JP2849129B2 - 1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパンの製造法 - Google Patents

1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパンの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロ
プロパン(R225cb)の製造法に関する。含水素クロロフ
ルオロプロパン類は従来から用いられてきたフロン類と
同様に発泡剤、冷媒、洗浄剤通の用途が期待される。
[従来の技術] R225cbの製造法としては、従来塩化アルミニウムの存
在下にテトラフルオロエチレンにジクロロフルオロメタ
ンを付加させて合成する方法が知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、この方法は目的生成物と同時に目的生成物と
沸点が近く蒸留等通常の方法では分離困難なクロロホル
ム等の反応副生物を生成するため純度の高い製品を得る
には多段の精製工程を必要とする欠点がある。
[課題を解決するための手段] 本発明者はR225cbの効率的製造法について鋭意検討を
行なった結果、テトラフルオロエチレンにトリクロロフ
ルオロメタン(R11)を付加せしめて1,1,3−トリクロロ
−1,2,2,3,3−ペンタフルオロプロパン(R215ca)を生
成せしめた後、次いでこれを還元することにより、高収
率でR225cbが得られることを見いだし本発明を提供する
に至ったものである。
本発明によって得られるR225cbは蒸留によって分離精
製できが、混合物のまま溶剤、洗浄剤等に用いることも
できる。
以下本発明の詳細について実施例とともに説明する。
すなわちルイス酸触媒の存在下、不活性な溶媒中もし
くは無溶媒でテトラフルオロエチレンにR11を付加反応
させると、1,1,1−トリクロロ−2,2,3,3,3−ペンタフル
オロプロパン(R215cb)およびR215caが高収率で得られ
る。
付加反応に用いるルイス酸触媒としては、B、Al、G
a、In、Fe、Ni、Co、Sb、Nb、Sn、Ti、Zr、WおよびTa
からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含むハ
ロゲン化物、例えばBF3、AlCl3、GaCl3、InCl3、FeC
l3、NiCl2、CoCl2、SbF5、NbCl5、SnCl2、TiCl4、ZrC
l4、WCl6、TaCl5等が使用できる。また反応溶媒として
はパーフルオロオクタンやパーフルオロブチルテトラヒ
ドロフランなどの不活性な溶媒が好適であるが、精製を
容易にするために通常は無溶媒で行なうのが好ましい。
触媒は原料に対して通常0.01〜50重量%、好ましくは
0.1〜10重量%用いる。反応温度は通常−80℃〜+200
℃、好ましくは−20℃〜+10℃の温度範囲で行なわれ、
反応圧は0〜20kg/cm2Gが適当であり、特には0〜10kg/
cm2Gが好ましい。R215cbおよびR215caの生成比は用いる
触媒、反応条件によって変わりうる。
付加反応によって得られたR215caの還元は、光照射下
に行なう方法、亜鉛を用いて行なう方法、触媒の存在下
水素を用いて行なう方法など種々の還元方法を用いて行
なうことができる。
還元を光照射下に行なう場合においてプロトン源とし
て用いる化合物としては、水素原子を含む有機化合物で
あれば特に限定されないが、例えばメタノール、エタノ
ール、イソプロピルアルコール、sec−ブチルアルコー
ルなどのアルコール類、ヘキサン、ヘプタンなどのアル
カン類、トルエン、キシレンなどの芳香族化合物が好ま
しく、なかでもイソプロピルアルコールなどの二級アル
コールが特に好ましい。またこれらの混合溶媒も使用で
きる。
本発明で用いる光源としては400nm以下の波長の光を
発生するものであれば特に限定されないが、例えば、高
圧水銀灯、中圧水銀灯、低圧水銀灯等が好ましい。
反応は通常−80℃〜+100℃、好ましくは0℃〜+40
℃の温度範囲で行なわれる。また圧力も特に限定されな
いが、通常0〜10kg/cm2G、好ましくは0〜2kg/cm2Gの
圧力範囲で行なうのがよい。
亜鉛を用いて還元する際に用いる溶媒は特に限定され
ないが、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコ
ールなどのアルコール類、酢酸やギ酸などの有機酸、テ
トラヒドロフランなどのエーテル類や水、さらにはこれ
らの混合物を用いることが好ましく、なかでもメタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコ
ール類を使用するのが好適である。
亜鉛としては粉末、顆粒、削り片等いずれの形状のも
のでも使用できるが、亜鉛粉末を用いるのが最も好まし
い。また使用前に特別な活性化処理などを施す必要はな
い。使用する亜鉛の量は特に限定されないが、通常出発
原料に対して等モル以上用いるのが好ましい。
反応は通常、常温〜150℃、好ましくは50〜80℃の温
度範囲で行なわれる。また圧力も特に限定されないが通
常0〜10kg/cm2G、好ましくは0〜3kg/cm2Gの圧力範囲
で行なうのがよい。
還元を触媒の存在下水素を用いて行なう場合、液相、
気相のいずれの系もとりうる。還元触媒としては白金、
パラジウム、ロジウム、ルテニウムなどの貴金属触媒、
ニッケルなどの卑金属触媒、のいずれも使用できるが、
なかでも貴金属触媒を使用するのが特に好ましい。
還元触媒の担体としては、例えば、アルミナ、活性炭
等が好適である。担持方法は、従来の貴金属触媒の調製
法が適用できる。なお、使用に当たってはあらかじめ触
媒の還元処理を施しておくことが安定した特性を得るう
えで好ましい。かかる金属の化合物は少なくとも一部還
元する。
水素と原料の割合は大幅に変動させうる。通常、化学
量論量の水素を使用してハロゲン原子を除去するが、原
料をほぼ完全に反応させるために出発物質の全モル数に
対して化学量論量よりかなり多い量、例えば4倍モルま
たはそれ以上の水素を使用してもよい。
反応温度は、気相反応においては100〜350℃が適当で
あり、特には100〜200℃が好ましい。接触時間は通常0.
1〜300秒、特には2〜60秒が好ましい。
液相で反応を行なう場合において用いる溶媒としては
エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール
類、酢酸、ピリジン等が挙げられるが、無溶媒で行なう
こともできる。液相反応での反応温度は常温〜150℃が
好ましく、また反応圧力は常圧〜100kg/cm2Gが好まし
い。
以上のように、本発明はテトラフルオロエチレンにR1
1を付加せしめてR215caを生成せしめた後、次いでこれ
を還元することにより、高収率でR225cbを製造する方法
を提供する。
[実施例] 窒素気流中10LのハステロイC製オートクレーブに四
塩化チタン0.5kg(2.6モル)を加えて、R11の5kg(36.4
モル)を加えた。オートクレーブを40℃に加温した後、
反応温度を40〜50℃に保ちながらテトラフルオロエチレ
ンを加え続けた。テトラフルオロエチレンを4kg(40モ
ル)加えた後さらに1時間撹拌を続け反応液を水洗し、
有機層を蒸留精製することにより、R215cbおよびR215ca
の混合物を7.2kg得た(収率84%)。R215cbおよびR215c
aの生成比は53:47であった。
次いで内径2.54cm、長さ100cmのインコネル600製U字
型反応管に活性炭担持の白金触媒(担持率0.5%)100ml
を充填して還元反応器とし、反応器を170℃に保持し
た。これにガス化させたR215cbおよびR215caの混合物を
96ml/分、水素ガスを144ml/分で供給し、反応を進め
た。酸分を除去した後−78℃に冷却したトラップに反応
粗液5.6kgを回収しガスクロ及び19F−NMRを用いて分析
した。結果を表1に示す。
反応粗液を蒸留精製することにより、R225caおよびR2
25cbの混合物を4.2kg得た(収率69%)。
[発明の効果] 本発明は、分離困難なクロロホルム等の反応副生物が
生成することなくR225cbを製造しうるという効果を有す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田沼 敏弘 神奈川県横浜市港南区港南2―24―31 (56)参考文献 特開 平3−52828(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 19/10,17/278,17/23

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テトラフルオロエチレンにトリクロロフル
    オロメタンを付加せしめて1,1,3−トリクロロ−1,2,2,
    3,3−ペンタフルオロプロパンを生成せしめた後、次い
    でこれを還元することを特徴とする1,3−ジクロロ−1,
    1,2,2,3−ペンタフルオロプロパンの製造法。
JP26309889A 1989-07-21 1989-10-11 1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパンの製造法 Expired - Fee Related JP2849129B2 (ja)

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