JPH113101A - ロジスティクスチェーンシミュレーションシステム - Google Patents

ロジスティクスチェーンシミュレーションシステム

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JPH113101A
JPH113101A JP15371097A JP15371097A JPH113101A JP H113101 A JPH113101 A JP H113101A JP 15371097 A JP15371097 A JP 15371097A JP 15371097 A JP15371097 A JP 15371097A JP H113101 A JPH113101 A JP H113101A
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JP
Japan
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logistics
model
simulation
plan
chain
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JP15371097A
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English (en)
Inventor
Manabu Naganuma
学 長沼
Mitsuhiro Enomoto
充博 榎本
Kikuo Suzaki
喜久雄 須崎
Michiyuki Sugiyama
道行 杉山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シミュレーションが対象とする現実の期間中に
行われるであろう計画立案を考慮したシミュレーション
を行う。 【解決手段】物流のプロセスをモデル化した物流プロセ
スモデル903と、初期の販売計画と時点時点における
物流プロセスの状態に応じて行われる計画立案のプロセ
スをモデル化した計画立案モデル906を用いて、ロジ
スティックスチェーン案のシミュレーションを行う。調
達・生産計画部902は、シミュレーション中におい
て、物流プロセスモデル903の状態を考慮した生産計
画を、計画立案モデル906に従って作成する。物流プ
ロセスモデル903は、作成された生産計画に従って動
作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受注から納入まで
の生産活動、いわゆるロジスティクスチェーンの形態を
決定するために、ロジスティクスチェーン案をシミュレ
ーションし評価する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】何らかの製品やサービスを顧客に提供す
る企業体では、近年、利益の確保や顧客のニーズへの対
応のために、部品や資材の海外調達、製造拠点の海外展
開が進められている。このため、調達、製品生産、顧客
納入までの物流経路は複数の国を経由することがあり、
この場合、調達から納入までのリードタイムは一般的に
長くなる。
【0003】このようなグローバル生産においては、製
造コストの安い地域の製造拠点で製品を生産するという
部分的な最適化を図るのではなく、調達から納入までの
物流経路及びリードタイム、輸送手段及び輸送スケジュ
ール、計画管理サイクルなどのパラメータを考慮して販
売機会損失、在庫費用、輸送費用を含めた事業全体の最
適化という観点から、受注から顧客納入までの一連の活
動全体:ロジスティクスチェーンを決定する必要があ
る。
【0004】ここで、このような事業全体を最適化する
と考えられるロジスティクスチェーンを決定する手法と
しては、いくつか用意したロジスティクスチェーン案
を、シミュレーションし、シミュレーション結果より各
案を評価し、最も適したロジスティクスチェーン案を採
用することが考えられる。
【0005】一方、ロジスティクスチェーンは一つの行
程計画として捕らえることができるが、このような行程
計画のシミュレーションの技術としては、特開平5−3
42220号記載の技術などが知られている。
【0006】この特開平5−342220号記載の技術
は、立案した工程計画スケジュールを、受注予測に基づ
いてシミュレーションすることにより在庫量、品切れ率
の推移を求め、これを所定の計算式によりコストに換算
し、このコストの大きさによって工程計画スケジュール
を評価しようとするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平5−342
220号の記載の技術を、ロジスティクスチェーンのシ
ミュレーションに適用すると、次のような問題が生じ
る。
【0008】すなわち、前記特開平5−342220号
記載のシミュレーションは、固定的に定められた計画ス
ケジュールに基づいてシミュレーションを行うものであ
る。
【0009】一方、決定されたロジスティクスチェーン
は、製品の市場投入から市場投入を終了するまで用いら
れものであり、そして、製品の生産計画は、製品の市場
投入から終了するまでの間に、在庫や品切れなどの、そ
の時点時点の状況に応じて何度も見直されるものであ
る。
【0010】したがって、前記特開平5−342220
号記載の固定的に定められた計画スケジュールに基づく
シミュレーションでは、ロジスティクスチェーン案の現
実に即したシミュレーションを行うことができず、ロジ
スティクスチェーン案の正しい評価を行うことができな
い。
