JP2009150219A - パッシブキーレスエントリー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両側装置と携帯機との間において所定時間周期で通信を行う場合に、性能の低下を抑えつつ携帯機の電池の長寿命化を図ることのできるパッシブキーレスエントリー装置を提供する。
【解決手段】車両側装置2から所定時間周期でリクエスト信号を送信し、携帯機5がリクエスト信号を受信するとアンサー信号を送信し、車両側装置でアンサー信号を受信した場合或いは受信しない場合に所定の制御を行う制御部10を備え、携帯機は車両側装置から送信されたリクエスト信号の強度を検出する携帯機制御部20を備え、携帯機制御部はリクエスト信号の強度が所定値以下あるいは所定値未満である場合には、リクエスト信号の所定回数の受信に対して一回、アンサー信号として通常応答信号を送信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯機と車両側装置の間で無線通信を行うことによりドアの施錠及び解錠を自動的に行うパッシブキーレスエントリー装置に関し、特に携帯機における電池の寿命を長くすることのできるパッシブキーレスエントリー装置に関する。
パッシブキーレスエントリー装置においては、自動車等の車両に車両側装置を設け、運転者が携帯する携帯機との間で無線通信を行って、認証が成立した場合にドアの施錠・解錠を行うようにしている。また、携帯機は一つの車両に対して複数個用意される。このうちドアの解錠が自動的に行なわれるのは、携帯機が車両を基準とした所定領域内に入ってきた場合であり、これは携帯機を持った使用者が車両に近づく場合を想定している。またドアの施錠が自動的に行われるのは、携帯機が車両から所定距離以上離れて所定の領域から出た場合であり、これは携帯機を持った使用者が車両から離れていった場合を想定している。
ところで、車両側で携帯機が所定の領域にあるかを検出するために、車両側装置と携帯機との間では所定時間周期で通信が行われる。この際、車両側装置から所定時間間隔でリクエスト信号が送信され、携帯機が所定の領域内に位置する場合にはリクエスト信号を受信し、該受信した携帯機は、各携帯機に固有のIDの情報を含むアンサー信号を送信し、車両側装置でそれを受信し認証を行なう。また、携帯機が所定の領域内に位置しない場合にはリクエスト信号を受信できずアンサー信号も送信しない。そして、これらによって、車両側では認証の成否によって、所定の携帯機が所定の領域内に位置するかどうかを判別でき、間欠的に該交信を行なうことによって所定の領域から出たか、あるいは所定の領域に入ってきたかを判別できる。
ここで、携帯機が所定の範囲内に位置した場合であって、車両側装置から送信されるリクエスト信号の送信の周期が短い場合には携帯機からのアンサー信号の返信の間隔も短くなりアンサー信号の送信に多くの電力を必要とすることから、携帯機の電池の消耗を早めることになる。逆に、リクエスト信号の送信の周期を長くすると、車両から携帯機が離れていった場合に、施錠されるまでの反応時間が長くなり、性能の低下をもたらすため、あまり長くすることもできない。
なお、リクエスト信号の間欠送信の周期を切り替えるパッシブキーレスエントリー装置も公知であり、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。該パッシブキーレスエントリー装置においては、車両側装置において携帯機からの信号が非受信状態から受信状態に変化したときに、通常のリクエスト信号の間欠周期である第1間欠周期よりも短く設定された第2間欠周期でリクエスト信号を送信し、車両側装置で全ての送信信号に対応するアンサー信号を受信した時に解錠とすることによって、所定領域の内外を頻繁に出入りしても出入りする毎に施・解錠を行なわないようにするものである。
特開2003−253938号公報
しかし、特許文献1に挙げたパッシブキーレスエントリー装置においても、リクエスト信号の間欠周期が長いときには、反応時間が長くなるという問題点がある。すなわち、車両でアンサー信号の受信を開始した事に伴い周期を短くするものであり、リクエスト信号を送信した時点で携帯機は所定エリアになく直後に携帯機が所定エリア内に入った場合を想定すると、次の送信のタイミングでしか携帯機を検知できないので反応時間が長くなってしまうという問題がある。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、車両側装置と携帯機との間において所定時間周期で通信を行う場合に、性能の低下を抑えつつ携帯機の電池の長寿命化を図ることのできるパッシブキーレスエントリー装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るパッシブキーレスエントリー装置は、車両に設けられた車両側装置から所定時間周期でリクエスト信号を送信し、携帯機が前記リクエスト信号を受信すると所定の場合にアンサー信号を送信し、前記車両側装置で前記アンサー信号を受信した場合或いは受信しない場合に所定の制御を行う制御部を備えたパッシブキーレスエントリー装置において、
前記携帯機は前記車両側装置から送信されたリクエスト信号の強度を検出する携帯機制御部を備え、該携帯機制御部は前記リクエスト信号の強度が所定値以下あるいは所定値未満である場合には前記リクエスト信号の所定回数の受信に対して一回、前記アンサー信号として通常応答信号を送信することを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係るパッシブキーレスエントリー装置は、前記携帯機制御部は前記リクエスト信号の受信に対して前記通常応答信号を送信する回以外の回には前記アンサー信号を送信しないことを特徴として構成されている。
さらにまた、本発明に係るパッシブキーレスエントリー装置は、前記携帯機制御部は前記リクエスト信号の受信に対して前記通常応答信号を送信する回以外の回には前記アンサー信号として前記通常応答信号より短い簡易応答信号を送信することを特徴として構成されている。
そして、本発明に係るパッシブキーレスエントリー装置は、前記携帯機制御部は前記リクエスト信号に基づいて検出した前記車両との距離が所定値以上あるいは所定値より大きい場合には、直ちにその旨の情報を含む信号を送信することを特徴として構成されている。
本発明に係るパッシブキーレスエントリー装置によれば、携帯機制御部はリクエスト信号の強度が所定値以内である場合にはリクエスト信号の所定回数の受信に対して一回、アンサー信号として通常応答信号を送信することにより、携帯機においてアンサー信号を送信するための電力を少なくすることができて、電池の消耗を抑えることができる。
また、本発明に係るパッシブキーレスエントリー装置によれば、携帯機制御部はリクエスト信号の受信に対して通常応答信号を送信する回以外の回にはアンサー信号を送信しないことにより、携帯機5におけるアンサー信号送信のための電力をより少なくすることができて、電池の消耗をより抑えることができる。
さらに、本発明に係るパッシブキーレスエントリー装置によれば、携帯機制御部はリクエスト信号の受信に対して通常応答信号を送信する回以外の回にはアンサー信号として通常応答信号より短い簡易応答信号を送信することにより、通常応答信号を送信しない間にも車両側装置に信号を送信するので、応答性を確保することができる。
さらにまた、本発明に係るパッシブキーレスエントリー装置によれば、携帯機制御部はリクエスト信号に基づいて検出した車両との距離が所定値以上あるいは所定値より大きい場合には、直ちにその旨の情報を含む信号を送信することにより、携帯機からのアンサー信号として通常応答信号を送信する間隔が長くても、車両から所定距離離れたら直ちに施錠を行うことができ、応答性を良好に確保することができる。
本実施形態におけるパッシブキーレスエントリー装置の概要図である。 本実施形態におけるパッシブキーレスエントリー装置のブロック図である。 リクエスト信号を受信した携帯機のフローチャートである。 第2の実施形態におけるリクエスト信号を受信した携帯機のフローチャートである。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には、本実施形態におけるパッシブキーレスエントリー装置の概要図を示している。この図に示すように、本実施形態におけるパッシブキーレスエントリー装置は、ドア1aを有した車両1に設けられる車両側装置2と、車両側装置2に接続され車両1の各所に配置される送信アンテナ3と、車両側装置2に接続され車両1に配置される受信アンテナ4と、使用者が携帯する携帯機5とから構成されている。また、このパッシブキーレスエントリー装置は、使用者が携帯機5を携帯した状態で車両1に近づく、または車両1から離れることにより、携帯機5と車両側装置2の間で無線通信を行いドア1aの施錠・解錠を行う機能を有している。
