JP3493762B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3493762B2
JP3493762B2 JP28089994A JP28089994A JP3493762B2 JP 3493762 B2 JP3493762 B2 JP 3493762B2 JP 28089994 A JP28089994 A JP 28089994A JP 28089994 A JP28089994 A JP 28089994A JP 3493762 B2 JP3493762 B2 JP 3493762B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、レーザプリン
タ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に係わり、詳細
には画像の倍率の誤差を補正するようにした画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】オフィスや家庭における印刷物、コンピ
ュータ情報のカラー化に伴って、複写機に代表される画
像形成装置についても次第に多色記録あるいはカラー記
録に対する要求が高まっている。しかしながら、一方で
は単色記録を行う通常の画像形成装置の記録速度や解像
度が飛躍的に向上している現在では、多色記録あるいは
カラー記録(以下単にカラー記録という。)に記録方法
を切り換えると、記録速度の低下や解像度の低下を招来
することになり、これが特にオフィスにおける画像形成
装置のカラー化の進展にブレーキをかける大きな要因と
なっている。
【0003】図23は、従来のカラー記録用の画像形成
装置の典型的な構成を表わしたものである。この画像形
成装置では、単一の感光体ドラム11と、これに転接す
る転写ドラム12を備えている。感光体ドラム11の周
囲には、ドラム表面に電荷を一様に付与するためのチャ
ージコロトロン13と、ブラック(K)、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順で静電潜像
の現像を行う4つの現像装置14K、14Y、14M、
14Cと、トナー像を順に転写ドラム12上の用紙15
に転写するためのトランスファコロトロン16と、転写
後にドラム表面に残ったトナーを回収するためのクリー
ニング装置17がこの順に配置されている。ここで感光
体ドラム11はこれらの配置順としての図で時計方向1
8に定速で回転するようになっている。また、転写ドラ
ム12には、フィードローラ21を介して図示しない給
紙トレイから用紙15が供給されるようになっており、
この用紙15をカラー画像の転写が終了するまで少なく
ともその表面に保持していて、この状態で反時計方向2
2に感光体ドラム11と同一の周速で定速回転するよう
になっている。
【0004】このような画像形成装置では、ブラック
(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の順で1色ずつ画像の形成と転写が行われる。ま
ず第1の現像サイクルでは、チャージコロトロン13に
よって帯電されたドラム表面のレーザビーム照射位置2
3に、ブラックの画像の明暗に対応して変調されたレー
ザビーム24が照射され、これに対応した静電潜像が形
成される。この静電潜像は、ブラックのトナーを収容し
たブラック用現像装置14Kによって現像され、ブラッ
クのトナー像がドラム表面に作成される。このトナー像
は転写ドラム12上に保持されている用紙15にトラン
スファコロトロン16によって転写される。クリーニン
グ装置17は感光体ドラム11の表面を清掃し、チャー
ジコロトロン13が再びその表面に電荷を付与して第2
サイクルに移行する。
【0005】第2サイクルでは、レーザビーム24がイ
エローの画像の形成のために照射される。そして、イエ
ローのトナーを収容したイエロー用現像装置14Yによ
って現像が行われ、イエローのトナー像がドラム表面に
作成される。このトナー像は転写ドラム12上に保持さ
れている用紙15に対して色ずれしないように位置合わ
せされた状態でトランスファコロトロン16によって転
写される。この後、クリーニング装置17によってドラ
ム表面が清掃される。以下同様にして、第3サイクルで
はマゼンタ用現像装置14Mによってマゼンタのトナー
像が同一の用紙15に転写され、第4サイクルではシア
ンのトナー像がシアン用現像装置14Cによって同一の
用紙15に転写される。このようにして4色のトナー像
が転写されると、用紙15は転写ドラム12から剥離さ
れ、図示しない定着装置でトナー像の定着が行われる。
そして、カラー画像の定着が終了した用紙は図示しない
排出トレイに排出されることになる。
【0006】このように図23に示した従来の画像形成
装置では、トナー像の形成と転写が4サイクル繰り返さ
れることになるので、ブラック1色の記録あるいは単色
記録を行う画像形成装置と比べて画像の作成に何倍もの
時間を必要とするという問題がある。
【0007】図24は、このような問題を解決するため
にカラー画像の記録を単色記録とほぼ等しい時間で行う
ことのできる画像形成装置の要部を表わしたものであ
る。このような装置は、例えば特開平1−142671
号公報で開示されている。
【0008】この画像形成装置は、比較的長尺の無端の
搬送ベルト31を備えている。搬送ベルト31は図で矢
印32方向に定速で搬送されるようになっている。搬送
ベルト31の上側の平面状の部分には、4つの感光体ド
ラム34K、34Y、34M、34Cが所定の間隔を置
いてそれぞれ搬送ベルト31の搬送方向とこれらのドラ
ム軸が直角となる方向に並設されている。それぞれの感
光体ドラム34K、34Y、34M、34Cの周囲に
は、チャージコロトロン35K、35Y、35M、35
Cと、現像装置36K、36Y、36M、36Cと、ト
ランスファコロトロン37K、37Y、37M、37C
と、クリーニング装置38K、38Y、38M、38C
がこれらの順にそれぞれ配置されている。また、チャー
ジコロトロン35Kとブラック用現像装置36Kの間の
所定のドラム表面には、ブラック記録用のレーザビーム
39Kが照射されるようになっている。同様にイエロー
記録用のレーザビーム39Y、マゼンタ記録用のレーザ
ビーム39M、シアン記録用のレーザビーム39Cがそ
れぞれ対応する感光体ドラム34Y、34M、34Cの
同様の位置に照射されるようになっている。
【0009】図24に示したこの画像形成装置では、図
示しない給紙トレイからフィードローラ41によって用
紙42が搬送ベルト31の感光体ドラム34K側の端部
に供給されるようになっている。この用紙42は、搬送
ベルト31の移動と共に図で左方向に搬送され、順に感
光体ドラム34Kとトランスファコロトロン37Kの
間、感光体ドラム34Yとトランスファコロトロン37
Yの間、感光体ドラム34Mとトランスファコロトロン
37Mの間、および感光体ドラム34Cとトランスファ
コロトロン37Cの間を通過していく。そして、それぞ
れの場所でブラックトナー像、イエロートナー像、マゼ
ンタトナー像、シアントナー像を順に転写される。この
ようにして4色のトナー像が重ねて転写された用紙42
は、その後の所定位置で搬送ベルト31から剥離され、
図示しない定着装置でトナー像の定着が行われて、同じ
く図示しない排出トレイ上に排出されることになる。こ
のように図24に示した画像形成装置では、4色分の画
像処理がほぼ時間的に並行して行われる結果として、高
速の画像処理が可能になる。
【0010】ところで、一般にカラー画像の記録を行う
画像形成装置では、複数色の画像を用紙の全面で精度よ
く位置合わせを行う必要がある。すでに説明したように
白ブラック画像に限らずカラー画像でも高精細な画質が
求められており、色ずれの防止が極めて高い精度で要求
されている。画像形成装置で問題となる色ずれの原因を
大別すると、(イ)画像の傾き(以下単にスキューとい
う。)によるもの、(ロ)主走査倍率の違いによるも
の、(ハ)主走査位置の違いによるもの、(ニ)副走査
位置の違いによるもの、および(ホ)像の湾曲によるも
のに分けることができる。
【0011】図25は、説明を簡単にするために2つの
色についての色ずれの状態を各原因別に表わしたもので
