JP3488795B2 - 安定化された難燃化スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

安定化された難燃化スチレン系樹脂組成物

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JP3488795B2
JP3488795B2 JP00368397A JP368397A JP3488795B2 JP 3488795 B2 JP3488795 B2 JP 3488795B2 JP 00368397 A JP00368397 A JP 00368397A JP 368397 A JP368397 A JP 368397A JP 3488795 B2 JP3488795 B2 JP 3488795B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】スチレン系樹脂及びブロム系
難燃剤からなる難燃化スチレン系樹脂に、特定の添加剤
を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物に関するものであって、スチレン系樹脂に対して難燃
性が要求される分野で広く利用される。
【0002】
【従来の技術】一般に、スチレン系樹脂の難燃化には、
ハロゲン系化合物、リン化合物、三酸化アンチモン等の
難燃剤又は難燃助剤を添加する方法が従来より行なわれ
ており、これらの難燃剤の中でもハロゲン化合物、特に
ブロム系化合物が繁用されている。
【0003】しかしながら、一般的に、スチレン系樹脂
にブロム系難燃剤を添加した場合、成型時、スチレン系
樹脂の熱安定性が著しく低下したり、射出成型した成型
品の表面に、樹脂の流れの方向に銀状のスジ(以下、こ
のスジを「シルバ−ストリ−ク」と称する。)が発生す
ることが知られている。このシルバ−ストリ−クは、成
型品の商品価値を著しく低下させるにもかかわらず、シ
ルバ−ストリ−クを減少あるいは防止する技術が知られ
ていない。又、難燃化スチレン系樹脂の熱安定性の低下
を抑制する技術として、下記の方法が既に開示されてい
る。
【0004】(1)スチレン系合成樹脂にハロゲン系難
燃剤と、発泡剤と、オルトリン酸第1ナトリウム、オル
トリン酸第2ナトリウム、オルトリン酸第3ナトリウ
ム、オルトリン酸第1カリウム、オルトリン酸第2カリ
ウム、オルトリン酸第3カリウムから選ばれた少なくと
も一種の化合物を添加する方法(特開昭54−6316
4号)により、難燃化スチレン系樹脂の発泡体の劣化や
押出安定性、発泡成型性を改良する技術。当該技術に用
いられるオルトリン酸塩は、一般式MH2 PO4 、M2
HPO4 、M3 PO4 (Mは1価の金属を表わす。)で
表わされるオルトリン酸塩のMに、ナトリウム、カリウ
ムをあてはめたものであり、Mが2価の金属の記載は勿
論、本発明に用いられるCaHPO4 (リン酸一水素カ
ルシウム)については何ら記載も示唆もされておらず、
又、成型時の熱安定性やシルバ−ストリ−クに有効であ
る旨の記載もない。
【0005】(2)熱可塑性もしくは硬化性樹脂及びハ
ロゲン含有有機難燃剤にハイドロタルサイト類安定剤を
添加する方法(特開昭60−1241号)によりハロゲ
ン含有有機難燃剤を含有する樹脂組成物の成形時の腐
食、成形品の黄変、耐熱性低下、耐候性低下を改善する
技術。当該技術に記載されているハイドロタルサイト類
安定剤は本発明に用いられるハイドロタルサイトと同一
であるが、本発明に用いられるCaHPO4 (リン酸一
水素カルシウム)の記載や示唆は勿論のこと、CaHP
4 との併用については何ら記載されておらず、又、成
型時の熱安定性やシルバ−ストリ−クに有効である旨の
記載もない。 (3)ポリオレフィン樹脂、スチレン系樹脂、ポリエス
テル樹脂及びナイロン樹脂及びハロゲン系難燃剤とから
なる難燃化樹脂にA型ゼオライトを添加する方法(特開
昭62−199654号)により難燃化熱可塑性樹脂の
熱安定性を向上させる技術。当該技術に記載されている
A型ゼオライトは本発明に用いられるA型ゼオライト及
び周期律表第II族若しくは第IV族の金属を含むゼオライ
トと同一であるが、本発明に用いられるCaHPO4
(リン酸一水素カルシウム)の記載や示唆は勿論のこ
と、CaHPO4 との併用については何ら記載されてお
らず、又、成型時の熱安定性やシルバ−ストリ−クに有
効である旨の記載もない。
【0006】(4)ハロゲン及び/又は酸性物質含有合
成樹脂にハイドロタルサイト系固溶体を添加する方法
(特開昭61−174270号)により該樹脂の発錆性
ないし着色性を改善する技術。当該技術に記載されてい
るハイドロタルサイト系固溶体は本発明に用いられる亜
鉛置換ハイドロタルサイト類化合物と同一であるが、本
発明で用いられるCaHPO4 (リン酸一水素カルシウ
ム)の記載や示唆は勿論のこと、CaHPO4 との併用
については何ら記載されておらず、又、成型時の熱安定
性やシルバ−ストリ−クに有効である旨の記載もない。
【0007】(5)スチレン系樹脂及びハロゲン系難燃
剤に過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト化合物を添加
する方法(特開昭63−68650号)により該樹脂の
熱安定性を改良する技術。当該技術に記載されている過
塩素酸イオン型ハイドロタルサイト化合物は、本発明に
用いられる過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト化合物
と同一であるが、本発明で用いられるCaHPO4 (リ
ン酸一水素カルシウム)の記載は勿論のこと、CaHP
4 との併用については何ら記載されておらず、又、成
型時の熱安定性やシルバ−ストリ−クに有効である旨の
記載もない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
いずれの従来技術をもってしても、シルバ−ストリ−ク
は改良されないのみならず、成型時の過酷な熱履歴に対
しても未だ十分な熱安定化効果は得られず、シルバ−ス
トリ−クが少なく、更に熱安定化効果の優れる添加剤の
開発が待たれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる観
点から、スチレン系樹脂及びブロム系難燃剤からなる難
燃化スチレン系樹脂に、シルバ−ストリ−クが少なく、
熱安定化効果の優れる添加剤につき鋭意研究を重ねた結
果、スチレン系樹脂100重量部及びブロム系難燃剤1
〜50重量部からなる難燃化スチレン系樹脂に、(a)
成分 リン酸水素カルシウムを0.01〜5.0重量部
添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成物
はシルバ−ストリ−クが著しく少ないことを見出し、本
発明を完成した。更に、スチレン系樹脂100重量部及
びブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレ
ン系樹脂に、(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.
01〜5.0重量部並びに(b)成分 ハイドロタルサ
イト、(c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合
物、(d)成分 A型ゼオライト、(e)成分 周期律
表第II族若しくは第IV族の金属を含むゼオライトの中か
ら選ばれた化合物の少なくとも1種を0.01〜5.0
重量部併用添加してなる安定化された難燃化スチレン系
樹脂組成物はシルバ−ストリ−クが著しく少なく、か
つ、熱安定性が向上することを見出し、本発明を完成し
た。
【0010】本発明で使用されるスチレン系樹脂として
は、ビニル芳香族化合物の単量体、ビニル芳香族化合物
単量体とその他の単量体との共重合体並びにそれらの混
合物を挙げることができ、当該「その他の単量体」とし
ては、ビニル鎖状化合物単量体、ビニル複素環化合物単
量体及び共役ジエン化合物単量体等を挙げることができ
る。
【0011】ビニル芳香族化合物単量体とは、一般式
(1)
【0012】
【化1】
【0013】で示されるベンゼン核にビニル基が結合し
たスチレンを基本骨格とし、一般式(2)
【0014】
【化2】
【0015】(式中、R1 は、炭素数1〜4のアルキル
基、ビニル基、塩素、臭素を示し、同一の又は異なる置
換基が同時に2個あってもよい。)で示される該ベンゼ
ン核に置換基が導入された核置換スチレン、一般式
(3)
【0016】
【化3】
【0017】(式中、R2 、R3 、R4 は、水素原子、
メチル基を示し、少なくとも1つは水素原子を示す。)
で示される該ベンゼン核に結合したビニル基に置換基が
導入された側鎖置換スチレン並びに一般式(4)
【0018】
【化4】
【0019】で示されるベンゼン核及びベンゼン核に結
合したビニル基に置換基が導入された核・側鎖置換スチ
レンが挙げられる。
【0020】該核置換基の例としては、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ビニル、塩素及び臭素が挙げら
れる。核置換スチレンの例としては、o−,m−及びp
−ビニルトルエン、o−,m−及びp−ジビニルベンゼ
ン、o−クロルスチレン、2,3−ジクロルスチレン、
2,4−ジクロルスチレン、2,5−ジクロルスチレン
及び2,6−ジクロルスチレン等が挙げられる。
【0021】側鎖置換スチレンの例としては、α−メチ
ルスチレン、α,β−ジメチルスチレン、β,β’−ジ
メチルスチレン等を挙げることができ、核・側鎖置換ス
チレンの例としては、o−α−メチルビニルトルエン等
が挙げられる。
【0022】これらのビニル芳香族化合物単量体として
は、スチレン並びにα−メチルスチレンが広く使われて
いる。
【0023】又、前記の「その他の単量体」であるビニ
ル鎖状化合物単量体は、メチル基を有するか有しないビ
ニル基が結合したニトリル化合物、同アミド化合物、同
低級脂肪族カルボン酸及び同低級脂肪族カルボン酸低級
アルキルエステル等を挙げることができる。その例とし
ては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリ
ルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸、メタクリル
酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチル
ヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル及びメタク
リル酸−2−エチルヘキシル等を挙げることができ、こ
れらのビニル鎖状化合物単量体としては、アクリロニト
リル並びにメタクリル酸メチルが広く使われている。
【0024】ビニル複素環化合物単量体とは、メチル基
を有するか有しないビニル基が結合した複素環化合物で
あって、複素環としては、N,O,Sを少なくとも1個
以上含む五員環乃至十三員環の複素環を挙げることがで
き、例えば、フラン、γ−ピラン、ピロ−ル、ピリジ
ン、ピペリジン、イミダゾ−ル、ピラゾ−ル、ピリダジ
ン、ピリミジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、
オキサゾ−ル、イソオキサゾ−ル、チオフェン、チアゾ
−ル、1,2,3−チアジアゾ−ル、カルバゾ−ル及び
これらの置換誘導体を挙げることができ、このビニル複
素環化合物単量体の例としては、ビニルピリジン、ビニ
ルピペリジン、ビニルイミダゾ−ル、ビニルピラジン、
ビニルチオフェン、ビニルチアゾ−ル及びビニルカルバ
ゾ−ル等を挙げることができる。
【0025】共役ジエン化合物単量体とは、2個以上の
炭素−炭素二重結合が、それぞれ炭素−炭素単結合を挟
んで結合している単量体であって、炭素数4以上の鎖状
共役ジエン化合物単量体が挙げられ、又、塩素又は臭素
等のハロゲンを置換基として有していてもよい。共役ジ
エン化合物単量体の例としては、ブタジエン、1−クロ
ルブタジエン、2−クロルブタジエン及びイソプレン等
を挙げることができ、共役ジエン化合物単量体として
は、ブタジエンが広く使われている。
【0026】更に「その他の単量体」として、マレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N
−プロピルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−2
−エチルヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド
及びN−シクロヘキシルマレイミド等の有機酸と炭素数
1〜8の一価の飽和脂肪族アルコ−ルとのエステル並び
に無水マレイン酸等を挙げることができる。
【0027】これらのスチレン系樹脂の中で代表的なも
のとして、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン
共重合体(以下、「AS樹脂」と称す。)、メタクリル
酸メチル−スチレン共重合体、スチレン−α−メチルス
チレン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、
スチレン−マレイミド共重合体、スチレン−N−置換マ
レイミド共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン共重合体(以下、「ABS樹脂」と称す。)、メ
タクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体(以
下、「MBS樹脂」と称す。)、アクリロニトリル−ア
クリルゴム−スチレン共重合体(以下、「AAS樹脂」
と称す。)、アクリロニトリル−スチレン−塩素化ポリ
エチレン共重合体(以下、「ACS樹脂」と称す。)、
メタクリル酸メチル−アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン−α−メチルスチレン共重合体、メタクリル酸メ
チル−ブタジエン−スチレン−α−メチルスチレン共重
合体又はこれらの混合品を挙げることができ、これらの
スチレン系樹脂の中でも、ポリスチレン、AS樹脂、A
BS樹脂、MBS樹脂、AAS樹脂、ACS樹脂、アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン−α−メチルスチ
レン共重合体又はこれらの混合品が一般的に広く使用さ
れている。
【0028】尚、これらのスチレン系樹脂は通常は単独
で用いるが、必要ならば、その2種以上を併用すること
もできる。
【0029】本発明に使用されるスチレン系樹脂にガラ
ス繊維を添加して使用することは何ら問題はなく、本発
明の熱安定性にも何ら影響を与えるものではない。
【0030】本発明に使用されるブロム系難燃剤は、通
常この分野で使用されるブロム系難燃剤を限定なく使用
することができ、これらの中でも繁用されるものとし
て、ブロム化フェノ−ル類、ブロム化ビスフェノ−ルA
系カ−ボネ−トオリゴマ−、ブロム化ビスフェノ−ルA
系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタル
イミド系、ブロム化フェノキシトリアジン系及びブロム
化シクロアルカン系の各難燃剤を挙げることができる。
【0031】ブロム化フェノ−ル類は、1個以上のブロ
ム原子が、フェノ−ル基、フェニルエ−テル基及びベン
ジル基に結合した化合物であって、例えば、ジブロムフ
ェノ−ル、トリブロムフェノ−ル、2,3−ジブロムプ
ロピルペンタブロムフェニルエ−テル、ビス(トリブロ
ムフェノキシ)エタン、ペンタブロムフェニルプロピル
エ−テル、ヘキサブロムジフェニルエ−テル、オクタブ
ロムジフェニルエ−テル、デカブロムジフェニルエ−テ
ル及びポリジブロムフェニレンオキサイドを挙げること
ができ、市販されているブロム化フェノ−ル類難燃剤と
しては、ブロモケム・ファ−イ−スト(株)の「FR−
612」、「FR−613」、「FR−1210」、
「FR−1208」、グレ−ト・レ−クス・ケミカル
(株)の「Great Lakes PH−73」、
「Great Lakes FF−680」、「Gre
at Lakes DE−83」、「Great La
kesDE−83R」、「Great Lakes D
E−79」、アルベマ−ル(株)の「Saytex 1
02E」及び「Saytex 111」を挙げることが
できる。
【0032】ブロム化ビスフェノ−ルA系カ−ボネ−ト
オリゴマ−は、下記式(5)
【0033】
【化5】
【0034】で示される基の重合物であって、オリゴマ
−とは、重合度(n)が1〜10のものをいう。例え
ば、下式(6)及び(7)で示される難燃剤を挙げるこ
とができる。
【0035】
【化6】
【0036】上記式(6)の市販されている難燃剤とし
ては、帝人化成(株)の「ファイヤガ−ド7000」及
び「ファイヤガ−ド7500」を挙げることができる。
【0037】
【化7】
【0038】又、上記式(7)の市販されている難燃剤
としては、グレ−ト・レ−クス・ケミカル(株)の「G
reat Lakes BC−52」及び「Great
Lakes BC−58」等を挙げることができる。
【0039】ブロム化ビスフェノ−ルA系エポキシ樹脂
は、下記式(8)
【0040】
【化8】
【0041】で示される重合物の末端に下記式(9)の
エポキシ基
【0042】
【化9】
【0043】が結合した化合物を挙げることができ、重
合度(n)が1〜100のものを挙げることができ、例
えば、下式(10)で示される難燃剤を挙げることがで
きる。
【0044】
【化10】
【0045】上記式(10)の市販されている難燃剤と
しては、重合度に応じて種々の製品があり、ブロムケム
・ファ−イ−スト(株)の「F−2300」、「F−2
300H」、「F−2400」及び「F−2400
H」、大日本インキ化学工業(株)の「プラサ−ムEP
−16」、「プラサ−ムEP−30」、「プラサ−ムE
P−100」及び「プラサ−ムEP−500」、阪本薬
品工業(株)の「SR−T1000」、「SR−T20
00」、「SR−T5000」及び「SR−T2000
0」等を挙げることができる。
【0046】又、ブロム化ビスフェノ−ルA系エポキシ
樹脂の例として、上記式の末端のエポキシ基がブロック
化剤で封鎖された化合物を挙げることができる。そのブ
ロック化剤としては、エポキシ基を開環付加する化合物
であれば限定されないが、フェノ−ル類、アルコ−ル
類、カルボン酸類、アミン類及びイソシアネ−ト類等に
ブロム原子を含有するものを挙げることができ、その中
でも難燃効果を向上させる点でブロム化フェノ−ル類が
好ましく、ジブロムフェノ−ル、トリブロムフェノ−
ル、ペンタブロムフェノ−ル、ジブロムエチルフェノ−
ル、ジブロムプロピルフェノ−ル、ジブロムブチルフェ
ノ−ル及びジブロムクレゾ−ル等を挙げることができ
る。当該重合物の末端のエポキシ基がブロック剤で封鎖
された難燃剤の例としては、下記式(11)及び(1
2)で示される難燃剤を挙げることができる。
【0047】
【化11】
【0048】
【化12】
【0049】上記式の市販されている難燃剤としては、
大日本インキ化学工業(株)の「プラサ−ムEC−1
4」、「プラサ−ムEC−20」及び「プラサ−ムEC
−30」、東都化成(株)の「TB−60」及び「TB
−62」、阪本薬品工業(株)の「SR−T3040」
及び「SR−T7040」等を挙げることができる。
【0050】ブロム化スチレン系難燃剤は、下記式(1
3)のスチレン骨格
【0051】
【化13】
【0052】のベンゼン環に1〜5個のブロム原子が結
合した下記式(14)のブロム化スチレンモノマ−
【0053】
【化14】
【0054】及び下記式(15)のその重合体(ポリマ
−)
【0055】
【化15】
【0056】であって、好ましくは重合体である。例え
ば、ブロムスチレン及びブロム化ポリスチレンを挙げる
ことができ、市販されているブロム化ポリスチレン系難
燃剤としては、グレ−ト・レ−クス・ケミカル(株)の
「Great Lakes PDBS−10」及び「G
reat Lakes PDBS−80」等を挙げるこ
とができる。又、前記の難燃剤と製法は異なるが、フェ
ロ(株)の「パイロチェック68PB」もブロム化ポリ
スチレン系難燃剤の例として挙げることができる。
【0057】ブロム化フタルイミド系難燃剤は、1〜8
個のブロム原子が、1〜2個のフタルイミド基のベンゼ
ン環に結合した化合物であって、例えば、下記式(1
6)のエチレンビス(テトラブロムフタルイミド)
【0058】
【化16】
【0059】を挙げることができ、市販されている難燃
剤としては、アルベマ−ル(株)の「Saytex B
T−93」及び「Saytex BT−93W」を挙げ
ることができる。
【0060】ブロム化フェノキシトリアジン系難燃剤
は、1〜5個のブロム原子がフェノキシ基に結合し、そ
のブロム化フェノキシ基の1〜3個がトリアジン環に結
合した化合物であって、例えば、トリス(ジブロムフェ
ノキシ)トリアジン及び下記式(17)のトリス(トリ
ブロムフェノキシ)トリアジン
【0061】
【化17】
【0062】等を挙げることができ、上記式の市販され
ている難燃剤としては、第一工業製薬(株)の「ピロガ
−ド SR−245」を挙げることができる。
【0063】ブロム化シクロアルカンは、1〜6個のブ
ロム原子が炭素数6〜12のシクロアルカン(環状脂肪
族炭化水素)に結合した炭化水素類である。該シクロア
ルカンの例としては、シクロヘキサン及びシクロドデカ
ンを挙げることができ、ブロム化シクロアルカンの例と
しては、ヘキサブロムシクロヘキサン及びヘキサブロム
シクロドデカン等を挙げることができる。
【0064】ヘキサブロムシクロドデカンとしては、ブ
ロムケム・ファ−イ−スト(株)の「FR−120
6」、アルベマ−ル(株)の「Saytex HBC
D」及びグレ−ト・レ−クス・ケミカル(株)の「Gr
eat Lakes CD−75P」等を挙げることが
できる。
【0065】実施例において、これらの中で繁用されて
いる代表的なブロム系難燃剤を使用しているが、それ以
外の上記ブロム系難燃剤を使用しても、同様の効果を示
すことが期待される。
【0066】前記のような繁用されるブロム系難燃剤以
外に、文献にも示され、ブロム系難燃剤メ−カ−のカタ
ログ等にも示されているものももちろん使用することが
でき、これらブロム系難燃剤からなる難燃化スチレン系
樹脂組成物についても、本発明の効果を遜色なく実現す
ることが充分に期待される。それらのブロム系難燃剤と
しては、ブロム化アルカン、ブロム化イソシアネ−ト
類、ブロム化ベンゼン類、ブロム化マレイミド、ブロム
化フタル酸類及びブロム化ビスフェノ−ルA類モノマ−
及びそのオリゴマ−類等を挙げることができる。
【0067】ブロム化アルカンは、1〜8個のブロム原
子が炭素数2〜6のアルカン(鎖状脂肪族炭化水素)に
結合した化合物である。該アルカンの例としては、エタ
ン、プロパン、ブタン、ペンタン及びヘキサンを挙げる
ことができ、ブロム化アルカンの例としては、ジブロム
エタン、テトラブロムエタン、トリブロムプロパン、テ
トラブロムブタン及びオクタブロムヘキサン等を挙げる
ことができる。
【0068】ブロム化イソシアネ−ト類は、前記のブロ
ム化アルカンのアルキル残基とイソシアン酸残基−N=
C=Oが結合した化合物並びに1〜5個のブロム原子が
フェノキシ基に結合したブロム化フェノキシ基とイソシ
アン酸残基−N=C=Oが結合した化合物を挙げること
ができる。その具体例としては、トリス(2,3−ジブ
ロムプロピル)イソシアヌレ−ト、トリス(ジブロムフ
ェノキシ)イソシアヌレ−ト、トリス(ジブロムエチル
フェノキシ)イソシアヌレ−ト、トリス(トリブロムフ
ェノキシ)イソシアヌレ−ト及びトリス(ジブロムプロ
ピルフェノキシ)イソシアヌレ−ト等を挙げることがで
きる。
【0069】ブロム化ベンゼン類は、1個以上のブロム
原子がベンゼン環に結合した基からなる化合物であっ
て、テトラブロムベンゼン、ヘキサブロムベンゼン、ブ
ロムフェニルアリルエ−テル、ペンタブロムトルエン、
ビス(ペンタブロムフェニル)エタン及びポリ(ペンタ
ブロムベンジルアクリレ−ト)等を挙げることができ
る。
【0070】ブロム化マレイミドは、1〜5個のブロム
原子がマレイミド基に結合した化合物であって、例え
ば、トリブロムフェニルマレイミド等を挙げることがで
きる。ブロム化フタル酸類は、1〜4個のブロム原子が
フタル酸に結合した化合物を挙げることができ、その例
としては、テトラブロム無水フタル酸等を挙げることが
できる。
【0071】ブロム化ビスフェノ−ルA類モノマ−又は
ブロム化ビスフェノ−ルS類モノマ−は、1〜8個のブ
ロム原子がビスフェノ−ルA類化合物又はビスフェノ−
ルS類化合物に結合した化合物を挙げることができ、そ
の例としては、テトラブロムビスフェノ−ルA、テトラ
ブロムビスフェノ−ルAビス(2−ヒドロキシエチルエ
−テル)、テトラブロムビスフェノ−ルAビス(2,3
−ジブロムプロピルエ−テル)、テトラブロムビスフェ
ノ−ルAビス(2−ブロムエチルエ−テル)、テトラブ
ロムビスフェノ−ルAビス(プロピルエ−テル)、テト
ラブロムビスフェノ−ルS及びテトラブロムビスフェノ
−ルSビス(2,3−ジブロムプロピルエ−テル)等を
挙げることができる。
【0072】本発明で使用されるブロム系難燃剤の使用
量は、スチレン系樹脂に要求される難燃化の程度及び物
性との関係から種々に変化するものであり、通常、スチ
レン系樹脂100重量部に対して、1〜50重量部使用
される。1重量部未満では、所望の難燃性を付与でき
ず、又、50重量部を超えると、本発明の添加剤の熱安
定化効果が顕著には得られず、又、難燃性は充分であっ
ても、当該樹脂組成物の成型体の物性を損なうので好ま
しくない。しかしながら、難燃性と物性とのバランスか
ら、実用的には、5〜30重量部の範囲で使用される。
【0073】又、目的に応じては、ブロム系難燃剤を2
種以上併用することができるが、通常は1種類で充分で
ある。
【0074】難燃化効果を更に高める目的で、三酸化ア
ンチモン等の難燃助剤を併用することはよく行なわれる
ことであるが、この難燃助剤の添加によって、本発明の
効果に何ら影響を与えるものではない。その難燃助剤の
添加量は、通常、スチレン系樹脂100重量部に対し
て、1〜20重量部使用されるが、物性等との関係で、
好ましい使用量は2〜5重量部である。
【0075】本発明で使用されるリン酸水素カルシウム
は、CaHPO4 で示されるリン酸一水素カルシウムで
ある。リン酸水素カルシウムには、無水及び含水のもの
があるが、無水リン酸水素カルシウムがより好ましい。
【0076】本発明の実施例から明らかな如く、リン酸
カルシウム又はリン酸二水素カルシウムと、(b)成分
乃至(e)成分の中から選ばれた化合物の少なくとも1
種を併用した時のシルバ−・ストリ−クの防止効果及び
熱安定化効果は、本発明のリン酸水素カルシウムと、
(b)成分乃至(e)成分の中から選ばれた化合物の少
なくとも1種を併用した時より劣ることがわかる。
【0077】又、他のリン酸金属塩についてもシルバ−
・ストリ−クを減少し、かつ、熱安定性を向上させるも
のは見当たらない。即ち、第三リン酸カリウム及び第二
リン酸カリウムは、熱安定化効果は認められるものの、
シルバ−・ストリ−クの防止効果が認められない。第一
リン酸カリウムは、熱安定化効果並びにシルバ−・スト
リ−クの防止効果が認められない。第三リン酸ナトリウ
ム、第二リン酸ナトリウム、第一リン酸ナトリウム、第
三リン酸バリウム、第二リン酸バリウム、第一リン酸バ
リウム、リン酸マグネシウム、リン酸水素マグネシウ
ム、リン酸二水素マグネシウム及びリン酸亜鉛は、十分
な熱安定化効果並びにシルバ−・ストリ−クの防止効果
が認められない。
【0078】更には、テトラ(トリデシル)−4,4’
−イソプロピリデンジフェニルジホスファイトやトリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトのよ
うな有機リン系化合物を使用しても、十分な熱安定化効
果並びにシルバ−・ストリ−クの防止効果が得られな
い。
【0079】本発明で使用される(b)成分のハイドロ
タルサイトは、マグネシウム及びアルミニウムからなる
化合物であって、例えば、一般式(18) Mg1-X AlX (OH)2 (Aq-X/q ・aH2 O (18) で示される化合物を挙げることができる。
【0080】又、(c)成分の亜鉛置換ハイドロタルサ
イト類化合物は、例えば、一般式(18)中のMgの一
部をZnに置換した化合物であって、一般式(19) [Mgy1Zny21-X AlX (OH)2 (Aq-X/q ・aH2 O (19) の化合物を挙げることができる。Znの置換率として
は、Mgに対して、1モル%〜50モル%であり、好ま
しくは、15モル%〜30モル%である。
【0081】〔式(18)及び(19)中の、qは1又
は2であり、Aq-はq価のアニオン、即ち(CO32-
又は(ClO4- であり、X 、y1、y2及びaはそれぞ
れ下記の条件を満足する実数を示す。
【0082】0<X ≦0.5 、 y1+y2=1−X ,y1
≧y2 、 0≦a<1 〕 一般式(18)の代表例としては、次のものが挙げられ
る。
【0083】 No.1 :Mg0.750 Al0.250 (OH)2 (CO
30.125 ・0.5 H2 O No.2 :Mg0.692 Al0.308 (OH)2 (CO
30.154 ・0.1 H2 O No.3 :Mg0.683 Al0.317 (OH)2 (CO
30.159 ・0.5 H2 O No.4 :Mg0.667 Al0.333 (OH)2 (CO
30.167 ・0.1 H2 O No.5 :Mg0.750 Al0.250 (OH)2 (ClO
40.250 ・0.5 H2 O No.6 :Mg0.692 Al0.308 (OH)2 (ClO
40.308 ・0.1 H2 O No.7 :Mg0.667 Al0.333 (OH)2 (ClO
40.333 ・0.1 H2 O 一般式(19)の代表例としては、次のものが挙げられ
る。 No.8 :Mg0.625 Zn0.125 Al0.250 (OH)
2 (CO30.125 ・0.45H2 O No.9 :Mg0.538 Zn0.154 Al0.308 (OH)
2 (CO30.154 No.10:Mg0.500 Zn0.167 Al0.333 (OH)
2 (CO30.167 ・0.54H2 O No.11:Mg0.625 Zn0.125 Al0.250 (OH)
2 (ClO40.250 ・0.3 H2 O No.12:Mg0.538 Zn0.154 Al0.308 (OH)
2 (ClO40.308 ・0.5 H2 O No.13:Mg0.500 Zn0.167 Al0.333 (OH)
2 (ClO40.333 ・0.1 H2 O 本発明において、該ハイドロタルサイト及び亜鉛置換ハ
イドロタルサイト類化合物と難燃化スチレン系樹脂との
相容性、分散性等を向上させるために、該ハイドロタル
サイト及び亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物を表面
処理剤、例えば、高級脂肪酸類で表面処理したものも繁
用されており、その具体的なハイドロタルサイトの製品
としては、協和化学工業(株)のアルカマイザ−2、ア
ルカマイザ−3、DHT−4A及びDHT−4A−2等
を挙げることができ、又、具体的な亜鉛置換ハイドロタ
ルサイト類化合物の製品としては、協和化学工業(株)
のアルカマイザ−4、アルカマイザ−4−2及びアルカ
マイザ−7等を挙げることができる。このような表面処
理剤は、前記の高級脂肪酸類以外にも、公知文献、例え
ば特開昭60−1241号、第4頁に記載されているも
の等が挙げられる。該公知文献に記載の表面処理剤とし
ては、この分野で一般に用いられるもの、例えば、アニ
オン系界面活性剤類、シラン系カップリング剤類、チタ
ン系カップリング剤類、高級脂肪酸エステル類等が挙げ
られ、それらの具体例としては、例えば、ステアリン酸
ソ−ダ、オレイン酸ソ−ダ、ラウリルベンゼンスルホン
酸ソ−ダ等のアニオン系界面活性剤類、ビニルトリエト
キシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
イソプロピルトリイソステアロイルチタネ−ト、イソプ
ロピルトリデシルベンゼンスルホニルチタネ−ト等のシ
ラン系又はチタン系カップリング剤類、グリセリンモノ
ステアレ−ト、グリセリンモノオレ−ト等の高級脂肪酸
エステル等が示されている。
【0084】本発明で使用される(d)成分のA型ゼオ
ライトとしては、一般式(20) Na2 O・Al23 ・2SiO2 ・bH2 O (20) 〔式中、bは0≦b≦6である実数を示す。〕で示され
るA型ゼオライトが挙げられ、天然ゼオライト又は合成
ゼオライトであってもよい。又、用いられるA型ゼオラ
イトは、高級脂肪酸、例えば、ステアリン酸やオレイン
酸等のアルカリ金属塩のような高級脂肪酸アルカリ金属
塩や、有機スルホン酸、例えば、ドデシルベンゼンスル
ホン酸等のアルカリ金属塩のような有機スルホン酸アル
カリ金属塩等で表面処理されていてもよい。
【0085】又、(e)成分の周期律表第II族若しくは
第IV族の金属を含むゼオライトは、前記A型ゼオライト
中のNaを周期律表第II族若しくは第IV族の金属で一部
置換したゼオライトであって(以下、「金属置換ゼオラ
イト」と称す。)、該金属は特に限定はないが、効果、
毒性及び入手のし易さ等の面から、マグネシウム、カル
シウム、亜鉛、ストロンチウム、バリウム、ジルコニウ
ム及びスズ等を挙げることができ、好ましい金属として
は、カルシウム、亜鉛、マグネシウム及びバリウム等を
挙げることができ、本発明の難燃化スチレン系樹脂の熱
安定化効果にもっとも好ましい結果をもたらす金属とし
ては、カルシウムを挙げることができる。
【0086】前記金属置換ゼオライトにおけるA型ゼオ
ライトの金属置換率としては高率であるほうが好ましい
が、通常、工業的に得られるものとしては、置換率が1
0モル%〜70モル%位のものである。
【0087】当該金属置換ゼオライトの具体例として
は、例えば、マグネシウム置換ゼオライト、カルシウム
置換ゼオライト、亜鉛置換ゼオライト、ストロンチウム
置換ゼオライト、バリウム置換ゼオライト、ジルコニウ
ム置換ゼオライト及びスズ置換ゼオライト等の合成ゼオ
ライトが挙げられ、又、該金属を有する天然ゼオライト
を使用することもでき、これらのA型ゼオライト及び金
属置換ゼオライトを単独又は2種以上併用することもで
きる。
【0088】前記の合成ゼオライトの製法については、
公知の方法でよく、例えば、特開昭57−28145号
公報記載の製法が挙げられる。
【0089】本発明における難燃化スチレン系樹脂の熱
安定性向上に、(a)成分のリン酸水素カルシウムと併
用してより好ましい効果をもたらすものとして、(b)
成分のハイドロタルサイト及び(d)成分のA型ゼオラ
イトを挙げることができる。本発明で使用される(a)
成分のリン酸水素カルシウムの添加量は、スチレン系樹
脂100重量部に対して、0.01〜5.0重量部であ
り、好ましくは、0.05〜3.0重量部である。前記
(a)成分の添加量が0.01重量部未満では、シルバ
−ストリ−クが改良されず、5.0重量部を超えると、
増量した程の改良効果がみられない。又、本発明で使用
される(a)成分 リン酸水素カルシウム並びに(b)
成分 ハイドロタルサイト、(c)成分 亜鉛置換ハイ
ドロタルサイト類化合物、(d)成分 A型ゼオライ
ト、(e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライトの中から選ばれた化合物の少なくとも
1種の添加量は、スチレン系樹脂100重量部に対し
て、前記の(a)成分0.01〜5.0重量部並びに前
記の(b)成分乃至(e)成分の中から選ばれた化合物
の少なくとも1種を0.01〜5.0重量部であり、好
ましくは、(a)成分0.05〜3.0重量部並びに
(b)成分乃至(e)成分の中から選ばれた化合物の少
なくとも1種を0.05〜3.0重量部である。
【0090】尚、(a)成分並びに(b)成分乃至
(e)成分の中から選ばれた化合物の少なくとも1種の
添加量が共に0.01重量部未満では、シルバ−・スト
リ−クが改良されず、顕著な熱安定化効果も得られな
い。又、(a)成分並びに(b)成分乃至(e)成分の
中から選ばれた化合物の少なくとも1種の添加量が共に
