JPH10298372A - 安定化された難燃化スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

安定化された難燃化スチレン系樹脂組成物

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JPH10298372A
JPH10298372A JP10043055A JP4305598A JPH10298372A JP H10298372 A JPH10298372 A JP H10298372A JP 10043055 A JP10043055 A JP 10043055A JP 4305598 A JP4305598 A JP 4305598A JP H10298372 A JPH10298372 A JP H10298372A
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Kazumitsu Sugiura
一光 杉浦
Michihiro Kubo
道弘 久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スチレン系樹脂及びブロム系難燃剤からなる難
燃化スチレン系樹脂に、常温で固体のエポキシ化合物、
ハイドロタルサイト類化合物、A型ゼオライト類化合物
を添加する技術は知られているが、これらの添加剤では
成形時の過酷な熱履歴に対して未だ十分な熱安定化効果
は得られず、更に熱安定化効果の優れる添加剤の開発が
待たれていた。 【解決手段】スチレン系樹脂及び特定量のブロム系難燃
剤からなる難燃化スチレン系樹脂に、特定のノボラック
型エポキシ化合物を特定量添加し、或は更に、ハイドロ
タルサイト類化合物若しくはA型ゼオライト類化合物を
特定量添加することにより、熱安定性に優れた難燃化ス
チレン系樹脂組成物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチレン系樹脂及
びブロム系難燃剤からなる難燃化スチレン系樹脂に、あ
る特定の添加剤を添加してなる安定化された難燃化スチ
レン系樹脂組成物に関するものである。
【0002】本発明は、スチレン系樹脂に対して難燃性
が要求される分野に広く利用することが出来る。
【0003】
【従来の技術】一般に、スチレン系樹脂の難燃化には、
ハロゲン系化合物、リン化合物、三酸化アンチモン等の
難燃剤又は難燃助剤を添加する方法が従来より行なわれ
ており、これらの難燃剤の中でもハロゲン化合物、特に
ブロム系化合物が汎用されている。
【0004】しかしながら、一般的に、スチレン系樹脂
にブロム系難燃剤を添加した場合、該難燃化スチレン系
樹脂の熱安定性が著しく低下することが知られている。
【0005】この難燃化スチレン系樹脂の熱安定性の低
下を抑制する技術として、下記の方法が既に開示されて
いる。
【0006】(1)ゴム強化スチレン系樹脂に、含ハロ
ゲン系難燃化剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤お
よび常温で固体のエポキシ化合物を添加する方法(特開
平4−11650号)により、耐候性を改善する技術。
当該技術で使用するエポキシ化合物は常温で固体のエポ
キシ化合物であり、その好ましい例としてはハイドロキ
ノンジグリシジルエーテル、テレフタル酸ジグリシジル
エステル、4,4’−スルホビスフェノール・ポリグリ
シジルエーテル、N−グリシジルフタルイミド、融点9
0〜120℃のグリシジル(メタ)アクリレート系樹脂
などである。従って、当該技術で用いられるこれらの常
温で固体のエポキシ化合物は、本発明で用いられるフェ
ノール類ノボラック型エポキシ化合物とは異なるもので
ある。更には、当該技術には、本発明で用いられるエポ
キシ化合物とハイドロタルサイト、亜鉛置換ハイドロタ
ルサイト類化合物、A型ゼオライト、周期律表第II族
若しくは第IV族の金属を含むゼオライトの中から選ば
れた化合物の少なくとも1種との併用については何ら記
載されておらず、又、熱安定性の向上に有効である旨の
記載もない。
【0007】(2)芳香族ポリエステルに、ガラス繊
維、有機臭素化合物、酸化アンチモン、石こう繊維およ
び/または繊維状マグネシウムオキシサルフェート、多
官能エポキシ化合物を添加する方法(特開昭61−28
5250号)により、該芳香族ポリエステル組成物の成
形時の流動性、機械特性および難燃性を改良する技術。
当該技術で使用される多官能エポキシ化合物は、少なく
とも2個のエポキシ基を含有する多官能エポキシ化合物
であり、その好ましい例としては、ビスフェノールAと
エピクロルヒドリンとを各種の割合で反応させて得られ
るビスフェノール型エポキシ化合物、ノボラック樹脂と
エピクロルヒドリンより得られるノボラック型エポキシ
化合物、ポリカルボン酸とエピクロルヒドリンより得ら
れるポリグリシジルエステル類、脂環化合物(例えば、
ジシクロペンタジエン)から得られる脂環化合物型エポ
キシ化合物、アルコール性水酸基を有する脂肪族化合物
(例えば、ブタンジオール、グリセリンなど)とエピク
ロルヒドリンより得られるグリシジルエーテル類、エポ
キシ化ポリブタジエン及びメタクリル酸グリシジルなど
のエポキシ基を有する不飽和単量体とエチレンなどの他
の不飽和単量体とからなるエポキシ基含有共重合体など
である。
【0008】ここで使用されたノボラック型エポキシ化
合物は、ノボラック樹脂とエピクロルヒドリンより得ら
れるノボラック型エポキシ化合物であり、ここには更に
詳細な記載はないが、一般的には、文献(「エポキシ樹
脂ハンドブック」新保正樹編、日刊工業新聞社発行、6
1頁)に示されている如く、下記の式(8)
【0009】
【化15】
【0010】で示されるフェノールノボラック型エポキ
シ樹脂及び下記の式(9)
【0011】
【化16】
【0012】で示されるクレゾールノボラック型エポキ
シ樹脂である。従って、当該技術で用いられるノボラッ
ク型エポキシ化合物は、本発明で使用されるフェノール
類ノボラック型エポキシ化合物とは異なるものである。
又、当該技術には、ノボラック型エポキシ化合物につい
ての実施例や、本発明で用いられるエポキシ化合物とハ
イドロタルサイト、亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合
物、A型ゼオライト、周期律表第II族若しくは第IV
族の金属を含むゼオライトの中から選ばれた化合物の少
なくとも1種との併用についての記載も示唆も見られな
い。更には、当該技術は、芳香族ポリエステル組成物に
ついての改良技術であり、本発明の難燃化スチレン系樹
脂組成物についての改良技術とは明らかに異なる。
【0013】(3)熱可塑性もしくは硬化性樹脂に、ハ
ロゲン含有有機難燃剤、ハイドロタルサイト類安定剤、
難燃化助剤を添加する方法(特開昭60−1241
号)。これは、ハイドロタルサイトを単独で添加して、
成形時の腐食発生、成形品の黄変、耐熱性低下、耐候性
低下を改良する技術であって、本発明で用いられるフェ
ノール類ノボラック型エポキシ化合物についての記載は
勿論のこと、当該エポキシ化合物とハイドロタルサイト
との併用についての記載も示唆も見られない。
【0014】(4)スチレン系樹脂及びハロゲン系難燃
剤に過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト化合物を添加
する方法(特開昭63−68650号)。これも、過塩
素酸イオン型ハイドロタルサイト化合物を単独で添加し
て、該難燃化スチレン系樹脂の熱安定性を改良する技術
であって、本発明で用いられるフェノール類ノボラック
型エポキシ化合物についての記載は勿論のこと、当該エ
ポキシ化合物と過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト化
合物との併用についての記載も示唆も見られない。
【0015】(5)ハロゲン及び/又は酸性物質含有合
成樹脂に、ハイドロタルサイト系固溶体を添加する方法
(特開昭61−174270号)により、該樹脂の発錆
性ないし着色性を改善する技術。当該技術に記載されて
いるハイドロタルサイト系固溶体は、本発明に用いられ
る亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物と同一である
が、当該技術は、ハイドロタルサイト系固溶体を単独で
添加する技術であって、本発明で用いられるフェノール
類ノボラック型エポキシ化合物についての記載は勿論の
こと、当該エポキシ化合物と亜鉛置換ハイドロタルサイ
ト類化合物との併用についての記載も示唆も見られな
い。
【0016】(6)含ハロゲン系難燃剤含有スチレン系
樹脂組成物に、A型ゼオライトを添加する方法(特開昭
61−115948号)。これは、A型ゼオライトを単
独で添加して、該含ハロゲン系難燃剤含有スチレン系樹
脂組成物の熱安定性を改良する技術であって、本発明で
用いられるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物に
ついての記載は勿論のこと、当該エポキシ化合物とA型
ゼオライトとの併用についての記載も示唆も見られな
い。
【0017】(7)ブロム系難燃剤含有スチレン系樹脂
組成物に、周期律表第II族及び第IV族の金属から選
ばれた少なくとも1種の金属を含むゼオライトを添加す
る方法(特開昭63−170440号)。これも、周期
律表第II族及び第IV族の金属から選ばれた少なくと
も1種の金属を含むゼオライトを単独で添加して、該ブ
ロム系難燃剤含有スチレン系樹脂組成物の熱安定性を改
良する技術であって、本発明で用いられるフェノール類
ノボラック型エポキシ化合物についての記載は勿論のこ
と、当該エポキシ化合物と周期律表第II族若しくは第
IV族の金属から選ばれた少なくとも1種の金属を含む
ゼオライトとの併用についての記載も示唆も見られな
い。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】特開平4−11650
号に記載されているような常温で固体のエポキシ化合物
や前述のハイドロタルサイト類やゼオライト類をそれぞ
れ単独で添加する従来の技術では、成形時の過酷な熱履
歴に対してまだ十分な熱安定化効果は得られず、又、常
温で固体のエポキシ化合物にこれらのハイドロタルサイ
ト類やゼオライト類を併用添加しても十分な熱安定化効
果が得られないため、更に熱安定化効果の優れる添加剤
の開発が待たれていた。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる観
点から、スチレン系樹脂及びブロム系難燃剤からなる難
燃化スチレン系樹脂に、熱安定化効果の優れる添加剤に
つき鋭意研究を重ねた結果、スチレン系樹脂100重量
部及びブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化ス
チレン系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を0.01〜5.0重量部 式(1)
【0020】
【化17】
【0021】〔式(1)中、R1 は、H又はCH3 、n
≧0〕で示されるノボラック樹脂と、式(2)〜(7)
【0022】
【化18】
【0023】
【化19】
【0024】
【化20】
【0025】
【化21】
【0026】
【化22】
【0027】
【化23】
【0028】〔式(2)〜(7)中、R2 は、R1 と同
義の基、m≧0〕で示されるフェノール類の少なくとも
1種とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリ
で処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ
化合物、又は、式(1)で示されるノボラック樹脂とエ
ピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理し
て得られる前駆体に、式(2)〜(7)で示されるフェ
ノール類の少なくとも1種を反応させて得られるフェノ
ール類ノボラック型エポキシ化合物 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物の熱安定性が向上することを見出した。更に、スチレ
ン系樹脂100重量部及びブロム系難燃剤1〜50重量
部からなる難燃化スチレン系樹脂に対して、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物 式(1)
【0029】
【化24】
【0030】〔式(1)中、R1 は、H又はCH3 、n
≧0〕で示されるノボラック樹脂と、式(2)〜(7)
【0031】
【化25】
【0032】
【化26】
【0033】
【化27】
【0034】
【化28】
【0035】
【化29】
【0036】
【化30】
【0037】〔式(2)〜(7)中、R2 は、R1 と同
義の基、m≧0〕で示されるフェノール類の少なくとも
1種とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリ
で処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ
化合物、又は、式(1)で示されるノボラック樹脂とエ
ピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理し
て得られる前駆体に、式(2)〜(7)で示されるフェ
ノール類の少なくとも1種を反応させて得られるフェノ
ール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を0.01〜
5.0重量部を添加してなる安定化された難燃化スチレ
ン系樹脂組成物の熱安定性が尚一層顕著に向上すること
を見出し、本発明を完成した。ここに、本発明で用いら
れる(a)成分のフェノール類ノボラック型エポキシ化
合物は従来の式(8)や式(9)で示されるノボラック
型エポキシ化合物に比べて、難燃化スチレン系樹脂に対
する熱安定化効果が極めて優れ、かつ、該エポキシ化合
物自体の粉体形状(飴状の粉体ではなく、サラサラして
いる。)も極めて優れていることを見出した。
【0038】本発明で使用されるスチレン系樹脂として
は、ビニル芳香族化合物の単量体、ビニル芳香族化合物
単量体とその他の単量体との共重合体並びにそれらの混
合物を挙げることが出来、当該「その他の単量体」とし
ては、ビニル鎖状化合物単量体、ビニル複素環化合物単
量体及び共役ジエン化合物単量体等を挙げることが出来
る。
【0039】ビニル芳香族化合物単量体とは、下記の式
【0040】
【化31】
【0041】で示されるベンゼン核にビニル基が結合し
たスチレンを基本骨格とし、下記の式
【0042】
【化32】
【0043】〔式中、R3 は、炭素数1〜4のアルキル
基、ビニル基、塩素、臭素を示し、同一の又は異なる置
換基が同時に2個あってもよい。〕で示される該ベンゼ
ン核に置換基が導入された核置換スチレン、下記の式
【0044】
【化33】
【0045】〔式中、R4 、R5 、R6 は、水素原子、
メチル基を示し、少なくとも1つは水素原子を示す。〕
で示される該ベンゼン核に結合したビニル基に置換基が
導入された側鎖置換スチレン並びに下記の式
【0046】
【化34】
【0047】で示されるベンゼン核及びベンゼン核に結
合したビニル基に置換基が導入された核・側鎖置換スチ
レンが挙げられる。
【0048】該核置換基の例としては、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ビニル、塩素及び臭素が挙げら
れる。核置換スチレンの例としては、o−,m−及びp
−メチルスチレン、o−,m−及びp−エチルスチレ
ン、o−,m−及びp−プロピルスチレン、o−,m−
及びp−ブチルスチレン、o−,m−及びp−ジビニル
ベンゼン、o−クロルスチレン、2,3−ジクロルスチ
レン、2,4−ジクロルスチレン、2,5−ジクロルス
チレン、2,6−ジクロルスチレン、o−ブロムスチレ
ン、2,3−ジブロムスチレン、2,4−ジブロムスチ
レン、2,5−ジブロムスチレン及び2,6−ジブロム
スチレン等が挙げられる。
【0049】側鎖置換スチレンの例としては、α−メチ
ルスチレン、α,β−ジメチルスチレン、β,β’−ジ
メチルスチレン等を挙げることが出来、核・側鎖置換ス
チレンの例としては、o−(α−メチルビニル)トルエ
ン等が挙げられる。
【0050】これらのビニル芳香族化合物単量体の中で
は、スチレン並びにα−メチルスチレンが広く使われて
いる。
【0051】又、前記の「その他の単量体」であるビニ
ル鎖状化合物単量体は、メチル基を有するか有しないビ
ニル基が結合したニトリル化合物、同アミド化合物、炭
素数3〜4の同低級脂肪族カルボン酸及び当該低級脂肪
族カルボン酸の炭素数1〜8のアルキルエステル等を挙
げることが出来る。その例としては、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリル
アミド、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸ブチル及びメタクリル酸−2−エチル
ヘキシル等を挙げることが出来、これらのビニル鎖状化
合物単量体の中では、アクリロニトリル並びにメタクリ
ル酸メチルが広く使われている。
【0052】ビニル複素環化合物単量体とは、メチル基
を有するか有しないビニル基が結合した複素環式化合物
であって、複素環としては、N,O,Sを少なくとも1
個以上含む五員環乃至六員環の単環や該単環がベンゼン
環と縮合した縮合多環を挙げることが出来、例えば、フ
ラン、γ−ピラン、ピロ−ル、ピリジン、ピペリジン、
イミダゾ−ル、ピラゾ−ル、ピリダジン、ピリミジン、
ピラジン、キノリン、イソキノリン、オキサゾ−ル、イ
ソオキサゾ−ル、チオフェン、チアゾ−ル、1,2,3
−チアジアゾ−ル、カルバゾ−ル及びこれらの置換誘導
体を挙げることが出来、このビニル複素環化合物単量体
の例としては、ビニルピリジン、ビニルピペリジン、ビ
ニルイミダゾ−ル、ビニルピラジン、ビニルチオフェ
ン、ビニルチアゾ−ル及びビニルカルバゾ−ル等を挙げ
ることが出来る。
【0053】共役ジエン化合物単量体とは、2個以上の
炭素−炭素二重結合が、それぞれ炭素−炭素単結合を挟
んで結合している単量体であって、炭素数4以上の鎖状
共役ジエン化合物単量体が挙げられ、又、塩素又は臭素
等のハロゲンを置換基として有していてもよい。共役ジ
エン化合物単量体の例としては、ブタジエン、1−クロ
ルブタジエン、2−クロルブタジエン及びイソプレン等
を挙げることが出来、これらの共役ジエン化合物単量体
の中では、ブタジエンが広く使われている。
【0054】更に「その他の単量体」として、マレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N
−プロピルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−2
−エチルヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド
及びN−シクロヘキシルマレイミド等の有機酸と炭素数
1〜8の一価の飽和脂肪族アルコ−ルとのエステル並び
に無水マレイン酸等を挙げることが出来る。
【0055】これらのスチレン系樹脂の中で代表的なも
のとして、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン
共重合体(以下、「AS樹脂」と称す。)、メタクリル
酸メチル−スチレン共重合体、スチレン−α−メチルス
チレン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、
スチレン−マレイミド共重合体、スチレン−N−置換マ
レイミド共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン共重合体(以下、「ABS樹脂」と称す。)、メ
タクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体(以
下、「MBS樹脂」と称す。)、アクリロニトリル−ア
クリルゴム−スチレン共重合体(以下、「AAS樹脂」
と称す。)、アクリロニトリル−スチレン−塩素化ポリ
エチレン共重合体(以下、「ACS樹脂」と称す。)、
メタクリル酸メチル−アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン−α−メチルスチレン共重合体、メタクリル酸メ
チル−ブタジエン−スチレン−α−メチルスチレン共重
合体又はこれらの混合品を挙げることが出来、これらの
スチレン系樹脂の中でも、ポリスチレン、AS樹脂、A
BS樹脂、MBS樹脂、AAS樹脂、ACS樹脂、アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン−α−メチルスチ
レン共重合体又はこれらの混合品が一般的に広く使用さ
れている。
【0056】尚、これらのスチレン系樹脂は通常は単独
で用いるが、必要ならば、その2種以上を併用すること
も出来る。
【0057】本発明に使用されるスチレン系樹脂にガラ
ス繊維を添加して使用することは何ら問題はなく、本発
明の熱安定性にも何ら影響を与えるものではない。
【0058】本発明に使用されるブロム系難燃剤は、通
常この分野で使用されるブロム系難燃剤を限定なく使用
することが出来、これらの中でも汎用されるものとし
て、ブロム化フェノール類、ブロム化フェニルエーテル
類、ブロム化ビスフェノールA系カーボネートオリゴマ
ー、ブロム化ビスフェノールA系エポキシ樹脂、ブロム
化スチレン系、ブロム化フタルイミド系、ブロム化ベン
ゼン類、ブロム化フェノキシトリアジン系及びブロム化
シクロアルカン系の各難燃剤を挙げることが出来る。
【0059】ブロム化フェノール類は、1個以上のブロ
ム原子がフェノール基に結合した化合物であって、例え
ば、ジブロムフェノール及びトリブロムフェノールを挙
げることが出来、市販されているブロム化フェノール類
難燃剤としては、ブロモケム・ファーイースト(株)の
「FR−612」及び「FR−613」、グレート・レ
ークス・ケミカル(株)の「Great Lakes
PH−73」等を挙げることが出来る。
【0060】ブロム化フェニルエーテル類は、1個以上
のブロム原子がフェニルエーテル基に結合した化合物で
あって、例えば、2,3−ジブロムプロピルペンタブロ
ムフェニルエーテル、ビス(トリブロムフェノキシ)エ
タン、ペンタブロムフェニルプロピルエーテル、ヘキサ
ブロムジフェニルエーテル、オクタブロムジフェニルエ
ーテル、デカブロムジフェニルエーテル及びポリジブロ
ムフェニレンオキサイドを挙げることが出来、市販され
ているブロム化フェノール類難燃剤としては、ブロモケ
ム・ファーイースト(株)の「FR−1210」及び
「FR−1208」、グレート・レークス・ケミカル
(株)の「Great Lakes FF−680」、
「Great Lakes DE−83」、「Grea
t Lakes DE−83R」及び「Great L
akes DE−79」、アルベマール(株)の「Sa
ytex 102E」及び「Saytex 111」等
を挙げることが出来る。
【0061】ブロム化ビスフェノ−ルA系カ−ボネ−ト
オリゴマ−は、下記式
【0062】
【化35】
【0063】で示される基の重合物であって、オリゴマ
−とは、重合度(n)が1〜10のものをいう。例え
ば、下記式で示される難燃剤を挙げることが出来る。
【0064】
【化36】
【0065】上記式の市販されている難燃剤としては、
帝人化成(株)の「ファイヤガ−ド7000」及び「フ
ァイヤガ−ド7500」を挙げることが出来る。
【0066】
【化37】
【0067】又、上記式の市販されている難燃剤として
は、グレ−ト・レ−クス・ケミカル(株)の「Grea
t Lakes BC−52」及び「Great La
kes BC−58」等を挙げることが出来る。
【0068】ブロム化ビスフェノ−ルA系エポキシ樹脂
は、下記式
【0069】
【化38】
【0070】で示される重合物の末端に下記式
【0071】
【化39】
【0072】で示されるエポキシプロピル基が結合した
化合物を挙げることが出来、樹脂とは、重合度(n)が
1〜100のものを挙げることが出来、例えば、下記式
で示される難燃剤を挙げることが出来る。
【0073】
【化40】
【0074】上記式の市販されている難燃剤としては、
重合度に応じて種々の製品があり、ブロモケム・ファ−
イ−スト(株)の「F−2300」、「F−2300
H」、「F−2400」及び「F−2400H」、大日
本インキ化学工業(株)の「プラサ−ムEP−16」、
「プラサ−ムEP−30」、「プラサ−ムEP−10
0」及び「プラサ−ムEP−500」、阪本薬品工業
(株)の「SR−T1000」、「SR−T200
0」、「SR−T5000」及び「SR−T2000
0」等を挙げることが出来る。
【0075】又、ブロム化ビスフェノ−ルA系エポキシ
樹脂の例として、上記式の両末端のエポキシ基がブロッ
ク化剤で封鎖された化合物及び片側の末端エポキシ基が
ブロック化剤で封鎖された化合物を挙げることが出来
る。そのブロック化剤としては、エポキシ基を開環付加
する化合物であれば限定されないが、フェノ−ル類、ア
ルコ−ル類、カルボン酸類、アミン類及びイソシアネ−
ト類等にブロム原子を含有するものを挙げることが出
来、その中でも難燃効果を向上させる点でブロム化フェ
ノ−ル類が好ましく、ジブロムフェノ−ル、トリブロム
フェノ−ル、ペンタブロムフェノ−ル、ジブロムエチル
フェノ−ル、ジブロムプロピルフェノ−ル、ジブロムブ
チルフェノ−ル及びジブロムクレゾ−ル等を挙げること
が出来る。
【0076】当該重合物の両末端のエポキシ基がブロッ
ク化剤で封鎖された難燃剤の例としては、下記式で示さ
れる難燃剤を挙げることが出来る。
【0077】
【化41】
【0078】上記式の市販されている難燃剤としては、
大日本インキ化学工業(株)の「プラサ−ムEC−1
4」、「プラサ−ムEC−20」及び「プラサ−ムEC
−30」、東都化成(株)の「TB−60」及び「TB
−62」、阪本薬品工業(株)の「SR−T3040」
及び「SR−T7040」等を挙げることが出来る。
【0079】又、当該重合物の片側の末端エポキシ基が
ブロック化剤で封鎖された難燃剤の例としては、下記式
で示される難燃剤を挙げることが出来る。
【0080】
【化42】
【0081】上記式の市販されている難燃剤としては、
大日本インキ化学工業(株)の「プラサームEPC−1
5F」、油化シェルエポキシ(株)の「E5354」等
を挙げることが出来る。
【0082】ブロム化スチレン系難燃剤は、下記式
【0083】
【化43】
【0084】で示されるスチレン骨格のベンゼン環に1
〜5個のブロム原子が結合した下記式
【0085】
【化44】
【0086】で示されるブロム化スチレンモノマー及び
下記式
【0087】
【化45】
【0088】で示されるその重合体(ポリマー)であっ
て、好ましくは重合体である。例えば、ブロムスチレン
及びブロム化ポリスチレンを挙げることが出来、市販さ
れているブロム化ポリスチレン系難燃剤としては、グレ
−ト・レ−クス・ケミカル(株)の「Great La
kes PDBS−10」及び「Great Lake
s PDBS−80」等を挙げることが出来る。又、前
記の難燃剤と製法は異なるが、フェロ(株)の「パイロ
チェック68PB」もブロム化ポリスチレン系難燃剤の
例として挙げることが出来る。
【0089】ブロム化フタルイミド系難燃剤は、1〜8
個のブロム原子が、1〜2個のフタルイミド基のベンゼ
ン環に結合した化合物であって、例えば、下記式のエチ
レンビス(テトラブロムフタルイミド)
【0090】
【化46】
【0091】を挙げることが出来、市販されている難燃
剤としては、アルベマ−ル(株)の「Saytex B
T−93」及び「Saytex BT−93W」を挙げ
ることが出来る。
【0092】ブロム化ベンゼン類は、1個以上のブロム
原子がベンゼン環に結合した基からなる化合物であっ
て、テトラブロムベンゼン、ヘキサブロムベンゼン、ブ
ロムフェニルアリルエーテル、ペンタブロムトルエン、
ビス(ペンタブロムフェニル)エタン及びポリ(ペンタ
ブロムベンジルアクリレート)等を挙げることが出来、
市販されている難燃剤としては、アルベマール(株)の
「Saytex 8010」を挙げることが出来る。
【0093】ブロム化フェノキシトリアジン系難燃剤
は、1〜5個のブロム原子がフェノキシ基に結合し、そ
のブロム化フェノキシ基の1〜3個がトリアジン環に結
合した化合物であって、例えば、トリス(ジブロムフェ
ノキシ)トリアジン及び下記式のトリス(トリブロムフ
ェノキシ)トリアジン
【0094】
【化47】
【0095】等を挙げることが出来、上記式の市販され
ている難燃剤としては、第一工業製薬(株)の「ピロガ
−ド SR−245」を挙げることが出来る。
【0096】ブロム化シクロアルカンは、1〜6個のブ
ロム原子が炭素数6〜12のシクロアルカン(環状脂肪
族炭化水素)に結合した炭化水素類である。該シクロア
ルカンの例としては、シクロヘキサン及びシクロドデカ
ンを挙げることが出来、ブロム化シクロアルカンの例と
しては、モノブロムシクロヘキサン、ジブロムシクロヘ
キサン、トリブロムシクロヘキサン、テトラブロムシク
ロヘキサン、ペンタブロムシクロヘキサン、ヘキサブロ
ムシクロヘキサン、モノブロムシクロドデカン、ジブロ
ムシクロドデカン、トリブロムシクロドデカン、テトラ
ブロムシクロドデカン、ペンタブロムシクロドデカン及
びヘキサブロムシクロドデカン等を挙げることが出来
る。
【0097】ヘキサブロムシクロドデカンとしては、ブ
ロモケム・ファ−イ−スト(株)の「FR−120
6」、アルベマ−ル(株)の「Saytex HBC
D」、グレ−ト・レ−クス・ケミカル(株)の「Gre
at Lakes CD−75P」及び第一工業製薬
(株)の「ピロガード SR−103」等を挙げること
が出来る。
【0098】実施例において、これらの中で汎用されて
いる代表的なブロム系難燃剤を使用しているが、それ以
外の上記ブロム系難燃剤を使用しても、同様の効果を示
すことが期待される。
【0099】前記のような汎用されるブロム系難燃剤以
外に、文献にも示され、ブロム系難燃剤メ−カ−のカタ
ログ等にも示されているものももちろん使用することが
出来、これらブロム系難燃剤からなる難燃化スチレン系
樹脂組成物についても、本発明の効果を遜色なく実現す
ることが充分に期待される。それらのブロム系難燃剤と
しては、ブロム化アルカン、ブロム化イソシアヌレ−ト
類、ブロム化マレイミド、ブロム化フタル酸類及びブロ
ム化ビスフェノ−ルA類モノマ−又はブロム化ビスフェ
ノールS類モノマーを挙げることが出来る。
【0100】ブロム化アルカンは、1〜8個のブロム原
子が炭素数2〜6のアルカン(鎖状脂肪族炭化水素)に
結合した化合物である。該アルカンの例としては、エタ
ン、プロパン、ブタン、ペンタン及びヘキサンを挙げる
ことが出来、ブロム化アルカンの例としては、モノブロ
ムエタン、ジブロムエタン、テトラブロムエタン、モノ
ブロムプロパン、ジブロムプロパン、トリブロムプロパ
ン、ペンタブロムプロパン、ヘキサブロムプロパン、オ
クタブロムプロパン、モノブロムブタン、ジブロムブタ
ン、テトラブロムブタン、ヘキサブロムブタン、オクタ
ブロムブタン、モノブロムペンタン、ジブロムペンタ
ン、トリブロムペンタン、ペンタブロムペンタン、オク
タブロムペンタン、モノブロムヘキサン、ジブロムヘキ
サン、トリブロムヘキサン、テトラブロムヘキサン、ペ
ンタブロムヘキサン、ヘキサブロムヘキサン及びオクタ
ブロムヘキサン等を挙げることが出来る。
【0101】ブロム化イソシアヌレート類は、前記のブ
ロム化アルカンのアルキル残基とイソシアヌル酸残基が
結合した化合物並びに1〜5個のブロム原子がフェノキ
シ基に結合したブロム化フェノキシ基とイソシアヌル酸
残基が結合した化合物を挙げることが出来る。その具体
例としては、トリス(モノブロムエチル)イソシアヌレ
ート、トリス(ジブロムエチル)イソシアヌレート、ト
リス(テトラブロムエチル)イソシアヌレート、トリス
(モノブロムプロピル)イソシアヌレート、トリス
(2,3−ジブロムプロピル)イソシアヌレート、トリ
ス(トリブロムプロピル)イソシアヌレート、トリス
(テトラブロムプロピル)イソシアヌレート、トリス
(ペンタブロムプロピル)イソシアヌレート、トリス
(ヘプタブロムプロピル)イソシアヌレート、トリス
(モノブロムブチル)イソシアヌレート、トリス(ジブ
ロムブチル)イソシアヌレート、トリス(ペンタブロム
ブチル)イソシアヌレート、トリス(オクタブロムブチ
ル)イソシアヌレート、トリス(モノブロムペンチル)
イソシアヌレート、トリス(ジブロムペンチル)イソシ
アヌレート、トリス(ペンタブロムペンチル)イソシア
ヌレート、トリス(オクタブロムペンチル)イソシアヌ
レート、トリス(モノブロムヘキシル)イソシアヌレー
ト、トリス(ジブロムヘキシル)イソシアヌレート、ト
リス(トリブロムヘキシル)イソシアヌレート、トリス
(ペンタブロムヘキシル)イソシアヌレート、トリス
(モノブロムフェノキシ)イソシアヌレート、トリス
(ジブロムフェノキシ)イソシアヌレート、トリス(ト
リブロムフェノキシ)イソシアヌレート、トリス(ペン
タブロムフェノキシ)イソシアヌレート、トリス(モノ
ブロムエチルフェノキシ)イソシアヌレート、トリス
(ジブロムエチルフェノキシ)イソシアヌレート、トリ
ス(テトラブロムエチルフェノキシ)イソシアヌレー
ト、トリス(モノブロムプロピルフェノキシ)イソシア
ヌレート、トリス(ジブロムプロピルフェノキシ)イソ
シアヌレート及びトリス(テトラブロムプロピルフェノ
キシ)イソシアヌレート等を挙げることが出来る。ブロ
ム化マレイミドは、1〜5個のブロム原子がマレイミド
基に結合した化合物であって、例えば、モノブロムフェ
ニルマレイミド、ジブロムフェニルマレイミド、トリブ
ロムフェニルマレイミド、ペンタブロムフェニルマレイ
ミド等を挙げることが出来る。
【0102】ブロム化フタル酸類は、1〜4個のブロム
原子がフタル酸に結合した化合物を挙げることが出来、
その例としては、モノブロム無水フタル酸、ジブロム無
水フタル酸、トリブロム無水フタル酸、テトラブロム無
水フタル酸等を挙げることが出来る。
【0103】ブロム化ビスフェノールA類又はブロム化
ビスフェノールS類は、1〜8個のブロム原子がビスフ
ェノールA残基又はビスフェノールS残基のベンゼン環
に結合した化合物を挙げることが出来、その例として
は、テトラブロムビスフェノールA、テトラブロムビス
フェノールAビス(2−ヒドロキシエチルエーテル)、
テトラブロムビスフェノールAビス(2,3−ジブロム
プロピルエーテル)、テトラブロムビスフェノールAビ
ス(2−ブロムエチルエーテル)、テトラブロムビスフ
ェノールAビス(プロピルエーテル)、テトラブロムビ
スフェノールS及びテトラブロムビスフェノールSビス
(2,3−ジブロムプロピルエーテル)等を挙げること
が出来る。
【0104】本発明で使用されるブロム系難燃剤の使用
量は、スチレン系樹脂に要求される難燃化の程度及び物
性との関係から種々に変化するものであり、通常、スチ
レン系樹脂100重量部に対して、1〜50重量部使用
される。1重量部未満では、所望の難燃性を付与出来
ず、又、50重量部を超えると、難燃性は充分であって
も、当該樹脂組成物の成型体の物性を損なうので好まし
くない。しかしながら、難燃性と物性とのバランスか
ら、実用的には、5〜30重量部の範囲で使用される。
【0105】又、目的に応じては、ブロム系難燃剤を2
種以上併用することが出来るが、通常は1種類で充分で
ある。
【0106】難燃化効果を更に高める目的で、三酸化ア
ンチモン等の難燃助剤を併用することはよく行なわれる
ことであるが、この難燃助剤の添加によって、本発明の
効果に何ら影響を与えるものではない。その難燃助剤の
添加量は、通常、スチレン系樹脂100重量部に対し
て、1〜20重量部使用されるが、物性等との関係で、
好ましい使用量は2〜5重量部である。
【0107】本発明で使用される(a)成分は、下記の
反応で得られるフェノール類ノボラック型エポキシ化合
物である。
【0108】式(1)
【0109】
【化48】
【0110】〔式(1)中、R1 は、H又はCH3 、n
≧0〕で示されるノボラック樹脂と、式(2)〜(7)
【0111】
【化49】
【0112】
【化50】
【0113】
【化51】
【0114】
【化52】
【0115】
【化53】
【0116】
【化54】
【0117】〔式(2)〜(7)中、R2 は、R1 と同
義の基、m≧0〕で示されるフェノール類の少なくとも
1種とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリ
で処理、又は、式(1)で示されるノボラック樹脂とエ
ピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理し
て得られる前駆体と、式(2)〜(7)で示されるフェ
ノール類の少なくとも1種を反応させて得られる。
【0118】式(1)で示されるノボラック樹脂は、R
1 がHであるとき式(1−1)
【0119】
【化55】
【0120】のフェノールノボラック樹脂であり、R1
がCH3 であるとき式(1−2)
【0121】
【化56】
【0122】のクレゾールノボラック樹脂である。本発
明で使用するときは、フェノールノボラック樹脂とクレ
ゾールノボラック樹脂が混合されていてもよい。
【0123】本発明に使用されるノボラック樹脂は、軟
化点、フェニル核数を、特に限定するものではなく、通
常市販されているものを使用出来るが、目的とする化合
物の要求性能から考えれば、軟化点が高く、フェニル核
数の大きいものが好ましい。特に、n=4〜8である6
核体〜10核体を主成分とするものが好ましい。
【0124】本発明に使用される式(2)〜(7)のフ
ェノール類としては、ジフェノール誘導体、ビスフェノ
ールS誘導体、ジヒドロキシベンゼン誘導体、ビスフェ
ノールA誘導体、ジヒドロキシナフタレン類及びノボラ
ック樹脂が挙げられ、これらのフェノール類の中でも、
ジフェノール誘導体、ノボラック樹脂が好ましい。
【0125】式(2)のジフェノール誘導体は、R2
Hであるとき4,4’−ジフェノールであり、R2 がC
3 であるとき3,3’,5,5’−テトラメチルジフ
ェノールである。
【0126】式(3)のビスフェノールS誘導体は、R
2 がHであるときビスフェノールSであり、R2 がCH
3 であるときテトラメチルビスフェノールSである。
【0127】式(4)のジヒドロキシベンゼン誘導体
は、1,2−ジヒドロキシベンゼン、1,3−ジヒドロ
キシベンゼン、ハイドロキノンであるが、ハイドロキノ
ンが最も好ましい。
【0128】式(5)のビスフェノールA誘導体は、R
2 がHであるときビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ンであり、R2 がCH3 であるときビスフェノールAで
ある。
【0129】式(6)のジヒドロキシナフタレン類は、
各種の置換体があるが、それらの置換体の中でも、1,
6−ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナ
フタレンが最も好ましい。
【0130】式(7)のノボラック樹脂は、R2 がHで
あるときフェノールノボラック樹脂であり、R2 がCH
3 であるときクレゾールノボラック樹脂である。
【0131】これらのフェノール類の中でも、4,4’
−ジフェノール、フェノールノボラック樹脂、クレゾー
ルノボラック樹脂が、特に好ましい。
【0132】前記(a)成分の製造時の、ノボラック樹
脂とフェノール類の添加割合は、該ノボラック樹脂10
0重量部に対して、該フェノール類が2〜90重量部、
好ましくは3〜20重量部である。該ノボラック樹脂の
添加割合が多すぎると、生成エポキシ化合物の軟化点が
低くなり、熱安定性が悪くなる。又、前者の添加割合が
少なすぎると、生成エポキシ化合物の結晶性が高くなり
軟化点は上がるが、硬化に近い状態となるため溶剤への
溶解性が悪くなるので、該エポキシ化合物自体の製造が
困難になる。
【0133】本発明におけるエピハロヒドリンとして
は、通常、エピクロルヒドリン、又はエピブロムヒドリ
ンが用いられるが、エピクロルヒドリンが特に好まし
い。
【0134】本発明における水酸化アルカリとしては、
通常、水酸化ナトリウム、又は水酸化カリウムが用いら
れるが、水酸化ナトリウムが特に好ましい。
【0135】本発明に使用されるノボラック樹脂並びに
フェノール類とエピハロヒドリンの付加反応及び閉環反
応は、一般的なエポキシ化合物の製造方法に従って行な
われ、大きく分けて次の2種類があるが、いずれの方法
を用いてもよい。
【0136】即ち、フェノール類による縮合を、ノボラ
ック樹脂とエピハロヒドリンの反応前に行なう方法と、
反応後に行なう方法である。
【0137】(a)成分のフェノール類ノボラック型エ
ポキシ化合物の製造工程を模式的に示すと、次のように
なる。
【0138】(方法1) ノボラック樹脂+フェノール
類+エピハロヒドリン(少量)→(縮合)→エピハロヒ
ドリン(過剰量)→(加熱、付加)→(水酸化アルカリ
水溶液添加、閉環)→(塩及び過剰のエピハロヒドリン
の除去)→(生成物)フェノール類ノボラック型エポキ
シ化合物 (方法2) ノボラック樹脂+エピハロヒドリン(過剰
量)→(加熱、付加)→(水酸化アルカリ水溶液添加、
閉環)→(塩及び過剰のエピハロヒドリンの除去)→フ
ェノール類→(縮合)→(溶媒除去)→(生成物)フェ
ノール類ノボラック型エポキシ化合物 ノボラック樹脂とフェノール類の各化合物の種類及び添
加割合に応じて、異なる構造のフェノール類ノボラック
型エポキシ化合物が得られるが、それらの構造を特定す
ることは現在のところ出来ていないが、従来のフェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂或はクレゾールノボラック
型エポキシ樹脂の中に本発明で使用されるフェノール類
の構造が構成要素として入り込んだ構造をとっているも
のと考えられる。従って、上記反応により得られたフェ
ノール類ノボラック型エポキシ化合物は、従来使用され
たフェノールノボラック型エポキシ樹脂或はクレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂とは異なる構造の化合物であ
る。
【0139】ノボラック樹脂の例としては、フェノール
ノボラック樹脂及びクレゾールノボラック樹脂を挙げる
ことが出来る。
【0140】フェノール類の具体例としては、4,4’
−ジフェノール、ビスフェノールS、ハイドロキノン、
ビスフェノールA、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、フェノールノ
ボラック樹脂及びクレゾールノボラック樹脂等を挙げる
ことが出来る。
【0141】ノボラック樹脂とフェノール類の各化合物
の種類に応じて、上記反応により得られる(a)成分の
フェノール類ノボラック型エポキシ化合物の例を表1、
表2に示す。
【0142】
【表1】
【0143】
【表2】
【0144】以上の例示は、ノボラック樹脂及びフェノ
ール類を夫々各1種づつ使用した例であるが、ノボラッ
ク樹脂又はフェノール類を夫々複数成分混合使用した場
合には、生成物の(a)成分は極めて複雑な構造を有す
るものとなる。
【0145】ここで、(a)成分のフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物の製造方法を詳細に説明すると、 (方法1) 式(1)で示されるノボラック樹脂と、式
(2)〜(7)で示されるフェノール類の少なくとも1
種を少量のエピハロヒドリンと4級アンモニウム塩の存
在下で予備縮合させた後、過剰のエピハロヒドリンを添
加し、加熱して付加反応を行ない、次いで水酸化アルカ
リ水溶液で処理して閉環反応を行なう又は、 (方法2) 式(1)で示されるノボラック樹脂に、4
級アンモニウム塩の存在下で、過剰のエピハロヒドリン
を添加し、加熱して付加反応を行ない、次いで水酸化ア
ルカリ水溶液で処理して閉環反応を行ない得られたエポ
キシ化合物に、式(2)〜(7)で示されるフェノール
類の少なくとも1種と溶媒と4級アンモニウム塩とを添
加し、加熱縮合させることにより、フェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を製造することが出来る。
【0146】本発明で使用するフェノール類ノボラック
型エポキシ化合物を製造する代表的な例を説明する。
【0147】(方法1)撹拌装置、温度計、滴下ロート
及び還流装置の付いた反応装置に、所定量のノボラック
樹脂と所定量のフェノール類をエピハロヒドリンととも
に仕込んで溶解し、4級アンモニウム塩を加えて約11
0℃の温度で数時間反応を行なう。反応終了後、更に所
定量のエピハロヒドリンを加え、約110℃の温度で数
時間反応を行なう。その後、冷却して温度を約90℃に
下げ、水酸化アルカリ水溶液を数時間かけて滴下する。
その間の反応系の温度を約90℃に保持し、反応系内の
水をエピハロヒドリンと共沸混合物として系外に取り出
し、エピハロヒドリンのみを系内に戻す。
【0148】水酸化アルカリ水溶液の滴下終了後も、更
に約30分間同じ条件を保持して反応を行なう。
【0149】反応終了後、反応生成物を水洗して副生塩
及び過剰の水酸化アルカリを除去してから、減圧下で過
剰のエピハロヒドリンを除去し、目的とするフェノール
類ノボラック型エポキシ化合物を得る。
【0150】(方法2)撹拌装置、温度計、滴下ロート
及び還流装置の付いた反応装置に、所定量のノボラック
樹脂を過剰のエピハロヒドリンとともに仕込んで溶解
し、4級アンモニウム塩を加えて約110℃の温度で数
時間反応を行なう。反応終了後、冷却して温度を約90
℃に下げ、水酸化アルカリ水溶液を数時間かけて滴下す
る。その間の反応系の温度を約90℃に保持し、反応系
内の水をエピハロヒドリンと共沸混合物として系外に取
り出し、エピハロヒドリンのみを系内に戻す。
【0151】水酸化アルカリ水溶液の滴下終了後も、更
に約30分間同じ条件を保持して反応を行なう。
【0152】反応終了後、反応生成物を水洗して副生塩
及び過剰の水酸化アルカリを除去してから、減圧下で過
剰のエピハロヒドリンを除去し、前駆体であるエポキシ
化合物を得る。
【0153】このエポキシ化合物に、フェノール類、4
級アンモニウム塩、更に溶媒としてトルエンを加え約1
10℃の温度で数時間反応を行なった後、水洗にて触媒
の4級アンモニウム塩を取り除く。次いで、減圧下でト
ルエンを除去し、目的とするフェノール類ノボラック型
エポキシ化合物を得る。
【0154】更に、以下に具体的化合物を使用した該エ
ポキシ化合物の合成例を記すが、他のノボラック樹脂及
びフェノール類を使用しても同様に対応するエポキシ化
合物が得られる。
【0155】〔合成例−1〕4,4’−ジフェノール−
o−クレゾールノボラック型エポキシ化合物 撹拌装置、温度計、滴下ロート及び還流装置の付いた反
応装置に、o−クレゾールノボラック樹脂124g、
4,4’−ジフェノール15g、エピクロルヒドリン2
00g及び50%テトラメチルアンモニウムクロライド
水溶液3gを混合し、110℃で2時間撹拌して反応さ
せた。
【0156】その後、エピクロルヒドリン300gを加
え、110℃で2時間撹拌して反応を行った。次いで、
温度を90℃に下げ、48.5%水酸化ナトリウム水溶
液108gを2時間かけて滴下した。水酸化ナトリウム
水溶液の滴下中は、系内の温度を80〜90℃に、減圧
度を100〜150mmHgに保ち、反応系の水をエピ
クロルヒドリンとの共沸混合物にして系外に取り出し、
エピクロルヒドリンは系内に戻した。水酸化ナトリウム
水溶液の滴下終了後、更に30分間同一の状態に保ち反
応させた。
【0157】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエ
ピクロルヒドリンを留去して、目的とするエポキシ化合
物210gを得た。
【0158】〔合成例−2〕ビスフェノールS−o−ク
レゾールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様の条件で、4,4’−ジフェノー
ルの代わりに、ビスフェノールS15gを用いて合成を
行ない、目的とするエポキシ化合物220gを得た。
【0159】〔合成例−3〕ハイドロキノン−o−クレ
ゾールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な装置に、o−クレゾールノボラ
ック樹脂125g、ハイドロキノン10g、エピクロル
ヒドリン200g及び50%テトラメチルアンモニウム
クロライド水溶液3gを混合し、110℃で2時間撹拌
して反応させた。
【0160】その後、エピクロルヒドリン300gを加
え、110℃で2時間撹拌して反応を行った。次いで、
温度を60℃に下げ、48.5%水酸化ナトリウム水溶
液108gを2時間かけて滴下した。水酸化ナトリウム
水溶液の滴下中は系内の温度を50〜60℃に、減圧度
を100〜200mmHgに保ち、〔合成例−1〕と同
様な操作で反応を行なった。
【0161】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエ
ピクロルヒドリンを留去して、目的とするエポキシ化合
物220gを得た。
【0162】〔合成例−4〕ビスフェノールA−o−ク
レゾールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−3〕と同様の条件で、ハイドロキノンの代わ
りに、ビスフェノールA10gを用いて合成を行い、目
的とするエポキシ化合物240grを得た。
【0163】〔合成例−5〕クレゾールノボラック樹脂
−o−クレゾールノボラック型エポキシ化合物 〔合成例−1〕と同様な装置に、o−クレゾールノボラ
ック樹脂124g、エピクロルヒドリン500g及び5
0%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液3gを
混合し、110℃で2時間撹拌して反応させた。
【0164】次いで、温度を90℃に下げ、48.5%
水酸化ナトリウム水溶液108gを2時間かけて滴下し
た。水酸化ナトリウム水溶液の滴下中は系内の温度を8
0〜90℃に、減圧度を100〜200mmHgに保
ち、〔合成例−1〕と同様な操作で反応を行なった。
【0165】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗した。次いで、減圧下で加熱して過剰のエ
ピクロルヒドリンを留去して、前駆体のエポキシ化合物
を得た。ここにトルエン500g、o−クレゾールノボ
ラック樹脂15g、50%テトラメチルアンモニウムク
ロライド水溶液3gを混合し、110℃で2時間反応を
行なった。
【0166】反応終了後、温度を室温まで冷却し、反応
生成物を水洗した後、減圧下で加熱してトルエンを留去
して、目的とするエポキシ化合物210gを得た。
【0167】本発明で使用される(b)成分のハイドロ
タルサイトは、マグネシウム及びアルミニウムからなる
化合物であって、例えば、下記の一般式(10)
【0168】
【化57】
【0169】で示される化合物を挙げることが出来る。
【0170】又、(c)成分の亜鉛置換ハイドロタルサ
イト類化合物は、例えば、一般式(10)中のMgの一
部をZnに置換した化合物であって、下記の一般式(1
1)
【0171】
【化58】
【0172】の化合物を挙げることが出来る。Znの置
換率としては、Mgに対して、1モル%〜50モル%で
あり、好ましくは、15モル%〜30モル%である。
【0173】〔式(10)及び(11)中の、qは1又
は2であり、Aq-はq価のアニオン、即ち(CO32-
又は(ClO4- であり、X 、y1、y2及びaはそれぞ
れ下記の条件を満足する実数を示す。 0<X ≦0.5、 y1+y2=1−X ,y1≧y2 、 0≦
a<1 〕。
【0174】一般式(10)の代表例としては、次のも
のが挙げられる。 No.1 :Mg0.750 Al0.250 (OH)2 (CO
30.125 ・0.5 H2 O No.2 :Mg0.692 Al0.308 (OH)2 (CO
30.154 ・0.1 H2 O No.3 :Mg0.683 Al0.317 (OH)2 (CO
30.159 ・0.5 H2 O No.4 :Mg0.667 Al0.333 (OH)2 (CO
30.167 ・0.1 H2 O No.5 :Mg0.750 Al0.250 (OH)2 (ClO
40.250 ・0.5 H2 O No.6 :Mg0.692 Al0.308 (OH)2 (ClO
40.308 ・0.1 H2 O No.7 :Mg0.667 Al0.333 (OH)2 (ClO
40.333 ・0.1 H2 O。
【0175】一般式(11)の代表例としては、次のも
のが挙げられる。 No.8 :Mg0.625 Zn0.125 Al0.250 (OH)
2 (CO30.125 ・0.45H2 O No.9 :Mg0.538 Zn0.154 Al0.308 (OH)
2 (CO30.154 No.10:Mg0.500 Zn0.167 Al0.333 (OH)
2 (CO30.167 ・0.54H2 O No.11:Mg0.625 Zn0.125 Al0.250 (OH)
2 (ClO40.250 ・0.3 H2 O No.12:Mg0.538 Zn0.154 Al0.308 (OH)
2 (ClO40.308 ・0.5 H2 O No.13:Mg0.500 Zn0.167 Al0.333 (OH)
2 (ClO40.333 ・0.1 H2 O。
【0176】本発明において、該ハイドロタルサイト及
び該亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物と難燃化スチ
レン系樹脂との相容性、分散性等を向上させるために、
該ハイドロタルサイト及び該亜鉛置換ハイドロタルサイ
ト類化合物を表面処理剤、例えば、高級脂肪酸類で表面
処理したものも汎用されており、その具体的なハイドロ
タルサイトの製品としては、協和化学工業(株)のアル
カマイザー2、アルカマイザー3、DHT−4A及びD
HT−4A−2等を挙げることが出来、又、具体的な亜
鉛置換ハイドロタルサイト類化合物の製品としては、協
和化学工業(株)のアルカマイザー4、アルカマイザー
4−2及びアルカマイザー7等を挙げることが出来る。
このような表面処理剤は、前記の高級脂肪酸類以外に
も、公知文献、例えば特開昭60−1241号、第4頁
に記載されているもの等が挙げられる。該公知文献に記
載の表面処理剤としては、この分野で一般に用いられる
もの、例えば、アニオン系界面活性剤類、シラン系カッ
プリング剤類、チタン系カップリング剤類、高級脂肪酸
エステル類等が挙げられ、それらの具体例としては、例
えば、ステアリン酸ソーダ、オレイン酸ソーダ、ラウリ
ルベンゼンスルホン酸ソーダ等のアニオン系界面活性剤
類、ビニルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、イソプロピルトリイソステアロイル
チタネート、イソプロピルトリデシルベンゼンスルホニ
ルチタネート等のシラン系又はチタン系カップリング剤
類、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノオレ
エート等の高級脂肪酸エステル等が示されている。
【0177】本発明で使用される(d)成分のA型ゼオ
ライトとしては、下記の一般式(12)
【0178】
【化59】
【0179】〔式(12)中、bは0≦b≦6である実
数を示す。〕で示されるA型ゼオライトが挙げられ、天
然ゼオライト又は合成ゼオライトであってもよい。又、
用いられるA型ゼオライトは、高級脂肪酸、例えば、ス
テアリン酸やオレイン酸等のアルカリ金属塩のような高
級脂肪酸アルカリ金属塩や、有機スルホン酸、例えば、
ドデシルベンゼンスルホン酸等のアルカリ金属塩のよう
な有機スルホン酸アルカリ金属塩等で表面処理されてい
てもよい。
【0180】又、(e)成分の周期律表第II族若しく
は第IV族の金属を含むゼオライトは、前記A型ゼオラ
イト中のNaを周期律表第II族若しくは第IV族の金
属で一部置換したゼオライトであって(以下、「金属置
換ゼオライト」と称す。)、該金属は特に限定はない
が、効果、毒性及び入手のし易さ等の面から、マグネシ
ウム、カルシウム、亜鉛、ストロンチウム、バリウム、
ジルコニウム及びスズ等を挙げることが出来、好ましい
金属としては、カルシウム、亜鉛、マグネシウム及びバ
リウム等を挙げることが出来る。
【0181】前記金属置換ゼオライトにおけるA型ゼオ
ライトの金属置換率としては高率であるほうが好ましい
が、通常、工業的に得られるものとしては、置換率が1
0モル%〜70モル%位のものである。
【0182】当該金属置換ゼオライトの具体例として
は、例えば、マグネシウム置換ゼオライト、カルシウム
置換ゼオライト、亜鉛置換ゼオライト、ストロンチウム
置換ゼオライト、バリウム置換ゼオライト、ジルコニウ
ム置換ゼオライト及びスズ置換ゼオライト等の合成ゼオ
ライトが挙げられ、又、該金属を有する天然ゼオライト
を使用することも出来、これらのA型ゼオライト及び金
属置換ゼオライトを単独又は2種以上併用することも出
来る。
【0183】前記の合成ゼオライトの製法については、
公知の方法でよく、例えば、特開昭57−28145号
公報記載の製法が挙げられる。
【0184】本発明における難燃化スチレン系樹脂の熱
安定性向上に(a)成分のエポキシ化合物と併用してよ
り好ましい効果をもたらすものとしては、(b)成分の
ハイドロタルサイト、(d)成分のA型ゼオライトを挙
げることが出来る。
【0185】本発明で使用される(a)成分のエポキシ
化合物の添加量は、スチレン系樹脂100重量部に対し
て、0.01〜5.0重量部であり、好ましくは、0.
05〜3.0重量部である。前記(a)成分の添加量が
0.01重量部未満では、顕著な熱安定化効果が得られ
ず、5.0重量部を超えると、増量による予期した熱安
定化効果が得られない。又、本発明で使用される(a)
成分 エポキシ化合物並びに(b)成分 ハイドロタル
サイト、(c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化
合物、(d)成分 A型ゼオライト、(e)成分 周期
律表第II族若しくは第IV族の金属を含むゼオライト
の中から選ばれた化合物の少なくとも1種の添加量は、
スチレン系樹脂100重量部に対して、前記の(a)成
分並びに前記の(b)成分乃至(e)成分の中から選ば
れた化合物の少なくとも1種を0.01〜5.0重量部
であり、好ましくは、(a)成分並びに(b)成分乃至
(e)成分の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を
0.05〜3.0重量部である。
【0186】尚、(a)成分並びに(b)成分乃至
(e)成分の中から選ばれた化合物の少なくとも1種の
添加量が0.01重量部未満では、顕著な熱安定化効果
が得られない。又、(a)成分並びに(b)成分乃至
(e)成分の中から選ばれた化合物の少なくとも1種の
添加量が5.0重量部を超えると、併用添加による予期
した熱安定化効果が得られない。
【0187】(a)成分並びに(b)成分乃至(e)成
分の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を併用する
場合の併用割合については、(a)成分対(b)成分乃
至(e)成分の中から選ばれた化合物の少なくとも1種
が95対5重量%〜5対95重量%であり、より好まし
くは、80対20重量%〜20対80重量%である。
尚、(a)成分の添加量が5重量%未満では、顕著な熱
安定化効果が得られず、95重量%を超えると、併用添
加による予期した熱安定化効果が得られない。本発明で
使用される特定の添加剤をスチレン系樹脂及びブロム系
難燃剤からなる難燃化スチレン系樹脂に添加する方法
は、従来公知の技術で行なえばよく、例えば、該難燃化
スチレン系樹脂と該添加剤とをヘンシェルミキサー、リ
ボンブレンダー、バンバリーミキサー等で混合してもよ
いし、或は該添加剤を予めワンパックしたものを該難燃
化スチレン系樹脂と前述の混合機で混合してもよい。
【0188】又、これらの該添加剤に更に公知の安定
剤、例えば、金属石鹸、有機リン化合物、抗酸化剤、紫
外線吸収剤等を併用出来る。
【0189】更に、必要に応じて、滑剤、顔料、充填
剤、加工助剤及びクロル系難燃剤等を添加することが出
来る。
【0190】本発明の実施に当たっては、以下の実施態
様を挙げることが出来る。
【0191】(1)スチレン系樹脂100重量部及びブ
ロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系
樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を0.01〜5.0重量部 式(1)
【0192】
【化60】
【0193】〔式(1)中、R1 は、H又はCH3 、n
≧0〕で示されるノボラック樹脂と、式(2)〜(7)
【0194】
【化61】
【0195】
【化62】
【0196】
【化63】
【0197】
【化64】
【0198】
【化65】
【0199】
【化66】
【0200】〔式(2)〜(7)中、R2 は、R1 と同
義の基、m≧0〕で示されるフェノール類の少なくとも
1種とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリ
で処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ
化合物、又は、式(1)で示されるノボラック樹脂とエ
ピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理し
て得られる前駆体に、式(2)〜(7)で示されるフェ
ノール類の少なくとも1種を反応して得られるフェノー
ル類ノボラック型エポキシ化合物 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0201】(2)スチレン系樹脂100重量部及びブ
ロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系
樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を0.01〜5.0重量部 式(1)
【0202】
【化67】
【0203】〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示さ
れるフェノールノボラック樹脂と、式(2)〜(7)
【0204】
【化68】
【0205】
【化69】
【0206】
【化70】
【0207】
【化71】
【0208】
【化72】
【0209】
【化73】
【0210】〔式(2)〜(7)中、R2 は、R1 と同
義の基、m≧0〕で示されるフェノール類の少なくとも
1種とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリ
で処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ
化合物、又は、式(1)で示されるフェノールノボラッ
ク樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカ
リで処理して得られる前駆体に、式(2)〜(7)で示
されるフェノール類の少なくとも1種を反応して得られ
るフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0211】(3)スチレン系樹脂100重量部及びブ
ロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系
樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を0.01〜5.0重量部 式(1)
【0212】
【化74】
【0213】〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示さ
れるフェノールノボラック樹脂と、式(2)
【0214】
【化75】
【0215】〔式(2)中、R2 は、R1 と同義の基〕
で示されるフェノール類とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物、又は、式(1)で示される
フェノールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応
させ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(2)で示されるフェノール類を反応して得られるフェ
ノール類ノボラック型エポキシ化合物 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0216】(4)スチレン系樹脂100重量部及びブ
ロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系
樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を0.01〜5.0重量部 式(1)
【0217】
【化76】
【0218】〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示さ
れるフェノールノボラック樹脂と、式(3)
【0219】
【化77】
【0220】〔式(3)中、R2 は、R1 と同義の基〕
で示されるフェノール類とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物、又は、式(1)で示される
フェノールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応
させ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(3)で示されるフェノール類を反応して得られるフェ
ノール類ノボラック型エポキシ化合物 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0221】(5)スチレン系樹脂100重量部及びブ
ロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系
樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を0.01〜5.0重量部 式(1)
【0222】
【化78】
【0223】〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示さ
れるフェノールノボラック樹脂と、式(4)
【0224】
【化79】
【0225】で示されるフェノール類とエピハロヒドリ
ンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られるフ
ェノール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、式
(1)で示されるフェノールノボラック樹脂とエピハロ
ヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得ら
れる前駆体に、式(4)で示されるフェノール類を反応
して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0226】(6)スチレン系樹脂100重量部及びブ
ロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系
樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を0.01〜5.0重量部 式(1)
【0227】
【化80】
【0228】〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示さ
れるフェノールノボラック樹脂と、式(5)
【0229】
【化81】
【0230】〔式(5)中、R2 は、R1 と同義の基〕
で示されるフェノール類とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物、又は、式(1)で示される
フェノールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応
させ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(5)で示されるフェノール類を反応して得られるフェ
ノール類ノボラック型エポキシ化合物 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0231】(7)スチレン系樹脂100重量部及びブ
ロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系
樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を0.01〜5.0重量部 式(1)
【0232】
【化82】
【0233】〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示さ
れるフェノールノボラック樹脂と、式(6)
【0234】
【化83】
【0235】で示されるフェノール類とエピハロヒドリ
ンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られるフ
ェノール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、式
(1)で示されるフェノールノボラック樹脂とエピハロ
ヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得ら
れる前駆体に、式(6)で示されるフェノール類を反応
して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0236】(8)スチレン系樹脂100重量部及びブ
ロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系
樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を0.01〜5.0重量部 式(1)
【0237】
【化84】
【0238】〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示さ
れるフェノールノボラック樹脂と、式(7)
【0239】
【化85】
【0240】〔式(7)中、R2 は、R1 と同義の基、
m≧0〕で示されるフェノール類とエピハロヒドリンと
を反応させ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノ
ール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、式(1)で
示されるフェノールノボラック樹脂とエピハロヒドリン
とを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆
体に、式(7)で示されるフェノール類を反応して得ら
れるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0241】(9)スチレン系樹脂100重量部及びブ
ロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系
樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を0.01〜5.0重量部 式(1)
【0242】
【化86】
【0243】〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で
示されるクレゾールノボラック樹脂と、式(2)〜
(7)
【0244】
【化87】
【0245】
【化88】
【0246】
【化89】
【0247】
【化90】
【0248】
【化91】
【0249】
【化92】
【0250】〔式(2)〜(7)中、R2 は、R1 と同
義の基、m≧0〕で示されるフェノール類の少なくとも
1種とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリ
で処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ
化合物、又は、式(1)で示されるクレゾールノボラッ
ク樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカ
リで処理して得られる前駆体に、式(2)〜(7)で示
されるフェノール類の少なくとも1種を反応して得られ
るフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0251】(10)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を0.01〜5.0重量部 式(1)
【0252】
【化93】
【0253】〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で
示されるクレゾールノボラック樹脂と、式(2)
【0254】
【化94】
【0255】〔式(2)中、R2 は、R1 と同義の基〕
で示されるフェノール類とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物、又は、式(1)で示される
クレゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応
させ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(2)で示されるフェノール類を反応して得られるフェ
ノール類ノボラック型エポキシ化合物 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0256】(11)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を0.01〜5.0重量部 式(1)
【0257】
【化95】
【0258】〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で
示されるクレゾールノボラック樹脂と、式(3)
【0259】
【化96】
【0260】〔式(3)中、R2 は、R1 と同義の基〕
で示されるフェノール類とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物、又は、式(1)で示される
クレゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応
させ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(3)で示されるフェノール類を反応して得られるフェ
ノール類ノボラック型エポキシ化合物 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0261】(12)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を0.01〜5.0重量部 式(1)
【0262】
【化97】
【0263】〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で
示されるクレゾールノボラック樹脂と、式(4)
【0264】
【化98】
【0265】で示されるフェノール類とエピハロヒドリ
ンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られるフ
ェノール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、式
(1)で示されるクレゾールノボラック樹脂とエピハロ
ヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得ら
れる前駆体に、式(4)で示されるフェノール類を反応
して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0266】(13)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を0.01〜5.0重量部 式(1)
【0267】
【化99】
【0268】〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で
示されるクレゾールノボラック樹脂と、式(5)
【0269】
【化100】
【0270】〔式(5)中、R2 は、R1 と同義の基〕
で示されるフェノール類とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物、又は、式(1)で示される
クレゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応
させ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(5)で示されるフェノール類を反応して得られるフェ
ノール類ノボラック型エポキシ化合物 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0271】(14)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を0.01〜5.0重量部 式(1)
【0272】
【化101】
【0273】〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で
示されるクレゾールノボラック樹脂と、式(6)
【0274】
【化102】
【0275】で示されるフェノール類とエピハロヒドリ
ンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られるフ
ェノール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、式
(1)で示されるクレゾールノボラック樹脂とエピハロ
ヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得ら
れる前駆体に、式(6)で示されるフェノール類の少な
くとも1種を反応して得られるフェノール類ノボラック
型エポキシ化合物 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0276】(15)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物を0.01〜5.0重量部 式(1)
【0277】
【化103】
【0278】〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で
示されるクレゾールノボラック樹脂と、式(7)
【0279】
【化104】
【0280】〔式(7)中、R2 は、R1 と同義の基、
m≧0〕で示されるフェノール類とエピハロヒドリンと
を反応させ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノ
ール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、式(1)で
示されるクレゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリン
とを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆
体に、式(7)で示されるフェノール類を反応して得ら
れるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0281】(16)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂と4,4’−ジ
フェノールとエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化ア
ルカリで処理して得られるフェノール類ノボラック型エ
ポキシ化合物、又は、フェノールノボラック樹脂とエピ
ハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して
得られる前駆体に、4,4’−ジフェノールを反応させ
て得られるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物
0.05〜3.0重量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0282】(17)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂とビスフェノー
ルSとエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリ
で処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ
化合物、又は、フェノールノボラック樹脂とエピハロヒ
ドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られ
る前駆体に、ビスフェノールSを反応させて得られるフ
ェノール類ノボラック型エポキシ化合物0.05〜3.
0重量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0283】(18)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂とハイドロキノ
ンとエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで
処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ化
合物、又は、フェノールノボラック樹脂とエピハロヒド
リンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られる
前駆体に、ハイドロキノンを反応させて得られるフェノ
ール類ノボラック型エポキシ化合物0.05〜3.0重
量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0284】(19)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂とビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)メタンとエピハロヒドリンとを反応
させ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類
ノボラック型エポキシ化合物、又は、フェノールノボラ
ック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アル
カリで処理して得られる前駆体に、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)メタンを反応させて得られるフェノール類
ノボラック型エポキシ化合物0.05〜3.0重量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0285】(20)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂と3,3’5,
5’−テトラメチルジフェノールとエピハロヒドリンと
を反応させ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノ
ール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、フェノール
ノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸
化アルカリで処理して得られる前駆体に、3,3’,
5,5’−テトラメチルジフェノールを反応させて得ら
れるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物0.05
〜3.0重量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0286】(21)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂とテトラメチル
ビスフェノールSとエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノボラッ
ク型エポキシ化合物、又は、フェノールノボラック樹脂
とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処
理して得られる前駆体に、テトラメチルビスフェノール
Sを反応させて得られるフェノール類ノボラック型エポ
キシ化合物0.05〜3.0重量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0287】(22)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂とビスフェノー
ルAとエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリ
で処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ
化合物、又は、フェノールノボラック樹脂とエピハロヒ
ドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られ
る前駆体に、ビスフェノールAを反応させて得られるフ
ェノール類ノボラック型エポキシ化合物0.05〜3.
0重量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0288】(23)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂と2,6−ジヒ
ドロキシナフタレンとエピハロヒドリンとを反応させ、
水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物、又は、フェノールノボラック樹
脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで
処理して得られる前駆体に、2,6−ジヒドロキシナフ
タレンを反応させて得られるフェノール類ノボラック型
エポキシ化合物0.05〜3.0重量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0289】(24)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂とエピハロヒド
リンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られる
フェノール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、フェ
ノールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、フェ
ノールノボラック樹脂を反応させて得られるフェノール
類ノボラック型エポキシ化合物0.05〜3.0重量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0290】(25)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂と4,4’−ジ
フェノールとエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化ア
ルカリで処理して得られるフェノール類ノボラック型エ
ポキシ化合物、又は、クレゾールノボラック樹脂とエピ
ハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して
得られる前駆体に、4,4’−ジフェノールを反応させ
て得られるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物
0.05〜3.0重量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0291】(26)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂とビスフェノー
ルSとエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリ
で処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ
化合物、又は、クレゾールノボラック樹脂とエピハロヒ
ドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られ
る前駆体に、ビスフェノールSを反応させて得られるフ
ェノール類ノボラック型エポキシ化合物0.05〜3.
0重量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0292】(27)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂とハイドロキノ
ンとエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで
処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ化
合物、又は、クレゾールノボラック樹脂とエピハロヒド
リンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られる
前駆体に、ハイドロキノンを反応させて得られるフェノ
ール類ノボラック型エポキシ化合物0.05〜3.0重
量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0293】(28)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂とビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)メタンとエピハロヒドリンとを反応
させ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類
ノボラック型エポキシ化合物、又は、クレゾールノボラ
ック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アル
カリで処理して得られる前駆体に、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)メタンを反応させて得られるフェノール類
ノボラック型エポキシ化合物0.05〜3.0重量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0294】(29)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂と3,3’5,
5’−テトラメチルジフェノールとエピハロヒドリンと
を反応させ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノ
ール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、クレゾール
ノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸
化アルカリで処理して得られる前駆体に、3,3’,
5,5’−テトラメチルジフェノールを反応させて得ら
れるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物0.05
〜3.0重量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0295】(30)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂とテトラメチル
ビスフェノールSとエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノボラッ
ク型エポキシ化合物、又は、クレゾールノボラック樹脂
とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処
理して得られる前駆体に、テトラメチルビスフェノール
Sを反応させて得られるフェノール類ノボラック型エポ
キシ化合物0.05〜3.0重量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0296】(31)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂とビスフェノー
ルAとエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリ
で処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ
化合物、又は、クレゾールノボラック樹脂とエピハロヒ
ドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られ
る前駆体に、ビスフェノールAを反応させて得られるフ
ェノール類ノボラック型エポキシ化合物0.05〜3.
0重量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0297】(32)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂と2,6−ジヒ
ドロキシナフタレンとエピハロヒドリンとを反応させ、
水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物、又は、クレゾールノボラック樹
脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで
処理して得られる前駆体に、2,6−ジヒドロキシナフ
タレンを反応させて得られるフェノール類ノボラック型
エポキシ化合物0.05〜3.0重量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0298】(33)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂とエピハロヒド
リンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られる
フェノール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、クレ
ゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、クレ
ゾールノボラック樹脂を反応させて得られるフェノール
類ノボラック型エポキシ化合物0.05〜3.0重量部 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0299】(34)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物 式(1)
【0300】
【化105】
【0301】〔式(1)中、R1 は、H又はCH3 、n
≧0〕で示されるノボラック樹脂と、式(2)〜(7)
【0302】
【化106】
【0303】
【化107】
【0304】
【化108】
【0305】
【化109】
【0306】
【化110】
【0307】
【化111】
【0308】〔式(2)〜(7)中、R2 は、R1 と同
義の基、m≧0〕で示されるフェノール類の少なくとも
1種とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリ
で処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ
化合物、又は、式(1)で示されるノボラック樹脂とエ
ピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理し
て得られる前駆体に、式(2)〜(7)で示されるフェ
ノール類の少なくとも1種を反応して得られるフェノー
ル類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を95対5重
量%〜5対95重量%の割合で0.01〜5.0重量部
を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0309】(35)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物 式(1)
【0310】
【化112】
【0311】〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示さ
れるフェノールノボラック樹脂と、式(2)〜(7)
【0312】
【化113】
【0313】
【化114】
【0314】
【化115】
【0315】
【化116】
【0316】
【化117】
【0317】
【化118】
【0318】〔式(2)〜(7)中、R2 は、R1 と同
義の基、m≧0〕で示されるフェノール類の少なくとも
1種とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリ
で処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ
化合物、又は、式(1)で示されるフェノールノボラッ
ク樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカ
リで処理して得られる前駆体に、式(2)〜(7)で示
されるフェノール類の少なくとも1種を反応して得られ
るフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を95対5重
量%〜5対95重量%の割合で0.01〜5.0重量部
を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0319】(36)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物 式(1)
【0320】
【化119】
【0321】〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示さ
れるフェノールノボラック樹脂と、式(2)
【0322】
【化120】
【0323】〔式(2)中、R2 は、R1 と同義の基〕
で示されるフェノール類とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物、又は、式(1)で示される
フェノールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応
させ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(2)で示されるフェノール類を反応して得られるフェ
ノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を95対5重
量%〜5対95重量%の割合で0.01〜5.0重量部
を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0324】(37)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物 式(1)
【0325】
【化121】
【0326】〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示さ
れるフェノールノボラック樹脂と、式(3)
【0327】
【化122】
【0328】〔式(3)中、R2 は、R1 と同義の基〕
で示されるフェノール類とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物、又は、式(1)で示される
フェノールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応
させ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(3)で示されるフェノール類を反応して得られるフェ
ノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を95対5重
量%〜5対95重量%の割合で0.01〜5.0重量部
を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0329】(38)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物 式(1)
【0330】
【化123】
【0331】〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示さ
れるフェノールノボラック樹脂と、式(4)
【0332】
【化124】
【0333】で示されるフェノール類とエピハロヒドリ
ンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られるフ
ェノール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、式
(1)で示されるフェノールノボラック樹脂とエピハロ
ヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得ら
れる前駆体に、式(4)で示されるフェノール類を反応
して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を95対5重
量%〜5対95重量%の割合で0.01〜5.0重量部
を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0334】(39)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物 式(1)
【0335】
【化125】
【0336】〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示さ
れるフェノールノボラック樹脂と、式(5)
【0337】
【化126】
【0338】〔式(5)中、R2 は、R1 と同義の基〕
で示されるフェノール類とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物、又は、式(1)で示される
フェノールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応
させ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(5)で示されるフェノール類を反応して得られるフェ
ノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を95対5重
量%〜5対95重量%の割合で0.01〜5.0重量部
を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0339】(40)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物 式(1)
【0340】
【化127】
【0341】〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示さ
れるフェノールノボラック樹脂と、式(6)
【0342】
【化128】
【0343】で示されるフェノール類とエピハロヒドリ
ンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られるフ
ェノール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、式
(1)で示されるフェノールノボラック樹脂とエピハロ
ヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得ら
れる前駆体に、式(6)で示されるフェノール類を反応
して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を95対5重
量%〜5対95重量%の割合で0.01〜5.0重量部
を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0344】(41)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物 式(1)
【0345】
【化129】
【0346】〔式(1)中、R1 はH、n≧0〕で示さ
れるフェノールノボラック樹脂と、式(7)
【0347】
【化130】
【0348】〔式(7)中、R2 は、R1 と同義の基、
m≧0〕で示されるフェノール類とエピハロヒドリンと
を反応させ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノ
ール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、式(1)で
示されるフェノールノボラック樹脂とエピハロヒドリン
とを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆
体に、式(7)で示されるフェノール類を反応して得ら
れるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を95対5重
量%〜5対95重量%の割合で0.01〜5.0重量部
を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0349】(42)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物 式(1)
【0350】
【化131】
【0351】〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で
示されるクレゾールノボラック樹脂と、式(2)〜
(7)
【0352】
【化132】
【0353】
【化133】
【0354】
【化134】
【0355】
【化135】
【0356】
【化136】
【0357】
【化137】
【0358】〔式(2)〜(7)中、R2 は、R1 と同
義の基、m≧0〕で示されるフェノール類の少なくとも
1種とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリ
で処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ
化合物、又は、式(1)で示されるクレゾールノボラッ
ク樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカ
リで処理して得られる前駆体に、式(2)〜(7)で示
されるフェノール類の少なくとも1種を反応して得られ
るフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を95対5重
量%〜5対95重量%の割合で0.01〜5.0重量部
を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0359】(43)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物 式(1)
【0360】
【化138】
【0361】〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で
示されるクレゾールノボラック樹脂と、式(2)
【0362】
【化139】
【0363】〔式(2)中、R2 は、R1 と同義の基〕
で示されるフェノール類とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物、又は、式(1)で示される
クレゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応
させ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(2)で示されるフェノール類を反応して得られるフェ
ノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を95対5重
量%〜5対95重量%の割合で0.01〜5.0重量部
を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0364】(44)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物 式(1)
【0365】
【化140】
【0366】〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で
示されるクレゾールノボラック樹脂と、式(3)
【0367】
【化141】
【0368】〔式(3)中、R2 は、R1 と同義の基〕
で示されるフェノール類とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物、又は、式(1)で示される
クレゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応
させ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(3)で示されるフェノール類を反応して得られるフェ
ノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を95対5重
量%〜5対95重量%の割合で0.01〜5.0重量部
を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0369】(45)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物 式(1)
【0370】
【化142】
【0371】〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で
示されるクレゾールノボラック樹脂と、式(4)
【0372】
【化143】
【0373】で示されるフェノール類とエピハロヒドリ
ンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られるフ
ェノール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、式
(1)で示されるクレゾールノボラック樹脂とエピハロ
ヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得ら
れる前駆体に、式(4)で示されるフェノール類を反応
して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を95対5重
量%〜5対95重量%の割合で0.01〜5.0重量部
を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0374】(46)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物 式(1)
【0375】
【化144】
【0376】〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で
示されるクレゾールノボラック樹脂と、式(5)
【0377】
【化145】
【0378】〔式(5)中、R2 は、R1 と同義の基〕
で示されるフェノール類とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノ
ボラック型エポキシ化合物、又は、式(1)で示される
クレゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応
させ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、式
(5)で示されるフェノール類を反応して得られるフェ
ノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を95対5重
量%〜5対95重量%の割合で0.01〜5.0重量部
を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0379】(47)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物 式(1)
【0380】
【化146】
【0381】〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で
示されるクレゾールノボラック樹脂と、式(6)
【0382】
【化147】
【0383】で示されるフェノール類とエピハロヒドリ
ンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られるフ
ェノール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、式
(1)で示されるクレゾールノボラック樹脂とエピハロ
ヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得ら
れる前駆体に、式(6)で示されるフェノール類の少な
くとも1種を反応して得られるフェノール類ノボラック
型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を95対5重
量%〜5対95重量%の割合で0.01〜5.0重量部
を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0384】(48)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム系難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン
系樹脂に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物 式(1)
【0385】
【化148】
【0386】〔式(1)中、R1 はCH3 、n≧0〕で
示されるクレゾールノボラック樹脂と、式(7)
【0387】
【化149】
【0388】〔式(7)中、R2 は、R1 と同義の基、
m≧0〕で示されるフェノール類とエピハロヒドリンと
を反応させ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノ
ール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、式(1)で
示されるクレゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリン
とを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆
体に、式(7)で示されるフェノール類を反応して得ら
れるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を95対5重
量%〜5対95重量%の割合で0.01〜5.0重量部
を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
物。
【0389】(49)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂と4,4’−ジ
フェノールとエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化ア
ルカリで処理して得られるフェノール類ノボラック型エ
ポキシ化合物、又は、フェノールノボラック樹脂とエピ
ハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して
得られる前駆体に、4,4’−ジフェノールを反応させ
て得られるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0390】(50)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂とビスフェノー
ルSとエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリ
で処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ
化合物、又は、フェノールノボラック樹脂とエピハロヒ
ドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られ
る前駆体に、ビスフェノールSを反応させて得られるフ
ェノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0391】(51)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂とハイドロキノ
ンとエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで
処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ化
合物、又は、フェノールノボラック樹脂とエピハロヒド
リンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られる
前駆体に、ハイドロキノンを反応させて得られるフェノ
ール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0392】(52)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂とビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)メタンとエピハロヒドリンとを反応
させ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類
ノボラック型エポキシ化合物、又は、フェノールノボラ
ック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アル
カリで処理して得られる前駆体に、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)メタンを反応させて得られるフェノール類
ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0393】(53)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂と3,3’5,
5’−テトラメチルジフェノールとエピハロヒドリンと
を反応させ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノ
ール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、フェノール
ノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸
化アルカリで処理して得られる前駆体に、3,3’,
5,5’−テトラメチルジフェノールを反応させて得ら
れるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0394】(54)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂とテトラメチル
ビスフェノールSとエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノボラッ
ク型エポキシ化合物、又は、フェノールノボラック樹脂
とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処
理して得られる前駆体に、テトラメチルビスフェノール
Sを反応させて得られるフェノール類ノボラック型エポ
キシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0395】(55)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂とビスフェノー
ルAとエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリ
で処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ
化合物、又は、フェノールノボラック樹脂とエピハロヒ
ドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られ
る前駆体に、ビスフェノールAを反応させて得られるフ
ェノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0396】(56)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂と2,6−ジヒ
ドロキシナフタレンとエピハロヒドリンとを反応させ、
水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物、又は、フェノールノボラック樹
脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで
処理して得られる前駆体に、2,6−ジヒドロキシナフ
タレンを反応させて得られるフェノール類ノボラック型
エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0397】(57)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 フェノールノボラック樹脂とエピハロヒド
リンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られる
フェノール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、フェ
ノールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、フェ
ノールノボラック樹脂を反応させて得られるフェノール
類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0398】(58)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂と4,4’−ジ
フェノールとエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化ア
ルカリで処理して得られるフェノール類ノボラック型エ
ポキシ化合物、又は、クレゾールノボラック樹脂とエピ
ハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して
得られる前駆体に、4,4’−ジフェノールを反応させ
て得られるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0399】(59)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂とビスフェノー
ルSとエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリ
で処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ
化合物、又は、クレゾールノボラック樹脂とエピハロヒ
ドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られ
る前駆体に、ビスフェノールSを反応させて得られるフ
ェノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0400】(60)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂とハイドロキノ
ンとエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで
処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ化
合物、又は、クレゾールノボラック樹脂とエピハロヒド
リンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られる
前駆体に、ハイドロキノンを反応させて得られるフェノ
ール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0401】(61)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂とビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)メタンとエピハロヒドリンとを反応
させ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類
ノボラック型エポキシ化合物、又は、クレゾールノボラ
ック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アル
カリで処理して得られる前駆体に、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)メタンを反応させて得られるフェノール類
ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0402】(62)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂と3,3’5,
5’−テトラメチルジフェノールとエピハロヒドリンと
を反応させ、水酸化アルカリで処理して得られるフェノ
ール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、クレゾール
ノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸
化アルカリで処理して得られる前駆体に、3,3’,
5,5’−テトラメチルジフェノールを反応させて得ら
れるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0403】(63)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂とテトラメチル
ビスフェノールSとエピハロヒドリンとを反応させ、水
酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノボラッ
ク型エポキシ化合物、又は、クレゾールノボラック樹脂
とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処
理して得られる前駆体に、テトラメチルビスフェノール
Sを反応させて得られるフェノール類ノボラック型エポ
キシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0404】(64)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂とビスフェノー
ルAとエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリ
で処理して得られるフェノール類ノボラック型エポキシ
化合物、又は、クレゾールノボラック樹脂とエピハロヒ
ドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られ
る前駆体に、ビスフェノールAを反応させて得られるフ
ェノール類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0405】(65)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂と2,6−ジヒ
ドロキシナフタレンとエピハロヒドリンとを反応させ、
水酸化アルカリで処理して得られるフェノール類ノボラ
ック型エポキシ化合物、又は、クレゾールノボラック樹
脂とエピハロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで
処理して得られる前駆体に、2,6−ジヒドロキシナフ
タレンを反応させて得られるフェノール類ノボラック型
エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0406】(66)スチレン系樹脂100重量部及び
ブロム化フェニルエーテル類、ブロム化ビスフェノール
A系カーボネートオリゴマー、ブロム化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ブロム化スチレン系、ブロム化フタ
ルイミド系、ブロム化ベンゼン類、ブロム化フェノキシ
トリアジン系及びブロム化シクロアルカン系であるブロ
ム系難燃剤5〜30重量部からなる難燃化スチレン系樹
脂に、 (a)成分 クレゾールノボラック樹脂とエピハロヒド
リンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られる
フェノール類ノボラック型エポキシ化合物、又は、クレ
ゾールノボラック樹脂とエピハロヒドリンとを反応さ
せ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆体に、クレ
ゾールノボラック樹脂を反応させて得られるフェノール
類ノボラック型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を80対20
重量%〜20対80重量%の割合で0.05〜3.0重
量部を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂
組成物。
【0407】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態とし
ては、前記の実施態様(2)〜(33)、(35)〜
(66)が挙げられ、更に好ましい実施の形態として
は、実施態様(16)〜(33)、(49)〜(66)
が挙げられ、最も好ましい実施の形態としては、実施態
様(16)、(24)、(25)、(33)、(4
9)、(57)、(58)、(66)が挙げられる。
【0408】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、当該発明はこれらによって限定されるものでは
ない。これらの実施例において、部とは重量部を意味す
る。
【0409】〔本発明で用いられるノボラック型エポキ
シ化合物:(a)成分〕 A−1 :4,4’−ジフェノール−o−クレゾールノ
ボラック型エポキシ化合物 A−2 :ビスフェノールS−o−クレゾールノボラッ
ク型エポキシ化合物 A−3 :ハイドロキノン−o−クレゾールノボラック
型エポキシ化合物 A−4 :ビスフェノールA−o−クレゾールノボラッ
ク型エポキシ化合物 A−5 :2,6−ジヒドロキシナフタレン−o−クレ
ゾールノボラック型エポキシ化合物 A−6 :o−クレゾールノボラック樹脂−o−クレゾ
ールノボラック型エポキシ化合物 A−7 :3,3’,5,5’−テトラメチルジフェノ
ール−フェノールノボラック型エポキシ化合物 A−8 :テトラメチルビスフェノールS−フェノール
ノボラック型エポキシ化合物 A−9 :ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン−フ
ェノールノボラック型エポキシ化合物 A−10:フェノールノボラック樹脂−フェノールノボ
ラック型エポキシ化合物。
【0410】〔本発明で用いられるハイドロタルサイ
ト:(b)成分〕 B−1:明細書中の式No.1により示されるハイドロ
タルサイト B−2:明細書中の式No.3により示されるハイドロ
タルサイト B−3:明細書中の式No.7により示されるハイドロ
タルサイト。
【0411】〔本発明で用いられる亜鉛置換ハイドロタ
ルサイト類化合物:(c)成分〕 C−1:明細書中の式No.8により示される亜鉛置換
ハイドロタルサイト C−2:明細書中の式No.10により示される亜鉛置
換ハイドロタルサイト C−3:明細書中の式No.13により示される亜鉛置
換ハイドロタルサイト。 〔本発明で用いられるA型ゼオライト:(d)成分〕 D−1:Na2 O・Al23 ・2SiO2 ・4.5H
2 O D−2:Na2 O・Al23 ・2SiO2
【0412】〔本発明で用いられる金属置換ゼオライ
ト:(e)成分〕 E−1:マグネシウム置換ゼオライト E−2:カルシウム置換ゼオライト E−3:亜鉛置換ゼオライト E−4:バリウム置換ゼオライト (E−1〜E−4の金属置換率は、各々70モル%)。
【0413】〔本発明以外の添加剤〕 F−1 :o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
〔日本化薬(株)製 EOCN−103S〕 F−2 :フェノールノボラック型エポキシ樹脂〔油化
シェルエポキシ(株)製エピコート152〕 F−3 :ビスフェノールA型エポキシ樹脂〔油化シェ
ルエポキシ(株)製 エピコート1009〕 F−4 :ジグリシジルヘキサヒドロフタレート〔チバ
ガイギー社製 アラルダイトCY184〕 F−5 :4,4’−ジフェノールジグリシジルエーテ
ル F−6 :ビスフェノールSジグリシジルエーテル F−7 :ハイドロキノンジグリシジルエーテル F−8 :ビスフェノールAジグリシジルエーテル F−9 :3,3’,5,5’−テトラメチルジフェノ
ールジグリシジルエーテル F−10:テトラメチルビスフェノールSジグリシジル
エーテル F−11:ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタンジグ
リシジルエーテル F−12:テレフタル酸ジグリシジルエステル。
【0414】〔実施例1〕スチレン樹脂〔旭化成工業
(株)製 スタイロン492〕100部、ヘキサブロム
シクロドデカン〔第一工業製薬(株)製 ピロガード
SR−103〕3部に、表3乃至表7に示す添加剤を添
加した配合物を130℃に調節した8インチ試験ロール
で3分間混練し、厚さ0.7mmのシートを作製した。
得られたシートを裁断し8枚重ね、220℃、5kg/
cm2 でプレスを行い、試料が灰褐色になるまでの劣化
時間(分)を測定した。結果を表3乃至表7に示す。
【0415】
【表3】
【0416】
【表4】
【0417】
【表5】
【0418】
【表6】
【0419】
【表7】
【0420】試料番号1〜43は実施例、同番号44〜
71は比較例である。表3乃至表7の結果を比較すれば
明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチレン系
樹脂組成物は、極めて優れた熱安定性を有していること
がわかる。尚、試料番号11〜43の如く、(a)成分
と(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用
すると、同番号1〜10のような(a)成分のみを添加
した場合に比べて、熱安定性が一段と優れていることが
わかる。また、同番号44〜58の如く、(a)成分を
添加しない場合、同番号59〜70の如く、本発明以外
の添加剤を添加する場合並びに同番号71の如く、添加
剤を添加しない場合は、いずれも十分な熱安定性が得ら
れない。
【0421】〔実施例2〕ABS樹脂〔日本合成ゴム
(株)製 JSR#15NP〕90部、MBS樹脂〔呉
羽化学工業(株)製 クレハBTA−751〕10部、
ビス(ペンタブロムフェニル)エタン〔アルベマール
(株)製 Saytex 8010〕5部、三酸化アン
チモン3部、ポリエチレンワックス〔三井石油化学工業
(株)製 HI−WAX 405MP〕0.5部に、表
8乃至表12に示す添加剤を添加した配合物を155℃
に調節した8インチ試験ロールで3分間混練し、厚さ
0.5mmのシートを作製した。得られたシートを裁断
し8枚重ね、255℃、5kg/cm2 でプレスを行
い、試料が黒褐色になるまでの劣化時間(分)を測定し
た。その結果を表8乃至表12に示す。
【0422】
【表8】
【0423】
【表9】
【0424】
【表10】
【0425】
【表11】
【0426】
【表12】
【0427】試料番号1〜29は実施例、同番号30〜
79は比較例である。表8乃至表12の結果を比較すれ
ば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチレン
系樹脂組成物は、極めて優れた熱安定性を有しているこ
とがわかる。尚、試料番号5〜29の如く、(a)成分
と(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用
すると、同番号1〜4のような(a)成分のみを添加し
た場合に比べて、熱安定性が一段と優れていることがわ
かる。また、同番号30〜52の如く、(a)成分を添
加しない場合、同番号53〜70の如く、本発明以外の
添加剤を添加する場合、同番号71〜74の如く、
(a)成分の添加量が本発明の添加量より少ない場合、
同番号75〜78の如く、(a)成分と(b)成分乃至
(e)成分の1種とを併用しても(a)成分と(b)成
分乃至(e)成分との添加量が本発明の添加量より少な
い場合並びに同番号79の如く、添加剤を添加しない場
合は、いずれも十分な熱安定性が得られない。
【0428】〔実施例3〕ABS樹脂〔三菱化学(株)
製 タフレックス410CB〕85部、AAS樹脂〔三
菱レイヨン(株)製 ダイヤラックA S610〕15
部、ブロム化ポリスチレン〔フェロ(株)製 パイロチ
ェック 68PB〕10部、三酸化アンチモン2部、ポ
リエチレンワックス〔三井石油化学工業(株)製 HI
−WAX400PF〕0.5部に、表13乃至表21に
示す添加剤を添加した配合物を140℃に調節した8イ
ンチ試験ロールで3分間混練し、厚さ0.7mmのシー
トを作製した。得られたシートを裁断し8枚重ね、27
0℃、5kg/cm2 でプレスを行い、試料が黒褐色に
なるまでの劣化時間(分)を測定した。その結果を表1
3乃至表21に示す。
【0429】
【表13】
【0430】
【表14】
【0431】
【表15】
【0432】
【表16】
【0433】
【表17】
【0434】
【表18】
【0435】
【表19】
【0436】
【表20】
【0437】
【表21】
【0438】試料番号1〜81は実施例、同番号82〜
128は比較例である。表13乃至表21の結果を比較
すれば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチ
レン系樹脂組成物は、極めて優れた熱安定性を有してい
ることがわかる。尚、試料番号21〜81の如く、
(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1
種とを併用すると、同番号1〜10のような(a)成分
のみを添加した場合に比べて、熱安定性が一段と優れて
いることがわかる。また、同番号82及び83の如く、
(a)成分の添加量が本発明の添加量より少ない場合、
同番号84及び85の如く、(a)成分の添加量が本発
明の添加量より多い場合、同番号86〜100の如く、
(a)成分を添加しない場合、同番号101〜127の
如く、本発明以外の添加剤を添加する場合並びに同番号
128の如く、添加剤を添加しない場合は、いずれも十
分な熱安定性が得られない。
【0439】〔実施例4〕ABS樹脂〔日本合成ゴム
(株)製 JSR#15NP〕100部、ブロム化エポ
キシ系樹脂〔大日本インキ化学工業(株)製 プラサー
ムEPー16〕15部、ポリエチレンワックス〔三井石
油化学工業(株)製 HI−WAX 400PF〕1.
0部に、表22乃至表34に示す添加剤を添加した配合
物を150℃に調節した8インチ試験ロールで3分間混
練し、厚さ0.7mmのシートを作製した。得られたシ
ートを裁断し8枚重ね、270℃、5kg/cm2 でプ
レスを行い、試料が黒褐色になるまでの劣化時間(分)
を測定した。その結果を表22乃至表34に示す。
【0440】
【表22】
【0441】
【表23】
【0442】
【表24】
【0443】
【表25】
【0444】
【表26】
【0445】
【表27】
【0446】
【表28】
【0447】
【表29】
【0448】
【表30】
【0449】
【表31】
【0450】
【表32】
【0451】
【表33】
【0452】
【表34】
【0453】試料番号1〜70は実施例、同番号71〜
149は比較例である。表22乃至表34の結果を比較
すれば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチ
レン系樹脂組成物は、極めて優れた熱安定性を有してい
ることがわかる。尚、試料番号11〜70の如く、
(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1
種とを併用すると、同番号1〜10のような(a)成分
のみを添加した場合に比べて、熱安定性が一段と優れて
いることがわかる。また、同番号86、同番号88、同
番号90、同番号92、同番号94、同番号96、同番
号98、同番号100、同番号102、同番号104、
同番号106並びに同番号108の如く、(a)成分と
(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用し
ても(a)成分の添加量が本発明の添加量より多い場合
には、(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なく
とも1種とを併用する効果が得られない。更に、同番号
71〜85の如く、(a)成分を添加しない場合、同番
号87、同番号89、同番号91、同番号93、同番号
95、同番号97、同番号99、同番号101、同番号
103、同番号105、同番号107並びに同番号10
9の如く、(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少
なくとも1種とを併用しても(a)成分の添加量が本発
明の添加量より少ない場合、同番号110〜148の如
く、本発明以外の添加剤を添加する場合並びに同番号1
49の如く、添加剤を添加しない場合は、いずれも十分
な熱安定性が得られない。
【0454】〔実施例5〕スチレン樹脂〔旭化成工業
(株)製 スタイロン492〕100部、エチレンビス
(テトラブロムフタルイミド)〔アルベマール(株)製
Saytex BT−93W〕20部、ポリエチレン
ワックス〔三井石油化学工業(株)製 HI−WAX
405MP〕0.5部に、表35乃至表55に示す添加
剤を添加した配合物を140℃に調節した8インチ試験
ロールで3分間混練し、厚さ0.7mmのシートを作製
した。得られたシートを裁断し8枚重ね、270℃、5
kg/cm2 でプレスを行い、試料が灰褐色になるまで
の劣化時間(分)を測定した。その結果を表35乃至表
55に示す。
【0455】
【表35】
【0456】
【表36】
【0457】
【表37】
【0458】
【表38】
【0459】
【表39】
【0460】
【表40】
【0461】
【表41】
【0462】
【表42】
【0463】
【表43】
【0464】
【表44】
【0465】
【表45】
【0466】
【表46】
【0467】
【表47】
【0468】
【表48】
【0469】
【表49】
【0470】
【表50】
【0471】
【表51】
【0472】
【表52】
【0473】
【表53】
【0474】
【表54】
【0475】
【表55】
【0476】試料番号1〜146は実施例、同番号14
7〜268は比較例である。表35乃至表55の結果を
比較すれば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化
スチレン系樹脂組成物は、極めて優れた熱安定性を有し
ていることがわかる。尚、試料番号11〜146の如
く、(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくと
も1種とを併用すると、同番号1〜10のような(a)
成分のみを添加した場合に比べて、熱安定性が一段と優
れていることがわかる。また、同番号170、同番号1
72、同番号174、同番号176、同番号178、同
番号180、同番号182、同番号184、同番号18
6,同番号188、同番号190、同番号192、同番
号194,同番号196,同番号198、同番号20
0、同番号202、同番号204,同番号206,同番
号208、同番号210、同番号212、同番号21
4、同番号216、同番号218、同番号220、同番
号222並びに同番号224の如く、(a)成分と
(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用し
ても(a)成分の添加量が本発明の添加量より多い場合
には、(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なく
とも1種とを併用する効果が得られない。更に、同番号
147〜169の如く、(a)成分を添加しない場合、
同番号171、同番号173、同番号175、同番号1
77、同番号179、同番号181、同番号183、同
番号185、同番号187、同番号189、同番号19
1、同番号193、同番号195、同番号197、同番
号199、同番号201、同番号203、同番号20
5、同番号207、同番号209、同番号211、同番
号213、同番号215、同番217、同番号219、
同番号221、同番号223並びに同番号225の如
く、(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくと
も1種とを併用しても(a)成分の添加量が本発明の添
加量より少ない場合、同番号226〜267の如く、本
発明以外の添加剤を添加する場合並びに同番号268の
如く、添加剤を添加しない場合は、いずれも十分な熱安
定性が得られない。
【0477】〔実施例6〕スチレン樹脂〔旭化成工業
(株)製 スタイロン492〕100部、トリス(トリ
ブロムフェノキシ)トリアジン〔第一工業製薬(株)製
ピロガード SR−245〕25部、ポリエチレンワ
ックス〔三井石油化学工業(株)製 HI−WAX 4
00PF〕0.5部に、表56乃至表76に示す添加剤
を添加した配合物を140℃に調節した8インチ試験ロ
ールで3分間混練し、厚さ0.6mmのシートを作製し
た。得られたシートを裁断し8枚重ね、230℃、5k
g/cm2 でプレスを行い、試料が灰褐色になるまでの
劣化時間(分)を測定した。その結果を表56乃至表7
6に示す。
【0478】
【表56】
【0479】
【表57】
【0480】
【表58】
【0481】
【表59】
【0482】
【表60】
【0483】
【表61】
【0484】
【表62】
【0485】
【表63】
【0486】
【表64】
【0487】
【表65】
【0488】
【表66】
【0489】
【表67】
【0490】
【表68】
【0491】
【表69】
【0492】
【表70】
【0493】
【表71】
【0494】
【表72】
【0495】
【表73】
【0496】
【表74】
【0497】
【表75】
【0498】
【表76】
【0499】試料番号1〜146は実施例、同番号14
7〜268は比較例である。表56乃至表76の結果を
比較すれば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化
スチレン系樹脂組成物は、極めて優れた熱安定性を有し
ていることがわかる。尚、試料番号11〜146の如
く、(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくと
も1種とを併用すると、同番号1〜10のような(a)
成分のみを添加した場合に比べて、熱安定性が一段と優
れていることがわかる。また、同番号170、同番号1
72、同番号174、同番号176、同番号178、同
番号180、同番号182、同番号184,同番号18
6,同番号188、同番号190、同番号192、同番
号194、同番号196、同番号198、同番号20
0、同番号202、同番号204,同番号206,同番
号208、同番号210、同番号212、同番号21
4、同番号216、同番号218、同番号220、同番
号222並びに同番号224の如く、(a)成分と
(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用し
ても(a)成分の添加量が本発明の添加量より多い場合
には、(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なく
とも1種とを併用する効果が得られない。更に、同番号
147〜169の如く、(a)成分を添加しない場合、
同番号171、同番号173、同番号175、同番号1
77、同番号179、同番号181、同番号183、同
番号185,同番号187,同番号189、同番号19
1、同番号193、同番号195、同番号197、同番
号199、同番号201、同番号203、同番号20
5、同番号207、同番号209、同番号211、同番
号213、同番号215、同番号217、同番号21
9、同番号221、同番号223並びに同番号225の
如く、(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なく
とも1種とを併用しても(a)成分の添加量が本発明の
添加量より少ない場合、同番号226〜267の如く、
本発明以外の添加剤を添加する場合並びに同番号268
の如く、添加剤を添加しない場合は、いずれも十分な熱
安定性が得られない。
【0500】〔実施例7〕ABS樹脂〔日本合成ゴム
(株)製 JSR#15NP〕100部、ブロム化エポ
キシ系樹脂〔大日本インキ化学工業(株)製 プラサー
ムEC−20〕30部、ポリエチレンワックス〔三井石
油化学工業(株)製 HI−WAX 405MP〕0.
5部に、表77乃至表91に示す添加剤を添加した配合
物を160℃に調節した8インチ試験ロールで3分間混
練し、厚さ0.6mmのシートを作製した。得られたシ
ートを裁断し8枚重ね、265℃、5kg/cm2 でプ
レスを行い、試料が黒褐色になるまでの劣化時間(分)
を測定した。その結果を表77乃至表91に示す。
【0501】
【表77】
【0502】
【表78】
【0503】
【表79】
【0504】
【表80】
【0505】
【表81】
【0506】
【表82】
【0507】
【表83】
【0508】
【表84】
【0509】
【表85】
【0510】
【表86】
【0511】
【表87】
【0512】
【表88】
【0513】
【表89】
【0514】
【表90】
【0515】
【表91】
【0516】試料番号1〜85は実施例、同番号86〜
185は比較例である。表77乃至表91の結果を比較
すれば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化スチ
レン系樹脂組成物は、極めて優れた熱安定性を有してい
ることがわかる。尚、試料番号11〜85の如く、
(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1
種とを併用すると、同番号1〜10のような(a)成分
のみを添加した場合に比べて、熱安定性が一段と優れて
いることがわかる。また、同番号109、同番号11
1、同番号113、同番号115、同番号117、同番
号119、同番号121、同番号123,同番号12
5,同番号127、同番号129、同番号131、同番
号133、同番号135、同番号137、同番号13
9、同番号141、同番号143,同番号145,同番
号147並びに同番号149の如く、(a)成分と
(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用し
ても(a)成分の添加量が本発明の添加量より多い場合
には、(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なく
とも1種とを併用する効果が得られない。更に、同番号
86〜108の如く、(a)成分を添加しない場合、同
番号110、同番号112、同番号114、同番号11
6、同番号118、同番号120、同番号122、同番
号124,同番号126,同番号128、同番号13
0、同番号132、同番号134、同番号136、同番
号138、同番号140、同番号142、同番号14
4、同番号146、同番号148並びに同番号150の
如く、(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なく
とも1種とを併用しても(a)成分の添加量が本発明の
添加量より少ない場合、同番号151〜184の如く、
本発明以外の添加剤を添加する場合並びに同番号185
の如く、添加剤を添加しない場合は、いずれも十分な熱
安定性が得られない。
【0517】〔実施例8〕ABS樹脂〔三菱化学(株)
製 タフレックス410CB〕80部、ACS樹脂〔昭
和電工(株)製 NF−960〕20部、デカブロムジ
フェニルエーテル〔三井東圧化学(株)製 プラネロン
DB−100〕40部に、表92乃至表106に示す添
加剤を添加した配合物を160℃に調節した8インチ試
験ロールで3分間混練し、厚さ0.5mmのシートを作
製した。得られたシートを裁断し8枚重ね、250℃、
5kg/cm2 でプレスを行い、試料が黒褐色になるま
での劣化時間(分)を測定した。その結果を表92乃至
表106に示す。
【0518】
【表92】
【0519】
【表93】
【0520】
【表94】
【0521】
【表95】
【0522】
【表96】
【0523】
【表97】
【0524】
【表98】
【0525】
【表99】
【0526】
【表100】
【0527】
【表101】
【0528】
【表102】
【0529】
【表103】
【0530】
【表104】
【0531】
【表105】
【0532】
【表106】
【0533】試料番号1〜85は実施例、同番号86〜
185は比較例である。表92乃至表106の結果を比
較すれば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化ス
チレン系樹脂組成物は、極めて優れた熱安定性を有して
いることがわかる。尚、試料番号11〜85の如く、
(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1
種とを併用すると、同番号1〜10のような(a)成分
のみを添加した場合に比べて、熱安定性が一段と優れて
いることがわかる。また、同番号109、同番号11
1、同番号113、同番号115、同番号117、同番
号119、同番号121、同番号123,同番号12
5,同番号127、同番号129、同番号131、同番
号133、同番号135、同番号137、同番号13
9、同番号141、同番号143,同番号145,同番
号147並びに同番号149の如く、(a)成分と
(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1種とを併用し
ても(a)成分の添加量が本発明の添加量より多い場合
には、(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なく
とも1種とを併用する効果が得られない。更に、同番号
86〜108の如く、(a)成分を添加しない場合、同
番号110、同番号112、同番号114、同番号11
6、同番号118、同番号120、同番号122、同番
号124,同番号126,同番号128、同番号13
0、同番号132、同番号134、同番号136、同番
号138、同番号140、同番号142、同番号14
4、同番号146、同番号148並びに同番号150の
如く、(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なく
とも1種とを併用しても(a)成分の添加量が本発明の
添加量より少ない場合、同番号151〜184の如く、
本発明以外の添加剤を添加する場合並びに同番号185
の如く、添加剤を添加しない場合は、いずれも十分な熱
安定性が得られない。
【0534】〔実施例9〕スチレン樹脂〔旭化成工業
(株)製 スタイロン492〕100部、テトラブロム
ビスフェノールAカーボネートオリゴマー〔帝人化成
(株)製 ファイヤガード7500〕50部に、表10
7乃至表113に示す添加剤を添加した配合物を140
℃に調節した8インチ試験ロールで3分間混練し、厚さ
0.6mmのシートを作製した。得られたシートを裁断
し8枚重ね、240℃、5kg/cm2でプレスを行
い、試料が灰褐色になるまでの劣化時間(分)を測定し
た。その結果を表107乃至表113に示す。
【0535】
【表107】
【0536】
【表108】
【0537】
【表109】
【0538】
【表110】
【0539】
【表111】
【0540】
【表112】
【0541】
【表113】
【0542】試料番号1〜35は実施例、同番号36〜
99は比較例である。表107乃至表113の結果を比
較すれば明らかな如く、本発明の安定化された難燃化ス
チレン系樹脂組成物は、極めて優れた熱安定性を有して
いることがわかる。尚、試料番号11〜35の如く、
(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1
種とを併用すると、同番号1〜10のような(a)成分
のみを添加した場合に比べて、熱安定性が一段と優れて
いることがわかる。また、同番号89〜98の如く、
(a)成分と(b)成分乃至(e)成分の少なくとも1
種とを併用してもこれらの添加量が本発明の添加量より
多い場合には、(a)成分と(b)成分乃至(e)成分
の少なくとも1種とを併用する効果が得られない。更
に、同番号36〜54の如く、(a)成分を添加しない
場合、同番号55〜78の如く、本発明以外の添加剤を
添加する場合、同番号79〜88の如く、(a)成分の
添加量が本発明の添加量より多い場合並びに同番号99
の如く、添加剤を添加しない場合は、いずれも十分な熱
安定性が得られない。
【0543】
【発明の効果】本発明の難燃化スチレン系樹脂組成物
は、熱安定性において、従来の難燃化スチレン系樹脂組
成物よりも格段に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C08L 25/02 63:00) (72)発明者 杉浦 一光 神奈川県川崎市高津区久地788番地 三共 有機合成株式会社内 (72)発明者 久保 道弘 神奈川県川崎市高津区久地788番地 三共 有機合成株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチレン系樹脂100重量部及びブロム系
    難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系樹脂
    に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
    ック型エポキシ化合物を0.01〜5.0重量部 式(1) 【化1】 〔式(1)中、R1 は、H又はCH3 、n≧0〕で示さ
    れるノボラック樹脂と、式(2)〜(7) 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】 〔式(2)〜(7)中、R2 は、R1 と同義の基、m≧
    0〕で示されるフェノール類の少なくとも1種とエピハ
    ロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得
    られるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物、又
    は、式(1)で示されるノボラック樹脂とエピハロヒド
    リンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られる
    前駆体に、式(2)〜(7)で示されるフェノール類の
    少なくとも1種を反応させて得られるフェノール類ノボ
    ラック型エポキシ化合物 を添加してなる安定化された難燃化スチレン系樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】スチレン系樹脂100重量部及びブロム系
    難燃剤1〜50重量部からなる難燃化スチレン系樹脂
    に、 (a)成分 下記の反応で得られるフェノール類ノボラ
    ック型エポキシ化合物 式(1) 【化8】 〔式(1)中、R1 は、H又はCH3 、n≧0〕で示さ
    れるノボラック樹脂と、式(2)〜(7) 【化9】 【化10】 【化11】 【化12】 【化13】 【化14】 〔式(2)〜(7)中、R2 は、R1 と同義の基、m≧
    0〕で示されるフェノール類の少なくとも1種とエピハ
    ロヒドリンとを反応させ、水酸化アルカリで処理して得
    られるフェノール類ノボラック型エポキシ化合物、又は
    式(1)で示されるノボラック樹脂とエピハロヒドリン
    とを反応させ、水酸化アルカリで処理して得られる前駆
    体に、式(2)〜(7)で示されるフェノール類の少な
    くとも1種を反応させて得られるフェノール類ノボラッ
    ク型エポキシ化合物 並びに (b)成分 ハイドロタルサイト (c)成分 亜鉛置換ハイドロタルサイト類化合物 (d)成分 A型ゼオライト (e)成分 周期律表第II族若しくは第IV族の金属
    を含むゼオライト の中から選ばれた化合物の少なくとも1種を0.01〜
    5.0重量部を添加してなる安定化された難燃化スチレ
    ン系樹脂組成物。
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