ある。この図では横軸方向が主走査方向であり、縦軸方
向が副走査方向となっている。同図(イ)はスキューに
よる色ずれの一例を示している。スキューによる色ずれ
は、感光体上における走査線の方向が各色によって微妙
にずれることによるものであり、A色のライン51Aと
これとは異なるB色のライン51Bは副走査方向が異な
るために色ずれを生じている。このような色ずれは、例
えば各色の記録部の光学系のミラーの傾きが微妙に異な
っているような場合に発生する。
【0012】同図(ロ)は主走査方向の倍率の違いによ
る色ずれの一例を示している。両者が同一ライン上に位
置決めされていたとしても、A色のライン52Aとこれ
とは異なるB色のライン52Bは主走査方向の倍率が異
なるために1ラインの長さが異なる。したがって、一般
に主走査方向の端の方ほど色ずれがひどくなる。このよ
うな色ずれは、例えば1ラインの走査に際しての光学系
における倍率が2つの記録部で異なっているときに発生
する。
【0013】同図(ハ)は主走査位置の違いによる色ず
れの一例を表わしたものである。A色のライン53Aと
B色のライン53Bはそれぞれのライン長は同じである
が、それぞれの始点がずれている。したがって、例えば
2色を重ね合わせたラインを記録すると、両端にそれぞ
れの色が1色ずつ色ずれとして現われることになる。こ
のような色ずれは、例えば画像の書き出し位置がずれた
ときに発生する。
【0014】同図(ニ)は副走査方向の位置の違いによ
る色ずれの一例を示している。A色のライン54AとB
色のライン54Bは、副走査方向の始点がずれている。
したがって、例えば2色を重ね合わせたラインを記録す
ると、この図のように色ずれとして現われることにな
る。このような色ずれは、例えば2つの感光体ドラムの
位置が微妙に異なる場合に発生する。
【0015】同図(ホ)は像の湾曲による色ずれの一例
を示している。A色のライン55Aは湾曲が発生してい
ないが、B色のライン55Bは湾曲が図で上向きに発生
している。このため、この例では2つのライン55A、
55Bのほぼ中央で色ずれが顕著になる。このような色
ずれは、例えば2つの記録部の光学レンズの少なくとも
一方に湾曲が発生している場合に生じる。
【0016】これらの色ずれは図23に示した画像形成
装置よりも図24に示した画像形成装置の方が遙に発生
しやすい。図23に示した装置では、感光体ドラム11
やレーザビーム24の光学系を共通して使用するのに対
して、図24に示した装置では各色の記録部がそれぞれ
独立しているので、それぞれの感光体ドラム34K、3
4Y、34M、34Cの位置関係が微妙に異なり、ま
た、レーザビーム39K、39Y、39M、39Cのた
めの回転多面鏡、fθレンズ等からなる光学系の特性は
完全に同一となることはないからである。また、各色の
記録部の組立時の誤差が相互に影響し合う場合もある。
【0017】図26は、主走査方向の色ずれを補正する
ために提案された従来の光学系として特開平1−183
676号公報に開示されたものを表わしたものである。
この装置で、半導体レーザ61から射出されたレーザビ
ーム62は、ポリゴンミラー(回転多面鏡)63に入射
し、ここから反射されたレーザビームは、第1および第
2のfθレンズ64、65を経たのち、第1および第2
の反射ミラー66、67を経て感光体ドラム68上に到
達する。ポリゴンミラー63の回転に伴ってレーザビー
ム62は偏向されるので、レーザビーム62は第1およ
び第2の反射ミラー66、67を所定幅ずつ走査し、最
終的に感光体ドラム68をドラム軸方向(主走査方向)
に1ラインずつ走査することになる。
【0018】この提案の画像形成装置では、第1および
第2の反射ミラー66、67を取り付けた取付台71を
ステッピングモータ73によって矢印74方向に移動自
在としている。そして、主走査方向の倍率を増加させる
ときには取付台71を図で上の方向に所定量だけ移動さ
せて光路長を長くする。反対に主走査方向の倍率を減少
させるときには取付台71を図で下の方向に所定量だけ
移動させて光路長を短くすることになる。このように主
走査方向の倍率補正を行うと、感光体ドラム68におけ
る画像の書き出し位置が狂うので、この後に画像の書き
出し位置の補正を行っている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】図26に示した従来の
主走査方向の倍率補正によれば、2つのミラーを取り付
けた取付台71をステッピングモータ73で上下に移動
させて光路長を変えるようにしているので、機構が複雑
になり装置のコストダウンを図ることができないといっ
た問題があった。また、主走査方向の倍率の補正による
画像の書き出し位置の再調整についてはその演算をどう
するかといったような具体的な手法が何ら開示されてお
らず、例えば光路長を大幅に変更するような倍率調整を
行った際に生ずる他の誤差を精度良く補正することは未
解決であった。
【0020】特に図24に示したようなカラー記録が行
われるような場合には、各色の主走査方向の倍率の相違
や主走査方向の画像の書き出し位置の相違が色ずれとし
て現われるので、高品位のカラー画像を形成する画像形
成装置では、色ずれを高精度に補正することが急務であ
った。
【0021】そこで本発明の目的は、画像の主走査方向
の倍率の補正とこの補正に関連する他の画像の歪みの補
正を比較的簡単にかつ高精度で行うことのできる画像形
成装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)それぞれ異なった記録色で画像の形成を行う
ための複数の感光体と、(ロ)これらの感光体に光ビー
ムを繰り返し走査させるポリゴンミラー等の光ビーム偏
向手段と、(ハ)この光ビーム偏向手段が光ビームを所
定の角度に偏向させるたびにその光ビームを検出する光
ビーム検出手段と、(ニ)この光ビーム検出手段によっ
て光ビームが検出されるたびにその時点から各感光体ご
とに用意された画像信号転送のためのビデオクロックを
それぞれ定められた設定値だけ計数するビデオクロック
計数手段と、(ホ)これらビデオクロック計数手段が設
定値の計数を終了させたそれぞれの時点から対応する感
光体上を走査される光ビームをそれぞれの印字ラインの
画像に対応して変調させる光ビーム変調手段と、(ヘ)
これらの光ビーム変調手段によって各感光体上に形成さ
れた全記録色で同一の画素位置で光ビームの走査方向に
それぞれ一定画素数だけ間隔を置いた2点についてそれ
らの光ビームの走査方向における位置を入力する位置入
力手段と、(ト)この位置入力手段によって入力された
2点の位置のうち基準となる記録色の2点の間隔に他の
記録色のそれぞれの2点の間隔が等しくなる方向でこれ
の記録色のビデオクロックの周波数を演算する周波
数演算手段と、(チ)この周波数演算手段によって演算
された周波数にそれぞれのビデオクロックを変更したと
きの前記した他の記録色の前記した2点の位置を周波数
の変更に伴う倍率の変化に応じて再演算する位置再演算
手段と、(リ)この位置再演算手段によって演算された
後の前記した他の記録色の最初に処理すべきものについ
ては前記した2点の位置が基準となる記録色の2点の位
置と互いに一致する方向で設定値を変更する第1の設定
変更手段と、(ヌ)前記した他の記録色のうち第1の
設定値変更手段で変更が行われた記録色以後の記録色に
ついては基準となる記録色および設定値の変更が行われ
た記録色の前記した2点のそれぞれについての最大値と
最小値の平均値の示す位置との関係でこれらと互いに一
致する方向で設定値を変更する第2の設定値変更手段
を画像形成装置に具備させる。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】 すなわち請求項1記載の発明では、主走
査方向の印字ラインの倍率を補正した後に各2点の位置
の再演算を行いこれらの位置調整を行う際に第1の設定
値変更手段と第2の設定値変更手段の2つの手段を使用
する。第1の設定値変更手段は基準となる2点を目標に
位置の調整を行う。第2の設定値変更手段は、前に行わ
れた各記録色の2点の位置の情報を基にして基準となる
2点の結果にかかわらず良好な色ずれ補正が行われるよ
うに処理を行う。ここでは、再演算後の各位置の最大値
