JP3490371B2 - 孔版印刷装置及び孔版印刷方法 - Google Patents

孔版印刷装置及び孔版印刷方法

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JP3490371B2
JP3490371B2 JP2000058942A JP2000058942A JP3490371B2 JP 3490371 B2 JP3490371 B2 JP 3490371B2 JP 2000058942 A JP2000058942 A JP 2000058942A JP 2000058942 A JP2000058942 A JP 2000058942A JP 3490371 B2 JP3490371 B2 JP 3490371B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版原紙に所望画
像を穿孔製版し、この製版された孔版原紙の製版領域の
穿孔部分から印刷用紙にインクを転移させて孔版印刷を
行う孔版印刷装置に関し、特に、印刷時にドラムを安定
した回転で制御することができる孔版印刷装置及び孔版
印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製版機能を有する孔版印刷装置は、製版
部にて所望画像が製版された孔版原紙をドラムに巻き付
け、給紙部から給紙された印刷用紙をローラ部とドラム
との間で圧接させている。これにより、ドラム内より供
給されるインクが孔版原紙の製版領域の穿孔部分を通過
して印刷用紙に転移し、所望画像の印刷物が得られる。
【0003】ところで、この種の孔版印刷装置では、ド
ラムを回転させる駆動系としてDCモータを使用してお
り、印刷インクとしてエマルジョンインクを用いている
ので、周囲温度が変化すると、印刷インクの粘度が変わ
り、これに伴ってドラムの回転時の負荷も変動してしま
う。また、特に、印刷時には印刷速度が最高120枚毎
分と速く、ドラムのある一部分の印刷面には速度、濃度
に合わせて10kg〜20kgの圧力が加わり、ドラム
に対してより大きな負荷がかかる。このため、ドラムの
負荷変動に応じてDCモータの速度制御を行う必要があ
った。
【0004】そこで、従来の孔版印刷装置では、DCモ
ータの速度制御を行うにあたって、主としてPWM(パ
ルス幅変調)によるフィードバック制御を使用してい
た。
【0005】図6は従来の孔版印刷装置におけるPWM
のフィードバック制御に関するブロック図、図7は印刷
時のエンコーダ出力の一例を示す図、図8(a),
(b)は図6の構成においてフィードバック制御時のP
WM出力を示す図である。
【0006】従来におけるPWMのフィードバック制御
では、図6に示すように、モータ71の回転軸上にエン
コーダ(FG)72を取り付け、エンコーダ72からの
出力パルスをCPU73がカウントしてモータ71の回
転速度を認識し、ドライバー74に出力されるPWMの
Duty比を変えてモータ71に流れる電流を増減する
ことによりモータ71の速度制御を行っている。
【0007】更に説明すると、モータ71の回転数を制
御する際、図7に示す一定時間内(3ms〜6ms:ド
ラムの回転速度によって異なるCPU制御タイマのサン
プリング周波数)にエンコーダからの出力パルスの数が
いくつ出力されるかをCPU73がカウントしている。
【0008】このカウントしたエンコーダのパルス数
は、RAM75に記憶された後、前記一定時間(3ms
〜6ms)毎にクリアされる。また、ROM76には、
ドラムの回転数毎の前記一定時間内に来る予定のパルス
数の情報が予め記憶されている。
【0009】そして、CPU73は、カウントしたエン
コーダのパルス数(RAM75に記憶された情報)がR
OM76に記憶された予定パルス数より少ない場合、図
8(a)に示すように、ドライバー74に出力するPW
MのHレベルを次のPWM周期(例えば30kHz)ま
で一定量づつ増やしていく。これにより、CPU73か
らドライバー74に出力されるPWMのHレベル部分の
パルス幅が長くなる。その結果、ドライバー74よりモ
ータ71に流す電流が増加し、ドラムの速度が早くなっ
ていく。
【0010】これに対し、CPU73は、カウントした
エンコーダのパルス数(RAM75に記憶された情報)
がROM76に記憶された予定パルス数より多い場合、
図8(b)に示すように、ドライバー74に出力するP
WMのHレベルを次のPWM周期まで一定量づつ減らし
ていく。これにより、CPU73からドライバー74に
出力されるPWMのHレベル部分のパルス幅が短くな
る。その結果、ドライバー74よりモータ71に流す電
流が減少し、ドラムの速度が遅くなっていく。
【0011】表1は上述したフィードバック制御を行う
際のPWM設定の一例を示している。この表1におい
て、速度はドラムの回転速度、周期はエンコーダ72の
カウント周期、規定エンコーダ数は設定速度時の理想の
エンコーダ数、演算値は設定速度より速い時又は遅い時
のPWMの固定値(加算値又は除算値)を示している。
【0012】
【表1】
【0013】表1において、例えばモータ71の回転速
度が15rpmであれば、一定時間の周期6ms内の規
定のエンコーダパルス数は4.5であり、CPU73が
カウントするエンコーダ72からのパルス数が上記規定
のエンコーダパルス数と一致するようにPWMの演算値
(固定値)が設定されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来のクローズループによる速度制御では、エンコーダ
