JP3785529B2 - 血圧測定システム及び血圧値演算装置 - Google Patents

血圧測定システム及び血圧値演算装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血圧測定及び血圧演算を行う血圧測定システム及び血圧値演算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、人の血圧を測定する方法として、空気圧を利用して直接測定する直接測定方式が知られている。
この直接測定方式は、カフと呼ばれるチューブを腕等に巻き付け、空気ポンプによりチューブ内に空気を供給して、血管に圧力を加える。そして、この血行の停止又は開始に対応する血管に加えた圧力値から、血圧値を測定する。従って、この直接測定方式は、比較的正確に血圧を測定することが出来る。
しかし、直接測定方式の血圧計は、カフや空気ポンプ及び血流の停止や開始を検知する検知器等を必要とし、測定に手間がかかって面倒である上、持ち運びに不便であったため、日常生活において気軽に血圧を測定することが困難であった。
【0003】
そこで、脈派伝播速度に基づいて血液を測定する、いわゆる脈波伝播方式の血圧計が提案されている。この脈波伝播方式の血圧計は、指先の脈波検出から心電波(R波)検出までの時間から推算して血圧を求める。
【0004】
すなわち、脈波伝播速度(PWV)と血圧値とは、図16に示すような直線で結べる関数関係にあることが知られており、この関数(血圧演算関数)の定数を設定すると、心電波と脈拍を検出することにより、その心電波と脈拍のタイミングから脈波伝播時間、すなわち時間差データを算出して脈派伝播速度を求め、これにより血圧を算出することが出来る。
【0005】
ところが、この脈波伝播速度と血圧との間の血圧演算関数は、人により、また、同じ人でも時間の経過により変化する。従って、図16に示すような直線関係はあるが、この関数の定数を決定するためには、予め他の測定器で2点間の脈派伝播時間と測定された血圧のデータが必要である。
【0006】
そこで、従来、予め、直接測定方式の血圧計等で血圧を測定して、その血圧データを脈波伝播方式の血圧計に入力するとともに、そのときの脈波伝播時間(時間差データ)を求め、これら血圧データと脈波伝播時間をメモリに記録し、そして演算手段で血圧演算関数の定数を算出していた。より正確に血圧測定を行うためには、血圧測定を頻繁に行い、脈波伝播方式の血圧計に、最新血圧データを更新する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の血圧計にあっては、直接測定方式の血圧計による血圧測定、及び脈波伝播方式の血圧計による血圧測定を別々の操作で行い、それから、血圧データの入力や転送の操作を行っていたので、測定操作が大変面倒であるという問題点があった。そこで、本発明は、血圧測定操作が簡便な血圧値演算装置および血圧測定システムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜図16に示すように、人体の血圧を測定して血圧データを得る血圧測定手段を備える直接測定方式の血圧測定装置2と、脈拍検出手段(例えば、制御部41、光学素子部34、光学検出制御部48等)と、心電波検出手段(例えば、制御部41、心電波検出制御部49、検出電極対50等)と、前記脈拍検出手段からの出力結果と前記心電波検出手段からの出力結果と前記血圧データとに基づいて血圧値を演算する演算手段(例えば、制御部41など)と、を備える脈波伝播方式の血圧値演算装置(例えば、電子腕時計式血圧計3等)と、を含む血圧測定システム1において、前記血圧測定装置は、前記血圧値演算装置からの測定指示信号を受信する第1の受信手段(例えば、赤外線送受信部29等)と、前記測定指示信号の入力に基づいて、前記血圧測定手段による血圧測定を動作させる第1の制御手段(例えば、CPU21等)と、前記血圧測定手段によって取得された血圧データを前記血圧値演算装置に送信する第1の送信手段(例えば、赤外線送受信部29等)と、を備え、前記血圧値演算装置は、血圧測定の開始を指示するための指示手段(例えば、測定スイッチ37、制御部41等)と、前記指示手段により血圧測定の開始が指示された場合、当該測定指示信号を前記血圧測定装置に送信する第2の送信手段(例えば、赤外線送受信部38等)と、前記血圧測定装置から送信される血圧データを受信する第2の受信手段(例えば、赤外線送受信部38等)と、前記指示手段により血圧測定の開始が指示された場合、前記脈拍検出手段と、前記心電波検出手段と、前記演算手段とを動作させる第2の制御手段と、を備えていることを特徴としている。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、血圧測定装置及び血圧値演算装置の双方を用いて測定する際に、血圧測定装置の第1の受信手段によって、血圧値演算装置からの測定指示信号が受信され、第1の制御手段によって、測定指示信号の入力に基づいて、血圧測定手段による血圧測定が動作され、第1の送信手段によって、血圧測定手段によって取得された血圧データが血圧値演算装置に送信され、また、演算装置の指示手段によって測定の開始が指示され、第2の送信手段によって、測定指示信号が血圧測定装置に送信され、第2の受信手段によって、血圧測定装置から送信される血圧データが受信されるので、血圧値演算装置を操作するだけで、血圧測定装置による血圧測定が自動的に行われ、操作が簡単である。また、その測定血圧データが、血圧測定装置の第1の送信手段によって血圧値演算装置に送信され、血圧値演算装置の第2の受信手段によって受信されるので、測定データのキー操作による入力が不要となり、血圧データの更新が容易となるので、最新の血圧データに基づいて、血圧演算装置で正確な血圧を測定することが出来る。また、血圧値演算装置は、第2の制御手段によって、血圧測定装置に測定指示信号を送信し、同血圧測定装置において、血圧測定が行われるのと同時に、同血圧値演算装置においては、脈拍及び心電波が検出され演算手段が動作されるので、一度の操作によって、血圧測定装置及び血圧値検算装置の双方による同時測定及び演算を行うことが可能となる。
【0010】
ここで、血圧データとは、血圧値を演算するために必要なデータであって、実際の血圧値や、脈拍数の他、血圧値を算出する関数の定数等でもよい。
【0015】
請求項記載の発明は、請求項に記載の血圧測定システムにおいて、前記演算手段は、更に前記脈拍検出手段による脈拍の検出タイミングと前記心電波検出手段による心電波の検出タイミングとに基づいて脈波伝播時間を算出する脈波伝播時間算出手段(制御部41等)を備えていることを特徴とする。
【0016】
請求項記載の発明によれば、請求項に記載の発明と同様に効果が得られるのは無論のこと、特に、脈波伝播時間算出手段によって、脈拍の検出タイミングと、心電波検出タイミングと、から脈波伝播時間が算出されるので、脈波伝播速度が分かり正確な血圧測定を行うことが出来る。
【0017】
請求項記載の発明は、請求項記載の血圧測定システムにおいて、前記血圧値演算装置は、前記脈波伝播時間算出手段によって算出された脈波伝播時間及び受信した血圧データに基づいて血圧値演算に必要な個人データを算出する個人データ算出手段(例えば、制御部41等)と、前記個人データを記憶する記憶手段(例えば、RAM43等)と、を備えていることを特徴とする。
