JP3497045B2 - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP3497045B2
JP3497045B2 JP16302196A JP16302196A JP3497045B2 JP 3497045 B2 JP3497045 B2 JP 3497045B2 JP 16302196 A JP16302196 A JP 16302196A JP 16302196 A JP16302196 A JP 16302196A JP 3497045 B2 JP3497045 B2 JP 3497045B2
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真俊 道園
徹 渡部
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Fujitsu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、疑似故障発生機能
を備えると共に、高信頼性化を達成した情報処理装置に
関する。近年、情報処理装置が各分野で広く使用されて
きたのに伴い、情報処理装置が故障した場合、社会的、
経済的に大きな影響を与える場合が考えられる。このた
め、出来る限り故障が発生しにくく、また万一故障が発
生した場合でも、確実に故障が検出でき、更には情報処
理装置が停止せずに、処理内容の整合性を保ちながら処
理を続行できるような、信頼性の高い情報処理装置が求
められていた。
【0002】そこで、本発明では、多重化ユニットを構
成する少なくとも3台の処理装置をバスで接続し、同一
クロックに同期して同時に同じ処理を行うことで故障を
検出し、必要な処理を行うと共に、前記多重化ユニット
の内の1台をマスタ処理装置とし、残りの処理装置をス
レーブ装置として使用する高信頼性情報処理装置に、疑
似的に故障を発生させる疑似故障発生手段を付加して、
更に信頼性を向上させたものである。
【0003】
【従来の技術】以下、従来例について説明する。図19
は従来例の説明図である。従来、コンピュータの高信頼
性化を達成するために、例えば、複数台のコンピュータ
を並列動作させ、処理結果のデータを比較することが行
われていた。このような並列処理では、処理結果のデー
タを比較するために余分な装置が必要であり、また処理
時間もかかるなど、効率的な装置ではなかった。そこ
で、従来、情報処理装置の信頼性を高め、より一層効率
的な処理を行う高信頼性情報処理装置が提案されてい
た。
【0004】前記高信頼性情報処理装置は、バスを介し
て接続され、同一クロックに同期して同時に同じ処理を
行う少なくとも3台の処理装置を有し、前記処理装置の
内の1台をマスタ処理装置とし、残りの処理装置をスレ
ーブ装置として使用する装置である。
【0005】この場合、前記マスタ処理装置は、内部回
路で生成した情報をバスへ送出する機能と、バス上の情
報を内部回路へ取り込む機能を備え、前記スレーブ装置
は内部回路で生成した情報をバスへ送出せず、バス上の
情報の取り込みのみを行う機能を備えた装置(多重化ユ
ニット)であり、前記各装置(多重化ユニット)には、
各処理装置が生成した出力情報と前記バス上に出力され
たバス情報との比較に基づいて故障を検出し、内部回路
に必要な処理を行わせる多重化制御手段を備えている。
なお、前記各処理装置とバスを合わせてTMR系情報処
理装置とも言う。例えば、前記高信頼性情報処理装置は
図示のように構成されてる。
【0006】この場合、処理装置1をマスタ処理装置1
0−1とし、処理装置2、3をスレーブ処理装置10−
2、10−3としている。そして、前記マスタ処理装置
10−1、及びスレーブ処理装置10−2、10−3に
はそれぞれ、一致検出回路2と、内部回路3が設けてあ
り、前記内部回路3にはMPU4と記憶装置5等が設け
てある。
【0007】前記高信頼性情報処理装置において疑似故
障を発生させる場合、疑似故障を起こす処理装置をソフ
トウェアが指示し、MPU4がその処理装置の出力信号
を変化させる。そして、一致検出回路2により前記疑似
故障を検出する。このような処理装置ではマスタ処理装
置10−1の一致検出回路2は常に一致のみ検出し、不
一致は検出できないため、疑似故障を検出することはで
きない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) :TMR系情報処理装置での疑似故障発生は、ソフ
トウェアにより、故障発生処理装置のみバスへの出力デ
ータの値を他の処理装置と変えることにより発生させて
いた。しかし、この方法では、パリティ等のハードウェ
アが生成する信号の疑似故障を発生させることはできな
かった。
【0009】(2) :マスタ処理装置は、自装置がバスに
出力したデータを取り込んで一致検出を行うため、ソフ
トウェアにより出力データを擬似的に故障させても、マ
スター出力装置は疑似故障を検出することはできなかっ
た。
【0010】本発明は、このような従来の課題を解決
し、ソフトウェア等が処理したデータ、及び前記データ
以外のあらゆる情報に対して疑似故障の発生を可能とす
ることにより、情報処理装置の故障確認が確実に行える
ようにして、より一層情報処理装置の信頼性を向上させ
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。本発明は前記の目的を達成するため、次のよ
うに構成した。 (1) :同一クロックに同期して同時に同じ処理を行う3
個以上の処理装置をバス1を介して接続し、その1台を
マスタ処理装置10−1とし、残りをスレーブ処理装置
10−2、10−3として設定可能にし、マスタ処理装
置10−1は自装置が生成したバス出力情報をバス1へ
送出する機能と、バス1上の情報を内部へ取り込む機能
を備え、スレーブ処理装置10−2、10−3は自装置
が生成したバス出力情報をバス1へ送出せずに、バス1
上の情報を内部へ取り込む機能を備えると共に、各処理
装置に、自装置が生成したバス出力情報とバス1から取
り込んだ情報との一致検出により故障を検出する故障検
出手段(一致検出回路2と内部回路3の一部)を備えた
情報処理装置であって、前記各処理装置は、自装置が生
成したバス出力情報を疑似的に故障させる疑似故障発生
手段(故障発生回路13、及び故障発生回路制御部1
6)を備え、前記疑似故障を前記故障検出手段により検
出させるようにした。
【0012】(2) :同一クロックに同期して同時に同じ
処理を行う3個以上の処理装置をバス1を介して接続
し、その1台をマスタ処理装置10−1とし、残りをス
レーブ処理装置10−2、10−3として設定可能に
し、マスタ処理装置10−1は自装置が生成したバス出
力情報をバス1へ送出する機能と、バス1上の情報を内
部へ取り込む機能を備え、スレーブ処理装置10−2、
10−3は自装置が生成したバス出力情報をバス1へ送
出せずに、バス1上の情報を内部へ取り込む機能を備え
ると共に、各処理装置に、自装置が生成したバス出力情
報とバス1から取り込んだ情報との一致検出により故障
を検出する故障検出手段(一致検出回路2と内部回路の
一部)を備えた情報処理装置であって、前記各処理装置
は、自装置が生成したバス出力情報を自装置内の故障検
出手段へ取り込む際に疑似的に故障させる疑似故障発生
手段(故障発生回路14、及び故障発生回路制御部1
7)を備え、前記疑似故障を前記故障検出手段により検
出させるようにした。
【0013】(3) :同一クロックに同期して同時に同じ
処理を行う3個以上の処理装置をバス1を介して接続
し、その1台をマスタ処理装置10−1とし、残りをス
レーブ処理装置10−2、10−3として設定可能に
し、マスタ処理装置10−1は自装置が生成したバス出
力情報をバス1へ送出する機能と、バス1上の情報を内
部へ取り込む機能を備え、スレーブ処理装置10−2、
10−3は自装置が生成したバス出力情報をバス1へ送
出せずに、バス1上の情報を内部へ取り込む機能を備え
ると共に、各処理装置に、自装置が生成したバス出力情
報とバス1から取り込んだ情報との一致検出により故障
を検出する故障検出手段(一致検出回路2と内部回路の
一部)を備えた情報処理装置であって、前記各処理装置
は、バス上に出力された情報を自装置内の故障検出手段
に取り込む際に疑似的に故障させる疑似故障発生手段
(故障発生回路15、及び故障発生回路制御部18)を
