JP3488779B2 - 地下多段式立体駐車装置 - Google Patents

地下多段式立体駐車装置

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JP3488779B2
JP3488779B2 JP06610896A JP6610896A JP3488779B2 JP 3488779 B2 JP3488779 B2 JP 3488779B2 JP 06610896 A JP06610896 A JP 06610896A JP 6610896 A JP6610896 A JP 6610896A JP 3488779 B2 JP3488779 B2 JP 3488779B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、地上側に複数並設
した入出庫兼用の地上側駐車スペースとピット式の複数
層の地下側駐車スペースとの間で車両をパレットごと格
納する地下多段式立体駐車装置に関し、特に、中間層の
各地下側駐車スペース列のパレットを横行させるパレッ
ト横行手段と昇降路内を昇降するパレットとの互いの干
渉を回避する対策に係る。 【0002】 【従来の技術】従来、このような地下多段式立体駐車装
置においては、例えば、特公平7−51853号公報に
開示されるように、地上側に入庫及び出庫を兼用する地
上側駐車スペースが複数並設され、これらの地上側駐車
スペースの下方には、これらの地上側駐車スペースと投
影面積のほぼ等しいピットが設けられ、該ピットには、
上記各地上側駐車スペースに対応して同数の地下側駐車
スペースが上下方向に複数層設けられている。さらに、
上記地上側駐車スペース列には、駐車スペース並設数よ
りも一つ少ない数のパレットが隣接する地上側駐車スペ
ースに対して横行可能に配置され、上記ピットの最下層
の地下側駐車スペース列には、駐車スペース並設数と同
数のパレットが上記各地上側駐車スペースに対して昇降
可能に配置され、上記ピットの最下層を除く複数の中間
層の地下側駐車スペース列には、それぞれ駐車スペース
並設数よりも一つ少ない数のパレットが隣接する地下側
駐車スペースに対して横行可能にかつ上記各地上側駐車
スペースに対して昇降可能に配置されている。そして、
上記最下層の地下側駐車スペース列のパレットには、中
間層の各地下側駐車スペース列にあるパレットの底面に
当接して該中間層のパレットを昇降させる押し上げポス
トが立設されていて、この最下層のパレットにのみ連結
される昇降チェーンなどの昇降駆動部により、中間層の
パレットが上記最下層のパレットの昇降に伴い昇降する
ようになっている。また、上記地上側及び各中間層の各
駐車スペース列には、地上側及び各中間層のパレットを
それぞれ横行させるパレット横行手段が個別に設けられ
ている。 【0003】つまり、最下層のパレットに対して車両を
入出庫させる場合には、その上方にある同列の中間層の
パレット及び地上側のパレットをそれぞれパレット横行
手段により隣接列に横行退避させて昇降路を形成した
後、最下層のパレットを地上側駐車スペースまで上昇さ
せて車両の入出庫を行う。一方、中間層のパレットに対
して車両を入出庫させる場合には、その中間層のパレッ
トの上方及び下方にある同列の中間層及び地上側のパレ
ットをそれぞれ隣接列に横行退避させて昇降路を同様に
形成した後、最下層のパレットを上昇させて上記中間層
のパレットの底面に押し上げポストを当接させた状態
で、その中間層のパレットを最下層のパレットの上昇に
伴い地上側駐車スペースまで上昇させて車両の入出庫を
行う。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
地下多段式立体駐車装置では、各中間層のパレットをパ
レット横行手段により横行させる構成上、中間層のパレ
ットの昇降路内に中間層のパレット横行手段が突出して
配置されることがあり、パレットの昇降路内を昇降する
パレットと、該パレットのある中間層よりも上方の中間
層のパレット横行手段(突出部分)とが干渉してパレッ
トの昇降が円滑に行えないといった欠点がある。 【0005】また、最下層のパレットには押し上げポス
トが立設されているので、地上側駐車スペースまで上昇
させた最下層のパレットに対して車両を入出庫する際
に、押し上げポストが地上側駐車スペースに上方に突出
した状態となり、この最下層のパレットに対して車両を
入出庫させる際には押し上げポストが車両の入出庫進路
上に位置して邪魔となって、車両の入出庫性が悪化す
る。しかも、最下層のパレットに対して車両を入出庫す
るときに、押し上げポストが地上側駐車スペースに上方
に突出した状態となるために、押し上げポストが地上側
駐車スペースの上壁に干渉しないように該駐車スペース
の高さを十分に確保しなければならず、地上側の駐車ス
ペースが平面駐車方式の場合に比べて広くなるといった
欠点もある。 【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、昇降路内でのパレットと
パレット横行手段との干渉回避可能な手段を、該昇降路
内に突出するパレット横行手段に付設することで、中間
層のパレットの昇降を円滑に行えるようにするととも
に、押し上げポストを廃止して車両の入出庫性を良好に
することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、地上側に
入庫及び出庫を兼用する地上側駐車スペースが複数並設
され、これらの地上側駐車スペースの下方には、これら
の地上側駐車スペースと投影面積のほぼ等しいピットが
設けられ、該ピットには、上記各地上側駐車スペースに
対応して同数の地下側駐車スペースが上下方向に複数層
設けられ、上記地上側駐車スペース列には、駐車スペー
ス並設数よりも一つ少ない数のパレットが隣接する地上
側駐車スペースに対して横行可能に配置され、上記ピッ
トの最下層の地下側駐車スペース列には、駐車スペース
並設数と同数のパレットが上記各地上側駐車スペースに
対して昇降可能に配置され、上記ピットの最下層を除く
複数の中間層の地下側駐車スペース列には、それぞれ駐
車スペース並設数よりも一つ少ない数のパレットが隣接
する地下側駐車スペースに対して横行可能にかつ上記各
地上側駐車スペースに対して昇降可能に配置され、入出
庫時、パレットを上記各地上側駐車スペースとその下方
の各地下側駐車スペースとの間に形成された昇降路で昇
降させるようにした地下多段式立体駐車装置を前提とす
る。さらに、上記複数の中間層の地下側駐車スペース列
の固定側に、パレットを支持して横行させるパレット横
行手段を昇降路内に突出する突出位置と昇降路外に退避
する退避位置とに出退するよう干渉回避手段により回動
可能に設け、上記各中間層のパレット横行手段を、中間
層のパレットを昇降路内で支持する複数個の支持ローラ
と、該各支持ローラを転動させる駆動手段とを備えたも
のとし、この各支持ローラを駆動手段により転動させる
ことにより、隣接する地下側駐車スペースとの間でパレ
ットを横行させるようにしているとともに、上記最下層
の地下側駐車スペースのパレットが昇降時に干渉しない
程度に上記昇降路内に突出して配置する。そして、上記
各中間層のパレット横行手段のうち、最下位置の中間層
を除くパレット横行手段を、その下方の地下側駐車スペ
ースに対して入出庫する際、昇降するパレットが干渉し
ないよう回動して上記昇降路外に退避させるように構成
したものである。 【0008】この構成により、請求項1記載の発明で
は、中間層のパレットが昇降する場合、昇降路内を昇降
するパレットと、その上方の中間層において上記昇降路
内に突出するパレット横行手段の突出部分との干渉が、
