JP6074636B2

JP6074636B2 - ロジスティクスソリューション・イントラネットシステム

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Publication number: JP6074636B2
Application number: JP2016522820A
Authority: JP
Inventors: 正武藤田; 秀一伊藤; 和範石海
Original assignee: ALE CORPORATION
Current assignee: ALE CORPORATION
Priority date: 2014-08-07
Filing date: 2014-08-07
Publication date: 2017-02-08
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Description

本願発明は、ロジスティクスプロセスにおいて最適なソリューションシステムを構築するためのロジスティクスソリューション・イントラネットシステムに関する。

現在のロジスティクスシステムでは、事業情報を有する上位事業システムと物流情報データベース処理システムとマテリアルハンドリングシステムとの間がそれぞれネットワークで接続されて運営されている。

なお、物流情報データベース処理は各メーカーで別々の名称で呼ばれ。呼称はＷＭＳ（ＷａｒｅｈｏｕｓｅＭａｎｇｅｍｅｎｔＳｙｓｔｅｍ）、物流ＣＰＵと呼ばれている。設備制御処理においてもまた各機器メーカーで別々の名称で呼ばれ、呼称はＷＣＳ（ＷａｒｅｈｏｕｓｅＣｏｎｔｒｏｌＳｙｓｔｅｍ）、地上コントローラ等と呼ばれている。

図９に従来のロジスティクスシステムの構成を示す。図９のＷＭＳ９３とオペレーション装置群９９を制御する統合コントローラ１（ＷＣＳ）９６と統合コントローラ２（ＷＣＳ）９７の各々のシステムはオープン化されていないブラックボックスとして提供されており、設備変更・運用変更に伴う改造が特定のＩＴメーカー・機器メーカーしか対応できない状況である。そのため、柔軟性・拡張性が図れないシステム構成になっている。データウェアハウス（ＤＷＨ）９４はＷＭＳ９３とは異なるハードウェア及びＯＳが採用されていることが多く、ブラックボックスの状態となっている。従来のシステムでは、上位事業システム９１とＷＭＳ９３とコントローラ９６、９７間で通信によるＩ／Ｆを介した階層化された別々のハードウェア・ソフトウェア・データベース（ＤＢ）になっており、各々のソフトウェア・ＤＢはブラックボックスの状態のため、閉鎖的でかつ専門的な知識を有した特定メーカーに頼らざるを得ない状況である。

ロジスティクス機能の階層化により、データベース処理の特性に適合したＯＳ・ＤＢ・プログラム言語と、制御処理の特性に適合したＯＳ・プログラム言語を独自で採用することになり、それぞれのＯＳ・プログラム言語が異なるものとなっており、物流情報システムの開発はシステム（ＩＴ）メーカー、制御システムの開発は機器メーカーが行い、システム変更及び設備変更に伴う改造領域・箇所が大きくなり、システム拡張が図れず、システムダウンのリスクを増大させている。また、稼働後も常時機器メーカーの保守・サポートに縛られているため、保守費用の増大、不要な改造・基板交換等の査定のできないコスト増、各々の保守期限切れに伴う各々のリプレース費用が増大している。この結果が柔軟性のあるロジスティクスシステムのさらなる普及を阻害している。

物流情報データベース処理と設備制御処理が階層化されているため、通信による障害、設備装置のトラブル・物流情報における不正データのトラブル及び物流業務オペレーションにおけるトラブル等が発生した場合、ロジスティクスにおける計画系と呼ばれる物流情報処理及び実行系と呼ばれる設備制御処理の幅広い知見がないと対応できない状況から、トラブル対応の即時性を阻害する要因となっており、業務の運用に多大な影響を及ぼしている。

特開２００７−２２６７１８号公報

本発明はロジスティクスにおける多様なプロセスの処理の計画及び実行をより効率的に行うことができ、処理状況を監視しながら処理状況に変化が生じた場合、リアルタイムで対応することが可能なロジスティクスソリューション・イントラネットシステムを提供することを課題とする。

本発明のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムは、ロジスティクスプロセスにおいて最適なソリューションシステムを計画及び実行するロジスティクスソリューション・イントラネットシステムにおいて、所定のロジスティクスに関する情報を記憶するデータバンクと、所定のロジスティクスに関する情報に基づいて、ロジスティクスのソリューションの処理を計画する計画手段と、計画手段により計画された処理に基づいて、操作対象装置が実行する実行処理情報を送信する実行手段と、操作対象装置を制御するコントローラであって、実行手段から操作対象装置の実行処理情報を受信し、実行処理情報に基づいて操作対象装置を操作し、操作対象装置の作業状態を送信するコントローラと、所定のロジスティクスに関する情報に基づいて、ロジスティクスソリューション・イントラネットシステム全体を制御する最適処理展開手段と、計画手段と実行手段と最適処理展開手段と、コントローラとを相互に通信可能に接続するネットワークと、を備える。計画手段と実行手段と最適処理展開手段とは、ロジスティクスソリューションの展開を各々の機能を有したオペレーションソフトが同化したコミュニケーション情報処理（会話方式）で行い、同一のハードウェアを用いて同一のオペレーティングシステムを使用して構成する。コントローラは、操作対象装置の作業完了の情報及び状態の情報を実行手段へ送信し、実行手段は、作業完了の情報及び状態の情報から操作対象装置の設備状況を把握するとともに、操作対象装置間の同期を図りかつリアルタイムで実行処理情報を送信し、最適処理展開手段は、操作対象装置の作業状態をリアルタイムに監視して、計画手段により作成された出荷計画に基づく実行単位展開処理が最適か否かを、コントローラから実行手段を介して受信する操作対象装置の作業状態と、ロジスティクスに関する情報に基づいて判断し、実行単位展開処理が最適ではないと判断した場合、計画手段に再度処理を計画しなおすことを示す会話方式情報信号を送信し、計画手段は、再度処理を計画しなおすことを示す会話方式情報信号を受信すると、再度処理を計画して新たな出荷計画を最適処理展開手段に送信し、最適処理展開手段は新たな出荷計画に基づく実行単位展開処理が最適か否かを判断し、最適処理展開手段は、実行単位展開処理が最適であると判断すると、在庫の引当処理が最適か否かを、コントローラから実行手段を介して受信する操作対象装置の作業状態に基づいて判断し、引当処理が最適ではないと判断した場合、計画手段に再度処理を計画しなおすことを示す会話方式情報信号を送信し、計画手段は、当該再度処理を計画しなおすことを示す会話方式情報信号を受信すると、再度処理を計画して新たな処理の情報を最適処理展開手段に送信する。データバンクは、所定のロジスティクスに関する情報と、最適処理展開手段の制御による計画手段の処理計画の情報と実行手段の実行処理の情報と、を記憶し、更新情報があるとき、リアルタイムに更新が行われ、更新情報をデータ抽出可能な状態でデータバンクに保存し管理する。

