JPH07116132A - システム血圧計 - Google Patents

システム血圧計

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JPH07116132A
JPH07116132A JP5289992A JP28999293A JPH07116132A JP H07116132 A JPH07116132 A JP H07116132A JP 5289992 A JP5289992 A JP 5289992A JP 28999293 A JP28999293 A JP 28999293A JP H07116132 A JPH07116132 A JP H07116132A
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JP
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blood pressure
data
pulse
pressure data
measuring
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Application number
JP5289992A
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English (en)
Inventor
Shigeki Hisada
茂樹 久田
Shigetoshi Minami
成敏 南
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正確に、かつ簡単に血圧を測定できるシステ
ム血圧計を提供することを目的とする。 【構成】 システム血圧計1は、いわゆる直接測定方式
の血圧測定装置2で正確な血圧を測定し、測定が完了す
ると自動的に転送モードに設定して、測定した血圧デー
タを転送装置3の光学素子30と電子腕時計式血圧計4
の光学素子部45との間の光信号で小型の電子腕時計式
血圧計4に転送する。電子腕時計式血圧計4は、転送さ
れてきた血圧データを、そのとき心電波検出電極47で
検出した心電波と光学素子部45で検出した脈拍データ
と関連付けてRAMに記憶し、その後、心電波と脈拍を
検出して、この検出した心電波と脈拍及びRAM内に記
憶した血圧データから血圧を演算する。演算した血圧を
表示部42に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、システム血圧計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、人の血圧は、通常、空気圧を利用
して直接測定していた。
【0003】すなわち、この血圧の直接測定方式は、カ
フと呼ばれる弾性材で形成されたチューブを腕あるいは
指に巻き付け、空気ポンプによりチューブ内に空気を供
給して、血管に圧力を加える。そして、この圧力により
血行が停止すると、徐々にチューブ内の空気を逃がし
て、血管に加えている圧力を減圧し、血行を開始させ
る。この血管内の血流の血行停止と血行開始を、脈拍音
検出により、または、脈拍の圧力検出により、あるい
は、光学的に検知し、血行の停止又は開始に対応する血
管に加えた空気圧を測定して、その測定値から血圧デー
タを得ている。
【0004】そして、血圧は、常時変化し、その変化の
動向を数多くのデータから取ることが健康の度合を正確
に判断する上で、必要である。
【0005】ところが、上記従来の直接測定方式の血圧
計は、血管を加圧するチューブやこのチューブに空気を
供給する空気ポンプ及び加圧により血流の停止や開始を
音、圧力あるいは光学的に検知する検知器等を必要と
し、測定に手間がかかって面倒である上、装置が大型化
して日常生活で持ち運んで、測定することが困難であっ
た。
【0006】そこで、従来、脈波伝播速度に基づいて血
圧を測定する、いわゆる脈波伝播方式の血圧計が提案さ
れている。
【0007】この脈波伝播方式の血圧計は、血流の基点
と定義される心電図の心電波(R波)の発生タイミング
と、手の指先に脈拍の到達するタイミングと、の差、す
なわち脈波伝播時間(PWTT)から血圧を演算により
求めるものである。
【0008】すなわち、脈波伝播時間と血圧とは、図1
8に示すような直線で結べる関数関係にあることが知ら
れており、この関数(血圧演算関数)の定数を設定する
と、心電波と脈拍を検出することにより、その心電波と
脈拍のタイミングから脈波伝播時間、すなわち時間差デ
ータを算出して、血圧を算出することができる。
【0009】そこで、従来の脈波伝播方式の血圧計は、
少なくとも、心電波を検出する心電波検出電極と、指先
の脈拍を検出する光学素子と、予め直接測定方式の血圧
計で測定した血圧と上記脈波伝播時間とを記憶するメモ
リと、直接測定方式の血圧計で測定した血圧を入力する
ためのキーと、演算手段と、を備え、心電波検出電極で
検出した心電波の検出タイミングから光学素子で検出し
た脈拍の検出タイミングまでの時間差(脈波伝播時間)
とメモリ内の脈波伝播時間及び血圧データから、演算手
段が血圧を演算している。
【0010】ところが、この脈波伝播時間と血圧との間
の血圧演算関数は、人により、また、同じ人でも時間の
経過により変化し、また、図18に示すような直線関係
はあるが、この関数の定数を決定するためには、少なく
とも、2点間の脈波伝播時間と血圧のデータを必要とす
る。
【0011】そこで、従来、予め直接測定方式の血圧計
で、安静時と運動直後の血圧を測定して、測定した血圧
データをキー操作により脈波伝播方式の血圧計に入力す
るとともに、そのときの脈波伝播時間(時間差データ)
を脈波伝播方式の血圧計の心電波検出電極による心電波
検出タイミングと光学素子による脈拍検出タイミングと
の差から求め、これら安静時と運動直後の血圧と脈波伝
播時間をメモリに記憶するとともに、演算手段で血圧演
算関数の定数を算出して、メモリに記憶している。
【0012】そして、脈波伝播方式の血圧計による血圧
の測定を、より正確に行うためには、上記直接測定方式
の血圧計による血圧の測定を頻繁に行い、この血圧デー
タをキー操作により脈波伝播方式の血圧計に入力して、
メモリに最新のデータを記憶させる必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の血圧計にあっては、測定に手間がかかって面
倒である上、装置が大型化して日常生活で持ち運んで簡
単に測定することが困難であったり、正確な測定を行う
ために、最新のデータをキー入力する手間がかかり、利
便性が悪いという問題があった。
【0014】すなわち、直接測定方式の血圧計にあって
は、血管を加圧するチューブやこのチューブに空気を供
給する空気ポンプ及び加圧により血流の停止や開始を音
あるいは光学的に検知する検知器等を必要とし、測定に
手間がかかって面倒である上、装置が大型化して日常生
活で持ち運んで、測定することが困難であった。
【0015】また、脈波伝播方式の血圧計にあっては、
直接測定方式の血圧計で安静時と運動直後の血圧を測定
して、キー操作により脈波伝播方式の血圧計に入力する
必要がある。特に、脈波伝播時間と血圧との間の血圧演
算関数は、人により、また、同じ人でも時間の経過によ
り変化するため、脈波伝播方式の血圧計による血圧の測
定をより正確に行うためには、直接測定方式の血圧計に
より頻繁に測定して最新の血圧データをキー入力し、常
に、メモリに記憶させる必要がある。その結果、頻繁に
直接測定方式の血圧計で測定した最新の血圧データを、
脈波伝播方式の血圧計にキー入力するという面倒なキー
操作が必要であり、また、利便性が悪いという問題があ
った。
【0016】そこで、本発明は、正確に、かつ簡単に血
圧を測定できるシステム血圧計を提供することを目的と
している。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のシステム血圧計
