JP4901677B2 - 可変動弁機構の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、機関バルブ(吸気バルブまたは排気バルブ)の作動角、バルブリフト量など有効開度を可変な可変動弁機構の制御装置に関し、特に、作動角やバルブリフト量などの制御の良好な応答性を確保しつつ、可変動弁機構を駆動するモータの過熱を回避する技術に関する。
特許文献1には、機関バルブの作動角やリフト量などの制御の際、エンジンの温度(油温)が所定温度より高ければ、可変動弁機構を駆動するモータへ出力されるデューティに上限値を設定し、デューティを制限することで、モータの給電による発熱を抑え、モータの過熱を回避する技術が記載されている。
特開2003−3900号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものでは、前記上限値を超えるデューティの要求があった場合、デューティは、該上限値を超えることができず、該上限値に保持された状態となる。したがって、デューティは要求値よりも小さく抑えられ、制御の応答性が低下する。
また、前記応答性低下によって、作動角やリフト量が目標値に到達するまで長い時間を要するため、デューティが前記上限値に保持された状態が長時間継続する。したがって、該上限値のレベルによっては、モータは、発熱によって過熱状態となり、性能が低下する懸念がある。
本発明は、以上のような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、モータの駆動によって作動角やリフト量などを制御する際、制御の良好な応答性を確保しつつ、モータの過熱による性能低下を確実に回避できる可変動弁機構の制御装置を提供することを目的とする。
このため本発明は、
機関バルブの有効開度を連続的に変更可能な可変動弁機構の制御装置において、
該可変動弁機構を駆動する電動アクチュエータの温度を検出する温度検出手段を備え、
該温度検出手段が所定温度以上の温度を検出したとき、機関の運転状態に基づいて設定される前記機関バルブの目標有効開度が制限値よりも大きい場合には、前記目標有効開度を前記制限値以下に設定して、前記有効開度を前記制限値以下に設定された前記目標有効開度となるように制御し、前記機関の運転状態に基づいて設定される前記機関バルブの前記目標有効開度が前記制限値以下の場合には、前記有効開度を前記目標有効開度となるように制御し、
前記目標有効開度が前記制限値よりも大きい場合における要求トルクに対するトルクの不足分を、前記機関のスロットルバルブの開度増加とともに、車両駆動用の電動機の出力によって補うことを特徴とする。
本発明によれば、温度検出手段が、電動アクチュエータの温度を検出する。そして、温度検出手段が所定温度以上の温度を検出したとき、機関の運転状態に基づいて設定される機関バルブの目標有効開度が制限値よりも大きい場合には、目標有効開度を制限値以下に設定して、有効開度を制限値以下に設定された目標有効開度となるように制御し、機関の運転状態に基づいて設定される機関バルブの目標有効開度が制限値以下の場合には、有効開度を目標有効開度となるように制御し、目標有効開度が制限値よりも大きい場合における要求トルクに対するトルクの不足分を、機関のスロットルバルブの開度増加とともに、車両駆動用の電動機の出力によって補う。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、実施形態における車両用エンジンのシステム構成図である。
図1において、エンジン(内燃機関)101の吸気管102には、スロットルモータ103aでスロットルバルブ103bを開閉駆動する電子制御スロットル104が介装され、該電子制御スロットル104及び吸気バルブ105を介して、燃焼室106内に空気が吸入される。
また、各気筒の吸気バルブ105上流側の吸気ポート130には、電磁式の燃料噴射弁131が設けられ、該燃料噴射弁131は、後述する制御ユニット114から送られる噴射パルス信号の噴射パルス幅(開弁時間)に比例する量の燃料(ガソリン)を噴射する。
そして、燃焼室106内に吸引された燃料は、図示省略した点火プラグによる火花点火によって着火燃焼する。
燃焼室106内の燃焼排気は、排気バルブ107を介して排出され、フロント触媒コンバータ108及びリア触媒コンバータ109で浄化された後、大気中に放出される。
前記排気バルブ107は、排気側カムシャフト110に設けられたカム111によって一定のバルブリフト量,バルブ作動角及びバルブタイミングを保って開閉される。
