JP4360505B2 - 管路の補修方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水道管路等の既設管路の補修方法に関し、特に、人が管路内に入って補修可能な口径800mm以上の大口径管路を補修するのに適した管路の補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば下水道の大口径管を開削することなく補修する方法として、従来、片面にリブが形成された塩化ビニル製の帯状プロファイルを既設管内で螺旋状に巻回して製管するとともに、その内側から支保材を組んだ状態で、既設管とプロファイルとの間に裏込め材を注入する方法や、同じく塩化ビニル製のやや幅広の帯状(ストリップ)材を管内で螺旋状に巻回して既設管内面に沿わせるとともに、既設管の内面との間に裏込め材を注入する際の注入圧を低く抑えるために、帯状材を巻回する前に、既設管内面の上部に裏込め材注入用ホースを通すスペースを形成するためのスペーサを取り付ける方法、あるいは、スタッドのついたポリエチレンチューブを既設管内に引込み、裏込め材の注入時にチューブ内に水圧をかけることによって、そのチューブの変形を防止する方法等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のような従来の管路の補修方法においては、裏込め材の注入時に支保材を組んだり、水圧をかけたり、あるいは前もって裏込め材注入用ホースを通すためのスペーサを設けるなど、多大な労力と時間を要し、その費用も膨大なものとなってしまう。
【0004】
また、以上の従来の管路の補修方法では、いずれも、補修部材自体の強度が低く、裏込め材との一体化によって必要強度を得るような構造となっているため、補修部材の裏込め材に接する側の面にリブを密に配する必要があり、その多数のリブの存在によって裏込め材が充分に行き渡らないという問題がある。ここで、その問題を解決するために、および、裏込め材の注入圧を低減させるために、裏込め材に流動化材が添加されるのであるが、その分のコストが上昇するという問題がある。更に、必要強度を裏込め材に頼っているが故に、裏込め材に相応の強度が要求される結果、その価格が高価なものになるという欠点もある。更にまた、補修部材自体の強度が低いために、既設管の痛みがひどくその強度が著しく低下している場合の補修には不適当である。
【0005】
本発明はこのような従来の管路の補修方法における諸問題点を一挙に解決すべくなされたもので、裏込め材の注入時に支保を組んだり水圧をかける等の耐圧対策を必要とすることなく、また、流動化材等を添加することなく裏込め材を既設管と補修材の間に充分に行き渡らせることが可能で、更に、裏込め材の強度を従来に比して低くして安価な裏込め材を用いても、腐食等による痛みの激しい既設管に適用して補修後の管路の強度を十分に高くすることのできる管路の補修方法の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の管路の補修方法は、マンホールからの搬入が可能なように周方向および軸方向にそれぞれ適宜数に分割された補修部材を、マンホールまたは既設管内で当該既設管の内周面に沿った筒状の補修材に組み立てて既設管内に挿入し、その補修材と既設管との間隙に裏込め材を注入する管路の補修方法において、上記補修部材が、補修後の管路の表面材としての樹脂板と、その樹脂板と既設管内面との間に位置して当該樹脂板と一体化され、裏込め材の注入時における圧力に耐える高剛性の補強材とからなり、上記樹脂板には、筒状に組み立てられた状態で軸方向に沿って伸びる複数のパイプ状部材が一体化されているとともに、その各パイプ状部材に挿入されるシャフトを介して、上記補強材が樹脂板に一体化されることにより補修部材とされ、その補修部材の複数個をマンホールから既設管内に搬入した後、筒状に組み立てることによって特徴づけられる。
【0009】
本発明は、補修部材自体に十分な強度を持たせることによって、裏込め材の注入時における圧力による補修部材の変形を防止すべく支保を組んだり水圧をかけることを不要とするとともに、腐食等の激しい既設管に対しても十分な強度を付与することができ、しかも裏込め材との一体化による強度を得るべく多数のリブを密に配することが不要となることから、流動化材を添加することなく補修部材と既設管の間での裏込め材の流動を容易化させようとするものである。
【0010】
すなわち、既設管の内周面に沿って設置される補修部材として、樹脂板からなる表面材と、その表面材の既設管内周面に向く面において一体化される補強材によって構成されたものを用いる。補強材には例えば鋼製等の高剛性材料を用い、樹脂板からなる表面材と一体化して補修部材を構成することによって、補修部材自体の強度が従来に比して大幅に向上し、補修部材自体の強度によって裏込め材の注入時における圧力に十分に耐えて有害な変形を生じることがなく、かつ、補修後には外水圧または土圧に抗する役割を担う。従って、裏込め材の強度を特に高くすることなく、腐食等の激しい既設管に用いても十分な強度を与えることができる。また、補修部材自体の強度を高くすることにより、裏込め材に対して一体化すべく補修部材の裏込め材との接する面に必要以上のリブを設けることが不要となり、裏込め材の注入時にその流動を妨げることがない。
【0011】
ここで、本発明方法に用いる管路補修材は、マンホールからの搬入が可能なように周方向および軸方向に適宜個数に分割された状態で、かつ、樹脂板と補強材等が一体化された状態で、マンホールまたは既設管内で、既設管内面に沿って筒状に組み立てられるため、開削を行うことなく大口径管路の更生が可能となる。
【0012】
以上の本発明方法に用いる補修材として、樹脂板に一体化される補強材に、筒状に組み立てられた樹脂板の外周面に沿った複数のリング状部材を含ませることにより、補修材の強度を確実に高くすることが可能となり、また、樹脂板に筒状の軸方向に沿った複数のパイプ状部材を一体化し、そのパイプ状に挿入されるシャフトを介して補強材を一体化する構成を採用することで、樹脂板と補強材との一体化が容易となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の好適な実施の形態について述べる。なお、以下の説明においては、補修対象管が円形断面の場合について述べる。図1は本発明を適用した管路の補修方法に用いられる補修部材1を複数個用いて円筒状に組み立てた状態を示す部分断面正面図であり、図2はその左側面図である。また、図3には、円筒状に組み立てる前の1つの補修部材1の構造を示す模式的斜視図を示す。
【0014】
この例における補修部材1は、長さLの円筒を周方向に3等分した形状を有しており、補修後の管路の表面材を構成する樹脂板11と、その樹脂板11の外側(円筒の外周面)に位置して樹脂板11と一体化された補強材12a,12bを主体として構成されている。
【0015】
樹脂板11は例えば高密度ポリエチレン製であり、図4に展開状態における要部の正面図(表面図)を示し、図5および図6にはそれぞれそのA−A断面図および平面図をそれぞれ示すように、平板状の本体部11aの片面に、円筒形の一部形状への湾曲状態において、円筒形の軸方向に沿って伸びる複数のパイプ状部材11bとT形のリブ11cが円筒形の周方向に一定の間隔を開けて一体化されているとともに、上記の湾曲状態において円筒形の両端部に相当する対向2辺に規則的な切欠きを有する軸方向接続用フランジ部11dが形成され、他の対向2辺には周方向接続用フランジ部11eが形成されている。なお、周方向接続用フランジ部11eが形成されている辺の長さが上記した長さLに相当し、軸方向接続用フランジ部11dが形成されている辺の長さが、図1のように円筒形に組み立てられた状態における円周の1/3の長さに相当する。また、図1においては、図面の煩雑化を避けるためにリブ11cについてはその図示を省略している。
【0016】
補強材12a,12bはそれぞれ鋼材を用いた高剛性部材であり、互いに略同等の形状をしており、図7に補強材12aを代表させてその正面図を示すように、それぞれ円を周方向に3等分した円弧状の形状をしており、その厚さ(図7における紙面に直交する方向への寸法)は一様であって、円弧に沿って複数の貫通孔120が形成されている。補強材12aは、単独の補修部材1に対して4個ずつ用いられているとともに、各補修部材1を軸方向に接続する際には、その両端部に補強材12bが2個ずつ用いられる。
【0017】
各補強材12a,12bと樹脂板11との接合一体化は、図8に樹脂板11のパイプ状部材11bの軸方向に沿った断面図を示すように、補強材12aについては、樹脂板11に形成されているパイプ状部材11bのうち、一直線上に並ぶ3個のパイプ状部材11bの間の2箇所と、それらの両端部の2箇所にそれぞれ配置した状態で、各パイプ状部材11bおよび各補強材12の貫通孔120を貫通するように、両端に雄ねじが形成されたシャフト13aを挿入し、その各雄ねじにナット14aを締結することによって行われている。一方、補修部材1を軸方向に接続する際に用いられる補強材12bについては、一つの補修部材1について、軸方向接続用フランジ部11dの内側端面に沿って1個と、それよりも若干内側によった位置に1個が配置される。そして、これらの補強材12bは、隣り合う補修部材1の各端部に2個ずつ配置されたものについて、軸方向フランジ部11dを挟んでそれぞれの貫通孔120に共通のシャフト13bを挿入してその両端部に形成されている雄ねじにナット14bを締結することによって、樹脂板11に対して一体化され、また、このシャフト13b並びにナット14bによって、隣り合う補修部材1どうしが一体化される。なお、図8においてSはスペーサであり、Rは軸方向接続用フランジ部11d間に形成された空隙に埋設した止水パッキンである。
【0018】
各補修部材1を周方向に互いに一体化するための構造は、図9に周方向接合部における断面図を示すように、各補修部材1の周方向接続用フランジ部11eを突き合わせた状態で、その両側に軸方向に伸び、かつ、その方向に複数の貫通孔150が形成された周方向接続用金具15を配し、その各周方向接続用金具15の貫通孔150のそれぞれにボルト16を貫通させ、その両端部に形成されている雄ねじにナット17を締結することによって行われる。この周方向接続用金具15は、補強材12a両端部の下側に形成されている切欠き部U(図7参照)に嵌まり込んだ状態で、単独の補修部材1に当初から固定されている。また、隣り合う補修部材1の補強材12aおよび12bどうしは、図1に示すように、各補強材12a,12bの突き合わせ部分に補強材接続用金具18をあてがって、その金具18の両側においてそれぞれの補修部材1の補強材12a,12bに対してボルト締めすることにより、相互に強固に一体化される。なお、図9においてRは周方向接続用フランジ部11e間に形成された空隙に埋設した止水パッキンである。また、図1においては、図面の煩雑化を避けるために周方向接続用金具15およびボルト16等については図示を省略している。
【0019】
さて、以上の補修部材1は、例えば補修対象管路が1号人孔(マンホール)を有するものである場合には、そのストレート部の直径900mmを通過する大きさとされ、搬入に当たってはマンホールの蓋の部分のみを拡開する。そして、各補修部材1はマンホール内に搬入された上で、そのマンホールおよびそれに通じる既設管内において図1のように円筒形に組み立てられる。また、この実施の形態においては、各補修部材1の組み立ては、既設管内に下水隔離装置が挿入されて下水の流れない領域が形成され、その下水隔離領域において行われる。以下、その具体的な手法について述べる。
【0020】
図10は、既設管P内に下水隔離装置2を挿入し、その周囲に形成される下水隔離領域で補修部材1を円筒形に組み立てていく状態を示す模式的断面図であり、図11はそのA−A断面図である。
【0021】
下水隔離装置1は、筒状本体21aにアウターシール21bとインナーシール21cが設けられた止水プラグ21と、その止水プラグ21の筒状本体21aの下流側端面部に取り付けられる下水隔離用筒体22とを主体として構成されている。
【0022】
アウターシール21bおよびインナーシール21cは、それぞれ外部からエアを供給することによって膨張するシールであって、アウターシール21bは筒状本体21aの外周に沿って設けられた複数のドーナツ状ホース等によって構成され、エアを供給して膨張させることによって、既設管Pの内面に対して水密に当接する。また、インナーシール21cは筒状本体21aの内面に周囲が気密に固定された袋状体であり、エアを供給して膨張させることによって、筒状本体21aの内側空間を水密に封止することができる。
