JP3488750B2 - 連結椅子 - Google Patents

連結椅子

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JP3488750B2
JP3488750B2 JP22940994A JP22940994A JP3488750B2 JP 3488750 B2 JP3488750 B2 JP 3488750B2 JP 22940994 A JP22940994 A JP 22940994A JP 22940994 A JP22940994 A JP 22940994A JP 3488750 B2 JP3488750 B2 JP 3488750B2
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C11/00Benches not otherwise provided for
    • A47C11/005Benches not otherwise provided for having multiple separate seats

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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連結管に複数の座席を
並べてなる連結椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】劇場、屋内競技場などでは、特定の方向
に多くの観客を着席させるために連結椅子が用いられて
いる。連結椅子には、図10に示されるように横方向に
沿って延びる長尺な連結管aを脚部bで支え、この連結
管aの軸心方向に沿って座部cと背部dとを組み合わせ
てなる座席eを複数、横方向に同一の向きで並設して、
多くの人が着席できるようにした構造がある。
【0003】こうした連結椅子では、特公昭55−10
247号公報にも示されるように連結管aの一部をクラ
ンプして、座席eを支えたり、脚部bを支えたり、肘掛
部kを支えたりすることが行われている。
【0004】従来、このクランプ構造には、図11にも
示されるように連結管aに角形のパイプ材を用い、この
パイプ材の周囲を一対(二枚)のクランプ体f,fで上
下方向から覆い、同クランプ体f,fの両端(二ヶ所)
をボルト・ナットg,hで締め付けることが行われてい
る。
【0005】詳しくは、クランプ体f,fは、パイプ材
の上下半分を被うクランプ部iとそのクランプ部iの両
端から張り出た板状のクランプ代部j,jとを有して帯
状に形成されてなる。そして、これらクランプ体f,f
のクランプ代部jを互いに向き合せて、同クランプ体
f,fのクランプ部iをパイプ材の上半分と下半分とに
嵌めた後、向き合うクランプ代部j,jをボルトgの挿
通で締結することによって、クランプ体f,fを連結管
aにクランプさせている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、連結椅子
は、人の目に触れやすい劇場、屋内競技場などで使用さ
れることから、見栄えの点が重要視される。ところが、
従来のクランプ構造だと、クランプ代部j,jが、かな
り連結管aの両側に張り出すことが余儀なくされる。
【0007】この張り出しは、見栄えの損なう要因とな
るので、連結椅子の意匠に制約を与えてしまう結果とな
っている。しかも、張り出すクランプ代部j,jは、連
結椅子を組み立てる際に邪魔になったり、組立後も連結
椅子を利用する人にとって邪魔となる不都合もあり、ク
ランプ代部j,jの処理に苦慮している実情にある。
【0008】また最近では連結管aに加わる荷重が増大
する傾向にあるので、クランプ部分の強度を高めたい要
求があるが、単に連結管aを上下方向からクランプする
のでは、得られる取付強度には限界があり、これも連結
椅子の製作に制約を与える要因ともなっている。
【0009】強度だけを見ると、図12に示されるよう
に離れた二点に二本の円形な連結管aを並行に設け、こ
れら連結管a,aの上下部に連結管a,aを挟むように
二つのクランプ体m,nを配置し、連結管a,a間の在
るクランプ体部分をボルトナットoで締結するようにし
た構造もある。
【0010】しかしながら、この構造だと、離れた二本
の連結管a,aによってクランプ部が不用意に大きくす
る結果となって見栄えを損なう。しかも、二本の連結管
a,aは内方へ変位しやすく、この対応のために、別
途、連結管a,aを確実に固定する構造が必要で、これ
