JP3495141B2 - 板材移動位置決め装置及び板材加工機 - Google Patents

板材移動位置決め装置及び板材加工機

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JP3495141B2
JP3495141B2 JP13922395A JP13922395A JP3495141B2 JP 3495141 B2 JP3495141 B2 JP 3495141B2 JP 13922395 A JP13922395 A JP 13922395A JP 13922395 A JP13922395 A JP 13922395A JP 3495141 B2 JP3495141 B2 JP 3495141B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パンチプレス,レーザ
加工機のごとき板材加工機における板材加工部に対して
板材を移動位置決めする板材移動位置決め装置及び、こ
の板材移動位置決め装置を備えた板材加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の板材移動位置決め装置について説
明する。
【0003】パンチプレス等の板材加工機のフレームに
はキャレッジが板材加工部に対して接近離反する前後,
左右方向へ移動可能に設けてあり、このキャレッジには
左右方向へ延びた固定ガイドが設けてある。この固定ガ
イドには板材をクランプするクランプ装置をそれぞれ備
えた複数のクランプベースが固定可能にそれぞれ設けて
ある。そして、各クランプベースを固定ガイドに対して
固定するため、各クランプベースには上記固定ガイドに
おける被押圧面を押圧する押圧部材が設けてあり、この
押圧部材は固定レバーの作用により上下方向へ移動可能
に構成してある。
【0004】ところで、クランプ装置と板材加工部との
干渉を回避して、キャレッジを板材加工部により接近せ
しめるため、クランプ装置をクランプベースに対して揺
動可能に構成した板材移動位置決め装置がある。即ち、
各クランプ装置は、クランプ装置の先端部が前記キャレ
ッジに離反した第1クランプ揺動装置と、クランプ装置
の先端部がキャレッジに接近した第2クランプ揺動位置
との間において、作動シリンダの作動により揺動可能に
構成してある。そして、各クランプ装置が第2クランプ
揺動装置から一方向へ揺動するときに、第1クランプ揺
動位置を越えて一方向へ揺動することを規制するため、
各クランプベースには対応するクランプ装置の一部が突
当て可能な突当てブロックをそれぞれ設けてある。
【0005】上記構成により、固定ガイドにクランプベ
ースを案内可能に支持せしめる。そして、固定レバーの
作用により押圧部材を下方向へ移動させてこの押圧部材
により固定ガイドにおける被押圧面を押圧することによ
り、クランプベースを固定ガイドに対して固定せしめ
る。
【0006】クランプベースを固定せしめた後に、クラ
ンプ装置により板材を把持した状態の下で、キャレッジ
を前後、左右方向へ移動させることにより板材を板材加
工部に対して移動位置決めを行い、板材加工部により板
材に対してパンチング加工を行う。なお、クランプ装置
が揺動する形式の板材移動位置決め装置にあっては、板
材の移動位置決めを行っているときに、複数のクランプ
装置のうち適宜のクランプ装置が板材加工部に進入する
と、この適宜のクランプ装置を第1クランプ揺動位置か
ら第2クランプ揺動位置に退避せしめておくことによ
り、板材加工部により適宜のクランプ装置に対して誤っ
て加工がされることを回避して、キャレッジを板材加工
部により接近せしめることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のごと
き従来の板材移動位置決め装置においては、板材加工、
特にパンチング加工を行っているときに板材に生じる振
動が、クランプ装置及びクランプベースに伝達され、押
圧部材による押圧力が弱まり、クランプベースがキャレ
ッジに対して変位する場合が生じる。同様のケースは、
板材の一連の移動位置決めによっても生じる。特に、ク
ランプ装置が揺動する形式の板材移動位置決め装置にあ
っては、クランプ装置が第2クランプ揺動位置から第1
クランプ揺動位置に復帰するときにクランプ装置の一部
が突当てブロックに突当たるため、その衝撃によりクラ
ンプベースがキャレッジに対して変位する場合が多くな
る。このような場合に、板材を板材加工部に対して精密
に移動位置決めできず、板材加工精度が悪化するという
問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述のごとき従来の問題
点を解決するため、本発明においては、第1の手段とし
て、板材加工機におけるフレームにキャレッジを板材加
工部に対して接近離反させる方向へ移動可能に設け、こ
のキャレッジに固定ガイドを設け、この固定ガイドに板
材をクランプする複数のクランプ装置を備えたクランプ
ベースを案内可能に支持し、クランプベースを固定ガイ
ドに固定可能に構成してなる板材移動位置決め装置にお
いて、上記クランプベースに上記固定ガイドにおける被
押圧面を押圧する押圧部材を垂直方向(上下方向)へ移
動可能に設け、この押圧部材における支持面とクランプ
ベースの間に、垂直方向に対して傾斜した第1傾斜面を
備えた第1くさび部材を設けると共に、この第1傾斜面
に摺動可能な第2傾斜面を備えた第2くさび部材を設
け、この第1くさび部材を押圧部材における支持面に沿
って水平方向へ移動可能に構成し、かつ上記第2くさび
部材を固定レバーの作用により垂直方向へ移動可能に構
成してなることを特徴とする。
【0009】なお、複数のクランプベースに複数のクラ
ンプ装置をそれぞれ備えてもよく、1つのクランプベー
スに複数のクランプ装置を備えてもよい。
【0010】第2の手段として、第1の手段の構成要件
の他に、前記第1くさび部材に水平方向に対して傾斜し
た第3傾斜面を備え、前記クランプベースにこの第3傾
斜面に摺動可能な第4傾斜面を備えたガイドブロックを
固定して設けてなることを特徴とする。
【0011】第3の手段として、板材加工機におけるフ
レームにキャレッジを板材加工部に対して接近離反する
方向へ移動可能に設け、このキャレッジに固定ガイドを
設け、この固定ガイドに板材をクランプする複数のクラ
ンプ装置を備えたクランプベースを案内可能に支持し、
クランプベースを固定ガイドに固定可能に構成してなる
板材移動位置決め装置において、上記クランプベースに
上記固定ガイドにおける被押圧面を押圧する押圧部材を
垂直方向へ移動可能に設け、この押圧部材における支持
面とクランプベースの間に、一対のトグルリンクを設け
ると共に、一対のトグルリンクの連結部に連結した作動
リンクを設け、一対のトグルリンクの先端部を押圧部材
における支持面に沿って接近離反する水平方向へ移動可
能に構成し、かつ作動リンクを固定レバーの作用により
垂直方向へ移動可能構成し、上記クランプベースに対応
するトグルリンクの先端部を押圧部材における支持面と
協働して水平方向へ案内するガイドブロックを設け、ガ
イドブロックと押圧部材における支持面の垂直方向の間
隔が上記離反する水平方向にかけて徐々に小さくなるよ
うに、ガイドブロックに水平方向に対して傾斜した傾斜
面を備えてなることを特徴とする。
【0012】第4の手段として、第1〜第3の手段のう
ちのいずれかの手段の構成要件の他に、前記クランプ装
置の先端部が前記キャレッジに離反した第1クランプ揺
動位置と、クランプ装置の先端部がキャレッジに接近し
た第2クランプ揺動位置との間において、クランプ装置
を前記クランプベースに対して揺動可能に構成し、この
クランプ装置が第2クランプ揺動位置から一方向へ揺動
するときに第1クランプ揺動位置を越えて一方向へ揺動
することを規制するため、各クランプベースに対応する
クランプ装置の一部が突当て可能な突当てブロックをそ
れぞれ設けてなることを特徴とする。
【0013】第5の手段において、板材加工部により板
材に対して板材加工を行う板材加工機であって、第1〜
第4の手段のうちいずれかの手段からなる板材移動位置
決め装置を備えてなることを特徴する。
【0014】
【作用】第1,第2の手段の構成要件によれば、クラン
プベースを固定ガイドに案内可能に支持せしめる。そし
て固定レバーの作用により第2くさび部材を垂直方向に
おける一方側(例えば下方向)へ移動させることによ
り、第1摺動面と第2摺動面の摺動状態を保ちつつ、第
1くさび部材を垂直方向における一方側へ移動させて、
押圧部材を垂直方向における一方側に移動させて固定ガ
イドにおける被押圧面に接触せしめる。なお、予め押圧
部材を固定ガイドにおける被押圧面に接触せしめても差
し支えない。
【0015】押圧部材を固定ガイドにおける被押圧面に
接触せしめた後に、固定レバーの作用により第1くさび
部材を垂直方向における一方側へ更に(微小量だけ)移
動させることにより、第1,第2くさび部材によるくさ
び効果を奏させて、押圧部材により固定ガイドにおける
被押圧面を強力な力で押圧でき、クランプベースを固定
ガイドに対して強固に固定せしめることができる。ここ
で、第2くさび部材は垂直方向における一方側に移動す
るときに水平方向へ移動する。また、第2の手段によれ
ば、第3摺動面と第4摺動面の摺動状態を保ちつつ、第
1くさび部材が垂直方向における他方側へ移動すること
を規制しているため、くさび効果を確実に奏させて、ク
ランプベースを固定ガイドに対して確実かつ強固に固定
せしめることができる。
【0016】第3の手段の構成要件によれば、クランプ
ベースを固定ガイドに案内可能に支持せしめる。そし
て、固定レバーの作用により作動リンクを垂直方向にお
ける一方側へ移動させることにより、一対のトグルリン
クの先端部を押圧部材における支持面及びガイドブロッ
クにおける傾斜面により水平方向へ案内されて離反する
水平方向へ移動させる。ここで、上記傾斜面によってガ
イドブロックと押圧部材における支持面の垂直方向の間
隔が離反する水平方向にかけて徐々に小さくなっている
ため、一対のトグルリンクの先端部を離反する水平方向
へ移動させることにより、押圧部材を下方向へ移動させ
ることができ、押圧部材を固定ガイドにおける被押圧面
に接触せしめることができる。なお、予め押圧部材を固
定ガイドにおける被押圧面に接触せしめても差し支えな
い。
【0017】押圧部材を固定ガイドにおける被押圧面に
接触せしめた後に、固定レバーの作用により作動リンク
を垂直方向における一方側へ更に(微小量だけ)移動さ
せることにより、一対のトグルリンクによるトグル効果
を奏させて、押圧部材により固定ガイドにおける被押圧
面を強力な力で押圧でき、クランプベースを固定ガイド
に対して強固に固定せしめることができる。
【0018】クランプベースを固定ガイドにおける被押
圧面に強固に固定せしめた後、クランプ装置により板材
を把持する。そして、キャレッジを板材加工部に接近離
反する方向へ移動させることにより板材を板材加工部に
対して移動位置決めを行いつつ、板材加工部により板材
に対して板材加工を行う。
【0019】ここで、第4の手段の構成要件によれば、
キャレッジの移動により板材の移動位置決めを行ってい
るときに、複数のクランプ装置のうち適宜のクランプ装
置が板材加工部に進入すると、この適宜のクランプ装置
を第1クランプ揺動位置から第2クランプ揺動位置に退
避せしめておくことにより、板材加工部により適宜のク
ランプ装置が誤って加工されることを回避して、キャレ
ッジを板材加工部により接近せしめることができる。そ
して、キャレッジの移動により適宜のクランプ装置が板
材加工部に進入すること(板材加工部により誤って加工
されること)がなくなると、適宜のクランプ装置を第2
ブロック揺動位置から一方向へ揺動させて突当てブロッ
クに突当てることにより第1クランプ揺動位置に復帰せ
しめる。このとき、適宜のクランプ装置が突当てブロッ
クに突当たっても、その衝撃により適宜のクランプ装置
を備えたクランプベースがキャレッジに対して変位する
ことを抑制される。
【0020】
【実施例】まず、図1,図2,図3を参照して第1実施
例に係る板材移動位置決め装置1について説明する。
【0021】板材加工機の一例としてのタレットパンチ
プレスにおける本体フレーム3には左右方向(図1,図
2,図3において左右方向)へ延伸した第1キャレッジ
5が前後方向(図1において紙面に向って表裏方向、図
2において右左方向、図3において下上方向)へ移動可
能に設けてあり、この第1キャレッジ5には第2キャレ
ッジ7が左右方向へ移動可能に設けてある。
【0022】上記第2キャレッジ7の後側面には左右方
向へ延びた固定ガイド9が設けてあり、この固定ガイド
9には板材Wをクランプする複数(3つ以上、ただし1
つのみ図示)クランプ装置11をそれぞれ備えた複数
(3つ以上、ただし1つのみ図示)クランプベース13
が左右方向へ案内可能に支持されている。
【0023】各クランプ装置11は、クランプベース1
3に回転可能に設けたクランプ本体15と、このクラン
プ本体15の下部に設けた上部クランプジョー17及び
下部クランプジョー19と、クランプ本体15に上部ク
ランプジョー17を上下方向へ揺動させるため設けたク
ランプシリンダ21を備えている。ここで、各クランプ
装置11は、クランプ装置11の先端部が第2キャレッ
ジ7に離反した第1クランプ揺動位置(図3において実
線で示す位置)と、クランプ装置11の先端部が第2キ
ャレッジ7に接近した第2クランプ揺動位置(図3にお
いて仮想線で示す位置)の間において、作動シリンダ
(図示省略)の作動によりクランプ本体15を回転させ
ることにより揺動するのである。また、各クランプ装置
11が第2クランプ揺動位置から一方向(図3において
反時計回り方向)へ揺動するときに、第1クランプ揺動