一方、吸気バルブ105は、可変リフト機構112及び可変バルブタイミング機構113によって、その開特性(バルブリフト量,バルブ作動角及びバルブタイミング)が可変とされる。
前記可変リフト機構112は、吸気バルブ105のバルブリフト量を作動角と共に連続的に可変する機構であり、可変バルブタイミング機構113は、クランクシャフト120に対する吸気駆動軸3の回転位相を変化させることで、吸気バルブ105のバルブ作動角の中心位相を連続的に可変する機構である。
なお、吸気バルブ105の吸気行程における平均開度と等価な開度として有効開度を定義すると、吸気バルブ105のバルブリフト量や作動角によって有効開度(連続的に可変)を決めることができる。
前記可変バルブタイミング機構113としては、例えば、吸気駆動軸3に支持させたベーンを、カムスプロケットに支持されたケーシングに内在させることで、前記ベーンの両側に進角側油圧室と遅角側油圧室とを形成し、前記進角側油圧室及び遅角側油圧室に油圧を給排制御することで、前記カムスプロケットに対するベーンの相対角度を変化させ、クランクシャフト120に対する吸気駆動軸3の回転位相を変化させる機構を用いることができる。
マイクロコンピュータを内蔵する制御ユニット114は、予め記憶されたプログラムに従った演算処理によって、燃料噴射量,点火時期,目標吸入空気量,目標吸入負圧を設定すると共に、これらに基づいて燃料噴射弁131,点火コイル用のパワートランジスタ,電子制御スロットル104,可変リフト機構112及び可変バルブタイミング機構113に制御信号を出力する。
尚、可変リフト機構112及び可変バルブタイミング機構113を、前記制御ユニット114とは個別に設けた制御ユニットによって制御させることができる。
本実施形態では、電子制御スロットル104は主に吸気負圧を発生させるために設けられ、エンジン101の吸入空気量は、可変リフト機構112及び可変バルブタイミング機構113による吸気バルブ105の開特性の変更によって制御される。
前記制御ユニット114には、各種センサからの信号が入力される。
前記各種センサとしては、エンジン101の吸入空気量を検出するエアフローメータ115、車両の運転者が操作するアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルセンサ116、クランクシャフト120の基準回転位置毎にクランク角信号を出力するクランク角センサ117、スロットルバルブ103bの開度TVOを検出するスロットルセンサ118、エンジン101の冷却水温度を検出する水温センサ119、後述する吸気駆動軸3の基準回転位置毎にカム信号を出力するカムセンサ132、後述する制御軸13の回転角(制御量)を検出する角度センサ133などが設けられている。
図2は、前記可変リフト機構112の構造を示す斜視図である。
実施形態のエンジン101は、各気筒に一対の吸気バルブ105が設けられており、これら吸気バルブ105の上方に、前記クランクシャフト120によって回転駆動される吸気駆動軸3が気筒列方向に沿って回転可能に支持されている。
前記吸気駆動軸3には、吸気バルブ105のバルブリフタ105aに当接して吸気バルブ105を開閉する揺動カム4が相対回転可能に外嵌されている。
前記吸気駆動軸3と揺動カム4との間に、吸気バルブ105の作動角及びバルブリフト量を連続的に変更するための可変リフト機構112が設けられている。
また、前記吸気駆動軸3の一端部には、クランクシャフト120に対する前記吸気駆動軸3の回転位相を変化させることにより、吸気バルブ105の作動角の中心位相を連続的に変更する可変バルブタイミング機構113が配設されている。
前記可変リフト機構112は、図2及び図3に示すように、吸気駆動軸3に対して偏心して固定される円形の駆動カム11と、この駆動カム11に相対回転可能に外嵌するリング状リンク12と、吸気駆動軸3と略平行に気筒列方向へ延びる制御軸13と、この制御軸13に対して偏心して固定される円形の制御カム14と、この制御カム14に相対回転可能に外嵌すると共に、一端がリング状リンク12の先端に連結されたロッカアーム15と、このロッカアーム15の他端と揺動カム4とに連結されたロッド状リンク16と、を有している。
前記制御軸13は、モータ(アクチュエータ)17によりギヤ列18を介して回転駆動されるが、制御軸13の外周に一体的に突出形成される可動側ストッパ13aが、シリンダヘッドに設けられる固定側ストッパ(図示省略)に当接することで、予め設定された最小リフト位置に相当する角度位置でそれ以上のリフト量(作動角)減少側への回動が制限されるようになっている。
尚、可動側ストッパと固定側ストッパとからなるストッパ機構を、最小リフトを制限する位置と共に、最大リフトを制限する位置に設けることができる。
上記の構成により、クランクシャフト120に連動して吸気駆動軸3が回転すると、駆動カム11を介してリング状リンク12がほぼ並進移動すると共に、ロッカアーム15が制御カム14の軸心周りに揺動し、ロッド状リンク16を介して揺動カム4が揺動して吸気バルブ105が開閉される。
また、前記モータ17を制御して制御軸13の回転角度を変化させることにより、ロッカアーム15の揺動中心となる制御カム14の軸心位置が変化して、揺動カム4の姿勢が変化する。
これにより、吸気バルブ105の作動角の中心位相が略一定のままで、吸気バルブ105の作動角及びバルブリフト量が連続的に変化する。
制御ユニット114には、前記制御軸13の回転角を検出する角度センサ133からの検出信号が入力され、目標のリフト量(作動角)に対応する目標角度位置に前記制御軸13を回動させるべく、前記角度センサ133の検出結果に基づいて前記モータ17の電流の向き及び大きさがフィードバック制御される。
前記角度センサ133として、本実施形態では、非接触型の回転角度センサを用いる。具体的には、例えば特開2003−194580号公報に開示されるように、制御軸13の端部に装着されるマグネットと、前記マグネットの外周面に対向して配置される磁電変換手段とからなり、制御軸13の回転に伴う磁束の変化を検出するセンサである。
但し、角度センサ133を非接触型のセンサに限定するものではなく、例えばポテンショメータを用いた接触型の角度センサなどであっても良い。
以下、実際の作動角が目標作動角に一致するようにモータ17の電流の向き及び大きさ(デューティ)をフィードバック制御するものとして説明するが、実際のリフト量が目標リフト量に一致するように、デューティをフィードバック制御することもできる。
前記可変リフト機構112の制御においては、制御軸13の実回転角を検出することで実際の作動角を検出し、これが目標作動角に一致するように、前記モータ17の電流の向き及び大きさ(デューティ)をフィードバック制御する。
しかしながら、従来の構成では、例えば図4や図5に示すような場合、モータは、過熱状態となることで性能が低下したりする懸念がある。
図4では、モータへ出力されるデューティは、過渡時のオーバーシュートの際、モータの耐熱用閾値を越えて過大な値となっている。このようなオーバーシュートがモータの高温時に発生すると、モータは過熱状態となることがある。
図5では、モータへ出力されるデューティに上限値を設けており、デューティは、該上限値を超えようとしても、該上限値を超えることができず、該上限値に保持された状態となる。したがって、デューティは要求値よりも小さく抑えられ、作動角制御の応答性が低く、作動角が目標値に到達するまでに長い時間を要し、デューティも該上限値に保持された状態が長時間継続する。これにより、該上限値のレベルが高い場合、モータは発熱によって昇温が促進し、図4のモータの温度よりも低い温度であっても、該温度状態が長時間継続することで、モータは過熱状態となることがある。
そこで、本実施形態では、このようなモータ17の過熱による性能低下を確実に回避するため、以下のようにして、モータ17の温度を測定又は推定し、該温度が所定温度以上のときは吸気バルブ105の作動角を所定値以下に制限している。この場合、吸気バルブ105を所定の低リフト特性に向けて徐々に制御してもよく、またコンベンショナルなバルブリフト特性に固定するようにしてもよい。
なお、該所定温度は、モータ17が該所定温度の状態に長時間維持されても、モータ17の過熱及び性能低下を確実に回避できる温度(例えば、モータ17の耐熱性を確保できる上限の温度)として設定される。
ここで、モータ17の温度を測定又は推定する方法について説明する。
図6は、モータ17の軸方向と平行な断面図である。
図6において、モータ17は、略円筒状のケース171の内周壁における円筒中心軸に対して対称位置に取り付けられた2つのマグネット173a,173bと、電磁石となるコイル(図示せず)を有してマグネット173a,173bとの電磁作用によって回動するロータ175と、ロータ175に対して摺動しながら前記コイルへ電力供給するブラシ177と、を備えている。
ここで、例えば、ブラシ177に熱電対(図示せず)を取り付け、この熱電対によってブラシ177の温度を検出することで、モータ17の温度を検出とするとよい。該モータ17の温度の信号は、制御ユニット114へ入力される。
なお、モータ17の温度は、エンジン101の油温から推定することもできる。同一作動角において、油温が高くなるほど、制御軸13の要求トルクが増加し、モータ17へ出力するデューティが増加し、モータ17の発熱量が増加し、これにより、モータ17の温度は高く推定される。
また、モータ17の温度(前記コイルの温度)は、モータ17の周辺温度の影響と、該コイルの自己発熱量の影響と、を加えるなどして、推定することもできる。
図7のフローは、モータ17へ出力するデューティの制御を示す。
ステップS1では、アクセルペダルセンサ116からのアクセル開度信号、クランク角センサ117からのクランク角信号、角度センサ133からの制御軸13の回転角信号、モータ17の温度の信号などを読み込む。なお、前記クランク角信号に基づいて、エンジン回転速度が求められる。
ステップS2では、アクセル開度及びエンジン回転速度に基づいて、吸気バルブ105の目標作動角を設定する。
ここでは、例えば、アクセル開度及びエンジン回転速度に応じて目標トルクを割り付けたマップに基づいて、目標トルクを設定し、該目標トルク及びエンジン回転速度に応じて目標作動角を割り付けたマップに基づいて、目標作動角を設定するとよい。
ステップS3では、モータ17の温度が所定温度以上であるか判定する。
ステップS3で、モータ17の温度が所定温度未満であると判定したときは、ステップS4に進み、モータ17の温度が所定温度以上であると判定したときは、ステップS5に進む。
なお、該所定温度にヒステリシスを設定することで、ステップS3の判定のハンチングを防止することもできる。これにより、例えば、図7のフローにおいてステップS3の判定がYESからNOに切り換わるのは、モータ17の温度が該所定温度よりも若干低い温度となったときとなる。
ステップS5では、目標作動角が、モータ17を高温による過熱から保護するための制限値1より大きいか判定する。
前記制限値1は、例えば、モータ17の温度(前記油温やモータ17の周辺温度としてもよい)及びモータ17へ出力するデューティに応じて制限値1を割り付けたマップに基づいて設定したり、モータ17の温度(前記油温やモータ17の周辺温度としてもよい)に応じて制限値1を割り付けたテーブルに基づいて設定したりすることができる。
ステップS5で、目標作動角が制限値1以下であると判定したときは、ステップS4に進み、目標作動角が制限値1より大きいと判定したときは、ステップS6に進む。
ステップS4では、目標作動角を、ステップS2で設定した目標作動角のまま維持する。
一方、ステップS6では、目標作動角を制限値1に設定し、ステップS7に進む。
ステップS7では、例えば、目標作動角及び目標トルクに応じてスロットルバルブ103bの開度の増加補正量を割り付けたマップに基づいて、スロットルバルブ103bの開度の増加補正量を設定する。
このスロットルバルブ103bの開度の増加補正によって、エンジン101の吸入空気量を増加させ、前記ステップS6における目標作動角の制限による要求トルクに対するトルクの不足分を補うことができる。
なお、駆動源としてエンジン101のほか電動機を有するハイブリッド車においては、該電動機の出力によって該トルクの不足分を補うようにしてもよい。
或いは、過給機を備える車両では、該過給機を駆動させることで、該トルクの不足分を補うようにしてもよい。
ステップS4及びステップS7に続いて、ステップS8に進む。
ステップS8では、目標作動角が、制限値2より大きいか判定する。
この制限値2は、過大な外力の作用等から可変リフト機構112を保護したり、エンジン101のピストン(図示せず)との干渉から吸気バルブ105を保護したりするためのものである。
該制限値2は、例えば、図8(a)に示すようなエンジン回転速度に応じて制限値2を割り付けたテーブルに基づいて設定したり、図8(b)に示すような吸気バルブ105の作動角の中心位相(可変バルブタイミング機構113によって制御)に応じて制限値2を割り付けたテーブルに基づいて設定したりすることができる。或いは、これら2つのテーブルに基づいて設定された2つの値のうち、小さいほうを最終的に制限値2に設定することもできる。
なお、図8(a)のエンジン回転速度が高い領域では、エンジン101の吸入空気量が増大するのに伴って、作動角の制御時に可変リフト機構112へ作用する外力も大きくなることから、エンジン回転速度が大きくなるほど制限値2は小さく設定されている。
また、図8(b)における吸気バルブ105のリフトタイミングが遅角側(図示右側)の領域では、吸入空気の圧縮時に吸気バルブ105と前記ピストンとの干渉を確実に回避できるように、吸気バルブ105のリフトタイミングが遅角側になるほど制限値2は小さく設定されている。