が連結椅子の製作に制約を与える問題ともなり、依然、
当初の問題は解決されない。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、周囲に大きく張り出
ることがないコンパクトな外形、ならびに高い取付強度
でクランプ体を連結管にクランプさせることができる連
結椅子を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載の発明は、径方向両がくさび状に形
成された一対のパイプ材を有し、同パイプ材を互いにく
さび状部をなす面が対向するように並行に近接配置させ
てなる連結管を設け、それぞれ並ぶくさび状部の先端
挟み込むように連結管の両側に一対のクランプ体を嵌
め込み、クランプ体の内面にくさび状部の先端側の間に
嵌まる嵌合部をそれぞれ突設し、かつ一方のクランプ体
から同クランプ体の嵌合部を通じ他方のクランプ体の嵌
合部に螺挿させて一対のクランプ体間を締結して、くさ
び状部をクランプ体の内面に食い込ませて一対のパイプ
材を挟持固定する締結部材を設け、連結管に支えられて
同連結管の軸心方向に肘掛部を有する複数の座席を配置
し、さらに連結管を支える脚部を設けて、連結椅子を構
成したことにある。
【0013】請求項2に記載の発明は、上記目的に加
え、見栄え、強度の点で優れた効果を発揮させるため
に、請求項1に記載の一対のパイプ材を、並行に配置さ
れることによって、外形がほぼ円筒形状に組み合うよ
う、向き合う側の側面は山形状に傾斜する第1のくさび
面に形成され、これと反対側の側面が半円形状の曲面を
なす第2のくさび面に形成されたパイプ材から構成し、
さらに一対のクランプ体を、一対のパイプ材の組合わせ
で得られる円筒形形状に対応した、それぞれ断面が半円
形状を呈した半円筒体から構成したことにある。
【0014】請求項3に記載の発明は、上記目的に加
え、高い取付強度での座席、脚部、肘掛部の支持を実現
するために、請求項1又は請求項2に記載の座席、脚部
および肘掛部を、クランプ体に連結したことにある。
【0015】
【作用】請求項1に記載の発明によると、並行に近接配
置された一対のパイプ材に、各くさび状部を挟み込むよ
うに一対のクランプ体ならびに嵌合部を嵌め込み、これ
らクランプ体間をくさび状部間を通る締結部材で締結す
る構造であるから、連結管に形成されるクランプ部分の
外形としては、周囲に大きく張り出ることがないコンパ
クトな外形形状となる。
【0016】しかも、締結が行われるにしたがって、各
パイプ材のくさび状部の先端側を各クランプ体の内面に
食い込ませる構造であるから、断面積を増大するべく用
いた一対のパイプ材は、不用意に変位することがないよ
う強固に固定される。
【0017】請求項2に記載の発明によると、連結管の
軸心方向と直角な方向の外形は、剛性強度に優れたほぼ
円形となる。しかも、クランプ体が在る連結管の部分の
外形は、一対のパイプ材で形成された円筒形状に似た、
美観的に優れた円筒形状となる。
【0018】請求項3に記載の発明によると、強度、見
栄えの点で優れたクランプ構造を活用して、高い取付強
度を有する座席,脚部,肘掛部の支持が実現される。し
かも、同じ構造で座席、脚部、肘掛部が連結管に装着さ
れるので、全体の外観が整った連結椅子を製作すること
が可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図9に示す一実施
例にもとづいて説明する。図1(a),(b)は、本発
明を適用した連結椅子の正面図および側面図をそれぞれ
示し、図中1は左右方向(横方向)に延びて配置された
連結管である。
【0020】連結管1は、図3に示されるように一対の
パイプ材2a,2bを組合わせた構造が採用してある。
すなわち、パイプ材2a,2bは、いずれも片側の側面
に第1のくさび面3を形成し、このくさび面3が在る側
とは反対側の側面に第2のくさび面4を形成した断面異
形状のパイプ材から構成されている。
【0021】詳しくは、各パイプ材2a,2bの第1の
くさび面3は、図4にも示されるようにパイプ材の片側
を、上下端漸次、退避する方向に円弧状を描いて傾斜
する山形状部成形してなる。
【0022】また第2のくさび面4は、図4にも示され
るように山形状部と連続するパイプ材のもう片側の周壁
部分の全体を半円形状の曲面に成形してなる。これによ
って、パイプ材2a,2bは、径方向中央の左右両側に
在る周壁部分とこの径方向中央を挟んだ上下端(両端)
に在る周壁部分との間を連続する周壁形状7a,7b
が、径方向中央から上記両端に向かうにしたがって両側
