JP3496255B2 - 心電波検出装置 - Google Patents

心電波検出装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、心電波検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、人の血圧は、通常、空気圧を利用
して直接測定していた。
【0003】すなわち、この血圧の直接測定方式は、カ
フと呼ばれる弾性材で形成されたチューブを腕あるいは
指に巻き付け、空気ポンプによりチューブ内に空気を供
給して、血管に圧力を加える。そして、この圧力により
血行が停止すると、徐々にチューブ内の空気を逃がし
て、血管に加えている圧力を減圧し、血行を開始させ
る。この血管内の血流の血行停止と血行開始を、脈拍音
検出により、または、脈拍の圧力検出により、あるい
は、光学的に検知し、血行の停止又は開始に対応する血
管に加えた空気圧を測定して、その測定値から血圧デー
タを得ている。
【0004】そして、血圧は、常時変化し、その変化の
動向を数多くのデータから取ることが健康の度合を正確
に判断する上で、必要である。
【0005】ところが、上記従来の直接測定方式の血圧
計は、血管を加圧するチューブやこのチューブに空気を
供給する空気ポンプ及び加圧により血流の停止や開始を
音、圧力あるいは光学的に検知する検知器等を必要と
し、測定に手間がかかって面倒である上、装置が大型化
して日常生活で持ち運んで、測定することが困難であっ
た。
【0006】そこで、従来、脈波伝播速度に基づいて血
圧を測定する、いわゆる脈波伝播方式の血圧計が提案さ
れている。
【0007】この脈波伝播方式の血圧計は、血流の基点
と定義される心電図の心電波(R波)の発生タイミング
と、手の指先に脈拍の到達するタイミングと、の差、す
なわち脈波伝播時間(PWTT)から血圧を演算により
求めるものである。
【0008】すなわち、脈波伝播時間と血圧とは、直線
で結べる関数関係にあることが知られており、この関数
(血圧演算関数)の定数を設定すると、心電波と脈拍を
検出することにより、その心電波と脈拍のタイミングか
ら脈波伝播時間、すなわち時間差データを算出して、血
圧を算出することができる。
【0009】そこで、従来の脈波伝播方式の血圧計は、
少なくとも、心電波を検出する心電波検出電極と、指先
の脈拍を検出する光学素子と、予め直接測定方式の血圧
計で測定した血圧と上記脈波伝播時間を記憶するメモリ
と、直接測定方式の血圧計で測定した血圧を入力するた
めのキーと、演算手段と、を備え、心電波検出電極で検
出した心電波の検出タイミングから光学素子で検出した
脈拍の検出タイミングまでの時間差(脈波伝播時間)と
メモリ内の脈波伝播時間及び血圧データから、演算手段
が血圧を演算している。
【0010】そして、この心電波検出電極は、人体の心
臓の脈動に伴って人体の異なる部位間に流れる電流を検
出するものであり、そのため、人体の異なる部位に接触
される一対の電極で構成されている。例えば、腕時計に
組み込まれた脈拍伝播方式の血圧計では、腕時計の裏蓋
と表面に心電波検圧電極が設けられている。このような
腕時計に組み込まれた脈拍伝播方式の血圧計では、血圧
測定時、腕時計が一方の手首に装着されることにより裏
蓋に設けられた心電波電極が手首に接触し、他方の手の
指先を腕時計の表面に設けられた心電波電極に接触させ
ることにより、一方の手の手首と他方の手の指先間に流
れる心電波を、両心電波検出電極間に発生する電位差に
基づいて検出する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の脈拍伝播方式の血圧計にあっては、一対の心
電波検出電極をそれぞれ、人体の異なる部位、具体的に
は、心臓の左右夫々に接触させて心電波を測定するが、
心電波を正常に測定しているかどうかについては、何等
チェックしておらず、この心電波に基づいて測定した血
圧値の正確性に疑問があった。
【0012】すなわち、心臓の脈動に伴って発生する心
電波を人体の異なる部位に接触された一対の心電波検出
電極間に発生する電位差に基づいて検出しているため、
心電波検出電極の取り付けられた人体の部位間で、人体
同志が接触していると、心電波検出電極対間の距離が短
くなり、両心電波検出電極対間に発生する電位差が低く
なる。そのため、正確な心電波を検出することができ
ず、ひいては正確な血圧を検出することができないとい
う問題があった。
【0013】そこで、本発明は、心電波を正確に検出し
ているかを判定することにより、正確な心電波を検出で
き、正確な血圧を測定できる心電波検出装置を提供する
ことを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の心電波検出装置
は、心臓の脈動に伴って発生する心電波を人体の異なる
部位に接触された一対の心電波検出電極で検出する心電
波検出装置において、前記一対の心電波検出電極間の電
位差を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出
された一対の心電波検出電極間の電位差と予めメモリに
記憶された基準電位差とに基づいて心電波の測定が正常
に行われているか否かを判断する判断手段と、前記判断
手段により心電波の測定が正常に行われていないと判断
された場合にその旨を報知する報知手段とを備え、前記
一対の心電波検出電極のうち、一方の心電波検出電極が
表面に配置され、他方の心電波検出電極が裏面に配置さ
れていることにより、上記目的を達成している。
【0015】
【作用】本発明の心電波検出装置によれば、心臓の脈動
に伴って発生する心電波を、人体の異なる部位に接触さ
れた一対の心電波検出電極で検出するが、一対の心電波
検出電極のうち、一方の心電波検出電極を心電波検出装
置の表面に配置し、他方の心電波検出電極を心電波検出
装置の裏面に配置し、この一対の心電波検出電極間の電
位差を検出手段により検出し、検出手段によって検出さ
れた一対の心電波検出電極間の電位差と予めメモリに記
憶された基準電位差とに基づいて心電波の測定が正常に
行われているか否かを判断手段により判断し、判断手段
により心電波の測定が正常に行われていないと判断され
た場合にその旨を報知手段により報知している。
【0016】したがって、検出された一対の心電波検出
電極間の電位差と予めメモリに記憶された基準電位差と
に基づいて心電波の測定が正常に行われていないか否か
を判断し、心電波の測定が正常に行われていないと判断
された場合にはその旨を報知するようにしたので、もし
もこの報知により心電波が正常に測定できなかったこと
を知った場合には、新たに心電波を測定し直すことによ
り正確な測定を行うことができる。
【0017】
【実施例】以下、図を参照して実施例を説明する。
【0018】図1〜図5は、本発明の心電波検出装置の
一実施例を示す図であり、具体的には、電子腕時計式血
圧計に適用したものである。
【0019】まず、構成を説明する。
【0020】図1は、電子腕時計式血圧計1の外観図で
あり、電子腕時計式血圧計1は、電子腕時計に脈波伝播
方式の血圧計が組み込まれたものである。
【0021】電子腕時計式血圧計1は、電気絶縁性の合
成樹脂等で形成された本体ケース2を備えており、本体
ケース2の表面部には、図1中その中央より上方側に表
示部(液晶表示装置)3が設けられており、その中央よ
り下方の左側にLED(発光ダイオード)4とホト・ト
ランジスタ5からなる光学素子部6が設けられている。
この光学素子部6のLED4とホト・トランジスタ5と
の間には、LED4の発する光が直接ホト・トランジス
タ5に入射するのを防止するための仕切7が設けられて
いる。また、本体ケース2の表面部には、その中央より
下方の右側に心電波(R波)を検出するための心電波検
出電極8が設けられている。
【0022】上記表示部3は、時計ガラス9で覆われて
おり、時計ガラス9は、パッキング10を介して本体ケ
ース2に固定されている。
【0023】本体ケース2の一方側の側部には、キース
イッチS1、S2が設けられており、他方側の側部に
は、キースイッチS3、S4が設けられている。これら
キースイッチS1〜S4は、処理モードの切り換え、表
示モードの切り換え、データの入出力等の各種操作を行
うものである。
【0024】また、本体ケース2には、図1中上下方向
にバンド11が取り付けられており、電子腕時計式血圧
計1は、このバンド11により人の左手の手首等に装着
される。
【0025】上記電子腕時計式血圧計1の表示部3は、
図2に拡大して示すように、上下段の2段に分れてお
り、上段には、ドットマトリックス表示部20が、下段
には、大型セグメント表示部21が、設けられている。
【0026】上記ドットマトリックス表示部20は、5
×16ドットの表示が可能であり、血圧値をグラフによ
り表示したり、その他の文字情報、特に、心電波の検出
が正常に行われたかどうかの情報を表示する。
【0027】大型セグメント表示部21は、時計モード
のときには、現在時刻を表示し、血圧モードのときに
は、最高または最低血圧を数値で表示する。
【0028】電子腕時計式血圧計1の内部は、図1に示
す電子腕時計式血圧計1の心電波検出電極8を通る縦方
向の断面図を示す図3及び同じく仕切7付近を通る縦方
向の断面図を示す図4に示すように、構成されており、
本体ケース2の裏面側には、上記心電波検出電極8と対
の心電波検出電極を構成する導電性の裏蓋(心電波電
極)30が取り付けられている。
【0029】電子腕時計式血圧計1の内部には、回路基
板31が設けられており、この回路基板31にインター
コネクタ32を介して表示部3が接続されている。ま
た、回路基板31には、図3及び図4に示すように、心
電波検出電極8、裏蓋30、LED4及びホト・トラン
ジスタ5がそれぞれコイル状の導電性部材33により接
続されている。
【0030】また、光学素子部6は、図4に示すよう
に、その表面に凹面34が形成されており、光学素子部
6の各LED4、ホト・トランジスタ5及び仕切7は、
この凹面34の下部に設けられている。したがって、脈
拍測定時、この凹面34に指先を当てがうことにより、
外部からの光の影響を受けることなく、光学素子部6に
より脈拍を正確に検出することができる。
【0031】また、電子腕時計式血圧計1は、図5に示
すように回路構成されており、制御部40、RAM4
1、ROM42、発振器43、分周回路44、キー入力
部45、光学検出制御部46、心電波検出制御部47、
電位検出部48、ドライバ49及び報音部50等を備え
ている。
【0032】RAM41は、制御部40のワークメモリ
として使用されるとともに、電子腕時計式血圧計1の各
種処理に必要なレジスタや表示レジスタ、直接測定方式
の血圧計で測定した安静時及び運動直後の最高血圧デー
タ及び最低血圧データを格納するデータ領域、及びその
とき電子腕時計式血圧計1で測定した時間差データと脈
拍データを格納するデータ領域等を有している。
【0033】ROM42には、電子腕時計式血圧計1と
してのシステムプログラムや各種システムデータが格納
されており、特に、計時処理や血圧測定演算処理及び心
電波検出判定処理等を行うためのプログラムやシステム
データが格納されている。
【0034】制御部40は、CPU等を有し、RAM4
1をワークメモリとして使用しつつ、ROM42内のプ
ログラムに従って電子腕時計式血圧計1の各部を制御し
て、電子腕時計式血圧計1としての処理を行う。
【0035】発振器43は、例えば、水晶発振器で構成
され、所定の一定周期のクロック信号を生成して、分周
回路44に出力する。
【0036】分周回路44は、分周回路の他にタイミン
グジェネレータを有し、発振器43から入力されるクロ
ック信号を分周して計時信号を出力するとともに、電子
腕時計式血圧計1の各部を時系列に制御するためのタイ
ミング信号を制御部40に出力する。
【0037】キー入力部45は、上記キースイッチS1
〜S4を総称したものであり、各キースイッチS1〜S
5の操作信号を制御部40に出力する。制御部40は、
後述するように、この操作信号に基づいてキー入力部4
5の各キーの操作に対応した処理を行う。
【0038】光学検出制御部46には、上記光学素子部
6のLED4とホト・トランジスタ5が接続されてお
り、制御部40の制御下でLED4とホト・トランジス
タ5の駆動を制御して、脈拍を検出する。
【0039】すなわち、光学素子部6のLED4とホト
・トランジスタ5は、人の右手の指先が凹面34に当て
がわれると、右手の指先の血管内の血流の脈流を検知
し、その検出結果を光学検出制御部46に出力する。
【0040】この脈流の検出は、血液中のヘモグロビン
が特定波長の光をよく吸収する性質を利用して行われて
いる。
【0041】すなわち、光学検出制御部46は、光学素
子部6のLED4を駆動して、LED4から凹面34に
当てがわれた指先に特定波長の光を照射させ、照射され
た光は、指先の皮膚表面を透過した後、反射されてホト
・トランジスタ5に入射される。このとき、指先に照射
された光は、血管内の血流中のヘモグロビンにより吸収
され、ホト・トランジスタ5への反射量がヘモグロビン
の量、すなわち血流の量に逆比例して減少する。したが
って、指先の血管を脈流が通過したときには、血流が多
く、その血流の量に応じて、LED4から照射されてホ
ト・トランジスタ5に入射される光の量が減少する。そ
の結果、ホト・トランジスタ5に入射される光の光量が
脈拍に対応して増減し、ホト・トランジスタ5は、この
入射光の増減を電圧信号に変換して、光学検出制御部4
6に出力する。
【0042】光学検出制御部46は、この電圧信号をデ
ィジタル信号に変換して、脈拍信号として制御部40に
出力する。
【0043】心電波検出制御部47には、前記心電波検
出電極8とこの心電波検出電極8と対をなす心電波検出
電極としての裏蓋30が接続されている。
【0044】電子腕時計式血圧計1がそのバンド11に
より左手の手首に装着されると、裏蓋30が左手手首に
接触し、心電波検出電極8には、右手の指先が当てがわ
れる。この状態で、裏蓋30と心電波検出電極8は、左
手手首と右手指先から心電波(心電図R波)を検出し、
心電波検出制御部47に出力する。心電波検出制御部4
7は、裏蓋30及び心電波検出電極8から入力される心
電波をディジタル変換して、制御部40に出力する。
【0045】この心電波は、体内を瞬時に流れる電気信
号であり、R波を発生する心臓の脈動と同時刻に体表面
に到達して裏蓋30及び心電波検出電極8により検出さ
れる。これに対して、上記脈拍は、血管の形質、その他
の理由に起因する抵抗を受けて、送り出された脈動の発
生時刻よりも遅れて体表面、すなわち、指先に到達して
光学素子部6により検出される。
【0046】上記心電波電極8と裏蓋30及び制御部4
0から心電波検出制御部47に接続されている制御線
は、電位検出部48にも接続されている。
【0047】電位検出部48は、制御部40から制御線
を介して測定開始信号が入力されると、心電波電極8と
裏蓋30の電位差を検出して、その電位差データをディ
ジタル変換し、ディジタル変換した電位差データを制御
部40に出力する。
【0048】制御部40は、電位検出部48から入力さ
れる電位差データを、後述するようにRAM41に格納
されている基準値と比較し、入力された電位差データが
基準値より所定値よりも小さいと、心電波8と裏蓋30
による心電波の検出が正常に行われなかったと判定し
て、その旨の報知を後述する報音部50及び表示部3を
使用して行う。
【0049】ドライバ49は、制御部40の制御下で動
作し、上記RAM41の表示レジスタから転送されてく
る表示データを上記表示部3に表示出力させる。特に、
制御部40は、心電波の検出が正常に行われなかったと
判定したとき、表示部3に心電波の検出が正常に行われ
なかったので、測定のやり直しを促す旨の表示を行わせ
る。
【0050】報音部50は、スピーカとこのスピーカを
駆動するための駆動回路等で構成され、制御部40の制
御下で報知音を拡声出力する。制御部40は、自己宛の
受信があったときや、後述する血圧測定時に心電波を正
常に測定できなかったときに、報音部50を駆動して、
報知音を出力させる。
【0051】次に、本実施例の動作を説明する。
【0052】電子腕時計式血圧計1は、通常は、時計モ
ード処理を行い、現在時刻を計時して、計時した現在時
刻を表示部3に表示出力する。
【0053】すなわち、制御部40は、分周回路44か
ら入力される計時信号に基づいて、RAM41を使用し
て現在時刻を演算し、演算した現在時刻データをRAM
41に格納するとともに、ドライバ49を介して表示部
3に出力して、表示部3に現在時刻を表示させる。
【0054】キー入力部45のキー操作により、モード
切換が行われ、血圧を測定する測定モードあるいは、直
接測定方式の血圧計で測定された血圧データを電子腕時
計式血圧計1に入力するデータセットモードにセットさ
れると、電子腕時計式血圧計1は、心電波と脈拍の測定
を行う。
【0055】この心電波と脈拍の測定は、上述のよう
に、心電波検出電極8と裏蓋30による心電波の検出処
理とLED4とホト・トランジスタ5による脈拍の検出
処理を行うものである。
【0056】すなわち、電子腕時計式血圧計1の使用者
は、電子腕時計式血圧計1をそのバンド11により左手
の手首に装着して、裏蓋30を左手手首に接触させ、キ
ー入力部45のキー装置により、測定モードあるいはデ
ータセットモードにセットした後、心電波検出電極8及
び光学素子部6の凹面34に、右手の指先をそれぞれ当
てがう。
【0057】制御部40は、測定モードあるいはデータ
セットモードにセットされると、心電波検出制御部47
及び光学検出制御部46に測定開始信号を出力し、心電
波及び脈拍の検出を開始させる。この心電波検出制御部
47に出力された測定開始信号は、電位検出部48にも
入力され、電位検出部48は、心電波検出電極8と裏蓋
30の電位差をディジタルデータに変換して、制御部4
0に出力する。
【0058】心電波検出制御部47は、測定開始信号が
入力されると、心電波検出電極8の検出電位と、裏蓋3
0の検出電位と、の電位差から心電波を検出し、検出し
た心電波をディジタル変換して、制御部40に出力す
る。また、光学検出制御部46は、測定開始信号が入力
されると、LED4を発光させ、指先で反射されてホト
・トランジスタ5に入力された光をホト・トランジスタ
5が光電変換して入力される電圧信号をディジタル変換
して、制御部40に出力する。
【0059】制御部40は、心電波検出制御部47から
心電波が、そして、光学検出制御部46から脈拍が、入
力されると、心電波の検出タイミングと脈拍の検出タイ
ミングとの時間差データを算出し、血圧値算出の基礎と
する。すなわち、制御部40は、測定モードのときに
は、この時間差データと予めRAM41に格納されてい
る直接測定方式で測定した基準となる血圧データからそ
のときの最高血圧値を演算し、この時間差データと脈拍
データ及びRAM41に格納されている血圧データから
最低血圧値を演算する。また、制御部40は、データセ
ットモードのときには、算出した時間差データと脈拍デ
ータをRAM41に記憶し、直接方式の血圧計で測定さ
れて入力される血圧値から上記測定モードのときに血圧
値を演算する際の基礎となる血圧演算関数の定数を算出
して、RAM41に記憶する。
【0060】このように、心電波は、測定モードにおい
ても、また、データセットモードにおいても、電子腕時
計式血圧計1で血圧値を測定する際に重要な要素とな
る。
【0061】そこで、本実施例の電子腕時計式血圧計1
は、心電波が正常に測定されているか否かを心電波検出
電極8と裏蓋30の電位差を検出して、所定値と比較す
ることにより判定している。
【0062】すなわち、心電波の検出は、心電波検出電
極8と裏蓋30の2つの電極間の電位差に基づいて行う
ものであるので、心電波の検出時、測定者は、上述のよ
うに、電子腕時計式血圧計1を左手首に装着して裏蓋3
0を左手首に接触させ、心電波検出電極8に右手の指先
を当てがうが、このとき、右手の指先が左手の手首等に
触れると、心電波検出電極8と裏蓋30の2つの電極間
の電位差が、極端には、変化しないが、正確な心電波の
検出を行うことができない。
【0063】そこで、電子腕時計式血圧計1では、心電
波検出電極8と裏蓋30を、それぞれ電位検出部48に
接続し、電位検出部48で、心電波検出電極8と裏蓋3
0の電位差を検出して、その電位差をディジタル変換し
た後、制御部40に入力する。制御部40は、この電位
差をRAM41に格納されている基準電位差と比較し、
電位差が基準電位差よりも所定値以上小さいと、正確な
心電波の測定を行うことができないと判断して、報音部
50を駆動して報知音を出力させ、また、ドライバ49
に測定ミスであるので、再度測定をやり直す旨を表示部
3に表示出力させる。
【0064】なお、上記基準電位差としては、上述のよ
うに上記データセットモードにおいて、直性測定方式の
血圧計から血圧データを入力するに際して測定してRA
M41に格納した電位差であってもよいし、予めシステ
ムデータとしてROM42に格納した電位差であっても
よい。
【0065】すなわち、心電波は、人により、また、時
間の経過等により変化するが、この変化は、極端なもの
ではない。そこで、RAM41に格納された基準電位差
と検出した電位差との差が所定値より小さいかどうかに
より、心電波の測定が正常化どうか判定している。
【0066】このように、電子腕時計式血圧計1は、心
臓の脈動に伴って流れる心電波を、人体の異なる部位に
接触された対をなす心電波検出電極8と裏蓋30で検出
するが、これらの心電波検出電極8と裏蓋30の検出電
位の電位差を所定の基準電位と比較することにより、心
電波の測定が正常に行われているかを判定し、正常に心
電波の測定が行われていないと判定すると、その旨を報
音により、また表示出力することにより、報知してい
る。
【0067】したがって、心電波の測定時に、心電波検
出電極8と裏蓋30の取り付けられた人体の部位の間
で、人体同志が接触すること等により、正確な心電波を
検出することができなかった場合に、心電波が正常に測
定できなかったことが分り、新たに心電波を測定し直す
ことにより、正確な血圧を検出することができる。
【0068】なお、上記実施例においては、心電波の測
定が正常に測定されていないときに、報音部50を駆動
して放音することにより、その旨を報知するとともに、
表示部3にその旨を表示出力しているが、いずれか一方
であってもよく、また、報知方法としては、これらに限
らず、例えば、振動やランプを点灯あるいは点滅させる
ことにより、報知するようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】本発明の心電波検出装置によれば、検出
された一対の心電波検出電極間の電位差と予めメモリに
記憶された基準電位差とに基づいて心電波の測定が正常
に行われていないか否かを判断し、心電波の測定が正常
に行われていないと判断された場合にはその旨を報知す
るようにしたので、もしもこの報知により心電波が正常
に測定できなかったことを知った場合には、新たに心電
波を測定し直すことにより正確な測定を行うことができ
る。また、一対の心電波検出電極のうち、一方の心電波
検出電極が表面に配置され、他方の心電波検出電極が裏
面に配置されているので、腕時計等の小型の電子機器に
も適用することができ、操作性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の心電波検出装置の一実施例の電子腕時
計式血圧計の外観図。
【図2】図1の電子腕時計式血圧計の表示部の拡大正面
図。
【図3】図4の電子腕時計式血圧計の心電波検出電極部
分の縦断面図。
【図4】図4の電子腕時計式血圧計の光学素子部分の縦
断面図。
【図5】図1の電子腕時計式血圧計の回路ブロック図。
【符号の説明】
1 電子腕時計式血圧計 2 本体ケース 3 表示部 4 LED 5 ホト・トランジスタ 6 光学素子 7 仕切 8 心電波検出電極 9 時計ガラス S1、S2、S3、S4 キースイッチ 20 ドットマトリックス表示部 21 大型セグメント表示部21 30 裏蓋 40 制御部 41 RAM 42 ROM 43 発振器 44 分周器 45 キー入力部 46 光学検出制御部 47 心電波検出制御部 48 電位検出部 49 ドライバ 50 報音部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】心臓の脈動に伴って発生する心電波を人体
    の異なる部位に接触された一対の心電波検出電極で検出
    する心電波検出装置において、前記一対の心電波検出電極間の電位差を検出する検出手
    段と、 前記検出手段によって検出された一対の心電波検出電極
    間の電位差と予めメモリに記憶された基準電位差とに基
    づいて心電波の測定が正常に行われているか否かを判断
    する判断手段と、 前記判断手段により心電波の測定が正常に行われていな
    いと判断された場合にその旨を報知する報知手段とを備
    え、 前記一対の心電波検出電極のうち、一方の心電波検出電
    極が本体ケースの表面に配置され、他方の心電波検出電
    極が本体ケースの裏面に配置されている ことを特徴とす
    る心電波検出装置。
  2. 【請求項2】前記判断手段は、前記一対の心電波検出電
    極間の電位差と前記予めメモリに記憶された基準電位差
    とを比較し、前記一対の心電波検出電極間の電位差が前
    記予めメモリに記憶された基準電位差よりも所定値以上
    小さい場合に心電波の測定が正常に行われていないと判
    断することを特徴とする請求項1に記載の心電波検出装
    置。
  3. 【請求項3】前記心電波検出装置は、電子腕時計式の装
    置であることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の心電波検出装置。
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