JP3498732B2 - 半導体パッケージ基板及び半導体装置 - Google Patents

半導体パッケージ基板及び半導体装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属基板を使用する
半導体パッケージ基板及びそれを使用する半導体装置に
関し、特に、半導体素子の搭載部の平滑性に優れ半導体
装置の信頼性を向上させる半導体パッケージ基板及び半
導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多層配線基板、例えば半導体素子
を搭載する多層配線基板として、特開平8−33047
4号公報に開示されているような高密度な配線が可能な
セラミック多層配線基板が多く使用されている。このセ
ラミック多層配線基板は、アルミナ等からなる絶縁基板
と、その表面に形成されたW及びMo等の高融点金属か
らなる配線導体とから構成されており、この絶縁基板の
一部分に凹部が形成され、この凹部に半導体素子が収納
され、蓋体により封止されるものである。
【0003】また、最近では特開平11−17058号
公報及び特許第2679681号公報に開示されている
ように、絶縁材料には有機樹脂を使用しエッチング法及
びめっき法により銅配線を形成することで微細な回路を
形成して多層化するプリント基板、例えば、ビルドアッ
プ基板が使用されている。絶縁材料に有機樹脂を使用す
る有機樹脂多層配線基板は、多数の半導体素子を搭載し
たマルチチップモジュール(MCM)等への適用も提案
されている。このようなプリント基板、特に、プリント
基板上に絶縁層の薄膜を形成してゆくビルドアップ基板
は、表層に微細な回路を形成できるため、回路の高密度
化に有効である。
【0004】更に、チップサイズパッケージ(CSP)
及びボールグリッドアレイ(BGA)の形態として、特
開2000−58701号公報に示されているポリイミ
ド系等のフィルムに銅配線を形成したテープタイプの基
板が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術には以下に示すような問題点がある。セラミック多
層配線基板において絶縁基板を構成するセラミックは、
硬くて脆い性質を有することから、製造工程及び搬送工
程において欠け及び割れ等の損傷が発生しやすく、損傷
が発生すると半導体素子の気密封止性が損なわれるため
不良品となり、セラミック多層配線基板の歩留まりが低
下するという問題点がある。
【0006】また、セラミック多層配線基板は、焼成前
のグリーンシート上に配線を印刷し、各シートを積層し
て焼成させて製造される。この製造工程において、高温
での焼成により収縮が生じるために、焼成後の基板には
反り、変形及び寸法のばらつき等の形状不良が発生しや
すいという問題点がある。このような形状不良の発生に
より、高密度化された回路基板及びフリップチップ等の
基板に要求される厳しい平坦性に対して、十分に対応で
きない。即ち、このような形状不良により、回路の多ピ
ン化、高密度化及び微細化が阻害されると共に、半導体
素子の搭載部の平坦性が失われるため、半導体素子と基
板との間のフリップチップ接続された部分にクラック及
びはがれ等が発生しやすく、半導体装置の信頼性を低下
させるという問題点がある。
【0007】更に、ビルドアップ基板においては、コア
材に使用しているプリント基板と表層に形成される絶縁
樹脂膜との熱膨張差から基板の反りが発生する。この反
りも多ピン化している半導体素子をフリップチップ接続
する際の障害となり、前述の如く、回路の高密度化を阻
害すると共に、ビルドアップ基板の歩留まりを低下させ
る。
【0008】更にまた、ポリイミド系等のテープを使用
する基板においては、半導体素子を搭載する際のテープ
基材の伸縮による位置ずれが大きく、回路の高密度化へ
対応が十分にできないという問題点がある。
【0009】更にまた、従来の基板においては、基板上
に多層配線構造膜を形成し、この多層配線構造膜の上に
半導体素子を搭載しているため、半導体素子の搭載部に
は多層化による波打ちが発生し、多層配線構造膜と半導
体素子との接続が不安定になるという問題点もある。
【0010】更にまた、従来の半導体装置において、基
板の剛性を向上させるためにはスティフナを装着する必
要がある。例えば、複数の半導体素子を覆う大きなヒー
トシンクを装着する場合は、基板とヒートシンクの間に
おける半導体素子と半導体素子との隙間にスティフナを
挿入している。この方法により、基板の剛性は向上する
ものの半導体装置の製造工程が煩雑になり、半導体装置
における製造コストの上昇を招いている。
【0011】 本発明はかかる問題点に鑑みてなされた
ものであって、従来の半導体パッケージ基板を改良し、
多層配線基板の平坦性を向上させることにより、多ピン
化、高密度化及び微細化が容易で信頼性が高く、且つ、
スティフナを装着する必要がない新規な半導体パッケー
ジ基板及び半導体装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体パッ
ケージ基板は、金属板からなり開口部を有するメタルベ
ースと、前記メタルベースの表面上に直接積層された多
層配線構造膜と、を有し、前記多層配線構造膜は、前記
メタルベースに接する第1の面における前記開口部内の
領域に形成されその表面が前記第1の面よりも窪んだ位
置にある第1の金属パッドを有することを特徴とする。
【0013】本発明においては、平坦なメタルベース上
に多層配線構造膜が積層されているため多層配線構造膜
の平坦性が向上し、また、メタルベースが多層配線構造
膜の補強材として機能するため多層配線構造膜の変形が
抑制され回路の多ピン化、高密度化及び微細化が可能に
なる。
【0014】また、前記メタルベースにおける前記多層
配線構造膜側の面における前記開口部の縁部に金属膜が
形成されていることが好ましい。これにより、メタルベ
ースから多層配線構造膜に印加される応力を緩和し、多
層配線構造膜にクラックが発生することを抑制すること
ができる。
【0015】本発明に係る半導体装置は、前記半導体パ
ッケージ基板と、この半導体パッケージ基板における前
記メタルベースの前記開口部内に嵌入され前記第1の金
属パッドに接続された半導体素子と、を有することを特
徴とする。
【0016】本発明においては、半導体素子をメタルベ
ースの開口部内に嵌入し、この半導体素子を波打ちがな
く平坦性が良好な多層配線構造膜の最表面に接続するた
め、多層配線構造膜と半導体素子の接続部における信頼
性が向上する。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について添
付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明に
係る半導体パッケージ基板及び半導体装置の実施例につ
いて説明する。
【0024】図1は、本発明装置の第1実施例に係る半
導体パッケージ基板及び半導体装置の構成を示す図であ
り、図1(a)は表面側からみた半導体装置の斜視図、
図1(b)は裏面側からみた半導体装置の斜視図、図1
(c)は部分断面図である。本実施例は、本発明をフル
グリッドBGAに適用した場合のものである。
【0025】図1(a)乃至(c)に示す半導体装置
は、半導体パッケージ基板31a及びこの半導体パッケ
ージ基板31aに実装された半導体素子16から構成さ
れる。図1(a)に示すように、この半導体パッケージ
基板31aにおいては、金属板からなるメタルベース1
1上に多層配線構造膜15が形成されている。このメタ
ルベース11にはその中央に貫通する開口部が形成され
ており、この開口部内に半導体素子16が嵌入され、多
層配線構造膜15上に搭載されている。図1(b)及び
(c)に示すように、多層配線構造膜15におけるメタ
ルベース11及び半導体素子16が配置されていない側
の面(以下、多層配線構造膜15の裏面という)には第
2の金属パッド29が設けられており、この第2の金属
パッド29上にはBGA用半田ボール19が搭載されて
いる。
【0026】図1(c)に示すように、多層配線構造膜
15におけるメタルベース11及び半導体素子16が配
置されている側の面(以下、多層配線構造膜15の表面
という)のメタルベース11の開口部内には半導体素子
16を搭載するための第1の金属パッド12が設けられ
ており、第1の金属パッド12は半導体素子16の半田
ボール18に接続されている。また、多層配線構造膜1
5には、所定のパターンを有する配線及びこの配線間に
充填された絶縁性樹脂とから構成される配線層14と、
有機樹脂からなる絶縁層13とが交互に積層されてい
る。
【0027】多層配線構造膜15は、ビルドアップ工法
で使用されているサブトラクティブ法、セミアディティ
ブ法又はフルアディティブ法等により積層され、メタル
ベース11上に形成される。サブトラクティブ法は、例
えば特開平10−51105号公報に開示されているよ
うに、基板又は樹脂上の銅箔をエッチングして回路パタ
ーンとする方法である。セミアディティブ法は、例えば
特開平9−64493号公報に開示されているように、
給電層を形成した後にレジスト内に電解めっきを析出さ
せ、レジストを除去後に給電層をエッチングして回路パ
ターンとする方法である。フルアディティブ法は、例え
ば特開平6−334334号公報に開示されているよう
に、基板又は樹脂の表面を活性化させた後にレジストで
パターンを形成し、このレジストを絶縁層として無電解
めっき法により回路パターンを形成する方法である。
【0028】半導体素子16は、メタルベース11の開
口部、即ち、多層配線構造膜15の表面側に嵌入され、
半田ボール18により多層配線構造膜15の第1の金属
パッド12に接続されており、半導体素子16と多層配
線構造膜15の間の空間における半田ボール18間には
アンダーフィル17が充填されている。
【0029】また、BGA用半田ボール19は第2の金
属パッド29に接続されており、第2の金属パッド29
は配線層14の最上層に接続されており、配線層14の
各層は絶縁層13内のビアを介して互いに接続されてお
り、配線層14の最下層は絶縁層13内のビアを介して
第1の金属パッド12に接続されており、第1の金属パ
ッド12は半田ボール18を介して半導体素子16に接
続されている。
【0030】メタルベース11は、ステンレス、鉄、ニ
ッケル、銅及びアルミニウムからなる群から選択された
少なくとも1種の金属又はその合金から構成されること
ができるが、ステンレス及び銅合金が取り扱いの面で最
適である。また、メタルベース11の厚さは0.1乃至
1.5mmが適している。
【0031】半導体素子搭載用の第1の金属パッド12
における半田ボール18と接続する表面を構成する材料
は、金、錫若しくは半田のうちいずれかの金属又はその
合金が適している。本実施例においては、金属パッド1
2の表面は金により構成されている。また、図1(c)
において、金属パッド12と半田ボール18との接触面
は多層配線構造膜15の表面と同一面上にあるが、金属
パッド12の表面を多層配線構造膜15の表面よりも窪
んでいる形状とし、この窪みに半田ボール18のダムと
しての機能を持たせることも可能である。
【0032】絶縁層13は、エポキシ樹脂、エポキシア
クリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、ポリエス
テル樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、BCB
(benzocyclobutene)及びPBO(p
olybenzoxazole)からなる群から選択さ
れた1種又は2種以上の有機樹脂により形成されてい
る。これらの有機樹脂のうちの1種を配線層14間の全
ての絶縁層13に使用してもよいし、前記有機樹脂の2
種以上の層を混在させて配線層14間に配置してもよ
い。本実施例においては、絶縁層13は例えばポリイミ
ド樹脂により形成するが、例えば、最下層の絶縁層13
をポリイミド樹脂により形成し、2層目以降をエポキシ
樹脂により形成してもよい。
【0033】配線層14における配線を構成する金属
は、コストの観点から銅が最適であるが、金、銀、アル
ミニウム及びニッケルからなる群から選択された少なく
とも1種の金属又はその合金も使用可能である。本実施
例においては、配線層14における配線は銅から構成さ
れている。
【0034】本第1実施例に係る半導体装置は半導体パ
ッケージ基板31aに半導体素子16が実装されてい
る。次に、この実装方法について説明する。先ず、半導
体素子16を半田ボール18により金属パッド12にフ
リップチップ接続し、アンダーフィル17を半導体素子
16と多層配線構造膜15との間の空間に流し込み、硬
化させる。次いで、多層配線構造膜15における金属パ
ッド29にBGA用半田ボール19を装着する。この工
程により図1(a)乃至(c)に示す半導体装置が製造
される。図1(c)では、半導体素子16が金属パッド
12に半田ボール18を介してフリップチップ接続され
ている例を示しているが、半導体素子16をフェイスア
ップの状態で多層配線構造膜15の表面に取り付け、ワ
イヤーボンディング等の手段により半導体素子16を多
層配線構造膜15に電気的に接続してもよい。
【0035】上述の如く構成された第1実施例の半導体
パッケージ基板においては、平坦なメタルベース11上
に多層配線構造膜15を設けているため、多層配線構造
膜15の平坦性が良好である。また、本実施例の半導体
装置は、半導体素子16がメタルベース11の開口部内
に嵌入され、波打ちがなく平坦な多層配線構造膜15の
最表面に接続されているため、多層配線構造膜15と半
導体素子16との接続部が安定し信頼性が高い。更に、
半導体素子16における多層配線構造膜15と接続され
ていない側の面(以下、半導体素子16の表面という)
を、メタルベース11における多層配線構造膜15と接
合されていない側の面(以下、メタルベース11の表面
という)と同一面上に配置することにより、メタルベー
ス11に、多層配線構造膜15の垂直方向の変位を拘束
し座屈強度を向上させるスティフナとしての機能を持た
せることができる。また、半導体素子16の表面とメタ
ルベース11の表面とを同一面上に配置しない場合は、
メタルベース11を多層配線構造膜15の変形を抑える
フレームとして使用できる。更に、メタルベース11は
金属から構成されているため、最表層のグランドとして
