JP3486501B2 - 画像形成装置及びそれを用いたピント調整方法 - Google Patents

画像形成装置及びそれを用いたピント調整方法

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JP3486501B2 JP03145096A JP3145096A JP3486501B2 JP 3486501 B2 JP3486501 B2 JP 3486501B2 JP 03145096 A JP03145096 A JP 03145096A JP 3145096 A JP3145096 A JP 3145096A JP 3486501 B2 JP3486501 B2 JP 3486501B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置及びそ
れを用いたピント調整方法に関し、特に変倍機能を有し
た画像形成装置において、組立精度により変倍用のズー
ムミラー台とガイドレールとの間でガタが生じても、適
切なるピントを得る為のピント補正手段及びピント補正
方法を利用することにより、画像の品質を良好に維持
し、装置全体の小型化を図るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の変倍光学系を有する複写機
(画像形成装置)の要部概略図である。図8は図7の一
部分を上方から見たときの要部概略図である。
【0003】図7において191は原稿台ガラスであ
り、その原稿台ガラス191上に原稿(不図示)が載置
されている。151は第1ミラー台(全速ミラー台)で
あり、光源(ランプ)151a、集光手段(反射笠)1
51b、そして折り返しミラー151c等より構成され
ている。161は第2ミラー台(半速ミラー台)であ
り、2つの折り返しミラー161a,161bより構成
されている。同図における第1ミラー台151と、第2
ミラー台161は走査速度2:1で原稿台ガラス191
に対して水平方向(副走査方向)に移動し、原稿面全域
を走査している。100は結像手段としての結像レンズ
であり、原稿の画像情報を後述する像担持体としての感
光ドラム181面上に所定の倍率で結像させている。1
41は物像間の距離を変更する光路長可変手段としての
ズームミラー台であり、2つの折り返しミラー141
a,141bと、ホルダー141cとより構成されてい
る。171は折り返しミラーである。
【0004】図8において200は駆動手段の一要素を
構成する支持部材としてのガイドレールであり、後述す
るレンズユニット枠体111とズームミラー台141を
支持し、これら要素の光軸方向の移動を制御している。
ズームミラー台141のホルダー141cはガイドレー
ル200に対して結合部144で嵌合(結合)されてお
り、一般にこの種の画像形成装置においてはこの結合部
144の光軸方向の長さを十分に長くすることで、該ガ
イドレール200に対する嵌合性を向上させ、光軸方向
に対して高精度で、該ズームミラー台141を移動させ
ている。111はレンズユニット枠体であり、結像レン
ズ100を固定している。
【0005】上記の従来の画像形成装置において光源1
51aから発した照明光は集光手段151bで集光され
て原稿台ガラス191面上に載置した原稿(不図示)を
照明する。照明された原稿の画像情報に基づく光束は折
り返しミラー151c,161a,161bで光路を折
り曲げられ、結像レンズ100により折り返しミラー1
41a,141b,171を介して感光ドラム181面
上に結像される。そして感光ドラム181面上に結像さ
れた原稿の画像情報は既知の電子写真プロセス(不図
示)によって複写用紙上に具現化される。
【0006】このような画像形成装置において原稿の画
像情報を任意の倍率で複写する場合は、その倍率に応じ
た位置に結像レンズ100及びズームミラー台141が
駆動手段(不図示)により制御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記に示した従来の画
像形成装置ではガイドレール200と結合するホルダー