備え、前記疑似故障を前記故障検出手段により検出させ
るようにした。
【0014】(4) :前記(1) 〜(3) の情報処理装置にお
いて、前記各処理装置の疑似故障発生手段は、故障発生
対象信号を選択する故障発生対象信号選択手段を備え、
選択された信号のみを故障させるようにした。
【0015】(5) :前記(1) 〜(3) の情報処理装置にお
いて、前記各処理装置の疑似故障発生手段は、マスタ処
理装置のみ故障発生対象とするマスタ故障指示手段を備
え、前記処理装置がマスタ処理装置に設定されている場
合にのみ疑似故障を発生させるようにした。
【0016】(6) :前記(1) 〜(3) の情報処理装置にお
いて、前記各処理装置の疑似故障発生手段は、故障発生
対象の処理装置を指定する故障発生対象指定手段と、前
記故障発生対象指定手段の指定情報を自装置内の処理装
置識別情報と比較する比較手段を備え、前記比較手段の
一致検出信号により、指定された処理装置のみ故障発生
対象とするようにした。
【0017】(7) :前記(1) 〜(3) の情報処理装置にお
いて、前記各処理装置の疑似故障発生手段は、バス上に
転送されるパケットの何番目データを故障対象とするか
を指示する故障発生タイミング指示手段と、バス出力タ
イミング信号を計数することで現在パケットの何番目の
データを転送中かを示す計数手段と、前記故障発生タイ
ミング指示手段及び計数手段の値を比較する比較手段を
備え、前記比較手段の一致検出信号により指定されたパ
ケット内のデータを故障させるようにした。
【0018】(8) :前記(1) 〜(3) の情報処理装置にお
いて、前記各処理装置の疑似故障発生手段は、疑似故障
発生を有効とするか無効とするかを設定可能な故障発生
有効/無効情報設定手段を備え、疑似故障発生の有効/
無効指示を可能にした。
【0019】(9) :前記(8) の情報処理装置において、
前記各処理装置の疑似故障発生手段は、疑似故障を発生
させた際、前記故障発生有効/無効情報設定手段の設定
情報をクリアし、以降の疑似故障発生を抑止させるよう
にした。
【0020】(10):前記(1) 〜(3) の情報処理装置にお
いて、前記各処理装置の疑似故障発生手段は、バスリク
エスト信号の0故障発生のために、本来のバスリクエス
ト信号が1になるまでは疑似故障発生を待たせる故障情
報制御手段を備えた。
【0021】(11):前記(1) 〜(3) の情報処理装置にお
いて、前記各処理装置の疑似故障発生手段は、システム
クロックにより計数値を変化させる計数手段と、前記計
数手段の計数値が予め設定した設定値になったことを検
出する検出手段を備え、前記計数手段の計数値が設定値
になったタイミングで疑似故障を発生させるようにし
た。
【0022】(12):前記(1) 〜(3) の情報処理装置にお
いて、前記各処理装置の疑似故障発生手段は、バスクロ
ックにより計数値を変化させる計数手段と、前記計数手
段の計数値が予め設定した設定値になったことを検出す
る検出手段を備え、前記計数手段の計数値が設定値にな
ったタイミングでバスリクエスト信号の疑似故障を発生
させるようにした。
【0023】(13):前記(1) 〜(3) の情報処理装置にお
いて、前記各処理装置の疑似故障発生手段は、バス上の
転送サイクルにより計数値を変化させる計数手段と、前
記計数手段の計数値が予め設定した設定値になったこと
を検出する検出手段を備え、前記計数手段の計数値が設
定値になったタイミングでバスリクエスト信号以外の信
号に対して疑似故障を発生させるようにした。
【0024】(作用)以下、本発明の作用を図1に基づ
いて説明する。 (a) :前記(1) の作用 各処理装置(例えば、マスタ処理装置10−1、及びス
レーブ処理装置10−2、10−3)は、疑似故障発生
手段(故障発生回路13、及び故障発生回路制御部1
6)により、自装置の内部回路3で生成したバス出力情
報を疑似的に故障させる。そして疑似故障は故障検出手
段(一致検出回路2と内部回路3の一部)により検出す
る。
【0025】このようにすれば、ソフトウェアの生成し
た各種情報だけでなく、パリティ等のハードウェアが生
成した信号に対しても疑似故障発生の対象とすることが
できる。そして、疑似故障の発生により、自装置内で生
成したバス出力情報の故障確認を行うことができる。
【0026】(b) :前記(2) の作用 各処理装置(例えば、マスタ処理装置10−1、及びス
レーブ処理装置10−2、10−3)は、疑似故障発生
手段(故障発生回路14、及び故障発生回路制御部1
7)により、自装置の内部回路3で生成したバス出力情
報を自装置内の故障検出手段へ取り込む際に疑似的に故
障させる。そして疑似故障は故障検出手段(一致検出回
路2と内部回路3の一部)により検出する。
【0027】このようにすれば、ソフトウェアの生成し
た各種情報だけでなく、パリティ等のハードウェアが生
成した信号に対しても疑似故障発生の対象とすることが
できる。そして、疑似故障の発生により、自装置内に設
けた故障検出手段のデータ入力部における故障確認を行
うことができる。
【0028】(c) :前記(3) の作用 各処理装置(例えば、マスタ処理装置10−1、及びス
レーブ処理装置10−2、10−3)は、疑似故障発生
手段(故障発生回路15、及び故障発生回路制御部1
8)により、バス上に出力された情報を自装置内の故障
検出手段に取り込む際に疑似的に故障させる。そして疑
似故障は故障検出手段(一致検出回路2と内部回路3の
一部)により検出する。
【0029】このようにすれば、ソフトウェアの生成し
た各種情報だけでなく、パリティ等のハードウェアが生
成した信号に対しても疑似故障発生の対象とすることが
できる。そして、疑似故障の発生により、自装置内に設
けた故障検出手段のバスデータ入力部における故障確認
を行うことができる。
【0030】(d) :前記(4) の作用 各処理装置の疑似故障発生手段は、疑似故障を発生させ
る場合、故障発生対象信号選択手段により故障発生対象
信号を選択し、選択した信号に対してのみ疑似故障を発
生させる。このようにすれば、全ての信号に対して任意
に疑似故障を発生させることが可能になる。
【0031】(e) :前記(5) の作用 マスタ故障指示手段に指示情報を与えることにより、マ
スタ処理装置に対してのみ疑似故障を発生させる。この
ようにすれば、スレーブ処理装置に対しては疑似故障を
発生させずに、マスタ出力装置にのみ疑似故障を発生さ
せることができる。
【0032】(f) :前記(6) の作用 故障発生対象の処理装置を指定する故障発生対象指定手
段に故障発生対象の処理装置情報を指定すると、比較手
段は故障発生対象指定手段の指定情報を自装置内の処理
装置識別情報と比較する。そして、前記比較手段の一致
検出信号により、指定された処理装置に対してのみ疑似
故障を発生させる。このようにすれば、任意の出力装置
にのみ疑似故障を発生させることが可能になる。
【0033】(g) :前記(7) の作用 各処理装置の故障発生タイミング指示手段により、バス
1上に転送されるパケットの何番目データを故障対象と
するかを指示され、計数手段がバス出力タイミング信号
を計数する。そして、比較手段が前記故障発生タイミン
グ指示手段及び計数手段の値を比較し、両者が一致する
と指定されたパケット内のデータを故障させる。このよ
うにすれば、ソフトウェアでは不可能であったパケット
の途中に疑似故障を発生させることが可能になる。
【0034】(h) :前記(8) の作用 各処理装置の故障発生有効/無効情報設定手段に、故障
発生の有効/無効を示す情報が設定されると、その情報
により疑似故障を発生させたり、させなかったりする。
このようにすれば、疑似故障発生の有効/無効を任意に
選択できる。
【0035】(i) :前記(9) の作用 疑似故障を発生させた際、故障発生有効/無効情報設定
手段の設定情報をクリアし、以降の疑似故障発生を抑止
させる。このようにすれば、疑似故障を断続的に発生さ
せることができる。
【0036】(j) :前記(10)の作用 各処理装置の故障情報制御手段により、バスリクエスト
信号の0故障発生のために、本来のバスリクエスト信号
が1になるまでは疑似故障発生を待たせる。このように
すれば、バスリクエスト信号が0故障を起こす疑似故障
も発生させることができる。
【0037】(k) :前記(11)の作用 各処理装置の計数手段はシステムクロックにより計数値
を変化させ、検出手段は前記計数手段の計数値が予め設
