JPH09307709A - 画像読取装置の調整方法 - Google Patents

画像読取装置の調整方法

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JPH09307709A
JPH09307709A JP8117770A JP11777096A JPH09307709A JP H09307709 A JPH09307709 A JP H09307709A JP 8117770 A JP8117770 A JP 8117770A JP 11777096 A JP11777096 A JP 11777096A JP H09307709 A JPH09307709 A JP H09307709A
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light
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JP8117770A
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English (en)
Inventor
Takashi Toyofuku
貴司 豊福
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像読取装置の状態に基づく読取倍率や焦点位
置の変動を好適に調整し、常に高精度な画像読取を行う
ことのできる画像読取装置の調整方法を提供することを
目的とする。 【解決手段】原稿の読取処理を行う間、所定の時間経過
(ステップS10)、所定の温度範囲の超過(ステップ
S12)、所定のスキャン回数の終了(ステップS1
4)を検知した時点で焦点位置調整処理を行うことによ
り(ステップS16)、前記読取処理の精度を向上させ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿に担持された
画像情報を光学系を介して読み取る画像読取装置の倍率
および焦点位置の調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、反射型原稿に担持された画像情
報を読み取る平面走査型画像読取装置では、通常、前記
反射型原稿に対して照明光を照射し、その反射光を集光
光学系によって集光してCCDセンサ等の読取部に導く
ことにより、電気信号としての画像情報を得るようにし
ている。
【0003】この場合、前記平面走査型画像読取装置
は、前記集光光学系を構成するレンズの位置を調整する
ことにより、原稿の読取倍率を光学的に変更できるよう
に構成されている。
【0004】ところで、所望の倍率を得るためにレンズ
の位置を変更した場合、焦点位置がずれてしまうおそれ
がある。そこで、従来、倍率変更の作業に伴って焦点位
置の調整を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、当該装
置は、長時間使用していると、内部温度が上昇し、それ
に伴って集光光学系を構成するレンズが膨張し、焦点位
置や倍率が変動してしまう場合がある。また、温度のみ
ならず、当該装置の動作中の振動や経時的変化に伴って
焦点位置や倍率が変動してしまう場合もある。
【0006】本発明は、前記の不具合を解消するために
なされたもので、画像読取装置の状態に基づく読取倍率
や焦点位置の変動を好適に調整し、常に高精度な画像読
取を行うことのできる画像読取装置の調整方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、原稿に担持された画像情報を光学系を
介して読み取る画像読取装置の調整方法において、当該
画像読取装置の動作状態、例えば、温度、経過時間、ス
キャン回数等を所定のタイミングで検出し、前記動作状
態が所定の状態となったことを検知した際、倍率・焦点
調整チャートを読み取り、得られた画像情報に基づき前
記光学系における倍率および焦点位置を調整する処理を
行う。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態の方
法が適用される画像読取装置10の全体構成を示す斜視
図であり、図2は、画像読取装置10により反射型原稿
の読取動作を行う際の説明等に供される断面図である。
【0009】図1に示すように、画像読取装置10は、
基本的には、画像読取装置10の本体12と、この本体
12に対して着脱自在に構成される透過照明部20とか
ら構成される。画像読取装置10は、その本体12に透
過照明部20が装着されない状態において、反射型原稿
読取用の画像読取装置10Rとして機能する。また、本
体12上に透過照明部20が装着された状態において、
透過型原稿読取用の画像読取装置として機能する。
