JP3489179B2 - ハイドロフルオロカーボンの製造方法 - Google Patents

ハイドロフルオロカーボンの製造方法

Info

Publication number
JP3489179B2
JP3489179B2 JP05081694A JP5081694A JP3489179B2 JP 3489179 B2 JP3489179 B2 JP 3489179B2 JP 05081694 A JP05081694 A JP 05081694A JP 5081694 A JP5081694 A JP 5081694A JP 3489179 B2 JP3489179 B2 JP 3489179B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
preferable
group
reaction tube
catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05081694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07223981A (ja
Inventor
一也 大春
清作 熊井
隆司 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP05081694A priority Critical patent/JP3489179B2/ja
Priority to DE69402622T priority patent/DE69402622T2/de
Priority to EP94110105A priority patent/EP0632001B1/en
Priority to US08/460,871 priority patent/US5648568A/en
Publication of JPH07223981A publication Critical patent/JPH07223981A/ja
Priority to US08/774,075 priority patent/US5763709A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3489179B2 publication Critical patent/JP3489179B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/23Preparation of halogenated hydrocarbons by dehalogenation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイドロフルオロカー
ボンの新規な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヨードフルオロカーボンを出発物質とし
てハイドロフルオロカーボンを合成する方法に関して
は、以下の報告がなされている。
【0003】亜鉛の存在下に還元する方法(J.Flu
orine Chem.,6,297,1975)。グ
リニヤール試薬を用いた反応により合成する方法(J.
Fluorine Chem.,3,247,197
3)。水素とラネーニッケル触媒を用いた液相還元反応
により合成する方法(Ger.Offen.2,06
0,041,J.Chem.Soc.,3761,19
53)。次亜リン酸ナトリウムとパラジウムまたは白金
触媒を用いた還元反応により合成する方法(J.Flu
orine Chem.,55,101,1991)。
アルコール性KOHと反応させる方法(J.Chem.
Soc.,3761,1953)。メタノール中で、ア
ルカリ金属水酸化物と反応させる方法(EP 0,44
9,516A1)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来法
はすべて液相での反応であり、かつ、バッチ反応である
ことから、生産性に劣り、反応においては、大量の可燃
性有機溶剤を必要としたり、高圧の水素を用いなければ
ならない問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ヨードフル
オロカーボンを出発物質としたハイドロフルオロカーボ
ンの効率的な製造方法について鋭意検討を行った結果、
ヨードフルオロカーボンを気相で反応させて、連続的か
つ高選択率、高収率でハイドロフルオロカーボンが得ら
れる方法を見いだした。
【0006】 すなわち、本発明は一般式I
(ただし、式中、nは0または1であり、nが0のと
き、Rは炭素数2〜12個の直鎖のまたは分岐した
フルオロアルキル基であり、nが1のとき、Rは炭
素数2〜12個の直鎖のまたは分岐したパーフルオロア
ルキレン基である。)で表されるヨードフルオロカーボ
ンを、還元剤の作用のもとに、気相で反応せしめること
を特徴とする一般式HH(ただし、式中、nとR
は、上記と同じ意味である。)で表されるハイドロフ
ルオロカーボンの製造方法を提供する。
【0007】 本発明の原料であるヨードフルオロカー
ボンは、一般式IIで表される化合物である。た
だし、式中、nは0または1である。nが0のとき、R
は炭素数2〜12個の直鎖のまたは分岐したパーフル
オロアルキル基であるが、炭素数3〜8個の場合が好ま
しい。また、nが1のとき、Rは炭素数2〜12個の
直鎖のまたは分岐したパーフルオロアルキレン基である
が、炭素数3〜8個の場合が好ましい。
【0008】 は直鎖の構造が好ましく、直鎖のパ
ーフルオロアルキル基としては、CFCFCF
CFCF−が好ましく、直鎖のパーフルオロア
ルキレン基としては、−CFCFCFCF−が
好ましい。
【0009】上記ヨードフルオロカーボンの具体例とし
ては、1−ヨード−1,1,2,2,2−ペンタフルオ
ロエタンICF2 CF3 、1−ヨード−1,1,2,