【0011】そこで、本発明は、より現実に近い形で精
度良く、ロジスティクスチェーンをシミュレーションす
ることができる、ロジスティクスチェーンのシミュレー
ションシステムを提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のために、
本発明は、コンピュータを用いて、物流の内容を規定す
るロジスティクスチェーン案をシミュレーションするロ
ジスティクスチェーンシミュレーションシステムであっ
て、各々物流経路を構成する要素である各物流拠点の作
業をモデル化した拠点モデルをロジスティクスチェーン
案が規定する物流経路に従って関連づけた物流プロセス
モデルを作成し、作成した物流プロセスモデルと、物流
の状態に応じて物流の計画を作成する作業をモデル化し
た計画立案モデルとを、ロジスティクスチェーン案に従
って関連づけたシミュレーションモデルを作成するシミ
ュレーションモデル作成手段と、作成されたシミュレー
ションモデルを用いて、シミュレーションを行うシミュ
レーション手段とを有し、前記計画立案モデルは、前記
シミュレーション中、前記シミュレーションモデル中に
おける物流プロセスモデルにおける物流の状態に応じて
今後の物流の計画を作成する作業を模倣し、前記物流プ
ロセスモデルは、前記シミュレーション中、前記シミュ
レーションモデル中において、前記計画立案モデルが作
成した物流の計画に従って前記物流の各作業を模倣する
ことを特徴とするロジスティクスチェーンシミュレーシ
ョンシステムを提供する。
【0013】本発明によれば、シミュレーション中にお
いて、各拠点での在庫量や品切れ発生量などの物流の状
態を考慮した生産や調達などの物流の計画が作成され、
更に作成されたスケジュールに基づいて物流プロセスを
シミュレーションするため、現実のロジスティクスチェ
ーンのふるまいを正確にシミュレーションした結果を得
ることができる。また、計画立案モデルは、適宜、任意
の計画作成のタイミングを設定したモデルとしたり、グ
ローバルな生産を統括的に管理して計画を作成するモデ
ルにしたり、あるいは、各拠点毎に分散的に管理して計
画を作成するモデルにしたり、部分的に統括的に管理し
部分的に分散的に管理して計画を作成するモデルとした
り、計画作成のタイミングを対象に応じて個々に設定し
たモデルとしたりすることができるので、この点におい
ても、現実の多様なロジスティクスチェーンのふるまい
を高精度にシミュレーションすることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、ロ
ジスティクスチェーン案のコストをシミュレーションす
るロジスティクスチェーン・コストシミュレーション・
システムへの適用を例にとり説明する。
【0015】図1に、本実施形態に係るロジスティクス
チェーン・コストシミュレーション・システムの構成を
示す。
【0016】図1において、2000はロジスティクス
チェーン・コストシミュレーション・システム、210
0は販売計画立案システム、2200は実績収集システ
ム、2300は拠点システムである。
【0017】また、ロジスティクスチェーン・コストシ
ミュレーション・システム2000は、各地域の販売計
画、受注情報、各拠点の製造量、販売量、在庫量の実績
情報、コスト情報、各拠点の能力情報、リードタイム情
報などを記憶するデータ記憶装置201と、意思決定者
との間のユーザーインターフェースを提供するデータ入
出力装置202と、ロジスティクスチェーン案作成装置
203、モデル設計装置204、シミュレーション実行
装置205及び評価・分析装置206を有している。な
お、ロジスティクスチェーン・コストシミュレーション
・システム2000の構成は、実施上は、CPUや、主
記憶装置や、外部記憶装置や、表示装置や印刷装置など
の出力装置や、キーボードやポインティングディバイス
などの入力装置などを備えた、一般的な構成を有する電
子計算機上にプロセスや主記憶装置や外部記憶装置に記
憶されたデータとして構築することができる。
【0018】さて、このような構成において、意思決定
者は、販売計画立案システム2100を用いて、各地域
の販売予測値に基づいた製品の月次レベルの販売計画を
作成する。作成された販売計画は、ロジスティクスチェ
ーン・コストシミュレーション・システム2000で利
用できるようデータ記憶装置201に記憶される。ま
た、実績収集システム2200は、各製造拠点、販売拠
点、輸送手段における製造量、販売量、在庫量の実績値
を収集し、販売計画同様、データ記憶装置201に記憶
する。そして、拠点システム2300は、各拠点におい
て、質的能力、量的能力などの能力情報、各拠点の活動
で発生するコスト単価を示すコスト情報、各拠点の活動
にかかるリードタイムを示すリードタイム情報をデータ
記憶装置201に記憶する。
【0019】ロジスティクスチェーン・コストシミュレ
ーション・システム2000では、ロジスティクスチェ
ーン案作成装置203が、各地域の販売計画に基づいて
各拠点の実績値、能力情報、コスト情報、リードタイム
情報を考慮しながら、各拠点の活動の総体であるロジス
ティクスチェーンの案を作成し、モデル設計装置204
が作成した各種シミュレーションモデルに従ってロジス
ティクスチェーン案をシミュレーションし、評価・分析
装置206においてシミュレーション結果よりロジステ
ィクスチェーン案のコストを評価する。そして、コスト
評価の結果に従って、実施するロジスティクスチェーン
として選択されたロジスティクスチェーン案は、決定さ
れた拠点システム2300に伝えられ、各拠点は、この
決定された内容に基づき、調達、製造、物流、計画の業
務を遂行していくこととなる。
【0020】なお、拠点システム2300では、各拠点を拠
点グループとしてグループ化して管理している。各拠点
グループは、作業を相互に代替することのでき、かつ、
担う工程に相互の前後関係のない拠点の集合であり、た
とえば、完成品組立を行う拠点についての拠点グルー
プ、中間部品の組立を行う拠点についての拠点グルー
プ、部品の加工を行う拠点についての拠点グループなど
が考えられる。また、組立ライン、塗装ラインなど、各
拠点を構成する小工程を1つの拠点と見立てて、これを
拠点とすることもできる。また、本実施形態において
は、製品の製造だけでなく、材料、部品の調達先、外注
先、材料、部品、外注による中間部品など、品目を調達
する工程、最終品目を顧客あるいはユーザーに供給や販
売する工程、輸送の行程も拠点とする。
【0021】また、ここで、各拠点で生産された結果物
を品目といい、どの品目を生産できるのか(質的能
力)、どのくらい生産できるのか(量的能力)など、各
品目と当該品目を生産する拠点との関係は、前述したよ
うに、拠点システム2300に関する情報としてデータ
記憶装置201へ記憶されている。
【0022】以下、本実施形態に係るロジスティクスチ
ェーン・コストシミュレーション・システム2000の
行う処理について説明する。
【0023】図2に、この処理の処理手順の概要を示
す。
【0024】この処理では、まず、データ記憶装置20
1に記憶されている販売計画、実績情報、コスト情報、
能力情報、リードタイム情報を入力として、ロジスティ
クスチェーン案作成装置203により、物流経路、輸送
手段、輸送サイクル、計画管理業務サイクルなどの項目
をパラメータとするロジスティクスチェーン案を複数個
作成する(ステップ301)。また、作成したロジステ
ィクスチェーン案を、データ記憶装置201に記憶す
る。ここで、このパラメータの組み合わせがロジスティ
クスチェーンを定義することになる。
【0025】次に、この作成したロジスティクスチェー
ン案を評価するために、モデル設計装置204で、物流
プロセス、需要、計画立案、受注引当などのモデルを作
成する(ステップ302)。
【0026】そして、ステップ302で作成したモデル
を利用して、パラメータの組合せにより作成された複数
のロジスティクスチェーン案の各々に対するシミュレー
ションを実施する(ステップ303)。また、この際、
後にコスト評価や、その他の評価に用いるために、シミ
ュレーションにおける発生コストや、在庫、品切れのよ
うすなどをデータ記憶装置に201に蓄積しておく。
【0027】そして、実施していない未処理の案が残っ
ている場合、終了するまでステップ303を繰返し行う
(ステップ304)。
【0028】そして、全ての案のシミュレーションの終
了後、各ロジスティクスチェーン案に対するコスト評価
結果や、その他の、在庫、品切れなどの評価結果を、た
とえば電子計算機の備えられた表示装置に表示するとと
もに、これらをデータ記憶装置201に記憶する(ステ
ップ305)。
【0029】そして、各ロジスティクスチェーン案に対
する評価結果に対し、設定した評価値を満たしていない
など、パラメータやモデルの変更を行う必要があるかの
チェックを行い(ステップ306)、変更がある場合は
パラメータあるいモデルの変更を行い、再度シミュレー
ションを実施する(ステップ307)。設定した評価値
を満たしている場合には、複数のロジスティクスチェー
ン案の中から評価結果が最良であったロジステックスチ
ェーン案を選択する(ステップ308)。
【0030】このようにして選択されたロジスティクス
チェーン案のパラメータは、実施するロジスティクスチ
ェーンのパラメータとしてデータ記憶装置201に記憶
されるとともに、データ記憶装置201を介して、拠点
システム2300へ送られる。
【0031】以下、図2に示した各処理の詳細について
説明する。
【0032】まず、図2、ステップ301の処理の詳細
を説明する。
【0033】この処理では、まず、意思決定者が検討し
たい内容に基づいて、物流経路、輸送手段、輸送サイク
ル、計画管理業務サイクルなどのロジスティクスチェー
ンに係わる項目の中からパラメータとするものを選択す
る。上記に挙げた項目の他に、調達拠点への発注方式、
顧客の注文を引当てる場所である在庫ポイント、生産計
画、調達計画、受注処理を統括管理するか、各拠点で分
散管理するのかといった計画管理業務区分、需要の変化
するパターンなどもパラメータとすることができる。た
とえば、新規機種の市場投入時において、計画サイクル
および物流経路を検討したい場合、ロジスティクスチェ
ーンを構成する項目の中の生産、調達計画サイクル、物
流経路をパラメータとして選択する。そのほかの項目は
適当な値を前提条件として与える。なお、意志決定者の
パラメータの選択は、たとえば生産、調達サイクルとし
て月毎、旬毎、週毎、日毎、半日毎など検討すべきパラ
メータの予め用意した値を、画面に表示し、その中から
今回検討する値を意志決定者に選択させるようにしても
よい。
【0034】また、物流項目の中の物流経路において
は、取り扱う製品、部品、拠点が複数存在する場合、物
流経路のパラメータは膨大な数となることも予想され
る。そこで、物流経路をパラメータとする場合には、ス
テップ301では、図3に示す物流経路候補自動作成処
理を行い、膨大な数から幾つかの適した候補を絞り込む
ようにしてもよい。
【0035】すなわち、図3に示すように、まず、調
