JP2009085149A - 可変動弁機構の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可変動弁機構の制御装置において、トルクショック軽減のため徐々にバルブリフト量や作動角を変更させる際の具体的な制御を提供する。
【解決手段】機関バルブの有効開度を連続的に変更可能な可変動弁機構の制御装置において、機関の運転状態に応じて有効開度の目標値を設定する目標値設定手段と、有効開度が目標値(A)に収束している状態で目標値が更新されたとき、更新前の目標値(A)から更新された目標値(B)へ徐々に変化する制御目標値(V)を設定する制御目標値設定手段と、該制御目標値(V)に基づいて、有効開度をフィードバック制御する有効開度制御手段と、を含んで構成した。
【選択図】図4

Description

本発明は、機関バルブ(吸気バルブまたは排気バルブ)の作動角、バルブリフト量など有効開度を可変な可変動弁機構の制御装置に関し、特に、有効開度の急激な変化を回避し、トルクショックを軽減する技術に関する。
特許文献1には、機関バルブの作動角およびバルブリフト量を可変として有効開度を可変な可変動弁機構として、要求加速度が比較的小さい領域において、その加速要求により求められている目標吸入空気量が得られる目標バルブリフト量に向けて、徐々にバルブリフト量を変更させ、トルクショックを軽減するものが開示されている。
特開2006−242090号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものには、バルブリフト量を変更させる際の具体的な制御については示されていない。
そこで、本発明は、可変動弁機構の制御装置において、トルクショック軽減のため徐々にバルブリフト量や作動角を変更させる際の具体的な制御を提供することを目的とする。
このため請求項1に係る発明は、
機関バルブの有効開度を連続的に変更可能な可変動弁機構の制御装置において、
機関の運転状態に応じて有効開度の目標値を設定する目標値設定手段と、
有効開度が目標値に収束している状態で目標値が更新されたとき、更新前の目標値から更新された目標値へ徐々に変化する制御目標値を設定する制御目標値設定手段と、
該制御目標値に基づいて、有効開度をフィードバック制御する有効開度制御手段と、
を含んで構成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、
機関バルブの有効開度を連続的に変更可能な可変動弁機構の制御装置において、
機関の運転状態に応じて有効開度の目標値を設定する目標値設定手段と、
更新前の目標値から更新された目標値へ徐々に変化する制御目標値を設定し、有効開度が目標値に未収束の状態で目標値が更新されたとき、該更新時の制御目標値から更新された目標値へ徐々に変化する制御目標値を設定する制御目標値設定手段と、
該制御目標値に基づいて、有効開度をフィードバック制御する有効開度制御手段と、
を含んで構成したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、
前記制御目標値設定手段は、制御目標値を次の演算式により設定することを特徴とする。
V=A(1−a)+B・a
a:0から1へ徐々に増加する係数
A:前記更新前の目標値又は更新時の制御目標値
B:前記更新後の目標値
請求項4に係る発明は、
有効開度が目標値に未収束の状態で目標値が更新され、かつ、該更新が運転状態の切換に応じて行われたとき、
該更新時の有効開度の制御目標値と比べて、該運転状態の要求の切換がなかった場合における目標値のほうが、該更新後の目標値に近くなった場合は、
前記演算式におけるAを、該運転状態の要求の切換がなかった場合における目標値に変更して、Vの変更を継続することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、目標値設定手段が、機関の運転状態に応じて有効開度の目標値を設定する。また、制御目標値設定手段が、有効開度が目標値に収束している状態で目標値が更新されたとき、更新前の目標値から更新された目標値へ徐々に変化する制御目標値を設定する。そして、有効開度制御手段が、該制御目標値に基づいて、有効開度をフィードバック制御する。
