JP3484909B2 - 船外機のシール構造 - Google Patents

船外機のシール構造

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JP3484909B2 JP02418597A JP2418597A JP3484909B2 JP 3484909 B2 JP3484909 B2 JP 3484909B2 JP 02418597 A JP02418597 A JP 02418597A JP 2418597 A JP2418597 A JP 2418597A JP 3484909 B2 JP3484909 B2 JP 3484909B2
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    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/1816Number of cylinders four

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船外機のシール構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、4サイクルエンジンを搭載した
従来の小型の船外機の右側面図である。この船外機100
は、エンジン101 の下部にオイルパン102 とドライブシ
ャフトハウジング103 が順に固定されており、エンジン
101 とオイルパン102 の部分がエンジンカバー104 に覆
われている。
【0003】エンジンカバー104 は合成樹脂製であり、
オイルパン102 に固定されるロアーカバー104aと、その
上に着脱可能に取着されるアッパーカバー104bとから構
成されている。なお、ロアーカバー104aは左右に分割可
能に形成されている。
【0004】ロアーカバー104aの最下部には防水シール
部105 が設けられている。この防水シール部105 は、ロ
アーカバー104aの下端とオイルパン102 との間を液密に
シールして外部からの水の浸入を防ぎ、エンジン101 や
オイルパン102 が濡れることを防止する部分である。
【0005】オイルパン102 にはオイル排出用のドレン
孔106 や、船外機100 全体を船体側に連結するための図
示しないマウント部設置用のマウント台座107 といった
複数の外部アクセス部が設けられているが、防水シール
部105 はこれらの外部アクセス部106,107 よりも下方に
位置するように設けられている。
【0006】図12に防水シール部105 の拡大図を示す。
ここに示すように、ロアーカバー104aの最下部には内周
方向に突出する上下一対の水平リブ109,110 が全周に亘
って形成されており、この上下の水平リブ109,110 の間
に、ゴム等の弾性材料で形成されたモール部材111 の外
周部が挟装される。
【0007】一方、ドライブシャフトハウジング103 の
上端には2段階の段部112,113 が形成されており、その
上側の段113 とオイルパン102 の下端に形成されたフラ
ンジ114 との間に形成される溝115 にモール部材111 の
内周部が嵌め込まれることによってロアーカバー104aと
オイルパン102 との間の防水性が保たれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにロアーカバー104aの下端に上下一対の水平リブ109,
110 を全周に亘って形成しなければならないため、ロア
ーカバー104aの成型が困難であり、製品としての歩留ま
りも悪く、しかもモール部材111 を上下の水平リブ109,
110 の間に嵌め込まなければならないので組み付け性が
悪い。
【0009】また、大型な船外機の場合には上下一対の
水平リブを設けることによってロアーカバーの重量増に
も繋がり、さらに上下一対の水平リブが多大なスペース
を占有するのでエンジン周りのレイアウト性が損なわれ
るという難点がある。
【0010】さらに、ロアーカバー104aにはオイルパン
102 のドレン孔106 やマウント台座107 のような外部ア
クセス部に整合するアクセス穴(図11中には非図示)が
形成されるが、これらのアクセス穴よりも下方に防水シ
ール部105 が位置しているため、各アクセス穴の部分に
も防水用のシール構造を設けないとロアーカバー104a内
への水の浸入が起こり得る。従って、多数のシール構造
の設置による部品点数および組立工数の増大を余儀無く
される。
【0011】本発明は、これらの問題点を解決するため
になされたもので、防水シール部におけるシール性能を
損うことなく、エンジンカバーおよびエンジン周りの構
