JP3497496B2 - 船外機の排気ガス採取装置 - Google Patents

船外機の排気ガス採取装置

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JP3497496B2
JP3497496B2 JP2001383679A JP2001383679A JP3497496B2 JP 3497496 B2 JP3497496 B2 JP 3497496B2 JP 2001383679 A JP2001383679 A JP 2001383679A JP 2001383679 A JP2001383679 A JP 2001383679A JP 3497496 B2 JP3497496 B2 JP 3497496B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの排気ガ
スを排気ガス採取管を介して採取するようにした船外機
の排気ガス採取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船外機のエンジンから排出される排気ガ
スに含まれる有害成分を分析するため、その排気通路に
設けた排気ガス採取管からサンプル用の排気ガスを採取
して成分測定器で分析することが行われている。かかる
船外機の排気ガス採取装置として、特開平4−1664
95公報に記載されたものが従来公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
排気ガス採取装置の排気ガス採取管は、排気管に螺入さ
れてロックナットで固定されており、船外機の外壁面を
貫通して外部に露出する開口部はプラグで閉塞されてい
る。そして排気ガスの採取時には、前記プラグを取り外
して排気ガスの成分測定器を接続するようになってい
る。
【0004】しかしながら、上記従来の船外機の排気ガ
ス採取装置は、その排気ガス採取管の先端が船外機の外
壁から外部に露出しているため、海水がかかった場合に
塩分が付着したり、錆付きによってプラグを外す作業に
支障が生じたり、運搬時等に他の物品に引っ掛けたりす
る可能性がある。しかも、前記プラグは単に排気ガス採
取管の先端に嵌合しているだけなのでシールが不完全に
なり、そこから排気ガスが漏れたり海水が浸入する等の
虞がある。本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、海水の付着による塩分の固化や錆等に対する外観維
持や耐久性に優れ、かつシール性に優れた船外機の排気
ガス採取装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、エンジンと、このエンジンにより駆動さ
れるプロペラと、このプロペラを回転可能に支持するケ
ース手段と、このケース手段に着脱自在に設けられて該
ケース手段との間に、エンジンを収容するエンジンルー
ムを画成するエンジンカバーと、前記エンジンの排気ポ
ートから前記ケース手段の下部に排気ガスを導く排気通
路と、この排気通路に接続される排気ガス採取管とを備
えた船外機の排気ガス採取装置において、前記排気ガス
採取管を、前記排気通路の周壁に貫通、支持されて基端
が該排気通路内に連通するパイプより構成すると共に、
該排気ガス採取管の先端部を、前記ケース手段とエンジ
ンカバーとの間に画成される前記エンジンルーム内に
出させ、この排気ガス採取管の先端部外周には、その先
端から基端側に離間した位置にフランジを設け、更にそ
の排気ガス採取管の先端部には、該先端部の開口を閉塞
するプラグを着脱可能に装着して、そのプラグの内端と
前記フランジとの間にシール部材を挟圧したことを第1
の特徴とする。
【0006】また本発明は前述の第1の特徴に加えて、
前記排気通路がエンジンから延びる排気管であることを
第2の特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0008】図1〜図6は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は船外機の全体側面図、図2は図1の要部拡
大断面図、図3は図2の3−3線矢視図、図4は図2の
4−4線矢視図、図5は図4の5−5線断面図、図6は
図2の6−6線矢視図である。
【0009】図1に示すように、船外機Oの上部には、
エンジンルームRを画成する相互に分離可能な上側のカ
バーと下側のケースとによって覆われた2気筒バーチカ
ル型エンジンEが搭載される。具体的には、前記カバー
はエンジンEの上半部を覆うエンジンカバー1であり、
前記ケースはエンジンEに下半部を覆うケース部21
オイルパン部22 とを一体に備えたオイルケース2であ
る。エンジンEのクランクシャフト3の下端に直列に連
結された駆動軸4は、前記オイルケース2の下部に結合
されたエクステンションケース5の内部を下方に延び、
その下端はギヤケース6の内部に設けたベベルギヤ機構
7を介して後端にプロペラ8を有するプロペラ軸9に接
続される。
【0010】駆動軸4の下部に設けた冷却水ポンプ10
でギヤケース6の後部に設けたフィルタ11を介して汲
み上げられた冷却水は、エンジンEを冷却すべく冷却水
パイプ12を介して上方に供給される。また、エンジン
Eには下方に延びる排気管13がボルト46によって固
定されており、排気管13を取り付けたエンジンEをオ
イルケース2に結合する際に、前記排気管13の下端が
オイルケース2の下壁にボルト18によって固定され
る。そして排気管13の下端開口はエクステンションケ
ース5の内部に開口する。エクステンションケース5内
部の排気ガスは、ギヤケース6の後部に開口する排気ガ
ス出口61 から水中に排出される。
【0011】スイベルケース14を介して船外機Oを操
舵可能に支持するスターンブラケット15は、下端が開
放する溝部151 を船尾Sに係合させた状態でレバー1
6で操作される押しねじ17により固定される。
【0012】図2〜図4から明らかなように、エンジン
Eとオイルケース2とは複数本のボルト19…によって
結合されており、エクステンションケース5とオイルケ
ース2とは複数本のボルト20…によって結合されてい
る。またオイルケース2とエンジンカバー1とは、船外
機Oの前側においてフック71と被フック72とによっ
て係止されており、また船外機Oの後側において軸73
を中心に回動するフックレバー74と、それと一体に回
動するフック75と、被フック部材76とによって係止
されている。
【0013】船外機OのエンジンEは、クランクシャフ
ト3の軸線を含む面で前後に2分割されて、クランク室
の一部を画成する前部クランクケース211 と、クラン
ク室の残りの部分を閉成するスカート部を含む後部シリ
ンダブロック212 とから成るシリンダブロック21
と、後部シリンダブロック212 のデッキ面に結合され
るシリンダヘッド22とを備える。シリンダブロック2
1に摺動自在に嵌合する一対のピストン23,23とク
ランクシャフト3とは、それぞれコネクティングロッド
24,24を介して連結される。シリンダヘッド22に
は各一対の吸気口25,25及び排気口26,26が形
成されており、吸気口25,25はシリンダヘッド22
に形成した2本の吸気ポート27,27、二股の吸気マ
ニホールド28、スロットルバルブを内蔵したキャブレ
タ29及びエンジンカバー1の内部に開口するエアイン
テーク30を介してエンジンカバー1の上部に開口する
吸気口11 に連通するとともに、排気口26,26はシ
リンダヘッド22に形成した二股の排気ポート31を介
して前記排気管13の上端に連通する。
【0014】図5を併せて参照すると明らかなように、
排気管13の外周は2分割された排気管カバー32,3
3によって覆われており、その内周と排気管13の外周
との間に導入された冷却水は、切欠き131 から排気管
13に流入して排気ガスと共にエクステンションケース
5内に流出する。排気管カバー32,33はそれらのフ
ランジ321 ,331 に沿って一体に溶接されており
排気ガス採取管34の中間部外周が前記フランジ3
1 ,331 に挟まれて溶接される。その排気ガス採取
管34の基端は、排気管13の周壁に貫通、支持されて
排気管13内に直接連通している。そして排気管13か
ら後方に延びる排気ガス採取管34は左上方に略90°
屈曲し、その先端はオイルケース2とエンジンカバー1
との接合部に近傍に延出する。排気ガス採取管34に冷
却水が流入して排気ガスの成分測定器に悪影響を及ぼさ
ないように、排気ガス採取管34の取付け部は冷却水を
排気管13に導入する切欠き131 よりも上方に設けら
れる。
【0015】排気ガス採取管34の先端部の外周部
、その先端から基端側に離間した位置において、フラ
ンジ351 を有するネジ部材35が溶接されており、こ
のネジ部材35にプラグ36が螺着される。即ち、プラ
グ36の基端に刻設したマイナス溝361 にドライバー
の先端を係合させて回転させると、そのプラグ36の
端と前記ネジ部材35のフランジ351 との間にシール
部材37(ワッシャ)が挟圧されることにより、排気ガ
ス採取管34の先端部の開口が閉塞される。
【0016】シリンダブロック21の内部にオイルを注
入すべく、クランク室の内部と連通したシリンダブロッ
ク壁部開口にオイルフィラー38が取り付けられる。ク
ランク室内とエンジンEの前部に設けられたオイル分離
器39とは、オイルフィラー38に形成された小孔38
1 及び第1ブローバイガス通路40を介して接続され
る。分離器39はブローバイガスに含まれるオイルとミ
ストとを分離するもので、分離されたミストを吸気系に
戻すべく、オイル分離器39とエアインテーク30とが
第2ブローバイガス通路41を介して接続される。
【0017】オイル分離器39の内部は、隔壁391
よって前記第1ブローバイガス通路40に連なる前室3
2 と、前記第2ブローバイガス通路41に連なる後室
393 とに区画される。前室392 の底部と前記オイル
フィラー38とは、オイル分離器39からシリンダブロ
ック21の内部にオイルを戻すためのオイル戻し通路4
2によって接続される。そしてオイル分離器39の隔壁
391 には後室393 から前室392 へのミストの逆流
を規制する一方向弁43が装着される。
【0018】図2、図3及び図6から明らかなように、
エアインテーク30はその後端面をキャブレタ29の前
端面に突き合わせて前後方向に延びる2本のボルト4
4,44で固定される。エアインテーク30の前端に形
成された吸気口301 は、エンジンカバー1の内部に浸
入した水飛沫が吸気系に吸入されないように、下方に向
けて僅かに湾曲するように形成される。エアインテーク
30の上面には、その軸線と直交してエンジンE側に延
びる継手部302 が一体に形成され、この継手部302
に前記第2ブローバイガス通路41が接続される。継手
部302 はエアインテーク30を固定する2本のボルト
44,44の軸線から上方にずれた位置に配置されてい
るため、そのボルト44,44の着脱作業や第2ブロー
バイガス通路41の着脱作業が支承無く行われる。しか
も前記継手部302 がエンジンE側に、即ちエンジンカ
バー1から遠ざかる方向に延びているため、エンジンカ
バー1の着脱時に第2ブローバイガス通路41を傷付け
る虞が無い。
【0019】尚、図2における符号45はクランクシャ
フト3の回転を動弁機構に伝達する無端ベルトである。
【0020】次に、前述の構成を備えた本発明の第1実
施例の作用について説明する。
【0021】エンジンEの運転中に吸気口11 からエン
ジンカバー1の内部に吸入された外気は、エアインテー
ク30を介してキャブレタ29に吸入され、そこで燃料
と混合した混合気はシリンダヘッド22に形成した吸気
ポート27,27を介して燃焼室に供給される。燃焼室
で発生した排気ガスはシリンダヘッド22に形成した排
気ポート31を介して排気管13に導かれ、そこからエ
クステンションケース5の内部を通ってギヤケース6の
排気ガス出口61 から水中に排出される。このとき、駆
動軸4に設けた冷却水ポンプ10で汲み上げられた冷却
水は、エンジンEの図示せぬウオータジャケットの内部
を通過し、その一部は排気管13と排気管カバー32,
33との間に供給されて排気管13を冷却する。排気管
13を冷却した冷却水は、切欠き131 ら排気管13の
内部に流入し、排気ガスと共にエクステンションケース
5の内部に排出される。
【0022】エンジンEの燃焼室からシリンダブロック
21の内部に漏れたブローバイガスは、第1ブローバイ
ガス通路40を介してオイル分離器39に供給される。
オイル分離器39でオイルを分離されたミストは、第2
ブローバイガス通路41を介してエアインテーク30の
内部に戻され、そこを流れるエアと共にキャブレタ29
に供給される。そしてオイル分離器39で分離されたオ
イルは、オイル戻し通路42及びオイルフィラー38を
介してシリンダブロック21の内部に戻される。
【0023】さて、エンジンEの排気ガスの成分を検査
するには、先ずレバー付きナット20を緩めてエンジン
カバー1をオイルケース2から取り外した後、排気ガス
採取管34の先端に螺入されたプラグ36を取り外し、
そこに図示せぬ排気ガスの成分測定器を接続すれば良
い。
【0024】測定時には再度エンジンカバー1がオイル
ケース2に取り付けられるが、成分測定器に接続される
チューブ等の配管は、エンジンカバー1の吸気口11
はグロメット類で塞がれているオイルケース2の開口等
から船外機Oの外部に導かれる。
【0025】而して、排気ガス採取管34がエンジンE
と一体の排気管13に支持されており、しかも排気ガス
採取管34の先端部がエンジンカバー1やオイルケース
2を貫通することなくその内部に開口しているので、排
気ガス採取管34を含むエンジンEの組付けを容易に行
うことができる。しかも、排気ガス採取管34の先端を
閉塞するプラグ36をエンジンカバー1やオイルケース
2で覆って海水の付着による錆や損傷から保護すること
