JP3486445B2 - メイク洗浄料 - Google Patents
メイク洗浄料Info
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Description
使用性の改善に関する。
単に皮脂等を洗い落とすだけでなく、更に各種化粧料等
を洗い落とすことが必要とされる。このため、口紅、フ
ァンデーション、マスカラ、アイシャドウ等の油分を含
むメイクアップ化粧料を施した人は、洗顔の際、まず第
一段階としてメイクアップ化粧料となじみ易い油分を多
量に含んだクレンジングクリーム、クレンジングオイ
ル、クレンジングミルク、クレンジングジェル等のメイ
クアップ落し用の洗顔料を用いてほとんどのメイクアッ
プ成分を除去した後、第二段階として、石鹸やクレンジ
ングフォームなどを泡立たせて素肌洗いを行い、第一段
階で用いたメイクアップ落し用の洗浄料の残存油分を、
皮膚上の皮脂、汚れとともに洗い流すことで、すっきり
感あるいはさっぱり感といった満足感を得ていた。
は、油分を多量に含有する化粧落し用のクリーム類等を
用いた場合、使用後直ちに水またはぬるま湯ですすいで
も皮膚上に残った油分が十分除去されず、さっぱりした
洗浄感が得られないためであり、また、石鹸やクレンジ
ングフォーム等の泡立たせて使う素肌洗い用の洗顔料の
みでは、メイクアップ化粧料の油分に覆われた顔料、色
剤などを肌上から十分に除去できないためである。
れつつある近年、一回の操作のみでメイクアップ落とし
効果と、すっきり感、さっぱり感という素肌洗い効果と
を併せ持つ皮膚洗浄料が望まれている。この様な一段階
用の皮膚洗浄料としては、例えば特開昭63−1226
18号公報に開示されているものがある。
られている一段階用のメイクアップ落とし洗浄料は、す
すいだ後に皮膚に残る油分の量を少なくしたことにとど
まるものであり、石鹸やクレンジングフォームなどで泡
を立てて素肌を洗うことによって得られるさっぱり感や
洗顔後の満足感といったものを得ることはできなかっ
た。すなわち、メイクアップを落とせると同時に泡立た
せることができ、素肌洗いのさっぱり感が得られる洗浄
料の開発が望まれるわけであるが、メイクアップ落し用
の洗浄料は前述したように基本的に多量の油分や油性成
分を含有しなければならないものであり、一方、石鹸や
クレンジングフォームなどの泡立ち、さっぱり感をもた
らす洗浄料は、基本的に親水性が高いイオン性の界面活
性剤が主成分であるため、単純にこれらの成分を組み合
わせて両方の効果を得ようとしても、実際には互いにそ
の効果を打ち消し合い、ほとんど泡が立たなくなってし
まうばかりか、メイクアップを落とす効果も損なわれて
しまい満足のいくものは得られないのが現状であった。
たものであり、その目的は使用性、使用感触に優れると
ともに、高い洗浄効果をも有するメイク洗浄料を提供す
ることに有る。
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ポリオキシエ
チレンジエステルと、特定のマルチトールエーテルとを
組み合わせることにより、メイクアップ落とし機能に加
え、泡立ち機能を有し、素肌洗いのさっぱり感が得られ
るメイク洗浄料が得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。
イク洗浄料は、一般式化3で表わされるポリオキシエチ
レンジエステルと、一般式化4で表わされるマルチトー
ルエーテルを含有することを特徴とする。
基、nは6〜16の整数である。)
基、R2、R3は水素原子、アルキル基又はアルケニル基
で、R2、R3の合計炭素数は6〜22であり、また、a
は1〜3の整数を表わす。)また、本発明において、ポ
リオキシエチレンジエステルはポリオキシエチレンジイ
ソステアレート及び/又はポリオキシエチレンジオレエ
ートであることが好適である。
発明において用いられる前記化3に示す基本構造を有す
るポリオキシエチレンジエステルの酸化エチレンの平均
重合度は6〜16であり、好ましくは8〜14の範囲で
ある。平均重合度が6より低い場合には泡立ちが十分で
なくなり、逆に16より高い場合にはメイクアップを落
とす効果が十分でなくなる。また、前記化3において、
R1は飽和又は不飽和高級脂肪族炭化水素基を表わす
が、水系の洗浄剤組成物への配合であることを考慮し、
かつメイクアップ洗浄効果の点から考えるとイソステア
リル基又はオレイル基であることが好ましい。
に用いられるマルチトールエーテルは、前記一般式化4
で表わすことができる。化4において、Xはマルチトー
ルからa個の水酸基を除いた残基であり、R2、R3はそ
れぞれ水素原子、アルキル基又はアルケニル基である。
アルキル基又はアルケニル基の例としては、メチル基、
エチル基、イソプロピル基、オクチル基、ラウリル基、
ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、2−エチ
ルヘキシル基、イソステアリル基、オレイル基、パルミ
トオレイル基、エイコセニル基等が挙げられるが、洗浄
性や使用感等の点から、R2、R3の炭素数の合計は6〜
22の範囲であることが好ましい。また、aは3以下の
整数を表わす。aが3より大きい場合には泡立ちが十分
でない。本発明においては、これらのマルチトールエー
テルの中から一種もしくは二種以上を任意に用いること
ができる。
ステルと、マルチトールエーテルとの配合割合は、重量
比で2:1〜l:8、好ましくは1:1〜1:8の範囲
であり、両者の合計配合量は、洗浄料全量中の1〜80
重量%の範囲である。この範囲外の配合割合では、ポリ
オキシエチレンジエステルが多すぎる場合は泡立ちが充
分でなく、マルチトールエーテルが多すぎる場合にはメ
イクアップがなじみにくく、いずれの場合も満足な結果
が得られない。
必須構成成分のほかに必要に応じ、一般的に洗浄料、化
粧料などに配合される成分を配合することができる。こ
れらの成分としては、グリセリン、1,3−ブタンジオ
ール、プロピレングリコール等の多価アルコール類、流
動パラフィン、高級アルコール等の油分、アニオン性界
面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、増
粘剤、保湿剤、防腐剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、キレー
ト剤、酸化防止剤、香料などが挙げられる。
ポリオキシエチレンジエステルと、マルチトールエーテ
ルを共存させることにより、口紅、ファンデーション、
マスカラ、アイシャドウ等のメイクアップ化粧料を良好
に落とすと同時に、水を加えることによって泡立たせる
ことができる。
するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもので
はない。実施例に先立ち、各実施例で用いた評価法を説
明する。
シルパラメトキシケイ皮酸をO.1%含ませたもの0.
1gを、前腕内側部の4×10cmの範囲に均一に塗布
し、30分間乾燥後、被験試料0.5gを、指を用いて
通常のメイク落とし行為と同様に塗布部全体に約20秒
間なじませ、その後35℃の水道水でこすらずに洗い流
した。
ションを、直径2cmのガラス製カップを用いて2m1のエ
タノールで溶出させ、エタノール中の2−エチルヘキシ
ルパラメトキシケイ皮酸の量を紫外線吸収(310nm)
から測定することにより、メイク落し効果を求めた。 洗浄効率(%)=(A2−AO)/(A1−A0)×l00 AO:ブランクの溶出液の吸収 Al:洗浄前の溶出液の吸収 A2:洗浄後の溶出液の吸収 評価 ○:メイク落し効果良好 洗浄効率90%以上 △:メイク落し効果普通 洗浄効率60%以上 ×:メイク落し効果不良 洗浄効率60%末満
の人工硬水(70ppm炭酸カルシウム)を400m1入
れ、被験試料40gと油性ファンデーションO.1gを
添加後、4500rpmで1分間攪拌した後の泡容量を測
定した。 評価 ○:泡立ち良好 泡容積1200m1以上 △:泡立ち普通 泡容積800m1以上 ×:泡立ち不良 泡容積800m1未満
て、実使用試験を専門パネラー20名により実施した。
なお、評価方法は以下の基準に従った。 ○:専門パネラー20名中15名以上がさっぱり感あり
と認めた。 △:専門パネラー20名中8名以上がさっぱり感ありと
認めた。 ×:専門パネラー20名中7名以下がさっぱり感ありと
認めた。
テル(ポリオキシエチレンジオレエート)単独ではメイ
ク落とし効果は比較的優れているものの、起泡性、さっ
ぱり感等には欠ける傾向にある。一方、マルチトールエ
ーテル(マルチトールヒドロキシドデシルエーテル)単
独では、起泡性、さっぱり感には優れているものの、メ
イク落とし効果に欠ける。そして、ポリオキシエチレン
ジエステルと、マルチトールエーテルとの共存系では、
その配合割合が重量比で2:1〜1:8、好ましくは
1:1〜1:8で優れたメイク落とし効果と使用性の両
者を発揮することができる。
かる組合せ効果は、ポリオキシエチレンジエステル分子
中に占める酸化エチレンの平均重合度が6〜16である
ポリオキシエチレンジエステルに特異的に見られる現象
である。
るマルチトールエーテルは、前記化4においてR2、R3
の炭素数の合計が6〜22のマルチトールエーテルであ
ることが好ましいことがわかる。次に、各種配合例につ
いて検証を行なった。
エステルと、各種のマルチトールエーテルに相乗効果が
認められ、特にポリオキシエチレンジエステルはジイソ
ステアレート及び/又はジオレエートであることが好ま
しいことが理解される。
(3)と(4)を混合した後、(1),(8)を加え
て、ジェル状メイク落し用洗浄料を得た。
後、(1),(2),(7)を加えて、ジェル状メイク
落し用洗浄料を得た。実施例1及び2のジェル状メイク
落とし洗浄料は、メイク落とし効果、起泡性に優れ、し
かも使用後のさっぱり感も極めて良好であった。
ク洗浄料は、ポリオキシエチレンジエステルと、マルチ
トールエーテルとを共存させることにより、メイクを落
とす効果に優れていると同時に、水を加えることによっ
て泡立たせることができ、使用後の肌にさっぱりした感
触を与えるものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式化1で表わされるポリオキシエチ
レンジエステルと、一般式化2で表されるマルチトール
エーテルを含有することを特徴とする水性メイク洗浄
料。 【化1】 R1COO−(C2H4O)n−COR1 (式中、R1は飽和又は不飽和の高級脂肪族炭化水素
基、nは6〜16の整数である。) 【化2】 (式中、Xはマルチトールからa個の水酸基を除いた残
基、R2、R3は水素原子、アルキル基又はアルケニル基
で、R2、R3の合計炭素数は6〜22であり、また、a
は1〜3の整数を表わす。) - 【請求項2】 請求項1記載のメイク洗浄料において、
ポリオキシエチレンジエステルが、ポリオキシエチレン
ジイソステアレート及び/又はポリオキシエチレンジオ
レエートであることを特徴とする水性メイク洗浄料。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP03103294A JP3486445B2 (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | メイク洗浄料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP03103294A JP3486445B2 (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | メイク洗浄料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07215818A JPH07215818A (ja) | 1995-08-15 |
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ID=12320175
Family Applications (1)
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JP03103294A Expired - Fee Related JP3486445B2 (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | メイク洗浄料 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100437341B1 (ko) * | 1996-05-09 | 2004-09-24 | 주식회사 엘지생활건강 | 탄성분체를함유하는립스틱조성물 |
-
1994
- 1994-02-02 JP JP03103294A patent/JP3486445B2/ja not_active Expired - Fee Related
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