JP3494685B2 - 非常停止方法及び非常停止装置 - Google Patents

非常停止方法及び非常停止装置

Info

Publication number
JP3494685B2
JP3494685B2 JP30965693A JP30965693A JP3494685B2 JP 3494685 B2 JP3494685 B2 JP 3494685B2 JP 30965693 A JP30965693 A JP 30965693A JP 30965693 A JP30965693 A JP 30965693A JP 3494685 B2 JP3494685 B2 JP 3494685B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emergency stop
motor
command
value
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30965693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07143780A (ja
Inventor
平輔 岩下
肇 置田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FANUC Corp
Original Assignee
FANUC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FANUC Corp filed Critical FANUC Corp
Priority to JP30965693A priority Critical patent/JP3494685B2/ja
Publication of JPH07143780A publication Critical patent/JPH07143780A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3494685B2 publication Critical patent/JP3494685B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Stopping Of Electric Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械や産業用ロボ
ット等のモータで駆動される機械において、モータを緊
急停止させる場合に用いる非常停止方法及び非常停止装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械や産業用ロボット等のモータで
駆動される機械において、安全上対策等の要請により、
非常停止スイッチが押されたり、アラームの発生等によ
って非常停止状態となり、被駆動体を非常停止させる必
要がある場合がある。このような被駆動体の非常停止
は、被駆動体を駆動するモータを非常停止させることに
より行っているが、従来、該サーボモータを非常停止さ
せる方法として、ダイナミックブレーキ用抵抗(以下、
DB抵抗という)を用いる方法が知られている。
【0003】図4は、従来の非常停止方法を説明するブ
ロック図である。図において、モータを駆動するアンプ
内にあるマグネットコンタクタ(MCC)は、通常はア
ンプのモータ制御電流発生回路とモータを接続している
が、非常停止スイッチがオン状態となったり、アラーム
の発生等による非常停止状態を検出すると(図中の破線
で示される)、モータ制御電流発生回路との接続を切
り、モータ側をDB抵抗側に接続する。モータとDB抵
抗が接続されると、モータが持つ運動エネルギーは、D
B抵抗において熱エネルギーに変換されて減少する。そ
して、このモータの運動エネルギーの減少によって、モ
ータの停止を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のDB抵抗による非常停止方法においては、停止
トルクが小さいため、緊急停止指令が出てからモータが
停止するまでの距離が長くなるという問題点がある。図
5は、従来の非常停止方法によるモータの速度変化図で
あり、(a)に示すように緊急停止指令が出力されると
(図中では、信号の立ち下がり時点)、MCCが切れて
モータ側の端子がNC装置側からDB抵抗に切り換わる
まで等に時間による遅延時間の後、DB抵抗による運動
エネルギーの消費によってモータの速度は徐々に減速さ
れ停止する。緊急停止指令が出力されてからDB抵抗に
よる運動エネルギーの消費が行われるまでの間はモータ
は惰走を行い、また、DB抵抗の接続後においてもDB
抵抗による停止トルクも小さいため、モータの停止に要
する距離が長くなり、場合によっては、被駆動体が機械
の他の部分と衝突を起こし、機械破損の原因となる。
【0005】そこで、本発明は前記した従来の非常停止
方法の問題点を解決し、緊急停止指令によるモータの停
止距離を短縮することができる非常停止方法及び非常停
止装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、緊急停止指令
に応じてモータの励磁を切る非常停止方法及び非常停止
装置において、緊急停止指令を検出してからモータの励
磁が切れるまでの間に、モータに対して駆動方向と逆向
きのトルクを加えることにより、前記目的を達成する。
【0007】本発明の非常停止方法及び非常停止装置に
おける、逆向きのトルクは、緊急停止指令を検出してか
らモータの励磁が切れるまでの間に加えられる。そし
て、緊急停止指令に応じてモータに対して駆動方向と逆
向きのトルクの発生は、緊急停止指令により、速度指令
を0にすることにより得ることができ、また、緊急停止
指令により、位置ループのエラーカウンタを緊急停止指
令の発生時における初期値を設定可能な緊急停止用のエ
ラーカウンタに切り換え、緊急停止が検出された位置に
引き戻す方向のトルクを発生させることもできる。
【0008】
【作用】本発明によれば、モータの非常停止方法及び非
常停止装置において、緊急停止指令に応じて、モータに
印加するトルクを駆動方向と逆方向とする。そして、逆
向きのトルクは、緊急停止指令を検出してからモータの
励磁が切れるまでの間に加えられ、緊急停止指令に応じ
て、モータの速度補償器に入力する速度指令を強制的に
0にすることにより行うことができる。
【0009】また、緊急停止指令により、位置ループの
エラーカウンタを、通常のエラーカウンタから緊急停止
指令の発生時における初期値を設定可能な緊急停止用の
エラーカウンタに切り換え、その初期値である緊急停止
が検出された位置に引き戻すような逆方向のトルクを発
生させる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら詳
細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものでは
ない。
【0011】以下、本発明の非常停止方法及び非常停止
装置をサーボモータを例として説明する。図3は、本発
明の一実施例を実施するデジタルサーボ系の要部ブロッ
ク図である。図中、2はサーボモータを有するロボット
や産業機械を制御する数値制御装置(以下、NC装置と
いう)で、該NC装置から各サーボモータへの移動指令
を共有メモリ4を介してデジタルサーボ回路6に出力す
る。デジタルサーボ回路6は、プロセッサ等で構成さ
れ、共有メモリ4を介して入力された移動指令に対し、
位置ループ制御、速度ループ制御等を行い、サーボアン
プ8にトルク指令値(駆動電流値)を出力する。サーボ
アンプ8は、サーボモータ10を駆動する。なお、符号
12は、サーボモータ10の1回転当たりの所定のフィ
ードバックパルスを出力するパルスコーダである。上記
デジタルサーボ制御の構成は、従来から公知であるた
め、詳細な説明は省略する。
【0012】(実施例1の構成)図1は、本発明の非常
停止方法及び非常停止装置の一実施例である実施例1を
説明するためのサーボ制御系のブロック線図である。
【0013】符号1は位置、速度制御周期等のサンプリ
ング間隔毎の移動指令(MCMD)とパルスコーダから
のフィードバックパルス数との差を積算し、位置偏差を
求める項、符号3は上記位置位置偏差にポジションゲイ
ンKpを乗じて速度指令(VCMD)を求める項、符号
5は速度指令(VCMD)とサーボモータの実速度の差
である速度偏差からトルク指令を求める速度ループ処理
の項である速度補償器、符号7はモータの伝達関数の項
であり、トルク定数をモータのイナーシャで除した値を
有している。前記符号1,3,5,7の項で構成される
ブロック線図は、通常のサーボ位置制御ループのブロッ
ク線図を表している。
【0014】本発明の非常停止方法及び非常停止装置の
一実施例である実施例1においては、前記サーボ位置制
御ループのブロック線図で、符号3の項と符号5の項と
の間の部分において緊急停止指令の入力によって、速度
指令の切り換えを行う構成とするものである。
【0015】この速度指令の切り換えは、緊急停止指令
が入力されると、速度指令(VCMD)を求める項3と
速度補償器の項5との接続を切って、速度補償器の項5
に入力される速度指令の値を、位置偏差にポジションゲ
インKpを乗じた値に代えて、速度指令VCMD=0の
値とするものである。この速度補償器の項5への速度指
令の値を「0」とすることにより、モータに逆向きのト
ルクを発生させ、モータの停止距離を短縮する。
【0016】(実施例1の作用)前記実施例1の構成に
おいて、図2に示す本発明の非常停止方法及び非常停止
装置の同実施例のフローチャートを用いて、実施例1の
作用について説明する。なお、以下においては、ステッ
プSの符号を用いて説明する。
【0017】ステップS1:デジタルサーボ回路6のプ
ロセッサは、サンプリング間隔で速度ループ処理を行
う。この速度ループ処理は、従来の速度ループ処理と同
様であって、共有メモリ4から位置、速度制御周期毎の
移動指令(MCMD)を読み取り、該移動指令(MCM
D)とパルスエンコーダ12からの当該周期におけるフ
ィードバックパルス数(位置フィードバック)との差を
積算する。フローチャートにおいては、移動指令(MC
MD)を(指令)で表し、移動指令(MCMD)とパル
スエンコーダ12からのフィードバックパルス数(位置
フィードバック)との差の積算値を(エラー)で表示し
ており、(エラー)+(指令)−(位置フードバック)
の演算による演算値を新たな(エラー)とする。
【0018】ステップS2:前記速度ループの処理中に
おいて、緊急停止フラグの値を判定する。緊急停止フラ
グは、非常停止信号に同期して、NC装置が持つシステ
ムソフトが共有メモリ4を通じて送られる信号であり、
非常停止信号が入力されている場合には「1」の値を有
し、非常停止信号が入力されていない場合には「0」の
値を有するよう設定する。
【0019】このステップにおいて、前記緊急停止フラ
グの値を判定し、その値が「0」の場合には緊急停止信
号の入力がないものと判断して、緊急停止を行わない通
常の速度ループ処理を行うために次のステップS3に進
む。一方、緊急停止フラグの値が「1」の場合には緊急
停止信号の入力があったものと判断して、緊急停止の処
理を行うためにステップS5に進む。
【0020】ステップS3:緊急停止フラグの値が
「0」の場合には、図1におけるブロック線図におい
て、速度指令(VCMD)を求める項3と速度補償器の
項5とは接続状態にあり、図中の破線で示される切断処
理や速度指令の値が「0」の入力は行われていない。そ
して、緊急停止を行わないため、通常の速度ループ処理
を行う。そのために、前記ステップS1で求めた(エラ
ー)の値にポジションゲインKpを乗じて速度指令(V
CMD)を求める。
【0021】ステップS4:速度補償器5は、ステップ
S3で求めた速度指令(VCMD)と速度フィードバッ
ク量(当該周期のフィードバックパルス数)とから、従
来と同様に速度ループ処理を行ってトルク指令を求め、
電流ループへ出力してモータ7を駆動する。
【0022】ステップS5:前記ステップS2におい
て、緊急停止フラグの値が「1」の場合には、図1にお
けるブロック線図において、図中の破線で示されるよう
に、速度指令(VCMD)を求める項3と速度補償器の
項5との接続を切るとともに、速度指令(VCMD)の
値「0」の入力を行う。
【0023】この速度指令(VCMD)の値を「0」と
することにより、速度補償器5は、速度フィードバック
量(当該周期のフィードバックパルス数)に対応する値
の負のトルク指令を発生する。この負のトルク指令は、
モータを停止させる方向である逆向きのトルクを発生す
るものであり、この逆向きのトルクによりDB抵抗のみ
による減速と比較して、減速が早まり、停止距離が短縮
する。
【0024】緊急停止信号が出てからMCCが切り換わ
ることによって、モータはDB抵抗と接続されることに
なるが、速度指令「0」の入力による逆トルクの発生
は、緊急停止フラグが上がってからMCCが制御電流端
子から切り離されるまでの間に行われ、DB抵抗に接続
された後は、従来と同様にして、このモータ側へのDB
抵抗の接続によりのモータの運動エネルギーの熱エネル
ギーへの変換によって、モータの停止が行われる。
【0025】(実施例1の効果)したがって、実施例1
において、非常停止信号により制御電流回路からDB抵
抗への切り換えが行われるまでの間において、モータの
回転方向と逆方向の減速トルクが加えられるため、DB
抵抗のみによる減速と比較して、モータの減速を早く行
うことができる。
【0026】(実施例2の構成)図6は、本発明の非常
停止方法及び非常停止装置の一実施例である実施例2を
説明するためのサーボ制御系のブロック線図である。
【0027】符号1,3,5,7の項で構成されるブロ
ック線図は、通常のサーボ位置制御ループのブロック線
図を表しており、各符号1,3,5,7の項は前記実施
例1と同様であるため、ここでは説明を省略する。実施
例2の構成においては、前記実施例1の構成に加えて、
2つのエラーカウンタ9,11を有している。エラーカ
ウンタ9は、通常のエラーカウンタであって、項1と項
3の間に接続されている。このエラーカウンタ9のカウ
ンタ値を(エラー1)とする。また、エラーカウンタ1
1は、緊急停止用のエラーカウンタであって、モータ7
と項3の間に接続されるものである。このエラーカウン
タ11のカウンタ値を(エラー2)とする。
【0028】本発明の非常停止方法及び非常停止装置の
一実施例である実施例2においては、図6のサーボ位置
制御ループのブロック線図において、緊急停止指令の入
力によって、符号1の位置偏差を求める項と符号3の速
度指令(VCMD)を求める項との接続を切って、項3
への位置偏差の入力を停止するとともに、エラーカウン
タの切り換えを行う構成とするものである。
【0029】すなわち、通常の速度ループ処理において
は、位置偏差を求める項1の出力をカウントしておく通
常のエラーカウンタであるエラーカウンタ9が、速度指
令(VCMD)を求める項3に接続されていて、緊急停
止用のエラーカウンタであるエラーカウンタ11は接続
されていない。これに対して、緊急停止指令が発せられ
ると、図6の破線で示されるように、エラーカウンタ9
の接続が切られ、代わりに初期値が「0」の緊急停止用
のエラーカウンタであるエラーカウンタ11が項3へ接
続される。
【0030】この緊急停止指令の入力によるエラーカウ
ンタの切り換えは、項3に入力される位置偏差の値を変
更して、緊急停止指令の入力時における位置を初期値
「0」とし、緊急停止指令の入力時からの進み量である
ずれ量を求め、このずれた距離分だけ逆方向に戻す位置
制御を行うことにより、モータに逆向きのトルクを発生
させ、モータの停止距離を短縮するものである。
【0031】(実施例2の作用)前記実施例2の構成に
おいて、図7に示す本発明の非常停止方法及び非常停止
装置の同実施例のフローチャートを用いて、実施例2の
作用について説明する。なお、以下においては、ステッ
プTの符号を用いて説明する。
【0032】ステップT1:デジタルサーボ回路6のプ
ロセッサは、サンプリング間隔で速度ループ処理を行
う。この速度ループ処理は、従来の速度ループ処理と同
様であって、共有メモリ4から位置、速度制御周期毎の
移動指令(MCMD)を読み取り、該移動指令(MCM
D)とパルスエンコーダ12からの当該周期におけるフ
ィードバックパルス数(位置フィードバック)との差を
積算する。フローチャートにおいては、移動指令(MC
MD)を(指令)で表し、移動指令(MCMD)とパル
スエンコーダ12からのフィードバックパルス数(位置
フィードバック)との差の積算値を(エラー)で表示し
ており、(エラー)+(指令)−(位置フィードバッ
ク)の演算値を新たな(エラー)とする。
【0033】ステップT2:前記速度ループの処理中に
おいて、緊急停止フラグの値を判定する。緊急停止フラ
グは、非常停止信号に同期して、NC装置が持つシステ
ムソフトが共有メモリ4を通じて送られる信号であり、
非常停止信号が入力されている場合には「1」の値を有
し、非常停止信号が入力されていない場合には「0」の
値を有するよう設定する。
【0034】このステップにおいて、前記緊急停止フラ
グの値を判定し、その値が「0」の場合には緊急停止信
号の入力がないものと判断して、緊急停止を行わない通
常の速度ループ処理を行うために次のステップT3に進
む。一方、緊急停止フラグの値が「1」の場合には緊急
停止信号の入力があったものと判断して、緊急停止の処
理を行うためにステップT5以下の工程に進む。
【0035】ステップT3:緊急停止フラグの値が
「0」の場合には、図6におけるブロック線図におい
て、エラーカウンタ9と速度指令(VCMD)を求める
項3とは接続状態にあり、図中の破線で示される切断処
理、及びエラーカウンタの切り換えは行われていない。
そして、緊急停止を行わず、通常の速度ループ処理を行
う。そのために、前記ステップT1で求めた(エラー)
の値である、エラーカウンタ9の(エラー1)の値に、
ポジションゲインKpを乗じて速度指令(VCMD)を
求める。
【0036】ステップT4:速度補償器5は、ステップ
T3で求めた速度指令(VCMD)と速度フィードバッ
ク量(当該周期のフィードバックパルス数)とから、従
来と同様に速度ループ処理を行ってトルク指令を求め、
電流ループへ出力してモータ7を駆動する。
【0037】ステップT5:前記ステップT2におい
て、緊急停止フラグの値が「1」の場合には、図6にお
けるブロック線図において、図中の破線で示されるよう
に、エラーカウンタ9と速度指令(VCMD)を求める
項3との接続を切るとともに、緊急停止用のエラーカウ
ンタ11を項3に接続して、エラーカウンタの切り換え
を行う。
【0038】そして、緊急停止用のエラーカウンタ11
のセットフラグの値の判定を行う。この緊急停止用のエ
ラーカウンタ11のセットフラグは、エラーカウンタ1
1の初期値がセットされているか否かの判定を行うため
のフラグであり、エラーカウンタ11の初期セットされ
ていない場合には「0」の値に設定され、エラーカウン
タ11が初期セットされている場合には「1」の値に設
定されている。
【0039】ステップT6:前記ステップT5におい
て、(エラー2)のセットフラグの値が「0」の場合に
は、初期セットされていないため、この工程において
(エラー2)の値を「0」として、初期値の設定を行
う。この(エラー2)の初期値「0」は、緊急停止信号
の入力時における位置を記憶するものであり、(エラー
2)の値は緊急停止信号が入力された後に進んだモータ
の位置を表している。
【0040】ステップT7:前記ステップT6におい
て、エラーカウンタ11の値の初期セットが終了してい
るため、緊急停止用のエラーカウンタ11のセットフラ
グの値を「1」として初期セットされたことを記録して
おく。
【0041】ステップT8:前記ステップT6で設定し
た(エラー2)の初期値「0」にポジションゲインKp
を乗じて速度指令(VCMD)を求め、この求めた速度
指令(VCMD)により、ステップT4において速度ル
ープ処理を行う。
【0042】ステップT9:ステップT5における緊急
停止用のエラーカウンタ11のセットフラグの値が
「1」の場合には、前記ステップT6,ステップT7,
ステップT8,及びステップT4の(エラー2)の値が
初期値「0」の場合の速度ループ処理が終了したことを
示しており、モータの位置は前記制御により変更されて
いる。そこで、(エラー2)から(位置フィードバッ
ク)の値を減算した値を新たな(エラー2)の値とし
て、この新たな(エラー2)の値を用いて、さらにステ
ップT8,ステップT9の処理を行う。
【0043】この実施例2においては、緊急停止指令に
より通常エラーカウンタ9から、緊急停止指令入力時の
位置を記憶する緊急停止用エラーカウンタ11に切り換
えることにより、速度補償器5は、緊急停止指令入力時
におけるモータの位置からのずれに対応した負のトルク
指令を発生する。この負のトルク指令は、モータを停止
させる方向である逆向きのトルクを発生するものであ
り、この逆向きのトルクによりDB抵抗のみによる減速
と比較して、減速が早まり、停止距離が短縮する。
【0044】緊急停止信号が出てからMCCが切り換わ
ることによって、モータはDB抵抗と接続されることに
なるが、速度指令「0」の入力による逆トルクの発生
は、緊急停止フラグが上がってからMCCが制御電流端
子から切り離されるまでの間に行われ、DB抵抗に接続
された後は、従来と同様にして、このモータ側へのDB
抵抗の接続によりのモータの運動エネルギーの熱エネル
ギーへの変換によって、モータの停止が行われる。
【0045】(実施例2の効果)したがって、実施例2
において、非常停止信号によりモータ側のNC装置から
DB抵抗への切り換えが行われるまでの間において、緊
急停止指令入力時におけるモータの位置からのずれに対
応した負のトルク指令により、モータの回転方向と逆方
向の減速トルクが加えられるため、DB抵抗のみによる
減速と比較して、モータの減速を早く行うことができ
る。図8は、実施例2による速度変化を示す図であり、
図中のの部分において減速トルクによる大きな速度減
少が得られ、図の部分においてDB抵抗による減速が
行われる。なお、図中のの部分は、MCCが制御電流
にもDB抵抗にも接続されていない惰走部分である。
【0046】(変形例)前記実施例2において、緊急停
止用エラーカウンタに設定する初期値の値を「0」以外
の値とすることにより、逆トルクの大きさ、及び停止位
置の調節を行うことができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
緊急停止指令によるモータの停止距離を短縮することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非常停止方法及び非常停止装置の一実
施例である実施例1を説明するためのサーボ制御系のブ
ロック線図である。
【図2】本発明の非常停止方法及び非常停止装置の実施
例のフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例を実施するデジタルサーボ系
の要部ブロック図である。
【図4】従来の非常停止方法を説明するブロック図であ
る。
【図5】従来の非常停止方法によるモータの速度変化図
である。
【図6】本発明の非常停止方法及び非常停止装置の一実
施例である実施例2を説明するためのサーボ制御系のブ
ロック線図である。
【図7】本発明の非常停止方法及び非常停止装置の実施
例2のフローチャートである。
【図8】実施例2によるモータの速度変化図である。
【符号の説明】
1 位置偏差を求める項 3 速度指令(VCMD)を求める項 5 速度補償器 7 モータ 9 通常エラーカウンタ 11 緊急停止用エラーカウンタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G05B 19/19 G05B 19/19 X G05D 3/00 G05D 3/00 X H02P 3/20 H02P 3/20 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 3/10 B23Q 15/00 G05D 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緊急停止指令に応じてモータの励磁を切
    る非常停止方法において、緊急停止を検出してからモー
    タの励磁が切れるまでの間に、位置ループのエラーカウ
    ンタを緊急停止指令の発生時における初期値を設定可能
    な緊急停止用のエラーカウンタに切り換え、緊急停止が
    検出された位置に引き戻す方向のトルクを発生させる
    とにより、モータの停止距離を短縮することを特徴とす
    る非常停止方法。
  2. 【請求項2】 緊急停止指令に応じてモータの励磁を切
    る非常停止装置において、位置ループのエラーカウンタ
    と、緊急停止指令の発生時における初期値を設定可能な
    緊急停止用のエラーカウンタとを備え、緊急停止を検出
    してからモータの励磁が切れるまでの間に、位置ループ
    のエラーカウンタから緊急停止用のエラーカウンタに切
    り換え、緊急停止が検出された位置に引き戻す方向のト
    ルクを発生させることにより、モータの停止距離を短縮
    することを特徴とする非常停止装置。
JP30965693A 1993-11-17 1993-11-17 非常停止方法及び非常停止装置 Expired - Fee Related JP3494685B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30965693A JP3494685B2 (ja) 1993-11-17 1993-11-17 非常停止方法及び非常停止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30965693A JP3494685B2 (ja) 1993-11-17 1993-11-17 非常停止方法及び非常停止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07143780A JPH07143780A (ja) 1995-06-02
JP3494685B2 true JP3494685B2 (ja) 2004-02-09

Family

ID=17995685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30965693A Expired - Fee Related JP3494685B2 (ja) 1993-11-17 1993-11-17 非常停止方法及び非常停止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3494685B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4066290B2 (ja) * 1999-02-02 2008-03-26 ソニー株式会社 アクチュエータ制御装置及びアクチュエータ制御方法
JP3459973B2 (ja) 1999-10-22 2003-10-27 川崎重工業株式会社 駆動制御方法および駆動制御装置
JP2003236787A (ja) 2002-02-18 2003-08-26 Kawasaki Heavy Ind Ltd 駆動制御方法および駆動制御装置
JP2011062794A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Denso Wave Inc ロボットシステム
JP5775336B2 (ja) * 2011-03-17 2015-09-09 日立オートモティブシステムズ株式会社 モータ制御装置
JP5612058B2 (ja) 2012-11-09 2014-10-22 ファナック株式会社 送り軸モータおよび主軸モータを有する工作機械の制御装置
JP5746276B2 (ja) 2013-07-17 2015-07-08 ファナック株式会社 工作機械の停電時保護を実現するモータ制御装置
JP6377985B2 (ja) 2014-07-24 2018-08-22 ファナック株式会社 停電時におけるトルク指令制限機能を備えたモータ制御装置
JP6121972B2 (ja) 2014-10-22 2017-04-26 ファナック株式会社 モータ停止距離を短縮する数値制御装置
CN110181507B (zh) * 2019-05-07 2020-11-20 成都卡诺普自动化控制技术有限公司 一种用于机器人的急停控制方法及系统
CN112936101B (zh) * 2021-01-29 2022-11-01 天津中屹铭科技有限公司 一种应用于自动化打磨切割设备的柔性控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07143780A (ja) 1995-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5440213A (en) Collision detecting method using an observer
JP3494685B2 (ja) 非常停止方法及び非常停止装置
KR0144650B1 (ko) 서보모터의 이상부하 검출 제어방법
JPS61248719A (ja) サ−ボモ−タで駆動される射出成形機の駆動制御方式
EP0357778B1 (en) Method of speed control for servomotor
EP0209604B1 (en) Interface system for a servo controller
JPH02184281A (ja) 誤差過大アラーム発生方法
EP0080377B1 (en) Method and apparatus for sensing present position in position control system
JPS59225403A (ja) 数値制御方式
JPH08211943A (ja) 外乱オブザーバを使用したバックラッシュ補正方法
EP0647892B1 (en) Numeric controller
JPH09305235A (ja) サーボモータの位置制御方法および制御装置
JPH09106304A (ja) 工作機械の作業領域制御方法
JPH06131050A (ja) サーボモータで駆動される可動部の衝突検出方法
JP2880211B2 (ja) 工具負荷監視制御方法
JPH10277887A (ja) 位置検出器異常時の電動機制御方法
JP3388426B2 (ja) 任意補間を可能としたモータのパルス列制御方式
JP2898288B2 (ja) 重力軸のブレーキコントロール方法
JP2628923B2 (ja) 数値制御装置の送り速度制御方法
JPH09258831A (ja) 高速位置決め方法及びその装置
JP3301190B2 (ja) 主軸運転切り換え方法
JPH0312711A (ja) 位置信号出力装置
JP3403628B2 (ja) 数値制御における送り軸の加減速制御方法および装置
JP2712881B2 (ja) 数値制御装置
JPH03128687A (ja) モータの位置制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031028

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081121

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081121

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091121

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101121

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees