JP3485147B2 - 無段変速機付き車両の変速操作装置 - Google Patents

無段変速機付き車両の変速操作装置

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JP3485147B2 JP08171997A JP8171997A JP3485147B2 JP 3485147 B2 JP3485147 B2 JP 3485147B2 JP 08171997 A JP08171997 A JP 08171997A JP 8171997 A JP8171997 A JP 8171997A JP 3485147 B2 JP3485147 B2 JP 3485147B2
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実美 花房
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願の発明は、例えばクローラ式
運搬車、キャタピラ付き建設機械、耕耘機、雪上車等の
履帯や車輪を駆動させる無段変速機を備えた車両の変速
操作装置に関し、特に構造が簡単で、操作性がよく、車
両の走行・旋回特性の良好なこの種変速操作装置に関す
る。
【0002】
【従来技術、解決しようとする課題】左右に履帯を備え
たクローラ式運搬車、キャタピラ付き建設機械、耕耘
機、雪上車等の車両においては、走行方向を変更する場
合、左右の履帯の回転走行速度を無段階に変速する必要
があった。このような要求に応えたものとして、特開平
9−30278号公報(図9参照)、特開平7−323
864号公報、特開平7−305442公報等に記載さ
れた変速操作装置がある。
【0003】しかしながら、これら従来の変速操作装置
にあっては、いずれも構造が複雑であり、該変速操作装
置を構成するリンクやレバー、プレート等の複数の可変
部材を回動可能に枢支している複数の回動支持軸は、複
雑に立体的に交差していて、回動摩耗を生ずる部分が多
く、操作性と耐摩耗性の点で少し劣っていた。また、こ
のように複数の回動支持軸が複雑に立体的に交差する
と、これらの回動支持軸に枢支されているリンクやレバ
ー、プレート等のガタつきを生ずる部分が多くなり、変
速制御の精度が悪化するとともに、装置も大型化してい
た。
【0004】これを、図9に沿って説明すると、車速と
進行方向を設定するチェンジレバー010 を回動すると、
その動きは、ロッド012 、アーム011 を介して回動軸01
3 に伝わり、該軸と一体のブラケット014 と、該ブラケ
ット014 に枢支ピン015 の位置において紙面と平行な平
面内において揺動可能に支持されたミキシングレバー01
6 とを紙面と直交する平面内において揺動させる。
【0005】一方、図示されないハンドルが、例えば右
方向に操舵されると、その動きは、ボーデンワイヤ017r
を介して、ベース部材018 に前後(紙面と直交する方
向)2個所のピボット019 の位置において紙面と平行な
平面内において揺動可能に支持された断面コ字状のガイ
ド部材020 を右方向に揺動せしめる。そして、ガイド部
材020 の天井板に形成されたガイド溝020aがミキシング
レバー016 に衝接するに到ると、該ミキシングレバー01
6 を右方に揺動させる。
【0006】ミキシングレバー016 は、以上のようにし
て、チェンジレバー010 の回動による車速と進行方向
(前進、後退)に係る操作量と、ハンドルの操舵による
旋回方向に係る操作量との両方の操作量を受けて、これ
ら2つの操作量を合成し、該合成された操作量に対応す
る位置においてその揺動を停止する。
【0007】この間、ミキシングレバー016 の左右に内
側ボールジョイント021 、021 により揺動自在に枢支さ
れたプッシュプルロッド022l、022rは、外側ボールジョ
イント023 、023 の位置において相互に回動自在に連結
されたコントロールアーム024l、024rを、支持板025 に
立設された枢軸026 、026 の回りに回動させる。そし
て、前記ミキシングレバー016 の停止位置に対応する位
置においてその回動を停止させる。
【0008】前記コントロールアーム024l、024rの中間
部には、前側ボールジョイント027、027 の位置におい
てプッシュプルロッド028l、028rの一端が回動自在に連
結されており、該プッシュプルロッド028l、028rの他端
は、左右の静油圧式無段変速機の斜板揺動軸(図示され
ず)に連結されているので、該左右斜板揺動軸は、該コ
ントロールアーム024l、024rの回動停止に到るまでの回
動量に対応した量だけ回動され、この結果、車両は、右
旋回方向に内輪は遅く、外輪は早くなるように変速操作
される。
【0009】このように、従来の変速操作装置において
は、ブラケット014 、ミキシングレバー016 、ガイド部
材020 、プッシュプルロッド022l、022r、コントロール
アーム024l、024r等の多くの可変部材を回動可能に枢支
ないし支持している回動軸013 、枢支ピン015 、ピボッ
ト019 、内側・外側ボールジョイント021 、021 、023
、023 、枢軸026 、026 、前側ボールジョイント027
、027 等の多くの回動支持軸もしくは回動支持部を有
しており、これらの回動支持手段は、複雑に立体的に交
差していて、それぞれの部分において回動摩耗や可変部
材の揺動、回動のガタつきを生ずる。このため、変速操
作装置の操作性、耐摩耗性、制御精度の点で少し劣って
いた。また、装置も大型化していた。さらに、急に鋭く
旋回する場合の走行の安全性についても、十分に考慮が
払われているとはいえなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段および効果】本願の発明
は、このような難点を克服した無段変速機付き車両の変
速操作装置に関わり、その請求項1に記載された発明
は、左右一対の走行装置と、動力源と、該動力源からの
動力を前記走行装置に伝達する左右一対の無段変速機と
を備えた無段変速機付き車両の変速操作装置において、
該変速操作装置は、左右一対備えられ、該左右一対の変
速操作装置の各々が、速度切換操作部材の操作により回
動される第1の可変部材と、前記無段変速機の変速操作
量入力部に直接もしくは伝動手段を介して間接に連結さ
れかつ該無段変速機の速度を可変する第2の可変部材と
を備え、前記第1の可変部材を回動可能に枢支する第1
の回動支持軸と、前記第2の可変部材を回動可能に枢支
する第2の回動支持軸とは、平行に配置されており、前
記左右一対の変速操作装置の各々が備える前記第1の可
変部材と前記第2の可変部材との間に、第3の可変部材
と第4の可変部材とが介装され、前記第3の可変部材
は、前記第1の可変部材に植設されて左右方向に指向し
た揺動軸により枢支されて前記第1の可変部材と一体に
回動するとともに、旋回操作部材の操作により前記第1
の可変部材に対して独立に回動することができるように
され、前記第4の可変部材は、その一端部において前記
第3の可変部材と回動自在に連結され、その他端部にお
いて前記第2の可変部材と回動自在に連結されて、前記
第3の可変部材の回動力を前記第2の可変部材に伝達す
るとともに、前記変速操作装置が中立位置にあるとき、
その前記第2の可変部材との連結部が、前記揺動軸と同
心に位置するようにされ、前記左右一対の変速操作装置
のいずれか一方の変速操作装置が備える前記第3の可変
部材が前記旋回操作部材の操作により独立に回動する量
が所定値を越えたとき、他方の変速操作装置が備える前
記第3の可変部材が、前記一方の変速操作装置が備える
前記第3の可変部材と一緒に回動するようにする手段が
設けられたことを特徴とする無段変速機付き車両の変速
操作装置である。
【0011】請求項1に記載された発明は、前記のよう
に構成されているので、変速操作装置を構成する第1な
いし第4の可変部材は、ともに同じ方向に回動し、しか
も、これらを回動可能に支持する回動支持軸もしくは揺
動軸は、交差しないようにされているので、回動支持軸
もしくは揺動軸の数を減少できて、回動摩耗を低減で
き、変速操作装置の操作性と耐摩耗性が向上する。
【0012】また、回動支持軸もしくは揺動軸の数を減
少できるので、回動支持軸や揺動軸に枢支される可変部
材のガタつきを生ずる部分が少なくなり、変速制御の精
度が向上する。さらに、変速操作装置における速度およ
び前進・後進の切換操作機構部と旋回操作機構部とをコ
ンパクトな構造の中に合理的に纏めることができ、装置
を小型化することができる。
【0013】また、いずれか一方の変速操作装置に対す
る旋回操作指令量が所定値を越えたとき、他方の側の走
行装置を減速することができるので、安全な旋回走行が
可能になる。
【0014】さらに、請求項2記載のように請求項1記
載の発明を構成することにより、第1の組立体のピンと
第2の組立体の開口との簡単な組合せにより、いずれか
一方の変速操作装置に対する旋回操作指令量が所定値を
越えたとき、他方の側の走行装置を適切なタイミング
で、きわめて容易に減速することができるようになり、
さらに安全な旋回走行が可能になる。
【0015】また、請求項3記載のように請求項2記載
の発明を構成することにより、他方の側の走行装置をさ
らに適切なタイミングで、きわめて容易に減速すること
ができるようになり、さらに安全な旋回走行が可能にな
る。
【0016】また、請求項4記載のように請求項1ない
し請求項3記載の発明を構成することにより、第3の可
変部材が、第1の可変部材と一体に回動するとともに、
旋回操作部材の操作により、該第1の可変部材に対し独
立に回動することができるようにする構造をきわめて容
易に形成することができる。
【0017】さらに、請求項5記載のように請求項1な
いし請求項4記載の発明を構成することにより、車両の
危険な急旋回を回避する手段を容易、確実に設置するこ
とができる。
【0018】また、その請求項6に記載された発明は、
左右一対の走行装置と、動力源と、該動力源からの動力
を前記走行装置に伝達する左右一対の無段変速機とを備
えた無段変速機付き車両の変速操作装置において、該変
速操作装置は、左右一対備えられ、該左右一対の変速操
作装置の各々が、速度切換操作部材の操作により回動さ
れる第1の可変部材と、前記無段変速機の変速操作量入
力部に直接もしくは伝動手段を介して間接に連結されか
つ該無段変速機の速度を可変する第2の可変部材とを備
え、前記第1の可変部材と前記第2の可変部材との間
に、第3の可変部材と第4の可変部材と第5の可変部材
とが介装され、前記第1の可変部材を回動・摺動可能に
枢支する第1の回動支持軸と、前記第2の可変部材を回
動可能に枢支する第2の回動支持軸と、前記第5の可変
部材をその中心軸回りに回動可能に枢支する第3の回動
支持軸とは、平行に配置されており、前記第3の可変部
材は、その一端が、前記第1の可変部材に形成され前記
第1の回動支持軸が挿通されたスライド溝に回動・摺動
自在に嵌入され、その他端が、前記第2の可変部材に形
成されたスライド溝に回動・摺動自在に嵌入され、その
中間部が、前記第1の可変部材と前記第2の可変部材と
の間に配置され水平移動可能に支持された第4の可変部
材に上下方向に指向して形成されたガイド孔に摺動自在
に挿通されて、前記第1の可変部材の回動とともに上下
移動するとともに、旋回操作部材の操作により前記第4
の可変部材および前記第5の可変部材を介して前記第1