と最小値の平均値を目標に補正を行う。このように今ま
で行われた位置の調整を参考にして以後の位置の調整を
行うことで、全体的な色ずれ量を少なくすることが可能
になる。
【0028】 請求項2記載の発明では、(イ)それぞ
れ異なった記録色で画像の形成を行うための複数の感光
体と、(ロ)これらの感光体に光ビームを繰り返し走査
させるポリゴンミラー等の光ビーム偏向手段と、(ハ)
この光ビーム偏向手段が光ビームを所定の角度に偏向さ
せるたびにその光ビームを検出する光ビーム検出手段
と、(ニ)この光ビーム検出手段によって光ビームが検
出されるたびにその時点から各感光体ごとに用意された
画像信号転送のためのビデオクロックをそれぞれ定めら
れた設定値だけ計数するビデオクロック計数手段と、
(ホ)これらビデオクロック計数手段が設定値の計数を
終了させたそれぞれの時点から対応する感光体上を走査
される光ビームをそれぞれの印字ラインの画像に対応し
て変調させる光ビーム変調手段と、(へ)これらの光ビ
ーム変調手段によって各感光体上に形成された全記録色
で同一の画素位置で光ビームの走査方向にそれぞれ一定
画素数だけ間隔を置いた2点についてそれらの光ビーム
の走査方向における位置を入力する位置入力手段と、
(ト)この位置入力手段によって入力された2点の位置
のうち基準となる記録色の2点の間隔に他の記録色のそ
れぞれの2点の間隔が等しくなる方向でこれら他の記録
色のビデオクロックの周波数を演算する周波数演算手段
と、(チ)この周波数演算手段によって演算した後の各
記録色の前記した2点の間隔を修正する間隔修正手段
と、(リ)この間隔修正手段で修正された各記録色の2
点の間隔の最大の記録色と最小の記録色におけるそれぞ
れの対応する点の位置の差が所定の閾値を越えているか
否かを判別する比較手段と、(ヌ)この比較手段が所定
の閾値を越えていると判別したとき2点の間隔について
最大値または最小値をとった記録色のいずれかの倍率を
所定量だけ倍率差が解消する方向に該当する記録色のビ
デオクロックの周波数を再演算する周波数再演算手段
と、(ル)この周波数再演算手段によって再演算された
周波数にそれぞれのビデオクロックを変更したときのそ
れぞれの記録色の前記した2点の位置を周波数の変更に
伴う倍率の変化に応じて再演算する位置再演算手段と、
(ヲ)この位置再演算手段によって演算された後のそれ
ぞれの記録色の前記した2点の位置が記録色間で互いに
一致する方向で前記した設定値を変更する設定値変更手
段とを画像形成装置に具備させる。
【0029】 すなわち請求項2記載の発明では、主走
査方向の印字ラインの倍率を補正した後にこれら2点間
の間隔の最大値と最小値を求めて、最大の記録色と最小
の記録色におけるそれぞれの対応する点の位置の差が所
定の閾値を越えているような場合には全体的な倍率のば
らつきが大きいので、一部の記録色について倍率の再調
整を行うようにしている。そして、この後に2点の位置
を各記録部間で調整する。これにより、倍率調整の過程
で印字ラインの長さに大きなばらつきが生じたような場
合でも、これを補正して色ずれをより少なくすることが
できる。
【0030】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0031】画像形成装置の全体的な構成
【0032】図1は本発明の一実施例における画像形成
装置の要部を示したものである。この画像形成装置は、
3本のローラ101、102、103にかけわたされた
透明な無端の転写ベルト104を備えている。転写ベル
ト104は、図示しない駆動モータによって図で矢印1
05方向に定速で搬送されるようになっている。転写ベ
ルト104の上側の面には、その搬送方向と直交する方
向にドラム軸を有する4つの感光体ドラム106K、1
06Y、106M、106Cがこれらの順に所定間隔で
配置されている。ここで、感光体ドラム106Kはブラ
ック記録用のドラムであり、感光体ドラム106Yはイ
エロー記録用のドラムであり、感光体ドラム106Mは
マゼンタ記録用のドラムであり、感光体ドラム106C
はシアン記録用のドラムである。それぞれの感光体ドラ
ム106K、106Y、106M、106Cの上方に
は、対応する色の記録を行うためのポリゴンミラー10
7K、107Y、107M、107Cと、これらから反
射されたレーザビームを対応する感光体ドラム106
K、106Y、106M、106Cにそれぞれ照射する
ための反射ミラー108K、108Y、108M、10
8Cが配置されている。
【0033】転写ベルト104の上面の図で左端近傍に
は、ベルト面を挟むようにして2組の透過式の光学セン
サ1111 、1112 、1121 、1122 が配置され
ている。このうちの受光側の光学センサ1111 、11
1 はそれぞれCCD等の1次元イメージセンサによっ
て構成されている。これらの光学センサ1111 、11
1 は、画像の検査時のみに限って転写ベルト104上
に転写された各感光体ドラム106K、106Y、10
6M、106Cの色ずれ検査用パターン113を検出し
て、前記したような各種の色ずれを検出するようになっ
ている。
【0034】なお、このような画像の検査時以外の場合
には、図示しない供給トレイから送られてきた図示しな
い用紙は、図24で説明したように第3のローラ103
の近傍から転写ベルト104の上面に送り込まれ、各感
光体ドラム106K、106Y、106M、106Cの
下を順に通過して、このときそれぞれの色のトナー像を
転写されることになる。各色のトナー像の転写が行われ
た用紙は、第1のローラ101の近傍で転写ベルト10
4の表面から剥離され、図示しない定着装置で定着され
た後、同じく図示しない排紙トレイ上に排出されること
になる。各感光体ドラム106K、106Y、106
M、106Cによる画像の形成される原理は、すでに図
24で説明した各感光体ドラム34K、34Y、34
M、34Cの場合と同様であるので、ここではその説明
を省略する。
【0035】図2は、この画像形成装置の1つの光学系
としてイエロー記録用の光学系についてその構成の概要
を表わしたものである。他の光学系の構成も同一である
のでそれらの説明は省略する。イエロー記録用のポリゴ
ンミラー107Yは、図示しないポリゴンミラー回転モ
ータによって高速で回転するようになっている。半導体
レーザ121Yから射出されたレーザビーム123Y
は、光学レンズ124Yによって集束され、ポリゴンミ
ラー107Yの1つの面に入射する。この面の反射光
は、fθレンズ125Yを経て感光体ドラム106Yの
表面を繰り返し主走査方向に走査することになる。感光
体ドラム106Yの走査開始位置のわずか手前のレーザ
ビームの通過する経路上には、位置検出センサ127Y
が配置されている。この画像形成装置は、位置検出セン
サ127Yがレーザビームの検出を行ってからクロック
信号のカウントを行い、所定のカウント値のカウントが
行われた段階で、感光体ドラム106Y上におけるその
ラインの画像の記録の開始を行うようになっている。
【0036】なお便宜上、以下の説明では感光体ドラム
106Yにおける位置検出センサ127Yが配置されて
いる側、すなわちレーザビームの走査が開始される側を
SOS(Start Of Scan )側と称することにする。ま
た、感光体ドラム106Yにおけるレーザビームの走査
が終了する側をEOS(End Of Scan )側と称すること
にする。
【0037】主走査方向の倍率の補正
【0038】本実施例では、各感光体ドラム106K、
106Y、106M、106C上に形成されるトナー像
の主走査方向の倍率の補正を行い、次にこの補正に基づ
いて各走査ラインにおける画像の書き出し位置の補正を
行うことで、各色の色ずれを防止する。画像の主走査方
向の倍率の補正は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シ
アンの4つの記録色のうちのブラックを基準に行う。す
なわち、レーザビームが感光体ドラム106上を走査す
るときの画像の書き出し位置から画像の終了する位置ま
でを印字ラインと称することにすると、ブラックの印字
ラインの長さを基準にして、これを基準長Lとする。そ
して、倍率の調整では、他の記録色の印字ラインの長さ
をこれに合わせるようにそれぞれの記録に用いられるビ