の機能を付加することもできる。
【0036】次に、本発明の半導体パッケージ基板及び
半導体装置の第2実施例について説明する。図2は、本
実施例に係る半導体パッケージ基板を使用した半導体装
置の構成を示す部分断面図である。本実施例に係る半導
体パッケージ基板の特徴は、メタルベース11の開口部
に金属膜35が設けられている点である。
【0037】本第2実施例に係る半導体装置は半導体パ
ッケージ基板31bに半導体素子16が実装されてい
る。また、メタルベース11における多層配線構造膜1
5側の面における開口部の縁部に金属膜35が形成され
ている。多層配線構造膜15には金属膜35を嵌入する
ための凹部が形成されており、金属膜35はこの凹部内
に配置されている。本第2実施例に係る半導体装置にお
ける上記以外の構成は、前述の第1実施例に係る半導体
装置の構成と同一である。
【0038】次に、半導体素子16を半導体パッケージ
基板31bに実装する方法について説明する。先ず、半
導体素子16をメタルベース11の開口部内に配置され
た金属パッド12に半田ボール18を介してフリップチ
ップ接続する。次に、アンダーフィル17を半導体素子
16と多層配線構造膜15との間の空間に流し込み、硬
化させる。次いで、多層配線構造膜15における金属パ
ッド29に、BGA用半田ボール19を装着する。上述
の工程により図2に示す半導体装置が製造される。ま
た、第1実施例と同様に、半導体素子16と多層配線構
造膜15との接続は、ワイヤーボンディングにより接続
してもよい。
【0039】本第2実施例の半導体装置においては、金
属膜35がメタルベース11における多層配線構造膜1
5側の面における開口部の縁部に形成されているため、
メタルベース11の存在によりメタルベース11から多
層配線構造膜15に印加される応力を緩和し、この応力
が多層配線構造膜15に直接加わることを防止できる。
これにより、この応力に起因して多層配線構造膜15に
クラックが発生することを抑えることができる。
【0040】次に、本発明の半導体パッケージ基板及び
半導体装置の第3実施例について説明する。図3は、本
実施例に係る半導体パッケージ基板を使用した半導体装
置の構成を示す部分断面図である。本実施例に係る半導
体パッケージ基板の特徴は、金属パッド12の表面に半
田ボール20が設けられ、半田ボール20は多層配線構
造膜15の表面から突出している点である。本実施例の
半導体装置における半田ボール20以外の部分の構成
は、第1実施例又は第2実施例の半導体装置と同一であ
る。
【0041】本第3実施例に係る半導体装置は半導体パ
ッケージ基板31cに半導体素子16が実装されてい
る。次に、この実装方法について説明する。先ず、半導
体素子16をメタルベース11の開口部内に配置された
金属パッド12に半田ボール20を介してフリップチッ
プ接続する。このとき、半導体素子16は半田ボール1
8を具備していなくてもよいが、もし半田ボール18を
具備している場合は、半田ボール18及び半田ボール2
0を介して、半導体素子16を金属パッド12に接続す
る。次に、アンダーフィル17を半導体素子16と多層
配線構造膜15との間の空間に流し込み、硬化させる。
次いで、多層配線構造膜15における金属パッド29
に、BGA用半田ボール19を装着する。上述の工程に
より図3に示す半導体装置が製造される。また、第1実
施例及び第2実施例と同様に、半導体素子16と多層配
線構造膜15との接続は、ワイヤーボンディングにより
接続してもよい。
【0042】本第3実施例の半導体装置においては、半
導体素子16を多層配線構造膜15にフリップチップ接
続するときに、半田ボール20が半田又は予備半田とし
て機能するため、フリップチップパッドの狭ピッチ化を
図ることができる。また、半導体素子16は半田ボール
18を具備している必要がなくなる。
【0043】次に、本発明の半導体パッケージ基板及び
半導体装置の第4実施例について説明する。図4及び図
5は、本実施例に係る半導体装置の構成を示す部分断面
図である。本実施例の半導体パッケージ基板の特徴は、
金属パッド12に薄膜コンデンサ21が取り付けられて
いる点である。本実施例の半導体装置における薄膜コン
デンサ21以外の部分の構成は、第1実施例、第2実施
例又は第3実施例の半導体装置と同一である。
【0044】薄膜コンデンサ21はスパッタ法、蒸着
法、CVD又は陽極酸化法等により形成する。この薄膜
コンデンサ21を構成する材料は、酸化チタン、酸化タ
ンタル、Al23、SiO2、Nb25、BST(Bax
Sr1-xTiO3)、PZT(PbZrxTi1-x3)、
PLZT(Pb1-yLayZrxTi1-x3)又はSrB
2Ta29等のペロブスカイト系材料であることが好
ましい。但し、前記化合物のいずれについても、0≦x
≦1、0<y<1である。また、薄膜コンデンサ21
は、所望の誘電率を実現することができる有機樹脂等に
より構成されてもよい。
【0045】本第実施例の半導体装置は、金属パッド
12に薄膜コンデンサ21が取り付けられているため、
半導体素子16のごく近傍にデカップリングコンデンサ
を設けることができる。また、本実施例の半導体装置に
おいては、図5に示すように、第3実施例と同様に金属
パッド12の表面に半田ボール20を設けてもよい。ま
た、第1実施例、第2実施例及び第3実施例と同様に、
半導体素子16と多層配線構造膜15との接続はワイヤ
ーボンディングにより接続してもよい。
【0046】次に、本発明の半導体パッケージ基板及び
半導体装置の第5実施例について説明する。図6(a)
乃至(c)は本第5実施例に係る半導体装置の構成を示
す図であり、図6(a)は表面側からみた半導体装置の
斜視図、図6(b)は裏面側からみた半導体装置の斜視
図、図6(c)は部分断面図である。図6(a)乃至
(c)はプリント基板24をキャリア基材とした半導体
装置の構成を示す。
【0047】図6(a)乃至(c)に示すように、本第
5実施例に係る半導体パッケージ基板31dの特徴は、
図1乃至5に示した第1実施例乃至第4実施例に係る半
導体パッケージ基板31a、31b又は31cに、キャ
リア基材としてプリント基板24を設け、異方導電膜又
は導電性ペースト23によりプリント基板24の表裏間
を導通させたことである。なお、キャリア基材には少な
くとも一層以上からなるプリント基板、セラミック基板
又は有機無機複合基板が適している。有機無機複合基板
の例として、日本ガイシ株式会社製のGVP(Grid
Via Plate)等がある。
【0048】キャリア基材の接合は、接着剤、熱圧着又
は化学反応を利用した接着のいずれかにより行い、所望
のパターンでの導通を異方導電膜又は導電性ペーストに
より行う。図6(a)乃至(c)に示した例では、キャ
リア基材にはプリント基板24を使用し、プリント基板
24のスルーホール30を使用して、プリント基板24
を導電性ペースト23を介して多層配線構造膜15の金
属パッド29に接続している。プリント基板24を金属
パッド29に接続する方法は、スルーホール30を使用
せずにプリント基板24の表面に接続用のパッドを設け
て接続を行ってもよく、スルーホール30を絶縁樹脂で
埋め込み、絶縁樹脂の表面に金属パッドを設けて接続を
行ってもよい。また、スルーホール30を金属粒子を含
んだペーストで埋め込んでもよい。更に、図6(c)に
示す導電性ペースト23を封止する目的で、スルーホー
ル30を導電性ペースト23の上から更に絶縁樹脂等で
埋め込んでもよい。
【0049】本第5実施例に係る半導体装置は半導体パ
ッケージ基板31dに半導体素子16が実装されて形成
されている。この実装方法について説明する。図6
(c)に示すように、第1実施例乃至第4実施例の半導
体パッケージ基板31a、31b又は31cに、プリン
ト基板24を所望の位置で導通がとれるように接着剤2
2により接合し、半導体パッケージ基板31dを形成す
る。この半導体パッケージ基板31dにおける金属パッ
ド12に半導体素子16をフリップチップ接続する。こ
のとき、金属パッド12の表面に半田ボール20(図5
参照)が具備されている場合は半田ボール20により接
続し、半田ボール20が具備されていない場合は半田ボ
ール18により接続する。また、半田ボール20及び半
田ボール18の双方を使用してもよい。次に、半導体素
子16と多層配線構造膜15との間の空間にアンダーフ
ィル17を流し込み硬化させる。次に、プリント基板2
4の表面のパッドにBGA用半田ボール19を装着す
る。なお、第1実施例乃至第4実施例と同様に、半導体
素子16を多層配線構造膜15にワイヤーボンディング
により接続してもよい。
【0050】このように構成された第5実施例の半導体
装置においては、半導体パッケージ基板31dがキャリ
ア基材としてプリント基板24を備えることによりグラ
ンド機能の強化を図ることができる。また、プリント基
板24内に抵抗及びコンデンサ等の受動部品を内蔵する
ことにより半導体パッケージ基板31dに容易に機能を
付加させることができる。更に、プリント基板24を使
用することにより二次実装時に発生する応力を緩和させ
ることができ、半導体装置の信頼性を向上させることが
できる。
【0051】次に、本発明の半導体パッケージ基板及び
半導体装置の第6実施例について説明する。図7は本第
6実施例に係る半導体装置の構成を示す部分断面図であ
る。
【0052】図7に示すように、本第6実施例に係る半
導体パッケージ基板31eの特徴は、図1乃至5に示し
た第1乃至第4実施例に係る半導体パッケージ基板31
a、31b及び31cに、キャリア基材としてプリント
基板24aを設け、異方導電膜又は導電性ペースト23
により導通させ、プリント基板24aのスルーホール3
0に接続ピン25を取り付けたことである。
【0053】本実施例においても、前述の第5実施例と
同様に、キャリア基材の接合は、接着剤、熱圧着又は化
学反応を利用した接着のいずれかにより行い、所望のパ
ターンでの導通を異方導電膜又は導電性ペーストにより
行う。また、図7に示した例では、キャリア基材にはプ
リント基板24aを使用し、プリント基板24aのスル
ーホール30を使用して接続ピン25を設け、接続ピン
25を介して外部との接続を行っている。このとき、こ
のプリント基板24aと金属パッド29との接続位置
は、接続ピン25の直下でなくてもよい。
【0054】本第6実施例に係る半導体装置は、半導体
パッケージ基板31eに半導体素子16が実装されて形
成されている。この実装方法について説明する。図7に
示すように、第1乃至第4実施例の半導体パッケージ基
板31a、31b又は31cに、プリント基板24aを
所望の位置で導通がとれるように接着剤22により接合
し、半導体パッケージ基板31eを形成する。この半導
体パッケージ基板31eにおける金属パッド12に半導
体素子16をフリップチップ接続する。次に、半導体素
子16と多層配線構造膜15との間の空間にアンダーフ
ィル17を流し込み硬化させる。次に、プリント基板2
4aのスルーホール30に接続ピン25を装着する。な
お、第1実施例乃至第4実施例と同様に、半導体素子1
6を多層配線構造膜15にワイヤーボンディングにより
接続してもよい。
【0055】このように構成された第6実施例の半導体
装置においては、第5実施例の半導体装置と同様に、半
導体パッケージ基板31eがキャリア基材としてプリン
ト基板24aを備えることによりグランド機能の強化が
図ることができる。また、プリント基板24a内に抵抗
及びコンデンサ等の受動部品を内蔵することにより半導
体パッケージ基板31eに容易に機能を付加させること
ができる。更に、プリント基板24aを使用することに
より二次実装時に発生する応力を緩和させることがで
き、半導体装置の信頼性を向上させることができる。更
に、プリント基板24aのスルーホール30を利用する
ことにより、強固に取り付けられた接続ピン25を得る
ことができる。
【0056】次に、本発明の半導体パッケージ基板及び
半導体装置の第7実施例について説明する。図8は本第
7実施例に係る半導体装置の構成を示す部分断面図であ
る。
【0057】図8に示すように、本第7実施例に係る半
導体パッケージ基板31fの特徴は、図1乃至5に示し
た第1乃至第4実施例に係る半導体パッケージ基板31
a、31b又は31cに、キャリア基材としてセラミッ
ク基板26を設けたことである。セラミック基板26の
内部には複数層の配線層が設けられており、セラミック
基板26の表面にはパッドが形成されている。
【0058】本第7実施例に係る半導体装置は半導体パ
ッケージ基板31fに半導体素子16が実装されて形成
されている。この実装方法について説明する。図8に示
すように、第1乃至第4実施例の半導体パッケージ基板
31a、31b又は31cに、セラミック基板26を所
望の位置で導通がとれるように接着剤22により接合
し、半導体パッケージ基板31fを形成する。この半導
体パッケージ基板31fにおける金属パッド12に半導
体素子16をフリップチップ接続する。次に、半導体素
子16と多層配線構造膜15との間の空間にアンダーフ
ィル17を流し込み硬化させる。次に、セラミック基板
26の表面のパッドにBGA用半田ボール19を装着す
る。このとき、BGA用半田ボール19の位置はビアの
直上でもよい。なお、第1乃至第4実施例と同様に、半
導体素子16を多層配線構造膜15にワイヤーボンディ
ングにより接続してもよい。
【0059】このように構成された第7実施例の半導体
装置においては、半導体パッケージ基板31fがキャリ
ア基材としてセラミック基板26を備えることによりグ
ランド機能の強化を図ることができる。また、セラミッ
ク基板26内に抵抗及びコンデンサ等の受動部品を内蔵
することにより半導体パッケージ基板31fに容易に機
能を付加させることができる。更に、セラミック基板2
6を使用することにより二次実装時に発生する応力を緩
和させることができ、半導体装置の信頼性を向上させる
ことができる。
【0060】以下、本発明に係る半導体装置の製造方法
の実施例について説明する。図9(a)乃至(e)及び
図10(a)乃至(d)は、本発明方法の第1実施例に
係る半導体装置の製造方法を工程順に示す部分断面図で
ある。本実施例方法は、本発明の半導体装置の第1実施
例(図1参照)に係る半導体装置を製造するためのもの
である。なお、各工程間において適宜洗浄及び熱処理を
行う。
【0061】先ず、図9(a)に示すように、厚さ0.
