JP3485303B2 - 推進管相互の接続方法 - Google Patents
推進管相互の接続方法Info
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- JP3485303B2 JP3485303B2 JP29874099A JP29874099A JP3485303B2 JP 3485303 B2 JP3485303 B2 JP 3485303B2 JP 29874099 A JP29874099 A JP 29874099A JP 29874099 A JP29874099 A JP 29874099A JP 3485303 B2 JP3485303 B2 JP 3485303B2
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- Japan
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- pipe
- propulsion
- pipes
- steel collar
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒューム管の伸縮接
続方法に係り、詳しくはマンホール等の鉛直構造物と管
路の接続部付近の接続部の改良に関する。
続方法に係り、詳しくはマンホール等の鉛直構造物と管
路の接続部付近の接続部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、地中送電線、下水道、上水道、
ガス管等、地中に築造される管路において、通常L2レ
ベル(震度5以上)の地振動を考慮した動的解析等の耐
震検討を実施すると、マンホール等の鉛直構造物と管路
の接続部及び地盤の物性値が大きく変わる部分(土砂と
岩盤の境目等)には、部材の終局耐力を大きく上回る応
力が発生する。この過大な応力の発生を防ぐために、
「可撓推進管」・「可撓セグメント」等、その管自体に
柔構造の可撓部を有する管が使用される場合が殆どであ
る。
ガス管等、地中に築造される管路において、通常L2レ
ベル(震度5以上)の地振動を考慮した動的解析等の耐
震検討を実施すると、マンホール等の鉛直構造物と管路
の接続部及び地盤の物性値が大きく変わる部分(土砂と
岩盤の境目等)には、部材の終局耐力を大きく上回る応
力が発生する。この過大な応力の発生を防ぐために、
「可撓推進管」・「可撓セグメント」等、その管自体に
柔構造の可撓部を有する管が使用される場合が殆どであ
る。
【0003】推進工法による管路築造の場合は、マンホ
ール接続部付近に1箇所、1スパンあたり2本程度「可
撓推進管」が用いられる。そして、柔構造の可撓部は、
2分割された、推進管相互に亘ってゴムパイプ等の可撓
ジョイントを連結し、その可撓ジョイントをそれぞれ推
進管にバンドで締め付け固定することにより設けられて
いる。
ール接続部付近に1箇所、1スパンあたり2本程度「可
撓推進管」が用いられる。そして、柔構造の可撓部は、
2分割された、推進管相互に亘ってゴムパイプ等の可撓
ジョイントを連結し、その可撓ジョイントをそれぞれ推
進管にバンドで締め付け固定することにより設けられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の「可撓推進管」は非常に高価であるため、不経
済であるという問題点を有し、その為、その効果は認め
られても経済的理由からなかなか採用されず、普及して
いないのが実状である。これに対し、管自体ではなく、
標準管同士の接続部に伸縮性を有する目地材等の可撓体
を取り付けておくことも考えられるが、この目地材等を
取り付けた状態にて管を推進すれば、推力により目地材
等が推進中に圧縮されてしまい、推進完了後の地震等に
よる管軸方向の突っ込み(圧縮)を吸引することができ
ないという問題がある。
た従来の「可撓推進管」は非常に高価であるため、不経
済であるという問題点を有し、その為、その効果は認め
られても経済的理由からなかなか採用されず、普及して