造簡素化、成型の容易化、重量軽減、部品点数削減を図
り、同時に組立性やレイアウト性、整備性を向上させる
ことのできる船外機のシール構造を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するべ
く、本発明に係る船外機のシール構造は、請求項1に記
載したように、エンジンの下部にエンジンホルダーを介
してオイルパンが取り付けられ、エンジンとエンジンホ
ルダーとオイルパンがエンジンカバーで覆われた船外機
において、エンジンカバーの下部の防水シール部を、エ
ンジンホルダーおよびオイルパンの少なくとも一方に設
けた外周側に突出する鍔状のシールフランジと、このシ
ールフランジに外周側から嵌まるように弾力性のある材
料で形成したモール部材と、このモール部材の上面およ
び下面のどちらか一方に密着するようにエンジンカバー
の内側面に突設した水平リブと、シールフランジを介し
て水平リブの反対側に位置し、水平リブと共にモール部
材を挟むようにエンジンカバーの内側面に突設した垂直
リブとを備えて構成した。
【0013】また、本発明に係る船外機のシール構造
は、請求項2に記載したように、水平リブにモール部材
の上面に密着する区間とモール部材の下面に密着する区
間を設け、モール部材には水平リブが密着する側の面に
長手方向に延びる複数本のビードを形成した。
【0014】さらに、本発明に係る船外機のシール構造
は、請求項3に記載したように、シールフランジをエン
ジンホルダーとオイルパンに一体に形成した。
【0015】そして、本発明に係る船外機のシール構造
は、請求項4に記載したように、シールフランジをエン
ジンホルダーからオイルパンにかけて連続的に形成し、
シールフランジの高さを部分的に異ならせた。
【0016】また、本発明に係る船外機のシール構造
は、請求項5に記載したように、エンジンホルダーおよ
びオイルパンに形成される外部アクセス部よりも上方に
シールフランジを設置した。
【0017】さらに、本発明に係る船外機のシール構造
は、請求項6に記載したように、エンジンから下方に延
びるロッド類の防水ブーツを平面視でエンジンカバーの
防水シール部の外に配置した。
【0018】請求項1のように船外機のシール構造を構
成することにより、シールフランジに嵌められたモール
部材が水平リブと垂直リブとに挟まれ、モール部材が水
平リブに密着して良好なシール作用が得られる。水平リ
ブはモール部材の上面および下面のどちらか一方に形成
すればよいので、従来のように上下一対の水平リブを形
成する必要がなくなり、エンジンカバーの構造が簡素化
されて成型が容易になり、製品歩留まりが向上すると同
時に、水平リブの減少によってエンジンカバーの重量が
軽減され、余剰スペースも増加してエンジン周りのレイ
アウト性が向上する。しかも、水平リブと垂直リブとの
間にモール部材を嵌め込むのは上下一対の水平リブの間
にモール部材を嵌め込むよりも極めて容易であるため、
組立性が大幅に向上する。
【0019】また、請求項2のように船外機のシール構
造を構成すれば、水平リブを必要に応じてモール部材の
上側または下側に設けることができるため、エンジン周
りのレイアウト性が向上する。しかも、モール部材には
水平リブが密着する側の面にビードが形成されているの
で、シール性が損なわれることがない。さらに、請求項
3のように船外機のシール構造を構成すれば、シールフ
ランジを個別の部品として設ける必要がなくなるため、
エンジン周りの部品点数が削減される。
【0020】そして、請求項4のように船外機のシール
構造を構成すれば、シールフランジの高さを自由に設定
できるので、エンジン周りおよび防水シール部のレイア
ウト性が向上する。
【0021】また、請求項5のように船外機のシール構
造を構成すれば、各外部アクセス部に整合するようにエ
ンジンカバーに形成されたアクセス穴の部分にシール構
造を設ける必要がなくなり、これによって部品点数が削
減されるとともに組立性が向上する。
【0022】さらに、請求項6のように船外機のシール
構造を構成すれば、エンジンカバーを取り付けてからロ
ッド類および防水ブーツを設置することができるため、
組立性および整備性が向上する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0024】図1は、本発明に係るシール構造が適用さ
れた船外機の一例を示す左側面図である。この船外機1
は、船体2のトランサム3にクランプブラケット4を介
して装着され、クランプブラケット4の後部に縦向きに
設けられたパイロットシャフト5を軸に左右に回動自在
とされている。
【0025】船外機1の最上部に搭載されているエンジ
ン6は、例えば直列4気筒の水冷式4サイクルガソリン
