JP3496340B2 - トラクタのブレーキ制御装置 - Google Patents

トラクタのブレーキ制御装置

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JP3496340B2 JP15802395A JP15802395A JP3496340B2 JP 3496340 B2 JP3496340 B2 JP 3496340B2 JP 15802395 A JP15802395 A JP 15802395A JP 15802395 A JP15802395 A JP 15802395A JP 3496340 B2 JP3496340 B2 JP 3496340B2
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弘喜 小野
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はトラクタのブレーキ制御
装置に関するものであり、特に、ステアリングの操作に
連動して旋回内側の後輪を自動的に制動するようにした
トラクタのブレーキ制御装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】トラクタの後輪には左右独立して作動可
能な一対のブレーキ装置が設けられており、耕深作業時
に圃場で機体を旋回させる場合には、片方のブレーキペ
ダルのみを踏圧して旋回内側の後輪を制動し、機体の旋
回半径を小さくしている。 【0003】また、ステアリング機構部にセンサを設け
てステアリングの操舵角を検出し、該操舵角が一定値を
超えたときは機体が旋回動作に入ったものとみなし、旋
回内側の後輪を自動的に制動するようにしたオートブレ
ーキング装置も提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の此種トラクタの
オートブレーキング装置は、旋回時に内側の後輪を自動
的に制動するが、後輪の制動力は一定に設定されてい
る。制動力の設定値を大にした場合は、圃場の状態によ
っては内側後輪がロックして旋回跡が荒れることがあ
る。特に、直進から旋回へと走行状態が変わった直後に
は、土起こしが発生して圃場の荒れが大きくなる。 【0005】そこで、トラクタの旋回時に旋回内側の後
輪を自動的に制動するとともに、旋回開始直後の土起こ
しによる圃場の荒れを防止するために解決すべき技術的
課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決す
ることを目的とする。 【0006】 【課題を解決する為の手段】本発明は上記目的を達成す
るために提案されたものであり、機体の旋回時旋回内
側の後輪を自動的に制動するようにしたトラクタに於い
て、前記トラクタにはブレーキ圧を調整する比例弁及び
同比例弁のソレノイドへ通電するコントローラを設け、
前記コントローラの通電出力では、旋回開始後、後輪の
制動力を設定された制動力よりも弱くする弱制動期間
設けたことを特徴とするトラクタのブレーキ制御装置を
提供するものである。 【0007】 【作用】耕深作業時に圃場でトラクタを旋回させたと
き、旋回開始直後は弱い制動力で旋回内側の後輪を制動
する。従って、旋回開始直後の土起こしによる圃場の荒
れを防止できる。旋回開始から一定時間経過後は、圃場
条件に適した制動力にて後輪を制動することにより旋回
半径が小となる。 【0008】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って詳述
する。図1はトラクタ11を示したものであり、エンジ
ン12の後部に走行クラッチ13を設け、その後部にス
ペーサケース14を介してフロントミッション15及び
リヤミッション16等の動力伝動機構部17が連設さ
れ、エンジン12の動力を後輪18a,18bへ伝達し
ている。 【0009】また、エンジン12の動力は駆動切替部1
9により前輪20a,20bにも伝達され、該駆動切替
部19の内部には、前輪20a,20bへ後輪と略等速
の動力伝達を入切する4駆切替装置19aと、旋回時に
前輪20a,20bへ後輪の略2倍の回転速度の動力伝
達を行う増速装置19bが設けられている。 【0010】一方、前記スペーサケース14の右側部に
は左右のブレーキペダル21,22が設けられ、夫々独
立して踏圧できるように枢着されている。いま仮に、左
のブレーキペダル21を踏圧したときは、ペダル軸23