の可変部材に対して独立に水平および上下移動すること
ができるようにされて、前記第1の可変部材の回動力お
よび前記第4の可変部材の水平移動力を前記第2の可変
部材に伝達するようにされ、前記第4の可変部材は、さ
らに前記左右一対の変速操作装置の中央部寄りの端面に
下部カム面と上部カム面とが形成され、該下部カム面
は、該上部カム面より前記左右一対の変速操作装置の中
央部寄りに所定長わずかに突設され、前記第5の可変部
材は、前記旋回操作部材の操作により回動され、その一
端部が、前記変速操作装置が中立位置にあるとき、左右
一対の前記第4の可変部材に形成された両下部カム面に
当接し、その他端部が、該第5の可変部材が所定値を越
えて回動されたとき、左右一対の前記第4の可変部材に
形成された両上部カム面のいずれかに当接するようにさ
れ、前記左右一対の変速操作装置のいずれか一方の変速
操作装置が備える前記第5の可変部材が前記所定値を越
えて回動されたとき、他方の変速操作装置が備える前記
第4の可変部材が、前記一方の変速操作装置が備える前
記第4の可変部材の移動方向と反対の方向に移動するよ
うにされたことを特徴とする無段変速機付き車両の変速
操作装置である。
【0019】請求項6に記載された発明は、前記のよう
に構成されているので、変速操作装置における速度およ
び前進・後進の切換操作機構部と旋回操作機構部とをコ
ンパクトな構造の中に合理的に纏めることができ、装置
を小型化することができる。
【0020】また、いずれか一方の変速操作装置に対す
る旋回操作指令量が所定値を越えたとき、他方の側の走
行装置を減速することができるので、安全な旋回走行が
可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図6に図示され
る本願の請求項1ないし請求項4に記載された発明の一
実施形態(実施形態1)の変速操作装置について説明す
る。図1は、本実施形態の変速操作装置が適用された無
段変速機付きクローラ式運搬車の側面図であり、図2は
その背面図、図3は要部の変速操作装置部分の拡大図、
図4ないし図6は、それらの作動状態と作動特性を示す
図であって、無段変速機としては、静油圧式無段変速機
が使用されている。
【0022】クローラ式運搬車1の車体2に、荷台3
と、その後方に内燃機関4および左右1対の静油圧式無
段変速機5が配設され、車体2の左右両側に前後方向に
亘り所要間隔毎に履帯支持輪6と、その後方に履帯駆動
輪7がそれぞれ配置され、これら履帯支持輪6および履
帯駆動輪7に無端状の履帯8がそれぞれ架渡されてお
り、左右1対の履帯駆動輪7の回転により、履帯8がそ
れぞれ別個に回送されるようになっている。そして、履
帯支持輪6、履帯駆動輪7、履帯8により、車両1の走
行装置が構成されている。
【0023】また、車体2の後部に斜後上方に指向して
ハンドル9が一体に装着され、該ハンドル9の左方にチ
ェンジレバー10が前後に揺動可能にチェンジボックス
(図示されず)に枢支され、その先端は、後述する左右
1対の変速操作装置30の各第1の可変部材32の頂部近傍
に連結されている。左右1対の変速操作装置30は、ハン
ドル9の下方において、左右のフレームパイプ26、26間
に渡架された取付板27にその基板28がボルトおよびナッ
トにより取付け固定されている。
【0024】さらに、内燃機関4のクランク軸11と一体
に駆動プーリ12が嵌着されるとともに、クランク軸11と
平行な方向に指向した静油圧式無段変速機5の入力軸13
に従動プーリ14が一体に嵌着され、該駆動プーリ12およ
び従動プーリ14に無端Vベルト15が架渡され、該無端V
ベルト15に接近または離隔し得るように揺動自在に枢支
されたクラッチアーム16の先端にテンションプーリ17が
枢支されている。
【0025】ハンドル9の前方には、揺動自在にテンシ
ョンクラッチレバー18と荷台係脱レバー19とが枢支さ
れ、該テンションクラッチレバー18の前方操作でクラッ
チアーム16が揺動して、テンションプーリ17が無端Vベ
ルト15に圧接された状態では、無端Vベルト15が緊張さ
れて内燃機関4の動力が静油圧式無段変速機5に伝達さ
れ、該テンションクラッチレバー18の後方操作でクラッ
チアーム16が逆方向へ揺動して、テンションプーリ17が
無端Vベルト15より離れた状態では、内燃機関4の動力
が静油圧式無段変速機5に伝達されないようになってい
る。
【0026】静油圧式無段変速機5は、詳細には図示さ
れていないが、内燃機関4からの動力により回転駆動さ
れて圧油を発生する左右1対の斜板式アキシアルピスト
ンポンプと、該斜板式アキシアルピストンポンプにて発
生した圧油により駆動される左右1対の斜板式アキシア
ルピストンモータと、油圧回路に油を充填するトロコイ
ドポンプと、ハウジングと、該ハウジングに一体に結合
された基板とからなる通常のものであり、その図2にお
いて左方の入力軸13が、左右一対の斜板式アキシアルピ
ストンポンプの回転軸に同軸上で連結され、左右一対の
斜板式アキシアルピストンモータも、それらの回転軸を
前記左右一対の斜板式アキシアルピストンポンプの回転
軸と平行にして並列に配置されている。
【0027】また、左右一対の斜板式アキシアルピスト
ンポンプの圧油発生量を可変制御する斜板の揺動軸20
が、前記静油圧式無段変速機5のハウジングを貫通して
後方に突出しており、これらの揺動軸20に一体に固着さ
れたコントロールアーム21が、後述する変速操作装置30
によりリンク機構33を介して揺動され、これにより、前
記斜板式アキシアルピストンモータの出力が可変制御さ
れて、該モータの出力軸に直結された履帯駆動輪7の回
転により、履帯8の回送速度がそれぞれ別個に可変制御
されるようになっている。