から縮小するくさび状部8a,8bに形成される。
【0023】これらパイプ材2a,2bが、くさび状部
8a,8bの側面となる第1のくさび面3,3が互いに
近接対向するように並行に配置されて、外形がほぼ円筒
形状で、かつ例えば3座席の配置に適した所定長さを有
する連結管1を構成している。なお、各パイプ材2a,
2bの両端は閉塞してある。
【0024】そして、パイプ材2a,2bに設定してあ
る、例えば3か所の脚部取付位置Aには、パイプ材2
a,2bを締結するクランプするクランプ装置9aを介
して、それぞれ脚部10a〜10cが連結され、連結管
1を床面11から支えている。
【0025】またパイプ材2a,2bに設定してある、
例えば3か所の座席取付位置B(本実施例では脚部取付
位置Aと同じ)には、上記クランプ装置9aをそのまま
活用して、それぞれ座席12a〜12c(いずれも背部
13aと二点鎖線で示されるような折畳み可能な座部1
3bとを組合わせてなるもの)が支持され、座席12a
〜12cを横方向に同一向きで据付けている。むろん、
図示はしないが脚部10a〜10cを固定するクランプ
装置9aとは異なるクランプ装置で座席を支持させても
よい。
【0026】さらにパイプ材2a,2bに設定してあ
る、例えば4か所の肘掛取付位置Cには、パイプ材2
a,2bを締結するクランプするクランプ装置9bを介
して、それぞれ肘掛部14が支持され、肘掛部14を各
座席12a〜12cの両側に据付けている。
【0027】こうした脚部10a〜10c、座席12a
〜12c、肘掛部14をパイプ材2a,2bに固定する
各クランプ装置9a,9bには、図2に示されるような
一対のクランプ体15a,15bを用いた構造が採用し
てある。
【0028】クランプ装置9a,9bは、いずれも同じ
構造であり、そのうちの1つ、例えばクランプ装置9a
について説明すれば、これは図4に示されるような構造
が用いられている。
【0029】すなわち、クランプ体15a,15bは、
いずれも外形が一対のパイプ材2a,2bの組合わせで
得られる円筒形状に対応した半円形状の断面をもつ半円
筒体から構成される。そして、これらクランプ体15
a,15bが、前後方向に並ぶ各くさび状部8a,8
a、くさび状部8b,8bの先端側の外側面間を挟む込
むようにして、連結管1の外周上下部(外周面部両側)
に嵌め込まれる。
【0030】また各クランプ体15a,15bの周方向
中央の内面部分には、例えば軸方向に渡って嵌合部16
a,16bが突設してある。これら嵌合部16a,16
bは、いずれも向き合うくさび状部8a,8a、8b,
8bの内側面間の先端形状、すなわち第1のくさび面
3,3間の先端側の形状に対応した断面形状、例えばほ
ぼ台形形状となったボス状に形成されていて、それぞれ
第1のくさび面3,3間の端部に嵌まり込む。
【0031】さらに嵌合部16a,16bのうちの一
方、例えば上側に配置される嵌合部16aには、突出端
から嵌合部16aを貫通してクランプ体15aの外側面
に開口するボルト挿通孔18が設けてある(例えば2か
所の部位)。
【0032】また残る下側に配置されるクランプ体15
bの嵌合部16bには、各ボルト挿通孔18の位置と対
応する突出端の部位にねじ孔19がそれぞれ設けてあ
る。そして、締結部材、例えばボルト20が、クランプ
体15aから、嵌合部15aのボルト挿通孔18、第1
のくさび面3,3間を通じ、嵌合部15bのねじ孔19
に螺挿されて、クランプ体15a,15b間を締結して
いる。
【0033】この締結を利用して、並行に配置されたパ
イプ材12a,12bを、クランプ体15a,15bの
内面と嵌合部15a,15bとで挟まれた部分に在る鋭
角的なコ−ナ部23に対するくさび状部8a,8bの先
端部の食い込みにより、上下方向両側から挟持固定して
いる。
【0034】この固定された下側のクランプ体15b
に、各脚部10a〜10cを構成する支柱21の上端が
連結され、上側のクランプ体15aに支持ユニット24
を介して座席12a〜12cが連結されて、脚部10a
〜10c、座席12a〜12cを据え付けるようにして
ある。
【0035】なお、肘掛部14の場合は、図2に示され
るように肘掛部14から下方へ突き出した支持板22の
下端が上側のクランプ体15aに連結されて、上記と逆
にクランプ体15bからクランプ体15aへ螺挿される
ボルト20で据付けがなされる構造にしてある。
【0036】つぎに作用について説明する。このように
構成された連結椅子を組立てるときは、例えば据付面と
なる床面11の所定位置に、それぞれクランプ体15b
が装着されている脚部10a〜10cを同一向き(クラ
ンプ体15bの半円形状が左右方向に向く)で所定に据
え付けておく。
【0037】これにより、3つのクランプ体15bは、
それぞれ軸心が合致するように所定の間隔で配置され
る。つぎに、図5に示されるように各クランプ体15b
の嵌合部16bを境とした片側、例えば左側の内腔部分
に渡って、パイプ材12aを嵌める。むろん、パイプ材
12aは第1のくさび面3がクランプ体15bの嵌合部
16b側に向くように嵌める。
【0038】ついで、図6に示されるように各クランプ
体15bの残る右側の内腔部分に渡って、残るパイプ材
12bを嵌める。むろん、パイプ材12bも第1のくさ
び面3がクランプ体15bの嵌合部16a側に向くよう
嵌める。
【0039】これにより、一対のパイプ材12a,12
bは、クランプ体15bの内面形状をガイドとして、第
1のくさび面同志が近接対向して配置され、外形がほぼ
円筒形状となって、3つのクランプ体15b間の全体に
渡り並行に配置される。すると、パイプ材12a,12
bの上側にはくさび状部8a,8aが向き合うように並
び、下側にはくさび状部8b,8bが向き合うように並
ぶ。
【0040】この後、図7に示されるように各クランプ
体15bから上方へ突き出ているくさび状部8a,8a
の外側面間を挟み込むように、残るクランプ体15aを
それぞれパイプ材2a,2bの外周部に嵌め込む。この
嵌め込みにしたがいクランプ体15bの嵌合部16b
は、くさび状部8a,8a間に形成されている内腔部分
の先端側に嵌まる。
【0041】これにより、連結管1の外周上下部には一
対のクランプ体15a,15bが嵌め込まれる。つい
で、クランプ体15aの各ボルト挿通孔18から内方へ
向けて、それぞれボルト20を挿入する。
【0042】すると、ボルト20の先端部は、クランプ
体15aの嵌合部16aを貫通、さらにはパイプ材12
a,12bの第1のくさび面3,3間を通って、クラン
プ体15bの嵌合部16bのねじ孔19に到達する。
【0043】その後、ボルト20を回転操作する。これ
により、図8に示されるようにボルト端は嵌合部16b
にねじ込まれる。このねじ込みにしたがい、クランプ体
15aは、ボルト20の頭部で押圧されて、クランプ体
15bに対し接近する方向へ次第に変位する。
【0044】ここで、各クランプ体15a,15bの外
形はくさび状部8a,8bの先端側の外側面間を挟み込
む半円形状に形成されているに加えて、各クランプ体1
5a,15bの内面には第1のくさび面3,3間の先端
側に嵌まる嵌合部16a,16bが形成されている。
【0045】これにより、ボルト20のねじ込みが進む
にしたがい、各クランプ体15a,15bは各パイプ材
2a,2bのくさび状部8a,8bを外側から押え付
け、各クランプ体15a,15bに在る嵌合部16a,
16bは各パイプ材2a,2bのくさび状部8a,8b
を内側から押え付ける。
【0046】すると、各くさび状部8a,8bの先端部
は、くさび作用により、それぞれクランプ体15a,1
5bの内面と嵌合部16a,16bとに挟まれた内面部
分に在る鋭角的なコ−ナ部分23に食い込んでいく。
【0047】これにより、パイプ材2a,2b間は次第
に固定されていく。と同時にクランプ体15a,15b
は、この食い込みによって、これらパイプ材2a,2b
に確実、かつ堅固に固定されていく。
【0048】クランプ体15a,15bの締結を終える
と、断面積を増大するべく用いた一対のパイプ材2a,
2bは、図9に示されるように円筒形状に組合った状態
で、強固に固定される。
【0049】この装着された上側のクランプ体15a
に、支持ユニット24を介して、それぞれ座席12a〜
12cを装着するとともに、これら座席12a〜12c
の両側に在る肘掛取付位置Cに、クランプ体15a,1
5bを用いて、肘掛部14の下端に在る支持板21を固
定して肘掛部14を装着すれば、連結椅子の組み立てを
終える。
【0050】こうした並行に近接配置された一対のパイ
プ材2a,2bに、各くさび状部8a,8bを挟み込む
ように一対のクランプ体15a,15bならびに嵌合部
16a,16bを嵌め込み、これらクランプ体15a,
15b間をくさび状部間を通るボルト20で締結するク
ランプ構造だと、連結管1に形成されるクランプ部分の
外形としては、図9に示されるように周囲に大きく張り
出ることがないコンパクトな外形形状、すなわち従来の
ようなクランプ代部がない外形形状となる。
【0051】それ故、見栄えが向上する上、連結椅子に
おいて苦慮していた意匠的な制約を解消することができ