5.0重量部を超えると併用添加による予期したシルバ
−・ストリ−クの改良効果並びに熱安定化効果が得られ
ない。
【0091】(a)成分並びに(b)成分乃至(e)成
分の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を併用する
場合の併用割合については、(a)成分対(b)成分乃
至(e)成分の中から選ばれた化合物の少なくとも1種
が95対5重量%〜20対80重量%であり、好ましく
は、90対10重量%〜40対60重量%であり、最も
好ましくは、80対20重量%〜50対50重量%であ
る。尚、(a)成分の添加量が20重量%未満では、シ
ルバ−ストリ−クの改良効果が顕著には見られず、95
重量%を超えると併用添加による予期した熱安定化効果
が得られない。本発明で使用される特定の添加剤をスチ
レン系樹脂及びブロム系難燃剤からなる難燃化スチレン
系樹脂に添加する方法は、従来公知の技術で行なえばよ
く、例えば、該難燃化スチレン系樹脂と該添加剤とをヘ
ンシェルミキサ−、リボンブレンダ−、バンバリ−ミキ
サ−等で混合してもよいし、あるいは、該添加剤をあら
かじめワンパックしたものを該難燃化スチレン系樹脂と
前述の混合機で混合してもよい。
【0092】又、これらの該添加剤に、更に公知の添加
剤、例えば、金属石鹸、有機リン化合物、抗酸化剤、紫
外線吸収剤等を併用添加できる。
【0093】更に、必要に応じて、滑剤、顔料、充填
剤、加工助剤及びクロル系難燃剤等を添加することがで
きる。
【0094】本発明の実施に当たっては、以下のような
実施態様を挙げることができる。
【0095】(1)スチレン系樹脂100重量部及びブ
ロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系
樹脂に、(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.01
〜5.0重量部添加してなる安定化された難燃化スチレ
ン系樹脂組成物。
【0096】(2)スチレン系樹脂100重量部及びブ
ロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系
樹脂に、(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.01
〜5.0重量部並びに(b)成分 ハイドロタルサイ
ト、(c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合
物、(d)成分 A型ゼオライト、(e)成分 周期律
表第II族若しくは第IV族の金属を含むゼオライトの中か
ら選ばれた化合物の少なくとも1種を0.01〜5.0
重量部併用添加してなる安定化された難燃化スチレン系
樹脂組成物。
【0097】(3)スチレン系樹脂100重量部及びブ
ロム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系
樹脂に、(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.05
〜3.0重量部添加してなる安定化された難燃化スチレ
ン系樹脂組成物。
【0098】(4)スチレン系樹脂100重量部及びブ
ロム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系
樹脂に、(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.05
〜3.0重量部並びに(b)成分 ハイドロタルサイ
ト、(c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合
物、(d)成分 A型ゼオライト、(e)成分 周期律
表第II族若しくは第IV族の金属を含むゼオライトの中か
ら選ばれた化合物の少なくとも1種を0.05〜3.0
重量部併用添加してなる安定化された難燃化スチレン系
樹脂組成物。 (5)スチレン系樹脂100重量部及びブロム系難燃剤
5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹脂に、
(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.05〜3.0
重量部並びに(b)成分 ハイドロタルサイト、(c)
成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物、(d)成
分 A型ゼオライト、(e)成分 周期律表第II族若し
くは第IV族の金属を含むゼオライトの中から選ばれた化
合物の少なくとも1種を0.05〜3.0重量部併用添
加し、かつ、(a)成分対(b)成分乃至(e)成分の
中から選ばれた化合物の少なくとも1種が95対5重量
%〜20対80重量%である安定化された難燃化スチレ
ン系樹脂組成物。
【0099】(6)スチレン系樹脂100重量部及びブ
ロム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系
樹脂に、(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.05
〜3.0重量部並びに(b)成分 ハイドロタルサイ
ト、(c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合
物、(d)成分 A型ゼオライト、(e)成分 周期律
表第II族若しくは第IV族の金属を含むゼオライトの中か
ら選ばれた化合物の少なくとも1種を0.05〜3.0
重量部併用添加し、かつ、(a)成分対(b)成分乃至
(e)成分の中から選ばれた化合物の少なくとも1種が
90対10重量%〜40対60重量%である安定化され
た難燃化スチレン系樹脂組成物。
【0100】(7)スチレン系樹脂100重量部及びブ
ロム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系
樹脂に、(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.05
〜3.0重量部並びに(b)成分 ハイドロタルサイ
ト、(c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合
物、(d)成分 A型ゼオライト、(e)成分 周期律
表第II族若しくは第IV族の金属を含むゼオライトの中か
ら選ばれた化合物の少なくとも1種を0.05〜3.0
重量部併用添加し、かつ、(a)成分対(b)成分乃至
(e)成分の中から選ばれた化合物の少なくとも1種が
80対20重量%〜50対50重量%である安定化され
た難燃化スチレン系樹脂組成物。
【0101】(8)スチレン系樹脂が、ポリスチレン、
AS樹脂、ABS樹脂、MBS樹脂、AAS樹脂、AC
S樹脂又はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン−
α−メチルスチレン共重合体から選ばれた当該樹脂10
0重量部及びブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−ル
類、ブロム化ビスフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴマ
−、ブロム化ビスフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロム
化スチレン系、ブロム化フタルイミド系、ブロム化フェ
ノキシトリアジン系、ブロム化シクロアルカン系又はブ
ロム化ビスフェノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該難
燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系樹脂に、
(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.01〜5.0
重量部添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0102】(9)スチレン系樹脂が、ポリスチレン、
AS樹脂、ABS樹脂、MBS樹脂、AAS樹脂、AC
S樹脂又はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン−
α−メチルスチレン共重合体から選ばれた当該樹脂10
0重量部及びブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−ル
類、ブロム化ビスフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴマ
−、ブロム化ビスフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロム
化スチレン系、ブロム化フタルイミド系、ブロム化フェ
ノキシトリアジン系、ブロム化シクロアルカン系又はブ
ロム化ビスフェノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該難
燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系樹脂に、
(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.01〜5.0
重量部並びに(b)成分 ハイドロタルサイト、(c)
成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物、(d)成
分 A型ゼオライト、(e)成分 周期律表第II族若し
くは第IV族の金属を含むゼオライトの中から選ばれた化
合物の少なくとも1種を0.01〜5.0重量部併用添
加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成物。
【0103】(10)スチレン系樹脂が、ポリスチレ
ン、AS樹脂、ABS樹脂、MBS樹脂、AAS樹脂、
ACS樹脂又はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン−α−メチルスチレン共重合体から選ばれた当該樹脂
100重量部及びブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−
ル類、ブロム化ビスフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴ
マ−、ブロム化ビスフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロ
ム化スチレン系、ブロム化フタルイミド系、ブロム化フ
ェノキシトリアジン系、ブロム化シクロアルカン系又は
ブロム化ビスフェノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該
難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹脂
に、(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.05〜
3.0重量部添加してなる安定化された難燃化スチレン
系樹脂組成物。
【0104】(11)スチレン系樹脂が、ポリスチレ
ン、AS樹脂、ABS樹脂、MBS樹脂、AAS樹脂、
ACS樹脂又はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン−α−メチルスチレン共重合体から選ばれた当該樹脂
100重量部及びブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−
ル類、ブロム化ビスフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴ
マ−、ブロム化ビスフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロ
ム化スチレン系、ブロム化フタルイミド系、ブロム化フ
ェノキシトリアジン系、ブロム化シクロアルカン系又は
ブロム化ビスフェノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該
難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹脂
に、(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.05〜
3.0重量部並びに(b)成分 ハイドロタルサイト、
(c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物、
(d)成分 A型ゼオライト、(e)成分周期律表第II
族若しくは第IV族の金属を含むゼオライトの中から選ば
れた化合物の少なくとも1種を0.05〜3.0重量部
併用添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組
成物。
【0105】(12)スチレン系樹脂が、ポリスチレ
ン、AS樹脂、ABS樹脂、MBS樹脂、AAS樹脂、
ACS樹脂又はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン−α−メチルスチレン共重合体から選ばれた当該樹脂
100重量部及びブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−
ル類、ブロム化ビスフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴ
マ−、ブロム化ビスフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロ
ム化スチレン系、ブロム化フタルイミド系、ブロム化フ
ェノキシトリアジン系、ブロム化シクロアルカン系又は
ブロム化ビスフェノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該
難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹脂
に、(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.05〜
3.0重量部並びに(b)成分 ハイドロタルサイト、
(c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物、
(d)成分 A型ゼオライト、(e)成分周期律表第II
族若しくは第IV族の金属を含むゼオライトの中から選ば
れた化合物の少なくとも1種を0.05〜3.0重量部
併用添加し、かつ、(a)成分対(b)成分乃至(e)
成分の中から選ばれた化合物の少なくとも1種が95対
5重量%〜20対80重量%である安定化された難燃化
スチレン系樹脂組成物。
【0106】(13)スチレン系樹脂が、ポリスチレ
ン、AS樹脂、ABS樹脂、MBS樹脂、AAS樹脂、
ACS樹脂又はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン−α−メチルスチレン共重合体から選ばれた当該樹脂
100重量部及びブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−
ル類、ブロム化ビスフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴ
マ−、ブロム化ビスフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロ
ム化スチレン系、ブロム化フタルイミド系、ブロム化フ
ェノキシトリアジン系、ブロム化シクロアルカン系又は
ブロム化ビスフェノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該
難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹脂
に、(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.05〜
3.0重量部並びに(b)成分 ハイドロタルサイト、
(c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物、
(d)成分 A型ゼオライト、(e)成分周期律表第II
族若しくは第IV族の金属を含むゼオライトの中から選ば
れた化合物の少なくとも1種を0.05〜3.0重量部
併用添加し、かつ、(a)成分対(b)成分乃至(e)
成分の中から選ばれた化合物の少なくとも1種が90対
10重量%〜40対60重量%である安定化された難燃
化スチレン系樹脂組成物。
【0107】(14)スチレン系樹脂が、ポリスチレ
ン、AS樹脂、ABS樹脂、MBS樹脂、AAS樹脂、
ACS樹脂又はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン−α−メチルスチレン共重合体から選ばれた当該樹脂
100重量部及びブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−
ル類、ブロム化ビスフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴ
マ−、ブロム化ビスフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロ
ム化スチレン系、ブロム化フタルイミド系、ブロム化フ
ェノキシトリアジン系、ブロム化シクロアルカン系又は
ブロム化ビスフェノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該
難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹脂
に、(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.05〜
3.0重量部並びに(b)成分 ハイドロタルサイト、
(c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物、
(d)成分 A型ゼオライト、(e)成分周期律表第II
族若しくは第IV族の金属を含むゼオライトの中から選ば
れた化合物の少なくとも1種を0.05〜3.0重量部
併用添加し、かつ、(a)成分対(b)成分乃至(e)
成分の中から選ばれた化合物の少なくとも1種が80対
20重量%〜50対50重量%である安定化された難燃
化スチレン系樹脂組成物。
【0108】(15)スチレン系樹脂が、ポリスチレン
又はABS樹脂から選ばれた当該樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−ル類、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴマー、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、
ブロム化フタルイミド系、ブロム化フェノキシトリアジ
ン系、ブロム化シクロアルカン系又はブロム化ビスフェ
ノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該難燃剤1〜50重
量部からなる難燃化スチレン系樹脂に、(a)成分 リ
ン酸水素カルシウムを0.01〜5.0重量部添加して
なる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成物。
【0109】(16)スチレン系樹脂が、ポリスチレン
又はABS樹脂から選ばれた当該樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−ル類、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴマ−、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、
ブロム化フタルイミド系、ブロム化フェノキシトリアジ
ン系、ブロム化シクロアルカン系又はブロム化ビスフェ
ノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該難燃剤1〜50重
量部からなる難燃化スチレン系樹脂に、(a)成分 リ
ン酸水素カルシウムを0.01〜5.0重量部並びに
(b)成分 ハイドロタルサイト、(c)成分 亜鉛置
換ハイドロタルサイト類化合物、(d)成分A型ゼオラ
イト、(e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金
属を含むゼオライトの中から選ばれた化合物の少なくと
も1種を0.01〜5.0重量部併用添加してなる安定
化された難燃化スチレン系樹脂組成物。
【0110】(17)スチレン系樹脂が、ポリスチレン
又はABS樹脂から選ばれた当該樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−ル類、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴマ−、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、
ブロム化フタルイミド系、ブロム化フェノキシトリアジ
ン系、ブロム化シクロアルカン系又はブロム化ビスフェ
ノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該難燃剤5〜30重
量部からなる難燃化スチレン系樹脂に、(a)成分 リ
ン酸水素カルシウムを0.05〜3.0重量部添加して
なる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成物。
【0111】(18)スチレン系樹脂が、ポリスチレン
又はABS樹脂から選ばれた当該樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−ル類、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴマ−、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、
ブロム化フタルイミド系、ブロム化フェノキシトリアジ
ン系、ブロム化シクロアルカン系又はブロム化ビスフェ
ノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該難燃剤5〜30重
量部からなる難燃化スチレン系樹脂に、(a)成分 リ
ン酸水素カルシウムを0.05〜3.0重量部並びに
(b)成分 ハイドロタルサイト、(c)成分 亜鉛置
換ハイドロタルサイト類化合物、(d)成分A型ゼオラ
イト、(e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金
属を含むゼオライトの中から選ばれた化合物の少なくと
も1種を0.05〜3.0重量部併用添加してなる安定
化された難燃化スチレン系樹脂組成物。
【0112】(19)スチレン系樹脂が、ポリスチレン
又はABS樹脂から選ばれた当該樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−ル類、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴマ−、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、
ブロム化フタルイミド系、ブロム化フェノキシトリアジ
ン系、ブロム化シクロアルカン系又はブロム化ビスフェ
ノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該難燃剤5〜30重
量部からなる難燃化スチレン系樹脂に、(a)成分 リ
ン酸水素カルシウムを0.05〜3.0重量部並びに
(b)成分 ハイドロタルサイト、(c)成分 亜鉛置
換ハイドロタルサイト類化合物、(d)成分A型ゼオラ
イト、(e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金
属を含むゼオライトの中から選ばれた化合物の少なくと
も1種を0.05〜3.0重量部併用添加し、かつ、
(a)成分対(b)成分乃至(e)成分の中から選ばれ
た化合物の少なくとも1種が95対5重量%〜20対8
0重量%である安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0113】(20)スチレン系樹脂が、ポリスチレン
又はABS樹脂から選ばれた当該樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−ル類、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴマ−、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、
ブロム化フタルイミド系、ブロム化フェノキシトリアジ
ン系、ブロム化シクロアルカン系又はブロム化ビスフェ
ノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該難燃剤5〜30重
量部からなる難燃化スチレン系樹脂に、(a)成分 リ
ン酸水素カルシウムを0.05〜3.0重量部並びに
(b)成分 ハイドロタルサイト、(c)成分 亜鉛置
換ハイドロタルサイト類化合物、(d)成分A型ゼオラ
イト、(e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金
属を含むゼオライトの中から選ばれた化合物の少なくと
も1種を0.05〜3.0重量部併用添加し、かつ、
(a)成分対(b)成分乃至(e)成分の中から選ばれ
た化合物の少なくとも1種が90対10重量%〜40対
60重量%である安定化された難燃化スチレン系樹脂組
成物。
【0114】(21)スチレン系樹脂が、ポリスチレン
又はABS樹脂から選ばれた当該樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−ル類、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴマ−、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、
ブロム化フタルイミド系、ブロム化フェノキシトリアジ
ン系、ブロム化シクロアルカン系又はブロム化ビスフェ
ノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該難燃剤5〜30重
量部からなる難燃化スチレン系樹脂に、(a)成分 リ
ン酸水素カルシウムを0.05〜3.0重量部並びに
(b)成分 ハイドロタルサイト、(c)成分 亜鉛置
換ハイドロタルサイト類化合物、(d)成分A型ゼオラ
イト、(e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金
属を含むゼオライトの中から選ばれた化合物の少なくと
も1種を0.05〜3.0重量部併用添加し、かつ、
(a)成分対(b)成分乃至(e)成分の中から選ばれ
た化合物の少なくとも1種が80対20重量%〜50対
50重量%である安定化された難燃化スチレン系樹脂組
成物。
【0115】(22)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.0
1〜5.0重量部並びに(b)成分 ハイドロタルサイ
ト、(d)成分 A型ゼオライトの中から選ばれた化合
物の少なくとも1種を0.01〜5.0重量部併用添加
してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成物。
【0116】(23)スチレン系樹脂が、ポリスチレ
ン、AS樹脂、ABS樹脂、MBS樹脂、AAS樹脂、
ACS樹脂又はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン−α−メチルスチレン共重合体から選ばれた当該樹脂
100重量部及びブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−
ル類、ブロム化ビスフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴ
マ−、ブロム化ビスフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロ
ム化スチレン系、ブロム化フタルイミド系、ブロム化フ
ェノキシトリアジン系、ブロム化シクロアルカン系又は
ブロム化ビスフェノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該
難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系樹脂
に、(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.05〜
3.0重量部並びに(b)成分 ハイドロタルサイト、
(d)成分 A型ゼオライトの中から選ばれた化合物の
少なくとも1種を0.05〜3.0重量部併用添加して
なる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成物。
【0117】(24)スチレン系樹脂が、ポリスチレン
又はABS樹脂から選ばれた当該樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−ル類、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴマ−、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、
ブロム化フタルイミド系、ブロム化フェノキシトリアジ
ン系、ブロム化シクロアルカン系又はブロム化ビスフェ
ノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該難燃剤5〜30重
量部からなる難燃化スチレン系樹脂に、(a)成分 リ
ン酸水素カルシウムを0.05〜3.0重量部並びに
(b)成分 ハイドロタルサイト及び(d)成分 A型
ゼオライトを0.05〜3.0重量部併用添加し、か
つ、(a)成分対(b)成分及び(d)成分が95対5
重量%〜20対80重量%である安定化された難燃化ス
チレン系樹脂組成物。
【0118】(25)スチレン系樹脂が、ポリスチレン
又はABS樹脂から選ばれた当該樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−ル類、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴマ−、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、
ブロム化フタルイミド系、ブロム化フェノキシトリアジ
ン系、ブロム化シクロアルカン系又はブロム化ビスフェ
ノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該難燃剤5〜30重
量部からなる難燃化スチレン系樹脂に、(a)成分 リ
ン酸水素カルシウムを0.05〜3.0重量部並びに
(b)成分 ハイドロタルサイト及び(d)成分 A型
ゼオライトを0.05〜3.0重量部併用添加し、か
つ、(a)成分対(b)成分及び(d)成分が90対1
0重量%〜40対60重量%である安定化された難燃化
スチレン系樹脂組成物。
【0119】(26)スチレン系樹脂が、ポリスチレン
又はABS樹脂から選ばれた当該樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤が、ブロム化フェノ−ル類、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴマ−、ブロム化ビ
スフェノ−ルA系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、
ブロム化フタルイミド系、ブロム化フェノキシトリアジ
ン系、ブロム化シクロアルカン系又はブロム化ビスフェ
ノ−ルA類モノマ−から選ばれた当該難燃剤5〜30重
量部からなる難燃化スチレン系樹脂に、(a)成分 リ
ン酸水素カルシウムを0.05〜3.0重量部並びに
(b)成分 ハイドロタルサイト及び(d)成分 A型
ゼオライトを0.05〜3.0重量部併用添加し、か
つ、(a)成分対(b)成分及び(d)成分が80対2
0重量%〜50対50重量%である安定化された難燃化
スチレン系樹脂組成物。
【0120】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態とし
ては、前記の実施態様(5)〜(7)、(12)〜(1
4)、(19)〜(26)が挙げられ、更に好ましい実
施の形態としては、実施態様(6)〜(7)、(13)
〜(14)、(20)〜(21)、(25)〜(26)
が挙げられ、最も好ましい実施の形態としては、実施態
様(7)、(14)、(21)、(26)が挙げられ
る。
【0121】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、当該発明はこれらによって限定されるものでは
ない。これらの実施例において、部とは重量部を意味す
る。
【0122】〔本発明で用いられる樹脂〕 ABS−1:JSR#15NP〔日本合成ゴム(株)製
ABS樹脂〕 ABS−2:タフレックス410CB〔三菱化学(株)
製ABS樹脂〕 PS−1 :スタイロン492〔旭化成工業(株)製P
S樹脂〕 MBS−1:クレハBTA−751〔呉羽化学工業
(株)製MBS樹脂〕 AAS−1:ダイヤラックA S610〔三菱レイヨン
(株)製AAS樹脂〕 ACS−1:NF−960〔昭和電工(株)製ACS樹
脂〕 〔本発明で用いられる難燃剤〕 FR−1 :FR−1210〔ブロモケム・ファ−イ−
スト(株)製デカブロムジフェニルエ−テル〕 FR−2 :ファイヤガ−ド7000〔帝人化成(株)
製テトラブロムビスフェノ−ルA系カ−ボネ−トオリゴ
マ−〕 FR−3 :プラサ−ムEP−16〔大日本インキ化学
工業(株)製ブロム化ビスフェノ−ルA系エポキシ樹
脂〕 FR−4 :プラサ−ムEC−20〔大日本インキ化学
工業(株)製ブロム化ビスフェノ−ルA系エポキシ樹
脂〕 FR−5 :パイロチェック68PB〔フェロ(株)製
ブロム化ポリスチレン〕 FR−6 :Saytex BT−93W〔アルベマ−
ル(株)製エチレンビス(テトブロムフタルイミド)〕 FR−7 :ピロガ−ド SR−245〔第一工業製薬
(株)製トリス(トリブロムフェノキシ)トリアジン〕 FR−8 :FR−1206〔ブロモケム・ファ−イ−
スト(株)製ヘキサブロムシクロドデカン〕 〔本発明で用いられる(a)成分〕 A−1:CaHPO4 (リン酸一水素カルシウム) 〔本発明で用いられる(b)成分〕 B−1:明細書中の式No.1により示されるハイドロ
タルサイト B−2:明細書中の式No.4により示されるハイドロ
タルサイト B−3:明細書中の式No.6により示されるハイドロ
タルサイト 〔本発明で用いられる(c)成分〕 C−1:明細書中の式No.8により示される亜鉛置換
ハイドロタルサイト C−2:明細書中の式No.9により示される亜鉛置換
ハイドロタルサイト C−3:明細書中の式No.11により示される亜鉛置
換ハイドロタルサイト 〔本発明で用いられる(d)成分〕 D−1:Na2 O・Al23 ・2SiO2 ・4.5 H2
O D−2:Na2 O・Al23 ・2SiO2 〔本発明で用いられる(e)成分〕 E−1:マグネシウム置換ゼオライト E−2:カルシウム置換ゼオライト E−3:亜鉛置換ゼオライト E−4:バリウム置換ゼオライト (E−1〜E−4の金属置換率は各々70モル%) 〔従来使用された添加剤〕 F−1 :Ca3 (PO42 (リン酸カルシウム) F−2 :Ca(H2 PO42 (リン酸二水素カルシ
ウム) F−3 :CaPHO3 (亜リン酸カルシウム) F−4 :CaH2 (PHO32 (亜リン酸水素カル
シウム) F−5 :Ca(PH222 (次亜リン酸水素カル
シウム) F−6 :リン酸 F−7 :亜リン酸 F−8 :次亜リン酸 F−9 :K3 PO4 (第三リン酸カリウム) F−10:K2 HPO4 (第二リン酸カリウム) F−11:KH2 PO4 (第一リン酸カリウム) F−12:Na3 PO4 (第三リン酸ナトリウム) F−13:Na2 HPO4 (第二リン酸二ナトリウム) F−14:NaH2 PO4 (第一リン酸ナトリウム) F−15:Mg3 (PO42 (リン酸マグネシウム) F−16:MgHPO4 (リン酸水素マグネシウム) F−17:Mg(H2 PO42 (リン酸二水素マグネ
シウム) F−18:Ba3 (PO42 (第三リン酸バリウム) F−19:BaHPO4 (第二リン酸バリウム) F−20:Ba(H2 PO42 (第一リン酸バリウ
ム) F−21:Zn3 (PO42 (リン酸亜鉛) F−22:テトラ(トリデシル)−4,4’−イソプロ
ピリデンジフェニルジホスファイト F−23:トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)
ホスファイト [実施例1]表1及び表2に示す樹脂、難燃剤及び添加
剤とポリエチレンワックス[三井石油化学工業(株)製
HI−WAX 400PF]0.5部を混合し、ヘン
シェルミキサーで混合後、押出機を用いて200℃で熔
融混練し、ペレットを得た。得られたペレットを80℃
に設定した電熱乾燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0123】(シルバー・ストリーク試験)乾燥後のペ
レットを用いて、220℃で52mm×40mm×3m
mの平板を10枚連続して射出成型した。得られた平板
の表・裏面にシルバーストリークが発生しているか否か
を目視で観察して、シルバー・ストリークの発生した平
板の数(枚数)を調べ、その結果を表1及び表2に示
す。数の少ない配合程、シルバー・ストリークが発生し
にくいことを示す。
【0124】(熱安定性試験)シルバー・ストリーク試
験後の平板を25mm×20mmに切断し、250℃に
設定したギヤー・オーブンに入れ、黒褐色に劣化するま
での時間(分)を測定した。その結果を表1及び表2に
示す。時間の長い配合程、熱安定性に優れていることを
示す。
【0125】
【表1】
【0126】
【表2】
【0127】試料番号1〜5、同番号11〜16、同番
号23〜27は実施例、同番号6〜10、同番号17〜
22、同番号28〜32は比較例である。表1及び表2
の結果を比較すれば明らかな如く、本発明の安定化され
た難燃化スチレン系樹脂組成物は、シルバ−・ストリ−
クの発生が極めて少なく、かつ、熱安定性に優れている
ことが分かる。尚、試料番号2〜5、同番号11〜1
6、同番号23〜27の如く、(a)成分と(b)成分
乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同番
号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べて、
熱安定性が一段と優れていることが分かる。尚、同番号
6〜9、同番号17〜22、同番号28〜32の如く、
(a)成分を添加しない場合は、いずれもシルバ−・ス
トリ−クを防止する顕著な効果が認められない。又、同
番号10の如く、添加剤を添加しない場合は、顕著なシ
ルバ−・ストリ−クの防止効果並びに十分な熱安定性が
得られない。
【0128】[実施例2]表3及び表4に示す樹脂、難
燃剤及び添加剤と塩素化ポリエチレン[昭和電工(株)
製 エラスレン303B]5部、ポリエチレンワックス
[三井石油化学工業(株)製 HI−WAX 405M
P]0.5部、MBS[鐘淵化学工業(株)製 カネエ
ース B−561]1部を混合し、ヘンシェルミキサー
で混合後、押出機を用いて200℃で熔融混練し、ペレ
ットを得た。得られたペレットを80℃に設定した電熱
乾燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0129】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表3及び表4に示す。
【0130】(熱安定性試験)シルバー・ストリーク試
験後の平板を25mm×20mmに切断し、240℃に
設定したギヤー・オーブンに入れ、黒褐色に劣化するま
での時間(分)を測定した。その結果を表3及び表4に
示す。時間の長い配合程、熱安定性に優れていることを
示す。
【0131】
【表3】
【0132】
【表4】
【0133】試料番号1〜5、同番号11〜16、同番
号23〜27は実施例、同番号6〜10、同番号17〜
22、同番号28〜32は比較例である。表3及び表4
の結果を比較すれば明らかな如く、本発明の安定化され
た難燃化スチレン系樹脂組成物は、シルバ−・ストリ−
クの発生が極めて少なく、かつ、熱安定性に優れている
ことが分かる。尚、試料番号2〜5、同番号11〜1
6、同番号23〜27の如く、(a)成分と(b)成分
乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同番
号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べて、
熱安定性が一段と優れていることが分かる。尚、同番号
6〜9、同番号17〜22、同番号28〜32の如く、
(a)成分を添加しない場合は、いずれもシルバ−・ス
トリ−クを防止する顕著な効果が認められない。又、同
番号10の如く、添加剤を添加しない場合は、顕著なシ
ルバ−・ストリ−クの防止効果並びに十分な熱安定性が
得られない。
【0134】[実施例3]表5及び表6に示す樹脂、難
燃剤及び添加剤と三酸化アンチモン3部、塩素化ポリエ
チレン[昭和電工(株)製 エラスレン303B]3部
を混合し、ヘンシェルミキサーで混合後、押出機を用い
て200℃で熔融混練し、ペレットを得た。得られたペ
レットを80℃に設定した電熱乾燥機に入れ、6時間乾
燥した。
【0135】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表5及び表6に示す。
【0136】(熱安定性試験)実施例2と同様に行っ
た。その結果を表5及び表6に示す。
【0137】
【表5】
【0138】
【表6】
【0139】試料番号1〜5、同番号11〜16、同番
号23〜27は実施例、同番号6〜10、同番号17〜
22、同番号28〜32は比較例である。表5及び表6
の結果を比較すれば明らかな如く、本発明の安定化され
た難燃化スチレン系樹脂組成物は、シルバ−・ストリ−
クの発生が極めて少なく、かつ、熱安定性に優れている
ことが分かる。尚、試料番号2〜5、同番号11〜1
6、同番号23〜27の如く、(a)成分と(b)成分
乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同番
号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べて、
熱安定性が一段と優れていることが分かる。尚、同番号
6〜9、同番号17〜22、同番号28〜32の如く、
(a)成分を添加しない場合は、いずれもシルバ−・ス
トリ−クを防止する顕著な効果が認められない。又、同
番号10の如く、添加剤を添加しない場合は、顕著なシ
ルバ−・ストリ−クの防止効果並びに十分な熱安定性が
得られない。
【0140】[実施例4]表7及び表8に示す樹脂、難
燃剤及び添加剤と三酸化アンチモン5部、ポリエチレン
ワックス[三井石油化学工業(株)製 HI−WAX
400PF]1部、MBS[鐘淵化学工業(株)製 カ
ネエース B−561]0.5部を混合し、ヘンシェル
ミキサーで混合後、ヘンシェルミキサーで混合後、押出
機を用いて200℃で熔融混練し、ペレットを得た。得
られたペレットを80℃に設定した電熱乾燥機に入れ、
6時間乾燥した。
【0141】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表7及び表8に示す。
【0142】(熱安定性試験)シルバー・ストリーク試
験後の平板を25mm×20mmに切断し、230℃に
設定したギヤー・オーブンに入れ、黒褐色に劣化するま
での時間(分)を測定した。その結果を表7及び表8に
示す。時間の長い配合程、熱安定性に優れていることを
示す。
【0143】
【表7】
【0144】
【表8】
【0145】試料番号1〜5、同番号11〜16、同番
号23〜27は実施例、同番号6〜10、同番号17〜
22、同番号28〜32は比較例である。表7及び表8
の結果を比較すれば明らかな如く、本発明の安定化され
た難燃化スチレン系樹脂組成物は、シルバ−・ストリ−
クの発生が極めて少なく、かつ、熱安定性に優れている
ことが分かる。尚、試料番号2〜5、同番号11〜1
6、同番号23〜27の如く、(a)成分と(b)成分
乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同番
号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べて、
熱安定性が一段と優れていることが分かる。尚、同番号
6〜9、同番号17〜22、同番号28〜32の如く、
(a)成分を添加しない場合は、いずれもシルバ−・ス
トリ−クを防止する顕著な効果が認められない。又、同
番号10の如く、添加剤を添加しない場合は、顕著なシ
ルバ−・ストリ−クの防止効果並びに十分な熱安定性が
得られない。
【0146】[実施例5]表9及び表10に示す樹脂、
難燃剤及び添加剤と三酸化アンチモン5部、塩素化ポリ
エチレン[昭和電工(株)製 エラスレン303B]5
部、ポリエチレンワックス[三井石油化学工業(株)製
HI−WAX 400PF]1部、MBS[鐘淵化学
工業(株)製 カネエース B−561]1部を混合
し、ヘンシェルミキサーで混合後、押出機を用いて20
0℃で熔融混練し、ペレットを得た。得られたペレット
を80℃に設定した電熱乾燥機に入れ、6時間乾燥し
た。
【0147】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表9及び表10に示す。
【0148】(熱安定性試験)実施例4と同様に行っ
た。その結果を表9及び表10に示す。
【0149】
【表9】
【0150】
【表10】
【0151】試料番号1〜5、同番号11〜16、同番
号23〜27は実施例、同番号6〜10、同番号17〜
22、同番号28〜32は比較例である。表9及び表1
0の結果を比較すれば明らかな如く、本発明の安定化さ
れた難燃化スチレン系樹脂組成物は、シルバ−・ストリ
−クの発生が極めて少なく、かつ、熱安定性に優れてい
ることが分かる。尚、試料番号2〜5、同番号11〜1
6、同番号23〜27の如く、(a)成分と(b)成分
乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同番
号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べて、
熱安定性が一段と優れていることが分かる。尚、同番号
6〜9、同番号17〜22、同番号28〜32の如く、
(a)成分を添加しない場合は、いずれもシルバ−・ス
トリ−クを防止する顕著な効果が認められない。又、同
番号10の如く、添加剤を添加しない場合は、顕著なシ
ルバ−・ストリ−クの防止効果並びに十分な熱安定性が
得られない。
【0152】[実施例6]表11及び表12に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤と三酸化アンチモン3部、ポリエ
チレンワックス[三井石油化学工業(株)製 HI−W
AX 405MP]1部、MBS[鐘淵化学工業(株)
製 カネエース B−561]1部を混合し、ヘンシェ
ルミキサーで混合後、押出機を用いて200℃で熔融混
練し、ペレットを得た。得られたペレットを80℃に設
定した電熱乾燥機に入れ、6時間乾燥した。 (シルバー・ストリーク試験)実施例1と同様に行っ
た。その結果を表11及び表12に示す。
【0153】(熱安定性試験)実施例4と同様に行っ
た。その結果を表11及び表12に示す。
【0154】
【表11】
【0155】
【表12】
【0156】試料番号1〜5、同番号11〜16、同番
号23〜27は実施例、同番号6〜10、同番号17〜
22、同番号28〜32は比較例である。表11及び表
12の結果を比較すれば明らかな如く、本発明の安定化
された難燃化スチレン系樹脂組成物は、シルバ−・スト
リ−クの発生が極めて少なく、かつ、熱安定性に優れて
いることが分かる。尚、試料番号2〜5、同番号11〜
16、同番号23〜27の如く、(a)成分と(b)成
分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同
番号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べ
て、熱安定性が一段と優れていることが分かる。尚、同
番号6〜9、同番号17〜22、同番号28〜32の如
く、(a)成分を添加しない場合は、いずれもシルバ−
・ストリ−クを防止する顕著な効果が認められない。
又、同番号10の如く、添加剤を添加しない場合は、顕
著なシルバ−・ストリ−クの防止効果並びに十分な熱安
定性が得られない。
【0157】[実施例7]表13乃至表18に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤と三酸化アンチモン5部、ポリエ
チレンワックス[三井石油化学工業(株)製 HI−W
AX 405MP]1部を混合し、ヘンシェルミキサー
で混合後、押出機を用いて200℃で熔融混練し、ペレ
ットを得た。得られたペレットを80℃に設定した電熱
乾燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0158】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表13乃至表18に示す。
【0159】(熱安定性試験)実施例4と同様に行っ
た。その結果を表13乃至表18に示す。
【0160】
【表13】
【0161】
【表14】
【0162】
【表15】
【0163】
【表16】
【0164】
【表17】
【0165】
【表18】
【0166】試料番号1〜5、同番号16〜21、同番
号34〜38は実施例、同番号6〜15、同番号22〜
33、同番号39〜48は比較例である。表13乃至表
18の結果を比較すれば明らかな如く、本発明の安定化
された難燃化スチレン系樹脂組成物は、シルバ−・スト
リ−クの発生が極めて少なく、かつ、熱安定性に優れて
いることが分かる。尚、試料番号2〜5、同番号16〜
21、同番号34〜38の如く、(a)成分と(b)成
分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同
番号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べ
て、熱安定性が一段と優れていることが分かる。尚、同
番号6〜9、同番号22〜27、同番号39〜43の如
く、(a)成分を添加しない場合は、いずれもシルバ−
・ストリ−クを防止する顕著な効果が得られない。又、
同番号11〜15、同番号28〜33、同番号44〜4
8の如く、難燃剤の添加量が本発明の添加量を越える場
合には、顕著なシルバ−・ストリ−クの防止効果並びに
十分な熱安定性の向上効果が得られない。更には、同番
号10の如く、添加剤を添加しない場合は、顕著なシル
バ−・ストリ−クの防止効果並びに十分な熱安定性が得
られない。
【0167】[実施例8]表19及び表20に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤を混合し、ヘンシェルミキサーで
混合後、押出機を用いて200℃で熔融混練し、ペレッ
トを得た。得られたペレットを80℃に設定した電熱乾
燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0168】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表19及び表20に示す。
【0169】(熱安定性試験)実施例4と同様に行っ
た。その結果を表19及び表20に示す。
【0170】
【表19】
【0171】
【表20】
【0172】試料番号1〜5、同番号11〜16、同番
号23〜27は実施例、同番号6〜10、同番号17〜
22、同番号28〜32は比較例である。表19及び表
20の結果を比較すれば明らかな如く、本発明の安定化
された難燃化スチレン系樹脂組成物は、シルバ−・スト
リ−クの発生が極めて少なく、かつ、熱安定性に優れて
いることが分かる。尚、試料番号2〜5、同番号11〜
16、同番号23〜27の如く、(a)成分と(b)成
分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同
番号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べ
て、熱安定性が一段と優れていることが分かる。尚、同
番号6〜9、同番号17〜22、同番号28〜32の如
く、(a)成分を添加しない場合は、いずれもシルバ−
・ストリ−クを防止する顕著な効果が認められない。
又、同番号10の如く、添加剤を添加しない場合は、顕
著なシルバ−・ストリ−クの防止効果並びに十分な熱安
定性が得られない。
【0173】[実施例9]表21及び表22に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤と三酸化アンチモン3部、ポリエ
チレンワックス[三井石油化学工業(株)製 HI−W
AX 400PF]1部、MBS[鐘淵化学工業(株)
製 カネエース B−561]2部を混合し、ヘンシェ
ルミキサーで混合後、押出機を用いて200℃で熔融混
練し、ペレットを得た。得られたペレットを80℃に設
定した電熱乾燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0174】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表21及び表22に示す。
【0175】(熱安定性試験)実施例4と同様に行っ
た。その結果を表21及び表22に示す。
【0176】
【表21】
【0177】
【表22】
【0178】試料番号1〜5、同番号11〜16、同番
号23〜27は実施例、同番号6〜10、同番号17〜
22、同番号28〜32は比較例である。表21及び表
22の結果を比較すれば明らかな如く、本発明の安定化
された難燃化スチレン系樹脂組成物は、シルバ−・スト
リ−クの発生が極めて少なく、かつ、熱安定性に優れて
いることが分かる。尚、試料番号2〜5、同番号11〜
16、同番号23〜27の如く、(a)成分と(b)成
分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同
番号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べ
て、熱安定性が一段と優れていることが分かる。尚、同
番号6〜9、同番号17〜22、同番号28〜32の如
く、(a)成分を添加しない場合は、いずれもシルバ−
・ストリ−クを防止する顕著な効果が認められない。
又、同番号10の如く、添加剤を添加しない場合は、顕
著なシルバ−・ストリ−クの防止効果並びに十分な熱安
定性が得られない。
【0179】[実施例10]表23乃至表26に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤とポリエチレンワックス[三井石
油化学工業(株)製 HI−WAX 405MP]1部
を混合し、ヘンシェルミキサーで混合後、押出機を用い
て200℃で熔融混練し、ペレットを得た。得られたペ
レットを80℃に設定した電熱乾燥機に入れ、6時間乾
燥した。
【0180】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表23乃至表26に示す。
【0181】(熱安定性試験)シルバー・ストリーク試
験後の平板を25mm×20mmに切断し、240℃に
設定したギヤー・オーブンに入れ、灰褐色に劣化するま
での時間(分)を測定した。時間の長い配合程、熱安定
性に優れていることを示す。その結果を表23乃至表2
6に示す。
【0182】
【表23】
【0183】
【表24】
【0184】
【表25】
【0185】
【表26】
【0186】試料番号2〜7、同番号9〜13、同番号
19〜25、同番号32〜37、同番号44〜48は実
施例、同番号1、同番号8、同番号14〜18、同番号
26〜31、同番号38〜43、同番号49〜53は比
較例である。表23乃至表26の結果を比較すれば明ら
かな如く、本発明の安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物は、シルバ−・ストリ−クの発生が極めて少な
く、かつ、熱安定性に優れていることが分かる。尚、試
料番号10〜13、同番号19〜25、同番号32〜3
7、同番号44〜48の如く、(a)成分と(b)成分
乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同番
号2〜7、同番号9のような(a)成分のみを添加した
場合に比べて、熱安定性が一段と優れていることが分か
る。尚、同番号14〜17、同番号26〜31、同番号
38〜43の如く、(a)成分を添加しない場合は、い
ずれもシルバ−・ストリ−クを防止する顕著な効果が認
められない。又、同番号1の如く、(a)成分の添加量
が本発明の添加量より少ない場合、同番号8の如く、
(a)成分の添加量が本発明の添加量を越える場合、同
番号18の如く、添加剤を添加しない場合は、顕著なシ
ルバ−・ストリ−クの防止効果並びに十分な熱安定性の
向上効果が得られない。
【0187】[実施例11]表27及び表28に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤とポリエチレンワックス[三井石
油化学工業(株)製 HI−WAX 400PF]1部
を混合し、ヘンシェルミキサーで混合後、押出機を用い
て200℃で熔融混練し、ペレットを得た。得られたペ
レットを80℃に設定した電熱乾燥機に入れ、6時間乾
燥した。
【0188】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表27及び表28に示す。
【0189】(熱安定性試験)シルバー・ストリーク試
験後の平板を25mm×20mmに切断し、260℃に
設定したギヤー・オーブンに入れ、黒褐色に劣化するま
での時間(分)を測定した。時間の長い配合程、熱安定
性に優れていることを示す。その結果を表27及び表2
8に示す。
【0190】
【表27】
【0191】
【表28】
【0192】試料番号1〜5、同番号11〜16、同番
号23〜27は実施例、同番号6〜10、同番号17〜
22、同番号28〜32は比較例である。表27及び表
28の結果を比較すれば明らかな如く、本発明の安定化
された難燃化スチレン系樹脂組成物は、シルバ−・スト
リ−クの発生が極めて少なく、かつ、熱安定性に優れて
いることが分かる。尚、試料番号2〜5、同番号11〜
16、同番号23〜27の如く、(a)成分と(b)成
分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同
番号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べ
て、熱安定性が一段と優れていることが分かる。尚、同
番号6〜9、同番号17〜22、同番号28〜32の如
く、(a)成分を添加しない場合は、いずれもシルバ−
・ストリ−クを防止する顕著な効果が認められない。
又、同番号10の如く、添加剤を添加しない場合は、顕
著なシルバ−・ストリ−クの防止効果並びに十分な熱安
定性が得られない。
【0193】[実施例12]表29及び表30に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤とMBS[鐘淵化学工業(株)製
カネエース B−561]2部を混合し、ヘンシェル
ミキサーで混合後、押出機を用いて200℃で熔融混練
し、ペレットを得た。得られたペレットを80℃に設定
した電熱乾燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0194】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表29及び表30に示す。
【0195】(熱安定性試験)実施例11と同様に行っ
た。その結果を表29及び表30に示す。
【0196】
【表29】
【0197】
【表30】
【0198】試料番号1〜5、同番号11〜16、同番
号23〜27は実施例、同番号6〜10、同番号17〜
22、同番号28〜32は比較例である。表29及び表
30の結果を比較すれば明らかな如く、本発明の安定化
された難燃化スチレン系樹脂組成物は、シルバ−・スト
リ−クの発生が極めて少なく、かつ、熱安定性に優れて
いることが分かる。尚、試料番号2〜5、同番号11〜
16、同番号23〜27の如く、(a)成分と(b)成
分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同
番号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べ
て、熱安定性が一段と優れていることが分かる。尚、同
番号6〜9、同番号17〜22、同番号28〜32の如
く、(a)成分を添加しない場合は、いずれもシルバ−
・ストリ−クを防止する顕著な効果が認められない。
又、同番号10の如く、添加剤を添加しない場合は、顕
著なシルバ−・ストリ−クの防止効果並びに十分な熱安
定性が得られない。
【0199】[実施例13]表31及び表32に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤を混合し、ヘンシェルミキサーで
混合後、押出機を用いて200℃で熔融混練し、ペレッ
トを得た。得られたペレットを80℃に設定した電熱乾
燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0200】(シルバー・ストリーク試験)乾燥後のペ
レットを用いて、210℃で52mm×40mm×3m
mの平板を10枚連続して射出成型した。得られた平板
の表・裏面にシルバーストリークが発生しているか否か
を目視で観察して、シルバー・ストリークの発生した平
板の数(枚数)を調べ、その結果を表31及び表32に
示す。数の少ない配合程、シルバー・ストリークが発生
しにくいことを示す。
【0201】(熱安定性試験)シルバー・ストリーク試
験後の平板を25mm×20mmに切断し、230℃に
設定したギヤー・オーブンに入れ、灰褐色に劣化するま
での時間(分)を測定した。その結果を表31及び表3
2に示す。時間の長い配合程、熱安定性に優れているこ
とを示す。
【0202】
【表31】
【0203】
【表32】
【0204】試料番号1〜5、同番号11〜16、同番
号23〜27は実施例、同番号6〜10、同番号17〜
22、同番号28〜32は比較例である。表31及び表
32の結果を比較すれば明らかな如く、本発明の安定化
された難燃化スチレン系樹脂組成物は、シルバ−・スト
リ−クの発生が極めて少なく、かつ、熱安定性に優れて
いることが分かる。尚、試料番号2〜5、同番号11〜
16、同番号23〜27の如く、(a)成分と(b)成
分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同
番号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べ
て、熱安定性が一段と優れていることが分かる。尚、同
番号6〜9、同番号17〜22、同番号28〜32の如
く、(a)成分を添加しない場合は、いずれもシルバ−
・ストリ−クを防止する顕著な効果が認められない。
又、同番号10の如く、添加剤を添加しない場合は、顕
著なシルバ−・ストリ−クの防止効果並びに十分な熱安
定性が得られない。
【0205】[実施例14]表33及び表34に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤と三酸化アンチモン3部、ポリエ
チレンワックス[三井石油化学工業(株)製 HI−W
AX 405MP]0.5部を混合し、ヘンシェルミキ
サーで混合後、押出機を用いて180℃で熔融混練し、
ペレットを得た。得られたペレットを80℃に設定した
電熱乾燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0206】(シルバー・ストリーク試験)乾燥後のペ
レットを用いて、190℃で52mm×40mm×3m
mの平板を10枚連続して射出成型した。得られた平板
の表・裏面にシルバー・ストリークが発生しているか否
かを目視で観察して、シルバーストリークの発生した平
板の数(枚数)を調べ、その結果を表33及び表34に
示す。数の少ない配合程、シルバー・ストリークが発生
しにくいことを示す。
【0207】(熱安定性試験)シルバー・ストリーク試
験後の平板を25mm×20mmに切断し、200℃に
設定したギヤー・オーブンに入れ、灰褐色に劣化するま
での時間(分)を測定した。その結果を表33及び表3
4に示す。時間の長い配合程、熱安定性に優れているこ
とを示す。
【0208】
【表33】
【0209】
【表34】
【0210】試料番号1〜5、同番号11〜16、同番
号23〜27は実施例、同番号6〜10、同番号17〜
22、同番号28〜32は比較例である。表33及び表
34の結果を比較すれば明らかな如く、本発明の安定化
された難燃化スチレン系樹脂組成物は、シルバ−・スト
リ−クの発生が極めて少なく、かつ、熱安定性に優れて
いることが分かる。尚、試料番号2〜5、同番号11〜
16、同番号23〜27の如く、(a)成分と(b)成
分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同
番号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べ
て、熱安定性が一段と優れていることが分かる。尚、同
番号6〜9、同番号17〜22、同番号28〜32の如
く、(a)成分を添加しない場合は、いずれもシルバ−
・ストリ−クを防止する顕著な効果が認められない。
又、同番号10の如く、添加剤を添加しない場合は、顕
著なシルバ−・ストリ−クの防止効果並びに十分な熱安
定性が得られない。
【0211】[実施例15]表35乃至表37に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤とポリエチレンワックス[三井石
油化学工業(株)製 HI−WAX 400PF]1部
を混合し、ヘンシェルミキサーで混合後、押出機を用い
て200℃で熔融混練し、ペレットを得た。得られたペ
レットを80℃に設定した電熱乾燥機に入れ、6時間乾
燥した。
【0212】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表35乃至表37に示す。
【0213】(熱安定性試験)実施例4と同様に行っ
た。その結果を表35乃至表37に示す。
【0214】
【表35】
【0215】
【表36】
【0216】
【表37】
【0217】試料番号1〜16は実施例、同番号17〜
50は比較例である。表35乃至表37の結果を比較す
れば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチレ
ン系樹脂組成物は、シルバ−・ストリ−クの発生が極め
て少なく、かつ、熱安定性に優れていることが分かる。
尚、試料番号3〜16の如く、(a)成分と(b)成分
乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同番
号1〜2のような(a)成分のみを添加した場合に比べ
て、熱安定性の向上効果が得られる。又、同番号17〜
20、同番号25〜34の如く、(a)成分を添加しな
い場合は、いずれもシルバ−・ストリ−クを防止する顕
著な効果が認められない。更には、同番号21〜24の
如く、(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なく
とも1種とを併用しても添加量が共に本発明の添加量よ
り少ない場合、同番号35〜49の如く、従来使用され
た添加剤を添加する場合、同番号50の如く、添加剤を
添加しない場合は、顕著なシルバ−・ストリ−クの防止
効果並びに十分な熱安定性が得られない。
【0218】[実施例16]表38乃至表40に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤と三酸アンチモン3部、塩素化ポ
リエチレン[昭和電工(株)製 エラスレン303B]
3部、ポリエチレンワックス[三井石油化学工業(株)
製 HI−WAX 400PF]1部を混合し、ヘンシ
ェルミキサーで混合後、押出機を用いて200℃で熔融
混練し、ペレットを得た。得られたペレットを80℃に
設定した電熱乾燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0219】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表38乃至表40に示す。
【0220】(熱安定性試験)実施例4と同様に行っ
た。その結果を表38乃至表40に示す。
【0221】
【表38】
【0222】
【表39】
【0223】
【表40】
【0224】試料番号1〜15は実施例、同番号16〜
46は比較例である。表38乃至表40の結果を比較す
れば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチレ
ン系樹脂組成物は、シルバ−・ストリ−クの発生が極め
て少なく、かつ、熱安定性に優れていることが分かる。
尚、試料番号2〜15の如く、(a)成分と(b)成分
乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同番
号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べて、
熱安定性の向上効果が得られる。又、同番号16〜29
の如く、(a)成分を添加しない場合は、シルバ−・ス
トリ−クを防止する顕著な効果が認められない。更に
は、同番号30〜45の如く、従来使用された添加剤を
添加する場合、同番号46の如く、添加剤を添加しない
場合は、顕著なシルバ−・ストリ−クの防止効果並びに
十分な熱安定性が得られない。
【0225】[実施例17]表41乃至表43に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤と塩素化ポリエチレン[昭和電工
(株)製 エラスレン303B]3部、ポリエチレンワ
ックス[三井石油化学工業(株)製 HI−WAX 4
05MP]1部を混合し、ヘンシェルミキサーで混合
後、押出機を用いて200℃で熔融混練し、ペレットを
得た。得られたペレットを80℃に設定した電熱乾燥機
に入れ、6時間乾燥した。
【0226】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表41乃至表43に示す。
【0227】(熱安定性試験)実施例4と同様に行っ
た。その結果を表41乃至表43に示す。
【0228】
【表41】
【0229】
【表42】
【0230】
【表43】
【0231】試料番号1〜15は実施例、同番号16〜
54は比較例である。表41乃至表43の結果を比較す
れば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチレ
ン系樹脂組成物は、シルバ−・ストリ−クの発生が極め
て少なく、かつ、熱安定性に優れていることが分かる。
尚、試料番号2〜15の如く、(a)成分と(b)成分
乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同番
号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べて、
熱安定性が一段と優れていることが分かる。又、同番号
16〜19、同番号28〜37の如く、(a)成分を添
加しない場合、同番号24〜27の如く、(a)成分と
(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用し
ても(a)成分の添加量が本発明の添加量より少ない場
合は、いずれもシルバ−・ストリ−クを防止する顕著な
効果が認められない。更には、同番号20〜23の如
く、(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくと
も1種とを併用しても(b)成分乃至(e)成分の添加
量が本発明の添加量より少ない場合は、熱安定性の向上
効果が得られない。又、同番号38〜53の如く、従来
使用された添加剤を添加する場合、同番号54の如く、
添加剤を添加しない場合は、顕著なシルバ−・ストリ−
クの防止効果並びに十分な熱安定性が得られない。
【0232】[実施例18]表44及び表45に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤と三酸化アンチモン3部、ポリエ
チレンワックス[三井石油化学工業(株)製 HI−W
AX 400PF]1部、MBS樹脂[鐘淵化学工業
(株)製 カネエース B−561]1部を混合し、ヘ
ンシェルミキサーで混合後、押出機を用いて200℃で
熔融混練し、ペレットを得た。得られたペレットを80
℃に設定した電熱乾燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0233】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表44及び表45に示す。
【0234】(熱安定性試験)実施例4と同様に行っ
た。その結果を表44及び表45に示す。
【0235】
【表44】
【0236】
【表45】
【0237】試料番号1〜15は実施例、同番号16〜
38は比較例である。表44及び表45の結果を比較す
れば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチレ
ン系樹脂組成物は、シルバー・ストリークの発生が極め
て少なく、かつ、熱安定性に優れていることが分かる。
尚、試料番号2〜15の如く、(a)成分と(b)成分
乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同番
号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べて、
熱安定性が一段と優れていることが分かる。又、同番号
16〜29の如く、(a)成分を添加しない場合は、シ
ルバー・ストリークを防止する顕著な効果が得られな
い。更には、同番号30〜37の如く、従来使用された
添加剤を添加する場合、同番号38の如く、添加剤を添
加しない場合は、いずれも顕著なシルバー・ストリーク
の防止効果並びに十分な熱安定性が得られない。
【0238】[実施例19]表46及び表47に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤と三酸化アンチモン5部、塩素化
ポリエチレン[昭和電工(株)製 エラスレン303
B]2部、ポリエチレンワックス[三井石油化学工業
(株)製 HI−WAX 405MP]1部を混合し、
ヘンシェルミキサーで混合後、押出機を用いて200℃
で熔融混練し、ペレットを得た。得られたペレットを8
0℃に設定した電熱乾燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0239】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表46及び表47に示す。
【0240】(熱安定性試験)実施例2と同様に行っ
た。その結果を表46及び表47に示す。
【0241】
【表46】
【0242】
【表47】
【0243】試料番号1〜15は実施例、同番号16〜
40は比較例である。表46及び表47の結果を比較す
れば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチレ
ン系樹脂組成物は、シルバー・ストリークの発生が極め
て少なく、かつ、熱安定性に優れていることが分かる。
尚、試料番号2〜15の如く、(a)成分と(b)成分
乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同番
号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べて、
熱安定性が一段と優れていることが分かる。又、同番号
16〜29の如く、(a)成分を添加しない場合は、シ
ルバー・ストリークを防止する顕著な効果が得られな
い。更には、同番号30〜39の如く、従来使用された
添加剤を添加する場合、同番号40の如く、添加剤を添
加しない場合は、いずれも顕著なシルバー・ストリーク
の防止効果並びに十分な熱安定性が得られない。
【0244】[実施例20]表48乃至表50に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤と三酸化アンチモン2部、塩素化
ポリエチレン[昭和電工(株)製 エラスレン303
B]5部、ポリエチレンワックス[三井石油化学工業
(株)製 HI−WAX 405MP]1部、MBS樹
脂[鐘淵化学工業(株)製 カネエース B−561]
1部を混合し、ヘンシェルミキサーで混合後、押出機を
用いて200℃で熔融混練し、ペレットを得た。得られ
たペレットを80℃に設定した電熱乾燥機に入れ、6時
間乾燥した。
【0245】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表48乃至表50に示す。
【0246】(熱安定性試験)実施例2と同様に行っ
た。その結果を表48乃至表50に示す。
【0247】
【表48】
【0248】
【表49】
【0249】
【表50】
【0250】試料番号1、同番号3〜20は実施例、同
番号2、同番号21〜59は比較例である。表48乃至
表50の結果を比較すれば明らかな如く、本発明の安定
化された難燃化スチレン系樹脂組成物は、シルバー・ス
トリークの発生が極めて少なく、かつ、熱安定性に優れ
ていることが分かる。尚、試料番号3〜20の如く、
(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1
種とを併用すると、同番号1のような(a)成分のみを
添加した場合に比べて、熱安定性が一段と優れているこ
とが分かる。又、同番号2の如く、(a)成分の添加量
が本発明の添加量を越える場合は、シルバー・ストリー
クを防止する顕著な効果が得られない。同番号21〜2
4、同番号33〜42の如く、(a)成分を添加しない
場合は、シルバー・ストリークを防止する顕著な効果が
得られない。同番号25〜28の如く、(a)成分と
(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用し
ても、(b)成分乃至(e)成分の添加量が本発明の添
加量を越える場合は、予期した熱安定性の向上効果が得
られないばかりでなく、シルバー・ストリークを防止す
る効果も低下する。更には、同番号29〜32の如く、
(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1
種とを併用しても、(b)成分乃至(e)成分の添加量
が本発明の添加量より少ない場合は、熱安定性の向上効
果が得られない。又、同番号43〜58の如く、従来使
用された添加剤を添加する場合、同番号59の如く、添
加剤を添加しない場合は、いずれも顕著なシルバー・ス
トリークの防止効果並びに十分な熱安定性が得られな
い。
【0251】[実施例21]表51及び表52に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤と塩素化ポリエチレン[昭和電工
(株)製 エラスレン303B]5部、ポリエチレンワ
ックス[三井石油化学工業(株)製 HI−WAX 4
00PF]1部、MBS樹脂[鐘淵化学工業(株)製
カネエース B−561]1部を混合し、ヘンシェルミ
キサーで混合後、押出機を用いて200℃で熔融混練
し、ペレットを得た。得られたペレットを80℃に設定
した電熱乾燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0252】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表51及び表52に示す。
【0253】(熱安定性試験)実施例1と同様に行っ
た。その結果を表51及び表52に示す。
【0254】
【表51】
【0255】
【表52】
【0256】試料番号3〜16は実施例、同番号1〜
2、同番号17〜40は比較例である。表51及び表5
2の結果を比較すれば明らかな如く、本発明の安定化さ
れた難燃化スチレン系樹脂組成物は、シルバー・ストリ
ークの発生が極めて少なく、かつ、熱安定性に優れてい
ることが分かる。尚、試料番号3〜16の如く、(a)
成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1種とを
併用すると、同番号1のような(a)成分のみを添加し
た場合に比べて、熱安定性が一段と優れていることが分
かる。又、同番号2の如く、(a)成分の添加量が本発
明の添加量を越える場合は、シルバー・ストリークを防
止する顕著な効果が得られない。同番号17〜20、同
番号25〜34の如く、(a)成分を添加しない場合
は、シルバー・ストリークを防止する顕著な効果が得ら
れない。同番号21〜24の如く、(a)成分と(b)
成分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用しても、
(b)成分乃至(e)成分の添加量が共に本発明の添加
量を越える場合は、予期した熱安定性の向上効果が得ら
れないばかりでなく、シルバー・ストリークを防止する
効果も低下する。更には、同番号35〜39の如く、従
来使用された添加剤を添加する場合、同番号40の如
く、添加剤を添加しない場合は、いずれも顕著なシルバ
ー・ストリークの防止効果並びに十分な熱安定性が得ら
れない。
【0257】[実施例22]表53乃至表57に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤と塩素化ポリエチレン[昭和電工
(株)製 エラスレン303B]3部、ポリエチレンワ
ックス[三井石油化学工業(株)製 HI−WAX 4
00PF]1部を混合し、ヘンシェルミキサーで混合
後、押出機を用いて200℃で熔融混練し、ペレットを
得た。得られたペレットを80℃に設定した電熱乾燥機
に入れ、6時間乾燥した。
【0258】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表53乃至表57に示す。
【0259】(熱安定性試験)実施例2と同様に行っ
た。その結果を表53乃至表57に示す。
【0260】
【表53】
【0261】
【表54】
【0262】
【表55】
【0263】
【表56】
【0264】
【表57】
【0265】試料番号1〜15は実施例、同番号16〜
76は比較例である。表53乃至表57の結果を比較す
れば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチレ
ン系樹脂組成物は、シルバー・ストリークの発生が極め
て少なく、かつ、熱安定性に優れていることが分かる。
尚、試料番号2〜15の如く、(a)成分と(b)成分
乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同番
号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べて、
熱安定性の向上効果が得られる。又、同番号16〜29
の如く、(a)成分を添加しない場合は、シルバー・ス
トリークを防止する顕著な効果が得られない。更には、
同番号30〜75の如く、従来使用された添加剤を添加
する場合、同番号76の如く、添加剤を添加しない場合
は、いずれも顕著なシルバー・ストリークの防止効果並
びに十分な熱安定性が得られない。
【0266】[実施例23]表58乃至表63に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤と三酸化アンチモン2部、塩素化
ポリエチレン[昭和電工(株)製 エラスレン303
B]2部を混合し、ヘンシェルミキサーで混合後、押出
機を用いて200℃で熔融混練し、ペレットを得た。得
られたペレットを80℃に設定した電熱乾燥機に入れ、
6時間乾燥した。
【0267】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表58乃至表63に示す。
【0268】(熱安定性試験)実施例4と同様に行っ
た。その結果を表58乃至表63に示す。
【0269】
【表58】
【0270】
【表59】
【0271】
【表60】
【0272】
【表61】
【0273】
【表62】
【0274】
【表63】
【0275】試料番号1〜15は実施例、同番号16〜
84は比較例である。表58乃至表63の結果を比較す
れば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチレ
ン系樹脂組成物は、シルバー・ストリークの発生が極め
て少なく、かつ、熱安定性に優れていることが分かる。
尚、試料番号2〜15の如く、(a)成分と(b)成分
乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同番
号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べて、
熱安定性が一段と優れていることが分かる。又、同番号
16〜19、同番号28〜37の如く、(a)成分を添
加しない場合、同番号24〜27の如く、(a)成分と
(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用し
ても、(a)成分の添加量が本発明の添加量より少ない
場合は、シルバー・ストリークを防止する顕著な効果が
得られない。更には、同番号20〜23の如く、(a)
成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1種とを
併用しても、(b)成分乃至(e)成分の添加量が本発
明の添加量より少ない場合は、熱安定性の向上効果が得
られない。又、同番号38〜83の如く、従来使用され
た添加剤を添加する場合、同番号84の如く、添加剤を
添加しない場合は、いずれも顕著なシルバー・ストリー
クの防止効果並びに十分な熱安定性が得られない。
【0276】[実施例24]表64乃至表69に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤とポリエチレンワックス[三井石
油化学工業(株)製 HI−WAX 405MP]1
部、MBS樹脂[鐘淵化学工業(株)製 カネエース
B−561]0.5部を混合し、ヘンシェルミキサーで
混合後、押出機を用いて200℃で熔融混練し、ペレッ
トを得た。得られたペレットを80℃に設定した電熱乾
燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0277】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表64乃至表69に示す。
【0278】(熱安定性試験)シルバー・ストリーク試
験後の平板を25mm×20mmに切断し、230℃に
設定したギヤー・オーブンに入れ、灰褐色に劣化するま
での時間(分)を測定し、その結果を表64乃至表69
に示す。時間の長い程、熱安定性に優れていることを示
す。
【0279】
【表64】
【0280】
【表65】
【0281】
【表66】
【0282】
【表67】
【0283】
【表68】
【0284】
【表69】
【0285】試料番号1〜15は実施例、同番号16〜
76は比較例である。表64乃至表69の結果を比較す
れば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチレ
ン系樹脂組成物は、シルバー・ストリークの発生が極め
て少なく、かつ、熱安定性に優れていることが分かる。
尚、試料番号2〜15の如く、(a)成分と(b)成分
乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同番
号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べて、
熱安定性が一段と優れていることが分かる。又、同番号
16〜29の如く、(a)成分を添加しない場合は、シ
ルバー・ストリークを防止する顕著な効果が得られな
い。更には、同番号30〜75の如く、従来使用された
添加剤を添加する場合、同番号76の如く、添加剤を添
加しない場合は、いずれも顕著なシルバー・ストリーク
の防止効果並びに十分な熱安定性が得られない。
【0286】[実施例25]表70乃至表75に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤と三酸化アンチモン3部、ポリエ
チレンワックス[三井石油化学工業(株)製 HI−W
AX 400PF]1部を混合し、ヘンシェルミキサー
で混合後、押出機を用いて200℃で熔融混練し、ペレ
ットを得た。得られたペレットを80℃に設定した電熱
乾燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0287】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表70乃至表75に示す。
【0288】(熱安定性試験)実施例11と同様に行っ
た。その結果を表70乃至表75に示す。
【0289】
【表70】
【0290】
【表71】
【0291】
【表72】
【0292】
【表73】
【0293】
【表74】
【0294】
【表75】
【0295】試料番号1〜15は実施例、同番号16〜
76は比較例である。表70乃至表75の結果を比較す
れば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチレ
ン系樹脂組成物は、シルバー・ストリークの発生が極め
て少なく、かつ、熱安定性に優れていることが分かる。
尚、試料番号2〜15の如く、(a)成分と(b)成分
乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用すると、同番
号1のような(a)成分のみを添加した場合に比べて、
熱安定性が一段と優れていることが分かる。又、同番号
16〜29の如く、(a)成分を添加しない場合は、シ
ルバー・ストリークを防止する顕著な効果が得られな
い。更には、同番号30〜75の如く、従来使用された
添加剤を添加する場合、同番号76の如く、添加剤を添
加しない場合は、いずれも顕著なシルバー・ストリーク
の防止効果並びに十分な熱安定性が得られない。
【0296】[実施例26]表76乃至表82に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤と三酸化アンチモン5部、塩素化
ポリエチレン[昭和電工(株)製 エラスレン303
B]3部、ポリエチレンワックス[三井石油化学工業
(株)製 HI−WAX 405MP]1部を混合し、
ヘンシェルミキサーで混合後、押出機を用いて200℃
で熔融混練し、ペレットを得た。得られたペレットを8
0℃に設定した電熱乾燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0297】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表76乃至表82に示す。
【0298】(熱安定性試験)シルバー・ストリーク試
験後の平板を25mm×20mmに切断し、270℃に
設定したギヤー・オーブンに入れ、黒褐色に劣化するま
での時間(分)を測定し、その結果を表76乃至表82
に示す。時間の長い程、熱安定性に優れていることを示
す。
【0299】
【表76】
【0300】
【表77】
【0301】
【表78】
【0302】
【表79】
【0303】
【表80】
【0304】
【表81】
【0305】
【表82】
【0306】試料番号1、同番号3〜20は実施例、同
番号2、同番号21〜89は比較例である。表76乃至
表82の結果を比較すれば明らかな如く、本発明の安定
化された難燃化スチレン系樹脂組成物は、シルバー・ス
トリークの発生が極めて少なく、かつ、熱安定性に優れ
ていることが分かる。尚、試料番号3〜20の如く、
(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1
種とを併用すると、同番号のような(a)成分のみを添
加した場合に比べて、熱安定性が一段と優れていること
が分かる。又、同番号2の如く、(a)成分の添加量が
本発明の添加量を越える場合は、シルバー・ストリーク
を防止する顕著な効果が得られない。同番号21〜2
4、同番号33〜42の如く、(a)成分を添加しない
場合は、シルバー・ストリークを防止する顕著な効果が
得られない。同番号25〜28の如く、(a)成分と
(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用し
ても、(b)成分乃至(e)成分の添加量が本発明の添
加量を越える場合は、予期した熱安定性の向上効果が得
られないばかりでなく、シルバー・ストリークを防止す
る効果も低下する。更には、同番号29〜32の如く、
(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1
種とを併用しても、(b)成分乃至(e)成分の添加量
が本発明の添加量より少ない場合は、熱安定性の向上効
果が得られない。又、同番号43〜88の如く、従来使
用された添加剤を添加する場合、同番号89の如く、添
加剤を添加しない場合は、いずれも顕著なシルバー・ス
トリークの防止効果並びに十分な熱安定性が得られな
い。
【0307】[実施例27]表83及び表84に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤を混合し、ヘンシェルミキサーで
混合後、押出機を用いて200℃で熔融混練し、ペレッ
トを得た。得られたペレットを80℃に設定した電熱乾
燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0308】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表83及び表84に示す。
【0309】(熱安定性試験)シルバー・ストリーク試
験後の平板を25mm×20mmに切断し、200℃に
設定したギヤー・オーブンに入れ、灰褐色に劣化するま
での時間(分)を測定し、その結果を表83及び表84
に示す。時間の長い程、熱安定性に優れていることを示
す。
【0310】
【表83】
【0311】
【表84】
【0312】試料番号1、同番号3〜7、同番号12〜
16は実施例、同番号2、同番号8〜11、同番号17
〜22は比較例である。表83及び表84の結果を比較
すれば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチ
レン系樹脂組成物は、シルバー・ストリークの発生が極
めて少なく、かつ、熱安定性に優れていることが分か
る。尚、試料番号3〜7、同番号12〜16の如く、
(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1
種とを併用すると、同番号1のような(a)成分のみを
添加した場合に比べて、熱安定性の向上効果が得られ
る。又、同番号2の如く、(a)成分と(b)成分との
併用割合が本発明の範囲内であっても、(b)成分の添
加量が本発明の添加量より少ない場合は、熱安定性の向
上効果が得られない。同番号8の如く、(b)成分との
併用比率が本発明の比率より多い場合は、顕著なシルバ
ー・ストリークの防止効果が得られない。尚、同番号9
〜11、同番号17〜21の如く、(a)成分を添加し
ない場合は、いずれもシルバー・ストリークを防止する
顕著な効果が得られない。又、同番号22の如く、添加
剤を添加しない場合は、顕著なシルバー・ストリークの
防止効果並びに十分な熱安定性が得られない。
【0313】[実施例28]表85及び表86に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤を混合し、ヘンシェルミキサーで
混合後、押出機を用いて200℃で熔融混練し、ペレッ
トを得た。得られたペレットを80℃に設定した電熱乾
燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0314】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表85及び表86に示す。
【0315】(熱安定性試験)シルバー・ストリーク試
験後の平板を25mm×20mmに切断し、210℃に
設定したギヤー・オーブンに入れ、黒褐色に劣化するま
での時間(分)を測定し、その結果を表85及び表86
に示す。時間の長い程、熱安定性に優れていることを示
す。
【0316】
【表85】
【0317】
【表86】
【0318】試料番号1、同番号3〜8、同番号13〜
18は実施例、同番号2、同番号9〜12、同番号19
〜30は比較例である。表85及び表86の結果を比較
すれば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチ
レン系樹脂組成物は、シルバー・ストリークの発生が極
めて少なく、かつ、熱安定性に優れていることが分か
る。尚、試料番号3〜8、同番号13〜18の如く、
(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1
種とを併用すると、同番号1のような(a)成分のみを
添加した場合に比べて、熱安定性が一段と優れているこ
とが分かる。又、同番号2の如く、(c)成分の添加比
率が本発明の比率より少ない場合は、顕著な熱安定性の
向上効果が得られない。同番号9の如く、(c)成分の
併用比率が本発明の比率より多い場合は、顕著なシルバ
ー・ストリークの防止効果が得られない。尚、同番号1
0〜12、同番号19〜24の如く、(a)成分を添加
しない場合は、いずれもシルバー・ストリークを防止す
る顕著な効果が得られない。又、同番号25〜29の如
く、従来使用された添加剤を添加する場合には、顕著な
シルバー・ストリークの防止効果並びに熱安定性の向上
効果が得られない。更には、同番号30の如く、添加剤
を添加しない場合も、顕著なシルバー・ストリークの防
止効果並びに十分な熱安定性が得られない。
【0319】[実施例29]表87及び表88に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤と塩素化ポリエチレン[昭和電工
(株)製 エラスレン303B]2部、ポリエチレンワ
ックス[三井石油化学工業(株)製 HI−WAX 4
00PF]1部を混合し、ヘンシェルミキサーで混合
後、押出機を用いて200℃で熔融混練し、ペレットを
得た。得られたペレットを80℃に設定した電熱乾燥機
に入れ、6時間乾燥した。
【0320】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表87及び表88に示す。
【0321】(熱安定性試験)実施例2と同様に行っ
た。その結果を表87及び表88に示す。
【0322】
【表87】
【0323】
【表88】
【0324】試料番号1、同番号3〜7、同番号12〜
16は実施例、同番号2、同番号8〜11、同番号17
〜27は比較例である。表87及び表88の結果を比較
すれば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチ
レン系樹脂組成物は、シルバー・ストリークの発生が極
めて少なく、かつ、熱安定性に優れていることが分か
る。尚、試料番号3〜7、同番号12〜16の如く、
(a)成分と(c)成分乃至(e)成分の少なくとも1
種とを併用すると、同番号1のような(a)成分のみを
添加した場合に比べて、熱安定性が一段と優れているこ
とが分かる。又、同番号2及び同番号11の如く、
(d)成分の添加比率が本発明の比率より少ない場合
は、顕著な熱安定性の向上効果が得られない。同番号8
の如く、(d)成分の併用比率が本発明の比率より多い
場合は、顕著なシルバー・ストリークの防止効果が得ら
れない。尚、同番号9〜10、同番号17〜21の如
く、(a)成分を添加しない場合は、いずれもシルバー
・ストリークを防止する顕著な効果が得られない。又、
同番号22〜26の如く、従来使用された添加剤を添加
する場合には、顕著なシルバー・ストリークの防止効果
並びに熱安定性の向上効果が得られない。更には、同番
号27の如く、添加剤を添加しない場合も、顕著なシル
バー・ストリークの防止効果並びに十分な熱安定性が得
られない。
【0325】[実施例30]表89及び表90に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤を混合し、ヘンシェルミキサーで
混合後、押出機を用いて180℃で熔融混練し、ペレッ
トを得た。得られたペレットを80℃に設定した電熱乾
燥機に入れ、6時間乾燥した。
【0326】(シルバー・ストリーク試験)乾燥後のペ
レットを用いて、190℃で52mm×40mm×3m
mの平板を10枚連続して射出成型した。得られた平板
の表・裏面にシルバー・ストリークが発生しているか否
かを目視で観察して、シルバー・ストリークの発生した
平板の数(枚数)を調べ、その結果を表89及び表90
に示す。数の少ないほど、シルバー・ストリークが発生
しにくいことを示す。
【0327】(熱安定性試験)シルバー・ストリーク試
験後の平板を25mm×20mmに切断し、180℃に
設定したギヤー・オーブンに入れ、黒褐色に劣化するま
での時間(分)を測定し、その結果を表89及び表90
に示す。時間の長い程、熱安定性に優れていることを示
す。
【0328】
【表89】
【0329】
【表90】
【0330】試料番号1、同番号3〜7、同番号14〜
18は実施例、同番号2、同番号8〜13、同番号19
〜30は比較例である。表89及び表90の結果を比較
すれば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチ
レン系樹脂組成物は、シルバー・ストリークの発生が極
めて少なく、かつ、熱安定性に優れていることが分か
る。尚、試料番号3〜7、同番号14〜18の如く、
(a)成分と(c)成分乃至(e)成分の少なくとも1
種とを併用すると、同番号1のような(a)成分のみを
添加した場合に比べて、熱安定性が一段と優れているこ
とが分かる。又、同番号2及び同番号13の如く、
(b)成分乃至(e)成分の添加比率が本発明の比率よ
り少ない場合は、顕著な熱安定性の向上効果が得られな
い。同番号8、同番号19の如く、(b)成分乃至
(e)成分の併用比率が本発明の比率より多い場合は、
顕著なシルバー・ストリークの防止効果が得られない。
尚、同番号9〜12、同番号20〜24の如く、(a)
成分を添加しない場合は、いずれもシルバー・ストリー
クを防止する顕著な効果が得られない。又、同番号25
〜29の如く、従来使用された添加剤を添加する場合に
は、顕著なシルバー・ストリークの防止効果並びに熱安
定性の向上効果が得られない。更には、同番号30の如
く、添加剤を添加しない場合も、顕著なシルバー・スト
リークの防止効果並びに十分な熱安定性が得られない。
【0331】[実施例31]表91及び表92に示す樹
脂、難燃剤及び添加剤と塩素化ポリエチレン[昭和電工
(株)製 エラスレン303B]3部、ポリエチレンワ
ックス[三井石油化学工業(株)製 HI−WAX 4
00PF]1部を混合し、ヘンシェルミキサーで混合
後、押出機を用いて200℃で熔融混練し、ペレットを
得た。得られたペレットを80℃に設定した電熱乾燥機
に入れ、6時間乾燥した。
【0332】(シルバー・ストリーク試験)実施例1と
同様に行った。その結果を表91及び表92に示す。
【0333】(熱安定性試験)実施例28と同様に行っ
た。その結果を表91及び表92に示す。
【0334】
【表91】
【0335】
【表92】
【0336】試料番号1、同番号4〜13、同番号22
〜28は実施例、同番号2〜3、同番号14〜21、同
番号29は比較例である。表91及び表92の結果を比
較すれば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化ス
チレン系樹脂組成物は、シルバー・ストリークの発生が
極めて少なく、かつ、熱安定性に優れていることが分か
る。尚、試料番号4〜13、同番号22〜28の如く、
(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1
種とを併用すると、同番号1のような(a)成分のみを
添加した場合に比べて、熱安定性が一段と優れているこ
とが分かる。又、同番号7〜10の結果を比較すれば明
らかな如く、(e)成分の中では、E−2が最も熱安定
化効果に優れていることが分かる。又、同番号2の如
く、(a)成分の添加量が本発明の添加量より多い場合
には、顕著なシルバー・ストリークの防止効果が得られ
ない。同番号3の如く、(b)成分の添加比率が本発明
の比率より少ない場合は、顕著な熱安定性の向上効果が
得られない。同番号14の如く、(d)成分の添加比率
が本発明の比率より多い場合は、顕著なシルバー・スト
リークの防止効果が得られない。尚、同番号15〜21
の如く、(a)成分を添加しない場合は、いずれもシル
バー・ストリークを防止する顕著な効果が得られない。
更には、顕著なシルバー・ストリークの防止効果並びに
熱安定性の向上効果が得られない。更には、同番号29
の如く、添加剤を添加しない場合も、顕著なシルバー・
ストリークの防止効果並びに十分な熱安定性が得られな
い。
【0337】
【発明の効果】本発明の安定化された難燃化スチレン系
樹脂組成物は、シルバー・ストリークが少なく、熱安定
性に優れた樹脂組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉浦 一光 神奈川県川崎市高津区久地788番地 三 共有機合成株式会社内 (72)発明者 久保 道弘 神奈川県川崎市高津区久地788番地 三 共有機合成株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−11148(JP,A) 特開 平7−133397(JP,A) 特開 昭50−3146(JP,A) 特開 昭49−59841(JP,A) 特開 平5−230277(JP,A) 特開 平4−117443(JP,A) 特開 昭63−68650(JP,A) 特開 平3−244664(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチレン系樹脂100重量部及びブロム系
    難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系樹脂
    に、(a)成分 リン酸水素カルシウムを0.01〜
    5.0重量部添加してなる安定化された難燃化スチレン
    系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】スチレン系樹脂100重量部及びブロム系
    難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系樹脂
    に、 (a)成分 リン酸水素カルシウムを0.01〜5.0
    重量部並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属を含
    むゼオライトの中から選ばれた化合物の少なくとも1種
    を0.01〜5.0重量部併用添加してなる安定化され
    た難燃化スチレン系樹脂組成物。
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