は、人体の血圧を測定して血圧データを得る血圧測定装
置と、心電波検出手段と、脈拍検出手段と、血圧データ
を記憶する記憶手段と、前記心電波検出手段による心電
波の検出タイミングから前記脈拍検出手段による脈拍の
検出タイミングまでの時間差データを測定する時間差測
定手段と、この時間差測定手段の測定した時間差データ
及び前記記憶手段に記憶された血圧データに基づいて血
圧を演算する演算手段と、を備えた血圧演算装置と、前
記血圧測定装置の測定した血圧データを前記血圧演算装
置に転送する転送手段と、を備えたシステム血圧計であ
って、前記血圧測定装置は、血圧データを測定すると、
該測定した血圧データを前記転送手段を介して前記血圧
演算装置に転送する転送モードに設定する転送モード設
定手段を備えことにより、上記目的を達成している。
【0018】また、例えば、請求項6に記載するよう
に、第一のケース及び携帯可能な第二のケースに設けら
れたシステム血圧計であって、人体の血圧データを測定
する血圧データ測定手段と、心電波の発生から脈拍検出
までの時間データを検出する時間データ検出手段と、前
記血圧データ測定手段で得られた血圧データと前記時間
データ検出手段で得られた時間データとから関数式の定
数データを得る第一の演算手段と、この第一の演算手段
で得られた前記関数式の定数データと心電波の発生から
脈拍検出までの時間データとから血圧データを演算する
第二の演算手段と、前記血圧データ測定手段が血圧デー
タを測定したとき該測定した血圧データを転送する転送
モードに該血圧データ測定手段を設定する転送モード設
定手段と、を備え、少なくとも前記血圧データ測定手段
と前記転送モード設定手段は、第一のケースに設けられ
ていることにより、上記目的を達成している。
【0019】
【作用】本発明の請求項1記載のシステム血圧計によれ
ば、血圧測定装置は、血圧データを測定すると、転送モ
ードに自動設定し、測定して得た人体の血圧データを、
転送手段を介して血圧演算装置に転送する。そして、血
圧演算装置は、この転送されてきた血圧データを記憶手
段に記憶し、心電波検出手段による心電波の検出タイミ
ングから脈拍検出手段による脈拍の検出タイミングまで
の時間差データを測定して、この測定した時間差データ
及び記憶手段に記憶された血圧データに基づいて血圧を
演算する。
【0020】したがって、血圧測定装置で測定した血圧
データを、キー入力することなく、簡単に血圧演算装置
に転送することができ、面倒なキー操作を行うことな
く、常に最新の血圧データに基づいて、血圧演算装置で
正確な血圧を測定することができるとともに、血圧測定
装置を自動的に転送モードに設定して、血圧データを転
送することができ、キー操作を簡略化して、システム血
圧計の使用上の便宜性を向上させることができる。
【0021】また、請求項6記載のシステム血圧計によ
れば、システム血圧計が、第一のケース及び携帯可能な
第二のケースに設けられ、人体の血圧データを測定する
血圧データ測定手段と、心電波の発生から脈拍検出まで
の時間データを検出する時間データ検出手段と、前記血
圧データ測定手段で得られた血圧データと前記時間デー
タ検出手段で得られた時間データとから関数式の定数デ
ータを得る第一の演算手段と、この第一の演算手段で得
られた前記関数式の定数データと心電波の発生から脈拍
検出までの時間データとから血圧データを演算する第二
の演算手段と、前記血圧データ測定手段が血圧データを
測定したとき該測定した血圧データを転送する転送モー
ドに該血圧データ測定手段を設定する転送モード設定手
段と、を備え、少なくとも前記血圧データ測定手段と前
記転送モード設定手段が、第一のケースに設けられてい
るので、携帯可能な第二のケースを分離して、携帯する
ことより、どこででも簡単に、かつ正確に血圧を測定す
ることができるとともに、自動的に転送モードに設定し
て、血圧データを転送することができ、キー操作を簡略
化して、システム血圧計の使用上の便宜性を向上させる
ことができる。
【0022】
【実施例】以下、図を参照して実施例を説明する。
【0023】図1〜図17は、本発明のシステム血圧計
の一実施例を示す図である。
【0024】まず、構成を説明する。
【0025】図1は、システム血圧計1の全体構成図で
あり、システム血圧計1は、直接測定方式の血圧測定装
置2、転送装置3及び電子腕時計式血圧計(血圧演算装
置)4で構成されている。
【0026】血圧測定装置2は、箱形の本体ケース11
とカフ12を備えており、本体ケース11とカフ12
は、図示しない信号線を含む空気供給管13で接続され
ている。
【0027】本体ケース11の表面には、電源スイッチ
14と少なくとも3つの操作キーK1、K2、K3が設
けられているとともに、電源ランプ15と表示部16が
設けられている。
【0028】電源スイッチ14は、血圧測定装置2の電
源をオン/オフするスイッチであり、電源スイッチ14
により電源がオンされると、電源ランプ15が点灯す
る。
【0029】表示部16は、例えば、液晶表示装置が用
いられており、血圧測定装置2から血圧測定装置2の使
用者に通知する各種情報、例えば、最高血圧値や最低血
圧値を表示する。
【0030】操作キーK1〜K3は、血圧測定装置2の
各種モード設定やそのモードでの処理を設定するもので
ある。すなわち、血圧測定装置2は、モードとしては、
血圧を測定する測定モードと、測定モードで測定した血
圧データを転送装置3を介して電子腕時計式血圧計4に
転送する転送モードと、を有しており、このモードの切
り換えを測定キーK1で行う。また、血圧測定装置2
は、測定モードにおいて、人の安静時と運動直後の2つ
の状態の血圧を測定し、この2つの状態のいずれの状態
の血圧を測定するかを操作キーK2で設定する。さら
に、操作キーK3は、各モードにおける処理を設定する
ものである。
【0031】カフ12は、弾性材で形成され、人の腕あ
るいは指に巻き付けられて、固定される。カフ12は、
空気供給管13を介して本体ケース11に内蔵されてい
る空気ポンプ(後述する)から空気が供給され、また、
空気が抜き取られることにより、カフ12の巻き付けら
れた腕や指に加圧と減圧を行う。
【0032】すなわち、血圧測定装置2は、カフ12を
人の腕あるいは指に巻き付け、空気ポンプによりカフ1
2内に空気を供給して、血管に圧力を加える。そして、
この圧力により血行が停止すると、徐々にチューブ内の
空気を逃がして、血管に加えている圧力を減圧し、血行
を開始させる。カフ12の内面には、脈拍を検出する音
センサ、あるいは圧力センサ、又は光センサ(図2のセ
ンサ27)が配置され、上記信号線を介して血圧測定装
置2へ送られる。血圧測定装置2は、この血行の停止時
と血行の開始時の血管内の血流を検知し、血行の停止時
と開始時に対応するカフ12内の圧力から血圧データを
得ている。
【0033】血圧測定装置2は、図2に示すように回路
構成されており、CPU(CentralProcessing Unit)2
1、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random
Access Memory)23、キー入力部24、血圧制御部2
5、空気ポンプ26、センサ27、ドライバ28、表示
ドライバ29等を備えている。
【0034】ROM22には、血圧測定装置2としての
プログラムや各種システムデータが格納されており、C
PU21は、ROM22内のプログラムに従って血圧測
定装置2の各部を制御して、血圧測定装置2としての処
理、特に、血圧の測定処理と測定した血圧データの転送
処理を行う。
【0035】RAM23は、CPU21のワークメモリ
として使用されるとともに、図3に示すように、表示レ
ジスタ領域D、モードフラグ領域M、モードフラグ領域
L、安静時(最初)に測定した最高血圧データと最低血
圧データを格納するデータ領域X0、Y0及び運動直後
(2回目)に測定した最高血圧データと最低血圧データ
を格納するデータ領域X1、Y1等を有している。