【0010】図2に示すように、本体12には、上下に
第1収容部16と第2収容部18とが設けられている。
第1収容部16の上部には、原稿載置台22が本体12
に対して開閉自在に配置される。
【0011】原稿載置台22には、反射型原稿24(ま
たは透過型原稿)を載せるための透明なガラス板(原稿
台)26が設けられるとともに、このガラス板26上に
は、前記反射型原稿24に対して原稿押え板33が揺動
自在且つ着脱自在に配置される。なお、前記ガラス板2
6上には、原稿押え板33に代えて透過型原稿のための
透明な原稿押え板を装着することができる。
【0012】ガラス板26には、さらに、同一の材質お
よび光透過特性を有したガラス板26aが併設される。
このガラス板26a上には、図3に示すように構成され
たシェーディング補正板29aおよび倍率・焦点調整板
29bが、その読取面を前記ガラス板26a側となるよ
うにして配設される。
【0013】シェーディング補正板29aは、白色板か
ら構成されており、この白色板を後述する読取部によっ
て読み取り、得られた画像情報に基づいて明時シェーデ
ィング補正を行うものである。
【0014】また、倍率・焦点調整板29bは、長手方
向に沿って延在して形成される基準線35と、中央部に
形成される中央線36a、37a、38aと、前記中央
線36a、37a、38aの左側の所定位置に形成され
る左線36b、36c、37b、37c、38b、38
cと、前記中央線36a、37a、38aの右側の所定
位置に形成される右線36d、36e、37d、37
e、38d、38eとを備える。この場合、基準線35
は、当該倍率・焦点調整板29bの読取タイミングを設
定するためのものである。左線36bおよび右線36d
は、倍率をA5版に設定するためのものであり、左線3
7bおよび右線37dは、倍率をA3版に設定するため
のものであり、左線38bおよび右線38dは、倍率を
B3版に設定するためのものである。中央線36a、3
7a、38a、左線36c、37c、38cおよび右線
36e、37e、38eは、図4に例示するように、5
本の細線a1〜a5によって構成されており、後述する
読取部における焦点位置の調整に利用される。
【0015】図2に示すように、第1収容部16には、
反射型原稿24からの反射光(以下、単に光Lという)
の光路を変更する第1および第2ミラーユニット31、
32と、これら第1および第2ミラーユニット31、3
2を副走査方向(矢印A方向)に移送させる移送機構4
0と、第1および第2ミラーユニット31、32を介し
て得られた画像情報を含む光Lを集光させる光学系44
と、この光学系44により集光された光Lに含まれた画
像情報を光電的に読み取る読取部46とが配設される。
【0016】第1ミラーユニット31には、反射型原稿
24に照明光Laを照射するためのランプ28a、28
bと、反射型原稿24からの鉛直方向の光Lの光路を水
平方向に変更して第2ミラーユニット32に導くための
反射ミラー27とが配設される。ランプ28a、28b
と反射ミラー27とは、副走査方向と直交する(図2に
おいて、紙面と直交する)主走査方向(矢印B方向:図
1参照)に延びた長尺な構成とされている。
【0017】移送機構40は、副走査方向(矢印A方
向)へ前記第1および第2ミラーユニット31、32を
移送するステッピングモータ(ミラーユニット用ステッ
ピングモータ)66を備え、このステッピングモータ6
6の駆動軸側に回転軸67が連結される。回転軸67に
第1紐状体68と第2紐状体69とが巻かれ、これら第
1紐状体68と第2紐状体69とは、図示しない複数の
プーリを介して第1ミラーユニット31と第2ミラーユ
ニット32に対して係合され、第1ミラーユニット31
の移送速度を第2ミラーユニット32の移送速度の2倍
の速度で移送することで光路長を一定とする周知の構成
とされている。
【0018】第1ミラーユニット31を構成する反射ミ
ラー27により反射された光Lは、第2ミラーユニット
32を構成する、主走査方向に延びた長尺な反射ミラー
53、54によりさらに2回光路が変更された後、集光
レンズを含む光学系44に導かれる。なお、光学系44
の直前には、読取部46の暗時シェーディング補正を行
うためのNDフィルタ74が矢印方向に進退自在な状態
で配設されている。
【0019】光学系44は、導入された前記光Lの光量
を調整する絞り用リング45aと、倍率を調整するズー
ム用リング45bと、焦点位置を調整する合焦用リング
45cとを有している。なお、前記絞り用リング45a
は、ランプ28a、28bの光量調整をランプ電圧によ
って行う場合には不要である。
【0020】読取部46は、光Lの光路上に配置され且
つ光学系44に一体的に設けられた3つの色分解プリズ
ム70a〜70cと、前記色分解プリズム70a〜70