定した設定値になったことを検出する。そして、前記計
数手段の計数値が設定値になったことを検出したタイミ
ングで疑似故障を発生させる。このようにすれば、シス
テムクロックの任意のタイミングで疑似故障を発生させ
ることができる。
【0038】(l) :前記(12)の作用 各処理装置の計数手段は、バスクロックにより計数値を
変化させ、検出手段は前記計数手段の計数値が予め設定
した設定値になったことを検出する。そして、前記計数
手段の計数値が設定値になったことを検出したタイミン
グでバスリクエスト信号の疑似故障を発生させる。この
ようにすれば、バスクロックの任意のタイミングで疑似
故障を発生させることができる。
【0039】(m) :前記(13)の作用 各処理装置の計数手段は、バス上の転送サイクルにより
計数値を変化させ、検出手段は、前記計数手段の計数値
が予め設定した設定値になったことを検出する。そし
て、前記計数手段の計数値が設定値になったことを検出
したタイミングでバスリクエスト信号以外の信号に対し
て疑似故障を発生させる。このようにすれば、バス上の
転送サイクルの任意のタイミングで疑似故障を発生させ
ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する疑似故
障発生対象の「情報」は、データ、アドレス、バス制御
情報等を含むものとする。
【0041】§1:TMR系情報処理装置の説明・・・
図2参照 図2はTMR系情報処理装置の構成図である。以下、図
2に基づいてTMR系情報処理装置(高信頼性情報処理
装置)全体の構成について説明する。
【0042】(1) :TMR系情報処理装置の定義 TMR系情報処理装置は、バス1を介して接続され、同
一クロックに同期して同時に同じ処理を行う少なくとも
3台の処理装置(同じ構成の装置)を有し、前記処理装
置の内の1台をマスタ処理装置10−1とし、残りの処
理装置をスレーブ処理装置10−2、10−3として設
定可能にした装置である。以下、前記処理装置を3台備
えた最小構成の3重化処理装置(以下「TMR系情報処
理装置」と記す)10をTMR系情報処理装置の基本構
成として説明する(TMR:Triple Modular Redundanc
y )。
【0043】なお、図示のスレーブ処理装置10−2、
10−3は、マスタ処理装置10−1と同じ構成(内部
の設定情報だけが異なっている)であるが、図示省略し
てある。前記TMR系情報処理装置とは、次の条件を満
足した装置である。
【0044】:少なくとも3台の処理装置がバス1で
接続されている。 :前記3台の処理装置は、同一クロックに同期して同
じ処理を行う。 :各処理装置の内、1台の処理装置がマスタ処理装置
10−1に設定され、残りの処理装置がスレーブ処理装
置10−2、10−3に設定されている。
【0045】:マスタ処理装置10−1は、内部回路
3で生成したバス出力情報をバス1に出力すると共に、
バス1上の情報の取り込みを行う。 :スレーブ処理装置10−2、10−3は、内部回路
3で生成したバス出力情報をバス1に出力せず、バス1
上の情報の取り込みのみを行う。
【0046】:各処理装置は、内部回路3で生成した
バス出力情報と、バス1上に出力されたバス情報との比
較に基づいて故障を検出し、内部回路3に必要な処理を
行わせる機能を備えている。
【0047】(2) :TMR系情報処理装置全体の具体的
な構成の説明 前記TMR系情報処理装置では、マスタ処理装置10−
1とスレーブ処理装置10−2、10−3は同一構成と
し、内部の設定情報(マスターかスレーブかの設定情
報)が異なるだけである。これらの各処理装置内には、
それぞれ、一致検出回路2と、内部回路3と、故障発生
回路13、14、15と、故障発生回路制御部16、1
7、18と、マスタ情報レジスタ20と、バス出力タイ
ミング生成回路21と、AND回路22と、ゲート2
3、24等が設けてある。また、前記内部回路3にはM
PU4が設けてある。
【0048】そして、マスタ処理装置10−1は、内部
回路3で生成した情報をバス1へ送出する処理と、バス
1上の情報を内部回路3へ取り込む処理を行う。また、
スレーブ処理装置10−2、10−3は、内部回路3で
生成した情報を前記バス1へは送出せず、バス1上の情
報を内部回路3へ取り込む処理のみを行う。但し、マス
タ処理装置に設定された状態で、処理装置の異常(エラ
ー)状態が検出された場合は、内部回路3で生成した情
報をバス1へ送出するのを抑止する処理を行う。
【0049】また、マスタ処理装置10−1、及びスレ
ーブ処理装置10−2、10−3内において、各処理装
置の内部回路3で生成した出力情報と、バス1上に出力
されたバス情報との比較に基づいて故障(異常状態)を
検出し、内部回路3に必要な処理を行わせる。
【0050】(3) :TMR系情報処理装置の各部の説明 以下、TMR系情報処理装置の各部について説明する。 :一致検出回路2は、内部回路3で生成した出力情報
(バス出力情報)と、バス1上に出力された情報との一
致検出を行うものである。この場合、故障発生回路1
3、14、15の内、有効設定(疑似故障発生状態に設
定)された故障発生回路があれば、その疑似故障発生回
路を通過した信号(疑似故障信号)が一致検出回路2へ
入力する。
【0051】:内部回路3は、各処理装置内部の回路
であり、各種内部処理を行うものである。 :故障発生回路13、14、15は、故障発生回路制
御部16、17、18により有効/無効(疑似故障を発
生させる状態/疑似故障を発生させない状態)が制御さ
れるものである。例えば、故障発生回路制御部16、1
7、18により無効に制御された場合、疑似故障を発生
させずに入力信号をそのまま通過させて出力する。ま
た、有効に設定された場合は、故障発生回路の入力信号
を疑似的に故障させて出力する。
【0052】:故障発生回路制御部16、17、18
は、故障発生回路13、14、15の制御を行うもので
ある。 :マスタ情報レジスタ20は、MPU4により情報
(例えば、1:マスタ、0:スレーブ)がセットされる
ものであり、前記セットされた情報をAND回路22に
出力するものである。
【0053】:バス出力タイミング生成回路21は、
MPU4からの情報に基づいてバス出力タイミングを生
成し、AND回路22へ出力するものである。 :AND回路22は、マスタ情報レジスタ20にセッ
トされた情報とバス出力タイミング生成回路21で生成
したタイミング情報との論理積演算によりゲート23を
制御するものである。例えば、マスタ情報レジスタ20
にマスタであることを示す値「1」がセットされると、
AND回路22はバス出力タイミング生成回路21で生
成した信号をゲート23へ出力させゲート23を開く。
【0054】また、マスタ情報レジスタ20にスレーブ
であることを示す値「0」がセットされると、AND回
路22はバス出力タイミング生成回路21で生成した信
号を通過させないように阻止し(AND回路22の出力
信号=0)、ゲート23を閉じる。
【0055】すなわち、マスタ処理装置に設定される
と、バス出力タイミング生成回路21で生成された信号
によりゲート23を開き、内部回路3で生成した出力情
報をバス1へ出力させる。また、スレーブ処理装置に設
定されると、バス出力タイミング生成回路21で生成さ
れた信号はAND回路22で阻止されゲート23を閉じ
たままにするので、内部回路3で生成された出力情報は
バス1へは出力されない状態に制御される。
【0056】:ゲート24はマスタ/スレーブの設定
には関係なく、常に開いたゲートであり、常に、バス1
に出力された情報を内部回路3へ取り込み可能な状態に
なっている。
【0057】§2:基本的な動作の説明・・・図2参照 以下、図2に基づきTMR系情報処理装置の基本的な動
作を説明する。なお、以下の説明ではマスタ処理装置1
0−1のみ疑似故障を発生させ、スレーブ処理装置10
−2、10−3では疑似故障を発生させないものとす
る。
【0058】(1) :マスタ処理装置10−1がバス1に
データを出力している時、故障発生回路13により疑似
故障を発生させ故障データをバス1に出力すると、マス
タ処理装置10−1の一致検出回路2には、自分の生成
したデータは故障データが入力され、バス1からの入力
データも故障データが入力され、一致検出の結果は「一
致」となる。
【0059】一方、スレーブ処理装置10−2、10−
3の一致検出回路には、自分の生成したデータは正常デ
ータが入力され、バス1からの入力データは故障データ
が入力され、一致検出の結果は「不一致」となる。この
ように故障検出回路により、自処理装置の出力データの
故障確認が行える。
【0060】(2) :マスタ処理装置10−1がバス1に
データ出力時、故障発生回路14により内部取り込みデ
ータを故障させると、マスタ処理装置10−1の一致検
出回路2には、自分の生成したデータは故障データが入
力され、バス1からの入力データは正常データが入力さ
れ、一致検出回路2の一致検出結果は「不一致」とな
る。
【0061】一方、スレーブ処理装置10−2、10−
3の一致検出回路2には、自分の生成したデータは正常
データが入力され、バス1からの入力データも正常デー
タが入力され、一致検出回路2による一致検出結果は
「一致」となる。このようにして一致検出回路2の自処
理装置のデータ入力部の故障確認が行える。
【0062】(3) :マスタ処理装置10−1がバス1に
データを出力している時、故障発生回路15によりバス
取り込みデータを故障させると、マスタ処理装置10−
1の一致検出回路2には、自分の生成したデータは正常
データが入力され、バス1からの入力データは故障デー
タが入力され、一致検出回路2による一致検出結果は
「不一致」となる。
【0063】一方、スレーブ処理装置10−2、10−
3の一致検出回路2には、自分の生成したデータは正常
データが入力され、バス1からの入力データも正常デー
タが入力され、一致検出回路2による一致検出結果は
「一致」となる。このようにして故障発生回路によりバ
スデータ入力部の故障確認が行える。
【0064】§3:処理装置の具体例の説明・・・図3
参照 図3は処理装置の詳細な構成例である。以下、図3に基
づきTMR系情報処理装置の詳細な構成例を説明する。
【0065】この例では、前記故障発生回路13、1
4、15に、それぞれ排他的論理和回路(以下「EX−
OR」と記す)25を設け、このEX−OR25により
疑似故障を発生させるように構成されている。また、前
記内部回路3には、一致検出回路2の検出結果により故
障を検出する故障検出回路29と、故障発生回路制御部
16〜18、マスタ情報レジスタ20、バス出力タイミ
ング生成回路21等の各種制御を行うMPU4を設け
た。
【0066】前記EX−OR25は、それぞれ故障発生
回路制御部16、17、18からの制御信号(1又は
0)により制御され、故障発生機能の有効/無効が制御
される。この場合、故障発生回路制御部16、17、1
8からの制御信号が「1」であれば有効(疑似故障発生
状態)となり、入力信号を反転させて疑似故障を発生さ
せる。また、前記制御信号が「0」であれば無効(疑似
故障を発生させない状態)となり入力信号をそのまま通
過させる。
【0067】§4:故障検出回路チェック処理の説明・
・・図3〜図8参照 以下、図3〜図8に基づいて故障検出回路チェック処理
を説明する。 (1) :フローチャートによる処理全体の説明・・・図4
参照 図4は故障検出回路チェック処理フローチャートであ
る。以下、図4に基づいて故障検出回路チェック処理を
説明する。なお、S1〜S3は各処理ステップを示す。
また、以下に説明する処理は内部回路3による処理であ
る。
【0068】前記内部回路3によるチェック処理では、
3段階のチェック処理を行う。先ず、「一致検出回路機
能の確認」処理を行い(S1)、次に「故障箇所検出の
確認」処理を行い(S2)、最後に「TMR動作時の故
障発生後の動作確認」処理を行う(S3)。以下、各処
理について詳細に説明する。
【0069】(2) :一致検出回路機能の確認処理・・・
図3参照 先ず、故障発生回路13、14、15を使用しないで
(全て無効にして)、一致検出回路2が正しく「一致」
となることを一致検出対象信号の全てに対して行う。次
に、故障発生回路13を使用して、一致検出対象信号の
全てに対して「0故障」、「1故障」を起こさせ、一致
検出回路2が正しく「一致」(マスタ処理装置10−
1)、「不一致」(スレーブ処理装置10−2、10−
3)となることを確認する。以上の処理により、一致検
出回路機能の確認が行える。
【0070】(3) :故障検出箇所の確認処理・・・図
5、図6、図7参照 図5は動作説明図1、図6は動作説明図2、図7は動作
説明図3である。故障箇所に故障発生回路13、14、
15の3箇所が考えられるため、以下の手順により故障
検出箇所の確認処理を行う。
【0071】:故障発生回路制御部16の出力を
「1」とし、故障発生回路13内のEX−OR25(図
3参照)により、内部回路3からの信号を反転して(1
→0、0→1)、バス1に出力させる。・・・図5参照 :故障発生回路制御部17の出力を「1」とし、故障
発生回路14内のEX−OR25により、自処理装置の
内部回路3から一致検出回路2へ送られる信号を反転す
る。・・・図6参照 :故障発生回路制御部18の出力を「1」とし、故障
発生回路15内のEX−OR25により、バス1から取
り込んだ信号を反転し、一致検出回路2に入力させる。
以上の処理により故障検出箇所の確認が行える。・・・
図7参照 (4) :TMR動作時の故障発生後の動作確認・・・図8
参照 図8は動作説明図4である。図8において、前記マスタ
処理装置10−1を処理装置A、スレーブ処理装置10
−2を処理装置B、スレーブ処理装置10−3を処理装
置C、故障発生回路13を故障発生回路a、故障発生回
路14を故障発生回路bとして図示してある。
【0072】また、○印は該当する処理装置の一致検出
回路2の一致検出結果が「一致」(故障無し)の場合、
×印は該当する処理装置の一致検出回路2の一致検出結
果が「不一致」(故障有り)を示し、「×○×」、「×
×○」のような二重故障はあり得ないものとしてある。
【0073】TMR動作時の故障発生後の動作確認処理
では、図8の例に従ってTMR動作時の各状態を発生さ
せ、その時のTMR動作の確認を行う。この場合、処理
装置Aがマスタ処理装置として動作するものとする。
【0074】例えば、処理装置A、B、C=「○○×」
を発生させるには、処理装置A、Bは故障発生回路は未
使用、処理装置Cは故障発生回路aを使用する。また、
処理装置A、B、C=「×××」を発生させるには、処
理装置Aは故障発生回路a、bを同時使用、処理装置
B、Cは故障発生回路未使用とする。
【0075】§5:処理装置の具体的構成例の説明・・
・図9〜図18参照 以下、図9〜図18に基づき、処理装置の具体的構成例
に基づいて詳細に説明する。
【0076】(1) :例1の説明・・・図9参照 図9は例1の説明図である。この例は選択された信号の
み疑似故障させるようにした例である(故障信号選
択)。この例では、故障発生回路制御部16、17、1
8内にそれぞれ、ERRGENレジスタ31と、ERR
ENレジスタ32と、デコーダ(DEC)33と、複数
のAND回路35を有するAND回路部34を設け、故
障発生回路13、14、15にそれぞれ、EX−OR2
5を設けた例である。
【0077】前記ERRGENレジスタ31は、疑似故
障を発生させる対象信号がセットされるレジスタ(故障
信号指示レジスタ)であり、MPU4により制御され
る。このレジスタはMPU4によるセット指示が無い場
合でも前記信号を保持するレジスタである。また、ER
RENレジスタ32は、故障発生の有効/無効(故障を
発生させるかさせないか)を指示するレジスタ(疑似故
障発生有効フラグレジスタ)であり、MPU4により制
御されるレジスタである。この場合、例えば、故障発生
の有効指示を行うにはERRENレジスタ32に「1」
をセットし、故障発生の無効指示を行うにはERREN
レジスタ32に「0」をセットする。
【0078】前記ERRGENレジスタ31にセットさ
れたデータはデコーダ33でデコードされた後、AND
回路部34のAND回路35へ送られる。また、ERR
ENレジスタ32にセットされたデータ(指示データ)
も前記AND回路部34のAND回路35へ送られる。
そして、AND回路部34の出力信号が故障発生回路の
各EX−OR25へ送られる。
【0079】図示のデータa、データb・・・データh
は故障発生対象データであり、そのどれを故障させるか
をERRGENレジスタ31にセットし、それをデコー
ダ33でデコードする。ERRENレジスタ32は、故
障発生の有効/無効を示し、故障を発生させるにはMP
U4がデータ「1」をセットする。ERRENレジスタ
32が「1」にセットされている時、ERRGENレジ
スタ31に指示された信号がEX−OR25に入力さ
れ、疑似故障が発生する。このようにして、指示した信
号にのみ疑似故障を発生させることができる。
【0080】(2) :例2の説明・・・図10参照 図10は例2の説明図である。この例はマスタ処理装置
10−1のみ故障発生対象とする手段を設け、処理装置
がマスタに設定された場合にのみ疑似故障を発生させる
ようにした例である(マスタのみ故障)。この例では、
故障発生回路制御部16〜18内にそれぞれ、マスタ情
報格納レジスタ40と、AND回路41、42と、マス
タ故障指示レジスタ43を設け、故障発生回路13〜1
4内にEX−OR25を設けた。
【0081】前記マスタ情報格納レジスタ40はMPU
4により制御されるレジスタであり、マスタ時には値
「1」がセットされ、スレーブ時には値「0」がセット
されるものである。また、前記マスタ故障指示レジスタ
43には、ソフトウェアからのセット指示(ソフトセッ
ト)によりデータ(セット信号)がセットされ、セット
指示以外では、データを保持する。
【0082】例えば、マスタ故障指示レジスタ43に値
「1」をセットし、マスタ情報格納レジスタ40の値が
「1」であれば、AND回路42からEX−OR25に
値「1」が出力する。これによりEX−OE25ではデ
ータを疑似的に故障させ、故障した出力信号(疑似故障
信号)が発生する。
【0083】(3) :例3の説明・・・図11参照 図11は例3の説明図である。この例は、故障発生対象
の処理装置を指定する手段を設け、指定された処理装置
のみ故障を発生させるようにした例である(UID一致
時のみ故障)。
【0084】この例では、図11のA図に示したよう
に、マスタ/スレーブの設定に関係なく、マスタ処理装
置10−1、及びスレーブ処理装置10−2、10−3
に、一意のユニットID(以下「UID」と記す)が設
定されている。この場合、マスタ処理装置10−1のU
IDは#1、スレーブ処理装置10−2のUIDは#
2、スレーブ処理装置10−3のUIDは#3とする
(UID:ユニット識別情報)。前記UIDは例えば、
各処理装置内のROM内に格納しておき、これを読み出
して使用する。
【0085】そして、疑似故障を発生させるため図11
のB図に示したように、故障発生回路制御部16、1
7、18にはそれぞれ、UID情報レジスタ45と、コ
ンペア回路(比較回路)46と、故障UID指示レジス
タ47と、AND回路48が設けてあり、故障発生回路
13、14、15にはそれぞれEX−OR25が設けて
ある。
【0086】疑似故障発生時の動作は次の通りである。
故障UID指示レジスタ47には、ソフトウェアからの
セット指示によりデータがセットされ、セット指示以外
では、データを保持する。そして、或る処理装置にのみ
故障を発生させる場合、故障UID指示レジスタ47
に、故障を発生させる処理装置のUIDをセットし、コ
ンペア回路46によりUIDと一致することが検出され
ると、EX−OR25により故障を発生させる。このよ
うにすれば、任意の処理装置に疑似故障を発生させるこ
とができる。
【0087】(4) :例4の説明・・・図12参照 図12は例4の説明図である。この例は、バス1上に転
送されるパケット内の何番目データを故障対象とするか
を指定する手段を設け、指定されたパケット内のデータ
を故障させる例である(パケット内の故障データの指
定)。前記故障発生回路制御部16、17、18にそれ
ぞれ、図12のA図のようにカウンタ50と、コンペア
回路51と、故障発生タイミング指示レジスタ52を設
け、故障発生回路13、4、15にそれぞれ、EX−O
R25を設けた例である。
【0088】この場合、カウンタ50には、セレクタ5
3と、フリップフロップ回路(FF)54と、加算回路
(+1)55を設け、前記セレクタ53にAND回路5
6、57、OR回路58を設けた。前記故障発生タイミ
ング指示レジスタ52は、ソフトウェアのセット指示に
よりセットされ、セット指示以外では値を保持する。カ
ウンタ50は、バス出力タイミング生成回路21から出
力されるバス出力タイミングでカウントアップされる。
【0089】或るタイミングで疑似故障を発生させる場
合、故障発生タイミング指示レジスタ52に値をセット
する。そして、コンペア回路51によりカウンタ50の
値の一致検出を行い、一致を検出した時のみEX−OR
25により疑似故障を発生させる。この時のタイミング
は図12のB図の通りである。
【0090】この例では、パケットは5個のデータで構
成されており、バス1には5サイクル出力される。ま
た、この例では、故障発生タイミング指示は、バス1に
出力されるタイミングの−1を指示する。また、パケッ
トの4つ目のデータを故障させる例なので、故障発生タ
イミング指示レジスタ52には4をセットする。
【0091】カウンタ50は、バス出力が無ければ値
「0」を示しており、バス出力タイミングで加算回路5
5により+1される。カウンタ50の値=4になった
時、故障発生タイミング指示レジスタ52の値とカウン
タ50の値が一致し、そのタイミングでコンペア回路5
1の出力信号が反転され、EX−OR25により疑似故
障が発生する。
【0092】(5) :例5の説明・・・図13参照 図13は例5の説明図である。例5は、疑似故障発生に
より前記ERRENレジスタ32をクリアすることで、
疑似故障を断続的に発生させるようにした例である(E
RRENレジスタ:疑似故障発生によりクリア)。
【0093】この例では、図9に示した例1の故障発生
回路制御部内に、OR回路61と、AND回路62を設
け、これらの回路により前記ERRENレジスタ32を
制御するように構成した。なお、他の構成は前記例1と
同じである。例5では次のように動作する。
【0094】ERRENレジスタ32は、疑似故障発生
有効フラグ(例えば、1:有効、0:無効)をセットす
るレジスタ(疑似故障発生有効フラグレジスタ)であ
り、ソフトウェアのセット指示信号、若しくは一致検出
回路2からの出力によりセットされ、前記セット指示以
外では値を保持する。
【0095】疑似故障を発生させる場合は、ソフトウェ
アからのセット指示によりOR回路61とAND回路6
2を介してERRENレジスタ32に値「1」をセット
する。また、ERRGENレジスタ31に所望の故障信
号指示値をセットする。前記値のセットにより、或るタ
イミングで疑似故障を発生させるが、故障が発生した
ら、その故障発生タイミングでOR回路61の出力を変
化(例えば、値0→1に変化)させ、ERRENレジス
タ32にセットされていた疑似故障発生有効フラグ=1
(疑似故障発生有効)をクリアする。そして、以降の疑
似故障発生を抑止する。
【0096】(6) :例6の説明・・・図14、図15参
照 図14は例6の説明図(その1)、図15は例6の説明
図(その2)である。例6は、バスリクエスト信号の0
故障発生のために、本来のバスリクエスト信号が1にな
るまでは疑似故障の発生を待つようにした例である(バ
スリクエスト信号の0故障のための故障発生情報保
持)。
【0097】図14のA図に示したように、故障情報を
保持するための故障情報保持回路65と、故障発生時に
バスリクエスト信号を切り替えるためのセレクタ66
と、セレクタ66の出力信号を保持するためのフリップ
フロップ回路67を設けた。前記故障情報保持回路65
とセレクタ66の詳細な構成は図14のB図に示した通
りである。
【0098】図示のように前記故障情報保持回路65に
は、OR回路68、72、AND回路69、71、フリ
ップフロップ回路70が設けてあり、前記フリップフロ
ップ回路70にはバスクロック(BUS-CLK )が供給され
るように構成されている。例6の動作は次の通りであ
る。
【0099】前記故障情報保持回路65には故障情報と
して、invbr1、invbr0が入力するが、in
vbr1は1故障を起こすための信号であり、invb
r0は0故障を起こすための信号である。そして、in
vbr1、invbr0は互いに排他的な信号であり、
故障情報保持回路65にinvbr1がセットされると
1故障が発生し、invbr0がセットされると0故障
が発生する。
【0100】前記invbr1、invbr0は、前記
ERRGENレジスタ31(図9参照)によってセット
(指示)される。invbr0がセットされると、0故
障を起こすための信号であるinvbr0はOR回路6