2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタンI(CF
24 F、1−ヨード−1,1,2,2,3,3,4,
4,5,5,6,6,6−トリデカフルオロヘキサンI
(CF26 F、1−ヨード−1,1,2,2,3,
3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−ヘ
プタデカフルオロオクタンI(CF28 F、2−ヨー
ド−1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロ
パンCF3 CFICF3 、4−ヨード−1,1,1,
2,3,3,4,4−オクタフルオロ−2−トリフルオ
ロメチルブタン(CF32 CF(CF22 I、6−
ヨード−1,1,1,2,3,3,4,4,5,5,
6,6−ドデカフルオロ−2−トリフルオロメチルヘキ
サン(CF32 CF(CF24 I、1,2−ジヨー
ド−1,1,2,2−テトラフルオロエタンI(CF
22 I、1,4−ジヨード−1,1,2,2,3,
3,4,4−オクタフルオロブタンI(CF24 I、
1,6−ジヨード−1,1,2,2,3,3,4,4,
5,5,6,6−ドデカフルオロヘキサンI(CF2
6 Iなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0010】本発明においては、上記のヨードフルオロ
カーボンを還元剤の作用のもとに気相で反応させること
が特徴である。還元剤としては、本発明の反応において
水素源となり得るものであれば特に限定されず、炭素原
子に結合した水素原子を有する有機化合物または水素が
好ましく、特に、炭素原子に結合した水素原子を有する
有機化合物が好ましい。該有機化合物は、炭素数が8以
下である場合が好ましく、特に4以下が好ましい。ま
た、有機化合物は、炭化水素、または酸素原子を含有す
る有機化合物が好ましく、酸素原子を含有する有機化合
物としては、水酸基、カルボキシル基、エーテル基、カ
ルボニル基、カルボニルオキシ基、およびホルミル基か
らなる群より選ばれる少なくとも1種の基を有する有機
化合物が好ましい。さらに、有機化合物としては、アル
コール類、カルボン酸類、カルボン酸誘導体類、アルデ
ヒド類、グリコール類、エーテル類、ケトン類および炭
化水素類からなる群より選ばれる少なくとも1種の有機
化合物が好ましい。
【0011】本発明におけるアルコール類は、1価の炭
化水素基と水酸基を有する化合物を意味する。1価の炭
化水素基としては、アルキル基またはアリル基が好まし
く、特にアルキル基が好ましい。アルキル基の炭素数は
1〜10が好ましく、特に1〜6が好ましく、さらに1
〜3が好ましい。アルコール類の水酸基は1級水酸基ま
たは2級水酸基が好ましく、特に、1級水酸基が好まし
い。本発明におけるアルコール類としては上記のアルキ
ル基と1級水酸基を有する1級アルコール、または上記
のアルキル基と2級水酸基を有する2級アルコールが好
ましく、特に、選択率に優れることから1級アルコール
が好ましい。
【0012】1級アルコールとしては、、メタノール、
エタノール、1−プロパノール、1−ブタノール、2−
メチル−1−プロパノール等が挙げられ、特に、反応性
および生産性に優れる点からメタノールまたはエタノー
ルが好ましい。また、2級アルコールとしては、2−プ
ロパノール、2−ブタノール等が好ましい。
【0013】アルコール類は、1級アルコールと2級ア
ルコールの両方を用いてもよい。両方を用いる場合の1
級アルコールと2級アルコールの各々の割合としては、
特に限定されず、いずれの割合であってもよい。
【0014】本発明におけるカルボン酸類は、カルボキ
シル基の1個以上を有する芳香族化合物または脂肪族化
合物を意味するが、カルボキシル基を1個有する場合が
好ましい。カルボン酸類としては、ギ酸、酢酸、プロピ
オン酸、マロン酸、コハク酸等が好ましく、炭素数1〜
3のカルボン酸類がより好ましく、副生成物が少ない点
から、特にギ酸が好ましい。
【0015】本発明におけるカルボン酸誘導体類は、前
記のカルボン酸のカルボキシル基と他の化合物との脱水
反応により得られる化合物を意味する。例えば、カルボ
ン酸エステル、カルボン酸アミド等が挙げられ、カルボ
ン酸エステルが好ましい。
【0016】カルボン酸エステルとしては、前記カルボ
ン酸類のアルキルエステル等が好ましく、特にギ酸メチ
ル、ギ酸エチル、ギ酸ブチル、ギ酸ペンチル、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、
プロピオン酸メチル、マロン酸メチル、マロン酸ジエチ
ル、フタル酸ジエチル、フタル酸ビス(2−エチルヘキ
シル等が好ましく、副生成物が少ない点から酢酸エチ
ルが好ましい。カルボン酸アミドとしては、ギ酸アミ
ド、酢酸アミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド等が好ましい。
【0017】本発明におけるアルデヒド類はホルミル基
を有する化合物を意味する。アルデヒド類としては、ホ
ルムアルデヒド、アセトアルデヒド等が好ましい。
【0018】本発明におけるエーテル類は、1個の酸素
原子に2個の炭化水素基が結合した構造を1個以上含む
化合物を意味する。炭化水素基としては、脂肪族炭化水
素基が好ましい。炭化水素基の炭素数は1〜6程度が好
ましく、特に1〜4がよい。エーテル類としては、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサ
ン等が好ましい。
【0019】本発明におけるグリコール類としては、2
個の水酸基が異なる2個の炭素原子に結合した脂肪族化
合物、または該2個の水酸基の水素原子が、炭化水素基
に置換した化合物を意味する。グリコール類としては、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリ
コールジメチルエーテル(グライム)、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル(ジグライム)、プロピレング
リコールジメチルエーテル等が好ましい。
【0020】本発明におけるケトン類としては、カルボ
ニル基が2個の炭素原子と結合した化合物を意味する。
ケトン類としてはアセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、アセチルアセトン等が好ましい。
【0021】炭化水素類としては、脂肪族炭化水素お
び芳香族炭化水素を意味する。脂肪族炭化水素として
は、炭素数が1〜6程度の飽和炭化水素が好ましく、特
にメタン、エタン、プロパン、ブタン等が好ましい。芳
香族炭化水素としては、ベンゼン環を含む化合物が好ま
しく、特にベンゼン環に置換基が結合した化合物が好ま
しく、トルエン、キシレン等が好ましい。
【0022】上記の還元剤のうち、本発明における還元
剤としては、特に、扱いやすさ、反応性、経済性の点か
ら、アルコール類およびカルボン酸類が好ましく、特に
アルコール類が好ましい。
【0023】原料のヨードフルオロカーボンと上記の還
元剤との割合は、大幅に変動させることができる。通常
は化学量論量の還元剤を使用してヨウ素原子を還元する
が、原料のヨードフルオロカーボンをほぼ完全に反応さ
せるのに、ヨードフルオロカーボン中のヨウ素原子の全
当量に対して化学量論量よりかなり多い量である2倍当
量またはそれ以上の還元剤を使用してもよい。通常の場
合には、原料のヨードフルオロカーボン中のヨウ素原子
1当量に対して、還元剤の1〜5倍当量程度を使用する
のが好ましい。還元剤の量が少ない場合には、反応転化
率が低下することに加えて、一般式Rf −Rf (ここで
f は、炭素数2〜12個の直鎖または分岐したポリ
フルオロアルキル基を示す。)で表される二量化物の副
生が多くなり好ましくない。
【0024】さらに、本発明の反応においては、還元剤
が水素である場合には水素化触媒を存在させるのが好ま
しい。一方、還元剤が上記の有機化合物である場合に
は、水素化触媒存在下または無触媒下で実施する場合の
いずれであってもよいが、触媒の調、反応器の構造の
複雑化、廃触媒の後処理等を考慮すると、むしろ無触媒
下で反応を実施するのが好ましい。
【0025】本発明の反応に水素化触媒を存在させた場
合には、反応成績の効率を上げることができる。水素化
触媒としては、特に限定されず、公知の水素化触媒が選
定され得る。これらのうち、本発明においては、アルミ
ナ、活性炭、ゼオライト、または8族元素よりなる群よ
り選ばれる少なくとも1種を含む水素化触媒を存在させ
のが好ましく、特に、8族元素より選ばれる少なくと
も1種の元素を含む触媒を存在させるのが好ましい。8
族元素としては、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、
白金、ニッケル、コバルト、イリジウム等が挙げられ
る。これらのうち、本発明においては、ルテニウム、ロ
ジウム、パラジウム、白金等の白金族元素を含んでいる
ことが、触媒の耐久性の点で好ましく、特にパラジウム
を含む場合が好ましい。特に、パラジウムに金や銀を混
または合金化せしめた触媒は、触媒耐久性だけでなく
反応性も高くなるため好適である。
【0026】さらに、本発明の水素化触媒としては、上
記の8族元素より選ばれる少なくとも1種を担体に担持
させた水素化触媒が好ましい。担体としては特に限定さ
れず、触媒の担体として通常用いられる担体が選定され
得る。例えば、アルミナ、活性炭、ゼオライト等のシリ
カ・アルミナ、またはジルコニア等が好ましく、特に入
手しやすさの点から活性炭が好ましい。また、水素化触
媒としては、パラジウムを担持した活性炭、パラジウム
と金との合金を担持した活性炭、白金を担持した活性炭
等が好ましい。8族元素の担持量としては、特に限定さ
れないが、触媒中に0.01〜20重量%担持させるの
が好ましく、特に1〜5重量%担持させるのが好まし
い。上記の8族元素を上記の担体に担持させる方法とし
ては、特に限定されず、従来の貴金属触媒の調製法を適
用できる。さらに、触媒を調製した後で還元処理を施し
ておくと、安定した特性を得ることができるため好まし
い。
【0027】本発明の反応は、不活性ガスの存在下に実
施してもよい。不活性ガスとしては、窒素または希ガス
類が挙げられる。希ガス類としては、アルゴン、ヘリウ
ム、ネオン等が好ましい。これらのうち、不活性ガスと
しては扱いやすさおよび入手しやすさ等の点から窒素
はヘリウムが好ましい。不活性ガスを存在させる場合
の量は、特に限定されないが、多すぎる場合には収率が
低下する恐れがあるため、通常の場合、上記のヨードフ
ルオロカーボンと水素または含水素有機化合物の気化物
中に50体積%程度以下を同伴させるのが好ましい。
【0028】気相反応における反応温度は、上記水素化
触媒の有無によって異なる。触媒が存在しない場合には
150〜600℃程度が適当であり、特に250〜50
0℃が好ましい。触媒が存在する場合には100〜40
0℃程度が適当であり、特に150〜350℃が好まし
い。いずれの場合においても、反応温度が低いと反応転
化率が低くなる傾向がある。反応時間は、通常0.1〜
300秒が好ましく、特に、2〜60秒が好ましい。反
応時間が短すぎる転化率が低くなる恐れがあり、一方
ぎると副生成物の生成が多くなる恐れがある。反応
圧力としては、水素を用いて反応させる場合には、安全
性の点からゲージ圧で0〜10気圧程度、好ましくは0
〜3気圧がよい。また、水素以外の還元剤を用いる場合
には、特に限定されず、常圧、減圧、または加圧のいず
れであってもよいが、通常の場合は、ゲージ圧で0.5
〜5気圧程度がよい。
【0029】 上記反応により生成するハイドロフルオ
ロカーボンは、一般式HHで表される化合物であ
