JP3497348B2 - 生産計画システム - Google Patents
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Description
に係わり、特に、不足部品の解消、余剰部品の解消、生
産計画の調整、部品手配計画の調整を含む生産計画シス
テムに関する。
ている従来技術(1)は、数理計画法の最適解としてコ
スト最小の生産スケジュール解を予め求めておき、スケ
ジュールの人為的修正が最小コストに及ぼす影響を表示
することにより人為的操作の合理性を追求する生産スケ
ジューリング装置である。
示されている従来技術(2)は、製品在庫量および製品
品切れ率をコスト換算してその推移をシミュレーション
することにより工程計画を定量的に評価する工程計画評
価システムである。
生産スケジューリング装置は、次の手順を実行すること
により、人為的操作の合理性を追求する。すなわち、製
品の数量、納期、原材料の手配リードタイム、作業員の
最大人数を制約条件として、生産すべき製品品種とその
生産数量および納期が与えられて生産を具体的に実施す
る時間軸上のスケジュールを決定する際に、現実の制約
条件を近似化あるいは簡略化することにより、数理計画
法の最適解としてコスト最小の生産スケジュール解を予
め求めておく。その後に、近似化あるいは簡略化した制
約条件から現実の制約条件を満たすように生産スケジュ
ールを人為的に修正したり、販売上の理由から特定の製
品をコストに関係なく無条件に優先させて生産するよう
に生産スケジュールを人為的に修正する時に、人為的な
修正を監視し評価して実現不能であるときに警告を発
し、実現可能であるときに、数理計画法の最適解として
得られた最小コスト値に及ぼす影響を演算し、結果を表
示する。したがって、前記従来技術(1)は、余剰部品
が発生するような生産スケジューリングへの人為的操作
に関して数理計画法の最適解として得られた最小コスト
値に及ぼす影響を演算し、表示することはあっても、具
体的な余剰部品解消の手続きを提供する機能を有するも
のではない。
績から工程計画データと受注予測データを作成し、これ
らのデータからシミュレーションにより製品在庫量と製
品品切れ率を求め、所定の計算式にしたがってコスト換
算することにより工程計画を定量的に評価して表示し、
オペレータがその値を見て必要があれば工程計画の修正
を行うことを目的にした工程計画評価システムである。
したがって、上記従来技術(2)は製品在庫の余剰をシ
ミュレーションによって求めコスト換算してその値を表
示し工程計画の修正を促すことはあっても、部品在庫の
余剰をシミュレーションによって求めコスト換算してそ
の値を表示し工程計画の修正を促し、さらに具体的な余
剰部品解消の手続きを提供する機能を有するものではな
い。
産計画を拡大修正する際に、購入部品を手配する前に、
使用する予定のない在庫部品から使用するようにするこ
とで、余剰部品在庫を縮小するようにしている。余剰部
品を減らすことを目的に余剰部品からどの製品が製造可
能かを自動的に検索して、該当する複数の製品の中から
適切な製品を選択してその生産計画を追加することは行
っていなかった。また、余剰部品を減らすために余剰部
品と新規に購入することにした部品を組み合わせること
により生産計画を追加しても、その後の事情の変化によ
り、余剰品の解消が困難となることがあった。例えば、
生産計画を追加した後に、不足部品の解消を手続きを行
うことで、当初余剰であったはずの部品の一部が当初の
生産計画を遂行するために必要であることが判明し、追
加した生産計画が実行不可能になり新規に購入した部品
が新に余剰部品在庫となってしまうことがあった。ま
た、同様に、生産計画を追加した後に、不足部品の解消
のために不足部品を使用する予定であった製品の生産計
画を中止削除することにより、その製品に使う予定だっ
た他の部品が新に使用予定のない部品となり、その中に
新規に購入することにした部品が含まれていた場合に
は、その新規購入部品が新に余剰部品在庫となってしま
うことがあった。
のための手続きが行える生産計画システムを提供するこ
とを目的とする。
し、生産計画の一部取消により不足部品を解消して余剰
部品の全容を明らかにし、次に、余剰部品を使用した製
品を検索し、その中から適切な製品の生産計画を新規生
産計画として追加するといった一連の手続きを実行する
ことにより余剰部品を解消することができる生産計画シ
ステムを提供することを目的としている。
め、本発明は、以下の考え方に基づいてなされている。
と部品表情報とから計算した資材所要量を部品在庫情報
および部品入庫予定情報と照合することによって不足に
なる部品の種類と数量を算出する不足部品算出部を設
け、この不足部品算出部によりまず現状の不足部品状況
を明らかにする。
品を使用している製品を検索列挙して、各製品が使用す
る他の部品の不足の有無を順次に提示して比較可能と
し、その中から不足部品をより多く含む製品の計画から
順番に削除対象として選択すると、その製品の計画を生
産計画から削除することを、不足部品が全て解消される
まで繰り返す不足部品解消部を設け、この不足部品解消
部により現状の実行不可能生産計画を実行可能生産計画
にする。
部品調達時間を満たすのであれば不足部品を新規購入す
ることにしてもよい。
計画情報と部品表情報とから再び計算した資材所要量を
部品在庫情報および部品新規購入情報を含む部品入庫予
定情報と照合することによって余剰になる部品の種類と
数量を算出する余剰部品算出部を設け、この余剰部品算
出部により次に現状の余剰部品状況の全容を明らかにす
る。この手順による余剰部品状況は不足部品解消のため
に不足部品を含む製品の計画を取り消したことによって
新たに発生した余剰部品も含む。
品を使用している製品を検索列挙して、各製品が使用す
る他の部品の余剰の有無を順次に提示して比較可能と
し、その中から全ての部品を余剰部品で賄うことのでき
且つより多くの余剰部品を解消できる製品の計画から順
番に選択するとその製品の計画を生産計画に追加するこ
とを余剰部品が解消され得る限り繰り返す余剰部品解消
部を設け、この余剰部品解消部により現状の実行可能生
産計画を余剰部品在庫を最小にした意味での利益最大化
生産計画にする。
を余剰部品で賄うことを目指すのではなく、調達時間の
長い部品を余剰部品で賄い、調達時間の短い部品は必要
に応じて新規に購入することにしてもよい。
の中から1つの製品を選択する基準を、どれだけの数量
の余剰部品を解消するかではなく、どれだけの費用(コ
スト)の余剰部品を解消するかに置いてもよい。また、
余剰部品で作った製品によって見込まれる販売利益を費
用(コスト)から差し引いたものを選択基準としてもよ
い。余剰部品解消の効果を費用(コスト)で表す際に、
評価の項目が多ければ多いほど実態に則した基準に成っ
て行くが、逆に販売期待値のような不確かな値も導入せ
ざるを得ない。そこで、実態を近似化して表しているが
正確な値を提供する費用(コスト)評価値から、実態に
則しているが不確かな値を含む費用(コスト)評価値ま
で複数の評価値を同時に表示して、それらの評価値が同
じ選択を与える場合や異なる選択を与える場合々々に応
じて操作者が最終判断を下して製品を選択できるような
意思決定支援システムとしてもよい。
により提供される態様を挙げる。
整を行うことができる生産計画システムにおいて、生産
計画情報、部品表情報、部品在庫情報および部品入庫予
定情報を記憶するデータ記憶装置と、前記データ記憶装
置に記憶された生産計画情報および部品表情報に基づい
て資材所要量計算を実行するMRP(資材所要量計画)
展開装置と、余剰部品の解消を図るための調整を行う余
剰部品調整装置とを備え、前記余剰部品調整装置は、前
記MRP展開装置が計算した資材所要量を、前記部品在
庫情報および前記部品入庫予定情報と照合することによ
って、余剰になる部品を算出する余剰部品算出部、およ
び、前記余剰部品算出部が算出した余剰部品情報に基づ
いて生産計画を変更することによって、余剰部品の解消
を図る余剰部品解消部を有することを特徴とする生産計
画システムが提供される。
に、不足部品調整装置をさらに備え、前記不足部品調整
装置は、前記MRP展開装置が計算した資材所要量を、
前記部品在庫情報および前記部品入庫予定情報と照合す
ることによって、不足になる部品を算出する不足部品算
出部、および、前記不足部品算出部が算出した不足部品
情報に基づいて生産計画を変更することによって、不足
部品の解消を図る不足部品解消部を有することを特徴と
する生産計画システムが提供される。
整を行うことができる生産計画システムにおいて、生産
すべき製品についての、生産計画情報、部品表情報、部
品在庫情報および部品入庫予定情報を記憶する手段と、
前記記憶手段に記憶されている現在の生産計画につい
て、その生産に必要な資材所要量を計算し、前記資材所
要量展開結果を、前記記憶手段に記憶されている在庫部
品および入庫予定部品と照合して、前記現在の生産計画
を実行する上で不足する部品とその個数を算出し、生産
すべきいずれかの製品について前記不足部品の個数がゼ
ロでない場合には、当該製品についての現在の生産計画
を実行不可能生産計画と判定し、当該製品についての実
行不可能計画から不足部品を使用する製品分の生産計画
を選択的に削除することにより、不足部品による当該実
行不可能状態を解消して実行可能生産計画を生成する手
段と、前記実行可能生産計画について、その生産に必要
な資材所要量を算出し、前記記憶手段に記憶されている
在庫部品および入庫予定部品と照合して、前記現在の生
産計画を実行する上で余剰となる部品およびその個数を
算出し、生産すべきいずれかの製品について前記余剰部
品の個数がゼロでない場合には、前記余剰部品だけを利
用した製品の新規生産計画が立てられるかどうかを判定
し、前記新規生産計画が立てられる場合には、前記実行
可能生産計画に前記新規生産計画を追加することによ
り、前記余剰部品が生ずる状態の低減を図る新規生産計
画を生成する手段とを備えることを特徴とする生産計画
システムが提供される。
整を行うことができる生産計画システムにおいて、生産
すべき製品についての、生産計画情報、部品表情報、部
品在庫情報および部品入庫予定情報を記憶する手段と、
前記記憶手段に記憶されている現在の生産計画につい
て、その生産に必要な資材所要量を計算する手段と、前
記資材所要量展開結果を、前記記憶手段に記憶されてい
る在庫部品および入庫予定部品と照合して、前記現在の
生産計画を実行する上で不足する部品とその個数を算出
する手段と、生産すべきいずれかの製品について前記不
足部品の個数がゼロでない場合には、当該製品について
の現在の生産計画を実行不可能生産計画と判定し、当該
製品についての実行不可能計画から不足部品を使用する
製品分の生産計画を選択的に削除することにより、不足
部品による当該実行不可能状態を解消して実行可能生産
計画を生成する手段と、前記実行可能生産計画につい
て、その生産に必要な資材所要量を算出する手段と、前
記記憶手段に記憶されている在庫部品および入庫予定部
品と照合して、前記現在の生産計画を実行する上で余剰
となる部品およびその個数を算出する手段と、生産すべ
きいずれかの製品について前記余剰部品の個数がゼロで
ない場合には、前記余剰部品だけを利用した製品の新規
生産計画が立てられるかどうかを判定し、前記新規生産
計画が立てられる場合には、前記実行可能生産計画に前
記新規生産計画を追加することにより、前記余剰部品が
生ずる状態の低減を図る生産計画を生成する手段とをコ
ンピュータに実現させるものであることを特徴とする生
産計画システムが提供される。
画と生産のために手配した部品の照合を行うことによっ
て生産時に必要な部品が揃うように生産計画を調整する
生産計画調整方法において、まず、現在の生産計画につ
いて資材所要を計算し、前記資材所要量の計算結果を在
庫部品および入庫予定部品と照合して、前記の現在の生
産計画を実行する上で不足する部品とその個数を算出
し、前記不足部品の個数がゼロでない場合には、前記の
現在の生産計画を実行不可能生産計画と判定し、前記不
足部品を使用する製品の生産計画を前記実行不可能生産
計画から選択して削除することにより不足部品を解消し
て実行可能生産計画を生成し、次に、前記実行可能生産
計画について資材所要量を計算し、前記資材所要量計算
結果を在庫部品および入庫予定部品と照合して、前記実
行可能生産計画を実行する上で余剰となる部品とその個
数を算出し、前記余剰部品の個数がゼロでない場合に
は、前記余剰部品だけを利用した製品の新規生産計画が
立てられるかどうかを判定し、前記新規生産計画が立て
られる場合には、前記実行可能生産計画に前記新規生産
計画を追加することにより前記余剰部品を低減して前記
実行可能生産計画について余剰を低減した生産計画とす
る生産計画調整方法が提供される。
に実行させることにより生産計画の調整を行うためのプ
ログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラム
は、予め作成された現在の生産計画について資材所要量
を計算し、前記資材所要量計算結果を在庫部品および入
庫予定部品と照合して、前記現在の生産計画を実行する
上で余剰となる部品とその個数を算出し、前記余剰部品
の個数がゼロでない場合には、前記余剰部品だけを利用
した製品の新規生産計画が立てられるかどうかを判定