また、本発明のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムは、最適処理展開手段は、出庫指示について、操作対象装置の作業状態からリアルタイムで出庫の指示条件を判定し、指示条件を満たすまで条件を変更して判定を繰り返し、指示条件の範囲を満すと実行手段に出庫指示命令を送信し、出庫完了報告を受けると、次の搬送先を決定し、搬送先への搬送指示について、操作対象装置の作業状態からリアルタイムで指示条件を判定し、当該指示条件を満たすまで条件を変更して判定を繰り返し、当該指示条件の範囲を満すと搬送先への搬送指示命令を送信し、ピッキング完了後、入庫指示について、操作対象装置の作業状態からリアルタイムで指示条件を判定し、当該指示条件を満たすまで条件を変更して判定を繰り返し、当該指示条件の範囲を満すと入庫指示命令を送信し、入庫完了報告を受けると、倉庫内における次の搬送先を決定し、次の搬送先への入庫指示について、操作対象装置の作業状態からリアルタイムで次の搬送先への入庫の指示条件を判定し、当該指示条件を満たすまで条件を変更して判定を繰り返し、当該指示条件の範囲を満すと次の搬送先への搬送指示命令を送信するようにすることができる。

更に、本発明のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムは、最適処理展開手段は操作対象装置が操作されている間にコントローラから操作対象装置の作業状態を取得し、計画された処理と作業状態を比較して異なると判断したとき、計画手段に処理を計画しなおすことを示す会話方式情報信号を送信し、計画手段は再度処理を計画しなおすことを示す会話方式情報信号を受信すると、再度処理を計画して新たな処理計画を最適処理展開手段に送信し、最適処理展開手段は新たな処理計画が最適か否かを判断し、最適であると判断した場合、実行手段に処理計画を送信し、最適でないと判断した場合、計画手段に再度処理を計画しなおすことを示す会話方式情報信号を送信するようにすることができる。

本発明の別の態様であるロジスティクスソリューションシステムは、上記したロジスティクスソリューション・イントラネットシステムを複数有し、複数のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムは、業務単位毎に設けられ、共通のデータバンクを有し、データバンクは、所定のロジスティクスに関する情報、最適処理展開手段の制御による計画手段の処理計画の情報と実行手段の実行処理の情報、及び更新情報を、集中的に蓄積しかつ管理する。

本発明のロジスティクスソリユーション・イン卜ラネットシステムは、ロジスティクスにおける多様なプロセスの処理の計画及び実行を同一のハードウェアを用いて同一のオペレーティングシステムにより処理を行うので、システムの運営をより効率的に行うことができる。
また、本発明によれば、操作対象装置の処理状況をリアルタイムに監視し、処理状況に変化が生じた場合、計画処理及び実行処理を再度見直して処理を行うので、変化に対しても柔軟にリアルタイムに対応することが可能となるという利点がある。すなわち、本発明によれば、リアルタイムに、オペレーションの稼働状況を監視（現状をモニタリング）しながらコミュニケーション情報処理を行うので、常に、現状リスクを回避しつつリアルタイムに最適な実行ソリューションを繰り返し行うことができる。

図１は本発明の実施形態に関するロジスティクスソリューション・イントラネットシステムの構成を示す図である。図２は図１のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムの構成を詳細に示した図である。図３は実施形態のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムの機能のフローチャートである。図４は実施形態のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムの機能のフローチャートである。図５は実施形態のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムの機能のフローチャートである。図６は実施形態のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムの機能のフローチャートである。図７は実施形態のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムの機能のフローチャートである。図８は本発明のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムの応用例を示す図である。図９は従来のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムの構成を示す図である。

本発明のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムの実施形態を添付図面を用いて説明する。

図１に本発明の実施形態に関するロジスティクスソリューション・イントラネットシステムの構成を示す。本実施形態のロジスティクスソリューション・イントラネットシステム１は、事業情報を有する上位事業システム３と通信ネットワーク２を介して接続され、イントラネットシステムデータバンク４と、イントラネットシステム計画系５と、イントラネット最適ソリューション展開処理部６と、イントラネットシステム実行系７と、オペレーション装置コントローラ群９と、イントラネットシステム計画系５とイントラネット最適ソリューション展開処理部６とイントラネットシステム実行系７とオペレーション装置コントローラ群９との間を相互に通信可能に接続する通信ネットワーク８とを備える。