本実施形態では以下特に、使用者が携帯機5を携帯した状態で車両1から離れた際に、ドア1aの施錠を行うための構成及び動作について説明する。この場合、車両側装置2からは所定時間間隔でリクエスト信号が送信され、リクエスト信号を受信した携帯機5は、それに対して所定のアンサー信号を送信し、アンサー信号を受信した車両側装置2は、そのアンサー信号に基づき所定の制御を行う。
携帯機5は一つの車両1について複数用意されており、また各携帯機5には例えば32ビットのそれぞれ固有の識別符号が付されている。携帯機5からのアンサー信号において、携帯機5に固有の識別符号を信号に含めることにより、車両側装置2において携帯機5の認証を行うと共に、どの携帯機5と通信しているかを識別することができる。このように携帯機5毎に固有な識別符号を含む携帯機5からのアンサー信号を、以下通常応答信号と言う。
一方で、車両1にも例えば4ビットの固有の識別符号が付されており、各携帯機5はそれぞれアンサー信号において、車両1に固有の識別符号を信号に含めることにより、車両側装置2において当該車両1のための携帯機5からの信号であることを認識することができる。車両1に固有の識別符号は、携帯機5に固有の識別符号よりも少ない情報量で構成されており、このため車両1に固有な識別符号を含む携帯機5からの信号は、通常応答信号よりも短い。このアンサー信号を以下簡易応答信号と言う。
送信アンテナ3は、車両1の車内側と車外側にそれぞれ複数設けられアンテナの信号到達範囲が車両の近辺においては互いにオーバーラップするように設けられている。リクエスト信号を送信する際には、全ての送信アンテナ3から送信時期が重ならないようにして連続的に信号を送信する。その後、所定の時間間隔をおいて同様に信号を送信し、これを繰り返す。
図2には、本実施形態におけるパッシブキーレスエントリー装置のブロック図を示している。この図に示すように、車両側装置2は、各部の制御を行う制御部10と、識別符号等を記憶するメモリ11と、各送信アンテナ3に電波を送信させる送信部12と、受信アンテナ4で受信した電波を信号として制御部10に出力する受信部13と、ドア1aの施錠・解錠動作を行うロック駆動部14とを備えている。
携帯機5は、車両側装置2からのリクエスト信号を受信した際に各種制御を行う携帯機制御部20と、リクエスト信号を受信する携帯機受信部21と、車両側装置2に対してアンサー信号を送信する携帯機送信部22と、識別符号等を記憶したメモリ23とを備えている。また、携帯機受信部21と携帯機送信部22には、信号の送受信を行うアンテナ24が接続される。
携帯機制御部20は、携帯機受信部21でそれぞれのアンテナ3から受信したリクエスト信号の強度に基づいて、車両1に対する携帯機からの距離を算出することができる。リクエスト信号は前述のように所定時間間隔で送信されるので、携帯機制御部20は直前に受信したリクエスト信号から算出された車両1からの距離と、それより前に受信したリクエスト信号から算出された車両1からの距離とを比較することで、携帯機5の車両1に対する位置がどの程度変化したかを検出することができる。具体的には、携帯機は最初の信号を受信してから全てのアンテナからリクエスト信号の送信を完了するまでの間、受信した強度データと何番目に受信したデータであるかをメモリ21に記憶する。そして前記所定時間の間隔を経過した後に受信した信号についても上記と同様にデータを記憶する。そして、それぞれの順位で受信した信号は、同じアンテナからの信号と考えられるので、それぞれの順位の信号を比較することで携帯機5の車両1に対する位置がどの程度変化したかを検出することができる。