る。しかも、従来のクランプ代部のときのように連結椅
子を組み立てる際に邪魔になったり、組立後も連結椅子
を利用する人にとって邪魔となったりすることはなくな
る。
【0052】そのうえ、締結が行われるにしたがって、
各パイプ材2a,2bのくさび状部8a,8bの先端側
を各クランプ体15a,15bの内面に食い込ませる構
造であるから、断面積を増大するべく用いた一対のパイ
プ材2a,2bを、不用意に変位することがないよう、
確実、かつ強固に固定することができる。
【0053】このことは、高い取付強度でクランプ体1
5a,15bを連結管1にクランプさせることができ、
クランプ部分の強度を高めたい要求に十分に対応するこ
とができる。むろん、並行に近接配置された一対のパイ
プ材2a,2bを固定する構造であるから、従来の離れ
た二本の連結管を締結する構造に比べ、コンパクトであ
ることはいうまでもない。
【0054】加えて、一対のパイプ材2a,2bとし
て、並行に配置されたとき外形が円筒形状となるよう
な、片側に径方向中央の周壁部分を起点として山形状に
傾斜する第1のくさび面3を有し、もう片側を半円形状
の曲面とした第2のくさび面4を有した断面異形状のパ
イプ材を採用したことにより、連結管1の軸心方向と直
角な方向の外形を、剛性強度に優れたほぼ円形にするこ
とができる。
【0055】しかも、一対のクランプ体15a,15b
には、これら一対のパイプ材で得られる円筒形状に対応
した半円筒体を採用したので、クランプ体15a,15
bが在る連結管1の部分の外形を、一対のパイプ材2
a,2bで形成された円筒形状に似た、美観的に優れた
円筒形状にすることができる。
【0056】つまり、見栄え、強度の点で優れたクラン
プ構造にすることができる。また、こうした強度、見栄
えの点で優れたクランプ構造を活用すべく、座席12a
〜12c、脚部10a〜10cをクランプ体15a,1
5bに連結して支持させたことにより、高い取付強度を
有する座席12a〜12c,脚部10a〜10cの支持
を実現できる。
【0057】さらにこのクランプ構造を活用して、各座
席12a〜12cの両側に配置される肘掛部14もクラ
ンプ体15a,15bを用いて支持させたことにより、
高い取付強度を有する、肘掛部14が付いた座席12a
〜12cを実現できる。
【0058】しかも、同じ構造で肘掛部14、座席12
a〜12c、脚部10a〜10cが連結管1に装着され
るので、全体の外観が整った連結椅子を製作することが
できるといった効果も奏する。
【0059】なお、脚部10a〜10c、座席12a〜
12c、肘掛部14を支持する各クランプ体15a,1
5bの長さ寸法(全長)は、同じ寸法でも構わないし、
図2に示されるように用途毎(加わる荷重別)に異なる
全長にして、部位に応じて最適な長さのクランプ体15
a,15bを使い分けるようにしてもよい(例えば、長
さの違いは「肘掛部14を支えるクランプ体15a,1
5b」<「脚部10a〜10cを支えるクランプ体15
a,15b」<「座席12a〜12cを支えるクランプ
体15a,15b」とすることが考えられる)。
【0060】また、一実施例では、最も見栄え、強度の
点で優れた作用効果をもたらすために、一対のパイプ材
が組合うとほぼ円形の筒形形状になる連結管を採用した
連結椅子を例に挙げたが、これに限らず、例えば一対の
パイプ材が組合うとほぼ菱形形状、ほぼ楕円形状の筒形
となるような所定の形状のくさび状部をもつパイプ材を
用いてもよい。むろん、この場合、クランプ体は、その
パイプ材が組合う所定の形状に対応した形状の半筒体か
ら構成すればよいことはいうまでもない。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、周囲に大きく張り出ることがないコンパク
トな外形、ならびに高い取付強度でクランプ体を連結管
にクランプさせることができる。
【0062】それ故、見栄えが向上する上、連結椅子に
おいて苦慮していた意匠的な制約を解消することができ
る。しかも、従来のクランプ代部のときのように連結椅
子を組み立てる際に邪魔になったり、組立後も連結椅子
を利用する人にとって邪魔となったりすることはなくな
る。
【0063】そのうえ、締結が行われるにしたがって、
各パイプ材のくさび状部の先端側を各クランプ体の内面
に食い込ませる構造であるから、断面積を増大するべく
用いた一対のパイプ材は、不用意に変位することがない
よう、確実、かつ強固に固定でき、クランプ部分の強度
を高めたい要求に十分に対応することができる。