【0036】キー入力部24は、上記電源スイッチ14
及び操作キーK1、K2、K3等を総称したものであ
り、CPU21は、キー入力部24の各キーの操作状態
を走査して、各キーの操作状態、特に、操作キーK1、
K2、K3の操作状態に対応して、血圧測定処理及び測
定した血圧データの転送処理を行う。
【0037】空気ポンプ26には、図1に示した空気供
給管13が接続されており、空気ポンプ26は、空気供
給管13を介してカフ12に空気を供給し、またカフ1
2内の空気を空気供給管13を介して抜き取る。
【0038】センサ27は、カフ12内面に設けられて
おり、人体の血流(例えば、脈拍)を検出して、血圧制
御部25に出力する。
【0039】血圧制御部25は、センサ27から入力さ
れる検出信号をCPU21に出力する。また、血圧制御
部25は、CPU21の制御下で動作し、空気ポンプ2
6の駆動制御を行う。このとき、CPU21は、カフ1
2内の圧力が所定割合ずつ上昇あるいは減少するよう
に、空気ポンプ26を駆動するように、血圧制御部25
に制御信号を出力し、血圧制御部25は、この制御信号
に基づいて空気ポンプ26を駆動制御する。
【0040】すなわち、CPU21は、血圧制御部25
を介して空気ポンプ26を駆動して、カフ12内の圧力
を所定割圧ずつ上昇させ、人の腕あるいは指を加圧させ
る。センサ27は、このときの血流の有無を検出して、
検出信号を血圧制御部25を介してCPU21に出力す
る。
【0041】CPU21は、上記検出信号に基づいてカ
フ12の巻かれた腕あるいは指の血管の血流の血行停止
及び血行開始を検出し、血行が停止した時点の圧力(こ
の圧力は、CPU21自体が、血圧制御部25を介して
空気ポンプ26を制御していることにより、認識してい
る。)から最高血圧を検出する。最高血圧を検出する
と、次に、CPU21は、血圧制御部25を介して空気
ポンプ26によりカフ12内の空気を所定割合ずつ抜き
取り、血流の血行が開始すると、この血行が開始した時
点の圧力から最低血圧を検出する。
【0042】CPU21は、上記最高血圧と最低血圧の
測定を、安静時と運動直後の2つの状態で行い、各状態
で測定した最高血圧と最低血圧をRAM23のデータ領
域X0、Y0及びデータ領域X1、Y1に記憶させ、ま
た、RAM23の表示レジスタ領域Dに書き込んだ後、
表示ドライバ29を介して表示部16に表示出力させ
る。
【0043】ドライバ28は、転送装置3に設けられた
光学素子30を駆動するためのものであり、光学素子3
0は、後述する電子腕時計式血圧計4に設けられた光学
素子との間で光信号を交換して、上記測定した最高血圧
と最低血圧の血圧データを電子腕時計式血圧計4に転送
する。
【0044】表示ドライバ29は、CPU21の制御下
で動作し、上記RAM23の表示レジスタDから転送さ
れてくる表示データを表示部16に表示出力させる。
【0045】再び、図1において、転送装置3は、底の
ない略長方形の箱型に形成されたケース31を有してお
り、コード32により血圧測定装置2、特に、図2に示
したドライバ28と接続されている。ケース31の上部
中央には、四角形の切り抜きが形成されており、この切
り抜きには、透明ガラスあるいは透明硬化プラスチック
等の透明部材33がはめ込まれている。ケース31の長
手方向壁面及び短手方向壁面には、それぞれ切り抜き3
4、35が形成されている。
【0046】この転送装置3のケース31の内面には、
透明部材33の下方側に図2に示した光学素子30が取
り付けられている。
【0047】電子腕時計式血圧計4は、腕時計に血圧演
算手段が組み込まれたものであり、図4に示すように電
気絶縁性の合成樹脂等で形成された本体ケース41を備
えている。
【0048】本体ケース41の表面部には、図4中その
中央より上方側に表示部(液晶表示装置)42が設けら
れており、その中央より下方の左側にLED(発光ダイ
オード)43とホト・トランジスタ44からなる光学素
子45が設けられている。このLED43とホト・トラ
ンジスタ44との間には、LED43の発する光が直接
ホト・トランジスタ44に入射するのを防止するための
仕切46が設けられている。また、本体ケース41の表
面部には、その中央より下方の右側に心電波(R波)を
検出するための心電波検出電極47が設けられている。
【0049】上記表示部42は、時計ガラス48で覆わ
れており、時計ガラス48は、パッキング49を介して
本体ケース41に固定されている。
【0050】本体ケース41の一方側の側部には、キー
スイッチS1、S2が設けられており、他方側の側部に
は、キースイッチS3、S4が設けられている。これら
キースイッチS1〜S4は、処理モードの切り換え、表
示モードの切り換え、データの入出力等の各種操作を行
うものである。
【0051】また、本体ケース41には、図4中上下方
向にバンド50が取り付けられており、電子腕時計式血
圧計4は、このバンド50により人の左手の手首等に装
着される。
【0052】上記電子腕時計式血圧計4の表示部42
は、図5に拡大して示すように、上中下段の3つに分れ
ており、上段には、ドットマトリックス表示部51が、
中段には、モード等表示部52が、下段には、大型セグ
メント表示部53が、設けられている。
【0053】上記ドットマトリックス表示部51は、5
×16ドットの表示が可能であり、その左側に最高血圧
値を示す数値が、その右側に最低血圧値を示す数値が、
それぞれ印刷されている。ドットマトリックス表示部5
1は、血圧値をグラフにより表示したり、その他の文字
情報を表示する。
【0054】モード等表示部52には、実行中の表示モ
ードを報知するモード報知部52aと、小型セグメント
で形成され脈拍等を表示する脈拍表示部52bと、セグ
メントでハート型に形成され血圧測定中に点滅して血圧
測定中を報知するハート表示部52cとが、左から右に
順次形成されている。
【0055】大型セグメント表示部53は、時計モード
のときには、現在時刻を表示し、血圧モードのときに
は、最高または最低血圧を数値で表示する。
【0056】電子腕時計式血圧計4の内部は、図4に示
す電子腕時計式血圧計4の心電波検出電極47を通る縦
方向の断面図を示す図6及び同じく仕切46付近を通る
縦方向の断面図を示す図7に示すように、構成されてお
り、本体ケース41の裏面側には、上記心電波検出電極
47と対の心電波検出電極を構成する導電性の裏蓋54
が取り付けられている。
【0057】電子腕時計式血圧計4の内部には、回路基
板55が設けられており、この回路基板55にインター
コネクタ56を介して表示部42が接続されている。ま
た、回路基板55には、図6及び図7に示すように、心
電波検出電極47、裏蓋54、LED43及びホト・ト
ランジスタ44がそれぞれコイル状の導電性部材57に
より接続されている。
【0058】また、光学素子部45は、図7に示すよう
に、その表面に凹面58が形成されており、光学素子部
45の各LED43、ホト・トランジスタ44及び仕切
46は、この凹面58の下部に設けられている。したが
って、脈拍測定時、この凹面58に指先を当てがうこと
により、外部からの光の影響を受けることなく、光学素
子部45により脈拍を正確に検出することができる。
【0059】そして、電子腕時計式血圧計4は、図8に
示すように回路構成されており、制御部60、ROM6
1、RAM62、発振器63、分周回路64、キー入力
部65、光学検出制御部66、心電波検出制御部67、
検出電極対68及びドライバ69等を備えている。
【0060】ROM61には、電子腕時計式血圧計4と
してのシステムプログラムや各種システムデータが格納
されており、特に、計時処理や血圧測定演算処理を行う
ためのプログラムやシステムデータが格納されている。
【0061】RAM62は、制御部60のワークメモリ
として使用されるとともに、図9に示すように、表示レ
ジスタ領域DR、モードフラグ領域N、時刻計時レジス
タ領域t、安静時の最高血圧データと最低血圧データ及