の回動によりスペーサケース14の左側部に設けたブレ
ーキロッド24が引張され、左側のブレーキアーム25
が前方へ回動して左後輪のブレーキ装置26が作動す
る。 【0011】また、右のブレーキペダル22を踏圧した
ときは、スペーサケース14の右側部に設けたブレーキ
ロッド27が引張され、右側のブレーキアーム28が前
方へ回動して右後輪のブレーキ装置29が作動する。 【0012】そして、左右のリヤアクスルハウジング3
0,31には、前述したブレーキペダル21,22のリ
ンケージとは別系統に油圧アクチュエータ32,33を
設け、該油圧アクチュエータ32,33をオンすること
により前記ブレーキアーム25,28が前方へ押圧さ
れ、左右のブレーキ装置26,29が作動するように形
成されている。 【0013】一方、ステアリングシャフト34に操舵角
センサ35を設けてステアリング36の操舵角を検出す
る。また、リヤミッションケース16の上部にリフトシ
リンダ38を設け、該リフトシリンダ38の伸縮によっ
て左右のリフトアーム39,39を上下に回動し、作業
機(図示せず)を任意の高さに昇降させる。更に、片方
のリフトアーム39の回動基部にリフトアームセンサ4
0を設け、該リフトアームセンサ40により作業機の吊
り上げ高さを検出する。尚、符号41はコントローラで
あり、42はモード設定器、43はポジション設定器で
ある。 【0014】図2は制御系のブロック図であり、前述し
た操舵角センサ35及びリフトアームセンサ40のほか
に、ロータリ作業機の耕深を検出するデプスセンサと、
駆動切替部19内に設けられた前輪回転センサ及び後輪
回転センサ等各センサが前記コントローラ41に接続さ
れている。また、モード設定器42により「作業」「走
行」「4駆」の各モードを選択して設定するように構成
してある。更に、ポジション設定器43によりリフトシ
リンダ38が伸縮し、リフトアーム39,39が上下動
して作業機の高さが設定される。 【0015】前記コントローラ41は各センサの検出値
に基づき、後述するように上昇用比例弁または下降用比
例弁のソレノイドを作動してリフトアーム39,39を
昇降させたり、或いは左右のブレーキ用比例弁のソレノ
イドをオンして左右のブレーキ装置26,29を作動さ
せる。また、左右のブレーキ装置26,29の制動力
は、ブレーキ圧設定用比例弁により大小調整することが
できる。 【0016】一方、4輪駆動用ソレノイドをオンするこ
とにより前記4駆切替装置19aが作動し、前輪20
a,20bと後輪18a,18bの周速比略等しい4輪
駆動となる。また、前輪増速用ソレノイドをオンするこ
とにより前記増速装置19bが作動し、前輪20a,2
0bの周速比が後輪18a,18bの略2倍となる前輪
増速4輪駆動となる。 【0017】次に、図3及び図4のフローチャートに従
ってトラクタのブレーキ制御について説明する。先ず、
操舵角センサをはじめとする各センサの検出値を読み込
むとともに、モード設定器等のスイッチ類の操作状態を
読み込む(ステップ101)。そして、リフトアームセ
ンサ40の検出値により作業機の上昇状態を判断する
(ステップ102)。作業機が上昇中であるときはステ
ップ102から103へ進み、操舵角センサ35の検出
値によりステアリング36の操舵角が旋回領域に入った
か否かを判断する。 【0018】ここで、トラクタ11が旋回領域に入って
いなく、且つ、直進状態が一定時間経過している場合
は、ステップ104を経てステップ105へ進み、フラ
グ1をクリアした後に、左右のブレーキ用比例弁ソレノ
イドをオフにする(ステップ106)。このときは、左
右のブレーキ装置のアクチュエータ32,33が作動せ
ず、ブレーキペダル21,22の踏圧操作のみによる制
動が行われる。また、トラクタ11が直進後に一定時間
経過しない場合はフラグ1をセットし、現在のブレーキ
圧を記憶する(ステップ107)。 【0019】一方、トラクタ11が旋回領域に入ったと
きはステップ110へ進み、現在2輪駆動中であれば、
前述した前輪回転センサ及び後輪回転センサの検出値か
ら現在のオーバーラン率(前輪の回転数/後輪の回転
数)を演算する(ステップ111)。図5に示すよう
に、スリップのない場合の各ブレーキ圧に対する適正な
オーバーラン率を予めデータとして記憶しておき、現在
セットされているブレーキ圧に応じた基準オーバーラン
率を算出する(ステップ112)。 【0020】そして、現在オーバーラン率と基準オーバ
ーラン率とを比較し(ステップ113)、この比率が適
性であれば回転比に応じたブレーキ圧Pm をセットする
(ステップ130)。例えば、乾田のように硬い地盤に
於いて2輪駆動で旋回しているときは、後輪のスリップ
がなくオーバーラン率は大となり、このとき、ブレーキ
圧を高く調整して旋回内側の後輪をフルブレーキ状態に
しても、地盤が硬いため圃場を荒らすことがない。従っ
て、旋回内側の後輪に強い制動力がかかり、旋回時間を
短縮することができる。 【0021】ここで、トラクタ11が4輪駆動或いは前
輪増速4輪駆動である場合はステップ110から121
へ進み、前輪増速4輪駆動状態が1.2秒間以上経過し
ているときは、一旦前輪増速用ソレノイドをオフにして
2輪駆動に切り替える(ステップ121→123)。 【0022】前輪増速4輪駆動状態が1.2秒間未満で
あるときや、通常の4輪駆動状態のときは、前輪増速用
ソレノイドをオンにして前輪増速4輪駆動状態にて旋回
する(ステップ122)。また、現在オーバーラン率が
基準オーバーラン率より低い場合も、前輪増速用ソレノ
イドをオンにして前輪増速4輪駆動状態にて旋回する
(ステップ113→122)。 【0023】次に、トラクタ11が旋回開始直後である
場合は、フラグ1がセット中であるか否かをみる(ステ
ップ140→141)。前述したように、直進状態が一
定時間継続しているときはフラグ1がクリアされている
(ステップ105)ので、低いブレーキ圧Po に変更す
る(ステップ142)。 【0024】そして、旋回方向により左ブレーキソレノ
イドをオンにするか(ステップ150→151)、右ブ
レーキソレノイドをオンにすれば(ステップ150→1
52)、トラクタ11が直進から旋回へと走行状態が変
わった直後には、弱い制動力にて後輪が制動され、旋回
開始直後の土起こしによる圃場の荒れを防止できる。 【0025】また、湿田のように軟弱な地盤に於いて
は、ステアリング36の操舵角を大にすると機体が曲が
りきれないため、一旦ステアリング36を戻して直進し
た後にまたステアリング36を操舵するような操作を行
うが、然るときには、前述したように、フラグ1がセッ
トされている(ステップ107)ので、前回セットして
記憶されているブレーキ圧に変更する(ステップ14
3)。 【0026】斯くして、軟弱な地盤では圃場条件に適合
した低いブレーキ圧にて後輪が制動されるので、安定し
た旋回性能を発揮することができる。尚、本発明は、本
発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことがで
き、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当
然である。 【0027】 【発明の効果】本発明は上記一実施例に詳述したよう
に、旋回開始直後は弱い制動力にて旋回内側の後輪を制
動するので、旋回開始直後の土起こしによる圃場の荒れ
を防止できる。そして、旋回開始から一定時間が経過し
た後は、強い制動力にて旋回内側の後輪を制動するので
旋回半径が小となる。 【0028】斯くして、圃場条件に適応した制動力によ
り圃場を荒らすことがなく、安定した旋回性能を発揮で
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】トラクタの側面図。 【図2】制御系のブロック図。 【図3】ブレーキ制御のフローチャート、その1。 【図4】ブレーキ制御のフローチャート、その2。 【図5】ブレーキ圧とオーバーラン率との関係を示すグ
ラフ。 【符号の説明】 11 トラクタ 18a,18b 後輪 26,29 ブレーキ装置 35 操舵角センサ 36 ステアリング 41 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 7/12 A01B 69/00 B62D 11/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 機体の旋回時旋回内側の後輪を自動的
    に制動するようにしたトラクタに於いて、前記トラクタ
    にはブレーキ圧を調整する比例弁及び同比例弁のソレノ
    イドへ通電するコントローラを設け、前記コントローラ
    の通電出力では、旋回開始後、後輪の制動力を設定され
    た制動力よりも弱くする弱制動期間を設けたことを特徴
    とするトラクタのブレーキ制御装置。
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