デオクロックの周波数の調整を行う。
【0039】図3は、転写ベルトに転写された各記録部
の主走査方向の倍率調整用の検査パターンと光学センサ
の関係を表わしたものである。主走査方向の倍率調整が
行われるとき、図1に示した各感光体ドラム106K、
106Y、106M、106C上でそれぞれ所定のタイ
ミングで印字ラインの書き出し位置と終了位置を示す検
査パターンが形成され、これらのトナー像が転写ベルト
104に転写される。矢印105方向に一定速度で搬送
される転写ベルト104上には、この結果としてブラッ
クのSOS側検査パターン141K およびEOS側検査
パターン142 K が転写され、以下順にイエローのSO
S側検査パターン141Y およびEOS側検査パターン
142Y 、マゼンタのSOS側検査パターン141M
よびEOS側検査パターン142M およびシアンのSO
S側検査パターン141C およびEOS側検査パターン
142C が転写される。これらは対応して配置された光
学センサ1111 、1121 によって順に検知される。
光学センサ1111 、1121 は収束性ロッドレンズと
1次元イメージセンサが組み合わされて構成されたもの
であり、それぞれの検査パターン141、142の主走
査方向の座標値を検出するようになっている。
【0040】光学センサ1111 、1121 の検出した
ブラックのSOS側検査パターン141K とEOS側検
査パターン142K の間隔は長さLなので、他の記録色
についてもこれらのSOS側検査パターン141とEO
S側検査パターン142の間隔をビデオクロックの周期
の調整によって最大で30μmの誤差の範囲内に納まる
ように設定する。この設定は、各記録部ごとに用意され
ている画像信号処理回路のビデオクロックの周波数設定
回路部分の調整によって行っている。
【0041】図4は、イエローの画像を記録するイエロ
ー記録部に配置された画像信号処理回路を表わしたもの
である。この画像信号処理回路151Yは、ビデオクロ
ックの周波数を設定する周波数設定回路152を備えて
いる。周波数設定回路152の水晶発振器153から出
力される周波数fr のクロック信号を分周器154でM
分周する。ここで数値Mは任意の整数であり、第1のレ
ジスタ155に設定されている。分周後のクロック信号
は、この周波数設定回路152から出力される周波数f
o のクロック信号(以下これを源クロック信号156と
いう。)を他の分周器157でN分周したクロック信号
と位相比較器158で比較される。ここで数値Nは任意
の整数であり、第2のレジスタ159に設定されてい
る。
【0042】位相比較器158は両クロック信号の位相
を比較して位相差を表わした誤差信号を出力する。この
誤差信号はローパスフィルタ161を通過して電圧制御
発振器163に印加される。電圧制御発振器163は誤
差電圧に対応した周波数foの源クロック信号156を
出力することになる。周波数fo は、周波数fr と次の
関係にある。 fo =(N/M)fr ……(1)
【0043】周波数fo の源クロック信号156は、水
平同期信号発生回路165から出力される水平同期信号
166と共に位相同期回路167に入力される。ここで
水平同期信号発生回路165は、例えばワンショットマ
ルチバイブレータを備えており、図2に示した位置検出
センサ127Yをトリガにして所定時間幅のパルスから
なる水平同期信号166を出力する回路である。位相同
期回路167は、源クロック信号156の位相を水平同
期信号166の位相に合わせると共に、水平同期信号1
66の後縁から所定時間遅延された同期源クロック信号
169を出力する。
【0044】第1のタイミング制御回路171は、水平
同期信号166と同期源クロック信号169を入力し、
第3のレジスタ172に設定された値を基にしてビデオ
クロック174を出力するようになっている。
【0045】図5は、第1のタイミング制御回路内の各
種クロック信号を表わしたものである。同図(a)は水
平同期信号166であり、同図(b)に示した源クロッ
ク信号156の位相の相違が同図(c)に示す同期源ク
ロック信号169で解消している。第1のタイミング制
御回路171では、この同期源クロック信号169を基
にしてその倍の周期Tで位相が互いに4分の1(T/
4)ずつずれた4種類のビデオクロック1741 〜17
4 を作成する。そして、このうちの第3のレジスタ1
72で設定されたものが選択されてビデオクロック17
4として出力されることになる。ビデオクロック174
の周期Tは、画像を記録する際の1画素分の記録周期で
ある。
【0046】図4に戻って説明を続ける。ビデオクロッ
ク174は、第2のタイミング制御回路176と画像バ
ッファメモリ177に供給される。第2のタイミング制
御回路176は、画像バッファメモリ177に図示しな
い画像出力回路から供給される画像信号178の読み出
しを許可するための画像信号読出許可信号179を発生
させるための回路である。この画像信号読出許可信号1
79によって感光体ドラム106Yにおける印字ライン
の書き出し位置が制御されることになる。
【0047】図6は第2のタイミング制御回路による信
号処理の様子を示したものである。同図(a)は水平同
期信号166であり、図示しないカウンタ回路はこれ以
後に発生するビデオクロック174(同図(b))の数
を計数する。そして、第4のレジスタ184の示す値を
セットされた図示しない第1のカウンタがこの値だけビ
デオクロック174をカウントすると、そのキャリー信
号179(同図(c))が出力される。
【0048】画像バッファメモリ177は、これに蓄積
された1ライン分の画像信号を画像信号読出許可信号1
79の入力された時点からビデオクロック174に同期
して1画素分ずつ順に読み出し、画像データ186とし
てスクリーンジェネレータ187に供給する。スクリー
ンジェネレータ187はこの画像データ186をビデオ
クロック174に同期させて変調し、これによって得ら
れた画像信号188をレーザ駆動回路189に供給す
る。この結果、図2に示した半導体レーザ121Yのレ
ーザビームが画像信号188に応じてオン・オフ制御さ
れ、感光体ドラム106Y上に画像に対応した静電潜像
が形成されることになる。
【0049】この画像信号処理回路151Yの第1〜第
4のレジスタ155、159、172、184はそれぞ
れバス191を介してCPU(中央処理装置)192と
接続されている。CPU192は同じくバス191を介
してROM194およびRAM195と接続されてい
る。ROM194は、この画像形成装置の各部の制御を
行うための各種プログラムや固定的なデータを格納した
リード・オンリ・メモリであり、RAM192は各種制
御に一時的に必要とされるデータを一時的に格納するラ
ンダム・アクセス・メモリである。第1〜第4のレジス
タ155、159、172、184は、このRAM19
5の一部の領域として構成することも可能である。
【0050】なお、イエロー以外の各記録色の画像信号
処理回路151M、151Cはそれぞれ独立してCPU
192、ROM194およびRAM195を備えてもよ
いが、本実施例ではこれを共用している。
【0051】図7は、本実施例の画像形成装置の回路構
成の要部を示したものである。この画像形成装置は、装
置全体の制御を行うためのCPU201を備えている。
CPU201はデータバス等のバス202を介して各部
と接続されている。このうちROM203は装置の全体
的な制御を行うためのプログラムを格納したリード・オ
ンリ・メモリである。RAM204は、装置の全体的な
制御を行う際に一時的に必要とされるデータを格納する
ランダム・アクセス・メモリである。入出力回路205
は、図示しない入力キーと液晶ディスプレイを備えた操
作パネル206と接続されており、これに関するデータ
の入出力制御を行うようになっている。メインモータ駆
動回路208は、転写ベルト104や感光体ドラム10
6K、106Y、106M、106C等の駆動のための
メインモータ209の回転を制御する回路である。
【0052】画像信号処理部211は各半導体レーザ
(LD)121Y、121M、121C、121Kの駆
動を制御する回路部である。この回路部のCPU19
2、ROM194、RAM195およびイエロー(Y)
色用画像信号処理部212Yが図4に示した部分であ
る。マゼンタ(M)色用画像信号処理部212Mおよび
シアン(C)色用画像信号処理部212Cの構成はY色
用画像信号処理部212Yと同一である。ブラック
(K)色用画像信号処理部212Kについては、本実施
例で倍率の補正および書き出し位置の補正を行わない基
準となるブラックの画像信号を作成するものなので、そ
の回路構成はこの分だけ単純化されている。各画像信号
処理部212Y、212M、212C、212Kは、図
3に示したような各種検査パターンを記憶したリード・
オンリ・メモリからなる検査パターン記憶部213Y、
213M、213C、213Kを接続している。
【0053】センサ入力回路214は、画像信号の処理
に関連するセンサからの検出信号を入力する回路であ
る。具体的には、図1および図3に示した光学センサ1
111、1121 や、色ずれの原因となる感光体ドラム
106K〜106C間の距離の変化等を検出する温度セ
ンサ(図示せず)の検出出力等が入力されることにな
る。
【0054】図3に示した各記録色の検査パターンの測
定によってイエロー、マゼンタ、シアンの各色の印字ラ
インの長さが判別されると、ブラックの印字ラインの長
さを基準としてY色用画像信号処理部212Y、M色用
画像信号処理部212MおよびC色用画像信号処理部2
12Cがそれぞれの印字ラインについて主走査方向の倍
率補正を行うことになる。イエロー記録部について説明
すると、この補正は、画像信号処理回路151Yの第1
および第2のレジスタ155、159に設定する値を変
更することによって行う。これを具体的に更に説明す
る。
【0055】図8に示すようにブラックの印字ラインの
長さをLとする。イエローについての印字ラインの書き
出し開始位置231Yと終了位置232Yにおけるブラ
ックに対する誤差をそれぞれΔXSYとΔXEYとする。こ
の場合のイエローの印字ラインの長さLY は次の(2)
式で表わすことができる。 LY ={L+(ΔXEY−ΔXSY)}……(2) したがって、補正前の倍率M0 は次の(3)式で表わす
ことができる。 M0 ={L+(ΔXEY−ΔXSY)}/L ……(3) よって、補正後の目標の設定倍率は、次の(4)式で表
わすことができる。 MGY=MY ×L/{L+(ΔXEY−ΔXSY)} ……(4)
【0056】補正後の設定倍率をMY ′とすると、これ
は次の(5)式で表わすことができる。 MY ′=INT{(MGY−1)×10000+0.5}÷10000+1 ……(5) ここで“INT”は小数点以下を切捨てることを意味す
るもので、0.01%刻みで倍率の補正を行うときの設
定倍率MY ′がこの式で求められる。この式(5)の最
後の“1”は1倍(等倍)を示している。
【0057】したがって、求められた補正後の設定倍率
Y ′に応じて第1および第2のレジスタ155、15
9に設定する値を決定すればよい。この画像形成装置で
は、図4に示したROM194に各設定倍率MY ′に応
じた第1および第2のレジスタ155、159の設定値
を格納したテーブルを用意している。次の表1はこのテ
ーブルの構成を示したものである。
【0058】
【表1】
【0059】このテーブルのアドレスADY が、“00
0”から“200”の範囲になっているとすると、補正
後の設定倍率MY ′に対応するアドレスADY は次の
(6)式で表わすことができる。 アドレスADY =INT{(MGY−1)×10000+0.5}+100 ……(6)
【0060】図9は、主走査方向における調整の過程を
表わしたものである。この図で左端に示した基準線24
1は、図2で示した位置検出センサ127Yがレーザビ
ームの検出を行った基準時刻に対応する主走査方向24
2上での基準位置を表わしたものである。この図では用
紙上での仮想的な画像形成領域を枠243で示してい
る。
【0061】この枠243内には参考的にブラックの印
字ライン244を示している。同図(a)は補正前のイ
エローの印字ラインの一例を示している。倍率補正前の
イエローの印字ライン245の長さはLY であるが、こ
れが設定倍率をMY ′にすることで同図(b)に示すよ
うに長さLY ′の印字ライン246に補正される。とこ
ろが、このように主走査方向の倍率を補正しただけで
は、画像の書き出し位置の狂いは補正されておらず、色
ずれの発生の原因となる。そこで、基準線241から書
き出し位置までのビデオクロック174(図4)のカウ
ント値の変更と、更に図5に示したそのビデオクロック
174の位相の再設定を行う。前者は第4のレジスタ1
83の格納値を変えることを意味し、後者は第3のレジ
スタ172の値を再設定することを意味する。倍率の補
正前の時点で基準線241から書き出し開始位置まで存
在した間隔XmYが倍率の補正後の時点で間隔XmY′とな
っているが、主走査方向の書き出し位置の補正は、これ
を図9(c)に示すように許容誤差の範囲内でブラック
の印字ライン244の書き出し位置に揃えることであ
る。
【0062】本実施例で用いられている主走査方向の書
き出し位置の補正の演算手順は次のようになる。
【0063】(a)基準となる印字ラインの開始点に対
するSOS側の色ずれおよび終了点に対するEOS側の
色ずれを算出する。このときには、前記したように倍率
補正による影響を加味する。先の倍率の補正はブラック
の印字ラインを基準としたが、本実施例では画像の書き
出し位置の補正についても、この原則を適用する。これ
により、ブラック以外の3色の記録部を補正することで
補正作業が終了することになり、4色の記録部すべての
補正作業を行う場合と比べて作業が簡略となる。
【0064】(b)生じている色ずれをSOS側とEO
S側で均等に割り振りするような補正を行う。すなわ
ち、両側における色ずれの平均値を求めて、これを画像
の書き出し位置の補正の目標値とする。
【0065】(c)補正の目標値が定まっても、通常の
場合、その演算値通りの補正は行うことができない。ビ
デオクロック174は1画素ずつの幅をもつ信号であ
り、本実施例では図5(d)〜(g)に示すようにこれ
を4分の1周期ずつずらした4つのビデオクロック17
1 〜1744 を用意している。したがって、仮に1画
素のサイズが64μmであるとすると、この4分の1の
16μmのステップで画像の書き出し位置の調整ができ
ることになる。このため、目標の書き出し位置の設定に
際しては、この調整範囲で一番近い値を選択することに
なる。
【0066】図10および図11は、本実施例における
画像の補正作業の流れを表わしたものである。このうち
図10はすでに説明した倍率補正についての処理を表わ
しており、図11は画像の書き出し位置の補正を中心と
したこれ以外の処理を表わしている。この制御は図4に
示したCPU192、すなわち図7に示した画像信号処
理部211内のCPU192が行うようになっている。
【0067】まず、CPU192はRAM195の所定
の記憶領域に格納される変数nを“2”に設定する(ス
テップS101)。ここでnは“1”がブラック記録部
の調整を意味し、“2”がイエロー記録部、“3”がマ
ゼンタ記録部、“4”がシアン記録部をそれぞれ意味す
る。変数nを“2(=Y)”に設定したのは、ブラック
を基準にしているためにブラックの倍率補正等の補正処
理が不要であり、直ちにイエロー記録部についての補正
処理を開始するためである。
【0068】次のステップS102では、図7のセンサ
入力回路214から入力されたイエローについてのSO
S側検査パターン141Y とEOS側検査パターン14
Yおよび基準となるブラックのSOS側検査パターン
141K とEOS側検査パターン142K の各検出結果
を基にしてイエローの印字ラインについての補正後の倍
率を算出する(ステップS102)。そして、前記した
ようにテーブルを検索するためのアドレスADY を求
め、第1および第2のレジスタ155、159の設定値
を取り出してこれらに設定する(ステップS103)。
そして、ビデオクロックの周波数を設定したことによる
イエローの印字ラインの補正後の倍率MY′を算出して
RAM195にこれを一時的に格納する(ステップS1
04)。
【0069】次に、イエローの倍率が設定されたところ
でイエローの印字ラインの書き出し位置の補正処理が開
始されることになる(図11)。まず、CPU192は
補正後の倍率MY ′を基にしたイエローの書き出し位置
のブラックに対するSOS側の色ずれ量ΔXSY′を演算
する(ステップS105)。続いて同様にEOS側の色
ずれ量ΔXEY′を演算する(ステップS106)。そし
て、目標の画像書き出し位置の補正値ΔXMY を算出す
ることになる(ステップS107)。
【0070】図12は、図11のステップS105〜S
107の処理の様子を図解したものである。SOS側の
色ずれ量ΔXSY′とEOS側の色ずれ量ΔXEY′の量お
よび方向は必ずしも同一ではない。そこで、両者の色ず
れ量の和の2分の1を求めて補正値ΔXMY とする。 ΔXMY =(ΔXSY′+ΔXEY′)/2 ……(7)
【0071】この補正値ΔXMY が求まれば、図2で示
した位置検出センサ127Yがレーザビームの検出を行
った基準時刻からイエローの印字ラインの書き出し位置
までの間隔XMY が求まる。そこでこの値を満足する第
3および第4のレジスタ172、184の値を求める
(ステップS108)。ここで第4のレジスタ184は
ビデオクロックの数自体を調整することで画像の書き出
し位置を荒く設定し、第3のレジスタ172は4段階の
位相のいずれかを選択することでこれを16μm単位で
微調整することになる。第3および第4のレジスタ17
2、184の値が算出されたら、これらの値を設定する
と共に、これらの値による現実の画像の書き出し位置を
算出する(ステップS109)。
【0072】このようにして、1つの記録部の補正処理
が終了したら、CPU192は現在の変数nの値が
“4”であるかどうかをチェックする(ステップS11
0)。“4”であれば(Y)、シアン記録部までの処理
が終了したことになるので、全作業が終了(エンド)し
たことになる。この場合には変数nが“2”であり、イ
エロー記録部の処理が終了したことになるので(ステッ
プS110;N)、変数nが“1”だけ加算され(ステ
ップS111)、図10のステップS102に進むこと
になる。すなわち、同様の処理がマゼンタ記録部(変数
n=3)について行われ、ブラックの印字ラインに対す
る補正処理が行われ、続いてシアン記録部について同様
の処理が行われることになる。
【0073】なお、以上の説明では図10のステップS
103で第1および第2のレジスタ155、159の値
を設定し、図11のステップS109で第3および第4
のレジスタ172、184の値の設定を行ったが、これ
らの値をそれぞれ求めて記憶しておき、補正内容が確定
した時点でこれらを一斉に設定するようにしてもよい。
【0074】図13はこのような補正作業の流れを示し
たものである。この第1の変形例の補正作業では、イエ
ロー、マゼンタ、シアンの順にブラックの基準に対して
倍率の補正演算が行われ(ステップS201)、次にこ
の演算結果を用いて主走査方向における各色の書き出し
位置の補正値の演算が行われる(ステップS202)。
そしてこれらの演算結果を各記録部の対応する第1〜第
4のレジスタ155、159、172、184に一斉に
設定することになる(ステップS203)。
【0075】第1の変形例
【0076】以上説明した実施例では4色の記録色を使
用した場合に比較的目立ちやすい1色としてのブラック
を基準にして、各記録色の印字ラインの倍率と画像の書
き出し位置の設定を行ったが、これに限るものではな
い。なお、以下の説明では画像形成装置による印字ライ
ンの倍率補正が30μmステップで行われ、主走査方向
の書き出し位置の補正が16μmステップで行われるも
のとする。
【0077】図14と図15を基にしてまず第1の変形
例を説明する。図14は先の実施例の場合の補正例を示
したもので、ブラック(K)を基準としてイエロー
(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の補正が行
われている。図に示した数字はブラックの印字ライン2
44の書き出し位置と終了位置の座標を共に“0”とし
たときの誤差の例をμm単位で示したものである。この
ように実施例では、最大30μm程度の色ずれが発生す
ることになる。
【0078】図15は、第1の変形例による補正処理の
例を示したものである。イエロー、マゼンタ、シアンの
順に補正処理が行われるものとする。各色の印字ライン
の倍率については実施例と同様に補正が行われる。画像
の書き出し位置の補正について、イエローに対してはそ
の直前のブラックを基準にした補正が行われる。この点
は図14の実施例と同様である。マゼンタの補正は、今
までのSOS側およびEOS側のそれぞれについて主走
査方向の最大値と最小値の中央(平均値)が目標とされ
る。SOS側については、共に“0”なので、“0”が
目標となる。EOS側については“0”と“+15”な
ので、“+7.5”が目標となる。この結果として、マ
ゼンタのSOS側は“+16”となり、結果として主走
査方向の破線で示した30μmステップの許容範囲から
は1ステップ分だけ変化した値となる。EOS側の方は
“+1”となる。
【0079】シアンの補正については、同様にSOS側
とEOS側について主走査方向の最大値と最小値の平均
値を目標とするので、SOS側については“+8”の位
置が目標とされ、EOS側は“+7.5”の位置が目標
となる。この結果、シアンはSOS側が“+1”とな
り、EOS側が“+16”となる。この結果についてS
OS側での色ずれを調べると、その範囲は16μmであ
り、EOS側も16μmである。すなわち、色ずれの量
は両側とも実施例のそれよりも小さくすることができ
る。
【0080】この第1の変形例では、先の実施例におけ
る図11のステップS105およびS106の色ずれ量
の演算処理の内容をSOS側とEOS側のそれぞれにつ
いて主走査方向の最大値と最小値の平均をとるような処
理内容とすればよい。なお、第1の変形例で示した補正
では、補正計算の行われる順番によってブラックに対す
る色ずれが大きくなる可能性がある。そこで、色ずれの
目立ちやすいマゼンタ、シアン、イエローの順番で補正
をかけるようにすると、実際のピクトリアル画像での画
質を向上させることができる。
【0081】第2の変形例
【0082】図16は、本発明の第2の変形例を説明す
るためのものである。図16における最初のイエロー、
マゼンタ、シアンの各画像のSOS側とEOS側の補正
は先の実施例と同様に行われる。ただし、このときに各
印字ラインの中で長さが極端に違うものがある場合、こ
れを補正することによって更に色ずれを少なくするのが
この第2の変形例である。
【0083】図17は、第2の変形例における処理内容
を示したものである。図16で説明したように倍率の補
正処理が終了すると(ステップS301;Y)、各記録
色の印字ラインの中で長さが極端に異なっている色につ
いて長さの差の最大値eを演算する。ブラックの印字ラ
イン244に対してイエローは15μm長く、マゼンタ
は10μm短く、シアンは15μm長い。ここで、印字
ラインの長さで一番短いのはマゼンタで、一番長いのは
シアンである(例では、イエローとシアンは同じ長さで
あるが、ここではシアンを最大とする。)。その誤差の
最大値eは、25μmとなる(ステップS302)。C
PU192は、この誤差の最大値eが閾値TH を越えて
いるかどうかを判別する(ステップS303)。本実施
例ではこの閾値TH を例えば“20”に設定している。
【0084】この例では閾値TH を越えているので
(Y)、次にマゼンタの印字ラインの倍率を増加させる
べきかシアンの印字ラインの倍率を減少させるべきかを
決定する(ステップS304)。この決定は、他の記録
色の値の方向性によって定められる。例えば図16に示
したこの例では、残りのイエローがブラックに対し、プ
ラス(長い)方向なので、マゼンタの倍率を増加させる
ことが決定される。したがって、マゼンタについてその
印字ラインの倍率を1だけ増加させる補正が行われる
(ステップS305)。
【0085】この後、画像の書き出し位置についてのS
OS側およびEOS側の演算処理が行われる(ステップ
S306)。これについては実施例で説明した通りであ
る。この後、各記録色の第1〜第4のレジスタ155、
159、172、184の設定が行われて(ステップS
307)、色ずれについての補正が終了する。なお、実
施例のようにすでに設定が行われている場合には、該当
するマゼンタについての第1〜第4のレジスタ155、
159、172、184の再設定を行うことになる。
【0086】図16では、その一番下にマゼンタについ
て倍率を1ステップだけ増加した状態が示されている。
なお、この印字ライン261はSOS側とEOS側の双
方について値が変化しているが、これは倍率補正を行っ
た状態を示したからである。
【0087】図18は、この第2の変形例でマゼンタに
ついて1ステップだけ印字ラインの倍率を増加した後、
画像の書き出し位置の補正を終了させた状態を示してお
り、これは最終的な補正状態である。色ずれのばらつき
の範囲はSOS側とEOS側で共に15μmであり、色
ずれの状態が改善されていることが分かる。
【0088】第3の変形例
【0089】本発明の第3の変形例は任意の色同士の色
ずれを最小にするようにした画像形成装置に関するもの
である。今、図14で示したような先の実施例による補
正結果が得られるものが存在したとする。第3の変形例
では一例として、イエローとマゼンタの色ずれを最小に
する補正を行う。特定の2色の間で色ずれが特に目立つ
印刷物で画像をできるだけ高品位に保ちたいような場合
にこのような補正が行われる。第3の変形例でイエロー
とシアンの補正については、今まで通りブラックを基準
に行う。マゼンタの補正を行う場合には、倍率補正およ
び主走査方向における画像の書き出し位置の補正をイエ
ローを基準に行う。
【0090】図19はマゼンタの各補正をイエローを基
準にして行った結果を示したものである。イエローとマ
ゼンタのEOS側の色ずれが30μmであったものが2
μmと大幅に改善されている。
【0091】図20は、イエローとマゼンタの間の補正
を図19と同様に処理し、シアンの補正について更に工
夫した例を示したものである。シアンの倍率補正につい
てはブラックを基準にして行い、主走査方向の画像の書
き出し位置の補正については第1の変形例と同様に前段
階までの色ずれの最大値の中央の値(平均値)を基準に
して補正を行っている。この例では、SOS側は+1μ
mが基準となり、EOS側は+8.5μmが基準とな
る。この結果、シアンのSOS側の色ずれが改善されて
いる。
【0092】第4の変形例
【0093】図21は本発明の第4の変形例を説明する
ためのものである。主走査方向における色ずれの要因と
しては、時間によって変動するAC成分による色ずれ
と、定常的な色ずれとしてのDC成分による色ずれがあ
る。AC成分による色ずれは、例えば偏向手段としてポ
リゴンミラーを使用した場合に、これを駆動するための
ポリゴンモータの回転変動が大きく影響する。主走査方
向の画像の書き込みのタイミング制御は、図2に示した
位置検出センサ127Y等の各記録部の位置検出センサ
127の検出タイミングを基準にして行われる。したが
って、この回転変動はSOS側で比較的少なく、誤差が
累積していったEOS側で大きくなるのが通常である。
【0094】そこで第4の変形例ではSOS側とEOS
側双方の色ずれのバランスをとるために、EOS側のD
C成分による色ずれを最小にする補正を行う。まず、倍
率補正についてはすべてブラックを基準にして行い、こ
の後、EOS側を基準にして主走査方向の画像の書き出
し位置の補正(SOS側とEOS側の位置の補正)を行
う。この結果、図21に示したようにEOS側で画像の
色ずれが少なくなる結果、全体としての色ずれが良好に
補正されることになる。
【0095】なお、以上説明した実施例および各変形例
ではブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの4色
の画像形成を行う画像形成装置について説明したが、本
発明はこれら4色を使用する画像形成装置に限られるも
のではなく、単色あるいは2色等の画像形成装置の補正
についても同様に適用することができる。
【0096】また実施例では感光体ドラム上に形成され
たトナー像を無端の転写ベルトに転写することにした
が、感光体は感光体ドラムに限るものではなく、例えば
感光体ベルトであってもよい。また、複数色のトナー像
を転写して記録を行う場合も、各トナー像は無端ベルト
上の用紙に転写する必要は必ずしもなく、中間的な転写
媒体に一度転写してこれを用紙に転写するようなもので
あってもよい。また、図1に示したように本実施例では
各色の光学系ごとにポリゴンミラーを別々に用意したが
これを1つにあるいは各色の光学系の数の総数よりは少
ない所定数に共通化してもよい。
【0097】第5の変形例
【0098】図22は、各色の光学系に1つのポリゴン
ミラーを使用した第5の変形例を表わしたものである。
この図で図1と同一部分には同一の符号を付しており、
これらの説明を適宜省略する。この変形例の画像形成装
置では、各色の光学系ごとに用意された図示しないそれ
ぞれの半導体レーザから射出されたレーザビームを唯一
用意されたポリゴンミラー107のそれぞれ異なった面
に入射させ、これによって得られたブラック用レーザビ
ーム301Kを、レンズ、ミラー等の光学部品302〜
306を介してブラック記録用の感光体ドラム106K
上に到達させる。また、イエロー用レーザビーム301
Yについては、ポリゴンミラー107の反射後、レン
ズ、ミラー等の光学部品302、303、307〜30
9を介してイエロー記録用の感光体ドラム106Y上に
到達させる。
【0099】同様に、マゼンタ用レーザビーム301M
については、ポリゴンミラー107の反射後、レンズ、
ミラー等の光学部品311〜315を介してイエロー記
録用の感光体ドラム106M上に到達させる。また、シ
アン用レーザビーム301Cについては、ポリゴンミラ
ー107の反射後、レンズ、ミラー等の光学部品31
1、312、316〜318を介してシアン記録用の感
光体ドラム106C上に到達させることになる。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、主走査方向の印字ラインの倍率を補正した後
に各2点の位置の再演算を行いこれらの位置調整を行う
際に前に行われた各記録色の2点の位置の情報を基にし
て補正を行うようにしている。このため、基準となる2
点の結果にかかわらず良好な色ずれ補正を行うことがで
き、全体的な色ずれ量を少なくすることが可能になる。
【0101】
【0102】
【0103】 また請求項2記載の発明によれば、2点
の間隔の最大の記録色と最小の記録色におけるそれぞれ
の対応する点の位置の差が所定の閾値を越えているか否
かを比較手段を用いて比較し、この閾値を越えていると
判別したとき2点の間隔について最大値または最小値を
とった記録色のいずれかの倍率を所定量だけ倍率差が解
消する方向に該当する記録色のビデオクロックの周波数
を再演算するようにした。そして再演算された周波数に
ビデオクロックを変更したときの前記した2点の位置を
周波数の変更に伴う倍率の変化に応じて再演算し、この
演算後のそれぞれの記録色の前記した2点の位置が記録
色間で互いに一致する方向で、設定値変更手段を用いて
設定値を変更することにしたので、より高精度の補正が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における画像形成装置の要
部を示した斜視図である。
【図2】 この画像形成装置のイエロー記録用の光学系
の概要を表わした斜視図である。
【図3】 本実施例で転写ベルトに転写された各記録部
の主走査方向の倍率調整用の検査パターンと光学センサ
の関係を表わした平面図である。
【図4】 本実施例でイエロー記録部に配置された画像
信号処理回路を表わしたブロック図である。
【図5】 図4に示した第1のタイミング制御回路内の
各種クロック信号を表わした波形図である。
【図6】 図4に示した第2のタイミング制御回路内の
各種信号を表わした波形図である。
【図7】 本実施例の画像形成装置の回路構成の要部を
示すブロック図である。
【図8】 ブラックの印字ラインと倍率補正前のイエロ
ーの印字ラインを示した説明図である。
【図9】 主走査方向におけるイエローの印字ラインの
調整の過程を表わした説明図である。
【図10】 本実施例の補正処理のうちの倍率補正につ
いての処理の部分を表わした流れ図である。
【図11】 本実施例の補正処理のうちの画像の書き出
し位置の補正を中心とした処理内容を示した流れ図であ
る。
【図12】 図11のステップS105〜S107の処
理の様子を示した説明図である。
【図13】 本実施例における各レジスタへ値を設定す
る際の他の可能性を示した流れ図である。
【図14】 実施例における各記録色の色ずれの補正例
を示した説明図である。
【図15】 本発明の第1の変形例における各記録色の
色ずれの補正例を示した説明図である。
【図16】 本発明の第2の変形例での前段階の処理の
状態を示した説明図である。
【図17】 第2の変形例における色ずれの補正処理の
概要を示した流れ図である。
【図18】 第2の変形例で各記録色の色ずれの補正が
終了した状態を示した説明図である。
【図19】 本発明の第3の変形例でイエローとマゼン
タの色ずれを特に補正した例を示す説明図である。
【図20】 第3の変形例でイエローとマゼンタの色ず
れを補正すると共にシアンについては最大の色ずれの中
央値を目標に補正を行った状態を示す説明図である。
【図21】 本発明の第4の変形例における各記録色の
色ずれの状態を表わした説明図である。
【図22】 各色の光学系に1つのポリゴンミラーを使
用した第5の変形例を示す光学系配置図である。
【図23】 従来のカラー記録用の画像形成装置の要部
を示した側面図である。
【図24】 カラー画像の記録を高速で行うことのでき
る従来の画像形成装置の要部を示す側面図である。
【図25】 2つの色についての色ずれの状態を各原因
別に表わした説明図である。
【図26】 スキューによる色ずれを補正するために提
案された従来の光学系の一例についてその要部を示す斜
視図である。
【符号の説明】
104…転写ベルト、106K、106Y、106M、
106C…感光体ドラム、107、107K、107
Y、107M、107C…ポリゴンミラー、108K、
108Y、108M、108C…反射ミラー、111、
112…光学センサ、113…色ずれ検査用パターン、
121…半導体レーザ、123Y…レーザビーム、12
7…位置検出センサ、141…SOS側検査パターン、
142…EOS側検査パターン、152…周波数設定回
路、155…第1のレジスタ、159…第2のレジス
タ、167…位相同期回路、171…第1のタイミング
制御回路、172…第3のレジスタ、177…画像バッ
ファメモリ、184…第4のレジスタ、192、201
…CPU、194、203…ROM、195、204…
RAM、212…画像信号処理部、231…印字ライン
の書き出し位置、232…終了位置、244…ブラック
の印字ライン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−291573(JP,A) 特開 平6−62190(JP,A) 特開 昭63−296559(JP,A) 特開 平1−190173(JP,A) 特開 平2−153377(JP,A) 特開 平6−278323(JP,A) 特開 昭61−162023(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/44 B41J 2/525 G03G 15/01 G02B 26/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ異なった記録色で画像の形成を
    行うための複数の感光体と、 これらの感光体に光ビームを繰り返し走査させる光ビー
    ム偏向手段と、 この光ビーム偏向手段が光ビームを所定の角度に偏向さ
    せるたびにその光ビームを検出する光ビーム検出手段
    と、この光ビーム検出手段によって光ビームが検出されるた
    びにその時点から各感光体ごとに用意された画像信号転
    送のための ビデオクロックをそれぞれ定められた設定値
    だけ計数するビデオクロック計数手段と、 これらビデオクロック計数手段が設定値の計数を終了さ
    せたそれぞれの時点から対応する感光体上を走査される
    光ビームをそれぞれの印字ラインの画像に対応して変調
    させる光ビーム変調手段と、 これらの光ビーム変調手段によって各感光体上に形成さ
    れた全記録色で同一の画素位置で光ビームの走査方向に
    それぞれ一定画素数だけ間隔を置いた2点についてそれ
    らの光ビームの走査方向における位置を入力する位置入
    力手段と、この位置入力手段によって入力された2点の位置のうち
    基準となる記録色の2点の間隔に他の記録色のそれぞれ
    2点の間隔が等しくなる方向でこれらの記録色のビ
    デオクロックの周波数を演算する周波数演算手段と、 この周波数演算手段によって演算された周波数にそれぞ
    れのビデオクロックを変更したときの前記他の記録色の
    前記2点の位置を周波数の変更に伴う倍率の変化に応じ
    て再演算する位置再演算手段と、 この位置再演算手段によって演算された後の前記他の
    録色の最初に処理すべきものについては前記2点の位置
    前記基準となる記録色の2点の位置と互いに一致する
    方向で前記設定値を変更する第1の設定値変更手段と、 前記他の記録色のうち第1の設定値変更手段で変更が行
    われた記録色以後の記録色については前記基準となる記
    録色および設定値の変更が行われた記録色の前記2点の
    それぞれについての最大値と最小値の平均値の示す位置
    との関係でこれらと互いに一致する方向で前記設定値を
    変更する第2の設定値変更手段 とを具備することを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 それぞれ異なった記録色で画像の形成を
    行うための複数の感光体と、 これらの感光体に光ビームを繰り返し走査させる光ビー
    ム偏向手段と、 この光ビーム偏向手段が光ビームを所定の角度に偏向さ
    せるたびにその光ビームを検出する光ビーム検出手段
    と、この 光ビーム検出手段によって光ビームが検出されるた
    びにその時点から各感光体ごとに用意された画像信号転
    送のためのビデオクロックをそれぞれ定められた設定値
    だけ計数するビデオクロック計数手段と、 これらビデオクロック計数手段が設定値の計数を終了さ
    せたそれぞれの時点から対応する感光体上を走査される
    光ビームをそれぞれの印字ラインの画像に対応して変調
    させる光ビーム変調手段と、 これらの光ビーム変調手段によって各感光体上に形成さ
    れた全記録色で同一の画素位置で光ビームの走査方向に
    それぞれ一定画素数だけ間隔を置いた2点についてそれ
    らの光ビームの走査方向における位置を入力する位置入
    力手段と、 この位置入力手段によって入力された2点の位置のうち
    基準となる記録色の2点の間隔に他の記録色のそれぞれ
    の2点の間隔が等しくなる方向でこれら他の記録色のビ
    デオクロックの周波数を演算する周波数演算手段と、 この周波数演算手段によって演算した後の各記録色の前
    記2点の間隔を修正する間隔修正手段と、 この間隔修正手段で修正された各記録色の2点の間隔の
    最大の記録色と最小の記録色におけるそれぞれの対応す
    る点の位置の差が所定の閾値を越えているか否かを判別
    する比較手段と、 この比較手段が所定の閾値を越えていると判別したとき
    2点の間隔について最大値また は最小値をとった記録色
    のいずれかの倍率を所定量だけ倍率差が解消する方向に
    該当する記録色のビデオクロックの周波数を再演算する
    周波数再演算手段と、 この周波数再演算手段によって再演算 された周波数に
    デオクロックを変更したときのそれぞれの記録色の前記
    2点の位置を周波数の変更に伴う倍率の変化に応じて再
    演算する位置再演算手段と、 この位置再演算手段によって演算された後のそれぞれの
    記録色の前記2点の位置が記録色間で互いに一致する方
    向で前記設定値を変更する設定値変更手段とを具備する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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