【0028】次に、変速操作装置30について説明する。
変速操作装置30は、走行装置が左右に一対設けられてい
るのに対応させて、図3に図示されるように、ほぼ同様
の構造をもって左右に一対設けられている。以下におい
ては、左側の変速操作装置30の構造を中心に説明し、最
後に左右両側の変速操作装置30の構造の相違する部分に
ついて説明する。
【0029】変速操作装置30は、チェンジレバー(速度
切換操作部材)10に連結され回動支持軸(固定軸)31回
りに回動自在に枢支された板状の第1の可変部材32と、
無段変速機5の変速操作量入力部である斜板揺動軸20に
リンク機構33、コントロールアーム21を介して連結され
回動支持軸(固定軸)34回りに回動自在に枢支された略
三角形板状の第2の可変部材35とを備えている。リンク
機構33の一端は、該第2の可変部材35の図において下方
の揺動端に連結されている。
【0030】さらに、変速操作装置30は、第1の可変部
材32と第2の可変部材35との間に介装された第3の可変
部材36と第4の可変部材37とを備えている。第3の可変
部材36は、第1の可変部材32に植設されて左右方向に指
向した揺動軸38により回動可能に枢支されていて、該揺
動軸38に介装されたコイルスプリング39により、常時第
1の可変部材32に植設されたストッパー40に衝接するよ
うに付勢されており、これにより、第1の可変部材32が
チェンジレバー10の操作により回動支持軸31を中心にし
て回動されたときには、これと一体に回動するととも
に、後述する旋回操作ケーブル41により引かれたときに
は、コイルスプリング39の付勢力に抗して、第1の可変
部材32に対し独立に回動可能にされている。この独立回
動の最大量を規制して、車両の安全な旋回走行を図るた
めに、ストッパー46が、さらに第1の可変部材32に植設
されている。
【0031】第4の可変部材37は、その一端部において
第3の可変部材36の揺動端に植設された揺動軸42により
回動自在に枢支され、その他端部において第2の可変部
材35の図において上方の揺動端に植設された揺動軸43に
より回動自在に枢支されていて、第3の可変部材36の回
動力を第2の可変部材35に伝達するようにされている。
また、変速操作装置30が中立位置にあるとき、その第2
の可変部材35との連結部(揺動軸43による枢支部)が、
前記揺動軸38と同心に位置するようにされている。すな
わち、この時、揺動軸43と揺動軸38とは同一軸心上に位
置されている。
【0032】第2の可変部材35には、さらに第1の組立
体44が一体に設けられている。該第1の組立体44は、第
2の回動支持軸34に嵌装されて該第2の可変部材35を該
第2の回動支持軸34に回動可能に枢支させる円筒状スリ
ーブ44a と、該円筒状スリーブ44a にこれと直交して一
体に固着されたアーム44b と、該アーム44b にこれと直
交して一体に固着されかつ第2の回動支持軸34方向に伸
びたピン44c とからなっている。
【0033】前記第1の組立体44は、左側の変速操作装
置30の第2の可変部材35に一体に設けられているが、こ
れに対して、右側の変速操作装置30の第2の可変部材35
には、第2の組立体45が一体に設けられている。該第2
の組立体45は、第2の回動支持軸34に嵌装されて該第2
の可変部材35を第2の回動支持軸34に回動可能に枢支さ
せる円筒状スリーブ45a と、該円筒状スリーブ45a にこ
れと直交して一体に固着されかつその一側寄りに前記ピ
ン44c が遊嵌し得る開口45b が形成された板状部材45c
とからなっている。そして、該開口45b は、上下方向に
長い長方形状に形成されている。この長方形の長さは、
図示はされないが、板状部材45c の上下のボルト孔45d
、45d にその開口45b 側辺が該長方形の短辺に平行に
なるようにして取り付けられた上下2個のL字状部材の
取付け位置を調節することにより調節される。そのため
に、該L字状部材には、ボルト挿通用の長孔が形成され
ている。この調節は、右側の変速操作装置30の中立位置
を調節するために行なわれる。
【0034】左右両側の変速操作装置30は、これら第1
の組立体44と第2の組立体45との点でのみ構造が相違す
るが、これらは、左右異なる側の変速操作装置30の第2
の可変部材35に取り換えて設けられてもよい。
【0035】左右一対の旋回操作ケーブル(旋回操作部
材)41の他端は、ハンドル軸22の下端に取り付けられた
ピニオン23と噛合するセクタギヤ24の前方右左端にそれ
ぞれ連結されており、ハンドル9が例えば右方に操舵さ
れると、ピニオン23が右回転し、これと噛合するセクタ
ギヤ24が回動軸25の回りに左回動する。これにより、右
側の旋回操作ケーブル41が引かれて右側の第3の可変部
材36の揺動端をコイルスプリング39の付勢力に抗して回
動させる。この間、左側の第3の可変部材36は、ストッ
パー40に衝接したまま静止している。左右一対の旋回操
作ケーブル41の他端は、セクタギヤ24の前方右左端にそ
れぞれ連結されて後、回動軸25取付け用ブラケット25a
の前方右左下端に取り付けられたケーブル支持部( 図示
されず)を介して左右の第3の可変部材36の揺動端に連
結されている。
【0036】本実施形態の変速操作装置は、前記のよう
に構成されているので、次のように作用する。先ず、チ
ェンジレバー10が前方に倒されると、左右一対の第1の
可変部材32が回動支持軸31回りに図において反時計方向
(左方向)に回動され、これに連動して左右一対の第3
の可変部材36、左右一対の第4の可変部材37、左右一対
の第2の可変部材35が左右同様に回動されて、リンク機
構33、コントロールアーム21を介して左右一対の斜板揺