ここで、通信ネットワーク２は、インターネット、公衆回線網、専用回線等の１つまたはそれらが混在したものでもよい。また、通信ネットワーク８は、制御ネットワーク（CC_Link、PROFIBUS/PROFINET、CANopen、EtherNet/IP等）または直接制御（変換器等）を用いた通信機能を有していればよい。

イントラネット最適ソリューション展開処理部６は、オペレーション装置コントローラ群９に最適かつ合理的なオペレーション業務を実行するために各々に伝達や命令及び同期とタイミングを最適化したオペレーション（実行動作）を合理的に行うための情報展開処理を行う。イントラネット最適ソリューション展開処理部６は、入出荷・補充機能、入出荷・補充指示機能、出荷・ピッキング指示機能、トレーサビリティ機能等の展開処理を実行する。

イントラネットシステム計画系５は、ロジスティクスに関わる業務プロセスにおける事業情報・生産情報・受注情報・入出荷情報・顧客情報等々から各事業遂行業務における各々の最適オペレーション（入出荷・補充計画・最適オペレーション計画・生産計画・流通加工計画・保管計画・顧客管理・デリバリー関係等多岐に渡るロジスティクスオペレーション計画のことである）に極めて有効で合理的な実行情報を展開して、その各々の計画を実現した業務オペレーションの最適化を図った情報の展開処理を行う。さらに、各業務遂行のオペレーション実行状況やそれらの情報管理を基に新たな情報展開処理を周期的に行い、ロジスティクスのソリューションを計画し、実行する。ここでいう状況と情報管理とは例えば次のものがある。

スケジューリングと実行状況把握、同期の管理、適切なオペレーション指示、臨機応変な追加変更、デリバリー状況の更新と管理、ロジスティクス情報の更新と管理、在庫展開管理、各業務における事業情報（バデリング・ロット）管理、トレーサビリティ管理：各々の事業に必要な情報管理（品質・納期・コスト・賞味期限等）、マテハンシステム管理、ライフサイクル管理、実績管理（引当・実行・結果・履歴・稼働実績）等がある。

イントラネットシステム実行系７は、イントラネットシステム計画系５で作成された計画情報を基に、ロジスティクスにおける業務プロセスを効率的に行うのに必要な作業指示をリアルタイムに展開し、各々のオペレーターやオペレーションを実行する情報（ＩＴ機器・通信）・機器の単体（ツール含む）及びそれら機器群の集合体（システムという）に最適な指示・命令を行い、制御機器の完了報告と状態報告から設備状況を把握し、設備間の同期を図りながら、最適なロジスティクスオペレーションを実行するための新しい指示・命令をリアルタイムに行う。

イントラネットシステムデータバンク４は、ロジスティクス事業に関わる予測・計画・実績等のマネージメントに必要な情報をリアルタイムにイントラネットシステム計画系５とイントラネットシステム実行系７から得られる有効ロジスティクスマネージメント情報として上位事業システムの各事業情報と交信するために、これらのロジスティクス情報をリアルタイムに更新し、最適かつ合理的なデータの管理と保管を行い、また、イントラネットシステム計画系５の情報として有効なデータの通信と提供をしながら情報のトランジションを行う。

オペレーション装置コントローラ群９は、保管・入出荷オペレーションに用いられる情報機器、人手搬送機器、移動棚や回転棚等を有する保管設備のローカルコントローラと、搬送オペレーションに用いられるコンベヤや垂直搬送機等を有する搬送設備の制御コントローラと、仕分オペレーションに用いられるソーターやコンベヤ等を有する仕分設備の制御コントローラと、ピッキングオペレーションに用いられる表示器やラベラ・プリンタ等を有する周辺設備・機器のローカルコントローラ等が含まれる。オペレーション装置コントローラ群９はイントラネットシステム実行系７からの指示・命令を含む実行処理情報を取得し、操作対象装置及び設備を制御する。

図２は、図１のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムの構成を詳細に示した図である。ロジスティクスソリューション・イントラネットシステム１０は、上位事業システム３０とイントラネットシステム１０とを接続する通信ネットワーク２０と、イントラネットシステム計画系５０と、イントラネットシステム最適ソリューション展開処理部６０と、イントラネットシステム実行系７０と、イントラネットシステム１０とオペレーション装置コントローラ群９０とを接続する通信ネットワーク８０と、オペレーション装置コントローラ群９０と、イントラネットシステムデータバンク４０とで構成される。図２のロジスティクスソリューション・イントラネットシステム１０は、業務プロセスの最適オペレーションを実現するイントラネットシステム計画系５０とイントラネット最適ソリューション展開処理部６０とイントラネットシステム実行系７０とは同一のハードウェアを使用して構成し、同一のオペレーティングシステムを使用する。データバンク４０は同一のハードウェア構成の中に設置することができ、他の記憶装置を用いて構成してもよい。

以下、図２を参照してロジスティクスソリューション・イントラネットシステムの動作を説明する。

まず、ロジスティクスソリューション・イントラネットシステム１０は、上位事業システム３０から事業情報（生産情報・受注情報・入出荷情報・顧客情報等）を、通信ネットワーク２０を介して受信し、イントラネットシステムデータバンク４０に蓄積する。

イントラネットシステム計画系５０はイントラネットシステムデータバンク４０に蓄積されている事業情報及びロジスティクスマネージメント情報を基に、ロジスティクスにおける最適オペレーションを実現するための計画データ（生産計画・入出荷計画・流通加工計画・配車計画・保管計画等々）を作成する。

