JP3496772B2 - 防振ゴム組成物 - Google Patents
防振ゴム組成物Info
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Description
ム用に使用するゴム組成物に関する。
騒音を低減防止するために防振ゴムが使用されている。
特にサスペンション用に用いられる防振ゴム用のゴム材
料では動倍率(動的弾性率/静的弾性率の比)が小さい
ことが要求されている。また一方、北米等寒冷地等で使
用される自動車用等の防振ゴムに用いられるゴム材料と
しては、低温性(低温時においても弾性率の変化が少な
い)が良好であることが要求される。
せる或は低温性を改良させる為には、通常天然ゴム(以
下NRと言う)とブタジエンゴム(以下BRと言う)を
ブレンドさせたゴム材料が一般的に使用されている。或
はまた、動倍率を低下させる為に、補強性の小さいカー
ボンを用いたり、又架橋密度を高くする等の手段があ
る。しかし、この通常使用されるNRとBRをブレンド
させたゴム材料或は補強性の小さいカーボンを用いたり
また架橋密度を高くする等の場合にも耐疲労性が著しく
低下するという問題点がある。
動倍率を低下させ、或は低温性を改良させ、尚疲労性の
低下をもさせず寧ろ向上させることの出来る防振ゴム用
のゴム組成物を提供することにあり、そのために鋭意検
討を行った結果、上記問題点を解決させ得るゴム組成物
を提供するに至ったものである。
は、従来のNRとBRのブレンドに更に第3のポリマー
としてポリブタジエン−ポリイソプレンブロックコポリ
マー(以下BIRと言う)を同時に、全配合ゴムを10
0重量%とした時に、その内の2重量%〜20重量%を
ブレンドすることにより、上記問題点を解決した防振ゴ
ム用ゴム組成物を得ることができるのである。
るBIRの配合量が2重量%未満では、本発明の効果が
発揮出来ず、又20重量%超では、NRに対してBRを
ブレンドすることにより低動倍化をさせようとする効果
が十分に発揮されない。
R)においてブタジエン単位及びイソプレン単位の比率
は特に制限はないが20/80〜80/20重量%、好
ましくは30/70〜70/30重量%の範囲のコポリ
マーを用いることが好ましい。
はなく、どのようなブレンド比に対しても、更に本発明
の第3のポリマーBIRを同時ブレンドすることにより
その効果を発揮する。また、BRは、低シスタイプ、高
シスタイプ、或は末端変性タイプ等についても特に制限
はなく、本発明の第3のポリマーBIRを同時ブレンド
することにより効果が認められる。
通常防振ゴム配合剤用として使用される例えば補強剤、
軟化剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤、
分散剤、加工助剤等を適宜配合することが出来る。
わせ持ったポリマーである。NRとBRをブレンドする
際に、両分子構造を持ったBIRも同時にブレンドする
ことにより、NRとBRとの分散が良くなり、そのため
に疲労性が向上するものと推定される。
示して、更にその詳細を説明するが、本発明はこれらの
実施例に何等制限されるものではない。
量部)に従い、各々防振ゴム組成物を調整した。これら
の各防振ゴム組成物を加硫した後のゴム硬度、強伸度、
静的弾性率、動倍率、低温性、疲労性を測定した結果は
表2および4に示す。
率、低温性、疲労性は下記の方法にて測定した。 (1)硬度、強伸度:JIS−K6301に準拠。 (2)静的弾性率、動倍率:試験サンプルは、図1に示
す防振ゴム金具1(材質:SPCC−SD)に接着処理
(ブラスト処理後、接着剤として下塗りケムロック20
5、上塗りケムロック220(いずれもロード社製)塗
布)を行ない、各ゴム組成物を用いて標準形状A(長さ
40mm、直径36mm)を加硫作成した。測定は、図
2の如く2ヶ組でセットして剪断方向で行ない、20k
gと40kgとの間における加重撓み曲線の傾きを静的
弾性率とした。又、100Hzで0±005mmの正弦
的振幅を加えたときの応力から動的弾性率を算出し、動
的弾性率と静的弾性率の比を動倍率とした。 (3)低温性 図2のように、25℃雰囲気下における動的弾性率と、
−20℃雰囲気下での動的弾性率の比を測定。 (4)疲労性 図2のように、25℃雰囲気下において、剪断方向に0
±75%(3Hz)の定歪み繰り返し振幅を与え、1c
mのクラック発生迄の回数で評価した。
施例1〜4は、天然ゴム(NR)とブタジエンゴム(B
R)のブレンド比を80/20をベースとして同時にブ
レンドするポリブタジエン−ポリイソプレンブロックコ
ポリマー(BIR)を変量させたものである。なお、こ
れらの例に使用したBIRにおけるブタジエン及びイソ
プレン単位の比率は50/50重量%のコポリマーのも
のを使用した。
く、比較例1、2は、それぞれ天然ゴム(NR)単独、
NR/BRのみのブレンド比を、又比較例3は、NR/
BIRのみをそれぞれ80/20のベースでブレンドさ
せたものである。
示すように、NRとBRのブレンド比を60/40をベ
ースとし、これに同時にブレンドするBIRを変量ブレ
ンドさせたものである。
3の比較例として、NRとBRのブレンド比或はNRと
BIR比を60/40をベースとして、それぞれNR/
BRのみ、或はNR/BIRのみをブレンドしたもので
ある。
評価結果を表2に、又実施例5〜8及び比較例4〜5の
比較評価結果を表4に示す。
100配合に比べて天然ゴム(NR)/ブタジエンゴム
(BR)を80/20でブレンドした場合には、表2の
比較例1、2に示すごとくブレンドしたものの方が動倍
率は低下し、又低温性も改善されるが、疲労性が大幅に
落ちてしまう。 (2)さて、本発明である表1に示した実施例1〜4、
即ちNR/BRに第3成分のBIRを同時にブレンドさ
せたものは、表2に示す如く、動倍率、低温性はNR/
BR配合の特性を維持したままで、かつ疲労性が向上し
ていることが確認される。実施例3、4では、本疲労条
件においては、NR100配合(比較例1)とほぼ同等
に疲労性が良好である。 (3)又比較例2、3、即ちNR/BIRブレンドのみ
の場合(比較例3)では、NR/BRブレンドのみの場
合(比較例2)のような動倍率、低温性が得られなかっ
た。
ンド比を60/40とした場合の評価結果を表4に示
す。 (1)NRに対しBRのブレンド比を増した場合(比較
例4)は前記比較例2に比し、動倍率を低下させる効果
及び低温性を良好にする効果は増すが、疲労性は更に悪
化する。 (2)しかし、表3に示す各処方においても、NR/B
R/BIRをブレンドすること(実施例5〜8)によっ
て、NR/BRブレンド(比較例4)の示す動倍率や低
温性を維持したままで、しかも疲労性は向上することが
確認された。
ブレンド処方において、本発明の如く第3成分であるB
IRを更にブレンドすることにより、従来のNR/BR
ブレンド処方の特長(動倍率を低下させる効果及び低温
性を良好にする効果)を維持したまま、疲労性の良好な
防振ゴム組成物が提供される。
の一例図である。
である。
を示す該略図である。 1 金具 2 ゴム部
Claims (3)
- 【請求項1】 天然ゴム(NR)とブタジエンゴム(B
R)からなるブレンドゴムに対して、更にポリブタジエ
ン−ポリイソプレンブロックコポリマー(BIR)を同
時にブレンドすることを特徴とする防振ゴム組成物。 - 【請求項2】 天然ゴム(NR)とブタジエンゴム(B
R)のブレンドに対して、ポリブタジエン−ポリイソプ
レンブロックコポリマー(BIR)を同時に、ポリマー
の総量100重量%中に2重量%〜20重量%ブレンド
したことを特徴とする請求項1記載の防振ゴム組成物。 - 【請求項3】 前記ポリブタジエン−ポリイソプレンブ
ロックコポリマ−におけるブタジエン単位及びイソプレ
ン単位の比率が20/80〜80/20重量%の範囲か
らなるコポリマーであることを特徴とする請求項1又は
2記載の防振ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21305694A JP3496772B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 防振ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21305694A JP3496772B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 防振ゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0874931A JPH0874931A (ja) | 1996-03-19 |
JP3496772B2 true JP3496772B2 (ja) | 2004-02-16 |
Family
ID=16632804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21305694A Expired - Lifetime JP3496772B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 防振ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3496772B2 (ja) |
-
1994
- 1994-09-06 JP JP21305694A patent/JP3496772B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0874931A (ja) | 1996-03-19 |
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