cにより得られた各色の光に含まれる画像情報を読み取
るために、前記色分解プリズム70a〜70cに一体的
に固定されたCCD等のリニアイメージセンサ71a〜
71cとを有する。色分解プリズム70a〜70cは、
反射型原稿24からの光LをR、G、Bの3原色に分解
し、主走査方向に光電変換画素が直線状に連結された受
光部を有する各リニアイメージセンサ71a〜71cに
導く。
【0021】第2収容部18には、電源部80およびC
PUを有する制御部82が配置される。この制御部82
は、第1および第2ミラーユニット31、32、移送機
構42、光学系44よび読取部46等を駆動制御するた
めの種々の部品搭載用の基板82a〜82nを備える。
例えば、リニアイメージセンサ71a〜71cは、ケー
ブル83を介して画像処理用の基板82bに接続され
る。また、移送機構40を構成するステッピングモータ
66は、ケーブル83を介してモータ制御用の基板82
aに接続されている。
【0022】一方、画像読取装置10の本体12の上部
には、透過型原稿の読み取りを行うための透過照明部2
0が取着可能である。透過照明部20は、原稿押え板3
3が取り外され、代わりに透明な原稿押え板が配設され
た原稿載置台22上に直接配置される本体部102と、
前記本体部102に連結される透過型原稿照明ユニット
114とを備える。本体部102は、副走査方向(矢印
A方向)に長尺に構成されており、その内部には、前記
透過型原稿照明ユニット114を副走査方向に移送する
ための移送機構が設けられる。透過型原稿照明ユニット
114は、主走査方向(矢印B方向)に長尺に構成され
ており、その内部に透過型原稿を照明するためのランプ
が配設される。
【0023】本実施形態の調整方法が適用される画像読
取装置10は、基本的には以上のように構成される。
【0024】次に、画像読取装置10を反射型原稿24
の読み取りを行う画像読取装置10Rとして用いる場合
の動作について、図5に示すフローチャートに従って説
明する。
【0025】この場合、図1に示すように、透過照明部
20を取り外した状態とし、原稿載置台22上に原稿押
え板33を取着しておく。そこで、原稿押え板33を開
いた状態で、ガラス板26上に反射型原稿24が読取面
を下にして載せられる。次いで、原稿押え板33が閉じ
られることにより、反射型原稿24がガラス板26に密
着して配置される。
【0026】先ず、オペレータにより前記反射型原稿2
4に対するスキャン条件が設定される(ステップS
2)。このスキャン条件としては、例えば、反射型原稿
24の読取倍率(A5版、A4版、B3版等)、照明光
Laの光量、トリミング範囲等を挙げることができる。
【0027】次に、ランプ28a、28bが点灯される
とともに(ステップS4)、移送機構40が駆動され、
前記第1ミラーユニット31がシェーディング補正板2
9aの下面部まで移動され、その状態で前記ランプ28
a、28bからの照明光Laの光量がスキャン条件に従
って調整される(ステップS6)。
【0028】この調光処理は、光学系44に設けられた
絞り用リング45aを制御してもよいが、ランプ28
a、28bの光量そのものを調整することで、より高精
度且つ低コストに行うことができる。すなわち、図6の
フローチャートに示すように、ランプ28a、28bに
付与する電圧値をスキャン条件に基づく所定値に設定す
る(ステップS6a)。前記ランプ28a、28bから
出力された照明光Laは、シェーディング補正板29a
により反射された後、光Lとして第1および第2ミラー
ユニット31、32に含まれる反射ミラー27、53、
54により光路が変更され、光学系44を通じ色分解プ
リズム70a〜70cを介してリニアイメージセンサ7
1a〜71cの受光部に導かれる。リニアイメージセン
サ71a〜71cは、前記光Lを光電変換し、電気信号
としてケーブル83を介して基板82bに供給し、この
電気信号に基づいて前記照明光Laの光量が検出される
(ステップS6b)。そこで、制御部82は、前記光量
がスキャン条件に対応する目標光量範囲内となるよう
に、ランプ28a、28bに付与される電圧値の調整を
行う(ステップS6c、S6d)。なお、前記制御部8
2は、検出した光量からランプ28a、28bの不良、
例えば、ランプ切れ等の状態を検出することもできる。
【0029】ランプ28a、28bの調光処理が完了す
ると、次に、シェーディング補正処理が行われる(ステ
ップS8)。このシェーディング補正処理は、シェーデ
ィング補正板29aにより反射された光Lを、第1およ
び第2ミラーユニット31、32、光学系44を通じ色
分解プリズム70a〜70cを介してリニアイメージセ
ンサ71a〜71cの受光部に導き、得られた画像情報
に基づいて行う明時シェーディング補正処理と、第2ミ
ラーユニット32と光学系44との間にNDフィルタ7
4を挿入させ、その状態で行う暗時シェーディング補正
処理とがある。なお、前記NDフィルタ74は、例え
ば、光学濃度が3程度に設定されているものである。こ
れらのシェーディング補正処理は、例えば、リニアイメ
ージセンサ71a〜71cによって読み取られたシェー
ディング補正板29aの主走査方向(矢印B方向)に対
する各光電変換画素の画像情報が同じとなるように補正
データを作成する処理である。
【0030】次に、ステップS10、S12、S14、
S15のいずれか1つの条件が成立した時点において、
第1ミラーユニット31を倍率・焦点調整板29bの下
面部まで移動させ、その状態でスキャン条件に従った焦
点位置および倍率の調整を行う(ステップS16、S1
8)。ステップS10では、例えば、当該画像読取装置
10Rの電源投入から30分以内では5分経過毎、電源
投入から30〜60分では10分経過毎、電源投入から
60〜120分では30分毎、電源投入から120分以
降では60分毎に焦点位置および倍率の調整を行う。ス
テップS12では、例えば、当該画像読取装置10Rの
内部温度を常時検出し、所定範囲以上の温度変動があっ
た場合に焦点位置および倍率の調整を行う。ステップS
14では、例えば、反射型原稿24の読取回数(スキャ
ン回数)が所定回数となった時点で焦点位置および倍率
の調整を行う。なお、スキャン毎に行うようにしてもよ
い。ステップS15では、スキャン条件である倍率の切
り替えがあったことを検知し、焦点位置および倍率の調
整を行う。また、これらの調整処理は、複数の条件を組
み合わせた条件で行うようにしてもよい。
【0031】ここで、焦点位置調整方法について、図7
に示すフローチャートに基づき説明する。
【0032】先ず、スキャン条件に従い、予め設定され
ている絞り位置、ズーム位置、合焦位置となるように各
絞り用リング45a、ズーム用リング45b、合焦用リ
ング45cを調整する(ステップS16a)。なお、前
述したように、ランプ28a、28bからの照明光La
の光量は、絞り用リング45aはそのままとして、ラン
プ28a、28bに付与される電圧値によって調整する
こともできる。また、ズーム位置および合焦位置は、前
回の調整がある場合には、その位置に設定する。このよ
うにすることにより、後述する処理を効率的に行うこと
が可能になるとともに、合焦が不能になる等のエラーの
発生を回避することができる。
【0033】次に、倍率・焦点調整板29bにより反射
された光Lを読み取り(ステップS16b)、これから
CTF値を算出する(ステップS16c)。
【0034】この場合、前記CTF値は、例えば、反射
型原稿24がA5版であれば、5本の細線a1〜a5か
らなる中央線36a、左線36cおよび右線36eの画
像情報を読み取り、以下のように処理することで得られ
る。すなわち、細線a1〜a5を読み取って得られる画
像信号は、図8Aに示す特性を有している。そこで、前
記特性の5つの極大値をMAX(i)(i=1〜5)、
極小値をMIN(i)(i=1〜4)とし、その平均値
をMAX(ave)、MIN(ave)とすると、
【0035】
【数1】
【0036】となる。これから、CTF値は、
【0037】
【数2】
【0038】として算出される。このCTF値が極大と
なるリニアイメージセンサ71bの位置が合焦位置であ
る。なお、本実施形態では、リニアイメージセンサ71
a〜71cが一体となっているため、例えば、リニアイ
メージセンサ71bを合焦の基準として用いるものとす
る。
【0039】中央線36a、左線36cおよび右線36
eに対し、前記(3)式に従って夫々CTF値を算出し
た後、合焦用リング45cを所定量回動させることによ
り、焦点位置を移動させ(ステップS16d)、再度C
TF値を求める処理を所定回数繰り返す(ステップS1
6e)。図8Bにおいて、○、△、×印は、中央線36
a、左線36cおよび右線36eの各CTF値をプロッ
トしたものである。
【0040】次いで、前記CTF値から最小自乗法を用
いて、中央線36a、左線36cおよび右線36eに対
する2次曲線CTF1、CTF2、CTF3を求める。
この場合、前記各2次曲線CTF1、CTF2、CTF
3の極大値におけるリニアイメージセンサ71bの位置
が、中央線36a、左線36cおよび右線36eの焦点
位置となる(ステップS16f)。
【0041】前記のようにして求められた焦点位置は、
リニアイメージセンサ71bが湾曲している等の理由に
より、中央線36a、左線36cおよび右線36eで一
致しないことがある。そこで、中央線36aに対する焦
点位置のずれ量を求める。中央線36a、左線36cお
よび右線36eの焦点位置を夫々α、β、γとすると、
ずれ量DIFF(1)、DIFF(2)は、 DIFF(1)=|α−β| …(4) DIFF(2)=|α−γ| …(5) となる。この場合、ずれ量DIFF(1)、DIFF