位置を越えて一方向へ揺動することを規制するため、各
クランプベース13には対応するクランプ装置11の一
部が突当て可能な突当て可能な突当てブロック23がそ
れぞれ設けてある。
【0024】各クランプベース13には複数の支持ボル
ト25が上下方向(図1,図2において上下方向、図3
において紙面に向って表裏方向)へ移動可能に設けてあ
り、複数の支持ボルト25の下端部には固定ガイド9に
おける傾斜した被押圧面9aを押圧する断面コの字形状
の押圧部材27が螺合して設けてある。また、押圧部材
27は、被押圧面9aに対応して傾斜した押圧面27a
を備えており、支持ボルト25の適宜位置に設けたスプ
リング29の作用により上方向へ付勢可能である。な
お、クランプベース13の上部適宜位置には押圧部材2
7の左右両端部を上下方向へ移動可能に支持するガイド
溝31が設けてある。
【0025】各押圧部材27における支持面(底面)2
7bと対応するクランプベース13の間には、上下方向
に対して傾斜した第1傾斜面33aを備えた左右一対の
第1くさび部材33を設けると共に、対応する第1傾斜
面33aに摺動可能な左右一対の第2傾斜面35aを備
えた第2くさび部材35が設けてある。ここで、左右一
対の第1くさび部材を33は、押圧部材27における底
面27bに沿って接近離反する左右方向へ移動可能に構
成してあって、上記第2くさび部材35は固定レバー3
7の作用により上下方向へ移動可能に構成してある。な
お、固定レバー37の作用により第2くさび部材35を
上下方向へ移動させるため、例えば固定レバー37に一
体的に設けた締付けねじ39がクランプベース13の適
宜位置に螺合してあり、締付けねじ39の下端部が押圧
部材27に回転可能に連結してある。
【0026】左右一対の第1くさび部材33は水平方向
(左右方向)に対して傾斜した第3傾斜面33bをそれ
ぞれ備えており、各クランプベース13には対応する第
3傾斜面33bに摺動可能な第4傾斜面41aを備えた
左右一対のガイドブロック41がそれぞれを固定して設
けてある。
【0027】次に第1実施例に係る発明の作用について
説明する。
【0028】クランプベース13を固定ガイド9に案内
可能に支持せしめる。そして、固定レバー37を締付け
て、第2くさび部材35を下方向へ移動させることによ
り、第1摺動面33aと第2摺動面35aの摺動状態を
保ちつつ、左右一対の第1くさび部材33を下方向へ移
動させて、押圧部材27を下方向へ移動させて固定ガイ
ド9における被押圧面9aに接触せしめる。なお、予め
押圧部材27を固定ガイド9における被押圧面9aに接
触させても差し支えない。
【0029】押圧部材27を固定ガイド9における被押
圧面9aに接触せしめた後に、固定レバー37を更に締
付けて第2くさび部材33を下方向へ微小量だけ移動さ
せることにより、第1,第2くさび部材33,35によ
るくさび効果を奏させて、押圧部材27により固定ガイ
ド9における被押圧面9aを強力な力で押圧でき、クラ
ンプベース13を固定ガイド9に対して強固に固定せし
めることができる。ここで、左右一対の第1くさび部材
33は下方向へ移動するときに水平方向(離反する左右
方向)へ移動する。また、第3摺動面33bと第4摺動
面41aの摺動状態を保ちつつ第1くさび部材33が上
方向(押圧方向の反対方向)へ移動することを規制して
いるため、くさび効果を確実に奏させて、クランプベー
ス13を固定ガイド9に対して確実かつ強固に固定せし
めることができる。
【0030】なお、上述の作用を複数回繰返すことによ
り、複数のクランプベース13を固定ガイド9に対して
固定せしめる。
【0031】複数のクランプベース13を固定ガイド9
における被押圧面9aに確実かつ強固に固定せしめた後
に、複数のクランプ装置11により板材Wを把持する。
そして、第1キャレッジ5を前後方向へ、第2キャレッ
ジ7を左右方向へ適宜に移動させることにより板材Wを
板材加工部に対して移動位置決めを行いつつ、板材加工
部におけるパンチとダイにより板材Wに対してパンチン
グ加工を行う。
【0032】ここで、第1,第2キャレッジ5,7の移
動により板材Wの移動位置決めを行っているときに、複
数のクランプ装置11のうち適宜のクランプ装置11が
板材加工部におけるダイ上に位置すると、この適宜のク
ランプ装置11を第1クランプ揺動位置から第2クラン
プ揺動位置に退避せしめておくことにより、板材加工部
におけるパンチとダイにより適宜のクランプ装置が誤っ
てパンチング加工されることを回避して、第2キャレッ
ジ7を板材加工部により接近せしめることができる。そ
