JP3488754B2 - 波形記録計 - Google Patents

波形記録計

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JP3488754B2
JP3488754B2 JP31548594A JP31548594A JP3488754B2 JP 3488754 B2 JP3488754 B2 JP 3488754B2 JP 31548594 A JP31548594 A JP 31548594A JP 31548594 A JP31548594 A JP 31548594A JP 3488754 B2 JP3488754 B2 JP 3488754B2
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智志路 関
公一 宮沢
敏明 布施川
英二 小暮
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は波形記録計に関し、さら
に詳しく言えば、被測定信号の入力レベルに合わせてデ
ィスプレイなどの表示器の表示レンジを自動的に最適レ
ンジに設定し得るようにした波形記録計に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、波形記録計においては、アナロ
グ波形信号をA/D変換器でディジタル波形データに変
換し、その波形データをメモリに格納した後、同メモリ
からその波形データを読み出して、全体波形や一部分の
拡大波形などをディスプレイに表示し得るようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディスプレ
イの表示画面上に、その波形を表示するにあたっては、
波形を観測するうえで、その表示画面のフルスケールに
合わせた大きさで波形が表示されることが好ましい。
【0004】このため、通常は測定者によりその表示レ
ンジが設定されている範囲内で任意に選べるようになっ
ている。例えば、表示画面の縦軸(電圧レベル軸)が1
0DIVに分割されており、その1DIVが50mV、
100mV、200mV、500mVに切り替え可能に
なっているものとして説明すると、取り込んだ波形が例
えば図6(A)に示されているような±1Vの正弦波で
ある場合、1DIVが50mVの表示レンジを選択する
と、同図(B)に示されているように、波形が振り切れ
てしまうことになる。
【0005】したがって、測定者としては試行錯誤的に
その表示レンジを切り替えて、最適レンジを見付けださ
なければならない、という煩わしい操作を強いられるこ
とになる。
【0006】これに対して、A/D変換器の前段に可変
利得増幅器を設け、その増幅度を入力信号に合わせて切
り替えることにより、最適レンジで観測し得るようにし
たものもある。これは、変動の少ない漏れ電流の測定な
どには有効であるが、予測し得ない突発的な信号に対し
ては瞬時に対応できず、いずれにしてもその対策に苦慮
していた。
【0007】本発明は、上記従来の欠点を解決するため
になされたもので、その目的は、被測定信号の入力レベ
ルに合わせて最適レンジを自動的に設定し得るようにし
た波形記録計を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、測定ユニット
と記録ユニットとを分離し、測定ユニットでは高分解能
にて波形データを取り込み、その波形データを記録ユニ
ット側に設けられている表示器の表示分解能に合わせて
変換するとともに、最適表示レンジを設定し、その表示
レンジ情報と波形データとをICメモリなどの外部記憶
手段に格納して、記録ユニット側へ与えるようにした波
形記録計を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、増幅器を介して入力されるアナログ波形
信号をMビットのディジタル波形データに変換するA/
D変換器と、その波形データが記憶されるメモリと、同
メモリから読み出された波形データが表示される表示分
解能がNビット(ただし、M>N)の表示器と、上記メ
モリのデータ書き込み、読み出し動作および上記表示器
の表示動作などを制御する制御手段(CPU)とを備え
てなる波形記録計において、上記Mビットの波形データ
を表示分解能が同波形データよりも小さなNビットの上
記表示器に表示するにあたって、上記CPUは、上記M
ビット波形データをその最上位ビット(MSB)を含む
上位Nビットの波形データに変換するとともに、そのN
ビット波形データ中の最大値データおよび最小値データ
の各々について次上位のビット(MSB−1)から下位
ビットにかけて各ビットの内容(0,1)を検索し、上
記最大値データについては最初に「1」が検出されたビ