72の出力パルス数をCPU73がカウントし、このカ
ウントしたパルス数が規定のエンコーダパルス数となる
ように次の周期までPWMのHレベルを増減してモータ
71の速度制御を行っている。従って、後追いでモータ
71の速度制御を行うことになるため、モータ71の電
力消費が激しいという問題があった。
【0015】また、モータ71としてDCモータを用い
た孔版印刷装置では、製版時の速度が例えば15rpm
や30rpmと低速であるのに対し、印刷時の速度が例
えば60rpmや120rpmと高速であり、ドラムの
ある一部分の印刷面には速度、濃度に合わせて10kg
〜20kgの圧力が加わる。そして、DCモータは、ド
ラムの回転角度に同期させて給紙部や排紙部を回転駆動
し、印刷用紙や使用済の孔版原紙を搬送させている。
【0016】従って、上述した従来のエンコーダ72か
ら入力される信号のフィードバックによりモータ71の
速度制御を行う構成では、ドラムの回転を安定して高精
度に制御することが困難であった。しかも、印刷用紙へ
の画像位置ずれやドラムに巻装されている孔版原紙に皺
が入ったり、ドラムに対する孔版原紙の装着位置がずれ
てしまうという問題があった。
【0017】なお、上述したフィードバック制御におい
て、より高精度に制御を行う方法についても種々提案さ
れているが、いずれもコストが高く、経費対効果を考慮
すると、装置に搭載することができなかった。
【0018】そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてな
されたものであり、従来よりコストが安く、しかも安定
したドラム回転制御を行うことができる孔版印刷装置及
び孔版印刷方法を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、孔版原紙に画像を穿孔製版し、
パルス幅変調により制御駆動されるモータで円筒状のド
ラムを中心軸線周りに回転駆動して該ドラムに前記孔版
原紙を巻装し、前記モータにより前記ドラムを回転駆動
しつつ前記ドラムと該ドラムの軸方向と平行に設けられ
たローラ部材との間に印刷用紙を搬送させ、前記孔版原
紙の製版領域より通過するインクを前記印刷用紙に転移
させて孔版印刷を行う孔版印刷装置において、パルス幅
変調設定値により前記モータの回転速度を制御して該モ
ータを駆動する駆動手段と、前記ドラムを回転させて前
記印刷用紙にインクを転移させる所定回数のプレスをか
けたプリプレス動作を正規の印刷動作を開始する前に行
い、そのときの前記ドラムの1回転の速度変化を測定
し、この測定された前記ドラムの1回転の速度変化に基
づいてパルス幅変調設定値を算出し、この算出されたパ
ルス幅変調設定値を正規の印刷動作が開始されたときに
前記駆動手段に設定出力する演算制御手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0020】請求項2の発明は、孔版原紙に画像を穿孔
製版し、パルス幅変調で制御駆動されるモータにより円
筒状のドラムを中心軸線周りに回転駆動して該ドラムに
前記孔版原紙を巻装し、前記モータにより前記ドラムを
回転駆動しつつ前記ドラムと該ドラムの軸方向と平行に
設けられたローラ部材との間に印刷用紙を搬送させ、前
記孔版原紙の製版領域より通過するインクを前記印刷用
紙に転移させて孔版印刷を行う孔版印刷装置において、
パルス幅変調設定値により前記モータの回転速度を制御
して該モータを駆動する駆動手段と、前記ドラムの所定
箇所が前記ドラムの回転方向における基準位置にきたこ
とを検出する位置検出手段と、前記モータに取り付けら
れて前記ドラムが前記回転方向に所定角度回転する毎に
パルス信号を発生するパルス発生手段と、前記ドラムを
回転させて前記印刷用紙にインクを転移させる所定回数
のプレスをかけたプリプレス動作を正規の印刷動作の前
で前記位置検出手段が前記基準位置を検出したときに行
い、そのときの前記パルス発生手段からのパルス信号の
パルスカウント実測値を求め、この求めたパルスカウン
ト実測値からパルス幅変調設定値を算出し、さらに前記
位置検出手段が前記基準位置を検出してから印刷終了す
るまでの所定時間毎に前記算出したパルス幅変調設定値
を前記駆動手段に設定出力する演算制御手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0021】請求項3の発明は、孔版原紙に画像を穿孔
製版し、パルス幅変調により制御駆動されるモータで円
筒状のドラムを中心軸線周りに回転駆動して該ドラムに
前記孔版原紙を巻装し、前記モータにより前記ドラムを
回転駆動しつつ前記ドラムと該ドラムの軸方向と平行に
設けられたローラ部材との間に印刷用紙を搬送させ、前
記孔版原紙の製版領域より通過するインクを前記印刷用
紙に転移させて孔版印刷を行う孔版印刷装置において、
パルス幅変調設定値により前記モータの回転速度を制御
して該モータを駆動する駆動手段と、前記ドラムの所定
箇所が前記ドラムの回転方向における基準位置にきたこ
とを検出する位置検出手段と、前記モータに取り付けら
れて前記ドラムが前記回転方向に所定角度回転する毎に
パルス信号を発生するパルス発生手段と、前記ドラムを
回転させて前記印刷用紙にインクを転移させる所定回数
のプレスをかけたプリプレス動作を正規の印刷動作の前
で前記位置検出手段が前記基準位置を検出したときに行
い、そのときの前記パルス発生手段からのパルス信号の
パルスカウント実測値を求め、この求めたパルスカウン
