JP3161900B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3161900B2
JP3161900B2 JP34936693A JP34936693A JP3161900B2 JP 3161900 B2 JP3161900 B2 JP 3161900B2 JP 34936693 A JP34936693 A JP 34936693A JP 34936693 A JP34936693 A JP 34936693A JP 3161900 B2 JP3161900 B2 JP 3161900B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、照明手段によって照明
された原稿の反射光あるいは透過光を結像手段によって
結像し、結像された光学画像を光電変換手段によって電
気信号に変換して読み取る画像読取装置に関し、特に結
像光学系の光路長調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、35mmフィルム等の第1フ
ィルム原稿521と、大判の4×5インチフィルム等の
第2フィルム原稿522との2つのフィルム原稿画像を
読み取る従来の画像読取装置の要部概略図で、第1,第
2それぞれのフィルム原稿521,522を照明する一
つの光源手段500と、各原稿画像を読取センサ518
に結像するための2つの結合光学系を備えている。
【0003】光源手段500は、光源(ランプ)502
と、光源502からフィルム側とは逆方向に放射した光
束(照明光束)を有効に第1,第2フィルム原稿52
1,522に収束するための反射板(反射笠)501と
より成っており、第1,第2フィルム原稿521,52
2を所定の最適な光量で照明している。503は光源手
段500の前方に配置されるコンデンサーレンズであ
り、ケーラー照明系を構成している。
【0004】506は、照明光束を第1フィルム原稿5
21側の光路と、第2フィルム原稿522側の光路に切
り換えるための光路切り換えミラーであり、回転機構
(不図示)により、その反射面が照明光束の光軸530
に対して45度傾斜している位置と、その反射面が光軸
530に対して平行で照明光束から退避できる位置とに
切り換え可能となっている。
【0005】次に第1フィルム原稿521を読み取ると
きの光路に沿って各要素を説明する。
【0006】508は第1結像レンズであり、固定した
第1フィルム原稿521の画像情報を第1光路折り曲げ
ミラー509,第2光路折り曲げミラー510,第3光
路折り曲げミラー511,第2光路切り換えミラー51
7を介して光電変換素子をライン状に配列したCCD等
の読取センサ518の受光面上に結像させている。そし
て読取センサ518を、読取センサ518の長手方向に
対して直交し、かつ結像面に沿って平行方向(図中矢印
533方向であり、以下副走査方向という)に移動させ
ることにより第1フィルム原稿521を画像情報全体を
読み取ることが可能となる。読取センサ518は、図1
1,図12に示すように、結像面に沿って平行に配置さ
れた一対の走査レール551,552によって案内され
る。
【0007】尚、第1光路折り曲げミラー509と第2
光路折り曲げミラー510は、1組の所謂ハの字ミラー
532を形成しており、それぞれのミラー509,51
0は光軸を90°ずつ曲げるため、ハの字ミラー532
全体では光路を180°反射している。また、ハの字ミ
ラー532は、一体的に第1結像レンズ508の光軸5
26と平行な方向534に移動調整及び固定可能となっ
ている。
【0008】第2光路切り換えミラー517は回転機構
(不図示)により、その反射面が光軸531に対して4
5度傾斜している位置と、その反射面が光軸531に対
して平行で後述する4×5インチ用結像レンズ516の
結像光束から退避できる位置とに切り換え可能となって
おり、又、この切り換え動作は第1光路切り換えミラー
506の切り換え動作と連動するように構成している。
【0009】次に第2フィルム原稿522を読み取ると
きの光路に沿って、第1光路切り換えミラー506以降
の各光学要素について説明する。
【0010】513は第4光路折り曲げミラーであり、
反射面が第1光路切換ミラー506からの反射光束の光
軸524に対して45度傾斜しており、第1フィルム原
稿521への照明光路の光軸523と平行な方向に光軸
525を折り曲げている。
【0011】516は第2結像レンズであり、その光軸
531を第1結像レンズ508の光軸526に対して平
行となるように配置し、固定した第2フィルム原稿52
2の画像情報を光電変換手段518面上に結像させてい
る。そして光電変換手段518を副走査方向に移動させ
ることにより、4×5インチフィルム522の画像情報
を全体を読み取ることが可能となる。
【0012】第1,第2結像レンズ508,516は、
焦点距離が個々にバラつくことが多いため、実際の結像
位置に読取センサ518を配置させるには、光路長を修
正する作業が一般的になされる。
【0013】このような画像読取装置の光路長調整は次
のように行われていた。
【0014】まず、第2フィルム原稿522の結像光学
系の光路長調整を行なう場合には、読取センサ518を
読取センサ518の光軸方向534に移動することによ
って行う。この移動調整は、読取センサ518を案内す
る上,下走査レール551,552ごと移動する。この
上,下走査レール551,552と読取センサ518は
一つのユニット550となっている。
【0015】次に第1フィルム原稿521の結像光学系
については、読取センサ518の位置に対応させて、ハ
の字形ミラー532を構成する第1光路折り曲げミラー
509と第2光路切り換えミラー510を、一体的に読
取センサ518の光軸方向534に移動することによっ
て光路長調整を行なっていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術の場合には、第2フィルム原稿522の結像
光学系の光路長調整を行うべく、走査レール551,5
52及び読取センサ518をユニット550として、読
取センサ518の光軸534方向に移動させた際に、走
査レール551,552の振れが生じてしまい、この振
れについても調整によって取り除かねばならなかった。
【0017】ここで、走査レール551,552の振れ
とは、例えば、図11のような読取センサ518の光軸
534方向の振れ(図中2点鎖線551′,552′)
や、図12のような読取センサ518の光軸531方向
に垂直方向の振れ(図中2点鎖線551″,552″)
等があり、前者の場合には読取センサ518の副走査中
に光路長が合わず、出力画像がぼやけたり出力画像の倍
率が所定倍率と異なってしまったりする。後者の場合に
は、出力画像が斜めに傾いてしまう。
【0018】この走査レール551,552の振れ調整
は、光路長調整毎に行なわなければならない。これは、
走査レール551,552及び読取センサ518のユニ
ット550が極めて剛直で、極めて精密にできていない
限り、ユニット550を移動させたときに必ず走査レー
ル551,552に振れが発生するからである。
【0019】このような理由から、従来の画像読取装置
の結像光学系では、単純な光路長の伸長,短縮のみの調
整は非常に困難であった。
【0020】また、従来例においては、このように光路