達、生産拠点の質的能力のデータに基づいて各製品に対
する可能物流経路を作成する(ステップ401)。そし
て、作成した物流経路に対して、調達、製造、輸送コス
ト計算(ステップ402)と、各物流経路に対するリー
ドタイム計算を行う(ステップ403)。
【0036】そして、ステップ401で作成した製品毎
の可能物流経路からコストおよびリードタイムの低い経
路順に、調達、生産拠点の生産可能量に基づいて、前提
条件として与えた販売計画値を割当てていくことによ
り、ミュレーション可能な数に物流経路を絞り込む(ス
テップ405)。
【0037】もし、絞り込んだ物流経路候補がふさわし
くない場合(ステップ405)は、再度ステップ404
に戻り、コストやリードタイムの優先順序を変えて物流
経路候補を自動作成する。絞り込んだ経路候補で良い場
合は、物流経路候補を決定し(ステップ406)、図2
のステップ302へ戻る。
【0038】なお、ここでは、コストやリードタイムと
いった項目から物流経路候補を自動作成する手順を示し
たが、需要予測値を指定し、これに従い算出した推定在
庫量に応じて物流経路候補を作成するようにすることも
できる。
【0039】また、需要項目をパラメータとする場合に
は、ステップ301で、図4に示す処理を行うようにし
てもよい。
【0040】すなわち、まず、検討するロジスティクス
チェーンにおける需要動向の設定を行う(ステップ50
1)。一般的に、大きな需要動向の変化は、顧客からの
需要量が増加傾向にある「立上げ期」、需要量の増加が
とまる「安定期」、次期製品投入など需要量が減少する
「衰退期」が考えられる。意思決定者は、ロジスティク
スチェーンを検討するにあたり、この3つから選択す
る。例えば、「立上げ期」および「安定期」を検討した
い場合には、この2つが前提条件として設定される。
【0041】また、意思決定者が需要項目の中からパラ
メータとする項目を決定する。この需要項目には、需要
が発生する時間値を表わす需要発生時期、需要が衰退し
て終了する時間値を表わす需要終了時期、見込み計画値
に対する変化が増大、減少、同など(安定)であるかを
表わす需要変化パターン(率)、需要の発生するタイム
バケットがある場合の次のバケットの量のふれを表わす
需要変動(率)、需要または要求の時間経過におけるは
ずれ率などを用いることができる。たとえば、初期の販
売計画通りの需要傾向のパターン、初期計画に対して増
大傾向のパターン、減少傾向のパターンの3つパターン
をパラメータの3つの値とすることができる。この場
合、残りの項目は需要における前提条件となるので、次
に、パラメータとした項目以外の項目に対する値の設定
を行う(ステップ503)。そして、需要条件の設定終
了後、図2のステップ301へ戻る。
【0042】このような処理により、たとえば、図5に
示すようなロジスティクスチェーン案が作成される。
【0043】図5は、ある量産機種の新規立上げの状況
におけるロジスティクスチェーンを検討する場合を示し
ている。
【0044】図では、製品を販売する拠点としてドイツ
販売会社、製品を組立てる拠点としてシンガポール拠点
及びイギリス拠点、部品を製造して供給する拠点として
日本拠点が存在し、各拠点の製造リードタイムは、シン
ガポール拠点及びイギリス拠点が1週間、日本拠点が4
週間である。
【0045】次に、各拠点間の輸送リードタイムは日本
拠点からシンガポール拠点が2週間、日本拠点からイギ
リス拠点が6週間、シンガポール拠点からドイツ販売会
社まで4週間、イギリス拠点からドイツ販売会社まで1
週間かかる。また、各拠点間の輸送サイクルは1週間毎
としている。
【0046】また、顧客の要求は、製品の在庫に引当て
て販売会社へ出荷して顧客へ供給されるものそちてい
る。そして、ここでの計画立案は、各拠点の生産計画、
調達計画、配送計画が全体計画として立案され、在庫状
況や品切れ状況を考慮した生産指示、調達指示が提示さ
れるものとしている。
【0047】そして、これらを前提条件として、物流経
路、需要変化パターン、計画サイクルをロジスティクス
チェーンのパラメータと設定している。
【0048】物流経路では、日本の部品調達からイギリ
ス拠点で製品を製造し、ドイツ販売会社へ供給する経路
をフロー1、シンガポール拠点で製品を製造し、ドイツ
販売会社へ供給する経路をフロー2、イギリス拠点で初
期部品在庫を保持し、ドイツ販売会社へ供給する経路を
フロー3とした。また、発生する需要パターンは、初期
の販売計画通りの需要傾向をパターン1、初期計画に対
して増大傾向をパターン2、減少傾向をパターン3の3
つとした。また、計画立案項目では、発生する在庫、品
切れの予測に基づいて立案(修正)される調達、生産計
画のサイクルとして1週間毎と4週間毎の二つを設定し
た。
【0049】この例では、以上の3種類のパラメータの
組み合わせによって18通りのロジスティックスチェー
ン案が作成される。
【0050】次に、図2のステップ302の処理の詳細
について説明する。
【0051】このステップでは、前述したように、ロジ
スティクスチェーン案をシミュレーションするためのモ
デルを作成する。
【0052】ロジスティクスチェーンを構成するモデル
は、品目の流れる過程をモデル化した物流プロセスモデ
ル、顧客の需要をモデル化した需要モデル、注文や要求
に対して、生産している品目に引当てる処理をモデル化
した受注モデル、各拠点に対して生産指示、調達指示を
出す処理をモデル化した計画立案モデルの4つのモデル
を基本とし、これらを関連づけてロジスティクスチェー
ン案をシミュレーションするためのモデルを作成する。
【0053】さて、物流プロセスモデルは、部品や材料
の調達から製造、輸送、納入に関する品目の流れる過程
をモデル化したものであり、製造拠点、調達拠点、配送
センタ、輸送手段などを表現した詳細モデルから構成さ
れている。
【0054】図6に、物流プロセスモデルの詳細モデル
の一例として、製造拠点のモデル構成を示す。
【0055】製造拠点モデルは、各拠点間を結ぶ輸送の
モデルから入庫品目を表わすデータ(以下、「入庫品
目」と呼ぶ)と生産計画により立てられた生産指示を表
わすデータ(以下、「生産指示」と呼ぶ)を入力し、生
産指示された品目を表わすデータを出力するものであ
る。
【0056】この製造拠点モデルは、在庫モジュール、
投入指示モジュール、製造工程モジュール、の大きな3
つの処理モジュールから構成される。なお、この製造拠
点モデルに複数の製造工程モジュールが存在したり、製
造工程モジュールの後に在庫モジュールが存在する場合
もある。この場合、在庫モジュールは、700の初期在
庫発生、701の出庫処理、702の使用品目仕分け、
の更に詳細化されたモジュールからなる。また、投入指
示モジュールは、703の投入ロット分割、704の品
目仕分け、705の部品収集指示、706のライン投入
指示からなる。そして、製造工程モジュールは、707
の製造ライン、708の製造量算出、709の拠点配分
処理からなる。
【0057】図6の製造拠点モデルはシミュレーション
実行時には次のように動作する。すなわち、まず、シミ
ュレーション開始と同時に、入庫品目が前提条件に従っ
た初期在庫を発生する初期在庫発生700から出庫処理
701へ流れ、一時的に保持される。次に、輸送モデル
から出力された入庫品目が出庫処理701へ流れて、一
時的に保持される。また、投入指示モジュールで作られ
る出庫指示を表わすデータ(以下、「出庫指示」)が出
庫処理701に入力されると、出庫指示品目が出庫指示
量分だけライン投入指示706へ流れる。
【0058】次に、生産する品目を表わす生産指示が入
力されると、投入ロット分割703において投入ロット
数に分割される。そして、品目仕分け704で、生産す
る品目に仕分けされるとともに、部品収集指示705に
おいて指示された品目を生産するのに必要な使用品目数
分だけ在庫モジュールから出庫するように、出庫処理7
01へ指示を出す。出庫された品目は、使用品目仕分け
702を経てライン投入指示706へ送られ、製造ライ
ン707へ投入される。製造ライン707へ投入された
部品は、製造リードタイム後に製造ラインから製品を表
わすデータに変換され(以下、「製品」と呼ぶ)、その
生産実績値が製造量算出708で計算される。そして、
拠点配分処理709で示された出庫先の拠点に向かう輸
送モデルへ生産実績値が出力される。
【0059】物流プロセスモデルは、このように詳細化
されたモジュールからなる拠点モデルとともに、同様に
詳細化されたモジュールから構成された輸送モデルや物
流センターモデルなどの複数モデルが関連し合ったもの
となる。
【0060】次に、計画立案モデルについて説明する。
【0061】計画立案モデルは、各拠点の調達計画、製
造計画、出荷計画などの計画立案の処理をモデル化した
ものである。
【0062】このモデルはロジスティクスチェーン案作
成時に定めた運用管理方式、計画サイクルなどのパラメ
ータや前提条件に基づいて作成される。たとえば、図5
に示したロジスティクスチェーン案では、各拠点の生産
計画、調達計画、配送計画が全体計画として立案される
ということを前提条件とし、パラメータである計画サイ
クルの値として1週間毎と4週間毎の計画サイクルが設
定されている。
【0063】図7に、この場合の計画立案モデルを示
す。
【0064】このモデルはパラメータである計画サイク
ルや前提条件である計画立案タイミング、計画指示タイ
ミングなどを入力し、最終的に各拠点の調達・生産指示
が出力する。また、このモデルは、計画実行モジュー
ル、調達・生産指示タイミング計算モジュール、調達・
生産指示モジュールと、大きくいって3つの処理モジュ
ールで構成される。
【0065】また、計画実行モジュールは、800の管
理ファイル出力、801の計画関数実行、802の実行
タイミング計算からなる。また、調達・生産指示タイミ
ング計算モジュールは、803の指示タイミング時間計
算、804の調達・生産指示発生からなる。計画指示モ
ジュールは、805の指示ファイル読込、806のタイ
ムバケット振分け、807の各拠点の調達・生産指示か
らなる。
【0066】シミュレーション時、このモデルは次のよ
うに動作する。
【0067】まず、計画実行モジュールでは、入力され
た計画実行タイミングに従い、管理ファイル出力800
からシミュレーション開始時間、計画開始期間を示すフ
ァイルが出力される。次に、計画関数実行801で日程
展開、MRP展開を実行し、各拠点の調達・生産指示ファ
イルが作られる。そして、実行タイミング計算802
で、次の計画実行タイミングが計算され、管理ファイル
出力800へ送られる処理がシミュレーション終了時ま
で繰り替えされる。
【0068】また、計画指示タイミング計算モジュール
では、計画指示タイミングにより調達・生産指示発生8
04で計画指示モジュールの指示ファイル読込805を
実行する指示が出される。また、指示タイミング時間計
算803により求められた計画指示タイミングにより、
繰返し、調達・生産指示発生804が実行される。
【0069】また、指示ファイル読込805により、8
01で計算された各拠点の調達・生産指示のデータが読
込まれ、タイムバケット振分け806で定義されたバケ
ット単位に生産指示のデータが振り分けられる。そし
て、各拠点へ調達・生産指示807により、物流プロセ
スモデルの各拠点モデルへ調達・生産指示として出力さ
れる。
【0070】以上、物流モデルおよび計画立案モデルの
一例について詳細を述べたが、これらと需要モデル、受
注モデルを相互に関連づけたシミュレーションモデルを
作成することとなる。
【0071】さて、このような図2、ステップ302の
ロジスティクスチェーンモデルの作成に関し、新たなロ
ジスティクスチェーン案を作成する度に、毎回このよう
な大規模なモデルを作成するには膨大な工数のかかる恐
れがある。そこで、構成するプロセスの変化に容易に対
応できるよう、1つのプロセスの変化に対してモデルの
全てを作り直す必要が生じないように、たとえば、物流
プロセスモデルでは、調達拠点、製造拠点、輸送手段単
位とそれに付随するコストや時間、制約などの項目をテ
ンプレート化し、これをオブジェクト指向的に管理し、
適宜利用可能とするようにしてもよい。このように、プ
ロセス中心の管理とすることにより、テンプレート中の
変化した項目のみ書き換えることで迅速に必要なモデル
を構築することができる。また、これらのテンプレート
化されたモデルをデータ記憶装置101に蓄積し、再利
用でき容易にモデル構築を行うことができる。
【0072】次に、図2のステップ303でにおいて行
う、ロジスティクスチェーン案に対するシミュレーショ
ン実行の詳細について説明する。
【0073】図8に、図1のシミュレーション実行装置
205のシミュレーション実行時の内部構成を示す。
【0074】図示するように、この構成は、901の物
流シミュレーション部、902の調達・生産計画部を有
する。物流シミュレーション部901は、図1のステッ
プ302で作成した903の物流プロセスモデル、90
4の需要モデル、905の受注モデル、906の計画立
案モデルならびにシミュレーションの制御を行う907
のシミュレーション制御を有する。また、調達・生産計
画部902は、908の日程展開、909のMRP展開
を有する。ただし、ここでは、計画立案モデル906は
図7で示したものではなく、パラメータとして設定され
た計画サイクル毎に、計画立案指示(912)を調達・
生産計画部902に出力するものとし、また、図7の計
画立案モデル906の計画関数実行801に相当する部
位を調達・生産計画部902として示している。
【0075】このシミュレーションの処理手順は、ま
ず、意思決定者によるシミュレーション実行の命令が入
力されると、販売計画、能力情報、コスト情報、リード
タイム情報、運用管理情報、需要情報などの条件、パラ
メータを表わすデータが読込まれる。また、調達、生産
計画部に対しても、同様、日程展開方式、MRP(Mate
rial Requirement Planning)展開方式の条件あるい
はパラメータが読込まれる(910、911)。シミュ
レーション実行時は、シミュレーション制御907によ
りシミュレーション開始、終了における時間制御が行わ
れ、各モデルに指示が出される(918)。
【0076】まず、計画立案モデル906からの計画立
案指示が入力されると(912)、調達・生産計画部9
02は、前提条件として与えられた月次の販売計画に従
い日別の生産計画を作成し、この生産計画を用いてMR
P展開909を行い、各拠点の日毎や週毎の調達指示、
生産指示、輸送指示などを算出する(913)。この算
出結果に従い物流シミュレーション部の物流プロセスモ
デルの調達、生産、輸送が行われる(914)。
【0077】また、需要モデル904により需要モデル
904に従った顧客の要求指示が作成され(915)、
この要求指示が受注処理905に入力され、完成品ある
いは中間品、部品など受注条件又は受注のパラメータに
基づき、引当て指示が作成される(916)。この引当
て指示は物流プロセスモデルに入力され、プロセス内で
在庫に引当てられる。
【0078】また、 調達・生産計画部902は 計画立
案モデル906から計画サイクルに基づき調達・生産計
画部902の実行が促されると、物流シミュレーション
部901で発生する在庫量、品切れ量、需要量の結果を
調達・生産計画部902で読込み(917)、これと前
述した月次の販売計画を考慮した新たな日毎または週毎
の調達指示、生産指示、輸送指示を作成する。これは、
たとえば、これらの物流シミュレーション部の結果とし
て得られた在庫量、品切れ量、需要量を前提として、前
述した月次の販売計画が可能な限り満たされるよう、新
たな日毎または週毎の調達指示、生産指示、輸送指示を
作成することにより行う。
【0079】このようにして新たな調達指示、生産指
示、輸送指示が生成されると、この調達指示、生産指
示、輸送指示に従い物流シミュレーション部の物流プロ
セスモデルの調達、生産、輸送が行われる(914)。
【0080】シミュレーションが終了すると、シミュレ
ーション結果として、調達量、製造量、在庫量、配送量
などがファイルとしてデータ記憶装置201に記憶され
る。
【0081】次に図2のステップ305で行うコスト評
価、各項目の評価の表示の詳細について説明する。
【0082】図9、図10、図11、図12は、シミュ
レーション結果の評価例である。図9は、シミュレーシ
ョン実行時の各案の需要発生、製品在庫量、製品製造
量、品切れ量、部品在庫量、部品製造量に対する推移グ
ラフの1例である。このグラフの横軸に4週毎のシミュ
レーション時間、縦軸にシミュレーション時間に対する
需要、在庫、品切れ量を示している。ここでは、物流フ
ロー1である日本拠点、イギリス拠点を経てドイツ販売
会社へ供給する経路、需要パターン3である初期の販売
計画に対して減少傾向、計画サイクルが1週毎の場合の
推移を示している。
【0083】また、図10に製品在庫量、部品在庫量、
製品品切れ量の平均値を算出したときの評価結果の1例
を示す。このグラフから、製品や部品、製品品切れの小
さいロジスティクスチェーン案を見つけることが可能と
なる。
【0084】図11には、ロジスティクスチェーン案に
おけるコスト評価結果の1例を示す。ここでは、コスト
項目として、部品製造コスト、部品輸送コスト、部品在
庫コスト、部品製造コスト、製品在庫コスト、製品輸送
コスト、品切れコストを表示している。また、各拠点や
プロセス別、各地域毎に集計し表示するようにしてもよ
い。
【0085】さて、図12は、シミュレーションで求め
たトータルコストとシミュレーション結果に基づく納入
金額(売り上げ)を用いた損益評価の例である。例え
ば、この評価結果では、3つの需要変化パターンにおい
て、フロー2である日本拠点、シンガポール拠点を経て
ドイツ販売会社へ供給する経路で、計画サイクルが1週
毎のものが最も良い結果となっている。
【0086】なお、その他の評価項目として、各案に対
するリードタイム評価、顧客要求対応度、生産能力負荷
量、また複数の評価項目からのレーダーチャート評価な
ど、さまざまな角度からの分析結果を表示するようにし
てもよい。このような評価結果を意思決定者に提示する
ことにより最適なパラメータの決定を可能となる。
【0087】さて、ロジスティクスチェーン決定時の検
討において事前に定めれたコストや品切れ発生など評価
項目に対する目標値が設けてあり、シミュレーション結
果や評価結果がこの目標値を満たしていない場合は、こ
れら目標値を満たすようなパラメータを見つける必要が
ある。そこで、データ記憶装置201に事例データを記
憶し、記憶した事例データから各パラメータと評価値や
シミュレーション結果との関連性を求めておき、目標値
が満たされなかった場合は、事例データと各パラメータ
の関連性より目標値を満足するパラメータ値を推定する
ようにしてもよい。この推定したパラメータを用いて再
度シミュレーションを行うことにより繰返し処理を少な
くしつつ、最適なパラメータを決定することが可能とな
る。
【0088】以上、本発明の一実施形態について説明し
た。本実施形態によれば、計画立案の処理をモデル化し
てシミュレーションモデルに含めることにより、対象期
間中に行われる計画立案を考慮した、より現実に近い形
のシミュレーションを行うことができる。よって、より
精度良く、ロジスティクスチェーン案をシミュレーショ
ンできるので、ロジスティクスチェーン案の、より的確
な評価を行うことができる。
【0089】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、より現
実に近い形で精度良く、ロジスティクスチェーンをシミ
ュレーションすることができる、ロジスティクスチェー
ンのシミュレーションシステムを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロジスティクスチェーン・コストシミュレーシ
ョン・システムの構成を示すブロック図である。
【図2】ロジスティクスチェーン・コストシミュレーシ
ョン・システムの行う処理の流れを示したフローチャー
トである。
【図3】ロジスティクスチェーン案を生成する処理の手
順を示したフローチャートである。
【図4】ロジスティクスチェーン案を生成する処理の手
順を示したフローチャートである。
【図5】ロジスティクスチェーン案を模式的に示した図
である。
【図6】製造拠点モデルの構成を示したブロック図であ
る。
【図7】計画立案モデルの構成を示したブロック図であ
る。
【図8】シミュレーション実行装置の構成を示したブロ
ック図である。
【図9】ロジスティクスチェーン案の評価結果を表す図
である。
【図10】ロジスティクスチェーン案の評価結果を表す
図である。
【図11】ロジスティクスチェーン案の評価結果を表す
図である。
【図12】ロジスティクスチェーン案の評価結果を表す
図である。
【符号の説明】
10 ロジスティクスチェーン・モデル作成手段 20 ロジスティクスチェーン・シミュレーション手
段 101 拠点プロセスモデル設計部 102 ロジスティクスチェーン案作成部 104 計画立案実行部 105 物流シミュレーション部 106 コスト計算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 道行 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所情報システム事業部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンピュータを用いて、物流の内容を規定
    するロジスティクスチェーン案をシミュレーションする
    ロジスティクスチェーンシミュレーションシステムであ
    って、 各々物流経路を構成する要素である各物流拠点の作業を
    モデル化した拠点モデルをロジスティクスチェーン案が
    規定する物流経路に従って関連づけた物流プロセスモデ
    ルを作成し、作成した物流プロセスモデルと、物流の状
    態に応じて物流の計画を作成する作業をモデル化した計
    画立案モデルとを、ロジスティクスチェーン案に従って
    関連づけたシミュレーションモデルを作成するシミュレ