携帯機制御部20は、受信したリクエスト信号の強度に基づいて検出した携帯機5の車両1に対する距離の変化量に応じて、アンサー信号の内容を変化させる。携帯機5の車両1に対する距離の変化が所定値以上大きい場合には、携帯機5が大きく移動しているものと判断し、アンサー信号として携帯機5に固有な識別符号を含む通常応答信号を送信する。一方、車両1に対する距離の変化が所定値未満である場合には、携帯機5がほとんど移動していないものと判断し、アンサー信号として通常応答信号より短い簡易応答信号を送信する。なお、所定値より大きい場合に大きく移動したと判断し、所定値以下の場合に殆ど移動していないと判断するようにしても良い。
また、判定の方法としては本実施例においては所定の順位における強度の値の差の最大値が所定値以上かどうかを判定しており、これはアンテナ3からの距離の変化の最大値に対応し、これを携帯機が大きく移動したかどうかの判定をする為に求めているが、これに限らず各順位の強度データの差の平均値、あるいは各強度データの差を2乗して和をとる、さらに該和の平方根をとる、等としてもよい。
また、本実施例においては最初に受信した信号と、その後に受信する信号の順番によって、アンテナを識別したが、リクエスト信号に各送信アンテナを示すデータを付与し、該データを参照することによってアンテナを識別するようにしても良い。
さらに、携帯機制御部20は、受信したリクエスト信号の強度に基づいて検出した各アンテナ3との距離データのみを、リクエスト信号の受信の度に車両側装置2に返信する。すなわち、携帯機20は、各アンテナから送信されるリクエスト信号を受信する度に強度データを検出し、直ちに返信すると同時にメモリに保管し、リクエスト信号の受信の1周期が終了した段階で該メモリに保管したデータを用いて携帯機の移動状態を判定し、大きく移動したと判定した場合には携帯機の識別符号を含む信号を送信し、殆ど移動していないと判定した場合は、簡易応答信号を送信する。なお、強度データの返信は、後述する携帯機5の位置を検出するために用い情報量としては簡易応答信号に比べて更に少ないデータである。
車両側装置2の制御部10は、アンサー信号として通常応答信号を受信した場合には、メモリ11を参照して携帯機5の認証を行う。また、携帯機5から受信した信号強度の情報を基に、携帯機5が車両1から所定距離離れた境界線の内側にあるか外側にあるかを判定する。より詳細に示すと、制御部10ではアンテナ3からリクエスト信号の送信タイミングを制御し、携帯機5はリクエスト信号を受信したら直ちに強度データを返信するので、制御部10では携帯機5から返信される強度データが、どのアンテナ3に対応するものかが判別でき、よって制御部10では強度データから、携帯機と各アンテナのそれぞれの距離を求めることができる。これから、車両に対する携帯機の絶対位置を求め、該位置が境界線の内側にあるか外側にあるかを判定する。なお、より正確に行うためには、以下のようにすることもできる。予め境界線の内側と外側において携帯機5が検出する各送信アンテナ3からの信号強度の情報を多数収集して、それぞれについてデータ群を作成しておき、携帯機5が実際に受信した信号強度の情報が、境界線の内側のデータ群と境界線の外側のデータ群のいずれに近似するかを統計的な手法を用いて判別し、それによって携帯機5が境界線の内側にあるか外側にあるかを判定する。この際の統計的な手法としては、例えば携帯機5からのデータと各データ群とのマハラノビス距離を算出し、どちらのデータ群に近似するかを対比する手法を用いることができる。
ここで制御部10は、携帯機5が車両1から所定距離離れた境界線の内側にあり携帯機の認証符号を認証した状態から、携帯機の認証符号を認証した状態で境界線の外側に移動したと判定した場合、携帯機5が車両1から遠ざかったものとして、ロック駆動部14にドア1aを施錠状態となるようさせるように制御する。また、境界線の内側にあり携帯機の認証符号を認証した状態から車両の認証符号を認証する、あるいは交信が途絶える等して携帯機の認証符号を認証しなくなった場合にも同様に、ロック駆動部14にドア1aを施錠状態となるようさせるように制御する。一方で携帯機5が車両1から所定距離離れた境界線の内側にあると判定し携帯機から認証符号あるいは車両の認証符号の信号を受信している場合には、ドア1aの施錠は行わず、引き続き間欠的なリクエスト信号の送信を続ける。なお、降車の際のリクエスト信号の送信の開始は、エンジンが止まりドアが閉められドアロックがされない事を条件として行なわれる。
携帯機5がアンサー信号として通常応答信号を送信するか、簡易応答信号を送信するかについてのフローについて以下詳細に説明する。図3には、携帯機5におけるフローチャートを示している。このフローチャートは、携帯機5が車両側装置2からのリクエスト信号を受信した時点(S1)から始まっている。携帯機制御部20は、リクエスト信号を受信したらその強度を基に車両1との距離を算出する(S2)。
続いて、携帯機制御部20は受信したリクエスト信号が最初に受信したものであるか否かを判別する(S3)。携帯機5による受信の履歴は、メモリ21に記憶されており、携帯機制御部20はそれを参照して何回目の受信であるかを認識することができる。受信したリクエスト信号が最初に受信したものである場合には、携帯機制御部20はアンサー信号として通常応答信号を携帯機送信部22に送信させる(S5)。
受信したリクエスト信号が二回目以降に受信したものである場合には、携帯機制御部20は、前述したように一回前に受信したリクエスト信号の強度と、今回受信したリクエスト信号の強度とを対比し(S4)、その変化が所定値以上あるいは所定値より大きい場合には、携帯機5が大きく移動しているものと判断し、アンサー信号として通常応答信号を携帯機送信部22に送信させる(S5)。通常応答信号を車両側装置2が受信したら、制御部10は携帯機5固有の識別符号によって認証を行うと共に、前述したようにして携帯機5が車両1から所定距離の位置に設定された境界線の内側にあるか外側にあるかを判定する。認証が成立して、境界線の内側から外側に位置したと判定した場合、あるいは内側で認証が成立し、その後に外側に位置して認証が成立しなかった場合にはロック駆動部14にドア1aを施錠させる制御を行う。一方、距離の変化が所定値未満あるいは所定値以下である場合には、携帯機制御部20は携帯機5がほとんど移動していないものと判断し、アンサー信号として簡易応答信号を携帯機送信部22に送信させる(S6)。アンサー信号を送信したら、携帯機制御部20はメモリ21に記憶された受信回数に1を加えてこれを記憶させる(S7)。
なお、ここでの強度の対比は、一回前に受信したリクエスト信号に基づく強度を用いるものには限られない。例えば、リクエスト信号を送信する時間間隔が短い場合などには、二回以上前に受信したリクエスト信号に基づく強度と対比することもできるし、過去数回分のリクエスト信号に基づく強度を平均して今回検出の距離と対比することもできる。
携帯機制御部20は、車両側装置2からのリクエスト信号を受信する度にこのフローを実行し、携帯機5と車両1との距離の変化に応じて通常応答信号または簡易応答信号を送信する。これによって、携帯機5が車両1の近傍で移動せず留まっている場合には、通常応答信号よりも短く、送信に必要な電力消費量の少ない簡易応答信号を送信するので、通信回数が多くなっても携帯機5の電池の消耗を抑えることができる。その一方で、リクエスト信号に対しては毎回アンサー信号を返し、携帯機5が所定以上移動した場合には、通常応答信号を送信して認証を行なうので消費電力を抑えたうえに、更に応答性の低下も防止することができる。なお、本実施例において、ゆっくりとした速度で車両から境界領域の外側に移動した場合に携帯機の識別符合は最初の1回を除いて送信されないこととなるが、境界の外で携帯機の識別符号を受信できない場合にも施錠するようにしているので問題は無いが、所定回数に1回は通常応答信号を送信するようにしても良い。また、携帯機は最初の1回だけでなく2,3回は携帯機の識別信号を送信するようにしても良い。
なお、以上は車両から離れる場合の施錠動作について述べたが、車両に近づく場合の解錠に関しては、車両に設けられる図示を省略したスイッチを押すことでドアハンドルに設けたアンテナからのみリクエスト信号が送信され、携帯機はこれに応じて携帯機の識別符号を含むアンサー信号を送信し、認証が成立するとドアを解錠する。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態のパッシブキーレスエントリー装置は、構成の概要及びブロック図については第1の実施形態についての図1及び図2と同様である。第1の実施形態と異なるのは携帯機5がリクエスト信号を受信した際の動作であるので、それについてフローチャートに沿って説明する。図4にはこの際のフローチャートを示している。
まず携帯機5が車両側装置2からのリクエスト信号を受信した時点(S1)から始まる点は第1の実施形態と同様である。次に携帯機制御部20は、リクエスト信号の強度を基に車両1との距離を算出する(S2)。
続いて、携帯機制御部20はS2で算出した距離が所定値より大きいか否かを判別する(S3)。ここで距離が所定値より大きいあるいは所定値以上である場合には、携帯機5が車両1から充分に離れたものとして、通常応答信号にさらに施錠を指令する情報を加えた施錠応答信号をアンサー信号として携帯機送信部22に送信させ(S4)、そのままフローを終了する。施錠応答信号を車両側装置2が受信すると、制御部10は携帯機5固有の識別符号によって認証を行うと共に、ロック駆動部14にドア1aを施錠させる。
S3において距離が所定値以下あるいは所定値未満である場合には、携帯機制御部20はメモリ21を参照してこれに記憶されている受信回数が0であるか否かを判別する(S5)。受信回数が0の場合とは、携帯機5が最初にリクエスト信号を受信した場合か、後述するように受信回数がリセットされて0とされた直後にリクエスト信号を受信した場合である。
ここでメモリ21に記憶されている受信回数が0であった場合には、携帯機制御部20はアンサー信号として通常応答信号を携帯機送信部22に送信させる(S6)。通常応答信号を受信した場合の車両側装置2の動作については、第1の実施形態と同様である。一方、受信回数が0でなかった場合には、携帯機制御部20はアンサー信号として簡易応答信号を携帯機送信部22に送信させる(S7)。
通常応答信号または簡易応答信号をアンサー信号として送信したら、携帯機制御部20はメモリ21に記憶された受信回数に1を加えてこれを記憶させる(S8)。次に携帯機制御部20は、メモリ21を参照してこれに記憶された受信回数が10であるか否かを判別する(S9)。受信回数が10であった場合にはメモリ21の受信回数を0にリセットし(S10)、受信回数が10でなかった場合にはそのまま終了する。これによって、リクエスト信号を10回受信する度に受信回数がリセットされて、その次の回はS5において受信回数が0と判断されるので通常応答信号が送信され、それ以降は受信回数が10になるまで簡易応答信号が送信されることになる。すなわち、通常応答信号は10回に1回送信され、残りの9回は通常応答信号よりも短い簡易応答信号が送信される。したがって、携帯機5においてアンサー信号を送信するための電力を少なくすることができて、電池の消耗を抑えることができる。
また、S3において携帯機5の車両1に対する強度が所定値以上あるいは所定値より大きい場合には、直ちに施錠応答信号を送信するようにしたので、携帯機5からのアンサー信号として通常応答信号を送信する間隔が長くても、車両1から所定距離離れたら直ちに施錠を行うことができ、応答性も良好に確保することができる。なお、この場合の強度についても前述と同様に各アンテナから送信されるリクエスト信号の強度データの最大値、あるいは平均値、あるいは各強度データの差を2乗して和をとる、さらに該和の平方根をとる、等としてもよい。
さらに、車両側装置2においては、携帯機5からのアンサー信号が受信できなくなったら、携帯機5が車両1から離れたものと判断し、ドア1aの施錠を行うことにすると、アンサー信号が受信できないことは、遮蔽物等が存在することによる携帯機5と車両側装置2の交信不良の場合にも発生しうるし、また携帯機5の電池が切れた場合にも発生しうるため、これらの場合には意図しない施錠が行われる可能性がある。しかし、本実施例においてはS3において判定する距離の所定値を携帯機5と車両側装置2の通信可能距離よりも短く(例えば通信可能距離が2.5mならば判定する距離の所定値を2mとする)設定し、携帯機5と車両側装置2の距離が所定値以上あるいは所定値より大きい場合には直ちに施錠応答信号を送信している。すなわち、認証ができない場合に施錠するのではなく、認証ができて所定の距離より遠い場合に施錠するようにしているので、交信不良等により意図しない施錠が行われ、携帯機5の閉じ込め等の発生を防止することができる。