る。ただし、式中、nは0または1である。nが0のと
き、Rは炭素数2〜12個の直鎖のまたは分岐した
フルオロアルキル基であるが、炭素数3〜8個の場合
が好ましく、特にCFCFCFCFCFCF
−である場合が好ましい。nが1のとき、Rは炭素
数2〜12個の直鎖のまたは分岐したパーフルオロアル
キレン基であるが、炭素数3〜8個の場合が好ましく、
特に−CFCFCFCF−である場合が好まし
い。
【0030】ハイドロフルオロカーボンの具体例として
は、1,1,1,2,2−ペンタフルオロエタンF(C
22 H、1,1,1,2,2,3,3,4,4−ノ
ナフルオロブタンF(CF24 H、1,1,1,2,
2,3,3,4,4,5,5,6,6−トリデカフルオ
ロヘキサンF(CF26 H、1,1,1,2,2,
3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8−ヘ
プタデカフルオロオクタンF(CF28 H、1,1,
1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンCF3
FHCF3 、1,1,1,2,3,3,4,4−オクタ
フルオロ−2−トリフルオロメチルブタン(CF32
CF(CF22 H、1,1,1,2,3,3,4,
4,5,5,6,6−ドデカフルオロ−2−トリフルオ
ロメチルヘキサン(CF32 CF(CF24 H、
1,1,2,2−テトラフルオロエタンH(CF22
H、1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロ
ブタンH(CF24 H、1,1,2,2,3,3,
4,4,5,5,6,6−ドデカフルオロヘキサンH
(CF26 Hなどが挙げられる。
【0031】本発明の上記反応は、きわめて高い反応率
を示す優れた反応である。得られたハイドロフルオロカ
ーボンの反応粗液は、通常の場合、アルカリ水溶液を通
過させて、生成した無機ヨウ素化合物等を除き製品とせ
しめる。アルカリ水溶液としては、アルカリ金属水酸化
物の水溶液が好ましく、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等が好ましい。アルカリ金属水酸化物の水溶液の濃
度は、通常の場合、5〜50重量%程度が好ましく、特
に10〜30重量%がよい。また、さらに高純度のもの
を得たい場合には、さらに蒸留精製してもよい。
【0032】また、蒸留精製では充分な精製ができない
場合、または、さらに高純度のハイドロフルオロカーボ
ンを得たい場合には、反応粗液または前記の方法でアル
カリ金属水酸化物の水溶液を通過させた反応生成物をア
ルカリ金属水酸化物で処理するのが好ましい。アルカリ
金属水酸化物で処理することによって、ハイドロフルオ
ロカーボン中に含まれる不純物、特に原料のヨードフル
オロカーボンに由来する種々の有機ヨウ素化合物を効率
的に除できる。アルカリ金属水酸化物としては、水酸
化カリウム、水酸化ナトリウム等が好ましい。また、ア
ルカリ金属水酸化物の量は、不純物の量に対して大過剰
量が好ましく、通常は、不純物の1モルに対して約10
倍モル以上が好ましい。
【0033】アルカリ金属水酸化物での処理は、通常の
場合、有機溶媒の存在下で加熱するのが好ましい。有機
溶媒としては、特に限定されず、公知または周知の有機
溶媒が採用され得る。有機溶媒としては、アルコール
類、エーテル類、およびケトン類等が好ましく、特に、
反応性の高さおよびアルカリ金属水酸化物の溶解性等の
点からアルコール類が好ましい。
【0034】アルコール類、エーテル類、およびケトン
類としては、上記還元剤の場合と同様の化合物が例示さ
れ得るが、精製工程におけるアルコール類としては、メ
タノール、エタノール、1−プロパノール、ブタノー
ル、2−プロパノール、2−メチル−1−プロパノール
等が好ましく、特にメタノール、エタノールが好まし
い。エーテル類としては、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、1,4−ジオキサン、エチレングリコール
ジメチルエーテル等が好ましく、ケトン類としては、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、アセチルケトン等が好ましい。
【0035】用いる有機溶媒として上記の有機溶媒
の1種または2種以上のいずれであってもよい。また、
有機溶媒の量は、特に限定されず、上記のアルカリ金属
水酸化物を溶解し得る量以上の量が好ましい。
【0036】処理温度は、通常の場合、0〜200℃程
度が好ましく、有機溶媒を用いる場合には、溶媒の還流
温度が好ましい。該温度は、有機溶媒の種類や有無等に
よって適宜変更され得る。圧力は、減圧、常圧、加圧の
いずれであってもよいが、通常は常圧が好ましい。ま
た、処理時間は、0.1〜10時間程度、好ましくは
0.1〜2時間がよい。
【0037】アルカリ金属水酸化物で処理せしめたハイ
ドロフルオロカーボンは、通常の場合、水で洗浄するこ
とによって生成したアルカリ金属ヨウ化物等を除き、高
純度のものとせしめる。また、所望により、さらに蒸留
精製して、より高純度のものとすることもできる。
【0038】得られたハイドロフルオロカーボンは、従
来用いられてきた塩素化炭化水素または塩素化フッ素化
炭化水素に比べて、環境への影響が少ないだけでなく、
同様の用途、例えば、発泡剤、冷媒、洗浄剤等にも使用
できる。
【0039】また、本発明の製造方法により合成したハ
イドロフルオロカーボンは、未反応のヨードフルオロカ
ーボンやその他の不純物の量が少なく、それらに由来す
る影響を除できる。したがって、本発明製造方法で
得られたハイドロフルオロカーボンを溶媒として重合反
応を行う場合にも、重合体を着色させることなしに、反
応を行うことができる。
【0040】重合体としては特に限定されないが、ポリ
テトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレンとパ
ーフルオロアルキルビニルエーテルの共重合体、テトラ
フルオロエチレンとエチレンの共重合体等のフッ素系の
重合体が特に好ましい。
【0041】また、本発明で合成したハイドロフルオロ
カーボンを出発物質としてブロモフルオロカーボン等を
合成して、人工血液や造影剤として用いる場合において
も、ヨウ素化合物に由来すると推定される着色現象は認
められない利点がある。
【0042】
【実施例】以下に、本発明の実施例を具体的に説明する
が、これらによって本発明限定されない。
【0043】[実施例1〜6] 内径2.54cm、長さ100cmのインコネル600
製反応管を電気炉で加熱した。出発物質としてのI(C
26I(CF28 FまたはI(CF24
を予熱器で気化し水素とともに常圧で反応管に導入し
た。このとき水素と出発物質のモル比は2:1(実施例
1〜4)または4:1(実施例5〜6)とし、反応温度
は400℃または450℃、反応管の滞留時間は40秒
であった。反応生成物は20重量%の水酸化カリウム水
溶液を通過後、−78℃に冷却したトラップに捕集し
た。捕集した反応生成物をガスクロマトグラフおよびN
MRを用いて分析した。結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】[実施例7] パラジウム担持活性炭(パラジウム担持量:2重量%)
200ccを充填した内径2.54cm、長さ100c
mのインコネル600製U字型反応管を塩浴炉中に浸漬
した。出発物質I(CF26 Fを予熱器で気化し水素
とともに常圧で反応管に導入した。このとき水素と出発
物質のモル比は2:1、反応温度は250℃、接触時間
は20秒であった。反応生成物は反応生成物は20重量
%の水酸化カリウム水溶液を通過後、−78℃に冷却し
たトラップに捕集した。捕集した反応生成物をガスクロ
マトグラフおよびNMRを用いて分析した。出発物質の
反応率は90.3%、H(CF26 Fの選択率は9
8.3%であった。
【0046】[実施例8〜10] 反応温度を300℃にし、または、触媒としてパラジウ
ム担持量:5重量%のパラジウム担持活性炭を用い、ま
たは、触媒としてPd−Au合金(Pd:Au=9:1
(重量比))を活性炭に対し2重量%担持したものを用
いること以外は実施例7と同様に反応を行った。結果を
表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】[実施例11〜12] 出発物質としてI(CF28 Fを用い、実施例7と同
様に反応を行った(実施例11)。また、反応温度を3
00℃にすること以外は実施例11と同様に反応を行っ
た(実施例12)。結果を表3に示す。
【0049】
【表3】
【0050】[実施例13] 出発物質としてI(CF24 I、触媒としてPd−A
u合金(Pd:Au=9:1(重量比))を活性炭に対
して2重量%担持したものを用い、水素と出発物質のモ
ル比を4:1とすること以外は、実施例7と同様に反応
を行った。反応率は99.9%、選択率は98.4%で
あった。
【0051】[実施例14〜16] 内径2.54cm、長さ100cmのインコネル600
製反応管を、電気炉で加熱した。I(CF26 Fとメ
タノールをモル比1:5で混合した液を予熱器で気化
し、常圧で反応管に導入した。反応温度は350℃、4
00℃または450℃とし、反応管の滞留時間は20秒
であった。反応生成物は20重量%の水酸化ナトリウム
水溶液を通過後、−78℃に冷却したトラップに捕集し
た。結果を表4に示す。
【0052】
【表4】
【0053】[実施例17] 内径2.54cm、長さ100cmのインコネル600
製反応管を電気炉で加熱した。I(CF26 Fと2−
プロパノールをモル比1:5で混合した液を予熱器で気
化し、常圧で反応管に導入した。反応温度は350℃、
反応管の滞留時間は20秒であった。反応生成物は20
重量%の水酸化カリウム水溶液を通過後、−78℃に冷
却したトラップに捕集した。捕集した反応生成物を分析
した結果、反応率は98.1%、選択率は83.0%で
あった。
【0054】[実施例18] 内径2.54cm、長さ100cmのインコネル600
製反応管を電気炉で加熱した。I(CF24 Iとメタ
ノールをモル比1:5で混合した液を予熱器で気化し、
常圧で反応管に導入した。反応温度は350℃、反応管
の滞留時間は20秒であった。反応生成物は20重量%
の水酸化カトリウム水溶液を通過後、−78℃に冷却し
たトラップに捕集した。捕集した反応生成物を分析した
結果、モノヨード体が18.3%含まれていた。反応率
は98.1%、選択率は78.6%であった。
【0055】[実施例19〜21] パラジウム担持活性炭(パラジウム担持量:2重量%)
の200ccを充填した内径2.54cm、長さ100
cmのインコネル600製U字型反応管を塩浴炉中に浸
漬した。I(CF26 Fとメタノールをモル比1:5
で混合した液を予熱器で気化し、常圧で反応管に導入し
た。反応温度は200℃、250℃または300℃と
し、接触時間は20秒であった。反応生成物は20重量
%の水酸化カリウム水溶液を通過後、−78℃に冷却し
たトラップに捕集した。結果を表5に示す。
【0056】
【表5】
【0057】[実施例22] パラジウム担持活性炭のパラジウムの担持量を5重量
%、反応温度を250℃にすること以外は実施例19と
同様に反応を行った。反応率は100.0%、選択率は
98.0%であった。
【0058】[実施例23〜24] パラジウム担持活性炭(パラジウム担持量:2重量%)
の200ccを充填した内径2.54cm、長さ100
cmのインコネル600製U字型反応管を塩浴炉中に浸
漬した。I(CF26 Fとエタノールをモル比1:2
で混合した液を予熱器で気化し、常圧で反応管に導入し
た。反応温度は200℃または250℃とし、接触時間
は20秒であった。反応生成物は20重量%の水酸化カ
リウム水溶液を通過後、−78℃に冷却したトラップに
捕集した。結果を表6に示す。
【0059】
【表6】
【0060】[実施例25] 内径2.54cm、長さ100cmのインコネル600
製反応管を電気炉で加熱した。I(CF26 Fとメタ
ノールと2−プロパノールをモル比1:1:1で混合し
た液を予熱器で気化し、常圧で反応管に導入した。反応
温度は350℃、反応管の滞留時間は40秒であった。
反応生成物は20重量%の水酸化カリウム水溶液を通過
後、−78℃に冷却したトラップに捕集した。捕集した
反応生成物を分析した結果、反応率は81.4%、選択
率は92.0%であった。
【0061】[実施例26〜29] 内径2.54cm、長さ100cmのインコネル600
製反応管を電気炉で加熱した。I(CF26 Fとエタ
ノールをモル比1:2で混合した液を予熱器で気化し、
さらに全気化物の20%濃度(体積濃度)の窒素を同伴
させ、常圧で反応管に導入した。反応温度は335℃、
350℃、370℃または400℃とし、反応管の滞留
時間は40秒であった。反応生成物は20重量%の水酸
化カリウム水溶液を通過後、−78℃に冷却したトラッ
プに捕集した。捕集した反応生成物を分析した。結果を
表7に示す。
【0062】
【表7】
【0063】[実施例30〜33] 内径2.54cm、長さ100cmのインコネル600
製反応管を、電気炉で加熱した。I(CF26 Fとギ
酸をモル比1:2.5の割合でそれぞれ予熱器で気化
し、常圧で反応管に導入した。反応温度は360℃、3
80℃、400℃または420℃とし、反応管の滞留時
間は30秒であった。反応生成物は20重量%の水酸化
カリウム水溶液を通過後、−78℃に冷却したトラップ
に捕集した。捕集した反応生成物を分析した。結果を表
8に示す。
【0064】
【表8】
【0065】[実施例34] 内径2.54cm、長さ100cmのインコネル600
製反応管を電気炉で加熱した。I(CF24 Iとギ酸
をモル比1:2.5の割合でそれぞれ予熱器で気化し、
常圧で反応管に導入した。反応温度は420℃、反応管
の滞留時間は40秒であった。反応生成物は20重量%
の水酸化カリウム水溶液を通過後、−78℃に冷却した
トラップに捕集した。捕集した反応生成物を分析した結
果、モノヨード体が1.2%含まれていた。反応率は9
9.5%、選択率は96.1%であった。
【0066】[実施例35] 粒状活性炭(武田薬品工業製粒状白鷺活性炭)300
ccを充填した内径2.54cm、長さ100cmのイ
ンコネル600製U字型反応管を塩浴炉中に浸漬した。
I(CF26 Fとギ酸をモル比1:1.5の割合でそ
れぞれ予熱器で気化し、常圧で反応管に導入した。反応
温度は300℃、反応管の滞留時間は30秒であった。
反応生成物は20重量%の水酸化カリウム水溶液を通過
後、−78℃に冷却したトラップに捕集した。捕集した
反応生成物を分析した結果、反応率は100%、選択率
は97.7%であった。
【0067】[実施例36〜38] パラジウム担持活性炭(パラジウム担持量:2重量%ま
たは5重量%)200ccを充填した内径2.54c
m、長さ100cmのインコネル600製U字型反応管
を塩浴炉中に浸漬した。I(CF26 Fとギ酸をモル
比1:2.5でそれぞれ予熱器で気化し、常圧で反応管
に導入した。反応温度は200℃または250℃、接触
時間は20秒であった。反応生成物は20重量%の水酸
化カリウム水溶液を通過後、−78℃に冷却したトラッ
プに捕集した。捕集した反応生成物を分析した。結果を
表9に示す。
【0068】
【表9】
【0069】[実施例39] 内径2.54cm、長さ100cmのインコネル600
製反応管を電気炉で加熱した。I(CF26 Fとギ酸
をモル比1:2.5の割合でそれぞれ予熱器で気化し、
さらに全気化物の20%濃度(体積濃度)の窒素を同伴
させ、常圧で反応管に導入した。反応温度は440℃、
反応管の滞留時間は40秒であった。反応生成物は20
重量%の水酸化カリウム水溶液を通過後、−78℃に冷
却したトラップに捕集した。捕集した反応生成物を分析
した結果、反応率は99.9%、選択率は97.2%で
あった。
【0070】[実施例40〜41] 内径2.54cm、長さ100cmのインコネル600
製反応管を、電気炉で加熱した。I(CF26 Fとジ
オキサンをモル比1:2の割合でそれぞれ予熱器で気化
し、常圧で反応管に導入した。反応温度は350℃また
は400℃とし、反応管の滞留時間は30秒であった。
反応生成物は20重量%の水酸化カリウム水溶液を通過
後、−78℃に冷却したトラップに捕集した。結果を表
10に示す。
【0071】
【表10】
【0072】[実施例42〜49] 表11に示す還元剤、および反応温度を採用すること以
外は実施例40と同様に反応を行った。用いた還元剤、
反応温度、および捕集した生成物を分析した結果を表1
1に示す。
【0073】
【表11】
【0074】[実施例50] 内径2.54cm、長さ100cmのインコネル600
製反応管を、電気炉で加熱した。出発物質のI(CF
26 Fとエタノールを、モル比1:2で混合した液を
予熱器で気化し、常圧で反応管に導入した。反応温度は
380℃、反応管の滞留時間は30秒であった。反応生
成物は20重量%の水酸化カリウム水溶液を通過させた
後、−78℃に冷却したトラップに捕集した。回収した
反応粗液をガスクロマトグラフにより分析した結果、H
(CF26 F[沸点71℃]88.5%、ヨウ化エチ
ル[沸点72℃]5.7%、酢酸エチル[沸点77℃]
3.5%、ジエチルエーテル1.3%、未反応出発物質
0.1%、その他の不純物0.9%が含まれていた。
【0075】[参考例1] 撹拌機と還流冷却器と滴下ロートと温度計を備えた2リ
ットルの4つ口フラスコに、メタノールの256g、2
−プロパノールの30g、85%水酸化カリウムの7