ト実測値からパルス幅変調設定値を算出する演算制御手
段と、前記演算制御手段が算出したパルス幅変調設定値
を記憶する記憶手段とを備え、前記演算制御手段は、前
記位置検出手段が前記基準位置を検出してから印刷終了
するまでの所定時間毎に前記記憶手段に記憶されたパル
ス幅変調設定値を前記駆動手段に設定出力することを特
徴とする。
【0022】請求項4の発明は、孔版原紙に画像を穿孔
製版し、パルス幅変調により制御駆動されるモータで円
筒状のドラムを中心軸線周りに回転駆動して該ドラムに
前記孔版原紙を巻装し、前記モータにより前記ドラムを
回転駆動しつつ前記ドラムと該ドラムの軸方向と平行に
設けられたローラ部材との間に印刷用紙を搬送させ、前
記孔版原紙の製版領域より通過するインクを前記印刷用
紙に転移させて孔版印刷を行う孔版印刷方法において、
前記ドラムを回転させて前記印刷用紙にインクを転移さ
せる所定回数のプレスをかけたプリプレス動作を正規の
印刷動作を開始する前に行い、そのときの前記ドラムの
1回転の速度変化を測定し、この測定された前記ドラム
の1回転の速度変化に基づいてパルス幅変調設定値を算
出し、この算出されたパルス幅変調設定値により正規の
印刷動作が開始されたときの前記モータの回転速度を制
御することを特徴とする。
【0023】請求項5の発明は、孔版原紙に画像を穿孔
製版し、パルス幅変調により制御駆動されるモータで円
筒状のドラムを中心軸線周りに回転駆動して該ドラムに
前記孔版原紙を巻装し、前記モータにより前記ドラムを
回転駆動しつつ前記ドラムと該ドラムの軸方向と平行に
設けられたローラ部材との間に印刷用紙を搬送させ、前
記孔版原紙の製版領域より通過するインクを前記印刷用
紙に転移させて孔版印刷を行う孔版印刷方法において、
前記ドラムを回転させて前記印刷用紙にインクを転移さ
せる所定回数のプレスをかけたプリプレス動作を正規の
印刷動作を開始する前で前記ドラムの所定箇所が前記ド
ラムの回転方向における基準位置を検出したときに行
い、そのときの前記ドラムが前記回転方向に所定角度回
転する毎に発生するパルス信号のパルスカウント実測値
を求め、この求めたパルスカウント実測値からPWM設
定値を算出し、正規の印刷動作を開始するときに前記基
準位置を検出してから印刷終了するまでの所定時間毎に
前記算出したパルス幅変調設定値を前記モータを駆動す
る駆動手段に設定出力して前記モータの回転速度を制御
することを特徴とする。
【0024】請求項6の発明は、孔版原紙に画像を穿孔
製版し、パルス幅変調により制御駆動されるモータで円
筒状のドラムを中心軸線周りに回転駆動して該ドラムに
前記孔版原紙を巻装し、前記モータにより前記ドラムを
回転駆動しつつ前記ドラムと該ドラムの軸方向と平行に
設けられたローラ部材との間に印刷用紙を搬送させ、前
記孔版原紙の製版領域より通過するインクを前記印刷用
紙に転移させて孔版印刷を行う孔版印刷方法において、
前記ドラムを回転させて前記印刷用紙にインクを転移さ
せる所定回数のプレスをかけたプリプレス動作を正規の
印刷動作を開始する前で前記ドラムの所定箇所が前記ド
ラムの回転方向における基準位置にきたことを検出した
ときに行い、そのときの前記ドラムが前記回転方向に所
定角度回転する毎に発生するパルス信号のパルスカウン
ト実測値を求め、この求めたパルスカウント実測値から
PWM設定値を算出し、この算出したPWM設定値を予
め記憶手段に記憶しておき、正規の印刷動作を開始する
ときに前記基準位置を検出してから印刷終了するまでの
所定時間毎に前記記憶手段に記憶されたパルス幅変調設
定値を前記モータを駆動する駆動手段に設定出力して前
記モータの回転速度を制御することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
による孔版印刷装置の実施の形態について説明する。ま
ず、本発明が採用される孔版印刷装置の全体構成の一例
について図1を参照しながら説明する。
【0026】図1に示すように、孔版印刷装置1は、自
身の中心軸廻りに回転可能に支持された円筒状のドラム
2を備えている。ドラム2は可撓性の多孔構造に構成さ
れ、外周部に孔版原紙3の一端を係止するクランプ機構
4を有している。ドラム2は、駆動手段としてのドラム
モータ(DCモータ)5の動力により、図1の反時計廻
り方向に間欠的、又は連続的に回転駆動される。
【0027】図1に示すように、ドラム2の内部には、
印刷インク供給手段11が設けられている。印刷インク
供給手段11は、外周面がドラム2の内周面に接触する
べく配設されている。印刷インク供給手段11は、自身
の中心軸の回りに回転可能なスキージローラ12と、ス
キージローラ12の外周面に対し、所定の間隔をもって
スキージローラ12の母線方向に沿って延在するドクタ
ーローラ13とを有している。印刷インク供給手段11
は、スキージローラ12がドラム2の回転に同期してド
ラム2と同方向に回転駆動されることにより、インク溜
まり14の印刷インクをドラム2の内周面に供給してい
る。
【0028】インク溜まり14の印刷インクは、ドラム
2の回転と連動して同期駆動されるスキージローラ12
の回転に伴い、このスキージローラ12とドクターロー
ラ13との間隙を通過し、スキージローラ12の外周面
に一様な厚さの印刷インク層を形成する。印刷インク層
は、スキージローラ12の回転に伴ってドラム2の内周
面に供給されて印刷に供される。スキージローラ12と
対向するドラム2の外側位置には、印刷用紙15をドラ
ム2の外周面に所定の圧力で圧接するローラ部材として
のプレスローラ16が設けられている。
【0029】図1において、ドラム2の左斜め下方には
給紙部21が設けられている。給紙部21は、印刷用紙
15を積載するための給紙台22を有している。給紙台
22は、セットされた印刷用紙15の積載量に対応して
不図示の駆動装置により上下動される。
【0030】給紙台22の近傍には給紙機構23が設け
られている。給紙機構23は、ゴム等からなる給紙ロー
ラ24と、一対のタイミングローラ25とを備えて構成
される。給紙ローラ24は、給紙台22上に積載された
印刷用紙15の最上のものから1枚づつピックアップし
てタイミングローラ25側に搬送している。タイミング
ローラ25は、給紙ローラ24から送られた印刷用紙1
5を撓んだ状態で一時保持し、適当なタイミングでドラ
ム2とプレスローラ16との間に印刷用紙15を送り出
している。
【0031】図1において、ドラム2の回りで給紙台2
2の上方には排版機構31が設けられている。排版機構
31は、ドラム2の外周面に巻付けられている使用済の
孔版原紙をドラム2の回転に伴い剥離して排版収納して
いる。
【0032】図1において、ドラム2の回りで給紙機構
23と対向する位置には印刷用紙分離爪32が設けられ
ている。印刷用紙分離爪32は、印刷が終了した印刷済
用紙をドラム2上から取外すためのものである。印刷用
紙分離爪32により剥がされた印刷済用紙は、ベルトコ
ンベア装置から構成される排紙装置33によって排紙部
34側に搬送される。排紙部34は、排紙装置33によ
って搬送されてくる印刷済用紙を積載収容する排紙台3
4aを有している。
【0033】図1において、排紙装置33の上方には、
ロール状に巻成された連続シート状の孔版原紙3が原紙
貯容部35に貯容されている。
【0034】図1において、ドラム2の上方には原稿読
取部41が設けられている。原稿読取部41は、例えば
フラットベッドタイプのスキャナ装置で構成され、CC
D等の読取素子をなすイメージセンサ42と、イメージ
センサ42を図1の矢印方向(副走査方向)に移動させ
るステッピングモータ、ベルト等で構成される移動機構
43とを有している。原稿読取部41では、原稿載置台
44に原稿がセットされると、移動機構43を駆動して
イメージセンサ42を副走査方向に所定速度で移動さ
せ、原稿の内容を1ライン毎に光学的に読み取ってい
る。
【0035】なお、上記原稿読取部41としては、セッ
トされた原稿を一枚ずつ自動的に原稿載置台44上へ向
けて送り込み、原稿画像の読み取りを終えた原稿をトレ
イに排出する機構を備えた自動原稿供給装置であっても
よい。
【0036】図1において、原紙貯容部35とドラム2
との間には製版部45が設けられている。製版部45
は、サーマルヘッド46と、サーマルヘッド46に対向
するプラテンローラ47とを有している。製版部45
は、原紙貯容部35より供給される孔版原紙3の製版を
感熱式に行っている。
【0037】サーマルヘッド46は、原稿読取部41に
よって読み取られた画像情報信号に応じて選択的に発熱
する発熱素子が横一列、即ち主走査方向に一定間隔で複
数個配置されたものである。サーマルヘッド46は、細
長い板状であり、搬送される孔版原紙3の上面に接して
孔版原紙3の幅方向(主走査方向)と平行に設置されて
いる。サーマルヘッド46は、プラテンローラ47に対
して接近又は離隔する方向に移動可能とされている。す
なわち、サーマルヘッド46は、孔版原紙3の穿孔時に
プラテンローラ47に接触し、穿孔後はプラテンローラ
47から離間するようになっている。
【0038】製版部45によって製版された製版済の孔
版原紙3は、不図示の原紙搬送機構によってドラム2側
に搬送される。製版部45とドラム2の間には、製版済
の孔版原紙3がドラム2の外周面に所定量巻付けられた
時点で孔版原紙3を切断するカッター装置48が設けら
れている。また、カッター装置48とサーマルヘッド4
6との間には、製版済みの孔版原紙3をドラム2のクラ
ンプ機構4の向けて搬送させるための一対の原紙送りロ
ーラ49が設けられている。
【0039】次に、図2は上記孔版印刷装置における本
発明の要部のみを抽出した電気的構成を示すブロック図
である。
【0040】図2に示すように、マイクロプロセッサ等
からなるCPU(演算制御手段)51には、設定入力手
段52、位置検出手段(A検センサ)53、パルス発生
手段としてのエンコーダ(FG)54、記憶手段55、
駆動手段としてのドライバー56が接続されている。
【0041】設定入力手段52は、ユーザーによって操
作される例えば装置本体の操作パネルであり、テンキ
ー、製版スタートキー、印刷スタートキー、ストップキ
ー等からなる操作キー(入力手段)を有している。テン
キーは、印刷枚数、印刷速度等を設定するときに操作さ
れる。製版スタートキーは、製版動作を開始させるとき
に押動操作される。印刷スタートキーは、印刷動作を開
始させるときに押動操作される。ストップキーは、動作
を停止させるときに押動操作される。この設定入力手段
52の入力情報はCPU51に入力される。
【0042】位置検出手段53は、ドラム2のクランプ
機構4に孔版原紙3を着版させるときのクランプ位置
(基準位置)を検出している。位置検出手段53は、例
えばクランプ位置に固定して装置本体側に設けられる投
光器及び受光器と、ドラム2の回転によりクランプ位置
で投光器から受光器に向かって出射される光を遮断する
ようにクランプ機構4に設けられた遮光部材とから構成
される。この位置検出手段53の検出信号はCPU51
に入力される。
【0043】エンコーダ54は、ドラム2を回転駆動す
るDCモータ(ドラムモータ5)の回転軸に取り付けら
れている。エンコーダ54は、ドラム2の回転角度に応
じたパルス信号を発生しており、その出力パルスはCP
U51に入力される。このエンコーダ54の出力パルス
は、従来のクローズループによるモータの速度制御を行
うために用いられるものではなく、後述する測定動作で
ドラム2が1回転したときの速度変化データを得るため
に用いられる。
【0044】記憶手段55は、ROM,RAMやEEP
ROM等の記憶媒体で構成される。図2の例における記
憶手段55は、ROM55aとRAM55bから構成さ
れる。ROMに55aは、一連の孔版印刷の動作を行う
ための制御プログラムが記憶されている。RAM55b
には、後述する測定動作によって得られるドラムを1回
転させたときの速度変化データが記憶される。また、R
AM55bには、ドラムモータ5を回転駆動する際の標
準PWM設定値が記憶されている。なお、標準PWM設
定値とは、印刷を行うに際してドラムモータ5の回転速
度を設定した時の標準的なPWM値である。また、ドラ
ム2を1回転させたときの速度変化データ(ドラム2の
回転速度パターン)や標準PWM設定値は予めROM5
5aに記憶させておいてもよい。
【0045】演算制御手段51は、記憶手段55の制御
プログラムに従って一連の孔版印刷動作を制御してい
る。演算制御手段51は、特に、本例の要部に関する動
作として、正規の印刷動作を行う前に実行される測定動
作において、一定時間(3ms〜6ms)内のエンコー
ダ54からの出力パルスをカウントし、このカウント値
を記憶手段55に記憶させている。
【0046】ここでの正規の印刷動作を行う前に実行さ
れる測定動作とは、エンコーダ54によるドラムモータ
5のフィードバック制御無しに1回もしくは数回のプレ
スをかけた回転動作(プリプレス動作)を自動的に行
い、パルスカウント実測値を求める動作を意味してい
る。なお、上記測定動作は、正規の印刷動作を行う前に
設定入力手段52の特定のキーを操作して演算制御手段
51に入力指示することもできる。
【0047】演算制御手段51では、記憶手段55に記
憶されたカウント値と上記測定動作によって得られるド
ラム2が1回転したときの速度変化データとに基づき、
正規の印刷動作を行うときのPWM出力値を演算して設
定している。
【0048】ドライバー56は、CPU51から入力さ
れるPWMに基づいてドラムモータ5に流す電流を増減
してドラムモータ5を回転駆動している。
【0049】上記構成による孔版印刷装置1では、設定
入力手段52の製版スタートキーが押動操作されてオン
すると、ドラムモータ5の駆動によりドラム2が回転を
開始し、ドラム2の回転角度が計測され、指定角度まで
ドラム2が回転する。そして、ドラム2上に孔版原紙3
がなければ、ドラム2が基準位置(A検位置)まで回転
して停止する。ドラム2上に孔版原紙3があれば、排版
動作が開始され、排版動作の終了後にドラム2が基準位
置まで回転して停止する。その後、製版動作が開始さ
れ、製版された孔版原紙3がドラム2のクランプ機構4
にクランプされる。その後、設定入力手段52のキー操
作により印刷枚数、印刷速度等が設定され、印刷スター
トキーが押動操作されると、印刷動作が開始される。
【0050】ここで、本例では、印刷枚数が設定されて
正規の印刷動作を開始する前に、ドラム2が1回転した
ときの速度変化を測定する測定動作を実行している。す
なわち、印刷開始時、又は印刷開始前に1回もしくは数
回のプレスをかけた回転動作(プリプレス動作)を行
う。その時、エンコーダ54によるドラムモータ5のフ
ィードバック制御無しで、ドラム2の回転速度のバラツ
キをエンコーダ54の1相又は2相出力のパルスを演算
制御手段51で測定し、この測定によって得られるドラ
ム2の1回転の速度変化の情報を記憶手段55に記憶す
る。そして、印刷動作時には、上記記憶手段55に記憶
されたドラム2の1回転の速度変化の情報に基づいてド
ラムモータ5の速度制御を実行する。
【0051】次に、上記のように構成された孔版印刷装
置1におけるドラムモータ5の速度制御方法を図3のフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0052】前述した孔版原紙3の製版動作が終了し、
設定入力手段52の印刷スタートキーが押動操作されて
印刷動作がスタートしてA検センサ53がONすると
(ST1)、プリプレス動作を実行する(ST2)。こ
のプリプレス動作は、エンコーダ54によるドラムモー
タ5のフィードバック制御無しに1回もしくは数回のプ
レスをかけた回転動作を行う動作である。そして、本例
では、上記プリプレス動作時にCPU51がエンコーダ
54の出力パルスをカウントし、パルスカウント実測値
を求める処理を実行する。
【0053】上記プリプレス動作によりパルスカウント
実測値が求まると、CPU51は更にパルスカウント実
測値からPWM設定値を算出する(ST3)。このとき
算出されたPWM設定値は記憶手段55に記憶される。
そして、PWM設定値が算出され、再びA検センサ53
がONすると(ST4)、CPU51は記憶手段55に
記憶されたPWM設定値を所定時間(例えば3msec
のCPU割込タイマー)毎にドライバー56に設定す
る。この設定動作は、印刷終了するまで(ST5)の上
記所定時間毎に行われる。
【0054】ここで、上記PWM設定値の求め方につい
て説明する。なお、ドラムモータ5が1回転したときの
出力パルス数が120パルスのエンコーダ54を用い、
ドラム2が1回転したときにエンコーダ54が3000
パルスを出力する構成とし、印刷速度が120rpm
(500msec)の場合、理論的な1パルス当たりの
所要時間は、500msec/3000パルス=16
6.7μsec/パルスとなる。
【0055】この時のCPU51に設定する理論的なP
WM設定値を10hexとする(これはモータ特性、P
WM回路により一義的に求められる)。
【0056】そして、3msecの割込タイマーでパル
ス数を管理すると、理論的なPWM設定表は下記表2の
ようになる。
【0057】
【表2】
【0058】次に、エンコーダ54によるドラムモータ
5のフィードバック制御無しで、プリプレス動作を行う
と、A検センサ53がONしてから再度A検センサ53
がONしてドラム2が1回転(500msec)したと
きに、約166個のサンプリングデータが得られる。
【0059】そして、上記ようにして実測したパルスカ
ウントに基づいて、下記に示すPWMデータ算出式(式
1)又は(式2)からPWM設定値を導き出し、この導
き出したPWM設定値を記憶手段55に記憶する。
【0060】ドラムモータ5が理論値より速い場合のP
WM算出式(式1)は、((1−(パルスカウント実測
値/パルスカウント理論値))+1)×PWM理論値=
PWM設定値となる。
【0061】これに対し、ドラムモータ5が理論値より
遅い場合のPWM算出式(式2)は、(1−((パルス
カウント実測値/パルスカウント理論値)−1))×P
WM理論値=PWM設定値となる。
【0062】ドラムモータ5が理論値より速い場合、例
えばパルスカウント実測値=20の場合(表3の)の
PWM設定値は、((1−(20/18))+1)×1
0hex=0.9×16=14.4=0Ehexとな
る。
【0063】また、ドラムモータ5が理論値より遅い場
合、例えばパルスカウント実測値=15の場合(表3の
)のPWM設定値は、(1−((15/18)−
1))×10hex=18.56=12hexとなり、
以上の演算により下記表3に示すようなPWM設定表が
得られる。
【0064】
【表3】
【0065】このように、本実施の形態の孔版印刷装置
1では、正規の印刷動作を開始する前に、プレスをかけ
たドラム2の回転動作(プリプレス動作)を実行し、そ
のときのドラム2の1回転の速度変化を事前に測定する
動作を行う。そして、上記測定結果を元に、正規の印刷
動作を行なうときのドラム2の回転速度を予測して速度
制御を実行している。
【0066】また、本例の孔版印刷装置1では、従来の
PWM設定に対し、CPU51が確認したドラム2の回
転速度データを、ドラム2の1回転のどの位置に出力す
るか設定可能としている。
【0067】すなわち、ドラム2が1回転したときの約
3000パルスのエンコーダ54の出力パルスに同期し
て、PWM信号をオフセット可能としている。これによ
り、従来の問題点である後追い制御ではなく、速度変化
が起きる前にドラムモータ5の速度を変えることが可能
となる。
【0068】また、エンコーダ54のカウントを測定す
る規定周期毎に、ドラムモータ5の加減速度の設定値を
可能としている。
【0069】さらに、ドラム2の1回転の速度も、従来
の技術より簡易的な方法で安定した速度が得られる。
【0070】以上により、本例の孔版印刷装置1によれ
ば、ドラムモータ5に流す電流をあまり消費しないでド
ラム2を常に安定した回転で制御することができる。し
かも、ドラム2の1回転中の速度変化を減らすことがで
きる。
【0071】また、予め安定して回転するデータ(プリ
プレス動作によって得られるパルスカウント実測値から
算出されるPWM設定値)に基づいてドラム2の回転速
度が制御されるので、高精度で安定した回転制御を実現
でき、印刷用紙15への画像位置ずれやドラム2に巻装
されている孔版原紙3に皺が入ったり、ドラム2に対す
る孔版原紙3の装着位置がずれてしまったりすることを
防止できる。
【0072】ここで、図4は本例によるドラムモータの
速度制御時のPWM出力の変化を示す図、図5は従来の
ドラムモータの速度制御時のエンコーダ出力及びPWM
出力の変化を示す図である。なお、図4及び図5の破線
はPWM出力値であり、周波数を電圧値に変換した値で
ある。また、図4及び図5の実線はエンコーダ出力値で
あり、周波数を電圧値に変換した値である。なお、図4
の実線で示すエンコーダー出力値は見かけ上の値であ
る。
【0073】従来のドラムモータ71の速度制御では、
図5に示すように、エンコーダ72の出力を確認した
後、必要なPWMを演算しており、ドラムに回転ムラが
出てからのPWM出力となる。このため、ドラムモータ
71の電流値が高くなる傾向にある。
【0074】これに対し、本例によるドラムモータ5の
速度制御では、図4に示すように、ドラム2の回転ムラ
が出る直前に、必要なPWMを出力しており、見かけ上
のエンコーダ54の出力がほぼ一定となる。このため、
ドラムモータ5に対して必要以上に電力を消費しないで
済む。
【0075】ところで、上述した実施の形態では、印刷
動作の前のプリプレス動作でドラムモータ5の回転速度
のバラツキ測定を行う場合を例にとって説明したが、例
えば予め製品を出荷する前(工場に製造する段階で)に
プリプレス動作にてドラムモータ5の回転速度のバラツ
キ測定を行い、そのPWM設定値を予め記憶手段55に
記憶させておくようにしてもよい。これにより、実際の
操作でのプリプレス動作はなくなり、作業時間が短縮さ
れる。しかも、その装置のエンコーダ54は、もはや必
要としないので、構成の簡素化も図ることができる。ま
た、上述した実施の形態では、その効果をより明確にす
る為にプリプレス動作のドラムモータ5の回転をフィー
ドバック制御無しで行ったが、もちろんフィードバック
制御有りで行っても構わない。
【0076】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
孔版印刷装置によれば、ドラムモータに流す電流をあま
り消費しないでドラムを安定した回転で制御することが
できる。しかも、ドラム1回転中の速度変化を減らすこ
とができる。
【0077】また、予め安定して回転するデータに基づ
いてドラムを回転させるので、高精度で安定した回転制
御を実現でき、印刷用紙への画像位置ずれやドラムに巻
装されている孔版原紙に皺が入ったり、ドラムに対する
孔版原紙の装着位置がずれてしまったりすることを防止
できる。
【0078】さらに、予め製品を出荷する前(工場に製
造する段階で)にプリプレス動作にてモータの回転速度
のバラツキ測定を行い、そのPWM設定値を予め記憶手
段に記憶させておけば、実際の操作でのプリプレス動作
がなくなり、作業時間が短縮され、しかも、パルス発生
手段が不要となり、構成の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が採用される孔版印刷装置の全体構成の
一例を示す図
【図2】図1の孔版印刷装置における本発明の要部のみ
を抽出した電気的構成を示すブロック図
【図3】図2の構成におけるドラムモータの速度制御時
の動作フローチャート
【図4】本例によるドラムモータの速度制御時のPWM
出力の変化を示す図
【図5】従来のドラムモータの速度制御時のエンコーダ
出力及びPWM出力の変化を示す図
【図6】従来の孔版印刷装置におけるPWMのフィード
バック制御に関するブロック図
【図7】印刷時のエンコーダ出力の一例を示す図
【図8】(a),(b)図6の構成においてフィードバ
ック制御時のPWM出力を示す図
【符号の説明】
1…孔版印刷装置、2…ドラム、3…孔版原紙、5…ド
ラムモータ、51…演算制御手段(CPU)、53…位
置検出手段(A検センサ)、54…パルス発生手段(エ
ンコーダ)、55…記憶手段、56…駆動手段(ドライ
バー)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41L 13/04 B41L 13/16 B41F 33/00 - 33/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 孔版原紙に画像を穿孔製版し、パルス幅
    変調により制御駆動されるモータで円筒状のドラムを中
    心軸線周りに回転駆動して該ドラムに前記孔版原紙を巻
    装し、前記モータにより前記ドラムを回転駆動しつつ前
    記ドラムと該ドラムの軸方向と平行に設けられたローラ
    部材との間に印刷用紙を搬送させ、前記孔版原紙の製版
    領域より通過するインクを前記印刷用紙に転移させて孔
    版印刷を行う孔版印刷装置において、 パルス幅変調設定値により前記モータの回転速度を制御
    して該モータを駆動する駆動手段と、 前記ドラムを回転させて前記印刷用紙にインクを転移さ
    せる所定回数のプレスをかけたプリプレス動作を正規の
    印刷動作を開始する前に行い、そのときの前記ドラムの
    1回転の速度変化を測定し、この測定された前記ドラム
    の1回転の速度変化に基づいてパルス幅変調設定値を算
    出し、この算出されたパルス幅変調設定値を正規の印刷
    動作が開始されたときに前記駆動手段に設定出力する演
    算制御手段とを備えたことを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】 孔版原紙に画像を穿孔製版し、パルス幅
    変調で制御駆動されるモータにより円筒状のドラムを中
    心軸線周りに回転駆動して該ドラムに前記孔版原紙を巻
    装し、前記モータにより前記ドラムを回転駆動しつつ前
    記ドラムと該ドラムの軸方向と平行に設けられたローラ
    部材との間に印刷用紙を搬送させ、前記孔版原紙の製版
    領域より通過するインクを前記印刷用紙に転移させて孔
    版印刷を行う孔版印刷装置において、 パルス幅変調設定値により前記モータの回転速度を制御
    して該モータを駆動する駆動手段と、 前記ドラムの所定箇所が前記ドラムの回転方向における
    基準位置にきたことを検出する位置検出手段と、 前記モータに取り付けられて前記ドラムが前記回転方向
    に所定角度回転する毎にパルス信号を発生するパルス発
    生手段と、 前記ドラムを回転させて前記印刷用紙にインクを転移さ
    せる所定回数のプレスをかけたプリプレス動作を正規の
    印刷動作の前で前記位置検出手段が前記基準位置を検出
    したときに行い、そのときの前記パルス発生手段からの
    パルス信号のパルスカウント実測値を求め、この求めた
    パルスカウント実測値からパルス幅変調設定値を算出
    し、さらに前記位置検出手段が前記基準位置を検出して
    から印刷終了するまでの所定時間毎に前記算出したパル
    ス幅変調設定値を前記駆動手段に設定出力する演算制御
    手段とを備えたことを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】 孔版原紙に画像を穿孔製版し、パルス幅
    変調により制御駆動されるモータで円筒状のドラムを中