ットの順位により、そのビット順位に対応して予め設定
されている上記表示器の表示レンジを選択し、上記最小
値データについては最初に「0」が検出されたビットの
順位により、そのビット順位に対応して予め設定されて
いる上記表示器の表示レンジを選択し、上記最大値デー
タにより選択された表示レンジと、上記最小値データよ
り選択された表示レンジの内の低感度側レンジを上記表
示器の表示レンジに設定するようにしたことを特徴とし
ている。
【0010】この場合、上記最大値データおよび最小値
データの各々について、次上位のビットから下位ビット
にかけてビット「1」のものを順次検索するに先だっ
て、上記最大値データおよび最小値データと、上記表示
器の2N−1の相当する中央値(0レベル位置)とが比
較されることが好ましい。
【0011】また、上記低感度側レンジとして設定され
た上記最大値データもしくは最小値データで、その最上
位ビットと最初に「1」が検出されたビット順位との間
にビット「0」がX個(Xは0を含まない)ある場合に
は、上記Nビット波形データを上記表示器に表示するに
あたって、各Nビット波形データ中の最上位ビットを除
く各ビットが上記X個分最上位ビット側にシフトさせと
よい。
【0012】そして、この波形データをNビット構成の
外部記憶手段に格納するには、最上位ビットを除く各ビ
ットが上記X個分最上位ビット側にシフトされた各Nビ
ット波形データに2M−1を加算してMビットの波形デ
ータとし、しかる後再度その最上位ビットからNビット
分のNビット波形データに変換することにより、その波
形データをNビット構成の外部記憶手段に格納すること
ができる。
【0013】他方、上記増幅器がその最高感度レンジの
ときに上記Mビット分解能のA/D変換器に入力される
入力電圧が、上記表示器と同じNビット分解能のA/D
変換器のフルスケール電圧に等しくなるように、上記増
幅器の利得を設定することにより、入力信号に大きな変
動があったとしても、その変動に対処することができ
る。
【0014】また、本発明の波形記録計は、測定ユニッ
トと、同測定ユニットから外部記憶手段を介して波形デ
ータが供給される記録ユニットとを有し、上記測定ユニ
ットはアナログ入力信号をMビットのディジタル波形デ
ータに変換するA/D変換器と、その波形データが記憶
される第1のメモリと、上記Mビットの波形データを波
形表示用のNビット(ただし、M>N)の波形データに
変換するとともに、そのNビット波形データ中の最大値
もしくは最小値から最適表示レンジを設定する第1の制
御手段(CPU)を含み、上記記録ユニットには上記外
部記憶手段を介して上記測定ユニットから供給されるN
ビットの波形データを記憶する第2のメモリと、表示分
解能がNビットの表示器と、上記第2のメモリおよび上
記表示器などを制御する第2の制御手段(CPU)とが
設けられ、上記測定ユニットから上記記録ユニットに供
給されるNビットの波形データにはその表示レンジ情報
が含まれ、上記記録ユニット側では同表示レンジ情報に
基づいてその波形データを上記表示器に表示することを
特徴としている。
【0015】
【作用】例えば、A/D変換器の分解能が12ビット
で、表示器の表示分解能が8ビットとする。このよう
に、A/D変換器にダイナミックレンジが大きいものを
使用することにより、同A/D変換器の入力電圧範囲が
広くされる。
【0016】アナログ波形信号は、このA/D変換器に
より少なくともその1周期分が12ビットの波形データ
に変換されてメモリに格納される。この12ビットの波
形データを同メモリから読み出して表示分解能が8ビッ
トの表示器に表示するにあたって、各波形データがビッ
トマップ上で右に4回シフトされて8ビットデータに変
換される。すなわち、12ビットの各波形データ(0〜
4095)が16で割られ、8ビットデータ(0〜25
5)に変換される。
【0017】そして、各波形データ中の最大値MAXと
最小値MINの各々について、次上位(MSB−1)の
ビットから下位ビットにかけてビット「1」のものが順
次検索され、最初に「1」立っているビットの順位が検
索される。
【0018】次に、最大値MAXと最小値MINの各々
について、その最初に「1」立っているビット順位に対
応して予め設定されている上記表示器の表示レンジが選
択され、上記最大値データにより選択された表示レンジ
と、上記最小値データより選択された表示レンジの内の
低感度側レンジか上記表示器の表示レンジとして設定さ
れる。
【0019】このようにして、レンジが設定されて波形
が表示されるが、その場合、最上位ビットと最初に
「1」が検出されたビット順位との間にビット「0」が
X個(Xは0を含まない)ある場合には、各Nビット波
形データ中の最上位ビットを除く各ビットが上記X個分
最上位ビット側にシフトさせることにより、波形がより
滑らかに表示される。
【0020】他方、測定ユニットと記録ユニットに分離
し、波形データの授受をICカードなどの外部記憶手段
を介して行なうことにより、測定ユニットにはもっぱら
波形データの収集を行なう機能のみを搭載すればよく、
したがって小型化され、特に携帯に便利になる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。図1にはこの波形記録計の概略的なブ
ロック線図が示されており、これによると、同波形記録
計は測定ユニット10と、この測定ユニット10から分
離され、外部記憶手段を介して波形データを受けとる記
録ユニット20とを備えている。
【0022】測定ユニット10は、被測定アナログ入力
信号入力部としての前段に増幅器11を有するA/D変
換器12と、このA/D変換器12にてディジタル信号
に変換された波形データがメモリコントローラ13を介
して格納されるメモリ14と、その波形データに基づい
て入力信号波形が表示されるディスプレイ15と、メモ
リコントローラ13およびディスプレイ15の図示しな
い駆動回路などを制御するCPU(中央処理ユニット)
16と、キーボードなどからなる操作部17と、波形デ
ータを例えばICカードやフロッピィディスクなどの外
部記憶媒体に記憶させる外部記憶手段18とを備えてい
る。
【0023】これに対して、記録ユニット20には、メ
モリ21と、表示器としてのディスプレイ22およびプ
リンタ23と、操作部24からの指示信号に基づいて上
記外部記憶媒体から波形データを読み出してメモリ21
に書き込んだり、ディスプレイ22やプリンタ23に表
示させるCPU25とが設けられている。
【0024】この実施例において、測定ユニット10の
A/D変換器12には12ビット分解能のものが用いら
れ、これに対して測定ユニット10のディスプレイ15
および記録ユニット20のディスプレイ22、プリンタ
23の表示分解能は8ビットとされている。なお、測定
ユニット10のディスプレイ15は、少なくとも操作の
際に必要な情報を表示し得るような小型のものであって
よい。
【0025】このように、A/D変換器12が12ビッ
トであるため、測定器の分野で従来通常に使用されてい
る8ビットのA/D変換器よりも、その入力電圧範囲が
広くされているが、ここで注意を要することは、この波
形記録計の最高感度レンジを8ビットのディスプレイ1
5のダイナミックレンジに等しくすることと、最低感度
レンジが上記A/D変換器12のダイナミックレンジを
オーバーしてはいけないことである。
【0026】そこで、この実施例では最高感度レンジの
時のフルスケール電圧を8ビット時のフルスケール電圧
に合わせるように増幅器11の増幅度を固定し、これを
基準にして他のレンジを設定するようにしている。これ
により、12ビットのA/D変換器12を用いて、その
入力電圧範囲内であれば、予測し得ない入力信号をも途
切らすことなく取り込むことができるようにしている。
【0027】上記のようにして被測定アナログ入力信号
が12ビットのディジタル波形データに変換されてメモ
リ14に記憶されるのであるが、その波形を測定ユニッ
ト10側のディスプレイ15もしくは記録ユニット20
側のディスプレイ22に表示するにあたっては、次のよ
うにしてデータを変換し、かつ、その最適レンジを設定
するようにしている。なお、この実施例では次のレンジ
0〜4の5レンジが用意されている。ただし、aは正の
任意数(例えば「10」)。
【0028】レンジ0: a(最高感度レンジ) レンジ1: 2a レンジ2:2a レンジ3:2a レンジ4:2a(最低感度レンジ) 図2のフローチャートにおいて、被測定アナログ入力信
号からその少なくとも1周分の波形データをメモリ14
に取り込んだ後、その中から最大値と最小値とを検出す
る。そして、その最大値と最小値をともに12ビットか
ら8ビットに変換する。すなわち、ビット列として考え
て、12ビットデータを右へ4回シフトして8ビットデ
ータとする。これは、12ビットデータ(0〜409
5)を16で割ることを意味し、これにより8ビットデ
ータ(0〜255)が得られる。
【0029】次に、ディスプレイ15(22)のゼロポ
ジション位置を128として、最大値と最小値の各8ビ
ットデータに128を加算した後、それが正の領域か負
の領域かが判断され、正の領域の場合にはAグループ、
負の領域であればBグループの各ステップが実行され
る。
【0030】すなわち、図3(A)に示されているよう
に、8ビットとされたデータの最上位(MSB)の7ビ
ット目に「1」が立っていれば、128と等しいかもし
くはそれよりも大であるから、Aグループが実行され、
まずMSBの次のビットである6ビット目が「1」であ
るかが判断され、YESであればレンジ4が選択され、
そのグループを抜け出す。NOのときには、次の5ビッ
ト目が「1」であるかが判断され、YESであればレン
ジ3が選択され、そのグループを抜け出す。NOのとき
には、次の4ビット目が「1」であるかが判断され、Y
ESであればレンジ2が選択され、そのグループを抜け
出す。NOのときには、次の3ビット目が「1」である
かが判断され、YESであればレンジ1が選択され、そ
のグループを抜け出す。そして、NOのときには、無条
件にレンジ0としてそのグループを抜け出す。このよう
にして、Aグループでのレンジが設定される。
【0031】これに対して、図3(B)のように、MS
Bである7ビット目が「0」であれば、128よりも小
さいと判断され、Bグループが実行される。まず、MS
Bの次のビットである6ビット目が「1」であるかが判
断され、NOすなわち「0」であればレンジ4が選択さ
れ、そのグループを抜け出す。YESのときには、次の
5ビット目が「1」であるかが判断され、NOすなわち
「0」であればレンジ3が選択され、そのグループを抜
け出す。YESのときには、次の4ビット目が「1」で
あるかが判断され、NOすなわち「0」であればレンジ
2が選択され、そのグループを抜け出す。YESのとき
には、次の3ビット目が「1」であるかが判断され、N
Oすなわち「0」であればレンジ1が選択され、そのグ
ループを抜け出す。そして、YESのときには、無条件
にレンジ0としてそのグループを抜け出す。このように
して、Bグループでのレンジが設定される。
【0032】そして、AグループでのレンジとBグルー
プでのレンジとが比較され、いずれか大きい方のレンジ
をもって最適表示レンジに設定する。例えば、Aグルー
プで選出されたレンジが「2」で、Bグループで選出さ
れたレンジが「3」であるとすると、大きい方のレンジ
「3」が最適表示レンジとされる。
【0033】なお、この実施例では、まず各波形データ
の中から最大値、最小値を求め、それらについてAグル
ープ、Bグループでそれぞれレンジを選択し、その大き
い方のレンジを最適表示レンジとしているが、各データ
についてそれぞれAグループもしくはBグループを実行
してそのレンジを割り振った後、そのレンジの中から最
大のものを最適表示レンジとしてもよい。また、この実
施例ではレンジ数を5としているために、8ビット中の
6ビット目〜3ビット目までについて「1」「0」を判
断しているが、例えばレンジ数が6の場合には6ビット
目〜2ビット目までについて「1」か「0」かを判断す
ることになる。
【0034】このようにして、ディスプレイ15(2
2)の最適表示レンジが設定された後、実際にその画面
に入力波形が表示されることになるが、この実施例では
図4のフローチャートに示されているようなデータ操作
を行なっている。
【0035】すなわち、上記のように8ビットに変換さ
れた各データ中からその最大値、最小値を求め、その各
々についてレンジを選択して、その大きい値の方のレン
ジを最適表示レンジとした後、その最適表示レンジをr
(0≦r≦4)として、ビット列で考えて、各波形デー
タを4−r回分左へシフトする。
【0036】このことは、最適表示レンジrに対応する
最大値データもしくは最小値データで、その最上位ビッ
ト(MSB)と最初に「1」が検出されたビット順位と
の間にビット「0」のものが4−rビット存在するもの
とすると、8ビットの各データがその最上位ビットを除
く各ビットが4−r個分、最上位ビット側にシフトされ
ることを意味する。
【0037】例えば、最適表示レンジrとしてレンジ3
が設定された場合には、4−3=1であるから、8ビッ
トの各データについて5ビット目が6ビット目に、4ビ
ット目が5ビット目に、3ビット目が4ビット目に、…
となるように順次繰り上げられることになる。
【0038】なお、0ビット目が1ビット目に繰り上げ
られる(シフトされる)ことに伴って、その0ビット目
には元の12ビットデータ中の4ビット目が繰り上げら
れることになる。このビット操作により表示波形がより
滑らかになる一方で、多少の誤差が含まれることになる
が、単なるレベルモニタもしくは圧縮波形としてはこの
ような誤差はあまり問題とされることはない。
【0039】しかる後、8ビットの各データに128を
加算する。すなわち、8ビットの場合、各データが−1
28〜+127の範囲に分布しているため、128を加
算することによりすべて正の値とし、128の位置をゼ
ロポジションとして波形を表示させるためである。そし
て、多チャンネルの場合には、これを各入力チャンネル
について行なう。
【0040】これに対して、12ビットで取り込まれた
波形データを8ビットの外部記憶媒体(例えばICカー
ド)にセーブするには、図5のフローチャートに示され