し、前記新規生産計画が立てられる場合には、前記現在
の生産計画に前記新規生産計画を追加することにより前
記余剰部品を低減して前記現在の生産計画を余剰を低減
した生産計画とするため余剰部品低減処理をコンピュー
タに実行させるものであることを特徴とするプログラム
を記録した記録媒体が提供される。
ログラムが、予め作成された現在の生産計画について資
材所要を計算し、前記資材所要量の計算結果を在庫部品
および入庫予定部品と照合して、前記の現在の生産計画
を実行する上で不足する部品とその個数を算出し、前記
不足部品の個数がゼロでない場合には、前記の現在の生
産計画を実行不可能生産計画と判定し、前記不足部品を
使用する製品の生産計画を前記実行不可能生産計画から
選択して削除することにより不足部品を解消して実行可
能生産計画を生成する不足部品解消処理をさらに含むこ
とを特徴とするプログラムを記録し記録媒体が提供され
る。
消処理を行って実行可能生産計画を作成し、当該実行可
能生産計画について前記余剰部品低減処理を行う構成と
することができる。
ムの機能構成の一例を示す。また、図28に、本発明の
生産計画システムのハードウエアシステム構成の一例を
示す。
に示すように、生産計画立案サブシステム109と、デ
ータ記憶装置110と、MRP(Material Resource Pl
anning:資材所要量計画)制御装置113と、MRP展
開装置3と、不足部品調整装置111と、余剰部品調整
装置112とを備える。
外部の製造システム101と、設計システム102と、
部品手配システム103と、操作入出力装置104とが
接続されている。なお、図1のシステムの例では、生産
計画立案サブシステム109は、本発明の生産計画シス
テム100の内部に含まれているが、外部システムとし
て、生産計画システム100と接続するようにしてもよ
い。
示すように、中央演算装置(CPU)251と、一次記
憶装置(半導体記憶装置)252と、二次記憶装置(ハ
ードディスク装置)253と、入出力装置(I/O)2
54とを有する1台のコンピュータA250上に実現す
ることができる。また、前記各装置に、それぞれコンピ
ュータを割り付けて、相互をネットワークで接続して実
現することもできる。
9、MRP(Material Resource Planning:資材所要量
計画)制御装置113、MRP展開装置3、不足部品調
整装置111および余剰部品調整装置112は、あたか
も独立の装置のような名称となっている。しかし、図1
のシステムでは、物理的な装置の名称としてではなく、
論理的な名称として用いている。ただし、物理的な装置
を用いることを排除するものではない。例えば、上述し
たように、独立のコンピュータで構成する場合には、そ
のコンピュータを不足部品調整装置ような物理的な装置
と考えることができる。
上で実現される場合、および、それぞれ専用のコンピュ
ータで実現される場合のそれぞれにおいて、各々ソフト
ウエアで構成することができる。すなわち、コンピュー
タが、当該装置が実現すべき機能に対応するプログラム
を実行することで、当該装置としての機能を発揮する。
プログラムは、それぞれの装置のためのプログラムを個
別に、または、組み合わせて、記録媒体に記録して提供
システムに提供することができる。記録媒体としては、
例えば、CD−ROM、フレキシブルディスク、ハード
ディスク、半導体記憶装置等の種々の媒体が利用でき
る。また、プログラムは、通信手段を介して提供するこ
ともできる。また、場合によっては、ハードウエアロジ
ックに置き換えが可能な処理は、ハードウエアロジック
に置き換えてもよい。
すように1台のコンピュータA250で実現した場合に
は、前記MRP制御装置113はメインプログラムによ
って、また、他の装置はメインプログラムから呼び出さ
れるサブルーチンプログラムによって実現される。これ
らのプログラムは、前記二次記憶装置253から必要に
応じて前記一次記憶装置252に転送され、前記中央演
算装置251により実行される。また、操作入出力装置
104は、操作者入力装置255、例えば、キーボー
ド、マウス、その他と、操作者出力装置256、例え
ば、ディスプレイとで構成され、操作者からの入力およ
び操作者への出力をそれぞれ行う。
01は、他のコンピュータB260により実現され、前
記生産計画システム100から生産計画情報を受け取
り、実際の製造工程を制御する。前記設計システム10
2は、他のコンピュータC270により実現され、前記
生産計画システム100へ部品表情報を受け渡す。前記
部品手配システム103は、他のコンピュータD280
により実現され、前記生産計画システム100へ部品の
購入手配および入庫実績の情報を受け渡す。
報を記憶する生産計画記憶部1と、筆用部品のリストで
ある部品表情報を記憶する部品表記億部2と、部品の在
庫を示す部品在庫記憶部4と、部品の入庫予定を示す入
庫予定情報を記憶する部品入庫予定記憶部5の各記憶領
域を持つ。また、前記データ記憶装置110は、前記生
産計画システム100の内部の他の装置、および、外部
の他のシステムに対するデータ入出力装置を含む(図示
せず)。前記データ記憶装置110は、例えば、各記憶
領域に対応した複数のハードディスク装置等の記憶装置
から構成してもよいし、1つの記憶装置を各記憶領域に
対応させて領域分割して実現してもよい。
は、物理的な記憶装置そのものを示すのではなく、部品
に関するデータを記憶する論理的な記憶装置を意味す
る。従って、このデータ記憶装置110は、一時記憶装
置252および二次記憶装置253のいずれにも存在し
得る。もちろん、データ記憶装置110を、専用の物理
的な記憶装置とすることも可能である。
は、データ記憶装置に記憶された生産計画情報および部
品表情報に基づいて資材所要量計算を実行する。また、
この本発明では、MRP(資材所要量計画)展開装置
は、前記不足部品調整装置111および前記余剰部品調
整装置112のそれぞれにおいて使用する資材所要量を
各々計算する。前記余剰部品調整装置112のそれぞれ
において使用する資材所要量は、後述するように、不足
部品調整装置111における調整処理を経た生産計画に
基づいて計算を行う。
P展開装置が計算した資材所要量を、前記部品在庫情報
および前記部品入庫予定情報と照合することによって、
不足になる部品を算出する不足部品算出部6と、前記不
足部品算出部が算出した不足部品情報に基づいて生産計
画を変更することによって、不足部品の解消を図る不足
部品解消部7とを備える。
P展開装置が計算した資材所要量を、前記部品在庫情報
および前記部品入庫予定情報と照合することによって、
余剰になる部品を算出する余剰部品算出部8と、前記余
剰部品算出部が算出した余剰部品情報に基づいて生産計
画を変更することによって、余剰部品の低減ないし消を
図る余剰部品解消部9とを備える。
する生産計画調整のアルゴリズムの一例を示す。このア
ルゴリズムを実行することで、前記不足部品調整装置1
11および前記余剰部品調整装置112が実現される。
ように、対話的な操作を可能とするための手段を備えて
いる。すなわち、取り得る複数の余剰部品解消手段を提
示する余剰部品解消手段提示部、および、前記複数の余
剰部品解消手段の中から1つの余剰部品解消手段を選択
して前記生産計画記憶部もしくは前記部品在庫記憶部も
しくは前記部品入庫予定記憶部に前記余剰部品解消手段
選択結果を反映する前記余剰部品解消手段選択部を備え
る。余剰部品解消手段提示部は、例えば、取り得る複数
の余剰部品解消手段の中から1つの余剰部品解消手段を
選択した結果の余剰部品状況の変化を、前記複数の余剰
部品解消手段毎に表示する余剰部品状況表示部を有する
ことができる。また、前記余剰部品解消手段提示部は、
取り得る複数の余剰部品解消手段の中から1つの余剰部
品解消手段を選択した結果のコスト評価値を、前記複数
の余剰部品解消手段毎に表示するコスト評価値表示部を
備えることができる。
入出力装置104にデータを表示するための処理、入力
データの処理等のために使用するプログラム等を有す
る。例えば、図4〜図23に示す、不足部品、余剰部品
に関するデータの表示処理を行うプログラムが、それぞ
れ対応する不足部品調整装置111、および、余剰部品
調整装置112に備えられる。なお、これらのプログラ
ムは、生産計画システム100が利用可能な状態で、シ
ステム外部に用意されていてもよい。
一例について、図3に部品構成を示す製品A21と製品
B24を対象にして、図4から図32を用いて説明す
る。
ステムでは、製品Aと製品Bとの2種類があるものとす
る。製品A21は、部品a22と部品b23から構成さ
れている(図3)。他方、製品B24は、部品a25と
部品c26から構成されている(図3)。前記部品a2
2とa25は、前記製品A21と前記製品B24におい
て共通部品になっている。
が、上述したデータ記憶装置110に格納される。この
データ記憶装置に格納されるデータは、説明の便宜上、
操作者入出力装置のディスプレイ画面に表示された状
態、すなわち、データを表示用に加工処理した状態で示
す。データ記憶装置110内では、表示用の加工前の状
態で格納されている。なお、データ記憶装置110に
は、各データを目的の表示形態に加工するための表示制
御データが併せて格納されている。
a]、図8(a)の[8a]、図10(a)の[10
a]、図15(a)の[15a]および図17(a)の
[17a]に、生産計画記憶部1(図1)に記憶される
前記製品A21の生産計画を、生産ラインに部品を投入
する日程([t0]、[t1]、...、[t19])
を横軸に、生産台数を縦軸にして示す。
b]、図8(b)の[8b]、図10(b)の[10
b]、図15の[15a]および図17の[17b]
に、部品入庫予定記憶部5に記憶される前記製品A21
の部品a22の部品入庫計画を、部品が入庫する日程
([t0]、[t1]、...、[t19])を横軸
に、入庫予定数を縦軸にして示す。
c]、図8(c)の[8c]、図10(c)の[10
c]、図12(a)の[12a]、図15(c)の[1
5c]および図17(c)の[17c]に、部品在庫記
憶部4に記憶される前記製品A21の部品a22の在庫
推移を、日程([t0]、[t1]、...、[t1
9])を横軸に、部品の入庫から出庫を差し引いた在庫
の累計を縦軸にして示す。
d]、図9(d)の[9d]、図11(d)の[11
d]、図16(d)の[16d]および図18(d)の
[18d]に、部品入庫予定記憶部5に記憶される前記
製品A21の部品b23の部品入庫計画を、部品が入庫
する日程([t0]、[t1]、...、[t19])
を横軸に、入庫予定数を縦軸にして示す。
e]、図9(e)の[9e]、図11(e)の[11
e]、図16(e)の[16e]および図18(e)の
[18e]に、部品在庫記憶部4に記憶される前記製品
A21の部品b23の在庫推移を、日程([t0]、
[t1]、...、[t19])を横軸に、部品の入庫
から出庫を差し引いた在庫の累計を縦軸にして示す。
一例を説明した図である。図12(a)の[12a]
に、図11(c)の[11c]の前記製品A21の前記
部品a22の在庫推移から算出した前記部品a22の余
剰在庫推移を、日程([t0]、[t1]、...、
[t19])を横軸に、余剰在庫の累計を縦軸にして示
す。図12(b)の[12b]に、前記製品B24の前
記部品c26の余剰在庫推移を、日程([t0]、[t
1]、...、[t19])を横軸に、余剰在庫の累計
を縦軸にして示す。図12(c)の[12c]に、前記
製品B24の新規生産計画を、生産ラインに部品を投入
する日程([t0]、[t1]、...、[t19])
を横軸に、生産台数を縦軸にして示す。
(a)〜(c)の余剰部品解消策によって調整された計
画を説明した図である。図13(a−1)の[13a−
1]に前記製品A21の生産計画を、図13(a−2)
の[13a−2]に前記製品B24の生産計画を、生産
ラインに部品を投入する日程([t0]、[t
1]、...、[t19])を横軸に、生産台数を縦軸
にして示す。図14(b−1)の[14b−1]に前記
部品a22の在庫推移を、図14(b−2)の[14b
−2]に前記部品b23の在庫推移を、図14(b−
3)の[14b−3]に前記部品c26の在庫推移を、
日程([t0]、[t1]、...、[t19])を横
軸に、在庫の累計を縦軸にして示す。
一例を説明した図である。図19(a)の[19a]
に、図17(c)の[17c]の前記製品A21の前記
部品a22の在庫推移から算出した前記部品a22の余
剰在庫推移を、日程([t0]、[t1]、...、
[t19])を横軸に、余剰在庫の累計を縦軸にして示
す。図19(b)の[19b]に、図18(e)の[1
8e]の前記製品A21の前記部品b23の余剰在庫推
移を、日程([t0]、[t1]、...、[t1
9])を横軸に、余剰在庫の累計を縦軸にして示す。図
19(c)の[19c]に、前記製品A21の新規生産
計画を、生産ラインに部品を投入する日程([t0]、
[t1]、...、[t19])を横軸に、生産台数を
縦軸にして示す。
19(a)〜(c)の余剰部品解消策によって調整され
た計画を説明した図である。図20(a−1)の[20
a−1]を前記製品A21の生産計画として、図20
(a−2)の[20a−2]を前記製品B24の生産計
画として利益最大化生産計画を、生産ラインに部品を投
入する日程([t0]、[t1]、...、[t1