ができるばかりか、プラグ36を目立たなくして外観を
向上させることができる。
【0026】ところで図7〜図11は、参考例を示すも
ので、図7は船外機の要部拡大断面図、図8は図7の8
−8線矢視図、図9は図7の9−9線矢視図、図10は
図8の10−10線断面図、図11はアンダーカバーの
分解斜視図である。
【0027】図7に示すように、船外機Oはプライマリ
ギヤケース又はエンジンEをエクステンションケース5
に取付け支持するための取付部材51を備える。取付部
材51はエクステンションケース5の上部に重ね合わさ
れて複数本のボルト49…で結合されており、その上部
に3気筒バーチカル型エンジンEが複数本のボルト50
…で結合される。エンジンEのクランクシャフト3の下
端と駆動軸4の上端との間には、一対のヘリカルギヤよ
りなる一次減速機構52が介装される。
【0028】図8、図9及び図11を併せて参照すると
明らかなように、取付部材51には上端が開放したアン
ダーケース2′が複数本のボルト53…によって固着さ
れており、このアンダーケース2′の上部にシール部材
54を介してエンジンカバー1が着脱自在に支持され
る。アンダーケース2′とエンジンカバー1とは、前後
一対のバックル型のクリップ66,66によって着脱自
在に結合される。アンダーケース2′の下部に着脱自在
に装着されるアンダーカバー55は、左右に2分割され
て複数本のボルト56…で一体に結合された左カバー半
体551 と右カバー半体552 とを備えており、両カバ
ー半体551 ,552 は複数本のボルト57…によって
アンダーケース2′の下面に着脱自在に支持される。
【0029】アンダーカバー55の前面には、上端が開
口するU字状の切欠き553 が形成される。取付部材5
1の前面に設けられてスイベルケース14を支持する左
右一対のアッパマウント58,58は、前記アンダーカ
バー55の切欠き553 を通して前方に延出する。アン
ダーカバー55の下端は、エクステンションケース5の
上下方向中間に形成された段部にシール部材59を介し
て嵌合する。
【0030】後部クランクケース212 に形成された排
気ポート31は、取付部材51に形成された排気通路6
0に連通しており、更にこの排気通路60はエクステン
ションケース5の内部に形成された排気室80の開口す
る排気管61に連通する。取付部材51の排気通路60
の周囲にはウオータジャケット62が形成されており、
このウオータジャケット62は後部クランクケース21
2 に形成された図示せぬウオータジャケットに連通す
る。取付部材51には前記排気通路60と平行にオイル
通路63が形成されており、このオイル通路63を介し
てエンジンEとオイルパン64とが連通する。
【0031】図10に最も良く示されるように、排気ガ
ス採取管34はその外周にネジ部材35を一体に溶接し
たスタッド管より構成される。排気ガス採取管34はネ
ジ部材35を介して取付部材51の左側面に螺入され、
その基端は排気ポート31及び排気通路60よりなる排
気導出路内(本参考例では排気通路60内)に開口する
とともに、その先端は取付部材51及びアンダーカバー
55間の空間にその中央付近まで延出する。ネジ部材3
5の外端には、排気ガス採取管34を取付部材51に螺
入するための治具が当接する当接部341 が形成され
る。
【0032】上述のように排気ガス採取管34をスタッ
ド管で構成したことにより、それを固定するためのロッ
クナットが不要になって部品点数が減少するだけでな
く、取付部材51との間のシール性が向上して排気ガス
の漏れが確実に防止され、しかも排気導出路内における
排気ガス採取管34の開口部の位置決めを容易に行うこ
とができる。また、排気ガス採取管34に治具用の当接
部341 を形成したことにより、排気ガス採取管34に
六角形の治具受け(ナット部)を形成するものに比べ
て、排気ガス採取管34の外径を小さくして切削加工に
よる無駄な切削部分を減少させることができ、しかも狭
隘な部分への取付けを容易に行うことができる。
【0033】排気ガス採取管34の先端は、第1実施例
のものと同一のプラグ36とシール部材37(ワッシ
ャ)とによって閉塞される。このとき、プラグ36の開
口端がシール部材37を介して当接するシール面511
が、取付部材51の外側面を利用して形成される。この
ように、取付部材51の外側面を利用してシール面51
1 を形成したのでプラグ36によるシールが確実且つ容
易に行われ、プラグ36からの排気ガスの漏れが防止さ
れるだけでなく、排気ガス採取管34に海水が付着して
錆が発生する不具合を未然に回避することができる。
尚、図10の符号65は肉抜き孔である。
【0034】エンジンEの排気ガスを採取するには、ボ
ルト56…,57…を緩めてアンダーカバー55をアン
ダーケース2′から取り外した後、排気ガス採取管34
からプラグ36を取り外し、そこに排気ガスの成分測定
器を接続すれば良い。而して、船外機Oの通常の使用状
態では、排気ガス採取管34の先端がアンダーカバー5
5によって覆われるため、その排気ガス採取管34に塩
分が付着して錆付いたり、運搬時等に他の物品に引っ掛
けたりする虞が無い。尚、実施例ではアンダーカバー5
5が左右に2分割されているので、その一方のみを取り
外せば良く、作業性に優れている。
【0035】図12及び図13は前記参考例のアンダー
カバー55の参考変形例を示すものである。
【0036】この参考変形例では、アンダーカバー55
の左右のカバー半体551 ,552 が後部で連続するよ
うに一体に形成される。アンダーカバー55の排気ガス
採取管34が臨む位置には円形の開口554 が孔明け加
工等によって形成されており、この開口554 測定
時にはラバー製のキャップ77によって閉塞される。
【0037】図14及び図15は前記参考例のアンダー
カバー55の他の参考変形例を示すものである。
【0038】この参考変形例では、一体に形成されたア
ンダーカバー55の排気ガス採取管34が臨む位置に、
U字形の開口555 が上方からの型抜き時に同時に形成
されており、測定時に前記開口555 はアンダーカバ
ー55の上縁と一致した縁を有するラバー製のキャップ
78によって閉塞される。
【0039】而して、図12〜図15の参考変形例によ
れば、エンジンカバー1及びアンダーカバー55を取り
外すことなく排気ガスの成分測定を行うことができるの
で、作業性が大幅に向上する。
【0040】図16及び図17は前記参考例の排気ガス
採取管34の参考変形例を示すものである。この参考変
形例の排気ガス採取管34は、その外周にネジ部材35
を溶接で固着する代わりに、ネジ部342 が一体に成形
されている。そしてネジ部342 の端部には治具が当接
する当接部341 が一体に形成される。而して、この変
形例によれば部品点数の一層の削減が可能となる。
【0041】図18は本発明の第2実施例を示すもので
ある。
【0042】この実施例は排気ガス採取管34の取付け
位置に特徴を有している。即ち、前記参考例の排気ガス
採取管34はシリンダブロック21とエクステンション
ケース5との間に挟んだ取付部材51に螺入されている
が、本実施例の排気ガス採取管34はシリンダブロック
21に螺入されている。
【0043】これを更に詳しく説明すると、エンジンE
のシリンダブロック21のデッキ面にはシリンダヘッド
22及びヘッドカバー81が重合されており、シリンダ
ヘッド22に形成した燃焼室82に開口する排気孔26
は、シリンダヘッド22に形成した排気ポート31及び
シリンダブロック21に形成した排気通路60に連通す
る。前記排気ポート31及び排気通路60は、第1実施
例と同様に本発明における排気導出路を構成する。排気
導出路の周囲はウオータジャケット62によって囲繞さ
れており、それらウオータジャケット62の一部はシリ
ンダブロック2
1の外壁にシール部材83を介し
て結合したカバー84によって画成される。
【0044】シリンダブロック21の外壁には、図16
及び図17に示した排気ガス採取管34と同一構造の排
気ガス採取管34が螺入される。排気ガス採取管34は
前記カバー84の開口部841 を介してシリンダブロッ
21に螺入されており、その基端は排気導出路の下部
(即ちシリンダブロック21に形成された排気通路6
0)に開口するとともに、その先端は図16及び図17
に示したプラグ36と同一構造のプラグ36によって閉
塞され、エンジンルームR内に収納される。そして前記
プラグ36がシール部材37を介して着座するシール面
213 がシリンダブロック21の外側面に形成される。
【0045】而して、この第2実施例によっても前記参
考例と同様の作用効果を得ることができる。以上、本発
明の実施例を詳述したが、本発明は前記実施例に限定さ
れるものでなく、種々の設計変更を行うことが可能であ
る。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、排気ガス採取管を、排気通路の周壁に貫通、支持さ
れて基端が該排気通路内に連通するパイプより構成する
と共に、該排気ガス採取管の先端部を、ケース手段とエ
ンジンカバーとの間に画成されるエンジンルーム内に
出させ、この排気ガス採取管の先端部に、該先端部の開
口を閉塞するプラグを着脱可能に装着したので、ケース
手段とエンジンカバーとの間に画成されるエンジンルー
ム内に延出する排気ガス採取管の先端部の開口を平時は
プラグで閉塞して排気ガスの漏れを防止でき、また排気
ガスの測定時には、エンジンカバーを取り外し更にプラ
グを排気ガス採取管より取り外して、該採取管の、排気
通路外側に延出した先端部に測定器を単に接続するだけ
でよいから、排気ガス成分の測定作業が頗る簡便であ
る。またこのように排気ガス採取管の先端部が排気通路
外側に延出していても、その先端部及びプラグを平時は
エンジンカバー又はケース手段で覆うことができるた
め、排気ガス採取管やプラグに海水がかかって塩分が固
化したり錆が発生したり或いは運搬時等に他物に引っ掛
けたり衝突したりする不都合を回避可能となる。更に排
気ガス採取管の先端部外周には、その先端から基端側に
離間した位置にフランジを設け、そのフランジとプラグ
の内端との間にシール部材を挟圧したので、排気ガス採
取管の先端部をその採取管の取付部の構成やその先端部
の延出方向、延出長さに関係なく、該採取管先端部とプ
ラグとの間でのシールを十分に確保できる。
【0047】また本発明の第2の特徴によれば、エンジ
ンから延びる排気管の周壁に排気ガス採取管が貫通、支
持されるので、排気ガス採取管を含むエンジンの着脱を
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例による船外機の全体側面図
【図2】図1の要部拡大断面図
【図3】図2の3−3線矢視図
【図4】図2の4−4線矢視図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】図2の6−6線矢視図
【図7】参考例による船外機の要部拡大断面図
【図8】図7の8−8線矢視図
【図9】図7の9−9線矢視図
【図10】図8の10−10線断面図
【図11】アンダーカバーの分解斜視図
【図12】アンダーカバーの参考変形例を示す斜視図
【図13】 排気ガス採取管の近傍を示すアンダーカバ
ーの断面図
【図14】アンダーカバーの他の参考変形例を示す斜視
【図15】 排気ガス採取管の近傍を示すアンダーカバ
ーの断面図
【図16】排気ガス採取管の参考変形例を示す前記図1
0に対応する図
【図17】排気ガス採取管の参考変形例を示す前記図1
3に対応する図
【図18】第2実施例による船外機の要部拡大断面図
【符号の説明】
1 エンジンカバー(カバー手段) 2 オイルケース(ケース手段) 8 プロペラ 13 排気管(排気通路) 21 シリンダブロック(外壁部材) 31 排気ポート(排気導出路) 34 排気ガス採取管 60 排気通路(排気導出路) E エンジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 7/12 B63H 20/00 G01N 1/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(E)と、このエンジン(E)
    により駆動されるプロペラ(8)と、このプロペラ
    (8)を回転可能に支持するケース手段(2)と、この
    ケース手段(2)に着脱自在に設けられて該ケース手段
    (2)との間に、エンジン(E)を収容するエンジンル
    ーム(R)を画成するエンジンカバー(1)と、前記エ
    ンジン(E)の排気ポート(31)から前記ケース手段
    (2)の下部に排気ガスを導く排気通路(13,60)
    と、この排気通路(13,60)に接続される排気ガス
    採取管(34)とを備えた船外機の排気ガス採取装置に
    おいて、 前記排気ガス採取管(34)を、前記排気通路(13,
    60)の周壁に貫通、支持されて基端が該排気通路(1
    3,60)内に連通するパイプより構成すると共に、該
    排気ガス採取管(34)の先端部を、前記ケース手段
    (2)とエンジンカバー(1)との間に画成される前記
    エンジンルーム(R)内に延出させ、 この排気ガス採取管(34)の先端部外周には、その先
    端から基端側に離間した位置にフランジ(35 1 )を設
    け、 更にその排気ガス採取管(34)の先端部には、該先端
    部の開口を閉塞するプラグ(36)を着脱可能に装着し
    て、そのプラグ(36)の内端と前記フランジ(3
    1 )との間にシール部材(37)を挟圧した ことを特
    徴とする、船外機の排気ガス採取装置。
  2. 【請求項2】 前記排気通がエンジン(E)から延び
    る排気管(13)であることを特徴とする、請求項1記
    載の船外機の排気ガス採取装置。
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