機関であり、そのクランクシャフト7が鉛直方向を向く
ように縦置きに搭載されている。エンジン6の左側面に
は吸気装置8が設けられ、右側面には縦に長く延びる排
気マニフォールド9(図3参照)が設けられている。ま
た、エンジン6の前面には始動用のスターターモーター
10が設置される。
【0026】エンジン6の下部には厚板状のエンジンホ
ルダー13を介してオイルパン14が固定されており、オイ
ルパン14の下部にドライブシャフトハウジング15が固定
され、さらにその下部にギヤハウジング16が固定されて
いる。
【0027】エンジン6のクランクシャフト7の下端に
は下方に延びるドライブシャフト17が回転一体に連結さ
れており、このドライブシャフト17はエンジンホルダー
13およびオイルパン14、ドライブシャフトハウジング15
の内部を貫通してギヤハウジング16内に達している。
【0028】一方、ギヤハウジング16内には前後に延び
るプロペラシャフト18が軸支されており、その後端にプ
ロペラ19が回転一体に設けられている。そして、ドライ
ブシャフト17とプロペラシャフト18との交点に設けられ
たベベルギヤ機構20によってドライブシャフト17の回転
がプロペラシャフト18に伝達され、プロペラ19が回転駆
動されるようになっている。
【0029】なお、エンジンホルダー13とドライブシャ
フトハウジング15の前縁には、それぞれ左右一対のマウ
ント部21,22が設けられ、この上下のマウント部21,22
がそれぞれパイロットシャフト5の上端と下端に軸支さ
れる。
【0030】そして、図2および図3にも示すように、
エンジン6とエンジンホルダー13とオイルパン14の部分
が合成樹脂製のエンジンカバー24に覆われている。この
エンジンカバー24は、エンジンホルダー13とオイルパン
14に跨がるように固定されたロアーカバー24Aと、その
上に着脱可能に取着されるアッパーカバー24Bとを備え
た上下分割式に構成されており、エンジン6の整備作業
等はアッパーカバー24Bを取り外して行うようになって
いる。なお、ロアーカバー24Aとアッパーカバー24Bは
前後に設けられたロックレバー25により固定される。
【0031】また、ロアーカバー24Aは右サイドカバー
24AR(図2,図9参照)と左サイドカバー24AL(図
3,図10参照)とに分割される左右分割式に構成されて
おり、さらに左右のサイドカバー24AR,24ALの前部
には別体のフロントカバー24AFが設けられる。
【0032】右サイドカバー24ARと左サイドカバー24
ALの接合面には、その長手方向に沿って例えば右サイ
ドカバー24AR側に凸部27が形成され、左サイドカバー
24AL側に凹部28が形成されている。また、例えば右サ
イドカバー24AR側には数箇所のビス締結片29が形成さ
れ、左サイドカバー24AL側には数箇所のビス締結台座
30が形成されている。
【0033】左右のサイドカバー24AR,24ALが重ね
合わされると、凸部27が凹部28に嵌合して互いに位置決
めされる。その後、ビス締結片29にビス(非図示)を挿
入してビス締結台座30に締め込めば、左右のサイドカバ
ー24AR,24ALが一体化される。
【0034】ロアーカバー24Aの下部におけるエンジン
ホルダー13およびオイルパン14との接合部には防水シー
ル部32が設けられている。この防水シール部32には本発
明に係るシール構造が採用されており、以下のような構
成になっている。
【0035】まず、図2〜図8に示すように、エンジン
ホルダー13とオイルパン14の周囲には外周側に突出する
鍔状のシールフランジ33が設けられている。このシール
フランジ33は、エンジンホルダー13側に一体に形成され
た前半フランジ33Fと、オイルパン14側に一体に形成さ
れた後半フランジ33Rとを有している。
【0036】前半フランジ33Fはエンジンホルダー13の
前面からエンジンホルダー13の上縁に沿って側方に周り
込み、その後部が後斜め下方に傾斜してエンジンホルダ
ー13の下縁で途切れるように形成されている。一方、後
半フランジ33Rはオイルパン14の左右側面の中間部分か
ら始まって後方に延び、後面に周り込むように形成され
ていて、その前部が上方に反っている。
【0037】そして、エンジンホルダー13とオイルパン
14が接合されると、前半フランジ33Fと後半フランジ33
Rが滑らかに繋り、シールフランジ33がエンジンホルダ
ー13からオイルパン14にかけて連続的に構成される。な
お、後半フランジ33Rの右辺部には図3に示す検水パイ
プ34を通すための切り欠き35が形成されている。
【0038】上述のように前半フランジ33Fがエンジン
ホルダー13側に形成され、後半フランジ33Rがオイルパ
ン14側に形成されているため、シールフランジ33の高さ
は部分的に異なっており、前側が高く、後側が低くなっ
ている。なお、このシールフランジ33は、エンジンホル
ダー13の前部に固定されるマウント部21用の開口部(非
図示)や、オイルパン14の側面に形成されているオイル
ドレンポート37およびフラッシングポート38、さらにオ
イルパン14の後面に設けられた通路プラグ39といった外
部アクセス部よりも上方に形成されている。
【0039】図2,3および図6〜8に示すように、シ
ールフランジ33には、その全周に亘ってモール部材41が
取り付けられる。このモール部材41は、ゴム等の弾力性
のある材料を用いてシールフランジ33に外周側から嵌ま
る断面形状を持つように形成されている。
【0040】図7,8に示すように、モール部材41の外
周縁には下方に延びる水切り用のリップ部42が形成さ
れ、上面には一部の区間Xを除いて3本のビード43が形
成されている。なお、区間Xでは下面に3本のビード44
が形成されており、その上面側は抉られてモール部材41
の肉厚が薄くされ(図3参照)、さらに区間Xにはシー
ルフランジ33の切り欠き35に整合する切り欠き45が形成
されている。
【0041】図5に示すように、シールフランジ33には
幾つかの係合孔46が穿設されており、これらの係合孔46
にモール部材41に形成された係合部47(図7参照)が係
合することによってシールフランジ33からのモール部材
41の抜脱が防止される。
【0042】一方、図2,3と図8〜10に示すように、
ロアーカバー24Aを構成している右サイドカバー24AR
と左サイドカバー24ALの内側面には、内側に張り出す
棚状の水平リブ48が突設されている。この水平リブ48
は、ロアーカバー24Aの全内周に亘り、シールフランジ
33に装着されたモール部材41の長手形状に沿うように形
成されている。
【0043】図9および図10に示すように、水平リブ48
は、その殆どの区間Yがモール部材41の上面に密着する
ように形成されているが、右サイドカバー24AR側に形
成された水平リブ48には、モール部材41の下面に密着す
る区間Zが設けられている。この区間Zはモール部材41
の区間Xに合致する。
【0044】さらに、右サイドカバー24ARと左サイド
カバー24ALの内側面には複数の垂直リブ49が突設され
ている。これらの垂直リブ49は、シールフランジ33を介
して水平リブ48の反対側に位置するように形成されてい
る。なお、水平リブ48の区間Zに対応する部位には垂直
リブ49が形成されていない。
【0045】右サイドカバー24ARと左サイドカバー24
ALには、エンジンホルダー13のマウント部21用の開口
部(非図示)とオイルパン14のオイルドレンポート37、
フラッシングポート38、通路プラグ39に整合する位置に
アクセス穴51,52,53,54が形成されており、水平リブ
48と垂直リブ49は各アクセス穴51,52,53,54よりも上
方に位置している。
【0046】シールフランジ33に装着されたモール部材
41は、右サイドカバー24ARと左サイドカバー24ALに
形成された水平リブ48と垂直リブ49との間に挟まれる。
これにより、水平リブ48の区間Yがモール部材41の上面
に密着し、水平リブ48の区間Zがモール部材41の下面に
密着して良好なシール作用が得られる。
【0047】モール部材41の水平リブ48が密着する部分
には3本のビード43,44が形成されており、しかもモー
ル部材41の外周縁にはリップ部42が形成されているた
め、一段とシール作用が高められている。
【0048】図3に示すように、エンジン6の右側面に
固定された排気マニフォールド9の下部はエンジンホル
ダー13の右側面に連結されており、排気マニフォールド
内を流れる排気ガスがエンジンホルダー13とオイルパン
14の内部に形成された排気通路を通って下方に流れる構
造となっている。
【0049】排気マニフォールド9の下端はモール部材
41の区間X(図7)の真上に来るようになっており、こ
の区間Xではモール部材41の上面側が抉られて凹んでい
る(図3)ことと、右サイドカバー24ARに形成された
水平リブ48の区間Z(図9)がモール部材41の上面側で
はなく下面側に密着することから、モール部材41と水平
リブ48が排気マニフォールド9に干渉することがない。
【0050】図2および図3に示すように、エンジン6
からはシフトロッド56が下方に延びており、ギヤハウジ
ング16内に設置されたベベルギヤ機構20に繋がっている
が、このシフトロッド56がロアーカバー24A(フロント
カバー24AF)を貫通する部分には防水ブーツ57が設け
られている。この防水ブーツ57は、平面視で防水シール
部32の外に配置されている。
【0051】以上のように防水シール部32は構成されて
いる。このようなシール構造によれば、ロアーカバー24
Aに形成する水平リブ48をモール部材41の上面および下
面のどちらか一方に形成すればよいため、ロアーカバー
24Aの構造が簡素化されて成型が容易になり、製品歩留
まりが向上すると同時に、水平リブ48の減少によって重
量も軽減され、付近に余剰スペースが発生するのでエン
ジン6周りのレイアウト性が向上する。しかも、水平リ
ブ48と垂直リブ49との間にモール部材41を嵌め込みやす
いため、ロアーカバー24Aの組み付けが非常に行いやす
い。
【0052】また、水平リブ48にはモール部材41の上面
に密着する区間Yとモール部材41の下面に密着する区間
Zとが設けられており、このように必要に応じて水平リ
ブ48をモール部材41の上側または下側に設けることによ
ってエンジン6周りのレイアウト性を向上させることが
できる。例えば、本実施形態では排気マニフォールド9
を区間Zの水平リブ48に干渉させることなく下方に延ば
すことができた。なお、モール部材41には水平リブ48が
密着する側の面にビード43,44が形成されているのでシ
ール性は良好に保たれる。
【0053】しかも、シールフランジ33がエンジンホル
ダー13とオイルパン14に一体に形成されているため、シ
ールフランジ33を個別の部品として設ける必要がなく、
エンジン6周りの部品点数を削減することができる。な
お、シールフランジ33をエンジンホルダー13やオイルパ
ン14の強度部材として活用することも可能である。
【0054】シールフランジ33はエンジンホルダー13か
らオイルパン14にかけて連続的に、かつその高さが部分
的に異なるように形成されているので、シールフランジ
33の高さを自由に設定でき、これによってエンジン6と
エンジンホルダー13の付近や防水シール部32自体のレイ
アウト性を向上させることができる。
【0055】また、エンジンホルダー13およびオイルパ
ン14に形成されている外部アクセス部(37,38,39等)
よりも上方にシールフランジ33が設置されているため、
これらの外部アクセス部(37,38,39等)に整合するよ
うにロアーカバー24Aに形成されたアクセス穴51〜54の
部分にはシール構造を設ける必要がない。従って、部品
点数の大幅な削減と組立性の向上を図ることができる。
【0056】さらに、エンジン6から下方に延びるシフ
トロッド56の防水ブーツ57が平面視で防水シール部32の
外に配置されているので、ロアーカバー24Aをエンジン
ホルダー13およびオイルパン14に取り付けてからロッド
類および防水ブーツを設置することができ、組立性およ
び整備性を向上させることができる。
【0057】なお、本実施形態ではシールフランジ33が
エンジンホルダー13からオイルパン14にかけて連続的に
形成されているが、船外機の部品レイアウトによっては
シールフランジ33をエンジンホルダー13またはオイルパ
ン14のどちらか一方に形成することもできる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る船外
機のシール構造は、エンジンカバーの下部の防水シール
部を、エンジンホルダーおよびオイルパンの少なくとも
一方に設けた外周側に突出する鍔状のシールフランジ
と、このシールフランジに外周側から嵌まるモール部材
と、このモール部材の上面および下面のどちらか一方に
密着するようにエンジンカバーの内側面に突設した水平
リブと、この水平リブと共にモール部材を挟むようにエ
ンジンカバーの内側面に突設した垂直リブとを備えて構
成したことを特徴とする。
【0059】この構造によれば、エンジンカバーの構造
を簡素化してその成型を容易にし、製品歩留まりを向上
させると同時に、エンジンカバーの重量を軽減し、かつ
余剰スペースを増加させてエンジン周りのレイアウト性
を向上させることができる。しかも、エンジンカバーへ
のモール部材の嵌め込みを容易にして組立性を向上する
ことができる。
【0060】また、本発明に係る船外機のシール構造
は、水平リブにモール部材の上面に密着する区間とモー
ル部材の下面に密着する区間を設け、モール部材には水
平リブが密着する側の面に長手方向に延びる複数本のビ
ードを形成したため、水平リブを必要に応じてモール部
材の上側または下側に設けてエンジン周りのレイアウト
性が向上させることができる。なお、モール部材には水
平リブが密着する側の面にビードが形成されているの
で、シール性が損なわれることがない。
【0061】さらに、本発明に係る船外機のシール構造
は、シールフランジをエンジンホルダーとオイルパンに
一体に形成したので、シールフランジを個別の部品とし
て設ける必要がなくなり、エンジン周りの部品点数を削