該パレット横行手段の突出部分を上記昇降路外に退避さ
せることで効果的にかつ確実に回避され、中間層のパレ
ットの昇降が円滑に行われる。しかも、中間層のパレッ
トを昇降させるのに最下層のパレットの押し上げポスト
を必要とはせず、地上側の駐車スペースにおいて最下層
のパレットに対して車両を乗入れ又は乗出す際に上方に
突出する押し上げポストが車両の入出庫進路上に位置す
ることがなくなって、最下層のパレットに対する車両の
入出庫が良好に行える。さらに、押し上げポストの廃止
により地上側駐車スペースの上壁に押し上げポストが干
渉しないように該駐車スペースの高さを十分に確保する
必要がなくなって、地上側の駐車スペースが平面駐車方
式の場合と遜色なくコンパクトに構成される。 【0009】さらに、突出位置と退避位置との間でパレ
ット横行手段出退させることで、昇降路内を昇降する
パレットとの干渉回避または横行可能な支持が行えて、
各中間層のパレット横行手段が簡単に構成される 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する 【0011】13および図14は本発明の実施の形態
に係る地下多段式立体駐車装置を示し、この地下多段式
立体駐車装置1には、地上1階1Fに入庫及び出庫を兼
用する第1ないし第4地上側駐車スペース2a〜2dが
車幅方向に隣接して4つ並設されている。これらの地上
側駐車スペース2a〜2dの下方には、これらの地上側
駐車スペース2a〜2dと投影面積のほぼ等しいピット
3が設けられている。上記ピット3には、地下側駐車ス
ペース(後述する中間層側駐車スペース8a〜8m及び
最下層側駐車スペース9a〜9d)が4階に亘って設け
られている。地下1階B1Fには上記各地上側駐車スペ
ース2a〜2dに対応して同数の中間層の第1ないし第
4中間層側駐車スペース8a〜8dが、地下2階B2F
に同数の中間層の第5ないし第8中間層側駐車スペース
8e〜8hが、地下3階B3Fに同数の中間層の第9な
いし第12中間層側駐車スペース8i,8j,8k,8
m(以下、便宜上8i〜8mと称する)が、地下4階B
4Fに同数の最下層の第1ないし第4最下層側駐車スペ
ース9a〜9dがそれぞれ設けられている。 【0012】上記地上1階1Fにおける地上側駐車スペ
ース2a〜2d列には、地上側駐車スペース2a〜2d
の並設数よりも一つ少ない数つまり3枚の第1パレット
P1が隣接する地上側駐車スペースに対して横行可能に
配置され、該各第1パレットP1に車両Xが搭載されて
格納されるようになっている。上記地下4階B4Fにお
ける最下層側駐車スペース9a〜9d列には、最下層側
駐車スペース9a〜9dの並設数と同数つまり4枚の第
3パレットP3が上記各地上側駐車スペース2a〜2d
に対して昇降可能に配置されている。上記地下1階B1
Fないし地下3階B3Fにおける中間層側駐車スペース
8a〜8d、8e〜8h、8i〜8m列には、それぞれ
中間層側駐車スペース8a〜8d、8e〜8h、8i〜
8mの並設数よりも一つ少ない3枚の第2パレットP2
が隣接する中間層側駐車スペースに対して横行可能にか
つ上記各地上側駐車スペース2a〜2dに対して昇降可
能に配置されている。すなわち、各地上側駐車スペース
2a〜2dには3台の車両Xが、各中間層側駐車スペー
ス8a〜8d,8e〜8h,8i〜8mには3台の車両
Xが、各最下層側駐車スペース9a〜9dには4台の車
両Xがそれぞれ搭載されて格納されるようになってお
り、地下多段式立体駐車装置1としては合計16台の車
両Xが収容できるようになっている。 【0013】上記各地上側駐車スペース2a〜2dのう
ちの第1パレットP1が存在しない空きスペースには、
地下1階B1Fないし地下3階B3Fの第2パレットP
2又は地下4階B4Fの第3パレットP3が昇降するよ
うになっており、車両Xは、上記各地上側駐車スペース
2a〜2dの第1パレットP1及び空きスペースに上昇
した第2及び第3パレットP2,P3のいずれかに対し
てその長手方向一側(図14では右側)より前進で乗り
入れられる一方、長手方向他側(図14では左側)から
前進で乗出されるようになっている。つまり、この空き
スペースは、中間層側駐車スペース8a〜8m、及び最
下層側駐車スペース9a〜9dに対して入出庫する際、
第2及び第3パレットP2,P3のいずれかが昇降する
昇降スペースないし車両乗入れ・乗出しスペースとして
機能する。 【0014】また、図1、図3及び図4に示すように、
上記各地上側駐車スペース2a〜2dに対応する地下1
階B1Fないし地下3階B3Fの中間層側駐車スペース
8a〜8m及び地下4階B4Fの最下層側駐車スペース
9a〜9dからなる4つの駐車スペース列(例えば第1
地上側駐車スペース2aに対応する第1、第5、第9中
間層側駐車スペース8a,8e,8i及び第1最下層側
駐車スペース9aからなる駐車スペース列)の四隅に
は、4本1組みの支柱4が立設されており、この1組の
支柱4によってピット3内が4つに区分されるようにな
っている。1組の各支柱4は、それぞれ前後で左右の支
柱4,4間を上下方向所定位置で複数の横梁5により連
結され、4つの駐車スペース列毎に枠組まれた枠組体7
として構成されている。前側及び後側の支柱4は、各列
に跨がる横方向に長い上端横梁5a(図3参照)により
上端同士が連結されている一方、各列に跨がる横方向に
長い下端横梁(図示せず)により下端同士が連結され
て、上記各枠組体7を堅牢なものにしている。 【0015】上記地上1階1Fには、第1パレットP1
を隣接列に横行させるパレット横行手段としての第1横
行手段10が設けられている。該第1横行手段10は、
第1パレットP1の前後両端に設けられた支持ローラと
しての左右一対のローラ11を備えている。また、前側
及び後側の支柱4の上端には、各地上側駐車スペース2
a〜2dに跨がって左右方向に延びる前後一対のレール
12が設けられている。上記各ローラ11は、上記レー
ル12上に転動可能に乗架されている。上記レール12
の上面には、図示しないウレタンシート材が貼着されて
いて、各ローラ11との摩擦力を高めるようにしてい
る。そして、上記第1パレットP1には、上記各ローラ
11のうちの単1個のローラのみを駆動させる図示しな
い正逆回転可能なモータが設けられ、該モータの起動に
より、上記レール12上を各ローラ11が転動して隣接
する地上側駐車スペースに対して第1パレットP1を横
行させるようになっている。つまり、モータは、例えば
図13において左から3つ目の第3地上側駐車スペース
2cにある第1パレットP1を左から2つ目の空スペー
ス(第2地上側駐車スペース2b)に横行させる場合に
は逆回転回りに、例えば図13において左から1つ目の
第1地上側駐車スペース2aにある第1パレットP1を
左から2つ目の空きスペースに対して横行させる場合に
は正回転回りにそれぞれ駆動させるようにしている。 【0016】そして、図5及び図6に示すように、上記
地下1階B1Fないし地下3階B3Fの各中間層側駐車
スペース8a〜8mには、中間層の各階B1F〜B3F
ごとに配置した第2パレットP2をそれぞれ隣接する中
間層側駐車スペースに対して横行させるパレット横行手
段としての第2横行手段13が個別に設けられている。
該各第2横行手段13は、第2パレットP2の前後両端
に設けられた左右方向に延びる前後一対のレール14を
備えている。該各レール14は、第2パレットP2の前
後両端縁の左右方向所定間隔置きの位置より下方に突出
したのち外方(前方又は後方)へ突出するブラケット1
5の下面外側に取り付けられている。上記各ブラケット
15の内側面15a(図1参照)は、下側に行くに従い
外側に位置するようなテーパ面に形成されていて、各第