4.3g(1.13モル)を仕込んだ。反応器を加熱し
内温を60℃とした後、実施例50で得た反応粗液の1
500gを1時間で滴下した。滴下終了後2時間加熱還
流を続けた。反応器を室温まで冷却した後、水300g
を加え、析出したヨウ化カリウムを溶かした。反応粗液
を二層分離し、フルオロカーボン層(下層)をさらに5
00gの水で洗浄した。フルオロカーボン層を分析した
ところ、C613Hの純度は98.3%であり、ヨウ化
エチル、酢酸エチルは検出されず、未反応の出発物質の
量は10ppm以下であった。つぎに、得られたフルオ
ロカーボン層を、理論段数5段の蒸留塔を用いて蒸留す
ることにより、純度99.995%のC613Hを12
40g得た。得られたC613Hを分析した結果、未反
応の出発物質は全く検出されなかった。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、低圧力、短時間で、ハ
イドロフルオロカーボンをきわめて良好な反応率および
選択率で製造できる。また本発明の方法は、連続的な気
相で反応で、特別な試薬や操作も必要ない点から、工業
的にも非常に有利な方法である。また、得られたハイド
ロフルオロカーボンは、簡単な精製処理のみでさらに高
純度のものとすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−26636(JP,A) 特開 平3−99026(JP,A) 特開 平5−124987(JP,A) 英国特許1364495(GB,B) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 17/23 C07C 17/25 B01J 23/44 B01J 23/52 C07C 19/08 C07B 61/00 300

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式II(ただし、式中、nは0
    または1であり、nが0のとき、Rは炭素数2〜12
    個の直鎖のまたは分岐したパーフルオロアルキル基であ
    り、nが1のとき、Rfは炭素数2〜12個の直鎖のま
    たは分岐したパーフルオロアルキレン基である。)で表
    されるヨードフルオロカーボンを、還元剤の作用のもと
    に、気相で反応せしめることを特徴とする一般式H
    H(ただし、式中、nとRは、上記と同じ意味であ
    る。)で表されるハイドロフルオロカーボンの製造方
    法。
  2. 【請求項2】還元剤が、炭素原子に結合した水素原子を
    有する有機化合物または水素である請求項1に記載の製
    造方法。
  3. 【請求項3】反応を無触媒下で実施する請求項1または
    2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】反応を水素化触媒の存在下に実施する請求
    項1、2または3に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】水素化触媒が、アルミナ、活性炭、ゼオラ
    イト、および8族元素からなる群より選ばれる少なくと
    も1種を含む水素化触媒である請求項4に記載の製造方
    法。
JP05081694A 1993-06-30 1994-03-22 ハイドロフルオロカーボンの製造方法 Expired - Fee Related JP3489179B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05081694A JP3489179B2 (ja) 1993-06-30 1994-03-22 ハイドロフルオロカーボンの製造方法
DE69402622T DE69402622T2 (de) 1993-06-30 1994-06-29 Verfahren zur Herstellung von Hydrofluorkohlenstoffen
EP94110105A EP0632001B1 (en) 1993-06-30 1994-06-29 Method for producing a hydrofluorocarbon
US08/460,871 US5648568A (en) 1993-06-30 1995-06-05 Method for producing a hydrofluorocarbon
US08/774,075 US5763709A (en) 1993-06-30 1996-12-23 Method for producing a hydrofluorocarbon

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-187261 1993-06-30
JP18726193 1993-06-30
JP19420093 1993-07-09
JP5-194200 1993-07-09
JP31324393 1993-12-14
JP5-313243 1993-12-14
JP05081694A JP3489179B2 (ja) 1993-06-30 1994-03-22 ハイドロフルオロカーボンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07223981A JPH07223981A (ja) 1995-08-22
JP3489179B2 true JP3489179B2 (ja) 2004-01-19

Family

ID=27462552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05081694A Expired - Fee Related JP3489179B2 (ja) 1993-06-30 1994-03-22 ハイドロフルオロカーボンの製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5763709A (ja)