141cの結合部144が図8上、横方向(光軸方向)
に大きい為、装置全体をその方向(図中右方向)に小さ
くすることができないという問題点がある。
【0008】この問題点を解決する為には結合部144
を小さくすれば良いが、該結合部144を小さくする
と、ズームミラー台141がガイドレール200に対し
てガタつき易くなる。このガタつきは設計時にズームミ
ラー台141の停止直前の駆動方向を一定にすれば、常
にバックラッシュ取りされるので本体使用時には問題に
ならない。
【0009】しかしながら本体組立てのピント調整時に
は以下に示す問題点が発生する。
【0010】例えば結像用の単焦点レンズ(結像レン
ズ)は製造上の誤差(バラツキ)により、その焦点距離
が1〜2%程度誤差をもつ。この為、装置本体にはピン
ト調整用に光路長を微調整する調整機構が必要となる。
この調整機構を簡単に構成する方法の一つとしては、例
えばズームミラー台と該ズームミラー台を駆動する駆動
系との間隔を微調整することで容易に達成することがで
きる。
【0011】ところが前述の如くズームミラー台141
とガイドレール200との間にガタがあると、該ズーム
ミラー台141の位置を微調整しても、該ガイドレール
200から遠い所を通過する光束の光路長はガタによ
り、なかなか定まらない。
【0012】本発明はガイドレールと結合するズームミ
ラー台の結合部を小さくしたときに、該ガイドレールと
該ズームミラー台との間でガタが生じても、適切なるピ
ントを得る為のピント補正手段及びピント補正方法を利
用することにより、画像の品質を良好に維持すると共に
装置全体の小型化を図ることができる画像形成装置及び
それを用いたピント調整方法の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、 (1)原稿の画像情報を記録媒体上に結像させる結像手
段と、物像間の距離を変更する光路長可変手段との少な
くとも一方の位置を変化させて、該原稿の画像情報を種
々の倍率で該記録媒体上に形成する画像形成装置におい
て、該結像手段と該光路長可変手段とを支持し、これら
手段の光軸方向の移動を規制する支持部材と、該結像手
段の光軸を含むx−y面内で回転可能な光路変更手段
と、を有し、該x−y面内で、該光路長可変手段を支持
する該支持部材の結合部の中心点と、該光路変更手段の
回転中心点と、該結像手段の中心点とが、ほぼ同一直線
上に位置するように各要素を構成し、該光路変更手段を
利用して該原稿の画像情報のピント調整を行なうことを
特徴としている。
【0014】特に(1−1)前記光路長可変手段及び前
記結像手段とを連結し任意の倍率に駆動する駆動手段
と、該駆動手段に対して該光路長可変手段の位置を光軸
方向に微調整するピント調整手段と、を有していること
を特徴としている。
【0015】本発明のピント調整方法は (2)原稿の画像情報を所定面上に結像させる結像手段
と、物像間の距離を変更する光路長可変手段との少なく
とも一方の位置を変化させて任意の倍率で変倍を行なう
画像形成装置において、該結像手段と該光路長可変手段
とを連結し任意の倍率に駆動する駆動手段と、該駆動手
段に対して該光路長可変手段の位置を光軸方向に微調整
する主ピント調整手段と、該結像手段の光軸を含むx−
y面内で該光路長可変手段を連結する該駆動手段の結合
部の中心点と、該結像手段の中心点とを結ぶ直線近傍に
回転中心点を有する副ピント調整手段と、を有し、まず
第1に該主ピント調整手段により該光路長可変手段の一
方の片側の軸外物像点のピント合わせを行ない、第2に
該駆動手段により該光路長可変手段及び該結像手段を駆
動し、第3に該副ピント調整手段により該光路長可変手
段の他方の片側の軸外物像点のピント合わせを行なうこ
とを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態1の要部
概略図である。
【0017】図中、19は原稿台ガラスであり、その原
稿台ガラス19上に原稿(不図示)が載置されている。
15は第1ミラー台(全速ミラー台)であり、光源(ラ