【0064】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、連結管の軸心方向と直角な方向の外形
を、剛性強度に優れたほぼ円形にすることができる上、
クランプ体が在る連結管の部分の外形を、一対のパイプ
材で形成された円筒形状に似た、美観的に優れた円筒形
状にできる。
【0065】それ故、最も見栄え、強度の点で優れたク
ランプ構造となる。請求項3に記載の発明によれば、請
求項1又は請求項2の効果に加え、強度、見栄えの点で
優れたクランプ構造を活用して、高い取付強度を有する
座席、脚部ならびに肘掛部の支持を実現することができ
る。しかも、同じ構造で肘掛部、座席、脚部が連結管に
装着されるので、全体の外観が整った連結椅子が製作で
きるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施例の連結椅子の外観
を示す正面図。(b)は、同じく側面図。
【図2】同実施例の連結椅子の各部の構造を説明するた
めの一部分解した斜視図。
【図3】同実施例の連結管の構造を説明するための斜視
図。
【図4】同実施例の一対のクランプ体を用いたクランプ
構造を説明するための分解斜視図。
【図5】同実施例の連結管を組立てる途中工程となる、
片側のパイプ材を脚部で支持された片側のクランプ体に
装着する工程を説明するための断面図。
【図6】同じくもう片側のパイプ材を片側のクランプ体
に装着する工程を説明するための断面図。
【図7】同じくクランプ体から突き出た一対のパイプ材
の向き合うくさび状部を挟む込むように残るクランプ体
を嵌めた工程を説明するための断面図。
【図8】ボルト締めにしたがって、くさび状部が各クラ
ンプ体の内面に食い込みながら、パイプ材がクランプ体
に固定される工程を説明するための断面図。
【図9】同クランプ体のパイプ材に対する固定を終えた
ときを示す断面図。
【図10】従来の連結椅子におけるクランプ構造を説明
するための分解斜視図。
【図11】同クランプ構造回りの詳細を拡大して示す断
面図。
【図12】異なる従来の連結椅子におけるクランプ構造
を説明するための断面図。
【符号の説明】
1…連結管 2a,2b…パイプ材 3…第
1のくさび面 4…第2のくさび面 8a,8b…くさび状部 10a
〜10c…脚部 12a〜12c…座席 13a…背部 13b
…座部 14…肘掛部 15a,15b…クランプ体 16
a,16b…嵌合部 18…ボルト挿通孔 19…ねじ孔 20…
ボルト(締結部材) 23…コーナ部分

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径方向両がくさび状に形成された一対
    のパイプ材を有し、同パイプ材を互いにくさび状部をな
    す面が対向するように並行に近接配置させてなる連結管
    と、 それぞれ並ぶくさび状部の先端側を挟み込むように前記
    連結管の両側に嵌め込まれた一対のクランプ体と、 前記クランプ体の内面にそれぞれ突設されてなり、前記
    くさび状部の先端側の間に嵌まる嵌合部と、 前記一方のクランプ体から同クランプ体の嵌合部を通じ
    前記他方のクランプ体の嵌合部に螺挿させて前記一対の
    クランプ体間を締結してなり、前記くさび状部を前記ク
    ランプ体の内面に食い込ませて前記一対のパイプ材を挟
    持固定する締結部材と、 前記連結管に支えられて同連結管の軸心方向に複数配置
    された、肘掛部を有する座席と、 前記連結管を支える脚部と、 を具備してなることを特徴とする連結椅子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の連結椅子において、前
    記一対のパイプ材は、並行に配置されることによって外
    形がほぼ円筒形状に組み合うよう、向き合う側の側面は
    山形状に傾斜する第1のくさび面に形成され、これと反
    対側の側面が半円形状の曲面をなす第2のくさび面に形
    成されたパイプ材から構成され、 前記一対のクランプ体は、前記一対のパイプ材の組合わ
    せで得られる円筒形形状に対応した、それぞれ断面が半
    円形状を呈した半円筒体から構成されることを特徴とす
    る連結椅子。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の連結椅子
    において、前記座席、脚部および肘掛部は、それぞれク
    ランプ体に連結されていることを特徴とする連結椅子。
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