアンロック指令とロック指令とを繰り返して出力しまうといった事態は生じない。この種のシステムとしては、特許文献1などがある。
特開平7−113364号公報
ところが、振動センサ4bを搭載した図2の携帯機4では、以下のような問題が生じる。すなわち、例えば、携帯機4が車両1内(助手席(図1のb参照)等)に放置状態に置かれ、ユーザが車両1外にいた場合に、振動センサ4bが無振動を検出し発信部4aが停止状態になる。これにより、オート信号Aは発信がされないので、ドアはロック状態となり、いわゆる「キーの閉じ込め状態」となる。
また、別の問題として振動センサ4bが、地震,道路工事,建設工事により発生する振動、車両1に起因する振動を感知して動作し、送信部4aがオート信号Aの送信を開始する場合がある。このとき、携帯機4が、受信部5aがオート信号AをレベルL1,L2,L3の電界強度Eで受信する位置に存在する場合には、車両1のドアがアンロックされるし、また携帯機4が、受信部5aがオート信号AをレベルL3とレベルL4との境界の電界強度Eで受信する位置に存在する場合には、携帯機4の近くを人が歩くとき等において、オート信号Aが人体等により反射して電界強度Eが変化し、制御信号出力部5dがドアキー機構6にアンロック指令とロック指令とを繰り返して出力しまう。
本発明の目的は、振動検知機能付きの携帯機の位置を、車両に搭載した車載機が検知し、前記携帯機の所持者が車両から離れるとドアを自動ロックし車両に近づくとドアが自動アンロックすることができ、特に省電力化に加えて携帯機が車両内に閉じ込められることを防止し、不必要なロック/アンロックの繰り返しを解消ないし低減することができるドアロック制御システムを提供することにある。
本発明のドアロック制御システムは、携帯機の発信部から送出される、作動指令信号の制御の基となる第1信号と第2信号とからなる所定コードを含んだ信号の受信状況に基づき、自動車のドアキー機構に対して作動指令信号を出力する車載機を備えたものである。そして、振動を検出する振動検出部と、前記振動検出部の出力から第1信号の停止と開始を決定し、前記第1信号を停止するときは、続く所定時間第2信号を出力するコード発生部と、前記所定の時間間隔で前記所定コードを含んだ信号を所定の間隔で送出する前記発信部と備えた前記携帯機、および、前記所定のコードを含んだ信号を受信する受信部と、前記受信部で受信した信号の電界強度Eを判定し、前記第1信号を受信したと判定する第1判定値と前記第2信号を受信したと判定する第2判定値をもつ電界強度判定部と、前記所定のコードを含んだ信号を解析するためのコード解析部と、前記コード解析部と前記電界強度判定部の出力から前記発信部が前記車載機の所定距離内に存在することを判定する閉じ込め判定部と、前記コード解析部の出力と前記電界強度判定部の出力と閉じ込め判定部の出力を基に前記ドアキー機構の制御を行う制御部とを備えた前記車載機とを備えて構成した。
また、別の解決手段としては、携帯機の発信部から送出される、作動指令信号の制御の基となる前記第1信号と前記第2信号と第3信号とからなる所定コードを含んだ信号の受信状況に基づき、自動車のドアキー機構に対して作動指令信号を出力する車載機を備えたものである。そして、振動を検出する振動検出部と、前記振動検出部の出力から第1信号の停止と開始を決定し、前記第1信号を停止するときは、続く所定時間第2信号を出力し、さらに続いて所定回数第3信号を出力するコード発生部と、前記所定の時間間隔で前記所定コードを含んだ信号を所定の間隔で送出する前記発信部とを備えた前記携帯機、および、前記所定のコードを含んだ信号を受信する受信部と、前記受信部で受信した信号の電界強度Eを判定し、前記第1信号を受信したと判定する第1判定値と前記第2信号を受信したと判定する第2判定値をもつ電界強度判定部と、前記所定のコードを含んだ信号を解析するためのコード解析部と、前記コード解析部と前記電界強度判定部の出力から前記発信部が前記車載機の所定距離内に存在することを判定する閉じ込め判定部と、前記コード解析部の出力と前記電界強度判定部の出力と閉じ込め判定部の出力を基に前記ドアキー機構の制御を行う制御部とを備えた前記車載機とを備えて構成した。
本発明のドアロック制御システムでは、前記閉じ込め判定部は、前記コード解析部が第2信号を受信していると判定し、かつ前記電界強度判定部が第2判定値以上の電界強度Eであると判定した場合に前記発信部が前記車載機の所定距離内に存在すると判定することができる。
また、本発明のドアロック制御システムでは、前記閉じ込め判定部は前記コード解析部が、第2信号を受信していると判定し、かつ前記電界強度判定部が第2判定値以上の電界強度Eであると判定してから所定時間内に少なくとも前記コード解析部が前記第3信号を受信したと判定した場合に前記発信部が前記車載機の所定距離内に存在すると判定することができる。
本発明のドアロック制御システムでは、前記制御部は前記閉じ込め判定部が前記発信部が前記車載機の所定距離内に存在すると判定した場合に、前記コード解析部が前記第1信号を受信したと判定し、かつ前記電界強度判定部が前記第1判定値以上の電界強度Eで受信していると判定するときまで前記ドアキー機構に対して前記作動指令信号を出力しないようにできる。
本発明のドアロック制御システムでは、前記制御部は前記コード解析部が前記第2信号を受信していると判定し、かつ前記電界強度判定部が第2判定値よりも小さいとき前記ドアキー機構に対してロック動作を行わせる作動指令信号を生成し、前記第1判定値を次にアンロックするまで高くするようにできる。
本発明のドアロック制御システムでは、前記コード発生部は前記振動検出部の出力から前記発信部の振動継続時間を判定し、前記振動継続時間が所定値以内である場合とそうでない場合において第1信号の送出時間を相違させるようにできる。
本発明のドアロック制御システムでは、前記制御部は前記コード解析部が第2信号を受信していると判定し、かつ前記電界強度判定部が前記第2判定値以上の電界強度Eで受信していると判定したときに前記ドアキー機構に前記作動指令信号としてアンロック信号を出力するようにし、前記コード発生部は前記振動検出部の出力から前記発信部の振動継続時間を判定し、前記振動継続時間が所定の値になるまで第1信号のかわりに第2信号を出力するようにできる。
本発明によれば、振動検知機能付きの携帯機の位置を、車両に搭載した車載機が検知し、前記携帯機の所持者が車両から離れるとドアを自動ロックし車両に近づくとドアが自動アンロックすることができ、特に省電力化に加えて携帯機が車両内に閉じ込められることを防止し、不必要なロック/アンロックの繰り返しを解消ないし低減することができる。