動軸20を、ポンプ回転軸に対し傾斜零の中立状態の位置
から車両前進側の所定の傾斜位置まで揺動させる。これ
により、車両1は、所定の速度で前直進する。
【0037】チェンジレバー10が前方に倒される量が中
間と最大の場合とに応じて、車両1は、所定の中速度、
高速度で前進する。また、チェンジレバー10が後方に倒
されると、車両1は、所定の速度で後進する。この間の
各可変部材32、36、37、35の揺動(回動)状態が図4
(a)に図示されている。
【0038】図4(a)からも明らかなとおり、第1の
可変部材32と第2の可変部材35との回動方向は常に逆に
なる。また、揺動軸38と揺動軸43とは、中立状態におい
て同一軸心上に位置していた状態から、ともに位置をわ
ずかに変えつつ、前進側と後進側とで逆方向に食い違っ
ている。なお、同図において、2つの2点鎖線は、第1
の可変部材32および第2の可変部材35の特定の2点Aと
F、BとGとを結ぶそれぞれの直線の中立位置の方向を
示している。
【0039】ここで、図4において、A、B、C、D、
Eの各点は、それぞれ回動支持軸31、回動支持軸34、揺
動軸38、揺動軸42、揺動軸43の軸心点を示し、F点はチ
ェンジレバー10の第1の可変部材32に対する連結点、G
点はリンク機構33の第2の可変部材35に対する連結点、
H点は旋回操作ケーブル41の第3の可変部材36に対する
連結点をそれぞれ示している。
【0040】次に、前記のようにして車両1が所定の速
度で前進している状態において、ハンドル9が右方向に
操舵されて、車両1が右方向に旋回される場合について
説明すると、この場合には、ピニオン23が右回転して、
これと噛合するセクタギヤ24が回動軸25の回りに左回動
し、以下、前記のとおり、右側の旋回操作ケーブル41が
引かれて右側の第3の可変部材36の揺動端をコイルスプ
リング39の付勢力に抗して回動させる。
【0041】そうすると、第2の可変部材35は、図4
(b)、(c)に図示されるとおり、第4の可変部材37
の揺動を介して中立位置に復帰する方向に回動しようと
するので、右側の静油圧式無段変速機5の斜板揺動軸20
を右側の履帯駆動輪7の回転速度の減速側に回動させ
る。これにより、車両1の右旋回が可能となる。前記第
2の可変部材35の中立位置への復帰は、同図からも明ら
かなとおり、ハンドル9の操舵角が大きいほど急速にな
される。
【0042】なお、ハンドル9の操舵角が略90°にな
った図4(c)の場合においては、第2の可変部材35の
中立位置側への復帰は、該中立位置を通り越して後進側
へ移行しており、このため、図5および図6からも明ら
かなとおり、右側の履帯駆動輪7は逆転して、車両1の
超信地旋回が行われる。なお、これらの図において、縦
軸のコントロールアーム角度は、無段変速機5に入力さ
れる変速操作量を表している。この角度はまた、当然に
斜板揺動軸20の揺動角(回動角)に等しく、車速に対応
している。また、図6において、ハンドル9の各操舵角
の位置における内外輪の速度は、理解し易いように横軸
方向に距離を隔てて描かれているが、正確には、その位
置における垂直線と傾斜鎖線との交点により与えられ
る。
【0043】また、本実施形態の変速操作装置30におい
ては、車両1が所定の速度で前進している状態におい
て、ハンドル9が右方向に所定角度以上操舵されると、
右側の変速操作装置30の旋回操作ケーブル41による旋回
操作量(引張り量)が所定値を越えて、第2の可変部材
35の回動量も所定値を越えるので、該第2の可変部材35
に設けられた第2の組立体45の板状部材45c に形成され
た開口45b が、左側の変速操作装置30の第2の可変部材
35に設けられた第1の組立体44のピン44c に係合し始め
る。
【0044】これにより、該左側の変速操作装置30の第
2の可変部材35も、右側の変速操作装置30の第2の可変
部材35の回動と同方向に回動するので、左側の静油圧式
無段変速機5のリンク機構33、コントロールアーム21を
介して左側の斜板揺動軸20が左側の履帯駆動輪7の回転
速度を減速する側に回動される。以下、この状態におい
て左右の両斜板軸20は一定の回動角度差を保ち、したが
ってまた、右側の履帯駆動輪7と左側の履帯駆動輪7と
は安全な一定の速度差を保って、車両1の右方向への旋
回がゆっくりと行なわれる。
【0045】前記第2の組立体45の板状部材45c に形成
された開口45b は、車両1の前進もしくは後進の速度が
大きい場合、第1の組立体44の回動方向、したがって、
またピン44c の回動方向に対し、その長辺を略直交させ
る姿勢を取るので、開口45bとピン44c との前記係合
は、他の場合よりハンドル9の操舵の早い段階で開始さ
れることになる。換言すれば、車両1の前進もしくは行
進の速度が大きい程、旋回外側の履帯駆動輪(外輪)7
の減速が早期に開始される。このことが図5および図6
に図示されている。
【0046】ハンドル9が左方向に操舵されて、車両が
左方向に旋回される場合についても、本変速操作装置30
は前記と同様に作動するので、詳細な説明を省略する。
【0047】本実施形態の変速操作装置は、前記のよう
に構成されているので、次のような効果を奏することが
できる。左右に一対の変速操作装置30を構成する第1な
いし第4の可変部材32、35、36、37は、ともに同じ方向
に回動し、両回動支持軸31、34、揺動軸38、42、43は、
全て交差しないようにされているので、回動支持軸や揺
動軸の数を減少できて、回動摩耗を低減でき、変速操作
装置30の操作性と耐摩耗性を向上させることができる。
【0048】また、回動支持軸や揺動軸の数を減少でき
るので、これに枢支されるプレート(可変部材)等のガ
タつきを生ずる部分が少なくなり、変速制御の精度が向
上する。さらに、装置の構造を簡単化して、これを小型
化することができる。
【0049】また、第1の組立体のピン44c と第2の組
立体の開口45b との簡単な組合せにより、いずれか一方
の変速操作装置30に対する旋回操作指令量が所定値を越
えたとき、他方の側の走行装置をきわめて適切なタイミ
ングで、きわめて容易に減速することができる。
【0050】さらに、クローラ式運搬車、キャタピラ付
き建設機械、耕耘機、雪上車等の履帯や車輪を駆動させ
る歩行型もしくは乗車型の各種車両に搭載される静油圧
式無段変速機、ベルト式無段変速機、コーン式無段変速
機、摩擦式無段変速機等の各種無段変速機に適用でき、
その応用範囲がきわめて広い。
【0051】次に、図7および図8に図示される本願の
請求項5に記載された発明の一実施形態(実施形態2)
の変速操作装置について説明する。本実施形態2におい
ても、変速操作装置50は、走行装置が左右に一対設けら
れているのに対応させて、全く同様の構造をもって左右
に一対設けられている。その他の構造は、実施形態1と
同様である。以下においては、左側の変速操作装置50の
構造を中心に説明する。
【0052】変速操作装置50は、チェンジレバー(速度
切換操作部材)10に連結された第1の可変部材52と、無
段変速機5の変速操作量入力部である斜板揺動軸20にリ
ンク機構33、コントロールアーム21を介して連結され回
動支持軸(固定軸)54回りに回動自在に枢支された第2
の可変部材55とを備えている。リンク機構33の一端は、
該第2の可変部材55の図において中心寄りの揺動端の下
部に連結されている。
【0053】第1の可変部材52には、その長手方向にス
ライド溝56が形成されており、該スライド溝56に回動支
持軸(固定軸)51が挿通されていて、これにより、該第
1の可変部材52は、該回動支持軸51回りに回動自在かつ
該スライド溝56の方向にスライド自在にされている。ま
た、左右の第1の可変部材52は、中央側の端部において
相互に回動自在に連結されていて、この連結点66は、チ
ェンジレバー10の操作により上下動されるようになって
いる。さらに、第2の可変部材55には、一端が開放され
たスライド溝57が形成されている。
【0054】第1の可変部材52と第2の可変部材55との
間には、これらを相互に回動自在に連結する第3の可変
部材である連結棒58が介装されており、該連結棒58は、
その両端の球体部の一方が第1の可変部材52のスライド
溝56に回動自在、摺動自在に嵌入され、他方が第2の可
変部材55のスライド溝57に回動自在、摺動自在に嵌入さ
れ、その中間部が第4の可変部材であるカム体59に形成
されたガイド孔60に上下方向に摺動自在に挿通されてい
る。
【0055】カム体59は、ガイド軸61に沿って左右方向
に摺動自在であり、その装置中央側下半に第5の可変部
材である旋回レバー62の下端部が当接し得る下部カム面
63が、その装置中央側上半に旋回レバー62の上端部が当
接し得る上部カム面64が、それぞれ形成されている。旋
回レバー62は、その中央部において回動支持軸(固定
軸)65回りに回動自在であり、旋回操作ケーブル(旋回
操作部材)41により回動操作される。68はカム体59と旋
回レバー62との間に介装されたスプリングであり、旋回
レバー62の中立位置を中心にして両カム体59を装置中央
側に常時付勢している。67はカム体59の装置中央側への
摺動を規制するストッパーである。
【0056】本実施形態2は、前記のように構成されて
いるので、次のように作用する。チェンジレバー10が前
方に倒されると、連結点66が上方に引かれて、左右一対
の第1の可変部材52が回動支持軸51回りに回動しながら
その傾斜を強める。そうすると、これに連動して左右一
対の連結棒58が上方に引かれるので、該連結棒58の下端
球体部において回動自在、摺動自在に係合し合う左右一
対の第2の可変部材55が左右対称に上方に回動されて、
リンク機構33を引き上げる(図8(a)参照)。以後、
コントロールアーム21を介して左右一対の斜板揺動軸20
が、ポンプ回転軸に対し傾斜零の中立状態の位置から車
両前進側の所定の傾斜位置まで揺動されて、これによ
り、車両1は、斜板モータの出力を得て、チェンジレバ
ー10の倒立の程度に応じた所定の速度で前進する。
【0057】この状態において、ハンドル9が右方向に
操舵されて、車両1が右方向に旋回される場合には、旋
回操作ケーブル41により旋回レバー62が図において右方
向に回動操作されて、その下端部が左側のカム体59の下
部カム面63に衝接し、これを左方向に移動させる。そう
すると、左側の連結棒58が、同時に第1の可変部材52の
スライド溝56に規制されながら下方向に移動して、左側
の第2の可変部材55を中立位置に復帰する方向の下方に
回動させるので、右側の履帯駆動輪7の回転速度が減速
されて、車両1が右旋回する。なお、この場合、旋回レ
バー62の上端部は、右側のカム体59の上部カム面64に接
触するが、これを右方向に移動させるには到っていない
(図8(b)参照)。
【0058】ハンドル9が右方向にさらに操舵される
と、旋回レバー62の上端部が右側のカム体59を押して右
方向に移動させるので、右側の連結棒58が、同様にして
同時に下方向に移動して、右側の第2の可変部材55を中
立位置に復帰する方向の下方に回動させる(図8(c)
参照)。この結果、左側の履帯駆動輪7の回転速度も減
速されて、車両1が右方向に安全な速度でゆるやかに旋
回する。なお、図8には、3段階に前進速度が切り換え
られた場合のハンドル9の各操舵角における変速操作装
置50の作動状態が示されている。
【0059】本実施形態2は、前記のように構成されて
いるので、実施形態1と略同様の効果を奏することがで
きるが、特に簡単な構成により、いずれか一方の変速操
作装置50に対する旋回操作指令量が所定値を越えたと
き、他方の側の走行装置をきわめて容易に減速すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の請求項1ないし請求項5に記載された発
明の一実施形態の変速操作装置が適用された無段変速機
付きクローラ式運搬車の側面図である。
【図2】図1の無段変速機付きクローラ式運搬車の背面
図である。
【図3】図1の実施形態において、変速操作装置の拡大
斜視図である。
【図4】図1の実施形態において、変速操作装置の作動
状態を示す図である。
【図5】図1の実施形態において、変速操作装置の作動
特性を示す図である。
【図6】図1の実施形態において、クローラ式運搬車の
作動状態を示す図である。
【図7】本願の請求項6に記載された発明の一実施形態
の変速操作装置の縦断側面図である。
【図8】図7の実施形態において、変速操作装置の作動
状態を示す図である。
【図9】従来の変速操作装置の要部の横断側面図であ
る。
【符号の説明】
1…クローラ式運搬車、2…車体、3…荷台、4…内燃
機関、5…静油圧式無段変速機、6…履帯支持輪、7…
履帯駆動輪、8…履帯、9…ハンドル、10…チェンジレ
バー(速度切換操作部材)、11…クランク軸、12…駆動
プーリ、13…入力軸、14…従動プーリ、15…無端Vベル
ト、16…クラッチアーム、17…テンションプーリ、18…
テンションクラッチレバー、19…荷台係脱レバー、20…
斜板揺動軸、21…コントロールアーム、22…ハンドル
軸、23…ピニオン、24…セクタギヤ、25…回動軸、26…
フレームパイプ、27…取付板、28…基板、29… 、30
…変速操作装置、31…回動支持軸、32…第1の可変部
材、33…リンク機構、34…回動支持軸、35…第2の可変
部材、36…第3の可変部材、37…第4の可変部材、38…
揺動軸、39…コイルスプリング、40…ストッパー、41…
旋回操作ケーブル(旋回操作部材)、42…揺動軸、43…
揺動軸、44…第1の組立体、44c…ピン、45…第2の組
立体、45b…開口、50…変速操作装置、51…回動支持
軸、52…第1の可変部材、54…回動支持軸、55…第2の
可変部材、56…スライド溝、57…スライド溝、58…連結
棒、59…カム体、60…ガイド孔、61…ガイド軸、62…旋
回レバー、63…下部カム面、64…上部カム面、65…回動
支持軸、66…連結点、67…ストッパー、68…スプリン
グ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 寛 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技研研究所内 (56)参考文献 特開 平7−309149(JP,A) 特開 平7−323864(JP,A) 特開 平8−252002(JP,A) 特開 平9−30278(JP,A) 特開 平9−86431(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 11/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置と、動力源と、該動
    力源からの動力を前記走行装置に伝達する左右一対の無
    段変速機とを備えた無段変速機付き車両の変速操作装置
    において、 該変速操作装置は、左右一対備えられ、該左右一対の変
    速操作装置の各々が、速度切換操作部材の操作により回
    動される第1の可変部材と、前記無段変速機の変速操作
    量入力部に直接もしくは伝動手段を介して間接に連結さ
    れかつ該無段変速機の速度を可変する第2の可変部材と
    を備え、 前記第1の可変部材を回動可能に枢支する第1の回動支
    持軸と、前記第2の可変部材を回動可能に枢支する第2
    の回動支持軸とは、平行に配置されており、 前記左右一対の変速操作装置の各々が備える前記第1の
    可変部材と前記第2の可変部材との間に、第3の可変部
    材と第4の可変部材とが介装され、 前記第3の可変部材は、前記第1の可変部材に植設され
    て左右方向に指向した揺動軸により枢支されて前記第1
    の可変部材と一体に回動するとともに、旋回操作部材の
    操作により前記第1の可変部材に対して独立に回動する
    ことができるようにされ、 前記第4の可変部材は、その一端部において前記第3の
    可変部材と回動自在に連結され、その他端部において前
    記第2の可変部材と回動自在に連結されて、前記第3の
    可変部材の回動力を前記第2の可変部材に伝達するとと
    もに、前記変速操作装置が中立位置にあるとき、その前
    記第2の可変部材との連結部が、前記揺動軸と同心に位
    置するようにされ、 前記左右一対の変速操作装置のいずれか一方の変速操作
    装置が備える前記第3の可変部材が前記旋回操作部材の
    操作により前記第1の可変部材に対して独立に回動する
    量が所定値を越えたとき、他方の変速操作装置が備える
    前記第3の可変部材が、前記一方の変速操作装置が備え
    る前記第3の可変部材と一緒に回動するようにする手段
    が設けられたことを特徴とする無段変速機付き車両の変
    速操作装置。
  2. 【請求項2】 前記手段は、前記一方の変速操作装置が
    備える前記第2の可変部材に一体に取り付けられた第1
    もしくは第2の組立体と、前記他方の変速操作装置が備
    える前記第2の可変部材に一体に取り付けられた第2も
    しくは第1の組立体とからなり、 前記第1の組立体は、該第1の組立体が取り付けられた
    側の前記第2の回動支持軸に嵌装されて前記第2の可変
    部材を該第2の回動支持軸に回動可能に枢支させる円筒
    状スリーブと、該円筒状スリーブにこれと直交して一体
    に固着されたアームと、該アームにこれと直交して一体
    に固着されかつ前記第2の回動支持軸方向に伸びたピン
    とからなり、 前記第2の組立体は、該第2の組立体が取り付けられた
    側の前記第2の回動支持軸に嵌装されて前記第2の可変
    部材を該第2の回動支持軸に回動可能に枢支させる円筒
    状スリーブと、該円筒状スリーブにこれと直交して一体
    に固着されかつその一側寄りに前記ピンが遊嵌し得る開
    口が形成された板状部材とからなり、 前記一方の変速操作装置が備える前記第3の可変部材が
    前記旋回操作部材の操作により前記第1の可変部材に対
    して独立に回動する量が所定値に達したとき、前記ピン
    が前記板状部材に形成された前記開口に係合し始めるよ
    うにされたことを特徴とする請求項1記載の無段変速機
    付き車両の変速操作装置。
  3. 【請求項3】 前記所定値は、前記速度切換操作部材の
    操作により設定される無段変速機の変速操作量が大きい
    ほど小さい値に設定されたことを特徴とする請求項2記
    載の無段変速機付き車両の変速操作装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の可変部材と前記第3の可変部
    材との間に、これらを回動方向に離間させようとする付
    勢手段が介装され、その付勢の所定位置に前記第1の可
    変部材と前記第3の可変部材との相対位置関係を定める
    ストッパーが、前記第1の可変部材もしくは前記第3の
    可変部材のいずれかに設けられて、前記第3の可変部材
    が前記第1の可変部材と一体に回動するようにされたこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の無段変速
    機付き車両の変速操作装置。
  5. 【請求項5】 前記第3の可変部材が前記旋回操作部材
    の操作により前記第1の可変部材に対して独立に回動す
    る量の最大値を規制するストッパーが、前記第1の可変
    部材に設けられたことを特徴とする請求項1ないし請求
    項4記載の無段変速機付き車両の変速操作装置。
  6. 【請求項6】 左右一対の走行装置と、動力源と、該動
    力源からの動力を前記走行装置に伝達する左右一対の無
    段変速機とを備えた無段変速機付き車両の変速操作装置
    において、 該変速操作装置は、左右一対備えられ、該左右一対の変
    速操作装置の各々が、速度切換操作部材の操作により回
    動される第1の可変部材と、前記無段変速機の変速操作
    量入力部に直接もしくは伝動手段を介して間接に連結さ
    れかつ該無段変速機の速度を可変する第2の可変部材と
    を備え、 前記第1の可変部材と前記第2の可変部材との間に、第
    3の可変部材と第4の可変部材と第5の可変部材とが介
    装され、 前記第1の可変部材を回動・摺動可能に枢支する第1の
    回動支持軸と、前記第2の可変部材を回動可能に枢支す
    る第2の回動支持軸と、前記第5の可変部材をその中心
    軸回りに回動可能に枢支する第3の回動支持軸とは、平
    行に配置されており、 前記第3の可変部材は、その一端が、前記第1の可変部
    材に形成され前記第1の回動支持軸が挿通されたスライ
    ド溝に回動・摺動自在に嵌入され、その他端が、前記第
    2の可変部材に形成されたスライド溝に回動・摺動自在
    に嵌入され、その中間部が、前記第1の可変部材と前記
    第2の可変部材との間に配置され水平移動可能に支持さ
    れた第4の可変部材に上下方向に指向して形成されたガ
    イド孔に摺動自在に挿通されて、前記第1の可変部材の
    回動とともに上下移動するとともに、旋回操作部材の操
    作により前記第4の可変部材および前記第5の可変部材
    を介して前記第1の可変部材に対して独立に水平および
    上下移動することができるようにされて、前記第1の可
    変部材の回動力および前記第4の可変部材の水平移動力
    を前記第2の可変部材に伝達するようにされ、 前記第4の可変部材は、さらに前記左右一対の変速操作
    装置の中央部寄りの端面に下部カム面と上部カム面とが
    形成され、該下部カム面は、該上部カム面より前記左右
    一対の変速操作装置の中央部寄りに所定長わずかに突設
    され、 前記第5の可変部材は、前記旋回操作部材の操作により
    回動され、その一端部が、前記変速操作装置が中立位置
    にあるとき、左右一対の前記第4の可変部材に形成され
    た両下部カム面に当接し、その他端部が、該第5の可変
    部材が所定値を越えて回動されたとき、左右一対の前記
    第4の可変部材に形成された両上部カム面のいずれかに
    当接するようにされ、 前記左右一対の変速操作装置のいずれか一方の変速操作
    装置が備える前記第5の可変部材が前記所定値を越えて
    回動されたとき、他方の変速操作装置が備える前記第4
    の可変部材が、前記一方の変速操作装置が備える前記第
    4の可変部材の移動方向と反対の方向に移動するように
    されたことを特徴とする無段変速機付き車両の変速操作
    装置。
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