長調整のためだけに、折り曲げミラー509,510を
2枚追加しなければならなくなり、コスト的にも負担が
大きくなり、占有スペースも大きくなってしまう。
【0021】さらに、第1の結像光学系の光路長調整を
行なった後に、その他の第2の結像光学系の光路長調整
を行なわなければならないということは、調整の順番が
決まってしまうということであり、第2の結像光学系の
光路長調整は、第1の結像光学系の光路長調整に従属し
ていることになる。第1の結像光学系の光路長が狂って
しまった場合には、第1の結像光学系の光路長だけでな
く、全ての結像光学系の光路長を調整しなければならな
くなってしまう。
【0022】このように、複数の結像光学系を有する画
像読取装置においては、特に光路長調整は非常に複雑な
ものであった。
【0023】そこで、発明の目的は、結像光学系を有す
る画像読取装置において、簡単な構成で光路長調整を容
易にし、光路長を独立に調整可能にすることによって調
整作業の効率化を実現することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、原稿画像を所定位置に光学的に結
像する結像手段と、前記原稿画像の結像位置に配置さ
れ、結像された原稿画像の光学像を電気信号に変換する
光電変換手段と、を備えた画像読取装置において、前記
結像位置において、前記光電変換手段を結像画像の像面
と平行に移動させる移動手段と、前記結像手段と光電変
換手段との間に配置され、光路中の光軸に対して所定の
角度を維持しつつ、前記移動手段の移動方向と平行に移
動可能かつ固定可能な光反射手段と、を具備してなるこ
とを特徴とする。
【0025】照明手段によって原稿を照明し、原稿の反
射像あるいは透過像を結像手段によって結像することを
特徴とする。
【0026】結像手段が複数である場合に特に有効であ
る。
【0027】また、原稿画像と光電変換手段とを相対的
に走査移動させる方向が、前記移動手段の移動方向と平
行な構成であることを特徴とする。
【0028】また、前記光電変換手段を結像手段の光軸
方向に移動させるための前記移動手段の移動範囲を、前
記反射手段の移動位置に応じて可変とする制御手段を有
しても良い。
【0029】
【作用】光路調整を行う場合には、光反射手段を光路中
の光軸に対して、所定の角度を維持しつつ移動手段の移
動方向と平行に移動させる。移動した分光路長を長くす
ることができるが、結像画像がその分だけ結像面に沿っ
て所定量移動するので、その分だけ移動手段によって光
電変換手段を移動させる。
【0030】光反射手段の移動と、それに合わせた光電
変換手段の移動とによって、光学調整時の変動要素の
内、光路長のみが独立分離されて容易な調整が可能とな
る。
【0031】また、結像光学系が複数で、光電変換手段
が単一である系において、1つの結像光学系の光路長調
整が他の結像光学系の光路長調整に依存することなく、
独立したものになる。
【0032】さらに、光反射手段の移動と光電変換手段
の移動とによって光路長調整を行ない、しかも走査手段
の移動方向と移動手段の移動方向を平行としておくこと
により、画像全域を読み取り走査することができ、画像
欠けを防止することができる。
【0033】
【実施例】以下に、本発明の好適な実施例を図面を参照
して説明する。
【0034】(第1の実施例)図1は画像読取装置の光
路長調整に本発明を適用したときの第1の実施例の要部
斜視図である。
【0035】図2は図1の装置を上方から見たときの要
部上視図である。
【0036】本実施例は、2つの結像光学系を有し、第
1の結像光学系では透過型の35mmフィルム等の第1
フィルム原稿11を読取り、第2の結像光学系では透過
型の4×5インチフィルム等の種類の異なる第2フィル
ム原稿35を読み取るものである。
【0037】尚、本実施例においては光軸と直交する面
内において後述する光電変換手段を構成するCCD(電
荷結合素子)等の読取センサ17の複数の画素(受光素
子)の並び方向と同一方向を主走査方向、これと直交す
る方向を副走査方向としている。
【0038】図1,図2において、200は原稿を照明
する光源となる光源手段であり、光源(ランプ)2と前
記光源2からフィルム側と逆方向に放射した光束(照明
光束)を有効にフィルム側に収光するための反射板(反
射笠)1とより成っている。そして、第1フィルム原稿
11や第2フィルム原稿35を所定の最適な光量で照明
している。
【0039】3はコンデンサーレンズであり光源の前方
に配置されている。4は防熱ガラスであり、光源2から
放射する不要な赤外光領域の光束をカットし、後述する
原稿フィルムや読取センサ17等を保護している。5は
フィールドレンズであり、コンデンサーレンズ3の光学
機能を補助している。
【0040】本実施例においては光源2と後述する第1
フィルム原稿用の第1結像レンズ15の瞳とはコンデン
サーレンズ3によって光学的に共役関係にあるケーラー
照明系を構成している。即ち光源2の像をコンデンサー
レンズ3によって第1結像レンズ15の瞳面上に形成し
ている。尚、上記した反射板1,光源2,コンデンサレ
ンズ3,防熱ガラス4,フィ−ルドレンズ5の各要素
で、第1,第2フィルム原稿を照らす照明光を作り出す
照明手段201を構成している。
【0041】8はシアンフィルターであり、第1,第2
フィルム原稿11,35としてネガフィルムを原稿にし
た場合にベースフィルムの色を補正している。9はND
フィルターであり、第1,第2フィルム原稿11,35
がポジフィルムのときの照明光束の光量を補正してい
る。本実施例ではこの2つのフィルター8,9をフィル
ター切り替えモータ6等により互いに排他的に光路内に
位置するように制御している。
【0042】フィルター切り換えモータ6はこの排他的
な駆動を行なうための駆動源であり、このフィルター切
り換えモータ6の出力軸に固着されたピニオンギアが、
シアンフィルター8とNDフィルター9を保持する各保
持体に設けたラックと噛合している。本実施例では、こ
のフィルター切り換えモータ6の回転方向の切り換え制
御によってシアンフィルター8とNDフィルター9との
排他的な駆動を実現している。
【0043】10は拡散板であり、第1フィルム原稿1
1を照明するときに照明手段201からの光束(照明光
束)を拡散して第1フィルム原稿11の粒子や該第1フ
ィルム原稿11に付着したゴミ等を目立たなくさせてい
る。
【0044】本実施例では後述する第2フィルム原稿3
5を照明する時にも、上記に示したシアンフィルター8
もしくはNDフィルター9のどちらかを照明光路内に位
置するように制御しているが、拡散板10は第2フィル
ム原稿35を原稿として用いるときには光路外へ退避さ
せている。これは拡散板10が照明光路内にあると、照
明光束が第2フィルム原稿35に到達するまでに、その
照明光量が拡散板10の無い場合に比べて1/10〜1
/20に減少してしまうからである。この拡散板10の
光路内への駆動は拡散板駆動モータ7で行なっており、
上述のフィルター切り換えモータ6の場合と同様に拡散
板駆動モータ7にはラックアンドピニオン機構が設けら
れている。
【0045】そして、上記した照明手段201からの光
束によって第1フィルム原稿11のフィルム面が2次元
的に照明される。
【0046】52はフィルター検知センサーであり、シ
アンフィルター8とNDフィルター9のどちらが照明光
路内に位置しているかを検知している。53は拡散検知