本第2の実施形態においては、アンサー信号として通常応答信号を10回に1回送信するようにしているが、何回に1回とするかは適宜設定することができる。また、通常応答信号を送信する以外の回には携帯機5から簡易応答信号を送信することとしているが、何も送信しないようにしてもよい。この場合には通常応答信号を送信する以外の回には車両側装置2で携帯機5の存在を確認することができないが、その一方で携帯機5の電池の消耗はより抑えることができる。
さらに、本第2の実施形態では受信回数をカウントしてそのカウント数に基づきアンサー信号の内容を変化させているが、タイマーを用いて所定時間に1回、アンサー信号として通常応答信号を送信するように構成してもよい。
またさらに、第1の実施形態のフローにおいて本第2の実施形態のS3とS4のステップを追加し、携帯機5と車両1の距離が所定値以上あるいは所定値より大きい場合に、直ちに施錠応答信号を送信するようにしてもよい。この場合には、図3のS3のステップの前に図4のS3とS4のステップを加えればよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態に限られるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。本実施形態では、簡易応答信号は車両1に固有の識別符号を含む信号として構成したが、これには限られず、携帯機5に固有の識別符号を含む通常応答信号よりも短い信号であり、更にはノイズと区別ができるものであれば良く、例えば、単パルスを所定回数繰り返す信号、所定の時間長を有する単パルス信号等であっても良い。
い。
また、本第1,2の実施例では複数のアンテナを設けているが、例えば運転席のドア等に設けた1本のアンテナからの受信信号の強度データで判定する、としても良い。
また、本第1,2の実施例では、携帯機5で受信した強度データによって簡易応答信号とするか否かを携帯機制御部20で判定しているが、車両側で特定した携帯機の絶対位置により変化量を求めこれに応じて、携帯機に簡易応答信号を送信するか通常応答信号を送信するかの情報をリクエスト信号に含めて送信するようにしてもよい。
1 車両
2 車両側装置
5 携帯機
10 制御部
11 メモリ
20 携帯機制御部
21 メモリ

Claims (4)

  1. 車両に設けられた車両側装置から所定時間周期でリクエスト信号を送信し、携帯機が前記リクエスト信号を受信すると所定の場合にアンサー信号を送信し、前記車両側装置で前記アンサー信号を受信した場合或いは受信しない場合に所定の制御を行う制御部を備えたパッシブキーレスエントリー装置において、
    前記携帯機は前記車両側装置から送信されたリクエスト信号の強度を検出する携帯機制御部を備え、該携帯機制御部は前記リクエスト信号の強度が所定値以下あるいは所定値未満である場合には前記リクエスト信号の所定回数の受信に対して一回、前記アンサー信号として通常応答信号を送信することを特徴とするパッシブキーレスエントリー装置。
  2. 前記携帯機制御部は前記リクエスト信号の受信に対して前記通常応答信号を送信する回以外の回には前記アンサー信号を送信しないことを特徴とする請求項1記載のパッシブキーレスエントリー装置。
  3. 前記携帯機制御部は前記リクエスト信号の受信に対して前記通常応答信号を送信する回以外の回には前記アンサー信号として前記通常応答信号より短い簡易応答信号を送信することを特徴とする請求項1記載のパッシブキーレスエントリー装置。
  4. 前記携帯機制御部は前記リクエスト信号に基づいて検出した前記車両との距離が所定値以上あるいは所定値より大きい場合には、直ちにその旨の情報を含む信号を送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパッシブキーレスエントリー装置。
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