いないのが実状である。これに対し、管自体ではなく、
標準管同士の接続部に伸縮性を有する目地材等の可撓体
を取り付けておくことも考えられるが、この目地材等を
取り付けた状態にて管を推進すれば、推力により目地材
等が推進中に圧縮されてしまい、推進完了後の地震等に
よる管軸方向の突っ込み(圧縮)を吸引することができ
ないという問題がある。
【0005】本発明は上記した従来の技術が有する問題
点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
経済的でしかも従来の「可撓推進管」と同等の耐震性の
効果を発揮する管路の接続方法を提供することにある。
点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
経済的でしかも従来の「可撓推進管」と同等の耐震性の
効果を発揮する管路の接続方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた技術手段は、地中に築造される管路と
マンホールとの接続部付近の推進管相互の接続方法であ
って、推進管の牝管の一側に延長突出する鋼製カラーの
内側における牝管端部と、該牝管の鋼製カラーに差し込
まれる牡管の差し込み部の端部との間に、推進力を伝達
し得る剛性を備えた所定厚さのパッキンを装着して推進
接続すると共に、続いて順次標準管を推進接続して当該
スパンの全管を推進完了後、前記パッキンを除去し、そ
の除去後の空間に伸縮性の目地材を充填することを特徴
とする。
に本発明が講じた技術手段は、地中に築造される管路と
マンホールとの接続部付近の推進管相互の接続方法であ
って、推進管の牝管の一側に延長突出する鋼製カラーの
内側における牝管端部と、該牝管の鋼製カラーに差し込
まれる牡管の差し込み部の端部との間に、推進力を伝達
し得る剛性を備えた所定厚さのパッキンを装着して推進
接続すると共に、続いて順次標準管を推進接続して当該
スパンの全管を推進完了後、前記パッキンを除去し、そ
の除去後の空間に伸縮性の目地材を充填することを特徴
とする。
【0007】 上記接続方法に使用する推進管は、牝管
と牡管がそれぞれ一本ずつの2本1組からなり、牝管に
取り付けられる鋼製カラーの突出長さは従来品の突出長
さに、間隔保持部材としてのパッキン(又は推進完了
後、パッキンと交換する目地材)の厚み分を加えた長さ
とし、他方、牡管における差し込み部(スピゴット)の
長さも従来品の差し込み部長さに略パッキン(又は推進
完了後、パッキンと交換する目地材)の厚み分を加えた
長さに形成する。又、牝管の鋼製カラー内に装着するパ
ッキンとしては、木製、鋼製、或いは合成樹脂製等のも
のが挙げられ、そのパッキンの形態は、一枚もののリン
グ、若しくは複数に分割し得る形態等何れでも良く、要
は推進完了後に取り除くことができれば良い。そして、
このパッキンは目地材の充填空間(軸方向の幅)を決定
するため、パッキン材の厚さを変えることで、充填する
目地材の厚さを調整できる。
と牡管がそれぞれ一本ずつの2本1組からなり、牝管に
取り付けられる鋼製カラーの突出長さは従来品の突出長
さに、間隔保持部材としてのパッキン(又は推進完了
後、パッキンと交換する目地材)の厚み分を加えた長さ
とし、他方、牡管における差し込み部(スピゴット)の
長さも従来品の差し込み部長さに略パッキン(又は推進
完了後、パッキンと交換する目地材)の厚み分を加えた
長さに形成する。又、牝管の鋼製カラー内に装着するパ
ッキンとしては、木製、鋼製、或いは合成樹脂製等のも
のが挙げられ、そのパッキンの形態は、一枚もののリン
グ、若しくは複数に分割し得る形態等何れでも良く、要
は推進完了後に取り除くことができれば良い。そして、
このパッキンは目地材の充填空間(軸方向の幅)を決定
するため、パッキン材の厚さを変えることで、充填する
目地材の厚さを調整できる。
【0008】更に、上記パッキンを取り除いた後の空間
に充填する目地材としては、伸縮性のある発泡スポン