センサーであり、拡散板10が現在照明光路中に位置し
ているかどうかを検知している。
【0047】76はフィルム検知センサーであり、第1
フィルム原稿11が照明光路中に存在するか否かを検知
している。本実施例においては第2フィルム原稿35を
照明する時には第1フィルム原稿11を光路中から外し
ており、例えば第2フィルム原稿35を読み取るモード
に切り換えたときに第1フィルム原稿11が照明光路中
に存在している場合には操作者にそのメッセージを表示
するようにしている。
【0048】次に第1フィルム原稿11を読み取るとき
の光路に沿って各光学要素を説明する。
【0049】12は光路切り換え手段としての回動可能
な光路切り換えミラーであり、図中実線の位置に回動し
たときは第1フィルム原稿11を照明(透過)した光束
(照明光束)が第1結像レンズ15側へ向かい、又点線
の位置12′に回動した時は光束が第2フィルム原稿3
5側に導かれる。
【0050】14は第1光路折り曲げミラーであり、第
1フィルム原稿11を透過した光束を第1結像レンズ1
5側へ折り曲げている。第1結像レンズ15は第1フィ
ルム原稿11の画像情報を読取センサ17の受光面上に
結像させている。16は第2光路折り曲げミラーであ
り、第1結像レンズ15を通過した光束を読取センサ1
7側へ折り曲げている。
【0051】読取センサ17は複数の受光素子(画素)
を1次元的に主走査方向に配列したCCD等のラインセ
ンサより成っており、結像された原稿の画像情報を電気
信号に変換するもので、後述するキャリッジ18に固定
されている。尚、本実施例における読取センサは1ライ
ンセンサにより構成してもよく、あるいは赤色(R)
用、緑色(G)用、青色(B)用の3つのラインセンサ
を同一基板面上に互いに平行となるように配置した3ラ
インセンサより構成してもよい。
【0052】キャリッジ18は後述する図3に示す走査
レール下101,走査レール上102に支持されてお
り、直線移動機構(不図示)により走査レール101,
102に案内されて図中矢印30方向(副走査方向)に
移動可能となるように構成している。
【0053】本実施例では後述するように、図3に示す
レール下101並びにレール上102との軸方向と第1
結像レンズ15の光軸とが平行になるように構成してお
り、第2光路折り曲げミラー16がその光軸を直角に折
り曲げている。ゆえに第1フィルム原稿11の画像結像
位置に誤差(ズレ)がある場合、第2光路折り曲げミラ
ー16を図中矢印30方向(副走査方向)に移動させ、
この移動に相当するキャリッジ18の走査移動範囲をず
らせば、その光学系(第1光学系)の結像状態(光路
長)の調整を行なうことができる。このように簡易な調
整機構で、その光学系の光路長を調整することができ
る。
【0054】本実施例においては、第2光路折り曲げミ
ラー16及び後述する第6光路折り曲げミラー42の位
置の調整機構は図5のようになっている。
【0055】150は第2(第6)光路折り曲げミラー
固定ユニットである。第2光路折り曲げミラー16(第
6光路折り曲げミラー42)は上下一対のミラー押さえ
部材152に挿通されたミラー調整ねじ153(下側不
図示)及び上下一対のミラー押さえ板バネ154(下側
の1つは不図示)によって第2(第6)光路折り曲げミ
ラー支持部材151に支持される。光軸に対する角度調
整は、前記ミラー調整ねじを回すことによってなされ
る。
【0056】第2(第6)光路折り曲げミラー固定部材
151には長手方向がCCD17の副走査方向30と同
じである一対の長丸穴157が開けてあり、第2(第
6)光路折り曲げミラー固定部材151が固定される相
手側部材には長丸穴157に対応する位置に一対のエン
ボス158が設置されており、長丸穴157と嵌合して
いる。また、第2(第6)光路折り曲げミラー固定部材
151は、固定ねじ(不図示)によって前記相手側部材
に固定可能となっている。従って第2(第6)光路折り
曲げミラー固定ユニット150は光軸に対して所定の角
度を維持しつつ、読取センサ17の副走査方向30に移
動可能かつ、移動後の固定が可能となる。
【0057】次に第2フィルム原稿35を読み取るとき
の光路に沿って光路切り換えミラー12以降の各光学要
素を説明する。
【0058】31はアナモルフィックな光学素子である
シリンドリカルレンズであり、所定方向(主走査方向)
にのみ負の屈折力を有している。本実施例におけるシリ
ンドリカルレンズ31はケーラー照明の光束(照明光
束)を主走査方向にのみ発散させており、コンデンサー
レンズ3による光源2の空中像が形成される位置近傍に
配置している。
【0059】32は第3光路折り曲げミラーであり、シ
リンドリカルレンズ31を通過した照明光束を第2フィ
ルム原稿35側へ折り曲げている。33は同心円状より
なるフレネルレンズ(光学素子)であり、主走査方向に
発散した照明光束を後述する第2結像レンズ39に効率
的に収束させている。34は拡散板であり、前述の第1
フィルム原稿11用の拡散板10と同様な光学的作用を
有している。
【0060】35は副走査方向に移動可能な第2フィル
ム原稿であり、この第2フィルム原稿35の被照明領域
のうち主走査方向の長さは第1フィルム原稿11の被照
明領域のうちの主走査方向の長さに比べて長くなってい
る。本実施例では上記に示した構成をとることによって
第2フィルム原稿35を照明する際には、この第2フィ
ルム原稿35に対して主走査方向の線状領域(ライン領
域)に光を収束させて照明している。
【0061】即ち、光軸と直交する面内において主走査
方向に広く、副走査方向に狭い帯状の光束で第2フィル
ム原稿35の1領域(線状領域)を照明している。
【0062】37,38は各々第4,第5光路折り曲げ
ミラーであり、第2フィルム原稿35を照明した光束
(透過光束)を所定方向に折り曲げて第2結像レンズ3
9に導いている。第2結像レンズ39は第2フィルム3
5の画像情報を第6光路折り曲げミラー42を介して読
取センサ17面上に結像させている。
【0063】尚、本実施例においては照明手段201か
ら第1結像レンズ15を介して読取センサ17までの各
要素で第1光学系を構成しており、又照明手段201か
ら光路切り換えミラー12,第2結像レンズ39等を介
して読取センサ17までの各要素で第2光学系を構成し
ている。
【0064】本実施例において第2フィルム原稿35を
読み取る際にはキャリッジ18を直線移動機構により読
取センサ17が図中点線の位置17′に位置する様に副
走査方向に移動させ、この位置で読取センサ17を保持
している。
【0065】又、第2フィルム原稿35を読み取る際に
は前述の如く拡散板10と第2フィルム原稿11を光路
外へ退避させ、又光路切り換えミラー12を図中点線の
位置12′へ回動させている。
【0066】本実施例の第2フィルム原稿35は図1に
示す点線の位置35′までの間を直線移動機構(不図
示)により走査移動させることができ、これにより照明
光束で照明された第2フィルム原稿35の主走査方向の
線状領域からの光束(透過光)を第4,第5光路折り曲
げミラー37,38を介して第2結像レンズ39により
読取センサ17面上に結像させ、第2フィルム原稿35
の画像を順次読み取っている。
【0067】このように本実施例においては大判原稿で
ある第2フィルム原稿35を照明する際には、第1フィ
ルム原稿11のような2次元的な照明ではなく、光電変
換手段としての読取センサ17が走査するのに最低限必