【0018】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の発明と同様に効果が得られるのは無論のこと、血圧値演算装置の個人データ算出手段によって、血圧値演算に必要な個人データが算出されて、そして、該データが記憶手段によって記憶されるので、個人データの算出及び記憶後は、血圧値の測定が、血圧値演算装置のみを用いて、直接方式に劣らず正確に、かつ簡単にできる。また、血圧値演算装置のみによる測定が可能となったことによって、直接方式の血圧測定装置による、測定者の苦痛や、持ち運びの不便さの問題が解消されることとなる。
【0019】
ここで、個人データとは、脈波伝播速度と、血圧値との相関関数の定数をいうものであって、例えば、脈波伝播速度を求めて血圧値を算出する等の、個人別の関数データのことである。
【0020】
請求項記載の発明は、請求項記載の血圧測定システムにおいて、前記血圧測定装置は、前記血圧値演算装置からの測定指示信号の受信に基づいて応答信号を前記血圧値演算装置に送信する応答信号送信手段(CPU21、赤外線送受信部29等)を備え、前記血圧値演算装置は、前記応答信号を受信する応答信号受信手段(制御部41、赤外線送受信部38等)を備え、前記個人データ算出手段は、前記応答信号の入力に基づいて実行されることを特徴としている。
【0021】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の発明と同様に効果が得られることは無論のこと、特に、血圧測定装置の応答信号送信手段によって、応答信号が送信されることによって、血圧値演算装置からの測定指示信号の受信を、血圧値演算装置に知らせるので、血圧測定装置と血圧値演算装置との間の指示信号の送受信が確実に行われたか否かの確認ができる。また、血圧値演算装置は、応答信号を受信手段によって、その応答信号を受信し、そして応答信号の入力に基づいて、個人データ算出が実行されるので、血圧測定装置との連絡指示の確認を確実にしてから、個人データの算出処理を行うことが出来、測定エラーがなくなる。
【0022】
請求項記載の発明は、請求項に記載の血圧測定システムにおいて、前記血圧値演算装置は、個人データの設定処理か否かを判別する判別手段(例えば、制御部41など)を備え、前記第1の送信手段は、前記判別手段が個人データの設定処理であると判別した場合に、前記測定指示信号を送信することを特徴とする。
【0023】
請求項載の発明によれば、請求項記載の発明と同様に効果が得られるのは無論のこと、特に、判別手段によって、個人データの設定処理か否かが判別されるので、測定者などが、血圧値演算装置及び血圧測定装置において、わざわざ個人データ設定処理の操作を行わなくとも、個人データ設定処理が開始されるので、測定操作が簡略化される。
【0024】
請求項6記載の発明は、脈拍検出手段と、心電波検出手段と、前記脈拍検出手段からの出力結果と前記心電波検出手段からの出力結果と直接測定した血圧データとに基づいて血圧値を演算する演算手段と、を備える脈波伝播方式の血圧値演算装置において、血圧測定の開始を指示するための指示手段と、前記指示手段により血圧測定の開始が指示された場合、当該測定指示信号を外部測定装置に送信する送信手段と、外部測定装置から送信される血圧データを受信する受信手段と、前記指示手段により血圧測定の開始が指示された場合、前記脈拍検出手段と、前記心電波検出手段と、前記演算手段とを動作させる制御手段と、を備えていることを特徴としている。
【0025】
請求項記載の発明によれば、心電波検出手段と、脈拍検出手段と、から出力した結果と、送信手段によって外部に測定指示を送信し、受信手段によって外部から受信した血圧データとに基づいて、血圧値演算手段が血圧値を演算するので、血圧値演算装置を操作するだけで、血圧測定装置による血圧測定が自動的に行われ、操作が簡単である。また、装置の小型化が実現し、携帯が可能となる。また、制御手段が、測定指示信号の入力に基づいて、前記脈拍検出手段と、前記心電波検出手段と、前記演算手段と、を動作させるので、一度の操作によって、外部測定装置と血圧値演算装置の双方による同時測定及び演算を行うことが可能となるので、測定操作が簡潔化して使いやすくなる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を、図面を参照して説明する。
【0029】
図1〜図16は、本発明のシステム血圧計1の一実施例を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1は、システム血圧計の全体構成を示す図であり、システム血圧計1は、直接測定方式の血圧測定装置2及び電子腕時計式血圧計3(血圧値演算装置)で構成されている。
【0030】
血圧測定装置2は、箱型の本体ケース11とカフ12を備えており、本体ケース11とカフ12は図示しない信号線を含む空気供給管13で接続されている。
【0031】
本体ケース11の表面には、電源スイッチ111、表示部112、通信中表示ランプ114、測定スイッチ115、赤外線送受信部29、などが設けられている。
【0032】
電源スイッチ111は、血圧測定装置2の電源をオン/オフするスイッチであり、電源スイッチ111により電源がオンされると、表示部112のバックライト113が点灯する。
【0033】
表示部112は、例えば、LCD(液晶表示装置)が用いられており、血圧値等の測定情報や、測定中、データ送信中といった、血圧測定装置2の動作情報等の各種情報を表示する。
【0034】
通信中表示ランプ114は、データ送受信中点灯する。
測定スイッチ115は、血圧測定装置2単独で血圧を測定する場合に、測定を開始させるために用いる。赤外線送受信部29は、赤外線無線を用いて、データ等の送受信が行われる。
【0035】
この赤外線送受信部29は、電子腕時計式血圧計3の赤外線送受信部38(後述)と対向する位置に置かれる。
【0036】
カフ12は、弾性材で形成され、人の腕あるいは指に巻き付けられて、固定される。カフ12は、空気供給管13を介して本体ケース11に内蔵されている空気ポンプ26(後述)から空気が供給され、また、空気が抜き取られることにより、カフ12の巻き付けられた腕や指に加圧と減圧を行う。
【0037】
すなわち、血圧測定装置2は、カフ12を人の腕あるいは指に巻き付け、空気ポンプ26によりカフ12内に空気を供給して、血管に圧力を加える。そして、この圧力により血行が停止すると、徐々にチューブ内の空気を逃して、血管に加えている圧力を減圧し、血行を開始させる。カフ12の内面には、脈拍を検出する音センサ、あるいは圧力センサ、または光センサ(センサ)が配置され、上記信号線を介して血圧測定装置2へ送られる。血圧測定装置2は、この血行の停止時と開始時における血管内の血流を検知し、血行の停止時と開始時に対応するカフ12内の圧力から血圧データを得ている。
【0038】
血圧測定装置2は、図2に表すように構成されており、CPU21、ROM22、RAM23、キー入力部24、血圧制御部25、空気ポンプ26、センサ27、ドライバ28、赤外線送受信部29等を備えている。
【0039】
ROM22には、血圧測定装置2としてのプログラムや各種システムデータが格納されており、CPU21は、ROM22内のプログラム、又は電子腕時計式血圧計3(血圧値演算装置)から赤外線送受信部29を介して受信した信号に従って血圧測定装置2の各部を制御して、血圧測定装置2としての処理、特に、血圧の測定処理と測定した血圧データの転送処理を行う。
【0040】
RAM23は、CPU21のワークメモリとして一時的な作業領域を形成するとともに、図3に示すように、最高血圧値記憶部23a、最低血圧値記憶部23b、脈拍数記憶部23cを有し、それぞれのデータを格納する領域を形成している。
【0041】
キー入力部24は、上記電源スイッチ111及び測定スイッチ115等を総称したものである。CPU21は、キー入力部24の各キーの操作状態を走査して、各キーの操作状態に対応して、血圧測定処理等を行う。
【0042】
空気ポンプ26には、図に示した空気供給管13が接続されており、空気ポンプ26は空気供給管13を介してカフ12に空気を供給し、また、カフ12内の空気を、空気供給管13を介して抜き取る。
【0043】
センサ27は、カフ12内面に設けられており、人体の血流(例えば、脈拍)を検出して、検出信号を血圧制御部25に出力する。
【0044】
血圧制御部25は、センサ27から入力される検出信号を増幅し,A/D変換してCPU21に出力する。また、血圧制御部25は、CPU21の制御下で動作して、空気ポンプ26の駆動制御を行う。このとき、CPU21は、カフ12内の圧力が所定割合ずつ上昇あるいは減少するように空気ポンプ26を駆動するように、血圧制御部25に制御信号を出力するので、血圧制御部25は、この制御信号をD/A変換した後、増幅して空気ポンプ26を駆動制御する。
【0045】
すなわち、CPU21は、血圧制御部25を介して空気ポンプ26を駆動して、カフ12内の圧力を一定割合ずつ上昇させ、人の腕、あるいは指を加圧させる。センサ27は、このときの血流の有無を検出して、その検出信号をCPU21に血圧制御部25を介して出力する。
【0046】
そして、CPU21は、上記検出信号に基づいて血流の停止及び開始を認識することにより、最高血圧及び最低血圧を検出する。そして、CPU21は、検出した上記最高血圧及び最低血圧をRAM23に格納しておく。
【0047】
赤外線送受信部29は、図示しないが、例えば、赤外線LED等からなるの赤外線発光素子と、例えば、フォト・ダイオード等からなる赤外線受光素子により構成されている。
そして、赤外線送受信部29は、電子腕時計式血圧計3(血圧値演算装置)に同じく設けられている赤外線送受信部38と対向して配置され、光信号を交換して、CPU21から出力された最高血圧と最低血圧の血圧データを電子腕時計式血圧計3に転送したり、また、電子腕時計式血圧計3からの命令信号を受信して、CPU21に出力するために用いられる。
【0048】
具体的には、測定された血圧データは、赤外線発光素子で光信号として放射され、対向する電子腕時計式血圧計3の赤外線受光素子に照射される。そして、光信号は電子腕時計式血圧計3の赤外線受光素子により受信され、制御部41(後述)に出力される。また、同様に電子腕時計式血圧計3の制御部41から出力された制御信号は、光信号として電子腕時計式血圧計3の赤外線発光素子から放射され、血圧測定装置2の赤外線受光素子に照射される。そして、光信号は血圧測定装置2の赤外線受光素子により受信され、CPU21に出力される。
【0049】
ドライバ28は、CPU21の制御下で動作し、ROM22に記憶されているプログラム情報や、上記RAM23から転送されてくる表示データを表示部112に出力させる。
具体的に、表示データとは、例えば、最高血圧値、最低血圧値、脈拍数等である。
【0050】
電子腕時計式血圧計3は、電子腕時計に血圧演算手段が組み込まれたものであり、図4に示すように電気絶縁性の合成樹脂で形成された本体ケース31を備えている。そして、その中央部分には時計ガラス32が装着されている。
【0051】
本体ケース31の表面部には、その中央に表示部33(液晶表示装置)が設けられており、その中央より右側に赤外線LED(発光ダイオード)などの発光素子34aとフォトトランジスタなどの受光素子34bを備えた、脈拍検出するための光学素子部34が設けられている。上記発光素子34aと受光素子34bとの間には、発光素子34aの発する光が直接受光素子34bに入射するのを防止するための仕切34cが設けられている。そして、光学素子部34は、その大きさがほぼ対応する楕円形状の透明な保護ガラス36で覆われている。また、本体ケース31の表面部の、中央より右側に、心電波(R波)を検出するための心電波検出電極35が設けられている。そして、光学素子部34の保護ガラス36に指先を載せると指先が保護ガラス36を介して光学素子部34と接触するようになっている。
【0052】
本体ケース31の左側面には、キースイッチS1、S2が設けられており、例えば、時計モードと血圧モードとの、処理モードの切り換え用や時刻の修正用、ライト点灯用等の各種操作を行うものである。
【0053】
また、本体ケース31の表面部の下側に測定スイッチ37が設けられており、測定を開始する際の操作に用いる。
【0054】
上記測定スイッチ37に対して対称の位置である表面部の上側に、赤外線送受信部38が設けられている。赤外線送受信部38は、血圧測定装置2の赤外線送受信部29と対向した位置に置かれて、データの送受信に用いられる。
【0055】
また、本体ケース31には、その上側面部及び下側面部に、図示しない上下方向に所定の長さのバンドが取り付けられており、電子腕時計式血圧計3は、このバンドにより人の手首等に着脱可能となっている。
【0056】
上記電子腕時計式血圧計3の表示部33は、図5に示すように、上中下段の3つに分かれており、上段には、ドットマトリックス表示部331が、中段には、モード等表示部332が、下段には、大型セグメント表示部333が、それぞれ設けられている。
【0057】
上記ドットマトリックス表示部331は、5×16ドットの表示が可能であり、その右側に最高血圧値を示す数値に最低血圧値を示す数値が、それぞれ印刷されている。ドットマトリックス表示部331は、血圧値をグラフにより表示したり、その他の文字情報を表示する。
【0058】
モード等表示部332には、実行中の表示モードを報知するモード報知部332aと、小型セグメントで形成され脈拍等を表示する脈拍表示部332bと、ハート型にセグメントで形成され血圧測定中に点滅して血圧測定中を報知するハート表示部332cとが、左から右に順次形成されている。
【0059】
大型セグメント表示部333は、時計モードのときには現在時刻を表示し、血圧モードの時には、最高または最低血圧を数値で表示する。
【0060】
次に、電子腕時計式血圧計3の内部構成を、図6及び図7を用いて説明する。ここで、図6は、図4の電子腕時計式血圧計3における光学素子部34の受光素子34bを通る横方向の断面図であり、図7は、同じく図4の光学素子部34の真中を通る縦方向の断面図である。
なお、本体ケース31の裏面側には、上記心電波検出電極35と対の心電波検出電極を構成する導電性の裏蓋39が取り付けられている。
【0061】
図6に示す電子腕時計式血圧計3の内部40には、回路基盤(図示省略)が設けられ、この回路基盤にインターコネクタ(図示省略)を介して表示部33が接続されている。また、回路基板には、図3及び図4に示すように、光学素子部34、心電波検出電極35、裏蓋39がそれぞれ、図示しないコイル状の導電性部材により接続されている。
【0062】
また、電子腕時計式血圧計3は、図8に示すように回路構成されており、制御部41、ROM42、RAM43、発振器44、分周回路45、時計回路46、キー入力部47、光学検出制御部48、心電波検出制御部49、心電波検出電極対50、ドライバ51、赤外線送受信部38等を備えている。
【0063】
ROM42には、電子腕時計式血圧計3としてのシステムプログラムや各種システムデータが格納されており、特に計時処理や血圧測定演算処理を行うためのプログラムやシステムデータが格納されている。
【0064】
RAM43は、制御部40のワークメモリとして一時的な作業領域を形成するとともに、記憶領域も有しており、図9に示すように、受信最高圧力値記憶部43a、受信最低圧力値記憶部43b、個人データ設定時の脈波伝播時間記憶部43c、個人データ設定時の脈拍数記憶部43d、運動直後最高圧力値記憶部43e、運動直後最低圧力値記憶部43f、運動直後脈波伝播時間記憶部43g、運動直後脈拍数記憶部43h、血圧演算用定数記憶部43i、測定脈波伝播時間記憶部43j、測定脈拍数記憶部43k、計算最高圧力値記憶部43l、計算最低圧力値記憶部43m等に分かれている。
【0065】
具体的に、受信最高圧力値記憶部43a及び受信最低圧力値記憶部43bは、血圧測定装置2の赤外線送受信部29から出力され、電子腕時計式血圧計3の赤外線送受信部38を介して受信した、各々、最高血圧値及び最低血圧値のデータを格納する。そして、各血圧値データは、個人の血圧演算関数の定数を算出するのに用いられる。
【0066】
個人データ設定時の脈波伝播時間記憶部43c及び個人データ設定時の脈拍数記憶部43dは、個人データ設定時、個人血圧演算関数の変数を算出するために、上記血圧測定装置による血圧値の測定と同時に、電子腕時計式血圧計3によって、測定される脈波伝播時間及び脈拍数を記憶する。
【0067】
運動直後最高圧力値記憶部43e、運動食後最低圧力値記憶部43f、運動直後脈波伝播時間記憶部43g、及び運動直後脈拍数記憶部43hは、個人データ設定時に測定された各種データに基づいて、演算された運動時の最高血圧値、最低血圧値、脈波伝播時間のデータ、及び脈拍数を記憶する。そして、各血圧値データは、個人の血圧演算関数の定数を算出するのに用いられる。
【0068】
血圧演算用定数記憶部43iは、電子腕時計式血圧計3の制御部41が、個人データ設定時に測定された各種データに基づき、該測定者の血圧と脈波伝播時間の相関関係を導き出す定数を記憶する。そして、同定数は電子腕時計式血圧計3のみを用いて血圧を演算するのに用いられる。
【0069】
測定脈波伝播時間記憶部43j、及び測定脈拍数記憶部43kは、個人データ設定後に、電子腕時計式血圧計3のみを用いて、血圧を算出する際の基数となる、測定脈波伝播時間及び脈拍数を記憶する。
【0070】
計算最高圧力値記憶部43l、及び計算最低圧力値記憶部43mは、個人データ設定後、電子腕時計式血圧計3で測定された上記脈波伝播時間及び、脈拍数から、個人データ設定時に決定された上記定数に基づいて演算される、最高血圧値及び最低血圧値を記憶する。
【0071】
制御部41は、CPU等を有し、RAM43をワークメモリとして使用しつつ、ROM42のプログラムに従って電子腕時計式血圧計3の各部を制御して、電子腕時計式血圧計3としての処理を行う。
【0072】
発振器44は、例えば、水晶発振器で構成され、所定の一定周期のクロック信号を生成して、分周回路45に出力する。
【0073】
分周回路45は、発振器44から入力されるクロック信号を分周して計時信号を時計回路46に出力する。
【0074】
時計回路46は、分周回路45から入力される計時信号から、電子腕時計式血圧計3の各部を時系列に制御するためのタイミング信号、すなわち時・分・秒のデータを生成して、制御部41に出力する。
【0075】
キー入力部47は、上記キースイッチS1、S2及び、測定スイッチを総称したものであり、各キースイッチS1、S2、及び測定スイッチ37の操作信号を制御部41に出力する。制御部41は、この操作信号に基づいて各種処理を行う。
【0076】
光学検出制御部48には、上記光学素子部34が接続されており、制御部41の制御下で光学素子部34の駆動を制御して、脈拍を検出する。そして光学検出制御部48は、検出した脈拍を制御部41に送る。
【0077】
詳細には、光学素子部34には、人の右手の指先が凹面に当てられ、この状態で光学素子部34は、右手指先の血管内の血液脈流を検知して、その検出結果を光学検出制御部48に出力する。
【0078】
この血液脈流の検出は、血液中のヘモグロビンが特定波長の光をよく吸収する性質を利用して行われている。
【0079】
すなわち、光学検出制御部48は、光学素子部34赤外線LEDを駆動して、赤外線LEDから凹面にあてがわれた指先に特定波長の光を照射させ、照射された光は、指先の皮膚表面を透過したあと、反射されてフォト・トランジスタに入射される。このとき、指先に照射された光は、血管内の血流中のヘモグロビンにより吸収され、フォト・トランジスタへの反射量がヘモグロビンの量、すなわち血流に逆比例して減少する。したがって、指先の血管を脈流が通過したときには、血流が多く、その血流の量に逆比例して減少する。したがって、脈流が血管を通過したときには、血流が多く、その血流量に応じて、フォト・トランジスタに入射される光の量が減少する。上記のように、フォト・トランジスタに入射される光の量が脈拍に対応して増減するので、フォト・トランジスタは、この入射光の増減を電圧信号に変換すると共に、電流を増幅して光学検出制御部48に出力する。
【0080】
具体的に、光学素子部34は、例えば、図10の回路図に示すように回路構成されている。
即ち、光学素子部34の赤外線LED(発光ダイオード)34aは、そのアノードが直流電源VE1の正極側に接続され、そのカソードは、トランジスタTr1のコレクタに接続されており、トランジスタTr1のベースは光学検出制御部48に接続されている。また、トランジスタTr1のエミッタは抵抗器R1に接続されるとともに、トランジスタTr2のベースに接続されている。更に、抵抗器R1及びトランジスタTr2のエミッタは接地され、また、トランジスタTr2のコレクタは光学検出制御部48に接続されている。
【0081】
上記構造の回路では、制御部41の制御に従って、光学検出制御部48から、制御電流が流れると、制御電流は、トランジスタTr1とトランジスタTr2に分流する。そして、トランジスタTr1に駆動電流が流れると駆動して発光ダイオード34aに電流が流れ、駆動電流と発光ダイオード電流はトランジスタTr1のエミッタから抵抗R1に流れる。この時の電流の大きさは、抵抗器R1の両端電圧により決まる。その電圧はトランジスタTr2により光学検出制御部に負帰還される。