ジ、ウレタンゴム等が挙げられ、これらの単一部材を前
記空間に充填してもよいが、複数部材を組み合わせて充
填装着してもよい。例えば、空間の径方向外側(奥側)
にバックアップ材を配置し、そのバックアップ材の内側
に発泡スポンジ、ウレタン樹脂を、順次で目地コーキン
グ施工してもよいものである。尚、ここでのバックアッ
プ材とは、薄板状のプラスチック部材やメンブレン等で
あり、充填される発泡スポンジの漏出を防止する目的で
設けられるものである。発泡スポンジには、2液性の発
泡ウレタン樹脂が好適に用いられる。本材料は充填直後
に発泡し膨張するので、充填作業が少なくてすむ。ま
た、発泡している為、突っ込み(圧縮)時に、径方向へ
の変形が少ないという利点を有している。又、ウレタン
樹脂と比べて安価な材料である。ウレタン樹脂は、止水
を目的として設けられる。そして、これら3層に形成し
たことにより、施工性、可撓性、止水性、経済性に優れ
た接続部を得ることができる。又、充填する発泡スポン
ジ、ウレタンゴム等は、バックアップ材を装着した後
に、手で充填しても、或いはガンタイプの充填機を使用
して充填しても良いものである。また、前記目地材の充
填は、前記牝管と牡管の内側面に亘って注入口を開設し
た蓋板を固定し、注入口から目地材を充填機などで充填
するなど適宜選択し得るものである。
に充填する目地材としては、伸縮性のある発泡スポン
ジ、ウレタンゴム等が挙げられ、これらの単一部材を前
記空間に充填してもよいが、複数部材を組み合わせて充
填装着してもよい。例えば、空間の径方向外側(奥側)
にバックアップ材を配置し、そのバックアップ材の内側
に発泡スポンジ、ウレタン樹脂を、順次で目地コーキン
グ施工してもよいものである。尚、ここでのバックアッ
プ材とは、薄板状のプラスチック部材やメンブレン等で
あり、充填される発泡スポンジの漏出を防止する目的で
設けられるものである。発泡スポンジには、2液性の発
泡ウレタン樹脂が好適に用いられる。本材料は充填直後
に発泡し膨張するので、充填作業が少なくてすむ。ま
た、発泡している為、突っ込み(圧縮)時に、径方向へ
の変形が少ないという利点を有している。又、ウレタン
樹脂と比べて安価な材料である。ウレタン樹脂は、止水
を目的として設けられる。そして、これら3層に形成し
たことにより、施工性、可撓性、止水性、経済性に優れ
た接続部を得ることができる。又、充填する発泡スポン
ジ、ウレタンゴム等は、バックアップ材を装着した後
に、手で充填しても、或いはガンタイプの充填機を使用
して充填しても良いものである。また、前記目地材の充
填は、前記牝管と牡管の内側面に亘って注入口を開設し
た蓋板を固定し、注入口から目地材を充填機などで充填
するなど適宜選択し得るものである。
【0009】上記の手段によれば、牝管の鋼製カラー内
における牝管の端部と、牡管の差し込み部端部との間
に、軸方向の突っ込み(圧縮)変形を吸収する目地材を
確実に装着することができ、これにより地震時の挙動
(圧縮、引っ張り)に対応し、耐震性のある地中管路を
経済的に築造することができる。そして、牝管と牡管と
の間に形成される目地材の軸方向の厚さは、推進時、牝
管の鋼製カラーの内側に装着するパッキンの厚さで決定
されるため、必要とする許容圧縮量に合わせて目地幅を
形成できる。
における牝管の端部と、牡管の差し込み部端部との間
に、軸方向の突っ込み(圧縮)変形を吸収する目地材を
確実に装着することができ、これにより地震時の挙動
(圧縮、引っ張り)に対応し、耐震性のある地中管路を
経済的に築造することができる。そして、牝管と牡管と
の間に形成される目地材の軸方向の厚さは、推進時、牝
管の鋼製カラーの内側に装着するパッキンの厚さで決定
されるため、必要とする許容圧縮量に合わせて目地幅を
形成できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の接続方法の一実施
例を図面にも基づき説明する。図1は、本発明に係る接
続方法を施工する箇所を示す概略図で、図中、1、1’
はマンホール、2はマンホール1、1’間を連結する管