1乃至1.5mmの金属板であるメタルベース11の表
面にめっきレジスト27を形成する。形成する方法は、
めっきレジスト27が液状ならばスピンコート法、ダイ
コート法、カーテンコート法又は印刷法等で積層し、め
っきレジスト27がドライフィルムであればラミネート
法等で積層した後、乾燥等の処理を施して固め、めっき
レジスト27が感光性であればフォトリソプロセス等に
より、また、非感光性であればレーザ加工法等によりパ
ターニングする。
【0062】次に、図9(b)に示すように、めっきレ
ジスト27の開口部に電解めっき法又は無電解めっき法
により、金、錫及び半田からなる群より選択された少な
くとも1種の金属又はその合金を析出させ、第1の金属
パッド12の表層部(図示せず)を形成する。次に、バ
リアメタル(図示せず)としてニッケルを析出し、更に
銅を析出させて第1の金属パッド12を形成する。この
とき、メタルベース11を構成する金属と金属パッド1
2の表層部を形成する金属との間で金属間化合物が形成
される場合は、金属パッド12の表層部を形成する前に
ニッケル等のバリアメタルを析出させる。このバリアメ
タルはエッチングにより除去できる金属であることが好
ましい。また、図10に示す後の工程において金属パッ
ド12の表面を多層配線構造膜15(図10(a)参
照)の表面よりも窪ませる場合は、先に、ニッケル等の
エッチング可能な金属を所定の厚さに析出させてから、
金属パッド12の表層部を構成する金属を析出させ、バ
リアメタルとしてニッケルを析出し、更に銅を析出させ
て金属パッド12を形成する。
【0063】次に、図9(c)に示すように、めっきレ
ジスト27を除去した後、表面を清浄化する。
【0064】次に、図9(d)に示すように、絶縁層1
3を形成する。絶縁層13を形成する方法は、絶縁層1
3を構成する絶縁樹脂が液状ならば、スピンコート法、
ダイコート法、カーテンコート法又は印刷法等により絶
縁樹脂を積層し、また、絶縁樹脂がドライフィルムであ
ればラミネート法等により絶縁樹脂を積層した後、乾燥
等の処理を施して前記絶縁樹脂を固める。そして、前記
絶縁樹脂が感光性であればフォトリソプロセス等によ
り、また、前記絶縁樹脂が非感光性であればレーザ加工
法等により、前記絶縁樹脂をパターニングしてビアホー
ル34を形成し、キュアを行って絶縁樹脂を硬化させて
絶縁層13を形成する。
【0065】次に、図9(e)に示すように、配線パタ
ーンをサブトラクティブ法、セミアディティブ法又はフ
ルアディティブ法等により形成し、配線層14を形成す
る。このとき、ビアホール34を導電物質により埋め込
み、配線層14を金属パッド12に接続する。
【0066】次に、図10(a)に示すように、サブト
ラクティブ法、セミアディティブ法又はフルアディティ
ブ法等による絶縁層13の形成工程及び配線層14の形
成工程を繰り返す。そして、その後、絶縁層13及び配
線層14からなる積層体上に金属パッド29を形成す
る。これにより、金属パッド12、絶縁層13、配線層
14及び金属パッド29から構成される多層配線構造膜
15を形成する。
【0067】次に、図10(b)に示すように、多層配
線構造膜15の裏面及びメタルベース11の表面に、エ
ッチングレジスト28を形成する。エッチングレジスト
28を形成する方法は、エッチングレジスト28が液状
ならばスピンコート法、ダイコート法、カーテンコート
法又は印刷法等によりエッチングレジスト28を積層
し、エッチングレジスト28がドライフィルムであれば
ラミネート法等でエッチングレジスト28を積層した
後、乾燥等の処理を施してエッチングレジスト28を固
め、エッチングレジスト28が感光性であればフォトリ
ソプロセス等により、エッチングレジスト28が非感光
性であればレーザ加工法等によりエッチングレジスト2
8をパターニングする。その後、このエッチングレジス
ト28をマスクとして、メタルベース11を多層配線構
造膜15が露出するまでエッチングして凹部32を形成
する。
【0068】次に、図10(c)に示すように、エッチ
ングレジスト28を除去し、金属パッド12の表面及び
金属パッド29の表面を清浄化し、半導体パッケージ基
板31aを形成する。
【0069】次に、図10(d)に示すように、半導体
素子16を金属パッド12に半田ボール18を介してフ
リップチップ接続し、多層配線構造膜15と半導体素子
16との間の空間にアンダーフィル17を流し込んで硬
化させる。次いで、金属パッド29にBGA用半田ボー
ル19を装着し、図10(d)に示すような半導体装置
を形成する。
【0070】この半導体装置は、本発明装置の第1実施
例に係る半導体装置と同じものであり、上述の製造方法
によれば、この半導体装置を効率よく製造することがで
きる。また、本実施例に係る製造方法によれば、平坦な
メタルベース11を基板として多層配線構造膜15を積
層するため、多層配線構造膜15の平坦性を向上させる
ことができる。特に、半導体素子16を接続する多層配
線構造膜15の表面の平坦性を向上させることができ
る。
【0071】次に、本発明方法の第2実施例について説
明する。本第2実施例方法は、本発明装置の第2実施例
に係る半導体装置(図2参照)を製造するためのもので
ある。本実施例方法の特徴は、第1実施例方法に加え
て、金属膜35を設ける工程を有する点である。図11
(a)乃至(d)、図12(a)乃至(c)及び図13
(a)乃至(d)は、本実施例に係る半導体装置の製造
方法を工程順に示す部分断面図である。なお、各工程間
において適宜洗浄及び熱処理を行う。
【0072】先ず、図11(a)に示すように、厚さ
0.1乃至1.5mmの金属板であるメタルベース11
の表面にめっきレジスト27を形成する。形成する方法
は、めっきレジスト27が液状ならばスピンコート法、
ダイコート法、カーテンコート法又は印刷法等で積層
し、めっきレジスト27がドライフィルムであればラミ
ネート法等で積層した後、乾燥等の処理を施して固め、
めっきレジスト27が感光性であればフォトリソプロセ
ス等により、また、非感光性であればレーザ加工法等に
よりパターニングする。
【0073】次に、図11(b)に示すように、めっき
レジスト27の開口部に電解めっき法又は無電解めっき
法により、金、錫及び半田からなる群より選択された少
なくとも1種の金属又はその合金を析出させ、第1の金
属パッド12の表層部(図示せず)を形成する。次に、
バリアメタル(図示せず)としてニッケルを析出させ、
更に銅を析出させて第1の金属パッド12を形成する。
このとき、メタルベース11を構成する金属と金属パッ
ド12の表層部を形成する金属との間で金属間化合物が
形成される場合は、金属パッド12の表層部を形成する
前にニッケル等のバリアメタルを析出させる。このバリ
アメタルはエッチングにより除去できる金属であること
が好ましい。また、図13(a)に示す後の工程におい
て金属パッド12の表面を多層配線構造膜15の表面よ
りも窪ませる場合は、先に、ニッケル等のエッチング可
能な金属を所定の厚さに析出させてから、金属パッド1
2の表層部を構成する金属を析出させ、バリアメタルと
してニッケルを析出し、更に銅を析出させて金属パッド
12を形成する。
【0074】次に、図11(c)に示すように、めっき
レジスト36を形成する。めっきレジスト27を除去し
た後にめっきレジスト36を形成する方が適している
が、可能であれば、めっきレジスト27上にめっきレジ
スト36を形成し、合わせてパターニングしても構わな
い。形成する方法は、めっきレジスト36が液状ならば
スピンコート法、ダイコート法、カーテンコート法又は
印刷法等で積層し、めっきレジスト36がドライフィル
ムであればラミネート法等で積層した後、乾燥等の処理
を施して固め、めっきレジスト36が感光性であればフ
ォトリソプロセス等により、また、非感光性であればレ
ーザ加工法等によりパターニングする。
【0075】次に、図11(d)に示すように、めっき
レジスト36の開口部に電解めっき法、無電解めっき法
又はスパッタ法により、メタルベース11をエッチング
する際にエッチング耐性を有する金属、即ち、金、白
金、銀、パラジウム、チタン、クロム、モリブデン、タ
ンタル、ニッケル及びアルミニウムからなる群より選択
された少なくとも1種の金属又はその合金を析出させ、
金属膜35の表層部(図示せず)を形成する。次に、金
属膜35に厚みを持たせるために、電解めっき法又は無
電解めっき法により形成可能な銅、ニッケル、金、パラ
ジウム等の金属を析出させて金属膜35を形成する。ま
た、電気的な性能を付加する場合は、金属膜35の拡散
を抑えるためにバリアメタル(図示せず)を形成しても
よい。このとき、メタルベース11を構成する金属と金
属膜35の表層部を構成する金属との間で金属間化合物
が形成される場合は、金属膜35の表層部を形成する前
にニッケル等のバリアメタルを析出させる。このバリア
メタルはエッチングにより除去できる金属であることが
好ましい。また、図13(a)に示す後の工程において
金属膜35の表面を多層配線構造膜15の表面よりも窪
ませる場合は、先に、ニッケル等のエッチング可能な金
属を所定の厚さに析出させてから、金属膜35を形成す
る。また、金属膜35を多層配線構造膜15より突出さ
せる場合(図示せず)は、めっきレジスト36をマスク
として、エッチングによりメタルベース11に凹部を形
成してから、金属膜35を形成する。
【0076】次に、図12(a)に示すように、めっき
レジスト36を除去した後、表面を清浄化する。次に、
図12(b)に示すように、メタルベース11上に絶縁
層13を形成する。絶縁層13を形成する方法は、絶縁
層13を構成する絶縁樹脂が液状ならば、スピンコート
法、ダイコート法、カーテンコート法又は印刷法等によ
り絶縁樹脂を積層し、また、絶縁樹脂がドライフィルム
であればラミネート法等により絶縁樹脂を積層した後、
乾燥等の処理を施して前記絶縁樹脂を固める。そして、
前記絶縁樹脂が感光性であればフォトリソプロセス等に
より、また、前記絶縁樹脂が非感光性であればレーザ加
工法等により、前記絶縁樹脂をパターニングしてビアホ
ール34を形成し、キュアを行って絶縁樹脂を硬化させ
て絶縁層13を形成する。
【0077】次に、図12(c)に示すように、配線パ
ターンをサブトラクティブ法、セミアディティブ法又は
フルアディティブ法等により形成し、配線層14を形成
する。このとき、ビアホール34を導電物質により埋め
込み、配線層14を金属パッド12に接続する。なお、
金属膜35を回路の構成要素として使用する場合(図示
せず)は、図12(b)に示す工程において金属膜35
に接続されるような位置にビアホール34を形成し、図
12(c)に示す工程において配線層14をビアホール
34を介して金属膜35に接続する。
【0078】次に、図13(a)に示すように、サブト
ラクティブ法、セミアディティブ法又はフルアディティ
ブ法等による絶縁層13の形成工程及び配線層14の形
成工程を繰り返し、更に金属パッド29を形成して多層
配線構造膜15を形成する。
【0079】次に、図13(b)に示すように、多層配
線構造膜15の裏面及びメタルベース11の表面に、エ
ッチングレジスト28を形成する。エッチングレジスト
28を形成する方法は、エッチングレジスト28が液状
ならばスピンコート法、ダイコート法、カーテンコート
法又は印刷法等によりエッチングレジスト28を積層
し、エッチングレジスト28がドライフィルムであれば
ラミネート法等でエッチングレジスト28を積層した
後、乾燥等の処理を施してエッチングレジスト28を固
め、エッチングレジスト28が感光性であればフォトリ
ソプロセス等により、エッチングレジスト28が非感光
性であればレーザ加工法等によりエッチングレジスト2
8をパターニングする。その後、このエッチングレジス
ト28をマスクとして、メタルベース11を多層配線構
造膜15および金属膜35が露出するまでエッチングし
て凹部32を形成する。
【0080】次に、図13(c)に示すように、エッチ
ングレジスト28を除去し、金属パッド12の表面及び
金属パッド29の表面を清浄化し、半導体パッケージ基
板31bを形成する。
【0081】次に、図13(d)に示すように、半導体
素子16を金属パッド12に半田ボール18を介してフ
リップチップ接続し、多層配線構造膜15と半導体素子
16との間の空間にアンダーフィル17を流し込んで硬
化させる。次いで、金属パッド29にBGA用半田ボー
ル19を装着し、図13(d)に示すような半導体装置
を形成する。
【0082】本第2実施例方法によれば、本発明装置の
第2実施例に示した金属膜35を具備した半導体装置を
効率よく製造することができる。この半導体装置におい
ては、金属膜35をメタルベース11の開口部に配置す
ることにより、メタルベース11が多層配線構造膜15
に加える応力を緩和し、この応力が多層配線構造膜15
に直接印加されることを防止できる。これにより、多層
配線構造膜15のクラック発生を抑えることができる。
【0083】次に、本実施例の変形例について説明す
る。本変形例においては、金属パッド12と金属膜35
とを同時に形成する。図14(a)乃至(e)は、本変
形例に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す部分断
面図である。本変形例においては、図14(a)乃至
(e)に示す工程を行った後、図13(a)乃至(d)
に示す工程を行う。
【0084】先ず、図14(a)に示すように、厚さ
0.1乃至1.5mmの金属板であるメタルベース11
の表面上にめっきレジスト27を形成する。形成する方
法は、めっきレジスト27が液状ならばスピンコート
法、ダイコート法、カーテンコート法又は印刷法等で積
層し、めっきレジスト27がドライフィルムであればラ
ミネート法等で積層した後、乾燥等の処理を施して固
め、めっきレジスト27が感光性であればフォトリソプ
ロセス等により、また、非感光性であればレーザ加工法
等によりパターニングする。
【0085】次に、図14(b)に示すように、めっき
レジスト27の開口部に電解めっき法又は無電解めっき
法により、金、錫及び半田からなる群より選択された少
なくとも1種の金属又はその合金を析出させ、第1の金
属パッド12の表層部(図示せず)及び金属膜35の表
層部(図示せず)を形成する。次に、バリアメタル(図
示せず)としてニッケルを析出させ、更に銅を析出させ
て第1の金属パッド12及び金属膜35を形成する。こ
のとき、メタルベース11を構成する金属と金属パッド
12及び金属膜35の表層部を形成する金属との間で金
属間化合物が形成される場合は、金属パッド12及び金
属膜35の表層部を形成する前にニッケル等のバリアメ
タルを析出させる。このバリアメタルはエッチングによ
り除去できる金属であることが好ましい。また、図13