ているようなデータ操作が行なわれる。
【0041】12ビットのデータを8ビットに変換する
には、ビット列で考えて上記のように右に4回シフトす
ればよいのであるが、この場合、各12ビットデータは
上記の最適表示レンジrでの画面表示にあたって、4−
r回分左にシフトされている。もっとも、表示されるの
は12ビット中のMSBを含む上位8ビットである。
【0042】いずれにしても、この12ビットデータは
−2048〜+2047の範囲に分布しているために、
各データにその中央値2048を加算して、全てのデー
タを正数としたうえで、その各12ビットデータを右に
4回シフトして8ビットデータに変換し、レンジ情報
(最適表示レンジとして設定されたレンジ)とともに外
部記憶手段18にてICカードにセーブする。
【0043】このようにして、ICカードにセーブされ
たデータはあたかも8ビット精度で測定されたのと同じ
になるため、記録ユニット20側のディスプレイ22に
このセーブされたデータを表示するにしても、入力波形
がその最適表示レンジで表示され、また、必要に応じて
プリンタ23よりプリントアウトされる。
【0044】なお、上記実施例では、A/D変換器の分
解能Mを12ビット、これに対してディスプレイの表示
分解能(および外部記憶媒体の1記録長)Nを8ビット
として説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、M>Nの場合に適用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
最初に高分解能でデータが取り込まれ、表示するときに
そのデータが表示分解能に合わせて変換され、かつ、最
適レンジが自動的に設定されるため、従来のように入力
信号のレベルに合わせてレンジを設定する手間が省け
る。
【0046】また、表示手段の表示分解能に拘束される
ことなく、ダイナミックレンジの広い高分解能のA/D
変換器を使用することができるため、予想し得ない入力
信号をも途切らすことなく取り込むことが可能となる。
【0047】さらには、その高分解能(例えば12ビッ
ト)で取り込んだデータを、それによりもビット数の少
ないデータ(例えば8ビット)に変換して、適宜ICカ
ードなどの外部記憶媒体にセーブすることができるとい
う汎用性も備えている。
【0048】一方、測定ユニットと記録ユニットとを分
離した構成とし、外部記憶手段にて波形データの授受を
行なうようにすることにより、測定ユニットのより一層
の小型、軽量化が図られ、携帯が楽になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による波形記録計の一実施例の構成を概
略的に示したブロック線図。
【図2】同実施例において、最適レンジを設定する際の
データ操作を説明するためのフローチャート。
【図3】12ビットデータから8ビット長に変換された
ビット列と、その各ビット順位に対応するレンジの関係
を説明するための模式図。
【図4】ディスプレイに波形を表示する際のフローチャ
ート。
【図5】データを変換して外部記憶媒体にセーブする際
のフローチャート。
【図6】従来の問題点を説明するための説明図。
【符号の説明】
10 測定ユニット 11 増幅器 12 A/D変換器 13 メモリコントローラ 14,21 メモリ 15,22 ディスプレイ 16,25 CPU 18 外部記憶手段 20 記録ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮沢 公一 長野県上田市大字小泉字桜町81番地 日 置電機株式会社内 (72)発明者 布施川 敏明 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (72)発明者 小暮 英二 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−97480(JP,A) 特開 平2−183681(JP,A) 特開 平4−262673(JP,A) 特開 平5−281264(JP,A) 特開 平3−237316(JP,A) 特開 平1−137785(JP,A) 特開 平4−314286(JP,A) 実開 平1−61616(JP,U) 実開 平4−15071(JP,U) 実開 平5−23146(JP,U) 実開 平5−75669(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 13/00 - 13/42 G09G 5/36 510

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増幅器を介して入力されるアナログ波形
    信号をMビットのディジタル波形データに変換するA/
    D変換器と、その波形データが記憶されるメモリと、同
    メモリから読み出された波形データが表示される表示分
    解能がNビット(ただし、M>N)の表示器と、上記メ
    モリのデータ書き込み、読み出し動作および上記表示器
    の表示動作などを制御する制御手段(CPU)とを備え
    てなる波形記録計において、上記Mビットの波形データ
    を表示分解能が同波形データよりも小さなNビットの上
    記表示器に表示するにあたって、上記CPUは、上記M
    ビット波形データをその最上位ビット(MSB)を含む
    上位Nビットの波形データに変換するとともに、そのN
    ビット波形データ中の最大値データおよび最小値データ
    の各々について次上位のビット(MSB−1)から下位
    ビットにかけて各ビットの内容(0,1)を検索し、上
    記最大値データについては最初に「1」が検出されたビ
    ットの順位により、そのビット順位に対応して予め設定
    されている上記表示器の表示レンジを選択し、上記最小
    値データについては最初に「0」が検出されたビットの
    順位により、そのビット順位に対応して予め設定されて
    いる上記表示器の表示レンジを選択し、上記最大値デー
    タにより選択された表示レンジと、上記最小値データよ
    り選択された表示レンジの内の低感度側レンジを上記表
    示器の表示レンジに設定するようにしたことを特徴とす
    る波形記録計。
  2. 【請求項2】 上記最大値データおよび最小値データの
    各々について、上記次上位のビットから下位ビットにか
    けてビットの内容を順次検索するに先だって、上記最大
    値データおよび最小値データと、上記表示器の2N−1
    の相当する中央値(0レベル位置)とが比較されること
    を特徴とする請求項1に記載の波形記録計。
  3. 【請求項3】 上記低感度側レンジとして設定された上
    記最大値データもしくは最小値データで、その最上位ビ
    ットと最初に「1」が検出されたビット順位との間にビ
    ット「0」がX個(Xは0を含まない)ある場合、上記
    Nビット波形データを上記表示器に表示するにあたっ
    て、各Nビット波形データ中の最上位ビットを除く各ビ
    ットが上記X個分最上位ビット側にシフトされることを
    特徴とする請求項1に記載の波形記録計。
  4. 【請求項4】 請求項3で最上位ビットを除く各ビット
    が上記X個分最上位ビット側にシフトされた各Nビット
    波形データに2M−1を加算してMビットの波形データ
    とし、しかる後再度その最上位ビットからNビット分の
    Nビット波形データに変換して、その波形データをNビ
    ット構成の外部記憶手段に格納するようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載の波形記録計。
  5. 【請求項5】 上記増幅器がその最高感度レンジのとき
    に上記Mビット分解能のA/D変換器に入力される入力
    電圧が、上記表示器と同じNビット分解能のA/D変換
    器のフルスケール電圧に等しくなるように、上記増幅器
    の利得が設定されていることを特徴とする請求項1また
    は4に記載の波形記録計。
  6. 【請求項6】 測定ユニットと、同測定ユニットから外
    部記憶手段を介して波形データが供給される記録ユニッ
    トとを有し、上記測定ユニットはアナログ入力信号をM
    ビットのディジタル波形データに変換するA/D変換器
    と、その波形データが記憶される第1のメモリと、上記
    Mビットの波形データを波形表示用のNビット(ただ
    し、M>N)の波形データに変換するとともに、そのN
    ビット波形データ中の最大値もしくは最小値から最適表
    示レンジを設定する第1の制御手段(CPU)を含み、
    上記記録ユニットには上記外部記憶手段を介して上記測
    定ユニットから供給されるNビットの波形データを記憶
    する第2のメモリと、表示分解能がNビットの表示器
    と、上記第2のメモリおよび上記表示器などを制御する
    第2の制御手段(CPU)とが設けられ、上記測定ユニ
    ットから上記記録ユニットに供給されるNビットの波形
    データにはその表示レンジ情報が含まれ、上記記録ユニ
    ット側では同表示レンジ情報に基づいてその波形データ
    を上記表示器に表示することを特徴とする波形記録計。
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