路で、マンホール1、1’の接続部付近、即ち、推進工
法によって管路を築造する場合の、発進側及び到達側
に、本接続方法を施工し、マンホール接続部付近に可撓
管Aを形成する。
例を図面にも基づき説明する。図1は、本発明に係る接
続方法を施工する箇所を示す概略図で、図中、1、1’
はマンホール、2はマンホール1、1’間を連結する管
路で、マンホール1、1’の接続部付近、即ち、推進工
法によって管路を築造する場合の、発進側及び到達側
に、本接続方法を施工し、マンホール接続部付近に可撓
管Aを形成する。
【0011】上記可撓管Aは、所定長さのヒューム管3
の一側に鋼製カラー4を突出取り付けた牝管A1と、所
定長さのヒューム管3’の一側に、前記牝管A1の鋼製
カラー4内に差し込む差し込み部5を形成した牡管A2
とで構成される。
の一側に鋼製カラー4を突出取り付けた牝管A1と、所
定長さのヒューム管3’の一側に、前記牝管A1の鋼製
カラー4内に差し込む差し込み部5を形成した牡管A2
とで構成される。
【0012】 牝管A1における鋼製カラー4の突出長
さは、従来の推進管に形成された鋼製カラーの突出長さ
の約2倍、具体的には従来の推進管に形成された鋼製カ
ラーの突出長さに本接続方法で使用するパッキン6の厚
さ分を加えた長さとし、その鋼製カラー4の開放端寄り
の内側には、第1ゴムリング7、第2ゴムリング8が固
定されている。第1ゴムリング7は内周面に先細状の襞
が軸方向に沿って複数個形成され、第2ゴムリング8は
内周面に略半円状の膨出部が形成されており、これによ
り鋼製カラー4に差し込まれる牡管A2の差し込み部5
との水密性が確保される。尚、ヒューム管3の外周と鋼
製カラー4との接合部には埋め込み用止水材16が取り
付けられ、これによりヒューム管3の外周と鋼製カラー
4との接合部のシール性が確保させている。
さは、従来の推進管に形成された鋼製カラーの突出長さ
の約2倍、具体的には従来の推進管に形成された鋼製カ
ラーの突出長さに本接続方法で使用するパッキン6の厚
さ分を加えた長さとし、その鋼製カラー4の開放端寄り
の内側には、第1ゴムリング7、第2ゴムリング8が固
定されている。第1ゴムリング7は内周面に先細状の襞
が軸方向に沿って複数個形成され、第2ゴムリング8は
内周面に略半円状の膨出部が形成されており、これによ
り鋼製カラー4に差し込まれる牡管A2の差し込み部5
との水密性が確保される。尚、ヒューム管3の外周と鋼
製カラー4との接合部には埋め込み用止水材16が取り
付けられ、これによりヒューム管3の外周と鋼製カラー
4との接合部のシール性が確保させている。
【0013】牡管A2における差し込み部5の長さは、
前記した牝管A1の鋼製カラー4同様、従来の推進管に
形成された差し込み部の長さに、略本接続方法で使用す
るパッキン6の厚さ分に相当する長さを加えた長さと
し、これにより鋼製カラー4の内側に取り付けた第2ゴ
ムリング8からパッキン6(推進完了後、目地材と交換
される)の端面までの寸法、即ち第2ゴムリング8から
差し込み部5の先端までの長さ(許容抜出し量)Lが十
分長くなるようにしてある。この長さLは、地震時にお
ける管路の挙動の一つである軸方向の抜け出し(引張
り)に対して対応するもので、耐震性の継手を構成す
る。前記した牝管A1の鋼製カラー4の内側に装着する
パッキン6は、牝管を推進する時の推進力を受けるた
め、これに耐える強度(厚さ)を備えた木板、鋼板等で
形成し、しかもその厚さは推進完了後、牝管A1と牡管
A2との間に装着する目地材9の充填空間を決定するも
のである。従って、このパッキン6の厚さを変えること
で、目地材の厚さを変えることができる。
前記した牝管A1の鋼製カラー4同様、従来の推進管に
形成された差し込み部の長さに、略本接続方法で使用す
るパッキン6の厚さ分に相当する長さを加えた長さと
し、これにより鋼製カラー4の内側に取り付けた第2ゴ
ムリング8からパッキン6(推進完了後、目地材と交換
される)の端面までの寸法、即ち第2ゴムリング8から
差し込み部5の先端までの長さ(許容抜出し量)Lが十