ステップS8で、目標作動角が制限値2以下であると判定したときは、ステップS9に進み、最終的に決定される目標作動角である最終目標作動角を、ステップS4又はS6で設定した目標作動角のまま維持する。
一方、ステップS8で、目標作動角が制限値2より大きいと判定したときは、ステップS10に進み、最終目標作動角を、制限値2に設定する。
ステップS9及びステップS10に続いて、ステップS11に進む。
ステップS11では、最終目標作動角と、実作動角(角度センサ133によって検出される作動角の検出値)と、の偏差Eを求める。
ステップS12では、実作動角が目標作動角へ一致するように、モータ17へ出力する電流(駆動電流)を求める。
該電流は、例えば、P×E+I×∫Edt+D×dE/dtの式によって求めることができる。即ち、前記偏差Eに基づき、PID制御によって、モータ17へ出力する電流のフィードバック補正分を求めることができる。
なお、前記P,I,Dは、PID制御用のゲインであり、これらゲインは、可変リフト機構112やこのモデルを用いたテスト等によって求めるとよい。
ステップS13では、ステップS12で算出した駆動電流をデューティ変換する。
ステップS14では、ステップS13で算出したデューティを、モータ17へ出力する。
このように、モータ17へ出力する電流の向き及び大きさ(デューティ)をフィードバック制御することで、吸気バルブ105の作動角を制御することができる。
本実施形態によれば、モータ17の温度を測定又は推定し、モータ17の温度が所定温度以上のとき、図9に示すように、吸気バルブ105の作動角(目標作動角)を制限値1以下に制限している。このため、モータ17は、高温時において、入力されるデューティが大きな値へ過渡してオーバーシュートが発生しても、デューティのピークがモータの耐熱用閾値を超えること(図4参照)を防止できる。これにより、モータ17が過熱状態となることを確実に回避し、モータ17の性能低下を防止することができる。
また、モータ17へ出力されるデューティを制限する構成(図5参照)ではないので、デューティが高いレベルの上限値に保持された状態が長時間継続することはなく、モータ17が過熱状態となることを確実に回避し、モータ17の性能低下を防止することができる。これと共に、デューティを制限する構成のような応答性の低下の懸念もない。
さらに、目標作動角の制限によって要求トルクに対してトルクが不足しても、該不足分を、スロットルバルブ103bの開度の増加補正によって補うことができる。
本発明は、排気バルブ107に対して適用することもできる。これにより、排気バルブ107側でも、モータが過熱状態となることを確実に回避し、モータの性能低下を防止することができる。
実施形態における車両エンジンのシステム図である。 実施形態における可変リフト機構の全体構成を示す斜視図である。 前記可変リフト機構の部分断面図である。 従来の構成における作動角及びデューティと時間との関係の例を示す図である。 従来の構成における作動角及びデューティと時間との関係の例を示す図である。 実施形態におけるモータ(電動アクチュエータ)の軸方向と平行な断面図である。 実施形態におけるモータへ出力するデューティの制御を示す図である。 (a)は、エンジン回転速度に応じて制限値2を割り付けたテーブルを示す図、(b)は、作動角の中心位相に応じて制限値2を割り付けたテーブルを示す図である。 実施形態における作動角及びデューティと時間との関係の例を示す図である。
符号の説明
17 モータ
105 吸気バルブ
112 可変リフト機構
114 制御ユニット

Claims (1)

  1. 機関バルブの有効開度を連続的に変更可能な可変動弁機構の制御装置において、
    該可変動弁機構を駆動する電動アクチュエータの温度を検出する温度検出手段を備え、
    該温度検出手段が所定温度以上の温度を検出したとき、機関の運転状態に基づいて設定される前記機関バルブの目標有効開度が制限値よりも大きい場合には、前記目標有効開度を前記制限値以下に設定して、前記有効開度を前記制限値以下に設定された前記目標有効開度となるように制御し、前記機関の運転状態に基づいて設定される前記機関バルブの前記目標有効開度が前記制限値以下の場合には、前記有効開度を前記目標有効開度となるように制御し、
    前記目標有効開度が前記制限値よりも大きい場合における要求トルクに対するトルクの不足分を、前記機関のスロットルバルブの開度増加とともに、車両駆動用の電動機の出力によって補うことを特徴とする可変動弁機構の制御装置。
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