9])を横軸に、生産台数を縦軸にして示す。図21
(b−1)の[21b−1]を前記部品a22の在庫推
移として、図21(b−2)の[21b−2]を前記部
品b23の在庫推移として、図21(b−3)の[21
b−3])を前記部品c26の在庫推移として余剰部品
解消後の部品在庫推移を、日程([t0]、[t
1]、...、[t19])を横軸に、在庫の累計を縦
軸にして示す。
12(a)〜(c)の余剰部品解消策によって調整され
た計画を説明した図である。図22(a−1)の[22
a−1]を前記製品A21の生産計画として、図22
(a−2)の[22a−2]を前記製品B24の生産計
画として利益最大化生産計画を、生産ラインに部品を投
入する日程([t0]、[t1]、...、[t1
9])を横軸に、生産台数を縦軸にして示す。図23
(b−1)の[23b−1]を前記部品a22の在庫推
移として、図23(b−2)の[23b−2]を前記部
品b23の在庫推移として、図23(b−3)の[23
b−3]を前記部品c26の在庫推移として余剰部品解
消後の部品在庫推移を、日程([t0]、[t
1]、...、[t19])を横軸に、在庫の累計を縦
軸にして示す。
出は、後述するように、(11)式によって求めること
ができる。また、不足部品入庫予定日設定可能条件は、
後述するように、(12)式によって判定することがで
きる。
産計画調整について図面を参照して説明する。図2、お
よび、図28から図32に、コンピュータが実行するア
ルゴリズム示す。図2は、本発明の生産計画システムに
よる生産調整方法の概要を示し、図28〜図32に、そ
の具体的な処理の手順を示す。
は、図2に示すように、現状の生産計画11について実
行可能生産計画15を得るための不足部品調整手続30
0と、実行可能生産計画15について利益最大化生産計
画19を得るための余剰部品調整手続302とを有す
る。不足部品調整手続300では、現状の生産計画11
について資材所要量を計算する処理を実行し(処理1
2)、その結果を、部品在庫情報および入庫予定情報と
照合して、不足部品を算出する処理を実行する(処理1
3)。そして、不足部品の有無を判定して(処理30
1)、不足部品がなければ、現状の生産計画11を実行
可能生産計画15とする。不足部品がある場合には、不
足部品解消処理を実行して(処理14)、実行可能生産
計画15を得る。一方、余剰部品調整手続302では、
実行可能生産計画15について資材所要量を計算する処
理を実行し(処理16)、その結果を、部品在庫情報お
よび入庫予定情報と照合して、余剰部品を算出する処理
を実行する(処理17)。そして、余剰部品の有無を判
定して(処理303)、余剰部品がなければ、実行可能
生産計画15を利益最大化生産計画19とする。余剰部
品がある場合には、余剰部品解消処理を実行して(処理
18)、利益最大化生産計画19を得る。
参照して、データの動きと共に説明する。なお、以下の
説明において、生産計画システムの各種処理のために、
データの転送が行われる。このデータ転送は、物理的な
データ転送のみならず、異なるプログラム間でデータを
授受する場合等の論理的なデータ転送をも含むものとす
る。
生産計画を立案するため、前記生産計画立案サブシステ
ム109が用いられる。この生産計画立案サブシステム
109は、前記操作入出力装置104により操作者と対
話しながら立案する支援機能を有する。図1に示すよう
に、生産計画立案サブシステム109は、立案された最
初の生産計画を、初期生産計画として前記データ記憶装
置110の前記生産記憶部1に格納する(図1符号21
0)。製品A21(図3参照)の生産計画立案時点(日
程[t0])での生産計画を、図4(a)の[4a]に
示す。なお、この初期生産計画は、後に、生産計画調整
の対象となる場合、図2に示す現状の生産計画11に相
当することとなる。
記憶部110に対してデータ転送命令を送り(図1符号
200)、前記生産計画記憶部1に格納された初期生産
計画[4a]と前記設計システム102から前記部品表
に予め転送されている(図1符号218)前記製品A2
1の部品表情報を前記MRP展開装置3に転送させる
(図1符号220、221)。次に、前記MRP制御装
置113は、前記MRP展開装置3に、MRP展開命令
を送り(図1符号201)、資材所要量を計算させ、続
けてデータ転送命令を送り(図1符号201)、前記資
材所要量計算結果を前記不足部品調整装置111の前記
不足部品算出部6に転送させる(図1符号222)。な
お、最初に立案される生産計画に対しては全ての部品を
新規に手配しなければならないと仮定するものとする。
記不足部品調整装置111にデータ転送命令を送り(図
1符号202)、前記資材所要量計算結果を前記不足部
品算出部6から前記不足部品解消部7へと転送させ(図
1符号223)、さらに、外部の前記部品手配システム
103へと転送させる(図1符号225)。前記部品手
配システム103は、受信した前記資材所要量計算結果
に基づいて購入ロットまとめ処理を施し、前記製品A2
1の生産に必要な部品aと部品bの入庫計画(図4
(b)の4b、図5(d)の5d)を作って購入手配処
理を実行し、前記入庫計画を前記生産計画システム10
0の前記データ記憶装置110の前記部品入庫予定記憶
部5に転送する(図1符号213)。
配した部品が入庫すると、前記部品入庫予定記憶部5の
該当するデータを消去し(図1符号213)、前記部品
在庫記憶部4に該当するデータを付加する(図1符号2
12)。この生産計画立案時点([t0])で、図4
(b)および図5(d)の前記部品入庫計画[4b]、
[5d]から予測される前記部品aと前記部品bの在庫
推移は、それぞれ図4(c)の[4c]と図5(e)の
[5e]に示すとおり、購入ロットまとめ処理によって
一時的に在庫が生じることはあっても不足になることは
ない。また、生産計画の最終日程([t19])では、
前記部品a22と前記部品b23の在庫はゼロになり、
余剰部品は発生していない。前記製品B24についても
同様にして、部品a25と部品c26の入庫計画(図示
せず)が作られて、購入手配され、購入手配された部品
の情報は前記部品入庫予定記憶部5に格納される。
における生産計画追加に対する前記生産計画システム1
00の動作について説明する。ここで、前記製品A21
の受注が好調なため、上記初期生産計画(図4(a)の
[4a])に、計画ロット31(日程[t5])と計画
ロット32(日程[t6])を、前記生産計画立案サブ
システム109を用いて前記操作入出力装置104から
操作者が新規に追加したとする(図6(a)の[6
a])。
制御装置113は、前記データ記憶部110に対してデ
ータ転送命令を送り(図1符号200)、前記生産計画
記憶部1に格納された増産修整した生産計画(図6
(a)の[6a]、図2の11)と前記設計システム1
02から前記部品表記憶部2に予め転送されている(図
1符号218)前記製品A21の部品表情報を前記MR
P展開装置3に転送させる(図1符号220、22
1)。
MRP展開装置3にMRP展開命令を送り(図1符号2
01)資材所要量を計算させ(図2の処理12)、続け
てデータ転送命令を送り(図1符号201)、前記資材
所要量計算結果を前記不足部品調整装置111の前記不
足部品算出部6に転送させる(図1符号222)。つづ
いて、前記MRP制御装置113は、前記データ記憶装
置110にデータ転送命令を送り(図1符号200)、
前記部品在庫記憶部4と前記部品入庫予定記憶部5に格
納されている前記部品a22の前記初期部品入庫計画
(図4(b)の[4b])と前記部品b23の前記初期
部品入庫計画(図5(d)の[5d])を前記不足部品
算出部6に転送させる(図1符号214、215)。
不足部品調整装置111に不足部品算出命令を送り(図
1符号202)、前記不足部品算出部6に、生産計画の
増産修整により不足する部品数を算出させる(図2の処
理13)。
庫記憶部4に記憶されている前記部品a22の現在の在
庫(図4(c)の[4c]の日程[t2])と、前記部
品b23の現在の在庫(図5(e)の[5e]の日程
[t2])、および前記部品入庫予定記憶部5に記憶さ
れている前記部品a22の将来の入庫計画(図4(b)
の[4b]の日程[t3]以降)と、前記部品b23の
将来の入庫計画(図5(d)の[5d]の日程[t3]
以降)とから、(11)式の在庫推移算出式に基づいて
前記部品a22の将来の在庫(図4(c)の[4c]の
日程[t3]以降)と、前記部品b23の将来の在庫
(図5(e)の[5e]の日程[t3]以降)を計算す
る。
将来の在庫推移予測からゼロより下側に出たマイナスの
在庫ロット(図示せず)を検索させ不足部品として検出
させる。つづいて、不足部品解消のために、前記MRP
制御装置113が前記不足部品調整装置111に不足部
品解消命令を送り(図1符号202)、上記で検出され
た不足部品データを前記不足部品算出部6から前記不足
部品解消部7へ転送させる(図1符号223)。前記不
足部品解消部7は、予め定められた不足部品解消方法の
優先順位ロジックに従い、例えば、最初に追加手配によ
る不足部品解消を試みる場合には、不足する在庫ロット
の数と不足発生時期を前記部品手配システム103に送
信し、追加手配を要求する(図1符号225)。
ム103は、(12)式の不足部品入庫予定日設定可能
条件式に示す条件を満たすように、部品納期以降かつ不
足発生時期以前に、不足部品が入庫するように購入ロッ
トまとめを考慮して、部品手配を行い、その結果を前記
生産計画システム100の前記データ記憶装置110の
前記部品入庫予定記憶部5に格納する(図1符号21
3)。
けて、前記MRP制御装置113は、再度、前記不足部
品調整装置111に不足部品算出命令を送り(図1符号
202)、前記不足部品算出部6に不足部品を算出させ
る。ここで、追加計画ロット31、32(図6(a)の
[6a])に対応して、前記部品a22の追加入庫ロッ
ト33、34(図6(b)の[6b])および前記部品
b23の追加入庫ロット35、36(図7(d)の[7
d])が追加購入された結果、前記部品a22の在庫推
移(図6(c)の[6c])および前記部品b23の在
庫推移(図7(e)の[7e])からは、ゼロより下側
に出たマイナスの在庫ロットは検出されない。その結
果、前記生産計画システム100は、不足部品解消の手
続き(図2の処理14)を終了する。
た部品は当日に出庫して生産ラインに投入することがで
きるものとしている。また、図3に示す製品A21およ
び製品B24のそれぞれ2つの構成部品は、同時に生産
ラインに投入するものとしている。部品階層が増えて電
子回路基板のような中間仕込み部品が存在する場合に
は、それぞれの中間仕込み部品の組立リードタイムを考
慮して、部品入庫計画を組立リードタイムの分だけ日程
上ずらして照合するようにすれば良い。
における部品入庫トラブルに対する前記生産計画システ
ム100の動作について説明する。ここで、前記部品b
23の追加手配した前記追加入庫ロット35および前記
追加入庫ロット36が部品メーカのトラブルにより入庫
不可能であることが判明したとする(図8、図9)。前
記部品b23の入庫予定数は必要十分な数量に足りなく
なるため、前記新規生産計画(図6(a)の[6a])
は実行不可能生産計画(図8(a)の[8a])にな
る。上記で説明した手順と同様に、前記MRP制御装置
113は、前記データ記憶部110に対してデータ転送
命令を送り(図1符号200)、前記生産計画記憶部1
に格納された実行不可能生産計画(図8(a)の[8
a]、図2の11)と、前記設計システム102から前
記部品表記憶部2に予め転送されている(図1符号21
8)前記製品A21の部品表情報を、前記MRP展開装
置3に転送させる(図1符号220、221)。次に、
前記MRP制御装置113は、前記MRP展開装置3に
MRP展開命令を送り(図1符号201)、資材所要量
を計算させ(図2の処理12)、続けてデータ転送命令
を送り(図1符号201)、前記資材所要量計算結果を
前記不足部品調整装置111の前記不足部品算出部6に
転送させる(図1符号222)。つづいて、前記MRP
制御装置113は、前記データ記憶装置110にデータ
転送命令を送り(図1符号200)、前記部品在庫記憶
部4と前記部品入庫予定記憶部5に格納されている前記
部品a22の増産修整対応部品入庫計画(図8(b)の
[8b])と、前記部品b23の入庫不可ロット発生部
品入庫計画(図9(d)の[9d])を、前記不足部品
算出部6に転送させる(図1符号214、215)。次
に、前記MRP制御装置113は、前記不足部品調整装
置111に不足部品算出命令を送り(図1符号20
2)、前記不足部品算出部6に生産計画の増産修整によ
り不足する部品数を算出させる(図2の処理13)。
庫記憶部4に記憶されている前記部品a22の現在の在
庫(図8(c)の[8c]の日程[t2])と、前記部
品b23の現在の在庫(図9(e)の[9e]の日程
[t2])および前記部品入庫予定記憶部5に記憶され
ている前記部品a22の将来の入庫計画(図8(b)の
[8b]の日程[t3]以降)と、前記部品b23の将
来の入庫計画(図9(d)の[9d]の日程[t3]以
降)から、上述した在庫推移算出式(11)に基づい
て、前記部品a22の将来の在庫(図8(c)の[8
c]の日程[t3]以降)と前記部品b23の将来の在
庫(図9(e)の[9e]の日程[t3]以降)を計算
する。