EP (1) EP0632001B1 (ja)
JP (1) JP3489179B2 (ja)
DE (1) DE69402622T2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5242873B2 (ja) 1999-12-16 2013-07-24 旭硝子株式会社 フッ化アルキルアミン化合物の製造方法
WO2008105410A1 (ja) * 2007-02-26 2008-09-04 Asahi Glass Company, Limited 熱サイクル用作動媒体

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3042727A (en) * 1959-06-04 1962-07-03 Dow Chemical Co Preparation of fluoroform
DE2060041C3 (de) * 1970-12-05 1973-10-25 Farbwerke Hoechst Ag, Vormals Meister Lucius & Bruening, 6000 Frankfurt Verfahren zur Herstellung von fluorierten Kohlenwasserstoffen
GB8415201D0 (en) * 1984-06-14 1984-07-18 Ici Plc Chemical process
US4935558A (en) * 1989-01-25 1990-06-19 E. I. Du Pont De Nemours And Company Reductive dechlorination of 1,1,1,2-tetrafluoro-2-chloroethane
FR2672591B1 (fr) * 1991-02-12 1993-05-07 Atochem Synthese d'hydrogeno-perfluoroalcanes.
EP0508631A1 (en) * 1991-04-08 1992-10-14 Imperial Chemical Industries Plc Production of hydrofluorocarbons
JP3149537B2 (ja) * 1992-05-20 2001-03-26 日本メクトロン株式会社 1h−ペルフルオロアルカンの製造法

Also Published As

Publication number Publication date
DE69402622D1 (de) 1997-05-22
EP0632001B1 (en) 1997-04-16
EP0632001A1 (en) 1995-01-04
US5763709A (en) 1998-06-09
JPH07223981A (ja) 1995-08-22
DE69402622T2 (de) 1997-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0670295A1 (en) Process for producing 1,1,1,4,4,4-hexafluoro-2-butene and 1,1,1,4,4,4,-hexafluorobutane
JPS638929B2 (ja)
US5648568A (en) Method for producing a hydrofluorocarbon
JP3489179B2 (ja) ハイドロフルオロカーボンの製造方法
JP2523753B2 (ja) 2,3―ジクロロピリジンの製造法
JP3134312B2 (ja) 1,1,1,2,2,4,4,5,5,5‐デカフルオロペンタンの製造方法及びその製造用中間体
EP1127865B1 (en) Process for producing 1,1,1-Trifluoroacetone
JP3794859B2 (ja) パーハロゲン化シクロペンタンの製造方法
WO1993016023A1 (en) 1,1,1,2,2,5,5,5-octafluoropentane and production thereof
JP2712475B2 (ja) ジフルオロメチレン基を有するプロパンの製造法
JP3010860B2 (ja) 1,1,1,2,2,3,4,5,5,5−デカフルオロペンタンの製造方法
JPH07258124A (ja) ハイドロフルオロカーボンの精製方法
JP3546560B2 (ja) グリコール酸エステルの製造法
JP2738042B2 (ja) 3,3―ジクロロ‐1,1,1,2,2,‐ペンタフルオロプロパンの製造方法
JP3403770B2 (ja) ハイドロフルオロカーボンの製造方法
JPH11335309A (ja) フッ素化不飽和炭化水素の製造方法
JP2849129B2 (ja) 1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパンの製造法
US5824826A (en) Process for the preparation of 1,1,2,3,3,4-hexafluorobutane
JP3482677B2 (ja) ヒドロフルオロカーボンの製造方法
JPH04273834A (ja) 弗素−および塩素−および/または臭素−含有芳香族化合物の脱塩素化および/または脱臭素化方法
JPH05140009A (ja) 1,1,1,2,2,3,4,5,5,5−デカフルオロペンタンの製造方法
JPS6311334B2 (ja)
JP4009718B2 (ja) 含フッ素エーテル化合物の製造方法
JP2003160528A (ja) 1,1,1−トリフルオロアセトンの製造方法
JPH03197434A (ja) 還元方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees