JP3496582B2 - インクジェット記録装置及びその方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びその方法

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電型のインクジェ
ット記録装置及びその方法に関し、特にインクを吐出す
るために用いる吐出電極の電圧駆動方式に関する。
【0002】
【従来の技術】静電型のインクジェットプリンタにおい
て、近接してインク吐出電極を並列に配置すると、入力
された画像信号に基づいて、お互いの電界で干渉が生
じ、インクの吐出方向や、インクの吐出量が変化してし
まう問題がある。具体的に、並列に配置した吐出電極が
紙などの記録媒体に対向して配置した場合、例えば、隣
接する3つの吐出電極があるとして、その3つにインク
が吐出する電圧を同時に印加した場合、最も端の吐出電
極から出る電気力線の向きは、記録媒体に対して垂直な
方向ではなく、どちらかに偏った方向に電気力線は形成
てきる。これは、偏ってしまう吐出電極に隣接する2つ
の吐出電極に発生する電界の強さに差があるためで、そ
れらに挟まれた吐出電極は、電界の強い方に電気力線が
曲がってしまい、インクの吐出方向が変るものである。
【0003】よって、その隣接する2つの吐出電極に印
加する電圧差が大きければ大きいほどインクの飛翔方向
がずれ、インクの着弾位置ずれが大きくなる。また、隣
り合う吐出電極の間隔が近寄よれば近寄るほど隣接する
吐出電極の電界が影響し、着弾位置ずれが大きくなる。
【0004】このように左右非対称の電界によって生じ
るインクの吐出方向やインクの吐出量の変化は、隣同
士、同時に印写する場合には、避けられない問題点であ
った。それを解決する手段として、インクを吐出する吐
出電極の間に電極を挟むことによって、位置ずれの量が
低減するものがある。
【0005】また他に解決する手段について、特開昭60
−116460号公報,特開平10−52919号公報に記載されて
いる。
【0006】特開昭60−116460号公報には、隣接する吐
出電極では、同時に電圧を印加しない方法が記載され、
特開平10−52919 号公報には、隣接する電極には、イン
クが飛翔しない電圧を印加する方法が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開昭60−116460号公
報に記載の画像形成装置は、並んだ印写ヘッドを整数n
個の群に分けて、それぞれの群毎に1ドットを形成して
いくため、1ドットを形成するのに必要な時間の整数n
倍の時間をかけてやっと1組の並んだ印写ヘッドを駆動
できるものであり、印写時間を短く、高速に印刷するこ
とが困難であるという問題があった。
【0008】本発明の目的は、インクの着弾位置ずれが
なく、低濃度における中間調再現性を安定にするととも
に、高速印刷が可能なインクジェット記録装置及びその
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、静電力にてインクを吐出する複数の吐出
電極と、記録する画像データをパルス信号に変換する複
数のパルス変調部と、前記複数のパルス変調部から、そ
れぞれ出力される前記パルス信号の発生タイミングの同
期をとる画素同期部と、前記パルス信号に基づいて前記
複数の吐出電極へ電圧を印加する電圧部とを有し、前記
画素同期部は、前記複数の吐出電極からインクを吐出す
る場合、ある画素周期内において、トリガが立った開始
時間からある途中時間までパルス信号を第1の吐出電極
へ出力し、途中時間から前記画素周期内の終了時間まで
パルス信号を前記第1の吐出電極に隣接する第2の吐出
電極に出力するように、パルス信号の発生タイミングを
制御する構成とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の特徴は、ドット位置ずれ
が問題となる小径ドットの形成時間においては時分割電
圧印加方式と同時に連接するノズルより同時にインクを
吐出させず、中径ドットから大径ドットを形成する時間
領域ではインクの同時吐出を行い、高速印刷を行うこと
である。本発明の目的は小径ドットのドット位置ずれを
低減し、ハイライト部分の中間調再現性を良好にすると
ともに、高速に印刷できる画像形成装置を提供すること
である。
【0011】本発明の実施例について図2と図1を用い
て説明する。先ず図2でインクヘッド部を中心とした全
体構成を説明する。パソコンやデジタルカメラやイメー
ジスキャナなどの信号源91には画像メモリがあり、画
像メモリ内部には画像データが保管されている。前記画
像データは信号源91内部で画像処理を施した後、パル
ス強度変調(PAM)またはパルス幅変調(PWM)を
行い、インクの飛翔量を変化させるパルスを生する。更
に前記パルスに従ってパルス増幅または高電圧スイッチ
ングをすることにより、吐出電極93に対して電位をか
けることができ、インクタンク97より供給され、吐出
電極93が濡れるように満たされたインク95を対向電
極94に対して吐出することができる。本発明はパルス
幅変調(PWM)を用いるものであり、図2においては
PWM(パルス幅変調)回路92と高電圧SW(スイッ
チング)回路96を用いて記した。高電圧SW回路に関
しては高電圧アンプを用いることもできる。
【0012】ここで図2は、一直線上の電極配列につい
て示したが、千鳥配列などの面上の配列であっても適用
できる。尚、隣接する電極とは、それぞれの最短距離に
ある電極を意味する。
【0013】次に図1を用いて画像メモリから吐出電極
までの流れと、出力波形のイメージを示す。信号源内部
にあるメモリまたはプリンタコントローラにある画素メ
モリ1a,1b,1c,1d,1e,1fにある画像デ
ータは、PWM回路2a,3b,2c,3d,2e,3
fによってパラレルデータからシリアルデータパルスに
変換される。このときパルスの発生タイミングを揃える
ために画素同期回路7を用いる。さらにPWM回路で生
成されたパルスを高電圧SW回路8a,8b,8c,8
d,8e,8fで高電圧のスイッチングを行うことで吐
出電極4a,4b,4c,4d,4e,4fに所望の電
圧パルスを印加している。この電圧パルスは出力波形の
ように、自電極が動作し始まったとき、隣の電極の動作
が始まらない構成となっている。例えば図1の場合、画
素同期からパルス幅変調を行う出力波形5a,5c,5
eと、途中から立ち上がり次の画素同期までのパルス幅
変調を行う出力波形6b,6d,6fで構成され、これ
の同期を画素同期回路7の信号を用いて行う。この場
合、低濃度を表現するドットを形成するときに隣同士の
電極が同時に駆動することがなく、ドット位置ずれが起
こらない。
【0014】原理と駆動方法について、以下詳細に説明
する。
【0015】先ず解像度が同じ状態でドット径が小さい
ものから大きなものになるとき、そのドットで表現され
る画像の濃度は、低濃度から中濃度,高濃度へ変化して
いく。低濃度を表現するドットはドット径が小さく、高
濃度を表現するドットはドット径が大きい。具体的な例
を挙げると、約20μm以下のドット径では低濃度を表
現し、約20μmから40μmまでは中濃度を表現し、
約40μm以上では高濃度を表現する。なお、ドット径
を大きくするにはインクの飛翔時間を長くすればよい。
【0016】図5は、インクの飛翔時間に相当するパル
ス時間とドット径である。吐出電極と対向電極との距離
を約1mmにし、バイアス電圧1.5kV にパルス電圧4
00Vを重畳した電圧を吐出電極に与えたときに得られ
た結果をもとに図示した。この結果からわかるようにイ
ンクを飛翔させると時間とともに線形に印写ドットが太
ることがわかる。ある時間より長い時間では隣り合うド
ットが重なり合い、更に長い時間では重なり合いが大き
くなり、ドット間はインクで満たされた状態となる。例
えば600dpi (ドット/インチ)の解像度においてド
ット間隔は約42μmになる訳なので、ドット径は約6
0μm(ドット間隔の1.4倍)まで変化できる。60μ
mを超えるドット径にまでドットを太らしても、このド
ットは隣のドットにどんどん重なっていくだけなので、
余り意味はない。ドットが大きくなり中濃度から高濃度
を表現する状態、特にドットが重なり合う状態において
多少のドット位置ずれは、画像の階調性や先鋭性に影響
が少ない。しかしながら小さなドットの場合、位置ずれ
は明確となり、画像の階調性や先鋭性に影響が大きい。
今、機械的な位置ずれ量が約20μm以下に抑えられて
いるとき、位置ずれ量よりも小さなドット径のドットが
印字されたとき、電界によってインク着弾位置がずれる
印字ずれ量が前記位置ずれ量より大きいと、画像品質を
大きく低下させる。低濃度を表現する小さなドットはイ
ンクの着弾位置ずれを小さくしなければならない。
【0017】例を挙げて説明する。図7〜図9は印刷さ
れたドットの位置と大きさを説明する図である。左側が
低濃度を表現する印刷,右側にいくにつれて高濃度を表
現する印刷を示し、格子はドットが書かれるべき所定の
位置を示し、約42μmの格子を意図している。円○は
印刷されたドットを示し、ドット径は左側より15μ
m,30μm,45μm,60μm程度のものを意図し
ている。
【0018】図7は理想的な印写状態を示している。全
てのドット30が所定の位置にあり、画像欠陥はない。
それに対して図8は前述のように隣り合う吐出電極に同
時に電圧を印加するとインクの飛翔方向が曲がってしま
い、ドット31は、位置ずれを起こしてしまう。これを
見てわかるように低濃度を表現する小さなドット径で
は、ドット間隔が広がり、ドット位置ずれが見えるよう
になる。本発明においては図9に示すように低濃度を表
現するパルス幅の短い小径ドットの状態においては隣接
電極で同時に電圧を印加しイングを飛翔させないため、
位置ずれは起こらない。また中濃度では隣接電極で同時
に電圧を印加しインクを飛翔させない状態から、隣接電
極で同時に電圧を印加しインクを飛翔させる状態へ移行
するわけであるが、前者の時は位置ずれのないドット3
2を形成していて、途中でインクの着弾位置がずれるの
で、ドット33は円形から楕円形に変形するものの従来
に比べて、画像斑など低減できる。具体的には、20μ
mのドットが10μmずれた場合でも、連続的に発生す
れば画像斑のように画像欠陥として見えるが、60μm
のドット34が10μmずれたところで僅かながら白地
が見えるくらいで画像斑を見つけだすことは難しい。
【0019】そこで本発明では、低濃度のドットを形成
す場合、吐出電極に印加する電圧パルスを隣同士で同時
に発生させることはせず、隣同士が交互にパルスを発生
し始まるかのようにする。具体的には図4のように吐出
電極51,53は休み、吐出電極52に電圧パルスを入
力することでインクのビーム63を照射することがで
き、吐出電極52の対向位置にある用紙50等の記録媒
体にもドットを形成できる。また隣の飛翔経路62,6
4ではインクが飛翔しない。次の瞬間、吐出電極51,
53が電圧を印加するとき、吐出電極52は休み、飛翔
経路62,64を通ってインクが飛翔する。以上を交互
に繰り返すことによって時間による分割(時分割)を実
現することができる。
【0020】先ずパルス幅変調回路について説明する。
【0021】図6のに示す第一のPWM回路構成は、
前記画素同期回路7で生成した画素同期信号78をトリ
ガとして出力72をONにして、クロックとともにカウ
ントアップ70していき、所望の数の特定位置71にな
ったら出力をOFFにし、次のパルスを待つ構成となっ
ている。例えば出力値として「12」を出力したいと
き、まず画素クロックの画素同期で出力72をONにし
て、カウンタで「1」,「2」,「3」,…と数えてい
き、数える毎に出力値と比較して、ちょうどカウンタの
数値と出力値が同じ「12」になったとき、出力をOF
Fにして次の画素同期を待つことになる。これは最も簡
単な論理となる。具体的には図10に示すように画素ク
ロック82によってリセットするアップカウンタ83を
持ち、画素周期の間でカウントアップするようにする。
メモリ80に格納されラッチ81にてラッチされた画像
データとアップカウンタ83の値とを比較器84で比較
し、画像データの値が大きければ高電圧出力スイッチ8
5によって高電圧パルスを発生させるようにする。
【0022】図6のに示す第二のPWM回路構成は、
カウントダウンするダウンカウンタ86を用いた場合で
ある。画素同期をトリガとして出力75をONにして、
クロックとともにカウントダウン73していき、所望の
数の特定位置74になったら出力をOFFにし、次のパ
ルスを待つ構成となっている。例えば出力値として「1
2」を出力したいとき、まず画素クロックの画素同期で
出力をONにして、ダウンカウンタ86で「255」,
「254」,「253」,…と数えていき、数える毎に
出力値と比較して、ちょうどカウンタの数値と出力値が
同じ「12」になったとき、出力をOFFにして次の画
素同期を待つことになる。これは補色を用いる場合など
数値的に補数を用いるとき便利であった。例えばシアン
(C)を出力するとき、Cの補色である赤(R)の画像
情報を用いて、Cの補数としてダウンカウンタに入力す
ることで論理を簡略化することができた。具体的に図1
1に示すように画素クロックによってリセットするダウ
ンカウンタ86を持ち、画素周期の間でカウントダウン
するようにする。ラッチ81からの画像データとダウン
カウンタ86の値とを比較器84で比較し、画像データ
の値が低げれば高電圧出力スイッチ85から高電圧パル
スを発生させるようにする。図12はデータなどをイン
バータ87,88にて反転させており、アップカウンタ
を用いながら図11と同じ動作をする。
【0023】図6のに示す第三のPWM回路構成は、
第一のPWM回路構成の出力をインバータ89にて反転
させたもので、画素同期とともに出力がOFFになり、
所望の出力値において出力がONとなる。具体的な構成
は図13に示す。図10の信号を反転させた状態であ
る。
【0024】図6のに示す第四のPWM回路構成は、
第二のPWM回路構成の出力をインバータ90にて反転
させたもので、画素同期とともに出力がOFFになり、
所望の出力値において出力がONとなる。具体的な構成
は図14に示す。図11の信号を反転させた状態であ
る。図15はデータなどを反転させておりアップカウン
タを用いて図14と同様の動作ができる。
【0025】第三のPWM回路構成と第四のPWM回路
構成は、第一のPWM回路構成と第二のPWM回路構成
とは異なり、画素同期とともに出力がOFFとなり、途
中から出力をONにする構成であり、タイムチャートで
表記すると右合わせのパルス幅変調となる。
【0026】図6に示す4種類のパルス印加方法を組み
合わせることによって本発明の各実施例を実現できる。
【0027】本発明の実施例を図3に示す。高濃度の印
字ドットを形成するためには隣り合うドットであっても
同時に印写する。これにより印字せずに待つ時間が低減
でき、高速に印刷ができる。また同じ電圧設定で同じ大
きさの1画素を形成するのに必要な時間はほぼ変わらな
いに関わらず、同じ時間で低濃度のパルスに対して時分
割を行っていることにより、低濃度を表現する小径ドッ
トを位置ずれなく形成することができる。
【0028】従来の構成では、画素クロックの画素同期
が1系統しかなく、隣同士が同じ画素同期をもとにパル
スを発生するしかなかった。本発明の実施例では、画素
クロックの画素同期を複数系統に分割することにより、
隣り合う電極のパルス立ち上がりを異なるようにした。
図3の場合、吐出電極1つおきに半周期ずれた状態でパ
ルスを発生させている。
【0029】図3を用いて本発明の具体的な実施例を示
す。先ず画素クロックを2倍の周波数にして2系統の画
素同期回路21,22を用意する。まず画素クロックは
1画素を形成するのに必要な時間の半分を1周期とする
周波数とし、あるパルス立ち上がりを画素同期として電
極群A(吐出電極4a,4c,4e)を駆動するとき、
次の立ち上がりを画素同期として電極群B(吐出電極4
b,4d,4f)を駆動するようにする。その後、再び
次のパルス立ち上がりで電極群Aが駆動するようにな
る。同様に隣り合う電極が半周期ずれた形でパルスを発
生していくことになる。構成は、従来の2倍の周波数を
発振する画素同期回路21,22と、各吐出電極から印
刷する画像データを一時保管する画素メモリ16と、ラ
ッチされた画像データをパルス幅を変調するPWM回路
17,18と、パルス幅変調されたパルスに従って、電
圧を変化させる高電圧SW回路8a,8b,8c,8
d,8e,8fを備える。
【0030】本発明の別の実施例として、画素クロック
を2倍にしない方法がある。これは2系統の画素同期を
画素クロックの立ち上がり信号と立ち下がり信号の2つ
で取る方法である。立ち上がり部を用いて第一の電極群
Aが駆動し、立ち下がり部を用いて第二の電極群Bを駆
動すると良い。
【0031】本発明では図6のに示したパルスの
他、図6のに示すように画像信号に従った途中の位
置よりパルスが立ち上がり、所望のパルス幅を得た後、
画素クロックの画素同期で止まるようにしたパルスも用
い、2種類の回路が同時に駆動するようにする。具体的
には図16の回路構成を用いる。これは図10の構成と
図14の構成を並立させたものである。
【0032】ある吐出電極に注目したとき、この電極は
前者の画素同期から途中までのパルスに従った電圧を出
力するが、その両隣の電極はそれぞれの画像データに従
った後者の途中から画素同期までのパルスに従って電圧
を出力する。これによって低濃度データを出力したいと
き、隣り合う吐出電極が同時に出力されることがなくな
り、位置ずれによる画像斑を低減できる。また中濃度か
ら高濃度の画像データを印写するときには隣同士が同時
に駆動することによっても画像の劣化が少なく高速に印
刷できる。
【0033】別の実施例で、図17に示すようにパルス
を画素周期の前半に発生させる出力波形24と、パルス
が画素周期の後半に発生する出力波形25とを、画素周
期毎に切り替える。これにより画素周期の後半を使った
出力波形の後に必ず画素周期の前半を用いた出力波形2
6になるので、2画素を1つにまとめたような形にな
る。これにより今までパルス幅が短く十分な画像濃度を
出せなかったものであっても、2画素が合わさることに
よって中間調再現を良好にしている。
【0034】
【発明の効果】本発明によると、低濃度データを出力し
たいとき、隣り合う吐出電極が同時に出力されることが
なくなり、小径ドットのドット位置ずれを低減し、ハイ
ライト部分の中間調再現性を良好にするとともに、高速
に印刷できる画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電圧駆動方法の一実施例を示す図であ
る。
【図2】本発明からなるインクジェット記録装置の一実
施例を示す図である。
【図3】本発明の電圧駆動方法の他の実施例を示す図で
ある。
【図4】本発明の時分割電圧印加方式を説明する図であ
る。
【図5】本発明のパルス時間とドット径の関係を示す図
である。
【図6】本発明のPWM回路におけるパルス発生方法を
示す図である。
【図7】理想の印字結果を示す図である。
【図8】本発明の実施例を用いない場合の印字結果を示
す図である。
【図9】本発明の実施例を用いた場合の印字結果を示す
図である。
【図10】本発明のPWM回路の一実施例を示す図であ
る。
【図11】本発明のPWM回路の他の実施例を示す図で
ある。
【図12】本発明のPWM回路の他の実施例を示す図で
ある。
【図13】本発明のPWM回路の他の実施例を示す図で
ある。
【図14】本発明のPWM回路の他の実施例を示す図で
ある。
【図15】本発明のPWM回路の他の実施例を示す図で
ある。
【図16】本発明のPWM回路の他の実施例を示す図で
ある。
【図17】本発明の出力波形の一実施例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e,1f,16…画素メモ
リ、2a,3b,2c,3d,2e,3f…パルス幅変
調回路、4a,4b,4c,4d,4e,4f,51,
52,53,54,55,93…吐出電極、5a,6
b,5c,6d,5e,6f,24,25,26…出力
波形、7,21,22…画素同期回路、8a,8b,8
c,8d,8e,8f…高電圧スイッチング(SW)回
路、17,18…PWM回路、30,31,32,3
3,34…ドット、50…用紙、63…ビーム、62,
64…飛翔経路、70…カウントアップ、73…カウン
トダウン、71,74…特定位置、72,75,76,
77…出力、78…画素同期信号、80…メモリ、81
…ラッチ、82…画素クロック、83…アップカウン
タ、84…比較器、85…高電圧出力スイッチ、86…
ダウンカウンタ、87,88,90…インバータ、91
…信号源、92…PWM(パルス幅変調)回路、94…
対向電極、95…インク、96…高電圧SW回路、97
…インクタンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福地 久仁夫 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 岡野 守 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 深野 善信 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 米倉 清治 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−13357(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電力にてインクを吐出する複数の吐出電
    極と、 記録する画像データをパルス信号に変換する複数のパル
    ス変調部と、 前記複数のパルス変調部から、それぞれ出力される前記
    パルス信号の発生タイミングの同期をとる画素同期部
    と、 前記パルス信号に基づいて前記複数の吐出電極へ電圧を
    印加する電圧部とを有し、 前記画素同期部は、前記複数の吐出電極からインクを吐
    出する場合、ある画素周期内において、トリガが立った
    開始時間からある途中時間までパルス信号を第1の吐出
    電極へ出力し、途中時間から前記画素周期内の終了時間
    までパルス信号を前記第1の吐出電極に隣接する第2の
    吐出電極に出力するように、パルス信号の発生タイミン
    グを制御するインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1のインクジェット記録装置におい
    て、 前記画素同期部は、開始時間からある途中時間までパル
    ス信号を出力する制御と、途中時間から前記画素周期内
    の終了時間までパルス信号を出力する制御とを、前記第
    1の吐出電極と前記第2の吐出電極の間で画素周期毎に
    切り替えるインクジェット記録装置。
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