将来の在庫推移予測からゼロより下側に出たマイナスの
在庫ロットを検索させ不足部品として検出させる。
す。まず、部品名iの設定を行い(ステップ310)、
次に、日程tを[t1]に初期化し前記不足部品数累計
Nを0に初期化しておく(ステップ311)。前記部品
iが前記日程tで不足を生じているかどうかを部品在庫
推移Sがマイナスになったかどうかで判定し、前記日程
tが最初の不足発生日であるかどうかを前記部品在庫推
移Sの値が現在の前記不足部品数累計Nを越えたかどう
かで判定する(ステップ312)。最初の不足部品発生
日と判定された場合には、前記不足部品数累計Nを前記
部品在庫推移Sの値で更新し、前記不足部品発生日tを
Tに格納する(313)。次に、日程tを次の日に送り
(314)、最終日程に到達したかどうかを判定する
(ステップ315)。最終日程(ここでは[t18])
でなければ前記不足発生日判定(ステップ312)を繰
り返す。日程tが前記最終日程に達すれば、前記最終日
程での不足部品数を最終不足部品数Fendに格納する
(ステップ316)。
するため、図8(c)の[8c]に示すように、購入時
のロットまとめ処理により一時的に在庫は生じるが不足
は生じないため、前記不足部品算出部6が不足部品を検
出することはない。他方、前記部品b23は、追加入庫
ロット35、36が部品メーカのトラブルにより追加入
庫しなくなったため、図9(e)の[9e]に示すよう
に、前記不足部品算出部6は日程[t8]で1つめの不
足在庫ロット37を検出し(N=|S[b][t8]|
=1、T[b][1]=t8)、日程[t9]でさらに
2つめの不足在庫ロット38を検出する( N=|S
[b][t9]|=2、T[b][2]=t9)。その
後、前記部品b23の在庫は、日程[t15]で一時的
にプラスに転じているが、生産終了時点[t18]で2
つの不足在庫ロット39、40が生じており(Fend
[b]=|S[b][t18]|=2)、部品の入庫が
遅れただけでなく、総量で不足が生じたことが算出され
る。
01)、つづいて不足部品解消のために、前記MRP制
御装置113が前記不足部品調整装置111に不足部品
解消命令を送り(図1符号202)、上記で検出された
不足部品データを前記不足部品算出部6から前記不足部
品解消部7へ転送させる(図1符号223)。不足部品
を解消する方法としては、上記の生産計画ロットを追加
したときのように、不足分を追加購入する方法と、生産
計画を縮小調整する方法の2つがある。不足部品解消部
7は、前記追加購入の方法を取った場合には、前記前記
部品手配システム103へ部品手配要求を出し(図1符
号225)、前記部品入庫予定記憶部5の内容を書き換
えさせる(図1符号213)。また、前記生産計画調整
の方法を取った場合には、前記生産計画記憶部1の内容
を書き換える(図1符号224)。
不足部品解消方法の優先順位ロジックに従い、解消方法
を順次選択してもよいし、操作入出力装置104を通し
て操作者に解消方法の選択を委ねてもよい。また、2つ
の解消方法のコストを比較してコストが小さくなる方を
自動的に選択しても良い。上記で説明した例では、部品
メーカのトラブルにより追加購入分が入庫しなくなった
ため生じた不足であると想定しているため、不足部品解
消プロセス(図2の処理14)として前記生産計画を縮
小する調整方法を取ることになる。
記部品b23の1つめの前記不足在庫ロット37が生じ
ることを検出するため、前記不足部品解消部7は、前記
製品A21の日程[t8]での生産計画ロット41を削
除する。さらに、前記不足部品算出部6が日程[t9]
で前記部品b23の2つめの前記不足在庫ロット38を
生じることを検出するため、前記不足部品解消部7は、
日程[t9]での生産計画ロット42を削除する(図1
0(a)の[10a])。これによって、前記製品A2
1の生産計画を縮小調整する。削除する生産計画ロット
は、前記部品b23の不足が発生する日程[t8]、
[t9]以前であればいつでもよいが、不足発生の直前
の前記生産計画ロット41、42を削除の対象に選ぶこ
とにより、可能な限り前倒しで前記製品A21を生産し
て市場に供給することができ、かつ、余分な部品在庫を
一時的にも発生させないですむ。このため、前記不足部
品解消部7は、部品不足発生直前の生産計画を削除する
ようにプログラムするとよい。
記不足部品調整装置111にデータ転送命令を送り(図
1符号202)、縮小調整された生産計画(図10
(a)の[10a])を前記データ記憶装置110の前
記生産計画記憶部1に転送する。前記生産計画記憶部1
の書き換えを受けて、前記MRP制御装置113は、再
度、前記MRP展開装置3と前記不足部品調整装置11
1に命令を送り(図1符号201、202)、更新され
たデータに対して、資材所要量の計算および不足部品の
算出をさせる。ここで、生産計画ロット41、42(図
10(a)の[10a])を削除したことにより、前記
部品a22の在庫推移(図10(c)の[10c])、
および、前記部品b23の在庫推移(図11(e)の
[11e])からは、ゼロより下側に出たマイナスの在
庫ロットは検出されない。これにより、前記生産計画シ
ステム100は、不足部品解消の手続(図2の処理1
4)を終了し、前記生産計画記憶部1には、実行不可能
生産計画11(図2)から不足部品調整手続300(図
2)により変換された実行可能生産計画15(図2)が
残される。
ット35、36が入庫不可能であることが判明した前記
生産計画見直し時点([t4])で前記生産計画ロット
41、42を削除した結果、前記部品a22には余剰が
生じる(図10(c)の[10c])。つまり、前記製
品A21の生産終了後も前記部品a22の在庫を抱える
ことになり、前記実行可能計画15は実行可能であって
も余剰部品在庫によって利益を損なう。そこで、次に、
余剰部品在庫を解消して利益最大化生産計画を生成する
方法について説明する。
制御装置113は、前記データ記憶部110に対してデ
ータ転送命令を送り(図1符号200)、前記生産計画
記憶部1に格納された実行可能生産計画(図10(a)
の[10a]、図2の処理15)と前記設計システム1
02から前記部品表記憶部2に予め転送されている(図
1符号218)前記製品A21の部品表情報を、前記M
RP展開装置3に転送させる(図1符号220、22
1)。
MRP展開装置3にMRP展開命令を送り(図1符号2
01)資材所要量を計算させ(図2の処理16)、続け
てデータ転送命令を送り(図1符号201)前記資材所
要量計算結果を前記余剰部品調整装置112の前記余剰
部品算出部8に転送させる(図1符号226)。つづい
て、前記MRP制御装置113は、前記データ記憶装置
110にデータ転送命令を送り(図1符号200)、前
記部品在庫記憶部4と前記部品入庫予定記憶部5に格納
されている前記部品a22の増産修整対応部品入庫計画
(図10(b)の[10b])と前記部品b23の入庫
不可ロット発生部品入庫計画(図11(d)の[11
d])を前記余剰部品算出部8に転送させる(図1符号
216、217)。
余剰部品調整装置112に余剰部品算出命令を送り(2
03)、前記余剰部品算出部8に生産計画の縮小調整に
より余剰になる部品数を算出させる(図2の処理1
7)。
の方法は、まず、前記部品在庫記憶部4に記憶されてい
る前記部品a22の現在の在庫(図10(c)の[10
c]の日程[t4])と、前記部品b23の現在の在庫
(図11(e)の[11e]の日程[t4])と、前記
部品入庫予定記憶部5に記憶されている前記部品a22
の将来の入庫計画(図10(b)の[10b]の日程
[t5]以降)と、前記部品b23の将来の入庫計画
(図11(d)の[11d]の日程[t5]以降)か
ら、在庫推移算出式(11)に基づいて前記部品a22
の将来の在庫(図10(c)の[10c]の日程[t
5]以降)と、前記部品b23の将来の在庫(図11
(e)の[11e]の日程[t5]以降)とを計算す
る。
将来の在庫推移予測から最終日程[t18]でゼロより
上側に出たプラスの在庫ロットを余剰部品として検出さ
せる。
す。まず、部品名iの設定を行い(ステップ320)、
次に、前記部品iが最終日程(ここでは[t18])で
余剰部品が発生しているかどうかを部品在庫推移Sがプ
ラスかどうかで判定する(ステップ321)。余剰部品
が発生していなければ終了し、余剰部品が発生していれ
ば、前記最終日程での余剰部品数を最終余剰部品数Ye
ndに格納する(ステップ322)。
剰部品数Mを前記最終余剰部品数Yendに初期化し
(ステップ323)、日程tを前記最終日程の前日(こ
こでは[t18−1])に初期化しておく(ステップ3
24)。余剰部品発生日を越えたかどうかは、前記部品
在庫推移Sの値が前記余剰部品数Mより小さくなったか
どうかで判定する(ステップ325)。余剰部品発生日
を越えてなければ、前記日程tを前日に遡り(ステップ
326)、前記余剰部品発生日の判定(ステップ32
5)を繰り返す。このとき、前記日程tが初期日程[t
0]に到達した場合(ステップ327)、あるいは、前
記余剰部品発生日の判定(ステップ325)で前記部品
在庫推移Sの値が前記余剰部品数Mより小さくなった場
合には、余剰部品発生日Tに現在の日程t−1を格納す
る(ステップ328)。
できたので、次に前記余剰部品数MをM−1に再設定
し、前記日程の初期化(ステップ324)から上記の余
剰部品発生日手順を繰り返して、2つめの余剰部品の発
生日を検出する。この手順を余剰部品全てに繰り返し、
M=0になったところで(ステップ330)終了する。
ように、上記で生産計画を縮小調整したため、前記部品
b23は、購入時のロットまとめ処理により一時的に在
庫を生じることはあっても最終日程[t18]では余剰
を生じない(図11(e)の[11e])ため、前記余
剰部品算出部8が余剰部品を検出することはない。他
方、前記部品a22に対しては、生産計画が縮小された
ため、前記余剰部品算出部8は、最終日程[t18]で
2つの余剰部品ロット43、44を検出する(図10
(c)の[10c])。
と、次に、前記余剰部品算出部8は、前記余剰在庫ロッ
ト43、44がどの時点から生じているかを日程を遡っ
て検索する。その結果、余剰在庫ロット43(日程[t
18])は在庫ロット45(日程[t8])まで日程を
遡ることができ、日程[t8]から生産終了時点[t1
8]まで消費されることなく、余剰在庫であることが判
明する。また、余剰在庫ロット44(日程[t18])
については、在庫ロット46(日程[t1])まで日程
を遡ることができ、日程[t1]から生産終了時点[t
18]まで消費されることなく、余剰在庫であることが
判明する。
3)、つづいて余剰部品解消のために、前記MRP制御
装置113は、前記余剰部品調整装置112に余剰部品
解消命令を送り(図1符号203)、上記で検出された
余剰部品データを前記余剰部品算出部8から前記余剰部
品解消部9へ転送させる(図1符号227)。余剰部品
を解消する方法としては、余剰分の購入をキャンセルす
る方法と、生産計画を拡大調整する方法との2つがあ
る。余剰部品解消部9は、購入キャンセルの方法を取っ
た場合には、前記部品手配システム103に購入キャン
セルの要求を出して(図1符号229)、前記部品入庫
予定記憶部5の内容を書き換えさせ(図1符号21
3)、また、生産計画調整の方法を取った場合には、前
記生産計画記憶部1の内容を書き換える(図1符号22
8)。前記余剰部品解消部9は、予め定められた余剰部
品解消方法の優先順位ロジックに従い、解消方法を順次
選択してもよいし、操作入出力装置104を通して操作
者に解消方法の選択を委ねてもよいし、2つの解消方法
のコストを比較してコストが小さくなる方を自動的に選
択しても良い。以下では、購入キャンセルができない場
合を想定して、生産計画調整の方法を取た場合について
説明する。
[10c]に示す前記部品a22の在庫推移から製品A
21に使われない余剰在庫推移を抜き出す(図12
(a)の[12a])。これは、上記で説明した余剰部
品検出アルゴリズム(図30)で検出した前記最終余剰
部品数Yend[a]=S[a][t18](ステップ
322)と、余剰部品発生日T[a][2]=[t8]
およびT[a][1]=[t1](ステップ328)か
ら求めることができる。他方、製品B24の部品c26
についても余剰在庫が存在していたと想定し、前記余剰
部品解消部9が抜き出した余剰在庫推移を図12(b)
の[12b]に示す。上記の前記余剰部品a22の場合
と同様に、前記余剰部品算出部8が前記部品c26の余
剰部品の検出とその余剰発生時点を検索する。その結
果、前記部品c26は最終日程[t18]の時点で3つ
の在庫ロット47、48、49が余剰になっており、前
記余剰在庫ロット47は[t3]の在庫ロット50か
ら、また、前記余剰在庫ロット48は[t10]の在庫
ロット51から、また、前記余剰在庫ロット49は[t
14]の在庫ロット52から、各々余剰になっているこ
とが判明する。
a22の余剰在庫(図12の[12a])と前記部品c
26の余剰在庫(図12の[12b])が生産計画見直
し時点([t4])以降に最初に重なる余剰在庫ロット
を検索する。
1に示す。まず部品名aおよびcをi[1]およびi
[2]に設定する(ステップ340)。次に、余剰部品
重複発生日を検索し生産計画に追加するために、追加生
産計画Pを0に初期化し、日程tを初期日程[t1]に
初期化し、余剰部品数mを初期値1に初期化しておく