(a)に示す後の工程において金属パッド12及び金属
膜35の表面を多層配線構造膜15の表面よりも窪ませ
る場合は、先に、ニッケル等のエッチング可能な金属を
所定の厚さに析出させてから、金属パッド12及び金属
膜35の表層部を構成する金属を析出させ、バリアメタ
ルとしてニッケルを析出し、更に銅を析出させて金属パ
ッド12及び金属膜35を形成する。
【0086】次に、図14(c)に示すように、めっき
レジスト27を除去した後、表面を清浄化する。次に、
図14(d)に示すように、絶縁層13を形成する。絶
縁層13を形成する方法は、絶縁層13を構成する絶縁
樹脂が液状ならば、スピンコート法、ダイコート法、カ
ーテンコート法又は印刷法等により絶縁樹脂を積層し、
また、絶縁樹脂がドライフィルムであればラミネート法
等により絶縁樹脂を積層した後、乾燥等の処理を施して
前記絶縁樹脂を固める。そして、前記絶縁樹脂が感光性
であればフォトリソプロセス等により、また、前記絶縁
樹脂が非感光性であればレーザ加工法等により、前記絶
縁樹脂をパターニングしてビアホール34を形成し、キ
ュアを行って絶縁樹脂を硬化させて絶縁層13を形成す
る。
【0087】次に、図14(e)に示すように、配線パ
ターンをサブトラクティブ法、セミアディティブ法又は
フルアディティブ法等により形成し、配線層14を形成
する。このとき、ビアホール34を導電物質により埋め
込み、配線層14を金属パッド12に接続する。なお、
金属膜35を、回路を構成する要素として使用する場合
(図示せず)は、図14(d)に示す工程において金属
膜35に接続されるような位置にビアホール34を形成
し、図14(e)に示す工程において配線層14をビア
ホール34を介して金属膜35に接続する。
【0088】その後、図13(a)乃至(d)に示す工
程を行い、本発明装置の第2実施例に示した半導体装置
を製造する。本変形例によれば、金属パッド12及び金
属膜35を同時に形成することができるため、半導体装
置をより効率よく製造することができる。
【0089】次に、本発明方法の第3実施例について説
明する。本第3実施例方法は、本発明装置の第3実施例
に係る半導体装置(図3参照)を製造するためのもので
ある。本実施例方法の特徴は、第1実施例方法に加え
て、金属パッド12の表面に半田ボール20を形成し、
この半田ボール20を多層配線構造膜15の表面より突
出させる工程を有する点である。図15(a)乃至
(f)及び図16(a)乃至(d)は、本実施例に係る
半導体装置の製造方法を工程順に示す部分断面図であ
る。なお、各工程間において適宜洗浄及び熱処理を行
う。
【0090】先ず、図15(a)に示すように、厚さ
0.1乃至1.5mmの金属板であるメタルベース11
の表面にめっきレジスト27を形成する。めっきレジス
ト27を形成する方法は、めっきレジスト27が液状な
らばスピンコート法、ダイコート法、カーテンコート法
又は印刷法等によりめっきレジスト27を積層し、めっ
きレジスト27がドライフィルムであればラミネート法
等によりめっきレジスト27を積層した後、乾燥等の処
理を施してめっきレジスト27を固め、めっきレジスト
27が感光性であればフォトリソプロセス等により、め
っきレジスト27が非感光性であればレーザ加工法等に
よりめっきレジスト27をパターニングする。
【0091】次いで、図15(b)に示すように、めっ
きレジスト27をマスクとしてメタルベース11にハー
フエッチングを施し、半田ボール20及び金属パッド1
2を形成するための凹部33を形成する。
【0092】次に、図15(c)に示すように、めっき
レジスト27の開口部に電解めっき法又は無電解めっき
法により半田ボール20を形成し、バリアメタル(図示
せず)としてニッケルを析出させ、更に銅を析出させて
金属パッド12を形成する。このとき、メタルベース1
1を構成する金属と半田ボール20との間で金属間化合
物が形成される場合は、半田ボール20を形成するより
も先にニッケル等のバリアメタルを析出させる。このバ
リアメタルはエッチングにより除去できる金属であるこ
とが好ましい。
【0093】次に、図15(d)に示すように、めっき
レジスト27を除去した後、メタルベース11及び金属
パッド12の表面を清浄化する。
【0094】次に、図15(e)に示すように、絶縁層
13を形成する。絶縁層13を形成する方法は、絶縁層
13を構成する絶縁樹脂が液状ならば、スピンコート
法、ダイコート法、カーテンコート法又は印刷法等によ
り絶縁樹脂を積層し、また、絶縁樹脂がドライフィルム
であればラミネート法等により絶縁樹脂を積層した後、
乾燥等の処理を施して前記絶縁樹脂を固める。そして、
前記絶縁樹脂が感光性であればフォトリソプロセス等に
より、また、前記絶縁樹脂が非感光性であればレーザ加
工法等により、前記絶縁樹脂をパターニングしてビアホ
ール34を形成し、キュアを行って絶縁樹脂を硬化させ
て絶縁層13を形成する。このとき、キュア温度は半田
ボール20の融点以下の温度とする。
【0095】次に、図15(f)に示すように、配線パ
ターンをサブトラクティブ法、セミアディティブ法又は
フルアディティブ法等により形成し、配線層14を形成
する。このとき、ビアホール34を導電物質により埋め
込み、配線層14を金属パッド12に接続する。
【0096】次に、図16(a)に示すように、サブト
ラクティブ法、セミアディティブ法又はフルアディティ
ブ法等による絶縁層13の形成工程及び配線層14の形
成工程を繰り返し、更に金属パッド29を形成して多層
配線構造膜15を形成する。
【0097】次に、図16(b)に示すように、多層配
線構造膜15の裏面及びメタルベース11の表面に、エ
ッチングレジスト28を形成する。エッチングレジスト
28を形成する方法は、エッチングレジスト28が液状
ならばスピンコート法、ダイコート法、カーテンコート
法又は印刷法等によりエッチングレジスト28を積層
し、エッチングレジスト28がドライフィルムであれば
ラミネート法等によりエッチングレジスト28を積層し
た後、乾燥等の処理を施してエッチングレジスト28を
固め、エッチングレジスト28が感光性であればフォト
リソプロセス等により、エッチングレジスト28が非感
光性であればレーザ加工法等によりエッチングレジスト
28をパターニングする。その後、このエッチングレジ
スト28をマスクとして、メタルベース11を多層配線
構造膜15が露出するまでエッチングし、凹部32を形
成する。
【0098】次に、図16(c)に示すように、エッチ
ングレジスト28を除去し、半田ボール20の表面及び
金属パッド29の表面を清浄化して、半導体パッケージ
基板31cを形成する。
【0099】次いで、図16(d)に示すように、半導
体素子16を金属パッド12に、半田ボール20を介す
か又は半田ボール20を予備半田として使用し半田ボー
ル18(図13(d)参照)を介してフリップチップ接
続し、多層配線構造膜15と半導体素子16との間の空
間にアンダーフィル17を流し込んで硬化させる。次い
で、金属パッド29にBGA用半田ボール19を装着
し、図16(d)に示すような半導体装置を形成する。
【0100】本第3実施例方法によれば、本発明装置の
第3実施例に示した金属パッド12の表面に半田ボール
20を具備する半導体装置を効率よく製造することがで
きる。この半導体装置においては、半導体素子16を多
層配線構造膜15にフリップチップ接続するときに、半
田ボール20が半田又は予備半田として機能するため、
フリップチップパッドの狭ピッチ化を図ることができ
る。また、半導体素子16は半田ボール18を具備する
必要がなくなる。また、多層配線構造膜15とメタルベ
ース11との間に、前述の第2実施例方法において示し
た金属膜35を形成してもよい。この場合、図11乃至
13又は図14及び13に示す工程によって、金属膜3
5を形成することができる。
【0101】次に、本発明方法の第4実施例について説
明する。図17(a)乃至(f)及び図18(a)乃至
(d)は、この第4実施例に係る半導体装置の製造方法
を工程順に示す部分断面図である。なお、各工程間にお
いて適宜洗浄及び熱処理を行う。この第4実施例方法
は、本発明装置の第1実施例に係る半導体装置を製造す
るためのものである。本第4実施例方法は、第1実施例
方法と比較して、メタルベース11に予め半導体搭載用
の凹部を形成する点に特徴がある。
【0102】先ず、図17(a)に示すように、厚さ
0.1乃至1.5mmの金属板であるメタルベース11
の表面に、エッチング又はドリル等による切削加工によ
り半導体素子搭載用凹部32を形成する。又は、メタル
ベース11を半導体素子搭載部が開口している金属板と
平滑な金属板を張り合わせることにより形成してもよ
い。
【0103】次に、図17(b)に示すように、メタル
ベース11の裏面にめっきレジスト27を形成する。め
っきレジスト27を形成する方法は、めっきレジスト2
7が液状ならばスピンコート法、ダイコート法、カーテ
ンコート法又は印刷法等により積層し、めっきレジスト
27がドライフィルムであればラミネート法等でめっき
レジスト27を積層した後、乾燥等の処理を施してめっ
きレジスト27を固め、めっきレジスト27が感光性で
あればフォトリソプロセス等により、めっきレジスト2
7が非感光性であればレーザ加工法等によりめっきレジ
スト27をパターニングする。
【0104】次に、図17(c)に示すように、めっき
レジスト27の開口部に電解めっき法又は無電解めっき
法により、金、錫及び半田からなる群より選択された少
なくとも1種の金属又はその合金を析出させ、金属パッ
ド12の表層部(図示せず)を形成する。次に、バリア
メタル(図示せず)としてニッケルを析出し、更に銅を
析出させて金属パッド12を形成する。このとき、メタ
ルベース11を構成する金属と金属パッド12の表層部
を形成する金属との間で金属間化合物が形成される場合
は、金属パッド12を形成する前にニッケル等のバリア
メタルを析出させる。このバリアメタルはエッチングに
より除去できる金属であることが好ましい。また、図1
8に示す後の工程において金属パッド12の表面を多層
配線構造膜15(図18(c)参照)の表面よりも窪ま
せる場合は、先に、ニッケル等のエッチング可能な金属
を所定の厚さに析出させてから、金属パッド12の表層
部を形成する金属を析出させ、バリアメタルとしてニッ
ケルを析出させ、更に銅を析出させて金属パッド12を
形成する。
【0105】次に、図17(d)に示すように、めっき
レジスト27を除去した後、メタルベース11及び金属
パッド12の表面を清浄化する。
【0106】次に、図17(e)に示すように、絶縁層
13を形成する。絶縁層13を形成する方法は、絶縁層
13を構成する絶縁樹脂が液状ならば、スピンコート
法、ダイコート法、カーテンコート法又は印刷法等によ
り絶縁樹脂を積層し、また、絶縁樹脂がドライフィルム
であればラミネート法等により絶縁樹脂を積層した後、
乾燥等の処理を施して前記絶縁樹脂を固める。そして、
前記絶縁樹脂が感光性であればフォトリソプロセス等に
より、また、前記絶縁樹脂が非感光性であればレーザ加
工法等により、前記絶縁樹脂をパターニングしてビアホ
ール34を形成し、キュアを行って絶縁樹脂を硬化させ
て絶縁層13を形成する。
【0107】次に、図17(f)に示すように、配線パ
ターンをサブトラクティブ法、セミアディティブ法又は
フルアディティブ法等により形成し、配線層14を形成
する。このとき、ビアホール34を導電物質により埋め
込み、配線層14を金属パッド12に接続する。
【0108】次に、図18(a)に示すように、サブト
ラクティブ法、セミアディティブ法又はフルアディティ
ブ法等による絶縁層13の形成工程及び配線層14の形
成工程を繰り返す。そして、その後、絶縁層13及び配
線層14からなる積層体上に金属パッド29を形成し
て、多層配線構造膜15を形成する。
【0109】次に、図18(b)に示すように、多層配
線構造膜15の裏面及びメタルベース11の表面にエッ
チングレジスト28を形成しパターニングする。その
後、このエッチングレジスト28をマスクとして、メタ
ルベース11を多層配線構造膜15が露出するまでエッ
チングする。また、半導体素子搭載用凹部32における
メタルベース11の厚さがある程度薄いときは、メタル
ベース11の表面にエッチングレジスト28を形成する
ことなくエッチングを行うことも可能である。
【0110】次いで、図18(c)に示すように、エッ
チングレジスト28を除去し、金属パッド12の表面及
び金属パッド29の表面を清浄化し、半導体パッケージ
基板31aを形成する。
【0111】次に、図18(d)に示すように、半導体
素子16を金属パッド12に半田ボール18を介してフ
リップチップ接続し、多層配線構造膜15と半導体素子
16との間の空間にアンダーフィル17を流し込んで硬
化させる。次いで、金属パッド29にBGA用半田ボー
ル19を装着し、図18(d)に示すような半導体装置
を形成する。
【0112】この半導体装置は、本発明装置の第1実施
例に係る半導体装置、即ち第1実施例方法により製造さ
れる半導体装置と構成が同じである。本第4実施例方法
は、メタルベース11に予め半導体搭載用凹部を形成す
ることにより、図18(b)で示したメタルベース11
をエッチングする工程においてエッチング時間を短縮す
ることができ、また、半導体素子搭載用の開口部の形状
が均一となるという利点を有している。なお、図17
(b)及び(c)に示す工程において、金属膜35(図
14(b)参照)を形成してもよい。これにより、前述
の本発明装置の第2実施例に係る半導体装置(図2参
照)を効率よく製造することができる。
【0113】次に、本発明方法の第5実施例について説
明する。本第5実施例の製造方法は、第3実施例方法と
第4実施例方法とを組み合わせたものであり、両方の利
点を有している。図19(a)乃至(f)及び図20
(a)乃至(d)は、本第5実施例に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す部分断面図である。なお、各工
程間において適宜洗浄及び熱処理を行う。
【0114】先ず、第4実施例方法に示した方法によ
り、厚さが0.1乃至1.5mmの金属板であるメタル
ベース11の表面に半導体素子搭載用の凹部32を形成
する。次に、図19(a)に示すように、メタルベース
11の裏面にめっきレジスト27を形成する。めっきレ
ジスト27を形成する方法は、めっきレジスト27が液
状ならばスピンコート法、ダイコート法、カーテンコー
ト法又は印刷法等でめっきレジスト27を積層し、ま
た、めっきレジスト27がドライフィルムであればラミ
ネート法等でめっきレジスト27を積層した後、乾燥等
の処理を施してめっきレジスト27を固め、めっきレジ
スト27が感光性であればフォトリソプロセス等によ
