JP3494609B2 - 空容器プレス器 - Google Patents

空容器プレス器

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はスチール缶、アルミ
缶、プラスチックボトル等の空容器を小形に押圧変形さ
せる足踏み式の空容器プレス器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、押圧変形可能な金属製又はプラス
チック製の空缶・空瓶を含む空容器を足踏み操作で小形
に押圧変形させる空容器プレス器は知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の空容器プレ
ス器は、縦向きに設置された空容器を足踏み操作で押し
潰すものであるから、スチール缶を押し潰すことは困難
であり、またアルミ缶の場合でも強い足踏み力が必要と
なる問題があった。
【０００４】本発明の目的は、空容器が変形しにくいス
チール缶であっても容易に押し潰すことができ、またア
ルミ缶やプラスチックボトルの空容器は従来よりも弱い
足踏み力で簡単に押し潰すことができる空容器プレス器
を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明の空容器プレス器は、空容器1を縦向きに
設置可能な基台2と、この基台2の容器設置部3の外側位
置に立設されるガイド支柱4と、このガイド支柱4に昇降
移動可能に装備され基台設置の空容器1を上から押圧し
て踏み潰す足踏み可動の容器押圧体5と、この押圧体5で
前記空容器1を踏み潰す前に容器胴部を外側方から押圧
して座屈変形させる容器胴部座屈機構10とを具備する構
成とした。
【０００６】前記基台2の容器設置部3を空缶及び空瓶を
設置可能な凹部とし、前記押圧体5の容器押圧部6を前記
空容器2を基台凹部との間に支持可能な凸部として、この
凸部の中心に瓶口部が嵌入する口孔7aと瓶内空気を外部
に排出させる空気抜き孔7bとの連通孔7を設ければ、種類
の異なる空缶、空瓶（プラスチックボトル）のプレス器
として汎用性をもたせることができる。
【０００７】この場合、前記押圧体5の口孔7aを瓶口部1a
がキャップ嵌入隙間gをもって遊挿される大径孔Haとし
て形成し、前記空気抜き孔7bを大径口孔端からラッパ状
に拡開するキャップ回転操作孔Hbとして形成すれば、ペ
ットボトルのような空容器1を図6の如く押圧変形させた
状態で、瓶口部1aにキャップＣを螺着させて変形容器内
への空気侵入を防止することにより、図6の如く押圧変
形させたペットボトルのような空容器1が弾性力で大き
な形に復元するという問題を解消し、図6の如き小形の
押し潰し状態を保持させることができる。
【０００８】本発明の空容器プレス器の具体的構成は、
前記ガイド支柱4を前記基台2の容器設置部3を挟む左右
両側位置に立設固定される２本の直立パイプ4a,4bと
し、この左右の直立パイプ4a,4bの対向周側部に縦長孔9
a,9bを形成する。そして、この２本の直立パイプ4a,4b
に前記押圧体5を昇降移動可能に嵌装する。
【０００９】前記容器胴部座屈機構10は２本の直立パイ
プ4a,4b内に上下動可能に嵌挿され常時はスプリング11
a,11bの付勢力によってパイプ上方に延出している取手
杆12と、常時は直立パイプ4a,4b内に退入格納され前記
取手杆12を手で持って押し下げた時に直立パイプ4a,4b
の縦長孔9a,9bから容器方向に突出し容器胴部を押圧し
て座屈変形させるピン枢支のクラッシュポイント体13及
び上下一対のクラッシュクランク14,15とを具備する構
成とし、前記押圧体5の上に片足を載せ、前記取手杆12を
両手で把持したプレス姿勢で、前記押圧体5の足踏み動作
と前記取手杆12の引上げ動作を同時に行えるように構成
した。
【００１０】前記直立パイプ4a,4bの縦長孔9a,9bの内側
位置には、横断面が溝形状をなし両側板部に縦長孔16a,
16bを有するクランクケース16を内挿固定し、このクラ
ンクケースの縦長孔16a,16bの下端部より少し下がった
位置に下クラッシュクランク15の下端部を固定の枢支ピ
ン17で枢着する。
【００１１】また、上クラッシュクランク14の上端部を
クランクケース縦長孔16a,16bに摺動自在に係合する可
動の枢支ピン18で取手杆12の下端部に枢支すると共に、
この上クラッシュクランク14の下端部と下クラッシュク
ランク15の上端部を一対のクランクジョイントピン19,2
0でクラッシュポイント体13に対し枢着させる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い具体的に説明する。
【００１３】この実施例の空容器プレス器は、押圧変形
可能な金属製又はプラスチック製の空缶・空瓶を含む空
容器1を足踏み操作で小形に押圧変形させるものであっ
て、前記空容器1を縦向きに設置可能な基台2と、この基
台2の容器設置部3の外側位置に立設されるガイド支柱4
と、このガイド支柱4に昇降移動可能に装備され基台設
置の空容器1を上から押圧して踏み潰す足踏み可動の容
器押圧体5と、この押圧体5で前記空容器1を踏み潰す前
に容器胴部を外側方から押圧して座屈変形させる容器胴