イントラネット最適ソリューション展開処理部６０は、計画データに基づいて、オペレーション作業が効率的となるスケジュールデータ（出荷スケジュール・補充スケジュール・ピッキングスケジュール・梱包スケジュール・仕分スケジュール・積込スケジュール等）の展開を各設備の状況把握の基でリアルタイムに行い、イントラネットシステム実行系７０から報告された各種条件（設備単位の能力・要員の生産性・行程の進捗・保管設備の稼働状況等々）により、計画変更が発生する条件があれば、再計画を実施する為の情報をイントラネットシステム計画系５０に伝達し、イントラネットシステム計画系５０が再計画した結果を再度スケジュールデータに展開する機能を有している。

また、イントラネット最適ソリューション展開処理部６０は、作成された実行可能なスケジュールデータに基づいて、イントラネットシステム実行系７０から報告された各設備の状況をリアルタイムに把握しながら、オペレーション装置コントローラ群に対する指示・命令をイントラネットシステム実行系７０に伝達する。

さらに、イントラネットシステム実行系５０は、イントラネット最適ソリューション展開処理部６０から指示された搬送・格納・仕分・ピッキング指示をオペレーション装置コントローラ群９０に対して、通信ネットワーク８０を介して各設備群の動作の同期及び設備群間の同期を計りながら、リアルタイムに送信する。

入荷受付オペレーションの場合、オペレーション装置コントローラ群９０のＨＴ装置等で商品の検品を行い、合格品と判定された商品に対してオペレーション装置コントローラ群９０のラベラ装置から入庫推奨場所が記載された入庫ラベルを出力し、ラベルの印字内容に従って、フォークリフトまたは台車で入庫推奨場所へ搬送し、保管オペレーションで導入した設備であるオペレーション装置コントローラ群９０のＡＳ/ＲＳに格納する場合は、コンベヤに移載して自動搬送させるために、イントラネット最適ソリューション展開処理部６０は設備間状況をリアルタイムに監視しながら、各々のオペレーション装置コントローラ群９０の搬送設備装置に対して指示・命令をオペレーション装置コントローラ群に対する指示・命令をイントラネットシステム実行系７０に伝達する。

さらに、イントラネットシステム実行系７０は通信ネットワーク８０を介して最適格納場所へ指示・命令をタイミングよくオペレーション装置コントローラ群９０へ送信して自動入庫搬送を行う。

各々のオペレーション装置コントローラ群９０から通信ネットワーク８０を介して受信した入庫完了・搬送状態の報告データを基に、イントラネット最適ソリューション展開処理部６０では設備装置間のデータと搬送物をトラッキングし、各々の設備装置をコントロールする統合的な制御を行う。

保管オペレーションの場合、イントラネットシステム計画系５０で展開された保管計画に基づいて、各商品・製品の最適保管エリアをイントラネット最適ソリューション展開処理部６０で決定し、イントラネット最適ソリューション展開処理部６０は設備間状況をリアルタイムに監視しながら、オペレーション装置コントローラ群に対する指示・命令をイントラネットシステム実行系７０に伝達する。

さらに、イントラネットシステム実行系７０は通信ネットワーク８０を介して最適格納場所へ指示・命令をタイミングよくオペレーション装置コントローラ群９０へ送信して自動格納を行う。

各々のオペレーション装置コントローラ群９０から通信ネットワーク８０を介して受信した入庫完了・出庫完了・搬送状態の報告データを基に、イントラネット最適ソリューション展開処理部６０では設備装置間のデータと搬送物をトラッキングし、各々の設備装置をコントロールする統合的な制御を行う

また、自動化されていない最適格納場所への入出庫は、最適保管エリアをイントラネット最適ソリューション展開処理部６０で決定し、オペレーション装置コントローラ群９０のＨＴ装置を用いて指示・命令した内容でフォークリフトまたは台車により人手搬送し、格納ロケーションの状態を確認し、出荷・ピッキングオペレーションが合理的で、かつ格納効率が高く維持できるロケーションへ入出庫を行う。

補充オペレーションの場合、イントラネットシステム計画系５０で展開された補充計画に基づいて、イントラネット最適ソリューション展開処理部６０で各商品・製品の在庫推移の計算結果を求め、リアルタイムに在庫不足または在庫水準を割るものについて補充量を算出し、優先順位付けをした補充スケジュールを作成する。

また、補充オペレーションでは、出荷スケジュールとリンクして、在庫不足が発生する順序を計算し、補充優先度の高い品目から補充引当を行い、最適な補充オペレーションを実現するための搬送ルートを決定して、各々のオペレーションに必要な設備間状況をリアルタイムに監視しながら、各々のオペレーション装置コントローラ群９０に対する指示・命令をイントラネットシステム実行系７０に伝達する。

さらに、イントラネットシステム実行系７０は通信ネットワーク８０を介して出庫・搬送指示・命令をタイミングよく送信する。各々のオペレーション装置コントローラ群９０から通信ネットワーク８０を介して受信した補充完了・搬送状態の報告データを基に、イントラネット最適ソリューション展開処理部６０では設備装置間のデータと搬送物をトラッキングし、各々の設備装置をコントロールする統合的な制御を行う。

出荷オペレーションの場合、イントラネットシステム計画系５０で展開された出荷計画に基づいて、イントラネット最適ソリューション展開処理部６０で優先引当場所の保管設備・搬送設備・周辺機器状況から順次条件の一致した在庫引当を行い、先順位付けをした出荷スケジュールを作成する。また、出荷オペレーションでは、最適な出荷オペレーション・ピッキングオペレーションを実現するための搬送ルートを決定して、各々のオペレーションに必要な設備間状況をリアルタイムに監視しながら、各々のオペレーション装置コントローラ群９０に対する指示・命令をイントラネットシステム実行系７０に伝達する。

さらに、イントラネットシステム実行系７０は通信ネットワーク９０を介して出庫・搬送指示・命令をタイミングよく送信する。各々のオペレーション装置コントローラ群９０から通信ネットワーク８０を介して受信した出庫完了・搬送状態の報告データを基に、イントラネット最適ソリューション展開処理部６０では設備装置間のデータと搬送物をトラッキングし、各々の設備装置をコントロールする統合的な制御を行う。

ピッキングオペレーションでは、イントラネットシステム計画系５０で展開された出荷計画に基づいて、イントラネット最適ソリューション展開処理部６０で信頼性の高いオペレーション装置コントローラ群９０の表示器装置を用いた最適でタイミングのよいピッキングオペレーションを実現するための搬送ルートを決定して、各々のオペレーションに必要な設備間状況をリアルタイムに監視しながら、各々のオペレーション装置コントローラ群９０に対する指示・命令をイントラネットシステム実行系７０に伝達する。

さらに、イントラネットシステム実行系７０は通信ネットワーク８０を介してピッキング指示・命令を人と同期をとりながらタイミングよく送信する。
各々のオペレーション装置コントローラ群９０から通信ネットワーク８０を介して受信したピッキング完了・設備状態の報告データを基に、イントラネット最適ソリューション展開処理部６０では設備装置間のデータと搬送物をトラッキングし、各々の設備装置をコントロールする統合的な制御を行う。

また、ピッキングオペレーションが自動化されたオペレーション装置コントローラ群９０のロボット・積付装置等による自動積付および梱包オペレーションでは、出荷オペレーション情報を基に、最適ソリューション展開処理部６０で向先単位に積付パターンを計算し、ロボット・積付装置等に対して指示・命令をイントラネットシステム実行系７０に伝達する。
さらに、イントラネットシステム実行系７０は通信ネットワーク８０を介して積付指示・命令をタイミングよく送信する。

仕分オペレーションの場合、イントラネットシステム計画系５０で展開された出荷計画に基づいて、イントラネット最適ソリューション展開処理部６０で信頼性の高いオペレーション装置コントローラ群９０の仕分装置（ソーター）を用いた高速でかつ正確な仕分オペレーションを実現するための向先単位の仕分ラインを決定して、仕分オペレーションに必要な設備間状況をリアルタイムに監視しながら、各々のオペレーション装置コントローラ群９０に対する指示・命令をイントラネットシステム実行系７０に伝達する。

さらに、イントラネットシステム実行系７０は通信ネットワーク８０を介して仕分指示・命令をタイミングよく送信する。各々のオペレーション装置コントローラ群９０から通信ネットワーク８０を介して受信した仕分完了・設備状態の報告データを基に、イントラネット最適ソリューション展開処理部６０では設備装置間のデータと搬送物をトラッキングし、各々の設備装置をコントロールする統合的な制御を行う。

表１に図２のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムの主要機能構成を示す。表１の主要機能は一例であり、所望のロジスティクスシステムに応じて機能は適宜変更可能である。

図３、図４、図５、図６、図７は、ロジスティクスソリューション・イントラネットシステムを構成する機能のうち出庫・出荷に関わる詳細機能のフロー図である。ロジスティクスソリューション・イントラネットシステムは、上位事業システム６０１とイントラネットシステム６００間を接続する通信ネットワーク６０２と、イントラネットシステムリアル実績管理用データ蓄積処理６０３と、イントラネットシステムリアルオペレーション計画展開処理６１１と、イントラネットシステムリアルオペレーション最適ソリューション処理６２１と、イントラネットシステムリアルオペレーション処理６６１と、イントラネットシステムと自動化設備６８１間を接続する通信ネットワーク６８２と、自動化設備６８１とで構成している。業務プロセスの最適オペレーションを実現するリアル実績管理用データ蓄積処理６０３とリアルオペレーション計画展開処理６１１とリアルオペレーション最適ソリューション処理６２１とリアルオペレーション実行処理６６１は、同一のハードウェアを用いて同一のオペレーティングシステムにより実現されている。

以下、この図面を参照して処理内容を説明する。
イントラネットリアル実績管理用データ蓄積処理６０３は、上位事業システム６０１から事業情報（生産情報・受注情報・入出荷情報・顧客情報等）を、通信ネットワーク６０２を介して受信し、イントラネットシステムリアル実績管理用データバンクに蓄積する（図３の６０４、６０５）。

イントラネットシステムリアルオペレーション計画展開処理６１１は、イントラネットシステムリアル実績管理用データ蓄積処理６０３で蓄積された事業情報６０５に基づいて、ロジスティクスオペレーションの最適化を図ったＳＣＭロジスティクス計画（販売計画）・入出荷・補充リアル計画（入出荷計画・受注出荷計画・出荷調整計画・生産発注計画・仕入発注計画・発注残・供給計画等）・倉庫保管リアル計画（最適在庫一元計画・最適在庫計画・最適在庫配置計画・最適拠点在庫計画・リアルロケーション計画・適材配置計画）・最適オペレーションリアル計画（運用計画・要員計画・配車計画）・生産リアル計画（加工計画・組立計画・出荷計画・進捗計画）・流通加工リアル計画（流通加工）・トレーサビリティ機能（製造ロット追跡機能）をリアルタイムに展開し、イントラネットリアルオペレーション最適ソリューション処理６２１の実行処理へ引き渡すためのデータを保持する（図３の６１２）。

イントラネットリアルオペレーション最適ソリューション処理６２１は、イントラネットリアルオペレーション計画展開処理６１１で作成された出荷計画情報６１３に基づいて、計画を最適に実行するための単位（グルーピング）の条件を全体最適情報（自動化システム状況・マニュアルシステム状況・設備入出荷能力・設備搬送能力・設備仕分能力等）６６３からリアルタイムに実行条件を判定し、実行条件を満たすまで条件を変更して判定を繰り返し、実行条件の範囲を満したとき作業及び設備稼働率の平準化を図った単位で優先度を考慮したスケジューリングを行う（図３の６２２、６２３、６２４）。

このとき、実行条件に合致しない出荷指示に対してはイントラネットリアルオペレーション計画展開処理６１１に対して、リアルタイムに不一致条件から計画の再作成を要求し、イントラネットリアルオペレーション計画展開６１１は、実行不可となった出荷指示の再計画６１４を行う。その後、イントラネットリアルオペレーション最適ソリューション処理６２１は、再計画された出荷計画データに基づいて実行単位を再度判定し、条件の範囲内であることを確認して、再度実行単位の決定を行う（図３の６２４）。

さらに、実行単位が決定すると、在庫引当機能が実行単位毎の在庫引当処理を実行し（６２５）、引当に必要な最適引当情報（自動化システム状況）６６４からリアルタイムに実行条件を判定し、引当条件を満たすまで条件を変更して判定を繰り返し、引当条件の範囲を満したときリアル在庫引当を行う（６２６、６２７）。このとき、実行条件に合致しない出荷指示に対してはすべて引当不可であればイントラネットリアルオペレーション計画展開処理６１１に対して、リアルタイムな不一致条件から計画の再作成を要求し、イントラネットリアルオペレーション計画展開処理６１１は、実行不可となった出荷指示の再計画、例えば出庫先の変更、を行う（図３の６１５）。

次に、実行順が決定すると、図４に示すように、リアルオペレーション最適ソリューション処理６２１は、自動化設備６８６のコントローラ６８５に対する指示を実行順データに基づいて（図４の６２８）、指示単位に必要な最適指示情報（自動化システム状況・オペレーション稼働状況・搬送ルート情報）６６５からリアルタイムに指示条件を判定し（図５の６２９）、リアルタイムに指示・命令処理６３０を実行する。

リアルオペレーション最適ソリューション処理６２１は、決定された出庫指示に基づいて、設備状況のタイミングを図りながら、指示に必要な最適指示情報（自動化システム状況・オペレーション状況・搬送ルート情報）６６５からリアルタイムに指示条件を判定し、指示条件を満たすまで条件を変更して判定を繰り返し（６２８、６２９）、指示条件の範囲を満したときリアルオペレーション実行処理６６１に指示命令を送信する。そして、リアルオペレーション実行処理６６１は、自動化設備６８６に付随しているコントローラ６８５に指示・命令を通信ネットワーク６８２を介して送信し（６６６）、トラッキングデータ（搬送中データ）を保持する。

初期に設定した所定の時間内で、繰り返しコミュニケーション情報処理（会話方式）を図り、最適な判断で再処理のオペレーションを行う。このとき、指示条件が整わなければ、最適指示情報における優先指示の基に、リアルオペレーション最適ソリューション処理６２１で最適なオペレーション情報処理を行う。

さらに、リアルオペレーション実行処理６６１は自動化設備６８６のコントローラ６８５からの完了報告データを受信６６７すると、リアルオペレーション最適ソリューション処理６２１は、報告完了処理６３１とトラッキングデータ（搬送中データ）と出庫完了のデータ処理６３３を行う。このとき、実績データとイントラネットリアルオペレーション計画展開処理６１１で作成された出荷計画情報の反映（出荷指示のステータス変更）（６３２、６１４、６１３、６１６）を行い、実績データはイントラネットリアル実績管理用データバンクに蓄積され、いつでもデータ抽出可能な状態で保存を行う（６０６、６０７）。

次に、図５に示すように、イントラネットリアルオペレーション最適ソリューション処理６２１の搬送オペレーションでは、出庫完了報告処理で次の搬送先を決定し、設備状況のタイミングを図りながら、次の指示に必要な最適指示情報（自動化システム状況・オペレーション状況・搬送ルート情報）からリアルタイムに次の指示条件を判定し（６３４、６３５、６３６）、指示条件を満たすまで条件を変更して判定を繰り返し、指示条件の範囲を満したとき自動化設備６８８に付随しているコントローラ６８７に指示・命令を通信ネットワーク６８２を介して送信し、トラキングデータ（搬送中データ）を保持する（６６８）。

さらに、イントラネットオペレーション実行処理６６１では、自動化設備からの完了報告データの受信６６９で、トラッキングデータ（搬送中データ）と出庫搬送完了のデータ処理を行う（図５の６３７、６３９）。このとき、実績データとイントラネットリアルオペレーション計画展開処理６１１で作成された出荷計画情報の反映（出荷指示のステータス変更）を行い（図５の６３８）、実績データはイントラネットリアル実績管理用データバンクに蓄積され、いつでもデータ抽出可能な状態で保存を行う。

次に、図６に示すように、イントラネットリアルオペレーション最適ソリューション処理６２１のピッキングオペレーションでは、イントラネットリアルオペレーション最適ソリューション処理６２１の端末に表示されたピッキング指示通りの運用オペレーションを行い、ピッキング完了処理６４０により実績データとイントラネットリアルオペレーション計画展開処理６１１で作成された出荷計画情報の反映（出荷指示のステータス変更）６４１を行い、実績データはイントラネットリアル実績管理用データバンクに蓄積され、いつでもデータ抽出可能な状態で保存を行う。それと共に、設備状況のタイミングを図りながら、再入庫の指示に必要な最適指示情報（自動化システム状況・オペレーション状況・搬送ルート情報）からリアルタイムに次の指示条件を判定し（６４２、６４３）、指示条件を満たすまで条件を変更して判定を繰り返し、指示条件の範囲を満したとき自動化設備６９０に付随しているコントローラ６８９に指示・命令を通信ネットワーク６８２を介して送信し（６４４、６７０）、トラッキングデータ（搬送中データ）を保持する。

さらに、イントラネットオペレーション実行処理６６１が自動化設備６９０のコントローラ６８９からの完了報告データの受信６７１をすると、リアルオペレーション最適ソリューション処理６２１は、トラッキングデータ（搬送中データ）と入庫搬送完了のデータ処理を行う（６４５、６４６、６４７）。このとき、実績データとイントラネットリアルオペレーション計画展開処理６１１で作成された出荷計画情報の反映（出荷指示のステータス変更）を行い、実績データはイントラネットリアル実績管理用データバンクに蓄積され、いつでもデータ抽出可能な状態で保存を行う。

次に、図７に示すように、イントラネットリアルオペレーション最適ソリューション処理６２１の入庫オペレーションでは、入庫搬送完了処理で次の搬送先（棚）を決定し、設備状況のタイミングを図りながら、入庫指示に必要な最適指示情報（自動化システム状況・オペレーション状況・搬送ルート情報）からリアルタイムに入庫の指示条件を判定し（６４８、６４９）、入庫の指示条件を満たすまで条件を変更して判定を繰り返し、入庫の指示条件の範囲を満したとき自動化設備６９２に付随しているコントローラ６９１に指示・命令を通信ネットワーク６８２を介して送信し（６５０、６７２）、トラッキングデータ（搬送中データ）を保持する。

最後にイントラネットオペレーション実行処理６６１が自動化設備６９２のコントローラ６９１から完了報告データを受信（６７３）すると、リアルオペレーション最適ソリューション処理６２１は、トラッキングデータ（搬送中データ）と格納完了のデータ処理を行う（６５１、６５２、６５３）。このとき、実績データの反映（入庫指示のステータス変更）を行い、実績データはイントラネットリアル実績管理用データバンクに蓄積され、いつでもデータ抽出可能な状態で保存を行う。

なお、上述の処理において、コミュニケーション情報処理（会話方式）の繰り返しにおいて、初期に設定した所定の時間内で処理をリトライするが、これらの初期設定時間は適宜変更可能である。

以上、詳述したように、本実施形態のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムでは、計画系と実行系と最適ソリューション展開処理部が同一のハードウェアを使用し、同一のオペレーティングシステムを用いて構成される。そして、ロジスティクスに関する全ての情報はデータバンク（アクセス可能）に記憶されているので、適宜適当なタイミングで取得可能である。従って、必要な情報、構成及び処理を把握することができるので、設計変更が必要なとき、トラブルがあったとき等、現場のオペレーターにより最適な処理で対処することが可能である。よって、本実施形態のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムは、ロジスティクスにおける多様なプロセスの処理の計画及び実行をより効率的に行うことができ、処理状況を監視しながら処理状況に変化が生じた場合、リアルタイムで対応することが可能である。

図８は本発明のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムの応用例を示す図である。
本発明のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムでは、業務単位毎に、同一のハードウェアを用いて同一のオペレーティングシステムにより処理を行うロジスティクスソリューション・イントラネットシステム（イントラネットシステム計画系・イントラネットシステム実行系）を拠点展開し、配下のオペレーション装置コントローラ群をコントロールすることで、拡張可能な大規模システム化への対応が可能となる。

各ロジスティクスソリューション・イントラネットシステム（イントラネットシステム計画系・イントラネットシステム実行系）１０１〜１０６はデータバンク４００にソリューション情報を集中的に蓄積・管理し、必要な時に必要なデータが取り出すことが可能となり、ロジスティクスオペレーションにおける最適オペレーションを実現するためのイントラネットシステム計画系とイントラネット最適ソリューション展開処理部及びイントラネットシステム実行系の機能を有した各ロジスティクスソリューション・イントラネットシステム１０１〜１０６間でデータバンク４００を介した機能拡張を行うことが可能となる。

トランザクション量の増加などで処理スピードを要求されるときは、最適な機能構成に適合したＨ／Ｗの選択を行い、各ロジスティクスソリューション・イントラネットシステム（イントラネットシステム計画系・イントラネットシステム実行系）でＤＢを所有するが、分散化することで高速なトランザクション処理が可能となり、図８に示すような拡張性を有した構成に展開できる。

以上本発明のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムを実施形態を示して説明したが、一例にすぎず、本願発明の特許請求の範囲を逸脱することなく、様々な修正形態及び変更形態を行うことができる。

１、１０、１０１、１０２、１０３、１０４、１０５、１０６ロジスティクスソリューション・イントラネットシステム
２、２０通信ネットワーク
３、３０上位事業システム
４、４０、４００イントラネットシステムデータバンク
５、５０イントラネットシステム計画系
６、６０イントラネット最適ソリューション展開処理部
７、７０イントラネットシステム実行系
８、８０通信ネットワーク
９、９０オペレーション装置コントローラ群
９１上位事業システム
９２、９５、９８通信ネットワーク
９３ＷＭＳ
９４ＤＷＨ
９６、９７統合コントローラ
９９オペレーション装置群

Claims

ロジスティクスプロセスにおいて最適なソリューションシステムを計画及び実行するロジスティクスソリューション・イントラネットシステムにおいて、
所定のロジスティクスに関する情報を記憶するデータバンクと、
前記所定のロジスティクスに関する情報に基づいて、ロジスティクスのソリューションの処理を計画する計画手段と、
前記計画手段により計画された処理に基づいて、操作対象装置が実行する実行処理情報を送信する実行手段と、
前記操作対象装置を制御するコントローラであって、前記実行手段から前記操作対象装置の実行処理情報を受信し、前記実行処理情報に基づいて前記操作対象装置を操作し、前記操作対象装置の作業状態を送信するコントローラと、
前記所定のロジスティクスに関する情報に基づいて、前記ロジスティクスソリューション・イントラネットシステム全体を制御する最適処理展開手段と、
前記計画手段と前記実行手段と前記最適処理展開手段と、前記コントローラとを相互に通信可能に接続するネットワークと、を備え、
前記計画手段と前記実行手段と前記最適処理展開手段とは、ロジスティクスソリューションの展開を各々の機能を有したオペレーションソフトが同化したコミュニケーション情報処理（会話方式）で行い、同一のハードウェアを用いて同一のオペレーティングシステムを使用して構成し、
前記コントローラは、前記操作対象装置の作業完了の情報及び状態の情報を前記実行手段へ送信し、
前記実行手段は、前記作業完了の情報及び前記状態の情報から前記操作対象装置の設備状況を把握するとともに、前記操作対象装置間の同期を図りかつリアルタイムで前記実行処理情報を送信し、
前記最適処理展開手段は、前記操作対象装置の作業状態をリアルタイムに監視して、前記計画手段により作成された出荷計画に基づく実行単位展開処理が最適か否かを、前記コントローラから前記実行手段を介して受信する前記操作対象装置の作業状態と、前記ロジスティクスに関する情報に基づいて判断し、前記実行単位展開処理が最適ではないと判断した場合、前記計画手段に再度処理を計画しなおすことを示す会話方式情報信号を送信し、
前記計画手段は、前記再度処理を計画しなおすことを示す会話方式情報信号を受信すると、再度処理を計画して新たな出荷計画を前記最適処理展開手段に送信し、前記最適処理展開手段は前記新たな出荷計画に基づく実行単位展開処理が最適か否かを判断し、
前記最適処理展開手段は、前記実行単位展開処理が最適であると判断すると、在庫の引当処理が最適か否かを、前記コントローラから前記実行手段を介して受信する前記操作対象装置の作業状態に基づいて判断し、
前記引当処理が最適ではないと判断した場合、前記計画手段に再度処理を計画しなおすことを示す会話方式情報信号を送信し、
前記計画手段は、当該再度処理を計画しなおすことを示す会話方式情報信号を受信すると、再度処理を計画して新たな処理の情報を前記最適処理展開手段に送信し、
前記データバンクは、前記所定のロジスティクスに関する情報と、前記最適処理展開手段の制御による前記計画手段の処理計画の情報と前記実行手段の実行処理の情報と、を記憶し、更新情報があるとき、リアルタイムに更新が行われ、前記更新情報をデータ抽出可能な状態で前記データバンクに保存し管理する、
ことを特徴とするロジスティクスソリューション・イントラネットシステム。
前記最適処理展開手段は、
出庫指示について、前記操作対象装置の作業状態からリアルタイムで出庫の指示条件を判定し、前記指示条件を満たすまで条件を変更して判定を繰り返し、前記指示条件の範囲を満すと前記実行手段に出庫指示命令を送信し、
出庫完了報告を受けると、次の搬送先を決定し、前記搬送先への搬送指示について、前記操作対象装置の作業状態からリアルタイムで指示条件を判定し、当該指示条件を満たすまで条件を変更して判定を繰り返し、当該指示条件の範囲を満すと搬送先への搬送指示命令を送信し、
ピッキング完了後、入庫指示について、前記操作対象装置の作業状態からリアルタイムで指示条件を判定し、当該指示条件を満たすまで条件を変更して判定を繰り返し、当該指示条件の範囲を満すと入庫指示命令を送信し、
入庫完了報告を受けると、倉庫内における次の搬送先を決定し、前記次の搬送先への入庫指示について、前記操作対象装置の作業状態からリアルタイムで前記次の搬送先への入庫の指示条件を判定し、当該指示条件を満たすまで条件を変更して判定を繰り返し、当該指示条件の範囲を満すと次の搬送先への搬送指示命令を送信する、
ことを特徴とする請求項１記載のロジスティクスソリューション・イントラネットシステム。
前記最適処理展開手段は前記操作対象装置が操作されている間に前記コントローラから前記操作対象装置の作業状態を取得し、前記計画された処理と前記作業状態を比較して異なると判断したとき、前記計画手段に処理を計画しなおすことを示す会話方式情報信号を送信し、
前記計画手段は前記再度処理を計画しなおすことを示す会話方式情報信号を受信すると、再度処理を計画して新たな処理計画を前記最適処理展開手段に送信し、前記最適処理展開手段は前記新たな処理計画が最適か否かを判断し、最適であると判断した場合、前記実行手段に前記処理計画を送信し、最適でないと判断した場合、前記計画手段に再度処理を計画しなおすことを示す会話方式情報信号を送信することを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のロジスティクスソリューション・イントラネットシステム。
請求項１〜請求項３のいずれか１項に記載のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムを複数有し、
前記複数のロジスティクスソリューション・イントラネットシステムは、業務単位毎に設けられ、共通の前記データバンクを有し、
前記データバンクは、前記所定のロジスティクスに関する情報、前記最適処理展開手段の制御による前記計画手段の処理計画の情報と前記実行手段の実行処理の情報、及び前記更新情報を、集中的に蓄積しかつ管理することを特徴とするロジスティクスソリューションシステム。