分長くなるようにしてある。この長さLは、地震時にお
ける管路の挙動の一つである軸方向の抜け出し(引張
り)に対して対応するもので、耐震性の継手を構成す
る。前記した牝管A1の鋼製カラー4の内側に装着する
パッキン6は、牝管を推進する時の推進力を受けるた
め、これに耐える強度(厚さ)を備えた木板、鋼板等で
形成し、しかもその厚さは推進完了後、牝管A1と牡管
A2との間に装着する目地材9の充填空間を決定するも
のである。従って、このパッキン6の厚さを変えること
で、目地材の厚さを変えることができる。
【0014】次に、上記した牝管A1と牡管A2との接
続を図2に基づき説明する。 (a) 先ず、地中に掘削した孔に、牝管A1を押込み、
その牝管A1の鋼製カラー4の内部にパッキン6をヒュ
ーム管3の端面に当接させて支持し、この牝管A1の鋼
製カラー4に牡管A2の差し込み部5を差し込む。 (b) 牡管A2を押込んで差し込み部5の端面を前記パ
ッキン6の端面に当接させる(到達側の可撓管)。 (c) 続いて、牡管A2の反対側(鋼製カラー側)に、
図4に示すような今日一般的に使用されている標準タイ
プの推進管11からなる後続の推進管を順次推進接続し
て所定長さの管路を形成する。 (d) 上記管路におけるの推進管11に牝管A1を推進
接続し、その牝管A1の鋼製カラー4の内部にパッキン
6をヒューム管3の端面に当接させて支持し、この牝管
A1の鋼製カラー4に牡管A2の差し込み部5を差し込
む。 (e) 牡管A2を押込んで、差し込み部5の端面を前記
パッキン6の端面に当接させる(発進側の可撓管)。そ
して、牡管A2の反対側の鋼製カラーの内側に、発進側
のマンホールに接続した管を嵌合接続して当該スパンの
全管の推進接続を完了する。 (f) 以上の如くして、当該スパンの全管の推進接続を
完了した後、到達側及び発進側の可撓管Aに装着したパ
ッキン6を牝管A1と牡管A2との間から除去する。 (g) パッキン6を取り除いてできた牝管A1のヒュー
ム管3の端面と牡管A2の差し込み部5の端面との間の
空間Sに、伸縮性のある目地材9を充填する。この目地
材9は、材質の異なる数種類の材料を径方向に積層して
前記空間Sに充填する。尚、所定の目地材9が所定厚み
充填されるようにするために、前記空間Sの径方向外側
に、リング状物を複数個に分割したバックアップ材10
を装着し、そのバックアップ材10の内側に、所定の目
地材9を充填する。例えば、図3に示すような空間Sの
径方向外側(奥側)にバックアップ材10を装着し、そ
の内側に手または充填機で発泡スポンジ9aを、更にそ
の内側にウレタン樹脂9bを所定厚さ宛充填する。 (h) 目地材9を充填して牝管A1と牡管A2との接続
を完了する。尚、目地材9の充填は、図示の形態に限ら
れるものではなく、適宜変更し得るものである。
続を図2に基づき説明する。 (a) 先ず、地中に掘削した孔に、牝管A1を押込み、
その牝管A1の鋼製カラー4の内部にパッキン6をヒュ
ーム管3の端面に当接させて支持し、この牝管A1の鋼
製カラー4に牡管A2の差し込み部5を差し込む。 (b) 牡管A2を押込んで差し込み部5の端面を前記パ
ッキン6の端面に当接させる(到達側の可撓管)。 (c) 続いて、牡管A2の反対側(鋼製カラー側)に、
図4に示すような今日一般的に使用されている標準タイ
プの推進管11からなる後続の推進管を順次推進接続し
て所定長さの管路を形成する。 (d) 上記管路におけるの推進管11に牝管A1を推進
接続し、その牝管A1の鋼製カラー4の内部にパッキン
6をヒューム管3の端面に当接させて支持し、この牝管
A1の鋼製カラー4に牡管A2の差し込み部5を差し込
む。 (e) 牡管A2を押込んで、差し込み部5の端面を前記
パッキン6の端面に当接させる(発進側の可撓管)。そ
して、牡管A2の反対側の鋼製カラーの内側に、発進側
のマンホールに接続した管を嵌合接続して当該スパンの
全管の推進接続を完了する。 (f) 以上の如くして、当該スパンの全管の推進接続を
完了した後、到達側及び発進側の可撓管Aに装着したパ
