JP2002161763A - 電磁式可変バルブタイミング装置の制御装置 - Google Patents

電磁式可変バルブタイミング装置の制御装置

Info

Publication number
JP2002161763A
JP2002161763A JP2000357453A JP2000357453A JP2002161763A JP 2002161763 A JP2002161763 A JP 2002161763A JP 2000357453 A JP2000357453 A JP 2000357453A JP 2000357453 A JP2000357453 A JP 2000357453A JP 2002161763 A JP2002161763 A JP 2002161763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reference position
valve timing
variable valve
electromagnetic
rotation phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000357453A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4011282B2 (ja
Inventor
Hajime Hosoya
肇 細谷
Satoru Watanabe
渡邊  悟
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP2000357453A priority Critical patent/JP4011282B2/ja
Publication of JP2002161763A publication Critical patent/JP2002161763A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4011282B2 publication Critical patent/JP4011282B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁ブレーキによる摩擦制動力によって、遅角
側に付勢するばね力に抗してクランクシャフトに対する
カムの位相を進角させる電磁式可変バルブタイミング装
置において、ストッパ位置に戻るときのストッパの当た
り音を小さくする。 【解決手段】エンジン負荷・回転速度に応じて要求され
る目標の回転位相がストッパで規定される基準位置(回
転位相=0)に切り換わると、所定値S/Lまでは制御
目標値をステップ的に変化させるが、その後は、制御目
標値を規準位置まで一定速度で徐々に変化させる。これ
により、ストッパが当たるときの運動エネルギーが小さ
くなり、当たり音が小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁式可変バルブ
タイミング装置の制御装置に関し、詳しくは、電磁ブレ
ーキを用いてクランクシャフトに対するカムシャフトの
回転位相を変化させる構成の電磁式可変バルブタイミン
グ装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両用エンジンにおいて、電
磁ブレーキの摩擦制動によりクランクシャフトに対する
カムシャフトの回転位相を進角変化させる構成のエンジ
ンの電磁式可変バルブタイミング装置が知られている
(特開平10−153104号公報参照)。
【0003】前記電磁式可変バルブタイミング装置にお
いては、回転位相を遅角方向に付勢するコイルばねを有
すると共に、遅角方向への回転位相の変化を規制するス
トッパとを備え、前記コイルばねによる付勢力に抗する
制動力を電磁ブレーキによって発生させることで、前記
ストッパ位置(基準位置)から回転位相を進角変化させ
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回転位相を
前記ストッパ位置に戻す場合には、電磁ブレーキを構成
する電磁コイルに対する通電を遮断すれば良いが、この
ときストッパ位置にまでコイルばねの付勢力で戻るため
運動エネルギーが大きく、ストッパが当たったときに大
きな当たり音が発生し、これが車室内の乗員にまで伝播
し、乗員に不快感を与えてしまう可能性があった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、電磁式可変バルブタイミング装置において、スト
ッパで規制される基準位置にまで回転位相を戻すとき
に、大きな当たり音が発生することを回避できる制御装
置を提供する
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明では、電磁ブレーキの摩擦制動によりクランクシャ
フトに対するカムシャフトの回転位相を進角変化させる
構成であって、前記回転位相を遅角方向に付勢する弾性
体と、前記遅角方向への回転位相の変化を規制するスト
ッパとを備えた電磁式可変バルブタイミング装置におい
て、回転位相が、ストッパで規制される基準位置に向け
て変化するときの速度を制限する構成とした。
【0007】かかる構成によると、コイルばね等の弾性
体の付勢力によって基準位置まで戻ろうとする回転位相
の遅角方向への変化速度に制限を加えて遅らせること
で、ストッパが当たるときの運動エネルギーを小さくす
る。請求項2記載の発明では、前記ストッパで規制され
る基準位置に向けての目標回転位相の変化速度を制限す
る構成とした。
【0008】かかる構成によると、運転条件が回転位相
を基準位置することを要求する状態であっても、目標の
回転位相を直ちに基準位置に切り替えるのではなく、徐
々に基準位置にまで変化するように、目標回転位相が基
準位置にまで遅角変化するときの変化速度を遅くし、該
目標回転位相に応じて制御される実際の回転位相の基準
位置への変化速度を遅らせる。
【0009】請求項3記載の発明では、前記基準位置の
回転位相が要求される運転条件に切り変わったときに、
所定回転位相から基準位置までの間、目標回転位相を予
め設定された速度で変化させる構成とした。かかる構成
によると、例えば所定回転位相よりも進角側を目標とす
る状態から、基準位置を目標とすることが要求される運
転条件に切り換わると、前記所定回転位相までは制限な
く変化させるが、その後、基準位置までは、予め設定さ