請求項2に係る発明によれば、目標値設定手段が、機関の運転状態に応じて有効開度の目標値を設定する。また、制御目標値設定手段が、更新前の目標値から更新された目標値へ徐々に変化する制御目標値を設定し、有効開度が目標値に未収束の状態で目標値が更新されたときは、該更新時の制御目標値から更新された目標値へ徐々に変化する制御目標値を設定する。そして、有効開度制御手段が、該制御目標値に基づいて、有効開度をフィードバック制御する。
請求項3に係る発明によれば、前記制御目標値設定手段が、制御目標値を、演算式V=A(1−a)+B・aに基づいて設定する。ここで、aは、0から1へ徐々に増加する係数であり、Aは、前記更新前の目標値又は更新時の制御目標値であり、Bは、前記更新後の目標値である。
請求項4に係る発明によれば、有効開度が目標値に未収束の状態で目標値が更新され、かつ、該更新が運転状態の切換に応じて行われたときにおいて、該更新時の有効開度の制御目標値と比べて、該運転状態の要求の切換がなかった場合における目標値のほうが、該更新後の目標値に近くなった場合は、前記演算式におけるAを、該運転状態の要求の切換がなかった場合における目標値に変更して、Vの変更が継続される。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、実施形態における車両用エンジンのシステム構成図である。
図1において、エンジン(内燃機関)101の吸気管102には、スロットルモータ103aでスロットルバルブ103bを開閉駆動する電子制御スロットル104が介装され、該電子制御スロットル104及び吸気バルブ105を介して、燃焼室106内に空気が吸入される。
また、各気筒の吸気バルブ105上流側の吸気ポート130には、電磁式の燃料噴射弁131が設けられ、該燃料噴射弁131は、後述する制御ユニット114から送られる噴射パルス信号の噴射パルス幅(開弁時間)に比例する量の燃料(ガソリン)を噴射する。
そして、燃焼室106内に吸引された燃料は、図示省略した点火プラグによる火花点火によって着火燃焼する。
燃焼室106内の燃焼排気は、排気バルブ107を介して排出され、フロント触媒コンバータ108及びリア触媒コンバータ109で浄化された後、大気中に放出される。
前記排気バルブ107は、排気側カムシャフト110に設けられたカム111によって一定のバルブリフト量,バルブ作動角及びバルブタイミングを保って開閉される。
一方、吸気バルブ105は、可変リフト機構112及び可変バルブタイミング機構113によって、その開特性(バルブリフト量,バルブ作動角及びバルブタイミング)が可変とされる。
前記可変リフト機構112は、吸気バルブ105のバルブリフト量を作動角と共に連続的に可変する機構であり、可変バルブタイミング機構113は、クランクシャフト120に対する吸気駆動軸3の回転位相を変化させることで、吸気バルブ105のバルブ作動角の中心位相を連続的に可変する機構である。
なお、吸気バルブ105の吸気行程における平均開度と等価な開度として有効開度を定義すると、吸気バルブ105のバルブリフト量や作動角によって有効開度(連続的に可変)を決めることができる。
前記可変バルブタイミング機構113としては、例えば、吸気駆動軸3に支持させたベーンを、カムスプロケットに支持されたケーシングに内在させることで、前記ベーンの両側に進角側油圧室と遅角側油圧室とを形成し、前記進角側油圧室及び遅角側油圧室に油圧を給排制御することで、前記カムスプロケットに対するベーンの相対角度を変化させ、クランクシャフト120に対する吸気駆動軸3の回転位相を変化させる機構を用いることができる。
マイクロコンピュータを内蔵する制御ユニット114は、予め記憶されたプログラムに従った演算処理によって、燃料噴射量,点火時期,目標吸入空気量,目標吸入負圧を設定すると共に、これらに基づいて燃料噴射弁131,点火コイル用のパワートランジスタ,電子制御スロットル104,可変リフト機構112及び可変バルブタイミング機構113に制御信号を出力する。
尚、可変リフト機構112及び可変バルブタイミング機構113を、前記制御ユニット114とは個別に設けた制御ユニットによって制御させることができる。
本実施形態では、電子制御スロットル104は主に吸気負圧を発生させるために設けられ、エンジン101の吸入空気量は、可変リフト機構112及び可変バルブタイミング機構113による吸気バルブ105の開特性の変更によって制御される。
前記制御ユニット114には、各種センサからの信号が入力される。
前記各種センサとしては、エンジン101の吸入空気量を検出するエアフローメータ115、車両の運転者が操作するアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルセンサ116、クランクシャフト120の基準回転位置毎にクランク角信号を出力するクランク角センサ117、スロットルバルブ103bの開度TVOを検出するスロットルセンサ118、エンジン101の冷却水温度を検出する水温センサ119、後述する吸気駆動軸3の基準回転位置毎にカム信号を出力するカムセンサ132、後述する制御軸13の回転角(制御量)を検出する角度センサ133などが設けられている。
図2は、前記可変リフト機構112の構造を示す斜視図である。
実施形態のエンジン101は、各気筒に一対の吸気バルブ105が設けられており、これら吸気バルブ105の上方に、前記クランクシャフト120によって回転駆動される吸気駆動軸3が気筒列方向に沿って回転可能に支持されている。
前記吸気駆動軸3には、吸気バルブ105のバルブリフタ105aに当接して吸気バルブ105を開閉する揺動カム4が相対回転可能に外嵌されている。
前記吸気駆動軸3と揺動カム4との間に、吸気バルブ105の作動角及びバルブリフト量を連続的に変更するための可変リフト機構112が設けられている。
また、前記吸気駆動軸3の一端部には、クランクシャフト120に対する前記吸気駆動軸3の回転位相を変化させることにより、吸気バルブ105の作動角の中心位相を連続的に変更する可変バルブタイミング機構113が配設されている。
前記可変リフト機構112は、図2及び図3に示すように、吸気駆動軸3に対して偏心して固定される円形の駆動カム11と、この駆動カム11に相対回転可能に外嵌するリング状リンク12と、吸気駆動軸3と略平行に気筒列方向へ延びる制御軸13と、この制御軸13に対して偏心して固定される円形の制御カム14と、この制御カム14に相対回転可能に外嵌すると共に、一端がリング状リンク12の先端に連結されたロッカアーム15と、このロッカアーム15の他端と揺動カム4とに連結されたロッド状リンク16と、を有している。
前記制御軸13は、モータ(アクチュエータ)17によりギヤ列18を介して回転駆動されるが、制御軸13の外周に一体的に突出形成される可動側ストッパ13aが、シリンダヘッドに設けられる固定側ストッパ(図示省略)に当接することで、予め設定された最小リフト位置に相当する角度位置でそれ以上のリフト量(作動角)減少側への回動が制限されるようになっている。
尚、可動側ストッパと固定側ストッパとからなるストッパ機構を、最小リフトを制限する位置と共に、最大リフトを制限する位置に設けることができる。
上記の構成により、クランクシャフト120に連動して吸気駆動軸3が回転すると、駆動カム11を介してリング状リンク12がほぼ並進移動すると共に、ロッカアーム15が制御カム14の軸心周りに揺動し、ロッド状リンク16を介して揺動カム4が揺動して吸気バルブ105が開閉される。
また、前記モータ17を制御して制御軸13の回転角度を変化させることにより、ロッカアーム15の揺動中心となる制御カム14の軸心位置が変化して、揺動カム4の姿勢が変化する。
これにより、吸気バルブ105の作動角の中心位相が略一定のままで、吸気バルブ105の作動角及びバルブリフト量が連続的に変化する。
制御ユニット114には、前記制御軸13の回転角を検出する角度センサ133からの検出信号が入力され、目標のリフト量(作動角)に対応する目標角度位置に前記制御軸13を回動させるべく、前記角度センサ133の検出結果に基づいて前記モータ17の電流の向き及び大きさがフィードバック制御される。
前記角度センサ133として、本実施形態では、非接触型の回転角度センサを用いる。具体的には、例えば特開2003−194580号公報に開示されるように、制御軸13の端部に装着されるマグネットと、前記マグネットの外周面に対向して配置される磁電変換手段とからなり、制御軸13の回転に伴う磁束の変化を検出するセンサである。
但し、角度センサ133を非接触型のセンサに限定するものではなく、例えばポテンショメータを用いた接触型の角度センサなどであっても良い。
以下、実際の作動角が目標作動角に一致するようにモータ17の電流の向き及び大きさ(デューティ)をフィードバック制御するものとして説明する。なお、実際のリフト量が目標リフト量に一致するように、デューティをフィードバック制御することもできる。
前記可変リフト機構112の制御においては、制御軸13の実回転角を検出することで実際の作動角を検出し、これが最終的に目標作動角に一致するように、前記モータ17をフィードバック制御する。
しかし、例えば、アクセルの操作(アクセル開度の変化)などによって、運転状態の要求が切り換えられると、目標作動角も更新される。このとき、直ちに作動角を更新後の目標作動角へ一致させるように制御すると、吸入空気量が急激に変化し、大きなトルクショックが発生してしまう。なお、該運転状態の要求には、スロットルバルブ103bの開度を減少させてスロットルバルブ103bの下流の吸気管102の圧力を低下させ車両のブレーキを補助する運転状態の要求(以下、負圧要求とする)、トルクを増大させた運転状態の要求(以下、トルク要求とする)、燃費が良好な運転状態の要求(以下、燃費要求とする)、などがある。
そこで、本実施形態では、このようなトルクショックを回避するために、以下のようにして、目標作動角が更新されたとき、更新時の制御目標値から更新後の目標作動角へ徐々に変化する制御目標値を設定する。そして、実際の作動角は、この徐々に変化する制御目標値に一致するように制御される。
まず、制御目標値が、更新前の目標作動角から更新後の目標作動角へ移行するまでの間に、目標作動角の再更新(以下、単に再更新とする)がない場合について説明する。
図4に示すように、制御目標値が目標作動角と一致した状態(実際の作動角が目標作動角に収束した状態等)で、目標作動角がAからBへ更新されたとき、式V=A(1−a)+B・aにおけるa(内分比)を0から1へ徐々に(例えば略一定速度で)増加させ、このVを制御目標値として、制御目標値を連続的に変更する処理(以下、内分処理とする)を行う。そして、実際の作動角を、徐々に変化するVに一致するように制御する。
この内分処理により、目標作動角がAからBへ更新されても、V(制御目標値)はAからBへ徐々に変化し、作動角もVに一致するように制御されてAからBへ徐々に変化し、吸入空気量が急激に変化することはなく、大きなトルクショックを回避することができる。
次に、制御目標値が、更新前の目標作動角から更新後の目標作動角へ移行するまでの間に、再更新がある場合について説明する。
図5では、V(制御目標値)が更新後の目標作動角Bへ到達する前に、目標作動角が、Aへと再更新されている。ここで、先の更新(再更新の1回前の更新)時に設定された目標作動角がBであることから、再更新前の目標作動角はBとなる。
このように、再更新時を境にして、更新前の目標作動角がB、更新後の目標作動角がA、に夫々変更され、内分比が0に戻る。
したがって、再更新後の内分処理の式V’=A’(1−a’)+B’・a’において、再更新前の目標作動角A’にB、再更新後の目標作動角B’にA、内分比a’に0、を夫々代入して、再更新時のV’を計算すると、V’=Bとなる。このため、再更新時を境に制御目標値はBへと瞬時に変更され、何ら対処しなければ、図6に示すように、大きなトルクショックが発生する懸念がある。なお、再更新後の内分比a’も、再更新時に0から1へ徐々に(例えば略一定速度で)増加するものである。
そこで、このような再更新がある場合は、再更新時の制御目標値Vを、A’へ代入することで対処する。これにより、再更新時に内分比a’が0であってもV=V’となるから、再更新時の大きなトルクショックを回避することができる。
なお、該再更新時の制御目標値Vに代えて、再更新時の実際の作動角を、A’へ代入してもよい。
次に、前記再更新があり、かつ、内分処理中に運転状態の要求が切り換えられた場合の例について、図7及び図8に基づいて説明する。
図7では、先の更新時に、負圧要求からトルク要求に切り換わり、これにより、内分処理の式V=A(1−a)+B・aにおいて、Aには負圧要求時の目標作動角が代入され、Bにはトルク要求時の目標作動角が代入される。
さらに、再更新時に、運転状態の要求が、トルク要求から負圧要求に再度切り換わり、これにより、内分処理の式V’=A’(1−a’)+B’・a’において、A’には再更新時の制御目標値Vが代入され、B’には負圧要求時の目標作動角が代入される。
なお、負圧要求時の目標作動角と、トルク要求時の目標作動角と、のうち、実際に選択される目標作動角を、図7に矢印で示してある。ここで、作動角制御中の各時点において、トルク要求時の目標作動角よりも、負圧要求時の目標作動角ほうが大きくなっている。
ここで、再更新後、再更新時の制御目標値V(A’へ代入したV)と比べて、トルク要求時の目標作動角(アクセル開度に応じて変化する)のほうが大きくなったとき(図7のT1の範囲)は、式V’=A’(1−a’)+B’・a’におけるA’に対し、再更新時の制御目標値V(A’へ代入したV)に代えて、トルク要求時の目標作動角を代入し、V’の変更を継続する。
これにより、再更新後、V’はより速やかに負圧要求時の目標作動角へと収束し(線Y1)、トルクショック回避性能と、作動角制御の高い応答性と、を両立させることができる。
図8では、先の更新時に、燃費要求からトルク要求に切り換わり、これにより、内分処理の式V=A(1−a)+B・aにおいて、Aには燃費要求時の目標作動角が代入され、Bにはトルク要求時の目標作動角が代入される。
さらに、再更新時に、運転状態の要求が、トルク要求から燃費要求に再度切り換わり、これにより、内分処理の式V’=A’(1−a’)+B’・a’において、A’には再更新時の制御目標値Vが代入され、B’には燃費要求時の目標作動角が代入される。
なお、燃費要求時の目標作動角と、トルク要求時の目標作動角と、のうち、実際に選択される目標作動角を、図8に矢印で示してある。ここで、作動角制御中の各時点において、燃費要求時の目標作動角よりも、トルク要求時の目標作動角ほうが大きくなっている。
ここで、再更新後、再更新時の制御目標値V(A’へ代入したV)と比べて、トルク要求時の目標作動角のほうが小さくなったとき(図8のT2の範囲)は、式V’=A’(1−a’)+B’・a’におけるA’に対し、再更新時の制御目標値V(A’へ代入したV)に代えて、トルク要求時の目標作動角を代入し、V’の変更を継続する。
これにより、再更新後、V’はより速やかに燃費要求時の目標作動角へと収束し(線Y2)、トルクショック回避性能と、作動角制御の高い応答性と、を両立させることができる。
図9は、前記作動角の制御に係るフローを示す。
ステップS1では、目標作動角の更新後(先の更新後)の内分処理中であるか判定する。
ステップS1で、更新後の内分処理中でないと判定したときは、目標作動角の更新がないと判断してリターンとなり、内分処理中であると判定したときは、ステップS2に進む。
ステップS2では、内分処理中に再更新が行われたか判定する。
ステップS2で、内分処理中に再更新が行われていないと判定したときは、リターンとなり、内分処理中に再更新が行われたと判定したときは、ステップS3に進む。
ステップS3では、該再更新時の制御目標値Vを、式V’=A’(1−a’)+B’・a’におけるA’に代入する。このとき、a’=0であるためV=V’となり、制御目標値の急激な変化を回避することができる。
そして、a’を0から1へ略一定速度で増加させることでV’の変更を継続し、ステップS4に進む。
ステップS4では、再更新後の制御目標値V’の変化方向が、作動角の増大方向かを判定する。
ステップS4で、再更新後の制御目標値V’の変化方向が作動角の増大方向である(例えば図7に示すような状態)と判定したときは、ステップS5に進む。
ステップS5では、再更新前の目標作動角(図7では、再更新後において逐次変化するトルク要求時の目標作動角。即ち、運転状態の要求の再切換を行わない場合における目標作動角)が、再更新時の制御目標値V(ステップS3でA’へ代入したV)より大きいかを判定する。
ステップS5で、再更新前の目標作動角(図7では、再更新後において逐次変化するトルク要求時の目標作動角)が、再更新時の制御目標値V以下であると判定したときは、式V’=A’(1−a’)+B’・a’におけるA’へ代入する値として、再更新時の制御目標値Vを維持し、リターンとなる。
一方、ステップS5で、再更新前の目標作動角(図7では、再更新後において逐次変化するトルク要求時の目標作動角)が、再更新時の制御目標値Vより大きいと判定したときは、ステップS6に進む。
ステップS6では、式V’=A’(1−a’)+B’・a’におけるA’に対し、再更新時の制御目標値Vに代えて、再更新前の目標作動角(図7では、再更新後において逐次変化するトルク要求時の目標作動角)を代入し、V’の変更を継続する。
ステップS4で、再更新後の制御目標値V’の変化方向が作動角の減少方向である(例えば図8に示すような状態)と判定したときは、ステップS7に進む。
ステップS7では、再更新前の目標作動角(図8では、再更新後において逐次変化するトルク要求時の目標作動角。即ち、運転状態の要求の再切換を行わない場合における目標作動角)が、再更新時の制御目標値V(ステップS3でA’へ代入したV)より小さいかを判定する。
ステップS7で、再更新前の目標作動角(図8では、再更新後において逐次変化するトルク要求時の目標作動角)が、再更新時の制御目標値V以上であると判定したときは、式V’=A’(1−a’)+B’・a’におけるA’へ代入する値として、再更新時の制御目標値Vを維持し、リターンとなる。
一方、ステップS7で、再更新前の目標作動角(図8では、再更新後において逐次変化するトルク要求時の目標作動角)が、再更新時の制御目標値Vより小さいと判定したときは、ステップS8に進む。
ステップS8では、式V’=A’(1−a’)+B’・a’におけるA’に対し、再更新時の制御目標値Vに代えて、再更新前の目標作動角(図8では、再更新後において逐次変化するトルク要求時の目標作動角)を代入し、V’の変更を継続する。
図9のフローによれば、再更新があったとき、該再更新時の制御目標値Vを式V’=A’(1−a’)+B’・a’におけるA’へ代入することにより、再更新時にa’が0であってもV=V’となるから、再更新時の大きなトルクショックを回避することができる。
これと共に、再更新後の制御目標値V’を、速やかに再更新後の目標作動角へと収束させることができ、作動角制御の高い応答性を確保することができる。
本発明は、排気バルブ107に対して適用してもよく、これにより、排気バルブ107の有効開度(バルブリフト量、作動角)の急激な変化を回避することができる。
実施形態における車両エンジンのシステム図 実施形態における可変リフト機構の全体構成を示す斜視図 前記可変リフト機構の部分断面図 実施形態における目標作動角の更新があったときに係る作動角制御を示す図 実施形態における目標作動角の再更新があったときに係る作動角制御を示す図 実施形態における目標作動角の再更新時のトルクショックの例を示す図 実施形態における目標作動角の再更新後において制御目標値の変化方向が作動角の増大方向となるときに係る作動角制御を示す図 実施形態における目標作動角の再更新後において制御目標値の変化方向が作動角の減少方向となるときに係る作動角制御を示す図 作動角制御に係るフローを示す図
符号の説明
105 吸気バルブ
112 可変リフト機構
114 制御ユニット

Claims (4)

  1. 機関バルブの有効開度を連続的に変更可能な可変動弁機構の制御装置において、
    機関の運転状態に応じて有効開度の目標値を設定する目標値設定手段と、
    有効開度が目標値に収束している状態で目標値が更新されたとき、更新前の目標値から更新された目標値へ徐々に変化する制御目標値を設定する制御目標値設定手段と、
    該制御目標値に基づいて、有効開度をフィードバック制御する有効開度制御手段と、
    を含んで構成したことを特徴とする可変動弁機構の制御装置。
  2. 機関バルブの有効開度を連続的に変更可能な可変動弁機構の制御装置において、
    機関の運転状態に応じて有効開度の目標値を設定する目標値設定手段と、
    更新前の目標値から更新された目標値へ徐々に変化する制御目標値を設定し、有効開度が目標値に未収束の状態で目標値が更新されたとき、該更新時の制御目標値から更新された目標値へ徐々に変化する制御目標値を設定する制御目標値設定手段と、
    該制御目標値に基づいて、有効開度をフィードバック制御する有効開度制御手段と、
    を含んで構成したことを特徴とする可変動弁機構の制御装置。
  3. 前記制御目標値設定手段は、制御目標値を次の演算式により設定することを特徴とする請求項2に記載の可変動弁機構の制御装置。
    V=A(1−a)+B・a
    a:0から1へ徐々に増加する係数
    A:前記更新前の目標値又は更新時の制御目標値
    B:前記更新後の目標値
  4. 有効開度が目標値に未収束の状態で目標値が更新され、かつ、該更新が運転状態の切換に応じて行われたとき、
    該更新時の有効開度の制御目標値と比べて、該運転状態の要求の切換がなかった場合における目標値のほうが、該更新後の目標値に近くなった場合は、
    前記演算式におけるAを、該運転状態の要求の切換がなかった場合における目標値に変更して、Vの変更を継続することを特徴とする請求項3に記載の可変動弁機構の制御装置。
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