図3および図4に、本システムの基本構成を示す。以下の説明では、図1の車両1が住宅2のガレージ3に収容されている図を参照する。本システムは、所定信号を送出する図3に示す携帯機10と、車両1内のダッシュボード等(図1のa参照)の所定部位に設置され、前記所定信号の受信状況に基づいて車両1のドアキー機構(電磁ロック機構)に対してロック/アンロックのための制御指令を送出する図4に示す車載機20とから構成される(図4にドアキー機構を符号1aで示す)。
携帯機10は、コード発生部11と、送信部12と、制御部13と、タイマ14と、振動センサ15と、送信アンテナ16とを有している。コード発生部11は、IDコードを生成することができ、送信部12はコード発生部11が発生したIDコードを受け取り、このIDコードを含む信号(以下、「携帯機信号S」と言う)を外部に無線で発信することができる。また、制御部13は、間欠制御部13aを含み携帯機信号Sの送出タイミング(送信間隔)の制御等を行うことができ、タイマ14は、動作タイミングの基準信号を発することができる。さらに、振動センサ15は、自己の振動を検知することができ、制御部13に渡すことができ、送信アンテナ16は送信部12が生成した信号を、所定周波数の信号として外部に無線出力することができる。もちろん、携帯機10は、図示省略するが、バッテリーを備えており、マニュアル操作機能を付加する場合にはマニュアル操作ボタン等を設けてもよい。
上記の構成の携帯機10は、以下のように動作する。すなわち、タイマ14は、予め設定した周期でタイミング信号を出力し、そのタイミング信号はコード発生部11および制御部13に与えられる。かかるタイミング信号を受けたコード発生部11は、所定のIDコードを送信部12に与える。また、制御部13は、タイミング信号を受けると送信部12に対して送信を指令する。これにより、送信部12は、コード発生部11から受け取ったIDコードを含む携帯機信号Sを、送信アンテナ16を介して外部に電波として送出する。この送出された携帯機信号Sは、送信部12,送信アンテナ16等の性能により決定される一定の送信範囲内に届く。
したがって、例えば、携帯機10を所持しているユーザが車載機20を搭載した車両1に近づくと(車載機20が携帯機信号Sの送信範囲内に入ると)、車載機20は携帯機信号Sを受信する。これにより、車載機20は、携帯機10が近く(一定の距離範囲内)に存在することを認識し、ドアのアンロックを行うことができる。なお、制御部13は、送信部12に間欠的に送信させることにより、バッテリーの消耗を防いでいる。
携帯機10を所持しているユーザが歩行等している場合、振動センサ15が振動を検知するため、携帯機10は、上述したようにIDを含む携帯機信号Sを発信するが、携帯機10が室内のテーブルや棚の上などに放置されていて振動を検出しない場合には、携帯機信号Sの送信を停止したり、発信間隔を長くしたりする。これにより、更なるバッテリーの消耗を防ぐとともに、後述するように誤動作(携帯機10の、いわゆる「閉じ込め」等)を防止できるようになる。
一方、車載機20は、携帯機10と対となって動作するもので、信号(IDコードで識別)を受信すると(受信の有無の条件に電界強度を加味することはある)、車両1のドアキー機構1aをアンロックし、受信していた信号(IDコード)が確認されなくなるとドアキー機構1aにロック指令を出力することができ、具体的には、以下のように構成される。
すなわち、図4に示すように、車載機20は、受信アンテナ21と、受信部22と、コード解析部23と、電界強度判定部24と、制御部25とからなる。なお図4では、説明の便宜上、車載機20とドアキー機構1aとを車両1で表してある。なお、制御部25は、閉じ込め判定部としての機能を備えている。
受信アンテナ21は、携帯機10から送出される携帯機信号Sを受信することができ、受信部22は受信した携帯機信号Sを所定の信号に変換した後、コード解析部23および電界強度判定部24に与える。
コード解析部23は、受信した携帯機信号SからIDコードを抽出し、対応する携帯機10からのものか否か(登録された正規のIDコードと一致するか否か)を判断することができ、その判断結果は制御部25に与えられる。また、電界強度判定部24は、受信した信号の電界強度Eを、1つまたは複数の判定値と比較判定することができ、その判定結果を制御部25に与えることができる。
制御部25は、コード解析部23,電界強度判定部24により与えられる情報(信号強度E、当該信号の受信の有無についての情報)に基づき車両1のドアのロック/アンロックの可否の判断を行い、その判断結果に基づき必要な指令信号(ロック指令R/アンロック指令A)をドアキー機構1aに出力することができる。
制御部25が、コード解析部23で正規のIDコードを含む携帯機信号Sの受信がされたと判定した場合、つまり、それまで一定期間以上にわたって正規のIDコードを含む携帯機信号Sの受信が無い状態から正規のIDコードを含む携帯機信号Sを受信した場合には、携帯機10の送信可能範囲内に車載機20が存在する(すなわち、車載機20が搭載された車両1が存在する)ことになる。したがって、制御部25は、その車両1にユーザが近づいたと判断できるので、ドアキー機構1aにアンロック指令を出力する。
一方、正規のIDコードを含む携帯機信号Sの受信が途切れた場合には、携帯機10の送信可能範囲外に車載機20が位置していることになる。すなわち、車載機20の制御部25は、車両1と携帯機10との距離が一定以上離れたと判断し、ドアキー機構1aにロック指令を出力する。このロック指令/アンロック指令を受けたドアキー機構1aでは、図示しない電磁コイルを操作し、ドアをロックしまたはアンロックする。
さらに、制御部25の判定に際しては、携帯機信号Sの受信の有無情報のみでなく、受信した信号の電界強度Eも加味して行う。つまり、車載機20は、携帯機信号Sの受信の有無に基づいてのみドアのロックやアンロックを行うと、通信エラーその他の異常や故障によって電波を受信できなかった場合でも、携帯機10から所定距離以上離れていると判断して誤動作するおそれがある。そこで、携帯機信号Sに含まれる、後述するオート信号(本発明の「第1信号」)の電界強度Eが、第1判定値I(例えば、図1のエリアR3,R4の境界における電波強度と想定される電波強度)以上であればアンロックし、第1判定値I未満になった場合にはロックするように制御することができる。なお、具体的な処理アルゴリズムは後述する。
携帯機10と車載機20とにより、携帯機10を所持したユーザが、ドアがロックされている車両1に近づくと、自動的にドアがアンロックされ、マニュアルでキー操作をすることなくドアを開けることができる。また、ユーザは、車両1から降りた後、携帯機10を所持した状態で車両1から離れると、一定距離(携帯機信号の電界強度Eが所定の値に低下する距離)離れたときに、ドアが自動的にロックされる。
以上に述べた携帯機10と車載機20は、以下に示す動作を実行できるものであり、車載機20の後述する動作例1では、予備信号K1の電界強度Eで「閉じ込め」の判定を行い、所定の動作をするようにした。すなわち、携帯機10では、振動センサ15が振動を検知しない場合に、単純にIDコードを含む信号の送信を停止すると、例えば、携帯機10を自動車両1のシートの上などに放置した場合でも振動センサ15が振動を検知できなくなるため停止してしまい、ドアがロックされ、携帯機10が「閉じ込め」状態になるおそれがある。本実施の形態では、閉じ込め防止のための解決手法として、例えば次の4つを用いることができる。
第1の閉じ込め防止手法では、すぐに停止するのではなく、放置状態において振動センサ15が振動を検出していない状態が所定時間続いたら、携帯機10からこれから停止する旨の信号(予備信号K1)を所定時間送出するようにし、その所定時間経過後携帯機10を停止状態にする。
そして、これに対応する車載機20は、予備信号K1を受けたときに、電界強度Eが車両1内部に携帯機10が存在すると想定された範囲である所定値(第2判定値)(図1においては最大値であるL1)より低い場合に、ドアをロックするようにした。さらにドアをロックした後は、次にオート信号Aを受信するまではアンロックを行わないようにする。この状態を、本明細書ではストップモードと言う。
こうすると、携帯機10は予備信号K1の送出を終えた後に停止状態となり、携帯機10に振動が与えられない限りオート信号を発生しないため、例えば、駐車場(図1の3参照)のすぐ横に寝室その他の携帯機10の保管場所がある場合などにおいても不要なドアのアンロックやロックが発生しない。
また、予備信号K1を受けているときの電界強度Eが第2判定値以上である場合は、ドアをロックしないままストップモードに移行するようにした。こうすることで、車両1の助手席(図1のb参照)等に携帯機が放置されたような状況において予備信号K1の送出が終了し、携帯機10が停止状態になって携帯機10からの電波を受信しなくなっても不要にドアをロックして鍵の車両1内への閉じ込められてしまうといった不都合を防止することができる。
すなわち、携帯機10を車両1内(助手席等)に放置した場合には、自宅内に放置した場合と同様に、一定時間にわたって予備信号K1を送出後、信号の送出を停止するため、以後、車載機20側でも携帯機10からの電波を受信できなくなる。しかし、車両1の室内に放置した場合には、携帯機10と車載機20の距離が非常に短いことから、受信した予備信号K1の電界強度Eは非常に高いものとなる。そのため、車載機20では、受信した予備信号K1の電界強度Eの大小から、車両1内に放置されたのか、車両1外の正規の保管場所に放置されたかを推測することができる。よって、予備信号K1の電界強度Eが大きい場合には、車両1内に放置されたと判断し、たとえ予備信号K1の送出が停止され、携帯機10からの電波が受信できなくなったとしてもドアをロックしないようにした。これにより、携帯機10の車両1内への閉じ込めを抑制できる。
ところで、例えば図1の地点bのように、想定されている第2判定値を得る場所に、カバンに入れられた状態のまま携帯機10が置かれたり、または図1の地点cのように、第2判定値を得る場所の境目に携帯機10が置かれたりした場合には、予備信号K1の電界強度Eが車両1内の人やドアの開け閉め等の影響により不安定となり正確な判定ができなくなるおそれがある。従って、「予備信号K1を受信した」とするには電界強度Eが安定している状態で判定を行うのが好ましい。
そのために、所定時間(判定時間:例えば5秒)の間、安定した電界強度Eの予備信号K1を受信したこと条件に、そのときの予備信号K1の電界強度Eを判定すればよい。係る場合、予備信号K1の電界強度Eを判定するため、ある程度の時間がかかるので、携帯機10における予備信号K1の発生信号を長くするように設定することで対応する。つまり、人,カバン等の影響物の影響により電界強度Eが変動するが、予備信号K1を長く送出することで、車載機20側で複数回のトライを行えるようにし、周囲の人や物の影響を受けない状態での安定受信の可能性を確保することができる。
第2の閉じ込め防止手法では、携帯機10の閉じ込めを確実に防ぐために、予備信号K1の発生時間を長くとり(例えば60秒)、予備信号K1の停止時にドアをロックして、ストップモードに移行するのか、ロックせずにストップモードに移行するのかを判定する。
予備信号K1を第2判定値(例えばレベルL1)以上で全て受信できるということは、車両1内部に携帯機が存在すると想定された場所に安定して停止状態にあったことを意味する。ところが、実際には人や物により全ての予備信号K1を得ることは難しい。また、車載機20が予備信号K1を所定時間、電界強度Eを例えばレベルL1で受信できた後に、急激に車から遠ざかった場合、(例えば車両1の直近でオートバイに乗り換えて、誰かと立ち話した後に走り去る場合)には携帯機が停止状態から復帰し、信号(オート信号)を送出し始めたときには車載機20は携帯機からのオート信号を受信できず予備信号K1受信後に信号がなくなったことから車両1のドアはロックされない。
このような状況に対応するため、携帯機10が停止状態になって予備信号K1発生時間(例えば60秒)の間、携帯機10からの予備信号K1を連続して第2判定値(例えばレベルL1)以上で全て受信したときにドアをロックしないままストップモードに移行し、それ以外の場合(第2判定値(例えばレベルL1)以上に60秒間ならなかったときまたは予備信号K1を受信しなくなった時点)にロックしてストップモードに移行するようにする。
なお、人等の影響により安定した電界強度Eでの受信を継続的に行うことは現実的に難しい。このため、この不都合は、判定時間の間、第2判定値より所定値少ない(例えば、図1でレベルL2の範囲以上)で受信していることを条件に第2判定値(例えば図1ではレベルL1)でいる率が所定率(8割)以上であるときに、第2判定値以上の予備信号K1を安定して受信したと判定するようにする等、適宜対応を行うことで解決できる。
第3の閉じ込め防止手法では、携帯機10の閉じ込めを、確実に防ぐために、携帯機10が予備信号K1を所定時間送出した後に、携帯機10が停止状態に入る旨の停止信号を所定回数送出して携帯機を停止状態にする。
車載機20は予備信号K1の電界強度Eを所定時間、第2判定値(例えばレベルL1)以上で受信してから所定時間内に停止信号を一度でも受信することにより、ロック動作を行わずにストップモードへ移行する。
具体的には、車載機20が所定時間(判定時間:例えば5秒)の間、第2判定値以上の電界強度Eの予備信号K1を受信したことで第2判定値以上の予備信号K1を受信したと判定し、かつ携帯機10における予備信号K1発生時間は電界強度Eの変動の影響を防ぎ、予備信号K1の受信による判定の確立を高めるため、ある程度長く(例えば60秒)し、予備信号K1発生の後、停止信号を発信する。
車載機20は第2判定値(例えばレベルL1)以上の電界強度Eの予備信号K1を受信したと判定してから所定時間(ここでは予備信号K1の発生時間)の間に停止信号を一度でも受信すれば、ドアをロックしないままストップモードに移行するようにできる。また、停止信号を受信したとき、第2判定値(例えばレベルL1)より小さい予備信号K1を受信していたか予備信号K1を受信しなかったときにはドアをロックしストップモードに移行するようにできる。
こうすれば、予備信号K1の発生中に、人等の影響物により電界強度Eが変化したり、予備信号K1の受信自体が中断したりしても、確実に携帯機10の閉じ込めを防止することができ、また閉じ込めでないにもかかわらずドアが開放のままになってしまうことを防ぐことができる。
第4の閉じ込め防止手法では、携帯機10の閉じ込めを確実に防ぐために、ロック判定は即座に行い、閉じ込め判定は停止信号の受信時に行う。ドアロックを迅速に行うことを優先した場合において、車載機20は予備信号K1の電界強度Eが第2判定値(例えばレベルL1)よりも弱いと判定したときは、即座にロック動作を行ってストップモードへ移行する。また、予備信号K1が第2判定値以上の状態が継続した場合、停止信号を受信することでロック動作を行わずにストップモードへ移行する。
具体的には、車載機20が所定時間(判定時間−例えば5秒)の間、第2判定値(例えばL1)より弱い電界強度Eの予備信号K1を受信したことで、携帯機10が閉じ込め対象となる位置にいないものと判定し、ロック動作の後、ストップモードに移行する。携帯機10における予備信号K1発生時間は、電界強度Eの変動の影響を防ぎ予備信号K1の受信による判定の確立を高めるため、ある程度長く(例えば60秒)とし、かつ携帯機10は予備信号K1の発生の後、停止信号K2を発信する。車載機20は停止信号K2を受信するまでの間、第2判定値(例えば、レベルL1)より弱い電界強度Eの予備信号K1を受信したと判定しなかった場合には、携帯機10が鍵の閉じ込め対象となる位置にいたと判定し、ドアロック動作を行うことなくスットップモードに移行する。
ところで、携帯機10が車載機20に対してドアがロック/アンロック判定の境界となるような位置にあるときは、不要なロック/アンロックが発生する。このロック/アンロックを防止するためには、ユーザが所持ないし使用するとき以外の振動で、振動センサ15を動作させないようにすることが好ましい。そのためには、振動の検知にディレイを設ければよい。しかし、省電力化のために信号の送出を所定時間間隔で送っていることを考慮すると、ユーザが携帯機を手にしたときに、スムーズにオート信号を送出することが好ましく、いたずらにディレイ時間を長くすることはできない。
本実施の形態では、不要なロックアンロックを防止するための解決手法として、例えば次の3つを用いることができる。
第1の不要ロックアンロック防止手法では、予備信号K1によるロックで第1判定値Iを一時的に高くする。そのため、車載機20が予備信号K1を基にロック動作となった場合に、車載機20がロックしたときの予備信号K1の電界強度Eが第1判定値I以上である場合には、その第1判定値Iを一時的(例えば、次にオート信号Aによりアンロックされるまで)にそのとき(予備信号K1受信時または予備信号K1によりロック判定を行ったとき)の電界強度Eより、高い値(これを、「第3判定値」と言う)に変更するようにしている。
例えば、第1判定値がレベルL3であり、電界強度EがレベルL4,L5またはレベルL6(L6には未受信状態を含むものとする)から、レベルL1,L2,L3に変化した場合にアンロックするという前提において、予備信号K1の電界強度EがレベルL3である場合、携帯機10が起動したときドアは直ちにアンロックされてしまう。
このとき、第1判定値Kを一時的にレベルL2とすれば、携帯機10が振動により起動したとしてもアンロックしてしまうことはない。なお、ユーザが車両1に近づくことによるアンロック動作は、通常の第1判定値のときよりも車両1に近づく必要があるが、実用上支障はない。
また、上記の場合には、予備信号K1の電界強度EがレベルL4であった場合には、人等の影響により携帯機10から発せられる信号の電界強度EがレベルL3になってしまうこともある。このため、この場合にも一時的に第1判定値をレベルL2に変更することが好ましい。
また、より簡単に実現するために予備信号K1を基に、ドアをロックした場合には、第1判定値を一時的に所定値(例えばレベルL1)に設定することでも同様の効果が得られる。
第2の不要ロックアンロック防止手法では、振動の継続時間により携帯機10からオート信号Aを出力する時間を変更する。携帯機10は振動の停止を安定して検出するために、連続して振動がない時間が所定時間続いたときに、オ−ト信号Aの送出を停止して予備信号K1の送出に切り替えることが一般に行われる。通常、ユーザがコンビニエンスストアなどで立ち読みをしていることを想定して、このオート信号Aの停止までの時間を60秒程度と長くしている。
携帯機10がユーザが所持することによらない振動などで起動してしまう場合は、同じ家の中で人が何かにぶつかったなどの突発的な振動によるものが多く、連続した信号を受けることが少ない。一方、ユーザが携帯機10を所持している場合は、携帯機10には連続した振動が与えられることが多い。
このことから、携帯機10が受ける振動が所定時間(例えば10秒)以内の場合にはその振動はユーザが携帯したことによらない振動であると判定してオート信号Aの停止までの時間を例えば10秒程度と短くし、携帯機の受ける振動が10秒以上であった場合には、ユーザが携帯機10を所持していると判断しオート信号停止までの時間を60秒程度と長くする。
これにより、たとえ携帯機10の置かれた位置がアンロックの境界位置であったとしても、ロック、アンロック動作の発生は10秒間と短く抑えられる。しかも、オート信号Aが停止した後には予備信号K1に切り替わりその際のロック判定値は第2判定値(たとえば、レベルL1)となるため確実にロック状態となる。
第3の不要ロックアンロック防止手法では、ストップモードにおけるアンロックを条件に、予備信号K1が第2判定値以上で受信したときにアンロックするという条件を加え、携帯機10にはユーザが携帯したことによらない振動であると判定された場合には、携帯機10の起動時にオート信号を発生させず予備信号K1を発生させるように動作させる。
この場合、ユーザが携帯機10を使用しない可能性のある所定時間(たとえば10秒間)までは予備信号K1が携帯機10から発信されることになり、その際のアンロックの基準は第2判定値(たとえばレベルL1)であるため不要なロックアンロックを防ぐことができる。
一方、このケースではユーザが携帯機を使用していると判定されるまで(上記場合は、10秒)予備信号K1が発信されるため、アンロックの基準は第2判定値であり、10秒経過した時点からオート信号に切り替わることになる。そのため、携帯機10の設置場所から車両1までの距離により、車両1のすぐ近くでないとアンロックされないという状態は発生するが、適宜この所定時間を設定すれば、車両1の近傍にユーザが来たときにはオート信号が送出され、通常の動作となる。
〔携帯機の動作例1〕
具体的には、携帯機10が、図5に示すフローチャートに示す動作を行うように構成する。すなわち、まず、振動センサ15の出力から、携帯機10が振動しているか否かを判断する(S11)。振動センサ15が振動を検出していない場合(S11の「NO」)には、携帯機10が放置状態である可能性が高いため、振動を検出するのを待つ。
S11において、振動センサ15が振動を検出した場合(S11の「YES」)には、携帯機10はユーザが持ち歩いていると推定できるので、IDコードを含むオート信号A(本発明の「第1信号」)の所定時間間隔での送出を開始する(S12)。これにより、後述するように、所定間隔でオート信号Aが送信アンテナ16から送信され、そのオート信号Aを受信した車載機20が、ドアのロックやアンロックの制御を行うことになる。
次に、携帯機10の制御部13は、オート信号Aの所定間隔での送出と平行して、振動センサ15の出力を受け取っており、振動の有無を判断する。そして、振動が検出され続けている間は、S13をループ状に繰り返し実行するため、オート信号が送出され続ける。
一方、振動が検出されなくなると(S13の「YES」)、携帯機10が放置されたおそれが高いため、内部タイマをリセットするとともにスタートさせる(S14)。そして、スタート後に振動の有無を検知し(S15)、60秒間経過する前に振動を検出した場合には(S15「NO」)、S11に処理を戻す。通常は、そのまま振動が検出され続けるため、振動ありとなるので、オート信号Aの送出が続行される。
また、上述したオート信号Aの送出開始後60秒間継続して振動なしの状態が続くと、S15,S16の分岐判断がともに「YES」となり続けるので、S17に飛び、オート信号Aの発信を停止するとともに、予備信号K1(本発明の第2信号)を送出する(S17)。
さらにその後、振動のない状態が120秒継続したことを条件に予備信号K1の送出を停止する(S18,S19,S20)。また、120秒経過前に振動を検知した場合には、次の振動の有無の判断(S18)において「NO」となるのでS20に飛び、やはり予備信号K1の送出を停止する(S20)。
上記のいずれの場合も、予備信号K1の送出停止後は、S11に戻り、振動の有無を判断する。よって、120秒間振動のない状態が継続した場合には、当面は振動が検出されないためS11の分岐判断は「NO」となるので、予備信号K1の送出を停止後、信号を送出しない待機状態となる。
一方、120秒経過前に振動を検知して予備信号K1の送出を停止した場合には、通常はS11の分岐判断も「YES」となるため、予備信号K1の送出を停止するとともに、オート信号Aの送出を開始することになる。
〔携帯機の動作例2〕
図6は、携帯機10の動作例2を示すフローチャートである。図6のS21〜S29は、図5のS11〜S19と同じである。図5のS20ではK1信号の停止をしたが、図6のS30では、予備信号K1の停止とともに、停止信号(本発明の第3信号)K2を送出するようにしている。図6については、動作例3の車載機20とともに使用される。図6では、携帯機10が予備信号K1を所定時間送出した後に、携帯機10が停止状態に入る旨の停止信号を所定回数送出して携帯機を停止状態にする。
〔携帯機の動作例3〕
図7は、第2の不要ロックアンロック防止手法を利用した、携帯機10の動作例3を示すフローチャートである。図7では、振動センサ15が振動を検知した場合(S31)、タイマ14を10秒にセットしてスタートさせ(S32)、オート信号の送出を開始する(S33)。この後、振動センサ15により振動のさらに有無を判断し(S34)、振動が無いときは(S34の「YES」)、タイマ14をリセットしてスタートさせ(S37)、その後所定時間T(ここでは10秒)の間、振動無しの状態がT秒間継続したか否かを判断し(S38,S39)、継続していないときは、処理をS32に戻し、継続したときはオート信号Aを停止し、予備信号K1を送出した後、処理をS31に戻す(S40)。S34において、振動が有るときは(S34の「NO」)、タイマ14が10秒にセットされているときは設定を60秒に変更する(S35,S36)。
〔携帯機の動作例4〕
図8は、第3の不要ロックアンロック防止手法を利用した、携帯機10の動作例4を示すフローチャートである。図8では、振動センサ15が振動を検知した場合(S41)、タイマ14をスタートさせ(S42)、予備信号の送出を開始する(S43)。この後、振動センサ15により振動のさらに有無を判断し(S44)、振動が無いときは(S34の「YES」)、タイマ14をリセットしてスタートさせ(S52)、その後所定時間T(ここでは10秒)の間、振動無しの状態が継続したか否かを判断し(S53,S54)、振動が継続しないときは処理をS42に戻し、T秒間継続したときは予備信号K1を停止した後(S55)、処理をS41に戻す。
S44において、振動が有るときは(S44の「NO」)、タイマ14が10秒になっているかを判断し(S45)、10秒になっていないときは、処理をS44に戻し、10秒になっているときは予備信号K1を停止しオート信号Aの送出開始する(S46)。この後、振動が無くなったか否かを判断し(S47)、振動が有るときは、処理をS42に戻し、振動が無くなったときは、タイマ14をリセットしてスタートさせる(S48)。この後、振動が60秒間継続しているか否かを判断し(S49,S50)、継続しないときは処理をS42に戻し、継続したときはオート信号Aを停止し、予備信号K1を送出した後、処理をS41に戻す(S51)。
〔車載機の動作例1〕
図9により、第1の閉じ込め防止手法を利用した、車載機20の動作例1を説明する。前述した携帯機10を用いることで、車載機20は、以下に示す動作を実行でき、動作例1では、予備信号K1の電界強度Eで「閉じ込め」の判定を行い、所定の動作をするようにした。すなわち、携帯機10では、振動センサ15が振動を検知しない場合に、単純にIDコードを含む信号の送信を停止すると、例えば、携帯機10を車両1のシートの上などに放置した場合でも振動センサ15が振動を検知できなくなるため停止してしまい、ドアがロックされ、携帯機10が「閉じ込め」状態になるおそれがある。
そこで、すぐに停止するのではなく、放置状態において振動センサ15が振動を検出していない状態が所定時間続いたら、携帯機10からこれから停止する旨の信号(予備信号K1)を所定時間送出するようにし、その所定時間経過後携帯機を停止状態にするようにした。
S61〜S67では、オート信号の電界強度Eが第1判定値I以上の場合にストップモード(所定の振動があってもアンロックしないモード)からアンロックモードへ移行させる一連の処理である。
S71〜S76では、予備信号K1を安定した電界強度Eで受信している場合に、電界強度Eが所定値(第2判定値:ここではE1)以上であることの判定動作を行う一連の処理である。
S81〜S85では、アンロックモードからロックしてストップモードに移行させるか、ロックせずにストップモードに移行させるかの判定動作を行う一連の処理である。
《アンロック処理》
携帯機10からオート信号Aを受信した場合(S61の「YES」)、当該オート信号Aが予め設定された電界強度E(第1判定値:レベルL2)以上であるとき(S62の「YES」)は、タイマAの変数Nを初期化(N=0)する(S63)。
すなわち、後述するS81〜S85に示されるように、アンロックモードになってから所定時間(Nのカウント値:5秒)経過前は、ドアのロックはしないが(S81の「NO」)、当該所定時間が経過したとき(S81の「YES」:第1判定値(レベルL2)以上の強度のオート信号Aを受信しない状態が5秒以上続いた場合)にストップモード(ストップモードでは、ユーザは車両1から離れている)に移行する。ストップモード中に、一度でも第1判定値(レベルL2)以上の電界強度Eのオート信号Aを受信したときは、上述したように、携帯機10が所定範囲内に存在することを意味するので、タイマAを停止しカウントを初期化(N=0)するようにしている(S61〜S63)。
次に、現在のモードを判断し(S64)、ストップモードであれば(S64の「YES」)、ドアをアンロックする(S65)。これにより、離れた場所から車両1のドアに接近すると、自動的にドアがアンロック状態となるので、ユーザにとっては、キー操作の必要がなくなる。また、S64において、現在のモードがストップモードでないとき(S64の「NO」:すなわちアンロックモードのとき)は、ドアはアンロックの状態であるので、再度アンロックする必要性はないので処理をS61に戻す。
S65においてドアをアンロックしたときは、タイマBを停止しカウントを初期化(M=0)し、タイマAをスタートして(Nのカウントを開始する:S66)、アンロックモードとする。ここで、カウント値Mは、予備信号K1の継続時間であり、S65においてアンロックの処理を行ったということは予備信号K1が途絶えていることを意味しているので、S66の処理により、予備信号K1による判定処理を適正に行うことができる。
《予備信号K1処理》
オート信号を受信しないケースには、(1)携帯機10からのオート信号Aが既に予備信号K1に切り替わっている場合、(2)携帯機10が停止している場合、(3)携帯機10から電界強度Eが第1判定値(レベルL2)以上のオート信号Aを受信していない場合がある。
上述したように、S71〜S76は、予備信号K1を受信している状態での処理を示している。予備信号K1を受信したということは、携帯機10が振動を検出しなくなってから第1設定時間(本動作例では60秒)以上が経過しているが、第2設定時間(本動作例では120秒)を超えていないことを意味している。
予備信号K1を受信したとき(S71の「YES」)は、オート信号Aの電界強度Eが変化しているか否かを判断する(S72)。S72は、オート信号Aを安定して受信しているか否かを確認する処理であり、所定期間オート信号Aを安定して受信しない場合は、携帯機10の載置場所付近に移動しているものがあり、電界強度Eの変化が生じている可能性が高いと判断できる。したがって、後述する電界強度Eの第2判定値(レベルL1)に基づき、安定した電界強度Eのオート信号Aを受信している場合には、車両1内に携帯機10が置かれている可能性が高いことが推定される。
オート信号Aの電界強度Eが変化していないとき(S71の「YES」)は、カウント値Mが5秒未満(すなわち、予備信号K1の安定受信の継続時間が5秒未満)であるか否かを判断する。カウント値Mが5秒未満のとき(S73の「YES」)には、次の処理により、予備信号K1を受信している間は安定受信の継続時間の測定を行う。すなわち、M=0か否かを判断し(S75)、M≠0のときは(S75の「NO」)、タイマAが既にカウントを開始しているので処理をS61に戻し、M=0のときは(S75の「YES」)、タイマBが未だカウントを開始していないので、タイマBをスタートさせ処理をS61に戻す(S76)。また、S72においてオート信号Aの電界強度Eに変化があったと判断した場合には(S72の「NO」)、タイマBを初期化し、タイマBをスタートさせ処理をS61に戻す(S76)。
S73において、M≧5のとき(S73の「NO」)、すなわち電界強度Eが第2判定値以上(レベルL1)で5秒間安定して受信している場合には電界強度EのレベルがL1であるか否かを判断し(S76)、電界強度EのレベルがL1のとき(S76の「YES」)は、携帯機10は車両1内に置かれているとみなすことができドアをロックせずに、ストップモードに移行する(S84,S85)。S74において、電界強度EがレベルL1でなかった場合には、車載機20が車両1外にあるとみなし、次に述べるように、この場合はアンロックモードなので、ドアをロックし(S83)ストップモードに移行する(S84)。
《ストップモードへの移行処理》
S71において、予備信号K1がないと判断したとき(S71の「NO」)は、カウント値Nが5以上であるかを判断する(S81)。Nは、タイマBのカウント値であり、アンロックモードに移行してからの(移行時には、電界強度Eは第1判定値I以上である:S63〜S67参照)、第1判定値I以上のオート信号を受信していない時間である(S61,S62参照)。
カウント値Nが、5(5秒)より小さいとき(S81の「NO」)は処理をS61に戻し、カウント値Nが5に達したとき(第1判定値I以上のオート信号を連続して5秒間受信していないとき:S81の「YES」)は、現在アンロックモードにあるか否かを判断する(S82)。カウント値Nが5に達したときは、携帯機10のオート信号Aの出力が安定していることを意味し、アンロックモードであれば(S81の「YES」)、ドアをロックし(S83)、タイマA,Bを停止(N=0,M=0)した後(S84)、ストップモードに移行する(S84)。
S84で、タイマA,Bを停止(N=0,M=0)しているのは、ストップモードとなった以降においては、他のモードに移行する場合は、S65においてアンロックモードに移行する場合のみであり(S64,S65参照)、この場合には、第1判定値I以上の電界強度Eのオート信号を受信しているか否かの判断が行われるのみで(S61,S62参照)、タイマA,Bのカウント値N,Mは参照されない。したがって、S84では、タイマA,Bを停止するとともにカウント値N,Mを初期化している。
本動作例では、前述したように、S74において予備信号K1を安定して5秒間以上受信した場合において、電界強度Eが第2判定値(レベルL1)以上であるときは、携帯機10が車両1内にあるとみなされるため、携帯機10の閉じ込めを防ぐためにドアをロックすることなくストップモードに移行させるが、電界強度Eが第2判定値未満の場合は携帯機10が車両1外にあるものとして、アンロックモードであれば即座にロックしてストップモードに移行するようにした。
また、本動作例では、携帯機10は、予備信号K1を60秒間連続して送出する。ユーザが車両1から離れれば、車載機20は、通常、5秒間以上安定した電界強度EがレベルL1より小さい予備信号K1を受信し、ドアをロックした後に、ストップモードに移行する(S74の「NO」,S82〜S85)。ところが、妨害電波などの受信により、予備信号K1を全く受信できなくなったとしてもタイマAのカウント値Nが5より大きければ(すなわち、アンロックしてから5秒以上経過していれば)、ロックしてからストップモードとなる(S81〜S85)ため、防犯上、安全性が高い。
〔車載機の動作例2〕
図10により、第2および第4の閉じ込め防止手法を利用した、車載機20の動作例2を説明する。この動作例2では《アンロック処理》(S61〜S67)は、動作例1(図9参照)における処理と同じである。また、動作例2では《予備信号K1処理》(S71〜S77)のうち、S71〜S76は動作例1における処理と同じである。さらに、動作例2では《ストップモードへの移行処理》(S81〜S86)のうち、S81〜S85は動作例1における処理と同じである。
動作例1では、第2判定値(レベルL1)以上の安定した予備信号K1を5秒間受信することでストップモードへ移行させた(図9のS73,S76,S82,S83参照)。これに対し、本動作例では、第2判定値(レベルL1)以上の安定した予備信号K1を5秒間受信した後、予備信号K1が無くなった時点で携帯機10の閉じ込め判定(S81の判断)を行っている。
通常、携帯機10が60秒間の予備信号K1をだしているとすれば、携帯機10が車両1内に存在する場合、60秒間、人等の影響や他の電波等による妨害が入らない限り第2判定値K1以上で受信していることになる。ただし、携帯機10は微弱電波を使用しており、他からの電波等による妨害を受けやすいため、第2判定値以上の安定した予備信号K1を所定時間以上受けていればより確実な判定を行うことができる。
具体的には、オート信号AがS73において安定した予備信号K1を5秒間以上受信したときは、変数Nをリセットし(N=0)、タイマAをスタートし(S77)、処理をS61に戻し、S61,S71,S72,S73,S76,S77の処理を繰り返す。そして、予備信号K1がなくなった時点(S71の「NO」となった時点)で、S81に移行するが、直前のS77の処理においてカウンタ値Nは初期化されているため(N=0となっているため)、S81の判断では「5≧N」とならないので、処理はS86に移行する。S86では、カウンタ値Mが21から59のとき(20<M<60のとき:S86の「YES」)にはドアをロックすることなく、ストップモードに移行する(S84,S85)。
S86において、カウンタ値Mが20以下、60以上のとき(S86の「NO」)には処理をS61に戻す。なお、本動作例では、カウンタ値Mが20以上、すなわち、予備信号K1を安定して20秒間第2判定値以上で受信していたときに携帯機10が車両1内にあるとみなしている。また、予備信号K1は60秒以上連続して出力されることはないので、カウンタ値Mが60以上となることはないが、フローの処理上、カウンタ値Mが60以上となる場合に処理をS61に戻している。
第2動作例では、カウンタ値Mの範囲を適宜調整することで、妨害波等による影響により、予備信号K1の受信ができないときでも、閉じ込め判定(S81の判断)の確度を上げることができる。
〔車載機の動作例3〕
図11により、第3および第4の閉じ込め防止手法を利用した、車載機20の動作例3を説明する。動作例3では《アンロック処理》(S61〜S67)は、動作例1(図9参照)における処理と同じである。また、動作例3では《予備信号K1処理》(S71〜S76)は動作例1における処理と同じである。さらに、動作例3では《ストップモードへの移行処理》(S81〜S85,S91,S92)のうち、S81〜S85は動作例1における処理と同じである。
本動作例では、停止信号K2を送信する携帯機10(図6参照)を想定している。すなわち、S71において予備信号K1を受信しないときは(S71の「NO」)、停止信号K2を受信したか否かを判断し(S91)、停止信号K2を受信していないときは(S91の「NO」)、カウンタ値Nが5以上であるか否かを判断し、5以上であるときはドアをロックした後、ストップモードとする(S81〜S86)。
S91において、停止信号K2を受信したときは(S91の「YES」)、予備信号K1の受信の事実(0<M<60:カウンタ値Mが0から60の間にあるか否か)を判断し(S92)、0<M<60のとき(S92の「YES」)は、ドアをロックせずにストップモードに移行し、0<M<60でないとき(M=0または60のとき:S92の「NO」)は、ドアをロックした後、ストップモードに移行する(S82〜S84参照)。
予備信号K1の継続時間による判定は行わないため、S91では、単に予備信号K1を停止信号K2の前に受信していたかどうかの確認を行っているだけであり、予備信号K1を受信しない状態から、停止信号K2を受信するような通常発生しない状態が生じたときは、これを異常事態と判定してロックからストップモードへの流れへ移行させている(S81〜S85参照)。
〔車載機の動作例4〕
図12により、第1の閉じ込め防止手法および第3の不要ロックアンロック防止手法を利用した、車載機20の動作例4を説明する。動作例4では《アンロック処理》(S61〜S67)は、動作例1(図9参照)における処理と同じである。また、動作例4では《予備信号K1処理》(S71〜S76.S78)のうち、S71〜S76は動作例1における処理と同じである。さらに、動作例3では《ストップモードへの移行処理》(S81〜S85)は動作例1における処理と同じである。
ストップモードとなっている場合(S85)には、携帯機10が車両1外にあることを意味しているが、第1判定値I以上の信号を受信するような場所に携帯機10がある場合、僅かな振動でも携帯機10が動作してしまい、不要なアンロックを生ずることがある。
これに対応するため、本動作例では、振動があった場合にはとりあえず予備信号K1を送出し、その後の時間経過によってオート信号Aに切り替えている。これにより、予備信号K1を受信している状態でも、車両1の直ぐ近くに携帯機10があるような場合には、ストップモードであることを条件にドアをアンロックできるようにしたものである。
具体的には、電界強度EがレベルL1であるか否(第2判定値以上であるか否か)かの判断(S76)の直後に、ストップモードであるか否かの判定(S78)を行うようにしている。これにより、ストップモードにおいて第2判定値以上の予備信号K1を受信した場合はドアをアンロックすることが可能となる。
通常、携帯機10は第1判定値Iより弱い電界強度Eの位置に存在する可能性は低いが、第2判定値(レベルL1)を広く取ってある場合には、その可能性が高くなる。そのような場合に本動作例は有用であり、ドアの無用なロック,アンロックを防止するとともに、必要なときに、確実にドアをアンロックすることができる。
車が住宅のガレージに格納されている様子を示す図である。 従来のドアロック制御システムを示す図である。 本発明のシステムに使用される携帯機を示す図である。 本発明のシステムに使用される車載機およびドアキー機構を示す図である。 携帯機の動作例1を示すフローチャートである。 携帯機の動作例2を示すフローチャートである。 携帯機の動作例3を示すフローチャートである。 携帯機の動作例4を示すフローチャートである。 車載機の動作例1を示すフローチャートである。 車載機の動作例2を示すフローチャートである。 車載機の動作例3を示すフローチャートである。 車載機の動作例4を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車両
10 携帯機
21 車載機
11 コード発生部
12 送信部
13 制御部
14 タイマ
15 振動センサ
16 送信アンテナ
21 受信アンテナ
22 受信部
23 コード解析部
24 電界強度判定部
25 制御部

Claims (8)

  1. 携帯機の発信部から送出される、作動指令信号の制御の基となる第1信号と第2信号とからなる所定コードを含んだ信号の受信状況に基づき、自動車のドアキー機構に対して作動指令信号を出力する車載機を備えたドアロック制御システムであって、
    前記携帯機は、
    振動を検出する振動検出部と、
    前記振動検出部の出力から第1信号の停止と開始を決定し、前記第1信号を停止するときは、続く所定時間第2信号を出力するコード発生部と、
    前記所定の時間間隔で前記所定コードを含んだ信号を所定の間隔で送出する前記発信部を備え、
    前記車載機は、
    前記所定のコードを含んだ信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信した信号の電界強度Eを判定し、前記第1信号を受信したと判定する第1判定値と前記第2信号を受信したと判定する第2判定値をもつ電界強度判定部と、
    前記所定のコードを含んだ信号を解析するためのコード解析部と、
    前記コード解析部と前記電界強度判定部の出力から前記発信部が前記車載機の所定距離内に存在することを判定する閉じ込め判定部と、
    前記コード解析部の出力と前記電界強度判定部の出力と閉じ込め判定部の出力を基に前記ドアキー機構の制御を行う制御部を備えたことを特徴とするドアロック制御システム。
  2. 携帯機の発信部から送出される、作動指令信号の制御の基となる前記第1信号と前記第2信号と第3信号とからなる所定コードを含んだ信号の受信状況に基づき、自動車のドアキー機構に対して作動指令信号を出力する車載機を備えたドアロック制御システムであって、
    前記携帯機は、
    振動を検出する振動検出部と、
    前記振動検出部の出力から第1信号の停止と開始を決定し、前記第1信号を停止するときは、続く所定時間第2信号を出力し、さらに続いて所定回数第3信号を出力する、
    コード発生部と、
    前記所定の時間間隔で前記所定コードを含んだ信号を所定の間隔で送出する前記発信部を備え、
    前記車載器は、
    前記所定のコードを含んだ信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信した信号の電界強度Eを判定し、前記第1信号を受信したと判定する第1判定値と前記第2信号を受信したと判定する第2判定値をもつ電界強度判定部と、
    前記所定のコードを含んだ信号を解析するためのコード解析部と、
    前記コード解析部と前記電界強度判定部の出力から前記発信部が前記車載機の所定距離内に存在することを判定する閉じ込め判定部と、
    前記コード解析部の出力と前記電界強度判定部の出力と閉じ込め判定部の出力を基に前記ドアキー機構の制御を行う制御部を備えたことを特徴とするドアロック制御システム。
  3. 前記閉じ込め判定部は、前記コード解析部が第2信号を受信していると判定し、かつ前記電界強度判定部が第2判定値以上の電界強度Eであると判定した場合に前記発信部が前記車載機の所定距離内に存在すると判定することを特徴とする請求項1または2に記載のドアロック制御システム。
  4. 前記閉じ込め判定部は前記コード解析部が、第2信号を受信していると判定し、かつ前記電界強度判定部が第2判定値以上の電界強度Eであると判定してから所定時間内に少なくとも前記コード解析部が前記第3信号を受信したと判定した場合に前記発信部が前記車載機の所定距離内に存在すると判定することを特徴とする請求項2または3に記載のドアロック制御システム。
  5. 前記制御部は前記閉じ込め判定部が、前記発信部が前記車載機の所定距離内に存在すると判定した場合に、前記コード解析部が前記第1信号を受信したと判定し、かつ前記電界強度判定部が前記第1判定値以上の電界強度Eで受信していると判定するときまで前記ドアキー機構に対して前記作動指令信号を出力しないことを特徴とする請求項3または4に記載のドアロック制御システム。
  6. 前記制御部は前記コード解析部が前記第2信号を受信していると判定し、かつ前記電界強度判定部が第2判定値よりも小さいとき前記ドアキー機構に対してロック動作を行わせる作動指令信号を生成し、前記第1判定値を次にアンロックするまで高くすることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のドアロック制御システム。
  7. 前記コード発生部は前記振動検出部の出力から前記発信部の振動継続時間を判定し、前記振動継続時間が所定値以内である場合とそうでない場合において第1信号の送出時間を相違させることを特徴とする請求1から6の何れか1項に記載のドアロック制御システム。
  8. 前記制御部は前記コード解析部が第2信号を受信していると判定し、かつ前記電界強度判定部が前記第2判定値以上の電界強度Eで受信していると判定したときに前記ドアキー機構に前記作動指令信号としてアンロック信号を出力するようにし、
    前記コード発生部は前記振動検出部の出力から前記発信部の振動継続時間を判定し、前記振動継続時間が所定の値になるまで第1信号のかわりに第2信号を出力することを特徴とする請求1から7の何れか1項に記載のドアロック制御システム。
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