【0023】
下水隔離用筒体22は、既設管P内において止水プラグ21に対して取り付けられる。その取付け作業は、止水プラグ21のアウターシール21bおよびインナーシール21cにエアを供給して既設管P内の下水の流れを一時的に止めた状態で行われ、その作業において下水に触れることがない。下水隔離用筒体22を取り付けた後、インナーシール21c内のエアが排出される。これにより、既設管P内を流れてきた下水は、止水プラグ21の筒状本体21aおよび下水隔離用筒体22の内部を流れ、下水隔離用筒体22の周囲には下水が流れない領域、つまり下水隔離領域が形成される。
【0024】
以上のような下水隔離装置2を、図10に示すように、止水プラグ21が既設管P内に補修対象管路の上流側に位置するマンホールHに近接してその上流側に位置するように固定し、下水隔離用筒体22がマンホールHのインバート部に位置するように装着した状態で、前記した補修部材1をマンホールH内に順次搬入し、円筒形に組み立てつつ、軸方向に接合していく。図12(A)〜(C)は各補修部材1を円筒形に組み立てていく手順を示す模式的断面図である。3個の補修部材1A,1B,1Cを円筒形に組み立てるに当たっては、各補修部材1A〜1Cを順次マンホールHから搬入して下水隔離用筒体22の周囲に沿わせるとともに、先に搬入したものを下水隔離用筒体22の周囲を回動させ、次に搬入したものと互いに周方向に接合していく。図12(C)に示すように、3個の補修部材1A〜1Cを周方向に接合して円筒体10を形成すると、その円筒体10を既設管Pの下流側に移動させ、次の円筒体10を組み立てると同時に、先の円筒体10に対して軸方向に接合していく。なお、補修部材1を円筒体10に組み立てた後に下流側に移動させる場合、図10に示すように下流側からワイヤ3で引っ張っるとよい。
【0025】
以上の作業により、補修対象管路長に等しい円筒形の補修材が組み立てられたら、例えばその両端部に妻型枠を装着し、補修材の外周面と既設管内周面との間にモルタル等の裏込め材を注入して、作業を終える。
【0026】
以上の方法において特に注目すべき点は、複数の補修部材1を組み立てることによって既設管Pの内面に沿って形成される補修材は、その外周にそれぞれが3個ずつの円弧状の補強材12a,12bを周方向に強固に接合してなる複数のリング状の高剛性材料が一体化されているため、それ自体の強度が高く、裏込め材の注入圧に対して十分に耐えることができる点であり、これにより、支保を組んだり内側から水圧をかけるといった裏込め材注入圧に対する耐圧のための工法が不要となる。また、補修材自体の強度が高いが故に、腐食等によって既設管Pの強度が弱くても、補修により十分な強度を付与することが可能となるとともに、裏込め材として高強度のものを用いる必要もなくなり、更には、裏込め材との一体化を図るためのリブの数は従来のものに比して少なくすることができる結果、裏込め材に流動化材を添加することなく、補修材と既設管Pの間に裏込め材を十分に行き渡らせることが可能となる。
【0027】
また、以上の実施の形態において用いた下水隔離装置2を用いた工法によると、補修部材1の組み立ては下水隔離領域によって行われ、しかも、その組み立て作業を通じて下水の流れを止めないために、流量の多い下水道や流れの速い下水道に対しても、危険を伴うことなく作業を行うことができる。
【0028】
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されることなく、例えば樹脂板11と補強材12との一体化構造については、樹脂板11側に突起を設けるとともに、補強材12側にその突起が嵌まり込む溝を形成して、その両者の嵌合によって一体化する構造等、他の任意の構造を採用することができる。
【0029】
また、以上の実施の形態においては、既設管の断面形状が円筒形である場合について述べたが、例えば矩形渠(ボックスカルバート)や馬蹄形渠(アーチカルバート)に対しても本発明を等しく適用することができ、その場合、補修部材1は組み立てによりその管渠の断面形状に応じた形状となるように形成すればよく、また、下水隔離装置2を用いる場合においても、対象とする管渠の断面形状に応じた断面形状のものを用いればよい。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、マンホールからの搬入が可能なように周方向および軸方向にそれぞれ適宜数に分割された補修部材を、マンホールまたは既設管内で筒状に組み立てて既設管の内周面に沿わせるとともに、その補修部材として、補修後の管路の表面材としての樹脂板と、その樹脂板と既設管内面との間に位置して当該樹脂板と一体化され、裏込め材の注入時における圧力に耐える高剛性の補強材によって構成したから、従来の管路の補修方法に比して補修部材自体の強度が大幅に高く、それ自体で裏込め材の注入圧に十分に耐えるため、従来の工法のように支保を組んだり、あるいは内側から水圧をかける等の耐圧のための工事が不要となり、工費を大幅に削減することができる。
【0031】
また、補修部材の高強度化により、腐食等により強度が大幅に低下している既設管の補修に適用しても、特に高強度の裏込め材等を用いることなく十分な強度を与えることができるとともに、従来のように裏込め材との一体化によって強度を得るべく多数のリブを密に配する必要がないために、流動化材を添加した裏込め材を用いることなく、裏込め材の充填度を高くすることができ、裏込め材として安価な材料を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した管路の補修方法に用いられる補修部材1を複数個を用いて円筒状に組み立てた状態を示す部分断面正面図である。
【図2】 図1の左側面図である。
【図3】 円筒状に組み立てる前の1つの補修部材1の構造を示す模式的斜視図である。
【図4】 図1の補修部材1に用いられている樹脂板11の展開状態における要部の正面図(表面図)である。
【図5】 図3の平面図である。
【図6】 図3の右側面図である。
【図7】 図1の補修部材1に用いられている補強材12aの正面図である。
【図8】 各補強材12a,12bと樹脂板11との接合一体化の説明図で、樹脂板11のパイプ状部材11bの軸方向に沿って切断した要部断面図である。
【図9】 各補修部材1を周方向に互いに一体化するための構造の説明図で、補修部材11の周方向接合部における断面図である。
【図10】 本発明を適用した管路の補修方法において、既設管P内に下水隔離装置2を挿入した状態を示す模式的断面図である。
【図11】 図10のA−A断面図である。
【図12】 本発明を適用した管路の補修方法において、各補修部材1を円筒形に組み立てていく手順を(A)〜(C)の順で示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 補修部材
11 樹脂板
11a 平板状の本体部
11b パイプ状部材
11c T形のリブ
11d 軸方向接続用フランジ部
11e 周方向接続用フランジ部
12a,12b 補強材
120 貫通孔
13a,13b シャフト
14a,14b,17 ナット
15 周方向接続用金具
16 ボルト
18 補強材接続用金具
2 下水隔離装置
21 止水プラグ
21a 筒状本体
21b アウターシール
21c インナーシール
22 下水隔離用筒体
Claims (1)
- マンホールからの搬入が可能なように周方向および軸方向にそれぞれ適宜数に分割された補修部材を、マンホールまたは既設管内で当該既設管の内周面に沿った筒状の補修材に組み立てて既設管内に挿入し、その補修材と既設管との間隙に裏込め材を注入する管路の補修方法において、
上記補修部材が、補修後の管路の表面材としての樹脂板と、その樹脂板と既設管内面との間に位置して当該樹脂板と一体化され、裏込め材の注入時における圧力に耐える高剛性の補強材とからなり、上記樹脂板には、筒状に組み立てられた状態で軸方向に沿って伸びる複数のパイプ状部材が一体化されているとともに、その各パイプ状部材に挿入されるシャフトを介して、上記補強材が樹脂板に一体化されることにより補修部材とされ、その補修部材の複数個をマンホールから既設管内に搬入した後、筒状に組み立てることを特徴とする管路の補修方法。
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