8に入力され、元々のバスリクエスト信号が0の時、A
ND回路69を通りフリップフロップ回路(FF)70
に保持される。
【0101】また、元々のバスリクエスト信号が1の
時、0故障を起こすための信号であるinvbr0はA
ND回路71を通り、更にはOR回路72を通って、セ
レクト信号aを不活性化し、セレクト信号bを活性化
し、「0」が出力し、疑似故障が発生し、フリップフロ
ップ回路70には「0」がセットされる。
【0102】つまり、バスリクエスト信号の0故障を発
生させる時、元々のバスリクエスト信号が0の時には0
故障の情報はフリップフロップ回路70に保持され、元
々のバスリクエスト信号が「1」になった時、バスリク
エスト信号にはセレクト信号bにより活性化された値0
が出力され、疑似故障が発生しフリップフロップ回路7
0はクリアされる。
【0103】前記各部の動作状態は図15に示した通り
である。例えば、invbr0=0、invbr1=
0、FF(フリップフロップ回路)70=0、元々のバ
スリクエスト信号=0の時、FF(フリップフロップ回
路)67の出力=0となる。invbr0=0、inv
br1=0、FF70=0、元々のバスリクエスト信号
=1の時、FF67の出力=1となる。
【0104】invbr0=0、invbr1=0、F
F70=1、元々のバスリクエスト信号=0の時、FF
67の出力=0となる。invbr0=0、invbr
1=0、FF70=1、元々のバスリクエスト信号=1
の時、FF67の出力=1となる。
【0105】invbr0=0、invbr1=1、F
F70=0、元々のバスリクエスト信号=0の時、FF
67の出力=0となる。invbr0=0、invbr
1=1、FF70=0、元々のバスリクエスト信号=1
の時、FF67の出力=1となる。
【0106】invbr0=0、invbr1=1、F
F70=1、元々のバスリクエスト信号=0の時、FF
67の出力=0となる。invbr0=0、invbr
1=1、FF70=1、元々のバスリクエスト信号=1
の時、FF67の出力=1となる。
【0107】invbr0=1、invbr1=0、F
F70=0、元々のバスリクエスト信号=0の時、FF
67の出力=0となる。invbr0=1、invbr
1=0、FF70=0、元々のバスリクエスト信号=1
の時、FF67の出力=1となる。
【0108】invbr0=1、invbr1=0、F
F70=1、元々のバスリクエスト信号=0の時、FF
67の出力=0となる。invbr0=1、invbr
1=0、FF70=1、元々のバスリクエスト信号=1
の時、FF67の出力=0となる。前記のようにしてバ
スリクエスト信号0の疑似故障を発生させることが可能
になる。
【0109】(7) :例7の説明・・・図16参照 図16は例7の説明図である。例7はカウンタの値がオ
ール0になったタイミングで故障を発生させるようにし
た例である(カウンタオール0で疑似故障発生)。
【0110】例7では故障発生回路制御部に、カウンタ
75とコンペア回路76を設け、故障発生回路にEX−
OR25を設けた。また、カウンタ75には、AND回
路80、81、OR回路82から成るセレクタ77と、
フリップフロップ回路(FF)78と、−1の減算を行
うための減算回路79を設けた。そして、前記カウンタ
75にはシステムクロックを入力すると共に、前記コン
ペア回路76には前記カウンタ75の出力と、オール0
(all“0”)信号を入力し、両者を比較してその結
果の信号(一致検出信号)をEX−OR25へ出力する
ように構成した。
【0111】以下、図16のB図に基づき例7の動作を
説明する。例えば、セットデータ=4として、フリップ
フロップ回路78に値4がセットされたとする。この状
態がシステムクロックが入力する毎に減算回路79によ
り−1の減算が行われ、フリップフロップ回路78の値
を減算する。この時コンペア回路76による一致検出で
は不一致となり、EX−OR25では疑似故障の発生が
なく、正常信号が出力されている。
【0112】その後、前記減算回路79による減算が行
われ、フリップフロップ回路78の値が0になると、コ
ンペア回路76での一致検出で一致が検出され、フリッ
プフロップ回路76の出力が1になる。このため、EX
−OR25により疑似故障が発生し、反転出力となる。
【0113】(8) :例8の説明・・・図17参照 図17は例8の説明図である。例8は故障対象信号がバ
スリクエスト信号の場合、バスクロックによりカウンタ
のカウントを行うようにした例である(カウンタのカウ
ントタイミング:CLK)。
【0114】例8では故障発生回路制御部に、カウンタ
85とコンペア回路86を設け、故障発生回路にEX−
OR25を設けた。また、カウンタ85には、AND回
路90、91、OR回路92から成るセレクタ87と、
バスクロック(bus−clk)に同期して動作するフ
リップフロップ回路(FF)88と、−1の減算を行う
ための減算回路89を設けた。そして、前記カウンタ8
5にはセットデータとソフトセット信号を入力すると共
に、前記コンペア回路86には前記カウンタ85の出力
と、オール0(all“0”)信号を入力し、両者を比
較してその結果の信号(一致検出信号)をEX−OR2
5へ出力するように構成した。
【0115】以下、図17のB図に基づき例7の動作を
説明する。任意のタイミングで疑似故障を発生させる場
合、故障を起こすタイミングをカウンタ85にセット
し、バスクロック(bus−clk)によってカウント
ダウンさせる。例えば、セットデータ=4として、ソフ
トセット信号によりフリップフロップ回路88に値4が
セットされたとする。
【0116】この状態から、バスクロックがフリップフ
ロップ回路88に入力する毎に減算回路89により−1
の減算が行われ、フリップフロップ回路89の値を減算
する。この時コンペア回路86による一致検出では不一
致となり、EX−OR25では疑似故障の発生がなく、
正常信号が出力されている。
【0117】その後、前記減算回路89による減算が行
われ、フリップフロップ回路88の値が0になると、コ
ンペア回路86での一致検出で一致が検出され、コンペ
ア回路86の出力が1になる。このため、EX−OR2
5により疑似故障が発生し、反転出力となる。このよう
にすれば、セットデータを変えるだけで、任意のタイミ
ングで疑似故障を発生させることができる。
【0118】(9) :例9の説明・・・図18参照 図18は例9の説明図である。例9は故障対象信号がバ
スリクエスト信号以外の場合、バス上の転送サイクルに
よりカウンタのカウントを行うようにした例である(カ
ウンタのカウントタイミング:バス出力)。
【0119】例9では故障発生回路制御部に、カウンタ
100とコンペア回路101を設け、故障発生回路にE
X−OR25を設けた。また、カウンタ100には、A
ND回路105、106、OR回路107から成るセレ
クタ102と、バス出力タイミングに同期して動作する
フリップフロップ回路(FF)103と、−1の減算を
行うための減算回路104を設けた。なお、前記カウン
タ100では、ソフトウェアのセット指示信号(ソフト
セット)によってフリップフロップ回路103にデータ
がセットされ、セット指示以外では、減算回路104に
よりフリップフロップ回路103の値が−1されるよう
に構成されている。
【0120】そして、前記カウンタ100にはセットデ
ータとソフトセット信号を入力すると共に、前記コンペ
ア回路101には前記カウンタ100の出力と、オール
0(all“0”)信号を入力し、両者を比較してその
結果の信号(一致検出信号)をEX−OR25へ出力す
るように構成した。
【0121】以下、図18のB図に基づき例7の動作を
説明する。任意のタイミングで疑似故障を発生させる場
合、故障を起こすタイミングをカウンタ100にセット
し、バス出力タイミング信号によってカウンタ100の
値をカウントダウンさせる。例えば、セットデータ=4
として、ソフトセット信号によりフリップフロップ回路
103に値4がセットされたとする。
【0122】この状態から、バス出力タイミング信号が
フリップフロップ回路103に入力する毎に減算回路1
04により−1の減算が行われ、フリップフロップ回路
103の値を減算する。この時コンペア回路101によ
る一致検出では不一致となり、EX−OR25では疑似
故障の発生がなく、正常信号が出力されている。
【0123】その後、前記減算回路104による減算が
行われ、フリップフロップ回路103の値が0になる
と、コンペア回路101での一致検出で一致が検出さ
れ、コンペア回路101の出力が1になる。このため、
EX−OR25により疑似故障が発生し、反転出力とな
る。このようにすれば、セットデータを変えるだけで、
任意のタイミングで疑似故障を発生させることができ
る。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) :ハードウェアにより情報を疑似的に故障させてい
るため、データ以外の信号、例えば、パリティやバスリ
クエスト信号のようなハードウェアが生成する信号に対
しても疑似故障を発生させることができる。このため、
あらゆる情報に対して疑似故障を発生させて故障の確認
が行えるから、より一層情報処理装置の信頼性を向上さ
せることができる。
【0125】(2) :一つの処理装置の中に、ハードウェ
アにより疑似的に故障させる箇所を複数用意することに
よって、マスタ処理装置においても、従来できなかった
故障検出を行うことができる。
【0126】(3) :ソフトウェアにより処理したデー
タ、及び前記データ以外の各種信号の故障を擬似的に起
こすことができる。従って、あらゆるデータ、信号等に
対して情報処理装置の故障確認が確実に行えるから、情
報処理装置の信頼性を更に向上させることができる。
【0127】前記効果の外、各請求項に対応して次のよ
うな効果がある。 (4) :請求項1では、各処理装置は疑似故障発生手段に
より、自装置で生成したバス出力情報を疑似的に故障さ
せる。そして疑似故障は故障検出手段により検出する。
このようにすれば、ソフトウェアの生成した各種情報だ
けでなく、パリティ等のハードウェアが生成した信号に
対しても疑似故障発生の対象とすることができる。そし
て、疑似故障の発生により、自装置内で生成したバス出
力情報の故障確認を行うことができる。
【0128】(5) :請求項2では、各処理装置は疑似故
障発生手段により自装置で生成したバス出力情報を自装
置内の故障検出手段へ取り込む際に疑似的に故障させ
る。そして疑似故障は故障検出手段により検出する。こ
のようにすれば、ソフトウェアの生成した各種情報だけ
でなく、パリティ等のハードウェアが生成した信号に対
しても疑似故障発生の対象とすることができる。そし
て、疑似故障の発生により、自装置内に設けた故障検出
手段のデータ入力部における故障確認を行うことができ
る。
【0129】(6) :請求項3では、各処理装置は疑似故
障発生手段によりバス上に出力された情報を自装置内の
故障検出手段に取り込む際に疑似的に故障させる。そし
て疑似故障は故障検出手段により検出する。このように
すれば、ソフトウェアの生成した各種情報だけでなく、
パリティ等のハードウェアが生成した信号に対しても疑
似故障発生の対象とすることができる。そして、疑似故
障の発生により、自装置内に設けた故障検出手段のバス
データ入力部における故障確認を行うことができる。
【0130】(7) :請求項4では、各処理装置の疑似故
障発生手段は疑似故障を発生させる場合、故障発生対象
信号選択手段により故障発生対象信号を選択し、選択し
た信号に対してのみ疑似故障を発生させる。このように
すれば、全ての信号に対して任意に疑似故障を発生させ
ることが可能になる。
【0131】(8) :請求項5では、マスタ故障指示手段
に指示情報を与えることにより、マスタ処理装置に対し
てのみ疑似故障を発生させる。このようにすれば、スレ
ーブ処理装置に対しては疑似故障を発生させずに、マス
タ出力装置にのみ疑似故障を発生させることができる。
【0132】(9) :請求項6では、故障発生対象の処理
装置を指定する故障発生対象指定手段に故障発生対象の
処理装置情報を指定すると、比較手段は故障発生対象指
定手段の指定情報を自装置内の処理装置識別情報と比較
する。そして、前記比較手段の一致検出信号により、指
定された処理装置に対してのみ疑似故障を発生させる。
このようにすれば、任意の出力装置にのみ疑似故障を発
生させることが可能になる。
【0133】(10):請求項7では、各処理装置の故障発
生タイミング指示手段により、バス上に転送されるパケ
ットの何番目データを故障対象とするかを指示され、計
数手段がバス出力タイミング信号を計数する。そして、
比較手段が前記故障発生タイミング指示手段及び計数手
段の値を比較し、両者が一致すると指定されたパケット
内のデータを故障させる。このようにすれば、ソフトウ
ェアでは不可能であったパケットの途中に疑似故障を発
生させることが可能になる。
【0134】(11):請求項8では、各処理装置の故障発
生有効/無効情報設定手段に、故障発生の有効/無効を
示す情報が設定されると、その情報により疑似故障を発
生させたり、させなかったりする。このようにすれば、
疑似故障発生の有効/無効を任意に選択できる。
【0135】(12):請求項9では、疑似故障を発生させ
た際、故障発生有効/無効情報設定手段の設定情報をク
リアし、以降の疑似故障発生を抑止させる。このように
すれば、疑似故障を断続的に発生させることができる。 (13):請求項10では、各処理装置の故障情報制御手段
により、バスリクエスト信号の0故障発生のために本来
のバスリクエスト信号が1になるまでは疑似故障発生を
待たせる。このようにすれば、バスリクエスト信号が0
故障を起こす疑似故障も発生させることができる。
【0136】(14):請求項11では、各処理装置の計数
手段はシステムクロックにより計数値を変化させ、検出
手段は前記計数手段の計数値が予め設定した設定値にな
ったことを検出する。そして、前記計数手段の計数値が
設定値になったことを検出したタイミングで疑似故障を
発生させる。このようにすれば、システムクロックの任
意のタイミングで疑似故障を発生させることができる。
【0137】(15):請求項12では、各処理装置の計数
手段は、バスクロックにより計数値を変化させ、検出手
段は前記計数手段の計数値が予め設定した設定値になっ
たことを検出する。そして、前記計数手段の計数値が設
定値になったことを検出したタイミングでバスリクエス
ト信号の疑似故障を発生させる。このようにすれば、バ
スクロックの任意のタイミングで疑似故障を発生させる
ことができる。
【0138】(16):請求項13では、各処理装置の計数
手段はバス上の転送サイクルにより計数値を変化させ、
検出手段は、前記計数手段の計数値が予め設定した設定
値になったことを検出する。そして、前記計数手段の計
数値が設定値になったことを検出したタイミングでバス
リクエスト信号以外の信号に対して疑似故障を発生させ
る。このようにすれば、バス上の転送サイクルの任意の
タイミングで疑似故障を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施の形態におけるTMR系情報処理装置の構
成図である。
【図3】実施の形態における処理装置の詳細な構成例で
ある。
【図4】実施の形態における故障検出回路チェック処理
フローチャートである。
【図5】実施の形態における動作説明図1である。
【図6】実施の形態における動作説明図2である。
【図7】実施の形態における動作説明図3である。
【図8】実施の形態における動作説明図4である。
【図9】実施の形態における例1の説明図である。
【図10】実施の形態における例2の説明図である。
【図11】実施の形態における例3の説明図である。
【図12】実施の形態における例4の説明図である。
【図13】実施の形態における例5の説明図である。
【図14】実施の形態における例6の説明図(その1)
である。
【図15】実施の形態における例6の説明図(その2)
である。
【図16】実施の形態における例7の説明図である。
【図17】実施の形態における例8の説明図である。
【図18】実施の形態における例9の説明図である。
【図19】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 バス 2 一致検出回路 3 内部回路 10−1 マスタ処理装置 10−2、10−3 スレーブ処理装置 13、14、15 故障発生回路 16、17、18 故障発生回路制御部 20 マスタ情報レジスタ 21 バス出力タイミング生成回路 29 故障検出回路 40 マスタ情報格納レジスタ 45 UID情報レジスタ 46 コンペア回路 47 故障UID指示レジスタ 52 故障発生タイミング指示レジスタ 63 エラー有効フラグレジスタ 65 故障情報保持回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−139091(JP,A) 特開 平7−182200(JP,A) 特開 平5−2503(JP,A) 特開 平4−219848(JP,A) 特開 平4−162148(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/16 - 11/20 G06F 11/22 - 11/277 G06F 13/00 JSTPLUSファイル(JOIS)

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一クロックに同期して同時に同じ処理を
    行う3個以上の処理装置をバスを介して接続し、その1
    台をマスタ処理装置とし、残りをスレーブ処理装置とし
    て設定可能にし、前記マスタ処理装置は自装置が生成し
    たバス出力情報をバスへ送出する機能と、バス上の情報
    を内部へ取り込む機能を備え、前記スレーブ処理装置は
    自装置が生成したバス出力情報をバスへ送出せずに、バ
    ス上の情報を内部へ取り込む機能を備えると共に、 前記各処理装置に、自装置が生成したバス出力情報とバ
    スから取り込んだ情報との一致検出により故障を検出す
    る故障検出手段を備えた情報処理装置であって、 前記各処理装置は、自装置が生成したバス出力情報を疑
    似的に故障させる疑似故障発生手段を備え、前記疑似故
    障を前記故障検出手段により検出させることを特徴とし
    た情報処理装置。
  2. 【請求項2】同一クロックに同期して同時に同じ処理を
    行う3個以上の処理装置をバスを介して接続し、その1
    台をマスタ処理装置とし、残りをスレーブ処理装置とし
    て設定可能にし、前記マスタ処理装置は自装置が生成し
    たバス出力情報をバスへ送出する機能と、バス上の情報
    を内部へ取り込む機能を備え、前記スレーブ処理装置は
    自装置が生成したバス出力情報をバスへ送出せずに、バ
    ス上の情報を内部へ取り込む機能を備えると共に、 前記各処理装置に、自装置が生成したバス出力情報とバ
    スから取り込んだ情報との一致検出により故障を検出す
    る故障検出手段を備えた情報処理装置であって、 前記各処理装置は、自装置が生成したバス出力情報を自
    装置内の故障検出手段へ取り込む際に疑似的に故障させ
    る疑似故障発生手段を備え、前記疑似故障を前記故障検
    出手段により検出させることを特徴とした情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】同一クロックに同期して同時に同じ処理を
    行う3個以上の処理装置をバスを介して接続し、その1
    台をマスタ処理装置とし、残りをスレーブ処理装置とし
    て設定可能にし、前記マスタ処理装置は自装置が生成し
    たバス出力情報をバスへ送出する機能と、バス上の情報
    を内部へ取り込む機能を備え、前記スレーブ処理装置は
    自装置が生成したバス出力情報をバスへ送出せずに、バ
    ス上の情報を内部へ取り込む機能を備えると共に、 前記各処理装置に、自装置が生成したバス出力情報とバ
    スから取り込んだ情報との一致検出により故障を検出す
    る故障検出手段を備えた情報処理装置であって、 前記各処理装置は、バス上に出力された情報を自装置内
    の故障検出手段に取り込む際に疑似的に故障させる疑似
    故障発生手段を備え、前記疑似故障を前記故障検出手段
    により検出させることを特徴とした情報処理装置。
  4. 【請求項4】前記各処理装置の疑似故障発生手段は、故
    障発生対象信号を選択する故障発生対象信号選択手段を
    備え、選択された信号のみを故障させることを特徴とし
    た請求項1、又は2、又は3記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】前記各処理装置の疑似故障発生手段は、マ
    スタ処理装置のみ故障発生対象とするマスタ故障指示手
    段を備え、前記処理装置がマスタ処理装置に設定されて
    いる場合にのみ疑似故障を発生させることを特徴とした
    請求項1、又は2、又は3記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】前記各処理装置の疑似故障発生手段は、故
    障発生対象の処理装置を指定する故障発生対象指定手段
    と、前記故障発生対象指定手段の指定情報を自装置内の
    処理装置識別情報と比較する比較手段を備え、前記比較
    手段の一致検出信号により、指定された処理装置のみ故
    障発生対象とすることを特徴とした請求項1、又は2、
    又は3記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】前記各処理装置の疑似故障発生手段は、バ
    ス上に転送されるパケットの何番目データを故障対象と
    するかを指示する故障発生タイミング指示手段と、バス
    出力タイミング信号を計数することで現在パケットの何
    番目のデータを転送中かを示す計数手段と、前記故障発
    生タイミング指示手段及び計数手段の値を比較する比較
    手段を備え、前記比較手段の一致検出信号により、指定
    されたパケット内のデータを故障させることを特徴とし
    た請求項1、又は2、又は3記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】前記各処理装置の疑似故障発生手段は、疑
    似故障発生を有効とするか無効とするかを設定可能な故
    障発生有効/無効情報設定手段を備え、疑似故障発生の
    有効/無効指示を可能にしたことを特徴とした請求項
    1、又は2、又は3記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】前記各処理装置の疑似故障発生手段は、疑
    似故障を発生させた際、前記故障発生有効/無効情報設
    定手段の設定情報をクリアし、以降の疑似故障発生を抑
    止させることを特徴とした請求項8記載の情報処理装
    置。
  10. 【請求項10】前記各処理装置の疑似故障発生手段は、
    バスリクエスト信号の0故障発生のために、本来のバス
    リクエスト信号が1になるまでは疑似故障発生を待たせ
    る故障情報制御手段を備えていることを特徴とした請求
    項1、又は2、又は3記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】前記各処理装置の疑似故障発生手段は、
    システムクロックにより計数値を変化させる計数手段
    と、前記計数手段の計数値が予め設定した設定値になっ
    たことを検出する検出手段を備え、前記計数手段の計数
    値が設定値になったタイミングで疑似故障を発生させる
    ことを特徴とした前記請求項1、又は2、又は3記載の
    情報処理装置。
  12. 【請求項12】前記各処理装置の疑似故障発生手段は、
    バスクロックにより計数値を変化させる計数手段と、前
    記計数手段の計数値が予め設定した設定値になったこと
    を検出する検出手段を備え、前記計数手段の計数値が設
    定値になったタイミングでバスリクエスト信号の疑似故
    障を発生させることを特徴とした前記請求項1、又は
    2、又は3記載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】前記各処理装置の疑似故障発生手段は、
    バス上の転送サイクルにより計数値を変化させる計数手
    段と、前記計数手段の計数値が予め設定した設定値にな
    ったことを検出する検出手段を備え、前記計数手段の計
    数値が設定値になったタイミングでバスリクエスト信号
    以外の信号に対して疑似故障を発生させることを特徴と
    した前記請求項1、又は2、又は3記載の情報処理装
    置。
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