    心軸線周りに回転駆動して該ドラムに前記孔版原紙を巻
    装し、前記モータにより前記ドラムを回転駆動しつつ前
    記ドラムと該ドラムの軸方向と平行に設けられたローラ
    部材との間に印刷用紙を搬送させ、前記孔版原紙の製版
    領域より通過するインクを前記印刷用紙に転移させて孔
    版印刷を行う孔版印刷装置において、 パルス幅変調設定値により前記モータの回転速度を制御
    して該モータを駆動する駆動手段と、 前記ドラムの所定箇所が前記ドラムの回転方向における
    基準位置にきたことを検出する位置検出手段と、 前記モータに取り付けられて前記ドラムが前記回転方向
    に所定角度回転する毎にパルス信号を発生するパルス発
    生手段と、 前記ドラムを回転させて前記印刷用紙にインクを転移さ
    せる所定回数のプレスをかけたプリプレス動作を正規の
    印刷動作の前で前記位置検出手段が前記基準位置を検出
    したときに行い、そのときの前記パルス発生手段からの
    パルス信号のパルスカウント実測値を求め、この求めた
    パルスカウント実測値からパルス幅変調設定値を算出す
    る演算制御手段と、 前記演算制御手段が算出したパルス幅変調設定値を記憶
    する記憶手段とを備え、 前記演算制御手段は、前記位置検出手段が前記基準位置
    を検出してから印刷終了するまでの所定時間毎に前記記
    憶手段に記憶されたパルス幅変調設定値を前記駆動手段
    に設定出力することを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】 孔版原紙に画像を穿孔製版し、パルス幅
    変調により制御駆動されるモータで円筒状のドラムを中
    心軸線周りに回転駆動して該ドラムに前記孔版原紙を巻
    装し、前記モータにより前記ドラムを回転駆動しつつ前
    記ドラムと該ドラムの軸方向と平行に設けられたローラ
    部材との間に印刷用紙を搬送させ、前記孔版原紙の製版
    領域より通過するインクを前記印刷用紙に転移させて孔
    版印刷を行う孔版印刷方法において、 前記ドラムを回転させて前記印刷用紙にインクを転移さ
    せる所定回数のプレスをかけたプリプレス動作を正規の
    印刷動作を開始する前に行い、そのときの前記ドラムの
    1回転の速度変化を測定し、この測定された前記ドラム
    の1回転の速度変化に基づいてパルス幅変調設定値を算
    出し、この算出されたパルス幅変調設定値により正規の
    印刷動作が開始されたときの前記モータの回転速度を制
    御することを特徴とする孔版印刷方法。
  5. 【請求項5】 孔版原紙に画像を穿孔製版し、パルス幅
    変調により制御駆動されるモータで円筒状のドラムを中
    心軸線周りに回転駆動して該ドラムに前記孔版原紙を巻
    装し、前記モータにより前記ドラムを回転駆動しつつ前
    記ドラムと該ドラムの軸方向と平行に設けられたローラ
    部材との間に印刷用紙を搬送させ、前記孔版原紙の製版
    領域より通過するインクを前記印刷用紙に転移させて孔
    版印刷を行う孔版印刷方法において、 前記ドラムを回転させて前記印刷用紙にインクを転移さ
    せる所定回数のプレスをかけたプリプレス動作を正規の
    印刷動作を開始する前で前記ドラムの所定箇所が前記ド
    ラムの回転方向における基準位置を検出したときに行
    い、そのときの前記ドラムが前記回転方向に所定角度回
    転する毎に発生するパルス信号のパルスカウント実測値
    を求め、 この求めたパルスカウント実測値からPWM設定値を算
    出し、 正規の印刷動作を開始するときに前記基準位置を検出し
    てから印刷終了するまでの所定時間毎に前記算出したパ
    ルス幅変調設定値を前記モータを駆動する駆動手段に設
    定出力して前記モータの回転速度を制御することを特徴
    とする孔版印刷方法。
  6. 【請求項6】 孔版原紙に画像を穿孔製版し、パルス幅
    変調により制御駆動されるモータで円筒状のドラムを中
    心軸線周りに回転駆動して該ドラムに前記孔版原紙を巻
    装し、前記モータにより前記ドラムを回転駆動しつつ前
    記ドラムと該ドラムの軸方向と平行に設けられたローラ
    部材との間に印刷用紙を搬送させ、前記孔版原紙の製版
    領域より通過するインクを前記印刷用紙に転移させて孔
    版印刷を行う孔版印刷方法において、 前記ドラムを回転させて前記印刷用紙にインクを転移さ
    せる所定回数のプレスをかけたプリプレス動作を正規の
    印刷動作を開始する前で前記ドラムの所定箇所が前記ド
    ラムの回転方向における基準位置にきたことを検出した
    ときに行い、そのときの前記ドラムが前記回転方向に所
    定角度回転する毎に発生するパルス信号のパルスカウン
    ト実測値を求め、 この求めたパルスカウント実測値からPWM設定値を算
    出し、 この算出したPWM設定値を予め記憶手段に記憶してお
    き、 正規の印刷動作を開始するときに前記基準位置を検出し
    てから印刷終了するまでの所定時間毎に前記記憶手段に
    記憶されたパルス幅変調設定値を前記モータを駆動する
    駆動手段に設定出力して前記モータの回転速度を制御す
    ることを特徴とする孔版印刷方法。
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