(ステップ341)。
余剰部品が現在の日程tで重複しているかどうかを、余
剰在庫推移Y[i[1]][t]とY[i[2]]
[t]が前記余剰部品数m以上かどうかで判定する(ス
テップ342)。余剰部品が重複していなければ、前記
日程tを次の日に送り(ステップ343)、最終日程
[t18]を越えたかどうかを判定する(ステップ34
4)。越えていなければ、前記余剰部品重複判定(ステ
ップ342)を繰り返す。前記余剰部品重複判定(ステ
ップ342)で余剰部品が重複していれば、前記製品B
24の前記追加生産計画Pの現在の日程tでの計画を1
ロット増やす(ステップ345)。
部品a25およびc26の員数を1と仮定しているが、
員数が1出ない場合には、余剰部品数を員数で割ったも
のを余剰部品ロット数とすればよく、このアルゴリズム
は一般性を失わない。
て(ステップ346)、前記余剰部品重複判定(ステッ
プ342)に戻し、次の追加計画ロットを検索する。こ
のとき、前記余剰部品数mが最終余剰数Yendを越え
れば、上記の追加計画ロット検出のアルゴリズムを終了
する。
部品解消部9は、日程[t5]で前記部品a22の余剰
在庫ロット53と前記部品c26の余剰在庫ロット55
が重なり、日程[t10]で前記部品a22の余剰在庫
ロット54と前記部品c26の余剰在庫ロット51が重
なることを検出する。つまり、前記製品B24の部品a
25として共通部品である前記製品A21の前記部品a
22を流用すれば、新規に、前記製品B24の生産を計
画することができることが判明する。追加生成する生産
計画ロットは、前記余剰部品が重なる日程[t5]、
[t10]以降であればいつでもよい。最初に余剰部品
が重なった前記生産計画ロット56、57を追加生成の
対象に選ぶことにより、可能な限り前倒しで前記製品B
24を生産して、市場に供給することができる。また、
部品余剰在庫を早期に解消することができる。このた
め、前記余剰部品解消部9は、最初に余剰在庫ロットが
重なった日程で生産計画を追加生成するようにプログラ
ムするとよい。前記余剰部品解消部9は、上記に説明し
た余剰部品解消処理18(図2)により、前記製品B2
4の新規生産計画として日程[t5]に、1つめの生産
計画ロット56と、日程[t10]に、2つめの生産計
画ロット57を生成する。
記余剰部品調整装置112にデータ転送命令を送り(図
1符号203)、拡大調整された生産計画(図13(a
−1)の[13a−1]と図13(a−2)の[13a
−2])を前記データ記憶装置110の前記生産計画記
憶部1に転送する。前記生産計画記憶部1の書き換えを
受けて、前記MRP制御装置113は、再度、前記MR
P展開装置3と前記余剰部品調整装置112に命令を送
り(図1符号201、203)、更新されたデータに対
して資材所要量の計算および余剰部品の算出をさせる。
3(a−2)の[13a−2])を追加生成したことに
より、前記部品a22の在庫推移(図14(b−1)の
[14b−1])、および、前記部品b23の在庫推移
(図14の[14b−2])における最終日程[t1
8]では、ゼロより上側に出たプラスの在庫ロットは検
出されない。また、前記部品c26の在庫推移(図14
(b−3)の[14b−3])の最終日程[t18]で
は、ゼロより上側に出たプラスの在庫ロットとして1つ
のロット49だけが検出される。これ以上は、余剰在庫
を減らせないため、前記生産計画システム100は、余
剰部品解消の手続き(図2の処理18)を終了する。
能生産計画15(図2)から余剰部品調整手続302
(図2)により変換された生産計画19(図2)を、部
品在庫を可能な限り圧縮したという意味から利益最大化
生産計画19と呼ぶ。前記利益最大化生産計画19は、
製造システム101に予め定められた周期で転送され
(図1符号219)、この生産計画19に基づいて製造
が行われる。
記追加入庫予定ロット35、36が入庫不可能になった
(図9(d)の[9d])ことによる前記部品b23の
不足(図9(e)の[9e])を解消するために、前記
製品A21の生産計画ロット41、42(図10(a)
の[10a])をキャンセルした。以下では、その他の
例として、前記部品b23の前記追加入庫予定ロット3
5、36が当初の入庫予定日[t7]、[t8]では入
庫不可能であるが、入庫予定日を[t16],[t1
7]に遅らせれば入庫可能である場合(図16(d)の
[16d])の実行可能生産計画15および利益最大化
生産計画19の生成方法について説明する。この場合、
前記部品b23の生産終了予定日[t18]までの入庫
数は総量で製品A21の生産に必要十分な量として足り
ているため生産終了予定日[t18]で在庫はゼロにな
る(図16の[16e])。
35、36の入庫予定日が後ろ倒しになったことによっ
て、ここでも前記部品b23の在庫は[t8]で1つめ
の在庫ロット37の不足が発生し、[t9]でさらに2
つめの在庫ロット38の不足が発生しているため、前記
製品A21の生産計画は実行不可能生産計画となる。し
たがって、まず前記不足部品解消部7による前記不足部
品調整手続300が必要であり、その結果として、前記
実行不可能生産計画11から変換される実行可能生産計
画15を前記余剰部品算出部8で解析しないと余剰部品
が発生するのかしないのか、何がいくつ発生するのかは
判定できない。前記部品b23の前記入庫予定ロット3
5、36の入庫予定日が後ろ倒しになった結果、ここで
も前記不足部品算出部6が前記不足部品算出手続き13
によって算出した前記部品b23の前記不足在庫ロット
37、38(図16(e)の[16e])に合わせて、
図10(a)の[10a]の前記生産計画ロット41、
42のキャンセルの場合と同様に、日程[t8]および
[t9]で前記製品A21の生産計画ロット41、42
を前記不足部品解消部7が前記不足部品解消手続き14
によってキャンセルする(図17(a)の[17
a])。その結果得られる実行可能生産計画15を前記
余剰部品算出部8が前記余剰部品算出手続き17によっ
て検索すると、前記部品b23は生産終了予定日[t1
8]で2つの余剰部品ロット58、59(図18(e)
の[18e])を生じることが検出される。また、前記
部品a22についても、図10(c)の[10c]と同
様に、生産終了予定日[t18]で2つの余剰部品ロッ
ト43、44(図17(c)の[17c])を生じるこ
とが検出される。
(c)の[17c]に示す前記部品a22の在庫推移か
ら前記製品A21に使われない余剰在庫を抜き出したも
のを、図19(a)の[19a]に示す。また、前記余
剰部品算出部8が、図18(e)の[18e]に示す前
記部品b23の在庫推移から製品A21に使われない余
剰在庫を抜き出したものを、図19(b)の[19b]
に示す。前記部品b23は、日程[t18]の時点で2
つの在庫ロット58、59だけ余剰になっており、前記
余剰部品算出部8が日程を遡って検索すると、前記余剰
在庫ロット58は[t13]の時点の在庫ロット60か
ら、また前記余剰在庫ロット59は[t14]の時点の
在庫ロット61から余剰になっていることが検出され
る。
の余剰在庫(図19(a)の[19a])と前記部品b
23の余剰在庫(図19(b)の[19b])とが、生
産計画見直し時点([t4])以降に最初に重なる余剰
在庫ロットを検索すると、日程[t13]で前記部品a
22の余剰在庫ロット62と前記部品b23の余剰在庫
ロット60が重なり、日程[t14]で前記部品a22
の余剰在庫ロット63と前記部品b23の余剰在庫ロッ
ト61が重なることが検出される。したがって、前記余
剰部品解消部9は、上記に説明した余剰部品解消処理1
8により、前記製品A21の追加生産計画として日程
[t13]に1つめの生産計画ロット64と日程[t1
4]に2つめの生産計画ロット65だけ追加生成し、前
記生産計画記憶部1に格納することもできる。このと
き、前記生産計画記憶部1に格納される利益最大化生産
計画19を図20(a−1)の[20a−1]、およ
び、図20(a−2)の[20a−2]に、また、各部
品の在庫推移を図21(b−1)の[21b−1]、図
21(b−1)の[21b−2]、および、図21(b
−3)の[21b−3]に示す。
の新規生産計画を追加するのと同様の余剰部品解消手続
302を実行した場合の前記生産計画記憶部1に格納さ
れる利益最大化生産計画19を、図22(a−1)の
[22a−1]、および、図22(a−2)の[22a
−2]に、また、各部品の在庫推移を図23(b−1)
の[23b−1]、図23(b−2)の[23b−
2]、および、図23(b−3)の[23b−3]に示
す。
加生産計画を生成する場合に、前記余剰部品が複数の製
品の共通部品になっている場合がある。そこで、全ての
追加生産製品の候補を検索するアルゴリズムを図32に
示す。
消である製品の生産計画が取消しになった場合に、図3
0に示した余剰部品検出アルゴリズムを実行して、前記
取消製品の構成部品で手配済みのために余剰在庫になる
部品を求める(ステップ350)。次に、前記余剰部品
の中から一つの部品を選択し(ステップ351)、ま
た、製品の中から一つの製品を選択して(ステップ35
2)、選択した前記余剰部品iが選択した前記製品Xの
構成部品に含まれるかどうかを判定する(ステップ35
3)。含まれない場合には、つぎの製品を選択して、前
記構成部品判定(ステップ353)を繰り返す。前記構
成部品判定(353)の結果、選択した前記余剰部品i
が選択した前記製品Xの構成部品に含まれる場合には、
余剰部品使用タグTagを設定する(ステップ35
4)。選択した前記余剰部品iについて全製品の検索が
終了したら、つぎの余剰部品を選択して(ステップ35
1)、上記の製品との照合を繰り返す。なお、前記部品
選択(ステップ351)、前記製品選択(ステップ35
2)、前記構成部品判定(ステップ353)および前記
余剰部品使用タグTag設定(ステップ354)からな
る手順は、部品から製品への逆展開と言える。
用タグTagが付いた全ての製品の構成部品を展開して
求め(ステップ355)、展開された全ての前記構成部
品に対して、図30に示した余剰部品検出アルゴリズム
を実行し(ステップ356)、さらに、展開された全て
の前記構成部品の検出された全ての前記余剰部品に対し
て、図31に示した追加生産計画生成アルゴリズムを実
行する(ステップ357)。
ゴリズムにより追加生産可能な製品の候補が列挙される
ので、あとは、適切な評価指標を用いて追加生産計画を
選択すればよい。
1の生産計画を追加した図20では、前記部品c26が
3個である(図21(b−3))。前記製品B24の生
産計画を追加した図22では、前記部品b23が2個お
よびc26が1個である(図23(b−2)、(b−
3))。ここで、部品aは短納期部品であり、生産計画
見直し時点[t4]で購入すれば、生産終了日[t1
8]までに入庫可能であると想定する。前記部品aを3
個追加購入すれば、前記部品c26が3個余剰になって
いる図21の場合には、前記製品B24を3台追加生産
可能である。一方、前記部品b23が2個およびc26
が1個余剰になっている図23の場合には、前記製品A
21を2台と前記製品B24を1台、追加生産可能であ
り、どちらの場合も余剰部品を皆無にできる(図示せ
ず)。
ついての余剰部品が存在する場合には、前記余剰部品調
整装置112に追加生産計画に対して新に不足する部品
を追加購入可能かどうか判定する機能を設け、追加購入
可能な場合には、前記MRP制御装置113が前記生産
計画記憶部1の内容を更新すると同時に、不足部品の追
加購入を部品手配システムに要求して要求が受け入れら
れれば、前記部品入庫予定記憶部5の内容を更新するよ
うに制御すると、さらに、多くの余剰部品を解消できる
という効果がある。
ように、前記製品A21の生産計画に前記追加生産計画
ロット64、65を追加した場合には、図21(b−
3)の[21b−3]に示すように、前記部品c26は
3つの在庫ロット47、48、49だけ余剰部品として
残る。他方、図22(a−2)の[22a−2]に示す
ように、前記製品A21の前記部品a22を前記製品B
24の前記部品a25に流用して前記部品c26に引き
当てて、前記製品B24の生産計画に前記追加生産計画
ロット56、57を追加した場合には、図23(b−
3)の[23b−3]に示すように、前記部品c26の
1つの在庫ロット49と、図23(b−2)の[23b
−2]に示すように前記部品b23の2つの在庫ロット
58、59が余剰部品として残る。
択可能な場合には、前記余剰部品調整装置112に、複
数の余剰部品解消方法のコストを比較して評価し、コス
トが最小になる余剰部品解消方法を選び利益最大化生産
計画19を生成する機能を設けるとよい。
取ると、前記製品A21を追加生産した場合(図20)
の評価コストは、図21から
合(図22)の評価コストは、図23から
品B24の販売利益が異なる場合には、販売利益を前記
評価コストから差し引くことにより評価コストを
見込み生産の場合には、販売期待値を導入して評価コス
トを
(1)式および(2)式よりも(3)式および(4)式
の方が、また、(3)式および(4)式よりも(5)式
および(6)式の方が、コストの評価項目が増えて、現
実に則した評価になって行く。しかし、逆に、不確かな
量を多く含むようになる。そこで、前記余剰部品調整装
置112は、前記余剰部品解消手続302において、一