減できる。
【0062】そして、本発明に係る船外機のシール構造
は、シールフランジをエンジンホルダーからオイルパン
にかけて連続的に形成し、シールフランジの高さを部分
的に異ならせたため、シールフランジの高さを自由に設
定してエンジン周りおよび防水シール部のレイアウト性
を向上させることができる。
【0063】また、本発明に係る船外機のシール構造
は、エンジンホルダーおよびオイルパンに形成される外
部アクセス部よりも上方にシールフランジを設置したた
め、各外部アクセス部に対応するエンジンカバーのアク
セス穴にはシール構造を設ける必要がなくなり、これに
よって部品点数を削減するとともに組立性を向上させる
ことができる。
【0064】さらに、本発明に係る船外機のシール構造
は、エンジンから下方に延びるロッド類の防水ブーツを
平面視でエンジンカバーの防水シール部の外に配置した
ので、エンジンカバーを取り付けてからロッド類および
防水ブーツを設置可能になり、組立性および整備性が向
上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシール構造が適用された船外機の
一例を示す左側面図。
【図2】船外機の上部を示す左側面図。
【図3】船外機の上部を示す右側面図。
【図4】エンジンホルダーおよびオイルパンの左側面
図。
【図5】エンジンホルダーおよびオイルパンの平面図。
【図6】モール部材が取り付けられたエンジンホルダー
およびオイルパンの左側面図。
【図7】モール部材が取り付けられたエンジンホルダー
およびオイルパンの平面図。
【図8】図9のVIII−VIII線に沿う縦断面図。
【図9】右サイドカバーを内側から見た図。
【図10】左サイドカバーを内側から見た図。
【図11】従来の技術を示す船外機の右側面図。
【図12】図11のXII 部を拡大した図。
【符号の説明】
1 船外機 6 エンジン 13 エンジンホルダー 14 オイルパン 24 エンジンカバー 32 防水シール部 33 シールフランジ 37 外部アクセス部であるオイルドレンポート 38 外部アクセス部であるフラッシングポート 39 外部アクセス部である通路プラグ 41 モール部材 43,44 ビード 48 水平リブ 49 垂直リブ 56 エンジンから下方に延びるロッド類であるシフトロ
ッド 57 防水ブーツ 水平リブのモール部材の上面に密着する区間Y 水平リブのモール部材の下面に密着する区間Z

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの下部にエンジンホルダーを
    してオイルパンが取り付けられ、エンジンとエンジンホ
    ルダーとオイルパンがエンジンカバーで覆われた船外機
    おいて、エンジンカバーの下部の防水シール部を
    ンジンホルダーおよびオイルパンの少なくとも一方に設
    けた外周側に突出する鍔状のシールフランジと、この
    ールフランジに外周側から嵌まるように弾力性のある材
    料で形成したモール部材と、このモール部材の上面およ
    び下面のどちらか一方に密着するようにエンジンカバー
    内側面に突設した水平リブとシールフランジを介し
    水平リブの反対側に位置し、水平リブと共にモール部
    材を挟むようにエンジンカバーの内側面に突設した垂直
    リブとを備えて構成したことを特徴とする船外機のシー
    ル構造。
  2. 【請求項2】 水平リブにモール部材の上面に密着する
    区間とモール部材の下面に密着する区間を設け、モール
    部材には水平リブが密着する側の面に長手方向に延びる
    複数本のビードを形成した請求項1に記載の船外機のシ
    ール構造。
  3. 【請求項3】 シールフランジをエンジンホルダーとオ
    イルパンに一体に形成した請求項1に記載の船外機のシ
    ール構造。
  4. 【請求項4】 シールフランジをエンジンホルダーから
    オイルパンにかけて連続的に形成し、シールフランジの
    高さを部分的に異ならせた請求項1〜3のいずれか一項
    に記載の船外機のシール構造。
  5. 【請求項5】 エンジンホルダーおよびオイルパンに
    成される外部アクセス部よりも上方にシールフランジを
    設置した請求項1〜4のいずれか一項に記載の船外機の
    シール構造。
  6. 【請求項6】 エンジンから下方に延びるロッド類の防
    水ブーツを平面視でエンジンカバーの防水シール部の
    に配置した請求項1〜5のいずれか一項に記載の船外機
    のシール構造。
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