    ーションモデル作成手段と、 作成されたシミュレーションモデルを用いて、シミュレ
    ーションを行うシミュレーション手段とを有し、 前記計画立案モデルは、前記シミュレーション中、前記
    シミュレーションモデル中における物流プロセスモデル
    における物流の状態に応じて今後の物流の計画を作成す
    る作業を模倣し、 前記物流プロセスモデルは、前記シミュレーション中、
    前記シミュレーションモデル中において、前記計画立案
    モデルが作成した物流の計画に従って前記物流の各作業
    を模倣することを特徴とするロジスティクスチェーンシ
    ミュレーションシステム。
  2. 【請求項2】請求項1記載のロジスティクスチェーンシ
    ミュレーションシステムであって、 前記シミュレーションモデル作成手段は、前記物流プロ
    セスモデルと、前記計画立案モデルと、需要の変化をモ
    デル化した需要モデルとを、ロジスティクスチェーン案
    に従って関連づけたシミュレーションモデルを作成し、 前記需要モデルは、前記シミュレーション中、前記シミ
    ュレーションモデル中において需要の変化を模倣し、 前記計画立案モデルは、前記シミュレーション中におい
    て、前記シミュレーションモデル中における物流プロセ
    スモデルにおける物流の状態を、前需要モデルが模倣す
    る需要の変化に応じて判定し、今後の物流の計画を作成
    する作業を行うことを特徴とするロジスティクスチェー
    ンシミュレーションシステム。
  3. 【請求項3】請求項1または3記載のロジスティクスチ
    ェーンシミュレーションシステムであって、 前記シミュレーション中における物流の状態より、シミ
    ュレーションを行ったロジスティクスチェーンを評価す
    る手段を有することを特徴とするロジスティクスチェー
    ンシミュレーションシステム。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載のロジスティク
    スチェーンシミュレーションシステムであって、 前記ロジスティクスチェーン案の作成を支援する手段を
    有し、当該手段は、物流経路の候補となり得る複数の物
    流経路のうち、当該物流経路による物流のコストが小さ
    いものを、前記作成するロジスティクスチェーン案が規
    定する物流の経路として選択することを特徴とするロジ
    スティクスチェーンシミュレーションシステム。
  5. 【請求項5】コンピュータを用いて、物流の内容を規定
    するロジスティクスチェーン案をシミュレーションする
    方法であって、 各々物流経路を構成する要素である各物流拠点の作業を
    モデル化した拠点モデルをロジスティクスチェーン案が
    規定する物流経路に従って関連づけた物流プロセスモデ
    ルを作成するステップと、 作成した物流プロセスモデルと、物流の状態に応じて物
    流の計画を作成する作業をモデル化した計画立案モデル
    とを、ロジスティクスチェーン案に従って関連づけたシ
    ミュレーションモデルを作成するシミュレーションモデ
    ル作成ステップと、 前記作成されたシミュレーションモデルを用いて、シミ
    ュレーションを行うステップとを有し、 前記計画立案モデルに、前記シミュレーション中、前記
    シミュレーションモデル中における物流プロセスモデル
    における物流の状態に応じて今後の物流の計画を作成す
    る作業を模倣させ、 前記物流プロセスモデルに、前記シミュレーション中、
    前記シミュレーションモデル中において、前記計画立案
    モデルが作成した物流の計画に従って前記物流の各作業
    を模倣させることを特徴とするロジスティクスチェーン
    のシミュレーション方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載のロジスティクスチェーンの
    シミュレーション方法であって、 前記シミュレーションモデル作成ステップにおいて、前
    記物流プロセスモデルと、前記計画立案モデルと、需要
    の変化をモデル化した需要モデルとを、ロジスティクス
    チェーン案に従って関連づけたシミュレーションモデル
    を作成し、 前記需要モデルに、前記シミュレーション中、前記シミ
    ュレーションモデル中において需要の変化を模倣させ、 前記計画立案モデルに、前記シミュレーション中におい
    て、前記シミュレーションモデル中における物流プロセ
    スモデルにおける物流の状態を、前需要モデルが模倣す
    る需要の変化に応じて判定し、当該判定の結果に応じて
    今後の物流の計画を作成する作業を行わせることを特徴
    とするロジスティクスチェーンのシミュレーション方
    法。
  7. 【請求項7】請求項5または6記載のロジスティクスチ
    ェーンのシミュレーション方法であって、 前記ロジスティクスチェーン案の作成を支援するステッ
    プを有し、当該ステップにおいて、物流経路の候補とな
    り得る複数の物流経路のうち、当該物流経路による物流
    のコストが小さいものを、前記作成するロジスティクス
    チェーン案が規定する物流の経路として選択することを
    特徴とするロジスティクスチェーンのシミュレーション
    方法。
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