2パレットP2下方の第2及び第3パレットP2,P3
上に搭載した車両X、つまり第5ないし第12中間層側
駐車スペース8e〜8mの第2パレットP2及び第1な
いし第4最下層側駐車スペース9a〜9dの第3パレッ
トP3上に搭載した車両Xとの干渉が余裕をもって回避
されるようになっている。 【0017】また、上記各中間層側駐車スペース8a〜
8mにそれぞれ対応する前後の両横梁5側(固定側)に
は、上記各レール14を横移動させる横移動手段16が
各階B1F〜B3Fの中間層側駐車スペース8a〜8m
ごとに設けられている。該各横移動手段16は、その各
中間層側駐車スペース8a〜8mの前後の両横梁5の左
右位置の一方側(図6では右側)に設けられた駆動手段
としての正逆回転可能なモータ17と、他方側(図6で
は左側)に設けられ、該モータ17の回転力に呼応して
回転する従動部材18とを備えている。上記モータ17
は、第2パレットP2に対して内外方向に突出する内外
軸17aを有し、この内外軸17aの内端(第2パレッ
トP2側)に支持ローラとしての駆動ローラ17bが、
外端(反第2パレットP2側)に駆動スプロケット17
cがそれぞれ回転一体に連結されている。一方、上記従
動部材18も、第2パレットP2に対して内外方向に突
出する内外軸18aを有し、この内外軸18aの内端に
支持ローラとしての従動ローラ18bが、外端に従動ス
プロケット18cがそれぞれ回転一体に連結されてい
る。上記駆動ローラ17b及び従動ローラ18bには、
上記レール14が乗架されている。このレール14の下
面には、図示しないウレタンシート材が貼着されてい
て、駆動ローラ17b及び従動ローラ18bとの摩擦力
を高めるようにしている。 【0018】上記駆動スプロケット17cと従動スプロ
ケット18cとには、無端の駆動チェーン19が掛け渡
され、このモータ17の回転力が、内外軸17aを介し
て駆動ローラ17bに、駆動チェーン19を介して従動
ローラ18bにそれぞれ伝達されるようになっている。
上記各中間層側駐車スペース8a〜8mごとの前後の両
横移動手段16は、互いのモータ17同士が電気的に制
御されて同期回転するようになっている。さらに、地下
1階B1Fないし地下3階B3Fにおいて互いに相隣る
中間層側駐車スペース間(例えば8a,8b間)には案
内ローラ20が設けられ、この各地下階B1Fないし地
下3階B3Fごとの相隣る中間層側駐車スペース間での
第2パレットP2の横行が案内ローラ20により介添え
されて円滑に行われるようになっている。そして、上記
駆動ローラ17b及び従動ローラ18bは、上記モータ
17の起動により転動し、この各ローラ17b,18b
の転動力を各レール14に伝達して第2パレットP2を
地下1階B1Fないし地下3階B3Fごとの互いに隣接
する中間層側駐車スペース間で横行させるようにしてい
る。つまり、モータ17は、例えば図13において左か
ら3つ目の第3中間層側駐車スペース8cにある第2パ
レットP2を左から2つ目の空スペース(第2中間層側
駐車スペース8b)に対して横行させる場合には逆回転
回りに、例えば図13において左から1つ目の第1中間
層側駐車スペース8aにある第2パレットP2を左から
2つ目の空きスペースに対して横行させる場合には正回
転回りにそれぞれ駆動させるようにしている。 【0019】上記各枠組体7には、図7にも示すよう
に、各中間層側駐車スペース8a〜8mの第2パレット
P2及び最下層側駐車スペース9a〜9dの第3パレッ
トP3を各駐車スペース列ごとに個別に昇降させる昇降
装置21が設けられている。該各昇降装置21は、減速
機構及びブレーキ機構を有する正逆回転可能な昇降モー
タ22を備えている。該昇降モータ22は、後側の支柱
4上部間の横梁5に取付けられている。上記昇降モータ
22の出力軸先端には、2連式の駆動スプロケット23
が回転一体に連結されている。また、上記各支柱4の上
端には矩形状の支持プレート24が取り付けられ、この
各支持プレート24に軸受25が固設されている。この
軸受25には、各列ごとの左右の支柱4,4間を延びる
前後一対の回転軸26が回転自在に支持されている。上
記駆動スプロケット23に対向する回転軸26の対向位
置には、2連式の大径スプロケット27が回転一体に連
結されている。上記駆動スプロケット23と大径スプロ
ケット27とには、図8にも示すように、2条で一本の
チェーンを構成する無端の駆動チェーン28が掛け渡さ
れていて、上記昇降モータ22の起動時に駆動チェーン
28を介して後側の回転軸26が回転するようになって
いる。そして、上記後側の回転軸26と前側の回転軸2
6との間には、前側の回転軸26を後側の回転軸26の
回転と同期させる同期手段29が設けられている。 【0020】該同期手段29は、上記両回転軸26,2
6の左側端間を前後方向に延びる同期軸30を備えてい
る。この同期軸30の前後両端には、傘歯車31a,3
1b(図3参照)同士の噛み合いにより互いに直交する
方向に回転力を伝達するベベルギヤボックス31が設け
られている。このベベルギヤボックス31の一方の傘歯
車31aは、上記前側及び後側の回転軸26の左側端に
回転一体に連結されている。一方、他方の傘歯車31b
は、上記同期軸30の前後両端に回転一体に連結されて
いる。そして、上記昇降モータ22起動時の後側の回転
軸26の回転力は、後側のベベルギヤボックス31によ
り変換されて同期軸30に伝達された後、この同期軸3
0の回転力が前側のベベルギヤボックス31により変換
されて前側の回転軸26に伝達され、これにより、前後
の両回転軸26,26は、昇降モータ22の正回転時に
は同期して互いに内側回り(図7に示す実線矢印方向)
に、昇降モータ22の逆回転時には同期して互いに外側
回り(図7に示す破線矢印方向)にそれぞれ回転するよ
うになっている。 【0021】上記両回転軸26,26の左右の軸受25
よりも外側(両端部側)には、2連式の駆動スプロケッ
ト32が回転一体に連結されている。また、図10に示
すように、上記各枠組体7の下端四隅には、上記各駆動
スプロケット32にそれぞれ対抗する2連式の従動スプ
ロケット33が設けられている。該各従動スプロケット
33は、各枠組体7の下端において左右の支柱4,4間
を延びる軸34の左右両端に回転一体に連結されてい
る。この軸34は、各支柱4の下端を支持する支持ブロ
ック35に設けられた軸受(図示せず)に回転自在に支
持されている。上記各支持ブロック35には、各最下層
側駐車スペース9a〜9dにおいて第3パレットP3を
載置する座部35aが立設されている。この座部35a
の上面にはゴム製のマット36が取り付けられている。
そして、上記支持ブロック35は、第3パレットP3の
下降時に該第3パレットP3の下面四隅を各マット36
に弾性当接させることで、支持ブロック35への着床時
の衝撃を緩和させつつ従動スプロケット33よりも上方
で第3パレットP3を支持するようになっている。一
方、上記第2パレットP2は、下降時にレール14が駆
動ローラ17bおよび従動ローラ18bに当接すること
で、各中間層側駐車スペース8a〜8m(空スペースを
含む)の横移動手段16上に支持されてそれ以上の下降
が規制されるようになっている。 【0022】また、上記各駆動スプロケット32と各従
動スプロケット33との間には、2条で一本のチェーン
を構成する無端の昇降チェーン37が、各列の中間層側
駐車スペース8a〜8m及び最下層側駐車スペース9a
〜9dの四隅に対応するように、ピット3の上下間に跨
がって掛け渡されている。該各昇降チェーン37は、駆
動スプロケット32と従動スプロケット33との間にお
いて内側折返し部分37aと外側折返し部分37bとに
内外方向に折り返されている。そして、上記各昇降チェ
ーン37は、各列の中間層側駐車スペース8a〜8mの
左右においてその前後の駆動スプロケット32及び従動
スプロケット33の歯面同士が互いに対向するように、
前後で向き合った状態に配置され、その互いに向き合う
前後の昇降チェーン37,37同士が、上記昇降モータ
22の正回転時にそれぞれ内側回り(図1に示す実線矢
印方向への回転)する一方、昇降モータ22の逆回転時
にそれぞれ外側回り(図1に示す破線矢印方向への回
転)するようになっている。 【0023】そして、図1に示すように、上記各昇降チ
ェーン37には、同じ駐車スペース列の中間層側及び最
下層側駐車スペースにある第2及び第3パレットP2,
P3の四隅に係脱可能に係合支持する支持手段41が設
けられている。該支持手段41は、各中間層側駐車スペ
ース8a〜8mにある第2パレットP2の四隅にだけそ
れぞれ個別に係合する第1支持具42と、各最下層側駐
車スペース9a〜9dにある第3パレットP3の四隅に
だけそれぞれ個別に係合する第2支持具43とを備えて
いる。該各支持具42,43は、各昇降チェーン37に
対して連結ピン44a,44b(図11参照)により支
持されている。上記第1支持具42は、それぞれ中間層
側駐車スペース8a〜8mにある第2パレットP2の四
隅直下方に内方端が対応するように、各昇降チェーン3
7の内側折り返し部分37aより内方(第2パレットP
2側)に突出して設けられている。一方、上記各第2支
持具43は、図10及び図12に示すように、それぞれ
地下4階B4Fの第3パレットP3の四隅直下方に外方
端が対応するように、各昇降チェーン37の外側折返し
部分37bより外方に突出して設けられている。そし
て、図11にも示すように、上記各支持具42,43
(図11では第1支持具42のみ示す)の反昇降チェー
ン37側には、その反昇降チェーン37側端部に凸部4
5aを有するように、下方に凹む凹部45bが設けられ
ている。 【0024】上記各第1支持具42の凸部45aは、各
中間層側駐車スペース8a〜8mにある第2パレットP
2の前後のレール14の左右両端に対応しており、これ
らの前後のレール14の左右両端には、上記第1支持具
42の凸部45aの基部よりも若干大きな形状の穴部4
6aが設けられている。さらに、図11に示すように、
上記各支持具42,43の凹部45bは、その反昇降チ
ェーン37側縦面が上方に行くに従って凹部45bの開
口を拡げるように傾斜するテーパ面に形成されて、凸部
45aを基部から先端に行くに従って先細り形状に形成
している。上記第1支持具42は、その凸部45aによ
って、第2パレットP2のレール14の穴部46aに対
する係合が円滑に行えるようにしている。 【0025】また、上記第3パレットP3の前後の左右
両端には、昇降チェーン37の外側方を外方(反第3パ
レットP3側)に突出したのち左右で互いに向き合う内
方側(昇降チェーン37側)に折り曲げた略L字型の突
片部47が設けられている。該各突片部47は、その外
方への突出部分47aが斜め下方に延びてその下面を座
部35aのマット36に当接させるように形成されてい
る一方、内方側への折り曲げ部分47bが上記各第2支
持具43の外方端に対応するようになっている。この折
り曲げ部分47bの先端側は、上記第2支持具43の凹
部45bへの係合を可能とする係合片に形成されてい
る。上記該折り曲げ部分47b(係合片)の外面も、上
記第2支持具43の凹部45bの反昇降チェーン側縦面
と同方向のテーパ面に形成されていて、第2支持具43
の凹部45bに対する係合が円滑に行えるようにしてい
る。 【0026】そして、上記各昇降チェーン37は、地下
1階B1Fないし地下4階B4Fの各駐車スペース列毎
にそれぞれ同期して駆動するようになっており、互いに
前後で向き合う昇降チェーン37,37同士を外側回り
させる各昇降チェーン37の駆動時、各第1支持具42
の凸部45aだけを第2パレットP2の各レール14の
穴部46aに係合させて、該第2パレットP2を水平状
態に保ちつつ昇降させるようにしている。一方、互いに
前後で向き合う昇降チェーン37,37同士を内側回り
させる各昇降チェーン37の駆動時、各第2支持具43
の凹部45bだけを第3パレットP3の各突片部47の
折り曲げ部分47b(係合片)に係合させて、第3パレ
ットP3を水平状態に保ちつつ昇降させるようにしてい
る。 【0027】この場合、第3パレットP3の下降は、互
いに前後で向き合う昇降チェーン37,37同士を外側
回りさせる各昇降チェーン37の駆動により行われる
が、第3パレットP3の上昇時にその上昇移動分に相当
する各昇降チェーン37の内側回りの回転量だけ第1支
持具42が従動スプロケット33を経て外側折返し部分
37bに移動しているので、第3パレットP3の下降時
に昇降チェーン37,37同士を外側回りに駆動させて
も、各第1支持具42の凸部45aと第2パレットP2
の各レール14の穴部46aとが係合することはない。
また、第2パレットP2の上昇時にその上昇移動分に相
当する各昇降チェーン37の外側回りの回転量だけ第2
支持具43が従動スプロケット33を経て内側折返し部
分37aに移動しているので、第2パレットP2の下降
時に昇降チェーン37,37同士を内側回りに駆動させ
ても、各第2支持具43の凹部45bと第3パレットP
3の折り曲げ部分47bとが係合することはない。そし
て、第2パレットP2の下降は、互いに前後で向き合う
昇降チェーン37,37同士を内側回りさせる各昇降チ
ェーン37の駆動により行われ、該第2パレットP2が
レール14を介して地下1階B1Fないし地下3階B3
Fの駆動ローラ17b及び従動ローラ18b上に当接し
た状態からさらに上記各昇降チェーン37の駆動を継続
させることで、各第1支持具42の凸部45aが各レー
ル14の各穴部46aより離れ、各第1支持具42の凸
部45aと各レール14の穴部46aとの係合が解除さ
れるようになっている。一方、第3パレットP3の下降
は、互いに前後で向き合う昇降チェーン37,37同士
を外側回りさせる各昇降チェーン37の駆動により行わ
れ、該第3パレットP3が地下4階B4Fの座部35a
に当接した状態からさらに上記各昇降チェーン37の駆
動を継続させることで、各第2支持具43の凹部45b
より各突片部47の折り曲げ部分47bが離れ、各第2
支持具43の凹部45bと各突片部47の折り曲げ部分
47bとの係合が解除されるようになっている。 【0028】また、図9に示すように、上記地下1階B
1Fないし地下3階B3Fにそれぞれ対応する各支柱4
の対応部位には、それぞれ昇降チェーン37の内側折返
し部分37a及び外側折返し部分37bの撓みを内側か
ら鉛直線状に矯正するガイド48(図では地下1階B1
F部分のみ示す)が設けられ、この各ガイド48によっ
て各地下階B1F〜B3Fにおける第1支持具42の凸
部45aの位置を補正して、第2パレットP2の各レー
ル14の穴部46aとの係合をスムーズに行えるように
している。上記昇降チェーン37の内側折返し部分37
aは、各支持具42,43の凸部45aが第2パレット
P2のレール14の穴部46aに対して係合するに従っ
て各第2パレットP2側(図11に二点鎖線で示す状
態)に若干量膨らんで、該両者の係合が確実に行えるよ
うになっている。 【0029】そして、本発明の特徴部分として、図1お
よび図2に示すように、上記各第2横行手段13は、そ
の各中間層側駐車スペース8a〜8mの第2パレットP
2と共に昇降する前後のレール14に対し、各中間層側
駐車スペース8a〜8mの前後の両横梁5側に設けられ
た駆動ローラ17b及び従動ローラ18bが第2パレッ
トP2の昇降路内において干渉するように配置されてい
る。つまり、第1ないし第12中間層側駐車スペース8
a〜8mの横移動手段16は、その各第1ないし第12
中間層側駐車スペース8a〜8mの第2パレットの昇降
路内に駆動ローラ17b及び従動ローラ18bがそれぞ
れ均一量だけ突出して配置されており、レール14を介
して第2パレットP2の支持を駆動ローラ17b及び従
動ローラ18b上で行うようにしている。 【0030】上記各中間層側駐車スペースのうち、最下
位置の第9ないし第12中間層側駐車スペース8i〜8
mを除いた残る上方の第1ないし第8中間層側駐車スペ
ース8a〜8hの各第2横行手段13は、横移動手段1
6(モータ17及び従動部材18)を回動自在に支持す
る回動支持手段52を備えている。該回動支持手段52
は、上記第1ないし第8中間層側駐車スペース8a〜8
hの前後の横梁5の中央部上方を左右方向に延びる支持
フレーム53を備えており、この支持フレーム53上に
第1ないし第8中間層側駐車スペース8a〜8hの横移
動手段16が支持固定されている。また、上記回動支持
手段52は、支持フレーム53の左右両位置よりそれぞ
れ下方に突出する突出片54を備えている。 【0031】上記回動支持手段52は、第1ないし第8
中間層側駐車スペース8a〜8hの前後の横梁5の左右
両位置より外方(反第2パレットP2側)に突出するフ
ランジ片55に対して上記突出片54の下端を支持軸5
6を介して回動自在に支持するようにしている。上記支
持軸56は、フランジ片55に対する両端の支持部が円
筒状に形成されてフランジ片55に対する突出片54の
回動を可能にしている一方、その支持部を除く除外部分
が断面四角形状に形成されている。そして、上記第1な
いし第8中間層側駐車スペース8a〜8hの各第2横行
手段13は、第1ないし第8中間層側駐車スペース8a
〜8hの前後の横梁5に対して横移動手段16を第2パ
レットP2の昇降路内外方向に移動可能に支持してい
る。一方、上記第9ないし第12中間層側駐車スペース
8i〜8mの横移動手段16は、第9ないし第12中間
層側駐車スペース8i〜8mの前後の横梁5に固定され
ている。 【0032】また、上記第1ないし第8中間層側駐車ス
ペース8a〜8hの各第2横行手段13は、横移動手段
16を第2パレットP2の昇降路外に移動させる干渉回
避手段51を備えている。該干渉回避手段51は、第2
パレットP2の昇降路外への第2横移動手段16の移動
により、第2パレットP2の昇降路内での該パレットP
2前後のレール14に対する横移動手段16(駆動ロー
ラ17b及び従動ローラ18b)の干渉を回避するよう
になっている。この干渉回避手段51は、上記横梁5と
支持フレーム53との間を上下方向に延びるアーム57
を備え、このアーム57の下端を上記支持軸56の除外
部分の軸方向略中央部に回転一体に取り付けている。ま
た、上記左右のフランジ片55間に対応する横梁5上面
の対応部位には、その対応部位より上方に突出する突出
フランジ58が設けられている。この突出フランジ58
の上端にはパワーシリンダ59の基端が、上記アーム5
7の上端には該パワーシリンダ59のピストンロッド5
9aの先端がそれぞれ回動自在に支持されている。上記
各突出片54の下部は、横梁5の上面及び外側面の2面
に対して当接して支持フレーム53を位置決めするよう
になっている。そして、上記各中間層側駐車スペース8
a〜8hの干渉回避手段51は、地下2階B2F及び地
下3階B3Fの第5ないし第12中間層側駐車スペース
8e〜8mの上方に位置する回動支持手段52を作動さ
せて横移動手段16を昇降路内に突出する突出位置(図
1に実線で示す位置)から昇降路外の退避位置(図1に
二点鎖線で示す位置)まで移動させるようになってい
る。具体的には、パワーシリンダ59のピストンロッド
59aを伸長させることで、アーム57を介した回動力
を断面四角形状の除外部分に確実に伝達させて支持軸5
6を回動させ、この支持軸56の回動に伴い各突出片5
4を回動させて横移動手段16(駆動ローラ17b及び
従動ローラ18b)を支持フレーム53ごと第2パレッ
トP2の昇降路外に移動させるようにしている。 【0033】また、上記第3パレットP3の昇降路の平
面スペースは、第3パレットP3自身がレール14を必
要としないために第2パレットP2のレール14を含む
昇降路の平面スペースよりも小さくなっている。この第
3パレットP3の昇降路外に各中間層側駐車スペース8
a〜8mの各横行手段13が配置されており、該第3パ
レットP3は、昇降時に地下1階B1Fないし地下3階
B3Fの各中間層8a〜8mの横移動手段16の駆動ロ
ーラ17b及び従動ローラ18bには干渉せずに地下1
階B1Fないし地下3階B3Fの各中間層側駐車スペー
ス8a〜8mを駐車スペース列方向に素通りできるよう
になっている。一方、上記第1パレットP1は、上記第
2及び第3パレットP2,P3に比して上下高さが短く
形成され、この第1パレットP1の前後両側より突出す
るローラ11により地上側駐車スペース2a〜2dでの
横行を可能とする構成上、第2及び第3パレットP2,
P3が地上側駐車スペース2a〜2dまで上昇しても、
該各パレットP2,P3の第2横行手段13のレール1
4及び第3パレットP3と、第1横行手段10のレール
12との間には十分に干渉回避できるだけの上下空間が
存在しており、地上側駐車スペース2a〜2dにおい
て、第1横行手段10のレール12と、各第2パレット
P2の第2横行手段13のレール14及び第3パレット
P3との互いの干渉が回避されるようになっている。さ
らに、図13に示すように、上記第1パレットP1は、
その左右両側に乗降ステップP1a,P1bが設けられ
ている。該各乗降ステップP1a,P1bは左右交互に
段違いに配置され、相隣る第1パレットP1,P1間で
の各乗降ステップP1a,P1b同士の干渉が回避され
るようになっている。上記地上側駐車スペース2a〜2
dのうちの空スペースを挟んで対向する第1パレットP
1,P1間の各乗降ステップP1a,P1bは、その空
スペースに上昇した第2及び第3パレットP2,P3の
乗降ステップとしても機能する。また、図1及び図3に
示すように、上記ピット3の前後両縁には、上記地上側
駐車スペース2a〜2dにある第1パレットP1、及び
第2,第3パレットP2,P3の前後両端との間の隙間
を埋めるデッキ38が設けられている。 【0034】次に、車両Xの入出庫手順について説明す
る。 【0035】この場合、前提として、各昇降装置21に
おける昇降チェーン37の第1支持具42と、第1ない
し第12中間層側駐車スペース8a〜8mにある第2パ
レットP2のレール14の穴部46aとは非係合状態に
あり、第2支持具43の凹部45bと第3パレットP3
の各突片部47の折り曲げ部分47bとも非係合状態に
ある。また、各第1支持具42は昇降チェーン37の内
側折り返し部分37a側で第1ないし第12中間層側駐
車スペース8a〜8mにある第2パレットP2のレール
14の穴部46aの直下方に、第2支持具43は昇降チ
ェーン37の外側折り返し部分37b側で各突片部47
の折り曲げ部分47bの直下方にそれぞれ位置付けられ
ていて、昇降チェーン37の外側回りの駆動時に第1支
持具42が穴部46aに、昇降チェーン37の内側回り
の駆動時に第2支持具43が折り曲げ部分47bにそれ
ぞれ直ちに係合するように待機しているものとする。 【0036】先ず、地上1階1Fの地上側駐車スペース
2a〜2dに車両Xを入庫する場合には、図13におい
て左から2つ目の第2地上側駐車スペース2bが空スペ
ースとなっているので、残る第1、第3及び第4地上側
駐車スペース2a,2c,2dのうちの空いている第1
パレットP1に対して車両Xを前進で入庫させて格納す
る。一方、この第1、第3及び第4地上側駐車スペース
2a,2c,2dからの車両Xの出庫は、入庫時とは逆
方向から車両Xを前進で出庫する。なお、通常は地上側
駐車スペース2a〜2dのうちの空スペースを塞ぐべ
く、空スペース列の第2パレットP2又は第3パレット
P3を地上1階1Fまで上昇させておいてもよい。 【0037】次に、地下4階B4Fの最下層側駐車スペ
ース9a〜9dのうち、図13において左から3つ目の
第3最下層側駐車スペース9cの第3パレットP3に対
して車両Xを入出庫させる場合について説明する。 【0038】この第3最下層側駐車スペース9cの第3
パレットP3の上方には第1及び第2パレットP1,P
2が存在し、かつ左から2つ目の第2地上側駐車スペー
ス2b、第2中間層側駐車スペース8b、第6中間層側
駐車スペース8f及び第10中間層側駐車スペース8j
がそれぞれ空き空間となっているので、上記第3地上側
駐車スペース2cにある第1パレットP1を第1横行手
段10により第2地上側駐車スペース2bまで横行退避
させるとともに、第3、第7及び第11中間層側駐車ス
ペース8c,8g,8kにある第2パレットP2を、そ
れぞれの第2横行手段13の横移動手段16の逆駆動つ
まりモータ17の逆回転回りの駆動により、駆動ローラ
17b及び従動ローラ18bを逆回転させてレール14
ごと第2、第6及び第10中間層側駐車スペース8b,
8f,8j(空スペース)まで横行退避させることで、
第3最下層側駐車スペース9cの第3パレットP3の上
方に昇降路を形成する。 【0039】このとき、第3最下層側駐車スペース9c
よりも上層側の第3,第7,第11中間層側駐車スペー
ス8c,8g,8kの第2横行手段13の駆動ローラ1
7b及び従動ローラ18bは、第3最下層側駐車スペー
ス9cの第3パレットP3の昇降路外でそれぞれ突出し
ていて、第3最下層側駐車スペース9cの第3パレット
P3の昇降路内には突出しておらず、よって第3パレッ
トP3の昇降の邪魔にはならないようになっている。 【0040】その後、昇降モータ22を正回転させて前
後の両回転軸26,26を同期させつつ各昇降チェーン
37を内側回りに駆動させる。このとき、内側折返し部
分37aの第1支持具42は、従動スプロケット33を
経て外側折返し部分37b側に移動している。 【0041】この各昇降チェーン37の内側回りの駆動
により、各第2支持具43の凹部45bだけを第3パレ
ットP3の各突片部47の折り曲げ部分47bに個別に
係合させて該第3パレットP3を水平状態に保ちつつ上
昇させ、この第3パレットP3が第3地上側駐車スペー
ス2cに到達した時点で昇降モータ22の正回転を停止
させて各昇降チェーン37の駆動を停止し、第3パレッ
トP3を第3地上側駐車スペース2cに位置付けた後、
上述の第1、第3及び第4地上側駐車スペース2a,2
c,2dの各第1パレットP1への車両Xの入出庫の場
合と同様に、その第3パレットP3に対して車両Xを前
進で入庫する一方、第3パレットP3に対して車両Xを
出庫させる場合には入庫時とは逆方向から車両Xを前進
で出庫する。 【0042】そして、上記第3地上側駐車スペース2c
において車両Xの入出庫に供された第3パレットP3を
最下層側駐車スペースに戻す場合には、昇降モータ22
を逆回転させて、各昇降チェーン37を外側回りに駆動
させることで、各第2支持具43を折り曲げ部分47b
に係合させた状態で、第3パレットP3を座部35a上
面に当接するまで水平状態に保ちつつ下降させて、第3
パレットP3を第3最下層側駐車スペース9cに戻すよ
うにしている。この場合、昇降モータ22を、第3パレ
ットP3が第3最下層側駐車スペース9cに到達した時
点から若干量だけ過分に逆回転させてから停止させるこ
とで、各第2支持具43を第3パレットP3の折り曲げ
部分47bに対して非係合状態にして、該折り曲げ部分
47bの直下方に位置付けるとともに、各第1支持具4
2を、従動スプロケット33を経て内側折返し部分37
a側に移動させて、穴部46aの直下方に位置付けるよ
うにしている。 【0043】次に、地下2階B2F及び地下3階B3F
の第5ないし第12中間層側駐車スペース8e〜8mの
うち、図13において左から3つ目の第7中間層側駐車
スペース8gの第2パレットP2に対して車両Xを入出
庫させる場合を例にあげて説明する。 【0044】この第7中間層側駐車スペース8gの第2
パレットP2の上方には第1パレットP1及び第2パレ
ットP2が存在し、かつ左から2つ目の第2地上側駐車
スペース2b及び第2中間層側駐車スペース8bが空き
空間となっているので、第3地上側駐車スペース2cの
第1パレットP1を第1横行手段10により第2地上側
駐車スペース2bまで横行退避させるとともに、第3中
間層側駐車スペース8cの第2パレットP2を第2横行
手段13の横移動手段16のモータ17の逆回転回りの
駆動によりレール14ごと第2中間層側駐車スペース8
bまで横行退避させることで、第7中間層側駐車スペー
ス8gの第2パレットP2の昇降路を形成する。このと
き、地下3階の第9ないし第12中間層側駐車スペース
8i〜8mのうち、第7中間層側駐車スペース8gの下
方に位置する第11中間層側駐車スペース8kの第2パ
レットP2も、第2横行手段13のモータ17の逆回転
回りの駆動により、第10中間層側駐車スペース8jま
で横行退避させることで、昇降チェーン37の外側回り
の駆動時に第1支持具42が第11中間層側駐車スペー
ス8kの第2パレットP2の穴部46aに係合しないよ
うにしておく。 【0045】次いで、第7中間層側駐車スペース8gよ
りも上層側の第3中間層側駐車スペース8cの第2横行
手段13の駆動ローラ17b及び従動ローラ18bが、
第7中間層側駐車スペース8gの第2パレットP2の昇
降路内に突出する突出位置にあり、第7中間層側駐車ス
ペース8gの第2パレットP2を昇降路内で昇降させる
前に、該第2横行手段13の駆動ローラ17b及び従動
ローラ18bを干渉回避手段51により昇降路外の退避
位置までに退避させる。 【0046】つまり、第3中間層側駐車スペース8cの
干渉回避手段51のパワーシリンダ59のピストンロッ
ド59aを伸長させ、アーム57を介して回動支持手段
52の支持軸56を回動させる。この支持軸56の回動
に伴い各突出片54を回動させて横移動手段16を支持
フレーム53ごと反パレット側に移動させることによ
り、第3中間層側駐車スペース8cの横移動手段16の
駆動ローラ17b及び従動ローラ18bを、レール14
を伴い昇降する第7中間層側駐車スペース8gの第2パ
レットP2の昇降路外に退避させる。 【0047】その後、昇降モータ22を逆回転させて前
後の両回転軸26,26を同期させつつ各昇降チェーン
37を外側回りに駆動させる。このとき、外側折返し部
分37bの第2支持具43は、従動スプロケット33を
経て内側折返し部分37a側に移動している。この各昇
降チェーン37の外側回りの駆動により、各第1支持具
42の凸部45aを第7中間層側駐車スペース8gの第
2パレットP2の各レール14の穴部46aにだけそれ
ぞれ個別に係合させ、該第2パレットP2を水平状態に
保ちつつ上昇させ、この第2パレットP2が第3地上側
駐車スペース2cに到達した時点で昇降モータ22の逆
回転を停止させて各昇降チェーン37の駆動を停止し、
第2パレットP2を第3地上側駐車スペース2cに位置
付けた後、該第2パレットP2に対して車両Xを前進で
入庫する一方、第2パレットP2に対して車両Xを出庫
させる場合には入庫時とは逆方向から車両Xを前進で出
庫する。 【0048】そして、上記第3地上側駐車スペース2c
において車両Xの入出庫に供された第2パレットP2を
中間層側駐車スペースに戻す場合には、昇降モータ22
を正回転させ、前後の両回転軸26,26を同期手段2
9により同期させつつ互いに内側回りに回転させて、互
いに前後で向き合う昇降チェーン37,37同士を内側
回りさせるように各昇降チェーン37を駆動させること
により、各第1支持具42を各穴部46aに係合させた
状態で、第2パレットP2のレール14を第7中間層側
駐車スペース8gの駆動ローラ17b及び従動ローラ1
8b上に当接するまで水平状態に保ちつつ下降させて、
第2パレットP2を第7中間層側駐車スペース8gに戻
すようにしている。この場合、昇降モータ22を、第2
パレットP2が第7中間層側駐車スペース8gに到達し
た時点から若干量だけ過分に正回転させてから停止させ
ることで、各第1支持具42を穴部46aに対して非係
合状態にして、該穴部46aの直下方に位置付けるよう
にしている。 【0049】しかる後、第3中間層側駐車スペース8c
においてパワーシリンダ59のピストンロッド59aを
収縮させ、アーム57を介した支持軸56の回動に伴い
各突出片54を回動させて横梁5の上面及び外側面に各
突出片54の下部を当接させることで、該各突出片54
の回動を規制して支持フレーム53を位置決めし、第3
中間層側駐車スペース8cの第2横行手段13の横移動
手段16により第2パレットP2の横行が行えるよう
に、その駆動ローラ17b及び従動ローラ18bを第2
パレットP2の昇降路内に突出させておく。 【0050】次に、地下1階B1Fの中間層側駐車スペ
ース8a〜8dのうちの第3中間層側駐車スペース8c
の第2パレットP2に対して車両Xを入出庫させる場合
について説明する。 【0051】この第3中間層側駐車スペース8cの第2
パレットP2上方に存在する第1パレットP1のみを第
1横行手段10により第2地上側駐車スペース2bまで
横行退避させることで、第3中間層側駐車スペース8c
の第2パレットP2の昇降路を形成する。このとき、地
下2階B2F及び地下3階B3Fの第5ないし第12中
間層側駐車スペース8e〜8mのうち、第3中間層側駐
車スペース8cの下方に位置する第7及び第11中間層
側駐車スペース8g,8kの第2パレットP2も、各第
2横行手段13のモータ17の逆回転回りの駆動によ
り、第6及び第10中間層側駐車スペース8f,8jま
で横行退避させることで、昇降チェーン37の外側回り
の駆動時に第1支持具42が第7及び第11中間層側駐
車スペース8g,8kの第2パレットP2の穴部46a
にそれぞれ係合しないようにしておく。 【0052】次いで、昇降モータ22を逆回転させて前
後の両回転軸26,26を同期させつつ各昇降チェーン
37を外側回りに駆動させ、各第1支持具42の凸部4
5aを第3中間層側駐車スペース8cの第2パレットP
2の各レール14の穴部46aにだけそれぞれ個別に係
合させて、該第2パレットP2を水平状態に保ちつつ上
昇させる。その後、この第2パレットP2が第3地上側
駐車スペース2cに到達した時点で昇降モータ22の逆
回転を停止させて各昇降チェーン37の駆動を停止し、
第2パレットP2を第3地上側駐車スペース2cに位置
付けた後、該第2パレットP2に対して車両Xを前進で
入庫する一方、第2パレットP2に対して車両Xを出庫
させる場合には入庫時とは逆方向から車両Xを前進で出
庫する。 【0053】そして、上記第3地上側駐車スペース2c
において車両Xの入出庫に供された第2パレットP2を
中間層側駐車スペースに戻す場合には、昇降モータ22
を正回転させて各昇降チェーン37を内側回りに駆動さ
せることにより、各第1支持具42を各穴部46aに係
合させた状態で、第2パレットP2のレール14を第3
中間層側駐車スペース8cの駆動ローラ17b及び従動
ローラ18b上に当接するまで水平状態に保ちつつ下降
させて、第2パレットP2を第3中間層側駐車スペース
8cに戻すようにしている。この場合においても、昇降
モータ22を、第2パレットP2が第3中間層側駐車ス
ペース8cに到達した時点から若干量だけ過分に正回転
させてから停止させることで、各第1支持具42を穴部
46aに対して非係合状態にして、該穴部46aの直下
方に位置付けるようにしている。 【0054】したがって、上記実施の形態では、地下1
階B1Fないし地下3階B3Fの各中間層側駐車スペー
ス8a〜8mの第2パレットP2の昇降路内において、
第2パレットP2に伴い昇降する前後のレール14と、
その昇降する第2パレットP2よりも上層階の中間層側
駐車スペースで昇降路内に突出して配置された第2横行
手段13(横移動手段16)の駆動ローラ17b及び従
動ローラ18bとの互いの干渉が、パワーシリンダ59
のピストンロッド59aの伸長時に横移動手段16(駆
動ローラ17b及び従動ローラ18b)を支持フレーム
53ごと昇降路外(退避位置)に回動させる干渉回避手
段51により回避されるので、昇降路内における第2パ
レットP2の各レール14と駆動ローラ17b及び従動
ローラ18bとの互いの干渉を効果的にかつ確実に回避
できて、第5ないし第12中間層側駐車スペース8e〜
8mの第2パレットP2の昇降を円滑に行うことができ
る。また、上記横移動手段16が、中間層の第2パレッ
トP2の昇降路内に突出する突出位置と、昇降路外に退
避する退避位置との間で回動支持手段52により回動自
在に支持されているので、突出位置と退避位置との間で
駆動ローラ17b及び従動ローラ18bを回動させるこ
とで、昇降路内を昇降する第2パレットP2との干渉回
避または横行可能な支持が行えて、第2横行手段13を
簡単に構成することができる。 【0055】しかも、地下1階B1Fないし地下3階B
3Fの各中間層側駐車スペース8a〜8mの第2パレッ
トP2は、昇降チェーン37の内側折返し部分37aの
各第1支持具42によるレール14の穴部46aへの係
合でもってそれぞれ個別に昇降するので、中間層の第2
パレットP2を昇降させるのに最下層側駐車スペース9
a〜9dの第3パレットP3に押し上げポストを必要と
はせず、地上側駐車スペース2a〜2dにおいて最下層
側駐車スペース9a〜9dの第3パレットP3に対して
車両Xを乗入れ又は乗出す際に上方に突出する押し上げ
ポストが車両Xの入出庫進路上に位置することがなくな
って、最下層側駐車スペース9a〜9dの第3パレット
P3に対する車両Xの入出庫性の向上を図ることができ
る。さらに、押し上げポストの廃止により地上側駐車ス
ペース2a〜2dの上壁に押し上げポストが干渉しない
ように該駐車スペース2a〜2dの高さを十分に確保す
る必要がなくなって、地上側駐車スペース2a〜2dを
平面駐車方式の場合と遜色なくコンパクトに構成するこ
とができる。しかも、地下1階B1Fないし地下3階B
3Fの各中間層側駐車スペース8a〜8mの第2横行手
段13は、第2パレットP2側にレール14を設ける一
方、駆動源となる横移動手段16(モータ17)を各中
間層側駐車スペース8a〜8mの前後の両横梁5側に設
けたので、電源は固定側となる横梁5側の横移動手段1
6に対してのみ供給すれば良く、中間層側駐車スペース
8a〜8mにおいて横行及び昇降する第2パレットP2
に対する給電が不要となって、第2パレットP2周りの
配線系統を非常にシンプルなものにすることができると
ともに、配線系統の断線などの故障も減少させることが
できる。 【0056】さらに、上記実施の形態では、中間層側駐
車スペース8a〜8mの第2パレットP2を昇降させる
場合に各昇降チェーン37を外側回りに駆動させること
で、第2パレットP2の前後のレール14左右の穴部4
6aに対して4条の昇降チェーン37の各第1支持具4
2だけが個別に係合する一方、最下層側駐車スペース9
a〜9dの第3パレットP3を昇降させる場合に各昇降
チェーン37を内側回りに駆動させることで、第3パレ
ットP3四隅の折り曲げ部分47bに対して4条の昇降
チェーン37の第2支持具43だけがそれぞれ個別に係
合することになる。これにより、各昇降チェーン37の
外側回り又は内側回りの駆動によって中間層側駐車スペ
ース8a〜8mの第2パレットP2又は最下層側駐車ス
ペース9a〜9dの第3パレットP3を係合させて、そ
の第2及び第3パレットP2,P3のいずれにおいて
も、該パレットP2,P3を単体で昇降させることが可
能となり、各昇降チェーン37の各支持具42,43に
かかる負荷が常に単一のパレット分のみとなって、昇降
チェーン37駆動用の昇降モータ22(駆動源)を出力
の小さなものにすることもできる 【0057】、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。例えば、上記の実施の形態では、ピット3内に3層
の中間層と1層の最下層とで地下4段式の地下多段式立
体駐車装置1を構成したが、4層以上の中間層と1層の
最下層とで地下5段式以上の地下多段式立体駐車装置が
構成されるようにしても良い。 【0058】また、上記の実施の形態では、各階におい
て駐車スペースを4つずつ並設した地下多段式立体駐車
装置1を構成したが、各階の駐車スペースが4つを除く
2つ以上並設された地下多段式立体駐車装置であっても
良い。また、上記実施の形態では、昇降チェーン37に
より各パレットP2,P3を昇降させるように構成した
が、最下層側駐車スペース列に上下方向に伸縮するパン
タグラフ状の一対の伸縮手段を備えてなるリフト装置な
どを設け、該リフト装置により第2及び第3パレットが
各地下側駐車スペースと地上側駐車スペースとの間で昇
降するように構成されていても良い。さらに、上記実
の形態では、地上1階1Fより上方に駐車スペースを持
たない地下多段式駐車装置1を構成したが、地上1階の
さらに上方空間にも昇降又は横行するパレットを多段に
構成して同一敷地面積における駐車台数を増加するよう
にしても良い。 【0059】さらにまた、上記の実施の形態では第2横
行手段13を第2パレットP2側への給電不要な構成と
したが、第1横行手段も第1パレット側への給電不要な
構成にしても良いのは勿論である。 【0060】 【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る地下多段式立体駐車装置によれば、昇降路内を昇降す
るパレットよりも上方のパレット横行手段をパレットの
昇降路外に退避させるようにしたので、昇降路内でのパ
レット横行手段とパレットとの干渉を効果的かつ確実に
回避して、パレットの昇降を円滑に行うことができる。
しかも、中間層のパレットを昇降させる押し上げポスト
を廃止して、最下層のパレットに対する車両の入出庫性
の向上を図ることができるとともに、地上側駐車スペー
スの上壁高さを抑えて地上側の駐車スペースを平面駐車
方式の場合と遜色なくコンパクトに構成することができ
る。 【0061】さらに、突出位置と退避位置との間でパレ
ット横行手段を出退させるようにしたので、昇降路内を
昇降するパレットとの干渉回避または横行可能な支持
えて、各中間層のパレット横行手段を簡単に構成する
ことができる
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態に係る地下多段式立体駐車
装置の後部付近の縦断側面図である。 【図2】同地下多段式立体駐車装置の前部における干渉
回避手段の斜視図である。 【図3】同地下多段式立体駐車装置の後部付近を一部切
欠いた平面図である。 【図4】同地下多段式立体駐車装置の地上1階の後部付
近を示す縦断正面図である。 【図5】同地下多段式立体駐車装置の地下1階の後部付
近を示す平面図である。 【図6】同じく第2横行手段を示す第2パレット後部付
近の平面図である。 【図7】同じく昇降装置の構成を示す斜視図である。 【図8】同じく地上階付近で視た昇降チェーンの平面図
である。 【図9】同じく中間層付近で視た昇降チェーンの平面図
である。 【図10】同じく最下層付近で視た昇降チェーンの平面
図である。 【図11】同昇降チェーンの中間層付近の側面図であ
る。 【図12】同じく第5パレット後部付近の平面図であ
る。 【図13】同地下多段式立体駐車装置の正面図である。 【図14】同地下多段式立体駐車装置の側面図である 【符号の説明】 1 地下多段式立体駐車装置 2a〜2d 地上側駐車スペース 3 ピット 8a〜8m 中間層側駐車スペース(地下側駐車スペー
ス) 9a〜9d 最下層側駐車スペース(地下側駐車スペー
ス) 10 第1横行手段(地上側駐車スペースのパレッ
ト横行手段) 11 ローラ(支持ローラ) 13 第2横行手段(中間層側駐車スペースのパレ
ット横行手段) 14 レール 17 モータ(駆動手段) 17b 駆動ローラ(支持ローラ) 18b 従動ローラ(支持ローラ 1 第1パレット(地上側駐車スペースのパレッ
ト) P2 第2パレット(中間層側駐車スペースのパレ
ット) P3 第3パレット(最下層側駐車スペースのパレ
ット)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 地上側に入庫及び出庫を兼用する地上側
    駐車スペースが複数並設され、 これらの地上側駐車スペースの下方には、これらの地上
    側駐車スペースと投影面積のほぼ等しいピットが設けら
    れ、 該ピットには、上記各地上側駐車スペースに対応して同
    数の地下側駐車スペースが上下方向に複数層設けられ、 上記地上側駐車スペース列には、駐車スペース並設数よ
    りも一つ少ない数のパレットが隣接する地上側駐車スペ
    ースに対して横行可能に配置され、 上記ピットの最下層の地下側駐車スペース列には、駐車
    スペース並設数と同数のパレットが上記各地上側駐車ス
    ペースに対して昇降可能に配置され、 上記ピットの最下層を除く複数の中間層の地下側駐車ス
    ペース列には、それぞれ駐車スペース並設数よりも一つ
    少ない数のパレットが隣接する地下側駐車スペースに対
    して横行可能にかつ上記各地上側駐車スペースに対して
    昇降可能に配置され、入出庫時、パレットを上記各地上
    側駐車スペースとその下方の各地下側駐車スペースとの
    間に形成された昇降路で昇降させるようにした地下多段
    式立体駐車装置において、 上記複数の中間層の地下側駐車スペース列の固定側
    は、パレットを支持して横行させるパレット横行手段が
    昇降路内に突出する突出位置と昇降路外に退避する退避
    位置とに出退するよう干渉回避手段により回動可能に
    けられ、上記各中間層のパレット横行手段は、中間層のパレット
    を昇降路内で支持する複数個の支持ローラと、該各支持
    ローラを転動させる駆動手段とを備え、この各支持ロー
    ラを駆動手段により転動させることにより、隣接する地
    下側駐車スペースとの間でパレットを横行させるように
    なっているとともに、 上記最下層の地下側駐車スペース
    のパレットが昇降時に干渉しない程度に上記昇降路内に
    突出して配置されており、 上記各中間層のパレット横行手段のうち、最下位置の中
    間層を除くパレット横行手段は、その下方の地下側駐車
    スペースに対して入出庫する際、昇降するパレットが干
    渉しないよう回動して上記昇降路外に退避するように構
    成されていることを特徴とする地下多段式立体駐車装
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