びそのときの時間差データ(PWTT)をそれぞれ格納
するデータ領域X2、Y2、Z0、運動直後の最高血圧
データと最低血圧データ及びそのときの時間差データを
それぞれ格納するデータ領域X3、Y3、Z1、安静時
の脈拍データを格納するデータ領域Q2、運動直後の脈
拍データを格納するデータ領域Q3及び脈波伝播時間と
血圧との血圧演算関数の定数を格納する定数領域a、
b、c、d等を有している。
【0062】制御部60は、CPU等を有し、RAM6
2をワークメモリとして使用しつつ、ROM61内のプ
ログラムに従って電子腕時計式血圧計4の各部を制御し
て、電子腕時計式血圧計4としての処理を行う。
【0063】発振器63は、例えば、水晶発振器で構成
され、所定の一定周期のクロック信号を生成して、分周
回路64に出力する。
【0064】分周回路64は、分周回路の他にタイミン
グジェネレータを有し、発振器63から入力されるクロ
ック信号を分周して計時信号を出力するとともに、電子
腕時計式血圧計4の各部を時系列に制御するためのタイ
ミング信号を制御部60に出力する。
【0065】キー入力部65は、上記キースイッチS1
〜S4を総称したものであり、各キースイッチS1〜S
5の操作信号を制御部60に出力する。制御部60は、
後述するように、この操作信号に基づいてキー入力部6
5の各キーの操作に対応した処理を行う。
【0066】光学検出制御部66には、上記光学素子部
45が接続されており、制御部60の制御下で光学素子
部45の駆動を制御して、脈拍を検出したり、後述する
データを制御部60に送る。
【0067】すなわち、光学素子部45には、人の右手
の指先が凹面58に当てがわれ、右手の指先の血管内の
血流の脈流を検知して、その検出結果を光学検出制御部
66に出力する。
【0068】この脈流の検出は、血液中のヘモグロビン
が特定波長の光をよく吸収する性質を利用して行われて
いる。
【0069】すなわち、光学検出制御部66は、光学素
子部45のLED43を駆動して、LED43から凹面
58に当てがわれた指先に特定波長の光を照射させ、照
射された光は、指先の皮膚表面を透過した後、反射され
てホト・トランジスタ44に入射される。このとき、指
先に照射された光は、血管内の血流中のヘモグロビンに
より吸収され、ホト・トランジスタ44への反射量がヘ
モグロビンの量、すなわち血流の量に逆比例して減少す
る。したがって、指先の血管を脈流が通過したときに
は、血流が多く、その血流の量に応じて、LED43か
ら照射されてホト・トランジスタ44に入射される光の
量が減少する。その結果、ホト・トランジスタ44に入
射される光の光量が脈拍に対応して増減し、ホト・トラ
ンジスタ44は、この入射光の増減を電圧信号に変換し
て、光学検出制御部66に出力する。
【0070】光学検出制御部66は、この電圧信号をデ
ィジタル信号に変換して、脈拍信号として制御部60に
出力する。
【0071】心電波検出制御部67には、検出電極対6
8が接続されており、この検出電極対68は、上記心電
波検出電極47と裏蓋54で構成されている。検出電極
対68は、電子腕時計式血圧計4がそのバンド50によ
り左手の手首に装着されると、その裏蓋54が左手手首
に接触し、心電波検出電極47には、右手の指先が当て
がわれる。この状態で、検出電極対68は、左手手首と
右手指先から心電波(心電図R波)を検出し、心電波検
出制御部67に出力する。心電波検出制御部67は、検
出電極対68から入力される心電波をディジタル変換し
て、制御部60に出力する。
【0072】この心電波は、体内を瞬時に流れる電気信
号であり、R波を発生する心臓の脈動と同時刻に体表面
に到達して検出電極対68により検出される。これに対
して、上記脈拍は、血管の形質、その他の理由に起因す
る抵抗を受けて、送り出された脈動の発生時刻よりも遅
れて体表面、すなわち、指先に到達して光学素子部45
により検出される。
【0073】ドライバ69は、制御部60の制御下で動
作し、上記RAM62の表示レジスタDRから転送され
てくる表示データを上記表示部42に表示出力させる。
【0074】この電子腕時計式血圧計4は、上記血圧測
定装置2の検出した血圧データを転送装置3を介して受
け取り、上記RAM62に記憶する。この血圧データの
転送時、電子腕時計式血圧計4は、転送装置3に、図1
0に示すように、装着される。
【0075】すなわち、電子腕時計式血圧計4をその表
示部42を上に向けて設置し、この電子腕時計式血圧計
4に、転送装置3をその透明部材33が表示部42に対
向する位置に被せる。このとき、転送装置3の光学素子
30が、図11に示すように、電子腕時計式血圧計4の
光学素子部45と対向し、転送装置3の光学素子30と
電子腕時計式血圧計4の光学素子部45との間で光信号
の交換を行う。なお、図11中、70は、転送装置3の
光学素子30の表面側に設けられた保護用のガラスであ
る。
【0076】この電子腕時計式血圧計4の光学素子部4
5と転送装置3の光学素子30は、具体的には、図12
に示すように構成されている。
【0077】すなわち、光学素子部45と光学素子30
は、上述のように、電子腕時計式血圧計4のガラス48
と転送装置3のガラス70を挟んで対向しており、光学
素子部45は、発光ダイオード45aとホト・ダイオー
ド45bで、また、光学素子30は、発光ダイオード3
0aとホト・トランジスタ30bで、構成されている。
【0078】光学素子部45の発光ダイオード45a
は、そのカソードが抵抗R1を介してトランジスタTr
1のコレクタに接続されており、トランジスタTr1の
エミッタには、直流電源VE1の正極側に接続されてい
る。トランジスタTr1のベースには、図8の光学検出
制御部66から駆動信号が入力され、この駆動信号によ
りトランジスタTr1に流れる電流が変化することによ
り、発光ダイオード45aの発光のオン/オフが行われ
るとともに、その光量が変化する。
【0079】また、光学素子部45のホト・ダイオード
45bは、そのアノードが接地され、そのカソードが抵
抗R2を介して発光ダイオード45aのアノードに接続
されるとともに、直流電源VE1の負極側に接続されて
いる。ホト・ダイオード45bは、そのカソードがイン
バータIN1を介して図8の光学検出制御部66に接続
されており、ホト・ダイオード45bのカソード側の電
位がインバータIN1を介して光学検出制御部66に入
力される。
【0080】ホト・ダイオード45bには、対向する光
学素子30の発光ダイオード30aから放射された光が
照射され、ホト・ダイオード45bには、この照射光に
応じた電流が流れる。したがって、ホト・ダイオード4
5bへの照射光量に応じてホト・ダイオード45bのカ
ソード側の電位が変化し、この電位がインバータIN1
を介して光学検出制御部66に出力される。
【0081】光学素子30のホト・トランジスタ30b
は、そのコレクタが抵抗R3を介して直流電源VE2に
接続されるとともに、インバータIN2を介して図2の
ドライバ28に接続されており、そのエミッタが接地さ
れている。
【0082】光学素子30の発光ダイオード30aは、
そのアノードが直流電源VE2に接続され、そのカソー
ドが抵抗R4を介してトランジスタTr2のコレクタに
接続されている。トランジスタTr2のエミッタは、接
地されており、トランジスタTr2のベースは、図2の
ドライバ28に接続されている。
【0083】トランジスタTr2は、そのベースにドラ
イバ28から入力される駆動信号に応じた電流が流れ、
このトランジスタTr2に流れる電流値に応じて、発光
ダイオード30aの発光光量が変化する。
【0084】また、ホト・トランジスタ30bには、対
向する光学素子部45の発光ダイオード45aからの照
射光が入射され、ホト・トランジスタ30bは、この照
射光の光量に応じた電流が流れる。したがって、ホト・
トランジスタ30bへの照射光量に応じて、ホト・トラ
ンジスタ30bのコレクタ側の電位が変化し、このコレ
クタ側の電位がインバータIN2を介してドライバ28