ッキン6を牝管A1と牡管A2との間から除去する。 (g) パッキン6を取り除いてできた牝管A1のヒュー
ム管3の端面と牡管A2の差し込み部5の端面との間の
空間Sに、伸縮性のある目地材9を充填する。この目地
材9は、材質の異なる数種類の材料を径方向に積層して
前記空間Sに充填する。尚、所定の目地材9が所定厚み
充填されるようにするために、前記空間Sの径方向外側
に、リング状物を複数個に分割したバックアップ材10
を装着し、そのバックアップ材10の内側に、所定の目
地材9を充填する。例えば、図3に示すような空間Sの
径方向外側(奥側)にバックアップ材10を装着し、そ
の内側に手または充填機で発泡スポンジ9aを、更にそ
の内側にウレタン樹脂9bを所定厚さ宛充填する。 (h) 目地材9を充填して牝管A1と牡管A2との接続
を完了する。尚、目地材9の充填は、図示の形態に限ら
れるものではなく、適宜変更し得るものである。
【0015】以上の作業を行なって管路の築造を完了す
る。尚、推進管11は、ヒューム管の一端に鋼製カラー
12を取り付けると共に、その鋼製カラー12の内側に
ゴムリング13が取り付けられ、他端に前記鋼製カラー
12内に差し込まれる差し込み部14が形成され、この
推進管11は相互間に厚さが10〜15mmのクッショ
ン材15を挟んで接続される。
る。尚、推進管11は、ヒューム管の一端に鋼製カラー
12を取り付けると共に、その鋼製カラー12の内側に
ゴムリング13が取り付けられ、他端に前記鋼製カラー
12内に差し込まれる差し込み部14が形成され、この
推進管11は相互間に厚さが10〜15mmのクッショ
ン材15を挟んで接続される。
【0016】上記した接続方法により、マンホール1、
1の接続部付近に、地震時における管路2に発生する
「軸方向の突っ込み(圧縮)」を吸収する目地材9と、
「軸方向の抜け出し(挙動)」に対応する差し込み部を
備えた伸縮可撓管を築造することができる。
1の接続部付近に、地震時における管路2に発生する
「軸方向の突っ込み(圧縮)」を吸収する目地材9と、
「軸方向の抜け出し(挙動)」に対応する差し込み部を
備えた伸縮可撓管を築造することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明のヒューム管の伸縮接続方法は請
求項1、2に記載の構成により、地震時に応力の集中す
るマンホール接続部付近に、軸方向の突っ込み(圧縮)
を吸収する伸縮性の目地材と、軸方向の抜け出し(引張
り)に対応する差し込み長さを備えた接続部を簡単、且
つ経済的に築造することができる。又、上記方法に使用
する牝管及び牡管は今日一般的に使用されている推進管
の成形型枠を使用して成形できるため、経済的であると
いう利点を有する。更に、軸方向の突っ込み(圧縮)を
吸収する伸縮性の目地材の充填空間(軸方向の幅)は、
牝管の鋼製カラーの内側に装着するパッキンの厚さで決
定できるため、必要とする圧縮吸収量に応じて自由に調
整することができる。因って、耐震性のある地中管路を
経済的に築造することができる。
求項1、2に記載の構成により、地震時に応力の集中す
るマンホール接続部付近に、軸方向の突っ込み(圧縮)
を吸収する伸縮性の目地材と、軸方向の抜け出し(引張
り)に対応する差し込み長さを備えた接続部を簡単、且
つ経済的に築造することができる。又、上記方法に使用
する牝管及び牡管は今日一般的に使用されている推進管
の成形型枠を使用して成形できるため、経済的であると
いう利点を有する。更に、軸方向の突っ込み(圧縮)を
吸収する伸縮性の目地材の充填空間(軸方向の幅)は、
牝管の鋼製カラーの内側に装着するパッキンの厚さで決
定できるため、必要とする圧縮吸収量に応じて自由に調
整することができる。因って、耐震性のある地中管路を
経済的に築造することができる。
【図1】本発明の接続方法の概略を示す説明図である。
【図2】接続方法の工程を示す説明図で、(a)は牝管
の鋼製カラー内にパッキンを装着し、牡管を推進する状
態、(b)は推進完了してパッキンを除去する状態、