り、また、めっきレジスト27が非感光性であればレー
ザ加工法等によりめっきレジスト27をパターニングす
る。
【0115】次に、図19(b)に示すように、めっき
レジスト27をマスクとしてメタルベース11にハーフ
エッチングを施し、半田ボール20及び金属パッド12
を形成するための凹部33を形成する。なお、本第5実
施例方法においては、メタルベース11に半導体素子搭
載用の凹部32を形成してから凹部33を形成している
が、先に凹部33を形成してから凹部32を形成しても
よく、可能であれば同時に形成してもよい。
【0116】次に、図19(c)に示すように、めっき
レジスト27の開口部に電解めっき法又は無電解めっき
法により半田ボール20を形成し、バリアメタル(図示
せず)としてニッケルを析出させ、更に銅を析出させて
金属パッド12を形成する。このとき、メタルベース1
1を構成する金属と半田ボール20との間で金属間化合
物が形成される場合は、半田ボール20を形成する前に
ニッケル等のバリアメタルを先に析出させる。このバリ
アメタルはエッチングにより除去できる金属であること
が好ましい。
【0117】次に、図19(d)に示すように、めっき
レジスト27を除去した後、メタルベース11及び金属
パッド12の表面を清浄化する。
【0118】次に、図19(e)に示すように、絶縁層
13を形成する。絶縁層13を形成する方法は、絶縁層
13を構成する絶縁樹脂が液状ならば、スピンコート
法、ダイコート法、カーテンコート法又は印刷法等によ
り絶縁樹脂を積層し、また、絶縁樹脂がドライフィルム
であればラミネート法等により絶縁樹脂を積層した後、
乾燥等の処理を施して前記絶縁樹脂を固める。そして、
前記絶縁樹脂が感光性であればフォトリソプロセス等に
より、また、前記絶縁樹脂が非感光性であればレーザ加
工法等により、前記絶縁樹脂をパターニングしてビアホ
ール34を形成し、キュアを行って絶縁樹脂を硬化させ
て絶縁層13を形成する。このとき、キュア温度は半田
ボール20の融点以下の温度とする。
【0119】次に、図19(f)に示すように、配線パ
ターンをサブトラクティブ法、セミアディティブ法又は
フルアディティブ法等により形成し、配線層14を形成
する。このとき、ビアホール34を導電物質により埋め
込み、配線層14を金属パッド12に接続する。
【0120】次に、図20(a)に示すように、サブト
ラクティブ法、セミアディティブ法又はフルアディティ
ブ法等による絶縁層13の形成工程及び配線層14の形
成工程を繰り返し、その後金属パッド29を形成する。
これにより、半田ボール20、金属パッド12、絶縁層
13、配線層14及び金属パッド29から構成される多
層配線構造膜15を形成する。
【0121】次に、図20(b)に示すように、多層配
線構造膜15の裏面及びメタルベース11の表面に、エ
ッチングレジスト28を形成しパターニングする。その
後、このエッチングレジスト28をマスクとして、メタ
ルベース11を多層配線構造膜15が露出するまでエッ
チングする。なお、半導体素子搭載用凹部32における
メタルベース11の厚さがある程度薄いときは、メタル
ベース11の表面にエッチングレジスト28を形成する
ことなくエッチングを行うことも可能である。
【0122】次いで、図20(c)に示すように、エッ
チングレジスト28を除去し、半田ボール20の表面及
び金属パッド29の表面を清浄化し、半導体パッケージ
基板31cを形成する。
【0123】次いで、図20(d)に示すように、半導
体素子16を金属パッド12に、半田ボール20を介す
か又は半田ボール20を予備半田として使用し半田ボー
ル18(図18(d)参照)を介してフリップチップ接
続し、多層配線構造膜15と半導体素子16との間の空
間にアンダーフィル17を流し込んで硬化させる。次い
で、金属パッド29にBGA用半田ボール19を装着
し、図20(d)に示すような半導体装置を形成する。
【0124】この半導体装置は、本発明装置の第3実施
例に係る半導体装置、即ち第3実施例方法により製造さ
れた半導体装置(図3参照)と構成が同じである。本実
施例に係る製造方法によれば、メタルベース11に予め
半導体搭載用の凹部32を形成することにより、メタル
ベース11をエッチングする時間を短縮することがで
き、半導体搭載用の開口部の形状を均一にすることがで
きる。また、金属パッド12の表面に半田ボール20を
具備しているため、半導体素子16を多層配線構造膜1
5にフリップチップ接続するときに、半田ボール20が
半田又は予備半田として機能するため、フリップチップ
パッドの狭ピッチ化を図ることができる。また、半導体
素子16は半田ボール18を具備する必要がなくなる。
なお、図19(a)乃至(c)に示す工程において、前
述の第2の実施例方法において示した金属膜35(図1
4(b)参照)を形成することもできる。これにより、
本発明装置の第3実施例に係る半導体装置を、効率よく
製造することができる。
【0125】次に、本発明方法の第6実施例について説
明する。本第6実施例方法は、本発明装置の第4実施例
に係る半導体装置、即ち、金属パッド12と配線層14
との間に薄膜コンデンサ21が形成されている半導体装
置を製造するためのものである。図21(a)及び
(b)は、本第6実施例方法に係る半導体装置の製造方
法を工程順に示す部分断面図である。なお、各工程間に
おいて適宜洗浄及び熱処理を行う。
【0126】先ず、図9(a)乃至(c)に示す工程に
より、図21(a)に示すように、表面に金属パッド1
2が形成されたメタルベース11を得る。即ち、図9
(a)に示すように、厚さ0.1乃至1.5mmの金属
板であるメタルベース11の表面にめっきレジスト27
を形成する。
【0127】次に、図9(b)に示すように、めっきレ
ジスト27の開口部に電解めっき法又は無電解めっき法
により、金、錫及び半田からなる群より選択された少な
くとも1種の金属又はその合金を析出させ、バリアメタ
ルとしてニッケルを析出し、更に銅を析出させて金属パ
ッド12を形成する。
【0128】次に、図9(c)に示すように、めっきレ
ジスト27を除去した後、メタルベース11及び金属パ
ッド12の表面を清浄化し、図21(a)に示すような
構造を得る。
【0129】また、このとき、図9(a)乃至(c)に
示す工程により表面に金属パッド12が形成されたメタ
ルベース11を得る替わりに、図11(a)乃至(d)
及び図12(a)、又は図14(a)乃至(c)に示す
工程により、金属パッド12を備え金属膜35が被覆さ
れたメタルベース11を得てもよく、図15(a)乃至
(d)に示す工程により金属パット12及び半田ボール
20を具備するメタルベース11を得てもよく、図17
(a)乃至(d)に示す工程により裏面に金属パッド1
2を具備し表面に半導体搭載用の凹部32が形成された
メタルベース11を得てもよい。更に、図19(a)乃
至(d)に示す工程により金属パット12及び半田ボー
ル20を具備し半導体搭載用の凹部32が形成されたメ
タルベース11を得てもよい。但し、メタルベース11
が半田ボール20を具備する場合は、後述する薄膜コン
デンサ21を形成するときの温度は半田ボール20の融
点以下でなければならない。
【0130】図21(a)に示すような表面に金属パッ
ド12が形成されたメタルベース11を得た後、図21
(b)に示すように、レジスト(図示せず)をマスクと
して所望の金属パッド12の表面のみを露出させ、スパ
ッタ法、蒸着法、CVD又は陽極酸化法等により薄膜コ
ンデンサ21を形成する。この薄膜コンデンサ21の誘
電体層を構成する材料は、酸化チタン、酸化タンタル、
Al23、SiO2、Nb25、BST(BaxSr1-x
TiO3)、PZT(PbZrxTi1-x3)、PLZT
(Pb1-yLayZrxTi1-x3)又はSrBi2Ta2
9等のペロブスカイト系材料であることが好ましい。
但し、前記化合物のいずれについても、0≦x≦1、0
<y<1である。また、薄膜コンデンサ21は、所望の
誘電率を実現することができる有機樹脂等により構成さ
れてもよい。
【0131】次に、レジストを除去するリフトオフ法に
より、不要部分の誘電体等を除去する。このとき、メタ
ルマスク等により所望の位置に薄膜コンデンサ21が形
成されてもよい。
【0132】以後の工程は、図9(d)、(e)及び図
10(a)乃至(d)に示す工程と同じである。但し、
図9(d)、(e)及び図10(a)乃至(d)には薄
膜コンデンサ21は図示されていない。図9(d)に示
すように、絶縁層13を形成し、図9(e)に示すよう
に、配線パターンを形成し配線層14を形成する。
【0133】次に、図10(a)に示すように、絶縁層
形成工程及び配線層形成工程を繰り返して、多層配線構
造膜15を形成する。
【0134】次に、図10(b)に示すように、多層配
線構造膜15の裏面及びメタルベース11の表面にエッ
チングレジスト28を形成する。その後、このエッチン
グレジスト28をマスクとして、メタルベース11を多
層配線構造膜15が露出するまでエッチングする。
【0135】次に、図10(c)に示すように、エッチ
ングレジスト28を除去し、金属パッド12の表面及び
金属パッド29の表面を清浄化し、半導体パッケージ基
板31aを形成する。
【0136】次に、図10(d)に示すように、半導体
素子16を金属パッド12に半田ボール18を介してフ
リップチップ接続し、多層配線構造膜15と半導体素子
16との間の空間にアンダーフィル17を流し込んで硬
化させる。次いで、金属パッド29にBGA用半田ボー
ル19を装着する。以上の工程により、図4に示すよう
に、金属パッド12と絶縁層13との間に薄膜コンデン
サ21を有する半導体装置を製造することができる。
【0137】また、図9(a)乃至(c)に示す工程に
より得られた表面に金属パッド12が形成されたメタル
ベース11を使用する替わりに、図11(a)乃至
(d)及び図12(a)、又は図14(a)乃至(c)
に示す工程により得られる金属パッド12を具備し金属
膜35が被覆されたメタルベース11を使用する場合
は、薄膜コンデンサ21を形成した後、図12(b)、
(c)及び図13(a)乃至(d)に示す工程、又は図
14(d)、(e)及び図13(a)乃至(d)に示す
工程により、薄膜コンデンサ21及び金属膜35の双方
を具備した半導体装置(図示せず)を製造することがで
きる。更に、図15(a)乃至(d)に示す工程により
得られた金属パット12及び半田ボール20を具備する
メタルベース11を使用する場合は、薄膜コンデンサ2
1を形成した後、図15(e)、(f)及び図16
(a)乃至(d)に示す工程により、図5に示すような
半導体装置を製造することができる。更に、図17
(a)乃至(d)に示す工程により得られた表面に金属
パッド12を具備し半導体搭載用の凹部32が形成され
たメタルベース11を使用する場合は、薄膜コンデンサ
21を形成した後、図17(e)、(f)及び図18
(a)乃至(d)に示す工程により、図4に示すような
半導体装置を製造することができる。更にまた、図19
(a)乃至(d)に示す工程により得られた金属パット
12及び半田ボール20を具備し半導体搭載用の凹部3
2が形成されたメタルベース11を使用する場合は、薄
膜コンデンサ21を形成した後、図19(e)、(f)
及び図20(a)乃至(d)に示す工程により、図5に
示すような半導体装置を製造することができる。
【0138】本実施例の製造方法により、1個以上の金
属パッド12と配線層14との間に薄膜コンデンサ21
を形成し、半導体素子16のごく近傍にデカップリング
コンデンサを有した半導体装置を製造することができ
る。
【0139】次に、本発明方法の第7実施例について説
明する。本第7実施例方法は、本発明装置の第5実施例
に係る半導体装置、即ち、キャリア基材としてプリント
基板24を接合した半導体装置を製造するためのもので
ある。図22(a)乃至(d)及び図23(a)乃至
(c)は、本第7実施例に係る半導体装置の製造方法を
工程順に示す部分断面図である。なお、各工程間におい
て適宜洗浄及び熱処理を行う。
【0140】先ず、図9(a)乃至(e)及び図10
(a)に示す工程により、図10(a)に示すようなメ
タルベース11上に多層配線構造膜15を積層した積層
体(以下、積層体という)を得る。
【0141】また、このとき、図10(a)に示すよう
なメタルベース11上に多層配線構造膜15を積層した
積層体を使用する替わりに、第2実施例方法における図
13(a)に示すような積層体に金属膜35が設けられ
たものを使用してもよく、又は、第3実施例方法におけ
る図16(a)に示すような積層体に半田ボール20が
設けられたものを使用してもよく、第4実施例方法にお
ける図18(a)に示すような積層体に半導体素子搭載
用の凹部32が設けられたものを使用してもよい。ま
た、第5実施例方法における図20(a)に示すような
積層体に半田ボール20及び半導体素子搭載用の凹部3
2が設けられたものを使用してもよく、第6実施例方法
で形成された積層体に薄膜コンデンサ21が設けられた
ものを使用することもできる。
【0142】次に、図22(a)に示すように、多層配
線構造膜15の表面を清浄化し、図22(b)に示すよ
うに、多層配線構造膜15の裏面における金属パッド2
9を除く領域に接着剤22を塗布する。接着剤22を所
望の領域に塗布する方法としては、印刷法及び例えば金
属パッド29等のような接着剤22を塗布しない領域に
マスキングを施して接着剤22を塗布した後、マスキン
グを取り除く方法等がある。また、接着剤22が感光性
を有している場合は、フォトリソプロセスにより接着剤
22をパターニングする方法でもよい。
【0143】次に、図22(c)に示すように、キャリ
ア基材であるプリント基板24を、プリント基板24の
スルーホール30に多層配線構造膜15の金属パッド2
9が整合するように多層配線構造膜15の裏面に接合す
る。なお、図22(b)では、多層配線構造膜15の裏
面に接着剤22を塗布する例が示されているが、プリン
ト基板24に接着剤22を塗布して接合を行ってもよ
い。
【0144】次に、図22(d)に示すように、プリン
ト基板24のスルーホール30内に、導電性ペースト2
3を充填し、加熱を施して固める。導電性ペースト23
が以後の工程で漏れ及び変形を起こす可能性がある場合
は、スルーホール30に更に絶縁樹脂を充填して硬化さ
せることが好ましい。
【0145】次に、図23(a)に示すように、プリン
ト基板24の表面、スルーホール30の内部及びメタル
ベース11の表面に、エッチングレジスト28を形成す
る。エッチングレジスト28を形成する方法は、エッチ
ングレジスト28が液状ならばスピンコート法、ダイコ
ート法、カーテンコート法又は印刷法等でエッチングレ
ジスト28を積層し、エッチングレジスト28がドライ
フィルムであればラミネート法等でエッチングレジスト
28を積層した後、乾燥等の処理を施してエッチングレ
ジスト28を固め、エッチングレジスト28が感光性で
あればフォトリソプロセス等により、エッチングレジス
ト28が非感光性であればレーザ加工法等によりエッチ
ングレジスト28をパターニングする。その後、このエ
ッチングレジスト28をマスクとして、メタルベース1
1を多層配線構造膜15が露出するまでエッチングす
る。このとき、予めメタルベース11に半導体素子搭載
用の凹部32(図18(a)参照)が設けられており、
凹部32におけるメタルベース11の厚さがある程度薄
い場合は、メタルベース11の表面にエッチングレジス
ト28を形成することなく、エッチングを行うことも可
能である。
【0146】次いで、図23(b)に示すように、エッ
チングレジスト28を除去し、金属パッド12の表面及
びプリント基板24の金属パッドの表面を清浄化し、半
導体パッケージ基板31dを形成する。
【0147】次に、図22(c)に示すように、半導体
素子16を金属パッド12に半田ボール18を介してフ
リップチップ接続する。また、金属パッド12の表面に
半田ボール20(図20(a)参照)が形成されている
場合は、半田ボール20を介するか、又は半田ボール2
0を予備半田として使用し半田ボール18を介してフリ
ップチップ接続する。その後、多層配線構造膜15と半
導体素子16との間の空間にアンダーフィル17を流し
込んで硬化させる。次いで、プリント基板24の金属パ
ッドにBGA用半田ボール19を装着する。
【0148】また、本第7実施例の変形例として、本発
明装置の第6実施例に記載したように、半導体素子16
を金属パッド12にフリップチップ接続した後、プリン
ト基板24の金属パッドにBGA用半田ボール19を取
り付ける替わりに、プリント基板24aのスルーホール
30に接続ピン25(図7参照)を取り付けてもよい。
【0149】このように、本実施例の製造方法によれ
ば、図6(c)及び図7に示すようなキャリア基材を取
り付けた半導体装置を効率よく製造することができる。
【0150】次に、本発明方法の第8実施例について説
明する。図24(a)乃至(c)は、本第8実施例方法
を工程順に示す部分断面図である。本第8実施例方法
は、キャリア基材を接合した半導体装置を製造するため
のものであり、第7実施例方法と比較して、スルーホー
ルが導電物質で埋められているキャリア基材又は接続パ
ッドを別に具備しているキャリア基材を使用する点に特
徴がある。キャリア基材には、プリント基板、セラミッ
ク基板又は有機無機複合基板を使用する。なお、各工程
間において適宜洗浄及び熱処理を行う。
【0151】先ず、第7実施例方法と同様に、図9
(a)乃至(e)及び図10(a)に示す工程により、
メタルベース11上に多層配線構造膜15を積層した積
層体を作製する。また、このとき、前述の第7実施例方
法と同様に、図9(a)に示す積層体を使用する替わり
に、第2実施例方法における図13(a)に示すような
積層体に金属膜35が設けられたものを使用してもよ
く、第3実施例方法における図16(a)に示す積層体
に半田ボール20が設けられたものを使用してもよく、
第4実施例方法における図18(a)に示す積層体に半
導体素子搭載用の凹部32が設けられたものを使用して
もよい。また、第5実施例方法における図20(a)に
示す積層体に半田ボール20及び半導体素子搭載用の凹
部32が設けられたものを使用してもよく、第6実施例
方法における積層体に薄膜コンデンサ21が設けられた
ものを使用することもできる。
【0152】次に、図24(a)に示すように、多層配
線構造膜15の表面を清浄化し、図24(b)に示すよ
うに、多層配線構造膜15の裏面における金属パッド2
9を除く領域に接着剤22を塗布する。接着剤22を所
望の領域に塗布する方法は、第7実施例方法と同様であ
る。
【0153】次に、図24(c)に示すように、キャリ
ア基材であるセラミック基板26のパッドが導電性ペー
スト23と接続するように、セラミック基板26を多層
配線構造膜15に接合する。図24(c)においては、
多層配線構造膜15の表面に接着剤22及び導電性ペー
スト23を塗布した例を示しているが、接着剤22及び
導電性ペースト23をセラミック基板26の表面に塗布
するか、接着剤22及び導電性ペースト23を夫々多層
配線構造膜15の表面及びセラミック基板26の表面の
いずれかに別々に塗布して、セラミック基板26を多層
配線構造膜15に接合してもよい。
【0154】以後の工程は、図23(a)乃至(c)と
同じである。即ち、セラミック基板26の表面及びメタ
ルベース11の表面に、エッチングレジスト28を形成
し、パターニングする。その後、このエッチングレジス
ト28をマスクとして、メタルベース11を多層配線構
造膜15が露出するまでエッチングする。次に、エッチ
ングレジスト28を除去し、金属パッド12の表面及び
セラミック基板26の金属パッドの表面を清浄化し、半
導体パッケージ基板を形成する。
【0155】次に、半導体素子16を金属パッド12に
半田ボール18を介してフリップチップ接続し、その
後、多層配線構造膜15と半導体素子16との間の空間
にアンダーフィル17を流し込んで硬化させる。次い
で、セラミック基板26の金属パッドにBGA用半田ボ
ール19を装着する。
【0156】また、本第8実施例の変形例として、半導
体素子16を金属パッド12にフリップチップ接続した
後、BGA用半田ボール19の替わりに、接続ピン25
を取り付けてもよい。
【0157】このように、本第8実施例の製造方法によ
れば、図8に示すようなスルーホールが導電物質で埋め
られているキャリア基材又は接続パッドを別に具備して
いるキャリア基材を取り付けた半導体パッケージ基板を
効率よく製造することができる。
【0158】次に、本発明方法の第9実施例について説
明する。図25(a)乃至(c)並びに図26(a)及
び(b)は、本第9実施例に係る半導体装置の製造方法
を工程順に示す部分断面図である。本第9実施例は、本
発明装置の第5実施例に係る半導体装置、即ち、キャリ
ア基材を接合した半導体装置(例えば、図6(a)乃至
(c)参照)を製造するためのものである。本実施例
は、メタルベース11をキャリア基材に接合させる前
に、メタルベース11に半導体素子16を嵌入するため
の開口部を設けることに特徴がある。なお、各工程間に
おいて適宜洗浄及び熱処理を行う。
【0159】図25(a)乃至(c)並びに図26
(a)及び(b)は、第7実施例方法と同様に、キャリ
ア基材にはプリント基板24を使用する例を示してい
る。また、図25(a)乃至(c)並びに図26(a)
及び(b)においては、図10(c)に示すようなメタ
ルベース11上に多層配線構造膜15を積層しメタルベ
ース11に開口部を設けたものを使用し、以後の工程を
例として示している。本第9実施例においては、図10
(c)に示すものの替わりに、図13(c)、図16
(c)、図18(c)若しくは図20(c)に示すもの
又は第6実施例方法にて形成した薄膜コンデンサ21を
具備するものを使用することもできる。
【0160】先ず、図9(a)乃至(e)並びに図10
(a)及び(b)に示す工程により、メタルベース11
上に多層配線構造膜15を積層しメタルベース11に開
口部を設けたものを作製する。即ち、図9(a)に示す
ように、厚さ0.1乃至1.5mmの金属板であるメタ
ルベース11の表面にめっきレジスト27を形成しパタ
ーニングする。
【0161】次に、図9(b)に示すように、めっきレ
ジスト27の開口部に電解めっき法又は無電解めっき法
により、金、錫及び半田からなる群より選択された少な
くとも1種の金属又はその合金を析出させ、バリアメタ
ルとしてニッケルを析出し、更に銅を析出させて金属パ
ッド12を形成する。
【0162】次に、図9(c)に示すように、めっきレ
ジスト27を除去した後、表面を清浄化し、図9(d)
に示すように、絶縁層13を形成し、図9(e)に示す
ように、配線パターンを形成し配線層14を形成する。
【0163】次に、図10(a)に示すように、絶縁層
形成工程及び配線層形成工程を繰り返して、多層配線構
造膜15を形成し、図10(a)に示すような積層体を
得る。次に、図10(b)に示すように、多層配線構造
膜15の裏面及びメタルベース11の表面にエッチング
レジスト28を形成し、パターニングする。その後、こ
のエッチングレジスト28をマスクとして、メタルベー
ス11を多層配線構造膜15が露出するまでエッチング
する。
【0164】次に、図25(a)に示すように、多層配
線構造膜15の表面を清浄化し、図25(b)に示すよ
うに、多層配線構造膜15の裏面における金属パッド2
9を除く領域に接着剤22を塗布する。
【0165】次に、図25(c)に示すように、キャリ
ア基材であるプリント基板24を、プリント基板24の
スルーホール30に多層配線構造膜15の金属パッド2
9が整合するように接合する。図25(b)では、多層
配線構造膜15の表面に接着剤22を塗布する例が示さ
れているが、プリント基板24に接着剤22を塗布して
接合を行ってもよい。
【0166】次に、図26(a)に示すように、プリン
ト基板24のスルーホール30内に、導電性ペースト2
3を充填し、加熱を施して固める。導電性ペースト23
が以後の工程で漏れ及び変形を起こす可能性がある場合
は、スルーホール30に更に絶縁樹脂を充填して硬化さ
せることが好ましい。以上の工程により、図26(a)
に示すような半導体パッケージ基板31dを形成する。
【0167】次に、図26(b)に示すように、半導体
素子16を金属パッド12に半田ボール18を介してフ
リップチップ接続する。また、金属パッド12の表面に
半田ボール20が形成されている場合は、半田ボール2
0を介するか、又は半田ボール20を予備半田として使
用し半田ボール18を介してフリップチップ接続する。
その後、多層配線構造膜15と半導体素子16との間の
空間にアンダーフィル17を流し込んで硬化させる。次
いで、プリント基板24の金属パッドにBGA用半田ボ
ール19を装着する。
【0168】また、本第9実施例方法の変形例として、
本発明装置の第6実施例に記載したように、半導体素子
16を金属パッド12にフリップチップ接続した後、プ
リント基板24の金属パッドにBGA用半田ボール19
を取り付ける替わりに、図7に示すように、プリント基
板24aのスルーホール30に接続ピン25を取り付け
てもよい。
【0169】このように、本第9実施例の製造方法によ
れば、キャリア基材をメタルベース11に接合させる前
に、メタルベース11に半導体素子16を配置するため
の開口部を設けることができる。このため、キャリア基
材を接合した後にメタルベース11のエッチング処理を
行う必要がない。多層配線構造膜15とキャリア基材と
の接合に関しては、本第9実施例の製造方法よりも第7
実施例方法及び第8実施例方法の方が有利であるが、エ
ッチング処理により損傷を受けやすいキャリア基材を使
用する場合は、本第9実施例の製造方法の方が有利とな
る。
【0170】次に、本発明方法の第10実施例について
説明する。図27(a)乃至(c)は、本第10実施例
方法に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す部分断
面図である。本実施例の製造方法は、第8実施例方法に
係る製造方法と第9実施例方法に係る製造方法とを組み
合わせた方法である。即ち、キャリア基材を接合した半
導体パッケージ基板を製造するための製造方法であり、
キャリア基材にはスルーホールが導電物質で埋められて
いるキャリア基材又は接続パッドを別に具備しているキ
ャリア基材を使用し、キャリア基材を多層配線構造膜1
5に接合させる前に、メタルベース11に半導体素子1
6を配置するための開口部を設ける点に特徴がある。キ
ャリア基材には、プリント基板、セラミック基板又は有
機無機複合基板を使用する。なお、各工程間において適
宜洗浄及び熱処理を行う。
【0171】図27(a)乃至(c)においては、例と
してセラミック基板を使用している。また、図27
(a)乃至(c)においては、第1実施例方法の図10
(c)に示すメタルベース11と多層配線構造膜15と
からなるものを使用し、以後の工程を例として示してい
る。本第10実施例方法においては、図10(c)に示
すものの替わりに、図13(c)、図16(c)、図1
8(c)若しくは図20(c)に示すもの又は第6実施
例方法に記載されている薄膜コンデンサ21を具備する
ものを使用することもできる。
【0172】先ず、第8実施例方法と同様に、図9
(a)乃至(e)並びに図10(a)及び(b)に示す
工程により、メタルベース11上に多層配線構造膜15
を積層したものを作製する。
【0173】次に、図27(a)に示すように、エッチ
ングレジスト28を除去し、多層配線構造膜15の表面
を清浄化し、図27(b)に示すように、多層配線構造
膜15の裏面における金属パッド29を除く領域に接着
剤22を塗布する。その後、接着剤22を塗布した領域
の開口部、即ち金属パッド29の部分に導電性ペースト
23を配置する。又は、先に導電性ペースト23を所望
の位置に配置してから、接着剤22を塗布してもよい。
【0174】次に、図27(c)に示すように、キャリ
ア基材であるセラミック基板26の金属パッドが導電性
ペースト23と接続するように、セラミック基板26を
多層配線構造膜15に接合する。図27(b)において
は、多層配線構造膜15の表面に接着剤22及び導電性
ペースト23を塗布した例を示しているが、接着剤22
及び導電性ペースト23をセラミック基板26に表面に
塗布するか、接着剤22及び導電性ペースト23を夫々
多層配線構造膜15の表面及びセラミック基板26の表
面のいずれかに別々に塗布して、セラミック基板26を
多層配線構造膜15に接合してもよい。以上の工程によ
り、図27(c)に示すような半導体パッケージ基板3
1eが形成される。
【0175】以後の工程は、図23(c)と同じであ
る。即ち、半導体素子16を金属パッド12に半田ボー
ル18を介してフリップチップ接続し、その後、多層配
線構造膜15と半導体素子16との間の空間にアンダー
フィル17を流し込んで硬化させる。次いで、セラミッ
ク基板26の金属パッドにBGA用半田ボール19を装
着する。
【0176】また、本第10実施例方法の変形例とし
て、本発明装置の第6実施例(図6(a)乃至(c)参
照)に記載したように、半導体素子16を金属パッド1
2にフリップチップ接続した後、プリント基板24の金
属パッドにBGA用半田ボール19を取り付ける替わり
に、プリント基板24aのスルーホール30に接続ピン
25を取り付けてもよい。
【0177】このように、本第10実施例の製造方法に
よれば、スルーホールが導電物質で埋められているキャ
リア基材又は接続パッドを別に具備しているキャリア基
材を取り付けた半導体パッケージ基板を効率よく製造す
ることができる。また、キャリア基材を多層配線構造膜
15に接合させる前に、メタルベース11に半導体素子
16を嵌入するための開口部を設けることにより、キャ
リア基材を接合した後にメタルベース11のエッチング
処理を行う必要がなくなり、エッチング処理により損傷
を受けやすいキャリア基材を使用することができる。
【0178】次に、本発明方法の第11実施例について
説明する。図28(a)乃至(e)並びに図29(a)
及び(b)は、本第11実施例方法に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す部分断面図である。なお、図2
9(b)以降の工程は、図10(a)乃至(d)に示す
工程と同一である。本実施例の製造方法は、メタルベー
スの両面に金属パッド12を含む多層配線構造膜15を
形成した後、メタルベースをその厚さ方向において半分
に分割することにより、メタルベースの第2の面を形成
する方法である。即ち、メタルベースの両面に、同時に
多層配線構造膜15を形成することにより、半導体装置
の生産率を2倍に向上させることができる。なお、図2
8(a)乃至(e)及び図29(a)は、第1実施例方
法と同じ工程を示しているが、本実施例方法において
は、第2実施例方法の図11(a)乃至(d)及び図1
2(a)乃至(c)又は図14(a)乃至(e)に示す
工程を行い、更に図13(a)乃至(d)に示す工程を
行うことにより半導体装置を製造してもよく、又は、第
3実施例方法の図15(a)乃至(f)に示す工程を行
い、更に図16(a)乃至(d)に示す工程を行うこと
により半導体装置を製造してもよい。また、第6実施例
方法の薄膜コンデンサ21が設けられたものを使用する
こともできる。なお、各工程間において適宜洗浄及び熱
処理を行う。
【0179】先ず、図28(a)に示すように、厚さ
0.1乃至1.5mmの金属板であるメタルベース11
aの両表面にめっきレジスト27を形成する。図29
(b)に示す切断後の各メタルベース11の厚さを0.
1乃至1.5mmとする場合は、図28(a)に示すメ
タルベース11aの厚さを、メタルベース11の厚さの
少なくとも2倍、即ち、0.2乃至3.0mmとする。
めっきレジスト27を形成する方法は、めっきレジスト
27が液状ならばスピンコート法、ダイコート法、カー
テンコート法又は印刷法等で積層し、めっきレジスト2
7がドライフィルムであればラミネート法等で積層した
後、乾燥などの処理を施して固め、めっきレジスト27
が感光性であればフォトリソプロセス等により、また、
非感光性であればレーザ加工法等によりパターニングす
る。
【0180】次に、図28(b)に示すように、めっき
レジスト27の開口部に電解めっき法又は無電解めっき
法により、金、錫及び半田からなる群より選択された少
なくとも1種の金属又はその合金を析出させ、第1の金
属パッド12の表層部(図示せず)を形成する。次に、
バリアメタル(図示せず)としてニッケルを析出し、更
に銅を析出させて第1の金属パッド12を形成する。こ
のとき、メタルベース11を構成する金属と金属パッド
12の表層部を形成する金属との間で金属間化合物が形
成される場合は、金属パッド12の表層部を形成する前
にニッケル等のバリアメタルを析出させる。このバリア
メタルはエッチングにより除去できる金属であることが
好ましい。また、後述する図29(a)に示す工程にお
いて金属パッド12の表面を多層配線構造膜15の表面
よりも窪ませる場合は、先に、ニッケル等のエッチング
可能な金属を所定の厚さに析出させてから、金属パッド
12の表層部を構成する金属を析出させ、バリアメタル
としてニッケルを析出し、更に銅を析出させて金属パッ
ド12を形成する。
【0181】次に、図28(c)に示すように、めっき
レジスト27を除去した後、表面を清浄化する。次に、
図28(d)に示すように、メタルベース11aの両面
に絶縁層13を形成する。絶縁層13を形成する方法
は、絶縁層13を構成する絶縁樹脂が液状ならば、スピ
ンコート法、ダイコート法、カーテンコート法又は印刷
法等により絶縁樹脂を積層し、また、絶縁樹脂がドライ
フィルムであればラミネート法等により絶縁樹脂を積層
した後、乾燥等の処理をして前記絶縁樹脂を固める。そ
して、前記絶縁樹脂が感光性であればフォトリソプロセ
ス等により、また、前記絶縁樹脂が非感光性であればレ
ーザ加工法等により、前記絶縁樹脂をパターニングして
ビアホール34を形成し、キュアを行って絶縁樹脂を硬
化させて絶縁樹脂13を形成する。
【0182】次に、図28(e)に示すように、配線パ
ターンをサブトラクティブ法、セミアディティブ法又は
フルアディティブ法等により形成し、配線層14を形成
する。このとき、ビアホール34を導電物質により埋め
込み、配線層14を金属パッド12に接続する。
【0183】次に、図29(a)に示すように、サブト
ラクティブ法、セミアディティブ法又はフルアディティ
ブ法等による絶縁層13の形成工程及び配線層14の形
成工程を繰り返し、更に金属パッド29を形成する。こ
れにより、金属パッド12、絶縁層13、配線層14及
び金属パッド29からなる多層配線構造膜15を形成す
る。
【0184】次に、図29(b)に示すように、メタル
ベース11aをその表面に平行な面に沿ってスライサ又
はウォーターカッタ等により切断し、分割する。即ち、
メタルベース11aをその厚み方向において2分割す
る。これにより、メタルベース11aを、片面に多層配
線構造膜15が形成された2枚のメタルベース11に分
割する。
【0185】以後の工程は、図10(b)乃至(d)に
示す工程と同じである。即ち、多層配線構造膜15の裏
面及びメタルベース11の表面に、エッチングレジスト
28を形成し、多層配線構造膜15が露出するまでエッ
チングして凹部32を形成する。エッチングレジスト2
8を除去し、金属パッド12の表面及び金属パッド29
の表面を清浄化し、半導体パッケージ基板31aを形成
する。
【0186】次に、図10(d)に示すように、半導体
素子16を金属パッド12に半田ボール18を介してフ
リップチップ接続し、多層配線構造膜15と半導体素子
16との間の空間にアンダーフィル17を流し込んで硬
化させる。
【0187】次いで、金属パッド29にBGA用半田ボ
ール19を装着し、図10(d)に示すような半導体装
置を形成する。
【0188】また、キャリア基材を接合した半導体装置
は、第7実施例方法又は第8実施例方法の工程を行うこ
とにより製造可能である。この際、メタルベース11a
を分割してからキャリア基材を接合してもよいが、キャ
リア基材をメタルベース11aの両面に形成されている
多層配線構造膜15に接合してから、メタルベース11
を分割してもよい。
【0189】このように、本実施例の製造方法により、
半導体装置の製造コストを低く抑えることができる。
【0190】次に、本発明方法の第12実施例について
説明する。図30(a)乃至(f)並びに図31(a)
及び(b)は、本第12実施例方法に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す部分断面図である。図31
(b)以降の工程は、図10(a)乃至(d)に示す工
程と同一である。本実施例の製造方法は、2枚のメタル
ベース11を張り合わせた後、この張り合わせたメタル
ベース(以下、メタルベース11bという)の両面に多
層配線構造膜15を形成した後、メタルベース11bを
再び2枚のメタルベース11に分割することにより、2
枚のメタルベース11における第2の面を形成する方法
である。即ち、メタルベース11bの両面に同時に多層
配線構造膜15を形成することにより、半導体装置の生
産率を2倍に向上させることができる。図30(a)乃
至(f)及び図31(a)に示す工程は、第1実施例方
法と同じ工程であるが、第1実施例方法の替わりに第2
実施例方法の図11(a)乃至(d)及び図12(a)
乃至(c)又は図14(a)乃至(e)に示す工程を行
い、更に図13(a)乃至(d)に示す工程を行って半
導体装置を製造してもよく、又は、第3実施例方法の図
15(a)乃至(f)に示す工程を行い、更に図16
(a)乃至(d)に示す工程を行うことにより半導体装
置を製造してもよい。また、第4実施例方法の図17
(a)に示すメタルベース11を張り合わせた後、図1
7(b)乃至(f)に示す工程を行い、その後図18
(a)乃至(d)に示す工程を行うことにより半導体装
置を製造してもよく、第5実施例方法の図19(a)に
示すメタルベース11を2枚張り合わせた後、この張り
合わせたメタルベースに対して図19(b)乃至(f)
に示すような工程を行い、更に図20(a)乃至(d)
に示す工程を行って半導体装置を製造してもよい。さら
に、第6実施例方法の薄膜コンデンサ21が設けられた
ものを使用することもできる。なお、各工程間において
適宜洗浄及び熱処理を行う。
【0191】先ず、図30(a)に示すように、厚さ
0.1乃至1.5mmの金属板であるメタルベース11
を2枚張り合わせてメタルベース11bを形成する。な
お、このときメタルベース11間に、メタルベース11
が溶出しないエッチング液に溶出して除去できるような
金属板を挟み込んでもよい。また、凹部32が形成され
ているメタルベース11を張り合わせることも可能であ
る。張り合わせは、メタルベース11の張り合わせる面
に細かい凹凸を形成して、相互に噛み込ませるか、接着
剤を使用してメタルベース11の全面又は端部のみを接
着するか、又は、溶接等によりメタルベース11の全面
又は端部のみを接合することによって行う。但し、図3
1(b)に示す工程において、メタルベース11bを再
び2枚のメタルベース11に分割することを考慮する
と、張り合わせはメタルベース11の端部のみを接着又
は接合することによって行うことが好ましい。
【0192】次に、図30(b)に示すように、張り合
わせたメタルベース11bの両表面にめっきレジスト2
7を形成する。形成する方法は、めっきレジスト27が
液状ならばスピンコート法、ダイコート法、カーテンコ
ート法又は印刷法等で積層し、めっきレジスト27がド
ライフィルムであればラミネート法等で積層した後、乾
燥などの処理を施して固め、めっきレジスト27が感光
性であればフォトリソプロセス等により、また、非感光
性であればレーザ加工法等によりパターニングする。
【0193】次に、図30(c)に示すように、めっき
レジスト27の開口部に電解めっき法又は無電解めっき
法により、金、錫及び半田からなる群より選択された少
なくとも1種の金属又はその合金を析出させ、第1の金
属パッド12の表層部(図示せず)を形成する。次に、
バリアメタル(図示せず)としてニッケルを析出し、更
に銅を析出させて第1の金属パッド12を形成する。こ
のとき、メタルベース11を構成する金属と金属パッド
12の表層部を形成する金属との間で金属間化合物が形
成される場合は、金属パッド12の表層部を形成する前
にニッケル等のバリアメタルを析出させる。このバリア
メタルはエッチングにより除去できる金属であることが
好ましい。また、図31(a)に示す後の工程において
金属パッド12の表面を多層配線構造膜15の表面より
も窪ませる場合は、先に、ニッケル等のエッチング可能
な金属を所定の厚さに析出させてから、金属パッド12
の表層部を構成する金属を析出させ、バリアメタルとし
てニッケルを析出し、更に銅を析出させて金属パッド1
2を形成する。
【0194】次に、図30(d)に示すように、めっき
レジスト27を除去した後、表面を浄化する。
【0195】次に、図30(e)に示すように、絶縁層
13を形成する。絶縁層13を形成する方法は、絶縁層
13を構成する絶縁樹脂が液状ならば、スピンコート
法、ダイコート法、カーテンコート法又は印刷法等によ
り絶縁樹脂を積層し、また、絶縁樹脂がドライフィルム
であればラミネート法等により絶縁樹脂を積層した後、
乾燥等の処理をして前記絶縁樹脂を固める。そして、前
記絶縁樹脂が感光性であればフォトリソプロセス等によ
り、また、前記絶縁樹脂が非感光性であればレーザ加工
法等により、前記絶縁樹脂をパターニングしてビアホー
ル34を形成し、キュアを行って絶縁樹脂を硬化させて
絶縁樹脂13を形成する。
【0196】次に、図30(f)に示すように、配線パ
ターンをサブトラクティブ法、セミアディティブ法又は
フルアディティブ法等により形成し、配線層14を形成
する。このとき、ビアホール34を導電物質により埋め
込み、配線層14を金属パッド12に接続する。
【0197】次に、図31(a)に示すように、サブト
ラクティブ法、セミアディティブ法又はフルアディティ
ブ法等による絶縁層13の形成工程及び配線層14の形
成工程を繰り返した後、金属パッド29を形成して多層
配線構造膜15を形成する。
【0198】次に、図31(b)に示すように、メタル
ベース11bを2枚のメタルベース11に分割する。メ
タルベース11の全面を張り合わせてある場合は、メタ
ルベース11bの張り合わせ面をスライサ又はウォータ
ーカッタ等により切断し分割する。メタルベース11の
端部のみ張り合わせた場合は、張り合わせてある端部を
切断して除去することにより分割する。なお、図30
(a)に示す工程において、メタルベース11間にメタ
ルベース11が溶出しないエッチング液に溶出する金属
板を挟み込んでいる場合は、この金属板を前記エッチン
グ液でエッチングして除去することにより、メタルベー
ス11bを2枚のメタルベース11に分割する。この
際、多層配線構造膜15をエッチング液から保護するた
めに、多層配線構造膜15の表面にレジストを形成して
も構わない。
【0199】以後の工程は、図10(b)乃至(d)に
示す工程と同じである。即ち、多層配線構造膜15の裏
面及びメタルベース11の表面に、エッチングレジスト
28を形成し、多層配線構造膜15が露出するまでエッ
チングして凹部32を形成する。エッチングレジスト2
8を除去し、金属パッド12の表面及び金属パッド29
の表面を清浄化し、半導体パッケージ基板31aを形成
する。
【0200】次に、図10(d)に示すように、半導体
素子16を金属パッド12に半田ボール18を介してフ
リップチップ接続し、多層配線構造膜15と半導体素子
16との間の空間にアンダーフィル17を流し込んで硬
化させる。次いで、金属パッド29にBGA用半田ボー
ル19を装着し、図10(d)に示すような半導体装置
を形成する。
【0201】また、キャリア基材を接合した半導体装置
は、第7実施例方法又は第8実施例方法の工程を行うこ
とにより製造可能である。この際、メタルベース11b
を分割してからキャリア基材を接合してもよいが、キャ
リア基材をメタルベース11bの両面に形成されている
多層配線構造膜15に接合してから、メタルベース11
bを分割してもよい。
【0202】このように、本実施例の製造方法により、
半導体装置の製造コストを低く抑えることができる。
【0203】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の半導体パ
ッケージ基板は、平滑なメタルベース上に半導体素子搭
載用の第1の金属パッドを有する多層配線構造膜を積層
しているため、半導体素子搭載部の平坦性が優れてお
り、半導体素子を半導体パッケージ基板に実装する際の
信頼性を向上できる。また、メタルベースを半導体素子
搭載部以外の部分に残すことにより、多層配線構造膜の
反り及び寸法変化を最小限に抑えることができるため、
多層配線構造膜における多ピン化、高密度化及び微細化
が容易になる。更に、メタルベースの変形量は、プリン
ト基板及びセラミック基板の変形量と比較して少ないた
め、多層配線構造膜の高密度化が容易となる。
【0204】また、本発明の半導体装置は、半導体素子
搭載後の半導体素子の表面とメタルベースの表面とを同
一面上に配置することにより、メタルベースをスティフ
ナとして使用することができる。これにより、基板にス
ティフナを装着する工程を無くすことができるため、半
導体装置の製造コストを低減することができる。更に、
メタルベースにおける多層配線構造膜側の面における開
口部の縁部に金属膜が形成されているため、メタルベー
スから多層配線構造膜に応力が直接印加されることを防
止でき、多層配線構造膜にクラックが発生することを抑
制できるため、半導体装置の信頼性が向上する。
【0205】更に、半導体素子搭載用の金属パッドの表
面に半田ボールを配置することにより、半導体素子接続
用の半田又は予備半田として使用できるため、フリップ
チップパッドの狭ピッチ化に対応できる。
【0206】更にまた、メタルベース上に半導体素子搭
載用の金属パッドを形成したのち薄膜コンデンサを形成
することができるために、チップパッド近傍にデカップ
リングコンデンサを設けることができる。
【0207】更にまた、キャリア基材を接続させない半
導体パッケージ基板では、配線長を最短に抑えることが
でき、信号の高速化に対し有効な構造となる。一方、キ
ャリア基材を接続させることにより、容易にグランド機
能を強化し、抵抗及びコンデンサ等の受動部品を付加さ
せることができる。また、マザーボードへの搭載時に発
生する応力をキャリア基材で緩和することができ、二次
実装時の信頼性を向上させることができる。
【0208】更にまた、メタルベースの両面に多層配線
構造膜を同時に形成した後、このメタルベースを2枚に
分割することにより、半導体パッケージ基板の生産量を
向上させることができ、半導体装置の低コスト化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の第1実施例を示す図
であって、図1(a)は表面側からみた斜視図、(b)
は裏面側からみた斜視図、(c)は部分断面図である。
【図2】本発明に係る半導体装置の第2実施例を示す部
分断面図である。
【図3】本発明に係る半導体装置の第3実施例を示す部
分断面図である。
【図4】本発明に係る半導体装置の第4実施例を示す部
分断面図である。
【図5】本発明に係る半導体装置の第4実施例を示す部
分断面図である。
【図6】本発明に係る半導体装置の第5実施例を示す図
であって、図5(a)は表面側からみた斜視図、(b)
は裏面側からみた斜視図、(c)は部分断面図である。
【図7】本発明に係る半導体装置の第6実施例を示す部
分断面図である。
【図8】本発明に係る半導体装置の第7実施例を示す部
分断面図である。
【図9】(a)乃至(e)は本発明方法の第1実施例に
係る半導体装置の製造方法を工程順に示す部分断面図で
ある。
【図10】(a)乃至(d)は同じく、この第1実施例
方法における図9の次の工程を工程順に示す部分断面図
である。
【図11】(a)乃至(d)は本発明方法の第2実施例
に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す部分断面図
である。
【図12】(a)乃至(c)は同じく、この第2実施例
方法における図11の次の工程を工程順に示す部分断面
図である。
【図13】(a)乃至(d)は同じく、この第2実施例
方法における図12の次の工程を工程順に示す部分断面
図である。
【図14】(a)乃至(e)はこの第2実施例の変形例
に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す部分断面図
である。
【図15】(a)乃至(f)は本発明方法の第3実施例
に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す部分断面図
である。
【図16】(a)乃至(d)は同じく、この第3実施例
方法における図15の次の工程を工程順に示す部分断面
図である。
【図17】(a)乃至(f)は本発明方法の第4実施例
に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す部分断面図
である。
【図18】(a)乃至(d)は同じく、この第4実施例
方法における図17の次の工程を工程順に示す部分断面
図である。
【図19】(a)乃至(f)は本発明方法の第5実施例
に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す部分断面図
である。
【図20】(a)乃至(d)は同じく、この第5実施例
方法における図19の次の工程を工程順に示す部分断面
図である。
【図21】(a)及び(b)は本発明方法の第6実施例
に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す部分断面図
である。
【図22】(a)乃至(d)は本発明方法の第7実施例
に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す部分断面図
である。
【図23】(a)乃至(c)は同じく、この第7実施例
方法における図22の次の工程を工程順に示す部分断面
図である。
【図24】(a)乃至(c)は本発明方法の第8実施例
に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す部分断面図
である。
【図25】(a)乃至(c)は本発明方法の第9実施例
に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す部分断面図
である。
【図26】(a)及び(b)は同じく、この第9実施例
方法における図25の次の工程を工程順に示す部分断面
図である。
【図27】(a)乃至(c)は本発明方法の第10実施
例に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す部分断面
図である。
【図28】(a)乃至(e)は本発明方法の第11実施
例に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す部分断面
図である。
【図29】(a)及び(b)は同じく、この第11実施
例方法における図28の次の工程を工程順に示す部分断
面図である。
【図30】(a)乃至(f)は本発明方法の第12実施
例に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す部分断面
図である。
【図31】(a)及び(b)は同じく、この第12実施
例方法における図30の次の工程を工程順に示す部分断
面図である。
【符号の説明】
11、11a、11b;メタルベース 12;金属パッド 13;絶縁層 14;配線層 15;多層配線構造膜 16;半導体素子 17;アンダーフィル 18;半田ボール 19;BGA用半田ボール 20;半田ボール 21;薄膜コンデンサ 22;接着剤 23;導電性ペースト 24、24a;プリント基板 25;接続ピン 26;セラミック基板 27;レジスト 28;レジスト 29;金属パッド 30;スルーホール 31a〜31e;半導体パッケージ基板 32;凹部 33;凹部 34;ビアホール 35;金属膜 36;レジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 孝二 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開2000−82722(JP,A) 特開2001−144245(JP,A) 特開2001−185653(JP,A) 特開2001−352007(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/12 501

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板からなり開口部を有するメタルベ
    ースと、前記メタルベースの表面上に直接積層された多
    層配線構造膜と、を有し、前記多層配線構造膜は、前記
    メタルベースに接する第1の面における前記開口部内の
    領域に形成されその表面が前記第1の面よりも窪んだ位
    置にある第1の金属パッドを有することを特徴とする半
    導体パッケージ基板。
  2. 【請求項2】 前記多層配線構造膜は、交互に積層され
    た複数の配線層及び絶縁層と、前記絶縁層に設けられ前
    記配線層間を接続するビアと、前記第1の面の反対側の
    第2の面に形成された第2の金属パッドとを有し、前記
    第2の金属パッドは前記配線層及び前記ビアを介して前
    記第1の金属パッドに接続されていることを特徴とする
    請求項1に記載の半導体パッケージ基板。
  3. 【請求項3】 前記メタルベースにおける前記多層配線
    構造膜側の面における前記開口部の縁部に金属膜が形成
    されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半
    導体パッケージ基板。
  4. 【請求項4】 少なくとも1個の前記第1の金属パッド
    と前記配線層との間に薄膜コンデンサを有することを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体
    パッケージ基板。
  5. 【請求項5】 前記メタルベースは、ステンレス、鉄、
    ニッケル、銅及びアルミニウムからなる群から選択され
    た少なくとも1種の金属又はその合金からなることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体
    パッケージ基板。
  6. 【請求項6】 前記第1の金属パッドの表層部分は、
    金、錫及び半田からなる群から選択された少なくとも1
    種の金属又はその合金により覆われていることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体パッ
    ケージ基板。
  7. 【請求項7】 前記絶縁層は、エポキシ樹脂、エポキシ
    アクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、ポリエ
    ステル樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、BCB
    (benzocyclobutene)及びPBO(p
    olybenzoxazole)からなる群から選択さ
    れた1種又は2種以上の有機樹脂からなる層が積層され
    たものであることを特徴とする請求項2乃至6のいずれ
    か1項に記載の半導体パッケージ基板。
  8. 【請求項8】 前記多層配線構造膜の前記第2の面上に
    配置され、前記第2の金属パッドに接続されたキャリア
    基材を有することを特徴とする請求項2乃至7のいずれ
    か1項に記載の半導体パッケージ基板。
  9. 【請求項9】 前記キャリア基材が前記第2の金属パッ
    ドに導電性ペースト又は異方導電膜を介して接続されて
    いることを特徴とする請求項8に記載の半導体パッケー
    ジ基板。
  10. 【請求項10】 前記キャリア基材は、少なくとも1層
    の配線層を有するプリント基板、セラミック基板又は有
    機無機複合基板のいずれかであることを特徴とする請求
    項8又は9に記載の半導体パッケージ基板。
  11. 【請求項11】 前記キャリア基材が抵抗を有すること
    を特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の
    半導体パッケージ基板。
  12. 【請求項12】 前記キャリア基材がコンデンサを有す
    ることを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に
    記載の半導体パッケージ基板。
  13. 【請求項13】 前記キャリア基材がグランド機能を有
    することを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項
    に記載の半導体パッケージ基板。
  14. 【請求項14】 前記キャリア基材における前記多層配
    線構造膜が配置されていない側の表面に半田ボール又は
    接続ピンが配置され、この半田ボール又は接続ピンは前
    記キャリア基材を介して前記第2の金属パッドに接続さ
    れていることを特徴とする請求項8乃至13のいずれか
    1項に記載の半導体パッケージ基板。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14のいずれか1項に記
    載の半導体パッケージ基板と、この半導体パッケージ基
    板における前記メタルベースの前記開口部内に嵌入され
    前記第1の金属パッドに接続された半導体素子と、を有
    することを特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】 前記半導体素子が、低融点金属又は導
    電性樹脂のいずれかの材料により前記第1の金属パッド
    にフリップチップ接続されていることを特徴とする請求
    項15に記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記半導体素子が、低融点金属、有機
    樹脂又は金属混入樹脂からなる群から選択された少なく
    とも1種の材料により前記多層配線構造膜に連結されて
    いることを特徴とする請求項15又は16に記載の半導
    体装置。
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