要な領域だけに照明光束を集束させ、これにより大型の
光源を必要とせずに同一の小型の光源2から照明光束で
極めて効率に良い照明を行っている。
【0068】また、照明領域の最大長は第2フィルム原
稿35上の読取走査ライン長すなわち第2フィルム原稿
35の実画面の線幅を想定するだけで良く、従来の2次
元的な照明方法に比して照明領域の最大長を小さくする
ことができ、これにより光源2からの照明光束を拡大す
るための照明光路長は短く設定することができる。
【0069】又、前述した第1フィルム原稿11の画像
情報を読み取る場合の第1光学系と同様に第2フィルム
原稿35の結像位置の誤差(ズレ)を補正する際には、
第6光路折り曲げミラー42を図中矢印30方向(副走
査方向)に所定量移動させ、この移動量に応じて読取セ
ンサ17の読み取り待機位置を変更するようにすればよ
い。これにより簡易な調整機構で、第2光学系の光路長
(結像状態)を調整することができる。
【0070】第2フィルム原稿35の結像光学系の場合
にも第6光路折り曲げミラー42の位置決め及び固定方
法は第1フィルム原稿11の結像光学系の場合と同様で
ある。
【0071】次に焦点調整機構を構成する各要素につい
て説明する。
【0072】58は第1結像レンズ移動カムであり、回
動可能な回転体としてコロが支持されており、このコロ
はレンズ鏡筒の溝にはまりこんでいる。又、第1結像レ
ンズ移動カム58は第1結像レンズモータ70によって
回転力が付与されている。しかしコロの回転中心と第1
結像レンズモータ70の出力軸とが偏心しているため、
第1結像レンズモータ70が回転することにより、第1
結像レンズ移動カム58の中心が図2に示す矢印A方向
に沿って回転し、結局第1結像レンズ15が図中矢印4
3方向に移動する。74は第1結像レンズ移動カムセン
サーであり、第1結像レンズレンズ移動カム58の位相
を検出している。
【0073】40は第2結像レンズモータ、75は第2
結像レンズ移動カムセンサーであり、第2結像レンズ3
9のホームポジションを検出している。第2結像レンズ
39は上記と同様に第2結像レンズ移動カム77によっ
て矢印41方向に駆動(移動)している。73は第2フ
ィルムキャリッジホームポジションセンサーであり、第
2フィルム原稿35のホームポジションを検出してい
る。
【0074】次にキャリッジ18に関する走査駆動系を
構成する各要素について図1〜4を用いて説明する。図
3はキャリッジ18を駆動する駆動ユニットを示した要
部斜視図、図4はキャリッジ18を読取センサ17の取
付け面側から見たときの要部説明図である。
【0075】19はキャリッジ駆動モータであり、キャ
リッジ18を副走査方向に駆動(移動)させている。本
実施例ではキャリッジ駆動モータ19にステッピングモ
ータを用いており、このステッピングモータ特有の振動
を抑えるために、マグネット式のダンパー型フライホイ
ール20をモータ軸に取付けており、磁気的な力により
所定のトルクでモータ軸に結合させている。
【0076】21はタイミングベルト用のモータプーリ
ーであり、キャリッジ駆動モータ19のモータ軸に固定
している。23,24はそれぞれ径の大きい第1減速プ
ーリーと径の小さい第2減速プーリーであり、一体的に
製作されたタイミングベルト用のモータプーリーより成
っている。22は減速ベルトであり、モータプーリー2
1と第1減速プーリー23との間を掛け渡している。
【0077】112は各フィルム原稿の画像情報が結像
する結像面であり、走査レール下101と走査レール上
102の2本のレールの共通接面となっている。そして
更にこの結像面112を読取センサ17の受光面に一致
させて副走査方向に走査している。これにより読取セン
サ17が走査レール下101と走査レール上102の軸
又はそれと平行な軸線を中心に傾いても、主走査方向の
画素のズレを最小限に抑えることができる。
【0078】図3において、101,102は各々キャ
リッジ18を副走査方向に移動させるための走査レール
上とレール下である。72はキャリッジホームポジショ
ンセンサーであり、キャリッジ18の所定位置を検出し
てキャリッジ18のホームポジションを決定している。
25はキャリッジ駆動ベルトであり、第2減速プーリー
24とアイドラプーリー26はテンションバネ108で
キャリッジ駆動ベルト25に張力を与える方向に付勢し
ている。
【0079】次に第2フィルム原稿35の走査移動する
駆動系の各要素について説明する。
【0080】61は第2フィルムキャリッジであり、第
2フィルム原稿35の副走査方向に走査する為にレール
軸62に移動可能に挿通されている。
【0081】第2フィルム原稿35は、その外側輪郭部
分が第2フィルムキャリア(不図示)によって挟持さ
れ、この第2フィルムキャリアを介して第2フィルムキ
ャリッジ61に対して着脱自在に保持されている。
【0082】63は第2フィルム駆動モータであり、第
2フィルムキャリッジ61を駆動している。64は同モ
ータープーリ、65は同減速ベルト、66は同減速プー
リ、67は同4×5駆動ベルトである。
【0083】第2フィルムキャリッジホームポジション
センサー73は第2フィルムキャリッジ61の所定位置
を検出し、第2フィルムキャリッジ61のホームポジシ
ョン位置を決定している。
【0084】第2フィルム駆動モータ63の駆動によっ
て第2フィルムキャリッジ61は図中矢印36方向に走
査移動が可能となる。
【0085】次に本装置を構成するその他の各要素につ
いて説明する。
【0086】51は放熱ファンであり、光源2で熱せら
れる光学部品が高温にならないように装置内の熱を放熱
している。54は第1フィルム原稿11保持用のフィル
ムキャリアであり、マガジン55に着脱自在に係合して
いる。56はミラー切り換えソレノイドであり、光路切
り換えミラー12を駆動している。57は同様にミラー
切り換えリンクである。
【0087】尚、装置の全体構成としては第1フィルム
原稿用の第1フレーム69が基本にあり、第2フィルム
原稿の第2フレーム68が着脱自在に取り付けられた構
造になっており、第1フィルムフレームだけでも動作を
可能としている。
【0088】次に第1結像光学系と第2結像光学系の自
動焦点動作について再び図1,図2に戻り説明する。
【0089】本実施例において第1結像レンズ15は自
動焦点動作を行う為に矢印43の方向に移動可能となる
ように保持されており、又同様に第2結像レンズ39は
自動焦点動作を行う為に図中矢印41方向に移動可能と
なるように保持されている。
【0090】本実施例において後述する図6に示す制御
部45により、各第1,第2結像レンズ15,39の光
軸方向、すなわち矢印43,矢印41方向に往復移動さ
せつつ読取センサ17からの画像データを抽出し、往復
移動の移動単位量毎に画像データのコントラスト量を演
算している。そして最もコントラスト量が高くなる各第
1,第2結像レンズ15,39の移動位置を合焦点とし
てこの位置を記憶し、次回の周期の往復移動動作中でこ
の合焦点位置にて各第1,第2結像レンズ15,39を
保持し、ピントが合った各第1,第2フィルム原稿1
1,35の投影画像を得ている。
【0091】前記制御部45によって、光路長調整時に
キャリッジ18の第1フィルム原稿画像読み取り時の走
査範囲、及び第2フィルム原稿画像読み取り時の読み取
り待機位置に相当する駆動パラメーターを記憶すること
が可能である。
【0092】次に本発明の実施例1の画像読取装置にお
ける制御系について図6を用いて説明する。
【0093】図6は本発明の実施例1の画像読取装置に
関わる制御系の要部ブロック図である。同図において図
1,図2に示した要素と同一要素には同符番を付してい
る。
【0094】図において44は電源であり、後述する制
御部45、ドライバ46、液晶画面表示部47及び光源
2等に電力を供給している。尚、光源2に対しては制御
系45からの電圧制御信号を受け、供給される電圧が制
御される。
【0095】制御部45は、主に動作手順のプログラム
を格納する記憶素子としてのROM、各種の動作手順中
に制御上必要なパラメータを格納する記憶素子としての
RAM、画像データ信号を演算処理する画像処理回路、
外部機器に対する信号の伝達に際して信号の整合をとる
インターフェース部、及びこれらに対して同期を取りな
がら統括制御して装置の動作手順を順次実行するために
演算をし指令信号を出力するCPU等とから構成され
る。
【0096】ドライバ46は、制御部45からの制御信
号を受け、フィルター切り換えモータ6、拡散板移動モ
ータ7、キャリッジ駆動モータ19、35mmレンズモ
ータ70、第2結像レンズモータ40、4×5駆動モー
タ63の各種のモータと、ミラー切り替えソレノイド5
6、及び放熱ファン51を駆動するための駆動電力をそ
れぞれ供給する。
【0097】フォトインタラプタで構成される各位置検
出センサ、すなわちフィルター検知センサ52、拡散板
検知センサ53、キャリッジホームポジションセンサ7
2、第2フィルムキャリッジホームポジションセンサ7
3、第1結像レンズ移動カムセンサ74、及び第2結像
レンズ移動カムセンサ75等からの検出信号は、制御部
45へ伝達され、それぞれの動作部分の動作位置の判断
に使用される。
【0098】センサドライバ71は、読取センサ17を
駆動すると共に画像データを抽出し、その情報を制御部
45へ伝達している。液晶画面表示部47は液晶画面4
8、液晶画面コントローラ49、及び液晶画面48に重
ね合わせて使用される光透過性のタッチパネル50から
構成される。読取センサ17によって検出された画像デ
ータは制御部45を介して一部のデータが液晶画面コン
トローラ49へ供給されると、その画面データは液晶画
面48に表示される構成となっている。
【0099】又、操作者がタッチパネル50に対して所
定の箇所を操作することによって操作信号が発生し、こ
の操作信号は制御部45に伝達され、該制御部45では
これに応じた動作制御がなされる。
【0100】次に本実施例の各種の原稿の読取動作手順
について説明する。
【0101】(1)第1フィルム原稿11を読み込む場
合は以下の動作を実行する。
【0102】1)まず操作者が第1フィルムキャリア5
4に保持された第1フィルム原稿11をマガジン55に
挿入すると、制御部45はフィルム検知センサ76の検
出信号によって第1フィルム原稿11の挿入を認識し、
次のステップに備える。このとき光路切換ミラー12は
図1,図2に示す実線の位置へ回動する。
【0103】2)次に操作者が、挿入した第1フィルム
原稿11がネガフィルムであるかポジフィルムであるか
の識別をタッチパネル50から入力すると、制御部45
はこの信号を基にネガフィルムであればシアンフィルタ
ー8を、ポジフィルムであればNDフィルター9を照明
光路内に挿入する。又、同時に拡散板10も同じく照明
光路内に挿入する。その後、光源2を点灯させ、コンデ
ンサーレンズ3等よりなる照明手段201により第1フ
ィルム原稿11を2次元的に照明し、照明された第1フ
ィルム原稿11の画像情報を第1光路折り曲げミラー1
4を介して第1結像レンズ15により第2光路折り曲げ
ミラー16を介して読取センサ17の受光面(結像面1
12)上へ結像させる。
【0104】3)次にキャリッジ駆動モータ19が駆動
され、キャリッジ18はホームポジションから投影画像
域のほぼ中央位置へ移動する。同時に読取センサ17は
画像の検出データを制御部45へ転送する。
【0105】4)制御部45は、第1結像レンズモータ
70を駆動させて第1結像レンズ15を光軸上移動させ
つつ、読取センサ17からの信号に基づいて画像データ
のコントラストを演算して合焦点位置を認識し、この第
1結像レンズ15を合焦点位置で停止させる。
【0106】5)次に再びキャリッジ18を駆動させ、
一旦ホームポジションに戻した後、画像読み取りのため
に、制御部45が記憶する画像走査範囲を走査移動さ
せ、画像データを順次検出する。
【0107】(2)第2フィルム原稿35を読み込む場
合は以下の動作を実行する。
【0108】1)まず操作者が第2フィルムキャリアに
挟持された第2フィルム原稿35を第2フィルムキャリ
ッジ61へ挿入する。
【0109】2)次に操作者が、挿入した第2フィルム
原稿35がネガフィルムであるかポジフィルムであるか
の識別をタッチパネル50から入力すると、制御部45
はこの信号を基にネガフィルムであればシアンフィルタ
ー8を、ポジフィルムであればNDフィルター9を照明
光路内に挿入する。又、このとき拡散板10を照明光路
から退避する位置へ移動させ、更にミラー切換ソレノイ
ド56を駆動させて、光路切り換えミラー12を図1,
2に示す点線の位置12′へ回動させる。又、第2フィ
ルムキャリッジ61を拡散板34に対向する照明位置へ
移動させる。
【0110】その後、光源2を点灯させ、コンデンサー
レンズ3等よりなる照明手段201からの光束を光路切
り換えミラー12,シリンドリカルレンズ31,第3光
路折り曲げミラー32,フレネルレンズ33そして拡散
板34を通して第2フィルム原稿35の主走査方向の線
状領域を照明し、照明された第2フィルム原稿35の線
状領域の画像情報を第4光路折り曲げミラー37,第5
光路折り曲げミラー38を介して第2結像レンズ39に
より第6光路折り曲げミラー42を介して読取センサ1
7の受光面(結像面112)上に結像させる。
【0111】3)次にキャリッジ駆動モータ19が駆動
され、キャリッジ18はホームポジションから図1に示
す制御部45の記憶する画像読み取り位置17′へ移動
する。同時に読取センサ17は第2フィルム原稿35の
画像検出データを制御部45へ転送する。
【0112】4)制御部45は、第2結像レンズモータ
40を駆動して第2結像レンズ39を光軸上移動させつ
つ、CCD17からの信号に基づいて画像データのコン
トラストを演算して合焦点位置を認識し、第2結像レン
ズ39を合焦点位置で停止させる。
【0113】5)次に再び第2フィルムキャリッジ61
を駆動して、一旦ホームポジションに戻した後、画像読
み取りのための走査移動を開始させ、画像データを順次
検出する。
【0114】(第2の実施例)図7は、本発明の第2の
実施例の要部概略図である。同図において図1に示した
要素と同一要素には同符番を付している。
【0115】本第2実施例では、固定位置に配置された
光電変換手段としての読取センサに対して、原稿を走査
移動させる原稿移動機構により、画像データを検出する
ようになっている。
【0116】同図において306は第1光路切り換え手
段としての回動可能な第1光路切り換えミラーであり、
回転機構(不図示)により、その反射面が光軸330に
対して45度傾斜している位置と、その反射面が光軸3
30に対して平行で照明光束から退避できる位置とに切
り換え可能となっている。
【0117】本第2実施例においては第1光路切り換え
ミラー306の回動操作によって照明手段201からの
照明光束を後述する小判の第1フィルム原稿321に至
る第1の照明光路323と、第1フィルム原稿321の
被照明領域よりも主走査方向に大なる幅を有する大判の
第2フィルム原稿322に至る第2の照明光路324,
325とに選択的に切り換えている。
【0118】次に第1フィルム原稿321を読み取ると
きの光路に沿って各要素を説明する。
【0119】307はアナモルフィック素子からなるシ
リンドリカルレンズであり、照明光束を第1フィルム原
稿321の線状領域へ効率的に集束させ、かつ均一に照
明することが可能となる。本実施例におけるシリンドリ
カルレンズ307はケーラー照明の光束(照明光束)を
主走査方向にのみ発散させており、コンデンサーレンズ
3による光源2の空中像が形成される位置近傍に配置し
ている。308は拡散板である。
【0120】309は原稿支持体であり、光透過性の平
板構造となっており、光透過性の第1フィルム原稿32
1と第2フィルム原稿322を光軸と垂直な同一平面上
に並列して支持しており、一方向から入射した光束を第
1フィルム原稿321あるいは第2フィルム原稿322
を透過して他方へ射出できるようになっている。本実施
例における原稿支持体309は直線往復移動機構(不図
示)に連結されており、図中矢印A20,A21方向に
走査移動が可能となるように構成している。
【0121】310は小判用の第1結像レンズであり、
第1フィルム原稿321の画像情報を第1光路折り曲げ
ミラー311を介して光電変換手段としての読取センサ
318面上に結像させている。
【0122】読取センサ318は複数の受光素子(画
素)を1次元的に主走査方向に配列したCCD等の光電
変換素子より成っており、小判原稿321読み取り時に
は装置本体の固定位置318Aに配置している。又、実
施例1と同様に読取センサ318を固定しているキャリ
ッジ(不図示)は、レール上及びレール下に係合されて
おり、図中矢印331方向に移動可能かつ固定可能とな
っている。従って、CCD318は図中矢印331方向
に移動可能かつ固定可能となっている。
【0123】本実施例では、レール下並びにレール上と
の軸方向と小判用結像レンズ310の光軸とが平行にな
るように構成しており、第1光路折り曲げミラー311
がその光軸を直角に折り曲げている。故に小判原稿画像
の結像位置に誤差(ズレ)がある場合、第1光路折り曲
げミラー311を図中矢印331方向(副走査方向)に
移動させ、この移動に相当する読取センサ318の待機
位置にずらせば、その光学系(第1光学系)の結像状態
(光路長)の調整を行なうことができる。このように簡
易な調整機構で、その光学系の光路長を調整することが
できる。318Aは光路長調整後の第1フィルム原稿の
読み取り待機位置である。
【0124】次に大判の第2フィルム原稿322を読み
取るときの光路に沿って第1光路切り換えミラー306
以降の各光学要素について説明する。
【0125】312はアナモルフィック素子よりなるシ
リンドリカルレンズである。本実施例におけるシリンド
リカルレンズ312は第1光路切り換えミラー306近
傍に配置しており、大判原稿322の線状領域を照明す
るため、照明光束を主走査方向に発散している。
【0126】313は第2光路折り曲げミラーであり、
反射面が光軸324に対して45度傾斜しており、照明
光路323の光軸と平行な方向に光束を折り曲げてい
る。314はアナモルフィック素子よりなるシリンドリ
カルレンズである。315は拡散板である。この拡散板
315とシリンドリカルレンズ314は第2光路折り曲
げミラー313と大判原稿322との間の光路中に配置
しており、照明光束を大判原稿322の線状領域、即
ち、読取センサ318の画素の並び方向(主走査方向)
と同一方向の領域へ効率的に収束させかつ均一に照明し
ている。
【0127】316は大判用の第2結像レンズであり、
その光軸328を小判用の第1結像レンズ310の光軸
326に対して平行となるように配置しており、第3光
路折り曲げミラー317を介して、大判の第2フィルム
原稿322の画像情報を読取センサ318面上に結像さ
せている。第2フィルム原稿322の読み取り時におい
ては、読取センサ318は、小判の第1フィルム原稿3
21を読み取る場合の固定位置318Aと異なる位置3
18Bに、318Aから移動して固定配置される。
【0128】ここで、大判の第2フィルム原稿読み取り
位置318Bを小判の第1フィルム原稿読み取り位置3
18Aと同一あるいは、極めて近接した位置に配置する
ように構成する場合には、第3光路折り曲げミラー31
7は回動可能な光路切り換えミラーに置き換えなければ
ならない。
【0129】本実施例では、前述したように、レール下
並びにレール上との軸方向と大判用の第2結像レンズ3
16の光軸とが平行になるように構成しており、第3光
路折り曲げミラー317がその光軸を直角に折り曲げて
いる。ゆえに第2フィルム原稿画像の結像位置に誤差
(ズレ)がある場合、第3光路折り曲げミラー317を
図中矢印331方向(副走査方向)に移動させ、この移
動に相当するCCD318の待機位置をずらせば、その
光学系(第2光学系)の結像状態(光路長)の調整を行
なうことができる。
【0130】このように簡易な調整機構で、その光学系
の光路長を調整することができる。318Bは光路長調
整後の読み取り待機位置である。
【0131】本実施例では原稿支持体309の副走査移
動位置に関して各照明光束が第1フィルム原稿321も
しくは第2フィルム原稿322の図中右側端部321
A,322Aの線状領域を照明するときの該原稿支持体
309の位置を起動開始位置としてのホームポジション
とし、この位置から原稿支持体309を矢印A21方向
(副走査方向)へ走査移動することにより、各原稿の主
走査方向の線状領域(ライン領域)の画像情報を順次読
取センサ318面上に結像させて読み取るようにしてい
る。
【0132】尚、本実施例において照明手段201から
第1フィルム原稿321を経て読取センサ318までの
各要素で第1光学系を構成しており、又照明手段201
から第2フィルム原稿322を経て読取センサ318ま
での各要素で第2光学系を構成している。
【0133】次に本実施例の各種の原稿の読み取り動作
手順について説明する。
【0134】(1)第2フィルム原稿322を読み込む
場合は以下の動作を実行する。
【0135】1)まず初め、原稿支持体309はホーム
ポジションに位置しており、即ち第2フィルム原稿32
2の右側端部322Aの線状領域に照明光束があたる位
置関係になっている。又、このとき第1光路切り替えミ
ラー306は図中実線で示す位置に回動する。読取セン
サ318は318Bの位置に待機している。
【0136】2)画像走査を開始する実行命令が入ると
光源2に電力が給電され、この光源2からの照明光束が
照明手段201を通して第1光路切り換えミラー30
6,シリンドリカルレンズ312,第2光路折り曲げミ
ラー313,シリンドリカルレンズ314,そして拡散
板315を通して第2フィルム原稿322の図中右側端
部322Aの線状領域をまず照明する。この照明された
第2フィルム原稿322の線状領域の画像情報は第2結
像レンズ316によって読取センサ318面上に結像す
る。そして読取センサ318は第2フィルム原稿322
の一領域(線状領域)の画像データをまず検出する。
【0137】3)次に原稿支持体309が矢印A21方
向に走査移動することにより大判の第2フィルム原稿3
22に対して照明される領域が移動し、また読取センサ
318面上に結像する投影画像も順次移動することによ
り画像走査がなされ、これにより読取センサ318は第
2フィルム原稿322の全領域の画像データを検出する
ことができる。
【0138】(2)小判の第1フィルム原稿321を読
み込む場合は以下の動作を実行する。
【0139】1)まず初め、第1フィルム原稿321は
ホームポジションに位置しており、即ち第1フィルム原
稿321の右側端部321Aの線状領域に照明光束があ
たる位置関係になっている。又、このとき第1光路切り
替えミラー306は図中の二点鎖線で示す位置に回動す
る。読取センサ318は318Aの位置に待機してい
る。
【0140】2)画像走査を開始する実行命令が入ると
光源2に電力が給電され、この光源2からの照明光束が
照明手段201を通してシリンドリカルレンズ307、
そして拡散板308を通して第1フィルム原稿321の
図中右側端部321Aの線状領域をまず照明する。この
照明された第1フィルム原稿321の線状領域の画像情
報は、第1結像レンズ310により、第1光路折り曲げ
ミラー311を介して読取センサ318面上に結像す
る。そして読取センサ318は第1フィルム原稿321
の一領域(線状領域)の画像データをまず検出する。
【0141】3)次に原稿支持体309が矢印A21方
向に走査移動することにより第1フィルム原稿321に
対して照明される線状領域が移動し、又読取センサ31
8面上に結像する投影画像も順次移動することにより画
像走査がなされ、これにより読取センサ318は第1フ
ィルム原稿321の全領域の画像データを検出すること
ができる。
【0142】(第3の実施例)第2の実施例において
は、画像読み取り時に原稿を走査させたが、これとは別
に原稿支持体309の位置を固定し、更に第1フィルム
原稿321及び第2フィルム原稿322の照明光路中に
シリンドリカルレンズ307,312及び314を配置
するのではなく、原稿を2次元的に照明する光学系を形
成して、同一の結像面内で読取センサ318を副走査さ
せることによって第1フィルム原稿321及び第2フィ
ルム原稿322の画像情報を読み取るようにしたもので
も良い。
【0143】この場合には、一般的には、第1フィルム
原稿321読み取り時と第2フィルム原稿322読み取
り時とで走査範囲を変更する。
【0144】(第4の実施例)本第4実施例は本発明を
反射原稿読み取り装置に透過原稿読み取りユニットを取
付けた装置に適用してものであり、その要部概略側面図
を図8に示す。また、反射原稿読み取り部(装置本体)
の要部概略上視図を図9に示す。
【0145】本実施例は、反射原稿読み取り装置411
に透過原稿読み取りユニット463を取付けたものであ
る。
【0146】まず、第1の結像光学系としての反射原稿
読み取り部について構成を説明する。408は光電変換
手段としてのCCD等の複数の受光素子が直線状に配列
された読取センサであり、装置本体411内部に配置さ
れている。一方装置本体411上面には原稿装置ガラス
409が設けられ、原稿載置ガラス409上に載置した
第1原稿410を露光走査機構によって露光走査して上
記読取センサ408上に画像を結像するようになってい
る。
【0147】ここで読取センサ408は反射原稿読み取
り時、及び透過原稿読み取り時に共通である。この読取
センサ408はキャリッジ422に固定されており、キ
ャリッジ422は2本のレール423a,423bに係
合され、図中矢印412方向に移動可能となっている。
反射原稿読み取り時には、408Aの位置に固定されて
いる。
【0148】上記露光走査機構は、ワイヤ駆動されるラ
ンプユニット413とミラーユニット414と、レンズ
406とから構成されている。ランプユニット413は
原稿410を照明する。例えば、棒状のハロゲンランプ
402と、該ハロゲンランプの光を効率的に原稿に照射
するための反射板401及びハロゲンランプ402によ
って照射された原稿面からの画像光をミラーユニット4
14側に反射する第1ミラー403を備えている。
【0149】一方、ミラーユニット414には、第1ミ
ラー403によって反射された画像光を反射原稿用レン
ズ406に向けて折り返す第2,第3ミラー404,4
05が設けられている。更に、反射原稿用レンズ406
を通った光軸を直角に折り曲げ、上記読み取りセンサ4
08方向に向けるための第4ミラー407が設けられて
いる。
【0150】ランプユニット413及びミラーユニット
414は前記レンズ406の光軸に対して直角を保ちつ
つ光軸に平行に走査可能なように、一対のレール416
a及び416bに支持されている。
【0151】417はランプユニット413及びミラー
ユニット414を読取センサ408の主走査方向に対し
て垂直な副走査方向412へ移動走査するための駆動源
であるパルスモーターで、その回転はギヤ列を介して駆
動ドラム418に伝達される。一般にこの種の画像読取
装置には、位置制御や速度制御が容易であるなどの理由
から、駆動源としてパルスモーターが使用されることが
多い。駆動ドラム418には途中1箇所で結合された2
本のワイヤ419a及び419bが巻付けられている。
【0152】各ワイヤ419a,419bの一端は途中
でランプユニット413に固定され、ミラーユニット4
14の両端のプーリー420a及び420b上を半周し
て本体に固定される。また、ワイヤ419a及び419
bの他端はプーリー420a及び420b上を半周して
テンションスプリング421にて結合される。これによ
り、ミラーユニット414は動滑車の原理にてランプユ
ニット413の1/2の速度で走査するので、原稿面か
らレンズ406までの光路長は走査全域において常に一
定に保たれる。
【0153】本実施例では、読取センサのキャリッジ4
22を支持する2本のレール423a,423bの軸方
向と反射原稿用結像レンズ406の光軸とが平行になる
ように構成しており、第4ミラー407がその光軸を直
角に折り曲げている。ゆえに反射原稿画像の結像位置に
誤差(ズレ)がある場合、第4ミラー407を図中矢印
412方向(副走査方向)に移動させ、この移動に対応
するように読取センサ408の固定位置をずらせば、そ
の光学系(反射原稿読み取り光学系)の結像状態(光路
長)の調整を行なうことができる。このように簡易な調
整機構で、その光学系の光路長を調整することができ
る。
【0154】次に、第2の結像光学系としての透過原稿
読み取り部(ユニット)について説明する。
【0155】図8において450は光源手段であり、光
源(ランプ)452と前記光源452からフィルム側と
は逆方向に放射した光束(照明光束)を有効にフィルム
側に收光するための反射板(反射笠)451とより成っ
ており、フィルム(第2物体)459を所定の最適な光
量で照明している。
【0156】453はコンデンサーレンズであり、ケー
ラー照明系を構成している。454は防熱ガラスであ
り、光源から放射する不要な赤外光領域で光束をカット
し、フィルムやCCD(ラインセンサ)等を保護してい
る。455はフィールドレンズであり、コンデンサレン
ズ453の光学機能を補助している。
【0157】本実施例においては光源452と後述する
透過原稿用結像レンズ461の瞳とはコンデンサーレン
ズ453によって光学的に共役関係にあるケーラー照明
系を構成している。即ち光源452の像をコンデンサー
レンズ453によって透過原稿用結像レンズ461の瞳
面上に形成している。
【0158】456はシアンフィルターあるいはNDフ
ィルターであり、フィルムがネガフィルムの場合とポジ
フィルムの場合で使い分けている。ネガフィルムを原稿
にした場合にはシアンフィルターを用いてベースフィル
ムの色を補正する。ポジフィルムを原稿にした場合には
NDフィルターを用いて照明光束の光量を補正する。本
実施例ではこの2つのフィルターをフィルムの種類によ
って手差しで交換する。あるいはフィルター切り替えモ
ータ等を設置することにより互いに排他的に光路内に位
置するように制御しても良い。
【0159】457は拡散板であり、フィルム459を
照明するときに照明手段450からの光束(照明光束)
を拡散してフィルム459の粒子や両フィルムに付着し
たゴミ等を目立たなくさせている。
【0160】458はフィルム保持用のマガジンであ
る。
【0161】フィルム459を通った光軸は、反射原稿
読み取り装置本体内の第5ミラー460によって、透過
原稿用結像レンズ461方向へと直角に折り曲げられ
る。透過原稿用結像レンズ461を通った光軸は第6ミ
ラー462によって読み取りセンサー408方向へと直
角に折り曲げられる。
【0162】透過原稿読み取り時には、読み取りセンサ
ー408は読み取りセンサーキャリッジ422と一体的
に移動し、フィルム像の範囲に対応して408B〜40
8Cの間を副走査する。
【0163】前述の通り本実施例では、読み取りセンサ
ーキャリッジ422を支持する2本の423a,423
bの軸方向と反射原稿用結像レンズ406の光軸とが平
行になるように構成しており、第6ミラー462がその
光軸を直角に折り曲げている。ゆえに反射原稿画像の結
像位置に誤差(ズレ)がある場合、第6ミラー462を
図中矢印412方向(副走査方向)に移動させ、この移
動に対応するように読取センサ408の副走査範囲をず
らせば、その光学系(反射原稿読み取り光学系)の結像
状態(光路長)の調整を行なうことができる。このよう
に簡易な調整機構で、その光学系の光路長を調整するこ
とができる。
【0164】このようにして、それぞれの光学系の光路
長が調整され、原稿を所定の倍率できれいに読み取るこ
とができる。
【0165】なお、上記各実施例では2つの原稿を読取
る結像光学系を設けた場合を例にとって説明したが、3
つ以上の結像光学系を有する画像読取装置についても同
様に構成することができることはもちろんである。
【0166】
【発明の効果】以上説明たように、本発明によれば、以
下のような効果を奏する。
【0167】1)光反射手段の移動と、それに合わせた
光電変換手段の移動とによって、光学調整時の変動要素
の内光路長のみが独立分離されて容易な調整が可能とな
る。
【0168】2)結像光学系が複数で、光電変換手段が
単一である系において、1つの結像光学系の光路長調整
が他の結像光学系の光路長調整に依存することなく、独
立したものになる。
【0169】3)結像光学系の構成が簡単なものになる
ため、コストが抑制でき、また省スペースにもなる。
【0170】4)光反射手段の移動と、それに合わせた
光電変換手段の移動とによって光路長調整を行なうた
め、画像全域を読み取ることができ、画像欠けを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を透過型原稿の画像読取装置に適用した
ときの第1の実施例の要部斜視図である。
【図2】第1の実施例を上方から見たときの要部上視図
である。
【図3】本発明の第1の実施例のセンサ駆動ユニットを
示す要部斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施例のキャリッジを読取セン
サの取付け面側から見たときの要部説明図である。
【図5】第2及び第6ミラーの構成及び位置決め方法を
示す概略図である。
【図6】本発明の第1の実施例の制御系の要部ブロック
図である。
【図7】本発明を透過型原稿の画像読取装置に適用した
ときの第2の実施例の要部斜視図である。
【図8】本発明の第4の実施例の要部概略側面図であ
る。
【図9】本発明の第4の実施例の反射原稿読取部の要部
概略上視図である。
【図10】従来の画像読取装置の要部概略図である。
【図11】従来の走査レールの読取センサ光軸方向の振
れの説明図である。
【図12】従来の走査レールの読取センサ光軸と垂直方
向の振れの説明図である。
【符号の説明】
2 光源 11,321,410 第1フィルム原稿 12,306 光路切り換え手段 15,39,310,316,406,461 第1,
第2結像レンズ(結像手段) 17,318,408 読取センサ(光電変換手段) 18,422 キャリッジ 31,307,312,314 光学素子(シリンドリ
カルレンズ) 33 光学素子(フレネルレンズ) 35,322,459 第2フィルム原稿 61 第2フィルムキャリッジ 309 原稿支持体 402 棒状光源 403 第1ミラー 404 第2ミラー 405 第3ミラー 200,400,450 光源手段 201,464 照明手段
フロントページの続き (72)発明者 星 明光 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−238163(JP,A) 特開 昭62−105574(JP,A) 特開 昭62−239657(JP,A) 特開 平1−129577(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 - 1/207

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を所定位置に光学的に結像する結
    像手段と、前記原稿画像の結像位置に配置され、結像さ
    れた原稿画像の光学像を電気信号に変換する光電変換手
    段と、を備えた画像読取装置において、 前記結像位置において、前記光電変換手段を結像画像の
    像面と平行に移動させる移動手段と、 前記結像手段と光電変換手段との間に配置され、光路中
    の光軸に対して所定の角度を維持しつつ、前記移動手段
    の移動方向と平行に移動可能かつ固定可能な光反射手段
    と、を具備してなることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】結像手段が複数である請求項1に記載の画
    像読取装置。
  3. 【請求項3】原稿画像と光電変換手段とを相対的に走査
    移動させる方向が、前記移動手段の移動方向と平行であ
    る請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 光電変換手段を結像手段の光軸方向に移
    動させるための前記移動手段の移動範囲を、前記反射手
    段の移動位置に応じて可変とする制御手段を有すること
    を特徴とする請求項1,2または3に記載の画像読取装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101805361B1 (ko) * 2017-06-05 2017-12-06 김덕기 안전난간용 철골고정 클램프

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