ンプ)15a、集光手段(反射笠)15b、そして光路
変更手段としての回転可能な第1の折り返しミラー15
c等より構成されている。
【0018】第1の折り返しミラー15cは後述する結
像手段としての結像レンズ10の光軸を含むx−y面内
で回転可能に構成され、後述するように原稿の画像情報
のピント調整を行なう副ピント調整手段としての機能を
も持たせている。
【0019】本実施形態では後述する図2、図3に示す
ように上述した面内(x−y)で後述する駆動手段の一
要素を構成する支持部材としてのガイドレール20と結
合(嵌合)するズームミラー台14の結合部の中心点O
2、結像レンズ10の主平面(主平面間隔を0として)
L1−L2と光軸との交点O1、そして第1の折り返し
ミラー15cの回転中心点(扇中心)O3とが、ほぼ同
一直線上に位置するように各要素を構成し、該第1の折
り返しミラー15cを回転させることにより、該ガイド
レール20から遠い所を通過する光束の光路長の補正を
行なっている。
【0020】16は第2ミラー台(半速ミラー台)であ
り、第2、第3の2つの折り返しミラー16a,16b
より構成されている。本実施形態における第1ミラー台
15と、第2ミラー台16は走査速度2:1で原稿台ガ
ラス19に対して水平方向(副走査方向)に移動し、原
稿面全域を走査している。
【0021】10は結像手段としての結像レンズ(変倍
光学系)であり、原稿の画像情報を後述する記録媒体と
しての感光ドラム18面上に所定の倍率にて結像させて
いる。
【0022】14は物像間の距離を変更する光路長可変
手段としてのズームミラー台であり、第4、第5の2つ
の折り返しミラー14a,14bより構成されている。
17は第6の折り返しミラー、18は記録媒体(像担持
体)としての感光ドラム(感光体)であり、所定方向
(副走査方向)に一定の速度で回転している。
【0023】40は駆動手段(変倍駆動系)であり、結
像レンズ10及びズームミラー台14と連結しており、
変倍の際には駆動系制御手段(CPU)2からの信号に
基づいて、該結像レンズ10及び該ズームミラー台14
を任意の倍率に応じた位置に駆動している。本実施形態
では後述するようにガイドレール(支持部材)と結合す
るズームミラー台14の結合部の大きさ(光軸方向の長
さ)を従来の装置の結合部に比べて小さくすることによ
って装置全体の小型化を図っている。
【0024】本実施形態において光源15aから発した
照明光は集光手段15bで集光されて原稿台ガラス19
面上に載置した原稿(不図示)を照明する。照明された
原稿の画像情報は折り返しミラー15c,16a,16
bで光路を折り曲げられ、結像レンズ10によって折り
返しミラー14a,14b,17を介して感光ドラム1
8面上に結像される。そして感光ドラム18面上に結像
された原稿の画像情報は既知の電子写真プロセス(不図
示)によって複写用紙上に具現化される。
【0025】本実施形態において原稿の画像情報を任意
の倍率で複写する場合は、その倍率に応じた位置に結像
レンズ10及びズームミラー台14を駆動系制御手段2
で制御される駆動手段40にて移動させることにより実
現している。例えば等倍から変倍率mへの結像レンズ1
0の移動量xm (設計値)及びズームミラー台14の移
動量ym は以下のようにして求められる。
【0026】結像レンズ10の主平面間距離及びディフ
ォーカス特性を無視して考えると等倍から変倍への結像
レンズ10の移動量xm は xm =f(1/m−1) … 等倍から変倍への光路長変化量ym は ym =f(m+1/m−2)=(xm −f+f2 /(xm +f))… f:結像レンズの焦点距離(設計値) m(m>0)結像倍率 原稿面から結像レンズ10の前側主平面までの距離 a=f(1/m+1)=2f+xm … 受光面から結像レンズ10の後側主平面までの距離 b=f(m+1)=2f−xm +ym … と示せる。
【0027】本実施形態における本体の構成は任意の倍
率mに対して上記の式,に従って結像レンズ10及
びズームミラー台14の光軸上の位置を所定量移動させ
るように設定されている。
【0028】次に図2に示す本実施形態の変倍光学系の
詳細図について説明する。同図において図1に示した要
素と同一要素には同符番を付している。
【0029】同図において3は駆動源(パルスモー
タ)、4,42,43は各々プーリー、41はワイヤー
である。20は支持部材としてのガイドレールであり、
結像レンズ10を固定したレンズユニット枠体101と
ズームミラー台14とを支持し、これらの光軸方向の移
動を制御している。ズームミラー台14のホルダー14
cはガイドレール20に対して結合部21で結合(嵌
合)されており、本実施形態では前述した如くこの結合
部21の大きさ(光軸方向の長さ)を従来の装置の結合
部より小さくすることにより、装置全体の小型化を図っ
ている。
【0030】尚、駆動源3、各プーリー4,42,4
3、ワイヤー41、そしてガイドレール20等の各要素
は駆動手段の一要素を構成している。
【0031】本実施形態では駆動源3に連結したプーリ
ー4の回転により、該ワイヤー41がプーリー42,4
3を回転させている。5は偏心カムであり、プーリー4
と一体で回転し、回転中心を軸とする極座標(rm ,θ
m )で示される形状より成っている。
【0032】 rm =r0 +y/2 =r0 +1/2・f(m+1/m−2) =r0 +1/2(x−f+f2 /(x+f)) θm =x/πr1 [rad ] =1/πr1 ・f(1/m−1) 但し、 r0 :定数 r1 :プーリー4の半径 12はカムフロアーであり、接点122で偏心カム5と
接しており、該偏心カム5が回転しても常に該偏心カム
5に接点122が接するよう構成(例えばバネ圧で押し
付ける)されている。又カムフロアー12は長穴121
を有し、固定ビス13によりズームミラー台14に固定
されている。
【0033】尚、固定ビス13は駆動手段に対してズー
ムミラー台14の位置を光軸方向に微調整するピント調
整手段(主ピント調整手段)としての機能を有してい
る。
【0034】次に本実施形態における本体組立調整時の
ピント調整について説明する。
【0035】本実施形態において本体組立調整時のピン
ト調整は所定の基準倍率で行なう。ピント調整用の治具
としての感光体18相当の位置に解像力チャート、原稿
台ガラス19相当の位置にスクリーンを設置し、該解像
力チャートを結像レンズ10を介してスクリーン面に逆
投影して調整を行なう。
【0036】まず第1に偏心カム(駆動系)5とズーム
ミラー台14との相対位置を微調整するカムフロアー1
2の固定ビス13を緩めて長穴121方向に微調整し
て、該ズームミラー台14の第1の片側の軸外物像点の
ピントを合わせる。この第1の軸外物像点は図3ではa
(a´)又はD(D´)側である。
【0037】尚、図3は本実施形態の結像関係を示した
説明図であり、A−aは原稿面(スクリーン面)19、
B−bは第1の折り返しミラー(副ピント調整手段)1
5c、C−cはズームミラー台14、D−dは感光ドラ
ム面(チャート面)18、L1−L2は結像レンズ10
の主平面にそれぞれ相当する。
【0038】ズームミラー台14は前述したプロセスに
よりガイドレール20と結合する結合部を小さくしたこ
とによって、図2に示す矢印P−Q方向にガタが生じ
る。その為、図3に示すD側のチャートのピントを合わ
せても、そのD側と反対側のd側のチャートのピントは
定まらない。
【0039】次に例えば図2で基準倍率におけるズーム
ミラー台14が図中右方向に移動して停止するように駆
動方向をあらかじめ設定しておき(実際の使用時も必ず
同じように駆動する)、この駆動方向に従いその基準倍
率に光学系を駆動する。このときズームミラー台14は
バックラシュで、図2に示す矢印P−QのP側に寄って
傾いて停止する。実際の使用時も必ず同様な動きをし、
同じように傾いて停止する。このときの光路の傾きは図
3でC´−c´、D´−d´となり、チャート面(感光
ドラム面)D−d´は結像レンズの主平面L1−L2に
対して平行でなくなる。即ち、結像レンズ10の光軸に
対して垂直ではなくなる。このときのチャートのピント
位置はScheimpflug Cnngition (光機器の光学I、早水
良定著社団法人日本オプトメカトロニクス協会 P64
〜)に開示されているようにA´−a´のように傾く。
この状態は所謂片ボケの状態である(結像レンズ10の
光軸に対してa側は合焦、A´側は非合焦(ピンボ
ケ))。
【0040】次に副ピント調整手段としての第1の折り
返しミラー15cによって、上記片ボケ側(d側)のピ
ント合わせを行なう。
【0041】このときの第1の折り返しミラー15cの
作用及び機構を図4、図5(A),(B)に示す。図4
は図1の一部分を左斜め上方から見たときの説明図であ
る。図5(A),(B)は各々第1の折り返しミラー1
5cの保持部153の拡大説明図であり、同図(A)は
図1の一部分を奥側から見たときの説明図、同図(B)
は図1の一部分を手前側から見たときの説明図である。
図4、図5において図1に示した要素と同一要素には同
符番を付している。
【0042】図4において第1の折り返しミラー15c
は、前述した如く結像レンズ10の光軸を含むx−y面
(ズームミラー台14のガタが生じる面内)で、ef
側を支点に矢印E方向に回転するように構成されてい
る。図5(A),(B)において153は保持部、15
4,155は各々第1の折り返しミラー15cを保持す
る保持部材、156はバネである。157は調整ビスで
あり、図5から解るように該調整ビス157を保持部1
53に対して挿脱(出し入れ)することにより、図4に
示すように第1の折り返しミラー15cの回転動作を生
じさせることができる。
【0043】上記の片ボケは調整ビス157を保持部1
53に挿入した状態(図4では第1の折り返しミラー1
5cがefg´h´に回転した状態)、つまり図3では
B´−bのように光路を折り曲げ、A−aがA−a´に
移動するように調整することでピント合わせを行なうこ
とができる。
【0044】実際の使用状態ではズームミラー台14は
必ずピント調整時と同じ駆動をし、同じようにバックラ
ッシュによって傾いて停止するので、該ピント調整時と
同じ解像力を得ることができる。
【0045】本実施形態においては前述の如く図3に示
すように結像レンズ10の光軸を含むx−y面内(ズー
ムミラー台のガタが生じる面内)で第1の折り返しミラ
ー(副ピント調整手段)15cの回転中心点O3、結像
レンズ10の主平面(主平面間隔を0として)L1−L
2と光軸との交点O1、そしてガイドレール20と結合
するズームミラー台14の結合部の中心点O2とが略同
一直線上に位置するように各要素を配置している。この
ように各要素を配置することにより、本実施形態では第
1の折り返しミラー15cによるピント調整でも、D´
−d´(感光ドラム面)のピントを維持することができ
る。この効果は特にB−b(第1の折り返しミラー)が
A−a(原稿台)に、又C−c(ズームミラー台)がD
−d(感光ドラム面)に近づくほど大きくなる。
【0046】このように本実施形態においては上述の如
く主ピント調整手段によりズームミラー台14の片側の
軸外物像点のピント合わせを行ない、次にガタのあるズ
ームミラー台14を実使用状態の位置に駆動し、次に副
ピント調整手段により上記の軸外物像点とは反対側の軸
外物像点のピント合わせを行なうことにより、ズームミ
ラー台14とガイドレール20との間にガタが生じても
画像の品質を良好に維持することができ、又結合部を小
さくすることによって装置全体を小型化にすることがで
きる。
【0047】図6は本発明の実施形態2の結像関係を示
す説明図である。同図において図3に示した要素と同一
要素には同符番を付している。
【0048】本実施形態において前述の実施形態1と異
なる点は副ピント調整手段としての機能を感光体面(D
−d)付近に設けた第6の折り返しミラーに持たせたこ
とである。その他の構成及び光学的作用は前述の実施形
態1と略同様であり、これにより同様な効果を得てい
る。
【0049】即ち、同図においてI−i,I−i´は副
ピント調整手段としての折り返しミラー(光路長変更手
段)であり、図1の第6の折り返しミラー17に相当す
る。この第6の折り返しミラー(I−i)は、そのミラ
ー面が前記図5に示したミラー保持方法(但し、奥手前
が逆)と同様な構成より成り、又結像レンズ10の光軸
を含むx−y面内(ズームミラー台のガタが生じる面
内)でO3を中心点に回転可能となっており、又この
−y面内で第6の折り返しミラー(I−i)の回転中心
点O3、ガイドレールと結合するズームミラー台(C−
c)の結合部の中心点O2、そして結像レンズの主平面
(主平面間隔を0として)L1−L2と光軸との交点O
1とが略同一直線上に位置するように構成している。
【0050】本実施形態において片ボケが発生するプロ
セスは前述した実施形態1と同様であり、ズームミラー
台14のガタに起因する。
【0051】本体組立調整時のピント調整の手順は前述
した実施形態1と同様である。即ち、本実施形態におい
て本体組立調整時のピント調整は所定の基準倍率で行な
う。ピント調整用の治具としての感光体18相当の位置
に解像力チャート、原稿台ガラス19相当の位置にスク
リーンを設置し、該解像力チャートを結像レンズ10を
介してスクリーン面に逆投影して調整を行なう。
【0052】まず第1に偏心カム(駆動系)5とズーム
ミラー台14との相対位置を微調整するカムフロアー1
2の固定ビス13を緩めて長穴121方向に微調整し
て、該ズームミラー台14の第1の片側の軸外物像点の
ピントを合わせる。この第1の軸外物像点は図6ではa
又はD側である。
【0053】ズームミラー台14は前述したプロセスに
より図2に示す矢印P−Q方向にガタがあるので、図6
に示すD側のチャートのピントを合わせても、そのD側
と反対側のd側のチャートのピントは定まらない。
【0054】次に例えば図2で基準倍率におけるズーム
ミラー台14が図中右方向に移動して停止するように設
定しておき(実際の使用時も必ず同じように駆動す
る)、その基準倍率に光学系を駆動する。このときズー
ムミラー台14はバックラシュで、図2に示す矢印P−
QのP側に寄って傾いて停止する。実際の使用時も必ず
同様な動きをし、同じように傾いて停止する。このとき
の光路の傾きは図6でC−c´、D´−d´となり、チ
ャート面(感光ドラム面)D−d´は結像レンズの主平
面L1−L2に対して平行でなくなる。即ち、結像レン
ズ10の光軸に対して垂直ではなくなる。このときのチ
ャートのピント位置は前述したScheimpflugCnngition
に開示されているように、所謂片ボケの状態となる(結
像レンズ10の光軸に対してa側は合焦、A´側は非合
焦(ピンボケ))。
【0055】次に副ピント調整手段としての第6の折り
返しミラー17によって、上記片ボケ側(d側)のピン
ト合わせを行なう。
【0056】これは前記図5と同様に第6の折り返しミ
ラー17の保持部材の調整ビスを保持部に対して挿脱
(出し入れ)することにより、図4と同様に第6の折り
返しミラー17の回転動作を生じさせることができる。
【0057】上記の片ボケは調整ビスを保持部に挿入し
た状態、つまり図6ではI−i´のように光路を折り曲
げ、D´−d´がD−dに移動するように調整すること
でピント合わせを行なうことができる。
【0058】実際の使用状態ではズームミラー台14は
必ずピント調整時と同じ駆動をし、同じようにバックラ
ッシュによって傾いて停止するので、該ピント調整時と
同じ解像力を得ることができる。
【0059】本実施形態においては前述の如く図6に示
すように結像レンズ10の光軸を含むx−y面内(ズー
ムミラー台14のガタが生じる面内)で第6の折り返し
ミラー(副ピント調整手段)17の回転中心点O3、結
像レンズ10の主平面(主平面間隔を0として)L1−
L2と光軸との交点O1、そしてガイドレール20と結
合するズームミラー台14の結合部の中心点O2とが、
略同一直線上に位置するように各要素を配置している。
このように各要素を配置することにより、本実施形態で
は第6の折り返しミラー17によるピント調整でも、D
´−d´(感光ドラム面)のピントを維持することがで
きる。
【0060】尚、実施形態1,2においては副ピント調
整手段として第1の折り返しミラー15c又は第6の折
り返しミラー17を利用したが、他の折り返しミラー
(又は光路長補正部材)等を用いても、本発明は前述の
実施形態1,2と同様に適用することができる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く支持部材とし
てのガイドレールと結合する光路長可変手段としてのズ
ームミラー台の結合部を小さくしたときに、該ガイドレ
ールと該ズームミラー台との間でガタが生じても、適切
なるピントを得る為のピント補正手段及びピント補正方
法を利用することにより、画像の品質を良好に維持する
ことができ、又結合部を小さくすることによって装置全
体を小型化にすることができる画像形成装置及びそれを
用いたピント調整方法を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の要部概略図
【図2】 本発明の実施形態1の変倍光学系の詳細図
【図3】 本発明の実施形態1の結像関係を示した説明
【図4】 図1の一部分を左斜め上方から見た説明図
【図5】 図1の第1の折り返しミラーの保持部の拡大
説明図
【図6】 本発明の実施形態2の結像関係を示した説明
【図7】 従来の変倍光学系を有する複写機の要部概略
【図8】 図7の一部分を上方から見たときの要部概略
【符号の説明】
10 結像手段 14 光路長可変手段 15 第1ミラー台 16 第2ミラー台 14 光路長可変手段 17 折り返しミラー 18 記録媒体 19 原稿台ガラス 20 支持部材 21 結合部 40 駆動手段 2 駆動系制御手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の画像情報を記録媒体上に結像させる
    結像手段と、物像間の距離を変更する光路長可変手段と
    の少なくとも一方の位置を変化させて、該原稿の画像情
    報を種々の倍率で該記録媒体上に形成する画像形成装置
    において、 該結像手段と該光路長可変手段とを支持し、これら手段
    の光軸方向の移動を規制する支持部材と、該結像手段の
    光軸を含むx−y面内で回転可能な光路変更手段と、を
    有し、 該x−y面内で、該光路長可変手段を支持する該支持部
    材の結合部の中心点と、該光路変更手段の回転中心点
    と、該結像手段の中心点とが、ほぼ同一直線上に位置す
    るように各要素を構成し、 該光路変更手段を利用して該原稿の画像情報のピント調
    整を行なうことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記光路長可変手段及び前記結像手段と
    を連結し任意の倍率に駆動する駆動手段と、該駆動手段
    に対して該光路長可変手段の位置を光軸方向に微調整す
    るピント調整手段と、を有していることを特徴とする請
    求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】原稿の画像情報を所定面上に結像させる結
    像手段と、物像間の距離を変更する光路長可変手段との
    少なくとも一方の位置を変化させて任意の倍率で変倍を
    行なう画像形成装置において、 該結像手段と該光路長可変手段とを連結し任意の倍率に
    駆動する駆動手段と、該駆動手段に対して該光路長可変
    手段の位置を光軸方向に微調整する主ピント調整手段
    と、該結像手段の光軸を含むx−y面内で該光路長可変
    手段を連結する該駆動手段の結合部の中心点と、該結像
    手段の中心点とを結ぶ直線近傍に回転中心点を有する副
    ピント調整手段と、を有し、 まず第1に該主ピント調整手段により該光路長可変手段
    の一方の片側の軸外物像点のピント合わせを行ない、第
    2に該駆動手段により該光路長可変手段及び該結像手段
    を駆動し、第3に該副ピント調整手段により該光路長可
    変手段の他方の片側の軸外物像点のピント合わせを行な
    うことを特徴とする画像形成装置のピント調整方法。
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