に出力される。
【0085】このように、電子腕時計式血圧計4の光学
素子部45と転送装置3の光学素子30との間で、それ
ぞれの発光ダイオード45aと発光ダイオード30aの
駆動を制御することにより、発光量を制御し、光信号を
交換することができる。
【0086】次に、本実施例の動作を説明する。
【0087】システム血圧計1は、直接方式の血圧測定
装置2で測定した血圧データを転送装置3を使用して電
子腕時計式血圧計4に転送し、小型で持ち運びに便利な
電子腕時計式血圧計4で脈波伝播方式により簡単に、か
つ正確に測定するものである。
【0088】また、この際、血圧測定装置2を自動的に
転送モードに設定し、血圧データの転送上での操作性を
向上させて、システム血圧計1の使用上の便宜性を向上
させている。
【0089】以下、血圧測定装置2での血圧測定処理と
転送装置3を使用した転送処理及び電子腕時計式血圧計
4での血圧データ受信処理と血圧測定演算処理について
順次説明する。
【0090】〈血圧測定装置での処理〉まず、血圧測定
装置2により、直接方式で血圧データを測定し、転送装
置3を介して電子腕時計式血圧計4に血圧データを転送
する処理について、図13のフローチャートに基づいて
説明する。
【0091】血圧測定装置2は、図13に示すように、
電源が投入されると(ステップS1)、各種レジスタ等
のリセット等の初期化処理を行うが、このとき、RAM
23のモードフラグ領域Mとモードフラグ領域Lに
「0」をセットする(ステップS2)。
【0092】初期化処理が完了すると、操作キーK1〜
K3のキー入力があったかどうかをチェックし(ステッ
プS3)、キー入力があると、入力されたキーがモード
切り換えを行う操作キーK1であるかどうかチェックす
る(ステップS4)。
【0093】操作キーK1が入力されたときには、現在
のモードを示すモードフラグMが「0」かどうかチェッ
クする(ステップS5)。このモードフラグMは、
「0」のとき、血圧測定モードを示し、「1」のとき、
転送モードを示している。
【0094】ステップS5で、モードフラグMが「0」
のときには、モードフラグMを「1」にセットし(ステ
ップS6)、モードフラグMが「1」のときには、モー
ドフラグMを「0」にセットする(ステップS7)。
【0095】すなわち、操作キーK1が投入されると、
モードフラグをチェックすることにより、投入時のモー
ドが血圧測定モードであるか、転送モードであるかをチ
ェックし、現在のモードが血圧測定モードのときには、
転送モードに切り換え、現在のモードが転送モードのと
きには、血圧測定モードに切り換えている。
【0096】ステップS4で、投入された操作キーK1
〜K3が、操作キーK1でないときには、操作キーK2
が投入されたかどうかチェックし(ステップS8)、操
作キー2が投入されたときには、モードフラグMが
「0」かどうかチェックする(ステップS9)。
【0097】この操作キーK2は、血圧測定モードにお
いて、安静時の血圧を測定する安静モードと運動直後の
血圧を測定する運動モードとを切り換えるキーである。
【0098】ステップS9で、モードフラグMが「0」
でないときには、転送モードであるので、以降の処理を
行わずに、そのまま処理を終了する。
【0099】ステップS9で、モードフラグMが「0」
のときには、測定モードが安静モードか運動モードかを
示すモードフラグL(L=「0」のとき安静モードであ
ることを示す)が「0」であるかどうかチェックする
(ステップS10)。
【0100】ステップS10で、モードフラグLが
「0」のときには、操作キーK2が投入されたときの測
定モードが血圧測定が1回目の安静モードであると判断
して、モードフラグMを「1」にセットし、運動モード
に切り換える(ステップS11)。
【0101】ステップS10で、モードフラグLが
「1」のときには、操作キーK2が投入されたときの測
定モードが運動モードであると判断して、モードフラグ
Lを「0」にセットし、安静モードに切り換える(ステ
ップS12)。
【0102】すなわち、操作キーK1で、測定モードに
セットされた後、操作キーK2が投入される毎に、安静
モードと運動モードとを順次切り換える。
【0103】また、ステップS8で、投入された操作キ
ーK1〜K3が、操作キーK2でないときには、処理を
実行させる実行キーである操作キーK3が投入されたか
どうかチェックし(ステップS13)、操作キーK3が
投入されたときには、モードフラグMが「0」かどうか
チェックする(ステップS14)。
【0104】ステップS14で、モードフラグMが
「0」、すなわち、血圧測定モードのときには、モード
フラグLが「0」であるかどうかチェックする(ステッ
プS15)。
【0105】ステップS15で、モードフラグLが
「0」のときには、血圧測定モードのうち安静時の血圧
を測定する安静モードであると判断して、血圧測定処理
を行い、測定した最高血圧データをRAM23のデータ
領域X0に、最低血圧データをデータ領域Y0に、それ
ぞれ格納する(ステップS16)。
【0106】この血圧測定処理は、上述のように、CP
U21の指示に従って血圧制御部25が空気ポンプ26
を駆動して、安静状態で腕あるいは指に巻き付けられた
カフ12に空気を所定割合ずつ供給し、カフ12の巻き
付けられた腕あるいは指を加圧する。このときのカフ1
2内の腕又は指の血流変化をセンサ27で検出して、血
管の脈流の有無を検出し、脈流が停止したときの圧力か
ら血圧制御部25が最高血圧を検出して、CPU21に
出力する。その後、血圧制御部25が空気ポンプ26を
駆動して、カフ12内の空気を所定割合ずつ抜き取り、
減圧しつつセンサ27で、血管の脈流が開始するのをチ
ェックする。この血管の脈流が開始されると、このとき
の圧力から血圧制御部25が最低血圧を検出し、CPU
21に出力する。
【0107】この血圧測定処理を安静時と運動直後の2
回行うが、1回目に安静時の血圧測定を行い、2回目に
運動直後の血圧測定を行う。
【0108】このようにして、1回目の安静時の血圧測
定が完了して、その血圧データがRAM23に格納さ
れ、操作キーK2が投入されると、上述のように、ステ
ップS11でモードフラグLが「1」に設定され、次の
処理で操作キーK3が投入されると、ステップS15で
の判断がNOとなる。
【0109】ステップS15で、モードフラグLが
「1」のときには、測定モードが2回目の運動直後の血
圧測定を行う運動モードであると判断して、血圧測定処
理を行い、測定した最高血圧データをRAM23のデー
タ領域X1に、最低血圧データをRAM23のデータ領
域Y1に、それぞれ格納する(ステップS17)。
【0110】この血圧測定処理は、運動直後に行う点を
除けば、上記ステップS16での血圧測定処理と同様で
ある。
【0111】上記血圧測定処理を行うと、各測定された
血圧データは、上述のように、各データ領域X0、Y
0、X1、Y1に格納された後、表示レジスタDに転送
され、図14に示すように、1回目と2回目の最高血圧
と最低血圧が表示部16に表示される。
【0112】このようにして、測定した最高血圧データ
と最低血圧データのRAM23への格納が完了すると、
モードフラグMを「1」にセットし、転送モードに設定
する(ステップS18)。
【0113】すなわち、安静時と運動直後の2回の血圧
データの測定が完了すると、モードを測定モードから転
送モードに自動的に切り換えて設定し、血圧測定装置2
の使用者がいちいち操作キーK1を投入して転送モード
に設定する手間を省くことができ、血圧測定装置2の使
用上の便宜性を向上させることができる。
【0114】そして、操作キーK3が投入されると、ス
テップS14での判断がNOとなり、CPU21は、転
送モードであると判断して、転送処理を行う(ステップ
S19)。
【0115】この転送処理は、CPU21の制御下でド
ライバ28が転送装置3の光学素子30を駆動すること
により、電子腕時計式血圧計4の光学素子部45との間
で、所定の信号形式、例えば、RS−232C規格に基
づいて光信号を交換することにり、RAM23内に格納
した安静時及び運動直後の最高血圧データ及び最低血圧
データを電子腕時計式血圧計4に転送する。
【0116】すなわち、ドライバ28が光学素子30の
ホト・トランジスタ30bからの受信信号を確認しつ
つ、発光ダイオード30aを駆動して、ホト・ダイオー
ド45bと発光ダイオード45aとの間で光信号を交換
することにり、血圧データを転送する。
【0117】また、ステップS13で、投入された操作
キーが操作キーK3以外のときには、その他のキー処
理、例えば、表示処理等を行う(ステップS20)。
【0118】〈電子腕時計式血圧計での処理〉次に、電
子腕時計式血圧計4による血圧データの受信処理及び血
圧測定演算処理について図15に示すフローチャートに
基づいて説明する。
【0119】電子腕時計式血圧計4の制御部60は、H
ALT(待機)状態において、分周回路64からの計時
信号と、キー入力部65からキー信号のいずれが入力さ
れるかをチェックし(ステップP1)、分周回路64か
ら計時信号が入力されると、この計時信号とRAM62
の時刻計時レジスタtに格納されている現在時刻データ
に基づいて現在時刻を演算し、演算した現在時刻をRA
M62の時刻計時レジスタtに格納するとともに、表示
レジスタDRに書き込んむという計時処理を行う(ステ
ップP2)。
【0120】計時処理が完了すると、RAM62の表示
レジスタDRに書き込んだ時刻データを読み出して、ド
ライバ69に転送し、表示部42に現在時刻を表示させ
る表示処理を行う(ステップP3)。
【0121】ステップP1で、キー入力部65からキー
信号が入力されると、キー入力部65からのキー信号に
よりキースイッチS1が投入されたかどうかチェックし
(ステップP4)、キースイッチS1が投入されたとき
には、モード切換が行われたと判断して、処理モードを
設定するモードフラグNを「1」だけインクリメントす
る(ステップP5)。
【0122】すなわち、血圧測定装置2は、現在時刻等
の時刻を計時する時刻モード、血圧測定装置2で血圧デ
ータが測定されているに際して同時にそのときのタイム
ラグ(時間差)を測定するタイムラグ測定モード、転送
装置3を介して血圧測定装置2から転送されてくる血圧
データを受信する受信モード及び血圧値を知りたい時に
脈波伝播時間を測定して血圧データを演算する血圧測定
演算モード等を有しており、モードフラグNは、「0」
のとき、時刻モードを、「1」のとき、タイムラグ測定
モードを、「2」のとき、受信モードを、「3」のと
き、血圧測定演算モードを、それぞれ示している。
【0123】なお、モードフラグNは、「3」までイン
クリメントされると、次には「0」にリセットされる。
【0124】そして、上記モードフラグNをインクリメ
ントすると、このインクリメントしたモードフラグNの
値が「1」かどうかチェックする(ステップP6)。
【0125】すなわち、キースイッチS1が投入される
毎に、モードフラグNをインクリメントして、時刻モー
ド、タイムラグ測定モード、受信モード及び血圧測定演
算モードを順次切り換える。
【0126】なお、上記タイムラグは、上述した検出電
極対68による心電波の検出タイミングから光学素子部
45による脈拍検出タイミングまでの時間差を意味して
いる。
【0127】ステップP6で、モードフラグNが「1」
でないときには、タイムラグ測定モードではないと判断
して、そのまま表示処理を行う(ステップP3)。
【0128】ステップP6で、モードフラグNが「1」
のときには、タイムラグ測定モードであると判断して、
モードフラグFを「0」にセットし(ステップP7)、
その後表示処理を行う(ステップP3)。このモードフ
ラグFは、タイムラグ測定が1回目(F=0)である
か、2回目(F=1)であるかを示すものである。
【0129】すなわち、スイッチS1の投入によりタイ
ムラグ測定モードに入ると、まず、タイムラグの測定回
数を設定するモードフラグFを1回目を示す「0」にセ
ットする。
【0130】上記ステップP4で、キースイッチS1が
投入されていないときには、キースイッチS2が投入さ
れたかどうかチェックし(ステップS8)、キースイッ
チS2が投入されたときには、モードフラグNが「1」
かどうか、すなわち、タイムラグ測定モードかどうかチ
ェックする(ステップP9)。
【0131】ステップP9で、モードフラグNが「1」
でないときには、タイムラグ測定モードではないと判断
して、そのまま表示処理を行う(ステップP3)。
【0132】ステップP9で、モードフラグNが「1」
のときには、タイムラグ測定モードであると判断して、
モードフラグFを反転させ(ステップP10)、表示処
理を行う(ステップP3)。
【0133】すなわち、ステップS8からステップP1
0の処理により、後述するタイムラグ測定モードにおい
て、キースイッチS2を投入することにより、タイムラ
グの測定回数を1回目と2回目とに切り換えることがで
きる。
【0134】また、ステップP8で、キースイッチS2
が投入されていないときには、キースイッチS3が投入
されたかどうかチェックし(ステップP11)、キース
イッチS3が投入されたときには、モードフラグNが
「1」あるいは「3」であるかどうかチェックする(ス
テップP12)。
【0135】ステップP12で、モードフラグNが
「1」あるいは「3」のときには、タイムラグ測定モー
ドあるいは血圧測定演算モードであると判断して、測定
処理モードを示すモードフラグGが「0」かどうかチェ
ックする(ステップP13)。なお、モードフラグG
は、「1」のとき、測定処理モードであることを示し、
初期状態で「0」にセットされる。
【0136】モードフラグGが「0」のときには、いま
キースイッチS3が投入されてモード切換が行われたの
であるから、モードフラグGを「1」にセットするとと
もに、測定処理を行い(ステップP14)、その後、表
示処理を行う(ステップP3)。
【0137】この測定処理は、上述のように、検出電極
対68による心電波の検出処理と光学素子部45による
脈拍の検出処理を行うものである。
【0138】その後、同様に、ステップP11でキース
イッチS3がオンで、モードフラグNが「1」または
「3」のときには、ステップP13で、モードフラグG
をチェックするが、前の処理のステップP14でモード
フラグGを「1」にセットしているので、ステップP1
5に移行して、モードフラグNが「1」かどうか、すな
わち、タイムラグ測定モードかどうかチェックする(ス
テップP15)。
【0139】ステップP15で、モードフラグNが
「1」のときには、タイムラグ測定モードであると判断
して、ステップP14の測定処理で測定した心電波の検
出結果と脈拍の検出結果から心電波の検出タイミングか
ら脈拍の検出タイミングまでの時間差を測定して、測定
した時間差データ及び脈拍データをRAM62に格納す
る(ステップP16)。
【0140】このとき、モードフラグFが「0」のとき
には、測定したデータは、1回目の測定時、すなわち安
静時のデータであるので、時間差データをデータ領域Z
0に、脈拍データをデータ領域Q2に格納し、モードフ
ラグFが「1」のときには、測定したデータは、2回目
の測定時、すなわち運動直後のデータであるので、時間
差データをデータ領域Z1に、脈拍データをデータ領域
Q3に格納する。
【0141】このようにして、血圧測定装置2による安
静時と運動直後の血圧データの測定時に、同時に安静時
と運動直後の時間差データ及び脈拍データを測定するこ
とによりRAM62に時間差及び脈拍データが格納され
る。キースイッチS1の投入により、ステップP5でモ
ードフラグNがインクリメントされ、「2」となってい
る時は、ステップP12における判断がNOとなる。
【0142】そして、ステップP12の判断がNOであ
ると、モードフラグNが「2」であるかどうかチェック
するが(ステップP18)、いま、キースイッチS1が
投入されて、ステップP5でモードフラグNが「2」に
インクリメントされているので、転送モードであると判
断して、血圧データの受信処理を行う(ステップP1
9)。
【0143】この受信処理は、上述のように、転送装置
3の光学素子30と電子腕時計式血圧計4の光学素子部
45との間で、所定の信号形式の光信号を交換すること
にり、安静時及び運動直後の最高血圧データ及び最低血
圧データを受信する。
【0144】電子腕時計式血圧計4は、受信した安静時
及び運動直後の最高血圧データ及び最低血圧データを一
旦RAM62のデータ領域X2、Y2、X3、Y3に格
納した後、定数演算・記憶処理を行う(ステップP2
0)。
【0145】この定数演算・記憶処理は、脈波伝播時間
と血圧との血圧演算関数の定数を演算し、演算した定数
をRAM62の定数領域a、b、c、dに記憶する処理
である。
【0146】すなわち、最高血圧は、図16に示すよう
に、その血圧値が脈波伝播速度(PWV)と直線関係に
あり、この最高血圧関数直線は、運動直後に測定された
最高血圧値SEとその最高血圧測定時の脈波伝播速度T
TEとで示される点Seと、安静時に測定された最高血
圧値SRとその最高血圧測定時の脈波伝播速度TTRと
で示される点Srと、を結んで得られる。このようにし
て最高血圧関数直線が決定されると、最高血圧関数直線
は、Y=aX+b(a、bは、定数)で表されるので、
この最高血圧関数直線に対応する定数a、bを演算し
て、その演算結果をRAM62の定数領域a、bに格納
する。
【0147】一方、最低血圧は、図17に示すように、
その血圧値が脈波伝播速度(PWV)に脈拍データ(1
分間の脈拍数)を乗算した値と直線関係にあり、この最
低血圧関数直線は、安静時に測定された最低血圧値DR
とその最低血圧測定時の脈波伝播速度と脈拍データとを
積算した値TTR×PRとで示される点Drと、運動直
後に測定された最低血圧値DEとその最低血圧測定時の
脈波伝播速度と脈拍データとを積算した値TTE×PE
とで示される点Deと、を結んで得られる。このように
して最低血圧関数直線が決定されると、最低血圧関数直
線は、Y=cX+d(c、dは、定数)で表されるの
で、この最低血圧関数直線に対応する定数c、dを演算
して、その演算結果をRAM62の定数領域c、dに格
納する。
【0148】このようにして、血圧データの受信処理及
び定数演算・記憶処理が完了すると、再度、キースイッ
チS1を投入し、モードフラグNをインクリメントして
おく(ステップP4、P5)。
【0149】モードフラグNがインクリメントされて、
モードフラグNが「3」となり、血圧測定演算モードに
移行する。
【0150】すなわち、スイッチS3の投入により、ス
テップP12での判断がYESとなり、次のステップP
13で、モードフラグGが「0」かどうかチェックす
る。
【0151】この血圧測定演算モードでは、最初は、モ
ードフラグGが「0」にセットされているので、モード
フラグGを「1」にセットして、測定処理を行う(ステ
ップP14)。
【0152】この測定処理も、上記同様に、時間差デー
タと脈拍データとを検出し、RAM62のワーク領域に
書き込む。
【0153】そして、再度スイッチS3を投入すると、
ステップP13では、モードフラグGは「1」であるの
で、ステップP15に移行して、モードフラグNをチェ
ックするが、いま、モードフラグNは、「3」にセット
されているので、血圧測定演算処理を行う(ステップP
17)。
【0154】この血圧測定演算処理は、ステップP14
の測定処理で測定した心電波の検出タイミングと脈拍の
検出タイミングとの時間差データから最高血圧データを
演算するとともに、この時間差データと脈拍データから
最低血圧データを演算する処理である。
【0155】すなわち、最高血圧関数直線は、図16に
示したように、最高血圧値が脈波伝播速度と直線関係に
あり、同一人物が、安静時や運動直後以外のときに、最
高血圧と脈波伝播速度を測定して、その測定された最高
血圧MSと脈波伝播速度MTTとによって示される点S
tが、この最高血圧関数直線上にある。
【0156】したがって、脈波伝播速度、すなわち、時
間差データが分かると、最高血圧関数直線により最高血
圧値を求めることができる。
【0157】そこで、制御部60は、RAM62に格納
した定数a、bを用いて、時間差データから最高血圧値
を演算する。
【0158】また、最低血圧関数直線は、図17に示し
たように、最低血圧値が、脈波伝播速度に脈拍データを
乗算した値と直線関係にあり、同一人物が、安静時や運
動直後以外のときに、最低血圧と脈波伝播速度及び脈拍
を測定して、その測定された脈波伝播速度と脈拍との積
MTT×MPと最低血圧MDとによって示される点Dt
が、この最低血圧関数直線上にある。
【0159】したがって、時間差データと脈拍が分かる
と、最低血圧関数直線により最低血圧値を求めることが
できる。
【0160】そこで、制御部60は、RAM62に格納
した定数c、dを用いて、時間差データ及び脈拍データ
から最低血圧値を演算する。
【0161】このようにして血圧値の測定演算処理が終
了すると、演算結果の最高血圧値及び最低血圧値をRA
M62の表示レジスタDRに書き込み、表示部42に表
示出力する(ステップP3)。
【0162】なお、ステップP11で、投入されたキー
がキースイッチS3でないときには、その他のキー処理
を行った後(ステップP21)、表示処理に戻る(ステ
ップP3)。
【0163】このように、システム血圧計1は、いわゆ
る直接測定方式の血圧測定装置2で正確な血圧を測定
し、測定した血圧データを転送装置3を介して小型の電
子腕時計式血圧計4に簡単に転送することができる。そ
して、この電子腕時計式血圧計4で脈波伝播方式により
簡単に血圧を測定することができる。
【0164】したがって、血圧測定装置2で測定した血
圧データを、キー入力することなく、簡単に電子腕時計
式血圧計4に転送することができ、面倒なキー操作を行
うことなく、常に最新の血圧データに基づいて、小型の
電子腕時計式血圧計4で正確な血圧を測定することがで
きる。
【0165】また、血圧測定装置2においては、安静時
と運動直後の2回の血圧データの測定が完了すると、操
作キーK1を操作することなく、転送モードに自動的に
設定することができ、操作キーK1の操作を省くことが
できる。その結果、血圧測定装置2の使用上の便宜性を
向上させることができる。
【0166】また、電子腕時計式血圧計4の光学素子部
45と転送装置3の光学素子30により、血圧測定装置
2で測定した血圧データを光信号として、電子腕時計式
血圧計4に転送することができ、簡単な装置で血圧デー
タを転送することができ、システム血圧計1を簡単で、
小型化することができる。
【0167】なお、上記実施例においては、電子腕時計
式血圧計4の光学素子部45と転送装置3の光学素子3
0により、血圧データの転送を行っているが、光学素子
30は、血圧測定装置2のケース11に設け、電子腕時
計式血圧計4をその上に載置するようにしてもよい。ま
た、他の転送手段、例えば、有線により、あるいは電波
を使用して無線により血圧データを転送するようにして
もよい。
【0168】また、上記実施例では、定数a、b、c、
dを得るための安静時及び運動直後の時間差及び脈拍を
電子腕時計式血圧計4で得るようにしたが、血圧測定装
置2で測定して、測定した時間差及び脈拍データを血圧
データとともに電子腕時計式血圧計4に転送させてもよ
い。
【0169】また、さらに、血圧測定装置2で時間差デ
ータ、脈拍データ及び血圧データを測定して、これらの
データから定数a、b、c、dの値を演算して求め、こ
の定数a、b、c、dの値を電子腕時計式血圧計4に転
送してもよい。
【0170】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のシステム血圧計
によれば、血圧測定装置で測定した血圧データを、キー
入力することなく、簡単に血圧演算装置に転送すること
ができ、面倒なキー操作を行うことなく、常に最新の血
圧データに基づいて、血圧演算装置で正確な血圧を測定
することができるとともに、血圧測定装置を自動的に転
送モードに設定して、血圧データを転送することがで
き、キー操作を簡略化して、システム血圧計の使用上の
便宜性を向上させることができる。
【0171】また、請求項6記載のシステム血圧計によ
れば、携帯可能な第二のケースを分離して、携帯するこ
とより、どこででも簡単に、かつ正確に血圧を測定する
ことができるとともに、自動的に転送モードに設定し
て、血圧データを転送することができ、キー操作を簡略
化して、システム血圧計の使用上の便宜性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム血圧計の一実施例の全体構成
図。
【図2】図1の血圧測定装置の回路ブロック図。
【図3】図2の血圧測定装置のRAMのフォーマット
図。
【図4】図1の電子腕時計式血圧計の拡大正面図。
【図5】電子腕時計式血圧計の表示部の拡大正面図。
【図6】図4の電子腕時計式血圧計の心電波検出電極部
分の縦断面図。
【図7】図4の電子腕時計式血圧計の光学素子部分の縦
断面図。
【図8】電子腕時計式血圧計の回路ブロック図。
【図9】図8の電子腕時計式血圧計のRAMのフォーマ
ット図。
【図10】電子腕時計式血圧計を転送装置にセットした
状態の正面図。
【図11】電子腕時計式血圧計を転送装置にセットした
状態の電子腕時計式血圧計の光学素子と転送装置の光学
素子部部分の断面図。
【図12】電子腕時計式血圧計の光学素子と転送装置の
光学素子部部分の回路構成図。
【図13】血圧測定装置での血圧測定・転送処理を示す
フローチャート。
【図14】血圧測定装置の表示部に2回分の最高血圧と
最低血圧の測定結果を表示している状態を示す図。
【図15】電子腕時計式血圧計での計時処理、時間差及
び脈拍測定処理、受信処理及び血圧測定処理を示すフロ
ーチャート。
【図16】最高血圧と脈波伝播速度との相関関係を示す
図。
【図17】最低血圧と脈波伝播速度との相関関係を示す
図。
【図18】脈波伝播速度と血圧値との関係を示す図。
【符号の説明】
1 システム血圧計 2 血圧測定装置 3 転送装置 4 電子腕時計式血圧計 11 本体ケース 12 カフ 13 空気供給管 16 表示部 K1、K2、K3 操作キー 21 CPU 22 ROM 23 RAM 24 キー入力部 25 血圧制御部 26 空気ポンプ 27 圧力センサ 28 ドライバ 29 表示ドライバ 30 光学素子 30a 発光ダイオード 30b ホト・トランジスタ 31 ケース 32 コード 33、34 切り込み 41 本体ケース 42 表示部 43 LED 44 ホト・トランジスタ 45 光学素子 45a 発光ダイオード 45b ホト・ダイオード 46 仕切 47 心電波検出電極 48 時計ガラス S1、S2、S3、S4 キースイッチ 60 制御部 61 ROM 62 RAM 63 発振器 64 分周器 65 キー入力部 66 脈拍検出制御部 67 心電波検出制御部 68 検出電極対 69 ドライバ Tr1、Tr2 トランジスタ R1、R2、R3、R4 抵抗 IN1、IN2 インバータ VE1、VE2 直流電源

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人体の血圧を測定して血圧データを得る血
    圧測定装置と、 心電波検出手段と、脈拍検出手段と、血圧データを記憶
    する記憶手段と、前記心電波検出手段による心電波の検
    出タイミングから前記脈拍検出手段による脈拍の検出タ
    イミングまでの時間差データを測定する時間差測定手段
    と、この時間差測定手段の測定した時間差データ及び前
    記記憶手段に記憶された血圧データに基づいて血圧を演
    算する演算手段と、を備えた血圧演算装置と、 前記血圧測定装置の測定した血圧データを前記血圧演算
    装置に転送する転送手段と、 を備えたシステム血圧計であって、 前記血圧測定装置は、血圧データを測定すると、該測定
    した血圧データを前記転送手段を介して前記血圧演算装
    置に転送する転送モードに設定する転送モード設定手段
    を備えたことを特徴とするシステム血圧計。
  2. 【請求項2】前記血圧測定装置は、血圧データを2回測
    定し、該2回の測定が完了したとき、前記転送モード設
    定手段が転送モードに設定し、 前記血圧演算装置は、前記記憶手段が、前記転送手段を
    介して前記血圧測定装置から転送されてくる前記2回の
    血圧データを記憶し、前記演算手段が、記憶された前記
    2回の血圧データ及び前記時間差データに基づいて血圧
    を演算することを特徴とする請求項1記載のシステム血
    圧計。
  3. 【請求項3】前記血圧演算装置は、 前記心電波検出手段及び脈拍検出手段が、前記血圧測定
    装置で前記血圧データが測定された際の心電波及び脈拍
    を検出し、 前記演算手段は、前記心電波検出手段及び前記脈拍検出
    手段の検出によって得られた時間差データ及び脈拍デー
    タと前記記憶手段の記憶する血圧データに基づいて血圧
    を演算することを特徴とする請求項1または請求項2記
    載のシステム血圧計。
  4. 【請求項4】前記血圧演算装置の脈拍検出手段は、人体
    に光を投射する発光素子と該発光素子から投射され人体
    で反射された反射光を受光する受光素子とを備え、脈拍
    に伴う該受光素子への反射光の光量の変化から脈拍を検
    出し、 前記転送手段は、少なくとも該脈拍検出手段の受光素子
    に、前記血圧データを光信号として投射する発光素子を
    備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれ
    かに記載のシステム血圧計。
  5. 【請求項5】前記血圧演算装置は、前記演算手段の演算
    した血圧データを表示する表示手段を、さらに備えたこ
    とを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載
    のシステム血圧計。
  6. 【請求項6】第一のケース及び携帯可能な第二のケース
    に設けられたシステム血圧計であって、 人体の血圧データを測定する血圧データ測定手段と、心
    電波の発生から脈拍検出までの時間データを検出する時
    間データ検出手段と、前記血圧データ測定手段で得られ
    た血圧データと前記時間データ検出手段で得られた時間
    データとから関数式の定数データを得る第一の演算手段
    と、この第一の演算手段で得られた前記関数式の定数デ
    ータと心電波の発生から脈拍検出までの時間データとか
    ら血圧データを演算する第二の演算手段と、前記血圧デ
    ータ測定手段が血圧データを測定したとき該測定した血
    圧データを転送する転送モードに該血圧データ測定手段
    を設定する転送モード設定手段と、を備え、 少なくとも前記血圧データ測定手段と前記転送モード設
    定手段は、前記第一のケースに設けられていることを特
    徴とするシステム血圧計。
  7. 【請求項7】さらに、前記時間データ検出手段も血圧デ
    ータ測定手段と共に第一のケースに設けられており、第
    二のケースには、第二の演算手段で用いられる時間デー
    タを検出するためのセンサ手段が設けられていることを
    特徴とする請求項6記載のシステム血圧計。
  8. 【請求項8】さらに、前記時間データ検出手段及び第一
    の演算手段も血圧データ測定手段と共に第一のケースに
    設けられており、第二のケースには、第二の演算手段で
    用いられる時間データを検出するためのセンサ手段が設
    けられていることを特徴とする請求項6記載のシステム
    血圧計。
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