(c)はパッキン除去後の空間に目地材を充填する状
態、(d)は目地材を充填完了した状態である。
の鋼製カラー内にパッキンを装着し、牡管を推進する状
態、(b)は推進完了してパッキンを除去する状態、
(c)はパッキン除去後の空間に目地材を充填する状
態、(d)は目地材を充填完了した状態である。
【図3】図2(d)の拡大断面図である。
【図4】推進管同士の接続部を示す拡大断面図である。
A…可撓管 A1…牝管
A2…牡管 1、1’…マンホー
ル 2…管路 3、3’…ヒューム管 4…鋼製カラー 5…差し込み部 6…パッキン 9…目地材
ル 2…管路 3、3’…ヒューム管 4…鋼製カラー 5…差し込み部 6…パッキン 9…目地材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平11−141281(JP,A)
特開 昭63−165694(JP,A)
特開 昭51−25323(JP,A)
特開 平9−32089(JP,A)
特開 平7−331682(JP,A)
実開 平3−62192(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E21D 9/06
Claims (2)
- 【請求項1】 地中に築造される管路とマンホールとの
接続部付近の推進管相互の接続方法であって、推進管の
牝管の一側に延長突出する鋼製カラーの内側における牝
管端部と、該牝管の鋼製カラーに差し込まれる牡管の差
し込み部の端部との間に、推進力を伝達し得る剛性を備
えた所定厚さの間隔保持部材を装着して推進接続すると
共に、続いて順次標準管を推進接続して当該スパンの全
管を推進完了後、前記間隔保持部材を除去し、その除去
後の空間に伸縮性の目地材を充填することを特徴とする
推進管相互の接続方法。 - 【請求項2】 上記目地材の充填は、空間の径方向外側
からバックアップ材、発泡スポンジ、ウレタン樹脂とな
る目地コーキング施工によることを特徴とする請求項1
記載の推進管相互の接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29874099A JP3485303B2 (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 推進管相互の接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP29874099A JP3485303B2 (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 推進管相互の接続方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001115774A JP2001115774A (ja) | 2001-04-24 |
JP3485303B2 true JP3485303B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=17863649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29874099A Expired - Fee Related JP3485303B2 (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 推進管相互の接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3485303B2 (ja) |
-
1999
- 1999-10-20 JP JP29874099A patent/JP3485303B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2001115774A (ja) | 2001-04-24 |
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