して、第1,第2キャレッジ5,7の移動により適宜の
クランプ装置11が板材加工部に進入すること(板材加
工部におけるパンチとダイにより誤ってパンチング加工
されること)がなくなり、適宜のクランプ装置11を第
2クランプ揺動位置から一方向へ揺動させて突当てブロ
ック23に突当てることにより第1クランプ揺動位置に
復帰せしめる。このとき、適宜のクランプ装置11が突
当てブロック23に突当っても、その衝撃により適宜の
クランプ装置11を備えたクランプベース13が第2キ
ャレッジ7に対して変位することが抑制される。
【0033】以上のごとき第1の実施例に係る発明によ
れれば、くさび効果を利用してクランプ装置11を備え
たクランプベース13を固定ガイド9に強固に固定せし
めることができるため、パンチング加工、板材Wの移動
位置決め、第1クランプ揺動位置へのクランプ装置11
の復帰動作等によってクランプベース13が第2キャレ
ッジ7に対して変位すること抑制することができる。し
たがって、板材Wを板材加工部に対して精密に移動位置
決めして、パンチング加工精度の向上を図ることができ
る。
【0034】ここに、図4を参照して第2実施例に係る
板材移動位置決め装置43について説明する。なお、こ
の板材移動位置決め装置43における多数の構成要素う
ち第1実施例に係る板材移動位置決め装置1における構
成要素に対応する複数の構成要素については、図中に同
一番号を付して、説明を省略する。
【0035】押圧部材27における底面27bとクラン
プベース13の間には連結ピン45により連結した左右
(図4において左右)一対のトグルリンク47を設ける
と共に、連結ピン45に更に連結した作動リンク49が
設けてある。一対のトグルリンク47の先端部を押圧部
材27における支持面27aに沿って接近離反する左右
方向へ移動可能に構成してあって、作動リンク49を固
定レバー37の作用により上下方向(図4において上下
方向)へ移動可能に構成してある。上記クランプベース
13には対応するトグルリンク47の先端部を押圧部材
27における支持面27aと協働して左右方向へ案内す
る左右一対のガイドブロック51が設けてある、そして
ガイドブロック51と押圧部材27における支持面27
aの上下方向の間隔が上記離反する左右方向にかけて徐
々に小さくなるように、各ガイドブロックは左右方向に
対して傾斜した傾斜面51aを備えている。
【0036】次に第2実施例に係る発明の作用について
説明するが、第1実施例に係る発明の作用と共通する部
分については説明を省略する。
【0037】クランプベース13を固定ガイド9に案内
可能に支持せしめる。そして、固定レバー37を締付け
て作動リンクを下方向へ移動させることにより一対のト
グルリンク47の先端部を押圧部材27における支持面
27a及びガイドブロック51における傾斜面51aに
より案内されて離反する左右方向へ移動させる。ここ
で、上記傾斜面51aによってガイドブロック51と押
圧部材27における支持面27aの上下方向の間隔が離
反する左右方向にかけて徐々に小さくなっているため、
一対のトグルリンク47の先端部を離反する左右方向へ
移動させることにより、押圧部材27を下方向へ移動さ
せることができ、押圧部材27を固定ガイド9における
被押圧面9aに接触せしめることができる。
【0038】押圧部材27を固定ガイド9における被押
圧面9aに接触せしめた後に、固定レバー37を更に締
付けて作動リンク49を下方向に微小量だけ移動させる
ことにより、一対のトグルリンク47によるトグル効果
を奏させて、押圧部材27により固定ガイド9における
被押圧面9aを強力な力で押圧でき、クランプベース1
1を固定ガイド9に対して強固に固定せしめることがで
きる。
【0039】以上の第2に係る発明においても、第1実
施例に係る発明と同様の効果を有する。
【0040】
【発明の効果】以上のごとき請求項1〜請求項4に記載
の発明によれば、くさび効果又はトグル効果を利用し
て、クランプ装置を備えたクランプベースを固定ガイド
に強固に固定せしめることができるため、板材加工、板
材の移動位置決め、第1クランプ揺動位置へのクランプ
装置の復帰動作等によって、クランプベースがキャレッ
ジに対して変位すること抑制することができる。したが
って、板材を板材加工部に対して精密に位置決めして、
板材加工精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2におけるI−I線に沿った図である。
【図2】第1実施例に係る板材移動位置決め装置の側面
図である。
【図3】図2における上から見た図である。
【図4】第2実施例に係る板材移動位置決め装置の要部
を示す図である。
【符号の説明】
1 板材移動位置決め装置 2 第2キャレッジ 9 固定ガイド 11 クランプ装置 13 クランプベース 27 押圧部材 33 第1くさび部材 35 第2くさび部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 43/10 B21D 28/36

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材加工機におけるフレームにキャレッ
    ジを板材加工部に対して接近離反させる方向へ移動可能
    に設け、このキャレッジに固定ガイドを設け、この固定
    ガイドに板材をクランプする複数のクランプ装置を備え
    たクランプベースを案内可能に支持し、クランプベース
    を固定ガイドに固定可能に構成してなる板材移動位置決
    め装置において、 上記クランプベースに上記固定ガイドにおける被押圧面
    を押圧する押圧部材を垂直方向へ移動可能に設け、この
    押圧部材における支持面とクランプベースの間に、垂直
    方向に対して傾斜した第1傾斜面を備えた第1くさび部
    材を設けると共に、この第1傾斜面に摺動可能な第2傾
    斜面を備えた第2くさび部材を設け、この第1くさび部
    材を押圧部材における支持面に沿って水平方向へ移動可
    能に構成し、かつ上記第2くさび部材を固定レバーの作
    用により垂直方向へ移動可能に構成してなることを特徴
    とする板材移動位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記第1くさび部材に水平方向に対して
    傾斜した第3傾斜面を備え、前記クランプベースにこの
    第3傾斜面に摺動可能な第4傾斜面を備えたガイドブロ
    ックを固定して設けてなることを特徴とする請求項1に
    記載の板材移動位置決め装置。
  3. 【請求項3】 板材加工機におけるフレームにキャレッ
    ジを板材加工部に対して接近離反する方向へ移動可能に
    設け、このキャレッジに固定ガイドを設け、この固定ガ
    イドに板材をクランプする複数のクランプ装置を備えた
    クランプベースを案内可能に支持し、クランプベースを
    固定ガイドに固定可能に構成してなる板材移動位置決め
    装置において、 上記クランプベースに上記固定ガイドにおける被押圧面
    を押圧する押圧部材を垂直方向へ移動可能に設け、この
    押圧部材における支持面とクランプベースの間に、一対
    のトグルリンクを設けると共に、一対のトグルリンクの
    連結部に連結した作動リンクを設け、一対のトグルリン
    クの先端部を押圧部材における支持面に沿って接近離反
    する水平方向へ移動可能に構成し、かつ作動リンクを固
    定レバーの作用により垂直方向へ移動可能に構成し、上
    記クランプベースに対応するトグルリンクの先端部を押
    圧部材における支持面と協働して水平方向へ案内するガ
    イドブロックを設け、ガイドブロックと押圧部材におけ
    る支持面の垂直方向の間隔が上記離反する水平方向にか
    けて徐々に小さくなるように、ガイドブロックに水平方
    向に対して傾斜した傾斜面を備えてなることを特徴とす
    る板材移動位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記クランプ装置の先端部が前記キャレ
    ッジに離反した第1クランプ揺動位置と、クランプ装置
    の先端部がキャレッジに接近した第2クランプ揺動位置
    との間において、クランプ装置を前記クランプベースに
    対して揺動可能に構成し、このクランプ装置が第2クラ
    ンプ揺動位置から一方向へ揺動するときに第1クランプ
    揺動装置を越えて一方向へ揺動することを規制するた
    め、クランプベースにクランプ装置の一部が突当て可能
    な突当てブロックをそれぞれ設けてなることを特徴とす
    る請求項1〜請求項3のいずれの請求項に記載の板材移
    動位置決め装置。
  5. 【請求項5】 板材加工部により板材に対して板材加工
    を行う板材加工機であって、請求項1〜請求項4のうち
    いずれかの請求項に記載の板材移動位置決め装置を備え
    てなることを特徴する板材加工機。
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