れた速度で徐々に目標を変化させる。
【0010】請求項4記載の発明では、目標回転位相が
ストッパで規制される基準位置に切り換わったときに、
電磁ブレーキの制御信号の変化を制限する構成とした。
かかる構成によると、目標回転位相がストッパで規制さ
れる基準位置に切り換わったときに、制御信号が急激に
基準位置相当まで変化しないように制限を加え、基準位
置相当まで徐々に変化させる。
【0011】請求項5記載の発明では、目標回転位相が
基準位置に切り換わった後、所定時間が経過してから、
電磁ブレーキの制御信号の変化を制限するよう構成し
た。かかる構成によると、目標回転位相が基準位置に切
り換わってから所定時間が経過するまでは、制御信号の
急激な変化を許容するが、所定時間が経過した後は、制
御信号の変化速度に制限を加え、基準位置相当まで徐々
に変化させる。
【0012】請求項6記載の発明では、目標回転位相が
基準位置に切り換わった後、実際の回転位相が所定の回
転位相になってから、電磁ブレーキの制御信号の変化を
制限するよう構成した。かかる構成によると、目標回転
位相が基準位置に切り換わってから、実際の回転位相が
所定回転位相になるまでは、制御信号の急激な変化を許
容するが、所定回転位相にまで変化した後は、制御信号
の変化速度に制限を加え、基準位置相当まで徐々に変化
させる。
【0013】請求項7記載の発明では、目標回転位相が
前記基準位置に切り換わった後、前記電磁ブレーキの制
御信号が基準位置相当値を含む所定領域内であるとき
に、前記電磁ブレーキの制御信号の変化を制限するよう
構成した。かかる構成によると、目標回転位相が基準位
置に切り換わってから、制御信号が基準位置を含む所定
領域内になるまでは、制御信号の急激な変化を許容する
が、所定領域内になると制御信号の変化速度に制限を加
え、基準位置相当まで徐々に変化させる。
【0014】請求項8記載の発明では、単位時間当たり
の制御信号の変化量を所定値以下に制限する構成とし
た。かかる構成によると、単位時間当たりの制御信号の
変化量が所定値を超える設定がなされた場合、前記変化
量を前記所定値に制限し、設定速度以下の変化速度で制
御信号が基準位置相当まで変化するようにする。
【0015】請求項9記載の発明では、単位実回転位相
当たりの前記制御信号の変化量を所定値以下に制限する
構成とした。かかる構成によると、実際の回転位相が単
位量だけ変化するときの制御信号の変化量が所定値を超
える場合には、前記変化量を前記所定値に制限し、回転
位相の急変をもたらす制御信号の急変を規制する。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、回転位相
がストッパで規制される基準位置に向けて変化するとき
の変化速度が制限されるので、ストッパが当たるときの
速度を遅くでき、以って、ストッパが当たるときの運動
エネルギーを小さくして、当たり音を小さくすることが
できるという効果がある。
【0017】請求項2記載の発明によると、基準位置に
向かう目標回転位相の変化速度を遅くすることで、目標
回転位相に基づいて制御される実際の回転位相が基準位
置に向かう速度を遅くし、ストッパが当たるときの当た
り音を小さくすることができるという効果がある。請求
項3記載の発明によると、基準位置付近での目標回転位
相の変化を遅くすることで、目標回転位相の変化が過剰
に制限されることを回避しつつ、ストッパが当たるとき
の当たり音を小さくすることができるという効果があ
る。
【0018】請求項4記載の発明によると、目標回転位
相が基準位置にまで急激に変化したとしても、電磁ブレ
ーキの制御信号の変化を制限することで、実際の回転位
相が基準位置に向かう速度を遅くでき、以って、ストッ
パが当たるときの運動エネルギーを小さくして、当たり
音を小さくすることができるという効果がある。請求項
5〜7記載の発明によると、基準位置付近でのみ制御信
号の変化に制限を加えるので、実際の回転位相の変化が
過剰に制限されることを回避しつつ、ストッパが当たる
ときの当たり音を小さくすることができるという効果が
ある。
【0019】請求項8記載の発明によると、時間に対す
る制御信号の変化速度を制限することで、ストッパが当
たるときの運動エネルギーを許容値以下に制限して、ス
トッパが当たるときの当たり音を小さくすることができ
るという効果がある。請求項9記載の発明によると、回
転位相の変化に対する制御信号の変化速度を制限するこ
とで、ストッパが当たるときの運動エネルギーを許容値
以下に制限して、ストッパが当たるときの当たり音を小
さくすることができるという効果がある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1は実施の形態におけるエンジンのシステム構
成図である。この図1において、車両に搭載されるエン
ジン101の各気筒の燃焼室には、エアクリーナ10
2,吸気通路103,モータ104aで開閉駆動される
電子制御式スロットル弁104を介して空気が吸入され
る。
【0021】各気筒の燃焼室内に燃料(ガソリン)を直
接噴射する電磁式の燃料噴射弁105が設けられてお
り、該燃料噴射弁105から噴射される燃料と吸入空気
とによって燃焼室内に混合気が形成される。燃料噴射弁
105は、コントロールユニット131から出力される
噴射パルス信号によりソレノイドに通電されて開弁し、
所定圧力に調圧された燃料を噴射する。
【0022】そして、噴射された燃料は、吸気行程噴射
の場合は燃焼室内に拡散して均質な混合気を形成し、ま
た圧縮行程噴射の場合は点火栓106回りに集中的に層
状の混合気を形成する。燃焼室内に形成される混合気
は、点火栓106により着火燃焼する。但し、エンジン
101を上記の直接噴射式ガソリンエンジンに限定する
ものではなく、吸気ポートに燃料を噴射する構成のエン
ジンであっても良い。
【0023】エンジン101からの排気は排気通路10
7より排出され、該排気通路107には排気浄化用の触
媒108が介装されている。また、吸気バルブ109を
駆動する吸気側カムシャフト110には、電磁ブレーキ
の摩擦制動によりクランクシャフト112に対するカム
シャフト110の回転位相を進角変化させ、作動角一定
のまま吸気バルブ109のバルブタイミングを変更する
電磁式可変バルブタイミング装置115が備えられてい
る。
【0024】尚、電磁式可変バルブタイミング装置11
5は、排気側カムシャフトに備えられる構成であっても
良いし、また、排気側カムシャフトと吸気側カムシャフ
トの双方に備えられる構成であっても良いし、更に、シ
ングルカムに適用される構成であっても良い。コントロ
ールユニット131は、CPU,ROM,RAM,A/
D変換器及び入出力インターフェイス等を含んで構成さ
れるマイコンを備え、各種センサからの入力信号を受
け、これらに基づいて演算処理して、燃料噴射弁10
5,点火栓106及び前記電磁式可変バルブタイミング
装置115を制御する。
【0025】前記各種センサとして、エンジン101の
クランク角を検出するクランク角センサ121、カムシ
ャフト110から気筒判別信号を取り出すカムセンサ1
22が設けられており、前記クランク角センサ121か
らの信号に基づきエンジン101の回転速度Neが算出
される。この他、吸気通路103のスロットル弁104
上流側で吸入空気流量Q(質量流量)を検出するエアフ
ローメータ123、アクセルペダルの踏込み量(アクセ
ル開度)APSを検出するアクセルセンサ124、スロ
ットル弁104の開度TVOを検出するスロットルセン
サ125、エンジン101の冷却水温Twを検出する水
温センサ126、排気中の酸素濃度に応じて燃焼混合気
の空燃比を検出する空燃比センサ127、車速VSPを
検出する車速センサ128などが設けられている。
【0026】ここで、前記電磁式可変バルブタイミング
装置115の構造を、図2,3に基づいて説明する。図
2,3において、シリンダヘッド120に対して回転可
能に支持されるカムシャフト110の端部111の軸周
に回転可能にプーリ(又はスプロケット)2が支承され
る。プーリ2はカムシャフト110に対して相対回転可
能に支承され、エンジン101のクランクシャフト11
2の回転に連動して回転する。
【0027】カムシャフト110の端部111の延長線
上には、軸周にギヤが形成される伝達部材3がボルト3
1により固定され、プーリ2の回転が、以下に説明する
伝達機構を介して伝達部材3に伝えられる。カムシャフ
ト110と同軸に、フランジを有する筒状のドラム41
が設けられ、このドラム41とプーリ2との間には、ド
ラム41の回転位相を遅らせる方向に付勢するコイルば
ね42(弾性体)が介装されている。
【0028】即ち、プーリ2にはケース部材44が固定
され、コイルばね42の外周側端部は、このケース部材
44の内周面部分に固定され、コイルばね42の内周側
端部は、ドラム41の外周面に固定されている。ここ
で、前記ドラム41に形成されたストッパ41aと、前
記プーリ2に形成されたストッパ2aとが当接して、コ
イルばね42による付勢方向(回転位相を遅らせる方
向)への回転位相の変化が規制されるようになってお
り、後述する電磁ブレーキの摩擦制動力によって前記ス
トッパ位置(以下、基準位置という)から回転位相が進
角方向に変化し、電磁ブレーキによる摩擦制動力が無く
なると、前記基準位置にまでコイルばね42の付勢力に
よって戻るようになっている。
【0029】また、伝達部材3の軸周に形成されたギア
32と、筒状のピストン部材43の内周に形成されたギ
ア433とが、はす歯ギヤによるヘリカル機構により噛
み合っている。ピストン部材43の外周面の対向する2
箇所に、係合部431,431が突出形成されていて、
プーリ2の回転中心部分からカムシャフト110の軸方
向に延出している爪部材21,21の間に前記係合部4
31,431が係合している。この係合によりピストン
部材43とプーリ2とは同位相で回転する。
【0030】ピストン部材43の前記係合部431,4
31には、ピストン部材43の軸を中心とする雄ねじ4
32が各々形成され、ドラム41の内周面には雌ねじ4
11が形成されていて、この両者はねじ作用により噛み
合っている。ドラム軸受部材45は、伝達部材3の外周
とドラム41の内周との間に介装され、この両者の相対
回転を軸受する。このドラム軸受部材45とドラム41
の内周面との間には、爪受部材7aが介装されている。
【0031】この爪受部材7aはドラム41の内周面に
支持され、爪部材21,21の先端部の外周面側に形成
されている段部22,22に当接して、カムシャフト1
10の径方向に爪部材21,21を係止している。被吸
引部材46は、その回転中心部分に内歯の平ギヤ461
が形成され、このギヤ461には、伝達部材3の先端部
に形成されている平ギヤ33に噛み合っている。
【0032】これにより、被吸引部材46は伝達部材3
に対し、その軸方向に摺動可能に構成されると共に、被
吸引部材46と伝達部材3とは同位相で回転する。ドラ
ム41のフランジ部分412の側面にはギア413が形
成され、被吸引部材46の一方の面462に形成されて
いるギア463と対峙していて、この両ギヤは噛み合う
ことで、ドラム41と被吸引部材46とが回転方向に係
合するようにしてある。
【0033】第1の電磁ソレノイド5bと第2の電磁ソ
レノイド5aは、カムシャフト110の軸芯線を囲むよ
うに、カムシャフト110の端部111に固定されてい
る伝達部材3や、この伝達部材3を固定しているボルト
31の外周面を囲むように軸受部材6を介して配置され
ている。すなわち、スペーサ部材47が、ボルト31の
頭部311と伝達部材3の先端部との間に嵌合固定され
ていて、このスペーサ部材47の外周側には、第2の電
磁ソレノイド5aがスペーサ部材47との間に軸受部材
6を介して配置されている。
【0034】さらに、第2の電磁ソレノイド5aと被吸
引部材46の外周側には、電磁ブレーキを構成する第1
の電磁ソレノイド5bが配置されている。第2の電磁ソ
レノイド5aはボルト51aにより、ケース8に固定さ
れている。次に作用について説明する。カムシャフト1
10の回転位相を進角側に変更するためには、第1の電
磁ソレノイド5bが発生する磁界によりピストン部材4
3をカムシャフト110の軸方向に移動することにより
行う。
【0035】すなわち、まず、第2の電磁ソレノイド5
aの発生磁界により、被吸引部材46が吸引されて、被
吸引部材46のギア463と、ドラム41のギア413
とが離れ、ドラム41がプーリ2に対して相対的に回転
できるようにする。そして、第1の電磁ソレノイド5b
の発生磁界により、ドラム41を吸引することで、ドラ
ム41を第1の電磁ソレノイド5bの端面に押し付け
て、摩擦制動を作用させる。
【0036】これにより、ドラム41はコイルばね42
の付勢力に抗してプーリ2に対して回転遅れを生じて相
対回転し、ねじ411とねじ432とで噛み合っている
ピストン部材43はカムシャフト110の軸方向に移動
する。ピストン部材43と伝達部材3とは前記のヘリカ
ル機構により噛み合っているので、ピストン部材43の
移動により、伝達部材3引いてはカムシャフト110の
回転位相がプーリ2に対して進角側に変わることにな
る。
【0037】従って、第1の電磁ソレノイド5bへの電
流値を増大させ、コイルばね42の付勢力に抗する制動
力(滑り摩擦)を増大させるほど、カムシャフト110
の回転位相が進角側に変更されることになる。上記のよ
うに、電磁ブレーキによる制動力に応じて決まるドラム
41の回転遅れ量によってカムシャフト110の回転位
相がプーリ2(クランクシャフト112)に対して変わ
るものであり、前記電磁ブレーキによる制動力は、第1
の電磁ソレノイド5bに供給される電流値をデューティ
制御することで制御されるようになっており、前記電流
値の制御デューティDutyを変化させることで、回転
位相の変化量(進角量)を連続的に制御できる。
【0038】尚、本実施形態では、電磁ブレーキの制御
信号に相当する制御デューティDuty(%)の増大に
応じて、前記第1の電磁ソレノイド5bに供給される電
流値が増大し、該電流値の増大に応じてカムシャフト1
10の回転位相が進角方向に変化するものとする。前記
コントロールユニット131は、後述するようにして、
第1の電磁ソレノイド5bの通電をフィードバック制御
してカムシャフト110の回転位相を変化させ、目標回
転位相に一致すると、第2の電磁ソレノイド5aへの通
電を遮断することで、被吸引部材46のギア463と、
ドラム41のギア413とを噛み合わせ、ドラム41を
プーリ2に対してそのときの位相状態で固定し、第1の
電磁ソレノイド5bへの通電を遮断する。
【0039】図4は、コントロールユニット131によ
る回転位相制御の第1実施形態を示すフローチャートで
ある。尚、図4のフローチャートに示すルーチンは一定
時間毎に実行されるものとする。ステップS1では、エ
ンジン負荷及びエンジン回転速度を読み込む。
【0040】ステップS2では、予めエンジン負荷及び
エンジン回転速度に応じて目標回転位相を記憶したマッ
プを参照し、そのときのエンジン負荷及びエンジン回転
速度に対応する目標回転位相を検索し、これをマップ目
標値とする。尚、前記目標回転位相は、前記コイルばね
42の付勢力によって戻るストッパ2a、41aによる
基準位置を0とする進角角度で示されるものとする。
【0041】ステップS3では、前記マップ目標値が
0、即ち、前記コイルばね42の付勢力によって戻るス
トッパ2a、41aによる基準位置であるか否かを判別
する。前記マップ目標値が0(基準位置)ではないとき
には、ステップS4へ進み、前記マップ目標値を制御目
標値にセットする。そして、次のステップS5では、第
1の電磁ソレノイド5bの制御デューティ(制御信号)
の基本値(フィードホワード分)を、前記制御目標値に
従って設定する。
【0042】また、ステップS6では、前記クランク角
センサ121及びカムセンサ122からの検出信号に基
づいて検出される実際の回転位相と、前記制御目標値と
の偏差に基づき、フィードバック分を、例えば比例・積
分・微分動作によって設定する。そして、ステップS7
では、前記基本値(フィードホワード分)とフィードバ
ック分との加算値を最終的な制御デューティ(制御信
号)として求め、次のステップS8で、前記最終的な制
御デューティを第1の電磁ソレノイド5bに出力する。
【0043】一方、ステップS3で、マップ目標値が0
(基準位置)であると判別されると、ステップS9へ進
む。ステップS9では、前回の制御目標値が0(基準位
置)であったか否かを判別し、前回の制御目標値が0
(基準位置)であったときには、前回の制御目標値=0
(基準位置)の状態を保持したまま、ステップS5以降
へ進む。
【0044】また、前回の制御目標値が0(基準位置)
でなかったときには、ステップS10へ進み、前回の制
御目標値が閾値S/Lよりも大きかったか否かを判別す
る。ここで、前回の制御目標値が閾値S/Lよりも大き
かった場合には、ステップS11へ進み、制御目標値に
前記閾値S/Lをセットした後、ステップS5以降へ進
む。
【0045】これにより、閾値S/Lよりも大きいマッ
プ目標値が設定される運転条件から、マップ目標値とし
て基準位置が設定される運転条件に切り換わったときに
は、まず、制御目標値を閾値S/Lにまでステップ的に
変化させる設定が行われ、該閾値S/Lを目標とする制
御が行われる。一方、ステップS10で、前回の制御目
標値が閾値S/Lよりも小さかったと判別された場合に
は、ステップS12へ進み、前回の制御目標値から所定
値Δθだけ小さい回転位相を今回の制御目標値とする。
【0046】ステップS13では、前記ステップS12
における制御目標値の減算処理で、制御目標値が基準位
置である0よりも小さくなったか否かを判別し、制御目
標値が基準位置である0よりも大きいときには、そのま
まステップS5以降へ進むが、制御目標値が基準位置で
ある0よりも小さくなっているときには、ステップS1
4で制御目標値を基準位置とする設定を行った後、ステ
ップS5以降へ進む。
【0047】上記処理により、閾値S/Lよりも大きい
マップ目標値が設定される運転条件から、マップ目標値
として基準位置が設定される運転条件に切り換わったと
きには、まず、制御目標値を閾値S/Lにまでステップ
的に変化させる設定が行われた後、本ルーチンの実行周
期毎(一定時間毎)に制御目標値が所定値Δθずつ減少
設定され、最終的にはマップ目標値である基準位置まで
変化する(図5参照)。
【0048】また、閾値S/Lよりも小さいマップ目標
値が設定される運転条件から、マップ目標値として基準
位置が設定される運転条件に切り換わったときには、切
り換わり前のマップ目標値を初期値として、本ルーチン
の実行周期毎(一定時間毎)に制御目標値が所定値Δθ
ずつ減少設定され、最終的にはマップ目標値である基準
位置まで変化する。
【0049】従って、運転条件の変化によって回転位相
を基準位置とする要求が発生しても、回転位相の制御目
標値が基準位置にまでステップ的に変化することがな
く、制御目標値が単位時間当たり一定角度ずつ減少して
徐々に基準位置に近づくことになる。このように、徐々
に基準位置に近づく制御目標値に従って、第1の電磁ソ
レノイド5bに出力する制御デューティ(制御信号)を
演算させれば、実際の回転位相も徐々に基準位置に近づ
くことになり、基準位置を規定するストッパが当たると
きの運動エネルギーが小さくなり、ストッパの当たり音
を小さくできる。
【0050】また、閾値S/Lよりも大きい領域では、
制御目標値のステップ的変化が許容されるため、回転位
相が基準位置に戻るのが過剰に遅くなることを防止でき
る。尚、上記第1の実施形態では、回転位相の制御目標
が基準位置に到達するのを強制的に遅らせることで、実
際の回転位相が基準位置に到達するときの速度を遅らせ
るようにしたが、第1の電磁ソレノイド5bに出力され
る制御デューティ(制御信号)の変化を強制的に鈍らす
ことで、実際の回転位相が基準位置に到達するときの速
度を遅らせることができ、係る構成とした第2の実施形
態を、図6のフローチャートに従って説明する。
【0051】図6のフローチャートに示すルーチンは一
定時間毎に実行され、ステップS21では、エンジン負
荷・エンジン回転速度を読み込み、ステップS22で
は、前記エンジン負荷・回転に基づいて目標回転位相を
設定する。ステップS23では、第1の電磁ソレノイド
5bの制御デューティ(制御信号)の基本値(フィード
ホワード分)を、前記目標回転位相に従って設定する。
【0052】また、ステップS24では、前記クランク
角センサ121及びカムセンサ122からの検出信号に
基づいて検出される実際の回転位相と、前記目標回転位
相との偏差に基づき、フィードバック分を設定する。そ
して、ステップS25では、前記基本値とフィードバッ
ク分とを加算して、制御デューティ(制御信号)を求め
る。
【0053】ステップS26では、そのときの目標回転
位相が0(基準位置)であるか否かを判別する。目標回
転位相が0(基準位置)でない場合には、ステップS3
1へ進み、ステップS25で演算された制御デューティ
をそのまま第1の電磁ソレノイド5bに出力するが、目
標回転位相が0(基準位置)である場合にはステップS
27へ進む。
【0054】ステップS27では、そのときの実際の回
転位相が、閾値θsよりも小さいか否かを判別する。実
際の回転位相が閾値θs以上である場合、即ち、目標回
転位相は0(基準位置)であるが、未だ回転位相が所定
以上進角された状態にある場合には、ステップS31へ
進むことで、制御デューティ(制御信号)に制限を加え
ることなく、ステップS25で演算された制御デューテ
ィをそのまま出力させる。
【0055】一方、実際の回転位相が閾値θsよりも小
さくなると、ステップS28へ進み、実際の回転位相が
0(基準位置)になっているか否かを判別する。実際の
回転位相が0(基準位置)になるまでは、ステップS2
9以降へ進んで、制御デューティに制限を加えるが、実
際の回転位相が0(基準位置)になると、ステップS3
1へ進むことで、制御デューティ(制御信号)に制限を
加えることなく、ステップS25で演算された制御デュ
ーティをそのまま出力させる。
【0056】ステップS29では、前回第1の電磁ソレ
ノイド5bに出力された制御デューティと、今回ステッ
プS25で演算された制御デューティとの偏差が、所定
値ΔDutyよりも大きいか否かを判別する。前記偏差
が所定値ΔDuty以下であれば、ステップS31へ進
むことで、ステップS25で演算された制御デューティ
をそのまま出力させるが、前記偏差が所定値ΔDuty
よりも大きい場合には、ステップS30へ進み、前回第
1の電磁ソレノイド5bに出力された制御デューティか
ら所定値ΔDutyを減算した値を今回の出力デューテ
ィとして、ステップS31へ進む。
【0057】上記構成によると、目標回転位相が0にな
ると、実際の回転位相が閾値θsよりも大きい状態では
通常の制御で制御デューティ(第1の電磁ソレノイド5
bに供給される電流値)が減少変化することになるが、
実際の回転位相が基準位置に近づいて閾値θsよりも小
さくなると、制御デューティの減少速度が制限して徐々
に減少させるようにするので、実際の回転位相は、閾値
θsよりも大きい状態では比較的早く減少変化するもの
の、閾値θsよりも小さくなると基準位置に向かう速度
が緩くなり、基準位置を定めるストッパの当たり音を小
さくできる。
【0058】上記第2の実施形態においては、ステップ
S27で実際の回転位相と閾値θsとを比較させること
で、制御デューティの減少速度の制限を開始するタイミ
ングを判断させる構成としたが、図7のフローチャート
に示す第3の実施形態に示すように、ステップS27a
において、目標回転位相が0(基準位置)に切り換わっ
てからの時間が所定時間になったか否かを判別させ、所
定時間が経過してから制御デューティの減少速度の制限
を開始させる構成としても良い。
【0059】尚、図7のフローチャートにおいて、ステ
ップS27a以外の各ステップは、図6のフローチャー
トと同じ処理を行うので、同じステップ番号を付して説
明を省略した。以下に示す第4〜第7の実施形態におい
ても、図6のフローチャートと同じステップ番号が付さ
れたステップは、同じ処理を行うものとして説明を省略
する。
【0060】図8のフローチャートに示す第4の実施形
態に示すように、ステップS27bにおいて、目標回転
位相が0(基準位置)に切り換わってから制御デューテ
ィが所定値S/Lよりも小さくなったか否かを判別さ
せ、所定値S/Lから規準位置相当値である0までの制
御デューティの領域内で、制御デューティの減少速度を
制限させる構成としても良い(図9参照)。
【0061】また、上記第2〜4の実施形態において
は、制御デューティの単位時間当たりの減少変化量を所
定値以下に制限する構成としたが、実際の回転位相が単
位量だけ変化するときの(単位実回転位相当たりの)制
御デューティの変化量を制限する構成としても良い。図
10のフローチャートは、単位実回転位相当たりの制御
デューティの変化量を制限する第5の実施形態を示すも
のであり、ステップS29a及びステップS30aの部
分以外の各ステップは、図6のフローチャートと同じで
ある。
【0062】この第5の実施形態において、ステップS
29aでは、前回の制御デューティと今回ステップS2
5で演算された制御デューティとの偏差を、前回の実際
の回転位相と今回の実際の回転位相との偏差で除算し
て、単位実回転位相当たりの制御デューティの変化量を
求め、該単位実回転位相当たりの制御デューティの変化
量が所定値D/θよりも大きいか否かを判別する。
【0063】そして、単位実回転位相当たりの制御デュ
ーティの変化量が所定値D/θよりも大きい場合には、
ステップS30aへ進んで、単位実回転位相当たりの制
御デューティの変化量を所定値D/θとすべく、前回の
実際の回転位相と今回の実際の回転位相との偏差に前記
所定値D/θを乗算して許容される制御デューティの変
化量を求め、前回の制御デューティから前記許容変化量
を減算した結果を、今回の出力デューティとする。
【0064】ここで、図11のフローチャートの示す第
6の実施形態のように、単位実回転位相当たりの制御デ
ューティの変化量を制限する構成において、制限の開始
タイミングを判定するステップS27aを、目標回転位
相が0(基準位置)になってからの経過時間が所定時間
以上になっているか否かを判断させる構成としても良
い。
【0065】更に、単位実回転位相当たりの制御デュー
ティの変化量を制限する構成において、前記図8のフロ
ーチャートと同様に、ステップS27bで制御デューテ
ィが所定値S/Lよりも小さくなった否かを判別させ
て、所定値S/Lよりも小さい領域で制限を加える構成
とすることができ、係る構成とした第7の実施形態を図
12のフローチャートに示してある。
【0066】尚、上記実施の形態では、一定速度で制御
目標値又は制御デューティを減少変化させるようにした
が、制御目標が基準位置に近づくほど又は制御デューテ
ィが基準位置相当値に近づくほど、より減少速度を遅く
するようにしても良い。また、目標回転位相(マップ目
標値)が基準位置に切り換わった時点から、直ちに、制
御目標の変化或いは制御デューティの変化を制限させる
ようにしても良い。
【0067】また、電磁式可変バルブタイミング装置1
15は、電磁ブレーキの摩擦制動によりクランクシャフ
トに対するカムシャフトの回転遅延を制御して、クラン
クシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変化させ
る構成であれば良く、図2,3に示した構成に限定され
るものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態におけるエンジンのシステム構成
図。
【図2】実施の形態における電磁式可変バルブタイミン
グ装置の断面図。
【図3】実施の形態における電磁式可変バルブタイミン
グ装置の分解斜視図。
【図4】電磁式可変バルブタイミング装置の回転位相制
御の第1実施形態を示すフローチャート。
【図5】上記第1実施形態における制御特性を示すタイ
ムチャート。
【図6】電磁式可変バルブタイミング装置の回転位相制
御の第2実施形態を示すフローチャート。
【図7】電磁式可変バルブタイミング装置の回転位相制
御の第3実施形態を示すフローチャート。
【図8】電磁式可変バルブタイミング装置の回転位相制
御の第4実施形態を示すフローチャート。
【図9】上記第4実施形態における制御特性を示すタイ
ムチャート。
【図10】電磁式可変バルブタイミング装置の回転位相
制御の第5実施形態を示すフローチャート。
【図11】電磁式可変バルブタイミング装置の回転位相
制御の第6実施形態を示すフローチャート。
【図12】電磁式可変バルブタイミング装置の回転位相
制御の第7実施形態を示すフローチャート。
【符号の説明】
2…プーリ 2a…ストッパ 3…伝達部材 5a…第2の電磁ソレノイド 5b…第1の電磁ソレノイド 41…ドラム 41a…ストッパ 42…コイルバネ 43…ピストン部材 46…被吸引部材 110…カムシャフト 101…エンジン 115…電磁式可変バルブタイミング装置 121…クランク角センサ 122…カムセンサ 131…コントロールユニット
フロントページの続き Fターム(参考) 3G018 AB02 AB16 BA34 CA16 DA20 DA36 DA70 DA75 DA77 EA02 EA05 EA11 EA16 EA17 EA22 EA24 FA01 FA07 GA01 GA33 3G092 AA01 AA06 AA11 AB02 BB06 DA01 DA02 DA10 DG09 DG10 EA01 EA02 EA22 EA26 EA27 EB02 EB03 EC03 EC07 EC08 EC09 FA14 HA01Z HA06Z HA13X HB02X HC09X HD05Z HE01Z HE03Z HE04Z HE08Z HF08Z HF21Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁ブレーキの摩擦制動によりクランクシ
    ャフトに対するカムシャフトの回転位相を進角変化させ
    る構成であって、前記回転位相を遅角方向に付勢する弾
    性体と、前記遅角方向への回転位相の変化を規制するス
    トッパとを備えた電磁式可変バルブタイミング装置にお
    いて、 前記回転位相が、前記ストッパで規制される基準位置に
    向けて変化するときの速度を制限することを特徴とする
    電磁式可変バルブタイミング装置の制御装置。
  2. 【請求項2】電磁ブレーキの摩擦制動によりクランクシ
    ャフトに対するカムシャフトの回転位相を進角変化させ
    る構成であって、前記回転位相を遅角方向に付勢する弾
    性体と、前記遅角方向への回転位相の変化を規制するス
    トッパとを備えた電磁式可変バルブタイミング装置にお
    いて、 前記ストッパで規制される基準位置に向けての目標回転
    位相の変化速度を制限することを特徴とする電磁式可変
    バルブタイミング装置の制御装置。
  3. 【請求項3】前記基準位置の回転位相が要求される運転
    条件に切り変わったときに、所定回転位相から基準位置
    までの間、目標回転位相を予め設定された速度で変化さ
    せることを特徴とする請求項2記載の電磁式可変バルブ
    タイミング装置の制御装置。
  4. 【請求項4】電磁ブレーキの摩擦制動によりクランクシ
    ャフトに対するカムシャフトの回転位相を進角変化させ
    る構成であって、前記回転位相を遅角方向に付勢する弾
    性体と、前記遅角方向への回転位相の変化を規制するス
    トッパとを備えた電磁式可変バルブタイミング装置にお
    いて、 目標回転位相が前記ストッパで規制される基準位置に切
    り換わったときに、前記電磁ブレーキの制御信号の変化
    を制限するよう構成したことを特徴とする電磁式可変バ
    ルブタイミング装置の制御装置。
  5. 【請求項5】目標回転位相が前記基準位置に切り換わっ
    た後、所定時間が経過してから、前記電磁ブレーキの制
    御信号の変化を制限するよう構成したことを特徴とする
    請求項4記載の電磁式可変バルブタイミング装置の制御
    装置。
  6. 【請求項6】目標回転位相が前記基準位置に切り換わっ
    た後、実際の回転位相が所定の回転位相になってから、
    前記電磁ブレーキの制御信号の変化を制限するよう構成
    したことを特徴とする請求項4記載の電磁式可変バルブ
    タイミング装置の制御装置。
  7. 【請求項7】目標回転位相が前記基準位置に切り換わっ
    た後、前記電磁ブレーキの制御信号が基準位置相当値を
    含む所定領域内であるときに、前記電磁ブレーキの制御
    信号の変化を制限するよう構成したことを特徴とする請
    求項4記載の電磁式可変バルブタイミング装置の制御装
    置。
  8. 【請求項8】単位時間当たりの前記制御信号の変化量を
    所定値以下に制限することを特徴とする請求項4〜7の
    いずれか1つに記載の電磁式可変バルブタイミング装置
    の制御装置。
  9. 【請求項9】単位実回転位相当たりの前記制御信号の変
    化量を所定値以下に制限することを特徴とする請求項4
    〜7のいずれか1つに記載の電磁式可変バルブタイミン
    グ装置の制御装置。
JP2000357453A 2000-11-24 2000-11-24 電磁式可変バルブタイミング装置の制御装置 Expired - Fee Related JP4011282B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000357453A JP4011282B2 (ja) 2000-11-24 2000-11-24 電磁式可変バルブタイミング装置の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000357453A JP4011282B2 (ja) 2000-11-24 2000-11-24 電磁式可変バルブタイミング装置の制御装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007204708A Division JP2007298045A (ja) 2007-08-06 2007-08-06 電磁式可変バルブタイミング装置の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002161763A true JP2002161763A (ja) 2002-06-07
JP4011282B2 JP4011282B2 (ja) 2007-11-21

Family

ID=18829516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000357453A Expired - Fee Related JP4011282B2 (ja) 2000-11-24 2000-11-24 電磁式可変バルブタイミング装置の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4011282B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004038200A1 (ja) * 2002-10-25 2004-05-06 Denso Corporation 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置
WO2006042494A1 (de) * 2004-10-20 2006-04-27 Schaeffler Kg Verfahren zum einstellen der drehwinkellage der nockenwelle einer hubkolben- verbrennungsmaschine relativ zur kurbelwelle
JP2007162479A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Toyota Motor Corp 内燃機関のバルブ特性制御装置
US7243627B2 (en) 2004-08-31 2007-07-17 Denso Corporation Engine rotation condition detecting system and engine control method
JP2008057455A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Toyota Motor Corp 可変バルブタイミング装置
JP2009085149A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Hitachi Ltd 可変動弁機構の制御装置
JP2012225300A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Toyota Motor Corp 可変動弁機構の制御装置
JP2015218623A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の制御装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7363896B2 (en) 2002-10-25 2008-04-29 Denso Corporation Variable valve timing control device of internal combustion engine
US7107951B2 (en) 2002-10-25 2006-09-19 Denso Corporation Variable valve timing control device of internal combustion engine
WO2004038200A1 (ja) * 2002-10-25 2004-05-06 Denso Corporation 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置
US7243627B2 (en) 2004-08-31 2007-07-17 Denso Corporation Engine rotation condition detecting system and engine control method
WO2006042494A1 (de) * 2004-10-20 2006-04-27 Schaeffler Kg Verfahren zum einstellen der drehwinkellage der nockenwelle einer hubkolben- verbrennungsmaschine relativ zur kurbelwelle
US7451730B2 (en) 2004-10-20 2008-11-18 Schaeffler Kg Method for adjusting the position of the angle of rotation of the camshaft of a reciprocating piston internal combustion engine in relation to the crankshaft
JP2007162479A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Toyota Motor Corp 内燃機関のバルブ特性制御装置
JP4581984B2 (ja) * 2005-12-09 2010-11-17 トヨタ自動車株式会社 内燃機関のバルブ特性制御装置
JP2008057455A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Toyota Motor Corp 可変バルブタイミング装置
JP4678350B2 (ja) * 2006-08-31 2011-04-27 トヨタ自動車株式会社 可変バルブタイミング装置
US7938088B2 (en) 2006-08-31 2011-05-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Variable valve timing system
EP2057364B1 (en) * 2006-08-31 2016-12-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Variable valve timing system
JP2009085149A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Hitachi Ltd 可変動弁機構の制御装置
JP2012225300A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Toyota Motor Corp 可変動弁機構の制御装置
JP2015218623A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4011282B2 (ja) 2007-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4850744B2 (ja) 内燃機関の吸気制御装置
JP3603398B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US7341035B2 (en) Device and method for controlling an internal combustion engine
US20080216779A1 (en) Apparatus for and Method of Controlling a Starting Operation to Restart an Engine
JP2006257997A (ja) 筒内噴射式内燃機関の制御装置
JPH08326512A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP3668167B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US7063068B2 (en) Variable valve timing controller for an engine
JP4609278B2 (ja) 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置及びその可変バルブタイミング制御装置を備えた内燃機関
JPH09170462A (ja) 内燃機関の出力制御装置
JP2010275888A (ja) 車両用内燃機関の制御装置
JP4291762B2 (ja) エンジン停止制御装置及びそれを搭載した車両
JP4011282B2 (ja) 電磁式可変バルブタイミング装置の制御装置
JP4914145B2 (ja) 車両用エンジンの可変動弁制御装置
JP2002161769A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP6504006B2 (ja) エンジンの制御装置
JP4027589B2 (ja) 電磁式可変バルブタイミング装置の制御装置
US7252057B2 (en) Apparatus and method for controlling internal combustion engine
JP4765379B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP3771101B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US20220003181A1 (en) Internal combustion engine control apparatus
JP3990105B2 (ja) 電磁式可変バルブタイミング装置の制御装置
JP2006316761A (ja) 内燃機関のトルク制御装置
JP2007298045A (ja) 電磁式可変バルブタイミング装置の制御装置
JP2009121263A (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031224

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070605

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070806

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees