JP3496334B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JP3496334B2
JP3496334B2 JP13867995A JP13867995A JP3496334B2 JP 3496334 B2 JP3496334 B2 JP 3496334B2 JP 13867995 A JP13867995 A JP 13867995A JP 13867995 A JP13867995 A JP 13867995A JP 3496334 B2 JP3496334 B2 JP 3496334B2
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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一気筒当たり複数設け
られた吸気弁を開閉する複数のカム軸の位相差を制御す
ることにより、出力制御を行うエンジン制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的なガソリンエンジン(以下、単に
「エンジン」という。)では、吸気管に設置されたスロ
ットルバルブにより出力を制御している。そのため、低
負荷時には、スロットルバルブ下流の負圧が大きくなる
ことにより、ポンピングロスが増大するという問題があ
る。特に、低負荷を多用する自動車では、燃費悪化の大
きな要因の一つとなっている。
【0003】そこで、本出願人は、一気筒当たり二個の
吸気弁を設け、これらの吸気弁をそれぞれ開閉するカム
を設け、クランク角に対して固定の位相で一方の吸気弁
を開閉し、クランク角に対して遅れる側に可変とした位
相で他方の吸気弁を開閉することにより、吸入空気量す
なわち出力を制御するエンジン制御装置を発明している
(特開平3-88907 号公報)。ここで、クランク角に対し
て固定の位相で一方の吸気弁を開閉するカムを「固定位
相カム」、クランク角に対して遅れる側に可変とした位
相で他方の吸気弁を開閉するカムを「可変位相カム」と
呼ぶことにする。図13及び図14は、このエンジン制
御装置の動作の一例を示すタイミング図である。高負荷
の場合には、図13に示すように、固定位相カムと可変
位相カムの位相を一致させて、最大の吸入空気量を得
る。一方、低負荷の場合には、図14に示すように、固
定位相カムに対する可変位相カムの位相を遅らせて、圧
縮行程でシリンダに吸入した混合気の一部を吸気管へ戻
すことにより、吸入空気量を制御する。これにより、ノ
ンスロットル運転が可能となるので、燃費を向上でき
る。なお、エンジンの負荷状態は、アクセルペダルの踏
込み量を検出するアクセルセンサにより判断しており、
踏込み量が大きければ高負荷であり、踏込み量が小さけ
れば低負荷である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カム軸の位
相の変化速度が不十分であると、運転者の意思どおりの
トルクがエンジンから出力されるまでに遅れが生じてし
まう。そのため、油圧を用いてカム軸の位相を変化させ
る場合は、油圧をできるだけ高くして、カム軸の位相の
変化速度を大きく必要がある。しかし、油圧を高くする
と、今度は油圧ポンプの駆動ロスが増加するという問題
が生ずる。
【0005】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、一気筒当たり
複数の吸気弁を,カム軸の位相を変化させて開閉する場
合において、油圧を高くすることなくエンジンの出力ト
ルクを速やかに減少できるエンジン制御装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであり、一気筒当たり複数
吸気弁を設け,これらの吸気弁をそれぞれ開閉するカム
軸を設け,これらのカム軸間の位相差を変化させる位相
差可変手段と、エンジンの負荷状態を検出する負荷状態
検出手段と、この負荷状態検出手段で検出された負荷状
態に応じて前記位相差可変手段を制御する制御手段とを
備え、前記吸気弁の一方の位相を遅らせることにより圧
縮行程でシリンダに吸入した混合気の一部を吸気管へ戻
して吸入空気量を制御するエンジン制御装置を改良した
ものである。すなわち、本発明の特徴は、第一に、前記
位相差可変手段が、アクセルペダルが踏込まれた時に
記カム軸間の位相差を減少させるように動作するリター
ンスプリングと、前記アクセルペダルが戻された時に前
リターンスプリングの付勢力に抗して前記カム軸間の
位相差を増加させるように動作する油圧ポンプとを有す
ることである。第二に、前記エンジンのスロットル弁を
開閉するスロットルアクチュエータが付設されているこ
とである。第三に、前記制御手段には、前記アクセルペ
ダルが急に戻された時に、前記油圧ポンプを介して前記
位相差を増加させるとともに,前記スロットルアクチュ
エータを介して前記スロットル弁の開度(以下、「スロ
ットル開度」という。)を減少させる機能が付設されて
いることである。
【0007】
【作用】複数のカム軸は、クランク軸から伝達された動
力によって、それぞれ吸気弁を開閉する。位相差可変手
段は、複数のカム軸のいずれかの位相を変化させること
により、これらのカム軸間の位相差を変化させる。
【0008】エンジンの動作中は、負荷状態検出手段が
エンジンの負荷状態を検出し、制御手段が負荷状態に応
じて位相差可変手段を制御する。例えば、高負荷であれ
ば位相差を小さくし、低負荷であれば位相差を大きくす
る。
【0009】カム軸間の位相差を小さくする場合は、リ
ターンスプリングが位相差を減少させるので、油圧を高
くする必要はない。一方、カム軸間の位相差を大きくす
る場合は、油圧ポンプがリターンスプリングの付勢力に
抗してカム軸間の位相差を増加させるとともに、スロッ
トルアクチュエータがスロットル開度を減少させる。し
たがって、油圧ポンプで発生する油圧が低いために位相
の変化速度が小さくても、スロットル開度を減少させる
ことにより、エンジンの所望の出力トルクまで急速に低
下する。
【0010】
【実施例】図1及び図2は本発明に係るエンジン制御装
置の一実施例を示し、図1は全体構成図、図2は図1に
おける矢示IIから見た概略側面図である。以下、これら
の図面に基づき説明する。
【0011】エンジン制御装置10は、一気筒当たり二
個設けられた吸気弁12a,12b(図4及び図5参
照)のそれぞれを,クランク軸14から伝達された動力
によって開閉するカム軸16a,16bに対して,カム
軸16bの位相を変化させることによりカム軸16a,
16b間の位相差θを変化させる位相差可変手段18
と、アクセルペダル20の踏込み量fを検出する負荷状
態検出手段としてのアクセルセンサ22と、アクセルセ
ンサ22で検出された踏込み量fに応じて位相差可変手
段18を制御する制御手段24とから概略的に構成され
ている。
【0012】制御手段24は、スロットルアクチュエー
タ92を介してスロットル弁94を開閉し、スロットル
センサ96を介してスロットル開度sを入力する。制御
手段24には、位相差θを増加させる場合にスロットル
アクチュエータ92を介してスロットル開度sを減少さ
せる機能、例えば、踏込み量fと位相差θとをパラメー
タとして予め定められたスロットル開度sに、一致させ
るようにスロットルアクチュエータ92を制御する機能
が付設されている。スロットルアクチュエータ92は、
例えば、スロットル弁94を回動するステッピングモー
タである。スロットルセンサ96は、例えば、スロット
ル弁94とともに可動接点が回動するポテンショメータ
であり、スロットル開度sに応じた電圧を制御手段24
へ出力する。
【0013】また、エンジン制御装置10には、エンジ
ン26の始動時を検出する始動検出手段27が付設され
ている。制御手段24には、始動検出手段27でエンジ
ン26の始動時が検出されると,カム軸16a,16b
間の位相差θを小さくするように位相差可変手段18を
制御する機能が付設されている。始動検出手段27は、
エンジン26のクランキングを検出するクランキングス
イッチ28と、エンジン26の回転数nを検出する回転
数センサとしてのクランク角検出センサ38aとにより
構成されている。
【0014】アクセルセンサ22は、例えば、アクセル
ペダル20の踏込みによって可動接点が回動するポテン
ショメータであり、アクセルペダル20の踏込み量fに
応じた電圧を制御手段24へ出力する。クランキングス
イッチ28は、例えば、スタータ29へバッテリの出力
電圧Vbを印加するための手動スイッチであり、スター
タ29の動作中に制御手段24へ‘H’レベル電圧を出
力し、スタータ29の停止中に制御手段24へ‘L’レ
ベル電圧を出力する。制御手段24は、CPU,RO
M,RAM,入出力インタフェース等からなるマイクロ
コンピュータと、そのコンピュータプログラムとから構
成されている。
【0015】クランク軸14の一端にはプーリ30、カ
ム軸16aの一端にはプーリ32a、カム軸16bの一
端にはプーリ32bがそれぞれ設けられている。三個の
プーリ30,32a,32bには、一本のタイミングベ
ルト34が掛け渡されている。プーリ30,32a,3
2b及びタイミングベルト34によって動力伝達機構3
6が構成されている。エンジン26は四サイクルである
ので、クランク軸14が二回転すると、動力伝達機構3
6を介してカム軸16a,16bが一回転する。また、
位相差可変手段18はカム軸16bにのみ設けられてい
る。したがって、カム軸16bのクランク軸14に対す
る位相は可変となっており、一方、カム軸16aのクラ
ンク軸14に対する位相は固定となっている。さらに、
カム軸16aの他端にはクランク角検出センサ38a、
カム軸16bの他端にはカム角検出センサ38bがそれ
ぞれ設けられている。クランク角検出センサ38a及び
カム角検出センサ38bは、例えばロータリエンコーダ
であり、一定の回転角ごとにパルス信号を発生する。ク
ランク角検出センサ38aは、カム軸16aの回転角及
び回転数を検出するが、カム軸16aとクランク軸14
とは位相が固定されているので、クランク軸14の回転
角及び回転数(すなわちエンジン26の回転数n)も検
出することになる。カム角検出センサ38bは、カム軸
16bの回転角及び回転数を検出する。
【0016】なお、図1において、吸気80は、エアク
リーナ82,スロットルチャンバー84,インテークマ
ニホールド86を通って、エンジン26内に導入され
る。排気88は、エキゾーストマニホールド90からエ
ンジン26外へ排出される。
【0017】図3は図1におけるカム軸16a,16b
及びその周辺を示す平面図、図4は図3におけるIV-IV
線縦断面図、図5は図3におけるV-V 線縦断面図であ
る。以下、図3乃至図5に基づき説明する。
【0018】カム軸16aには吸気弁用カム40a及び
排気弁用カム42c,42d、カム軸16bには吸気弁
用カム40bがそれぞれ設けられている。吸気弁用カム
40aは吸気弁12a、吸気弁用カム40bは吸気弁1
2b、排気弁用カム42cは排気弁44c、排気弁用カ
ム42dは排気弁44dをそれぞれ開閉する。ただし、
吸気弁用カム40aはロッカーアーム46を介して吸気
弁12aを開閉する。ロッカーアーム46は、ロッカー
軸46aに回動自在に支持されている。
【0019】図6は、図1における位相差可変手段18
を示す断面図である。以下、図1,図2及び図6に基づ
き説明する。
【0020】位相差可変手段18は、油圧発生部18A
と駆動部18Bとから構成されている。油圧発生部18
Aは、リリーフ弁50,油圧ポンプ52,電磁弁54,
制御弁56,オリフィス58等から構成されている。駆
動部18Bは、油圧発生部18Aに連通するとともにプ
ーリ32bに一体化されたシリンダ68と、内側でヘリ
カルスプライン62aを介してカム軸16bに噛合し,
外側でヘリカルスプライン62bを介してシリンダ68
に噛合し,油圧により押圧される円筒状の中間ギア62
と、中間ギア62を押し戻すリターンスプリング66
と、によって構成されている。ヘリカルスプライン62
a,62bは、軸線に沿って若干斜めに形成されるとと
もに互いに噛み合う外歯と内歯とからなるものである。
油圧又はリターンスプリング66の復元力により中間ギ
ア62が軸線方向に移動することにより、プーリ32b
とカム軸16bとに位相差を生じる。また、油圧発生部
18Aの出力側の油路70は、エンジン26の外壁26
A内、及びカム軸16b内を通って、シリンダ68内に
連通している。電磁弁54は、制御手段24によって通
電される。
【0021】電磁弁54が通電されなければ、油圧ポン
プ52により油路72へ送り出されたオイルは、オリフ
ィス58及び油路74を経由して電磁弁54で排出され
る。そのため、制御弁56はスプリング76によって
(図6において)左方へ移動し、油路70の油圧は油路
78を経て逃げる。これにより、中間ギア62は、リタ
ーンスプリング66により(図6において)左方へ移動
する。その結果、カム軸16a,16b間の位相差θは
減少する。
【0022】電磁弁54が通電されると、油圧ポンプ5
2により油路72へ送り出されたオイルは、電磁弁54
が閉じているので、油路74の油圧を上昇させる。その
ため、制御弁56はスプリング76に抗して(図6にお
いて)右方へ移動し、油路70の油圧が上昇する。これ
により、中間ギア62は、リターンスプリング66に抗
して、(図6において)右方へ移動する。その結果、カ
ム軸16a,16b間の位相差θは増加する。
【0023】図7は、図1における制御手段24の一動
作を示すフローチャートである。以下、図1,図6及び
図7に基づき説明する。
【0024】まず、クランキングスイッチ28から出力
された信号に基づき、エンジン26がクランキングか否
かを判断する(ステップ101)。クランキング中であ
れば、クランク角検出センサ38aで検出されたエンジ
ン26の回転数nが、始動状態を示す設定値n1 よりも
小さいか否かを判断する(ステップ102)。回転数n
が設定値n1 よりも小さければ、エンジン26が始動中
であるので、カム軸16a,16b間の目標位相差θ1
を0°とする(ステップ103)。続いて、クランク角
検出センサ38a及びカム角検出センサ38bを介して
位相差θを検出し(ステップ104)、位相差θが目標
位相差θ1 よりも小さいか否かを判断する(ステップ1
05)。位相差θが目標位相差θ1 よりも大きければ、
電磁弁54への通電のデューティ比を減少させる(ステ
ップ106)。これにより、油路70の油圧が減少し、
中間ギア62が左方へ移動し、位相差θが減少する。一
方、位相差θが目標位相差θ1 よりも小さければ電磁弁
54への通電のデューティ比を増加させる(ステップ1
07)。これにより、油路70の油圧が増加し、中間ギ
ア62が右方へ移動し、位相差θが増加する。
【0025】また、ステップ101でクランキング中で
なければ、又はステップ102で回転数nが設定値n1
よりも大きければ、アクセルセンサ22で検出された踏
込み量f等に基づき、通常制御による目標位相差θ1
算出する(ステップ108)。続いて、ステップ104
からステップ107までの動作をする。
【0026】図8は、図7における位相差検出ルーチン
(ステップ104)の内容を示すフローチャートであ
る。図9は、クランク角検出センサ38a及びカム角検
出センサ38bの動作を示すタイムチャートである。以
下、図1,図8及び図9に基づき説明する。
【0027】クランク角検出センサ38a及びカム角検
出センサ38bは、同一構造であり、クランク軸14及
びカム軸16a並びにカム軸16bの 1/4回転(周期
T)ごとに所定のパルス信号を発生する。また、クラン
ク角検出センサ38a及びカム角検出センサ38bの検
出信号は、位相差θが0°のときに,同時に発生するよ
うに調整されている。したがって、検出信号のずれΔT
を周期Tで割った値は、位相差θに対応している。そこ
で、ステップ201では、k×ΔT/Tにより位相差θ
を得ている。ここで、‘k’は、気筒数に応じた定数で
ある。
【0028】図10は、図1における制御手段24の他
の動作を示すフローチャートである。図11は、踏込み
量fと位相差θとをパラメータとして予め定められた目
標スロットル開度s1 を示す図表である。以下、図1,
図10及び図11に基づき説明する。
【0029】制御手段24は、図10に示すフローチャ
ートに従って、スロットルアクチュエータ92を制御す
る。まず、現在のアクセルペダル20の踏込み量fをア
クセルセンサ22から入力し、現在のカム軸16a,1
6b間の位相差θをクランク角検出センサ38a及びカ
ム角検出センサ38bから入力する。そして、これらの
踏込み量f及び位相差θに対応する目標スロットル開度
1 を、図示しないメモリに記憶されている図11のマ
ップから検索する(ステップ301)。次に、スロット
ルセンサ96を介して現在のスロットル開度sを入力
し、スロットル開度sが目標スロットル開度s1 と等し
いか否かを判断する(ステップ302)。等しければそ
のまま終了し、等しくなければスロットル開度sと目標
スロットル開度s1 との大小を比較する(ステップ30
3)。スロットル開度sが目標スロットル開度s1 より
小さければ、スロットルアクチュエータ92を介してス
ロットル開度sを大きくする(ステップ304)。一
方、スロットル開度sが目標スロットル開度s1 より大
きければ、スロットルアクチュエータ92を介してスロ
ットル開度sを小さくする(ステップ305)。
【0030】図12は、図11の制御手段24の動作に
基づく、踏込み量f,位相差θ,スロットル開度s等を
示すタイムチャートである。以下、図1,図6及び図1
2に基づき説明する。
【0031】時間t1〜t2において、アクセルペダル
20を急に踏み込むと、位相差可変手段18のリターン
スプリング66が位相差θを減少させる。リターンスプ
リング66の付勢力は十分に大きくしてあるので、位相
差θの変化速度は十分に大きく、位相差θがアクセルペ
ダル20に追随して急速に減少する。
【0032】時間t3〜t4において、アクセルペダル
20をゆっくり戻すと、位相差可変手段18の油圧ポン
プ52がリターンスプリング66の付勢力に抗して位相
差θを増加させる。このときは、位相差θはゆっくり増
加すればよいので、油圧ポンプ52の油圧のみでアクセ
ルペダル20に追随できる。したがって、スロットル開
度sは全開のままである。
【0033】時間t4〜t5において、アクセルペダル
20を急に戻すと、油圧ポンプ52がリターンスプリン
グ66の付勢力に抗して位相差θを増加させるととも
に、スロットルアクチュエータ92がスロットル開度s
を減少させる。このときは、位相差θがアクセルペダル
20に追随できないため、スロットルアクチュエータ9
2がスロットル開度sを減少させている。したがって、
油圧ポンプ52で発生する油圧が低いために位相差θの
変化速度が小さくても、スロットル開度sが減少するこ
とにより、エンジン26の所望の出力トルクまで急速に
低下する。その後、時間t6において、位相差θが目標
位相差θ1 に一致することにより、スロットル開度sは
再び全開となる。
【0034】なお、本発明は、いうまでもなく、上記実
施例に限定されない。例えば、一気筒当たり吸気弁及び
カム軸を三個以上とした場合も、本発明に含まれる。
【0035】また、前述した制御手段24の動作は、当
然のことながら、所定の時間間隔で何回も繰り返し行わ
れるものである。
【0036】
【発明の効果】本発明に係るエンジン制御装置によれ
ば、油圧ポンプによりリターンスプリングの付勢力に抗
してカム軸間の位相差を増加させるとともに、スロット
ルアクチュエータによりスロットル開度を減少させるよ
うにしたので、油圧ポンプで発生する油圧に頼らなくて
も、スロットル開度を減少させることにより、エンジン
の出力トルクを急速に低下できる。したがって、油圧を
低いものにしたまま、運転者の意思通りにエンジンの出
力トルクを制御することができる。
【0037】また、リターンスプリングの付勢力がある
程度大きくても、スロットル開度を減少させることによ
りエンジンの出力トルクを急速に減少できることから、
リターンスプリングの付勢力を十分に大きくでき、これ
により位相差を小さくする場合の変化速度を大きくでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジン制御装置の一実施例を示
す全体構成図である。
【図2】図1における矢示IIから見た概略側面図であ
る。
【図3】図1におけるカム軸及びその周辺を示す平面図
である。
【図4】図3におけるIV-IV 線縦断面図である。
【図5】図3におけるV-V 線縦断面図である。
【図6】図1における位相差可変手段を示す断面図であ
る。
【図7】図1における制御手段の一動作を示すフローチ
ャートである。
【図8】図7における位相差検出ルーチン(ステップ1
04)の内容を示すフローチャートである。
【図9】図1におけるクランク角検出センサ及びカム角
検出センサの動作を示すタイムチャートであり、図9
(イ)がクランク角検出センサであり、図9(ロ)がカ
ム角検出センサである。
【図10】図1における制御手段の他の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図11】本実施例における踏込み量と位相差とをパラ
メータとして予め定められた目標スロットル開度を示す
図表である。
【図12】本実施例における踏込み量,位相差,スロッ
トル開度等を示すタイムチャートであり、図12(イ)
が踏込み量であり、図12(ロ)が位相差であり、図1
2(ハ)がスロットル開度である。
【図13】従来のエンジン制御装置の動作の一例を示す
タイミング図である。
【図14】従来のエンジン制御装置の動作の一例を示す
タイミング図である。
【符号の説明】
10 エンジン制御装置 12a,12b 吸気弁 14 クランク軸 16a,16b カム軸 18 位相差可変手段 20 アクセルペダル 22 アクセルセンサ(負荷状態検出手段) 24 制御手段 26 エンジン 52 油圧ポンプ 66 リターンスプリング 92 スロットルアクチュエータ 94 スロットル弁 θ カム軸間の位相差 f アクセルペダルの踏込み量 s スロットル開度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 43/00 301 F02D 43/00 301K 301Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/14 320 F01L 1/34 F02D 9/02 F02D 13/02 F02D 43/00 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一気筒当たり複数の吸気弁を設け,これ
    らの吸気弁をそれぞれ開閉するカム軸を設け,これらの
    カム軸間の位相差を変化させる位相差可変手段と、エン
    ジンの負荷状態を検出する負荷状態検出手段と、この負
    荷状態検出手段で検出された負荷状態に応じて前記位相
    差可変手段を制御する制御手段とを備え、前記吸気弁の
    一方の位相を遅らせることにより圧縮行程でシリンダに
    吸入した混合気の一部を吸気管へ戻して吸入空気量を制
    御するエンジン制御装置において、 前記位相差可変手段は、アクセルペダルが踏込まれた時
    前記カム軸間の位相差を減少させるように動作するリ
    ターンスプリングと、前記アクセルペダルが戻された時
    に前記リターンスプリングの付勢力に抗して前記カム軸
    間の位相差を増加させるように動作する油圧ポンプとを
    有し、 前記エンジンのスロットル弁を開閉するスロットルアク
    チュエータが付設され、 前記制御手段には、前記アクセルペダルが急に戻された
    時に、前記油圧ポンプを介して前記位相差を増加させる
    とともに,前記スロットルアクチュエータを介して前記
    スロットル弁の開度を減少させる機能が付設されている
    ことを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 【請求項2】 前記負荷状態検出手段がアクセルペダル
    の踏込み量を検出するアクセルセンサであり、 前記制御手段には、前記アクセルセンサで検出された踏
    込み量と前記カム軸間の位相差とをパラメータとして予
    め定められた前記スロットル弁の開度に、一致させるよ
    うに前記スロットルアクチュエータを制御する機能が付
    設されていることを特徴とする請求項1記載のエンジン
    制御装置。
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