JP2847713B2 - 読取装置 - Google Patents

読取装置

Info

Publication number
JP2847713B2
JP2847713B2 JP63193789A JP19378988A JP2847713B2 JP 2847713 B2 JP2847713 B2 JP 2847713B2 JP 63193789 A JP63193789 A JP 63193789A JP 19378988 A JP19378988 A JP 19378988A JP 2847713 B2 JP2847713 B2 JP 2847713B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
reading
image
projector
projected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63193789A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0242865A (ja
Inventor
和行 吉田
伸夫 金井
利和 鈴木
雅三 石山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP63193789A priority Critical patent/JP2847713B2/ja
Priority to US07/364,000 priority patent/US5113268A/en
Publication of JPH0242865A publication Critical patent/JPH0242865A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2847713B2 publication Critical patent/JP2847713B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複写機等の画像形成装置において原稿を読
取る読取装置に関し、更に詳述すれば写真フィルムにつ
いても読取りが可能な読取装置に関する。
〔従来技術〕
近年、読取った原稿の画像情報を電気信号として記憶
処理することが可能なディジタル型の複写機が実用化さ
れており、これにより通常の写真フィルム、即ちネガフ
ィルムからのポジ反転が容易に行えるようになったこと
もあり、写真フィルムから直接複写物を得たいという要
望が高まっている。従来、複写機において、写真フィル
ム等の小型の透過原稿から拡大した複写物を得るものと
しては例えば特開昭59−198439号公報等に開示されてい
るものがある。
これはプロジェクタ及び反射ミラー等を付加的に設
け、フィルム画像を原稿台上に拡大投影して走査光学系
によって読取るものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上述の如き従来例においては、フィルム画
像を拡大投影するための光路に広い空間を必要とする
為、装置全体の大型化を招き、使い勝手も良くなかっ
た。また、プロジェクタに使用される光源により、装置
全体の消費電力が増大するという欠点もあり、更にこの
光源によって原稿台上に投影された像は中心部から周辺
部へ向かって照度が低下するので、照度を均一にする為
の読取部の補正を主走査及び副走査方向夫々について行
っておく必要がある。このような信号処理に係る補正
は、読取りの信頼性を低下させない為にもできるだけ少
ない方が望ましい。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、フ
ィルム画像を拡大投影する為の光源を、これの照明効率
を高めるように構成することによって装置全体の小型化
及び省電力化を図ると共に読取りの信頼性も高めること
が可能な読取装置の提供を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る読取装置は、用紙原稿を光学的に走査し
て読み取るラインセンサを、前記走査の領域の一側の所
定位置に位置決めし、該所定位置に投影される透過原稿
の投影像を読み取る構成とした読取装置において、前記
所定位置に位置決めされているラインセンサの反対側の
前記走査の領域外に、前記透過原稿を前記ラインセンサ
に拡大投影する投影部と、前記透過原稿の投影像をライ
ンセンサの配列方向と直交する方向へ移動すべく、前記
透過原稿を移動させる透過原稿移動部とを備えることを
特徴とし、更に加えて、前記投影部及び透過原稿移動部
は、非使用時に所定の待避位置に待避可能としてあるこ
とを特徴とする。
〔作用〕
本発明においては、用紙原稿の走査の領域の一側の所
定位置に位置決めされたラインセンサに対し、この走査
の領域を隔てた反対側であって、前記領域外に位置させ
た投影部から透過原稿の拡大投影が、透過原稿移動部に
より透過原稿を移動させつつ行われる。また投影部及び
透過原稿移動部は、非使用時に使用時と異なる待避位置
に待避し、前記走査の領域への用紙原稿の取扱いに支障
を来さないようにする。
〔実施例〕
以下、本発明をその実施例を示す図面に基づき具体的
に説明する。第1図は、本発明に係る読取装置(以下、
本発明装置という)における読取装置本体の内部構造を
示す斜視図である。読取装置本体1はこれの上面に原稿
台ガラス2を備え、内底部には一対のレール5a,5bをこ
れらの長手方向を読取装置本体1の幅方向として対向配
設してあり、該レール5a,5b上にこれらの延設方向にそ
の長手方向を直交させた直方体状の読取ヘッド部3を跨
設状態に載置させてある。読取ヘッド部3は、これの内
部に第2図の縦断面図に示す如くその入射側を上方に向
け、下方の出射側に複数の固体撮像素子(CCD)を一列
に配してなる読取センサ33を臨ませた、例えば収束性ロ
ッドレンズを用いてなる読取レンズ32及び光源31等を備
えており、これらはその長手方向を夫々読取ヘッド部3
の奥行き方向として配設してあり、通常の原稿、即ち不
透過原稿の読取り時においては、光源31が点灯され、原
稿台2上に載置された不透過原稿の反射光像が読取レン
ズ32を介して読取センサ33へ入射されることにより、読
取センサ33は原稿を主走査すると共に、レール5a,5bに
夫々モータ4cにより回転駆動されるように設けられたプ
ーリ4a,4b及びこれらに張架されたワイヤ7a,7bによって
読取ヘッド部3がレール5a,5b上を読取装置本体1の幅
方向、即ち左右方向に移動されることにより原稿の副走
査を行う。
第2図は、本発明の要部に係る写真フィルム等の小型
の透過原稿を拡大して読取る場合のプロジェクタ及びミ
ラー等の読取装置本体1への装備状態を示す正面側の縦
断面図である。まず、初めに本発明装置は、従来のよう
に読取るべきフィルムの1コマの画像全体を原稿台上に
拡大投影し、不透過原稿の場合と同様に読取部を移動さ
せることによって投影像を読取り走査するのではなく、
読取部は静止させておき、短冊状に分割されて拡大投影
されるフィルムを移動させることによって読取部に対す
る投影領域を変えてゆくことで画像全体の読取り走査を
行うものであり、プロジェクタにはその為のフィルム移
動機構が設けてあり、当然ながらこのフィルムの移動動
作と読取部の信号処理とは同期して行われるようになし
てある。
プロジェクタ6は読取装置本体1の右側縁部の上面よ
り高い位置に略水平に備えられるように構成してあり、
その投影光は、原稿台ガラス2の左側部分に設けられた
後述するミラー9へ照射される。プロジェクタ6の読取
装置本体1への取付けは、第3図の右側面図に示す如
く、読取装置本体1の右側面にその長さ方向を読取装置
本体1の奥行き方向として装着したスライドレール54に
て奥行き方向に摺動されるガイド部材55の上部に読取装
置本体1の奥行き方向に軸支した軸53によってプロジェ
クタ6の下部の重心位置を枢支することによってなされ
ており、これによりプロジェクタ6は軸53を中心に回動
可能になっている。プロジェクタ6の後端部とガイド部
材55の下部との間には、略同寸の二部材をその中間部で
折り曲げ自在に連結したストッパ52が配設してあり、第
2図及び第3図に示す如くストッパ52の各部材を延長さ
せることによってプロジェクタ6は投光部を水平方向へ
向け、フィルムの投影及び移動が可能な状態に保持さ
れ、またストッパ52の連結部分を折り曲げることによっ
てプロジェクタ6は前記軸53を中心にして90度回転さ
れ、投光部を真上に向けた鉛直状態に保持され、第4図
に示す如くその状態でスライドレール54によってガイド
部材55と共にプロジェクタ6を読取装置本体1の後部側
へ退避させることが可能であり、この結果、原稿台2に
原稿を載置する通常の読取時において操作者の動作を妨
げることはない。つまりスライドレール54はプロジェク
タ6を退避させる為に設けてあり、フィルムの投影を行
う場合は、プロジェクタ6は読取装置本体1の奥行き方
向の略中間の所定位置で固定されるようになっている。
プロジェクタ6は、これの後部側(第2図中右側)に
光源40を備え、該光源40側から前方へ順にコンデンサレ
ンズ42a,42b,シリンドリカルレンズ43,44,投影されるフ
ィルムを保持するフィルムホルダ70,投影レンズ46及び
像回転プリズム47を配し、また光源40の後方には反射鏡
41及び冷却ファン50を夫々配設してある。