部座屈機構10とを具備する。
【００１４】前記基台2の容器設置部3は大きさの異なる
空缶や空瓶（ペットボトル等のプラスチックボトル）を
設置可能な凹部として形成され、前記押圧体5の容器押圧
部6は前記空容器1を基台凹部との間に支持可能な凸部と
して形成され、この凸部の中心に瓶口部が嵌入する口孔
7aと瓶内空気を外部に排出させる空気抜き孔7bとの連通
孔7が図２の如く穿設されている。
【００１５】前記ガイド支柱4は1本支柱であってもよい
が、本実施令の場合は前記基台2の容器設置部3を挟む左
右両側位置に立設して止めねじ8で図１，図２の如く固
定される対向周側部に縦長孔9a,9bを形成した２本の直
立パイプ4a,4b（このパイプの横断面形状は楕円形をな
している）で構成され、この左右の直立パイプ4a,4bに
前記押圧体5が昇降移動可能に摩擦係合させて摺嵌され
ている。
【００１６】前記の容器胴部座屈機構10は直立パイプ4
a,4b内に上下動可能に嵌挿され常時はスプリング11a,11
bの付勢力によってパイプ上方に図1の如く延出している
取手杆12と、常時は直立パイプ4a,4b内に図2の如く退入
格納され前記取手杆12を手で持って図4(a)の如く押し下
げた時に直立パイプ4a,4bの縦長孔9a,9bから容器方向に
略水平状態になるまで図２想像線で示す如く回動突出し
容器胴部を押圧して座屈変形させるピン枢支のクラッシ
ュポイント体13及び上下一対のクラッシュクランク14，
15とを具備する。この上下一対のクラッシュクランク1
4，15は、同一長さに形成されている。
【００１７】なお、前記取手杆12は取手部22を有した門
形状をなす主杆12aと、この主杆の両端接続部12cに嵌合
接続される副杆12b,12bとから構成され、この副杆の外側
に巻装されるスプリング11a,11bは前記接続部12cに上端
部が支持され、下端部が後述するクランクケース16の上
端部に支持されて、前記取手杆12を上方に付勢してい
る。
【００１８】前記直立パイプ4a,4bの縦長孔9a,9bの内側
位置には、横断面が溝形状をなし両側板部に縦長孔16a,
16bを有するクランクケース16が内装固定（溶接、ビス
止め等の手段で固定）され、このクランクケース16の縦
長孔16a,16bの下端部より少し下がった位置に下クラッ
シュクランク15の下端部が固定の枢支ピン17で枢着さ
れ、上クラッシュクランク14の上端部がクランクケース
縦長孔16a,16bに摺動自在に係合する可動の枢支ピン18
で取手杆12（副杆12b）の下端部に枢支されると共に、こ
の上クラッシュクランク14の下端部と下クラッシュクラ
ンク15の上端部が一対のクランクジョイントピン19,20
でクラッシュポイント体13に対し枢着されている（図
２，図３参照）。
【００１９】而して、前記基台2の上にスチール缶、アル
ミ缶等の空容器1を縦向きの状態で設置し、前記押圧体5
を容器当接位置まで下降させる。この状態で前記押圧体
5の上に片足を載せ、前記取手杆12を両手で把持して押し
下げると、前記クラッシュポイント体13及び上下一対の
クラッシュクランク14，15が枢支ピン17を支点として回
動し、直立パイプ4a,4bの縦長孔9a,9bから容器方向に図
２想像線で示すように突出して容器胴部を両側方から押
圧することにより、この容器胴部を図4(a)(b)の如く座
屈変形させることができる。
【００２０】このように容器胴部を座屈変形させると、
空容器1が潰れにくいスチール缶等であっても、前記押
圧体5の上に片足を載せ、前記取手杆12を両手で把持した
プレス姿勢で、前記押圧体5の足踏み動作と前記取手杆12
の引上げ動作を図４(c)の如く同時に行うことにより、
容易に押し潰すことができる。
【００２１】図5及び図6は、本発明の他の実施例を示
す。この実施例は、前記取手杆12を押し下げた時にクラ
ッシュクランク14,15が図5の如く横Ｖ字形に回動突出す
るようにクランクケース縦長孔16a,16bの下端部と枢支
ピン17との間隔を上下に離して、ペットボトル等の空容
器1の胴部を図5の如く押圧変形させることができるよう
に構成したこと、前記押圧体5の口孔7aを瓶口部1aがキ
ャップ嵌入隙間gをもって遊挿される大径孔Haとして形
成し、前記空気抜き孔7bを大径口孔端からラッパ状に拡
開するキャップ回転操作孔Hbとして形成して、ペットボ
トルのような空容器1を図6の如く押圧変形させた容器押
し潰し状態で、瓶口部1aにキャップＣを螺着させること
ができるように構成したことが前記実施例と相違してい
る。その他の構成は前述した実施例のものと同様である
から、同一部分に同符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【００２２】前記のように構成すれば、空容器1がペッ
トボトルのような復元性のあるものであっても、図6の
如く押圧変形させた状態(小さく押し潰した状態)で、瓶
口部1aにキャップＣを螺着させて変形容器内への瓶口部
1aからの空気侵入を防止することにより、図6の如く押
圧変形させたペットボトルのような空容器1がプレス器
から外した時に弾性力で大きな形に復元するという問題
を解消し、図6の如き小形の容器押し潰し状態を保持さ
せることができる。
【００２３】
【発明の効果】本発明の空容器プレス器は、前記のよう
な構成のものであるから、空容器が変形しにくいスチー
ル缶であっても容易に押し潰すことができ、またアルミ
缶やプラスチックボトルの空容器は従来よりも弱い足踏
み力で簡単に押し潰すことができる効果があり、従来に
は存在しない新規な構成で実用性の高い空容器プレス器
を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例による空容器プレス器の中央
縦断面図。
【図２】図１の要部拡大図。
【図３】図２のＡ―Ａ線に沿う矢視断面図。
【図４】前記プレス器の使用状態を分図(a)(b)(c)とし
て示した作用説明図。
【図５】本発明の他の実施例を容器胴部押圧状態で示し
た要部断面図。
【図６】本発明の他の実施例を容器押し潰し状態で示し
た要部断面図。
【符号の説明】
１…空容器、２…基台、３…容器設置部、４…ガイド支
柱、 4a,4b…直立パイプ、５…容器押圧体、６…容器
押圧部、７…連通孔、7a…口孔、7b…空気抜き孔g…キ
ャップ嵌入隙間、Ha…大径孔、Hb…キャップ回転操作
孔、9a,9b…パイプ縦長孔、10…容器胴部座屈機構、11
a,11b…スプリング、12…取手杆、13…クラッシュポイ
ント体、14…上クラッシュクランク、15…下クラッシュ
クランク、16…クランクケース、16a,16b…クランクケ
ース縦長孔17…固定の枢支ピン、18…可動の枢支ピン、
19,20…クランクジョイントピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平８−300192（ＪＰ，Ａ) 特開 平11−794（ＪＰ，Ａ) 実開 平６−23690（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−176198（ＪＰ，Ｕ) 米国特許4475449（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B30B 9/32 101

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 押圧変形可能な金属製又はプラスチック
    製の空缶・空瓶を含む空容器を足踏み操作で小形に押圧
    変形させる空容器プレス器であって、 前記空容器を縦向きに設置可能な基台と、この基台の容
    器設置部の外側位置に立設されるガイド支柱と、 このガイド支柱に昇降移動可能に装備され基台設置の空
    容器を上から押圧して踏み潰す足踏み可動の容器押圧体
    と、 この押圧体で前記空容器を踏み潰す前に該空容器の胴部
    を外側方から押圧して座屈変形させる容器胴部座屈機構
    とを具備し、 前記基台の容器設置部は、空缶及び空瓶が設置可能な凹
    部であり、前記押圧体の容器押圧部が前記空容器を基台
    凹部との間に支持可能な凸部であって、該凸部の中心に
    瓶口部が嵌入する口孔と瓶内空気を外部に排出させる空
    気抜き孔との連通孔が穿設され、 前記押圧体の口孔を瓶口部がキャップ嵌入隙間をもって
    遊挿される大径孔として形成し、前記空気抜き孔を大径
    口孔端からラッパ状に拡開するキャップ回転操作孔とし
    て形成したことを特徴とする空容器プレス器。
  2. 【請求項２】 前記ガイド支柱が前記基台の容器設置部
    を挟む左右両側位置に立設固定される対向周側部に縦長
    孔を形成した２本の直立パイプであり、この左右の直立
    パイプに前記押圧体が昇降移動可能に嵌装されているこ
    と、 前記容器胴部座屈機構が直立パイプ内に上下動可能に嵌
    挿され常時はスプリングの付勢力によってパイプ上方に
    延出している取手杆と、 常時は直立パイプ内に退入格納され前記取手杆を持って
    押し下げた時に直立パイプの縦長孔から容器方向に突出
    し容器胴部を押圧して座屈変形させるピン枢支のクラッ
    シュポイント体及び上下一対のクラッシュクランクとを
    具備する構成であること、 前記押圧体の上に片足を載せ、前記取手杆を両手で把持
    したプレス姿勢で、前記押圧体の足踏み動作と前記取手
    杆の引き上げ動作を同時に行えるように構成したことを
    特徴とする請求項１記載の空容器プレス器。
  3. 【請求項３】 前記直立パイプの縦長孔の内側位置に横
    断面が溝形状をなし両側板部に縦長孔を有するクランク
    ケースが内挿固定されていること、 このクランクケースの縦長孔の下端部より少し下がった
    位置に下クラッシュクランクの下端部が固定の枢支ピン
    で枢支され、上クラッシュクランクの上端部がクランク
    ケースの縦長孔に摺動自在に係合する可動の枢支ピンで
    取手杆の下端部に枢支されると共に、この上クラッシュ
    クランクの下端部と下クラッシュクランクの上端部が一
    対のクランクジョイントピンでクラッシュポイント体に
    対し枢支されていることを特徴とする請求項２記載の空
    容器プレス器。
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