この場合、電源VE1の電圧が降下して発光ダイオード電流が減少すると、エミッタ電流に流れる電流が減少する。すると、トランジスタTr2のコネクタから流れる帰還電流が減少することとなって、駆動電流が増加する。そして、トランジスタTr1により発光ダイオード34aに流れる電流が増幅され、最終的には、抵抗器R1の両端電圧とベース‐エミッタ間電圧が等しくなる。従って、電源VE1の電圧が変化しても発光ダイオード34aに流れる電圧が一定に保たれることとなる。
【0082】
また、図10と同様な回路において、低温環境になるほど抵抗器R1の抵抗値が下がるので、抵抗器R1の両端電圧は低下する。従って、ベース−エミッタ間電圧が高くなり、トランジスタTr1に流れる電流が多くなるので、発光ダイオード34aの電流が多く流れる。これにより、低温での検出感度が妨げられない構造となっている。
【0083】
このように、電源VE1の電圧が低下したり、環境温度が低下して人体の脈波の流れが弱くなっても、脈拍検出感度が低下しない構造となっている。
【0084】
また、光学素子部34のフォトトランジスタ34bは、光学検出制御部48に接続されていて、照射した光信号を電圧信号にして光学検出制御部48に出力している。
【0085】
光学検出制御部48は、この電圧信号をディジタル信号に変換して、脈拍信号として制御部41に出力する。
【0086】
心電波検出制御部49には、検出電極対50が接続されており、この検出電極対50は、上記心電波検出電極35と裏蓋39とで構成されている。検出電極対50は、電子腕時計式血圧計3がそのバンドにより手首に装着されると、その裏蓋39が手首に接触し、心電波検出電極35には、反対の手の指先が当てられる。この状態で、検出電極対50は、手首と反対の手の指先から心電波(心電図R波)を検出し、心電波検出制御部49に出力する。
【0087】
そして、心電波検出制御部49は、検出電極対50から入力される心電波をディジタル変換して、制御部41に出力する。
【0088】
この心電波は、体内を瞬時に流れる電気信号であり、R波を発生する心臓の脈動と同時刻に体表面に到達して検出電極対50により検出される。これに対して、上記脈拍は、血管の形質、その他の理由に起因する抵抗を受けて、送り出された脈動の発生時刻よりも遅れて体表面、すなわち指先に到達して光学素子部34により検出される。
【0089】
ドライバ51は、制御部41の制御下で動作し、上記RAM43の各種の記憶部から転送されてくる表示データを上記表示部33に表示出力させる。
【0090】
赤外線送受信部38は、血圧測定装置2の赤外線送受信部29と対向して配置されて光信号の交換を赤外線により行うものである。そして、例えば、図示しないが、赤外線LED等からなる赤外線発光素子と、フォト・トランジスタ等からなる赤外線受光素子から構成されている。そして、制御部41から出力された光信号は、赤外線発光素子から放射され、血圧測定装置2の赤外線送受信部29のフォトトランジスタによって照射される。また、血圧測定装置2の赤外線LEDから放射された、例えば血圧データ等の光信号は、電子腕時計式血圧計3の赤外線受光素子で照射されて、制御部41に出力される。
【0091】
次に、本実施例の動作を説明する。
【0092】
本発明の血圧測定システム1は、電子腕時計式血圧計3の測定を開始すると、同電子腕時計式血圧計3で、脈波伝播時間等を測定すると共に、自動的に直接方式の血圧測定装置2による血圧値が測定され、その測定データが電子腕時計式血圧計3に転送されて、個人設定値が算出される。そして、その後は、小型で持ち運び弁理な電子腕時計式血圧計3のみで脈波伝播方式により簡単に、かつ正確に測定をするものである。
【0093】
以下、図11のフローチャートに示す、血圧測定装置2による血圧測定処理、及び転送処理の流れと、図12に示す、電子腕時計式血圧計3による脈波伝播時間算出処理、血圧データ受信処理、及び血圧測定演算処理の流れについて、説明する。
【0094】
まず、被検者の個人設定値を設定するために、血圧測定装置2が、電子腕時計式血圧計3の制御に従って、直接方式で血圧を測定し、その測定データを電子腕時計式血圧計3に転送する処理について説明する。
【0095】
血圧測定装置2は、電源が投入されると(ステップSA1)、CPU21はROM22に格納されているプログラムに従って、動作を開始する。まず、RAM23のリセット処理を行い、「スタンバイ状態」を表示する表示制御信号を、ドライバ28を介して表示部112に出力し、待機する(ステップSA2)。
【0096】
次いで、この状態で、血圧測定装置2のCPU21は、電子腕時計式血圧計3の制御部41から赤外線送受信部38を介して送信された通信開始信号を(後述のステップSB3)、血圧測定装置2の赤外線送受信部29が、受信したか否かを判別する(ステップSA3)。そして、CPU21は、通信開始信号を受信したと判別した場合(ステップSA3:YES)には、ステップSA4に移行し、通信開始信号を受信しない場合(ステップSA3:NO)には、ステップSA15に移行する。
次いで、ステップSA4では、血圧測定装置2のCPU21は、個人設定のための血圧測定であると判断する。そして、赤外線送受信部29を介して、応答信号を電子腕時計式血圧計3に送信する。そして、CPU21は、通信中表示ランプ114を点灯させる(ステップSA5)。
【0097】
次いで、CPU21は、ステップSA3で受信した通信開始信号の制御に従って、血圧及び脈拍の測定の加圧開始指示を出す。
【0098】
具体的に、CPU21の指示に従って、血圧制御部25が、空気ポンプ26を駆動して、安静状態の被検者の腕あるいは指に巻き付けられたカフ12に空気を所定割合ずつ供給し、カフ12の巻き付けられた腕あるいは指を加圧する。このときカフ12内の腕又は指の血流変化をセンサ27で検出して、血管の脈流の有無を検出し、そして脈流が停止したときの圧力から血圧制御部25が最高血圧を検出して、CPU21に出力する。その後、血圧制御部25が空気ポンプ26を駆動して、カフ12内の空気を所定割合ずつ抜き取って減圧しつつ、センサ27で、血管の脈流が開始するのをチェックする。この血管の脈流が開始されると、このときの圧力から血圧制御部25が最低血圧を検出し、CPU21に出力する。また、カフ12内の設けられたセンサ27によって脈拍数も検出され、血圧制御部28によりCPU21に出力される(ステップSA6)。そして、CPU21は、各血圧データをRAM23のそれぞれ、最高血圧値記憶部23a、最低血圧値記憶部23b、脈拍数記憶部23cに格納する。
【0099】
上記血圧測定処理を行い、各測定された、最高、最低血圧値、及び脈拍数の血圧データは、CPU21によってRAM23に格納された後、ドライバ28を介して表示部112に転送されて表示される(ステップSA7)。
【0100】
次いで、電子腕時計式血圧計3から測定データ送信要求信号が送信される(ステップSB7)と、CPU21は赤外線送受信部29が当該測定データ送信要求信号を受信したか否か判別する(ステップSA8)。そして、測定データ送信要求信号を受信したと判断した場合(ステップSA8:YES)には、ステップSA9に移行するが、測定データ送信要求信号を受信していない場合(ステップSA8:NO)には、同処理を繰り返して行う。
【0101】
次いで、ステップSA9では、CPU21は、その受信に対する応答信号を、同赤外線送受信部29を介して電子腕時計式血圧計3に送信する(ステップSA9)。
【0102】
次いで、CPU21は、ステップSA8の要求信号に従い、RAM23に格納されている最高血圧値及び最低血圧値を引き出して、それらの測定データを電子腕時計式血圧計3に送信する(ステップSA10)。
【0103】
次いで、CPU21は、電子時計式血圧計3から送信される通信終了要求信号を赤外線送受信部29が受信したか否かを判別する(ステップSA11)。そして、通信終了要求信号を受信した場合(ステップSA11:YES)には、ステップSA12に移行するが、通信終了要求信号を受信していない場合(ステップSA11:NO)には、同処理を繰り返して行う。
【0104】
次いで、ステップSA12では、CPU21は、上記通信終了要求信号の指示によって、通信中表示ランプ114を消灯させる(ステップSA12)。
【0105】
次いで、CPU21は、一定時間が経過したか否かを判断し(ステップSA13)、一定時間が経過していると判断した場合(ステップSA13:YES)には、電源をOFFにする(ステップSA14)が、一定時間が経過していないと判断した場合(ステップSA13:NO)には、同処理を繰り返して行う。
【0106】
一方、血圧測定装置2に電源が入れられ(ステップSA1)、CPU21が、スタンバイ中(ステップSA2)に、電子腕時計式血圧計3からの通信開始要求信号を受信しないと判断した場合には(ステップSA3:NO)、更にCPU21は、血圧測定装置2の測定スイッチ115が入れられたか否か判断する(ステップSA15)。そして、測定スイッチ115がONされたと判断した場合(ステップSA15:YES)には、CPU21は、通常の血圧測定装置2による測定処理であると判断する。そして、ステップSA6と同様にして、血圧、脈拍を測定し(ステップSA16)、また、ステップSA7と同様にして、最高、最低血圧値、脈拍を表示部に表示させ(ステップSA17)、ステップSA13に移行する。
【0107】
一方、測定スイッチ115がONされていないと判断した場合(ステップSA15:NO)には、更にCPU21は一定時間が経過しているか更に判断し(ステップSA18)、一定時間が経過していない場合(ステップSA18:NO)には、再びステップSA2に移行する。しかし、一定時間が経過していると判断した場合(ステップSA18:YES)には、電源をOFFにし(ステップSA19)、本血圧測定処理を終了する。
【0108】
次に、電子腕時計式血圧計3による脈波伝播時間算出処理、血圧データの受信処理、血圧測定演算処理について図12に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0109】
最初に、個人データ設定時における動作について説明する。
本処理では、まず、被検者等が血圧測定装置2に電源を入れ(ステップSA1)、電子腕時計式血圧計3の測定スイッチ37をONし(ステップSB1)、脈拍検出用の光学素子部34の上に右手指先を当てる。
【0110】
測定スイッチ37のON信号を受けた制御部41は、ROM42に格納されているプログラムを引き出して、RAM43に格納して、血圧測定の制御を始める。そして、個人データの設定モードか否かを判断する(ステップSB2)。
【0111】
そして、制御部41が、個人データの設定モードであると判断すると(ステップSB4:YES)ステップSB3に移行し、個人データ設定モードでないと判断すると(ステップSB2:NO)、ステップSB14に移行する。
【0112】
次いで、ステップSB3で、赤外線送受信部38を介し、通信開始要求信号を血圧測定装置2に送信する。
【0113】
そして、通信開始応答を、血圧測定装置2から赤外線送受信部38を介して受信すると(ステップSB4:YES)、測定処理の開始を指示するが、受信しない場合(ステップSB4:NO)には、同処理を繰り返して行う。
【0114】
この測定処理(ステップSB5)は、検出電極対49'による心電波の検出処理と、光学素子部34による脈拍の検出処理を行うものである。
【0115】
具体的に、心電波の検出処理は、右手の指先があてがわれた心電波検出電極35と、電子腕時計式血圧が装着された左手首が接する裏蓋39と、によって心電波(心電図R波)を検出して、心電波検出制御部49に出力する。そして、心電波検出制御部49は、その心電波をディジタル変換して制御部41に出力する。
【0116】
また、光学素子部34による脈拍の検出処理は、上述のように、光学素子部34の発光素子34aと、受光素子34bとから、脈流によって増減する光信号を検出し、受光素子34bであるフォトトランジスタによって、光信号が電圧信号に変換されて、光学検出制御部48に出力する。そして、光学検出制御部48は、この電圧信号をディジタル信号に変換して、脈拍信号として制御部41に出力する。
【0117】
次いで、制御部41は、ステップSB5で測定された心電波ディジタル信号と、脈拍ディジタル信号とに基づいて、心電波の検出タイミングから脈拍の検出タイミングまでの時間差(脈波伝播時間;PWV)を算出する(ステップSB6)。そして、測定した時間差データ(脈波伝播時間)及び脈拍数等の脈拍データを、RAM43のそれぞれ、個人データ設定時の脈波伝播時間記憶部43c及び個人データ設定時の脈拍数記憶部43dに格納する。
【0118】
次いで、制御部41は、血圧測定装置2が測定した血圧値のデータの送信を要求する信号を、赤外線送受信部38を介して送信する(ステップSB7)。すると、血圧測定装置2から、同要求信号に応答する信号が赤外線送受信部29を介して送信され(ステップSA9)るので、制御部41は応答信号を受信したか否かを判断する(ステップSB8)。そして、受信した場合(ステップSB8:YES)には、ステップSB9に移行するが、受信を判断できない場合は(ステップSB8:NO)は、同処理を繰り返して行う。
【0119】
次いで、血圧測定装置2から、最高、最低血圧値のデータが送信(ステップSA9)されてくるので、それらを受信して、RAM43の受信最高圧力値記憶部43a、受信最低圧力値記憶部43bにそれぞれ格納する(ステップSB9)。
【0120】
次いで、制御部41は、赤外線送受信部38を介して、通信終了要求信号を血圧測定装置2に送信する(ステップSB10)。
【0121】
そして、制御部41は、ステップSB9において受信し、格納した血圧データから、運動直後における、最高及び最低血圧値、脈波伝播時間、脈拍数を演算する(ステップSB11)。運動直後の最高及び最低血圧値、脈波伝播時間、脈拍数は、個人データを設定するときに用いられるものであって、人の血圧値が、その体の状態によって変化することから、必要値として、演算される。
【0122】
具体的には、運動値の血圧データ値は、安静時の値とほぼ比例関係にあるので、安静時の値を基にして演算される。そして、例えば、Y=eX+f(e、fは定数)のような式のX部分に、安静時の値を代入して求め、安静時との相関関係を表す定数e及びfは、代入する最大血圧、最低血圧、脈拍、脈波伝播時間によって、各々異なっている。そして、制御部41は、安静時の数値、及び、その安静時の数値に対応する定数e、fを、先の式に当てはめて演算する。そして、演算したデータを、RAM42の運動直後最高圧力値記憶部43e、運動直後最低圧力値記憶部43f、運動直後脈波伝播時間記憶部43g、運動直後脈拍数記憶部43hにそれぞれ格納する。
【0123】
次いで、制御部41は、個人設定値の演算処理を行う(ステップSB12)。この演算処理は、制御部41が、脈波伝播時間と血圧との血圧演算関数の定数を演算し、演算した定数をRAM43の血圧演算用定数記憶部43iに格納するものである。
【0124】
演算処理には、RAM43の各々の記憶部に格納されている、電子腕時計式血圧計3が算出した脈波伝播時間と、血圧測定装置2から受信した血圧データと、運動直後の血圧データとが用いられる。
【0125】
すなわち、最高血圧は、図13に示すように、その血圧値が脈波伝播速度(PWV)と直線関係にあり、この最高血圧関数直線は、運動直後の最高血圧値SEとその最高血圧測定値に対する脈波伝播速度TTEとで示される点Seと、安静時に測定された最高血圧値SRとその最高血圧測定時の脈波伝播速度TTRとで示される点Srと、を結んで得られる。このようにして最高血圧関数直線が決定されると、最高血圧関数直線は、Y=aX+b(a、bは、定数)で表されるので、制御部41はこの最高血圧関数直線に対応する定数a、bを演算して、その演算結果をRAM43の血圧演算用定数記憶部43iに格納する。
【0126】
一方、最低血圧は、図14に示すように、その血圧値が、脈波伝播速度(PWV)に脈拍データ(1分間の脈拍数)を乗算した値と直線関係にあり、この最低血圧関数直線は、安静時に測定された最低血圧値DRと、その最低血圧測定時の脈波伝播速度と脈拍データとを積算した値TR×PRとで示される点Drと、運動直後の最低血圧値DEと、その最低血圧値に対応する脈波伝播速度と脈拍データとを積算した値TTE×PEとで示される点Deと、を結んで得られる。このようにして最低血圧関数直線が決定されると、最低血圧関数直線は、Y=cX+d(c、dは、定数)で表されるので、制御部41はこの最低血圧関数直線に対応する定数c、dを演算して、その演算結果をRAM43の血圧演算用定数記憶部43iに格納する。
【0127】
次いで、制御部41は、ステップSB9で、血圧測定装置2から受信した最高血圧値、最低血圧値、及びステップSB5で測定した脈拍数をRAM43からそれぞれ引き出し、ドライバ51を介して表示部33に出力して表示させ(ステップSB13)、電子腕時計式血圧計3による、個人データ設定処理が終了する。
【0128】
また、個人設定後は、電子腕時計式血圧計3のみでの血圧測定が可能となる。以下にその際の動作を説明する。
【0129】
測定者は、電子腕時計式血圧計3を左手首に装着して測定スイッチを押し、右手指先を光学素子部34の上に載せる(ステップSB1)。
【0130】
また、制御部41は、ステップSB2において、赤外線送受信部38を介して、血圧測定装置2への通信が不可能であることを感知し、個人データ設定時の測定でなく、通常測定であると判断した場合には(ステップSB2:NO)、ステップSB5と同様にして脈波、心電波、脈拍数の測定処理を行う(ステップSB14)。
【0131】
そして、測定された各データをRAM43の測定脈波伝播時間記憶部43j、測定脈拍数記憶部43kに格納する。
【0132】
次いで、制御部41は、RAM43に格納されている血圧演算用定数記憶部43iから、定数を引き出して、ステップSB15で測定した脈波伝播時間、脈拍数を、最高血圧関数及び最低血圧関数に代入して、最高、最低血圧値を算出し(ステップSB15)、RAM43の計算最高圧力値記憶部43l及び計算最低圧力記憶部43mに格納する。
【0133】
次いで、最高、最低血圧値、及び脈拍数を、ドライバ50を介して表示部33に出力して表示部33に表示させ(ステップSB16)、電子腕時計式血圧計3のみによる測定処理が終了する。
【0134】
このように、血圧測定システム1は、血圧測定装置2と、電子腕時計式血圧計3との赤外線通信による信号の送受信によって、電子腕時計式血圧計3の操作のみで、血圧測定装置2による直接方式の血圧測定と、電子腕時計式血圧計3と脈波伝播方式による測定が開始され、血圧測定装置2による測定血圧データが、電子腕時計式血圧計3に送信されるので、簡単に血圧が測定することができる。
【0135】
すなわち、双方の装置を同時に用いて測定するにも、面倒なキー操作を行うことなく、常に最新の血圧データの更新が出来る。
【0136】
したがって、小型の電子腕時計式血圧計3のみを用いて、携帯して、正確な血圧を測定することが出来ることとなる。
【0137】
また、図10に示す回路を用いたことにより、脈拍を検出する際に、環境温度の低下により人体の脈波の流れが弱くなる等の諸事情から、脈波検出感度が下がる要因が起こっても、脈波の検出が確実に行われることとなる。
【0138】
なお、上記実施例では、定数a、b、c、dを得るための安静時及び運動直後の時間差及び脈拍を電子腕時計式血圧計3で得るようにしたが、血圧測定装置2で測定して、測定した時間差及び脈拍データを血圧データと共に電子腕時計式血圧計3に転送させてもよい。
【0139】
また、さらに、血圧測定装置2で時間差データ、脈拍データ及び血圧データを測定して、これらのデータから定数a、b、c、dの値を演算して求め、この定数a、b、c、dの値を電子腕時計式血圧計3に転送してもよい。
【0140】
また、図10の回路では、光学検出制御部からの制御信号の電流が十分でない場合、トランジスタTr2のエミッタ電圧が高いため、トランジスタTr2を駆動することが出来ない。そこで、その場合の解決方法として、例えば、図15の回路図に示す回路構成のものを用いる。以下に説明する。
【0141】
図15の回路図に示すように、光学素子部34の受光素子である赤外線LED(発光ダイオード)34aは、そのアノードが、トランジスタTr3のコレクタに接続され、そのカソードが、トランジスタTr4のコレクタに接続されている。このトランジスタTr4のベースには、光学検出制御部48が接続されていおり、そのエミッタは接地されている。また、トランジスタTr3のエミッタは、抵抗器R2に接続され、その抵抗器R2の一端は、電源VE2と接続されている。
一方、トランジスタTr3のベースは、直列のダイオードD1とダイオードD2と接続されるとともに、抵抗器R3と接続される。そして、ダイオードD1のアノード電源VE3と接続され、抵抗器R3の一端は接地されている。
【0142】
上記構造の回路では、制御部41の制御に従って、光学検出制御部34aから、制御電流が流れると、制御電流は、トランジスタTr4に流れ、トランジスタTr4がONし、発光ダイオード34aに電流が流れ発光する。このときの発光ダイオードに流れる電流値は、トランジスタTr3により制御される。トランジスタTr3に流れる電流は、抵抗器R2の両端電圧によって決まり、それはダイオードD1両端電圧とダイオードD2両端電圧の和からトランジスタTr3のベース−エミッタ間電圧を引いた値となり、電源電圧によらず一定である。
従って、発光ダイオード34aに流れる電流も電源電圧に対して一定になる。
【0143】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の血圧測定システムによれば、直接測定方式の血圧測定装置の血圧測定処理が血圧値演算装置の操作によって行われ、しかも赤外線通信を介して、データの送受信を行うので、面倒なキー操作をすることなく、簡単に、かつ正確に血圧測定をすることができる。従って、血圧測定装置2の測定処理操作や、該測定データのキー操作による血圧演算装置への入力が不要となり、血圧データの更新が容易となるので、最新の血圧データに基づいて、血圧値演算装置で正確な血圧を測定することが出来る。また、血圧値演算装置の一度の操作によって、血圧測定装置と、血圧値演算装置とが、測定及び演算を開始するので、操作が省け、簡単になる。
【0146】
請求項記載の発明によれば、脈波伝播時間算出手段によって、脈拍の検出タイミングと、心電波検出タイミングと、から脈波伝播時間が算出されるので、脈波伝播速度が分かり正確な血圧測定を行うことが出来る。
【0147】
請求項記載の発明によれば、個人データの算出及び記憶後は、血圧値演算装置のみを用いて、血圧値を正確に、かつ簡単に測定できる。また、血圧値演算装置のみによる測定が可能となることにより、直接方式の血圧測定装置による、測定者の苦痛や、持ち運びの不便さの問題が解消されることとなる。
【0148】
請求項記載の発明によれば、前記血圧測定装置と前記血圧値演算装置との間の指示信号の送受信が確実に行われたか否かの確認が出来、測定エラーがなくなる。
【0149】
請求項記載の発明によれば、測定者などが、血圧値演算装置及び血圧測定装置において、わざわざ個人データ設定処理の選択操作を行わなくとも、個人データ設定処理が開始されるので、測定操作が簡潔化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる血圧測定システムの全体構成を示したブロック図である。
【図2】図1記載の血圧測定装置の回路ブロック図である。
【図3】図2記載の血圧測定装置のRAMのフォーマット図である。
【図4】図1記載の電子腕時計式血圧計の拡大正面図である。
【図5】図4記載の電子腕時計式血圧計表示部の拡大表面図である。
【図6】図4記載の電子腕時計式血圧計における光学素子部の受光素子を通る横の断面図である。
【図7】図4記載の電子腕時計式血圧計における光学素子部を通る縦の断面図である。
【図8】図4記載の電子腕時計式血圧計の回路ブロック図である。
【図9】図4記載の電位腕時計式血圧計のRAMのフォーマット図である。
【図10】脈拍検出回路図の第1例である。
【図11】本発明にかかる血圧測定システムにおける血圧測定装置の流れを示したフローチャートである。
【図12】血圧測定システムにおける電位腕時計式血圧計の動作の流れを示したフローチャートである。
【図13】最高血圧と脈波伝播速度との相関関係を示す図である。
【図14】最低血圧と脈波伝播速度との相関関係を示す図である。
【図15】脈拍検出回路図の第2例である。
【図16】脈波伝播速度と血圧値との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 血圧測定システム
2 血圧測定装置
3 電子腕時計式血圧計
12 表示部
21 CPU
29 赤外線送受信部
34 光学素子部
41 制御部
48 光学検出制御部
49 心電波検出制御部
50 検出電極対
51 赤外線送受信部

Claims (6)

  1. 人体の血圧を測定して血圧データを得る血圧測定手段を備える直接測定方式の血圧測定装置と、
    脈拍検出手段と、心電波検出手段と、前記脈拍検出手段からの出力結果と前記心電波検出手段からの出力結果と前記血圧データとに基づいて血圧値を演算する演算手段とを備える脈波伝播方式の血圧値演算装置と、
    を含む血圧測定システムにおいて、
    前記血圧測定装置は、
    前記血圧値演算装置からの測定指示信号を受信する第1の受信手段と、
    前記測定指示信号の入力に基づいて、前記血圧測定手段による血圧測定を動作させる第1の制御手段と、
    前記血圧測定手段によって取得された血圧データを前記血圧値演算装置に送信する第1の送信手段と、を備え、
    前記血圧値演算装置は、
    血圧測定の開始を指示するための指示手段と、
    前記指示手段により血圧測定の開始が指示された場合、当該測定指示信号を前記血圧測定装置に送信する第2の送信手段と、
    前記血圧測定装置から送信される血圧データを受信する第2の受信手段と、
    前記指示手段により血圧測定の開始が指示された場合、前記脈拍検出手段と、前記心電波検出手段と、前記演算手段とを動作させる第2の制御手段と、
    を備えていることを特徴とする血圧測定システム。
  2. 請求項1に記載の血圧測定システムにおいて、
    前記演算手段は、
    更に前記脈拍検出手段による脈拍の検出タイミングと前記心電波検出手段による心電波の検出タイミングとに基づいて脈波伝播時間を算出する脈波伝播時間算出手段を備えていることを特徴とする血圧測定システム。
  3. 請求項2記載の血圧測定システムにおいて、
    前記血圧値演算装置は、
    前記脈波伝播時間算出手段によって算出された脈波伝播時間及び受信した血圧データに基づいて血圧値演算に必要な個人データを算出する個人データ算出手段と、
    前記個人データを記憶する記憶手段と、
    を備えていることを特徴とする血圧測定システム。
  4. 請求項3記載の血圧測定システムにおいて、
    前記血圧測定装置は、
    前記血圧値演算装置からの測定指示信号の受信に基づいて応答信号を前記血圧値演算装置に送信する応答信号送信手段を備え、
    前記血圧値演算装置は、
    前記応答信号を受信する応答信号受信手段を備え、
    前記個人データ算出手段は、前記応答信号の入力に基づいて実行されることを特徴とする血圧測定システム。
  5. 請求項4に記載の血圧測定システムにおいて、
    前記血圧値演算装置は、
    個人データの設定処理か否かを判別する判別手段を備え、
    前記第1の送信手段は、前記判別手段が個人データの設定処理であると判別した場合に、前記測定指示信号を前記血圧測定装置に送信することを特徴とする血圧測定システム。
  6. 脈拍検出手段と、心電波検出手段と、前記脈拍検出手段からの出力結果と前記心電波検出手段からの出力結果と直接測定した血圧データとに基づいて血圧値を演算する演算手段と、を備える脈波伝播方式の血圧値演算装置において、
    血圧測定の開始を指示するための指示手段と、
    前記指示手段により血圧測定の開始が指示された場合、測定指示信号を外部血圧測定装置に送信する送信手段と、
    測定指示信号に応答して外部血圧測定装置から送信される血圧データを受信する受信手段と、
    前記指示手段により血圧測定の開始が指示された場合、前記脈拍検出手段と、前記心電波検出手段と、前記演算手段とを動作させる制御手段と、
    を備えていることを特徴とする血圧値演算装置。
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