フィルムホルダ70は、保管用に通常、数コマずつの長
さに裁断された長尺状のフィルム片を保持するようにな
っており、これは第5図の外観斜視図に示すように共に
透明材より成る、薄板状の押え板70a及び載置板70bを開
閉可能に密着できるように一側縁部同士を螺着したもの
であり、載置板70bにはフィルムを載置して位置決めす
るためのフィルムの厚さ及び幅と略等しい凹所71及び複
数のダボ72が形成され、押え板70aには前記ダボ72内へ
嵌入される複数の突部73及び後述するAF(オートフォー
カス)によるピント合せの為の条線状のパターン74,74
が押え板70aの長手方向の両端部近傍にそれらの長手方
向を押え板70aの幅方向として形成してある。つまり、
フィルム片は、載置板70bの凹所71内に載置され、押え
板70aと載置板70bとを密着することによって挟持状態に
保持される。これによりフィルムの反り等が抑えられ、
投影した場合に均一な画像品位が得られると共に操作者
の取り扱いが容易になる。
フィルムホルダ70はこれの長手方向、即ちフィルム片
の長手方向を読取装置本体1の奥行き方向として水平方
向、つまり第2図の紙面と直交する方向に移動可能にプ
ロジェクタ6内に組み込まれるようになっており、第6
図にその駆動を行うフィルム走査部におけるプロジェク
タ6の正面側、つまり投影レンズ46側から見た縦断面図
を示す。フィルム走査部80は、フィルム面の幅方向を上
下方向としてフィルムホルダ70を挿通する偏平縦長形状
のガイド孔85を、プロジェクタ6の左右方向に貫通させ
て設けてあり、該ガイド孔85内の回航部近傍の上部及び
下部にはフィルムホルダ70の挿通を案内するフィルムホ
ルダガイド84が4箇所に形成され、これらの上部、又は
下部同士の間にフィルムホルダ70を上下方向から挟持状
態に支持する複数のフリーローラ81が設けてある。そし
て下部側のフリーローラ81の間にはモータ83によって回
転される駆動ローラ82が設けてあり、該駆動ローラ82は
フィルムホルダ70の挿脱時には退避しており、フィルム
ホルダ70が挿入されると圧接するようになっている。こ
のような構成によりフィルムホルダ70は駆動ローラ82の
回転によって矢符方向に移動されてフィルム画像の走査
が行われると共に同じフィルム中の他のコマを選択する
こともできる。そしてモータ83を逆回転することによっ
てフィルムホルダ70を逆方向へ戻すことも可能であり、
これによりフルカラー画像における複数回の走査にも対
処でき、その場合においてもフィルムは、これが保持さ
れたフィルムホルダ70を移動させることによって走査さ
れるので、走査ムラが発生することなく、精度の高い安
定した走査を行うことができる。
プロジェクタ6の投影レンズ46はモータ45によって光
軸の長さ方向に往復動されるようになっており、これに
より投影光像のピント合せが行われる。
読取装置本体1の上面における原稿台ガラス2の左側
には、原稿台ガラス2の奥行きと略等しい長さの奥行き
を長辺とし、前記読取レンズ32の副走査方向の幅より少
し広い長さを幅方向の短辺として有する長方形状のフィ
ルム読取用の開口部8が原稿台ガラス2と平行に形成し
てあり、該開口部8にはこれを封止するようにその下面
にスクリーン面を備えるフレネルレンズ10が装着してあ
る。また、開口部8には、その一側縁部を読取装置本体
1の奥行き方向に軸支させ、開口部8の左側へ開放可能
なミラー蓋11が取付けてある。該ミラー蓋11は、これの
下面にフレネルレンズ10と略同形同寸のミラー9を装着
してなり、ミラー蓋11を右上方へ約45度傾斜させた状態
に保持できることによってプロジェクタ6から照射され
る投影光像を鉛直下方のフレネルレンズ10へ反射するよ
うに構成してあり、この投影によるフィルムの読取りを
行わない場合は、フレネルレンズ10及び開口部8を封止
するようになっており、プロジェクタ6と同様に通常の
読取時において走査者の動作の妨げにならず、従来のよ
うに原稿台上に反射ミラーの治具を載置したり、外した
りする煩わしさを回避できると共に、ミラー蓋11の長手
方向が光軸と直交するように取付けられている為、光軸
に対してずれることがなく、投影画像に歪みが発生する
ことはない。
開口部8の下方には、読取ヘッド部3が移動され、フ
レネルレンズ10の下面のスクリーン面に読取レンズ32の
入射側を臨ませた位置で固定されるようになっており、
この位置が読取ヘッド部3のフィルム読取り位置とな
る。このフィルム読取り位置は特にこの位置に限定され
るものではないが、原稿台ガラス2の下方にした場合に
は、従来のように原稿台上に反射ミラーの治具を載置す
る必要があり、好ましくないと共に本来必要のないガラ
ス板を介することによって読取りための光量が損失する
という欠点もある。この為、専用の開口部を設けてその
下方を読取り位置とすることによって上述の如き問題点
を解消できるのである。
さて、次に以上の如く構成されたプロジェクタ6,ミラ
ー9及びフレネルレンズ10による投影光像の光路につい
て説明する。
第7図及び第8図は、その光学経路を示す平面図及び
側面図である。プロジェクタ6により照明系はケーラー
照明系を構成してあり、光源40の像を投影レンズ46の瞳
内に作ることによって、フレネルレンズ10の下面のスク
リーン面に光源40のフィラメント像が生じることがな
く、光源40から投影レンズ46へ向かう光束を全部利用で
きる。
まず、光源40の照明光は、フィルム75と反対方向へ向
かう光線も反射鏡41によって集光されて光源40側へ向か
うことによって効率良く利用され、コンデンサレンズ42
a,42bへ導かれる。コンデンサレンズ42a,42bにて集光さ
れた光線束は、これの縦横比を変更するシリンドリカル
レンズ43,44を介して縦長のスリット状に収束され、フ
ィルム75を透過して投影レンズ46の瞳に光源40の像を上
下方向に細長く結ぶ。つまりシリンドリカルレンズ43,4
4は、フィルム75の1コマの画像をフィルム75の長さ方
向の一部における幅方向の全長に亘って縦長の短冊状に
照明するように設けてある。この鉛直方向に長い光像
は、投影レンズ46から出射された後、像回転プリズム47
によって90度回転されて水平方向に長い像となって拡大
され、ミラー9にて反射されフレネルレンズ10へ到達す
る。そして拡散する光線束がフレネルレンズ10によって
略平行に収束され、下面のスクリーン面に、これの長手
方向、即ち読取装置本体1の奥行き方向にその長手方向
を一致させた細長いフィルムの光像が拡大されて投影さ
れる。なお、本実施例においては、照明光をスリット状
に収束させるのにシリンドリカルレンズを用いてある
が、これに代えてリニアフレネルレンズを用いても良
い。
さて、上述した如くフィルム75の光像がフレネルレン
ズ10の下面のスクリーン面に投影されるのであるが、画
像を高精度に読取るためには投影像のピントが正確に合
っている必要がある。これは操作者自身によって投影像
を見ながら投影レンズ46を光軸方向に移動させることに
よっても可能であるが、ここでは前述したモータ45を用
いたAFによるピント合せについて説明する。
このピント合せは、フィルムホルダ70に形成されたパ
ターン74を用いて読取センサ33の検出信号からコントラ
ストを判断して、そのコントラストに基づいて投影レン
ズ46を駆動して焦点を合せるものである。パターン74
は、ピッチの大きい粗調整用のパターン74a及びピッチ
の小さい微調整用のパターン74bをフィルムホルダ70の
幅方向に並設したものであり、前述したスリット状の照
明の長手方向と、これらのパターンの並設方向、即ちパ
ターン74の長手方向とが一致するようになっている為、
パターン74の略全体が同時に投影され、読取センサ33に
よってその投影像が読取られる。この読取り信号は図示
しないCPUへ与えられ、該CPUは、MTF(Modulation Tran
sfer Function)値を演算すると共に、これが最大にな
る位置へ投影レンズ46を移動するための駆動信号をモー
タ45へ発する。この場合、まず、粗調整用のパターン74
aの投影像を読取り、これのMTF値が最大になる位置まで
投影レンズ46を比較的大きく移動させておき、次に微調
整用のパターン74bを読取り、投影レンズ46を微動させ
ながら同じくこれのMTF値が最大になる位置に設定す
る。つまりMTF値が最大になるということは、読取セン
サ33で一列に配された複数の固体撮像素子において、隣
接する素子間でパターンの白色と黒色とを認識する明る
さの差、即ちコントラストが最大になるということであ
り、これは画像がぼけることなく、正確に結像されてい
る状態を示すのでピントが合っていることを判断できる
のである。
このようなパターン74を用いてのピント合せは、フィ
ルム画像の読取り前に行うものであるが、第9図のフィ
ルムホルダの外観斜視図に示す如きパターン76を用いて
フィルム画像の読取りと並行して行うことも可能であ
る。このパターン76は、フィルムホルダの長さと略等し
い複数本の線をフィルムホルダの幅方向に並設したもの
であり、これをフィルムホルダの側縁部寄りの位置、即
ちフィルムホルダをプロジェクタ6にセットした場合に
フィルム片の上側、又は下側となる位置に設けてある。
つまり、パターン76は、移動されるフィルム片の画像と
共に常にスクリーン面上における手前寄り、又は奥寄り
の位置に投影されるようになっている為、読取センサ33
のその位置に対応する部分によって上述した如きコント
ラストに基づくピント合せを行うと同時に読取センサ33
の他の部分では本来のフィルム画像の読取りを行うので
ある。
なお、上述のAFによるピント合せは、読取センサ33の
検出信号を用いて行うものであるが、これに代えてAF専
用のセンサを設け、その検出信号を用いて行っても良
く、次にその構成について説明する。第10図は、例えば
フレネルレンズ10上に備えられたAF用センサの一例を示
す、読取装置本体1の正面側の縦断面図であり、AF用セ
ンサ90は、これの下部に適当長のCCDラインセンサを用
いてなるセンサS1,S2をこれらの長手方向を読取センサ3
3の長手方向に一致させて相互に適長離隔してフレネル
レンズ10の上面より少し上方の位置に設けてあり、これ
らの上部には、プロジェクタ6からの投影光線束を夫々
センサS1,S2へ光路長に差を設けて導くためのビームス
プリッタ91を配してある。ビームスプリッタ91はフレネ
ルレンズ10の下面のスクリーン面、即ちピントを合せる
べき面までの光路長をL、センサS1までの光路長をL1
センサS2までの光路長をL2とした場合にL2<L<L1及び
L1−L=L−L2となるように定めてある。つまり、スク
リーン面に対して各センサS1及びS2は、夫々スクリーン
面から等距離、後方及び前方に相当する位置に設けてあ
り、この結果、上述したところと同様にフィルムホルダ
のパターン等の投影像を読取る各センサのコントラスト
の出力信号値は、スクリーン面上において合焦されてい
ない場合、例えばスクリーン面の前方(又は後方)で合
焦している、所謂前ピン(又は後ピン)状態にある場合
は、センサS2(又はS1)の出力の方がS1(又はS2)の出
力より高く、スクリーン面上において合焦している場合
に両出力値が等しくなるという関係が得られ、この関係
を利用してAFを行うのである。
第11図は、その制御手順を示すフローチャートであ
り、センサS1の出力値をs1、センサS2の出力値をs2とし
てある。まずステップS1においてs1+s2が零であるか否
かを判断し、これが零の場合、即ち極端に前ピン、又は
後ピン状態にある場合には、出力値が発生するように投
影レンズを大きく往復動させる(ステップS2)。出力が
得られると、これを比較し、s1>s2の場合、即ち後ピン
状態にある場合には前ピン方向へ、また、s1<s2の場
合、即ち前ピン状態にある場合には後ピン方向へ夫々投
影レンズを所定量ずつ移動させてゆく(ステップS3〜S
5)。この結果、s1=s2となることによってスクリーン
面においてピントが合ったことが検知され、AFは終了す
る。
なお、AF用センサ90は、AF終了後のフィルム画像の読
取り時にはフレネルレンズ10上から取り外すのである
が、これをAF動作に連動させて自動的に装備、又は退避
させるように構成しても良く、また、AF用センサを開口
部8及び原稿台ガラス2の間等のフレネルレンズ10から
外れた位置に常時設けておき、AF時のみミラー蓋11の傾
斜角度を変更して設定することによってセンサまでの光
路を形成させてAF動作を行う構成としても良い。
更に上述した一連のAFによるピント合せにおいては、
透明材からなるフィルムホルダに形成したパターンの投
影画像を用いる構成としてあるが、これはフィルム画像
の読取りと並行してAFを行う場合以外は、特に限定され
るものではなく、フィルムの投影画像からコントラスト
を判断して行うことも可能であり、その場合には、第12
図の外観斜視図に示す如き、フィルム片を挟持する両方
の板にフィルム片の各コマの大きさに対応した複数の開
口部77,77,…を並設してなるフィルムホルダを使用して
も良く、勿論このフィルムホルダが透明である必要はな
い。
さて、次に以上の如く構成された本発明装置によるフ
ィルム画像の読取動作の一例について説明する。まず、
第2図に示す如くミラー蓋11を開放して所定の角度に設
定すると共に予め主走査方向の補正読込みが行われてい
る読取センサ33を有する読取ヘッド部3を開口部8の下
方の読取り位置へ移動させておき、プロジェクタ6を投
影可能状態にセットする。そして読取るべきフィルム片
を保持したフィルムホルダ70をプロジェクタ6のフィル
ム走査部80に組込み、光源40を点灯してフィルムホルダ
のパターン74をスクリーン面に投影し、この投影像を用
いてAF動作を行うことによってピントを合せる。ピント
が合せられると、フィルムホルダ70を移動させてフィル
ム片の所望のコマの読取り開始位置を投影して読取り準
備が完了する。この時点においては、1コマの画像のフ
ィルム片の長手方向における一端部周辺が短冊状に拡大
投影されており、この後、読取センサ33の読取り信号の
処理と、フィルム走査部80のモータ83によるフィルムホ
ルダ70の移動、即ち投影領域の変更とを同期させて行っ
てゆくことによって1コマの拡大画像全体が読取られる
のである。なお、この読取時、読取ヘッド部3の光源31
を点灯する必要はない。
本実施例においては、読取りを行う場合のフィルムホ
ルダの移動方向を水平方向としてあるが、これに代えて
鉛直方向としても良く、その場合には、フィルムに対す
るスリット照明域の長手方向が水平方向となるので、投
影光像を90度回転する必要はなく、像回転プリズムを省
略することができる。更にその場合においてフィルムホ
ルダは、これの長手方向を鉛直方向としてプロジェクタ
に配備する構成となるが、スペース的にプロジェクタの
上下方向にフィルムホルダを突出させたくない場合に
は、第13図の外観斜視図に示す如きフィルム走査機構を
設けてもよい。これはフィルムホルダ70を、これの長手
方向を水平方向としてフィルム画像を選択可能に支持す
るフィルムホルダ支持部材80aを備えてなり、該支持部
材80aを鉛直方向に軸支させたガイド軸88a,88bに沿わせ
て鉛直方向に移動させるようにしたものである。この移
動は、例えばモータ83aにて回転駆動されるプーリ87,プ
ーリ86及びこれらに張架されたワイヤ89等によって行う
ようにすれば良い。つまりフィルムホルダ70はこれの長
手方向を水平方向としてセットされた状態で鉛直方向に
移動走査されるのである。
なお、本実施例においては、投影像を読取レンズへ導
く為にフレネルレンズを用い、これの輪帯模様が画像に
出ないようにフレネルレンズの下面にスクリーン面を備
える構成としてあるが、投影像は細長い形状である為、
フレネルレンズに代えて凸レンズを長方形にカットした
ものを用いても良い。
〔効果〕
以上の如く本発明に係る読取装置においては、用紙原
稿の走査領域の一側の所定位置に位置決めされたライン
センサに対し、この走査領域を隔てた反対側の領域外に
位置させた投影部からの透過原稿の拡大投影が、同側に
位置させた透過原稿移動部により透過原稿を移動させつ
つなされるから、投影部からラインセンサへの光路長を
十分に確保でき、投影部における光学系の画角を小さく
できて、光学系のコストの低減が図れ、投影部及び透過
原稿移動部の配置の自由度が増し、効率的な配置が可能
となる。
また、投影部及び透過原稿移動部を用紙原稿の走査領
域外に配したから、この走査領域内にて行われる用紙原
稿の位置決め等、用紙原稿の取扱いに支障を来す虞れが
ない。
更に、投影部及び透過原稿移動部の非使用時に、使用
時と異なる退避位置に退避させ得る構成としたから、走
査領域内での用紙原稿の取扱いがより一層容易に行える
ようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る読取装置の本体内部の構造を示す
斜視図、第2図は透過原稿を拡大投影して読取る場合の
正面側縦断面図、第3図はその右側面図、第4図はプロ
ジェクタの退避状態を示す右側面図、第5図はフィルム
ホルダの外観斜視図、第6図はフィルム走査部の縦断面
図、第7図及び第8図は投影光路を示す平面図及び側面
図、第9図はフィルムホルダの第2の実施例を示す外観
斜視図、第10図はAF用センサの装備状態を示す縦断面
図、第11図はAFの制御手順を示すフローチャート、第12
図はフィルムホルダの第3の実施例を示す外観斜視図、
第13図はフィルム走査部の他の実施例を示す外観斜視図
である。 1……読取装置本体、3……読取ヘッド部、6……プロ
ジェクタ、9……ミラー、10……フレネルレンズ 43,44……シリンドリカルレンズ、45……投影レンズ 47……像回転プリズム、70……フィルムホルダ、80……
フィルム走査部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 利和 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 (72)発明者 石山 雅三 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 (56)参考文献 特開 昭63−109640(JP,A) 特開 昭63−269670(JP,A) 特開 平1−183262(JP,A) 特開 平1−311763(JP,A) 特開 平2−42868(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/04 - 1/207

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙原稿を光学的に走査して読み取るライ
    ンセンサを、前記走査の領域の一側の所定位置に位置決
    めし、該所定位置に投影される透過原稿の投影像を読み
    取る構成とした読取装置において、 前記所定位置に位置決めされているラインセンサの反対
    側の前記走査の領域外に、 前記透過原稿を前記ラインセンサに拡大投影する投影部
    と、 前記透過原稿の投影像をラインセンサの配列方向と直交
    する方向へ移動すべく、前記透過原稿を移動させる透過
    原稿移動部と を備えることを特徴とする読取装置。
  2. 【請求項2】前記投影部及び透過原稿移動部は、非使用
    時に所定の待避位置に待避可能としてある請求項1記載
    の読取装置。
JP63193789A 1988-06-10 1988-08-02 読取装置 Expired - Lifetime JP2847713B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63193789A JP2847713B2 (ja) 1988-08-02 1988-08-02 読取装置
US07/364,000 US5113268A (en) 1988-06-10 1989-06-09 Dual operational image reading apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63193789A JP2847713B2 (ja) 1988-08-02 1988-08-02 読取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0242865A JPH0242865A (ja) 1990-02-13
JP2847713B2 true JP2847713B2 (ja) 1999-01-20

Family

ID=16313820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63193789A Expired - Lifetime JP2847713B2 (ja) 1988-06-10 1988-08-02 読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2847713B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63109640A (ja) * 1986-10-27 1988-05-14 Canon Inc 画像読取り装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0242865A (ja) 1990-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5113268A (en) Dual operational image reading apparatus
US5239392A (en) Reading apparatus
JP2847713B2 (ja) 読取装置
JPS6052819A (ja) 読取り装置
JPH0261627A (ja) 読取装置
JPH0242866A (ja) 読取装置
JPH0242868A (ja) 読取装置
JPH0242867A (ja) 読取装置
JP2513191B2 (ja) 画像読取装置における自動焦点検出装置
JPH0261630A (ja) 読取装置
JPH01311763A (ja) 読取装置
JP2982371B2 (ja) 走査光学装置
JPH0216863A (ja) 読取装置
JPS61252542A (ja) 原稿走査装置
JP3441801B2 (ja) 画像読み取りシステム
JP3161900B2 (ja) 画像読取装置
JPH0226465A (ja) 読取装置
JPH01284067A (ja) 読取装置
JPH08149232A (ja) 画像読取装置
JPH09307709A (ja) 画像読取装置の調整方法
JPH0226466A (ja) 読取装置
JPH046299Y2 (ja)
JPH0226467A (ja) 読取装置
JPH0226469A (ja) 読取装置
JPH0226468A (ja) 読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071106

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081106

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081106

Year of fee payment: 10