(2)の大きい方をリニアイメージセンサ71bの反り
量として選択し、前記反り量の1/2となる位置を最適
焦点位置に設定する(ステップS16g)。例えば、D
IFF(1)>DIFF(2)であれば、中央線36a
の合焦位置と左線36cの合焦位置との中間が最適焦点
位置に設定される。
【0042】上記の焦点位置調整処理において、最適焦
点位置が見出せない場合、合焦用リング45cによるリ
ニアイメージセンサ71a〜71cの移動範囲を拡大
し、ステップS16c〜S16gの処理を繰り返すこと
により、最適焦点位置を求める(ステップS16h、S
16i)。このように、当初のリニアイメージセンサ7
1a〜71cの移動範囲を狭く設定しておくことによ
り、必要最小限の演算処理により最適焦点位置を見出す
ことが可能となる。
【0043】なお、上述した焦点位置調整処理では、中
央線36a、左線36cおよび右線36eの3個所の焦
点位置から最適焦点位置を求めるようにしているが、例
えば、中央線36aのみを用いて焦点位置を求めるよう
にすることもできる。
【0044】一方、倍率調整処理は、例えば、反射型原
稿24がA5版であれば、左線36bおよび右線36d
の画像情報としての位置がリニアイメージセンサ71a
〜71c上の所定位置となるように、光学系44のズー
ム用リング45bを制御することで行われる。また、ス
テップS2で設定されたスキャン条件にデフォーカス処
理の指定がある場合、前記ズーム用リング45bを合焦
位置から所定量ずらせて設定する処理を行う。なお、こ
のデフォーカス処理は、例えば、反射型原稿24のモア
レを除去するような場合に有益な処理である。
【0045】次に、以上の調整作業が完了した後、反射
型原稿24に担持された画像情報の読取作業を行う(ス
テップS20)。すなわち、移送機構40を構成するス
テッピングモータ66が、制御部82を構成する基板8
2aを通じて駆動されると、回転軸67を介して第1お
よび第2の紐状体68、69が駆動され、この第1およ
び第2の紐状体68、69を介して第1および第2ミラ
ーユニット31、32が副走査方向(矢印A方向)に移
送される。このとき、第1ミラーユニット31の移送速
度の半分の移送速度で第2ミラーユニット32を移送す
るようにすることで、第1ミラーユニット31の移送距
離の半分の距離だけ第2ミラーユニット32が矢印A方
向に移送されるので、副走査方向への移送中に、換言す
れば、画像情報の読取中に、反射型原稿24と光学系4
4との間の光路長が一定の距離に保持される。
【0046】このようにして、第1および第2ミラーユ
ニット31、32が、図2中、実線で示す位置から二点
鎖線の位置まで移送されることにより、反射型原稿24
に担持された画像情報が2次元的に全て読み取られるこ
とになる。
【0047】なお、以上のようにして反射型原稿24に
担持された画像情報を読み取る画像読取装置10Rで
は、その上面部に透過照明部20を装着することによ
り、透過型原稿24を読取可能な透過型画像読取装置と
して用いることができる。すなわち、図1において、原
稿押え板33を原稿載置台22から取り外した後、透過
照明部20が原稿載置台22上に位置決めして載せられ
る。次いで、原稿載置台22のガラス板26上に透過型
原稿が載せられ、この透過型原稿上を透過型原稿照明ユ
ニット114を用いて走査することにより得られた透過
光としての光Lをリニアイメージセンサ71a〜71c
に導くことにより、透過型原稿に担持された画像情報を
反射型原稿の場合と同様にして読み取ることができる。
【0048】一方、反射型原稿24または透過型原稿の
画像情報の読み取りが行われた後、そのスキャン条件お
よび動作状態が各スキャン毎に動作ログとしてハードデ
ィスク等に記憶される(ステップS22)。この処理
は、各スキャン毎に行われる(ステップS24)。
【0049】図9は、前記動作ログを記憶させる処理の
フローチャートを示す。この場合、前記動作ログは、ヒ
ストリログと、エラーログとに分類されている。前記ヒ
ストリログには、反射型原稿24または透過型原稿のト
リミング範囲、倍率、デフォーカスの有無等のスキャン
条件、スキャン開始時間、調光のデータ、絞り用リング
45a、ズーム用リング45b、合焦用リング45cの
位置情報、画像データサイズ、通信ログ等が記憶され
る。また、前記エラーログには、インタロックの設定、
ハードディスクのクラッシュ等のエラーに関する情報が
記憶される。
【0050】先ず、1スキャンが完了すると、そのとき
のスキャン条件等がヒストリログに記憶される(ステッ
プS22a)。なお、このヒストリログは、例えば、1
0スキャン分を格納可能なリングバッファにより構成
し、10スキャン毎にデータを更新するようにしておく
ことができる。また、エラーログもリングバッファによ
り構成しておくことができる。
【0051】次に、前記1スキャンにおいて、エラーが
発生しているか否かを確認し(ステップS22b)、エ
ラーがある場合には、その情報をエラーログに記憶させ
る(ステップS22c)。
【0052】以上のようにしてヒストリログおよびエラ
ーログを記憶させておくことにより、その記憶された情
報を利用して画像処理条件の設定作業の効率を向上さ
せ、また、エラー発生時おける解析作業を容易に行うこ
とができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像読取装置の経時的変化、環境温度変化や光学系の温
度変化等による読取倍率や焦点位置の変動を好適に調整
することができ、これによって、常に高精度な画像読取
を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像読取装置の全体構成図
である。
【図2】本発明の実施形態の画像読取装置の断面構成図
である。
【図3】シェーディング補正板および倍率・焦点調整板
の構成説明図である。
【図4】図3に示す倍率・焦点調整板の要部説明図であ
る。
【図5】本実施形態の調整方法のフローチャートであ
る。
【図6】調光処理のフローチャートである。
【図7】焦点位置調整処理のフローチャートである。
【図8】図8Aは焦点位置調整処理における倍率・焦点
調整板から得られる画像信号と画素位置との関係説明
図、図8BはCTFとセンサ位置との関係説明図であ
る。
【図9】動作ログ処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10、10R…画像読取装置 12…本体 20…透過照明
部 24…反射型原稿 26…ガラス板 28a、28b…ランプ 29a…シェー
ディング補正板 29b…倍率・焦点調整板 31、32…ミ
ラーユニット 44…光学系 46…読取部 70a〜70c…色分解プリズム 71a〜71c…リニアイメージセンサ 82…制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿に担持された画像情報を光学系を介し
    て読み取る画像読取装置の調整方法において、 当該画像読取装置の動作状態を所定のタイミングで検出
    し、前記動作状態が所定の状態となったことを検知した
    際、倍率・焦点調整チャートを読み取り、得られた画像
    情報に基づき前記光学系における倍率および焦点位置を
    調整する処理を行うことを特徴とする画像読取装置の調
    整方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、 前記動作状態は、当該画像読取装置の動作経過時間であ
    ることを特徴とする画像読取装置の調整方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の方法において、 前記動作状態は、当該画像読取装置の温度であることを
    特徴とする画像読取装置の調整方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の方法において、 前記動作状態は、当該画像読取装置によって処理される
    原稿のスキャン回数であることを特徴とする画像読取装
    置の調整方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の方法において、 前記動作状態は、当該画像読取装置の光学倍率変更であ
    ることを特徴とする画像読取装置の調整方法。
JP8117770A 1996-05-13 1996-05-13 画像読取装置の調整方法 Pending JPH09307709A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003034708A1 (fr) * 2001-10-10 2003-04-24 Pfu Limited Procede de commande de lecteur d'image
WO2018191102A3 (en) * 2017-04-10 2018-12-13 Datalogic Usa, Inc. Imager with lens focusing unit

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WO2003034708A1 (fr) * 2001-10-10 2003-04-24 Pfu Limited Procede de commande de lecteur d'image
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