つの評価コスト式によって自動判定するのではなく、上
記のような複数の評価コスト式の値を評価項目が少ない
ものから順に前記操作入出力装置104に一覧表示し
て、複数の余剰部品解消策の中からどの余剰部品解消策
を選択するかの意思決定を操作者に委ねるようにすると
良い。
力のための支援システムについて、余剰部品解消装置に
おいて、オペレータと対話的に図2の余剰部品解消18
の複数の方法の中から1つの方法を決定する処理を例と
して説明する。図24から図27に、そのためのインタ
フェース画面の例を示す。
が図2の余剰部品解消18の方法をオペレータと対話的
に決定することを支援するための前記操作入出力装置1
04のインターフェース画面の一例を示す。上記インタ
ーフェース画面80は、余剰部品を検索キーにして前記
余剰部品を使用する製品一覧を表示する製品一覧副画面
81と、前記製品一覧の中の一つの製品を検索キーにし
て前記製品が使用する部品一覧等の詳細情報を表示する
製品詳細副画面85の二つの副画面から構成される。前
記製品一覧副画面81は、解消したい余剰部品の部品名
表示ボックス82と、前記余剰部品の余剰数表示ボック
ス83と、前記余剰部品を使用する製品一覧表示ボック
ス84とを含む。
剰部品を使用する各製品の製品名と、前記余剰部品によ
り生産可能な台数総計と、前記製品が最も早く生産可能
な日をリストにして表示する。前記製品一覧表示ボック
ス84の中の一つの製品(図24では製品B)を選択す
ると、選択マーカ94がつき、前記製品詳細副画面85
で詳細情報を表示する対象となる。
の製品名表示ボックス86と、生産可能台数を判定する
日を表示する生産判定日表示ボックス87と、前記生産
判定日までに生産可能な前記製品の台数累計表示ボック
ス88と、前記製品が使用する部品一覧表示ボックス8
9と、コスト評価値表示ボックス90とを含む。前記部
品一覧表示ボックス89は、前記製品を構成する部品の
部品名と、各部品の余剰数と、前記生産可能台数累計表
示ボックス88に表示される台数分の前記製品によって
消費される各部品の消費数と、前記余剰数から前記消費
数を差し引いた残数をリストにして表示する。前記部品
一覧表示ボックス89は、前記製品一覧副画面81の製
品検索キーとした余剰部品(図24では部品a)を含ん
でおり、その部品に選択マーカ95がついている。前記
部品一覧表示ボックス89中の選択部品を切り変える
と、前記製品一覧副画面81の製品検索キーとする部品
が新たに選択した部品に切り変わる。このとき、前記製
品一覧表示ボックス84の中の表示内容は変化するが、
必ずもとの製品(図24では製品B)も含むため、選択
マーカ94の対象に変化はない。また、前記コスト評価
値表示ボックス90は、上記の(1)式もしくは(2)
式と、(3)式もしくは(4)式と、(5)式もしくは
(6)式と、の3つのコストモデルの計算結果を評価項
目が少ないものから順に一覧表示する。
に、前記MRP制御装置113は前記余剰部品調整装置
112にデータ転送命令を送り(図1符号203)、前
記製品選択マーカ94の付いた製品の生産計画を前記生
産判定日表示ボックス87の表示日を生産日に、前記生
産可能台数累計表示ボックス88の表示台数を計画台数
として追加した生産計画を、前記生産計画記憶部1に転
送させる。部品購入追加ボタン92を押すと、前記部品
選択マーカ95の付いた部品の余剰個数が他の部品の余
剰個数より少ない場合には、自動的に、前記MRP制御
装置113は、前記余剰部品調整装置112にデータ転
送命令を送り(図1符号203)、他の部品の余剰個数
に合わせて追加購入を行うための手配要求データを前記
部品手配システム103に転送させる。前記部品手配シ
ステム103は、調達リードタイムを調べて追加購入可
能ならば購入手配を行い、手配情報を前記部品入庫予定
記憶部5に追加する。前記MRP制御装置113は、前
記部品入庫予定記憶部5の書き換えを受けて、前記余剰
部品調整装置112に再び余剰部品の算出を行わせ、そ
の結果を、前記操作入出力装置104に表示する。終了
ボタン93を押すと、前記余剰部品解消手続302を終
了する。
図16(d)の[16d]に示すように、前記部品b2
3の前記入庫ロット35、36の入庫日程が後ろ倒しに
なったことに対応して、図17(a)の[17a]に示
すように、前記製品A21の前記生産計画ロット41、
42を削除した結果、図17(c)の[17c]に示す
ように、前記部品a22の2つの前記余剰在庫ロット4
3、44が発生した状況を、前記部品a22をキー部品
82として表示されている。前記製品一覧副画面81の
部品名表示ボックス82には前記部品a22の名称が表
示され、余剰数表示ボックス83には余剰個数2が表示
される。前記製品一覧表示ボックス84には、部品b2
3が図18(e)に示す状況にあるとすると、図19
(c)に示すように、部品a22を使用する製品A21
が、生産可能台数総計を2台、生産可能最早日を[t1
3]日として表示される。また、図12(c)に示すよ
うに、部品a22と共通部品である部品a25を使用す
る製品B24が、生産可能台数総計を2台、生産可能最
早日を[t5]日として表示されている。
前記製品B24が、前記製品詳細副画面85のキー製品
となり、製品名表示ボックス86には前記製品B24の
名称が表示され、生産判定日表示ボックス87には初期
値として前記生産可能最早日である[t5]日が、生産
可能台数累計表示ボックス88には[t5]日までの生
産可能台数累計である1が表示される。前記部品一覧表
示ボックス89には、図3(b)の前記製品B24の部
品構成から前記製品B24が使用する二つの部品a25
とc26がリストアップされて表示される。すなわち、
図12(a)から、部品a25の余剰ロット43、44
の個数は2、[t5]日での消費ロット53の個数は
1、残りの余剰ロット43の個数は1として表示され
る。また、図12(b)から、部品c26の余剰ロット
47、48、49の個数は3、[t5]日での消費ロッ
ト55の個数は1、残りの余剰ロット48、49の個数
は2として表示される。前記コスト評価値表示ボックス
90には、前記製品B24を[t5]日で1台新規生産
した場合(図12(c))のコスト評価値が上記の
(2)式、(4)式、(6)式の3つのコストモデルの
計算結果として表示される。ただし、[t5]日時点で
の(2)式の余剰部品価格評価コストは、
日戻しボタン96と判定日送りボタン97が付き(図2
5)、現在の判定日の前後で生産可能台数が変化するの
であれば前記ボタン96、97により判定日を切り変え
ることができる。図12(c)から前記製品B24は
[t5]日と[t10]日で生産台数が変化するため、
前記判定日送りボタン97により生産判定日を[t5]
日(図24)から[t10]日に送ることができる(図
25)。[t10]日では生産可能台数が1台増えるた
め、生産可能台数累計表示ボックス88には[t10]
日までの生産可能台数累計である2が表示される。前記
部品一覧表示ボックス89の表示内容は、図12(a)
から前記部品a25の[t10]日までの消費ロット5
3、54の個数は2、残りの余剰ロットはないため残数
は0に変化し、また、部品c26の[t10]日までの
消費ロット55、51の個数は2、残りの余剰ロット4
9の個数は1に変化する。
は、生産判定日が[t5]日から[t10]日に変化し
たことにより、消費される余剰部品の数が増えるため、
コスト評価モデル1は(7)式から(2)式に変わり、
コスト評価値は一般に減少する。図24、図25では、
部品コスト=20/個として、5個x20=100から
3個x20=60に減少と想定している。販売台数が増
えれば、販売利益が増加するので、コスト評価モデル2
の評価値は(4)式に基づいて減少する。なお、図2
4、図25では、販売利益=20/台として、100−
20=80から60−20x2=20に減少と想定して
いる。ただし、生産した製品が全て売れる保証はなく、
販売期待値は時間が経つにつれて減少すると想定する
と、コスト評価モデル3は(6)式に基づく値となる。
図24、図25では、販売期待値([t5])=0.
8、販売期待値([t10])=0.6として、100
−20x0.8=84から60−20x0.8−20x
0.6=32に減少と想定している。
すと、前記製品選択マーカ94の付いた前記製品B24
の生産計画を前記生産判定日表示ボックス87の表示日
[t10]を生産日に、前記生産可能台数累計表示ボッ
クス88の表示台数2を計画台数として前記生産計画記
憶部1に追加する。ただし、もし、前回の日程[t5]
で計画台数1を既に前記生産計画記憶部1に追加してい
れば、ここ(日程[t10])での追加台数は1とな
る。前記部品購入追加ボタン92を押すと、前記部品選
択マーカ95の付いた前記部品a25の余剰個数が他の
前記部品c26の余剰個数より少ないため、前記部品a
25の調達リードタイムを調べて追加購入が可能であれ
ば、前記部品c26の残数1に合わせて購入手配を行い
手配情報を前記部品入庫予定記憶部5に追加する。これ
により、ここ(日程[t10])での前記生産可能台数
累計、すなわち、前記製品B24の追加台数は3とな
る。
択する製品を前記製品B24から製品A21に切り替え
ると、図26に示すように前記選択マーカ94が前記製
品A21に移動し、前記製品詳細副画面85のキー製品
が前記製品A21に切り変わる。図19(c)から前記
製品A21は[t13]日で最初の1台が生産可能にな
るため、前記製品詳細副画面85の前記生産判定日表示
ボックス87には初期値として[t13]が、前記生産
可能台数表示ボックス88には1が表示される。前記部
品一覧表示ボックス89に表示されるのは、図3の前記
製品Aを構成する2つの部品a22とb23であり、そ
れぞれ余剰数は2、[t13]日の時点で消費数は1、
残数は1である。
は、コスト評価モデル1が100(図26では部品コス
ト=20/個として、5個x20=100と想定)、モ
デル2が70(図26では販売利益=30/台として、
100−30=70と想定)、モデル3が88(図26
では販売期待値([t13])=0.4として、100
−30x0.4=88と想定)であ屡。これを、図24
のコスト評価値表示ボックス90の内容と比較すると、
コスト評価モデル1の余剰部品金額は同じであるが、前
記製品B24よりも前記製品A21のほうが販売利益が
大きいため、コスト評価モデル2からは前記製品B24
よりも前記製品A21の生産計画を追加したほうが有利
であると判断できる。しかし、前記製品B24の生産可
能最早日[t5]よりも前記製品A21の生産可能最早
日[t13]の方が遅いため、製品が陳腐化して販売期
待値が下がると予想され、コスト評価モデル3からは前
記製品A21よりも前記製品B24の生産計画を追加し
たほうが有利であると判定結果が逆転する。この場合
は、操作者が販売期待値の確からしさをどの程度と見積
もるかによって判断が変わることになる。
13]日と[t14]日で生産台数が変化するため、前
記判定日送りボタン97により生産判定日を[t13]
日(図26)から[t14]日に送ることができる(図
27)。[t14]日では生産可能台数が1台増えるた
め、生産可能台数累計表示ボックス88には[t14]
日までの生産可能台数累計である2が表示される。前記
部品一覧表示ボックス89の表示内容は、図19(a)
から前記部品a22の[t14]日までの消費ロット6
2、63の個数は2、残りの余剰ロットはないため残数
は0に変化する。また、図19(b)から部品b23の
[t14]日までの消費ロット60、61の個数は2、
残りの余剰ロットはないため残数は0に変化する。前記
コスト評価値表示ボックス90の内容は、生産判定日が
[t13]日から[t14]日に変化したことにより、
消費される余剰部品の数が増え、余剰部品は、図21
(b−3)の(21b−3)に示す前記部品c26の余
剰ロット47、48、49だけになり、コスト評価値は
減少する。図26、図27では、部品コスト=20/個
として、5個x20=100から3個x20=60に減
少と想定している。販売台数が増えれば、販売利益が増
加するので、コスト評価モデル2は(3)式に基づいて
減少する。図26、図27では、販売利益=30/台と
して、100−30=60から60−30x2=0に減
少と想定している。ただし、生産した製品が全て売れる
保証はなく、販売期待値は時間が経つにつれて減少する
と想定すると、コスト評価モデル3は(5)式に基づく
値となる。図26、図27では、販売期待値([t1
3])=0.4、販売期待値([t14])=0.4と
して、100−30x0.4=88から60−30x
0.4−30x0.4=36に減少と想定している。
内容と比較すると、コスト評価モデル1から余剰部品金
額は同じであるが、前記製品B24よりも前記製品A2
1のほうが販売利益が大きいため、コスト評価モデル2
からは前記製品B24よりも前記製品A21の生産計画
を追加したほうが有利であると判断できる。しかし、前
記製品B24の累計2台生産可能日[t10]よりも前
記製品A21の累計2台生産可能日[t14]の方が遅
いため、製品が陳腐化して販売期待値が下がると予想さ
れ、コスト評価モデル3からは、前記製品A21よりも
前記製品B24の生産計画を追加したほうが有利である
と判定結果が逆転する。この場合は、操作者が販売期待
値の確からしさをどの程度と見積もるかによって判断が
変わることになる。
の前記余剰調整装置112の前記余剰部品解消部9は、
余剰部品解消手続き302において一つの評価コスト式
によって自動判定してもよいが、上記のような複数の評
価コスト式を評価項目が少ないものから順に前記操作入
出力装置104を通して一覧表示して、複数の余剰部品
解消策の中からどの余剰部品解消策を選択するかの意思
決定を操作者に委ねるようにすると、より柔軟に余剰部
品解消手方法を立案できる効果がある。
すと、その情報が前記入出力装置104から前記生産計
画システム100に伝えられ、前記MRP制御装置11
3は、不足部品解消装置112にデータ修整命令および
データ転送命令を送り(図1符号203)、前記製品選
択マーカ94の付いた前記製品A21の生産計画を前記
生産判定日表示ボックス87の表示日[t14]を生産
日に、前記生産可能台数累計表示ボックス88の表示台
数2を計画台数として、生産計画に追加し、前記生産計
画記憶部1に転送する。ただし、もし、前回の日程[t
13]で計画台数1を既に前記生産計画記憶部1に追加
していれば、ここ(日程[t14])での追加台数は1
となる。前記部品購入追加ボタン92を押すと、前記部
品選択マーカ95の付いた前記部品a22の余剰個数が
他の前記部品b23の余剰個数より少ないため、前記M
RP制御装置113は、前記余剰部品調整装置112に
データ転送命令を送り(図1符号203)、前記部品b
23の余剰個数に合わせて追加購入を行うための手配要
求データを前記部品手配システム103に転送させる。
a22の調達リードタイムを調べて、追加購入可能なら
ば前記部品b23の残数に合わせて購入手配を行い、手
配情報を前記部品入庫予定記憶部5に追加する。
庫予定記憶部5の書き換えを受けて、前記余剰部品調整
装置112に再び余剰部品の算出を行わせ、その結果を
前記操作入出力装置104に表示する。ただし、ここ
(日程[t14])での前記部品b23の残数は0であ
るため、購入手配は行わず、前記生産可能台数累計すな
わち前記製品A21の追加台数は2のままである。
消部9が前記余剰部品解消18の方法を操作者と対話的
に決定することを支援するインターフェース画面と類似
のインターフェース画面を前記不足部品解消部7に備え
ることができる。その場合には、不足部品をその構成部
品の中に持つ全ての製品の中から、どの製品の計画を中
止して前記不足部品解消14を行うべきかを操作者と対
話的に決定する意思決定支援機能とすることができる。
足部品調整装置と余剰部品調整装置の両方を持つ構成と
し、まず、不足部品を解消し、余剰部品の全容を明らか
にしてから余剰部品の解消を行う手順を取ることによ
り、不足部品により実行不可能な生産計画を実行可能な
生産計画とすることができる。
計画を追加することにより余剰部品在庫コストを最小に
して、利益を最大とする生産計画を生成できる効果があ
る。
品間の共通部品が多い生産品目に対して効果が大きい。
を持つ生産計画システムの装置構成を説明するブロック
図。
してから余剰部品の解消を行う生産計画調整のアルゴリ
ズムを示すフローチャート。
つの製品A、Bの部品構成を説明する説明図。
Aを構成する共通部品aの初期入庫計画、(c)は製品
Aの生産計画に共通部品aの入庫計画を引き当てた共通
部品aの在庫推移を各々説明する説明図。
庫計画、(e)は製品Aの生産計画に専用部品bの入庫
計画を引き当てた専用部品bの在庫推移を各々説明する
説明図。
(b)は製品Aを構成する共通部品aの増産修整対応入
庫計画、(c)は製品Aの生産計画に共通部品aの入庫
計画を引き当てた共通部品aの在庫推移を各々説明する
説明図。
整対応入庫計画、(e)は製品Aの生産計画に専用部品
bの入庫計画を引き当てた専用部品bの在庫推移を各々
説明する説明図。
よる製品Aの実行不可能生産計画、(b)は製品Aを構
成する共通部品aの増産修整対応入庫計画、(c)は製
品Aの生産計画に共通部品aの入庫計画を引き当てた共
通部品aの在庫推移を各々説明する説明図。
ットが入庫不可となった入庫不可ロット発生部品入庫計
画、(e)は製品Aの生産計画に専用部品bの入庫計画
を引き当てた専用部品bの不足部品発生在庫推移を各々
説明する説明図。
能生産計画、(b)は製品Aを構成する共通部品aの増
産修整対応入庫計画、(c)は製品Aの生産計画に共通
部品aの入庫計画を引き当てた共通部品aの余剰部品発
生在庫推移を各々説明する説明図。
ロットが入庫不可となった入庫不可ロット発生部品入庫
計画、(e)は製品Aの生産計画に専用部品bの入庫計
画を引き当てた専用部品bの不足部品解消在庫推移を各
々説明する説明図。
(b)は製品Bの専用部品cの余剰分の在庫推移、
(c)は余剰部品による製品Bの新規追加生産計画を各
々説明する説明図。
の製品Bの生産計画からなる利益最大化生産計画を各々
説明する説明図。
−2)の部品b、(b−3)の部品cの在庫推移を各々
説明する説明図。
による製品Aの実行不可能生産計画、(b)は製品Aを
構成する共通部品aの増産修整対応入庫計画、(c)は
製品Aの生産計画に共通部品aの入庫計画を引き当てた
共通部品aの在庫推移を各々説明する説明図。
ロットの入庫日程が後ろ倒しとなった入庫日程変更ロッ
ト発生入庫計画、(e)は製品Aの生産計画に専用部品
bの入庫計画を引き当てた専用部品bの不足部品発生在
庫推移を各々説明する説明図。
能生産計画、(b)は製品Aを構成する共通部品aの増
産修整対応入庫計画、(c)は製品Aの生産計画に共通
部品aの入庫計画を引き当てた共通部品aの余剰部品発
生在庫推移を各々説明する説明図。
ロットの入庫日程が後ろ倒しとなった入庫日程変更ロッ
ト発生入庫計画、(e)は製品Aの生産計画に専用部品
bの入庫計画を引き当てた専用部品bの不足部品解消在
庫推移を各々説明する説明図。
(b)は製品Aの専用部品bの余剰分の在庫推移、
(c)は余剰部品による製品Aの新規追加生産計画を各
々説明する説明図。
の製品Bの生産計画からなる利益最大化生産計画を各々
説明する説明図。
−2)の部品b、(b−3)の部品cの在庫推移を各々
説明する説明図。
の製品Bの生産計画からなる利益最大化生産計画を各々
説明する説明図。
−2)の部品b、(b−3)の部品cの在庫推移を各々
説明する説明図。
剰部品の解消内容を提示した状態のインターフェース画
面を各々説明する説明図。
剰部品の解消内容を提示した状態のインターフェース画
面を各々説明する説明図。
剰部品の解消内容を提示した状態のインターフェース画
面を各々説明する説明図。
剰部品の解消内容を提示した状態のインターフェース画
面を各々説明する説明図。
ステム構成の一例を示すブロック図。
チャート。
チャート。
ローチャート。
るフローチャート。
・・ MRP展開装置、4・・・部品在庫記憶部、5・
・・前記部品入庫予定記憶部、6・・・不足部品算出
部、7・・・不足部品解消部、8・・・余剰部品算出
部、9・・・余剰部品解消部、11・・・実行不可能生
産計画、12・・・資材所要量展開、13・・・不足部
品算出、14・・・不足部品解消手続き、15・・・実
行可能生産計画、16・・・資材所要量展開、17・・
・余剰部品算出、18・・・余剰部品解消手続き、19
・・・利益最大化生産計画、21・・・製品A、22・
・・部品a、23・・・部品b、24・・・製品B、2
5・・・部品a、26・・・部品c、29・・・在庫算
出式、31・・・製品A増産対応追加計画ロット、32
・・・製品A増産対応追加計画ロット、33・・・部品
a新規追加入庫ロット、34・・・部品a新規追加入庫
ロット、35・・・部品b新規追加入庫ロット、36・
・・部品b新規追加入庫ロット、37・・・部品b不足
在庫ロット、38・・・部品b不足在庫ロット、39・
・・部品b不足在庫ロット、40・・・部品b不足在庫
ロット、41・・・製品A削除計画ロット、42・・・
製品A削除計画ロット、43・・・部品a余剰在庫ロッ
ト、44・・・部品a余剰在庫ロット、45・・・部品
a余剰在庫ロット、46・・・部品a余剰在庫ロット、
47・・・部品c余剰在庫ロット、48・・・部品c余
剰在庫ロット、49・・・部品c余剰在庫ロット、50
・・・部品c余剰在庫ロット、51・・・部品c余剰在
庫ロット、52・・・部品c余剰在庫ロット、53・・
・部品a余剰在庫ロット、54・・・部品a余剰在庫ロ
ット、55・・・部品c余剰在庫ロット、56・・・製
品B追加計画ロット、57・・・製品B追加計画ロッ
ト、58・・・部品b余剰在庫ロット、59・・・部品
b余剰在庫ロット、60・・・部品b余剰在庫ロット、
61・・・部品b余剰在庫ロット、62・・・部品a余
剰在庫ロット、63・・・部品a余剰在庫ロット、64
・・・製品A追加計画ロット、65・・・製品A追加計
画ロット、80・・・余剰部品解消支援インターフェー
ス画面、81・・・製品一覧副画面、82・・・部品名
表示ボックス、83・・・余剰数表示ボックス、84・
・・製品一覧表示ボックス、85・・・製品詳細副画
面、86・・・製品名表示ボックス、87・・・生産判
定日表示ボックス、88・・・台数累計表示ボックス、
89・・・部品一覧表示ボックス、90・・・コスト評
価値表示ボックス、91・・・生産計画追加ボタン、9
2・・・部品購入追加ボタン、93・・・終了ボタン、
94・・・製品選択マーカ、95・・・部品選択マー
カ、96・・・判定日戻しボタン、97・・・判定日送
りボタン、100・・・生産計画システム、101・・
・製造システム、102・・・設計システム、103・
・・部品手配システム、104・・・操作入出力装置、
109・・・生産計画立案サブシステム、110・・・
データ記憶装置、111・・・不足部品調整装置、11
2・・・余剰部品調整装置、113・・・MRP制御装
置、200・・・MRP制御装置113からデータ記憶
装置110への命令送付、201・・・MRP制御装置
113からMRP展開装置3への命令送付、202・・
・ MRP制御装置113から不足部品調整装置111
への命令送付、203・・・ MRP制御装置113か
ら余剰部品調整装置112への命令送付、210・・・
生産計画立案サブシステム109から生産計画記憶部1
へのデータ転送、212・・・部品手配システム103
から部品在庫記憶部4へのデータ転送、213・・・部
品手配システム103から部品入庫予定記憶部5へのデ
ータ転送、214・・・部品在庫記憶部4から不足部品
算出部6へのデータ転送、215・・・部品入庫予定記
憶部5から不足部品算出部6へのデータ転送、216・
・・部品在庫記憶部4から余剰部品算出部8へのデータ
転送、217・・・部品入庫予定記憶部5から余剰部品
算出部8へのデータ転送、218・・・設計システム1
02から部品表記憶部へのデータ転送、219・・・生
産計画記憶部1から製造システムへのデータ転送、22
0・・・生産計画記憶部1からMRP展開装置3へのデ
ータ転送、221・・・部品表記憶部2からMRP展開
装置3へのデータ転送、222・・・MRP展開装置3
から不足部品算出部6へのデータ転送、223・・・不
足部品算出部6から不足部品解消部7へのデータ転送、
224・・・不足部品解消部7から生産計画記憶部1へ
のデータ転送、225・・・不足部品解消部7から前記
部品手配システム103へのデータ転送、226・・・
MRP展開装置3から余剰部品算出部8へのデータ転
送、227・・・余剰部品算出部8から余剰部品解消部
9へのデータ転送、228・・・余剰部品解消部9から
生産計画記憶部1へのデータ転送、229・・・余剰部
品解消部9から前記部品手配システム103へのデータ
転送、300・・・不足部品調整手続き、301・・・
不足部品検出判定、302・・・余剰部品調整手続き、
303・・・余剰部品検出判定、400・・・在庫推移
算出式、401・・・不足部品入庫予定日設定条件。
Claims (21)
- 【請求項1】生産計画の調整を行うことができる生産計
画システムにおいて、 生産計画情報、部品表情報、部品在庫情報および部品入
庫予定情報を記憶するデータ記憶装置と、 前記データ記憶装置に記憶された生産計画情報および部
品表情報に基づいて資材所要量計算を実行するMRP
(資材所要量計画)展開装置と、 余剰部品調整装置とを備え、 前記余剰部品調整装置は、前記MRP展開装置が計算した各時点での各部品の時系
列資材所要量を、前記部品在庫情報に含まれる当該時点
より過去の各部品在庫量および前記部品入庫情報に含ま
れる当該時点の各部品入庫予定量の和から差し引く減算
演算を、各部品について実施して、当該時点の部品在庫
のプラス分を余剰部品情報として算出する余剰部品算出
部、 および、 前記余剰部品算出部が算出した余剰部品情報に基づいて
前記生産計画の一部を追加あるいは前倒しするか余剰部
品の発注取り消しを行うことによって前記生産計画を調
整し、余剰部品の解消を図る余剰部品解消部を有するこ
とを特徴とする生産計画システム。 - 【請求項2】請求項1に記載の生産計画システムにおい
て、 不足部品調整装置をさらに備え、 前記不足部品調整装置は、前記MRP展開装置が計算した各時点での各部品の時系
列資材所要量を、前記部品在庫情報に含まれる当該時点
より過去の各部品在庫量および前記部品入庫情報に含ま
れる当該時点の各部品入庫予定量の和から差し引く減算
演算を、各部品について実施して、当該時点の部品在庫
のマイナス分を不足部品情報として算出する不足部品算
出部、 および、 前記不足部品算出部が算出した不足部品情報に基づいて
前記生産計画の一部を削除あるいは後ろ倒しするか不足
部品の追加発注を行うことによって前記生産計画を調整
し、不足部品の解消を図る不足部品解消部を有すること
を特徴とする生産計画システム。 - 【請求項3】請求項2に記載の生産計画システムにおい
て、 前記余剰部品算出部は、前記不足部品調整装置により前
記生産計画の調整がなされた生産計画情報と前記部品表
情報とに基づいて前記MRP展開装置により計算された
時系列資材所要量を用いて、余剰部品情報を算出するこ
とを特徴とする生産計画システム。 - 【請求項4】請求項1および2のいずれか一項に記載の
生産計画システムにおいて、 前記余剰部品解消部は、取り得る複数の余剰部品解消手
段を提示する余剰部品解消手段提示部、および、 前記複数の余剰部品解消手段の中から1つの余剰部品解
消手段の選択を受け付け、受け付けた内容に基づいて生
産計画の一部を追加あるいは前倒しするか余剰部品の発
注取り消しを行うことによって、余剰部品の解消を行い
前記データ記憶部の情報を書き換える余剰部品解消手段
選択部を備えることを特徴とする生産計画システム。 - 【請求項5】請求項4に記載の生産計画システムにおい
て、 前記余剰部品解消手段提示部は、取り得る複数の余剰部
品解消手段の中から1つの余剰部品解消手段を選択した
結果の前記余剰部品の個数の変化を、前記複数の余剰部
品解消手段毎に表示する余剰部品状況表示部を有するこ
とを特徴とする生産計画システム。 - 【請求項6】請求項4に記載の生産計画システムにおい
て、 前記余剰部品解消手段提示部は、前記余剰部品解消手段
毎に、予め定めた計算方法により求めたコスト評価を表
示するコスト評価値表示部を備えることを特徴とする生
産計画システム。 - 【請求項7】生産計画の調整を行うことができる生産計
画システムにおいて、 生産すべき製品についての、生産計画情報、部品表情
報、部品在庫情報および部品入庫予定情報を記憶する記
憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている現在の生産計画につい
て、その生産に必要な資材所要量をMRP(資材所要量
計画)展開により計算する手段と、計算により求めた各時点での各部品の時系列資材所要量
を、前記部品在庫情報に含まれる当該時点より過去の各
部品在庫量および前記部品入庫情報に含まれる当該時点
の各部品入庫予定量の和から差し引く減算演算を、各部
品について実施して、 前記現在の生産計画を実行する上
で不足する部品とその個数を算出し、生産すべきいずれ
かの製品について前記不足部品の個数がゼロでない場合
には、当該製品についての現在の生産計画を実行不可能
生産計画と判定し、当該製品についての実行不可能生産
計画から不足部品を使用する製品分の生産計画を削除す
ることにより、不足部品による当該実行不可能状態を解
消して実行可能生産計画を生成する実行可能生産計画生
成手段と、 前記実行可能生産計画生成手段により生成した実行可能
生産計画について、その生産に必要な資材所要量をMR
P(資材所要量計画)展開により計算し、 計算により求めた各時点での各部品の時系列資材所要量
を、前記部品在庫情報に含まれる当該時点より過去の各
部品在庫量および前記部品入庫情報に含まれる当該時点
の各部品入庫予定量の和から差し引く減算演算を、各部
品について実施して、 前記現在の生産計画を実行する上
で余剰となる部品およびその個数を算出し、生産すべき
いずれかの製品について前記余剰部品の個数がゼロでな
い場合には、前記余剰部品だけを利用した製品の新規生
産計画が立てられるかどうかを判定し、前記新規生産計
画が立てられる場合には、前記実行可能生産計画に前記
新規生産計画を追加することにより、前記余剰部品の個
数の低減を図る新規生産計画生成手段とを備えることを
特徴とする生産計画システム。 - 【請求項8】請求項7に記載の生産計画システムにおい
て、前記実行可能生産計画生成手段 は、前記不足部品につい
て新規購入手配情報を生成し、前記新規購入手配部品が
入庫するまで、当該新規購入手配部品を使用する製品に
関する、その新規購入手配部品を用いる分についての生
産日程を、前記実行不可能生産計画の日程上、後送りす
ることを特徴とする生産計画システム。 - 【請求項9】請求項8に記載の生産計画システムにおい
て、前記新規生産計画生成手段 は、製品を構成する部品の一
部に前記余剰部品を利用した製品の新規生産計画の作成
を行い、前記新規生産計画の作成に際し、不足する部品
の新規購入手配を指示することを特徴とする生産計画シ
ステム。 - 【請求項10】請求項7および9のいずれか一項に記載
の生産計画システムにおいて、前記新規生産計画生成手段 は、前記余剰部品の個数を低
減する前記新規生産計画が複数存在する場合に、複数の
前記新規生産計画と、複数の前記新規生産計画の中から
1つの新規生産計画を選択した結果による前記余剰部品
の個数の変化とを同時に提示し、複数の前記新規生産計
画について前記余剰部品の個数を比較することにより、
前記余剰部品の個数が最少となる前記新規生産計画を前
記実行可能生産計画に追加することにより利益最大化生
産計画を生成することを特徴とする生産計画システム。 - 【請求項11】請求項7および9のいずれか一項に記載
の生産計画システムにおいて、前記新規生産計画生成手段 は、前記余剰部品を解消する
前記新規生産計画が複数存在する場合に、複数の前記新
規生産計画と、複数の前記新規生産計画の中から1つの
新規生産計画を選択した結果による前記余剰部品の減少
に連動したコスト評価値の変化とを同時に提示し、複数
の前記新規生産計画について前記コスト評価値を比較す
ることにより、前記コスト評価値が最小となる前記新規
生産計画を前記実行可能生産計画に追加することにより
利益最大化生産計画を生成する生産計画システム。 - 【請求項12】請求項7および9のいずれか一項に記載
の生産計画システムにおいて、前記新規生産計画生成手段 は、前記余剰部品を解消する
前記新規生産計画が複数存在する場合に、複数の前記新
規生産計画と、複数の前記新規生産計画の中から1つの
新規生産計画を選択した結果による前記余剰部品の減少
に連動した余剰部品コスト評価値の変化と、複数の前記
新規生産計画の中から1つの新規生産計画を選択した結
果による前記生産計画によって作られる製品の販売利益
を前記余剰部品コスト評価値から差し引いた販売利益加
味コスト評価値の変化とを同時に提示し、複数の前記新
規生産計画について前記余剰部品コスト評価値および前
記販売利益加味コスト評価値から成る複数のコスト評価
値を比較することにより、前記の複数のコスト評価値の
少なくとも1つが最小となる前記新規生産計画を前記実
行可能生産計画に追加することにより利益最大化生産計
画を生成することを特徴とする生産計画システム。 - 【請求項13】請求項7および9のいずれか一項に記載
の生産計画システムにおいて、前記新規生産計画生成手段 は、前記余剰部品を解消する
前記新規生産計画が複数存在する場合に、複数の前記新
規生産計画と、複数の前記新規生産計画の中から1つの
新規生産計画を選択した結果による前記余剰部品の減少
に連動した余剰部品コスト評価値の変化と、複数の前記
新規生産計画の中から1つの新規生産計画を選択した結
果による前記生産計画によって作られる製品の販売利益
を前記余剰部品コスト評価値から差し引いた販売利益加
味コスト評価値の変化と、複数の前記新規生産計画の中
から1つの新規生産計画を選択した結果による前記生産
計画によって作られる製品の販売利益に販売期待値を乗
じた販売利益期待値を前記余剰部品コスト評価値から差
し引いた販売利益期待値加味コスト評価値の変化とを同
時に提示し、複数の前記新規生産計画について前記余剰
部品コスト評価値、前記販売利益加味コスト評価値およ
び前記販売利益期待値加味コスト評価値から成る複数の
コスト評価値を比較することにより、前記の複数のコス
ト評価値の少なくとも1つが最小となる前記新規生産計
画を前記実行可能生産計画に追加することにより利益最
大化生産計画を生成することを特徴とする生産計画シス
テム。 - 【請求項14】請求項7および9のいずれか一項に記載
の生産計画システムにおいて、 指定した任意の部品を使用する複数の製品を全て同時に
表示するかスクロール可能な状態で表示する画面を備え
た部品逆展開画面と、 前記の複数の製品の中から一つの製品の選択を受け付け
る手段と、受け付けた製品の構成部品を全て同時に表示
するかスクロール可能な状態で表示する画面を備えた製
品展開画面とを含む表示画面を表示する手段とをさらに
備えることを特徴とする生産計画システム。 - 【請求項15】請求項7および9のいずれか一項に記載
の生産計画システムにおいて、製品の構成部品を全て同時に表示するかスクロール可能
な状態で表示する画面を備えた製品展開画面と、 前記の構成部品の中から一つの構成部品の選択を受け付
ける手段と、受け付けた部品を使用する製品を全て同時
に表示するかスクロール可能な状態で表示する部品逆展
開画面とを含む表示画面を表示する手段と をさらに備え
ることを特徴とする生産計画システム。 - 【請求項16】請求項14および15のいずれか一項に
記載の生産計画システムにおいて、 前記部品逆展開画面に表示された前記部品が余剰部品で
あるかどうかを判定して同時に表示するための画面を表
示する手段をさらに備えることを特徴とする生産計画シ
ステム。 - 【請求項17】請求項14および15のいずれか一項に
記載の生産計画システムにおいて、 前記製品展開画面に表示された前記製品が余剰部品を用
いて生産可能かどうかを判定して同時に表示する画面を
表示する手段をさらに備えることを特徴とする生産計画
システム。 - 【請求項18】生産計画システムが行う生産計画調整方
法において、 前記生産計画システムは、 生産すべき製品についての、生産計画情報、部品表情
報、部品在庫情報および部品入庫予定情報を記憶する記
憶装置を有し、 前記記憶装置に記憶されている現在の生産計画につい
て、その生産に必要な資材所要量をMRP(資材所要量
計画)展開により計算する処理と、 計算により求めた各時点での各部品の時系列資材所要量
を、前記部品在庫情報に含まれる当該時点より過去の各
部品在庫量および前記部品入庫情報に含まれる当該時点
の各部品入庫予定量の和から差し引く減算演算を、各部
品について実施して、前記現在の生産計画を実行する上
で余剰となる部品およびその個数を算出し、生産すべき
いずれかの製品について前記余剰部品の個数がゼロでな
い場合には、前記余剰部品だけを利用した製品の新規生
産計画が立てられるかどうかを判定し、前記新規生産計
画が立てられる場合には、前記実行可能生産計画に前記
新規生産計画を追加することにより、前記余剰部品の個
数の低減を図る新規生産計画生成処理とを行うことを特
徴とする生産計画調整方法。 - 【請求項19】コンピュータに実行させることにより生
産計画の調整を行うためのプログラムを記録した記録媒
体であって、前記プログラムは、生産すべき製品についての、生産計画情報、部品表情
報、部品在庫情報および部品入庫予定情報を記憶する記
憶装置を有するコンピュータに 、前記生産計画について、その生産に必要な資材所要量を
MRP(資材所要量計画)展開により計算する処理と、 計算により求めた各時点での各部品の時系列資材所要量
を、前記部品在庫情報に含まれる当該時点より過去の各
部品在庫量および前記部品入庫情報に含まれる当該時点
の各部品入庫予定量の和から差し引く減算演算を、各部
品について実施して、前記現在の生産計画を実行する上
で余剰となる部品およびその個数を算出し、生産すべき
いずれかの製品について前記余剰部品の個数がゼロでな
い場合には、前記余剰部品だけを利用した製品の新規生
産計画が立てられるかどうかを判定し、前記新規生産計
画が立てられる場合には、前記実行可能生産計画に前記
新規生産計画を追加することにより、前記余剰部品の個
数の低減を図る新規生産計画生成処理とを実行させるも
のであることを特徴とする プログラムを記録した記録媒
体。 - 【請求項20】請求項19に記載のプログラムを記録し
た記録媒体において、 前記プログラムは、前記コンピュータに、さらに、前記MRP(資材所要量計画)展開により求めた各時点
での各部品の時系列資材所要量を、前記部品在庫情報に
含まれる当該時点より過去の各部品在庫量および前記部
品入庫情報に含まれる当該時点の各部品入庫予定量の和
から差し引く減算演算を、各部品について実施して、前
記現在の生産計画を実行する上で不足する部品とその個
数を算出し、生産すべきいずれかの製品について前記不
足部品の個数がゼロでない場合には、当該製品について
の現在の生産計画を実行不可能生産計画と判定し、当該
製品についての実行不可能生産計画から不足部品を使用
する製品分の生産計画を削除することにより、不足部品
による当該実行不可能状態を解消して実行可能生産計画
を生成する実行可能生産計画生成処理 を実行させるもの
であることを特徴とするプログラムを記録した記録媒
体。 - 【請求項21】請求項20に記載のプログラムを記録し
た記録媒体において、 前記プログラムは、前記コンピュータに、前記実行可能
生産計画生成処理を実行させた後、当該実行可能生産計
画生成処理により生成された実行可能生産計画について
前記新規生産計画生成処理を実行させるものであること
を特徴とするプログラムを記録した記録媒体。
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